JP3017602B2 - 再充填可能な合成樹脂製容器 - Google Patents

再充填可能な合成樹脂製容器

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JP3017602B2 JP16018492A JP16018492A JP3017602B2 JP 3017602 B2 JP3017602 B2 JP 3017602B2 JP 16018492 A JP16018492 A JP 16018492A JP 16018492 A JP16018492 A JP 16018492A JP 3017602 B2 JP3017602 B2 JP 3017602B2
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リフィーラブル−リタ
ーナブルボトル(以下、R−Rボトルと言う)関す
る。
【0002】
【従来の技術】市場からの回収,洗浄,再充填及び市場
への提供を1サイクルとし、複数サイクル繰り返し使用
される熱可塑性樹脂製容器が既に実用化され、特開昭63
-42 号公報にこの種の提案がある。それらの容器はポリ
エチレンテレフタレート(PET)あるいはポリカーボ
ネート(PC)樹脂で成形されている。
【0003】しかしながら、このように再使用される容
器は回収される度に洗浄され、洗浄工程は非常に苛酷な
条件の下で行われる。通常洗びん剤としては、苛性ソー
ダ液を使用する。苛性ソーダ濃度は、充填される内容物
によって異なるが、ビール、ウイスキー類あるいは清
涼、果汁飲料については、アルカリ濃度が1〜4%であ
る。このようなアルカリ性の溶液は、PET樹脂を侵蝕
し、ストレスクラックを発生、促進させる。特に、炭酸
飲料容器等においては内圧により容器は常に応力を受け
ているため、さらに不利である。そのような容器は通常
シャンペン底と呼ばれる、内方に向けて凸状の底部構造
を使用する。その場合、底部は内圧、自重の応力に耐
え、さらにアルカリ液による侵蝕が、延伸部と末延伸部
の境界の分子構造上不安定な部分に生じ、その部分にま
ずストレスクラックが発生し、さらには、それが成長し
て破裂するという事態を引き起こす。
【0004】また、苛性ソーダ濃度と同様に洗浄に重要
な要素は、洗浄液の温度である。洗浄温度を上げれば、
苛性ソーダ濃度を下げることと、洗浄時間を短くするこ
とができる。さらに、洗浄温度を高くすることによっ
て、殺菌も同時に行うことが可能になり、ラベル剥がし
も容易であると言う利点がある。
【0005】PET樹脂のように、ガラス転移点が70
℃前後の場合、成形された容器も、70℃前後で著しく
収縮変形が起こるため、60℃以下に洗浄液濃度を保っ
て洗浄が行われた。しかしながら、このように設定され
た洗浄温度の管理が非常に厳格になり、管理者の労力が
よけいにかかるばかりでなく、洗浄温度が低いため、洗
浄液の苛性ソーダ濃度を高くし、洗浄時間を長くしなけ
ればならないという欠点があった。もちろん前述したよ
うに苛性ソーダ濃度が高くなれば容器の劣化促進が免れ
ない。
【0006】また、ポリカーボネート(PC)を使用し
た場合、PCはPETよりも耐熱性が高いため高温洗浄
することができ、このため、苛性ソーダ濃度を下げるこ
とができ、したがって洗浄に関してはなんら問題はな
い。しかし、PC製容器はガスバリヤー性に劣るため、
内容物のシェルフライフが極めて短くなってしまい、市
場ではあまり採用されなかった。そこで、PC/EVO
H/PCという三層構造によりガスバリヤー性を高めよ
うとしたが、PCとEVOHの射出成形温度が余りにも
差があるため、成形性に大きな問題があり実用化される
にはかなりの困難がある。
【0007】
【発明が解決しようする課題】上記のように、一般のワ
ンウェイボトルに採用されている樹脂材料を検討する
と、繰り返し洗浄工程を受けるR−Rボトルに好適な樹
脂材料は見当たらない。そこで、本発明者等は繰り返し
使用可能な容器としてポリエチレンナフタレート(PE
N)を用いることを考えた。PENはPET,PCに比
べガスバリヤー性において非常に優秀であり、耐熱性も
高いが、その反面、PEN樹脂は価格が高い。しかし、
繰り返し使用する回数を増大できれば、結果として容器
コストを低減できる可能性がある。
【0008】このPEN樹脂によりボトルを製造する提
案が特開平2-217222号公報に開示されている。この提案
によれば、PENを高延伸することで、より高いガスバ
リヤー性と耐熱性を確保している。しかしながら、この
PEN樹脂によりR−Rボトルを成形する点については
一切開示がない。
【0009】R−Rボトルを、高価なPEN樹脂で成形
する場合、その回収回数をさらに増大させ、1回の使用
当たりの容器代を例えば従来と同等以下に確保する必要
がある。
【0010】そこで、本発明の目的とするところは、容
器としての特性に優れたポリエチレンナフタレート樹脂
を用い、しかも回収回数を増大させてその度にアルカリ
洗浄溶液による洗浄を受けても、破裂が生ずることのな
い再充填可能な合成樹脂製容器を提供することにある。
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る再充填可
能な合成樹脂製容器は、ポリエチレンナフタレートにて
成形されたプリフォームを、該プリフォーム内に挿入さ
れた延伸ロッド先端側の温調された膨出部を前記プリフ
ォームの底壁及びこれに続く側壁の内壁面に接触させて
温調した後に二軸延伸吹込成形して形成された合成樹脂
製容器であって、二軸延伸された胴部の肉厚が0.5〜
0.7mmであり、底部の肉厚は胴部の肉厚以上であり、
市場からの回収、洗浄、再充填及び市場への提供を1サ
イクルとし、1サイクル中の前記洗浄は、アルカリ濃度
が1〜4%で液温70〜80℃の溶液中に2〜7分間浸
して行われ、20サイクル以上繰り返し使用されること
を特徴とする。
【0013】請求項2に係る再充填可能な合成樹脂製容
器は、少なくとも胴部および底部の中間層をポリエチレ
ンテレフタレートとし、その内外層をポリエチレンナフ
タレートとして成形された多層プリフォームを用い、請
求項3に係る再充填可能な合成樹脂製容器は、少なくと
も胴部および底部の中間層をポリエチレンナフタレート
とし、その内外層をポリエチレンテレフタレートとして
成形された多層プリフォームを用い、請求項4に係る再
充填可能な合成樹脂製容器は、ポリエチレンナフタレー
ト及びポリエチレンテレフタレートのブレンド樹脂にて
成形されたプリフォームを用い、洗浄条件のうちの液温
を60〜80℃とする他は、それぞれ請求項1の容器と
ほぼ同一の肉厚及び特性を有することを特徴とする。
【0014】請求項5に係る合成樹脂性容器は、少なく
とも最終容器の胴部よりも厚肉となる底部と対応する領
域の中間層がポリエチレンナフタレートで成形され、そ
れ以外の領域がポリエチレンテレフタレートで成形され
たプリフォームを、前記胴部が前記ポリエチレンテレフ
タレートに固有のブロー成形温度となるように温調した
後に二軸延伸吹込成形して形成された合成樹脂製容器で
あって、二軸延伸された胴部の肉厚が0.5〜0.7m
mであり、市場からの回収、洗浄、再充填及び市場への
提供を1サイクルとし、1サイクル中の前記洗浄は、ア
ルカリ濃度が1〜4%で液温60℃以下の溶液中に7分
間以上浸して行われ、10サイクル以上繰り返し使用さ
れることを特徴とする。
【0015】
【作用】ポリエチレンナフタレート(PEN)は、耐熱
性に優れており、洗浄温度が70℃〜80℃であっても
使用することができることが分かった。さらに耐薬品性
に優れているため、苛性ソーダ等のアルカリ溶液による
ストレスクラックも防止することができるという利点を
合せ持っている。この樹脂材料を用いて再充填可能なR
−Rボトルを成形する場合、容器胴部の肉厚を0.5〜
0.7mmとし、底部の肉厚を胴部より厚く確保すれ
ば、アルカリ濃度が1〜4%の溶液を用い、かつ、70
〜80°Cの液温下にて2〜7分間の洗浄を20回以上
繰り返しても、破裂が生じないことが判明した。特に本
発明では、容器の底部を胴部よりも厚肉にするために、
プリフォームの底部側の内壁に、延伸ロッドの先端側に
設けた膨出部を接触させている。この膨出部と接触領域
との間では直接接触による熱交換が促進されるため、膨
出部を予め所定温度に温調しておくことで、底部側にて
厚肉を確保するためのより正確な温度制御が可能とな
る。このように、容器の底部を設計通りの厚肉とするこ
とで、容器の繰り返し使用回数を増大できる。
【0016】これは、PENの単層容器の場合はもちろ
ん、PEN層とPET層を有する多層容器、あるいはそ
れらのブレンド樹脂から成る容器としても、上記特性が
得られる。ただしPET樹脂が含有されることから、洗
浄温度は60〜80℃とする。PET樹脂はPEN樹脂
よりも安価であり、PEN樹脂と融点が近く、プリフォ
ームの射出成形又は押出成形が安定する。さらに加え
て、PET樹脂が比較的均一にストレッチされやすいの
で、容器の肉厚分布が安定し、偏肉が生じにくい点でも
有利となる。PEN樹脂とPET樹脂とで多層の容器を
成形する場合、PEN樹脂を内外層とすれば、PEN樹
脂の単層容器とほぼ同等の耐アルカリ性を確保できる。
PEN樹脂を中間層とすると、内外層がPETであるた
め、アルカリが浸蝕するが、中間層のPENにより破裂
が生ずるまでの時間を延長できる。したがって、たとえ
消費者の手中にある時にストレスクラックが生じていた
としても、その間にクラックが成長して破裂が生ずるこ
とを防止でき、回収後の検査時にその種の容器を排除す
ることが可能となる。
【0017】容器の底部の中間層をPEN樹脂で成形
し、それ以外の領域をPET樹脂で成形した場合には、
特にストレスクラックの発生しやすい底部に耐薬品性の
高いPENを採用することで、R−Rボトルとしての繰
り返し使用回数を増大できる。ただし、胴部がPET樹
脂であるため洗浄温度を低くし、繰り返し使用サイクル
も上記のような胴部にPEN樹脂を採用した場合に比べ
て回数が少なくなる。この容器の有利点は、PEN及び
PET樹脂から成形されたプリフォームを用いながら
も、ブロー成形工程を容易に行える点である。すなわ
ち、ブロー成形工程において特に延伸されるのは、容器
の胴部であり、中間層がPEN樹脂で成形された底部は
低延伸率となる。従って、ブロー成形時のプリフォーム
の温調温度を、PET樹脂の温度に合わせて行うこと
で、所望の肉厚分布が得られる容器を容易に成形でき
る。
【0018】
【0019】
【実施例】以下、本発明を適用した一実施例について、
図面を参照して具体的に説明する。 <第1実施例>まず、第一実施例方法に用いられるプリ
フォームと、最終成形品であるボトルとについて、図1
(A),(B)を参照して説明する。
【0020】プリフォーム10は、全体として有底筒状
に形成され、その開口端側にネック部12が設けられ、
その下方に向けて肩部14,胴部16と続き、閉鎖端側
を底部18としている。このプリフォーム10の肩部1
4はネック部12に向かうに従い薄肉となり、胴部16
はその軸方向にてほぼ均一肉厚となっている。また、底
部18の肉厚は胴部16に比べて薄肉に成形されてい
る。ここで、プリフォーム10は、ポリエチレンナフタ
レート(PEN)で射出成形される。PENは、その物
質名がポリエチレン2,6−ナフタレートとして知ら
れ、化学式は下記の式にて表される。
【化学式1】 このプリフォーム10を二軸配向して得られるR−Rボ
トル20は、ほとんど延伸されることなく前記ネック部
12とほぼ同一形状のネック部22と、二軸配向された
胴部24と、比較的延伸率の低い底部26とから構成さ
れる。R−Rボトル20の底部26における傾斜壁部2
6aの肉厚をT1 とし、胴部24の外径よりも小さい径
のリング状の糸尻部として構成される接地部26bを肉
厚T2 とし、この接地部26bより所定立ち上がり高さ
で続く胴部24の下方領域の側壁26c肉厚をT3 と
し、胴部24の肉厚をT4 とした時、好ましくは、0.
5mm≦T4 ≦0.7mmでかつ、T1 〜T3 はT4 よ
り大きく、より好ましくは、T1 ≧3mm,2mm≦T
2 <T1 ,T4 <T3 <T2 である。
【0021】さらに好ましくは、3.5mm≦T1 ≦
3.7mm,2mm≦T2 ≦2.2mm,1.7mm≦
T3 ≦1.9mmである。
【0022】ところで、PENポリマーの一般的特徴は
下記の表1に示す通りであり、その物性は下記の表2に
示す通りである。
【表1】
【表2】 さらに、2軸延伸されたPENフィルムであって、2軸
延伸後ヒートセットされたPENフィルムの物性は、下
記の表3に示す通りである。
【表3】 このようにPENポリマーは、PETポリマーと比較し
て、耐熱性,ガスバリヤ性,および耐アルカリ性および
機械的強度の点で勝れており、特に、ボトル20の肉厚
を上述した通り設定することで、繰り返し使用されるR
−Rボトルとしての耐久性を十分高めることができた。 〈実験例〉T1 =3.5mm、T2 =2.0mm、T3
=1.7mmおよびT4 =0.6mmのボトル20を成
形した。そして、80℃に加熱された、4%の濃度のカ
セイソーダ溶液中に、ボトル20を7分間浸す洗浄工程
を繰り返し行い、ボトル20にストレスクラックが発生
するか否かを観察してみた。上記の肉厚分布を有するR
−Rボトル20は、上述の洗浄工程を30回繰り返し行
っても、ストレスクラックが発生しなかった。これに対
し、PET樹脂にて成形されたボトルの場合には、これ
をヒートセットした場合でも、洗浄工程を5回繰り返す
だけで、容積収縮率が規定値を越えてしまい、20回を
越えない範囲にてストレスクラックが発生した。このよ
うに本実施例のボトル20によれば、従来繰り返し使用
が困難であった20回以上の回収サイクルを実現でき、
たとえPENがPETと比較して価格が高価であって
も、回収サイクルを従来よりも大幅に向上することで、
結果として低コストのR−Rボトル20を実現すること
ができる。
【0023】次に、R−Rボトル20の成形方法の一例
について説明する。
【0024】1ステージの射出延伸吹込成形装置におい
ては、プリフォーム射出成形工程,温調工程,ブロー成
形工程およびエジェクト工程に、ネック型を一定の成形
サイクルタイムに従って移動する。図2は、プリフォー
ムの射出成形工程を示している。
【0025】同図において、射出キャビティー型30,
射出コアロッド32およびネック型50を型締めし、射
出キャビティー型30の下端にあるゲート30aよりP
EN樹脂を充填して、プリフォーム10を射出成形す
る。射出キャビティー型30には冷媒ジャケット30b
が設けられ、射出コアロッド32にも図示しない冷媒通
路が設けられており、それぞれ例えば10℃に冷却され
ている。図2に示す状態に型締めされた後に、PEN樹
脂が例えばゲージ圧120kg/cm2 の圧力にて射出
される。上記の金型によって規定されたキャビティー内
にPEN樹脂が充填された後、引き続き射出圧力が例え
ばゲージ圧40kg/cm2 に維持される。これらの工
程に要する時間を射出時間と称する。例えば最終容器の
重量が104gである場合に、上記の射出時間は12秒
を要した。射出圧力を解除した後、引き続きプリフォー
ム10は金型内に維持される。これは、射出キャビティ
ー型30および射出コアロッド32によってプリフォー
ム10を冷却するためである。この冷却時間は、上記の
ボトル重量の場合14秒を要した。このように、PEN
樹脂にてプリフォーム10を成形する場合には、射出開
始後から冷却終了に要する時間はトータルで26秒であ
った。この後プリフォーム10が離型され、例えば29
5℃付近の高温にて外気に取り出されることになる。こ
のようにPEN製プリフォーム10を高温にて離型する
ことは、後述するプリフォーム温調工程において、PE
N樹脂固有の延伸適温に冷却して設定することに寄与す
る。
【0026】PEN樹脂製のプリフォーム10の射出時
間及び冷却時間が26秒と短時間であるため、射出成形
サイクル時間によって決定される1ステージ方式の成形
装置におけるサイクルタイムが短縮され、本実施例の場
合には成形サイクルタイムが34秒となった。一般のP
ET樹脂性プリフォームを用いる場合には、射出時間及
び冷却時間の合計が40〜50秒程度であり、これに従
って成形サイクルタイムも長くなっている。本実施例に
よれば、プリフォーム射出成形工程における射出時間及
び冷却時間の合計を40秒以下、好ましくは30秒以下
とすることで、成形サイクル時間をも短縮できるという
効果がある。
【0027】射出成形ステーションにて射出成形された
プリフォーム10は、図3に示す温調ステーションに搬
送されてくる。
【0028】この温調ステーションには、温調コア36
および温調ポット38が配置される。 温調ポット38
は、プリフォーム10の肩部14と非接触の加熱リング
38aと、その下方にゾーン分割して配置され、プリフ
ォーム10の胴部16及び底部18の外壁に接触する冷
却リング38b〜38dとから構成されている。加熱リ
ング38aは、胴部16に比べて薄肉である肩部14を
高温に加熱するものであり、例えばその設定温度として
132℃に温調される。冷却リング38b〜38dは、
PEN樹脂製のプリフォーム10を延伸適温に冷却する
ものである。上段の冷却リング38bの設定温度は例え
ば140℃であり、中段の冷却リング38cの設定温度
は例えば128℃であり、下段の冷却リング38dの設
定温度は例えば90℃となっている。冷却リング38b
〜38dによるプリフォーム10の冷却は、温調コア3
6より予備ブローエアを導入することで、プリフォーム
10の外壁と各リング38b〜38dの内面との密着性
を高めることで促進される。この温調工程に搬入された
プリフォーム10は、その前工程である射出成形工程に
て、かなりの高温度で取り出されたものであるため、冷
却リング38b〜38dによりプリフォーム10の外壁
を冷却することで、PEN樹脂固有の延伸適温に設定す
ることが可能となる。特に、温調前のプリフォーム10
自体がかなりの高温であるため、この温調工程によって
プリフォーム10を短時間冷却しただけで、プリフォー
ム10の内壁側は高温度を維持でき、外壁側にのみPE
N樹脂固有の延伸適温のための温度分布を形成すること
ができるので、このことが次工程である延伸ブロー成形
工程における延伸特性に好ましい結果を与えることがわ
かった。このように、1ステージ方式の成形装置におい
ては、もともと射出成形時の熱を保有したプリフォーム
を冷却して延伸適温に設定できる。一方、冷却されたプ
リフォームを再加熱して温調する2ステージ方式の成形
装置では、PETより延伸適温の高いPENを再加熱す
るために、加熱エネルギーおよび加熱時間が増大する。
従って、2ステージ方式の場合よりも、本発明方法では
延伸適温のための温調を短時間にて行うことができ、し
かも加熱エネルギーを十分低減することが可能となる。
【0029】このPEN製プリフォーム10の胴部16
肉厚としては、その口径及び樹脂重量によりある範囲が
定まるが、好ましくは4〜6mm、さらに好ましくは4〜
4.5mmとするのが良い。4mmより薄いと熱容量が小さ
くなるため上述の温調が困難となり、6mmより厚いと射
出型内での冷却時間を長くしなければならず、成形サイ
クルの短縮に障害となる。
【0030】この温調されたプリフォーム10は、図4
に示す二軸延伸吹込成形工程に搬送され、ここで延伸吹
込成形されて前記R−Rボトル20が完成することにな
る。
【0031】次に、本実施例の二軸延伸吹込成形工程に
ついて、図4を参照して具体的に説明する。
【0032】この工程に用いられる金型は、大別してブ
ローキャビティ型40,ネック型50,ブローコア60
および延伸ロッド70で構成される。ブローキャビティ
型40は、図4の図面の表裏方向の相反する向きに開閉
駆動される一対の割型42a,42b(割型42bは図
示せず)と、昇降可能な底型42cとで構成され、図1
(B)に示すボトル20の外形に沿ったキャビティ面4
4を有している。このキャビティ面44のうち、ボトル
20の底部26と対応する形状を成形するように、底型
42cの底壁キャビティ面44aは内方に向けて隆起し
た形状となっている。
【0033】ブローコア60は、型締め後にプリフォー
ム10のネック部12側よりブローエアを導入するもの
であり、同心二重管構造の内側を延伸ロッド70のため
のロッド挿通孔62とし、外側をエア通路64としてい
る。エア通路64の上端側にはエア導入口66が連結さ
れ、その下端側には、型締め時に前記プリフォーム10
のネック部12の開口に連通するエア噴出口68を有し
ている。なお、エア導入口66には、延伸吹込工程の初
期に導入される一次エアと、この一次エアよりも圧力の
高い二次エアとが切り替え接続されるようになってお
り、ボトル20の成形後は、排気通路に切り替え接続可
能である。
【0034】延伸ロッド70は、例えばアルミニウム製
の外筒72と、例えばナイロンチューブで構成された内
筒74とからなる同心二重管構造として構成されてい
る。外筒72の上端側には、温調媒体例えば温調水を導
入可能な入口76が連結され、内筒74及び外筒72の
間の経路上端側には温調水の出口78が連結されてい
る。延伸ロッド70の先端には、外筒72の外径よりも
直径の大きな膨出部80が固定されている。この膨出部
80は、通常の延伸ロッド70と同様に延伸マンドレル
として機能すると共に、プリフォーム10の底部18側
と接触することで、底部18側の温調ロッドとしても機
能するようになっている。図9に示す膨出部80の外径
2 は、図1に示すプリフォーム10の底部18側の最
小内径D1 よりも僅かに小さく例えば0.1mmだけ小
さく形成され、型締め時においてプリフォーム10内へ
膨出部80を円滑に挿入できるようになっている。
【0035】また、本実施例方法では二軸延伸吹込成形
に先きがけて、この膨出部80をプリフォーム10の底
部18側における内壁と接触させて温調することになる
が、このために延伸ロッド70は型締め時にプリフォー
ム10の底部内壁に到達後さらに所定量だけ縦軸駆動さ
れ、この結果プリフォーム10の底部18側の内径が狭
まることで、膨出部80との密着が可能となっている。
さらに、図9に示すように、膨出部80の輪郭に沿った
展開長さL2 は、図1(B)に示すボトル20の底部2
6において厚肉部として形成したい領域の展開長さL1
と対応させて設定される。
【0036】次に、二軸延伸吹込成形ステーションでの
動作について説明する。
【0037】底部18の温調工程 延伸適温のための温調が実施されたプリフォーム10
は、ネック型50により搬送され、図4に示す二軸延伸
吹込成形工程に搬入されることになる。そして、図4の
ような型締め状態が確保された後に、プリフォーム10
の底部18側の局所的な温調が実施される。このため
に、上述したように延伸ロッド70は型締時にプリフォ
ーム底部内壁に到達後さらに所定量例えば2〜5mmだけ
縦軸駆動され、プリフォーム10の底部18側の内径を
狭めることで、延伸ロッド70先端の膨出部80外壁
と、プリフォーム10の底部18側の内壁とを密着させ
る。この膨出部80の温度としては、図4に示す膨出部
80との接触領域Aが、その上方の非接触領域Bよりも
低温となる温度に設定される。この温調温度としては、
延伸ロッド70による縦軸延伸および一次エアの導入に
よる横軸延伸中に、プリフォーム10の底部18側にお
ける膨出部80との接触領域Aが、非接触領域Bよりも
充分に延伸されないための温度とする必要がある。この
温調温度としては、好ましくは30〜80℃、さらに好
ましくは60〜70℃に設定される。この範囲より低い
と延伸され難くロッド70により穴が開く恐れもあり、
上記範囲より高いと縦軸延伸駆動時に延伸されて厚肉部
を確保できない。さらに、プリフォーム10の底部18
側の局所的な温調時間としては、短すぎると温調効果が
少なくなり、好ましくは型締に要する2秒程度の時間を
も含めて5〜8秒、さらに好ましくは7〜8秒に設定す
ることが、プリフォーム10の底部18側を適温に温調
できることが確認された。
【0038】この様な温調を行うことで、膨出部80と
の接触領域Aが、非接触領域Bよりも充分低温度とな
り、その境界において明確な温度勾配を形成することが
できる。
【0039】二軸延伸吹込成形(縦軸延伸+一次エア導
入) プリフォーム10の底部18側の局所的な温調を行った
後に、延伸ロッド70の縦軸駆動が開始され、その後所
定時間経過後にブローコア60を介してプリフォーム1
0内部に一次エアが導入される。底部18側における膨
出部80との接触領域Aは、膨出部80と密着した形で
押し下げられることになるが、この接触領域Aの保有温
度は非接触領域Bより低いため、延伸されにくく、延伸
ロッド70の縦軸延伸力は、プリフォーム10の非接触
領域Bでの縦軸延伸にほとんど消費されることになる。
さらに、この膨出部80と密着している接触領域Aに
は、比較的圧力の低い一次エアが吹き込まれることがほ
とんどなく、接触領域Aの横軸延伸も生ずることがな
い。したがって、縦軸延伸および一次エア導入による横
軸延伸は、膨出部80との接触領域A以外の領域にて行
われることになり、図5に示すような形でプリフォーム
10の延伸が進行することになる。
【0040】図6は、図5の状態よりさらに延伸が進行
した状態を示している。この図6の状態においても、縦
軸延伸および一次エア導入による横軸延伸は、膨出部8
0との接触領域A以外の領域で行われ、延伸の進行と共
に上方領域から順にブローキャビティ型40のキャビテ
ィ面44に接触することになる。
【0041】そして、延伸ロッド70がその最下端位置
に到達した際には、図7に示すような延伸状態が予想さ
れる。すなわち、膨出部80との接触領域は膨出部80
の側壁上部から順に解除され、この状態での接触領域は
膨出部80の底壁面側領域との対応領域と予想される。
ただし、ボトル20の底部側の非接触領域も延伸率が低
いために未だ厚肉状態が確保され、その上方では、ブロ
ーキャビティ型40のキャビティ面44に接触した形で
形状出しが行われることになる。図7の状態は、縦軸延
伸駆動のスタート時より例えば1秒経過したものであ
り、この後ただちに二次ブローエアに切り換えられる。
【0042】なお、上述した動作を確保するための一次
エア圧力としては、15kg/cm2 以下であることが
望ましく、横軸延伸率等に応じて5〜15kg/cm2
の範囲で選択される。
【0043】二次エア導入による形状固定 延伸ロッド70が最下端に到達した後、あるいはその到
達直前に、エア導入口66へのエア経路が切り替えら
れ、ブローコア60を介してプリフォーム10内部に二
次エアが導入されることになる。この二次エア圧力とし
ては一次エア圧力よりも高い圧力であり、好ましくは1
5〜40kg/cm2 の範囲で選択される。このような
高い圧力の二次エアの導入の結果、ブローキャビティ型
40の特に底壁キャビティ面44aと密着する位置まで
プリフォーム10の底部18側の延伸が実現されること
になる。この際、プリフォーム10の底部18側は、二
次エア導入直前まで比較的厚肉を確保していたので、二
次エアによる延伸の後も、図8に示すようにボトル20
の底部26の肉厚を胴部24より厚肉に形成することが
可能となる。さらに、この高い二次エア導入により、ボ
トル20全体の形状固定が実現されることになる。
【0044】このようなボトル20の成形後、ボトル2
0の図1(B)に示す各肉厚T1 〜T4 を測定したとこ
ろ、下記のようなデータが得られた。
【0045】T1 =3.5〜3.7mm T2 =2.0〜2.2mm T3 =1.7〜1.9mm T4 =0.5〜0.7mm このように、ボトル20の胴部24と、底部26におけ
る傾斜壁部26a,接地部26b,胴部24の下端側の
側壁26cの各肉厚を上記のように確保できる結果、こ
のボトル20をR−Rボトルとして使用して、上述した
条件にて洗浄を20回以上繰り返した場合にも、クラッ
ク,クレージングの発生、あるいはシャンペン底の逆反
り変形などを確実に防止できた。なお、プリフォーム1
0の底部18側を、二次エアの導入により内方に向けて
凸となる底壁キャビティ面44aに被せるように延伸す
ることから、残留応力を低減でき、このことによっても
機械的強度が保証される。さらに、糸尻部である接地部
26bを厚肉にできることから、従来肉が付きにくい糸
尻部を均一肉厚に成形できる効果もある。また、このよ
うな厚肉領域の展開長さL1 は、膨出部80の対応する
展開長さL2 によって制御できる。従って、従来技術の
ように射出成形金型の形状加工によりプリフォーム肉厚
を調整して、最終成形品の厚肉底部の範囲を制御するも
のと比べれば、加工が極めて簡単なため製造コストが大
幅に低減される。
【0046】尚、上記実施例において、二次ブローエア
の切り換えタイミングを遅くすることで、ボトル20の
底部26側における厚肉領域の立ち上がり高さH1 をよ
り高く確保することができる。 <第2実施例>図10は、本発明の他の実施例を示して
いる。同図において、ブローキャビティ型40は加熱手
段例えば温調水のジャケット48を内蔵し、キャビティ
面44を所定温度に加熱できる。したがって、このブロ
ーキャビティ型40内で二軸配向され、キャビティ面4
4に密着したボトルをヒートセットすることができる。
【0047】ここで、本実施例ではヒートセットされた
ボトルを取り出す前に、延伸ロッドにより冷却ガスをボ
トル内に導入し、ボトルを冷却可能としている。図示の
延伸ロッド100の軸部は同心三重管構造であり、その
軸部の先端に膨出部110が連結されている。中心の第
1の管102は膨出部110に温調水を導く。中間の第
2の管104は、膨出部110に導かれた温調水を排出
する。外側の第3の管104は、膨出部110に近い端
部側に吹出孔108を有し、ヒートセット後にボトルを
冷却するための冷却媒体を吹出孔108よりボトル内部
に噴出するためのものである。冷却媒体としては常温エ
アーでもよいし、液体チッソなどの冷却ガスでも良い。
【0048】この実施例における二軸延伸吹込成形工程
は、二次エアの導入までは上記実施例と同様にして行わ
れる。二次エアの導入により、キャビティ面44に密着
したボトルの形状出しが行われると、そのキャビティ面
44が加熱されているためボトルのヒートセットが行わ
れる。このヒートセットを所定時間行った後、ブローコ
ア型60のエア通路64が排気経路と接続され、かつ、
延伸ロッド100の第3の管106に冷却用エアが導入
される。この冷却用エアは吹出孔108よりボトル内部
に吹き出されてボトルを冷却し、エア通路64を介して
排気される。このボトル冷却工程を所定時間行った後
に、冷却用エアの供給が停止され、ボトル内のエアはエ
ア通路64を介して排気される。そして、その後に型開
きが開始され、ブローキャビティ型50内よりボトルが
取り出される。
【0049】このような冷却工程後に、ヒートセットさ
れたボトルを取り出すことで、ボトル取出時のボトルの
熱収縮を防止できた。さらに、ヒートセット工程及びそ
の後の冷却工程を行うことは、R−Rボトルを成形する
場合に極めて効果的であることが判った。本発明者等
は、ブローキャビティ型40の温調温度を110°Cと
し、ブロー時間17秒後に冷却エアによる冷却を17秒
行ってボトルを取り出した。そして、このボトルを75
°Cの液体中に14分間浸す操作を20回繰り返してみ
た。その後、そのボトルの体積収縮率を測定したとこ
ろ、2%以下であるという好結果が得られた。 〈第3実施例〉図11(A)は、PEN樹脂及びPET
樹脂からなる三層プリフォーム120を示している。こ
のプリフォーム120は、ネック部122、肩部12
4、同部126及び底部128を有し、内層130及び
外層132がPEN樹脂にて形成され、その中間層13
4はPET樹脂にて形成されている。このプリフォーム
120を、第1実施例と同様の温調工程及び二軸延伸吹
込成形工程を行うことで、図1(B)と同じ肉厚分布を
有する三層構造のR−Rボトルを成形することができ
る。そして、このように成形された三層構造のR−Rボ
トルは、その内外層がPEN樹脂層にて形成されている
ので、上述した洗浄工程の際に、苛性ソーダによる浸蝕
がPEN樹脂により抑制され、ストレスクラックの生じ
にくいR−Rボトルを実現できる。さらに、内外層がP
EN樹脂であるため、ガスバリヤー性及び耐熱性の点で
も優れている。三層プリフォーム120を射出成形する
際には、表2に示すように、PEN樹脂とPET樹脂と
の融点が似通っているため、プリフォーム120の射出
成形を安定して行うことができる。さらに、PET樹脂
は、PEN樹脂に比べて均一に伸びやすいという特性を
有することから、内外層のPEN樹脂がその中間層のP
ET樹脂に案内されて延伸され、R−Rボトルの肉厚分
布が安定し、偏肉を防止することができるという効果も
ある。
【0050】尚、図11(A)に示す三層プリフォーム
120は、その中間層134を形成するPET樹脂が、
ネック部122まで充填されないように射出成形されて
いる。これは、このプリフォーム120より成形された
R−Rボトルのネック部に所定の耐熱性を確保するため
であり、高温に熱せられた内容物を充填する際にも、R
−Rボトルのネック部が熱収縮することを防止するため
である。 〈第4実施例〉図11(B)に、内層150及び外層1
52をPET樹脂とし、その中間層154をPEN樹脂
とした三層プリフォーム140を示す。この場合、中間
層154を形成するPET樹脂は、その底部148、胴
部146、肩部144及びネック部142に充填される
ようになっている。この三層プリフォーム140を、第
1実施例と同様に温調工程及び二軸延伸吹込成形工程を
経てR−Rボトルを成形したところ、所望の耐ストレス
クラック性、耐熱性及びガスバリヤー性を確保すること
ができた。このR−Rボトルは、その内外層150,1
52がPET樹脂であるため、洗浄時に苛性ソーダが外
層152に浸蝕しやすいが、それによって例えストレス
クラックが生じたとしても、中間層154のPEN樹脂
により、そのクラックが内外で連通して破裂が生ずるこ
とを防止することができる。従って、ストレスクラック
が発生した後、R−Rボトルが消費者の手元にある短時
間のうちに、そのクラックが成長してボトルが破裂して
しまうという事態を防止できる。ストレスクラックが発
生したR−Rボトルは、回収後の検査時においてオミッ
トすることができる。 〈第5実施例〉この第5実施例は、プリフォームの成形
樹脂材料として、PEN樹脂とPET樹脂とをブレンド
した混合材料を用いている。PEN樹脂とPET樹脂と
の配合率は、R−Rボトルとして求められる特性に応じ
て所望に決定することができるが、PEN樹脂を50%
以上とする事が望ましい。このブレンド樹脂にて成形し
たプリフォームを、第1実施例と同様に温調工程及び二
軸延伸吹込成形工程を経由することで成形されたR−R
ボトルは、第1実施例と同様な特性を得ることができ
る。
【0051】ここで、第3〜第5実施例の場合には、ボ
トルの一部にPET樹脂が含有されているので、洗浄温
度は60〜80℃とされる。PET樹脂の含有量が多く
なる程下限側の洗浄温度とする必要がある。 〈第6実施例〉この実施例は、図12(A)に示すよう
に、ネック部162,肩部164,胴部166と底部1
68の内外層168a,168bをPET樹脂で成形
し、底部168の中間層168cのみをPEN樹脂で成
形したプリフォーム160を用い、同図(B)に示すボ
トル170を成形するものである。中間層がPEN樹脂
で射出成形される底部168の領域は、ボトル170の
底部176すなわち、胴部174よりも厚肉の領域であ
る傾斜壁部176a,接地部176bおよびこれより胴
部174に向けて立ち上がる側壁176cである。この
各領域の肉厚T1 〜T3 及び胴部の肉厚T4 は、上述し
た第1実施例と同様な肉厚とされる。
【0052】図12(A)に示すプリフォーム160の
射出成形は、図2に示すように射出金型を型締した後、
三層成形用のホットランナー型を用いてまずPET樹脂
のみを充填し、その後PEN樹脂を充填することで行
う。この場合、プリフォーム160の大部分の領域がP
ET樹脂で射出成形されるため、射出金型の型開きは、
PET樹脂による成形領域が変形しないように十分に冷
却した後に行う。すなわち、型締め後の射出時間および
冷却時間のトータル時間を40秒以上に設定して型開き
を行う。このようなプリフォーム160を用いて、ボト
ル170を二軸形成する場合には下記の点で有利とな
る。すなわち、PET樹脂およびPEN樹脂はそれぞれ
ガラス転移点が異なるため、PET樹脂のブロー成形温
度は低く、PEN樹脂のブロー成形温度は高く、それぞ
れ固有のブロー成形温度を有する。この場合、プリフォ
ーム160のうちのPET単層の成形領域とPENを含
む三層の成形領域とは明確に分離されているため、温調
工程においてそれぞれの固有のブロー成形温度に温調す
ることで、適正な二軸延伸ブロー成形動作を行うことが
できる。プリフォーム160のうち特に延伸される領域
は肩部164および胴部166であり、この領域は共に
PET樹脂にて射出成形されているので、この領域をP
ET樹脂固有のブロー成形温度に温調すればよい。一
方、中間層をPENとした底部168は無延伸あるいは
低延伸領域であるので、適正なブロー成形温度から外れ
ても、安定してボトル170を成形することができる。
【0053】このようなボトル170によれば、ネック
部172,胴部174および底部176の内外層176
a,176bがPET樹脂にて射出成形されているた
め、耐熱性の観点から洗浄温度を上記各実施例よりも低
温、すなわち苛性ソーダの液温を60℃以下に設定する
必要があり、このために洗浄時間も7分以上行わなけれ
ばならないが、特にストレスクラックの生じやすい底部
176を厚肉としかつその中間層176cをPEN樹脂
にて成形することで、R−Rボトルとして使用した場合
の回収サイクルを10サイクル以上としても、胴部17
4及び底部176に破裂が生じることはない。
【0054】なお、プリフォーム160のうちのPEN
樹脂を中間層とした三層成形領域をネック部162およ
び底部168とすることができる。ネック部162はブ
ロー成形動作において無延伸の領域であり、この領域を
PET樹脂にて成形すると、機械的強度および耐熱性の
点で劣るが、両特性がPET樹脂以上となるPEN樹脂
をネック部の中間層に採用することで、R−Rボトルと
しての耐久性を向上させることができる。さらに、ボト
ル170のネック部172は、内容物の充填工程におい
て特に耐熱性が要求される領域であるが、PEN樹脂の
特性を利用してその際の熱変形を防止することもでき
る。
【0055】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0056】温調ステーションでは、好ましくは図13
に示すように、プリフォーム10を温調ポット180内
に配置した後、温調コア182より予備ブローエアーを
プリフォーム10内に導入し、プリフォーム10をその
半径方向に比較的少ない量だけ予備ブローすることがで
きる。予備ブロー自体は従来より、温調ポット180の
内面にプリフォーム10の外面を密着させ、その温調効
率を高めるために行われていた。本実施例では、最終容
器であるR−Rボトル20の胴部の肉厚T4 が従来のP
ETボトルに比べて厚いため、PETと同様の二軸延伸
率を適用する場合は、プリフォーム10の胴部の肉厚も
より厚くなっている。胴部の肉厚が厚いと熱容量が大き
くなり、温調ポット180から加熱された熱がプリフォ
ーム10の胴部の内壁側に伝達されにくくなっている。
そこで、この実施例では温調工程にてプリフォーム10
を予備ブローすることで、プリフォーム10の胴部の肉
厚を半径方向に延伸して5〜20%薄くした胴部192
を持つ中間容器190を形成している。このように、胴
部192の肉厚を薄くすることで、熱容量を小さくし
て、効率的な温調を確保できるようにしている。
【0057】なお、温調ポット180は好ましくはその
縦軸方向でゾーン分割され、例えば中間容器190のネ
ック下を比較的高温に温調し、底部側を比較的低温に温
調することが望ましい。
【0058】なお、上記実施例に示したR−Rボトルの
底部構造は、内方に向けて凸状のシャンペン底タイプと
したが、これに限らず、底部中心よりも下方に突出した
3本以上の脚部を有する自立壜タイプに形成してもよ
い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、R
−Rボトルの樹脂材料にポリエチレンナフタレート樹脂
を用い、その胴部の肉厚を0.5〜0.7mmとし、底
部の肉厚を胴部より厚くすることで、回収後に苛酷な条
件の下で洗浄を受けても、20サイクル以上に亘って再
使用することのできるR−Rボトルを提供することがで
きる。
【0060】さらに本発明によれば、胴部よりも厚肉と
なる少なくとも底部領域の中間層をポリエチレンナフタ
レートにて成形し、その他の領域をポリエチレンテレフ
タレートにて成形することで、ブロー成形特性を向上し
て安定して容器を成形できると共に、回収後に苛酷な条
件のもとで洗浄を受けても、10サイクル以上にわたっ
て再利用することのできるR−Rボトルを提供すること
ができる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、実施例のR−Rボトルを成形するた
めのプリフォームの概略断面図、(B)はR−Rボトル
の概略断面図である。
【図2】図1に示すR−Rボトルを成形するために用い
るプリフォームの射出成形工程を示す概略断面図であ
る。
【図3】図1(A)に示すプリフォームを温調するため
の工程を示す概略断面図である。
【図4】図1(B)に示すR−Rボトルを成形する二軸
延伸吹込成形装置の一実施例の概略断面図である。
【図5】縦軸延伸+一次エア導入における中間段階での
延伸状態を説明するための動作説明図である。
【図6】縦軸延伸+一次エア導入による延伸状態が図5
よりもさらに進行した状態を説明するための動作説明図
である。
【図7】一次エアから二次エアへの切り換え直前におけ
る延伸状態を説明するための動作説明図である。
【図8】二次エア導入による成形終了状態を説明するた
めの動作説明図である。
【図9】図4に示される延伸ロッド先端側に設けた膨出
部の拡大正面図である。
【図10】加熱手段を内蔵したブローキャビティ型を用
いてボトルをヒートセットする他の実施例を示す概略断
面図である。
【図11】(A),(B)はそれぞれ、PEN樹脂及び
PET樹脂からなる三層のプリフォームを示す概略断面
図である。
【図12】(A)は底部の中間層のみをPEN樹脂にて
成形したプリフォームの概略断面図、(B)はそのプリ
フォームを用いて成形されたR−Rボトルの概略断面図
である。
【図13】温調効率を高めるためにプリフォーム胴部を
薄肉にする予備ブロー動作を伴う温調工程を説明するた
めの概略断面図である。
【符号の説明】
10,160 プリフォーム 12,162 ネック部 16,166 胴部 18,168 底部 20,170 ボトル 26,176 底部 30 射出キャビティ型 32 射出コアロッド 36,182 温調コア 38,180 温調ポット 40 ブローキャビティ型 44a 底壁キャビティ面 48 加熱手段 50 ネック型 60 ブローコア 70 延伸ロッド 72 外筒 74 内筒 80 膨出部 82 溝 100 延伸ロッド 102,104,106 三重管 108 吹出孔 110 膨出部 120,140 三層プリフォーム 130,150,168a 内層 132,152,168b 外層 134,154,168c 中間層 190 中間容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 22:00 (56)参考文献 特開 平2−219735(JP,A) 特開 平3−98843(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 1/02 B29C 49/08 B29K 67:00 B29L 9:00 B29L 22/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンナフタレートにて成形され
    たプリフォームを、該プリフォーム内に挿入された延伸
    ロッド先端側の温調された膨出部を前記プリフォームの
    底壁及びこれに続く側壁の内壁面に接触させて温調した
    後に二軸延伸吹込成形して形成された合成樹脂製容器で
    あって、二軸延伸された胴部の肉厚が0.5〜0.7mm
    であり、底部の肉厚は胴部の肉厚以上であり、市場から
    の回収、洗浄、再充填及び市場への提供を1サイクルと
    し、1サイクル中の前記洗浄は、アルカリ濃度が1〜4
    %で液温70〜80℃の溶液中に2〜7分間浸して行わ
    れ、20サイクル以上繰り返し使用されることを特徴と
    する再充填可能な合成樹脂製容器。
  2. 【請求項2】 少なくとも胴部および底部の中間層をポ
    リエチレンテレフタレートとし、その内外層をポリエチ
    レンナフタレートとして成形された多層プリフォーム
    、該プリフォーム内に挿入された延伸ロッド先端側の
    温調された膨出部を前記プリフォームの底壁及びこれに
    続く側壁の内壁面に接触させて温調した後に二軸延伸吹
    込成形して形成された合成樹脂製容器であって、二軸延
    伸された胴部の肉厚が0.5〜0.7mmであり、底部の
    肉厚は胴部の肉厚以上であり、市場からの回収、洗浄、
    再充填及び市場への提供を1サイクルとし、1サイクル
    中の前記洗浄は、アルカリ濃度が1〜4%で液温60〜
    80℃の溶液中に2〜7分間浸して行われ、20サイク
    ル以上繰り返し使用されることを特徴とする再充填可能
    な合成樹脂製容器。
  3. 【請求項3】 少なくとも胴部および底部の中間層をポ
    リエチレンナフタレートとし、その内外層をポリエチレ
    ンテレフタレートとして成形された多層プリフォーム
    、該プリフォーム内に挿入された延伸ロッド先端側の
    温調された膨出部を前記プリフォームの底壁及びこれに
    続く側壁の内壁面に接触させて温調した後に二軸延伸吹
    込成形して形成された合成樹脂製容器であって、二軸延
    伸された胴部の肉厚が0.5〜0.7mmであり、底部の
    肉厚は胴部の肉厚以上であり、市場からの回収、洗浄、
    再充填及び市場への提供を1サイクルとし、1サイクル
    中の前記洗浄は、アルカリ濃度が1〜4%で液温60〜
    80℃の溶液中に2〜7分間浸して行われ、20サイク
    ル以上繰り返し使用されることを特徴とする再充填可能
    な合成樹脂製容器。
  4. 【請求項4】 ポリエチレンナフタレート及びポリエチ
    レンテレフタレートのブレンド樹脂にて成形されたプリ
    フォームを、該プリフォーム内に挿入された延伸ロッド
    先端側の温調された膨出部を前記プリフォームの底壁及
    びこれに続く側壁の内壁面に接触させて温調した後に
    軸延伸吹込成形して形成された合成樹脂製容器であっ
    、二軸延伸された胴部の肉厚が0.5〜0.7mmで
    あり、底部の肉厚は胴部の肉厚以上であり、市場からの
    回収、洗浄、再充填及び市場への提供を1サイクルと
    し、1サイクル中の前記洗浄は、アルカリ濃度が1〜4
    %で液温60〜80℃の溶液中に2〜7分間浸して行わ
    れ、20サイクル以上繰り返し使用されることを特徴と
    する再充填可能な合成樹脂製容器。
  5. 【請求項5】 少なくとも最終容器の胴部よりも厚肉と
    なる底部と対応する領域の中間層がポリエチレンナフタ
    レートで成形され、それ以外の領域がポリエチレンテレ
    フタレートで成形されたプリフォームを、前記胴部が前
    記ポリエチレンテレフタレートに固有のブロー成形温度
    となるように温調した後に二軸延伸吹込成形して形成さ
    た合成樹脂製容器であって、二軸延伸された胴部の肉
    厚が0.5〜0.7mmであり、市場からの回収、洗
    浄、再充填及び市場への提供を1サイクルとし、1サイ
    クル中の前記洗浄は、アルカリ濃度が1〜4%で液温6
    0℃以下の溶液中に7分間以上浸して行われ、10サイ
    クル以上繰り返し使用されることを特徴とする再充填可
    能な合成樹脂製容器。
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