JP4292441B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉扉を備えた大入賞口の周辺部に開閉扉を備えた入賞口が設けられるパチンコ機に関し、特に、入賞口の開閉扉を大入賞口の開閉扉に近接させてほぼ連続する面を形成するように配置すると共に、この両開閉扉を特別入賞装置の略中央部に設けることにより、該大入賞口と入賞口が配設される特別入賞装置の上下寸法を小型化することができて、特別図柄表示装置の大型化に容易に対応することができるパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、開閉扉を備えた大入賞口の周辺部に開閉扉を備えた入賞口を設けたパチンコ機が種々提案されている。
例えば、特開平9−239113号公報に記載されたパチンコゲーム機では、広い間口幅の開口部に係設された第1開閉扉と、前記第1開閉扉より狭い開口幅の開口部に係設された第2開閉扉と、所定の通過口の通過によって図柄変換が開始する可変表示器と、前記第2開閉扉が係設された開口部への入賞によって変換表示の変動を開始する可変表示装置とを有し、前記可変表示装置の所定状態の達成によって前記第1開閉扉が開放し、前記可変表示器の所定状態の達成によって前記第2開閉扉が開放するパチンコゲーム機において、前記第2開閉扉が、上方に開口する開閉扉であって、前記第1開閉扉の直上に配設されるように構成されている。
【0003】
これにより、前記可変表示器の所定状態の達成によって前記第2開閉扉が開放され、前記可変表示装置の所定状態の達成によって前記第1開閉扉が開放されるが、第1及び第2開閉扉が同時に開放される場合でも、第2開閉扉が第1開閉扉の直上に位置するため、開閉幅の広い第1開閉扉の開放によって第2開閉扉の開口部への入賞が妨げられるといったことはなく、また、第2開閉扉によって第1開閉扉の開口部への入賞も大きく妨げられるといった不都合も生じることはなく、遊技者は高い興趣をもって遊技することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開平9−239113号公報に記載されたパチンコゲーム機においては、第2開閉扉が前記第1開閉扉の直上に配設されるため、該第2開閉扉の下端から第1開閉扉の上端までの間に所定の距離を設ける必要がある。このため、変動入賞装置10の中央部の高さ寸法が大きくなり、大型の可変表示装置(例えば、10インチLCD等)を取り付けた場合に、この可変表示装置の下側に始動口7を設けることが困難になるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、入賞口の開閉扉を大入賞口の開閉扉に近接させてほぼ連続する面を形成するように配置すると共に、この両開閉扉を特別入賞装置の略中央部に設けることにより、該大入賞口と入賞口が配設される特別入賞装置の上下寸法を小型化することができて、特別図柄表示装置の大型化に容易に対応することができるパチンコ機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係るパチンコ機は、遊技盤の遊技領域に設けられて変動図柄を表示する特別図柄表示装置と、前記特別図柄表示装置の下方に配設されて正面視左右方向に長い横長四角形の大入賞口と前記大入賞口の前面側を覆うように開閉可能に設けられて上方に開放される扉構造を有する第1開閉扉とを有する特別入賞装置とを備え、前記変動図柄が変動後所定の態様で停止すると前記第1開閉扉が所定回数開放されて遊技者に有利な遊技状態が発生するパチンコ機において、前記特別入賞装置は、前記大入賞口と該大入賞口の上下方向に近接して配置されて該大入賞口よりも左右長さが短い正面視左右方向に長い横長四角形の入賞口とが前面側に設けられた入賞球誘導部材と、前記入賞口を覆うように開閉可能に設けられて上方に開放される扉構造を有する第2開閉扉と、前記入賞球誘導部材が裏面側に取り付けられると共に、前記第1開閉扉と前記第2開閉扉とを嵌め入れ可能に形成された1個の開口部が設けられて前記遊技盤の表面に取り付けられる取付板と、を備え、前記入賞球誘導部材は、前記大入賞口の左右下側角部に形成されて前記第1開閉扉の左右下側角部から外側に突き出して形成された一対の第1回転支軸が回転可能に嵌め込まれる一対の第1凹部と、前記入賞口の左右下側角部に形成されて前記第2開閉扉の左右下側角部から外側に突き出して形成された一対の第2回転支軸が回転可能に嵌め込まれる一対の第2凹部と、前記大入賞口の左右両端部の一方の奥側において垂直方向に配設されてプランジャーの下端部に設けられた平板状の第1押さえ部材を介して前記第1開閉扉を開閉駆動する第1ソレノイドと、前記大入賞口の左右両端部の他方の奥側において垂直方向に配設されてプランジャーの下端部に設けられた平板状の第2押さえ部材を介して前記第2開閉扉を開閉駆動する第2ソレノイドと、を有し、前記特別入賞装置は、前記入賞球誘導部材の大入賞口の前側に前記第1開閉扉の各第1回転支軸を前記第1凹部に嵌め込みつつ載せて前記第1押さえ部材を介して前記第1ソレノイドに接続すると共に、該入賞球誘導部材の前記入賞口の前側に前記第2開閉扉の各第2回転支軸を前記第2凹部に嵌め込みつつ載せて前記第2押さえ部材を介して前記第2ソレノイドに接続した後に、前記取付板の開口部を該第1開閉扉と該第2開閉扉に嵌め入れて該取付板を該入賞球誘導部材の前面部に取り付けることによって、該第1開閉扉と該第2開閉扉とが上方に開放可能な扉構造として設けられ、前記第1開閉扉と第2開閉扉とが閉じた場合には、該第1開閉扉の前面と第2開閉扉の前面とが上下方向にほぼ連続する面を形成し、前記第1ソレノイドの上端部と前記第2ソレノイドの上端部とは、前記大入賞口の左右両端部の奥側においてほぼ同じ高さ位置になるように配設されていることを特徴とする。
【0007】
このような特徴を有する請求項1に係るパチンコ機においては、変動図柄が変動後所定の態様で停止すると、上方に開放される扉構造を有する第1開閉扉が所定回数開放されて大入賞口が開放され、遊技者に有利な遊技状態が発生する。また、上方に開放される扉構造を有する第2開閉扉が開放されて入賞可能となる入賞口が大入賞口の上下方向に近接して配置されている。そして、この第1開閉扉と第2開閉扉とが閉じた場合には、該第1開閉扉の前面と第2開閉扉の前面とが上下方向にほぼ連続する面を形成する。また、第1開閉扉を開閉駆動する第1ソレノイドの上端部と第2開閉扉を開閉駆動する第2ソレノイドの上端部とは、大入賞口の左右両端部の奥側においてほぼ同じ高さ位置になるように配設されている。
これにより、第1開閉扉と第2開閉扉とが閉じた場合に、第2開閉扉が第1開閉扉と上下方向にほぼ連続する面を形成するように設けられ、第2開閉扉と第1開閉扉との間に所定の距離を設けることなく、この第1開閉扉と第2開閉扉とを近接させることができるため、第1開閉扉と第2開閉扉とによって形成される連続面の上下寸法を小型化し、特別入賞装置の上下高さ寸法の小型化を図ることができる。また、第1ソレノイドと第2ソレノイドの各上端部は、大入賞口の左右両端部の奥側においてほぼ同じ高さ位置になるように配設されているため、第1開閉扉と第2開閉扉とを上下方向にほぼ連続する面を形成するように配置しても、大入賞口の左右両端部の奥側に第1ソレノイドを配置できる上下高さ寸法を確保するだけでよいことから、入賞球誘導部材の高さ寸法を小型化して、特別入賞装置の上下高さ寸法の更なる小型化を図ることができ、特別図柄表示装置の大型化に容易に対応することができる。
【0008】
【0009】
また、第1開閉扉と第2開閉扉とは、特別入賞装置の前面部に設けられるため、一体型として構成することができ、パチンコ機の遊技盤への取り付け作業の簡略化を図ることができる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
また、第2開閉扉を第1開閉扉の上側に設けた場合には、特別遊技状態が発生して第1開閉扉が開放された際に、第2開閉扉の開口部への入賞が妨げられず、遊技者の第2開閉扉の開放への興味を強く引きつけることができ、興趣を増大させることができる。
【0014】
【0015】
また、第2開閉扉を第1開閉扉の下側に設けた場合には、特別遊技状態が発生して第1開閉扉が開放された際に、第2開閉扉の開口部への入賞が妨げられ、該第1開閉扉と第2開閉扉とが同時に開放されても特別遊技状態における賞球払い出しにおける賞球個数の管理を容易に行うことができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパチンコ機について、具体化した第1及び第2実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
先ず、第1実施形態に係るパチンコ機の全体構成について図1及び図2に基づき説明する。図1は第1実施形態に係るパチンコ機全体を示した正面図である。図2は第1実施形態に係るパチンコ機の遊技領域を示した正面図である。
【0023】
図1において、パチンコ機1は、いわゆる第一種パチンコ機である。パチンコ機1は、後述する入賞口、特別図柄表示装置、電動役物及び、ゲート等の各種構造物が遊技盤2上に配設されている。その遊技盤2の下には、賞球払出装置73(図7参照)を介して払い出される賞球を受ける上皿3がスピーカ3Aを内蔵してプレート4に配設されている。そして、その上皿3の下には、下皿5が配設される。また、上皿3に連通する不図示の球送り機構を介して上皿3のパチンコ球が操作ハンドル6に連結された不図示の発射装置へ送られるよう構成されている。また、遊技盤2の裏面には特別図柄表示装置や後述する賞球の払い出しに係る制御等を行う主基板71及び賞球制御基板72等(図7参照)が設けられている。また、遊技盤2の両肩部には、賞球及び球切れ表示ランプ10、10が設けられている。
【0024】
一方、遊技盤2の前側は、鋼板やステンレス等の金属製のガラス扉9により被覆されており、このガラス扉9は、枠体の前側にヒンジ部材等を介して開閉自在に取り付けられている内枠に開閉自在に取り付けられている。また、ガラス扉9には開口部を有する鋼板やステンレス等の金属製のガラス保持枠がスポット溶接等により固着されており、かかるガラス保持枠に装着された2枚のガラスを通して遊技領域を見ることができる。また、ガラス扉9の上部には、遊技中のエラーを表示するエラー表示ランプ7や、「当たり」を表示する当たり表示ランプ8、8が取り付けられている。
【0025】
次に、図2において、パチンコ機1における遊技盤2上の遊技領域の構成について説明する。この遊技領域11は、所定厚さの板材をなした遊技盤2上に入賞口などの各構造物が配設され、それを囲むように環状のレール12が立設されて構成されている。このレール12は、発射されたパチンコ球を遊技領域11内に案内する重複して形成した案内路13を構成し、右肩部にはレール12に沿って打ち込まれるパチンコ球の進行を制限するための段差部14を有する。
【0026】
遊技領域11のほぼ中央には、開口部が開設され、この開口部の前面側に特別図柄表示装置18が配設されている。特別図柄表示装置18には、液晶表示器19が遊技盤2の裏面側から取り付けられている。この液晶表示器19は、左、中、右に3つの変動図柄を表示する液晶パネルであって、右下角部には、左右に2分割された普通図柄を表示する普通図柄表示部20が構成されている。そして、液晶表示器19の上側には、座っている蛙のキャラクタの図柄が描かれている。
一方、特別図柄表示装置18の左右には飾り風車23、24が設けられている。また、各飾り風車23、24と特別図柄表示装置18の間には通常の風車25、26が設けられ、特別図柄表示装置18の両肩側には電飾ランプ付きの風車27、28が設けられている。
【0027】
また、特別図柄表示装置18の直下には、第1始動口31が配設され、この第1始動口31の左右には各ゲート32、33が配設されている。この第1始動口31には、パチンコ球の入賞を検出する第1始動口スイッチ31A(図7参照)が設けられ、パチンコ球の入賞を検出することで液晶表示器19に表示されている特別図柄が変動する。そして、特別図柄が変動中に第1始動口31に入賞した場合には、入賞個数が4個まで主基板71に設けられるRAM77の第1保留カウンタ77C(図7参照)に記憶されて変動確定回数として保留される。そして、この第1保留カウンタ77Cに記憶されているカウント値を表示する第1保留LED34が、液晶表示器19の両肩部に各々2個ずつ配置されている。
【0028】
また、各ゲート32、33にはパチンコ球の通過を検出するゲートスイッチ32A、33A(図7参照)が備えられており、パチンコ球の通過を検出することで普通図柄表示部20の普通図柄が変動する。そして、普通図柄が変動中に各ゲート32、33に通過した場合には、通過個数が4個まで主基板71に設けられるRAM77の第2保留カウンタ77D(図7参照)に記憶されて変動確定回数として保留される。そして、この第2保留カウンタ77Dに記憶されているカウント値を表示する第2保留LED35が、液晶表示器19の上側に左右水平方向に4個配置されている。
【0029】
そして、第1始動口31、各ゲート32、33の下側には、後述の横幅を持った上方に開口する第2開閉扉37で前面部を覆われる第2始動口38、及び後述の第2開閉扉37よりも横幅が広い上方に開口する第1開閉扉39で前面部を覆われる大入賞口40が形成された特別入賞装置41(図3、図4参照)が配設されている。また、第2始動口38には、パチンコ球の入賞を検出する第2始動口スイッチ38A(図7参照)が設けられ、パチンコ球の入賞を検出することで液晶表示器19に表示されている特別図柄が変動する。そして、特別図柄が変動中に第2始動口38に入賞した場合には、入賞個数が4個まで主基板71に設けられるRAM77の第1保留カウンタ77Cに記憶されて変動確定回数として保留される。
【0030】
また、このような特別入賞装置41の両側上方には電飾ランプが施された下入賞口42、43が配設されて遊技盤2裏面の不図示の賞球樋に連通され、この下入賞口42、43への入賞を検出する下入賞口スイッチ42A、43A(図7参照)が設けられている。また、特別入賞装置41の直下にはレール12に沿ってアウト口44が開設されている。更に、レール12に囲まれたこのような遊技領域11には、前記各構成物とともに複数の釘(不図示)が打設されてパチンコ球の複雑な流路を構成している。
【0031】
次に、特別入賞装置41について図3及び図4に基づいて説明する。図3は第1実施形態に係るパチンコ機1の特別入賞装置41を示す図で、(a)は上面図、(b)は正面図である。図4は第1実施形態に係るパチンコ機1の特別入賞装置41の各開閉扉37、39を開放した場合を示す斜視図である。
図3及び図4に示すように、特別入賞装置41は、遊技盤2の表面に取付けられる取付板46と、該取付板46の裏面にビス止め等により取付けられる入賞球誘導部材47とから構成されている。この取付板46の略中央部には、各開閉扉37、39が裏側から嵌め込まれる略山形の開口部48が形成されている。また、この開口部48の左右両側には上面部に各入賞口49、50が形成された各突出部51、52が設けられている。さらに、この取付板46の上端縁部及び下端縁部の両端角部には各取付孔46A、46A、46A、46Aが形成されている。
【0032】
また、入賞球誘導部材47は、前側に第2始動口38及び大入賞口40が形成されると共に、該第2始動口38、大入賞口40、及び各入賞口49、50への入賞球を遊技盤2裏面の不図示の賞球樋に案内する案内部が形成されている。また、この案内部には、第2始動口38への入賞を検出する第2始動口スイッチ38A、大入賞口40への入賞をカウントするカウントスイッチ40A、大入賞口40内のVゾーンへの入賞を検出するVスイッチ40B(図7参照)、及び各入賞口49、50への入賞を検出する入賞口スイッチ49A、50A(図7参照)が設けられている。また、この入賞球誘導部材47の前側の各突出部51、52に対向する位置には、電飾ランプ(不図示)が前側に突き出して設けられている。
【0033】
また、第2始動口38の左右下側角部には、第2開閉扉37の左右下側角部に外側に突き出して形成される各回転支軸56、56(図6参照)が回転可能に嵌め込まれる凹部(不図示)が形成されている。また、大入賞口40の左右下側角部には、第1開閉扉39の左右下側角部に外側に突き出して形成される各回転支軸55、55(図6参照)が回転可能に嵌め込まれる凹部(不図示)が形成されている。
さらに、第2始動口38の左奥側には、後述のように第2開閉扉37を開閉する第2ソレノイド53がほぼ垂直方向に配設されている(図6参照)。また、大入賞口40の右奥側には、後述のように大入賞口40を開閉する第1ソレノイド54がほぼ垂直方向に配設されている(図5参照)。
【0034】
したがって、図4に示すように、先ず、第2始動口38の前側に第2開閉扉37の各回転支軸56、56を第2始動口38の左右下側に形成される凹部に嵌め込みつつ載せ、また、大入賞口40の前側に第1開閉扉39の各回転支軸55、55を大入賞口40の左右下側に形成される凹部に嵌め込みつつ載せる。続いて、各ソレノイド53、54を後述のように各開閉扉37、39に接続する(図5、図6参照)。次に、取付板46の開口部48を各開閉扉37、39に嵌め入れて、該取付板46を入賞球誘導部材47の前面部にビス止めすることによって、各開閉扉37、39が上方に開放可能な扉構造として特別入賞装置41の前面部のほぼ中央部に設けられる。そして、第2開閉扉37は、後述のようにゲート32又はゲート33にパチンコ球が入って、普通図柄表示部20の普通図柄が変動後、所定の表示態様で停止した場合(例えば、「33」、「77」のように揃った場合等)に開かれる。また、第1開閉扉39は、後述のように第1始動口31又は第2始動口37にパチンコ球が入賞し、液晶表示器19の図柄が変動した後に、所定状態を達成した場合(例えば、「777」のように揃った場合等)に開かれる。
【0035】
次に、第1開閉扉39の開閉動作について図5に基づいて説明する。図5は第1実施形態に係るパチンコ機1の第1開閉扉39の開閉動作を示す斜視図で、(a)は通常の閉鎖時、(b)は開放時の動作を示す斜視図である。
図5(a)、(b)に示すように、第1開閉扉39の左右両端部には前面側に延出される略扇形の当接部58、58が形成されている。また、この第1開閉扉39の下側端縁部の両側端面には、所定長さの回転支軸55、55が外側に突き出して設けられている。また、第1開閉扉39の左右両端部の裏側には、斜め下方向に延出される延出部59、59が形成されている。更に、右側(図5中、右側)の延出部59には押さえピン59Aが、外側に所定長さ突き出して形成されている。
【0036】
また、第1開閉扉39の右後方に配置される第1ソレノイド54のプランジャーの下端部には、略平板状の押さえ部材60がこのプランジャーに垂直に取付けられている。また、押さえ部材60の前側端面部には押さえ部60Aが略垂直に前に突き出して形成されている。
そして、第1ソレノイド54の下端面と押さえ部材60の上面との間には圧縮コイルバネ61がプランジャーに遊嵌され、通常時(第1ソレノイド54に通電していない時)には、押さえ部材60がこの圧縮コイルバネ61によって下側方向に押し下げられている(図5(a)参照)。また、「大当たり」時等(第1ソレノイド54に通電した時)には、押さえ部材60は上方向に引き上げられる(図5(b)参照)。
【0037】
また、押さえ部材60の押さえ部60Aの先端部下面は、第1ソレノイド54に通電しない場合に、第1開閉扉39の押さえピン59Aに当接して、下側に付勢するように構成されている。また、この第1ソレノイド54に通電した場合には、押さえ部材60の押さえ部60Aが、第1開閉扉39の押さえピン59Aを下側に押さえないように構成されている。
これにより、図5(a)に示すように、通常時には、この押さえピン59Aは押さえ部60Aによって押し下げられるため、第1開閉扉39は、回転支軸55、55を中心に裏側方向に回転して、この第1開閉扉39の裏面は、入賞球誘導部材47の前面部に当接され、大入賞口40が閉塞される。
一方、図5(b)に示すように、「大当たり」時等には、押さえ部材60は上方向に引き上げられて、押さえ部60が押さえピン59Aを押さえなくなるため、第1開閉扉39は、当接部58、58の重量によって回転支軸55、55を中心に前側方向に回転して、この当接部58、58の前側端面部が取付板46の前面部に当接され、大入賞口40が開放される。
【0038】
次に、第2開閉扉37の開閉動作について図6に基づいて説明する。図6は第1実施形態に係るパチンコ機1の第2開閉扉37の開閉動作を示す斜視図で、(a)は通常の閉鎖時、(b)は開放時の動作を示す斜視図である。
図6(a)、(b)に示すように、第2開閉扉37の両側端面の下側端縁部には、下端縁部の厚さ寸法とほぼ同じ直径寸法を有する回転支軸56、56が外側に所定長さ突き出して設けられている。また、この各回転支軸56、56の端縁部には、上側に略くの字状(図6中、下側に凸状)に曲がった止め部63、63が裏側方向に延出されている。この各止め部63、63の先端部分の上側面は、第2開閉扉37に対してほぼ垂直になるように後側方向に延出されている。更に、左側の止め部63の外側端面部(図6(a)中、左側端面部)には、押さえピン64が、外側に所定長さ突き出して形成されている。
【0039】
また、第2開閉扉37の左後方に配置される第2ソレノイド53のプランジャーの下端部には、第2ソレノイド53の下端面部とほぼ同じ大きさの略平板状の押さえ部材65が、このプランジャーに垂直に取付けられている。また、押さえ部材65の前側端面部には、略平板状のつかみ部65Aが略垂直に前に突き出して形成されている。このつかみ部65Aの前面の上部には、所定長さの爪部66、66が、押さえピン64の直径寸法よりも大きい上下高さ寸法の凹部を形成するように前側に突き出して形成されている。
そして、第2ソレノイド53の下端面と押さえ部材65の上面との間には圧縮コイルバネ(不図示)がプランジャーに遊嵌され、通常時(第2ソレノイド53に通電していない時)には、押さえ部材65がこの圧縮コイルバネによって下側方向に押し下げられている(図6(a)参照)。また、第2ソレノイド53に通電した時には、押さえ部材65は上方向に引き上げられる(図6(b)参照)。
【0040】
また、押さえ部材65の各爪部66、66の間に第2開閉扉37の押さえピン64を挟むように配置され、第2ソレノイド53に通電しない場合には、上側の爪部66の下面が押さえピン64に当接して、下側に付勢するように構成されている。また、この第2ソレノイド53に通電した場合には、下側の爪部66の上面が押さえピン64に当接して、上側に付勢するように構成されている。
これにより、図6(a)に示すように、通常時には、第2開閉扉37の押さえピン64は、押さえ部材65の上側の爪部66によって押し下げられるため、第2開閉扉37は、回転支軸56、56を中心に裏側方向に回転して、この第2開閉扉37の裏面は、入賞球誘導部材47の前面部に当接され、第2始動口38が閉塞される。
一方、図6(b)に示すように、第2ソレノイド53に通電した場合には、押さえ部材65は上方向に引き上げられて、第2開閉扉37の押さえピン64は、押さえ部材65の下側の爪部66によって押し上げられるため、第2開閉扉37は、回転支軸56、56を中心に前側方向に回転して、各止め部63、63の先端部が取付板46の裏面に当接され、第2始動口38が開放される。
【0041】
次に、上記のように構成されたパチンコ機1の賞球の払い出し等に係る制御システムの構成について図7に基づいて説明する。図7は第1実施形態に係るパチンコ機1の賞球の払い出し等に係る制御システムの構成を示すブロック図である。
図7に示すように、パチンコ機1の賞球の払い出し等に係る制御システムは、主基板71、賞球制御基板72、及び賞球払出装置73等から構成されている。
そして、主基板71には、CPU75、ROM76、RAM77、入力回路78、及び出力回路79等が配設されている。また、このCPU75、ROM76、RAM77、入力回路78、及び出力回路79は、バス線により相互に接続されている。一方、賞球制御基板72には、CPU81、ROM82、RAM83、入力回路84、及び出力回路85等が配設されている。そして、このCPU81、ROM82、RAM83、入力回路84、及び出力回路85は、バス線により相互に接続されている。さらに、賞球払出装置73は、払出カウントスイッチ87及び払出ソレノイド88等から構成されている。
【0042】
また、主基板71の入力回路78には、賞球タンクスイッチ91、下皿オーバーフロースイッチ92、各入賞口スイッチ49A、50A、各下入賞口スイッチ42A、43A、第1始動口スイッチ31A、第2始動口スイッチ38A、各ゲートスイッチ32A、33A、大入賞口カウントスイッチ40A、Vスイッチ40B、及び払出カウントスイッチ87が配線により接続されている。また、主基板71の出力回路79には、表示制御回路部95を介して液晶表示器19、第1ソレノイド54、及び第2ソレノイド53等が配線により接続されている。そして、この主基板71の出力回路79と賞球制御基板72の入力回路84とは配線により接続されている。更に、賞球制御基板72の出力回路85には、払出ソレノイド88等が配線により接続されている。
【0043】
そして、主基板71のCPU75は、ROM76に予め格納されているパラメータや後述の制御プログラムに従って、入力回路78を介して入力される入力信号等に基づいて、各種制御信号を出力回路79を介して賞球制御基板72や表示制御回路部95等に出力する。
また、RAM77には、クロック回路(不図示)から入力されるクロック信号に基づいて0から198まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値198の次には最小値0に戻る)が格納される大当たりカウンタ77Aが設けられている。また、クロック回路から入力されるクロック信号に基づいて0から9まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値9の次には最小値0に戻る)が格納される普通図柄カウンタ77Bが設けられている。また、特別図柄表示装置18の変動図柄が変動中に第1始動口31又は第2始動口38に入賞した入賞個数が最大4個までカウントされる第1保留カウンタ77Cが設けられている。また、普通図柄表示部20の普通図柄が変動中にゲート32又はゲート33を通過した通過個数が最大4個までカウントされる第2保留カウンタ77Dが設けられている。また、第1始動口31又は第2始動口38に入賞したときの大当たりカウンタ77Aのカウント値や、各ゲート32、33をパチンコ球が通過したときの普通図柄カウンタ77Bのカウント値等が記憶されるパラメータ記憶エリア77Eが設けられている。
また、入力回路78は、外部から入力されたアナログ信号等をディジタル信号に変換して出力する回路である。出力回路79は、CPU75を介して演算された各種データをシリアルデータ等に変換して出力する回路である。
【0044】
また、賞球制御基板72のCPU81は、ROM82に予め格納されているパラメータや制御プログラムに従って、入力回路84を介して入力される主基板71からの入力信号等に基づいて、各種制御信号を出力回路85を介して出力して払出ソレノイド88等を駆動制御する。また、ROM82は、払出ソレノイド88等の駆動制御プログラム等を格納するメモリである。RAM83は、CPU81を介して演算された各種データや外部から入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリである。また、入力回路84は、外部から入力されたアナログ信号等をディジタル信号に変換して出力する回路である。出力回路85は、CPU81の制御により払出ソレノイド88の駆動電圧等を出力する。
【0045】
ここで、第2始動口38は、入賞口として機能する。また、CPU75、ROM76、RAM77、及び表示制御回路部95は、普通図柄表示手段を構成する。更に、第2始動口スイッチ38Aは、入賞検出手段として機能する。
【0046】
次に、このように構成された制御システムの各ゲート32、33をパチンコ球が通過した場合の制御処理について図8及び図9に基づいて説明する。尚、パチンコ機1のCPU75は、所定時間毎(第1実施形態では、約30msec毎)に入力される割込信号に基づいて各ゲート32、33をパチンコ球が通過した場合の制御処理を実行する。図8は第1実施形態に係るパチンコ機1の各ゲート32、33をパチンコ球が通過した場合の制御処理を示すフローチャートである。図9は第1実施形態に係るパチンコ機1の「第2始動口開放処理」を示すサブフローチャートである。
【0047】
図8に示すように、先ず、ステップ(以下、Sという)1において、CPU75は、各ゲート32、33のパチンコ球の通過、即ち各ゲートスイッチ32A、33Aからのパチンコ球の検出信号が、入力回路78を介して入力されたか否か判定する判定処理を実行する。
そして、各ゲートスイッチ32A、33Aからのパチンコ球の検出信号が、入力回路78を介して入力されていない場合には(S1:NO)、処理を終了する。
【0048】
一方、各ゲートスイッチ32A、33Aからのパチンコ球の検出信号が、入力回路78を介して入力された場合には(S1:YES)、S2において、「カウント値取得処理」を実行する。
この「カウント値取得処理」は、CPU75は、各ゲートスイッチ32A、33Aから検出信号が入力された時の普通図柄カウンタ77Bに記憶されている数値をその時の「普通図柄カウント値」として代数Fに代入してパラメータ記憶エリア77Eに記憶する。従って、この代数Fには「0」〜「9」のいずれかの数値が代入されてパラメータ記憶エリア77Eに記憶される。
また、普通図柄表示部20に表示される普通図柄の変動中に各ゲート32、33を通過したパチンコ球の個数は、第2保留カウンタ77Dに最大4個まで保留されると共に、各通過時の普通図柄カウンタ77Bのカウント値が「普通図柄カウント値」としてパラメータ記憶エリア77Eに記憶されて、順次「当たり」か否か判定される(S4参照)。
【0049】
続いて、S3において、CPU75は、表示制御回路部95を介して液晶表示器19の普通図柄表示部20に表示される普通図柄の変動を開始する。尚、この普通図柄は、左右に並ぶ2個の数値から構成され、変動中には各々独立して「3」と「7」が交互に表示される。
【0050】
次にS4において、CPU75は、「当たり」か否かを判定する判定処理を実行する。
この「当たり」か否かの判定処理は、先ず、パラメータ記憶エリア77Eから「普通図柄カウント値」としての代数Fを読み出す。そして、この代数Fが、ROM76に記憶されている「当たり数値」(第1実施形態の場合は、「3」と「7」である。)と一致するか否か判定する。そして、一致すれば、当たり代数G(電源投入時に、当たり代数Gには「0」が代入されている。)に「1」を代入して、再度パラメータ記憶エリア77Eに記憶し、一致しない場合には、当たり代数Gに「0」を代入して、再度パラメータ記憶エリア77Eに記憶する。したがって、「当たり」の発生する確率は、2/10である。
【0051】
そして、再度、パラメータ記憶エリア77Eから当たり代数Gが読み出され、この当たり代数Gが「0」か「1」か判定される。即ち、「当たり」が発生したか否か判定される。そして、当たり代数Gが「1」の場合には、「当たり」が発生したと判定されて(S4:YES)、S5において、当たり普通図柄がその回の停止図柄としてROM76から選択されて、該当たり普通図柄を表示するように出力回路79を介して表示制御回路部95に出力される。そして、表示制御回路部95は、この入力された当たり普通図柄を普通図柄表示部20に表示する。(例えば、「普通図柄カウント値」としての代数Fが「3」の場合には、「33」が当たり普通図柄として普通図柄表示部20に表示され、「普通図柄カウント値」としての代数Fが「7」の場合には、「77」が当たり普通図柄として普通図柄表示部20に表示される。)
続いて、S6において、「第2始動口開放処理」のサブ処理を実行後、処理を終了する。
【0052】
他方、S4において、再度、パラメータ記憶エリア77Eから当たり代数Gが読み出され、この当たり代数Gが「0」の場合には、「当たり」が発生していないと判定されて(S4:NO)、S7において、ハズレ普通図柄がその回の停止図柄としてROM76から選択されて、該ハズレ普通図柄を表示するように出力回路79を介して表示制御回路部95に出力される。そして、表示制御回路部95は、この入力されたハズレ普通図柄を普通図柄表示部20に表示して処理を終了する。(例えば、「普通図柄カウント値」としての代数Fが「0」〜「2」若しくは「4」の場合には、「37」がハズレ普通図柄として表示制御回路部95に出力され、普通図柄表示部20に表示される。また、「普通図柄カウント値」としての代数Fが「5」、「6」、「8」若しくは「9」の場合には、「73」がハズレ普通図柄として表示制御回路部95に出力され、普通図柄表示部20に表示される。)
【0053】
次に、この「第2始動口開放処理」のサブ処理(S6)について図9に基づいて説明する。
図9に示すように、「第2始動口開放処理」のサブ処理は、先ず、S11において、CPU75は、出力回路79を介して第2ソレノイド53への通電をオンして、第2始動口38を閉塞する第2開閉扉37を開放する(図6(b)参照)。
【0054】
続いて、S12において、第2始動口38を開放してから2秒経過したか否か判定する。そして、第2始動口38を開放してから2秒経過していない場合には(S12:NO)、再度、S11以降の処理を実行する。
【0055】
一方、第2始動口38を開放してから2秒経過した場合には(S12:YES)、S13において、CPU75は、出力回路79を介して第2ソレノイド53への通電をオフして、第2開閉扉37を閉じて第2始動口38を閉塞し、当該サブ処理を終了して「ゲート通過処理」に戻る。
【0056】
次に、上記のように構成された制御システムの各始動口31、38に入賞した場合の制御処理について図10及び図11に基づいて説明する。尚、パチンコ機1のCPU75は、所定時間毎(第1実施形態では、約20msec毎)に入力される割込信号に基づいて各始動口31、38に入賞した場合の制御処理を実行する。図10は第1実施形態に係るパチンコ機1の各始動口31、38に入賞した場合の制御処理を示すフローチャートである。図11は第1実施形態に係るパチンコ機1の「大当たり遊技処理」を示すサブフローチャートである。
【0057】
図10に示すように、先ず、S21において、CPU75は、第1始動口31又は第2始動口38への入賞、即ち第1始動口スイッチ31A又は第2始動口スイッチ38Aからの検出信号が、入力回路79を介して入力されたか否か判定する判定処理を実行する。
そして、第1始動口スイッチ31A又は第2始動口スイッチ38Aからの検出信号が入力回路79を介して入力されていない場合には(S21:NO)、処理を終了する。
【0058】
一方、第1始動口スイッチ31A又は第2始動口スイッチ38Aからの検出信号が入力回路79を介して入力されている場合には(S21:YES)、S22において、「カウント値取得処理」を実行する。
この「カウント値取得処理」は、CPU75は、第1始動口スイッチ31A又は第2始動口スイッチ38Aから検出信号が入力された時の大当たりカウンタ77Aに記憶されている数値をその時の「大当たりカウント値」として代数Vに代入してパラメータ記憶エリア77Eに記憶する。従って、この代数Vには「0」〜「198」のいずれかの数値が代入されてパラメータ記憶エリア77Eに記憶される。
また、変動図柄(特別図柄)の変動中に各始動口31、38の入賞の個数は、第1保留カウンタ77Cに最大4個まで保留されると共に、各入賞時の大当たりカウンタ77Aのカウント値が「大当たりカウント値」としてパラメータ記憶エリア77Eに記憶されて、順次「大当たり」か否か判定される(S24参照)。また、CPU75は、ROM76から各始動口31、38の1個の入賞に対する賞球個数5個を読み出して、払出個数を算出すると共に、出力回路79を介して賞球制御基板72の入力回路84に賞球払出個数データを出力する。これにより、賞球制御基板72のCPU81は、この払出個数データに基づいて出力回路85を介して払出ソレノイド88を駆動し、所定個数の賞球を払い出す。また、この払い出される賞球の個数は、払出カウントスイッチ87を介して主基板71のCPU75により確認される。
【0059】
続いて、S23において、CPU75は、表示制御回路部95を介して液晶表示器19に表示される変動図柄(左・中・右に表示される特別図柄)の変動を開始する。
【0060】
次に、S24において、CPU75は、「大当たり」か否かを判定する判定処理を実行する。
この「大当たり」か否かの判定処理は、先ず、パラメータ記憶エリア77Eから「大当たりカウント値」としての代数Vを読み出す。そして、この代数Vが、ROM76に記憶されている「大当たり数値」(第1実施形態の場合は、「7」である。)と一致するか否か判定する。そして、一致すれば、パラメータ記憶エリア77Eから大当たり代数R(電源投入時に、大当たり代数Rには「0」が代入されている。)を読み出し、該大当たり代数Rに「1」を代入して再度、パラメータ記憶エリア77Eに記憶する。また、一致しない場合には、該大当たり代数Rに「0」を代入して再度、パラメータ記憶エリア77Eに記憶する。従って、「大当たり」の発生する確率は、1/199である。
【0061】
続いて、CPU75は、再度、パラメータ記憶エリア77Eから大当たり代数Rを読み出し、この大当たり代数Rが「0」か「1」か判定する。即ち、「大当たり」が発生したか否か判定する。
そして、大当たり代数Rが「1」の場合には、「大当たり」が発生したと判定して(S24:YES)、S25において、大当たり図柄の表示パターンを表すパターン番号(第1実施形態の場合は、大当たり図柄の表示パターンを表すパターン番号を10種類記憶している。例えば、「33」、「77」等である。)をROM76から選択して、出力回路79を介して表示制御回路部95に出力する。表示制御回路部95は、この入力されたパターン番号に対応する大当たり図柄の表示パターンを液晶表示器19に表示する(例えば、パターン番号「77」の場合には、リーチパターン「7↓7」から大当たり図柄「777」を表示する表示パターンである。)。また、同時に、所定のランプやLEDが点滅し、効果音が発生して、雰囲気が盛り上げられる。
【0062】
続いて、S26において、CPU75は、後述の「大当たり遊技処理」のサブ処理(図11参照)を実行後、処理を終了する。
【0063】
一方、S24において、再度、パラメータ記憶エリア77Eから大当たり代数Rを読み出し、この大当たり代数Rが「0」の場合には、「ハズレ」として判定して(S24:NO)、S27において、ハズレ図柄の表示パターンを表すパターン番号(第1実施形態の場合は、ハズレ図柄の表示パターンを表すパターン番号を20種類記憶している。例えば、「13」、「17」等である。)をROM76から選択して、出力回路79を介して表示制御回路部95に出力する。表示制御回路部95は、この入力されたパターン番号に対応するハズレ図柄の表示パターンを液晶表示器19に表示する(例えば、パターン番号「17」の場合には、リーチパターン「7↓7」からハズレ図柄「717」を表示する表示パターンである。)。また、同時に、所定のランプやLEDが点滅し、効果音が発生して、雰囲気が盛り上げられ、ハズレ図柄を停止させて処理を終了する。
【0064】
次に、「大当たり遊技処理」(S26)のサブ処理について図11に基づいて説明する。図11は第1実施形態に係るパチンコ機1の「大当たり遊技処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
図11に示すように、先ず、S31において、CPU75は、第1ソレノイド54を介して、大入賞口40を閉塞する第1開閉扉39を開放する(図5参照)。
【0065】
続いて、S32において、大入賞口40に入賞した入賞球が10個に達したか否か、即ち、大入賞口カウントスイッチ40Aにより検出された入賞個数が10個に達したか否か判定する。
そして、大入賞口40に入賞した入賞球が10個に達していない場合には(S32:NO)、S33において、大入賞口40を開放してから所定時間(第1実施形態の場合は、25秒である。)経過したか否か判定する。そして、大入賞口40を開放してから所定時間経過していない場合には(S33:NO)、再度、S31以降の処理を実行する。
【0066】
一方、大入賞口40に入賞した入賞球が10個に達した場合(S32:YES)、若しくは大入賞口40を開放してから所定時間経過した場合には(S33:YES)、S34において、CPU75は、第1ソレノイド54を介して、第1開閉扉39を閉じて大入賞口40を閉塞する。
【0067】
続いて、S35において、CPU75は、大入賞口40の開放中に該大入賞口40内に設けられるVゾーンに入賞したか否か、即ち大入賞口40の開放中にVスイッチ40Bから入賞球の検出信号が入力されているか否か判定する判定処理を実行する。
そして、大入賞口40の開放中に該Vスイッチ40Bから入賞検出信号が入力されている場合には(S35:YES)、S36において、大入賞口40を継続して開放した回数が所定の最高継続回数(第1実施形態の場合には、「16回」である。)に達したか否か判定する判定処理を実行する。この大入賞口40を開放した回数が、所定の最高継続回数に達していない場合には(S36:NO)、大入賞口40を閉塞してから所定時間(第1実施形態では、約2秒である。)経過後、再度、S31以降の処理を実行する。
【0068】
また、大入賞口40の開放中にVスイッチ40Bから入賞検出信号が入力されていない場合(S35:NO)、若しくは、この大入賞口40を開放した回数が、所定の最高継続回数に達した場合には(S36:YES)、当該サブ処理を終了して「始動口入賞処理」に戻る。
【0069】
以上詳細に説明した通り第1実施形態に係るパチンコ機1では、入賞球誘導部材47の前面側に形成される第2始動口38の前側に第2開閉扉37を載せると共に、この第2始動口38の下側に形成される大入賞口40の前側に第1開閉扉39を載せて、各ソレノイド53、54を各開閉扉37、39に接続すると共に、取付板46の略山形の開口部48を各開閉扉37、39に嵌め入れて、該取付板46を入賞球誘導部材47にビス止めすることによって、各開閉扉37、39が上方に開放可能な扉構造として設けられる。これにより、大入賞口40を閉塞する第1開閉扉39と、第2始動口38を閉塞する第2開閉扉37とが、両開閉扉39、37の閉塞時にほぼ連続する面を形成するように特別入賞装置41の前面部のほぼ中央位置に隣接して設けられる。また、第2開閉扉37は、第1開閉扉39の上側に設けられる。
【0070】
したがって、第1開閉扉39と第2開閉扉37とが閉じた場合に、第2開閉扉37が第1開閉扉39とほぼ連続する面を形成するように設けられ、第1開閉扉39と第2開閉扉37とを近接させることができるため、この第1開閉扉39と第2開閉扉37とによって形成される連続面の上下寸法を小型化することができて、特別図柄表示装置18の大型化(液晶表示器19の大型化)に容易に対応することができる。
【0071】
また、第1開閉扉39と第2開閉扉37とは、特別入賞装置41の前面部に設けられるため、一体型として構成することができ、パチンコ機1の遊技盤2への取り付け作業の簡略化を図ることができる。
また、第1開閉扉39と第2開閉扉37とは、特別入賞装置41の前面部の略中央部に設けられるため、特別入賞装置41の中央部の上下高さ寸法の小型化を図ることができ、特別図柄表示装置18の大型化(液晶表示器19の大型化)に更に容易に対応することができる。
【0072】
また、第2開閉扉37は、第1開閉扉39の上側に設けられるため、「大当たり」が発生して第1開閉扉39が開放された場合にも、第2開閉扉37の開口部への入賞が妨げられず、遊技者の第2開閉扉37の開放への興味を強く引きつけることができ、興趣を増大させることができる。
【0073】
また、遊技者は変動図柄の変動だけでなく普通図柄の変動によっても「大当たり」が発生する可能性があるため、第2開閉扉37の開放に対して遊技者の興味を強く引きつけることができ、興趣を増大させることができる。
【0074】
また、表示制御回路部95は、普通図柄を液晶表示器19の普通図柄表示部20に表示するため、普通図柄の表示のために独立した表示装置を別に設ける必要がなくなり、パチンコ機1の部品点数の削減化、及び組立工数の削減化を図ることができる。
【0075】
更に、第2開閉扉37が開放することによって第2始動口38へ入賞した場合には、変動図柄が変動するため、遊技者の第2開閉扉37の開放への興味を更に強く引きつけることができ、興趣をより増大させることができる。
【0076】
次に、第2実施形態に係るパチンコ機について説明する。第2実施形態に係るパチンコ機の概略構成及び制御回路構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1とほぼ同じ構成であり、「ゲート通過処理」(図8参照)、「第2始動口開放処理」(図9参照)、「始動口入賞処理」(図10参照)、及び「大当たり遊技処理」(図11参照)も第1実施形態に係るパチンコ機1とほぼ同じ制御処理である。但し、第2実施形態に係るパチンコ機は、第1実施形態に係るパチンコ機1の特別入賞装置41に替えて特別入賞装置101が遊技領域11に設けられている。この遊技領域11に特別入賞装置101が設けられた第2実施形態に係るパチンコ機の概略構成について図12に基づいて説明する。図12は第2実施形態に係るパチンコ機の遊技領域を示した正面図である。
【0077】
図12に示すように、第2実施形態に係るパチンコ機は、特別入賞装置41に替えてほぼ同じ形状の特別入賞装置101が特別図柄表示装置18の下方に設けられている。但し、この特別入賞装置101の前面部のほぼ中央部には、横幅が広い上方に開口する第1開閉扉39で前面部を覆われる大入賞口40と、この大入賞口40の下側に第1開閉扉39よりも横幅の狭い上方に開口する第2開閉扉37で前面部を覆われる第2始動口38とが配設されている。また、この第1開閉扉39と第2開閉扉37は、両扉を閉じた場合に、第2開閉扉37が第1開閉扉39とほぼ連続する面を形成するように設けられている。
【0078】
また、この特別入賞装置101は、第1実施形態に係る特別入賞装置41と同様に、遊技盤2の表面に取付けられる取付板と(図3参照)、該取付板の裏面にビス止め等により取付けられる入賞球誘導部材とから構成されている。この入賞球誘導部材は、前面部のほぼ中央部の上側に大入賞口40が形成されると共に、この大入賞口40の下側のほぼ中央部に第2始動口38が形成され、該大入賞口40、第2始動口38、及び各入賞口49、50(図3参照)への入賞球を遊技盤2裏面の不図示の賞球樋に案内する案内部が形成されている。
また、この入賞球誘導部材の前面に取付けられる取付板の略中央部には、各開閉扉39、37が裏側から嵌め込まれる略逆山形の開口部が形成されている。また、この開口部の左右両側には第1実施形態に係る取付板46(図3参照)と同様に上面部に各入賞口49、50が形成された各突出部51、52が設けられている。さらに、この取付板の上端縁部及び下端縁部の両端角部には4個の取付孔が形成され、遊技盤2の表面に釘止めやビス止め等により取付けられる。
【0079】
また、前記第1実施形態と同様に、第2始動口38には、パチンコ球の入賞を検出する第2始動口スイッチ38A(図7参照)が設けられ、パチンコ球の入賞を検出することで液晶表示器19に表示されている特別図柄が変動する。そして、特別図柄が変動中に第2始動口38に入賞した場合には、入賞個数が4個まで主基板71に設けられるRAM77の第1保留カウンタ77Cに記憶されて変動確定回数として保留される。また、大入賞口40には、入賞をカウントするカウントスイッチ40A、大入賞口40内のVゾーンへの入賞を検出するVスイッチ40B(図7参照)が設けられている。また、各入賞口49、50(図3参照)への入賞を検出する入賞口スイッチ49A、50A(図7参照)が設けられている。また、この入賞球誘導部材の前側の各突出部51、52(図3参照)に対向する位置には、電飾ランプ(不図示)が前側に突き出して設けられている。
【0080】
ここで、第2始動口38は、入賞口として機能する。また、CPU75、ROM76、RAM77、及び表示制御回路部95は、普通図柄表示手段を構成する。更に、第2始動口スイッチ38Aは、入賞検出手段として機能する。
【0081】
以上詳細に説明した通りに、第2実施形態に係るパチンコ機では、入賞球誘導部材の前面側に形成される第1始動口40の前側に第1開閉扉39を載せると共に、この第1始動口40の下側に形成される第2始動口38の前側に第2開閉扉37を載せて、各ソレノイド53、54を各開閉扉37、39に接続すると共に、取付板の略逆山形の開口部を各開閉扉39、37に嵌め入れて、該取付板を入賞球誘導部材にビス止めすることによって、各開閉扉39、37が上方に開放可能な扉構造として設けられる。これにより、大入賞口40を閉塞する第1開閉扉39と、第2始動口38を閉塞する第2開閉扉37とが、両開閉扉39、37の閉塞時にほぼ連続する面を形成するように特別入賞装置101の前面部のほぼ中央位置に隣接して設けられる。また、第2開閉扉37は、第1開閉扉39の下側に設けられる。
【0082】
したがって、第1開閉扉39と第2開閉扉37とが閉じた場合に、第2開閉扉37が第1開閉扉39とほぼ連続する面を形成するように設けられ、第1開閉扉39と第2開閉扉37とを近接させることができるため、この第1開閉扉39と第2開閉扉37とによって形成される連続面の上下寸法を小型化することができて、特別図柄表示装置18の大型化(液晶表示器19の大型化)に容易に対応することができる。
【0083】
また、第1開閉扉39と第2開閉扉37とは、特別入賞装置101の前面部に設けられるため、一体型として構成することができ、遊技盤2への取り付け作業の簡略化を図ることができる。
また、第1開閉扉39と第2開閉扉37とは、特別入賞装置101の前面部の略中央部に設けられるため、特別入賞装置101の中央部の上下高さ寸法の小型化を図ることができ、特別図柄表示装置18の大型化(液晶表示器19の大型化)に更に容易に対応することができる。
【0084】
また、第2開閉扉37は、第1開閉扉39の下側に設けられるため、「大当たり」が発生して第1開閉扉39が開放された場合には、第2開閉扉37の開口部への入賞が妨げられるため、該第1開閉扉39と第2開閉扉37とが同時に開放されても「大当たり」遊技状態における賞球払い出しにおける賞球個数の管理を容易に行うことができる。
【0085】
また、遊技者は変動図柄の変動だけでなく普通図柄の変動によっても「大当たり」が発生する可能性があるため、第2開閉扉37の開放に対して遊技者の興味を強く引きつけることができ、興趣を増大させることができる。
【0086】
また、表示制御回路部95は、普通図柄を液晶表示器19の普通図柄表示部20に表示するため、普通図柄の表示のために独立した表示装置を別に設ける必要がなくなり、パチンコ機の部品点数の削減化、及び組立工数の削減化を図ることができる。
【0087】
更に、第2開閉扉37が開放することによって第2始動口38へ入賞した場合には、変動図柄が変動するため、遊技者の第2開閉扉37の開放への興味を更に強く引きつけることができ、興趣をより増大させることができる。
【0088】
尚、本発明は、前記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
(a)前記第1及び第2実施形態では、第2始動口38に入賞すると液晶表示器19の変動図柄が変動を開始する構成にしたが、通常の入賞口と同様に第2始動口38に入賞した場合には、所定個数の賞球の払い出しのみを行う構成にしてもよい。
(b)前記第1及び第2実施形態では、第2開閉扉37を第1開閉扉39の上側又は下側に配置したが、第2開閉扉37を第1開閉扉39の横側に配置し、両開閉扉37、39を閉じた場合には、ほぼ連続する面を形成するようにしてもよい。この場合には、特別入賞装置41の高さ寸法を更に小型化可能となる。
(c)前記第1及び第2実施形態では、時短・確変モードを有しない構成にしているが、時短・確変モードを有する構成にして、該時短・確変モードの場合には、第2開閉扉37を開放する確率を通常時よりも高くしたり、第2開閉扉37の開放時間を通常時よりも長くしたり、第2開閉扉37を2回以上開放する構成にしてもよい。
(d)前記第1及び第2実施形態では、普通図柄が「33」又は「77」で停止した場合には、第2開閉扉37が1回開放されたが、断続的に2回若しくは2回以上開放される構成にしてもよい。
【0089】
【発明の効果】
以上説明した通り請求項1のパチンコ機では、変動図柄が変動後所定の態様で停止すると、上方に開放される扉構造を有する第1開閉扉が所定回数開放されて大入賞口が開放され、遊技者に有利な遊技状態が発生する。また、上方に開放される扉構造を有する第2開閉扉が開放されて入賞可能となる入賞口が大入賞口の上下方向に近接して配置されている。そして、この第1開閉扉と第2開閉扉とが閉じた場合には、該第1開閉扉の前面と第2開閉扉の前面とが上下方向にほぼ連続する面を形成する。また、第1開閉扉を開閉駆動する第1ソレノイドの上端部と第2開閉扉を開閉駆動する第2ソレノイドの上端部とは、大入賞口の左右両端部の奥側においてほぼ同じ高さ位置になるように配設されている。
これにより、第1開閉扉と第2開閉扉とが閉じた場合に、第2開閉扉が第1開閉扉と上下方向にほぼ連続する面を形成するように設けられ、第2開閉扉と第1開閉扉との間に所定の距離を設けることなく、この第1開閉扉と第2開閉扉とを近接させることができるため、第1開閉扉と第2開閉扉とによって形成される連続面の上下寸法を小型化し、特別入賞装置の上下高さ寸法の小型化を図ることができる。また、第1ソレノイドと第2ソレノイドの各上端部は、大入賞口の左右両端部の奥側においてほぼ同じ高さ位置になるように配設されているため、第1開閉扉と第2開閉扉とを上下方向にほぼ連続する面を形成するように配置しても、大入賞口の左右両端部の奥側に第1ソレノイドを配置できる上下高さ寸法を確保するだけでよいことから、入賞球誘導部材の高さ寸法を小型化して、特別入賞装置の上下高さ寸法の更なる小型化を図ることができ、特別図柄表示装置の大型化に容易に対応することができるパチンコ機を提供することができる。
【0090】
また、第1開閉扉と第2開閉扉とは、特別入賞装置の前面部に設けられるため、一体型として構成することができ、パチンコ機の遊技盤への取り付け作業の簡略化を図ることができるパチンコ機を提供することができる。
【0091】
【0092】
また、第2開閉扉を第1開閉扉の上側に設けた場合には、特別遊技状態が発生して第1開閉扉が開放された際に、第2開閉扉の開口部への入賞が妨げられず、遊技者の第2開閉扉の開放への興味を強く引きつけることができ、興趣を増大させることができるパチンコ機を提供することができる。
【0093】
また、第2開閉扉を第1開閉扉の下側に設けた場合には、特別遊技状態が発生して第1開閉扉が開放された際に、第2開閉扉の開口部への入賞が妨げられ、該第1開閉扉と第2開閉扉とが同時に開放されても特別遊技状態における賞球払い出しにおける賞球個数の管理を容易に行うことができるパチンコ機を提供することができる。
【0094】
【0095】
【0096】
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係るパチンコ機全体を示した正面図である。
【図2】 第1実施形態に係るパチンコ機の遊技領域を示した正面図である。
【図3】 第1実施形態に係るパチンコ機の特別入賞装置を示す図で、(a)は上面図、(b)は正面図である。
【図4】 第1実施形態に係るパチンコ機の特別入賞装置の各開閉扉を開放した場合を示す斜視図である。
【図5】 第1実施形態に係るパチンコ機の第1開閉扉の開閉動作を示す斜視図で、(a)は通常の閉鎖時、(b)は開放時の動作を示す斜視図である。
【図6】 第1実施形態に係るパチンコ機の第2開閉扉の開閉動作を示す斜視図で、(a)は通常の閉鎖時、(b)は開放時の動作を示す斜視図である。
【図7】 第1実施形態に係るパチンコ機の賞球の払い出し等に係る制御システムの構成を示すブロック図である。
【図8】 第1実施形態に係るパチンコ機の各ゲートをパチンコ球が通過した場合の制御処理を示すフローチャートである。
【図9】 第1実施形態に係るパチンコ機の「第2始動口開放処理」を示すサブフローチャートである。
【図10】 第1実施形態に係るパチンコ機の各始動口に入賞した場合の制御処理を示すフローチャートである。
【図11】 第1実施形態に係るパチンコ機の「大当たり遊技処理」を示すサブフローチャートである。
【図12】 第2実施形態に係るパチンコ機の遊技領域を示した正面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 遊技盤
18 特別図柄表示装置
19 液晶表示器
31 第1始動口
32、33 ゲート
37 第2開閉扉
38 第2始動口
39 第1開閉扉
40 大入賞口
41、101 特別入賞装置
46 取付板
47 入賞球誘導部材
53 第2ソレノイド
54 第1ソレノイド
Claims (1)
- 遊技盤の遊技領域に設けられて変動図柄を表示する特別図柄表示装置と、前記特別図柄表示装置の下方に配設されて正面視左右方向に長い横長四角形の大入賞口と前記大入賞口の前面側を覆うように開閉可能に設けられて上方に開放される扉構造を有する第1開閉扉とを有する特別入賞装置とを備え、前記変動図柄が変動後所定の態様で停止すると前記第1開閉扉が所定回数開放されて遊技者に有利な遊技状態が発生するパチンコ機において、
前記特別入賞装置は、
前記大入賞口と該大入賞口の上下方向に近接して配置されて該大入賞口よりも左右長さが短い正面視左右方向に長い横長四角形の入賞口とが前面側に設けられた入賞球誘導部材と、
前記入賞口を覆うように開閉可能に設けられて上方に開放される扉構造を有する第2開閉扉と、
前記入賞球誘導部材が裏面側に取り付けられると共に、前記第1開閉扉と前記第2開閉扉とを嵌め入れ可能に形成された1個の開口部が設けられて前記遊技盤の表面に取り付けられる取付板と、
を備え、
前記入賞球誘導部材は、
前記大入賞口の左右下側角部に形成されて前記第1開閉扉の左右下側角部から外側に突き出して形成された一対の第1回転支軸が回転可能に嵌め込まれる一対の第1凹部と、
前記入賞口の左右下側角部に形成されて前記第2開閉扉の左右下側角部から外側に突き出して形成された一対の第2回転支軸が回転可能に嵌め込まれる一対の第2凹部と、
前記大入賞口の左右両端部の一方の奥側において垂直方向に配設されてプランジャーの下端部に設けられた平板状の第1押さえ部材を介して前記第1開閉扉を開閉駆動する第1ソレノイドと、
前記大入賞口の左右両端部の他方の奥側において垂直方向に配設されてプランジャーの下端部に設けられた平板状の第2押さえ部材を介して前記第2開閉扉を開閉駆動する第2ソレノイドと、
を有し、
前記特別入賞装置は、前記入賞球誘導部材の大入賞口の前側に前記第1開閉扉の各第1回転支軸を前記第1凹部に嵌め込みつつ載せて前記第1押さえ部材を介して前記第1ソレノイドに接続すると共に、該入賞球誘導部材の前記入賞口の前側に前記第2開閉扉の各第2回転支軸を前記第2凹部に嵌め込みつつ載せて前記第2押さえ部材を介して前記第2ソレノイドに接続した後に、前記取付板の開口部を該第1開閉扉と該第2開閉扉に嵌め入れて該取付板を該入賞球誘導部材の前面部に取り付けることによって、該第1開閉扉と該第2開閉扉とが上方に開放可能な扉構造として設けられ、
前記第1開閉扉と第2開閉扉とが閉じた場合には、該第1開閉扉の前面と第2開閉扉の前面とが上下方向にほぼ連続する面を形成し、
前記第1ソレノイドの上端部と前記第2ソレノイドの上端部とは、前記大入賞口の左右両端部の奥側においてほぼ同じ高さ位置になるように配設されていることを特徴とするパチンコ機。
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