JP4306224B2 - 発光装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は白色発光を得る発光装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
発光素子、特に、LEDは小型、長寿命、低電圧駆動、低発熱といった特長を有する光源素子である。特に、近年では、窒化ガリウム(GaN)のLEDチップを用いた青色や緑色発光のLEDが開発され、従来からの赤色発光LEDとあわせて、光の3原色がそろったため、これらを適宜、組み合わせることにより、任意の発光色を得ることが可能となった。
【0003】
一方、これとは別に、青色LEDチップ近傍にYAG蛍光体等の蛍光体を配置し、青色LEDチップの発光中に含まれる400nm近傍の短波長がこれを吸収したYAG蛍光体を励起し、その結果、該蛍光体によって二次発光された蛍光である黄色光と、青色LEDチップの青色光との混色によって比較的簡便に白色発光を得ることが可能となり、LEDの光源としての用途が著しく広がることとなった。LEDチップの近傍に蛍光体を配置する方法としては、LEDチップ及び実装部を封止する透明樹脂に蛍光体を分散させる方法等が広く用いられている。
【0004】
しかしながら、このようなLEDチップ及び実装部を封止する透明樹脂中に蛍光体を分散させる方法では、一般に蛍光体の比重が透明樹脂のそれと比べて大きいため、透明封止樹脂が硬化するまでの間に蛍光体が沈降し、これが原因でLEDチップを搭載した発光装置1の発光に色むら等が発生するという問題点が指摘されている。
【0005】
かかる問題を解決するための方策もいくつか知られており、例えば、特開平11−233831号公報には、上記透明樹脂として、硬化速度が、きわめて速い光硬化性樹脂を用いて、上記蛍光体が沈降する前に、蛍光体を分散した透明樹脂の硬化を完了する方法等が、開示されている。しかし、かかる光硬化性樹脂は、硬化速度が、きわめて速い反面、それ故に、そのハンドリングが、きわめて難しいという問題点をも併せ持つものであり、この方法も、生産性等の観点からは、必ずしも、有利とは、言い難い。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−233831号公報 (第2頁[特許請求の範囲]、第3頁 段落[0018]等)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事由に鑑み、なされたもので、その目的とするところは、色むら等の発生を低減した白色発光の得られる、LED等の発光素子を用いた発光装置およびその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発光装置の製造方法の発明にあっては、発光素子を、該発光素子の発光により蛍光を発する蛍光体を含有する液状の透光性封止材料で封止してなる発光装置の製造方法において、蛍光体を含有する液状の透光性封止材料を前記発光素子周辺に添加した後、発光装置を水平方向を回転軸として、回動しながら透光性封止材料を硬化せしめ、前記透光性封止材料が、前記蛍光体の沈降防止材を含んでなることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2記載の発光装置の製造方法の発明にあっては、請求項1記載の発光装置の製造方法において、前記沈降防止材が、層状化合物に有機カチオンを添加してなる親油性化合物を含んでなることを特徴とするものである。
【0010】
請求項3記載の発光装置の製造方法の発明にあっては、請求項2記載の発光装置の製造方法において、前記親油性化合物が、親油性合成スメクタイトであることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。図1は本発明の発光装置の実施形態の一例を模式的に示す断面図である。すなわち、本実施形態の発光装置1は、内面2に電極3を形成した凹部4を有する基板5(なお、ここでいう基板とは、その形状が、板状で、その板状面上にのみ回路形成可能なもののみに限定されず、立体的形状の板状面以外の面上にも回路形成可能なものを含むものとする。)と、前記凹部4の底面6に搭載する発光素子7であるLED7aと、電極3とLED7aとを接続するボンディングワイヤ8とを、前記凹部4内に充填した液状透光性封止材料9で封止してなる発光装置である。かかる発光装置1は、具体的には、例えば、以下のようにして、形製することができる。
【0012】
即ち、LED7aは、メッキで回路が形成された基板5である射出成形回路基板上のダイパッド13にベアチップ実装され、同じくメッキで形成された電極3を有するワイヤボンドパッド(図示せず)との間にワイヤボンドされる。その後、液状透光性封止材料9をボンディングワイヤ8を完全に覆うように充填し、最後に液状透光性封止材料9を硬化せしめる。
【0013】
なお、射出成形回路基板は、所謂MID(Molded Interconnect Device)工法と呼ばれる以下の工程により製造することができる。(1)射出成形等により基板5の形状を有する成形部品を製作する。樹脂成形材料としては、例えば、PPA(ポリフタルアミド)、LCP(液晶ポリマ)等が好適に使用可能である。(2)150℃〜200℃程度の温度条件で成形部品を2時間程度アニール処理を行う。(3)銅スパッタリング法等により、成形部品である基板5表面全体に0.1〜3μm程度の銅薄膜を形成する。(4)レーザーにより銅薄膜を部分的に除去し、回路として必要な部分と不必要な部分とを分離して、電気的に絶縁する。(5)電気メッキの手法で、回路として必要な部分にのみメッキを施す。メッキは、銅、ニッケル、金の順序で、厚みはそれぞれ、5〜20μm、5〜20μm、0.5μm程度として順次行う。(6)LED7aを実装した後、封止を行う。
【0014】
一方、液状透光性封止材料9は、液状透光性熱硬化性樹脂10と、これに分散せしめた蛍光体11と、沈降防止材12を含んでなるものである。かかる液状透光性熱硬化性樹脂10としては、特に、限定はないが、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂等が例示可能である。
【0015】
蛍光体11についても、特に、限定はないが、LED7aが、例えば、青色発光が可能なインジウム(In)、アルミニウム(Al)を含有する窒化ガリウム(GaN)を使用する青色LEDチップである場合には、セリウム(Ce)で付活されたイットリウム(Y)・アルミニウム(Al)ガーネット系(YAG系)
蛍光体(「YAG系蛍光体」と略称する。)等が好適に使用可能である。
【0016】
この場合、青色LEDチップの発光中に含まれる400nm近傍の短波長がこれを吸収したYAG系蛍光体を励起し、その結果、該蛍光体によって二次発光された蛍光である黄色光と、青色LEDチップの青色光との混色によって比較的簡便に白色発光を得ることが可能となるというものである。
【0017】
一方、沈降防止材12としては、有機物質である上記液状透光性熱硬化性樹脂10中に添加し、所定の透光性を確保する必要があるので、例えば、酸化ポリエチレン、酸化ポリエチレンアマイド、脂肪酸アマイド、ポリエーテル・エステル型界面活性剤、硫酸エステル型アニオン系界面活性剤などの有機化合物系のものが好適に使用可能である。しかし、その一方で、発光とともに、相当量の発熱を伴う発光素子7の近傍に、耐熱性、耐光性の点で不安のあるかかる有機化合物系の沈降防止材が、長期にわたり、残留することは、これらにより液状透光性封止材料9の特性が変化して、耐候性等が低下し、発光装置1の信頼性が低下する等の別の問題点を生じる可能性が懸念される。
【0018】
したがって、例えば、一般的には、無機化合物系の沈降防止材のほうが、上記有機化合物系の沈降防止材よりも、耐熱性、耐光性の点で優れている点を考慮して、上記有機化合物系の沈降防止材の替わりに無機化合物系の沈降防止材を使用することも検討に値する。しかし、一般的には、かかる無機化合物系の沈降防止材は、有機物質である上記液状透光性熱硬化性樹脂10中では、溶解或いは、均一分散しにくく、発光装置1の基本機能を左右する液状透光性封止材料9の透光性を如何に確保するかが問題となる。
【0019】
一方、これらの無機化合物系の沈降防止材であっても、実用上、発光装置1からの発光を著しく遮らない程度に、少量で、蛍光体11の沈降防止効果を発現するものであれば、使用可能であるとも考えられる。かかる観点より、鋭意、検討を加えた結果、無機化合物系のものであっても、層状化合物に有機カチオンを添加してなる公知の親油性化合物(特開平6−64308号公報、特開平8−302062号公報等)が、非常に微細な層構造を有し、少量の添加で沈降防止の作用が現れるため、沈降防止材12として、有効であることが判った。
【0020】
すなわち、ここでいう層状化合物としては、粘土鉱物を主とするもので、膨潤性粘土化合物、燐酸ジルコニュウム等が例示可能である。かかる膨潤性粘土鉱物としては、スメクタイト、ベントナイト、サポナイト、バーミキュライト、マイカ、クロライト等が例示できる。
【0021】
これらの天然に産する結晶性層状粘土鉱物には、例えば、以下のような化合物が挙げられる。すなわち、スメクタイト構造を有するものとしては、サポニナイト、ヘクトライト、モンモリオナイト、サウコナイト等、マイカとしては、マスコバイト、フィロゴパイト、バイオタイト、レピドライト、パラゴナイト、テトラシリシックマイカ等である。さらに、本発明においては、上記親油性化合物の内、親油性合成スメクタイト(特開平6−64308号公報参照)が、市販されており、入手が、容易であることから、特に好適に使用可能である。
【0022】
このように、有機化合物系、無機化合物系の沈降防止材12を使用することにより、硬化前の液状透光性封止材料9中の蛍光体11の沈降を防止し、より均一な分散状態を確保し得るため発光装置1の発光時における色むら等の発生を効果的に抑制できることが判った。
【0023】
さらに、上記したように、沈降防止材12が、無機化合物系のものであっても、上記した層状化合物に有機カチオンを添加してなる親油性化合物のように非常に微細な層構造を有する場合は、少量の添加で沈降防止の作用が現れるため、無機化合物であっても封止部の透光性を損なうことなく、且つ、耐熱性、耐光性に優れ、発光装置1の信頼性を長期間維持し得るため、液状透光性封止材料9に使用する沈降防止材12として理想的な特性を有するものであるといえる。
【0024】
また、上記の発光装置1は、以下に示すような製造方法により、より好適に製造することが出来る。すなわち、図2に示すように、発光素子7の周辺に蛍光体11を含有する未硬化の液状透光性封止材料9を供給して、封止して製造する発光装置1の製造方法において、所定濃度の蛍光体11を含有する液状の透光性封止材料9、または蛍光体11を含有しない液状の透光性封止材料9を発光素子7周辺に添加した後、それよりも蛍光体11の濃度の高い液状の透光性封止材料9をさらに前記発光素子7の周辺に添加するようにすることにより、透光性封止材料9中の蛍光体11の濃度が、蛍光体11の沈降とともに平均化するため、蛍光体11の濃度が終始同一の透光性封止材料9のみで封止する場合よりも、結果として、透光性封止材料9の硬化の際に、蛍光体11が、より均一に分散した透光性封止材料9を得ることができ、発光装置1の発光における色むら等の発生低減に寄与し得ることとなる。
【0025】
また、これとは別に、発光素子7の周辺に蛍光体11を含有する未硬化の液状透光性封止材料9を供給して、封止して製造する発光装置1の製造方法において、蛍光体11を含有する液状の透光性封止材料9を発光素子7の周辺に添加した後、図3に示すように、発光装置1を水平方向を回転軸として、回動しながら透光性封止材料9を硬化せしめるようにすることにより、透光性封止材料9中の蛍光体11の特定方向への沈降を防止でき、封止材料9の硬化の際に、蛍光体11の濃度が平均化し、蛍光体11がより均一に分散した透光性封止材料9を得ることができ、結果として、発光装置1の発光における色むら等の発生低減に寄与し得ることとなる。なお、この場合の回動の経路、速度等については、発光装置1の形状や透光性封止材料9の粘度、透光性封止材料9中に含まれる蛍光体11の濃度、硬化するまでの所要時間などを勘案することにより最適化可能である。
【0026】
【実施例】
以下、本発明を参考例及び実施例及び比較例に基き具体的に説明する。
【0027】
参考例1]
上記図1において、LCP(液晶ポリマ)製樹脂基板5に形成したすり鉢状の凹部4(上面4mmφ、下面2mmφ、深さ1mm)の底面6の中央部のダイパッド13にLED7aを銀ペーストでダイボンドし、LED7aの表面電極からボンディングワイヤ(金ワイヤ)8で基板5の電極3へワイヤボンディングを行い、導通をとった。
【0028】
次に、液状透光性熱硬化性樹脂10である2液硬化型注型用透明エポキシ樹脂(スタイキャスト1263 日本エイブルスティック(株)製)に、蛍光体11としてYAG系蛍光体(P46−Y3 化成オプトニクス(株)製)を2液混合後の全質量に対して20質量%、沈降防止材12として酸化ポリエチレンアマイド(NS−30 楠本化成(株)製)を2液混合後の全質量に対して5質量%になるよう配合した透光性封止材料9aで上記凹部4を満たし、90℃で4時間、更に120℃で4時間加熱して封止を完了し、発光装置1aを作製した。
【0029】
参考例2]
沈降防止材12として、合成スメクタイト(ルーセンタイト[親油性タイプ](株)組合貿易製)を用い、上記2液硬化型注型用透明エポキシ樹脂の2液混合後の全質量に対して0.5質量%になるよう配合した透光性封止材料9bを用いた以外は、参考例1と同様にして発光装置1bを作製した。
【0030】
参考例3]
液状透光性熱硬化性樹脂10として、上記2液硬化型注型用透明エポキシ樹脂の替わりに2液硬化型シリコーン樹脂(KE−1031 信越化学工業(株)製)を用い、他成分を透光性封止材料9bと同様に配合した透光性封止材料9cを使用して、硬化条件を120℃、2時間とした以外は、参考例2と同様にして発光装置1cを作製した。
【0031】
参考例4]
上記図1において、LCP(液晶ポリマ)製樹脂基板5に形成したすり鉢状の凹部4(上面4mmφ、下面2mmφ、深さ1mm)の底面6の中央部のダイパッド13にLED7aを銀ペーストでダイボンドし、LED7aの表面電極からボンディングワイヤ8で基板5の電極3へワイヤボンディングを行い、導通をとった。
【0032】
次に、蛍光体11及び沈降防止材12を含まない上記2液硬化型注型用透明エポキシ樹脂を凹部4の深さの約1/3まで注入し、続いて上記2液硬化型注型用透明エポキシ樹脂にYAG系蛍光体を2液混合後の全質量に対して30質量%、沈降防止材12として、上記合成スメクタイト(親油性タイプ)を0.75質量%含有する透光性封止材料9dで凹部4を満たし、90℃で4時間、更に120℃で4時間加熱して発光装置1dを作製した。
【0033】
参考例5]
2液硬化型注型用透明エポキシ樹脂の2液混合後の全質量に対してYAG系蛍光体を10質量%、上記合成スメクタイト(親油性タイプ)を0.25質量%含有する透光性封止材料9eを凹部の深さの約1/2まで注入し、続いて、上記透光性封止材料9dで凹部を満たす以外は、参考例4と同様にして発光装置1eを作製した。
【0034】
[実施例
上記図1において、LCP(液晶ポリマ)製樹脂基板5に形成したすり鉢状の凹部4(上面4mmφ、下面2mmφ、深さ1mm)の底面6の中央部のダイパッド13にLED7aを銀ペーストでダイボンドし、LED7aの表面電極からボンディングワイヤ8で基板5の電極3へワイヤボンディングを行い、導通をとった。次に、上記透光性封止材料9bで凹部4を満たした。続いて、基板5を図2に示すような水平方向の回転軸14aを有する回転治具15aのトレイ16a上に固定し、透光性封止材料9bが垂れ落ちないように、6回転/分の回転速度で、回転軸14aを中心として360°回転を継続しながら、90℃で4時間、更に120℃で4時間加熱して発光装置1fを作製した。
【0035】
[実施例
実施例と同様にして、LED7aの実装を行い、透光性封止材料9bで凹部4を満たした後、基板5を図3に示すような回転治具15bのトレイ16b上に固定した後、透光性封止材料9bが垂れ落ちないように、水平方向の回転軸14bを中心としてアーム17を水平方向を基準として、上下各60度に、3回/分の周期で繰り返し回動しながら、90℃で4時間、更に120℃で4時間加熱して発光装置1gを作製した。
【0036】
[比較例1]
液状透光性熱硬化性樹脂10である上記2液硬化型注型用透明エポキシ樹脂に、蛍光体11としてYAG系蛍光体を2液混合後の全質量に対して20質量%になるよう配合した透光性封止材料9fを用いた以外は、参考例1と同様にして発光装置1hを作製した。
【0037】
[比較例2]
液状透光性熱硬化性樹脂10として、2液硬化型シリコーン樹脂を使用し、YAG系蛍光体を2液混合後の全質量に対して20質量%含む透光性封止材料9gを用いた以外は、比較例1と同様にして発光装置1iを作製した。
【0038】
<評価結果>
得られた発光装置1を所定の出力(3.5V、30mA)で点灯し、発光の色むらを測定することによりYAG系蛍光体の分散レベルを評価した。すなわち、発光装置の真上に色度計(CS−1000 ミノルタ(株)製)を設置して、色度を測定する。この値を0度での色度とし、発光装置1をこれを貫く水平軸で回動させ、回動角80度での色度を測定し、この測定値と、上記0度での測定値との色度の差(Δu'v')を測定した。
【0039】
具体的には、色度の差(Δu'v')は、CIELUV法のu'、v'の値を使用して以下のようにして求めた。すなわち、Δu'v'=[(Δu')2+(Δv')2]1/2である。このとき、Δu'=u1'−u2'、Δv'=v1'−v2'であり、u1'v1'は、上記0度でのu'、v'の値、u2'、v2'は、上記80度でのu'、v'の値である。測定結果は表1に示すとおりである。
【0040】
【表1】
Figure 0004306224
この結果、沈降防止材12を添加した上記参考例1〜5、実施例1〜2のすべてにおいて、沈降防止材12を添加しなかった比較例1、比較例2よりも回動角80度での色度と、0°での色度の差が、小さく、沈降防止材12の添加により、硬化前の液状透光性封止材料9中の蛍光体11の沈降を防止し、より均一な分散状態を確保し得るため、結果として、発光装置1の発光時における色むら等の発生を効果的に抑制できることが判った。
【0041】
また、参考例1には、有機化合物系の酸化ポリエチレンアマイド、参考例2〜5、実施例1〜2には、親油性合成スメクタイトを沈降防止材12として、添加したが、参考例2〜5、実施例1〜2で使用した親油性合成スメクタイトは、参考例1の酸化ポリエチレンアマイドの添加量と比較しても、少量の添加で、効果的に、発光装置1の発光時における色むら等の発生を抑制できることが判った。
【0042】
さらに、参考例4では、蛍光体11を含有しない液状透光性封止材料9をLED7aの周辺に添加した後、それよりも蛍光体濃度の高い液状の透光性封止材料9をさらにLED7aの周辺に添加するようにしたところ、さらに効果的に、発光装置1の発光時における色むら等の発生を抑制できることが判った。また、参考例5では、所定濃度の蛍光体11を含有する液状の透光性封止材料をLED7aの周辺に添加した後、それよりも蛍光体11の濃度の高い液状の透光性封止材料9をさらにLED7a周辺に添加するようにしたところ、さらに、効果的に、発光装置1の発光時における色むら等の発生を抑制できることが判った。これは、透光性封止材料9中の蛍光体11の濃度が、蛍光体11の沈降とともに平均化するため、蛍光体11の濃度が終始同一の透光性封止材料9のみで封止する場合よりも、透光性封止材料9の硬化の際に、蛍光体11の濃度が平均化し、透光性封止材料9中の蛍光体11をより均一に分散せしめることができ、結果として、発光装置1の発光における色むら等の発生低減に寄与したものと考えられる。
【0043】
一方、実施例、実施例においては、蛍光体11を含有する液状の透光性封止材料9をLED7aの周辺に添加した後、この発光装置1を水平方向を回転軸として、回転或いは、回動しながらこの透光性封止材料9を硬化せしめるようにした結果、さらに、効果的に、発光装置1の発光時における色むら等の発生を抑制できることが判った。これは、透光性封止材料9の硬化時に、発光装置1を水平方向を回転軸として、回転或いは、回動しながら、この透光性封止材料9を硬化せしめるようにすることにより、透光性封止材料9の硬化の際に、透光性封止材料9中の蛍光体11の濃度が平均化し、透光性封止材料9の中の蛍光体11をより均一に分散せしめることができ、結果として、発光装置1の発光における色むら等の発生低減に寄与したものであると考えられる。
【0044】
なお、本発明に係る発光装置の製造方法は、上記の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発光装置の製造方法の発明にあっては、発光素子を、該発光素子の発光により蛍光を発する蛍光体を含有する液状の透光性封止材料で封止してなる発光装置の製造方法において、蛍光体を含有する液状の透光性封止材料を前記発光素子周辺に添加した後、発光装置を水平方向を回転軸として、回動しながら透光性封止材料を硬化せしめ、前記透光性封止材料が、前記蛍光体の沈降防止材を含んでなることを特徴とするので、透光性封止材料中の蛍光体の特定方向への沈降を防止でき、封止材料の硬化の際に、蛍光体の濃度が平均化し、透光性封止材料中の蛍光体をより均一に分散せしめることができ、結果として、発光装置の発光における色むら等の発生低減に寄与し得るという優れた効果を奏する。
【0046】
請求項2記載の発光装置の製造方法の発明にあっては、請求項1記載の発光装置の製造方法において、前記沈降防止材が、層状化合物に有機カチオンを添加してなる親油性化合物を含んでなることを特徴とするので、請求項1記載の発明の効果に加えて、発光装置の信頼性を長期間維持できるという優れた効果を奏する。
【0047】
請求項3記載の発光装置の製造方法の発明にあっては、請求項2記載の発光装置の製造方法において、前記親油性化合物が、親油性合成スメクタイトであることを特徴とするので、請求項2記載の発明の効果に加えて、入手が、容易な親油性合成スメクタイトを、前記沈降防止材として使用することにより、発光時における色むら等の発生の低減を図った発光装置を比較的容易に製造し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における発光装置の要部を示す断面図である。
【図2】 本発明の発光装置の製造方法における回転治具を模式的に示すもので、(a)が、斜視図、(b)が、側面図である。
【図3】 本発明の発光装置の製造方法における図2と異なる回転治具を模式的に示すもので、(a)が、斜視図、(b)が、側面図である。
【符号の説明】
1 発光装置
1a〜i発光装置
2 内面(凹部4)
3 電極(凹部4)
4 凹部(基板5)
5 基板
6 底面(凹部4)
7 発光素子
7a LED
8 ボンディングワイヤ
9 液状透光性封止材料
9a〜g液状透光性封止材料
10 液状透光性熱硬化性樹脂
11 蛍光体
12 沈降防止材
13 ダイパッド
14 回転軸
14a 回転軸
14b 回転軸
15 回転治具
15a 回転治具
15b 回転治具
16 トレイ
16a トレイ
16b トレイ
17 アーム

Claims (3)

  1. 発光素子を、該発光素子の発光により蛍光を発する蛍光体を含有する液状の透光性封止材料で封止してなる発光装置の製造方法において、蛍光体を含有する液状の透光性封止材料を前記発光素子周辺に添加した後、発光装置を水平方向を回転軸として、回動しながら透光性封止材料を硬化せしめ、前記透光性封止材料が、前記蛍光体の沈降防止材を含んでなることを特徴とする発光装置の製造方法
  2. 前記沈降防止材が、層状化合物に有機カチオンを添加してなる親油性化合物を含んでなることを特徴とする請求項1記載の発光装置の製造方法
  3. 前記親油性化合物が、親油性合成スメクタイトであることを特徴とする請求項2記載の発光装置の製造方法
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