JP4306030B2 - 成形用加飾シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形同時加飾方法等によってシートを成形して立体物の非平面を加飾できる成形用加飾シートと、それを用いた加飾成形品に関する。詳しくは、伸びた部分でも色調の変化が目立ち難い成形用加飾シートと、それを用いた加飾成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、樹脂成形物等の被着体の表面を加飾した加飾成形品が各種用途で使用されている。例えば、特公昭50−19132号公報等に開示の射出成形同時加飾方法では、樹脂成形物の成形と同時にその表面に成形用加飾シートを積層一体化する事で、表面が加飾された加飾成形品が得られる。なお、成形用加飾シートには、ラミネートタイプと転写タイプとがあり、前者では成形用加飾シートの全層を樹脂成形物に積層させて加飾し、後者では成形用加飾シートの全層を積層後、基材シートのみを剥離して基材シート上の転写層のみを樹脂成形物側に残して転写することで加飾する。
【0003】
また、既に成形済み(つまり形状を有する)樹脂成形物等に対して、成形用加飾シートの積層や転写で加飾して加飾成形品とする方法としては、特公昭56−45768号公報、特公昭60−58014号公報等に開示の所謂真空成形積層法を用いる加飾方法がある。この方法では、樹脂成形物等の被着体上に成形用加飾シートを載置し、被着体側からの真空吸引による圧力差により成形用加飾シートを成形して積層し、転写の場合はその後、基材シートのみを剥離する事で、加飾成形品が得られる。
【0004】
そして、上記いずれの場合に於いても、成形用加飾シートはシートを伸ばして加飾する事から、伸びた部分は厚みが薄くなる為に、得られる加飾成形品は(シートが伸びた部分で)被着体の色の影響を受けやすかった。それは、伸ばされた成形用加飾シートの部分では、その着色した絵柄インキ層等の厚みが薄くなりその隠蔽性が低下する為であった。例えば、図7の概念的な断面図で示す如く、被着面が凹凸面の被着体7に成形用加飾シートSを積層して加飾成形品Pとすると、矢印で示す凸角や凹角の部分が、延伸大となり、シートの隠蔽性の低下が大きい。その為、被着体自体の色が、成形用加飾シートの隠蔽性が低下した部分を透過して見える為、周囲と色が異なってしまう。
この為、この様な色の変化を避ける為に、成形用加飾シートの基材シートに顔料等の着色剤を添加したり、絵柄インキ層として顔料等の着色剤を含む着色隠蔽層等を設けたりしていた。或いは、逆に基材シートの隠蔽性を落として、その代わり樹脂成形物等の被着体の色で加飾成形品の全体の色を表現する、すなわち表現すべき色に樹脂成形物の色を合わせる等していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の様にして成形用加飾シートの隠蔽性をいくら上げても、成形によって不均一に伸びると、大きく伸びた部分と伸びていない部分との色差が出てしまう事が多かった。また、基材シート自体に着色剤を添加して隠蔽性を付与する方法は、基材シートの表面側に絵柄インキ層を設ける、所謂表刷りラミネ−ト加飾シートには適用可能であるが、基材シートの裏面に絵柄インキ層を設ける、所謂裏刷りラミネ−ト加飾シートには、絵柄の透視が不能となる為、適用不可である。その為、この手法の適用範囲には大きな制約が有った。
また、樹脂成形物の色を、加飾成形品で表現する全体の色に合わせる場合では、色差は小さくなるが、種々の色を表現するために、樹脂成形物の樹脂の色調整(色合わせ)が必要となり、また、加飾成形品の品番が変(替)わる毎に、樹脂の配色と色調整が必要となり、生産効率が低下し、コトスアップに繋がった。また、被着体が樹脂成形物の場合にはこの様な色調整もできるが、被着体が木質板等では、ベースコートを設ける等しない限り色調整は不可能であった。
【0006】
そこで、本発明の課題は、実質的な隠蔽性により、伸びた部分でも被着体の色調に影響されず、色調の変化が目立ち難い成形用加飾シートを提供する事である。また、この成形用加飾シートにより、シートが伸びた部分でも被着体の色調に影響されずに色調の変化が目立ち難い加飾成形品を提供する事である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決すべく、本発明の成形用加飾シートでは、シートが成形され積層一体化されることにより製造される射出成形による加飾成形品の加飾に用いられる成形用加飾シートであって、前記成形用加飾シートが透明熱可塑性樹脂基材シートの積層一体化される面側に、絵柄インキ層、樹脂中に着色剤を含有する隠蔽層、樹脂中に着色剤を含有し前記隠蔽層と同色相で且つ隠蔽層よりも濃い色を持った着色層を、この順に積層してなる構成とした。この様な構成において、成形用加飾シートの全層を被着体に積層一体化する様に使用すれば裏刷り仕様(被着体積層時は、隠蔽層よりも透明熱可塑性樹脂基材シートが表側となる)のラミネ−トシートとなる。そして、ラミネ−トの場合成形用加飾シートが伸びた事により隠蔽層の隠蔽性が落ちた部分では、その下側となる着色層が見え出すので、着色層の色により補佐され、色調の変化を抑えることができる。従って、色調の変化が目立ち難くなる
【0009】
た、本発明の成形用加飾シートを用いて得られる加飾成形品は、上記の成形用加飾シートの積層により、該成形用加飾シートの着色層が隠蔽層よりも被着体側となる様に、少なくとも該着色層及び隠蔽層が被着体に積層してなる構成とした。この様な構成とする事で、加飾成形品の表現する色が、成形用加飾シートが伸ばされた部分で隠蔽層の隠蔽性が落ちた部分では、隠蔽層の下側の着色層が見え出すので、着色層の色により補佐され、色調の変化を抑えることができる。従って、色調の変化が目立ち難くなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。なお、図1は、本発明の成形用加飾シートの代表的な形態例を例示する断面図、図2は本発明の成形用加飾シートの別の形態例を例示する断面図、図3は本発明の加飾成形品を例示する断面図である。また、図4は、加飾成形品を得る方法として射出成形同時加飾方法を或る一形態で説明する概念図である。図5は、加飾成形品を得る別の方法として真空成形積層法を或る一形態で説明する概念図である。また、図6は、表刷り使用のラミネ−トとなる本発明の成形用加飾シートの形態例を例示する断面図である。また、図7は、成形用加飾シートを被着体に積層時に延伸が大きい部分を概念的に例示する断面図である。
【0011】
成形用加飾シート
本発明の成形用加飾シートSは、図1及び図6にその代表的な一形態を例示する如く、(透明)熱可塑性樹脂基材シート1乃至は1aに、少なくとも、樹脂中に着色剤を含有する隠蔽層2と、樹脂中に着色剤を含有し前記隠蔽層と同色相で且つ隠蔽層よりも濃い色を持った着色層3との2層が、この順に積層してなる構成のシートであり、更に図1に例示するものは、透明熱可塑性樹脂基材シート1と隠蔽層2との間に絵柄インキ層4も積層した構成のシートである。なお、もちろんの事、用途次第では、絵柄インキ層無しの、隠蔽層と着色層と熱可塑性樹脂基材シートの必須構成要素のみの成形用加飾シートで、被着体を加飾する事もできる。
【0012】
そして、透明熱可塑性樹脂基材シート1を離型性として、隠蔽層2と、着色層3と、更に図1の様に絵柄インキ層4等も有する場合は該絵柄インキ層4等も含めた層を転写層5として、被着体に成形用加飾シートを積層後に透明熱可塑性樹脂基材シート1は剥離除去する形態で用いれば、転写タイプの成形用加飾シートとなる。また、これら全ての層間密着性を有するシートとして、成形用加飾シート全層を被着体に永久的に積層する形態で用いれば、(裏刷り仕様の)ラミネ−トタイプの成形用加飾シートとなる。
なお、図1では上方が表面側、すなわち樹脂成形物等の被着体上に加飾した際の最外層である。また、図1では下方が裏面側、すなわち被着体と接着する側である。なお、図1及び下記する図2の成形用加飾シートSでは、図示簡略化の為に便宜上、ラミネ−トタイプ(ラミネ−トシート)と転写タイプ(転写シート)との成形用加飾シートを同時に表してある。
【0013】
また、本発明の成形用加飾シートは、図2に例示する如く、図1の構成に対して更に、着色層の次(裏面側)に、接着剤層6を積層した構成としても良い。接着剤層を設けた構成は、被着体との接着性を向上させる構成として好ましい。
また、図6に例示する如く、熱可塑性樹脂基材シート1aの表側に、該基材シート側から順に着色層3と、隠蔽層2とを少なくとも積層すれば、表刷り仕様のラミネ−トとしての成形用加飾シートSとなる。なお、同図の構成は、更に絵柄インキ層4を最表面に、接着剤層6を最裏面に積層した構成である。
【0014】
〔熱可塑性樹脂基材シート〕
透明熱可塑性樹脂基材シート1又は熱可塑性樹脂基材シート1a(以下、両方を総称して単に(透明)熱可塑性樹脂基材シートとも言う)としては、成形性を有する基材シートとする為に、(透明)熱可塑性樹脂からなる樹脂シートであれば特に制限は無い。(透明)熱可塑性樹脂基材シートとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチレン−テレフタレート−イソフタレート共重合体等の熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体〔但し、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸又はメタクリル酸の意味〕等のアクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のオレフィン系樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂、AS(アクリロニトリル−スチレン共重合体)樹脂、ウレタン系等のその他の熱可塑性エラストマー、等の熱可塑性樹脂のシートの単層又は異種樹脂の2層以上の積層体が用いられる。
なお、(透明)熱可塑性樹脂基材シートの厚みは特に限定されないが、一般的にはラミネ−トタイプでは30〜200μm程度であり、転写タイプでは20〜100μm程度である。
【0015】
(透明)熱可塑性樹脂基材シートは、図1及び図2の如く、隠蔽層と着色層が熱可塑性樹脂基材シートの裏面側に位置するラミネ−トタイプ(裏刷り仕様のラミネートシート)の場合は、隠蔽層による装飾効果を出す為に、当然に透明又は半透明とする図1及び図2の如き成形用加飾シートでは、被着体に積層され状態で、熱可塑性樹脂基材シートが隠蔽層及び着色層の保護層として利用出来る利点がある。
【0018】
なお、図1、図2の如き裏刷り仕様でラミネートタイプの成形用加飾シートでは、透明熱可塑性樹脂基材シート1の樹脂中に顔料等の着色剤を練り込んで、熱可塑性樹脂基材シートを着色透明とする装飾処理を施しても良い。
また、図1及び図2の如き裏刷り仕様でラミネートタイプの成形用加飾シートでは、透明熱可塑性樹脂基材シートの樹脂中には、必要に応じて、適宜、ワックス、シリコーン樹脂等の滑剤、シリカ、球状α−アルミナ等の粒子からなる減磨剤、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、微粒子酸化セリウム系等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤等の光安定剤、可塑剤、熱安定剤、等の各種添加剤を、物性調整の為に添加しても良い。
【0021】
〔隠蔽層〕
隠蔽層2としては、顔料や染料等の着色剤を樹脂中に含有させた隠蔽性の層として形成すれば良い。例えば、上記熱可塑性樹脂基材シートと同様の樹脂に着色剤を混練して成膜した樹脂シートを、熱可塑性樹脂基材シートの裏面側に接着剤(例えば2液硬化型ウレタン樹脂等)を用いたドライラミネーション、熱プレス融着、熔融押出塗工(エクストルージョンコート)等で積層するか、或いは、バインダー樹脂等からなるビヒクル中に着色剤を添加したインキ(乃至は塗料)を、グラビア印刷、ロールコート等の公知の印刷(乃至は塗工)法で層形成しても良い。
なお、表刷り仕様のラミネ−トシートの場合には、後述する着色層が形成された後の熱可塑性樹脂基材シートに対して、上記と同様にして形成すれば良い。
【0022】
着色剤としては、二酸化チタン、アンチモン白、カーボンブラック、アルミニウム箔粉、真鍮箔粉など、良く知られた隠蔽用顔料から適宜選択したもの用いれば良く、特に制限は無い。また、これらに更に必要に応じて、所望の色相を付与する為、弁柄、黄鉛、群青、キナクリドン、イソインドリノン、フタロシアニンブルー等の各種顔料を添加しても良い。
【0023】
バインダーの樹脂としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−2−ヒドロキシエチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル−(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル−スチレン共重合体等のアクリル樹脂〔但し、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸又はメタクリル酸の意味〕、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩素化ポリプロピレン等の樹脂を用いる。なお、これら樹脂は単独又は2種以上の混合物として用いる。
【0024】
隠蔽層は、樹脂成形物等による被着体の下地色等の裏側を隠蔽する事を目的とした層である。この隠蔽層によって、成形用加飾シートが樹脂成形物等の被着体にラミネ−トされた時、或いは転写にて隠蔽層及び着色層等からなる転写層のみが被着体に積層された時に、得られる加飾成形品の加飾面の色調を、被着体の色調等の裏側に影響されずに、後述の着色層との協同作用によって、成形用加飾シート独自で表現できる様にする層である。
隠蔽層の厚さは、1〜100μm程度である。薄すぎても隠蔽効果が得られず、また厚すぎれば、少々伸ばされた程度では隠蔽性が低下せず、なにも着色層を設ける必要が無くなり、その厚い隠蔽層によってコスト高となってしまう。本発明では、隠蔽層をさほど厚くせずに着色層で実質的な隠蔽性を持たせる点に意味があるからである。
【0025】
〔着色層〕
着色層3としては、顔料や染料等の着色剤を樹脂中に含有させて着色された層として、隠蔽層2と同色相で且つ濃い色(すなわち、高彩度、低明度、又はこれら両方)に形成すれば良い。なお、本発明で言う同色相とは、全く同一の色相ではなくても良い。あくまでも、隠蔽層の隠蔽性の不足を補うことが目的だからである。その為、多少の着色層と隠蔽層との色差は許容できる。隠蔽層と着色層との色差は、CIE(国際照明委員会)規定のL* * * 表色系による色差値で評価して、{(Δa* 2 +(Δb* 2 1/2 ≦10程度であれば良い。
層形成は、前記隠蔽層で述べたと同様の方法で形成すれば良い。すなわち、樹脂シートのドライラミネーション、熱プレス融着、或いは熔融押出塗工(エクストルージョンコート)等によって(上記隠蔽層形成済みの)透明熱可塑性樹脂基材シートの裏面側に積層、或いは、インキ(乃至は塗料)を公知の印刷(乃至は塗工)法で層形成すれば良い。
なお、表刷り仕様のラミネ−トシートの場合は、隠蔽層形成前の熱可塑性樹脂基材シートの表側面に対して、上記同様に形成すれば良い。
【0026】
着色層に用いる着色剤としては、隠蔽層と同色相で且つ濃い色となる様な着色剤を使用すれば良く、この他は特に制限は無い。また、隠蔽性も必ずしも必要では無い。従って、使用する着色剤としては、前記隠蔽層のところで列記した如き着色剤を用いても良いし、その他の着色剤を用いても良い。
また、着色層の厚さは、1〜100μm程度である。薄すぎると着色層自体の色が薄くなって、伸ばされたときの隠蔽層を補佐する効果が十分に得られない。また厚すぎても、過剰性能となりコスト高となるだけである。
この様な着色層を(加飾成形品に於いて)隠蔽層の下側となる様に設けることで、隠蔽層が伸ばされて隠蔽性が低下した時に、下から濃い色の着色層が見え始めて、隠蔽性の低下が着色層の色によって補佐されて、色調の見た目の変化を抑えることが可能となる。
【0027】
〔その他の層:絵柄インキ層〕
図1及び図2で例示する絵柄インキ層4は、通常は模様や文字等とパターン状の絵柄を表現する層である。絵柄インキ層は、必要に応じて、熱可塑性樹脂基材シートの表面、裏面、表裏両面に、公知のインキと印刷法等によって形成する。(裏刷り仕様のラミネ−トシートとしての成形用加飾シートの場合、隠蔽層と着色層は熱可塑性樹脂基材シートの裏側に形成されるが、絵柄インキ層は該基材シートの表側に形成しても良い。本明細書での裏刷りと表刷りとは、絵柄の形成面を指すのでは無く、隠蔽層と着色層の形成面を指す。)なお、転写シートの場合、絵柄インキ層の形成面はもちろん裏側のみである。
絵柄インキ層の絵柄は用途に応じたものとすれば良く、例えば、木目柄、石目柄、布目柄、砂目柄、文字、幾何学模様等のパターン柄である。なお、本発明では隠蔽層を全面ベタ柄として使用できるので、絵柄インキ層として全面ベタ柄の全ベタ層は無くても良いが、全ベタ層を設けても良い。絵柄インキ層としての全ベタ層は、表現する絵柄の発色を考慮した着色剤を使用し、隠蔽層には隠蔽性を考慮した顔料等の着色剤を使用する等、目的により着色剤を使い分けたりする等の場合である。
【0028】
〔その他の層:接着剤層〕
接着剤層6は、成形用加飾シートと樹脂成形物等の被着体との接着性が不足する場合に、成形用加飾シートの被着体と接する側の面(裏面)に、必要に応じ適宜設ける。また、接着向上には、コロナ放電処理等の公知の各種易接着処理をこの接着剤層と併用、又は併用せずに単独処理しても良い。
接着剤層は、用途に応じて、公知の材料及び方法で形成すれば良い。例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩素化ポリプロピレン等の樹脂を、ロールコート等の公知の塗工法で、厚さ1〜10μm程度に、例えば熱融着層として形成すれば良い。
【0029】
〔転写層〕
なお、成形用加飾シートを転写タイプとする場合には、上記隠蔽層2及び着色層3とが、少なくとも転写層5を構成する。しかし、転写層5としては、図1及び図2でも例示した如く、絵柄インキ層4や上記接着剤層6の他に、図示はしないが、熱可塑性樹脂基材シート1と転写層5との離型性を適度な度合いに調整する為、転写後の表面保護の為等に、剥離層を熱可塑性樹脂基材シート1に接する層として設けても良い。剥離層は、転写後は転写層として被着体側に残る。剥離層は、アクリル樹脂等の公知の材料及び印刷法等の公知の形成方法で形成すれば良い。
【0030】
加飾成形品
本発明の成形用加飾シートを用いて得られる加飾成形品は、図3に例示する加飾成形品Pの如く、前述した本発明の成形用加飾シートSのラミネ−ト又は転写により、その着色層3を隠蔽層2よりも被着体7側にして、被着体7の表面が加飾された成形品である。図3に例示の加飾成形品Pは、図1に例示の成形用加飾シートSをラミネ−トシートとして、その全層が被着体7に積層した構成の成形品である。なお、図1の成形用加飾シートSを転写シートとして用いる場合には、図3の加飾成形品Pに於いて、熱可塑性樹脂基材シート1が剥離除去された構成となる。なお、加飾成形品は、通常、成形用加飾シートの積層又は転写による加飾面が凹凸面等と非平面の立体物である。しかし、本発明の成形用加飾シートを用いて得られる加飾成形品としては、加飾面は平面だが他の面が非平面の立体物、加飾面が平面となる板状物を排除するものではない。
【0031】
被着体7は、射出成形同時加飾方法で加飾成形品を得る場合では、該加飾成形品の成形と同時に形を成す樹脂成形物であるが、真空成形積層方法等で加飾成形品を得る場合には、加飾成形品の製造の前に既に形を成す立体物であり、該立体物は樹脂成形物の他、例えばMDF(中密度繊維板)等の木質系、鉄等の金属系、或いはセラミックス等の非金属無機質系等の立体物が可能である。
【0032】
被着体となる樹脂成形物を成す樹脂としては、特に制限はなく公知の樹脂で良い。樹脂は製品の要求物性やコスト等に応じて選定すれば良い。例えば、熱可塑性樹脂であれば、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、或いはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン系樹脂等である。また、硬化性樹脂であれば、2液硬化型の樹脂、例えば、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の未硬化樹脂液等である。なお、射出成形同時加飾方法に於いては、熱可塑性樹脂は加熱熔融して流動状態でキャビティ内に射出し冷却固化させる。また硬化性樹脂は(その未硬化物を)室温又は適宜加熱して流動状態で射出し、架橋、重合を行い固化させる。
また、樹脂は公知の着色剤で着色しても良い。
【0033】
加飾成形品の製造方法:次に、本発明の成形用加飾シートを用いて得られる加飾成形品を得る好ましい方法として、いわゆる射出成形同時加飾方法と真空成形積層方法とを、ここで説明しておく。
【0034】
本発明の成形用加飾シートを用いて得られる加飾成形品を製造する方法としては、前述本発明の成形用加飾シートが使用する方法として、いわゆる射出成形同時加飾方法は好適な方法の一つである。しかし、この他、用意できる製造設備、被着体の種類等に応じて、適宜他の加飾方法で得る事も出来る。例えば、木質系立体物等で既に形状が出来上がっている被着体に対する加飾法である。具体的には、特公昭56−45768号公報(オーバーレイ法)、特公昭60−58014号公報(真空プレス法)等に記載の所謂真空成形積層方法等でも良い。もちろん、射出成形同時加飾方法を採用する事が、成形と加飾とを同時に1工程で出来、生産効率も良い等の点で好ましい。
【0035】
〔射出成形同時加飾方法〕
射出成形同時加飾方法は、ラミネ−トと転写で大別すれば、▲1▼特公昭50−19132号公報、特公昭43−27488号公報等に記載されるように、ラミネ−トタイプの成形用加飾シートを用いて、樹脂成形物の成形と同時にその表面に成形用加飾シートを永久的に積層させる、所謂射出成形同時絵付ラミネ−ト法、▲2▼或いは、特開平6−315950号公報、特公平2−42080号公報等に記載されるように、転写タイプの成形用加飾シートを用いて、樹脂成形物の成形と同時にその表面に成形用加飾シートから転写層のみを転写で積層させる、所謂射出成形同時絵付転写法がある。ラミネ−トと転写は、加飾成形品の用途や要求仕様等に応じて選択する。
【0036】
射出成形同時加飾方法では、従来公知の各種形態をとり得る。例えば、成形用加飾シートの予備成形を行う形態でも行わない形態でも、いずれでも良い。また、成形用加飾シートの予熱を行っても良く、行わなくても良い。なお、予備成形時には通常は成形用加飾シートは予熱する。もちろん、成形用加飾シートの絞りが大きい場合は、予備成形を行うのが好ましい。一方、成形用加飾シートの絞りが少ない場合は、射出される流動状態の樹脂の樹脂圧のみで成形用加飾シートを成形できる。この際、絞りが浅ければ、予備成形無しで樹脂射出と同時に型内に充填される流動状態の樹脂の樹脂圧で成形用加飾シートを成形する事もある。また、樹脂圧で成形用加飾シートを成形する場合でも、成形用加飾シートは予熱せずに射出樹脂の熱を利用する事もある。また、成形用加飾シートの予備成形は、通常は、射出成形型を真空成形型と兼用するが、型間に成形用加飾シートを供給する前に、型外部で別の真空成形型で成形用加飾シートを真空成形する様な予備成形でも良い。なお、真空成形とは真空圧空成形も包含する。
【0037】
図4の概念図によって、射出成形同時加飾方法を、その或る一形態で説明する。なお、ここで説明する形態は、型締めする前に、成形用加飾シートを型間で加熱し軟化させて射出成形型で真空成形により予備成形した後に、型締めして樹脂を射出する形態である。また、この形態は、上記した成形用加飾シートの予備成形、予熱の各種組合わせ形態の中で、成形用加飾シートの絞りが深く伸びが大ききなる場合に、より好ましい形態である。
【0038】
先ず、図4(A)の如く、射出成形型としては、射出ノズルと連通する湯道(ランナー)及び湯口(ゲート)を有する型Maと、キャビティ面に吸引孔41を有しシートの予備成形型を兼用する型Mbの一対の成形型を用いる。これらの型は鉄等の金属、或いはセラミックスからなる。型開き状態に於いて両型Ma、Mb間に成形用加飾シートSを供給し、型Mbに成形用加飾シートSを平面視(図の右方からみた)形状が枠状のシートクランプ42で押圧する等して固定する。この際、成形用加飾シートはその裏面側を、図面右側の射出樹脂側に向ける事はもちろんである。次いで、適宜、両型間に挿入したヒータ(図示略)で成形用加飾シートを加熱軟化させる。加熱は例えば非接触の輻射加熱とするが、接触加熱でも良い。そして、吸引孔から吸引して真空成形して、成形用加飾シートを型Mbのキャビティ面に沿わせ予備成形する。なお、真空成形は圧空も併用する真空圧空成形でも良く、これも包含する。次いで、ヒータを両型間から退避させ、図4(B)の如く両型を型締めし、両型で形成さるキャビティに加熱熔融状態等の流動状態の樹脂を充填する。そして、樹脂が冷却等によって固化した後、型開きして成形物を取り出す。
【0039】
成形用加飾シートがラミネ−トシートの場合は、成形用加飾シートの不要部分があれば適宜トリミングすれば、例えば図3の様な、樹脂成形物(被着体7)に成形用加飾シートSが積層され加飾された加飾成形品Pが得られる。また、成形用加飾シートが転写シートの場合は、熱可塑性樹脂基材シートを型Mb側に残した状態で成形物を取り出すか、或いは、成形用加飾シート全体が積層された状態で成形物を取り出し後、熱可塑性樹脂基材シートを剥離すれば、転写層のみが積層されて加飾された加飾成形品が得られる。
【0040】
〔真空成形積層法の利用〕次に、本発明の成形用加飾シートを用いて得られる加飾成形品を得る別の一方法として、いわゆる真空成形積層法を利用して、積層(ラミネ−ト)又は転写を行う方法についても、ここで説明しておく。
【0041】
真空成形積層法は、特公昭56−45768号公報、特公昭60−58014号公報等に開示の如く、被着体上に成形用加飾シートを載置し、少なくとも被着体側からの真空吸引による圧力差によって、成形用加飾シートを被着体に押圧して成形して積層し、転写の場合はその後、熱可塑性樹脂基材シートのみを剥離する事で、加飾成形品を得る方法である。
【0042】
図5は、この真空成形積層法の中でも、真空プレス法の説明図である。真空プレス法は、オーバーレイ法(真空ラミネート法)と似ているが、成形用加飾シートの被着体への押圧に空気の圧力差以外に、弾性体膜としてゴム状弾性膜の収縮力(収縮圧)も利用する点、成形用加飾シートの加熱をヒータにより加熱されたゴム状弾性膜を通して行う点等が若干異なり、成形用加飾シートの均一加熱とより強い押圧力等に特徴がある。
【0043】
同図の概略構成図に示す真空プレス装置30は、上方には流体圧シリンダー等の上下動作手段13によって上下に移動可能な上室11があり、上室11に対面して下方に下室21がある。上室11の内部には赤外線輻射型のヒータ12が配置されている。また上室11の下部開口面はゴム状弾性膜15にて全面が覆われている。ゴム状弾性膜15には通常シリコーンゴム等が用いられる。下室21はその上面が複数の排気孔23を有する置き台22となっている。上室11及び下室21には、それぞれ給排気ポート14、24があり、それぞれの内部圧を独立に調整できる。
真空プレス法では、先ず、上室11が上方に移動して下室21と分離した状態で、被着体Bを置き台22に配置し、さらに成形用加飾シートSを被着体Bの上から配置する。その際、成形用加飾シートSの接着側(裏面)が被着体Bと向き合う様にする。接着剤を成形用加飾シートや被着体の外表面に施しておく場合には、この段階で塗布等しておく。また接着剤が溶剤を含む場合は、この段階で乾燥させておく。
【0044】
次いで、上室11を下方に移動し下室21に圧接し、上室11及び下室21を密閉する。図5はこの状態を示している。次に、給排気ポート24から排気して下室21内を減圧し、上室11内を給排気ポート14から加圧する。さらに、ヒータ12を用いてゴム状弾性膜15を通して成形用加飾シートSを加熱軟化させ成形可能状態とする。この結果、成形用加飾シートSは上室11と下室21との空気の圧力差及びゴム状弾性膜15の収縮圧により押圧されて、被着体Bの外表面に沿って変形圧接され、成形用加飾シートSが被着体Bへ密着していく。
最後に、下室21の減圧を解除するとともに上室11の加圧を解除して両室を大気圧にし、上室11を上方に移動し上室11及び下室21を分離し、成形用加飾シートSが貼着した被着体Bを取り出す。
ラミネ−トの場合は、成形用加飾シートSが積層した被着体Bがそのまま加飾成形品となる。一方、転写の場合は、成形用加飾シートの熱可塑性樹脂基材シートを剥離すると、転写層が被着体に転写した加飾成形品が得られる。
【0045】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳述する。
【0046】
〔実施例〕
次の様にして、裏刷り仕様のラミネートシートとして、図1の如き成形用加飾シートSを得た。熱可塑性樹脂基材シート1としては、ポリメチルメタクリレート系の透明なアクリル樹脂シート(厚さ125μm)を用意した。この熱可塑性樹脂基材シートの裏側とする面に、絵柄インキ層4として、グラビア3色刷りによる木目柄の柄パターン層と、木目の色調を表現する為の薄い茶色の全ベタ層とをこの順にグラビア印刷で形成した。なお、柄パターン層及び全ベタ層に用いたインキは、バインダーの樹脂がアクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との1対1重量比の混合物で、着色剤には、弁柄、カーボンブラック、及びインインドリノンを主体とするインキを用いた。
【0047】
次に、隠蔽層2として、バインダーの樹脂がアクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との1対1重量比の混合物で、着色剤はチタン白(ルチル型)、弁柄、カーボンブラック、及び黄鉛を主体とするインキをグラビア印刷して、薄い茶色の厚さ4μmの層を全面に形成した。
【0048】
次に、着色層3として、バインダーの樹脂は上記隠蔽層と同じだが、着色剤は弁柄、カーボンブラック、及び黄鉛を主体(チタン白は無し)とするインキをグラビア印刷して、濃い茶色の厚さ4μmの層を全面に形成して、本発明の成形用加飾シートとした。
【0049】
そして、図4の概念図に示した様な射出成形同時加飾方法によって、上記成形用加飾シートを樹脂成形物の図7の如き形状の被着体7の成形と同時にその表面に積層して一体化し、図3に示す如き、成形用加飾シートS(の全層)がABS樹脂の樹脂成形物からなる被着体7に積層された構成の本発明の成形用加飾シートを用いて得られる加飾成形品Pを得た。なお、射出樹脂には、着色剤としてカーボンブラックが添加されており、被着体は黒色である。
【0050】
〔比較例〕
実施例に於いて、着色層の形成を省略した他は、実施例と同様にして、成形用加飾シートを作成した。そして、実施例同様に、加飾成形品を作成した。
【0051】
〔性能評価〕
成形用加飾シートの延伸率が50%と100%に伸びた各々の部分について、加飾成形品の外観の色調変化を目視で観察して評価した。
その結果、実施例では、延伸率が50%では、成形用加飾シートの伸びは少なく、特に伸びた部分が伸び無い部分に対して色調が変化する事はなかった。但し、後で説明する比較例でも分かる様に、実際には隠蔽層の隠蔽性が幾分低下して、下の着色層の色が外観に影響しているが、全く分からない程度である。更に、延伸率100%まで伸ばした部分では、隠蔽層の隠蔽効果が1/2となり、下地の着色層の濃い色が見え初めて、伸びた部分の色変化による伸びない部分との色調差を、着色層が補正する役割を発揮して、色調差は目立たなかった。
しかし、比較例では、下地としては着色層が無く、隠蔽層を単純に持つだけで伸びた部分の隠蔽層は隠蔽効果が無くなったままとり、延伸率50%でも下地の樹脂成形物の黒色の色が見え始め、伸びた部分と伸びていない部分とで色調の差が付いてしまった。
【0052】
【発明の効果】
本発明の成形用加飾シートによれば、伸びたことにより隠蔽層の隠蔽性が落ちた部分では、その下側となる着色層が見え出すので、着色層の色により補佐され、色調の変化を抑える事ができる。従って、色調の変化が目立ち難くなる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形用加飾シートの一形態を例示する断面図。
【図2】本発明の成形用加飾シートの他の形態例を例示する断面図。
【図3】本発明の加飾成形品(ラミネ−トの場合)の形態例を例示する断面図。
【図4】射出成形同時加飾方法を或る一例で説明する概念図。
【図5】真空成形積層法を或る一例(真空プレス法)で説明する概念図。
【図6】本発明の成形用加飾シートの他の形態例(表刷り仕様)を例示する断面図。
【図7】成形用加飾シートを被着体に積層時に延伸が大きい部分を概念的に例示する断面図。
【符号の説明】
1 透明熱可塑性樹脂基材シート
1a 熱可塑性樹脂基材シート
2 隠蔽層
3 着色層
4 絵柄インキ層
5 転写層
6 接着剤層
7 被着体(樹脂成形物等)
11 上室
12 ヒータ
13 上下動作手段
14 給排気ポート
15 ゴム状弾性膜
21 下室
22 置き台
23 排気孔
24 給排気ポート
30 真空プレス装置
41 吸引孔
42 シートクランプ
Ma 射出成形型(雄型)
Mb 射出成形型(雌型)
M 加飾成形品
S 成形用加飾シート

Claims (1)

  1. シートが成形され積層一体化されることにより製造される射出成形による加飾成形品の加飾に用いられる成形用加飾シートであって、前記成形用加飾シートが透明熱可塑性樹脂基材シートの積層一体化される面側に、絵柄インキ層、樹脂中に着色剤を含有する隠蔽層、樹脂中に着色剤を含有し前記隠蔽層と同色相で且つ隠蔽層よりも濃い色を持った着色層を、この順に積層してなることを特徴とする成形用加飾シート。
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