JP2729369B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2729369B2
JP2729369B2 JP7351899A JP35189995A JP2729369B2 JP 2729369 B2 JP2729369 B2 JP 2729369B2 JP 7351899 A JP7351899 A JP 7351899A JP 35189995 A JP35189995 A JP 35189995A JP 2729369 B2 JP2729369 B2 JP 2729369B2
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詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の識別情報
を表示する複数個の識別情報表示部に表示される識別情
報の組合わせが予め定めた特定組合せ態様となる場合に
所定の遊技価値を付与する弾球遊技機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の識別情報を表示可能な複数
個の識別情報表示部(例えば、回転ドラムやディジタル
表示器等)を有する可変表示装置を設けた弾球遊技機で
あって、前記識別情報表示部の動作後の識別情報の組合
せが予め定めた特定組合せ態様(例えば、すべて「7」
が揃ったとき)になると、遊技盤上に設けられた遊技価
値付与手段、例えば、可変入賞球装置が相対的に長い期
間開放して多数の入賞玉を発生させ、遊技者に多大な利
益を付与する弾球遊技機が市場に提供されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような弾球遊技機
においては、多大な利益を得るべき特定組合せ態様とし
て、複数個の識別情報表示部で表示される識別情報がす
べて同じ特定識別情報となったときだけであるため、複
数ある識別情報表示部が順次停止していく途中で、大当
り(特定組合せ態様)となるか、ならないかが分かって
しまい、可変表示装置の動作途中であるにも拘らず、遊
技者の興味が薄れてしまうという問題があった。
【0004】この発明は、上記した問題点に鑑みなされ
たもので、その目的とするところは、遊技者の興味を十
分引きつけることができる弾球遊技機を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明においては、複数の識別情報を表示す
る複数個の識別情報表示部に表示される識別情報の組合
わせが予め定めた特定組合せ態様となる場合に所定の遊
技価値を付与する弾球遊技機において、前記複数個の識
別情報表示部のうち、1つの識別情報表示部に表示され
複数の識別情報は、少なくとも1つの特別識別情報
と、複数種類の特定識別情報と、を含み、残りの識別情
報表示部に表示される複数の識別情報は、特別識別情報
を除く複数種類の特定識別情報を含み、前記特定組合せ
態様は、前記複数個の識別情報表示部に表示された識別
情報の組合せが同一の特定識別情報の組合せと、前記複
数個の識別情報表示部に表示された識別情報の組合せが
特別識別情報と前記複数種類の特定識別情報の全ての特
定識別情報であって同種の特定識別情報との組合せと、
からなることを特徴とするものである。
【0006】このような構成により、識別情報表示部が
停止する過程で、最初に停止した識別情報表示部の識別
情報が複数種類あるうちの1つの特定識別情報である場
合には、次に停止する識別情報表示部の識別情報が当該
特定識別情報であるか、あるいはその特定識別情報が予
め定めた一部の特定識別情報である場合に当該一部の特
定識別情報に対応する特別識別情報であればよいので、
遊技者に期待感を抱かせることができる。また、逆の場
合、すなわち、最初に停止した識別情報表示部の識別情
報が特別識別情報である場合には、次に停止する識別情
報表示部の識別情報が複数ある特定識別情報のうちの一
部の特定識別情報の1つであればよいので、遊技者にさ
らに大きな期待感を抱かせることができ、遊技者の興味
を十分に引きつけることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。
【0008】(1)弾球遊技機全体の構成 まず、図8を参照して、この実施形態が適用される弾球
遊技機の一例としてのパチンコ遊技機について説明す
る。図8は、パチンコ遊技機の正面図である。図におい
て、パチンコ遊技機1の額縁状の前面枠2には、扉保持
枠3が周設され、該扉保持枠3には、ガラス板5(図2
参照)を有するガラス扉4及び前面扉6が一側を軸支さ
れて開閉自在に取り付けられている。ガラス扉4の後方
であって、前記前面枠2の裏面の遊技盤保持枠26(図
9参照)には、遊技盤11が遊技盤止着部材27によっ
て着脱自在に設けられている。また、前面扉6の表面に
は、排出された景品玉を貯留し、かつ打玉の発射位置に
一個宛供給する打球供給皿7が固定されている。打球供
給皿7の上流側の内部空間には、遊技に関連する効果音
を発生するスピーカー8が内蔵されている。
【0009】前記前面枠2の下方部には、打球発射機構
の一部を構成する操作ハンドル9や、前記打球供給皿7
に貯留しきれなかった景品玉を貯留するための余剰玉受
皿10が設けられている。このうち、前記操作ハンドル
9に対応するように前記前面枠2の裏面には、図2に示
すように打球発射駆動部49が取り付けられている。打
球発射駆動部49は、取付基板50に集約して設けら
れ、駆動源としての打球モータ51と、該打球モータ5
1の駆動回路を構成する触手検出回路52と、前記打球
モータ51の回転により往復回動して打玉を弾発する打
球杆53と、該打球杆53の往復回動に連動して上下動
し、図示しない打球供給装置の玉送り部材を動作させる
玉送り摺動杆54とから構成されている。
【0010】前記遊技盤11の表面には、発射された打
玉を誘導するための打玉誘導レール12aと、該打玉誘
導レール12aによって誘導された打玉が落下するため
の遊技領域13を区画する遊技領域形成レール12bが
ほぼ円状に植立されている。遊技領域13のほぼ中央に
は、複数の回転ドラム86a〜86cを有する可変表示
装置70が設けられ、該可変表示装置70の下方に入賞
開口57を有する可変入賞球装置55が設けられてい
る。入賞開口57は、遊技盤11の表面に対して下端を
軸にして開放自在な開閉板58によって覆われている。
そして、可変入賞球装置55の開閉板58は、前記可変
表示装置70の回転ドラム86a〜86cの識別情報の
組み合せが所定の表示態様となったときに、特定遊技状
態となり、所定期間(例えば、20秒経過するまで、あ
るいは10個の入賞玉が発生するまで)開放するように
設定され、その開放している間遊技領域13を落下する
打玉を受止めるようになっている。そして、入賞開口5
7内に設けられたV入賞口64に入賞すると、再度上記
した開放状態を繰り返し、V入賞口64に入賞玉が発生
する毎に最高10回繰り返すことができるようになって
いる。なお、可変表示装置70と可変入賞球装置55に
ついては、後に詳述する。
【0011】また、可変入賞球装置55の下方には、前
記回転ドラム86a〜86cの回転を許容する始動入賞
口14a〜14Cが設けられている。この始動入賞口1
4a〜14Cのうち真ん中に設けられる始動入賞口14
aに打玉が入賞すると、それによって払出される景品玉
数は、他の入賞領域に打玉が入賞した際に払出される景
品玉数よりも少なくなるように設定されている。また、
始動入賞口14a〜14Cには、始動スイッチ15a〜
15cが一体的に設けられ、始動入賞口14a〜14C
に入賞した打玉を検出して後述するマイクロコンピュー
タ110に検出信号を送るようになっている。
【0012】更に、遊技領域13には、前記可変表示装
置70の左右側方及び下部側方に通常入賞口16a,1
6b、17a,17bが設けられている。また、可変表
示装置70の上部にも通常入賞口73が設けられてい
る。
【0013】なお、上記した各入賞領域のうち、前記始
動入賞口14aだけは、前述したように他の入賞口、あ
るいは入賞領域よりも払出される景品玉数が少なく設定
されているが、これは、以下の理由による。すなわち、
始動入賞口14a〜14Cにより多くの打玉を入賞させ
ることにより回転ドラム86a〜86cの回転回数を多
くして、特定遊技状態となる確率を高めるという期待
と、すべての始動入賞口14a〜14Cへの入賞による
景品玉数を少なく設定すると、入賞した割合に対して払
出される景品玉数が少なくなるという不満と、を調和さ
せるために設定されたものである。なお、この実施形態
では、始動入賞口14aに打玉が入賞した場合には、7
個の景品玉が払出され、他の入賞領域に打玉が入賞した
場合には、13個の景品玉が払出されるようになってい
る。もちろん、始動入賞口14aに入賞する入賞率に応
じてこれらの払出される景品玉数の設定を変えることは
差し支えない。
【0014】また、遊技領域13には、落下する打玉の
流下速度や方向を変化せしめる風車18a,18b,1
9a,19bや多数の障害釘20が設けられるととも
に、前記した特定遊技状態になったときに点灯又は点滅
して遊技者にその旨を報知する遊技効果ランプ21a,
21bが設けられている。この遊技効果ランプ21a,
21bと同じ効果を奏するものとして前記前面枠2の上
部に設けられる枠ランプ22a,22bや、前記風車の
うち上部左右に配置されるランプ付風車18a,18b
がある。なお、これらのランプ類は、特定遊技状態とな
ったときだけでなく、前記回転ドラム86a〜86c等
が回転しているときにも異なる態様で点灯、あるいは点
滅して遊技の雰囲気を盛り上げるようになっている。更
に、遊技領域13の最下方には、上記したいずれの入賞
領域にも入賞しなかった打玉が遊技盤11の後方に導か
れるアウト口23が設けられている。
【0015】次に、図9を参照してパチンコ遊技機1の
背面の構造について説明する。前記遊技盤11の裏面に
は、前記各入賞領域に入賞した入賞玉を左右に振分けな
がら下方に誘導する誘導径路が形成された入賞玉集合カ
バー体24が固定されている。この入賞玉集合カバー体
24のほぼ中央には、前記可変表示装置70の駆動機構
を収納する駆動部収納ボックス84が後方に突出するよ
うに開口が開設され、更に、その下方には、可変入賞球
装置55の開閉板58を開閉駆動するためのソレノイド
59が固定されている。なお、可変入賞球装置55の裏
側には、前記V入賞口64に打玉が入賞したことを検出
するVスイッチ67や、前記入賞開口57に入賞した入
賞玉を計数するための入賞個数検出スイッチ68も設け
られている。また、前記入賞玉集合カバー体24の裏面
上部には、遊技盤11に設けられる前記したスイッチや
ランプ及び駆動源等から延びる配線を中継する中継端子
基板25が取り付けられている。
【0016】また、パチンコ遊技機1の背面には、機構
板28が開閉自在に取り付けられている。この機構板2
8は、前記遊技盤11に設けられた入賞口からの入賞玉
を処理して、その入賞玉に対応する所定個数の景品玉を
排出するための各種の機構が設けられるものである。し
かして、機構板28には、機構板28を閉じた状態で係
止する固定部材29によって前記遊技盤保持枠26に固
定支持されるようになっている。更に、機構板28のほ
ぼ中央には、窓開口30が開設され、この窓開口30の
下方位置に第1の入賞玉集合樋31aと第2の入賞玉集
合樋31bが形成されている。第1の入賞玉集合樋31
aは、前記した各種の入賞口のうち始動入賞口14aを
除く入賞口に入賞した入賞玉が誘導されるもので、機構
板28の前面側に形成される。また、第2の入賞玉集合
樋31bは、始動入賞口14aだけに対応するもので、
始動入賞口14aに入賞した入賞玉を誘導するものであ
る。なお、第2の入賞玉集合樋31bは、窓開口30の
下縁に沿って機構板28の後面側に形成されるものであ
る。第1の入賞玉集合樋31a及び第2の入賞玉集合樋
31bに誘導された入賞玉は、後述する入賞玉処理機構
45a,45bに導かれるようになっている。
【0017】機構板28の後面側には、パチンコ遊技機
設置台の図示しない補給機構から補給される景品玉を遊
技者に払い出すための各種の機構が設けられている。こ
れらの機構について、以下説明すると、機構板28の上
部には、景品玉タンク32が固定されている。この景品
玉タンク32には、上記した補給機構から多量の景品玉
が補給されるようになっている。
【0018】景品玉タンク32の下方には、景品玉を整
列させるための景品玉誘導樋33が設けられている。こ
の景品玉誘導樋33は、景品玉が3列に整列して自然流
下するように傾斜して取り付けられる。このように景品
玉誘導樋33を景品玉が3列になって流下するように構
成したのは、前記したように遊技盤11に設けられた入
賞口への入賞により2種類の景品玉数を払い出すように
構成したためである。
【0019】景品玉誘導樋33の下流側には、屈曲樋3
4が接続されるように取り付けられている。この屈曲樋
34は、景品玉誘導樋33を流下してきた景品玉の流下
方向を180度転換させるとともに、連続して流下して
いる景品玉の玉圧を弱めるためにある。
【0020】屈曲樋34の下流側には、景品玉払出装置
35a,35bが接続されている。景品玉払出装置35
a,35bは、所定個数の景品玉を受け入れて、その所
定個数の景品玉を入賞玉処理機構45a,45bの動作
に連動して払い出すものである。そして、景品玉払出装
置35a,35bは、前記した異なる景品玉数に対応す
るように前後方向に重複して形成されている。なお、当
然のことながら入賞玉処理機構45a,45bも前後方
向に重複して設けられるが、この入賞玉処理機構45
a,45bは、1つの共通した駆動モータ46によって
駆動される回転カムによりそれぞれの入賞玉集合樋31
a,31bに誘導された入賞玉が押出されることにより
景品玉払出装置35a,35bを動作させるようになっ
ている。
【0021】景品玉払出装置35a,35bから払出さ
れた景品玉は、景品玉放出通路36に排出される。景品
玉放出通路36には、その下端に誘導開口37が開設さ
れ、この誘導開口37が前記打球供給皿7に連通してい
る。また、誘導開口37の一側には、余剰玉通路39と
連絡するための連絡樋38が設けられ、余剰の景品玉を
余剰玉通路39に誘導するようになっている。余剰玉通
路39は、その下端が前面枠2の裏面に取付られる接続
樋42に接続され、余剰の景品玉を前記余剰玉受皿10
に誘導するようになっている。また、余剰玉通路39の
一側側壁には、景品玉充満検知板40が上端を中心にし
て揺動自在に設けられている。しかして、景品玉充満検
知板40は、景品玉によって余剰玉通路39内が満杯に
なったときに該景品玉に押圧されて揺動し、前記した図
示しない打球供給装置の玉送り部材の動作を固定して打
玉を打球発射位置に供給しないようしている。また、景
品玉充満検知板40の対向する位置に充満検知スイッチ
41が設けられている。そして、景品玉充満検知板40
が揺動されたときに充満検知スイッチ41がOFFとな
り、入賞玉処理機構45a,45bの前記駆動モータ4
6の回転を停止させるようになっている。したがって、
充満検知板40が動作したときには、打球の弾発ができ
なくなるとともに、景品玉の払出も行われなくなる。
【0022】更に、機構板28には、前記アウト口23
から排出されるアウト玉を誘導するアウト玉誘導樋43
が取り付けられ、このアウト玉誘導樋43に誘導された
アウト玉がその流下端であるアウト玉放出口44からパ
チンコ遊技機1外に排出されるようになっている。ま
た、機構板28には、可変表示装置70や可変入賞球装
置55を制御するための制御回路基板を収納した制御基
板ボックス47や、パチンコ遊技機1の電源を供給する
ためのターミナルボックス48が取り付けられている。
【0023】(2)遊技盤の構成 次に、遊技盤11に設けられる可変入賞球装置55と、
この実施形態の要部を構成する可変表示装置70につい
て説明する。
【0024】(2−1)可変入賞球装置 まず、図10を参照して、可変入賞球装置55の構成に
ついて説明する。可変入賞球装置55は、前記遊技盤1
1に取り付けられる取付基板56を有し、その取付基板
56の上部に長方形状の入賞開口57が開設されてい
る。この入賞開口57には、下端両サイドを軸支して、
取付基板56に対して垂直方向に開閉自在とされる開閉
板58によって塞がれている。この開閉板58は、前記
したようにソレノイド59によって開閉制御され、開成
中には、遊技領域13を落下する打玉を受止めて入賞開
口57に導き入賞玉とする。また、開閉板58の前面中
央には、パチンコ玉が通過し得る間隔を置いて一対のガ
イド片60a,60bが突設されている。このガイド片
60a,60bは、開閉板58が閉成中には、遊技領域
13を落下する玉を下方へ誘導するように作用し、開閉
板58が開成中には、取付基板56と当接して開閉板5
8の開成角度を規制するようになっている。
【0025】また、取付基板56の下方には、前記ガイ
ド片60a,60bと垂直線上に並ぶ一対の誘導壁61
a,61bが突設され、その誘導壁61a,61bの間
隔が通過口62を構成している。そして、通過口62の
下方には、前記始動入賞口14aが配置されている。し
たがって、前記ガイド片60a,60b、誘導壁61
a,61b及び始動入賞口14aは、1つの鉛直線L上
に並ぶように配置され、開閉板58が閉成中のときにガ
イド片60a,60bを通過した打玉は、誘導壁61
a,61bを通って始動入賞口14aに誘導される可能
性が極めて高くなる。なお、誘導壁61a,61bの前
面には、前飾板63が固定されているとともに、図示の
実施形態においては、ガイド片60a,60bの上方に
遊技盤11に打玉をガイド片60a,60bに誘導する
ための障害釘20が逆「ハ」字状に植立されている。
【0026】一方、前記開閉板58に覆われる入賞開口
57は、3つに分割され、中央の空間がV入賞口64を
構成し、左右の空間が通常入賞口65a,65bを構成
している。また、V入賞口64も前記鉛直線L上に位置
することになる。したがって、図示の実施形態の場合に
は、V入賞口64と始動入賞口14aとが1つの鉛直線
L上に形成されているので、遊技者が可変入賞球装置5
5の中央に打玉を落下させるように狙うことにより開閉
板58が閉成中には、始動入賞口14aに入賞させ易く
して可変表示装置70の動作回数を多くする期待感を増
し、開閉板58が開成中には、何も邪魔されずに打玉を
V入賞口64に入賞させ易くして可変入賞球装置55の
再度の開成(継続)が行われ易くしている。なお、入賞
開口57の一側後面には、前記入賞個数検出スイッチ6
8で検出した入賞玉数を表示する入賞個数表示器66が
設けられている。
【0027】(2−2)可変表示装置 次に、図10及び図1ないし図4を参照して可変表示装
置の構成について説明する。
【0028】可変表示装置70は、前記遊技盤11の表
面に取り付けられる取付基板71と、遊技盤11の裏面
に取り付けられる駆動機構部分を収納する駆動部収納ボ
ックス84とに分けられる。そこで、まず遊技盤11の
表面に取り付けられる取付基板71の構成について主と
して図10を参照して説明する。なお、他の図面は、説
明に必要な都度引用する。
【0029】取付基板71の上部には、通常入賞口73
が形成され、その通常入賞口73の前面に上部装飾板7
2が取り付けられている。この上部装飾板72の前面に
は、可変入賞球装置55の開閉板58の開成回数を表示
する開成回数表示器74が設けられるとともに、その開
成回数表示器74の左右に前記始動入賞口14a〜14
Cに入賞した入賞玉数を最高4個まで記憶した旨を報知
する始動入賞記憶表示器75a〜75dが設けられてい
る。また、取付基板71の下方部分には、正方形状の開
口76が開設され、該開口76(図1参照)に透明のレ
ンズカバー77(図2参照)が円弧状に取り付けられて
いる。このレンズカバー77は、回転ドラム86a〜8
6cの表面に描かれた図柄が3つ分見えるような大きさ
に選ばれるとともに図柄がより大きく見えるような凸レ
ンズ状に形成されている。
【0030】更に、取付基板71には、図1に示すよう
に後方に突出するように嵌合筒78a,78bが形成さ
れ、この嵌合筒78a,78bに後述する駆動部側の駆
動部取付枠部材79の突出ピン81a,81bが嵌入さ
れ、取付基板71と駆動部収納ボックス84との相互の
位置関係を正確に規定している。
【0031】一方、遊技盤11の裏面に取り付けられる
駆動機構部分を収納する駆動部収納ボックス84の構成
について図1及び図2を参照して説明すると、駆動部収
納ボックス84の前方には、駆動部取付枠部材79が固
定される。この駆動部取付枠部材79は、図2に示すよ
うに駆動部収納ボックス84を前記入賞玉集合カバー体
24に固定するためのものであり、そのための取付穴8
0a〜80dが穿設されている。また、前方上部には、
前記嵌合筒78a,78bに嵌入される突出ピン81
a,81bが突設されている。更に、その中央には、回
転ドラム86a〜86cが臨む正方形状の開口部82が
開設され、また、後端上下には、後述する回転ドラム機
構85a〜85cを構成するモータ固定板88a〜88
cの前方側上下を係止するためのモータ固定板係合溝8
3a〜83fが形成されている。
【0032】駆動部収納ボックス84は、前方を開放し
た箱状に形成され、その前方上下には、前記駆動部取付
枠部材79と固定するための取付穴95a〜95dが穿
設され、その内部に回転ドラム86a〜86cが収容さ
れるようになっている。回転ドラム86a〜86cは、
それぞれ個々に回転ドラム機構85a〜85cとしてユ
ニット化され、簡単に駆動部収納ボックス84に収納さ
れるようになっている。すなわち、回転ドラム機構85
a〜85c(図1では、1つの回転ドラム機構85aだ
けを抜出して表示しているが、他の2つの回転ドラム機
構85b,85cも全く同じ構成である)は、その外周
表面に複数の識別情報が描かれた回転ドラム86a〜8
6cと、該回転ドラム86a〜86cを回転せしめるス
テッピングモータ87a〜87cと、該ステッピングモ
ータ87a〜87cを固定するためのモータ固定板88
a〜88cとから構成される。
【0033】モータ固定板88a〜88cの前方側上下
には、係合突片89a〜89f(89a,89bは、モ
ータ固定板88aに、89c,89dは、モータ固定板
88bに、89e,89fは、モータ固定板88cにそ
れぞれ形成されている。以下、同様にa〜fは、回転ド
ラム機構85a,85b,85cに形成されている)が
突設され、この係合突片89a〜89f(ただし、89
d,89fは図示省略)の前端縁が前記モータ固定板係
合溝83a〜83fと係止されるようになっている。ま
た、係合突片89a〜89fの後端縁は、駆動部収納ボ
ックス84の前方開口縁上下に形成されたモータ固定板
係合溝96a〜96f(ただし、96d,96fは図示
省略)に係止されるようになっている。
【0034】前記モータ固定板88a〜88cには、ス
テッピングモータ87a〜87cが取り付けられ、該ス
テッピングモータ87a〜87cから延びる配線91a
〜91c(ただし、91b,91cは図示省略)の先端
には、後述する中継端子基板104に設けられるモータ
接続コネクタ106a〜106cに接続するためのモー
タ接続コネクタ92a〜92cが固着されている。
【0035】前記ステッピングモータ87a〜87cの
モータ軸90a〜90cの先端には、回転ドラム86a
〜86cが固定されるようになっているが、その固定を
より強固にするために回転ドラム86a〜86cの中心
軸には、金属製の取付部材93a〜93cが嵌入され、
前記ステッピングモータ87a〜87cが停止制御され
たときに前記回転ドラム86a〜86cの外周の識別情
報が正確に表示されるように、前記ステッピングモータ
87a〜87cのモータ軸90a〜90cと前記回転ド
ラム86a〜86cの位置決めが正確に行われている。
また、このステッピングモータ87a〜87cは、その
回転数が異なるように設定されている。すなわち、左側
から右側に向うほど、その回転数が小さくなるように設
定され、具体的には、左のステッピングモータ87aが
78rpmであり、真ん中のステッピングモータ87b
が62.5rpmであり、右のステッピングモータ87
cが52rpmである。また、回転数を変えるには、そ
れぞれのステッピングモータ87a〜87cに送るパル
ス巾を異なるようにすればよい。
【0036】前記回転ドラム86a〜86cの一側外周
縁の一部には、切欠部94a〜94cが所定の長さをも
って切り欠けられている。この切欠部94a〜94c
は、回転ドラム86a〜86cの外周に描かれた識別情
報を識別するために設けられるもので、後述するホトト
ランジスタで構成されるドラム位置検出器102a〜1
02cが切欠部94a〜94cを検出することにより識
別情報の種類を検出するようになっている。
【0037】以上、説明したように回転ドラム機構85
a〜85cは、ユニット化して駆動部収納ボックス84
に収納固定されるので、組み付け作業が簡単に行えると
ともに、故障時の交換が極めて容易に行える。
【0038】ところで、前記回転ドラム86a〜86c
の外周には、複数(実施形態では、16個)の識別情報
(図柄)が描かれており、これを図示すると、図3に示
すようになる。この識別情報のなかで左側の回転ドラム
86aに含まれる識別情報「J」が特別識別情報として
設定され、3つの回転ドラム86a〜86cに含まれる
識別情報「1」「3」「5」「7」「9」が特定識別情
報と設定されている。したがって、大当りとなる特定組
合せ態様は、「同一の特定識別情報だけの組合せ」と
「特別識別情報と同一の特定識別情報との組合せ」、す
なわち「1、1、1」「3、3、3」「5、5、5」
「7、7、7」「9、9、9」「J、1、1」「J、
3、3」「J、5、5」「J、7、7」「J、9、9」
の10通りである。このように特別識別情報は、すべて
の特定識別情報に共通するものとして扱われるので、最
初に停止する回転ドラム(左側回転ドラム86a)に表
示される識別情報が特別識別情報「J」の場合には、次
に停止する回転ドラム(中央の回転ドラム86b)に表
示される識別情報が複数ある特定識別情報のいずれか1
つであれば、その時点で未だ大当りとなる可能性があ
り、最後に停止する回転ドラム(右側の回転ドラム86
c)の回転停止まで興味をもって注視する。したがっ
て、遊技者の期待感を大いに抱かせることになる。
【0039】これに対し、従来のように特定識別情報だ
けで特定組合せ態様を構成している場合には、最初に停
止する回転ドラムに表示される識別情報が特定識別情報
であればよいが、そうでなければその時点で大当りの可
能性がなく、仮に特定識別情報であっても、次に停止す
る回転ドラムに表示される識別情報が最初に停止した識
別情報と同一の特定識別情報でなければ、その時点で大
当りの可能性がなくなり、遊技者は、可変表示装置が作
動中であるにも拘らず、最後まで注視することなく可変
表示装置への興味を失ってしまう。
【0040】したがって、この実施形態のように、特別
識別情報を有することにより、可変表示装置70の作動
を最後まで興味をもって注視させることができ、遊技者
に大きな期待感を抱かせることができる。なお、この実
施形態のように最初に停止する回転ドラム86a上に特
別識別情報が含まれる方が上記期待感が大きくなるが、
必ずしも最初に停止する回転ドラム上に特別識別情報が
なくてもよい
【0041】なお、特別識別情報を複数設け、特別識別
情報毎に組合せが可能な特定識別情報を設けてもよい。
例えば、特別識別情報を「J」「Q」の2種類とし、特
定識別情報との組合せを「J、1、1」「J、3、3」
「Q、5、5」「Q、7、7」「Q、9、9」としても
よい。この場合には、特別識別情報との組合せによって
特定組合せ態様となる特定識別情報の種類は、予め設定
されているので、「特別識別情報と一部の特定識別情報
との組合せによって特定組合せ態様となる」ものであ
る。また、さらに上記特別識別情報を「J」「Q」
「K」の3種類として、上記組合せの他に「K、3、
3」「K、5、5」としてもよい。
【0042】また、前記ステッピングモータ87a〜8
7cを停止させる際には、図4に示すように徐々に回転
速度が小さくなるように停止させる必要がある。これ
は、急に止めると、ドラムの慣性力が磁気の吸着力より
も大きくなってしまうため、余分に回転してしまうおそ
れがあるからである。また、再度回転させる際にも回転
速度が徐々に大きくなるように回転させる必要がある。
これは、ステッピングモータ87a〜87cの起動トル
クが小さいために必要とされるからでる。なお、回転速
度を調節するためには、駆動パルス信号の巾を変えて与
えるようにすればよい。
【0043】また、図4に示されるようにステッピング
モータ87a〜87cが停止しているときの駆動電圧
は、回転が停止されてから一定時間後(例えば、3秒)
に通常時(例えば、10V)のほぼ半分(例えば、5
V)となるように設定されている。これは、常に通常時
の電圧を加えていると、ステッピングモータ87a〜8
7cに掛かる負荷が大きくなり耐久性が悪くなるからで
ある。また、上記のように一定時間後としたのは、始動
入賞(始動記憶)が連続してあり、且つ最初の始動入賞
により大当りが出なかった場合は、回転停止後なるべく
早く再度回転させる必要があり、この場合には、わざわ
ざ電圧を落すことなく連続して回転させてやればよいか
らである。なお、降下した電圧は、始動スイッチ15a
〜15cの検出信号により再度上昇するとともに、駆動
パルスが与えられてステッピングモータ87a〜87c
を回転開始させる。
【0044】更に、駆動部収納ボックス84の後面側に
は、開口部97a〜97dが開設され、駆動部収納ボッ
クス84の後面に密着して取り付けられる駆動制御基板
100の表面に設けられる抵抗、あるいはコンデンサ等
の電気部品が開口部97a〜97dから前方に突出でき
るようにしている。ただし、開口部97cは、前記回転
ドラム機構85a〜85cから延びる配線91a〜91
cを後方へ貫通させるためのものである。また、駆動部
収納ボックス84の後面には、図2に示すように通過穴
98a〜98cが穿設され、この通過穴98a〜98c
に駆動制御基板100に設けられるドラム位置検出器1
02a〜102cが臨むようになっている。したがっ
て、通過穴98a〜98cは、回転ドラム機構85a〜
85cが駆動部収納ボックス84に固定されたときに前
記回転ドラム86a〜86cの一側外周縁に形成された
切欠部94a〜94cが回転してくる位置に対応するよ
うに穿設されている。そして、ドラム位置検出器102
a〜102cが切欠部94a〜94cを検出したときに
ONとなるように設定され、切欠部94a〜94c以外
の位置のときにはOFFとなるように設定されている。
なお、切欠部94a〜94cは、ドラム位置検出器10
2a〜102cから発せられる光を吸収するようなもの
であればよいため、切欠部94a〜94cに変えて黒い
シールを貼付しても良い。
【0045】ドラム位置検出器102a〜102cが設
けられる駆動制御基板100の下方には、駆動制御基板
接続コネクタ103が設けられ、このコネクタ103と
次に述べる中継端子基板104の駆動制御基板接続コネ
クタ105a,105bとが配線で接続され、駆動制御
基板100に電源が供給されている。なお、駆動制御基
板100は、その一側上下に形成された係合穴部101
a,101bを駆動部収納ボックス84の後面側に突設
された取付ボス99a〜99dの一部の取付ボス99
a,99dに貫通して支持し、他側をビスで締着するこ
とにより駆動部収納ボックス84の後面に密着固定され
ている。
【0046】また、前記取付ボス99a〜99dには、
中継端子基板104が固定されている。この中継端子基
板104は、可変表示装置70全体に設けられる電気的
部品からの配線を中継するもので、前記した駆動制御基
板接続コネクタ105a,105bやモータ接続コネク
タ106a〜106cが設けられるとともに、図2に示
すように外部の電源と接続する中継端子基板接続コネク
タ107が設けられている。
【0047】(3)弾球遊技機の動作説明 以上説明したパチンコ遊技機1の動作について図5及び
図6を参照して説明する。図5は、パチンコ遊技機1の
遊技を制御する制御回路のブロック図であり、図6は、
この制御回路の具体的な動作を示すフロー図である。ま
ず、図5において、可変表示装置70に設けられるステ
ッピングモータ(SPモータ)87a〜87c及びドラ
ム位置検出器(センサ)102a〜102cは、入出力
回路(I/O)114を介してマイクロコンピュータ1
10に接続されている。マイクロコンピュータ110
は、制御動作を所定の手順で実行することのできるMP
U111と、MPU111の動作プログラムデータを格
納するROM112と、必要なデータの書き込み及び読
出しができるRAM113とを含んでいる。また、マイ
クロコンピュータ110には、入出力回路114を介し
て始動スイッチ15a〜15c、可変入賞球装置55の
ソレノイド59、及びV入賞口64に設けられるVスイ
ッチ(Vセンサ)67がそれぞれ接続されている。
【0048】次に図6を参照して、具体的な動作につい
て説明する。まず、打玉が始動入賞口14a〜14cに
入賞して始動スイッチ15a〜15cをONさせたか否
かが判別され(ステップS1)、ONさせたときには、
ランダムに取り出されたデータRD1〜RD3を確定す
る(ステップS2,S2′,S2″)。このデータRD
1〜RD3は、SP1〜SP3モータにそれぞれ対応さ
せる。また、データRD1〜RD3は、回転ドラム86
a〜86cに表示される識別情報を特定するためのデー
タでもある。このため、この動作実施形態においては、
始動入賞口14a〜14cに打玉が入賞した時点で、回
転ドラム86a〜86cに表示される識別情報の組み合
せが決定されることになる。以下のステップS3〜S9
までの処理は、各SPモータとも同じであるため、SP
1モータの処理手順について説明する。データRD1が
確定された後に、SP1モータが駆動される(ステップ
S3)。
【0049】SP1モータの駆動が開始された後、セン
サ1がONしたか否かが判別され(ステップS4)、O
Nしたときには、ステップカウンタSC1がリセットさ
れ(ステップS5)るとともに、ステップカウンタSC
1が計数開始される(ステップS6)。
【0050】ステップカウンタSC1の計数の開始後、
タイマーによる停止指令信号があるか否かが判別され
(ステップS7)、停止指令信号があったときには、ス
テップカウンタSC1の値と前記データRD1の値が同
じであるか否かが判別される(ステップS8)。そし
て、それらの値が同じになったときにSP1モータが停
止される(ステップS9)。このとき、回転ドラム86
aに表示される識別情報は、前記データRD1に対応し
て決められた識別情報である。
【0051】上記ステップS3〜S9までの処理は、S
P2,SP3モータにおけるステップS3′〜S9′及
びステップS3″〜S9″と同じであり、回転ドラム8
6b,86cには、前記データRD2,RD3に対応す
る識別情報が表示されている。
【0052】上記のようにしてすべてのステッピングモ
ータ87a〜87cが停止した後、停止した3つの回転
ドラム86a〜86cに表示されている識別情報がすべ
て同一の特定識別情報であるか否かが判別され(ステッ
プS10)、同一の特定識別情報でないと判別された場
合には、まず左回転ドラム86aに表示されている識別
情報が特別識別情報「J」であるか否かが判別され(ス
テップS11)、特別識別情報「J」であると判別され
た場合には、中央及び右の回転ドラム86b,86cに
表示されている識別情報が同一の特定識別情報であるか
否かが判別される(ステップS12)。しかして、同一
特定識別情報であると判別された場合には、特定組合せ
態様であると判定されて大当り処理(可変入賞球装置5
5を所定の態様で駆動する)を行い(ステップS1
3)、処理を終了する。また、前記ステップS10にお
いて、すべて同一の特定識別情報であると判別された場
合にも、ステップS13に進んで大当り処理がなされ
る。一方、前記ステップS11において、左回転ドラム
86aの表示が特別識別情報「J」でないと判別された
場合、及び前記ステップS12において、中央及び右の
回転ドラム86b,86cに表示されている識別情報が
同一の特定識別情報でないと判別された場合には、いず
れも特定組合せ態様でないとして、大当り処理がなされ
ることなく、処理を終了する。
【0053】なお、上記した動作説明においては、始動
入賞したときに表示される識別情報を決定していたが、
停止指令信号があった後に、停止した位置を検出して識
別情報の組み合せを判定しても良い。これは、センサが
切欠部94a〜94cを検出してからSP1〜SP3モ
ータの停止するまでのステップ数を計数することにより
判定できる。
【0054】以上、説明したように、この実施形態にお
いては、大当りとなる特定組合せ態様が同一の特定識別
情報の組合せだけでなく、特別識別情報と同一の特定識
別情報との組合せでもよいため、最初に停止する回転ド
ラム(左側回転ドラム86a)に表示される識別情報が
特別識別情報「J」の場合には、次に停止する回転ドラ
ム(中央の回転ドラム86b)に表示される識別情報が
複数ある特定識別情報のいずれか1つであれば、その時
点で未だ大当りとなる可能性があり、最後に停止する回
転ドラム(右側の回転ドラム86c)の回転停止まで興
味をもって注視する。したがって、遊技者の期待感を大
いに抱かせることができる。
【0055】ところで、上記した実施形態においては、
可変表示装置70として、複数の回転ドラム86a〜8
6cを有するものを示したが、1つの回転ドラムを使用
した第7図に示すような可変表示装置115であっても
よい。これについて説明すると、可変表示装置115
は、遊技盤11の表面に取り付けられる取付基板116
を有している。取付基板116の上部には、上部装飾板
117が設けられ、この上部装飾板117の上部に通常
入賞口118が形成され、その下方に始動入賞記憶表示
部123が設けられている。
【0056】また、取付基板116には、その表面に複
数の識別情報が描かれた識別情報表示部としての回転表
示部材119が回転自在に設けられている。図示の実施
形態においては、識別情報として「1」〜「9」までの
数字と特別識別情報としての記号「J」が順序よく描か
れている。また、「1」〜「9」までの数字のうち特定
識別情報は、前記実施形態と同様に「1」「3」「5」
「7」「9」である。また、前記上部装飾板117の下
方には、回転表示部材119の一部を覆う一対の表示部
囲枠120a,120bが設けられ、該表示部囲枠12
0a,120bで挟まれる位置に一つの識別情報を臨ま
せるように識別情報表示部121が配置されている。そ
して、回転表示部材119の回転が停止して識別情報表
示部121に臨んだ識別情報がその回の回転における結
果表示となる。なお、識別情報表示部121の後方に
は、表示発光源124が配置され、識別情報表示部12
1で停止した識別情報が結果表示となる識別情報である
旨を分かり易くしている。
【0057】更に、取付基板116の中央には、ディジ
タル表示器で構成される結果表示部122a,122b
が2つ配置されている。この結果表示部122a,12
2bには、前記回転表示部材119の3回の回転うち2
回の回転による結果表示が表示されるようになってい
る。すなわち、打玉が始動入賞口14a〜14cに入賞
して始動スイッチ15a〜15cをONさせると、回転
表示部材119が3回回転し、最初の回転によって識別
情報表示部121に表示された識別情報が結果表示部1
22aに表示され、2回目の回転によって識別情報表示
部121に表示された識別情報が結果表示部122bに
表示されるようになっている。そして、3回目の回転に
よって識別情報表示部121に表示された識別情報と結
果表示部122a,122bに表示された識別情報との
組み合せにより可変入賞球装置55の開閉板58を開放
させるか否かが判断される。なお、図示の実施形態にお
いては、2つの結果表示部122a,122bを配置し
た例を示したが、組み合せる表示結果の数によって、そ
れ以上多くしても、あるいは1つであってもよい。もち
ろん、結果表示部を1つにした場合には、当該結果表示
部に表示された結果表示と回転表示部材119に表示さ
れた結果表示とで遊技者に与えるべき価値が判断され
る。
【0058】以上のように構成された可変表示装置11
5においても、回転表示部材119の最初の回転により
結果表示部122aに表示される識別情報が特別識別情
報「J」の場合には、次の回転により結果表示部122
bに表示される識別情報が複数ある特定識別情報のいず
れか1つであれば、その時点で未だ大当りとなる可能性
があり、最後の回転により表示される識別情報が決定さ
れるまで興味をもって注視する。したがって、遊技者の
期待感を大いに抱かせることができる。
【0059】以上、2種類の可変表示装置について説明
してきたが、特別識別情報、及び特定識別情報の数及び
種類は、実施形態に限定されず、例えば、特別識別情報
を複数設けてもよい。また、可変表示装置70と可変入
賞球装置55を別体に設けたものを示したが、一体的に
設けたものでもよく、また、可変入賞球装置55及び可
変表示装置70の構成も図示したもの限定されない。例
えば、可変入賞球装置として、開閉板58に変えて一対
の開閉翼片や摺動片を使用したものでも良く、可変表示
装置として、ドラム状の可変表示部材に変えて、セグメ
ントLED、LCD、EL、ルーレット式、リーフ式、
ベルト式、ドット表示器、その他の表示器等を使用した
ものでも良く、また、これらを組合せたものでも良い。
更に、可変表示装置70の可変表示を停止させるものと
して、タイマーによる自動停止に加えて停止スイッチに
より停止するようにしてもよい。また、識別情報表示部
材の個数や停止順序は、実施形態に限定されない。更
に、また識別情報表示部材(回転ドラムを含む)の可変
表示は、電源投入時より開始させ、始動入賞によりあら
ためて可変開始する構成のものでもよい。その場合、始
動入賞により可変開始したことを明確化するために可変
表示部材の可変表示の明るさを切り換えたり、可変表示
の速さを切り換えたりする方が好ましい。更には、識別
情報表示部材の可変表示を通常時可変表示させておくよ
うにして(この場合は、電源投入が可変表示開始信号発
生手段である)、始動入賞により停止するように構成し
ても良い。また、可変入賞球装置の開成回数、1回の開
成における入賞個数の上限は、10回、10個に限定さ
れない。また、1回の特定表示状態の発生によって可変
入賞球装置又は遊技盤上のすべての入賞口に入賞する入
賞玉の総数に上限を設けたうえで、開成回数や1回の開
成における入賞個数に上限を設けないようにしてもよ
い。
【0060】また、特定遊技状態の発生によって付与さ
れる遊技価値として、特定遊技状態の発生により所定数
の景品玉を直接払い出すようにしたものや、あるいは下
記のカード式弾球遊技機においては、所定の点数を与え
るようにしてもよい。
【0061】更に上述した実施形態においては、弾球遊
技機として、遊技者が借り受けた玉を打球供給皿7に投
入して遊技する形式のものを示したが、持ち玉データが
記憶された記憶媒体によって遊技機内に封入された封入
玉を弾発して遊技が行える形式の、いわゆるカード式の
弾球遊技機であってもよく、また、複数の通過口への通
過組合せにより所定個数(例えば、16個)のパチンコ
玉、又は所定枚数のコインを払出す、いわゆるアレンジ
式弾球遊技機であってもよい。
【0062】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、この発明に係る弾球遊技機は、遊技者に大きな利益
を付与する特定組合せ態様として、同一の特定識別情報
だけの組合せに加えて、一部の特定識別情報とその一部
の特定識別情報に共通する特別識別情報との組合せをも
含ましめたので、最初に停止される識別情報が特別識別
情報である場合には、次に停止する識別情報が複数ある
特定識別情報のうちの一部の特定識別情報の1つであれ
ばよく、遊技者の興味を識別情報表示部材の動作終了ま
で十分引きつけることができるとともに、遊技者に大き
な期待感を抱かせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変表示装置の分解斜視図である。
【図2】可変表示装置の上から見た断面図である。
【図3】回転ドラムの表面に描かれた識別情報の配列を
示す正面図である。
【図4】回転ドラムに使用されるステッピングモータの
駆動状態を示すタイムチャートである。
【図5】実施形態に係るパチンコ遊技機の制御を示すブ
ロック構成の制御回路図である。
【図6】図5に示す制御回路の具体的な動作を示すフロ
ー図である。
【図7】他の可変表示装置を示す正面図である。
【図8】弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正
面図である。
【図9】パチンコ遊技機の背面概略図である。
【図10】遊技盤の遊技領域の拡大正面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 11 遊技盤 55 可変入賞球装置 70 可変表示装置 86a〜86c 回転ドラム(識別情報表示部) 110 マイクロコンピュータ 115 可変表示装置 119 回転表示部材(識別情報表示部) 122a,122b 結果表示部(識別情報表示部)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の識別情報を表示する複数個の識別
    情報表示部に表示される識別情報の組合わせが予め定め
    た特定組合せ態様となる場合に所定の遊技価値を付与す
    る弾球遊技機において、前記複数個の識別情報表示部のうち、1つの識別情報表
    示部に表示される 複数の識別情報は、少なくとも1つの
    特別識別情報と、複数種類の特定識別情報と、を含み、
    残りの識別情報表示部に表示される複数の識別情報は、
    特別識別情報を除く複数種類の特定識別情報を含み、 前記特定組合せ態様は、前記複数個の識別情報表示部に
    表示された識別情報の組合せが同一の特定識別情報の組
    合せと、前記複数個の識別情報表示部に表示された識別
    情報の組合せが特別識別情報と前記複数種類の特定識別
    情報の全ての特定識別情報であって同種の特定識別情報
    との組合せと、からなることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 特別識別情報が含まれる1つの識別情報
    表示部は、最初に停止する識別情報表示部であることを
    特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
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