JP4676607B2 - 射出成形同時絵付方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両内外装材、航空機内装品、家電製品の表面材、雑貨、家具、建材等に用いるプラスチック部品を装飾することができる、射出成形同時絵付方法に関する。
絵付用シートを樹脂成形物表面にラミネートして絵付成形品とする射出成形同時絵付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、特公昭43−27488号公報、特公昭50−19132号公報等で開示される射出成形同時絵付方法によって、射出成形と同時に樹脂成形物の表面に絵付シートをラミネ−トして絵付成形品を得ることが各種用途で行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そして、ラミネ−ト用の絵付シートは、一般的に、熱可塑性樹脂シート上に印刷等で装飾層を設けたものであり、この装飾層のみで絵付成形品に意匠性を付与して来た。従って、付与される意匠感は、大量印刷される装飾層による為に、製造される全ての絵付成形品において同一で、単一の意匠であった。もろちん、同一意匠の絵付成形品を大量生産すれば良い用途では、これで十分である。また、例えば車両内外装材の場合、メーカー名や車名、品名、グレード表示等は、数量が多いために、印刷により予め図柄や文字を設けた装飾層として、それぞれに対応した複数の絵付シートを用意し、これを使えば良かった。
【0004】
ところが、顧客の好みのデザインを付加したり、多品種小ロットの装飾を付与したりして、完成品を差別化することまでは、出来なかった。もちろん、射出成形同時絵付方法等で得られた絵付成形品に、更に手書きで一品毎に装飾を付与すれば、上記課題は解決するが、それでは、生産性に乏しく工業製品の製造法としては適していない。また、品名等を印刷したラベルを絵付成形品表面に貼り付ける方法によれば、ラベル貼りは自動化できる為に生産性の点では良いとしても、ラベル部分が凸になりラベル周囲に段差が出来る為に意匠性が低下する他、ラベルは剥がれやすいといった問題もある。
【0005】
すなわち、本発明の課題は、樹脂成形品への装飾法として、印刷等による高意匠な装飾と一品毎の装飾とを組合せた装飾を、生産性を維持したまま可能とする方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決すべく、本発明では、射出成形同時絵付方法において、雌雄一対の射出成形型の両型間に、少なくとも該雌型のキャビティ面の全面を覆う面積の第1の絵付シートを挿入し、該絵付シートを雌型パーティング面に固定した後、該絵付シートが加熱軟化された状態で雌型から真空吸引することにより雌型に予備成形し、次いで、該絵付シートの一部に、接着剤層を有する第2の絵付シートを該接着剤層で部分的に貼り付けた後、支持体シートを剥離除去して第2の絵付シートのアクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合樹脂をバインダー樹脂とする剥離層を、樹脂成形物の形成面に有した転写層を転写し、次いで、射出成形型を型締めして、流動状態の樹脂を両型で形成されるキャビティ内に射出し、充填し、固化させた後、型開きして、樹脂成形物に第1の絵付シート及び第2の絵付シートの転写層が積層された絵付成形品を得る様にした。
【0007】
この結果、第1の絵付シートによって成形品の加飾面全面に亘った高意匠な装飾が行える上、第2の絵付シートによって一品毎の個別の装飾を生産性を維持したまま更に付加できる。すなわち、第1の絵付シートにより、全ショット同一(共通)の意匠(例えば、背景色、共通の絵柄、品名、メーカー名等)を付与し、第2の絵付シートでは各ショット毎に固有の意匠(例えば、顧客の好みで選んだ絵柄、メーカー側で選んだ絵柄、或いは、品種毎に異なった意匠、品名等)を、工業製品に必要な生産性を維持したまま付与できる。この為、多品種・小ロット生産と、同一成形型、同一樹脂及び同一成形条件での量産性とを両立させることができる。また、各顧客毎の希望の意匠付与と、同一成形型、同一樹脂及び同一成形条件での量産性との両立も可能となる。また、第2の絵付シートは第1の絵付シートの裏側に貼着するので、第2の絵付シートの貼着部分で絵付成形品表面が凸になる段差も出来ず、該段差による意匠性の低下も防げる上、第2の絵付シートが剥がれ落ちる心配も無い。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0009】
工程の流れ:
先ず、図1は、本発明の射出成形同時絵付方法を、その一形態で概念的に説明する概念図である。図1(A)は雌型Mf上で第1の絵付シートS1を加熱軟化し予備成形する予備成形工程、図1(B)は予備成形され雌型Mfに固定されている第1の絵付シートS1の一部に、第2の絵付シートS2を貼着する貼着工程、そして、図1(C)は雌型Mf及び雄型Mmの両型を型締めして成形樹脂8を射出する射出成形工程を示す。
【0010】
第1の絵付シートの予備成形工程は、図1(A)に例示の形態では、第1の絵付シートS1は、正面視枠状のシートクランプ42で雌型Mfのパーティング面Fpに押圧固定後、非接触加熱方式のヒータ43により加熱軟化させる。そして、雌型Mfのキャビティ面Fcに設けた吸引孔41から真空吸引して真空成形法により、第1の絵付シートS1を雌型Mfで予備成形する様な形態である。なお、雌型Mf及び雄型Mmは鉄等の金属、或いはセラミックスからなる。また、加熱軟化とシート固定との時間的関係は、上記の形態の他、第1の絵付シートは熱盤からなるヒータ側に固定し接触又は非接触方式で加熱軟化しながら、ヒータによって雌型に供給し固定するなどしても良い。そして、第1の絵付シートが成形された後は、ヒータ43は両型間から退避させる。なお、雌型を利用する第1の絵付シートの予備成形は、射出成形同時絵付方法における従来公知の形態を適宜採用できる(例えば、真空成形とは真空圧空成形も包含する)。
次の図1(B)の貼着工程では、第2の絵付シートS2を該シートに設けておいた接着剤層等を使って、予備成形済みの第1の絵付シートS1に貼り付ける。貼り付けはロボットハンド或いは手作業等により行う。なお、第1の絵付シートS1の貼付部分は透明としておけば、第2の絵付シートの絵柄は透視できる。
そして、貼着工程の後は、従来公知の射出成形同時絵付方法同様に、流動状態の成形樹脂を雌雄両型で形成されるキャビティ内に射出し充填し固化させて射出成形すれば、目的とする絵付成形品が得られる。
【0011】
次に、使用する材料について説明する。
【0012】
第1の絵付シート:
第1の絵付シートS1は、全ショットに共通の意匠を付与する為に用いる絵付シートである。この絵付シートS1としては、射出成形同時絵付方法における従来公知の絵付シートを使用することができる。但し、予備成形後に第2の絵付シートを部分的に裏側に貼り付けるので、少なくともその部分は第2の絵付シートの意匠が見える様に透明性を有するものを用いる。また、当然のことであるが、第1の絵付シートS1は、少なくとも雌型Mfのキャビティ面Fcは全面を覆う面積とする。図1の概念図では第1の絵付シートS1は、雌型パーティング面Fpよりも若干大き目の面積の枚葉のシートとしてあるが、もちろん連続帯状シート(ウェブ)であっても良い。
【0013】
図2の断面図で、この様な第1の絵付シートS1の一形態を例示する。同図で示す第1の絵付シートS1は、基材シート1の裏側(成形樹脂に面する側)に、装飾層2及び第1の接着剤層3をこの順に形成した構成例である。なお、基材シート1、装飾層2及び第1の接着剤層3は、少なくとも第2の絵付シートを貼り付ける部分は、第2の絵付シートの絵柄が見える程度以上の透明性を有している。
【0014】
〔基材シート〕
基材シート1としては、予備成形可能な様に成形性を有すると共に、第2の絵付シートの意匠が透けて見える様な透明性或いは透視性を少なくとも第2の絵付シートが貼着される部分に有するシートであれば、特に制限は無く、用途に応じた従来公知のシートを使用できる。
例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチレン−テレフタレート−イソフタレート共重合体、ポリアリレート、ポリエステル系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート−ブチル(メタ)アクリレート共重合体、メチル(メタ)アクリレート−スチレン共重合体〔但し、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味する〕等のアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニリデン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、トリアセチルセルロース、ウレタン系熱可塑性エラストマー等を単独で又は2種以上を選択し混合して、樹脂シート(フィルム)としたものが代表的には用いられる。基材シート1の厚みは、通常50〜500μm程度である。
【0015】
また、基材シート1とする樹脂シート中には、顔料等の公知の着色剤を練り込んで、基材シートを着色する装飾処理を施したものも使用できる。着色は透明着色とすれば、第2の絵付シートの絵柄を透視出来る。着色剤には、例えば下記装飾層で列記するもの等を用いる。
また、第1の絵付シートの構成として、全面透明な表面基材シートと着色した裏面基材シートとの積層体を基材シートとして、且つ該裏面基材シートは第2の絵付シートを貼り付ける部分にて、所望の形状に切り抜いたシートとすれば、その切抜の輪郭形状のみでも絵柄を表現することも出来る。なお、このような切り抜きにより第2の絵付シートの絵柄を見える様にする場合には、この裏面基材シートは不透明(着色又は無着色)でも良い。なお、裏面基材シートとしては、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂等による元々不透明な樹脂シートの他、成形性を満足すれば、不織布や織布等の布等に対して樹脂を含浸させたシートや、これに前記樹脂シートを積層した積層体等も使用できる。
【0016】
〔装飾層〕
装飾層2は、必ずしも必須な層では無いが、絵柄等を表現する層として形成すれば高意匠な装飾も可能となる。なお、この装飾層無しの場合、上記の如く上記基材シート1とする樹脂シートを透明着色に着色したり、絵柄形状等に切り抜いた裏面基材シートが積層された積層体とする等の装飾処理が施された基材シートを用いた構成等とすれば、該基材シートそれ自体が装飾層とも言える絵付シートとなる。なお、装飾層2は図2の如く基材シート1の裏側とすれば該基材シートを保護シートとしても利用できる点で好ましいが、この他にも、装飾層は基材シート1の表側、表裏両面、或いは積層体では基材シート内面に形成しても良い。
【0017】
なお、装飾層2の絵柄としては、例えば、木目、石目、布目、砂目、タイル貼模様、煉瓦積模様、皮絞模様、幾何学模様、文字、記号、全面ベタ等が、用途に合わせて、1種又は2種以上組み合わせて使用される。
装飾層の形成は、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷等の印刷法等の従来公知の形成方法、材料で形成すれば良い。また、各種の金属を公知の蒸着法等で部分又は全面に形成した金属薄膜層等も装飾層として使用される。
なお、装飾層形成用のインキは、バインダー等からなるビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加える各種添加剤からなるが、バインダーの樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、塩素化ポリプロピレン、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等より選択される1種単独の樹脂、又は2種以上の混合樹脂が用いられる。また、着色剤としては、チタン白、カーボンブラック、弁柄、黄鉛、群青等の無機顔料、アニリンブラック、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー等の有機顔料、アルミニウム箔粉、二酸化チタン被覆雲母の箔粉等の光輝性顔料、或いはその他染料等を用いる。
また、この第1の絵付シートにおける装飾層は、少なくとも第2の絵付シートによる第2の絵柄が透視可能な様にしておく。第2の絵付シートに対応する部分が少なくとも透明性を有していれば良い。第2の絵付を邪魔しない位置は、不透明でも良い。
【0018】
なお、上記金属薄膜層は、金、銀、銅、アルミニウム、クロム等の金属を公知の蒸着法等で全面又は部分的パターン状に形成すれば得られる。
【0019】
また、装飾層としては、単に絵柄や文字、図形等の目視可能な模様を表現する層以外に、目視不可能な模様、あるいは導電性等の機能性を付与する層でも良い。例えば、導電体、帯電防止剤、蛍光体、磁性体、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤等を含有する層である。上記着色剤の代わりにこれら物質を含有するインキを用いれば、これら層は形成できる。これらの機能性を付与する層の場合は、導電体であれば電磁波遮蔽、回路として、帯電防止剤であれば成形品の帯電防止として、蛍光体であれば製品ロットや真偽の判別として、磁性体であれば電磁波遮蔽、情報記録、磁石として、赤外線吸収剤であればバーコード等の識別用として、そして紫外線吸収剤であれば耐候性付与として、これら機能を成形品に付与する。
【0020】
〔第1の接着剤層〕
第1の絵付シートS1の樹脂成形品と接する面(裏面)側には(通常は第2の絵付シートS2が貼着される部分の面も含めて)、必要に応じ適宜、樹脂成形物との接着性を向上させるために、コロナ放電処理、プライマー塗工等の易接着処理の他、これら易接着処理を処理後或いは処理せずに、第1の接着剤層3を設ける。
【0021】
第1の接着剤層3としては、感熱接着剤を用いることができる。感熱接着剤としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、スチレン系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等より選択される1種又は2種以上の樹脂が用いられる。また、第1の接着剤層3としては、アクリル樹脂系、或いはポリイソプレンゴム、ポリイソブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニトリルゴム等のゴム系等の公知の粘着剤も用いることができる。なお、粘着剤を用いる場合、第1の接着剤層面は、通常は、少なくとも第1の絵付シートを使用に供するまで、公知の離型シート(セパレータ)で保護しておく。離型シートとしては、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の樹脂や紙等を基材として、この表面をシリコーン樹脂、ポリメチルペンテン等の塗工で、離型処理した従来公知の離型シートが使用できる。
【0022】
なお、第1の接着剤層はロールコート等の塗工法、グラビア印刷等の印刷法等の公知の形成方法で形成する。また、第1の接着剤層の厚みは、通常1〜30μm程度である。なお、第1の接着剤層は着色しても良い。着色には前記装飾層で述べた如き公知の着色剤が使用できる。但し、第2の絵付シートによる絵柄が透視できる様な透明性は維持するのが好ましい。
【0023】
第2の絵付シート:
第2の絵付シートS2は、各ショット毎の絵付成形品に全て異なる意匠を付与することもできる様にする為に用いる絵付シートである。この絵付シートS2としては、ラミネートタイプの他に転写タイプの絵付シートも利用できる。
【0024】
図3は、この様な第2の絵付シートS2の形態例を示す断面図である。図3(A)で示す第2の絵付シートS2は転写タイプの一例であり、支持体シート4に、剥離層5、装飾層2、及び第2の接着剤層6(なお、第1の接着剤層3は本発明においては不必須であるが、第2の接着剤層6は必須である。それ故、以後は第2の接着剤層6に限っては、単に接着剤層とも呼称する。)を転写層7としてこの順に形成した構成である。また、図3(B)で示す第2の絵付シートS2はラミネートタイプの一例であり、基材シート1Aの表側面(図面上方、第1の絵付シートS1に面する側)に第2の接着剤層6を形成し、裏側面に装飾層2及び第1の接着剤層3をこの順に形成した構成である。
【0025】
第2の絵付シートは、転写、ラミネートどちらのタイプ共に、第2の接着剤層6側で該接着剤層6によって既に予備成形済みの第1の絵付シートS1の裏面に貼り付ける。そして転写タイプの場合は、この後、支持体シート4を剥離除去すれば貼り付けが完了する。最終的な絵付成形品において、転写タイプでは装飾層の支持体シート側が裏側となる。一方、ラミネートタイプの場合は、その構成により、装飾層は、そのどちらの面も表側となったり裏側となったりする。第2の接着剤層6に対して遠い方の面側が裏側となるので、例えば、図3(B)の様に基材シート1Aに対して、装飾層2と該接着剤層6とが表裏を分けて形成された構成では、装飾層2の基材シート1A側が(装飾層の)表側となる。
【0026】
第2の絵付シートS2における上記各層のうち、装飾層2及び第2の接着剤層6は、前述第1の絵付シートで述べた装飾層2及び第1の接着剤層3と同様の層として形成できるので、ここではその材料についての更なる説明は省略する。但し、第2の絵付シートS2における装飾層は、各ショット毎に異なる装飾も可能な様に設けられるものであるので、前述した印刷法でも良いが、多品種小ロット生産にも向いている形成法、例えば、インキジェットプリント、昇華転写プリント、レーザープリント等の無版印刷法による形成法等も好ましい。また、こちらの第2の絵付シートにおける装飾層は、透明として樹脂成形物の色を生かす意匠としても良いが、不透明でも良い。
【0027】
〔支持体シート〕
転写層7の支持体となる支持体シート4としては、第2の絵付シートは第1の絵付シートの様な射出成形型による予備形成が必須ではないので、成形性は特に必要は無く転写層との離型性を有するシートであれば特に制限は無い。従って、支持体シート4としては、用途に応じた従来公知の支持体シートを使用できる。
なお、第2の絵付シートS2も別の型で(貼り付ける部分の第1の絵付シートの形状に合わせて)真空成形等で成形して形状を整えた後、予備成形済みの第1の絵付シートの凹凸面に貼り付けても良く、この場合には支持体シートとしては成形性を備えたシートを使用する。
【0028】
以上の様な支持体シート4としては、前記第1の絵付シートにおける基材シート1で列記した様な樹脂等からなる樹脂シートを使用することができる。また、成形性が必要なければ、紙或いは紙と前記樹脂等の樹脂との積層体等も使用できる。
なお、前記した基材シート1のうち転写層に対する離型性が不足する場合は、該基材シートを素材シートとして、この素材シートの転写層側に転写層との離型性を向上させる為、公知の離型層を設けた構成の支持体シートとしても良い。離型層には、例えば、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、ワックス等が用いられる。なお、支持体シートの厚みは、通常は20〜200μm程度である。
【0029】
〔剥離層〕
剥離層5は、転写シートにおいては転写層7の層中で支持体シートに接し、また、転写後は樹脂成形物と接する層として、転写層と支持体シートとの離型性を調整したり、樹脂成形物との密着性を向上させたりする為に(後者のみを目的とする場合、剥離層というよりは接着剤層とも呼べる)、必要に応じて適宜設ける。剥離層は、例えば前記装飾層2で述べた様な樹脂を含むインキを用いグラビア印刷等の公知の形成法で形成することができる。
【0030】
〔第2の接着剤層〕
第2の接着剤層6は、予備成形済みの第1の絵付シート(の樹脂成形物と接する側の面)に、第2の絵付シートを1ショット毎に貼り付ける為の層である。第2の接着剤層としては、第2の絵付シートによる装飾層が透視可能な様に透明なものであれば良く、前述した第1の接着剤層3で述べ様な、感熱接着剤、粘着剤を用いることができる。但し、第2接着剤層6には、感熱接着剤を用いる場合でも、適宜な方法で加熱して第2の絵付シートを貼り付けることも可能ではあるが、むしろ粘着剤を用いる方が、素早く生産性良く第2の絵付シートを貼り付けることができる点で好ましい。なお、貼り付けは、手作業によって行っても良いが、公知のロボットハンド用いて行えば自動連続作業も可能である。
なお、第2の接着剤層6の形成法、厚み等は、前述第1の接着剤層3で述べたと同様である。従って、更なる説明はここでは省略する。
【0031】
〔第2の絵付シートにおける基材シート〕
ラミネ−トタイプとする場合の第2の絵付シートにおける基材シート1Aとしては、第2の絵付シートは第1の絵付シートの様な射出成形型による予備形成が必須ではないので、成形性は特に必要は無い。従って、基材シート1Aとしては、前述第1の絵付シートの基材シート1Aとして述べた様なシートが使える他に、紙、金属箔、或いはこれらと前記基材シート1で述べた様な樹脂との積層体等でも使用できる。なお、前記支持体シートで述べたと同様に、第2の絵付シートS2を別の型で(貼り付ける部分の第1の絵付シートの形状に合わせて)真空成形等で成形して形状を整えた後、予備成形済みの第1の絵付シートの凹凸面に貼り付ける場合には、基材シート1Aには成形性を備えたシートを使用する。
また、基材シート1Aは、第2の絵付シートS2における装飾層2を第1の絵付シートS1に対して基材シート1Aよりも遠くなる側に設ける場合には、該装飾層の絵柄が透視可能な様に透明とする。しかし、装飾層2を基材シート1Aよりも第1の絵付シートS1に近い側に設ける場合は、基材シート1Aは不透明でも良い。
【0032】
〔第2の絵付シートにおける装飾層〕
ここでの装飾層2は、ラミネ−トタイプの場合では、基材シート1Aに対して、第2の接着剤層6と同じ側、反対側、どちらでも良い。装飾層2が第2の接着剤層6側であっても、第1の絵付シートが装飾層に対する保護シートとして機能するからである。また、装飾層は第2の接着剤層側としておけば、成形樹脂が射出充填される時に装飾層が流れたり歪んだりする事を、基材シート1Aによって防げる。なお、図3(B)に例示の第2のラミネ−トタイプの絵付シートは、装飾層2は該接着剤層6と基材シート1Aに対して反対側の例である。
なお、第2の絵付シートにおける装飾層の絵柄としては、前述の如く、各ショット毎に固有の意匠、例えば、顧客の好みで選んだ絵柄、メーカー側で選んだ絵柄、或いは、品種毎に異なった意匠、品名等が好適である。
【0033】
なお、第1の絵付シートにおける装飾層で述べた如く、本発明における装飾層としては、第1の絵付シート及び第2の絵付シートのどちらも、目視不可能な模様や、機能性を付与する層でも良い。従って、目視を目的としてない装飾層の場合には、目視を前提とした基材シート、接着剤層等の透明性は必ずしも必要では無い。
【0034】
〔第1及び第2の絵付シートの見当合わせ〕
第1の絵付シートS1の裏面の所望の位置と輪郭形状に正確に毎ショット毎に、第2の絵付シートS2を接着する為の工夫として、例えば、第1の絵付シートの最裏面の所望の位置に所望の輪郭線形状で目印となる線を印刷しておくことも出来る。この場合、絵付成形品において、該目印が目立たないように、可視光線では無色透明の蛍光体インキで該目印を印刷する。そして、紫外線灯の照射によって、該蛍光体インキの目印を発光させて、第2の絵付シートの見当を合わせを行えば良い。
【0035】
〔成形樹脂〕
射出成形して樹脂成形物9とする成形樹脂8としては、用途に合わせて従来公知の樹脂等を使用すれば良く特に制限はない。例えば、熱可塑性樹脂であれば、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂、スチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、或いはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン系樹脂等である。また、硬化性樹脂であれば、2液硬化型の樹脂、例えば、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の未硬化樹脂液等の射出成形同時絵付用として従来より知られている材料を使用できる。熱可塑性樹脂は加熱熔融して流動状態で射出し、また硬化性樹脂は未硬化状態のものを室温又は適宜加熱して流動状態で射出する。
【0036】
絵付成形品:
なお、本発明によって得られる絵付成形品は、図4(A)の断面図でその一例が例示される絵付成形品Pの如く、前述した本発明の第1の絵付シートS1がその一部分で間に第2の絵付シートS2を挟んで、樹脂成形物9の表面に接着一体化した構成の成形品となる。そして、図4(B)の正面図で例示する如く、第1の絵付シートによる第1の絵柄Q1の一部に、第2の絵付シートによる第2の絵柄Q2が透視される様な意匠が可能となる。
【0037】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳述する。
【0038】
〔実施例1〕
先ず、図2の如き第1の絵付シートS1を次の様にして作製した。厚さ100μmのメチルメタクリレート−ブチルメタクリレート共重合体系のアクリル樹脂透明シートからなる基材シート1の片面(裏面)に、着色インキをグラビア印刷して半透明の橙色の全面ベタの装飾層2を形成した。なお、上記着色インキとしては、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との6対4質量比混合物をバインダーの樹脂とし、イソインドリノンイエローとキナクリドンレッドとからなる顔料を着色剤として用いたインキを使用した。そして、装飾層形成に引き続き、グラビア印刷により塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体からなる第1の接着剤層3を4μm厚で全面ベタ状に形成して、第1の絵付シートS1を得た。
【0039】
一方、第2の絵付シートS2としては、図3(A)の如き転写タイプのシートを次の様にして作製した。厚さ12μmの透明な2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる支持体シート4の片面に転写層7として、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との6対4質量比混合物に着色剤としてチタン白を添加してなる剥離層(転写後の接着剤層ともなる)を2μm厚で全面ベタ状にグラビア印刷で形成した後、引き続き、バインダー樹脂としてアクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との5対5質量比混合物を用い、着色剤としてカーボンブラックと弁柄を用いたインキを印刷して、文字を含む絵柄を表現した装飾層2を形成し、更にアクリル樹脂系粘着剤で厚さ10μmの粘着剤から成る第2の接着剤層6を塗工形成して、第2の絵付シートS2を得た。
【0040】
以上、第1の絵付シート及び第2の絵付シートを用意した上で、次の様にして本発明による射出成形同時絵付けを行った。先ず、前記第1の絵付シートS1を、図1(A)の如く、射出成形金型の雌型Mfのパーティング面に正面視長方形枠状のシートクランプ42により(基材シート1側を雌型側に向けて)押圧固定した後、輻射加熱方式の非接触型熱盤によるヒータ43を両型間に挿入し該絵付シートに対向させて加熱軟化させ、次いで、雌型キャビティ面Fcに設けた溝状の吸引孔41から真空引きして、雌型形状に予備成形した。次いで、ヒータ43は型外部に退避させた。
【0041】
次いで、予備成形され雌型キャビティ面上にシートクランプ及び真空吸引により固定された状態の第1の絵付シートS1の、略中央部の一部に、所望の長方形形状に切断した前記第2の絵付シートS2を、その第2の接着剤層によって手操作で貼り付けた後、支持体シートを剥離除去して転写を完了した〔図1(B)の状態〕。
【0042】
次いで、図1(C)の様に、雌型Mf及び雄型Mmからなる雌雄両型を閉じて型締めし、両型で形成されるキャビティ内に、成形樹脂8として、チタン白からなる白色系顔料を着色剤として添加してなるABS樹脂の加熱熔融樹脂を射出し、充填し、冷却固化させた後、型開きして、絵付成形品を取り出した。成形品周囲の余剰の第1の絵付シートS1はトリミングした。この結果、図4(A)の断面図及び図4(B)の正面図に示す様な絵付成形品Pが得られた。該絵付成形品Pは、樹脂成形物9の表面に第1の絵付シートS1がラミネートされ、且つ該第1の絵付シートS1の樹脂成形物9側の裏面の略中央部一部には、第2の絵付シートS2が該第1の絵付シートS1と樹脂成形物9とに挟まれた構成である。そして、この絵付成形品Pの意匠は、図4(B)の正面図の如く、成形品全面には第1の絵付シートによる半透明橙色の第1の絵柄Q1と共に、(該絵柄Q1を透して見える)文字及び模様からなる第2の絵柄Q2を有する意匠となった。
【0043】
〔実施例2〕
第1の絵付シートS1としては、厚さ80μmの透明なポリプロピレン系(アイソタクチックポリプロピレン70質量部とアタクチックポリプロピレン30質量部との混合系)フィルムからなる基材シート1の片面に、コロナ放電処理を施した上で、該処理面上に着色インキをグラビア印刷して半透明木目柄の装飾層2を形成した。なお、上記着色インキとしては、2液硬化型ウレタン樹脂をバインダーの樹脂とし、イソインドリノンイエローとキナクリドンレッドとからなる顔料を着色剤として用いたインキを使用した。そして、装飾層形成に引き続き、装飾層の上に、グラビア印刷により塩素化ポリプロピレンからなる第1の接着剤層3を4μm厚で全面ベタ状に形成して、図2の如き構成の第1の絵付シートS1を得た。
【0044】
一方、第2の絵付シートS2としては、図6に示す如き構成のラミネートタイプのシートを次の様にして作製した。厚さ20μmの透明なポリプロピレン系(第1の絵付シートの基材シートと同じもの)フィルムからなる基材シート1Aの片面に、装飾層2として、2液硬化型ウレタン樹脂をバインダーの樹脂とし、カーボンブラックを着色剤主成分とする黒色隠蔽性インキで英文字「W」の抜き文字の絵柄をグラビア印刷で形成し、更に装飾層2の上に、アクリル樹脂系粘着剤で厚さ10μmの第2の接着剤層6をロールコートして形成し、第2の絵付シートS2とした。
【0045】
そして、実施例1同様に第1の絵付シートを予備成形した後、該第1の絵付シートの略中央部の一部に、所望の長方形形状に切断した上記第2の絵付シートを、その第2の接着剤層6によって貼り付けた。
【0046】
次いで、成形樹脂をチタン白からなる白色系顔料を含むポリプロピレン系樹脂(ポリプロピレン100質量部とエチレン−プロピレンゴム10質量部と滑石粉末10質量部とからなる混合系)として、実施例1と同様に射出成形して、成形樹脂が冷却固化後、型開きし、成形品周囲の余剰の第1の絵付シートS1はトリミングして、図5の正面図に示す様な絵付成形品Pを得た。該絵付成形品Pは、木目柄の第1の絵柄Q1が成形品全面を装飾し、抜き文字「W」が成形中央部を装飾する意匠の成形品となった。
【0047】
〔実施例3〕
第1の絵付シートS1としては、厚さ80μmのメチルメタクリレート−ブチルメタクリレート共重合体系のイソインドリノンイエローの着色剤で着色した淡黄色半透明なアクリル樹脂シートからなる基材シート1の片面に、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との6対4質量比混合物からなる第1の接着剤層3をグラビア印刷により4μm厚で全面ベタ状に形成して、基材シート及び接着剤層からなる構成のシートを用意した。
【0048】
一方、第2の絵付シートS2としては、図3(B)の如きラミネートタイプのシートを次の様にして作製した。厚さ50μmの(無着色)透明なポリメチルメタクリレート系のアクリル樹脂フィルムからなる基材シート1Aの片面に、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との6対4質量比混合物をバインダーの樹脂とし、フタロシアニンブルーとカーボンブラックとからなる顔料を着色剤として用いた紺色インキをグラビア印刷して文字を表現した装飾層2を形成後、更にグラビア印刷により該装飾層2の上に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体からなる第1の接着剤層3を4μm厚で全面ベタ状に形成した。この後、基材シートの装飾層形成面とは反対側の面に、アクリル樹脂系粘着剤で厚さ10μmの第2の接着剤層6を塗工形成して、第2の絵付シートS2とした。
【0049】
そして、実施例1同様に第1の絵付シートを予備成形した後、該第1の絵付シートの略中央部の一部に、所望の長方形形状に切断した上記第2の絵付シートを、その第2の接着剤層6によって貼り付けた。
【0050】
次いで、実施例1同様に白色ABS樹脂を射出成形して、第1の絵付シート及び第2の絵付シートが樹脂成形物表面にラミネ−トされた絵付成形品を得た。得られた絵付成形品は、淡黄色半透明な第1の絵柄で成形品全面が装飾され、その中央部に第2の絵柄の紺色文字が成形品表面に観察される意匠の成形品となった。
【0051】
【発明の効果】
本発明の射出成形同時絵付方法によれば、第1及び第2の二種類の絵付シートを使うことによって、その第1の絵付シートによって成形品の加飾面全面に亘った高意匠な装飾が行える上、第2の絵付シートによって一品毎の個別の装飾を生産性を維持したまま更に付加できる。すなわち、第1の絵付シートにより、全ショット同一(共通)の意匠(例えば、背景色、共通の絵柄、品名、メーカー名等)を付与し、第2の絵付シートでは各ショット毎に固有の意匠(例えば、顧客の好みで選んだ絵柄、メーカー側で選んだ絵柄、或いは、品種毎に異なった意匠、品名等)を、工業製品に必要な生産性を維持したまま付与できる。この為、多品種・小ロット生産と、同一成形型、同一樹脂及び同一成形条件での量産性とを両立させることができる。また、顧客毎の希望の意匠付与と、同一成形型、同一樹脂及び同一成形条件での量産性との両立も可能となる。また、第2の絵付シートは第1の絵付シートの裏側に貼着するので、第2の絵付シートの貼着部分で絵付成形品表面が凸になる段差も出来ず、該段差による意匠性の低下も防げる上、第2の絵付シートが剥がれ落ちる心配も無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形同時絵付方法をその一形態で説明する概念図。
【図2】第1の絵付シートの一例を示す断面図。
【図3】第2の絵付シートについて、転写とラミネートタイプの各一例を示す断面図。
【図4】本発明で得られる絵付成形品の一例を示す断面図と正面図。
【図5】本発明で得られる絵付成形品の別の一例を示す正面図。
【図6】第2の絵付シートにてラミネートタイプの別の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1 (第1の絵付シートの)基材シート
1A (第2の絵付シートの)基材シート
2 装飾層
3 第1の接着剤層
4 支持体シート
5 剥離層
6 第2の接着剤層
7 転写層
8 成形樹脂
9 樹脂成形物
41 吸引孔
42 シートクランプ
43 ヒータ(熱盤)
Fc キャビティ面
Fp パーティング面
Mf 型(雌型)
Mm 型(雄型)
P 絵付成形品
Q1 第1の(絵付シートによる)絵柄
Q2 第2の(絵付シートによる)絵柄
S1 第1の絵付シート
S2 第2の絵付シート

Claims (1)

  1. 雌雄一対の射出成形型の両型間に、少なくとも該雌型のキャビティ面の全面を覆う面積の第1の絵付シートを挿入し、該絵付シートを雌型パーティング面に固定した後、該絵付シートが加熱軟化された状態で雌型から真空吸引することにより雌型に予備成形し、次いで、該絵付シートの一部に、接着剤層を有する第2の絵付シートを該接着剤層で部分的に貼り付けた後、支持体シートを剥離除去して第2の絵付シートのアクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合樹脂をバインダー樹脂とする剥離層を、樹脂成形物の形成面に有した転写層を転写し、次いで、射出成形型を型締めして、流動状態の樹脂を両型で形成されるキャビティ内に射出し、充填し、固化させた後、型開きして、樹脂成形物に第1の絵付シート及び第2の絵付シートの転写層が積層された絵付成形品を得る射出成形同時絵付方法。
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