JP4303365B2 - アルミニウム系金属の洗浄水溶液およびその洗浄方法 - Google Patents
アルミニウム系金属の洗浄水溶液およびその洗浄方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4303365B2 JP4303365B2 JP19176399A JP19176399A JP4303365B2 JP 4303365 B2 JP4303365 B2 JP 4303365B2 JP 19176399 A JP19176399 A JP 19176399A JP 19176399 A JP19176399 A JP 19176399A JP 4303365 B2 JP4303365 B2 JP 4303365B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cleaning
- aqueous solution
- ions
- aluminum
- oxidized metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G1/00—Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
- C23G1/02—Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts with acid solutions
- C23G1/12—Light metals
- C23G1/125—Light metals aluminium
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム系金属の洗浄水溶液およびその洗浄方法、特にアルミニウム表面に付着した潤滑油およびアルミニウム粉末等を除去する洗浄作用の優れた洗浄水溶液およびその洗浄方法に関する。また本発明はそれによる生体および環境に対する影響を抑制した洗浄水溶液および洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウム表面を有する製品、例えばアルミニウム系金属(即ちアルミニウムまたはアルミニウム合金)からなる飲料用アルミニウム容器は、通常、ドローイング・アンド・アイアリングという成形操作(以下、DI加工という)によって製造される。この成形操作時には金属表面に潤滑油が適用され、また得られた容器には特にその内壁にアルミニウム粉末やアルミニウム粉末と潤滑剤との反応物(スマット)が付着している。この種の容器は、その後一般に、表面保護のため、例えば化成処理または塗装が施される。これらの処理を均一完全に行うためにこの化成処理の前に、上記潤滑油またはスマットを金属表面から除去し、清浄化しておく必要がある。
【0003】
この表面清浄化においては、アルミニウム表面に形成されている酸化膜等を取り除くために、一般に金属表面を適度にエッチングして洗浄する酸性洗浄剤が用いられている。従来、このような酸性洗浄剤として、クロム酸系やフッ化水素酸系の洗浄剤が多く用いられていた。しかしながら、これらの洗浄剤は有害物質を含有するため、近年ではクロムフリー・フッ素フリーの低温酸性洗浄技術の確立が望まれている。
【0004】
このようなクロムフリー・フッ素フリーの酸性洗浄技術が、特公平3−50838号公報および特公平3−65436号公報に提案されている。
これらの公報にはフッ素イオンを含有しないかまたは少量含有し、硫酸および/または硝酸でpH2以下に調整された酸性洗浄剤に、エッチングを促進するものとしてフッ素イオンの代わりに第2鉄イオンが含まれている洗浄剤と、洗浄浴の酸化還元電位を管理して浴中の第2鉄イオンの濃度を管理する管理方法が開示されている。
【0005】
通常、酸性洗浄剤中でのアルミニウムのエッチング反応は、アルミニウムがアルミニウムイオン(Al3+)となるアノード反応と、洗浄液中のH+が還元されて1/2H2となるカソード反応からなる。そこで、酸性洗浄液中に第2鉄イオン(Fe3+)を添加すると、このFe3+がFe2+に還元されるアノード反応が、前記H+の還元と同時に起こるため、アルミニウムのエッチング反応が促進される。
【0006】
更に、酸化剤により、洗浄浴の酸化還元電位を管理することによって、アルミニウムのエッチング反応が進行するにつれて増大するFe2+濃度を抑制し、且つこのFe2+をFe3+に酸化することができる。
【0007】
また、特開平7−173655号公報には、鉄イオンに由来する沈殿物の生成を防止するため、および洗浄性をより改良するために、無機酸および酸化型金属イオンに加えて、更にキレート分散剤と界面活性剤を含有する酸性洗浄水溶液が開示されている。
【0008】
しかし、上記いずれの洗浄剤を用いた洗浄方法においても、長時間の洗浄操作を継続すると潤滑剤が蓄積し、洗浄性が低下する。また多量の界面活性剤を添加したり、潤滑剤の蓄積を減らすためオートドレンを増やすとランニングコストが増大し、且つ排水負担が増加する。また界面活性剤として好んで使用されてきたアルキルフェノール系界面活性剤は環境ホルモンの疑いがあり、且つ生分解性に乏しいという環境上の問題がある。
加えて、酸化剤の添加により、界面活性剤が酸化分解し、分解物が酸性洗浄液中に蓄積して洗浄性が低下する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、長時間の洗浄操作においても潤滑油の蓄積や界面活性剤の分解による洗浄性の低下が少なく、外部に廃棄された場合も環境問題を生じることの少ないアルミニウム系金属の洗浄水溶液および洗浄法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、pHが2以下となる量の無機酸と、0.05〜4g/lの酸化型金属イオンおよび0.05〜10g/lの下記式(I)
R-O-(EO)nH (I)
〔式中、Rは1分子平均10〜18個の炭素原子からなるアルキル基であり、nは8以上の整数を表し;EOは少量のプロピレンオキシド基を含んでもよいエチレンオキシド基を表す〕
で表される界面活性剤を含有するアルミニウム系金属用洗浄水溶液に関する。
特に、本発明は、上記界面活性剤のRが1分子平均12〜18であり、分子量が600以上である上記の洗浄水溶液に関する。
更に、特に、本発明は、上記界面活性剤のRが1分子平均12〜18であり、分子量が900以上である上記の洗浄水溶液に関する。
また、本発明は、上記の洗浄水溶液を用いるアルミニウムの洗浄工程において、酸化剤または酸化剤と酸化型金属イオンを補給することにより、洗浄水溶液中の酸化型金属イオン濃度を維持するアルミニウムの洗浄方法に関する。
更に、本発明は上記の洗浄水溶液による洗浄工程を経て得られるアルミニウム製品に関する。
【0011】
本発明では、少なくとも酸化型金属イオンを含有するアルミニウム系金属の酸性洗浄水溶液に、特定の界面活性剤を配合することを特徴とし、これにより、従来にない優れた洗浄作用を有するアルミニウム系金属の洗浄液を提供することができる。従来の同種の洗浄液に比べて本発明の洗浄水溶液の特に優れた点は、その優れた洗浄作用に由来するものであるが、第1に、洗浄されるべき金属と洗浄液との短時間の接触で優れた洗浄作用が発揮されること、第2に、洗浄液中にかなり多量に潤滑剤等の油分が蓄積された段階でもなお優れた洗浄力を保持していること、第3に、用いる界面活性剤が耐酸化分解性に優れており酸化剤が配合された系でも長期に優れた洗浄力を保持することができる点である。
したがって、本発明の洗浄水溶液は、オートドレン量を大幅に低減できる。このためオートドレンに伴う新たな界面活性剤の添加を要せず、排水処理費用も少なくてすみ、洗浄工程の経費を低減し、大きな経済的利益を生み出すことができる。
【0012】
更に、本発明の特徴は、使用される界面活性剤が、生分解性に優れているのみならず、アルキルフェノール系界面活性剤のような同様の目的に使用されてきた従来の界面活性剤と異なり、環境ホルモンとして生態に悪影響を及ぼす心配がないことである。このように本発明の洗浄液は環境面でも問題を生じる恐れがない。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のアルミニウム系金属用洗浄水溶液中に配合する界面活性剤は、次式(I)
R-O-(EO)nH (I)
〔式中、Rは1分子平均10〜18個の炭素原子からなるアルキル基であり、nは8以上の整数を表し;EOは少量のプロピレンオキシド基を含んでもよいエチレンオキシド基を表す〕
の構造式で表されるものである。
このうち好ましいものは、Rが1分子平均12〜18個の炭素原子からなるアルキル基であり、600以上の分子量を有するものである。より好ましくは分子量が900以上、更に好ましくは、分子量が1000〜1500のものである。式(I)で表される界面活性剤は、必ずしも単一の化合物として使用する必要はなく、上記で規定するRおよびn、更には分子量は、混合物としての平均値であってよい。
【0014】
Rで表されるアルキル基の平均の炭素原子数が10より小さい場合、または18より大きい場合には、洗浄時間が短い条件または油分が蓄積して来た段階での洗浄性が不十分となり、また酸化剤による分解が生じ易くなるため、洗浄性が低下する。またnが7以下の場合も同じ理由により洗浄性が低下する。
【0015】
アルキル基Rは好ましくは直鎖であるが、部分的に分岐を有してもよいし、一部不飽和結合を含んでもよい。
nは8以上であればよいが、好ましくは8〜40であり、より好ましくは10〜30、更に好ましくは16〜30である。nが16未満の場合、配合処方によっては、例えば使用する界面活性剤に対する消泡剤の割合によっては油分蓄積時または洗浄液老化後の洗浄性がやや低くなる場合があるが、この範囲の界面活性剤は、低起泡性のため消泡剤を界面活性剤に対して同量配合しなくとも泡は生じにくいため、消泡剤の量を減じることによって油分蓄積時または洗浄液老化後の洗浄性の向上を図ることができる。
またEOはエチレンオキシド基を意味するが、少量のプロピレンオキシド基を含んでもよい。プロピレンオキシド基を含む場合、プロピレンオキシド基はエチレンオキシド基中にランダムに入っていてもよいし、ブロック状に入っていてもよい。プロピレンオキシド基の含有量は、好ましくはエチレンオキシド基に対して30モル%以下である。
【0016】
式(I)の界面活性剤は、酸性水溶液中に0.05〜10g/l含有されていることが好ましく、より好ましくは0.2〜3g/lである。界面活性剤の含有量が0.05g/l未満の場合は、洗浄性、特に脱脂性が低下する傾向がある。一方含有量が10g/lを越えてももはやそれ以上の洗浄性の向上は見られず、不経済となる。
【0017】
本発明において酸化型金属イオンとは、価数を複数個有する金属において価数の高い方の金属イオンをいう。具体的には第2鉄イオン(Fe3+)、メタバナジン酸イオン(VO3-)、第2セリウムイオン(Ce4+)、コバルトイオン(Co5+)、第2錫イオン(Sn4+)等が挙げられる。好ましくは、第2鉄イオン(Fe3+)、第2セリウムイオン(Ce4+)である。これらの酸化型金属イオンは1種または2種以上の混合物として使用する。
第2鉄イオンの供給源は、硫酸第2鉄、硝酸第2鉄、過塩素酸第2鉄等の水溶性第2鉄塩が挙げられる。メタバナジン酸イオンの供給源は、メタバナジン酸ナトリウム、メタバナジン酸カリウム、メタバナジン酸アンモニウム等が挙げられる。第2セリウムイオンの供給源は、硫酸セリウムアンモニウム等が挙げられる。コバルトイオンの供給源は、硫酸第2コバルト、硫酸第2コバルトアンモニウム等が挙げられる。第2錫イオンの供給源は、硫酸第2錫、硝酸第2錫等が挙げられる。
【0018】
酸化型金属イオンの添加量は、洗浄剤中0.05〜4g/l、好ましくは0.2〜2g/lである。酸化型金属イオンの添加量が0.05g/lより少ないと、アルミニウム表面をエッチングする作用が不充分となり、脱スマット性が低下するなどアルミニウム表面の清浄化作用が低下する。一方4g/lより過剰になるとエッチングが部分的に過剰になったり、界面活性剤を分解する等の好ましくない影響が現れるようになる。
【0019】
本発明では、洗浄液のpHは2以下に保持される。pHをこの範囲に保持するために、必要な量の無機酸が加えられる。無機酸は硫酸が好ましく、部分的な範囲で硝酸を併用することができる。pHが2を越えるとアルミニウム表面のエッチング速度が極端に低下し、洗浄浴としての有効性が発揮しにくい。
【0020】
また、本発明の洗浄液には、上記無機酸、酸化型金属イオンおよび式(I)の界面活性剤に加えて、必要に応じてキレート分散剤、分解防止剤、消泡剤の少なくとも1種を添加することができる。
キレート分散剤とは、酸化型金属イオンとキレートを形成し、強酸下の水溶液中での酸化型金属イオンの安定化が図られ、強酸下の水溶液中での酸化型金属イオンの分散性を向上させることができる化合物であり、このような機能を有する化合物であればどのようなものでもよい。好ましくはホスホン酸化合物類である。具体的な例として、1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)等を用いることができる。
キレート分散剤は、洗浄液中に0.05〜5g/l含有されていることが好ましく、より好ましくは0.1〜2g/lである。
【0021】
本発明で使用することができる消泡剤としては、例えばC12H25-O-(EO)6(PO)18H、C10H21-O-(EO)5(PO)10H等の高級アルコールへのEOおよびPO付加物、HO-(EO)2(PO)27-(EO)2H等のポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物誘導体等を例示することができる。
消泡剤の添加量は、界面活性剤に対して40〜200重量%が好ましい。
【0022】
分解防止剤は強酸下での界面活性剤の分解を防止または抑制するために用いるものであり、臭素イオン、多価アルコールまたはこれらを併用して用いることが好ましい。
臭素イオンはHBr、KBr、NaBr、臭化アルミニウム、臭化鉄等の形で加えることができる。
多価アルコールとしては、主鎖中の隣接した炭素原子に直結した水酸基を1分子中に少なくとも2個有するものが好ましく、1,2-エタンジオール(エチレングリコール)、1,2-プロパンジオール(プロピレングリコール)、1,2-ペンタンジオール、1,2-ブタンジオール等の二価のアルコール類、1,2,3-プロパントリオール、1,2,4-ブタントルオール等の三価のアルコール類、1,2,3,4-ブタンテトラオール等の四価のアルコール類等が例示できる。
これら分解防止剤を添加する場合、添加量は洗浄液中、臭素イオンは0.02〜0.1g/l、多価アルコールは0.1〜5g/lであることが好ましい。
【0023】
本発明のアルミニウムの洗浄方法では、洗浄工程において、酸化剤または酸化剤と酸化型金属イオンを補給することにより、洗浄水溶液中の酸化型金属イオンの濃度を維持する。
酸化剤は、洗浄作用が進行するに連れて酸化型金属イオンが価数の低いイオンに還元されるためこれを酸化型に戻して酸化型金属イオンの働きを持続させるために使用される。
通常、洗浄を行うと、時間の経過とともに酸化型金属イオン、例えば第2鉄イオンはFe3++e → Fe2+により第1鉄イオンに変化し、酸化還元電位(ORP:oxydation-reduction potential)が低下して(洗浄浴の老化ともいう)、アルミニウム表面のエッチング促進効果がなくなる。そこで、酸化型金属イオンを随時補給してもよいが、その代わりにORPコントロールのために酸化剤を随時添加して第1イオンを第2イオンに酸化するのが好ましい。
【0024】
このような酸化剤として、本発明では過酸化水素、過硫酸塩(例えば、Na2S2O8)、オゾン(O3)、セリウム化合物(例えば、硫酸セリウムアンモニウム)、亜硝酸塩(例えば、NaNO2、KNO2)、メタバナジン酸イオンを生成する化合物等が挙げられる。更に特公平3−65436号公報に開示されている他の酸化剤も使用することができる。
【0025】
上記のように、本発明では、酸化剤または酸化剤と酸化型金属イオンを補給する基準として洗浄浴の状態を酸化還元電位によって管理する。
【0026】
本発明のアルミニウム表面の洗浄水溶液による洗浄方法は、スプレーまたは浸漬法のいずれを用いてもよい。また洗浄を実施するに当たって、処理温度は35〜80℃が好ましく、より好ましくは50〜70℃である。80℃越えると過剰エッチングとなり、処理浴の老化が早まり、35℃より低い場合はエッチング量が不足し、脱スマット性が低下する。
【0027】
本発明の洗浄水溶液によって清浄化されたアルミニウム表面は、常法にしたがって水洗後、例えば化成処理を行ってもよい。
【0028】
【実施例】
以下、実施例および比較例により、本発明をより具体的に説明する。
実施例 1〜13
表1に示す配合処方で、無機酸水溶液、酸化型金属イオン、界面活性剤、キレート分解剤、消泡剤、分解防止剤を混合して、表1に示すpHを持つ洗浄水溶液を調製した。ただし、無機酸水溶液としての硫酸水溶液および硝酸水溶液はそれぞれ75%濃度硫酸水溶液および67.5%硝酸水溶液として加えた。また、酸化型金属イオンであるFe3+およびCe4+はそれぞれ41%の硫酸第2鉄水溶液および硫酸第2セリウム(4水和物)として加えた。キレート剤としては1-ヒドロキシエチレリデン-1,1-ジホスホン酸、分解防止剤としてはNaBr、消泡剤としてはC12H25-O-(EO)6(PO)18Hを、それぞれ直接洗浄水溶液に加えた。また表1には、使用した界面活性剤の分子量も併せて記載した。
【0029】
【表1】
【0030】
比較例 1〜6
実施例と同様にして、表2に記載の配合処方にしたがって洗浄水溶液を調製した。
【0031】
【表2】
【0032】
洗浄水溶液の評価
〔脱脂洗浄性(脱脂処理時間と洗浄性の関係)〕
各洗浄水溶液による脱脂処理時間が25秒と45秒の場合について、洗浄性を、水濡れ性、脱スマット性、缶底黒変性に関して評価した。
洗浄対象物として3004アルミニウム合金板をDI(ドローイング・アンド・アイアニング成形)加工して得られた、潤滑油とスマットの付着した蓋なし容器を用いた。
洗浄性の評価結果を表3に示した。
【0033】
【表3】
【0034】
表3における、水濡れ性、脱スマット性および缶底黒変性の評価は次のようにして行った。
(1)水濡れ性:
70〜75℃に加熱した洗浄水溶液を洗浄対象物である容器に所定時間(25秒または45秒)スプレーにて洗浄処理し、これを15秒間水道水で水洗し、直ちに3回振って水切りし、容器を上向きに静置して、60秒後の容器外表面の水濡れ面積(%)を目視測定した。
【0035】
(2)脱スマット性:
70〜75℃に加熱した洗浄水溶液を洗浄対象物である容器に所定時間(25秒または45秒)スプレーにて処理し、これを15秒間水道水で水洗したのち乾燥した。乾燥後の容器内面に透明粘着テープを貼り付け、次にこれを剥離して白色台紙上に貼り付け、テープ貼り付け面の白さを、汚れのないテープを貼り付けた台紙の面の白さと目視で比較した。完全にスマットが除去されて汚染のない場合を良とし、汚染の程度に応じて以下の5段階で評価した。
5:汚染なし、
4:痕跡程度の汚染、
3:僅微な汚染、
2:中程度の汚染、
1:多大な汚染。
【0036】
(3)缶底黒変性:
70〜75℃に加熱した洗浄水溶液を洗浄対象物である容器に所定時間(25秒または45秒)スプレーにて処理し、これを15秒間水道水で水洗したのち、「アルサーフ440建浴剤」(日本ペイント社製)を含む化成処理液(濃度1.7重量%、40℃)を15秒間スプレーして化成処理した。水道水で水洗したのち脱イオン水で水洗し、190℃で2分間乾燥した。乾燥後、100℃の沸騰水に30分間浸漬。沸騰水に浸漬した後の缶底の黒変の程度を次の基準で評価した。
5:全く変色なし、
4:わずかに変色、
3:軽い変色、
2:かなり黒変、
1:完全に黒変。
【0037】
〔油分蓄積時の洗浄持続性(洗浄性に及ぼす蓄積潤滑油量の影響)〕
洗浄の進行に伴う洗浄槽中への油分の蓄積を想定して、あらかじめ洗浄槽中へ潤滑剤を所定濃度(1.0g/l、2.0g/l、3.0g/l)で添加しておき、潤滑剤の存在下での各洗浄水溶液の洗浄性を評価した。洗浄対象物として上記脱脂洗浄性評価の場合と同じように3004アルミニウム合金板をDI(ドローイング・アンド・アイアニング成形)加工して得られた、潤滑油とスマットの付着した蓋なし容器を用いた。評価結果を表4に表した。
【0038】
【表4】
【0039】
表4における、水濡れ性、脱スマット性および缶底黒変性の評価は上記脱脂洗浄性評価の場合と同様にして行った。ただし、水濡れ性については、スプレー処理時間を25秒とした。
【0040】
〔耐酸化分解性〕
洗浄水溶液を75℃に加温し、アルミニウムをエッチング処理しながら、洗浄液の酸化還元電位が540mVに維持されるように過酸化水素を補充しつづけ、1時間後の界面活性剤量を測定した。またその時点で、上記と同じように加工したアルミニウム缶を洗浄し、この洗浄性を「老化後の洗浄液の洗浄性」として評価した。評価結果を表5に表した。
【0041】
【表5】
【0042】
老化後の洗浄液の洗浄性の評価は、上記油分蓄積時の洗浄持続性の場合と同じようにして行った。
界面活性剤の残存量は、以下に記載するセシボール法により存在する界面活性剤量を測定して算出した。
(4)セシボール法による界面活性剤濃度の測定法
▲1▼ 試料(酸性洗浄水溶液)を0.5ml採取する。
▲2▼ これに純水10mlを加えて希釈する。
▲3▼ これに6N-KOH水溶液を5ml添加する。
▲4▼ 更にビクトリアブルー指示薬を2滴添加する。
※ビクトリアブルー指示薬とは、ビクトリアブルーBの1gを250mlのエタノールに溶解して調製したもの。
▲5▼ 1,2-ジクロロエタンを5ml添加する。
▲6▼ 鮮やかな青色の発色を終点として、セシボール溶液で滴定する。
※セシボール溶液とは、セシボール(C24H16BF4Na・2H2O)0.2251gを純水1リットルに溶解した液。
濃度決定に当たっては、あらかじめ使用する界面活性剤で検量線を作成しておく。
【0043】
【発明の効果】
本発明の洗浄水溶液は、界面活性剤成分として外部に廃棄された場合でも環境上問題が少ないものを使用し、しかも長時間の洗浄操作においても潤滑油の蓄積や界面活性剤の分解による洗浄性の低下の少ないアルミニウム系金属の洗浄水溶液を提供する。
Claims (6)
- pHが2以下となる量の無機酸と、0.05〜4g/lの酸化型金属イオンおよび0.05〜10g/lの下記式(I)
R−O−(EO)nH (I)
〔式中、Rは1分子平均10〜18個の炭素原子からなるアルキル基であり、nは8以上の整数を表し;EOは少量のプロピレンオキシド基を含んでもよいエチレンオキシド基を表す〕
で表される界面活性剤を含有するアルミニウム系金属用洗浄水溶液。 - 上記式(I)で表される界面活性剤のRが1分子平均12〜18であり、分子量が600以上である請求項1記載の洗浄水溶液。
- 上記式(I)で表される界面活性剤のRが1分子平均12〜18であり、分子量が900以上である請求項1記載の洗浄水溶液。
- 酸化型金属イオンが第2鉄イオン(Fe3+)、メタバナジン酸イオン(VO3−)、第2セリウムイオン(Ce4+)、コバルトイオン(Co5+)および第2錫イオン(Sn4+)からなる群から選ばれる1種または2種以上の混合物である請求項1、2または3のいずれかに記載の洗浄水溶液。
- キレート分散剤、分解防止剤、消泡剤の少なくとも1種を含む請求項1〜4のいずれかに記載の洗浄水溶液。
- 請求項1〜5のいずれかに記載する洗浄水溶液を用いるアルミニウムの洗浄工程において、酸化剤または酸化剤と酸化型金属イオンを補給することにより、洗浄水溶液中の酸化型金属イオン濃度を維持するアルミニウムの洗浄方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19176399A JP4303365B2 (ja) | 1998-07-30 | 1999-07-06 | アルミニウム系金属の洗浄水溶液およびその洗浄方法 |
EP99114230A EP0976852B1 (en) | 1998-07-30 | 1999-07-27 | Aqueous cleaning solution and method for cleaning aluminium-based metals |
US09/362,732 US6083896A (en) | 1998-07-30 | 1999-07-29 | Aqueous cleaning solution and method for cleaning aluminum-based metals |
CN99111901.0A CN1211505C (zh) | 1998-07-30 | 1999-07-30 | 用于清洗铝基金属的洗涤水溶液及方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21520598 | 1998-07-30 | ||
JP10-215205 | 1998-07-30 | ||
JP19176399A JP4303365B2 (ja) | 1998-07-30 | 1999-07-06 | アルミニウム系金属の洗浄水溶液およびその洗浄方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000104185A JP2000104185A (ja) | 2000-04-11 |
JP4303365B2 true JP4303365B2 (ja) | 2009-07-29 |
Family
ID=26506887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19176399A Expired - Lifetime JP4303365B2 (ja) | 1998-07-30 | 1999-07-06 | アルミニウム系金属の洗浄水溶液およびその洗浄方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6083896A (ja) |
EP (1) | EP0976852B1 (ja) |
JP (1) | JP4303365B2 (ja) |
CN (1) | CN1211505C (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3563789B2 (ja) * | 1993-12-22 | 2004-09-08 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体の製造方法及び該製造方法に用いられる治具 |
JP4334709B2 (ja) * | 1999-12-01 | 2009-09-30 | 日本ペイント株式会社 | 熱交換器の化成皮膜用酸性洗浄剤、熱交換器の酸洗方法、熱交換器の処理方法および熱交換器 |
JP2001262383A (ja) * | 2000-01-12 | 2001-09-26 | Nippon Paint Co Ltd | アルミニウム缶ボディーの酸洗浄方法 |
JP4707258B2 (ja) * | 2001-05-07 | 2011-06-22 | 日本ペイント株式会社 | 化成皮膜用酸性洗浄剤及び処理方法 |
JP2003293174A (ja) * | 2002-04-05 | 2003-10-15 | Nippon Paint Co Ltd | マグネシウム金属及び/又は合金用酸エッチング溶液及び表面処理方法 |
JP2009248763A (ja) * | 2008-04-07 | 2009-10-29 | Nippon Paint Co Ltd | アルミホイールの製造方法、及びアルミホイール |
FR2941241B1 (fr) * | 2009-01-22 | 2011-05-27 | Airbus France | Procede et solution de decapage sans chrome hexavalent d'une surface en aluminium ou en alliage d'aluminium et procede de traitement comprenant au moins une etape de decapage par ce procede. |
CN101845663B (zh) * | 2009-03-27 | 2012-03-07 | 比亚迪股份有限公司 | 一种电解退镀液及退镀方法 |
JP5924895B2 (ja) * | 2011-09-29 | 2016-05-25 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 金属製フィルタの洗浄方法及び金属製フィルタ洗浄装置、並びに金属製フィルタ用洗浄液 |
JP5580948B1 (ja) | 2013-09-27 | 2014-08-27 | 日本ペイント株式会社 | アルミニウム缶の表面処理方法 |
CN108364709A (zh) * | 2016-08-14 | 2018-08-03 | 深圳市创汇信息科技有限公司 | 一种高抗电磁脉冲柔性铝合金电缆制造方法 |
CN110832060B (zh) * | 2017-07-04 | 2021-08-20 | 德国艾托特克公司 | 用于清洁金属表面的清洁溶液 |
AU2017442099A1 (en) * | 2017-12-05 | 2020-07-09 | Battelle Memorial Institute | Decontamination compositions and methods of decontamination |
US11266865B2 (en) | 2017-12-05 | 2022-03-08 | Battelle Memorial Institute | Decontamination compositions and methods of decontamination |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3728188A (en) * | 1971-07-29 | 1973-04-17 | Amchem Prod | Chrome-free deoxidizing and desmutting composition and method |
US4348294A (en) * | 1980-06-26 | 1982-09-07 | Occidental Chemical Corporation | One package replenisher for aluminum cleaner |
JPS61106783A (ja) * | 1984-10-30 | 1986-05-24 | Nippon Paint Co Ltd | アルミニウム表面洗浄剤 |
JPS61231188A (ja) * | 1985-04-04 | 1986-10-15 | Nippon Paint Co Ltd | アルミニウム表面洗浄剤の管理方法 |
US5584943A (en) * | 1987-06-01 | 1996-12-17 | Henkel Corporation | Cleaning and surface conditioning of formed metal surfaces |
JPH0273983A (ja) * | 1988-09-07 | 1990-03-13 | Nippon Parkerizing Co Ltd | アルミニウム用酸性洗浄液 |
JPH07122152B2 (ja) * | 1990-06-19 | 1995-12-25 | 日本パーカライジング株式会社 | アルミニウム用酸性洗浄液 |
US5279677A (en) * | 1991-06-17 | 1994-01-18 | Coral International, Inc. | Rinse aid for metal surfaces |
JP2778863B2 (ja) * | 1991-11-06 | 1998-07-23 | 日本ペイント株式会社 | 脱脂洗浄方法 |
EP0617144B1 (en) * | 1993-03-26 | 1997-08-06 | Nippon Paint Co., Ltd. | Use of an aqueous acidic cleaning solution for aluminum and aluminum alloys and process for cleaning the same |
JP2947695B2 (ja) * | 1993-07-30 | 1999-09-13 | 日本ペイント株式会社 | アルミニウム系金属の酸性洗浄水溶液及びその洗浄方法 |
JP3192562B2 (ja) * | 1993-11-05 | 2001-07-30 | 日本ペイント株式会社 | アルミニウム系金属の酸性洗浄水溶液及びその洗浄方法 |
US5472630A (en) * | 1994-03-24 | 1995-12-05 | Betz Laboratories, Inc. | Low phosphorous, low etch cleaner and method |
CN1063236C (zh) * | 1994-10-21 | 2001-03-14 | 日本油漆株式会社 | 铝系金属的酸洗水溶液及其洗涤方法 |
JP2983884B2 (ja) * | 1995-05-19 | 1999-11-29 | 日本ペイント株式会社 | アルカリ脱脂洗浄方法 |
-
1999
- 1999-07-06 JP JP19176399A patent/JP4303365B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1999-07-27 EP EP99114230A patent/EP0976852B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-07-29 US US09/362,732 patent/US6083896A/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-07-30 CN CN99111901.0A patent/CN1211505C/zh not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000104185A (ja) | 2000-04-11 |
CN1243889A (zh) | 2000-02-09 |
EP0976852B1 (en) | 2003-05-07 |
EP0976852A1 (en) | 2000-02-02 |
CN1211505C (zh) | 2005-07-20 |
US6083896A (en) | 2000-07-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4303365B2 (ja) | アルミニウム系金属の洗浄水溶液およびその洗浄方法 | |
JP2947695B2 (ja) | アルミニウム系金属の酸性洗浄水溶液及びその洗浄方法 | |
JPH0365436B2 (ja) | ||
JP7206353B2 (ja) | 金属基体用の洗浄組成物 | |
US3728188A (en) | Chrome-free deoxidizing and desmutting composition and method | |
JP3606604B2 (ja) | 汚れおよび酸化物除去用液状組成物および方法 | |
KR100231390B1 (ko) | 알루미늄계 금속의 산성 세정수용액 및 그 세정방법 | |
JP3465998B2 (ja) | アルミニウム系金属材料用酸性洗浄組成物および洗浄方法 | |
US3140203A (en) | Method of and composition for treating aluminum and aluminum alloys | |
JP4757042B2 (ja) | アルミニウム系金属材料用酸性洗浄剤及びその洗浄方法 | |
US5514293A (en) | Acidic cleaning aqueous solution for aluminum and aluminum alloy and process for cleaning the same | |
JP5580948B1 (ja) | アルミニウム缶の表面処理方法 | |
JP3192562B2 (ja) | アルミニウム系金属の酸性洗浄水溶液及びその洗浄方法 | |
JP2001262383A (ja) | アルミニウム缶ボディーの酸洗浄方法 | |
KR100473666B1 (ko) | 알루미늄계 금속의 세정수용액 및 그 세정방법 | |
JP2001226790A (ja) | アルミニウム材用酸性洗浄液およびその洗浄方法 | |
JP3038111B2 (ja) | アルミニウム系金属の酸性洗浄水溶液及び洗浄方法 | |
JP5424555B2 (ja) | 亜鉛金属表面の耐食性皮膜形成方法 | |
JP3932245B2 (ja) | アルミニウム又はアルミニウム合金用洗浄液及び洗浄方法 | |
WO2021132154A1 (ja) | アルミニウム系金属材料用酸性洗浄剤およびアルミニウム系金属材料の洗浄方法 | |
JPH06299379A (ja) | アルミニウム系金属の酸性洗浄剤、洗浄浴及びその洗浄方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080728 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080805 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090120 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090311 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090407 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090424 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4303365 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140501 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |