JP4297535B2 - 製本機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、どのような厚さの用紙束を製本する場合にも、外観を美麗に仕上げる製本機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製本処理においては、印刷された用紙を一冊分集積して形成される用紙束(冊子)に対して、ステッチャ−による綴じ処理を行なう有線綴じと、当該用紙束に対して糊付け処理する無線綴じが知られている。図6は、印刷機A、用紙集積部B、製本機Cからなる無線綴じを行なう製本処理システムの配置例を示す該略の構成図である。印刷機Aで印刷された用紙は、矢視U1、U2方向に移送されて用紙集積部Bに搬入され製本待機状態となる。製本機Cには、製本処理開始部C1、ミ−リング処理部C2、糊付け処理部C3、表紙付け処理部C4を設ける。
【0003】
次に製本機Cの動作について説明する。用紙集積部Bに横積みで集積された一冊分の用紙からなる用紙束は、矢視U3方向に90度方向が変えられて製本処理開始部C1に搬入される。製本処理開始部C1では、用紙束aの背面側をレベル板bに配置し、用紙束aの厚みに応じて図示しないクランパ間の幅方向移動量を調整して、用紙束aをクランパにより挟持し矢視U4方向で次工程のミ−リング処理部C2に送る。
【0004】
ミ−リング処理部C2にはフライス盤c、図示しない幅調整板が配置されており、用紙束aがフライス盤c上を通過するときに用紙束aの背面を面一に揃え、背面に糊が全面に均等に塗布されるように前処理の加工がなされる。また、背面に細い溝を加工して糊の浸透が良好になされるように処理される。次に、背面が面一に揃えられた用紙束aは糊付け処理部C3に送られる。
【0005】
糊付け処理部C3には、糊タンクd内に糊を収納し糊付けロ−ラexにより用紙束aの背面に糊付け処理が行われ、スクレ−プロ−ラeyにより不要な糊をそぎ取る。糊付け処理が終わると、用紙束aは表紙付け処理部C4に送られる。表紙付け処理部C4においては、印刷された表紙fが表紙集積部からコンベア等の適宜の搬送手段によりニップ板(締め板)gx、gy、底板h上に矢視U5方向で搬送されて、糊付け処理されて移送されてきた用紙束aの背面と表紙fが貼着されて表紙付け処理がなされる。
【0006】
次に、表紙付け処理部の動作を図7、図8の概略の説明図により説明する。図7は表紙付け開始前の状態を示しており、用紙束aはレベルPの高さで糊付け処理部から表紙付け処理部に搬入される。用紙束aの背面には糊iが塗布されている。底板hは基準位置のレベルQの高さで待機状態となっており、底板h上に配置されているニップ板gx、gy上に表紙fが供給される。
【0007】
図8は、表紙付けを開始した状態を示している。底板hは矢視S方向の力を受けてレベルQの高さからレベルPの高さに向けて上昇する。このような底板の駆動は、モ−タの回転力を適宜の手段により直線運動に変換し駆動力を伝達して行なう。一方、ニップ板gx、gyは、それぞれ矢視U、V方向の水平方向からの力を受け、底板上をスライドしてその間隔を狭めていく。
【0008】
この際に、表紙の中央部付近の部分は接近してくるニップ板gx、gyに挟まれて両側から折り曲げられてくる。更にニップ板gx、gyの両端を接近させ、その両端の間隔を用紙束aの厚さに近づけると、表紙fは用紙束aの厚さで折り込まれて用紙束aの両面に重なり、用紙束aの背面に塗布された糊iが表紙fの面に付着し、用紙束aに対する表紙付け処理がなされる。
【0009】
このような、表紙処理部に平面状に供給された表紙を、互いに逆方向から接近してくるニップ板gx、gyにより挟み込まれて折り曲げられ、締め付けながら用紙束に重ねる作業をニッピング処理という。また、ニッピング処理する際の底板の高さレベルはニッピングレベルといわれている。
【0010】
図9、図10は、表紙付け処理後の用紙束と表紙の関係を示す説明図である。図9は、薄い用紙束axに対して表紙付け処理を行なった例である。同図(1)は、表紙付け処理時の底板hの高さ(ニッピングレベル)が適正なレベルの場合を示している。この例では表紙fは用紙束axの両面に沿って重ねられ、背面の角部もほぼ直角に折り曲げられており、美麗な仕上がりとなっている。
【0011】
これに対して図9の(2)は、表紙付け処理時の底板hの高さが適正なレベルよりも低い場合を示している。この例では、表紙fには用紙束axの背面の角部付近に丸みを帯びた部分fxが形成され、用紙束axに対する表紙付け処理の仕上がりが悪くなっている。
【0012】
図10は、厚い用紙束ayに対して表紙付け処理を行なった例である。同図(1)は、表紙付け処理時の底板hの高さが適正なレベルの場合を示しており、図9の(1)と同様に美麗な仕上がりとなっている。これに対して図10の(2)は、表紙付け処理時の底板hの高さが適正なレベルよりも高い場合を示している。この例では、用紙束axの両面の背面付近に糊のはみ出し部ix、iyが形成され、この部分で表紙fは突出してしまい、用紙束ayに対する表紙付け処理の仕上がりが悪くなっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
このように、製本の仕上がりを美麗にするためには、表紙付け処理時の底板の高さを、用紙束の厚さに応じて適正なレベルに調整することが必要になる。この適正レベルの設定には、ニッピングレベルについて1mm以下の微少なレベル調整が要求されている。しかしながら、従来はモ−タの回転力を適宜の手段により直線運動に変換して駆動力を伝達し、底板を昇降させる構成としており、上記のような微少なレベル調整は困難であった。このため、製本の仕上がりが悪くなる場合があるという問題があった。
【0014】
本発明はこのような問題に鑑み、どのような厚さの用紙束に対しても、製本の仕上がりを美麗に行なえる製本機の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1に係る発明において、製本機を、底板と、底板上に互いに対向配置され表紙を載置する二枚のニップ板と、第1の駆動装置と、第1の駆動装置に連結される第1の動力伝達手段と、第1の動力伝達手段に連結されて底板を昇降する昇降手段とを備え、糊付け処理部で背面に糊が塗布された用紙束を底板およびニップ板上に搬送し、底板を所定の高さに上昇させて用紙束に表紙付けする製本機において、第2の駆動装置と、第2の駆動装置に連結される第2の動力伝達手段と、前記第1の動力伝達手段と第2の動力伝達手段とを接続する接続手段とを設け、第2の駆動装置の動力を前記昇降手段に伝達し、前記底板の高さを微調整する構成とすることによって達成できる。
【0016】
また請求項2に係る発明は、請求項1に記載の製本機において、前記糊付け処理部に、印刷された用紙を一冊分集積して形成される用紙束の背面に糊を塗布する糊付けロ−ラと、用紙束の移送方向に対して糊付けロ−ラに隣接して配置され、当該糊付けロ−ラにより用紙束の背面に塗布された糊を所定量そぎ取るスクレ−プロ−ラと、用紙束の厚さを判定する判定手段と、スクレ−プロ−ラの回転面の高さを変更する高さ変更手段と、前記判定手段および高さ変更手段に接続される制御装置とを備え、前記判定手段により判定された用紙束の厚さに応じて、スクレ−プロ−ラの基準位置からの回転面の高さを変更し、用紙束の背面に塗布する糊量を調整する構成としている。
【0017】
請求項1に係る発明においては、第1の駆動装置により所定の高さに上昇させた底板に、第2の駆動装置により動力を伝達して底板の高さを微調整している。このため、用紙束の厚さに応じてニッピングレベルを微調整することができるので、どのような厚さの用紙束に対しても、製本の仕上がりを美麗に行なえる。
【0018】
請求項2に係る発明においては、表紙付け処理部の前工程である糊付け処理部において、用紙束の厚さを判定する判定手段を用いてスクレ−プロ−ラの回転面の高さを変更しているので、用紙束の厚さに応じて用紙束の背面に塗布する糊量を自動的に適正値に調整することができる。このため、表紙付け処理部のニッピングレベルを微調整することと合わせて、一層製本の仕上がりを美麗に行なうことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の製本機について説明する。図1は、表紙付け処理部の概略の側面図である。図1において、1は底板、2a、2bは底板1の上に配置されているニップ板で、表紙の折り曲げを容易にするためにそれぞれ傾斜面2x、2yを形成している。3は底板1を固定して、底板1とニップ板2a、2bとを昇降する上下動ブロック、4は上下動ブロック3に先端部が固定され、他端に突出部4aを設けているロッドである。
【0020】
5は駆動モ−タで、その出力軸5aに第1のスプロケット6を連結している。7は回転軸8に連結されている第2のスプロケットで、第1のスプロケット6と第2のスプロケット7間には、チェ−ン9を張架している。10は回転軸8に第2のスプロケット7と同軸に連結されているカム、11aは第1のカムフォロア、11bは第2のカムフォロアである。第1、第2のカムフォロア11a、11bはレバ−12の両端で支持される。レバ−12の中心部に実線で表示されている12aはレバ−軸である。
【0021】
第1のカムフォロア11aは、カム10と接触し、第2のカムフォロア11bは、ロッド4の突出部4aと接触している。破線で表示されている13はレバ−軸12aに対して垂直方向に偏心して形成されるギア軸で、第1のギア14aの中心に形成される。15は底板2の高さ、すなわち、ニッピングレベルを微調整する微調整用モ−タ、16は伝動軸、17はウオ−ム、18はホイ−ルで、ホイ−ル軸18aに第2のギア14bをホイ−ル18と同軸に連結している。
【0022】
次に、図1の表紙付け処理部の動作について説明する。カム10は、回転軸8と端面間の距離が最小であるRaの部分が第1のカムフォロア11aと接触している状態、すなわち、底板1が基準位置(図7のQのレベル)にある状態で待機状態となっている。この状態から駆動モ−タ5を駆動し、第1のスプロケット6、チェ−ン9を介して第2のスプロケット7に駆動力を伝達し、カム10を時計回りの方向に回転させる。
【0023】
カム10の回転に伴い、回転軸8とカム10の端面間の距離は次第に増大していく。このため、第1のカムフォロア11aは押し下げられレバ−12はレバ−軸12aを支点として上向きに揺動する。したがって、レバ−12の他端に支持されている第2のカムフォロア11bが上昇する。
【0024】
第2のカムフォロア11bの上昇により、ロッド4を介して上下動ブロック3が上昇し、底板1の高さのレベルを基準位置から次第に上方に移動させる。カム10の回転軸8と端面間の距離が最大であるRbの部分が、第1のカムフォロア11aと接触している状態で底板1の高さのレベルは図7のレベルPの近傍に達し、この位置でカム10の回転動作を停止する。カム10の回転動作中には第1のギア14aに駆動力が伝達されず、第1のギア14aは停止したままとなっている。
【0025】
次に、微調整用モ−タ15を駆動し、伝動軸16を介してウオ−ム17を回転させる。ウオ−ム17の回転によりウオ−ム17と噛み合い配置されているホイ−ル18が回転して、微調整用モ−タ15の回転方向とは直交する方向に回転方向を変換する。ホイ−ル18の回転により、ホイ−ル軸18aに連結されている第2のギア14bが回転する。
【0026】
第2のギア14bが回転すると、第2のギア14bに噛み合い配置されている第1のギア14aが回転する。第1のギア14aのギア軸13は、レバ−軸12aに対して垂直方向に偏心して形成されているので、レバ−軸12aがギア軸13の位置に移動することにより、レバ−12の揺動支点はレバ−軸12aとギア軸13間の偏心分だけずれた位置に変更される。
【0027】
このように、レバ−12の揺動支点を変更することにより、ロッド4、上下動ブロック3を介して底板1の高さレベル、すなわち、ニッピングレベルの微調整を行なうことができる。底板1の高さレベルは、用紙束の厚さに応じて調整用モ−タ15の回転軸の回転角度を制御することにより微調整の度合いを任意の値に設定することができる。このようなニッピングレベルの微調整を行なうことにより、どのような厚さの用紙束に対しても、製本の仕上がりを美麗に行なうことができる。
【0028】
底板1の高さレベルの微調整が終了すると、前記のように用紙束に対して所定の表紙付け処理を行う。次に、駆動モ−タを駆動してカム10を回転させることによりロッド4を下降させ、底板1の高さレベルを基準位置に戻す。すなわち、カム10の回転に伴いロッド4は矢視T方向に昇降動作を行なう。
【0029】
ところで、表紙付け処理を行なう前工程として、用紙束の背面には糊付け処理部において所定量の糊が塗布される。製本の仕上がりを美麗にするためには、用紙束の厚さに応じて背面に過不足なく糊が塗布されており、このような用紙束に対して前記の表紙付け処理を行なうことが必要となる。
【0030】
図2は、製本処理後に用紙束を開いた状態を示す説明図である。用紙束aの背面に適正な量の糊ND1が塗布されている場合には、(1)のように用紙束aを開いても各用紙が外れることはない。図2の(2)は、厚さが厚い用紙束aの背面に塗布されている糊ND2の量が不足している場合の例であり、糊による接着の強度が弱く用紙束aを開くと背割れが発生して中央付近の用紙axが外れてしまい、綴じ処理が不良であることを示している。
【0031】
また、薄い用紙束aの背面に塗布されている糊の量が多過ぎると背面の角が外側にふくらんで丸みがつき、仕上がりが不良となる。このように、糊の量が過大、または過少であることに起因する不良製本の発生を防止するためには、用紙束aの厚みに応じて背面に塗布する糊の量を適正に管理する必要がある。
【0032】
次に、用紙束の厚さに応じて背面に過不足なく糊を塗布する具体例について説明する。図3は、図6の糊付け処理部C3を拡大して示す側面図である。糊タンクd内にホットメルト状の糊Ndを収容し、糊付けロ−ラexを矢視Qx方向に回転する。この際に、ホットメルト状の糊Ndは糊付けロ−ラexの回転表面により巻き上げられるようにして上昇し、矢視U4方向に移送されている用紙束aの背面に、移送方向の先端から順次糊Nbを塗布する。
【0033】
用紙束の移送方向に対して、糊付けロ−ラexの前方に隣接して設置されているスクレ−プロ−ラeyは、糊付けロ−ラexと同方向の矢視Qy方向に回転させる。用紙束aがスクレ−プロ−ラeyの位置に移送されると、用紙束aの背面に塗布された糊Nbから、余分な糊Ncをそぎ取り、用紙束aの背面には糊Ndを残留させて次工程に移送する。用紙束の背面に塗布する糊の量は、用紙束の背面とスクレ−プロ−ラの回転面との距離を変えることにより調整される。
【0034】
図4は、糊付け処理部を一部破断して示す概略の斜視図、図5は図4の矢視X方向からみた側面図である。図4、図5により、用紙束の背面とスクレ−プロ−ラの回転面との距離を変える例について説明する。図4、図5において、21は糊タンク、22は糊タンク21の外側に配置され、上部を開口している外枠である。外枠22は、糊タンク21内にホットメルト状の糊が収容されるため、周囲の温度が上昇するので糊タンク21からの放熱を遮断するための断熱部材として設けられている。
【0035】
23は糊付けロ−ラ、24は糊付けロ−ラ23の回転軸を外枠22に支持する糊付けロ−ラ用軸受け、25は用紙束の移送方向に対して糊付けロ−ラ23に隣接して配置されるスクレ−プロ−ラ、26a、26bは回転軸、27はスクレ−プロ−ラ25の回転軸26aを糊タンク21、外枠22に支持するスクレ−プロ−ラ用軸受けで、図示されていないが回転軸26bも糊タンク21、外枠22に支持するスクレ−プロ−ラ用軸受けにより支持されている。糊付けロ−ラ23、スクレ−プロ−ラ25は図示を省略している駆動モ−タにより所定の回転数で駆動される。
【0036】
28はベ−ス板で、矢視X方向からみて左右両側には支持部40a、40bを固定している。支持部40a、40bには支点29a、29bの一端を収容しており、外枠22に取り付けられている連結部41a、41bに支点29a、29bの他端が固定される。30は作用を後述する高さ調整用モ−タ、31はL字状に形成され、平坦部が外枠22の底面に固定されているレバ−、32は高さ調整用モ−タ30の出力軸に連結される主動ギヤである。
【0037】
33は第1ギヤ32と噛み合い、高さ調整用モ−タ30の駆動力が伝達される従動ギヤ、34は従動ギヤ33の回転位置を検出するために設けた回転板で、円周に沿って所定数の開口部34a、34b・・・が設けられている。回転板34に隣接して図示を省略しているセンサを設け、従動ギヤ33の回転位置、すなわち、高さ調整モ−タ30の出力軸の回転角度を検出している。
【0038】
35はギヤ用軸受、36は従動ギヤ33に連結され、動力を伝達する伝達軸、37は伝達軸36の先端面に連結されている偏心軸である。偏心軸37は、伝達軸36の軸心とは軸心の位置をずらして連結される。38は偏心軸37に固定される上下動ブロックで、39はピンである。ピン39はL字状に折曲られたレバ−31の垂直部に挿通され、レバ−31を上下動ブロック38に固定する。上下動ブロック38にはクランク機構が設けられており、偏心軸37の回動に応じて上下動する。
【0039】
高さ調整用モ−タ30を駆動して回転軸を僅かに回動すると、回転軸に固定されている主動ギヤ32が回転し、主動ギヤ32と噛み合っている従動ギヤ33が主動ギヤ32とは反対方向に回転する。従動ギヤ33の回転により伝達軸36が回転し、伝達軸36に連結されている偏心軸37に動力が伝達され、偏心軸37が僅かに回動する。偏心軸37の回動により上下動ブロック38が上昇または下降する。
【0040】
上下動ブロック38が上昇または下降すると、ピン39を介して上下動ブロック38に連結されているレバ−31も上昇または下降する。レバ−31の平坦面は、外枠22の底面に固定されており、支持部40a、40bで支持されている支点29a、29bを中心にして、外枠22は僅かに回動する。外枠22と糊タンク21とは、スクレ−プロ−ラ用軸受が貫通して設けられているので、上記のように偏心軸37の回動により外枠22が回動すると、スクレ−プロ−ラ用軸受を介して糊タンク21に駆動力が伝達され、連動して糊タンク21も回動する。
【0041】
すなわち、糊タンク21の水平レベルからの高さが変わる。このため、スクレ−プロ−ラ25の回転面の高さが基準位置から変化するので、スクレ−プロ−ラ25の回転面と移送される用紙束の背面との間の距離が変わり、スクレ−プロ−ラ25によりかき取られる糊の量が調整される。
【0042】
このように、糊タンク21に設けられているスクレ−プロ−ラ25の基準位置から高さは、偏心軸37の回動位置に応じて変化する。従動ギヤ33に連結されている伝達軸36の端部円周面に、伝達軸36の軸心とは軸心の位置をずらして偏心軸37を連結している。このため、最初に偏心軸37の位置をスクレ−プロ−ラ25の基準位置に設定しているとすると、伝達軸36の半回転でスクレ−プロ−ラ25の回転面は、基準位置から最高高さまで高さが変化する。また、伝達軸36の次の半回転でスクレ−プロ−ラ25の回転面は、最高高さから基準位置まで高さが変化する。
【0043】
スクレ−プロ−ラ25の高さ調整は、製本される用紙束(冊子)の厚みに応じて自動的に設定される。このような処理を行なうために、高さ調整用モ−タ30に制御信号を出力する制御装置を設けている。この制御装置には、回転板34に隣接して配置されているセンサにより検出される従動ギヤの回転量、すなわち、高さ調整用モ−タ30の回転軸の回転角度が入力される。
【0044】
制御装置は、センサから入力される検出信号に基づき高さ調整用モ−タ30に制御信号を出力し、高さ調整用モ−タ30を駆動する。高さ調整用モ−タ30の回転軸の回転角度、すなわち、スクレ−プロ−ラ25の回転面の基準位置からの高さが、用紙束の厚みに応じて設定された所定の位置に達すると、制御装置は、高さ調整用モ−タ30を停止させる制御信号を出力する。
【0045】
このように、用紙束の厚さが薄い場合には背面に塗布する糊の量を強度が得られる最小限の量にして無駄な糊が付着しないようにする。また、用紙束の厚さが厚い場合には背面に塗布する糊の量を増加して必要な強度が得られるように調整している。このため、用紙束の厚さに応じて背面に適正な量の糊が塗布され、強度が十分な糊付け処理を行なえる。
【0046】
糊付け処理部において用紙束の厚さに応じた適量の糊を塗布し、表紙付け処理部において、ニッピングレベルを適正なレベルに調整することにより、一層製本の品質を改善し、外観の仕上がりを美麗にすることができる。例えば、用紙束が薄い場合に多量の糊を背面に塗布すると、外側に膨らみができて製本不良となる。糊の塗布量を適正にしても、ニッピングレベルが低いと図9の(2)で説明したように、表紙fには用紙束axの背面の角部付近に丸みを帯びた部分fxが形成され、仕上がりが悪くなる。
【0047】
また、用紙束が厚い場合に背面に塗布される糊の量が不足すると、図2の(2)で説明したように強度が不足して用紙が外れてしまう。適量の糊が塗布されてもニッピングレベルが高いと図9の(2)で説明したように、用紙束axの両面の背面付近に糊のはみ出し部ix、iyが形成され、この部分で表紙fは突出してしまい、用紙束ayに対する表紙付け処理の仕上がりが悪くなる。
【0048】
本発明においては、表紙付け処理部のニッピングレベルを微調整し、更に、表紙付け処理部の前工程である糊付け処理部において、用紙束の厚さに応じた適量の糊を塗布することにより、どのような厚さの用紙束を製本する場合にも、外観を美麗に仕上げることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る発明においては、第1の駆動装置により所定の高さに上昇させた底板に、第2の駆動装置により動力を伝達して底板の高さを微調整している。このため、用紙束の厚さに応じてニッピングレベルを微調整することができるので、どのような厚さの用紙束に対しても、製本の仕上がりを美麗に行なえる。
【0050】
請求項2に係る発明においては、表紙付け処理部の前工程である糊付け処理部において、用紙束の厚さを判定する判定手段を用いてスクレ−プロ−ラの回転面の高さを変更しているので、用紙束の厚さに応じて用紙束の背面に塗布する糊量を自動的に適正値に調整することができる。このため、表紙付け処理部のニッピングレベルを微調整することと合わせて、一層製本の仕上がりを美麗に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である製本機に用いる表紙付け処理部の概略の側面図である。
【図2】背面に糊を塗布した用紙束を開いた状態を示す説明図である。
【図3】糊付け処理部の側面図である。
【図4】糊付け処理部の斜視図である。
【図5】図4の矢視X方向からみた側面図である。
【図6】製本処理システムの一例を示す構成図である。
【図7】表紙付け処理部の動作の説明図である。
【図8】表紙付け処理部の動作の説明図である。
【図9】表紙付け処理後の用紙束と表紙の関係を示す説明図である。
【図10】表紙付け処理後の用紙束と表紙の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 底板
2a、2b ニップ板
3 上下動ブロック
4 ロッド
5 駆動モ−タ
6、7 スプロケット
9 チェ−ン
10 カム
11a、11b カムフォロワ
12 レバ−
12a レバ−軸
14a、14b ギヤ
15 微調整用モ−タ
16 伝動軸
17 ウオ−ム
18 ホイ−ル
21 糊タンク
22 外枠
23 糊付けロ−ラ
25 スクレ−プロ−ラ
29 支点
30 高さ調整用モ−タ
31 レバ−
37 偏心軸

Claims (2)

  1. 底板と、底板上に互いに対向配置され表紙を載置する二枚のニップ板と、第1の駆動装置と、第1の駆動装置に連結される第1の動力伝達手段と、第1の動力伝達手段に連結されて底板を昇降する昇降手段とを備え、糊付け処理部で背面に糊が塗布された用紙束を底板およびニップ板上に搬送し、底板を所定の高さに上昇させて用紙束に表紙付けする製本機において、第2の駆動装置と、第2の駆動装置に連結される第2の動力伝達手段と、前記第1の動力伝達手段と第2の動力伝達手段とを接続する接続手段とを設け、第2の駆動装置の動力を前記昇降手段に伝達し、前記底板の高さを微調整してなる製本機。
  2. 前記糊付け処理部に、印刷された用紙を一冊分集積して形成される用紙束の背面に糊を塗布する糊付けロ−ラと、用紙束の移送方向に対して糊付けロ−ラに隣接して配置され、当該糊付けロ−ラにより用紙束の背面に塗布された糊を所定量そぎ取るスクレ−プロ−ラと、用紙束の厚さを判定する判定手段と、スクレ−プロ−ラの回転面の高さを調整する高さ調整手段と、前記判定手段および高さ調整手段に接続される制御装置とを備え、前記判定手段により判定された用紙束の厚さに応じて、スクレ−プロ−ラの基準位置からの回転面の高さを変更し、用紙束の背面に塗布する糊量を調整してなることを特徴とする請求項1に記載の製本機。
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