JP4306844B2 - 多層ボトル及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はポリエチレンナフタレンジカルボキシレート(以下ポリエチレンナフタレート又はPENと略記する。)ポリマーからなる多層ボトルであって、更に詳しくは衛生性、フレーバー性、強度、透明性、耐熱性、成形性が良好な多層ボトル及びそのボトルの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
PEはポリエチレンテレフタレート(以下PETと略記する。)比べ耐熱性、ガスバリア−性、耐薬品性、強度、吸着性等の基本物性が優れていることからボトル(容器)やシート材等の包装材料用、又、フィルム用として有用であり、特開平8−92362号公報、特開平8−309833号公報に記載されているようにPETとのブレンド使用又は単独使用による数多くの提案が行われている。
【0003】
PENは基本的PETと同様な触媒で反応させることによって得ることができ、ナフタレンジカルボン酸エステル形成性誘導体とエチレングリコールまたはそのエステル形成性誘導体とをエステル化触媒の存在下でエステル交換反応をさせた後、重合触媒として、二酸化ゲルマニウムまたは三酸化アンチモンを用いて重縮合し、次いで固相重合して得る事が出来る。又、射出成形機などの成形機にPENを供給してプリフォームを成形し、このプリフォームを延伸ブロー成形しボトル化される。
【0004】
通常ボトル用途のPENポリマーは固相重合品であり原料コスト、生産コストの点で高価でありコスト面での不利があった。又、リサイクルボトルのリジェクト品の回収品をブレンド成形する場合も衛生性、フレーバー性、成形性の点で困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は衛生性、フレーバー性、強度、透明性、耐熱性、成形性に優れた多層ボトル及びそのボトルの製法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、最内層、中間層及び最外層からなる多層ボトルであり、最内層及び最外層を形成するポリエステル(A)と中間層を形成するポリエステル(B)が各々ナフタレンジカルボン酸単位を主たる酸成分とし、エチレングリコール単位を主たるグリコール成分とするポリエステルからなり、該中間層を形成するポリエステル(B)が再利用プリフォーム、再利用ボトル、再利用チップまたはこれらの混合物であり、かつ、式(1)及び(2)の条件を満たす多層ボトルである。
0.85≧IV(A)≧0.40 かつ 0.85≧IV(B)≧0.40・・・(1)
Tg(A)≧100℃ かつTg(B)≧100℃・・・(2)
(但し、Tg(A)はポリエステル(A)のガラス転温度、Tg(B)はポリエステル(B)のガラス転温度、IV(A)はポリエステル(A)の固有粘度、Tg(B)はポリエステル(B)の固有粘度である。)
【0007】
また本発明は、ポリエステル(A)及びポリエステル(B)を、剪断速度50〜300sec-1、温度280〜330℃で、かつ、溶融粘度比が式(3)の範囲を満足する条件で成形することを特徴とする請求項1記載の多層ボトルの製造方法を包含する。
−0.5≦log(ηA/ηB)≦1.25・・・(3)
(ただし、ηAは最内層及び最外層を構成するポリエステル(A)の溶融粘度(kg/m・sec)、ηBは中間層を構成するポリエステル(B)の溶融粘度(kg/m・sec)を示す。)
【0008】
(ポリエステル)
本発明におけるPENは、ナフタレンジカルボン酸単位を主たる酸成分とし、エチレングリコール単位を主たるグリコール成分とするポリエステルからなる。ここで「主たる」とは80モル%を超え、好ましくは85モル%を超えることを言う。
【0009】
従って、20モル%未満の他の成分が共重合又は混合体として含有されてもよい。例えば2,6−ナフタレンジカルボン酸成分の一部(20モル%未満)を2,7−、1,5−、1,7−その他のナフタレンジカルボン酸の異性体或はテレフタル酸或はイソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸等のごとき他の芳香族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸等の如き脂環族ジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等の如き脂肪族ジカルボン酸、p−βヒドロキシエトキシ安息香酸、εオキシカプロン酸等の如きオキシ酸等の他の二官能性カルボン酸で置き換えても良い。
【0010】
更に、エチレングリコール成分の一部を例えばトリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、1,1シクロヘキサンジメタノール、1,4シクロヘキサンジメタノール、2,2ビス(4’−β−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)スルホン酸等の他の多官能化合物の1種以上で置換して20モル%未満の範囲で共重合せしめたコポリマーであってもよい。
【0011】
上記のような原料を用い、PETと基本的に同様な方法にてエステル化又はエステル交換反応を行う。この際のエステル交換反応触媒は、コバルト・マンガン・カルシウム・マグネシウム化合物等を用いるのが好ましい。引き続き、ゲルマニウム又はアンチモン触媒、リン化合物の存在下にて重縮合反応を行いプレポリマーを得る。リン化合物としては正リン酸、次亜リン酸、亜リン酸等の無機リン酸およびトリメチルホスフェートなどの有機リン酸が選ばれる。引き続き、常法に従って固相重合しても良い。
【0012】
次に、得られたポリエステルポリマーを用い、射出成形を行いプリフォームを成形する。
【0013】
最内層及び最外層を形成するポリエステル(A)の固有粘度は0.40〜0.85であることが好ましく、さらには0.60〜0.85であることが好ましい。0.40を下回るとブロー成形でドローダウンによる偏肉を起こしやすく更に、強度低下があり好ましくない。また0.85を超えると射出成形によるプリフォーム成形において流動性低下の為、ゲート白化等の外観不良を起こしやすく好ましくない。
【0014】
ポリエステル(A)はバージン材料であることが好ましい。リサイクルボトルの回収工程でのリジェクト品を最内層及び最外層に使用すると衛生性及びフレーバー性の点で好ましくない。
【0015】
また、中間層を形成するポリエステル(B)の固有粘度は0.40〜0.85であることが好ましく、さらには0.40〜0.75であることが好ましい。0.40を下回ると強度低下があり好ましくない。また0.5を超えると射出成形によるプリフォーム成形において流動性低下の為、均一な中間層を形成できず好ましくない。
【0016】
本発明において再利用チップは、回収工程、成形工程において品質不良によってリジェクトされたプリフォーム、ボトルを溶融押出しチップ状にカットし、更に結晶化又は固相重合処理したものを示す。
【0017】
本発明において、再利用プリフォームは、回収工程、成形工程において品質不良のためリジェクトされたプリフォームを粉砕機にて粉砕したものを示す。
【0018】
本発明において、再利用ボトルは、回収工程、成形工程において品質不良のためリジェクトされたボトルを粉砕機にて粉砕したものを示す。
【0019】
中間層を形成するポリエステル(B)は、再利用プリフォーム、再利用ボトル、再利用チップまたはこれらの混合物であることが製造コスト低減の点で好ましい。
【0020】
さらに、ポリエステル(A)及びポリエステル(B)のガラス転温度は100℃以上であることが好ましい。100℃を下回ると、耐熱性が不足し一般に行われている内容物の殺菌のための熱処理で熱収縮が大きく好ましくない。
【0021】
また、ポリエステル(A)及びポリエステル(B)を、剪断速度50〜300sec-1、温度280〜330℃で、かつ、溶融粘度比が式(3)の範囲を満足する条件で成形することが好ましい。
−0.5≦log(ηA/ηB)≦1.25・・・(3)
(ただし、ηAは最内層及び最外層を構成するポリエステル(A)の溶融粘度(kg/m・sec)、ηBは中間層を構成するポリエステル(B)の溶融粘度(kg/m・sec)を示す。)
式(3)に記載の溶融粘度比範囲を超えると成形時の流動性が悪く均一な層構造を形成することが困難であり好ましくない。
【0022】
また成形温度は280〜330℃の範囲が好ましく、さらには290〜320℃の範囲が好ましい。成形温度が280℃より低すぎると成形時の流動性が低下し好ましくない。また、成形温度が330℃より高いと熱劣化による色相、極限粘度低下を引き起こし好ましくない。
【0023】
多層ボトルの成形は、1ステージ又は2ステージ配向ブロー成形にて実施される。1ステーズ配向ブロー成形の場合、まず、射出成形にてプリフォームを成形する。ボトル表面にあたる最内層及び最外層を射出した後、中間層を射出し、3層成形する。あるいは最内層及び最外層、中間層の射出を繰り返し、5,7層等の成形体としても良い。ひき続き、プリフォームを十分に冷却しないままブローゾーンにて配向ブローし、ボトルとする。但し、プリフォームからボトルにブローするまでに加熱工程を含んでも良い。
【0024】
最内層及び最外層と中間層の重量比は、50:50〜98:2の範囲であることが好ましい。中間層の重量比が50重量部より高い場合、アセトアルデヒドのボトル内部への拡散速度が速く、また吸着匂い物質の溶出が顕著であり好ましくない。また中間層の重量比が2重量部より低いと再利用チップ、プリフォーム、ボトルの使用量が低くコストダウン効果が低く好ましくない。
【0025】
さらに、ポリエステル(A)中のアセトアルデヒド量が35ppm以下であり、ポリエステル(B)中のアセトアルデヒド量が70ppm以下であることが好ましい。ポリエステル(A)中のアセトアルデヒド量が35ppmを超え、ポリエステル(B)中のアセトアルデヒド量が70ppmを超えると多層ボトル中に拡散してくるアセトアルデヒド量が多くなりフレーバー性の点で好ましくない。
【0026】
また本発明の多層ボトル中に拡散してくるアセトアルデヒド量は4μg/L・day以下であることが好ましく、さらに好ましくは3μg/L・day以下である。アセトアルデヒド量が4μg/L・dayを超えると内容物への臭気移りがあり、フレーバー性の点で好ましくない。
【0027】
ボトルの透明性はヘーズで表され、5%以下であることが好ましく、更に好ましくは3%以下である。ヘーズが5%を超えるとボトルの透明性が低下し、外観上好ましくない。
【0028】
【実施例】
以下に実施例、参考例及び比較参考例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
【0029】
(1)固有粘度(IV):
テトラクロロエタン:フェノ−ル=4:6の混合溶媒として35℃で測定した。
【0030】
(2)溶融粘度:
NISHI IRONSMITH Co.製RHEOMETER NR-1100Sにて測定した。
【0031】
(3)成形性:
成形性は、中間層形成ポリエステル側に青色着色マスターチップを添加し中間層の分布にて判断した。
【0032】
(4)フレーバー性及びボトル中に拡散してくるアセトアルデヒド量:
フレーバー性は上記成形ボトルに純水を充填し、7週間後に充填水の臭気を確認した。またボトルを成形後、窒素によりボトル内をパージした後、キャッピングし、2日後にボトル中に拡散してくるアセトアルデヒド量をガスクロにて測定した。
【0033】
(5)最内層及び最外層および中間層形成ポリエステル中のアセトアルデヒド量:
プリフォームの最内層及び最外層及び中間層を分離し、凍結粉砕した後、ヘッドスペースガスクロによって各々に含有するアセトアルデヒド量を測定した。
【0034】
(6)ガラス転温度:
昇温速度5℃/min.にてDSCで測定した。
【0035】
(7)強度:
上記成形ボトルに3vol.の炭酸ガスを含む炭酸水を充填し、0.5mの高さから落下させ、割れ本数をカウントした。
【0036】
(8)耐熱性:
ボトルに95℃の熱水を充填し、3分放置し、その後冷水にて冷却した。処理前後の内容積変化を測定した。
【0037】
(9)ヘーズ:
ボトル胴部(約300μm)を切り出し、測定サンプルとし、濁度計にて測定した。
【0038】
[参考例1]
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル100部(以下、重量部を部と略記する)とエチレングリコール(EGと略記する)51部とを酢酸コバルト四水塩0.003部、酢酸カルシウム一水塩0.014部及び酢酸マグネシウム四水塩0.044部をエステル交換触媒として用い、常法に従ってエステル交換反応させ、非晶性二酸化ゲルマニウムのEG1%溶液1.58部添加したのち、トリメチルフォスフェート0.047部を添加し、エステル交換反応を終了せしめた。
【0039】
次に引き続き常法通り高温高真空下で重縮合反応を行い、その後ストランド型のチップとした。得られたポリマーの固有粘度は0.50で有り、重合時間は60分であった。更に、常法によりこのプレポリマーを固相重合した。得られたポリマー(参考例1)の固有粘度は0.71、ガラス転温度は118℃、アセトアルデヒド含有量は2ppmであった。
【0040】
比較参考例2
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル100部(以下、重量部を部と略記する)とエチレングリコール(EGと略記する)51部とを酢酸コバルト四水塩0.01部、酢酸マンガン四水塩0.03部をエステル交換触媒として用い、常法に従ってエステル交換反応させ、三酸化アンチモンのEG2.74%溶液1.0部添加したのち、正リン酸0.02部を添加し、エステル交換反応を終了せしめた。
【0041】
次に引き続き常法通り高温高真空下で重縮合反応を行い、その後ストランド型のチップとした。得られたポリマーの固有粘度は0.47で有り、重合時間は60分であった。更に、常法によりこのプレポリマーを固相重合した。得られたポリマー(比較参考例2)の固有粘度は0.65、ガラス転移温度は118℃、アセトアルデヒド含有量は3ppmであった。
【0042】
比較参考例3
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル92重量部およびジメチルテレフタレート6.4部ならびにエチレングリコール(以下、EGと略記することがある)51部を、酢酸コバルト四水塩0.01部および酢酸マンガン四水塩0.03部をエステル交換触媒として用いて、常法に従ってエステル交換反応させ、三酸化アンチモンのEG2.74%溶液1.0部添加したのち、トリメチルホスフェートの4.3%エチレングリコール溶液0.54部を添加し、エステル交換反応を終了せしめた。
【0043】
引き続き常法通り高温高真空下で重縮合反応を60分関行い、その後ストランド型のチップとした。得られたチップ状のポリマーの固有粘度は0.56であった。
【0044】
更に、常法によりこのプレポリマーを固相重合した。得られたポリマー(比較参考例3)の固有粘度は0.71、ガラス転移温度は112℃、アセトアルデヒド含有量は2ppmであった。
【0045】
比較参考例4
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル92重量部およびジメチルイソフタレート6.4部ならびにエチレングリコール(以下、EGと略記することがある)51部を、酢酸コバルト四水塩0.01部および酢酸マンガン四水塩0.03部をエステル交換触媒として用いて、常法に従ってエステル交換反応させ、三酸化アンチモンのEG2.74%溶液1.0部添加したのち、トリメチルホスフェートの4.3%エチレングリコール溶液0.54部を添加し、エステル交換反応を終了せしめた。
【0046】
引き続き常法通り高温高真空下で重縮合反応を60分関行い、その後ストランド型のチップとした。得られたチップ状のポリマーの固有粘度は0.52であった。
【0047】
更に、常法によりこのプレポリマーを固相重合した。得られたポリマー(比較参考例4)の固有粘度は0.74、ガラス転移温度は111℃、アセトアルデヒド含有量は3ppmであった。
【0048】
比較参考例5
比較参考例5のポリマーは参考例1のプレポリマーを結晶化したものを使用した。
【0049】
[参考例6及び7]
参考例6は、参考例1のポリマーをボトル成形したものを2軸(ベント付き)押し出し機にて溶融押し出しの後、チップ上に切断したものを結晶化したもの、参考例7は参考例1のポリマーをボトル成形したものを粉砕機にて粉砕し、結晶化したものを使用した。
【0050】
比較参考例8及び比較参考例9
比較参考例8のポリマーは、比較参考例3のプレポリマーを結晶化したものを使用し、比較参考例9のポリマーは比較参考例4のプレポリマーを結晶化したものを使用した。
以上のポリエステルを用い、日精ASB社製ASB−50TH2色成形機にて680ml耐熱タイプ形状で目付けは32gのボトル成形を行った。
【0051】
実施例2、3並びに参考例11及び参考例14〜22
表2に示す最内層及び最外層(スキン層)、中間層(コア層)で構成される多層ボトルを、日精ASB社製ASB−50TH2色成形機にて、剪断速度100sec-1、温度300℃で成形した。ボトルは、680ml耐熱タイプ形状で目付けは32gであった。多層ボトルの品質を表2及び3に示した。
【0052】
【表1】
Figure 0004306844
【0053】
【表2】
Figure 0004306844
【0054】
【表3】
Figure 0004306844

Claims (6)

  1. 最内層、中間層及び最外層からなる多層ボトルであり、最内層及び最外層を形成するポリエステル(A)と中間層を形成するポリエステル(B)が各々ナフタレンジカルボン酸単位を主たる酸成分とし、エチレングリコール単位を主たるグリコール成分とするポリエステルからなり、該中間層を形成するポリエステル(B)が再利用プリフォーム、再利用ボトル、再利用チップまたはこれらの混合物であり、かつ、式(1)及び(2)の条件を満たす多層ボトル。
    0.85≧IV(A)≧0.40 かつ 0.85≧IV(B)≧0.40・・・(1)
    Tg(A)≧100℃ かつTg(B)≧100℃・・・(2)
    (但し、Tg(A)はポリエステル(A)のガラス転温度、Tg(B)はポリエステル(B)のガラス転温度、IV(A)はポリエステル(A)の固有粘度、IV(B)はポリエステル(B)の固有粘度である。)
  2. 最内層及び最外層と、中間層との重量比が50:50〜98:2の範囲にある請求項1に記載の多層ボトル。
  3. 最内層及び最外層中のアセトアルデヒド量が35ppm以下であり、中間層中のアセトアルデヒド量が70ppm以下であり、ボトル中に拡散してくるアセトアルデヒド量が4μg/L・day以下である請求項1に記載の多層ボトル。
  4. 胴部ヘーズが5%以下である請求項1又は2に記載の多層ボトル。
  5. ポリエステル(A)のナフタレンジカルボン酸単位の含有量が80モル%以上である請求項1に記載の多層ボトル。
  6. ポリエステル(A)及びポリエステル(B)を、剪断速度50〜300sec-1、温度280〜330℃で、かつ、溶融粘度比が式(3)の範囲を満足する条件で成形することを特徴とする請求項1記載の多層ボトルの製造方法。
    −0.5≦log(η/η)≦1.25・・・(3)
    (ただし、ηは最内層及び最外層を構成するポリエステル(A)の溶融粘度(kg/m・sec)、ηは中間層を構成するポリエステル(B)の溶融粘度(kg/m・sec)を示す。)
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