JP2719770B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2719770B2
JP2719770B2 JP7284677A JP28467795A JP2719770B2 JP 2719770 B2 JP2719770 B2 JP 2719770B2 JP 7284677 A JP7284677 A JP 7284677A JP 28467795 A JP28467795 A JP 28467795A JP 2719770 B2 JP2719770 B2 JP 2719770B2
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ball
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詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の表示結
果を導出可能な可変表示装置の表示結果が特定表示態様
となったときに可変入賞球装置を遊技者にとって有利な
ように変化せしめる弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技盤上に配設された可変表示装
置、例えば、複数のディジタル表示器や、複数の回転ド
ラムを可変表示させ、一定時間が経過することにより、
あるいは遊技者のストップスイッチの押圧操作によりそ
の可変表示を停止させ、その停止時の識別情報の組み合
せが予め定めた特定表示態様になると、遊技盤に設けら
れた可変入賞球装置が一定時間又は所定個数の入賞玉が
入賞するまで開放して、遊技者に多量の景品玉を払い出
すようにした弾球遊技機が市場に提供されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の弾球遊
技機においては、表示内容、例えば、特定表示態様の種
類が固定されているため、遊技者は、ただ単に操作ハン
ドルを操作して打玉を発射するのみで、長時間遊技を継
続する場合に遊技が単調となり、飽きられやすいという
問題があった。本発明は、上記した問題点に鑑みなされ
たもので、その目的とするところは、遊技の途中におい
て、表示内容を自動的に変更することを可能とすること
により遊技が単調とならず、飽きられない弾球遊技機を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、複数種類の表示結果を導出
可能な可変表示装置の表示結果が特定表示態様となった
ときに可変入賞球装置を遊技者にとって有利なように変
化せしめる弾球遊技機において、前記可変表示装置を表
示制御する可変表示制御手段は、所定条件が成立した場
合に前記可変表示装置の可変表示開始から可変表示終了
までの1回の可変表示を単位としてその単位における表
示内容が前記所定条件が成立する前の回の可変表示と成
立した後の回の可変表示とで異なるように表示内容を自
動的に変更する自動変更表示制御手段を包含すると共
に、該自動変更表示制御手段の作動後であっても前記特
定表示態様となる確率が作動前と変化しないことを特徴
とするものである。
【0005】このような構成を有する結果、所定条件が
成立したときに、可変表示装置の可変表示開始から可変
表示終了までの1回の可変表示を単位としてその単位に
おける表示内容が前記所定条件が成立する前の回の可変
表示と成立した後の回の可変表示とで異なるように表示
内容が自動的に変更されるので、遊技が単調とならず、
飽きられることがない。また、表示内容の変更が自動的
に行われるので、遊技者が各種の操作をする面倒がな
く、逆に操作をしないことにより遊技が単調となる可能
性もあるが、表示内容の変更が自動的に行われるので、
その単調さを防止することができる。更に、前記自動変
更表示制御手段の作動後であっても特定表示態様となる
確率が作動前と変化しないように制御することにより、
出玉率等への影響を抑えることができるので、管理のし
易い弾球遊技機とすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
に係る実施形態について説明する。
【0007】(1)弾球遊技機全体の構成 まず、図1を参照して、この実施形態が適用される弾球
遊技機の一例としてのパチンコ遊技機について説明す
る。図1は、パチンコ遊技機の正面図である。図におい
て、パチンコ遊技機1の額縁状の前面枠2には、扉保持
枠3が周設され、該扉保持枠3には、ガラス5(図4参
照)を有するガラス扉4及び前面扉6が一側を軸支され
て開閉自在に取り付けられている。ガラス扉4の後方で
あって、前記前面枠2の裏面の遊技盤保持枠50(図2
参照)には、遊技盤13が遊技盤止着部材29によって
着脱自在に設けられている。また、前面扉6の表面に
は、排出された景品玉を貯留し、かつ打玉の発射位置に
一個宛供給する打球供給皿7が固定されている。打球供
給皿7の上流側の内部空間には、遊技に関連する効果音
を発生するスピーカー8が内蔵されている。また、前面
扉6には、後述する可変表示装置60のドラム状可変表
示部材70a〜70cの回転を停止させるストップスイ
ッチ9が設けられるとともに、後述する可変入賞球装置
100を遊技者に有利な第1の状態とする特定表示態様
の種類、即ち表示内容を手動的に変更するための有効ラ
イン選択操作ボタン10も設けられている。この有効ラ
イン選択操作ボタン10を押圧することにより有効ライ
ン選択操作検出器10aがONするようになっている。
【0008】前記前面枠2の下方部には、打球発射機構
の一部を構成する操作ハンドル11や、前記打球供給皿
7に貯留しきれなかった景品玉を貯留するための余剰玉
受皿12が設けられている。このうち、前記操作ハンド
ル11に対応するように前記前面枠2の裏面には、図2
に示すように打球発射駆動部51が取り付けられてい
る。打球発射駆動部51は、取付基板52に集約して設
けられ、駆動源としての打球モータ53と、該打球モー
タ53の駆動回路を構成する触手検出回路54と、前記
打球モータ53の回転により往復回動して打玉を弾発す
る打球杆55と、該打球杆55の往復回動に連動して上
下動し、図示しない打球供給装置の玉送り部材を動作さ
せる玉送り摺動杆56とから構成されている。
【0009】前記遊技盤13の表面には、発射された打
玉を誘導するための打玉誘導レール14aと、該打玉誘
導レール14aによって誘導された打玉が落下するため
の遊技領域15を区画する遊技領域形成レール14bが
ほぼ円状に植立されている。遊技領域15のほぼ中央に
は、複数のドラム状可変表示部材70a〜70c及び可
変表示器66を有する可変表示装置60が設けられ、該
可変表示装置60の下方に大入賞口102を有する可変
入賞球装置100が設けられている。大入賞口102
は、遊技盤13の表面に対して下端を軸にして開放自在
な開閉板103によって覆われている。そして、可変入
賞球装置100の開閉板103は、前記可変表示装置6
0のドラム状可変表示部材70a〜70cと可変表示器
66との組み合せが所定の特定表示態様となったとき
に、特定遊技状態となり、所定期間(例えば、20秒経
過するまで、あるいは10個の入賞玉が発生するまで)
開放するように設定され、その開放している間遊技領域
15を落下する打玉を受止めるようになっている。そし
て、大入賞口102内に設けられた特定入賞口110に
入賞すると、再度上記した開放状態を繰り返し、特定入
賞口110に入賞玉が発生する毎に最高10回繰り返す
ことができるようになっている。なお、上記した特定表
示態様は、複数種類あり、その設定変更は、前記有効ラ
イン選択操作ボタン10によって行われる。これについ
ては後に詳述する。
【0010】また、可変入賞球装置100の下方には、
前記ドラム状可変表示部材70a〜70cの回転及び可
変表示器66の可変表示を許容する始動入賞口16a〜
16Cが設けられている。この始動入賞口16a〜16
cのうち、真ん中に設けられる始動入賞口16aに打玉
が入賞すると、それによって払出される景品玉数は、他
の入賞領域に打玉が入賞した際に払出される景品玉数よ
りも少なくなるように設定されている。また、始動入賞
口16a〜16cには、始動入賞玉検出器17a〜17
cが一体的に設けられ、始動入賞口16a〜16cに入
賞した打玉を検出して後述するマイクロコンピュータ1
20に検出信号を送るようになっている。
【0011】更に、遊技領域15には、前記可変表示装
置60の左右側方及び下部側方に通常入賞口18a,1
8b、19a,19bが設けられている。また、可変表
示装置60の上部にも通常入賞口63が設けられてい
る。
【0012】なお、上記した各入賞領域のうち、前記始
動入賞口16aだけは、前述したように他の入賞口、あ
るいは入賞領域よりも払出される景品玉数が少なく設定
されているが、これは、以下の理由による。すなわち、
始動入賞口16a〜16cにより多くの打玉を入賞させ
ることによりドラム状可変表示部材70a〜70c及び
可変表示器66の回転回数を多くして、特定遊技状態と
なる確率を高めるという期待と、すべての始動入賞口1
6a〜16cへの入賞による景品玉数を少なく設定する
と、入賞した割合に対して払出される景品玉数が少なく
なるという不満と、を調和させるために設定されたもの
である。なお、この実施形態では、始動入賞口16aに
打玉が入賞した場合には、7個の景品玉が払出され、他
の入賞領域に打玉が入賞した場合には、13個の景品玉
が払出されるようになっている。もちろん、始動入賞口
16aに入賞する確率に応じてこれらの払出される景品
玉数の設定を変えることは差し支えない。
【0013】また、遊技領域15には、落下する打玉の
流下速度や方向を変化せしめる風車20a,20b,2
1a,21bや多数の障害釘22が設けられるととも
に、前記した特定遊技状態になったときに点灯又は点滅
して遊技者にその旨を報知する遊技効果ランプ23a,
23bが設けられている。この遊技効果ランプ23a,
23bと同じ効果を奏するものとして前記前面枠2の上
部に設けられる枠ランプ24a,24bや、前記風車の
うち上部左右に配置されるランプ付風車20a,20b
がある。なお、これらのランプ類は、特定遊技状態とな
ったときだけでなく、前記ドラム状可変表示部材70a
〜70c等が回転しているときにも異なる態様で点灯、
あるいは点滅して遊技の雰囲気を盛り上げるようになっ
ている。更に、遊技領域15の最下方には、上記したい
ずれの入賞領域にも入賞しなかった打玉が遊技盤13の
後方に導かれるアウト口25が設けられている。
【0014】次に、図2を参照してパチンコ遊技機1の
背面の構造について説明する。前記遊技盤13の裏面に
は、前記各入賞領域に入賞した入賞玉を左右に振分けな
がら下方に誘導する誘導径路が形成された入賞玉集合カ
バー体26が固定されている。この入賞玉集合カバー体
26のほぼ中央には、前記可変表示装置60のドラムモ
ータ73を有する駆動機構を収納する収納ボックス72
が後方に突出するように開口が開設され、更に、その下
方には、可変入賞球装置100の開閉板103を開閉駆
動するためのソレノイド104が固定されている。な
お、可変入賞球装置100の裏側には、前記特定入賞口
110に打玉が入賞したことを検出するV入賞玉検出器
112や、前記大入賞口102に入賞した入賞玉を計数
するための10カウント検出器113も設けられてい
る。また、前記入賞玉集合カバー体26の裏面上部に
は、遊技盤13に設けられる前記したスイッチやランプ
及び駆動源等から延びる配線を中継する中継端子基板2
7が取り付けられている。
【0015】また、パチンコ遊技機1の背面には、機構
板30が開閉自在に取り付けられている。この機構板3
0は、前記遊技盤13に設けられた入賞口からの入賞玉
を処理して、その入賞玉に対応する所定個数の景品玉を
排出するための各種の機構が設けられるものである。し
かして、機構板30には、機構板30を閉じた状態で係
止する固定部材31によって前記遊技盤保持枠28に固
定支持されるようになっている。更に、機構板30のほ
ぼ中央には、窓開口32が開設され、この窓開口32の
下方位置に第1の入賞玉集合樋33aと第2の入賞玉集
合樋33bが形成されている。第1の入賞玉集合樋33
aは、前記した各種の入賞口のうち始動入賞口16aを
除く入賞口に入賞した入賞玉が誘導されるもので、機構
板30の前面側に形成される。また、第2の入賞玉集合
樋33bは、始動入賞口16aだけに対応するもので、
始動入賞口16aに入賞した入賞玉を誘導するものであ
る。なお、第2の入賞玉集合樋33bは、窓開口32の
下縁に沿って機構板30の後面側に形成されるものであ
る。第1の入賞玉集合樋33a及び第2の入賞玉集合樋
33bに誘導された入賞玉は、後述する入賞玉処理機構
47a,47bに導かれるようになっている。
【0016】機構板30の後面側には、パチンコ遊技機
設置台の図示しない補給機構から補給される景品玉を遊
技者に払い出すための各種の機構が設けられている。こ
れらの機構について、以下説明すると、機構板30の上
部には、景品玉タンク34が固定されている。この景品
玉タンク34には、上記した補給機構から多量の景品玉
が補給されるようになっている。
【0017】景品玉タンク34の下方には、景品玉を整
列させるための景品玉誘導樋35が設けられている。こ
の景品玉誘導樋35は、景品玉が3列に整列して自然流
下するように傾斜して取り付けられる。このように景品
玉誘導樋34を景品玉が3列になって流下するように構
成したのは、前記したように遊技盤13に設けられた入
賞口への入賞により2種類の景品玉数を払い出すように
構成したためである。
【0018】景品玉誘導樋35の下流側には、屈曲樋3
6が接続されるように取り付けられている。この屈曲樋
36は、景品玉誘導樋35を流下してきた景品玉の流下
方向を180度転換させるとともに、連続して流下して
いる景品玉の玉圧を弱めるためにある。
【0019】屈曲樋36の下流側には、景品玉払出装置
37a,37bが接続されている。景品玉払出装置37
a,37bは、所定個数の景品玉を受け入れて、その所
定個数の景品玉を入賞玉処理機構47a,47bの動作
に連動して払い出すものである。そして、景品玉払出装
置37a,37bは、前記した異なる景品玉数に対応す
るように前後方向に重複して形成されている。なお、当
然のことながら入賞玉処理機構47a,47bも前後方
向に重複して設けられるが、この入賞玉処理機構47
a,47bは、1つの共通した駆動モータ48によって
駆動される回転カムによりそれぞれの入賞玉集合樋33
a,33bに誘導された入賞玉が押出されることにより
景品玉払出装置37a,37bを動作させるようになっ
ている。
【0020】景品玉払出装置37a,37bから払出さ
れた景品玉は、景品玉放出通路38に排出される。景品
玉放出通路38には、その下端に誘導開口39が開設さ
れ、この誘導開口39が前記打球供給皿7に連通してい
る。また、誘導開口39の一側には、余剰玉通路41と
連絡するための連絡樋40が設けられ、余剰の景品玉を
余剰玉通路41に誘導するようになっている。余剰玉通
路41は、その下端が前面枠2の裏面に取付られる接続
樋44に接続され、余剰の景品玉を前記余剰玉受皿12
に誘導するようになっている。また、余剰玉通路41の
一側側壁には、景品玉充満検知板42が上端を中心にし
て揺動自在に設けられている。しかして、景品玉充満検
知板42は、景品玉によって余剰玉通路41内が満杯に
なったときに該景品玉に押圧されて揺動し、前記した図
示しない打球供給装置の玉送り部材の動作を固定して打
玉を打球発射位置に供給しないようしている。また、景
品玉充満検知板42の対向する位置に充満検知スイッチ
43が設けられている。そして、景品玉充満検知板42
が揺動されたときに充満検出スイッチ43がOFFとな
り、入賞玉処理機構47a,47bの前記駆動モータ4
8の回転を停止させるようになっている。したがって、
充満検知板42が動作したときには、打球の弾発ができ
なくなるとともに、景品玉の払出も行われなくなる。
【0021】更に、機構板30には、前記アウト口25
から排出されるアウト玉を誘導するアウト玉誘導樋45
が取り付けられ、このアウト玉誘導樋45に誘導された
アウト玉がその流下端であるアウト玉放出口46からパ
チンコ遊技機1外に排出されるようになっている。ま
た、機構板30には、可変表示装置60や可変入賞球装
置100を制御するための制御回路基板を収納した制御
基板ボックス49や、パチンコ遊技機1の電源を供給す
るためのターミナルボックス50が取り付けられてい
る。
【0022】(2)可変表示装置 次に、図3ないし図5を参照して可変表示装置の構成に
ついて説明する。可変表示装置60は、前記遊技盤13
の表面に取り付けられる取付基板61と、遊技盤13の
裏面に取り付けられる駆動機構部分を収納する収納ボッ
クス72とに分けられる。そこで、まず遊技盤13の表
面に取り付けられる取付基板61の構成について説明す
る。
【0023】取付基板61の上部には、通常入賞口63
が形成され、その通常入賞口63の前面に上部装飾板6
2が取り付けられている。また、取付基板61の下方部
分には、透明の前面カバーレンズ64が円弧状に取り付
けられている。この前面カバーレンズ64は、ドラム状
可変表示部材70a〜70cの表面に描かれた図柄が3
つ分見えるような大きさに選ばれ、特に中央の図柄がよ
り大きく見えるように拡大レンズ部65を構成してい
る。
【0024】前面カバーレンズ64の上方で前記上部装
飾板62の中央には、可変表示器66が設けられてい
る。この可変表示器66は、電気的可変表示部材として
7セグメントLEDが使用されて、「7」「A」「F」
「J」「L」「P」の6種類の図柄を表示することがで
きるとともに、上記ドラム状可変表示部材70a〜70
cと協動して特定表示態様を表示するために設けられる
ものである。すなわち、ドラム状可変表示部材70a〜
70cの表示態様と可変表示器66との表示態様との組
み合せが予め定められた特定表示態様であるときに可変
入賞球装置100を遊技者に有利な第1の状態に変化さ
せるものである。なお、可変表示器66は、特定遊技状
態となったときは、可変入賞球装置100の開閉板10
3の開成回数を表示するために使用されるようになって
おり、更に、この実施形態の場合には、開閉板103の
1回の開成中に入賞した入賞玉数を表示する入賞個数表
示器67(図8参照)を兼用している。この場合、開閉
板103が開成した直後の僅かな時間だけ開成回数を先
に表示させ、その後、入賞個数を表示させるように制御
される。なお、入賞個数表示器67を別途設けてもよ
い。
【0025】また、前記上部装飾板62には、前記可変
表示器66の左右に始動入賞記憶表示器68a〜68d
が設けられている。この始動入賞記憶表示器68a〜6
8dは、可変表示装置60が動作中に前記始動入賞口1
6a〜16cに入賞して記憶された入賞玉を表示させる
ためのものであり、最高4個まで記憶表示される。した
がって、可変表示装置60の動作が終了した時点で、始
動入賞記憶表示器68a〜68dが点灯していれば、そ
の点灯している数だけ再度可変表示装置60が動作し、
その動作開始毎に1つづつ消灯する。
【0026】更に、取付基板61には、前記前面カバー
レンズ64の左右に有効ライン表示器69a〜69eが
縦方向に配置されている。この有効ライン表示器69a
〜69eは、ドラム状可変表示部材70a〜70cの停
止時の図柄の組み合せが有効となるラインを指定するも
ので、中央に停止した横方向の組み合せだけを有効(1
ラインという)とする表示は、有効ライン表示器69a
が点灯することによってなされ、中央に加えて上下に停
止した横方向の組み合せを有効(3ラインという)とす
る表示は、有効ライン表示器69a,69b,69cが
点灯することによってなされ、中央及び左右に加えて停
止した図柄の横方向及び斜め方向の組み合せを有効(5
ラインという)とする表示は、すべての有効ライン表示
器69a〜69eが点灯することによりなされる。そし
て、上記した有効ラインの切換は、前記有効ライン選択
操作ボタン10を遊技者が押圧したときに成される。す
なわち、電源投入時には、自動的に1ラインが指定さ
れ、有効ライン選択操作ボタン10を押圧する毎に1ラ
イン→3ライン→5ライン→1ライン・・・・・と切り
換えることができる。
【0027】このように、この実施形態においては、有
効ライン選択操作ボタン10を押圧操作したときに、特
定表示態様となる種類を変更することができるので、遊
技の途中でその特定種類を変更することにより遊技に変
化を持たせることができ、飽きることがない。ただし、
上記のように有効ラインを多く設定することができるよ
うにした場合には、特定表示態様の出現確率を一定にす
るため、ドラム状可変表示部材70a〜70c及び可変
表示器66の特定表示態様となる表示態様の組み合せを
有効ライン選択ボタン10の操作毎に表示内容を変化さ
せるようにしなければならない。例えば、1ラインが指
定された場合には、1ライン上に「ゾロ目」(後述する
ようにドラム状可変表示部材70a〜70cは、「0〜
9」の10種類の数字を表示する)で、可変表示器66
に6種類の中から「7」又は「A」又は「F」が表示さ
れたときに特定表示態様となり、そのときの確率は、 1×10/1000×3/6=1/200 となり、3ラインが指定された場合には、3ライン上に
「奇数のゾロ目」で可変表示器66に「7」又は「F」
が表示されたとき特定表示態様となり、そのときの確率
は、 3×5/1000×2/6=1/200 となり、5ラインが指定された場合には、5ライン上に
「3又は7のゾロ目」で可変表示器66に「7」又は
「A」又は「F」が表示されたとき特定表示態様とな
り、そのときの確率は、 5×2/1000×3/6=1/200 となる。つまり、いずれのラインを選択しても特定表示
態様の出現確率は、変化することなく、ただ特定表示態
様となる種類、所謂遊技内容が変化するに過ぎず、その
ことによって遊技の興趣を盛り上げるものである。
【0028】上記のように確率を変化させることなく特
定表示態様となる種類だけを変化させるのは、遊技者が
ラインを選択することにより行われる場合に、特に必要
であるが、ラインの選択をランダムに行う場合(自動的
に行う場合)にも、特定表示態様となる図柄の組み合せ
を変化させることが望ましい。
【0029】次に、遊技盤13の裏面に取り付けられる
収納ボックス72の構造について説明する。この収納ボ
ックス72内には、可変表示装置60の主要部であるド
ラム状可変表示部材70a〜70cを回転せしめる駆動
機構が収納されている。ドラム状可変表示部材70a〜
70cの外周表面には、複数の図柄(この実施形態で
は、「0〜9」までの10種類の数字)を有する図柄表
示シール71a〜71cが貼付されている。したがっ
て、駆動機構は、上記図柄が前記前面カバーレンズ64
に3つ正確に見えるようにドラム状可変表示部材70a
〜70cを停止し、且つ停止した図柄の組み合せを判定
するための検出手段を有するように構成されるものであ
る。
【0030】しかして、収納ボックス72の一側側壁に
は、ギヤボックス78が該側壁との間に空間部を有して
取り付けられ、該ギヤボックス78にドラムモータ73
が固着されている。ドラムモータ73のモータ出力軸7
4には、駆動ギヤ75が固定され、該駆動ギヤ75と噛
み合う伝達ギヤ76が回転シャフト77に固定されてい
る。なお、駆動ギヤ75と伝達ギヤ76とは、前記ギヤ
ボックス78内に位置するように配設される。前記回転
シャフト77は、収納ボックス72の両側側壁の前方に
設けたシャフト軸受79a,79bによって回転自在に
軸支されている。従って、回転シャフト77は、前記ド
ラムモータ73が回転すると、駆動ギヤ75および伝達
ギヤ76を介して一定速度で回転することになる。な
お、この回転速度は、ドラム状可変表示部材70a〜7
0cに描かれた図柄が、通常の人では、識別できない速
度に選定される。これは、識別できる速度で回転する
と、熟練した遊技者の中には、前記したストップスイッ
チ9を操作することによって、ドラム状可変表示部材7
0a〜70cに描かれた図柄の組み合わせを意図的に特
定表示態様となるように狙って停止させることができる
ようになるので、これを防止するためである。
【0031】前記回転シャフト77には、適宜の間隔を
置いて、固定ワッシャー82a〜82hが固定されてい
る。そして、固定ワッシャー82bと82cとの間に左
側のドラム状可変表示部材70aが、固定ワッシャー8
2dと82eとの間に中央のドラム状可変表示部材70
bが、固定ワッシャー82fと82gとの間に右側のド
ラム状可変表示部材70cがそれぞれ回転シャフト77
に遊嵌されている。更に、固定ワッシャー82b,82
d,82fと各ドラム状可変表示部材70a〜70cの
中心軸との間には、係止リング81a〜81cを介して
スプリング83a〜83cが挿入され、常にスプリング
83a〜83cの付勢力により、ドラム状可変表示部材
70a〜70cを一方の固定ワッシャー82c,82
e,82g側へ押圧している。これにより回転シャフト
77の回転力を各ドラム状可変表示部材70a〜70c
に伝達するとともにドラム状可変表示部材70a〜70
cが停止したときにも回転シャフト77とスリップする
ようになっている。
【0032】ドラム状可変表示部材70a〜70cの一
側側面外周沿には、ラチェット歯車80a〜80cが一
体的に突設形成され、後述するストップレバー93a〜
93cの鉤部94a〜94cと係合するようになってい
る。このラチェット歯車80a〜80cの歯数は、ドラ
ム状可変表示部材70a〜70cの表面に描かれた図柄
の数と同一の数(図示の実施形態では10個)だけ形成
されている。また、ラチェット歯車80a〜80cの内
側中心寄りには、多数の透孔84が穿設され、これらの
透孔84は、複数種類(図示の実施形態では、五種類)
の透孔に分類される。なお、透孔84は、内部を通過す
る光が散乱しないように筒状に形成される。
【0033】また、収納ボックス72の一方の側壁に
は、投光器カバー87a〜87eに納められた投光器8
5a〜85eが設けられ、他方の側壁には、投光器85
a〜85eに対応して、やはり受光器カバー88a〜8
8eに納められた受光器86a〜86eが設けられてい
る。投光器85a〜85eは、たとえば発光ダイオード
で構成されており、受光器86a〜86eは、たとえば
フォトダイオードやフォトトランジスター等で構成され
ている。各投光器85a〜85eから発せられた光は、
前記透孔84のいずれかを通過して各受光器86a〜8
6eに到達するが、どの受光器86a〜86eが光を受
けたかは、後述する制御回路によって判断される。な
お、上記した実施形態においては、3つのドラム状可変
表示部材70a〜70cの表示結果を一度に検出できる
構成を示したが、各ドラム状可変表示部材70a〜70
cの表示結果をそれぞれ独立に検出できる構成としても
よい。
【0034】収納ボックス72の後壁前面には、後壁後
面に配置される放熱用のソレノイド取付板90と連結し
て3つのドラムソレノイド89a〜89cが取り付けら
れ、該ドラムソレノイド89a〜89cの上部から突出
するプランジャー91a〜91cには、それぞれストッ
プレバー93a〜93cが結合されている。なお、プラ
ンジャー91a〜91cには、復帰バネ92a〜92c
が周設され、常にプランジャー91a〜91cを上方向
に付勢している。各ストップレバー93a〜93cに
は、共通的に1本の支軸95が挿通され、この支軸95
を中心にして上下方向に回動するようになっている。各
ストップレバー93a〜93cの先端には、鉤部94a
〜94cが形成され、この鉤部94a〜94cが前記ラ
チェット歯車80a〜80cと係合して、各ドラム状可
変表示部材70a〜70cを停止保持するようになって
いる。また、収納ボックス72の下壁裏面には、可変表
示装置60に設けられる電気的部品からの配線、たとえ
ば、ドラムソレノイド89a〜89cから延びる配線9
6a〜96cを中継する接続端子板97(図5参照)が
取り付けられている。
【0035】上記のように構成されたドラム状可変表示
部材70a〜70cとストップレバー93a〜93cと
の関係について説明すると、ドラムソレノイド89a〜
89cが励磁されている間は、ストップレバー93a〜
93cの鉤部94a〜94cが上方に回動して、ラチェ
ット歯車80a〜80cとの係合が外れ、ドラム状可変
表示部材70a〜70cが回転シャフト77の回転に応
じて回転する。ドラムソレノイド89a〜89cが消磁
すると、プランジャー91a〜91cは、復帰バネ92
a〜92cの付勢力によって復帰され、これによりスト
ップレバー93a〜93cの鉤部94a〜94cが下方
に回動して、ラチェット歯車80a〜80cに噛み合
い、直ちにドラム状可変表示部材70a〜70cの回転
を停止させる。
【0036】(3)可変入賞球装置 次に、図6及び図7を参照して、可変入賞球装置の構成
について説明する。可変入賞球装置100は、前記遊技
盤13に取り付けられる取付基板101を有し、その取
付基板101の上部に長方形状の大入賞口102が開設
されている。この大入賞口102には、下端両サイドを
軸支して、取付基板101に対して垂直方向に開閉自在
とされる開閉板103によって塞がれている。この開閉
板103は、前記したようにソレノイド104によって
開閉制御され、開成中には、遊技領域15を落下する打
玉を受止めて大入賞口102に導き入賞玉とする。ま
た、開閉板103の前面中央には、パチンコ玉が通過し
得る間隔を置いて一対のガイド片105a.105bが
突設されている。このガイド片105a,105bは、
開閉板103が閉成中には、遊技領域15を落下する玉
を下方へ誘導するように作用し、開閉板103が開成中
には、取付基板101と当接して開閉板103の開成角
度を規制するようになっている。また、取付基板101
の下方には、前記ガイド片105a,105bと垂直線
上に並ぶ一対の誘導壁106a,106bが突設され、
その誘導壁106a,106bの間隔が通過口107を
構成している。そして、通過口107の下方には、前記
始動入賞口16aが配置されている。したがって、前記
ガイド片105a,105b、誘導壁106a,106
b及び始動入賞口16aは、1つの鉛直線L上に並ぶよ
うに配置され、開閉板103が閉成中のときにガイド片
105a,105bを通過した打玉は、誘導壁106
a,106bを通って始動入賞口16aに誘導される可
能性が極めて高くなる。なお、誘導壁106a,106
bの前面には、前飾板108が固定されているととも
に、図示の実施形態においては、ガイド片105a,1
05bの上方に遊技盤13に打玉をガイド片105a,
105bに誘導するための障害釘22が植立されてい
る。
【0037】一方、前記開閉板103の裏面には、図7
に示すように一対の案内片109a,109bが突設さ
れている。そして、この案内片109a,109bの後
方の空間が3つに分割され、案内片109a,109b
に対応する中央に空間が特定入賞口110を構成し、左
右の空間が通常入賞口111a,111bを構成してい
る。また、案内片109a,109bは、前記ガイド片
105a,105bに対応する位置に突設されているの
で、特定入賞口110も前記鉛直線L上に位置すること
になる。したがって、図示の実施形態の場合には、特定
入賞口110と始動入賞口16aとが1つの鉛直線L上
に形成されているので、遊技者が可変入賞球装置100
の中央に打玉を落下させるように狙うことにより開閉板
103が閉成中には、始動入賞口16aに入賞させ易く
して可変表示装置60の動作回数を多くする期待感を増
し、開閉板103が開成中には、特定入賞口110に入
賞させ易くして可変入賞球装置100の再度の開成が行
われ易くしている。なお、可変入賞球装置100の裏面
には、前記したようにV入賞玉検出器112及び10カ
ウント検出器113が設けられている。
【0038】(4)制御回路及び遊技動作 次に、上記したパチンコ遊技機1の遊技動作について図
8及び図9ないし図11を参照して説明する。まず、パ
チンコ遊技機1の制御について図8に基づいて説明す
る。図8は制御回路構成ブロック図である。
【0039】図において、制御回路は制御中枢としての
マイクロコンピュータ120を含む。マイクロコンピュ
ータ120は、以下に述べるようなパチンコ遊技機1の
全体の動作を制御する機能を有する。このために、マイ
クロコンピュータ120は、たとえば、数チップのLS
Iで構成されており、その中には、制御動作を所定の手
順で実行することのできるMPU121と、MPU12
1の動作プログラムデータを格納するROM122と、
必要なデータの書込み及び読出しができるRAM123
とを含む。更に、マイクロコンピュータ120は、入力
信号を受けてMPU121に入力データを与える入力回
路124と、MPU121からの出力データを受けて外
部に出力する出力回路125と、MPU121から音デ
ータを受けるサウンドジェネレータ126と、電源投入
時にMPU121にリセットパルスを与えるパワーオン
リセット回路127と、MPU121にクロック信号を
与えるクロック発生回路128と、クロック発生回路1
28からのクロック信号を分周して割込パルスを定期的
にMPU121に与えるパルス分周回路(割込パルス発
生回路)129と、MPU121からのアドレスデータ
をデコードするアドレスデコード回路130を含む。
【0040】MPU121はパルス分周回路129から
定期的に与えられる割込パルスに応じて、割込制御ルー
チンの動作を実行することが可能となる。またアドレス
デコード回路130はMPU121からのアドレスデー
タをデコードし、ROM122、RAM123、入力回
路124、出力回路125、サウンドジェネレータ12
6にそれぞれチップセレクト信号を与える。なお、この
実施形態では、ROM122は、その内容の書き換え、
すなわち必要が生じた場合には、その中に格納されたM
PU121のためのプログラムデータを変更することが
できるようにプログラマブルROMが用いられる。そし
て、MPU121は、ROM122内に格納されたプロ
グラムデータに従って、かつ以下に述べる各制御信号の
入力に応答して、可変表示装置60や可変入賞球装置1
00等に対して制御信号を与える。
【0041】マイクロコンピュータ120には、入力信
号として、次のような信号が与えられる。まず、始動入
賞口16a〜16cのそれぞれに対応して設けられた始
動入賞玉検出器17a〜17cの検出信号は、始動入賞
玉検出回路131に与えられ、マイクロコンピュータ1
20に始動入賞玉検出信号が与えられる。ストップスイ
ッチ9で検出された検出信号は、ストップスイッチ回路
132に与えられ、ストップ信号としてマイクロコンピ
ュータ120に与えられる。有効ライン選択操作ボタン
10に対応して設けられた有効ライン選択操作検出器1
0aで検出された検出信号は、選択操作検出回路133
に与えられ、特定表示態様の選択信号としてマイクロコ
ンピュータ120に与えられる。V入賞玉検出器112
で検出された検出信号は、V入賞玉検出回路134に与
えられ、繰り返し信号としてマイクロコンピュータ12
0に与えられる。10カウント検出スイッチ113で検
出された検出信号は、10カウント検出回路135に与
えられ、入賞玉数計数信号としてマイクロコンピュータ
120に与えられる。受光器86a〜86eで検出され
た検出信号は、受光器回路136に与えられ、ドラム状
可変表示部材70a〜70cの組み合せ判定信号として
マイクロコンピュータ120に与えられる。
【0042】また、マイクロコンピュータ120は、以
下の回路及び装置に制御信号を与える。まず、投光器回
路137を介して投光器85a〜85eに点灯信号を与
える。モータ回路138を介してドラム状可変表示部材
70a〜70cのドラムモータ73に駆動信号を与え
る。ソレノイド回路139を介してドラム状可変表示部
材70a〜70cのドラムソレノイド89a〜89cに
ドラム駆動信号を与える。ソレノイド回路140を介し
てソレノイド104に駆動信号を与え、開閉板103の
開閉を行う。ランプ回路141を介して、特定遊技状態
に対応して設けられる遊技効果ランプ23a,23b、
及び24a,24bをそれぞれ点灯もしくは点滅させる
ための制御信号を与える。LED回路142を介して、
始動入賞口16a〜16cに入賞した数を表示する始動
入賞記憶表示器68a〜68dを点灯させるための制御
信号を与える。LED回路143を介して、有効ライン
選択操作ボタン10によって選択された有効ラインを表
示する有効ライン表示器69a〜69eを点灯させるた
めの制御信号を与える。ディジタル表示駆動回路144
を介して、可変表示器66及び入賞個数表示器67を表
示させるための制御信号を与える。更に、アンプ145
を介してスピーカー8から効果音を報知させる。なお、
上記構成の各回路には、電源回路146から所定の直流
電圧が供給される。
【0043】次に、図9ないし図11のフロー図を参照
して図8に示す制御回路の動作を説明する。制御回路の
電源がONされると、マイクロコンピュータ120は、
すべての値を初期化して次の信号を待つ。ところでマイ
クロコンピュータ120は、上記初期化が終了すると、
図9に示される割込ルーチンが常に割込まれるように処
理される。この割込ルーチンは、パルス分周回路(割込
パルス発生回路)129から4mSごとに割込まれる信
号に基づいてステップS1〜ステップS4の処理を行
う。すなわち、遊技中のパチンコ玉が、始動入賞口16
a〜16cのいずれかに入賞したか否かを始動入賞玉検
出器17a〜17cの検出信号に基づいて判別し(ステ
ップS1)、いずれかの始動入賞口16a〜16cに入
賞していた場合には、前記RAM123内に記憶されて
いる始動入賞記憶カウンタの値が「4」か否かが判別さ
れ(ステップS2)、「4」でない場合には、始動入賞
記憶カウンタに記憶されている数値に1を加える(ステ
ップS3)とともにLED回路142を介して始動入賞
記憶表示器68a〜68dを点灯させ(ステップS
4)、割込みを終了する。一方、ステップS1で始動入
賞検出器17a〜17cからの検出信号がない場合、お
よびステップS2で始動入賞記憶カウンタに記憶されて
いる数値が「4」の場合にも割込みは、終了する。上記
のステップS1からステップS4までは、マイクロコン
ピュータ120により常に割込処理されている。
【0044】一方、メインルーチンに戻って説明する
と、初期化された後に、パチンコ遊技機1でゲームが始
められ、遊技盤13の遊技領域15にパチンコ玉が打ち
込まれ、打ち込まれたパチンコ玉が、前記割込ルーチン
によって処理されたところにより、始動入賞記憶カウン
タの値が「0」か否かが判別される(ステップS5)。
始動入賞記憶カウンタの値が「0」の場合は、有効ライ
ン選択操作ボタン10を能動化する処理を行った(ステ
ップS6)後に、有効ライン選択操作検出器10aがO
Nされたか否かを判別し(ステップS7)、操作された
場合には、有効ラインの設定を次の設定に変更し(ステ
ップS8)、有効ライン表示器69a〜69eによって
有効ラインを表示して(ステップS9)、前記ステップ
S5に戻る。すなわち、初期化した時点では、1ライン
が指定されているので、有効ライン選択操作ボタン10
が1回押圧されると3ラインに変更され、更に、1回押
圧されると5ラインに変更される。ただし、この実施形
態の有効ラインの設定は、始動入賞記憶カウンタの値が
「0」のとき、すなわち、始動入賞口16a〜16cに
入賞玉が発生する以前であり、可変表示装置60が動作
中は、変更できないように設定されている。もちろん、
このように設定することなく、例えば、ドラム状可変表
示部材70a〜70cが停止する直前まで、すなわち、
ストップスイッチ9が押圧されるまで、あるいは一定時
間(例えば、5秒)経過する直前まで変更可能としても
よい。
【0045】一方、前記ステップS5において、始動入
賞記憶カウンタの値が「0」でないと判別された場合に
は、マイクロコンピュータ120は、まず、有効ライン
選択操作ボタン10が動作しないように不能動化し(ス
テップS10)、次いで、始動入賞記憶カウンタから1
を減じ、これに対応して始動入賞記憶表示器68a〜6
8dを1つ消灯し(ステップS11)、その後、ソレノ
イド励磁信号をソレノイド回路139に与えて、ドラム
ソレノイド89a〜89cをON(励磁)する(ステッ
プS12)。更に、ドラムソレノイド89a〜89cが
ONされた後、ドラム状可変表示部材70a〜70cの
ラチェット歯車80a〜80cとストップレバー93a
〜93cの鉤部94a〜94cとの係合を完全に解除す
るために、微小時間(約100mS)だけ時間を経過さ
せてから(ステップS13)、ドラム回転制御信号及び
ディジタル可変表示開始信号をモータ回路138及びデ
ィジタル表示駆動回路144に与えて、ドラムモータ7
3及び可変表示器66を回転及び可変駆動させて、ドラ
ム状可変表示部材70a〜70c及び可変表示器66の
可変表示を開始させる(ステップS14)。そして、可
変表示している旨を報知する(ステップS15)。
【0046】次に、ドラム状可変表示部材70a〜70
c及び可変表示器66の可変表示が開始してから、遊技
者がストップスイッチ9を押圧したか否かの判別が行わ
れ(ステップS16)、もし、押圧されていない場合に
は、次のステップS17で可変表示開始から一定時間
(例えば、5秒)経過したか否かが判別される。もし、
一定時間経過していない場合はステップS16に戻る。
ステップS16でストップスイッチ9が押圧されるか、
あるいはストップスイッチ9が押圧されることなく可変
表示開始から一定時間経過した後には、10通りの時間
の中から、ランダムに選択された1つの時間TR1経過
させた(ステップS18)後に、まず、左の可変表示部
材70aが停止される(ステップS19)。これはマイ
クロコンピュータ120がソレノイド回路139に対し
て励磁停止信号を送り、ドラムソレノイド89aを消勢
させることによって行われる。また、それと同時にアン
プ145に音声信号を与えて、左の可変表示部材70a
が停止したことを表示する音声をスピーカー8から発生
させる(ステップS20)。左の可変表示部材70aが
停止した後、再度、10通りの時間の中から、ランダム
に選択された1つの時間TR2経過後に(ステップS2
1)、ドラムソレノイド89bがOFFされて中央の可
変表示部材70bが停止される(ステップS22)とと
もに、中央の可変表示部材70bが停止したことを表示
する音声が発生させられる(ステップS23)。更に、
中央の可変表示部材70bが停止した後、同様に、10
通りの時間の中から、ランダムに選択された1つの時間
TR3経過後に(ステップS24)、ドラムソレノイド
89cがOFFされて右の可変表示部材70cが停止さ
れる(ステップS25)とともに、右の可変表示部材7
0cが停止したことを表示する音声が発生させられる
(ステップS26)。なお、上記した微小時間TR1の
時間の選択は、停止条件成立時に行ってもよいし、始動
入賞時に行うようにしてもよい。同様に、微小時間TR
2,TR3及び後述するTR4の時間の選択は、停止条
件成立時に行ってもよいし、先の微小時間TRn−1
(n=2〜4)の経過時に行うようにしてもよい。
【0047】3つのドラム状可変表示部材70a〜70
cが停止した後に、マイクロコンピュータ120から、
投光器回路137に制御信号が与えられて、投光器85
a〜85eが点灯される(ステップS27)。投光器8
5a〜85eが点灯されて6通りの時間の中から選択さ
れた1つの微小時間TR4を経過させる(ステップS2
8)。ステップS28で微小時間TR4が経過した後
に、可変表示器66のディジタル可変表示が停止し(ス
テップS29)、それが停止した旨が報知される(ステ
ップS30)。上記のようにしてすべてのドラム状可変
表示部材70a〜70c及び可変表示器66が停止した
後には、まず、前記ステップS8において設定された有
効ラインの判定が行われる。すなわち、設定された有効
ラインが5ラインか否かが判別され(ステップS3
1)、5ラインと判別された場合には、その5ラインの
有効ライン上に「3」又は「7」の図柄があり、且つ可
変表示器66が「7」又は「F」を表示しているか否か
が判別される(ステップS32)。すなわち、特定表示
態様となっているか否かが判別される。一方、5ライン
でないと判別された場合には、設定された有効ラインが
3ラインか否かが判別され(ステップS33)、3ライ
ンと判別された場合には、特定表示態様となるその3つ
の有効ライン上に「奇数のゾロ目」の図柄があり、且つ
可変表示器66が「7」又は「F」を表示しているか否
かが判別される(ステップS34)。更に、3ラインで
ないと判別された場合には、設定された有効ラインは、
1ラインであるから、特定表示態様となるその1つの有
効ライン上に「ゾロ目」の図柄があり、且つ可変表示器
66が「7」又は「A」又は「F」を表示しているか否
かが判別される(ステップS35)。
【0048】前記ステップS32,S34,S35にお
いて、特定表示態様であると判別された場合には、ドラ
ムモータ73の回転を停止させるとともに、投光器85
a〜85cをOFFとした後(ステップS36)、図1
1に示す処理を行う。一方、特定表示態様でないと判別
された場合には、前記と同様にドラムモータ73の回転
を停止させるとともに、投光器85a〜85cをOFF
とした後(ステップS37)、前記ステップS5へ戻
る。なお、この場合、可変表示部材70a〜70c及び
可変表示器66の表示態様が、特定表示態様でなく、予
め定められた表示態様である場合には、小当り状態とし
て遊技者に大当りとは異なる価値を与えるようにしても
良い。
【0049】次に、特定遊技状態、すなわち、大当りと
なったときの可変入賞球装置100の動作について図1
1を参照して説明する。ステップS32,S34及びS
35において、マイクロコンピュータ120が特定表示
態様、すなわち大当り状態を判別した場合には、アンプ
145に音信号を与えてスピーカー8から音を発生させ
るとともにランプ回路141にランプ信号を与えて遊技
効果ランプ23a,23b,24a,24b等を点滅ま
たは点灯させて、大当り状態である旨を遊技者に報知す
る(ステップS38)。
【0050】次いで、大当り状態となったことを時間的
余裕をもって報知することによって遊技者の抑揚感を向
上させるために、所定時間(約3〜4秒)を経過させて
から(ステップS39)、可変入賞球装置100の開閉
板103を開成させる(ステップS40)。これは、マ
イクロコンピュータ120がソレノイド回路140に制
御信号を与え、ソレノイド104がON(励磁)される
ことによってなされる。この際、開閉板103の開成回
数を計数する開成回数カウンターに1を加算するととも
に、ソレノイド104を励磁する時間を制御するタイマ
ーをセットする。そして、開閉板103が開成している
旨をスピーカー8やランプ等で報知するとともにディジ
タル表示駆動回路144を介してディジタル表示器66
に開成回数を報知する(ステップS41)。
【0051】次に、開閉板103が開成してからは、可
変入賞球装置100内に入賞した玉が、特定入賞口11
0に入賞したか否かが判別される(ステップS42)。
これは、V入賞玉検出器112の検出信号が、V入賞玉
検出回路134を介してマイクロコンピュータ120に
送られることによって成される。マイクロコンピュータ
120が、V入賞玉検出器112の検出信号があると判
別した場合には、開閉板103の開成回数カウンタの値
が「10」になっているか否かが判別される(ステップ
S43)。開成回数カウンタの値が10になっていない
場合には、更に、V入賞玉検出器112が、すでに作動
したか否かが判別される(ステップS44)。これは、
V入賞フラグがセットされているかどうかで判断され
る。V入賞フラグがセットされていない場合には、V入
賞フラグをセットして(ステップS45)、次の処理
(ステップS46)に進む。前記ステップS42でV入
賞玉検出器112がONされていないと判別された場
合、前記ステップS43で開閉板103の開成回数カウ
ンタの値が「10」になっていると判別された場合、及
び前記ステップS36ですでにV入賞フラグがセットさ
れていると判別された場合には、V入賞フラグをセット
させることなくステップS46に進む。
【0052】ステップS46においては、可変入賞球装
置100内に入賞したすべての入賞玉を検出する10カ
ウント検出器113がONしたか否かが判別される。1
0カウント検出器113が入賞玉を検出するごとに、そ
の検出信号が10カウント検出回路135を介してマイ
クロコンピュータ120に送られ、RAM123内に設
けられた10カウントカウンタに「1」づつ加算する
(ステップS47)。そして、その後、前記した10カ
ウントカウンタの値が「10」になっているか否かが判
別される(ステップS48)。10カウントカウンタの
値が「10」になっていないと判別された場合には、更
に、ソレノイドタイマの計時が終了したか否かが判別さ
れ(ステップS49)、終了していない場合には、前記
ステップS42へ戻って、ステップS42からステップ
S49までの処理を繰り返す。
【0053】一方、ステップS48において10カウン
トカウンタの値が「10」であると判別された場合、ま
たはステップS49においてソレノイドタイマが終了し
たと判別された場合には、マイクロコンピュータ120
は、ソレノイド回路140に停止信号を送って、ソレノ
イド104をOFF(消磁)する(ステップS50)。
このため、可変入賞球装置100の開閉板103は、開
成状態から閉成状態へと移行する。開閉板103を閉成
してから、マイクロコンピュータ120は、所定のV受
付待ち時間を経過させる(ステップS51)。これは、
開閉板103に入賞した最後の方の玉が、特定入賞口1
10を通過してV入賞検出器112を作動させるまでの
時間的余裕を採るためである。そして、その待ち時間の
経過後、再度V入賞フラグがセットされているか否かを
判別する(ステップS52)。V入賞フラグがセットさ
れていると判別された場合には、10カウントカウンタ
およびV入賞フラグの記憶内容をクリアして(ステップ
S53)、ステップS40に戻り、再度、開閉板103
の一定時間又は所定個数の入賞玉の発生するまでの開放
状態を繰り返す。
【0054】一方、ステップS52において、V入賞フ
ラグがセットされていないと判別された場合においても
10カウントカウンタおよびV入賞フラグの記憶内容を
クリアして(ステップS54)、最初のステップS5へ
戻り、以後の処理を繰り返す。
【0055】以上の動作説明から明らかなように、この
実施形態(第1実施形態)においては、有効ライン選択
操作ボタン10を押圧したという条件が成立したとき
に、特定表示態様の種類、即ち、当りラインや大当りと
なる識別情報の組合せ等の表示内容が変化するようにな
っているので、遊技者は、1つの決められた特定表示態
様に飽きたときに有効ライン選択操作ボタン10を押圧
することにより異なる特定表示態様で遊技を継続するこ
とができるので、遊技が単調とならず、より興趣のある
ゲームとすることができる。ただし、この第1実施形態
は、表示内容を変化させるために、遊技者がその都度、
有効ライン選択操作ボタン10を押圧操作しなければな
らないので、面倒であるという弱点もあり、後述するよ
うに、有効ライン選択操作ボタン10の押圧操作条件に
代えて、所定条件の成立時に自動的に表示内容が変更さ
れるようにしても良い。なお、第1実施形態は、本願発
明の要旨に包含されるものではないが、所定条件の成立
時に自動的に表示内容が変更されるように構成すること
により、本願発明の要旨に包含されるものとなる。
【0056】(5)第2実施形態 次に、第2実施形態について図12を参照して説明す
る。図12に示す第2実施形態においては、可変表示装
置150として、9つの電気的(7セグメントLED)
な可変表示器152a〜152iが縦横3列づつに配列
されたものであり、それぞれの可変表示器152a〜1
52iには、「0〜9」までの10種類の数字が順次表
示されるようになっているとともに、第1実施形態と同
様に識別情報の組み合せが5ラインを構成している。な
お、縦列の3つの可変表示器には、連続した数字が表示
されるようになっている。また、可変表示装置150に
は、大当り数字表示器151が設けられ、この大当り数
字表示器151に表示されている数字(識別情報)と前
記可変表示器152a〜152iの5ラインのうちのい
ずれか1つのライン上に表示される3つの数字が同じで
あるときに特定表示態様となるように設定されている。
しかも大当り数字表示器151に表示される数字は、前
記有効ライン選択操作ボタン10に相当する数字選択操
作ボタン(図示しないが、第1実施形態と同様に前面扉
6の表面に設ければよい)を押圧することにより、任意
の数字を選ぶことができる。例えば、電源投入時には、
大当り数字表示器151には、「7」を表示し、数字選
択操作ボタンを押圧する毎に7→8→9→0→1→2→
3→4→5→6→7→・・・と変化するようにしてもよ
い。このように構成することにより特定遊技状態となる
べき可変表示装置150の特定表示態様の種類を変化さ
せ、これにより遊技の単調化を防止して興趣のあるゲー
ムを行うことができる。なお、この第2実施形態の場合
にも特定表示態様となる確率は、大当り数字表示器15
1で設定された数字と3つの可変表示器に表示される停
止時の数字が一致する確率は、1/1000であり、し
かも5ライン上であればよいから 5×1/1000=1/200 となる。
【0057】また、この第2実施形態において、数字選
択操作ボタンを設けた場合には、本願発明の要旨に包含
されなくなるが、数字選択操作ボタンを設けることな
く、大当り数字表示器151に表示される数字を常に可
変表示させ、ある信号が来たとき、例えば、始動入賞口
16a〜16cに打玉が入賞したという条件が成立した
ときに、可変表示を停止させて大当り数字表示器151
にその停止時の数字を表示させて自動的に特定表示態様
の種類を設定するように構成した場合には、本願発明の
要旨に包含されることとなる。
【0058】(6)第2実施形態の変形例 第2実施形態の変形例として、次のようなものが考えら
れる。すなわち、有効ラインを5ラインの中から1つ設
定できるようにし、電源投入時は、中央ラインが自動設
定され、有効ライン選択操作ボタンを操作することによ
り中央ライン(1)→上ライン(2)→下ライン(3)
→右下がりライン(4)→右上がりライン(5)→中央
ライン(1)→・・・・と設定変更される。この設定さ
れた有効ラインは、該当する数字が大当りライン表示器
151に表示されるようにする。また、設定された有効
ライン上に「奇数のゾロ目」が揃えば特定表示態様とす
る。このときの確率は、奇数(5種類)が1つのライン
上に整列する確率であるから 5/1000=1/200 となる。
【0059】上記したように第2実施形態の変形例は、
大当り数字表示器151に表示されるものを数字からラ
インに変更することにより、特定表示態様の種類を変化
させるようにしたものである。これにより第2実施形態
と同様に遊技の単調化を防止して興趣のあるゲームを行
うことができるが、有効ライン選択操作ボタンを操作す
るように構成した場合には、本願発明の要旨に包含され
なくなるので、有効ライン選択操作ボタンを設けること
なく、ラインの設定を自動的に選択することができるよ
うにして、本願発明の要旨に包含されるようにしてもよ
い。
【0060】(7)第3実施形態 次に、図13及び図14を参照して、第3実施形態につ
いて説明する。まず、図13を参照して第3実施形態の
構成について説明すると、可変表示装置160は、7つ
の電気的(7セグメントLED)な可変表示器161a
〜161gが左右に3個、中央に1個配列されたもので
あり、それぞれの可変表示器161a〜161gには、
「0〜9」までの10種類の数字が順次表示されるよう
になっている。そして、この可変表示装置160は、中
央の可変表示器161dを中心にして、右下がり、水平
方向、右上がりの3つのラインを構成しており、この3
つのラインが始動入賞のタイミングにより選択設定され
るようになっている。なお、可変表示器161a〜16
1gのうち、右下がりを構成する可変表示器161a,
161gは、緑色で表示され、水平方向を構成する可変
表示器161c,161eは、赤色で表示され、右上が
りを構成する可変表示器161f,161bが橙色で表
示され、中央の可変表示器161dだけ上記3色表示す
るようになっている。ただし、この中央の可変表示器1
61dが可変表示を行うときは、可変表示を行っている
左右の可変表示器と同じ色と、残りの2色のうちのいず
れかの色とを交互に表示するようになっている。例え
ば、右下がりのラインが設定されて可変表示器161
a,161d,161gが可変表示する場合において可
変表示器161dには、可変表示器161a,161g
と同じ色の緑色と他の2色のうちいずれか一方の色とが
交互に表示されるようになっている。
【0061】また、この実施形態では、左、右、中の順
に可変表示器が停止するようになっている。このよう
に、中央の可変表示器161dを最後に止めるようにし
たのは、例えば、「3」という識別情報の出現する確率
は、左右の可変表示器が1/10であるのに対して中央
の可変表示器161dが1/20(2色で表示するた
め)であるため、左右の可変表示器で同じ数字が揃う確
率が、左と中央の可変表示器で同じ数字が揃う確率より
も多少高くなり、これを利用して2つの表示が同じ数字
となる確率の高い方を早く停止せしめて遊技者に期待感
を湧かせるようにするためである。一般的に言えば、確
率が高くなる順に停止させれば良い。
【0062】更に、第3実施形態における可変表示装置
160においては、設定されたライン上に「ゾロ目で、
且つ同色」の組み合せで特定表示態様となるように設定
されており、その確率は、 10×1/10×1/20×1/10=10/2000=1/200 となる。
【0063】上記のように構成された第3実施形態に係
る可変表示装置160の具体的な動作について図14の
フロー図を参照して説明する。
【0064】図14は、主として可変表示装置160の
動作だけを示したもので、第3実施形態においても、図
9及び図11に示す始動入賞口16a〜16cの動作及
び可変入賞球装置100の動作を有するものであるが、
これについては、第1実施形態と全く同じであるため省
略する。
【0065】そこで、図14において、まず、図9にお
いて処理されたところにより、始動入賞記憶カウンタの
値が「0」か否かが判別され(ステップS1)、「0」
の場合には、この判別を繰り返す。「0」でない場合に
は、右下がり、水平方向、右上がりの3つのラインの中
から1つのラインを設定するとともに、中央の可変表示
器161dの可変表示データ、すなわち可変表示器16
1dが可変する色を決定する(ステップS2)。もちろ
んこの場合には、設定されたラインの左右の可変表示器
が表示する色を含むように決定される。次いで、設定さ
れたライン上にある可変表示器の可変表示が開始され
(ステップS3)、可変表示中であることを報知する
(ステップS4)。
【0066】次に、設定されたライン上の可変表示器の
可変表示が開始してから、遊技者がストップスイッチ9
を押圧したか否かの判別が行われ(ステップS5)、も
し押圧されていない場合には、次のステップS6で可変
表示開始から一定時間(例えば、5秒)経過したか否か
が判別される。もし、一定時間経過していない場合はス
テップS5に戻る。ステップS5でストップスイッチ9
が押圧されるか、あるいはストップスイッチ9が押圧さ
れることなく可変表示開始から一定時間経過した後に
は、10通りの時間の中から、ランダムに選択された1
つの時間TR1経過させた(ステップS7)後に、まず
左の可変表示器が停止される(ステップS8)。また、
それと同時にアンプ145に音声信号を与えて、左の可
変表示器が停止したことを表示する音声をスピーカー8
から発生させる(ステップS9)。左の可変表示器が停
止した後、再度、10通りの時間の中から、ランダムに
選択された1つの時間TR2経過後に(ステップS1
0)、右の可変表示器が停止される(ステップS11)
とともに、右の可変表示器が停止したことを表示する音
声が発生させられる(ステップS12)。上記のように
左右の可変表示器が停止した後に、マイクロコンピュー
タ120は、その左右の可変表示器で表示している停止
時の識別情報の表示が同じであるか否かを判別し(ステ
ップS13)、同じでないときには、20通りの時間の
中から、ランダムに選択された1つの時間TR3経過後
に(ステップS17)、ステップS18に示される中央
の可変表示器161dを停止する処理に進む。
【0067】一方、左右の可変表示器で表示している停
止時の識別情報の表示が同じであるときには、中央の可
変表示器161dの可変表示速度を変化させるために切
換処理が行われる(ステップS14)。切換後の可変表
示速度は、切換前に比べ遅くなるように設定される。ま
た、可変表示速度が切り換って遅くなったことを報知し
(ステップS15)、20通りの時間の中から、ランダ
ムに選択された1つの時間TR4経過後に(ステップS
16)、中央の可変表示器161dを停止する(ステッ
プS18)。
【0068】上記のように左右の可変表示器が同じ識別
情報を表示したときに可変表示速度を遅くなるように切
り換えるのは、3つの識別情報の組み合せのうち左右の
2つの識別情報が揃った場合には、残りの1つが揃え
ば、特定表示態様となるため、遊技者が非常に期待感を
寄せ、その期待感をより盛り上げるために最後の可変表
示器161dの可変表示を遅くなるようにしたためであ
る。また、その効果をより演出するために、時間TR4
のための20通りの時間は、時間TR3のための20通
りの時間よりも相対的に長い時間が設定される。
【0069】前記ステップS18において、中央の可変
表示器161dの可変表示が停止すると同時に、その停
止したことを報知し(ステップS19)、その後、3つ
の可変表示器の識別情報の種類及び色が同じか否かが判
別され(ステップS20)、同じでないときには、前記
ステップS1へ戻って上記した処理を繰り返し、同じで
あるときには、図11に示す可変入賞球装置100の動
作処理をする。
【0070】なお、上記した動作説明では、各時間TR
1〜TR4が経過するまで停止時の結果が決定されない
ようになっているが、マイクロコンピュータ120内に
含まれる乱数テーブルからピックアップされるデータに
対応する停止時の表示データを最初に決定しておき、そ
の決定されたデータを各可変表示器に停止表示させるよ
うにしてもよい。この場合、停止時の表示データをピッ
クアップするタイミングとして、始動入賞時、ストップ
スイッチ操作時、あるいは最初のTR1時間経過時等が
考えられる。
【0071】以上の動作説明から明らかなように、この
第3実施形態においては、始動入賞口に打玉が入賞した
という条件の成立によって、複数のラインから1つのラ
インがランダムに且つ自動的に選択されて特定表示態様
の種類(表示内容)が変化するようになっているので、
遊技者は、特定表示態様の複数種類の中からランダムに
設定される特定表示態様で遊技を継続することができる
ので、遊技が単調とならず、より興趣のあるゲームとす
ることができる。
【0072】以上、第1実施形態ないし第3実施形態に
ついて説明してきたが、いずれの実施形態においても特
定表示態様となる種類、所謂表示内容を人為的、あるい
は自動的に遊技の途中で変更して設定することができる
ので、遊技が単調とならず、より興趣のあるゲームをす
ることができるという効果を奏する。特に、本願発明の
要旨である自動的に表示内容を変更する構成を採用した
場合には、上記効果を奏することに加えて、表示内容の
変更について遊技者の手を煩わせる面倒がなくなるとい
う効果を奏する。逆に、操作をしないことにより遊技が
単調となる可能性もあるが、表示内容の変更が行われる
ので、その単調さを防止することができる。更に、表示
内容の変更前後で特定表示態様となる確率が作動前と変
化しないように制御することにより、出玉率等への影響
を抑えることができるので、管理のし易い弾球遊技機と
することができる。
【0073】なお、上述した実施形態においては、可変
表示装置60と可変入賞球装置100を別体に設けたも
のを示したが、一体的に設けたものでもよく、また、可
変入賞球装置100及び可変表示装置60の構成も図示
したものに限定されない。例えば、可変入賞球装置とし
て、開閉板103に代えて一対の開閉翼片や摺動片を使
用したものでも良く、可変表示装置として、ドラム状の
可変表示部材に代えて、LCD、EL、ルーレット式、
リーフ式、ベルト式、ドット表示器、その他の表示器等
を使用したものでも良い。更に、可変表示装置60の可
変表示を停止させるストップスイッチ9を無くしてタイ
マーにより自動停止だけにしてもよい。また、停止順序
は、実施形態に限定されない。更に、また可変表示部材
及び可変表示器の可変表示は、電源投入時より開始さ
せ、始動入賞によりあらためて可変開始する構成のもの
でもよい。その場合、始動入賞により可変開始したこと
を明確化するために可変表示部材、あるいは可変表示器
の可変表示の明るさを切り換えたり、可変表示の速さを
切り換えたりする方が好ましい。更には、可変表示部材
及び可変表示器の可変表示を通常時可変表示させておく
ようにして、始動入賞により停止するように構成しても
良い。
【0074】なお、特定表示態様の種類、所謂、表示内
容を変更する条件として自動設定を選択した場合には、
遊技に関係するいろいろな要因を選択することができ
る。例えば、特定表示態様の回数が所定数に達したと
き、可変表示装置が所定回数作動したとき、始動入賞口
に所定個数の入賞玉が入賞したとき、アウト玉の数が所
定個数に達したとき、等である。
【0075】また、上述した実施形態においては、弾球
遊技機として、遊技者が借り受けた玉を打球供給皿7に
投入して遊技する形式のものを示したが、持ち玉データ
が記憶された記憶媒体によって遊技機内に封入された封
入玉を弾発して遊技が行える形式の、いわゆるカード式
の弾球遊技機であってもよい。
【0076】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、所定条件が成立したときに、可
変表示装置の可変表示開始から可変表示終了までの1回
の可変表示を単位としてその単位における表示内容が前
記所定条件が成立する前の回の可変表示と成立した後の
回の可変表示とで異なるように表示内容が自動的に変更
されるので、遊技が単調とならず、飽きられることがな
い。また、表示内容の変更が自動的に行われるので、遊
技者が各種の操作をする面倒がなく、逆に操作をしない
ことにより遊技が単調となる可能性もあるが、表示内容
の変更が自動的に行われるので、その単調さを防止する
ことができる。更に、前記自動変更表示制御手段の作動
後であっても特定表示態様となる確率が作動前と変化し
ないように制御することにより、出玉率等への影響を抑
えることができるので、管理のし易い弾球遊技機とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正
面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面概略図である。
【図3】可変表示装置及び可変入賞球装置が配設された
遊技盤の拡大正面図である。
【図4】可変表示装置を構成するドラム状可変表示部材
の横断面図である。
【図5】ドラム状可変表示部材の縦断面図である。
【図6】可変入賞球装置と始動入賞口との関係を示す斜
視図である。
【図7】同じく可変入賞球装置と始動入賞口との関係を
示す斜視図である。
【図8】動作を制御するブロック構成の制御回路図であ
る。
【図9】図8に示す制御回路の具体的な動作を示すフロ
ー図である。
【図10】同じく図8に示す制御回路の具体的な動作を
示すフロー図である。
【図11】同じく図8に示す制御回路の具体的な動作を
示すフロー図である。
【図12】異なる態様に係る可変表示装置及び可変入賞
球装置が配設された遊技盤の拡大正面図である。
【図13】更に異なる態様に係る可変表示装置及び可変
入賞球装置が配設された遊技盤の拡大正面図である。
【図14】図13の可変表示装置の具体的な動作を示す
フロー図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 13 遊技盤 10 有効ライン選択操作ボタン 60,150,160 可変表示装置 66 可変表示器 70a〜70c ドラム状可変表示部材 100 可変入賞球装置 120 マイクロコンピュータ 152a〜152i 可変表示器 161a〜161g 可変表示器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の表示結果を導出可能な可変表
    示装置の表示結果が特定表示態様となったときに可変入
    賞球装置を遊技者にとって有利なように変化せしめる弾
    球遊技機において、 前記可変表示装置を表示制御する可変表示制御手段は
    定条件が成立した場合に前記可変表示装置の可変表示
    開始から可変表示終了までの1回の可変表示を単位とし
    てその単位における表示内容が前記所定条件が成立する
    前の回の可変表示と成立した後の回の可変表示とで異な
    るように表示内容を自動的に変更する自動変更表示制御
    手段を包含すると共に、該自動変更表示制御手段の作動
    後であっても前記特定表示態様となる確率が作動前と変
    化しないことを特徴とする弾球遊技機。
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