JP4275367B2 - 移動棚用エリアセンサおよび移動棚 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の棚が定められた方向に移動可能に配置され任意の棚間に作業用の通路を形成することができる移動棚用のエリアセンサおよび移動棚に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の棚が定められた方向に移動可能に配置され任意の棚間に作業用の通路を形成することができる移動棚においては、形成された作業通路内に人が入っているとき、別の人が別の位置に作業通路を形成しようとして移動棚を移動させると、人が入っている作業通路が狭められ、移動棚間に人が挟み込まれるおそれがある。そこで、作業通路内に人が入った場合は、これを検知して自動的に移動棚をロックし、作業通路から人が出るまでは移動させることができないようにしたものがある。
【0003】
例えば、互いに隣接する移動棚の対向面に、相対向する移動棚間に形成される作業通路への進入と退出とを非接触で検出する検出手段とアップ・ダウン・カウンタを設け、カウンタのカウント値が作業通路に人などが進入していることを表しているときは移動棚の移動を禁止し、進入数と退出数との差がゼロになっている場合に移動棚の移動を許可するようにしたものが知られている。特許第2760279号にかかる発明、特開昭59−64403号公報、特公昭57−13289号公報記載の発明などはその例である。
【0004】
上記の各従来技術は、作業通路への入り口付近に発光素子と受光素子からなる非接触検出手段を2対、外側寄りの位置とそれよりも適宜の距離だけ内側にずらした位置に取り付けている。作業通路に人などが進入する場合と退出する場合とでは、2対の非接触検出手段による検出信号の時間差が逆になることを利用し、進入の場合はプラスにカウントし、退出の場合はマイナスにカウントする。カウント値がゼロの場合は作業通路に人がいないものと判断することができ、それ以外のカウント値の場合は作業通路に人がいるものと判断することができる。
【0005】
しかしながら、実際には、正確なカウントを行うことは難しいことがわかった。例えば、二人が同時に出入りすると、一人のみが出入りしたものとしてカウントすることがあり、人の腕と胴体を、あるいは両足を二人分としてカウントすることがあり、現実に作業通路にいる人数とカウント値が一致せず、混乱を生じることがあるからである。
【0006】
このような混乱を避けるには、単純に、現在作業通路に人などがいるのかまたはいないのかを検知するようにするのがよい。そこで、作業通路全域に渡って人などがいるのかどうかを検知できるように、一つのハウジングに発光素子と受光素子を組み込んだ発光・受光素子ユニットを、相隣接する移動棚の相対向する面に一定の間隔で水平方向に配置したものが提案されている。一方の移動棚の発光素子から出射された光を他方の移動棚の受光素子で受光し、全ての受光素子のうち一つでも入射光が遮られると、その受光素子の出力が変化することにより、作業通路内に人などがいるものと判断するのである。かかる着想の移動棚用センサの例として、国際公開WO94/28768公報記載のもの、その他がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような、作業通路に人などがいるのかまたはいないのかを検知するようにした移動棚用エリアセンサを改良し、移動棚に装着するときの作業性、汎用性を高め、コストの低減を図ることができる移動棚用エリアセンサを提供することを目的とする。
本発明はまた、上記エリアセンサを用いることによって、作業通路に人などがいるのかまたはいないのかを検知することができる移動棚を安価に提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数個の発光素子を有する最小単位発光素子モジュールと、複数個の受光素子を有していてこの受光素子が上記発光素子に対向して配置されるべき最小単位受光素子モジュールと、を有してなり、上記最小単位発光素子モジュールと最小単位受光素子モジュールは、それらの素子間隔を50〜300mmピッチで有するとともに、それぞれ任意数を連結することができるように両端にコネクタを有し、最小単位発光素子モジュールと最小単位受光素子モジュールは、それぞれ複数個が連結されて、隣接する移動棚の棚板の前面に相対向させて水平方向に取り付けられ、水平方向に取り付けられている最小単位発光素子モジュールと最小単位受光素子モジュールは、棚板の取り付け位置変更に伴い高さ位置を任意に変更可能であることを特徴とする。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、受光素子モジュールは、受光素子の稼動状態を表示する表示器の付いた最小単位受光素子モジュールと表示器のない最小単位受光素子モジュールとを含み、予め設定した所定の条件が満たされたとき、上記表示器の点灯と消灯が切り替わることを特徴とする。
【0013】
請求項記載の発明は、複数の棚が定められた方向に移動可能に配置され任意の棚間に作業用の通路を形成することができる移動棚であって、相対向する移動棚の面に一連の発光素子モジュールと一連の受光素子モジュールからなるエリアセンサが取り付けられ、一連の受光素子モジュールに含まれる受光素子の一つでもこれと対をなす発光素子からの光が遮断されてこれを検知したとき移動棚を移動不能にロックし、全ての受光素子が受光する状態になったときにはロックを解除するように構成された制御回路を有し、上記エリアセンサは請求項1または2記載のエリアセンサであることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかる移動棚用エリアセンサおよび移動棚の実施の形態について説明する。
図1、図2において、移動棚の設置床にはレール35が敷設されていて、レール35の上には移動棚20が載せられている。移動棚20は底部に走行車輪を有していて、この走行車輪がレール35の上で転動することにより移動棚20がレール35に沿って移動できるようになっている。図1には二つの移動棚20が描かれているが、任意の数の移動棚20がレール35方向に移動可能に配置され任意の棚間に作業用の通路30を形成することができるようになっている。
【0015】
各移動棚20は、底部に位置する台枠21と、台枠21に立てられた複数の支柱22と、各支柱22の上端部を連結する天板23とで骨格が形成されている。支柱22は、物品の出し入れ面(以下「間口面」という)側から見て横方向に複数本一定間隔で立てられている。支柱22による間口面の区切りを「連」という。図2に示す例では連数は「3」である。支柱22はまた、奥行き方向にも複数本適宜の間隔で立てられていて、間口方向に隣接する支柱22と奥行き方向に並ぶ支柱22とによって棚板31が水平面をなして支持されている。支柱22による棚板31の支持構造は任意であるが、例えば、間口方向に隣接する支柱の相対向する面の奥行き方向に並ぶ支柱22間にそれぞれ袖板をかけ、相対向する一対の袖板間に棚板31が掛けられて支持されている。棚板31は、一つ一つの連において適宜の段数をなして支持されている。また、それぞれの棚板31の高さは任意に変えることができる。棚板31の高さを変更可能に支持する構造は周知の構造を採用すればよいので、詳細な説明は省略する。
【0016】
移動棚20の、間口面側から見て左右両側面には側パネル24、25が取り付けられている。一方の側パネル、例えば図2において左側の側パネル24には各種操作スイッチが取り付けられている。移動棚20は電動式の移動棚で、台枠21内には移動棚駆動用の正逆転可能なモータが取り付けられ、操作スイッチを操作すると制御回路からの指令によってモータが正方向または逆方向に駆動され、移動棚20が移動して指令に従った位置に前記作業用の通路30が形成されるようになっている。
【0017】
各移動棚20には、本発明の特徴であるところのエリアセンサが取り付けられている。図3、図4はエリアセンサの例を示す。図3(a)は発光素子モジュールの例を示すもので、複数個の発光素子42を有する帯状の最小単位発光素子モジュール41が複数個連結されて発光素子モジュール40を構成している。図4(a)は最小単位発光素子モジュール41を拡大して示している。この例では、3個の発光素子42が一定間隔で配置されており、長さ方向の両端にコネクタ43,44を有している。一端側のコネクタ43はプラグタイプ、他端側のコネクタ44はプラグを受け入れるソケットタイプで、一つの最小単位発光素子モジュール41のコネクタ43と別の最小単位発光素子モジュール41のコネクタ44とを接続することにより、任意数の最小単位発光素子モジュール41を直列に接続することができるようになっている。最小単位発光素子モジュール41は少なくとも1個の受光素子を有していればよい。
【0018】
図3(b)は受光素子モジュールの例を示すもので、複数個の受光素子52を有する帯状の最小単位受光素子モジュール51が複数個連結されて受光素子モジュール50を構成している。図4(b)は最小単位受光素子モジュール51を拡大して示している。この例では、3個の受光素子52が一定間隔で配置されており、長さ方向の両端にコネクタ53,54を有している。一端側のコネクタ53はプラグタイプ、他端側のコネクタ54はプラグを受け入れるソケットタイプで、一つの最小単位受光素子モジュール51のコネクタ53と別の最小単位受光素子モジュール51のコネクタ54とを接続することにより、任意数の最小単位受光素子モジュール51を直列に接続することができるようになっている。最小単位受光素子モジュール51は少なくとも1個の受光素子52を有していればよい。
【0019】
最小単位受光素子モジュール51は、受光素子の稼動状態を表示することができる表示素子55を有するものと表示素子55のないものとからなる。図5(b)は表示素子55を有するものを示している。複数の最小単位受光素子モジュール51が連結されて構成された一連の受光素子モジュール50には、表示素子55を有する最小単位受光素子モジュール51が含まれている。図3(a)に示す受光素子モジュール50の例では、右端の最小単位受光素子モジュール51が表示素子55を有している。
最小単位発光素子モジュール41が有している発光素子42のピッチおよび最小単位受光素子モジュール51が有している受光素子52のピッチは、人体を確実に検出することができるように、50〜300mmに設定されている。50mmより狭いと、一対の発光素子42と受光素子52とからなるセンサと他の一対のセンサとの干渉で誤動作が起こる可能性があり、300mmより広いと、移動棚間の作業者や障害物を見落とし可能性があるからである。より好ましくは、発光素子42のピッチおよび受光素子52のピッチを100〜200mmに設定するとよい。
【0020】
図1、図2に示すように、発光素子モジュール40は、相隣接する移動棚20の相対向する面の一方に配置され、受光素子モジュール50は移動棚20の相対向する面の他方に配置されている。そして、一つ一つの発光素子42が一つ一つの受光素子52に対向するように、発光素子モジュール40と受光素子モジュール50が位置決めされる。図1、図2に示す例では、3連の間口方向に同じ高さで支持された棚板31の前面に連続して発光素子モジュール40が水平方向に取り付けられている。また、台枠21にも間口方向のほぼ全面にわたって発光素子モジュール40が水平方向に取り付けられている。さらに、側パネル24に前面にも発光素子モジュール40が垂直方向に取り付けられている。もっとも、これらの発光素子モジュール40を全て取り付ける必要はなく、少なくとも一つの発光素子モジュール40が取り付けられていればよい。そして、上記相隣接する移動棚20の相対向する面の他方には、上記発光素子モジュール40に対向させて受光素子モジュール50が取り付けられている。また、一つ一つの発光素子42と一つ一つの受光素子52とが対向するように位置決めされている。
【0021】
一つ一つの発光素子42から一つ一つの受光素子52に向けて光束が照射され、この光束を一つ一つの受光素子52が受光する。作業通路内に人や作業台車などがいない場合は全ての受光素子52が受光している。作業通路内に人や作業台車などが入ると、少なくとも一つの受光素子52への光束が遮断され、検出回路から検出信号が出力される。この検出信号は移動棚20の制御回路に入力され、移動棚20を移動不能にロックする。さらには、別の位置に作業通路を形成することができないようにインターロックをかけるようにしてもよい。作業通路内の人や作業台車などが退出して全ての受光素子52が受光する状態になると、ロックまたはインターロックが解除され、移動棚20は移動可能な状態になる。あるいは、ロックまたはインターロックを解除する操作をした後移動することができるようにしてもよい。
発光素子42と受光素子52を移動棚20の側パネルに垂直方向に配列したものにおいては、人などが作業通路に入ろうとするときこれを検知して信号を出力する。この信号によって移動棚20を移動不能にロックするようにする。
【0022】
移動棚が停止している場合にエリアセンサが検出動作をしたときは、その状態でたとえ通路を形成するための操作がされたとしても、移動棚を移動不能にロックする。また、移動棚が移動している場合にエリアセンサが検出動作をしたときは、その場で移動棚を停止させかつ移動不能にロックする。あるいは、開きつつある作業通路内に人などが入っても危険はないので、開きつつある作業通路に面するエリアセンサが検出動作をしてもロックすることなく移動を続け、閉じつつある作業通路に面するエリアセンサが検出動作をした場合にのみ移動を停止させかつ移動不能にロックするようにしてもよい。
【0023】
図5は発光素子モジュール40の回路例を示す。図5において、発光素子モジュール40は、例えば直流24Vの電源Vccとアースとの間に、抵抗R1と複数の発光素子42とが直列接続されてなる。前記最小単位発光素子モジュール41を直列に接続することによって抵抗R1と複数の発光素子42とが直列接続され、一端側の最小単位発光素子モジュール41から電源Vcc端子とアース端子を取り出すことができる。各発光素子42に1.4V程度の電圧がかかるように抵抗R1の値を設定する。
【0024】
図6は受光素子モジュール50の回路例を示す。図6において、受光素子モジュール50は、例えば直流24Vの電源Vccとアースとの間に、抵抗R2と複数の受光素子52とが直列接続されてなる。前記最小単位受光素子モジュール51を直列に接続することによって抵抗R2と複数の受光素子52とが直列接続され、一端側の最小単位受光素子モジュール51から電源Vcc端子とアース端子を取り出すことができる。各受光素子52に適宜の電圧がかかるように抵抗R2の値を設定する。一連の受光素子モジュール50を構成する複数の最小単位受光素子モジュール51のうち、一端側の最小単位受光素子モジュール51には、第1、第2の検出回路62、63と、前記表示素子55としてのLED(発光ダイオード)55と、検出トランジスタ65が接続されている。
【0025】
上記第1、第2の検出回路62、63はオペアンプからなり、直列接続されてなる複数の受光素子52と抵抗R2との接続点の電圧が一定の参照電圧以上になると検出回路62、63の信号が出力される。検出回路62の信号出力によってトランジスタ64がオンし、表示素子55が点灯するようになっている。また、他方の検出回路63の信号出力によってトランジスタ65がオンし、出力端子66から検出信号が出力されるようになっている。表示素子55の点灯によって、作業通路に人などがいることを視覚的に知ることができる。また、表示素子55が点灯しているにもかかわらず、作業通路に人などがいないことが確認されたとすると、発光素子モジュール40と受光素子モジュール50を含むエリアセンサが故障しているものと推測することができる。
なお、作業通路内に人などがいない場合に表示素子55が点灯し、作業通路内に人などが入った場合に表示素子55が点灯するようにしてもよい。いずれにせよ、表示素子55の動作によって、作業通路内に人などがいるのかいないのかを確認することができる。
上記出力端子66から検出信号が出力されると、この検出信号は移動制御回路に入力され、前述のように移動棚を移動不能にロックし、あるいはインターロックをかける。
【0026】
以上説明した実施形態によれば、移動棚20の相対向する面の寸法に合わせて最小単位発光素子モジュール41と最小単位受光素子モジュール51の数を決定し、各モジュールを、その端部のコネクタを利用して直列的に接続することができる。例えば、移動棚の一連分の幅が900mmとすると、接続した状態での最小単位発光素子モジュール41および最小単位受光素子モジュール51の長さを300mmになるように設定することにより、3個の最小単位発光素子モジュール41および最小単位受光素子モジュール51を接続することによって一連分の幅に対応することができ、3連構成の移動棚であれば9個の最小単位発光素子モジュール41および最小単位受光素子モジュール51を接続することによって対応することができる。
【0027】
これによって、移動棚に装着するときの作業性、汎用性を高め、コストの低減を図ることができる移動棚用エリアセンサを提供することができる。
また、複数の最小単位発光素子モジュール41および最小単位受光素子モジュール51が連結されて構成された一連の受光素子モジュール50に、表示素子55を有する最小単位受光素子モジュール51が含まれているエリアセンサを用いることによって、作業通路に人などがいるのかまたはいないのかを検知することができる移動棚を安価に提供することができる。
【0028】
次に、図7ないし図13を参照しながら本発明にかかる移動棚用エリアセンサおよびこれを用いた移動棚の別の実施形態を説明する。前記実施形態の構成部分と同じ構成部分には共通の符号を付している。図7ないし図9において、相対向する移動棚20の一方には、その側パネル24の前面に、複数の発光部70が上下方向に一定間隔で配置されている。相対向する移動棚20の他方には、上記一方の移動棚の上記発光部70と対向する側パネル24の前面に、複数の受光部80が上下方向に一定間隔で配置されている。一つ一つの発光部70は一つ一つの受光部80と対向していて、一つの発光部70からの光束を一つの受光部80で受光するようになっている。
【0029】
図10ないし図12に発光部70と受光部80の具体的構成を示す。図7ないし図9に示す実施形態では発光部70と受光部80が側パネルに垂直方向に配列されているが、図10ないし図12に示す実施形態は、発光部70と受光部80が棚板の前面に水平方向に配列されている。図10ないし図12において、棚板31に取り付けられている発光部70は、発光素子46を主体としてなるが、発光素子46は棚板31の前面からある程度の距離後退させて取り付けられている。そして、棚板31の前面の各発光素子46と対向する位置には、縦に長いスリット状のアパーチュア47が形成されている。より具体的には、棚板31の前面の高さ方向全体に渡ってスリット状のアパーチュア47が形成されている。従って、各アパーチュア47は、発光素子46配列方向の幅が発光素子46配列方向に直交する方向の幅よりもかなり狭くなっている。各発光素子46から出射される光束60の断面は、各発光素子46の前面に配置されているアパーチュア47によって制限され、図13(b)に示すように、アパーチュア47の形状に対応した縦長四角形の断面形状となる。この断面形状の拡散光束が受光部80に向かって出射される。
【0030】
上記各発光素子46と対向する他方の移動棚の棚板31には、各発光素子46からの光束60の進路に受光部80が配置されている。各受光部80は、棚板31の前面に形成された受光窓57と、受光窓57の後方に配置されていて受光窓57を通った光束60を受光する受光素子56とを有してなる。受光窓57は、図10(b)に示すように円形になっている。もっとも、受光窓57の形状は任意である。前記各アパーチュア47は、これに対応する発光素子46からの光束60が、その発光素子46と対向する受光素子56にのみ入射し、別の発光素子46からの光束60は入射しないようにするために設けられている。したがって、各アパーチュア47は、発光素子配列方向の幅を発光素子配列方向に直交する方向の幅よりもかなり狭くしている。
【0031】
上記実施形態の場合も、各発光素子46と各受光素子56が例えば図5、図6に示す回路例のように接続され、相対向する移動棚間に形成された作業通路に人などが入って、各受光素子56のうちいずれか一つでも入射光が遮断されてその出力信号が変化すると、移動棚が移動不能にロックされる。あるいは、電動式移動棚の場合はインターロックがかかって移動不能となり、作業通路内の人などが退出するなどしてすべての受光素子56に光束60が入射する状態に復帰した場合、または、手動的にインターロックを解除した場合に移動可能となるように構成してもよい。
【0032】
上記の実施形態によれば、各発光素子46の前方に、発光素子46から出射される光束60の断面を制限するアパーチュア47を配置し、アパーチュア47に対応する発光素子46からの光束がその発光素子46と対向する受光素子56にのみ入射するように、アパーチュア47は、発光素子配列方向の幅を発光素子配列方向に直交する方向の幅よりも狭くしている。そのため、作業通路に人などが入っていることを確実にかつ正確に検出することができ、誤動作を防止することができる。
【0033】
ちなみに、各発光素子46の前方に形成されているアパーチュアが円形であるとすると、図13(a)に示すように、アパーチュアを通った光束61の断面は円形となる。発光素子から出射する光束は発散光束であるため、上記光束61は断面形状円形のまま拡散しながら受光部80に到達し、一つの発光素子46に対向する一つの受光素子56のみでなく、この受光素子56に隣接する受光素子56にも上記一つの発光素子46からの光束61が入射することがありえる。所謂クロストークとでもいうべき状態になり、作業通路に人などが入っていることを確実にかつ正確に検出することができず、誤動作を起こす可能性がある。その点、本発明の上記実施形態によれば、発光素子46および受光素子56の配列方向への光束60の広がりがアパーチュア47によって制限されるため、上記のような問題は生じない。
【0034】
本発明は、電動式移動棚のみでなく、手動式の移動棚にも適用可能である。例えば、作業通路に人などがいることを検出したとき、アクチュエータを作動させて機構的なロック装置を作動させ、自動的にあるいは手動的にロックを解除するようにしたものに適用することができる。
【0035】
【発明の効果】
【0036】
請求項1記載の発明によれば、最小単位発光素子モジュールと最小単位受光素子モジュールはその端部のコネクタを利用して任意の数だけ直列的に接続することができるため、使用条件に応じて、自由に長さを決めることができ、汎用性の高い移動棚用エリアセンサを得ることができる。また、両端のコネクタを利用して簡単に接続することができ、作業性を高めることができる。
【0037】
請求項記載の発明によれば、受光素子の稼動状態を表示することができる表示素子を有する最小単位受光素子モジュールと、表示素子のない最小単位受光素子モジュールとを組み合わせることにより、一連の受光素子モジュールが検出信号を出力したとき、これを表示素子で表示することができる。
【0038】
請求項記載の発明によれば、一連の受光素子モジュールに含まれる受光素子の一つでも光が遮断されてこれを検知したとき制御回路で移動棚を移動不能にロックするようにしたため、安全性の高い移動棚を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移動棚用エリアセンサおよび移動棚の実施形態を示す斜視図である。
【図2】上記移動棚の正面図である。
【図3】上記移動棚用エリアセンサを示す(a)は発光素子モジュールの正面図、(b)は受光素子モジュールの正面図である。
【図4】上記移動棚用エリアセンサを構成する(a)は最小単位発光素子モジュールの正面図、(b)は最小単位受光素子モジュールの正面図である。
【図5】上記発光素子モジュールの回路例を示す回路図である。
【図6】上記受光素子モジュールの回路例を示す回路図である。
【図7】本発明にかかる移動棚用エリアセンサおよび移動棚の別の実施形態を示す平面図である。
【図8】上記移動棚の正面図である。
【図9】上記移動棚の側面図である。
【図10】上記移動棚に取り付けられているエリアセンサを示す(a)は発光部の正面図、(b)は受光部の正面図である。
【図11】上記移動棚に取り付けられているエリアセンサの平面図である。
【図12】上記移動棚に取り付けられているエリアセンサの側面図である。
【図13】発光素子から出射される光束の断面の例を示すもので、(a)はアパーチュアが円形の場合、(b)はアパーチュアが長方形の場合の模式図である。
【符号の説明】
24 側パネル
25 側パネル
30 作業用の通路
31 棚板
41 最小単位発光素子モジュール
42 発光素子
43 コネクタ
44 コネクタ
46 発光素子
47 アパーチュア
50 受光素子モジュール
51 最小単位受光素子モジュール
52 受光素子
53 コネクタ
54 コネクタ
55 表示素子
56 受光素子

Claims (3)

  1. 複数個の発光素子を有する最小単位発光素子モジュールと、
    複数個の受光素子を有していてこの受光素子が上記発光素子に対向して配置されるべき最小単位受光素子モジュールと、を有してなり、
    上記最小単位発光素子モジュールと最小単位受光素子モジュールは、それらの素子間隔を50〜300mmピッチで有するとともに、それぞれ任意数を連結することができるように両端にコネクタを有し、
    最小単位発光素子モジュールと最小単位受光素子モジュールは、それぞれ複数個が連結されて、隣接する移動棚の棚板の前面に相対向させて水平方向に取り付けられ、
    水平方向に取り付けられている最小単位発光素子モジュールと最小単位受光素子モジュールは、棚板の取り付け位置変更に伴い高さ位置を任意に変更可能であることを特徴とする移動棚用エリアセンサ。
  2. 受光素子モジュールは、受光素子の稼動状態を表示する表示器の付いた最小単位受光素子モジュールと表示器のない最小単位受光素子モジュールとを含み、予め設定した所定の条件が満たされたとき、上記表示器の点灯と消灯が切り替わる請求項1記載の移動棚用エリアセンサ。
  3. 複数の棚が定められた方向に移動可能に配置され任意の棚間に作業用の通路を形成することができる移動棚であって、
    相対向する移動棚の面に一連の発光素子モジュールと一連の受光素子モジュールからなるエリアセンサが取り付けられ、
    一連の受光素子モジュールに含まれる受光素子の一つでもこれと対をなす発光素子からの光が遮断されてこれを検知したとき移動棚を移動不能にロックし、全ての受光素子が受光する状態になったときにはロックを解除するように構成された制御回路を有し、
    上記エリアセンサは請求項1または2記載のエリアセンサである移動棚
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