JP3567979B2 - 移動棚設備の障害物検出装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、横動可能な移動棚の横動により任意の棚間に作業通路を形成できるようにした移動棚設備に於いて使用される棚間通路内の障害物検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動棚の横動により閉じている棚間通路を開こうとしたとき、既に開いている棚間通路が閉じることになるが、この閉じてゆく棚間通路内に障害物(フォークリフトや作業者等)があると、直ちに移動棚の横動を非常停止させ、障害物を取り除く必要がある。このために、棚間通路内の障害物を検出する障害物検出装置が必要となるが、この種の障害物検出装置として、棚間通路内の障害物を検出する障害物検出用センサーを当該棚間通路の長さ方向適当間隔おきに並設し、各センサーのオンオフ状態から棚間通路内の障害物を検出するようにしたものが考えられた。
【0003】
しかしながら、この種の従来の障害物検出装置では、所期の目的を確実に達成するためにはセンサーの棚間通路長さ方向の間隔を200〜300mm程度に狭めておく必要があり、棚間通路長さが数10mと長い場合には非常に数多くのセンサーを並設しなければならない。このため従来の装置では、10数個単位でセンサーをスキャンニングする基板を設けておき、この基板単位で障害物検出を行うように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の構成の障害物検出装置では、障害物を検出した1つの基板に対応する棚間通路長さ方向の1つのエリアは特定できるが、実際に障害物を検出した1つのセンサーを特定することができなかったので、棚間通路内に容易に確認できる大きな障害物が存在する場合は問題ないが、例えばセンサーそのものの汚れや光軸のずれ等の故障により障害物検出時と同様の検出状態が生じた場合、そのセンサーを自動的に特定表示させることができない。従って、このような状況が生じた場合、作業者は、特定エリア内の10数個のセンサーを視覚により個別にチェックする必要があり、多大の手間の時間を必要とする問題点があった。
【0005】
勿論、センサー1つづつに固有のアドレスを設定してスキャンニングする方式を採用し、アドレス何番のセンサーが障害物検出状態であるかを表示させるように構成すれば良いことは容易に推測できるが、先に説明したように各センサーの間隔が狭いため、隣り合うセンサーどうしが互いに干渉して正確なスキャンニングが行えない。この問題を解消するためには、各センサーの光線をレンズで絞って細くすることが考えられるが、移動棚設備の全ての棚間通路を共通の障害物検出装置でカバーできるように構成する場合、各センサーの光軸長さが数10mと非常に長くなり、レンズを固定している接着剤の熱膨張収縮で光軸ずれが発生し易く、この場合の光軸調整も極めて困難となり、実用的ではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る移動棚設備の障害物検出装置を提供することを目的とするものであって、その手段を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、開閉可能な棚間通路A〜D内の障害物を検出する障害物検出用センサー6が当該棚間通路A〜Dの長さ方向適当間隔おきに並設され、各センサー6に固有のアドレスが設定され、各センサー6がアドレス順にスキャンニングされて各センサー6のオンオフ状態が固有アドレス順に検出され、各センサー6のオンオフ状態から棚間通路A〜D内の障害物を検出するようにした移動棚設備の障害物検出装置であって、各センサー6に設定する固有アドレスが、隣り合う2つのセンサー6が順番にスキャンニングされないようにばらばらに設定された構成となっている。
【0007】
上記構成の本発明装置を実施するについて、具体的には、各センサー6に、棚間通路A〜Dの一端からの並び順の論理センサー番号を設定しておき、各センサー6に設定されているスキャンニング順の固有アドレスを前記論理センサー番号に変換するアドレス変換機能を設け、各センサー6ごとの各種情報等を表示する画面(20,22,23)では、前記アドレス変換機能で変換された論理センサー番号で各センサー6を表示するように構成することができる。
【0008】
又、各センサー6に設定されているスキャンニング順の固有アドレスごとに、棚間通路A〜Dの一端から各センサー6までの距離値を前以って設定しておくか又は当該距離値を演算する機能を設けておき、障害物検出位置を表示する画面20では、障害物検出状態にあるセンサー6の固有アドレスに対応する前記距離値を表示するように構成することができる。更に、各センサー6ごとに、使用、非使用の別を設定する設定画面23を設けることができる。
【0009】
又、各センサー6を共通の信号線(幹線コード13,14)にT形分岐接続し、当該信号線(幹線コード13,14)に接続されている各センサーを多重伝送方式によりスキャンニングするように構成することができる。更に、1つの棚間通路A〜Dの全長が長い場合には、この棚間通路に所属する多数個のセンサー6を複数グループ24A,24Bに分けておき、各グループ24A,24Bごとにスキャンニングするように構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適実施形態を添付図に基づいて説明すると、図1および図2において、1,2は移動棚設備両端に配設された固定棚であり、3〜5は両固定棚1,2間に於いて横動可能に支持された移動棚である。しかして、固定棚1と移動棚3の間、移動棚3,4間、移動棚4,5間、及び移動棚5と固定棚2との間には、移動棚3〜5の横動により択一的に開くことのできる棚間通路A〜Dが形成される。図示例では、棚間通路Cが開かれ、他の棚間通路A,B,Dが閉じている状態を示している。25は特定の棚間通路A〜Dを開くために移動棚3〜5を横動させるための移動棚駆動用コントローラーである。
【0011】
6は障害物検出用センサーであって、固定棚1の底部に配設された投光器7と固定棚2の底部に配設された受光器8とから構成され、この投光器7から受光器8に至る光軸9が各移動棚3〜5の底部と床面との間の空間を経由して各棚間通路A〜Dを横断するように構成されている。このセンサー6は、棚間通路A〜Dの長さ方向適当間隔おき、例えば270〜280mm間隔で多数個が並設されている。10はコントローラーであり、11は例えばタッチパネル方式の入力手段を兼用するモニターである。
【0012】
図3に示すように各センサー6の投光器7及び受光器8は、任意の固有アドレス(例えば7ビットの2進数コード)をディップスイッチ等により個別に設定するためのアドレス設定手段12を備えたものであって、投光器側幹線コード13及び受光器側幹線コード14にそれぞれ、T形分岐用コネクタ15,16(幹線端末では端末用コネクタ)と短い投受光器側接続コード17,18を介して接続されている。これら幹線コード13,14及び接続コード17,18は、それぞれ2本の信号線と2本の直流電源線とを有するフラットコードである。
【0013】
コントローラー10は、特定の棚間通路A〜Dを開くために移動棚3〜5を横動させるとき、その横動開始から横動終了までの間、各センサー6の投光器7及び受光器8に設定された固有アドレス(互いに対を成す投光器7と受光器8のアドレスは同一)の順番に各センサー6をスキャンニングして、各センサー6を固有アドレス順に択一的に機能させるものである。即ち、コントローラー10は、前記幹線コード13,14及び接続コード17,18を介して全てのセンサー6(投光器7と受光器8)に「1」づつ順に歩進するアドレス信号(例えば7ビットの2進数コード)を多重伝送方式で一定の時間間隔で伝送し、各センサー6側では、設定された固有アドレスと同一のアドレス信号を受信したときのみ、投光器7は給電を受けて一定時間発光すると共に受光器8は対応する投光器7からの光線(可視光線、赤外線等)を受けているか否かに基づくオンオフ状態をコントローラー10に対し出力する。従って、現在開いていて移動棚3〜5の横動により閉じつつある棚間通路A〜D内に障害物がある場合は、障害物に対応する1つ乃至複数個のセンサー6の投光器7から受光器8に至る光軸9が当該障害物により遮断されるので、当該障害物に対応する1つ乃至複数個のセンサー6がスキャンニングされたとき、固有アドレス何番のセンサー6が受光しない異常状態(オフ状態)であるという異常検出情報がコントローラー10に於いて得られることになる。
【0014】
しかして、各センサー6に対する固有アドレスの設定は、各センサー6を実際に設置し終わったときか又は、設置する直前の個々のセンサー6に対して行うことになるが、このとき図4に示すように、各センサー6の設置位置には、基準点P(具体的には棚間通路A〜Dの入口)から「1」づつ順に歩進するように設定された論理センサー番号(10進数)が付与されており、この論理センサー番号に対して各センサー6に設定すべき固有アドレス番号(10進数)の対称表が前以って作成されており、作業者は、この対称表に従って、各論理センサー番号のセンサー6に割り当てられた固有アドレス番号(10進数)に対応する、例えば7ビットの2進数コードを設定する。勿論、10進数の固有アドレス番号を入力すれば、センサー内部で2進数コードに変換されるものであっても良い。
【0015】
具体的には、図示のように固有アドレス番号(10進数)は、基準点Pから複数アドレス(2アドレス以上、好ましくは4アドレス以上)飛ばしに設定されており、隣り合う2つの固有アドレス番号(10進数)には、複数アドレス(例えば4アドレス)分の差がつくことになる。例えば、センサー6の設置位置に設定される論理センサー番号(10進数)として「1」から「63」まで設定されている場合、4アドレス飛ばしに固有アドレス番号(10進数)を設定してゆくと、「1」づつ歩進する固有アドレス番号(10進数)は、論理センサー番号(10進数)上で16アドレスおきに配列されることになる。
【0016】
従ってコントローラー10は、論理センサー番号順に、即ち、並んでいる順番にセンサー6をスキャンニングするのではなく、複数個おき(上記例では16個おき)にセンサー6をスキャンニングすることになり、時間的には、隣り合うセンサー6間でスキャンニング単位時間の4倍(4アドレス分)の時間差が生じることになる。このようにしてコントローラー10は、図5のフローチャートに示すように、全てのセンサー6を固有アドレス番号順にスキャンニングするが、特定の棚間通路A〜Dを開くために移動棚3〜5の横動が開始された以後、移動棚3〜5の横動が完了して目的の棚間通路A〜Dが完全に開くまでの間は、各センサー6の受光器8が投光器7からの光線を受けるオン状態か遮光されたオフ状態であるかを、スキャンニングされる順に検出する。そして、閉じつつある棚間通路A〜D内に入り込んだ人等の障害物によってセンサー6の光軸9が遮断される等して、受光しない受光器8、即ち、異常(オフ状態)センサー6が検出されると、コントローラー10は、移動棚3〜5の駆動用コントローラー25に対し非常停止指令を出力して、横動中又は起動直後の移動棚3〜5を非常停止させる。
【0017】
なお、各センサー6の投光器7及び受光器8に付与される論理センサー番号を容易各正確に判別できるように、各投光器7及び受光器8それ自体又はその取付位置の脇等に論理センサー番号を銘板や印刷等により表示しておくことができる。勿論、各センサー6に設定される固有アドレスに基づいて、投光器7の発振周波数及び受光器8の受信周波数が自動設定され、理論的には、固有アドレスが同一の投光器7と受光器8との間でのみ信号(固有発振周波数の赤外線等)の授受が行われるように構成されている。
【0018】
一方、コントローラー10は、各センサー6の固有アドレスを基準点Pから順番に並ぶ論理センサー番号に変換するアドレス変換機能と、予め設定された各センサー6の配列間隔に基づいて基準点P(棚間通路A〜Dの入口)から各固有アドレスのセンサー6までの距離値を演算する距離演算機能か又は、各固有アドレスごとに入力された前記基準点Pからの距離値に基づいて各固有アドレスごとの距離テーブルを作成記憶する距離テーブル作成記憶手段とを備えている。
【0019】
しかして、前記のようにセンサー6の光軸9が遮断される等して、受光しない受光器8、即ち、異常(オフ状態)センサー6が検出されると、コントローラー10は、前記のように横動中又は起動直後の移動棚3〜5を非常停止させるが、同時にモニター11に図6に示す異常発生表示画面19を表示する。この異常発生表示画面19には「確認」の押し釦相当タッチ部19aが表示されており、この確認釦相当タッチ部19aをタッチ操作することにより、図7に示す異常内容/復旧方法表示画面20に切り換わり、この異常内容/復旧方法表示画面20に於いて、異常(障害物検出)センサー6の固有アドレスを前記アドレス変換機能により変換して求められた論理センサー番号を使用した「No. *** センサー異常」とのタイトル表示20aと、異常センサー6の固有アドレスに基づいて前記距離演算機能により求められるか又は前記距離テーブル作成記憶手段から検索された距離値を使用した「入口側から約○○m付近のセンサーが遮光されています」との異常内容表示20bと、「障害物を取り除くか又はセンサーのレンズの清掃及び光軸調整を行って下さい」との復旧方法表示20cが表示される。そして、この異常内容/復旧方法表示画面20に表示されている「戻る」の押し釦相当タッチ部20dをタッチ操作することにより、図8に示すメインメニュー画面21に戻るが、別の異常センサーがあるときは、当該別の異常センサーについての上記異常内容/復旧方法表示画面20が表示される。
【0020】
従って、異常復旧作業を担当する作業者は、モニター11上の異常発生表示画面19により異常発生(障害物検出等)を知り、次の異常内容/復旧方法表示画面20に於けるタイトル表示20a、異常内容表示20b、及び復旧方法表示20cの表示内容に従って、的確且つ能率良く異常の復旧作業を実行することができる。
【0021】
図8に示すように、モニター11のメインメニュー画面21には、「入力モニタ」選択用の押し釦相当タッチ部21a、「切離し」選択用の押し釦相当タッチ部21b、「出力モニタ」選択用の押し釦相当タッチ部21c、「異常履歴」選択用の押し釦相当タッチ部21d、「パラメータ設定」選択用の押し釦相当タッチ部21e、「システムリセット」選択用の押し釦相当タッチ部21f、「Ver.確認」選択用の押し釦相当タッチ部21g、「センサテスト」選択用の押し釦相当タッチ部21h、等が表示される。「入力モニタ」は、各センサー6の入力状態を表示する画面の呼び出しに使用され、「切離し」は、光軸ずれ又は故障しているセンサー6を一時的に切り離す(非使用状態にする)ための設定画面の呼び出しに使用され、「出力モニタ」は、この障害物検出装置から移動棚駆動用コントローラー25への出力状態を表示する画面の呼び出しに使用され、「異常履歴」は、過去の設定件数分(例えば50件分)の異常履歴を表示する画面の呼び出しに使用され、「パラメータ設定」は、システムに必要な初期設定(センサー数の登録等)を行うときに使用され、「システムリセット」は、バックアップRAMの内容をクリアするときに使用され、「センサテスト」は、センサー6の動作のチェックを行うときに使用される。
【0022】
いくつかの画面等について具体的に説明すると、「入力モニタ」選択用の押し釦相当タッチ部21aのタッチ操作により呼び出される、図9に示す入力モニター画面22は、各センサー6の論理センサー番号22aと、当該各論理センサー番号22aと対を成すON,OFF,切離の表示面22bと、タッチ操作することにより切離し画面に移る「切離し」選択用の押し釦相当タッチ部22cと、入力モニター画面22が複数頁必要な場合に使用される「前頁」選択用の押し釦相当タッチ部22d及び「次頁」選択用の押し釦相当タッチ部22eと、メインメニュー画面21に戻るための「戻る」選択用の押し釦相当タッチ部22fとを備えている。しかして、この入力モニター画面22では、各論理センサー番号のセンサー6がオンオフ何れの状態であるか又は非使用状態(切り離し状態)であるか否かをチェックできる。従って、例えば先に説明した障害物検出等の異常発生時にこの入力モニター画面22を呼び出し、必要に応じて「前頁」選択用の押し釦相当タッチ部22dや「次頁」選択用の押し釦相当タッチ部22eを操作し、異常状態、即ちオフ状態のセンサー6の論理センサー番号を、仮に複数個のセンサー6が異常状態であってもその全てを容易に知ることができる。
【0023】
又、センサー6の投光面(投光器7の投光面)や受光面(受光器8の受光面)の汚れ、或いは投受光器7,8間の光軸9のずれにより、特定のセンサー6が障害物を検出したときと同様の遮光状態となった場合、障害物検出(異常検出)信号が出力されることになる。このような障害物検出に伴わない異常発生は、移動棚3〜5の横動の非常停止時に棚間通路内に障害物が存在しないことを確認することにより判断することができるし、移動棚3〜5を移動させていない状況でもセンサー6による障害物検出を実行させておくことにより、検出することができる。しかして、このような障害物検出に起因しない異常発生に対しても、先の説明の通り、リアルタイムにセンサー6の投受光面の清掃や光軸調整を実行することにより対処できるが、入出庫作業を中断させないためには、一時的に異常発生源である特定のセンサー6を障害物検出系から切り離して非使用状態とすることが望ましい。
【0024】
上記のように特定のセンサー6を一時的に非使用状態(切り離し状態)とする場合は、先ず、先の異常内容/復旧方法表示画面20のタイトル表示20aや、入力モニター画面22の表示面22bの表示がOFFである論理センサー番号22a等から、異常状態のセンサー6の論理センサー番号をチェックする。次に、メインメニュー画面21の「切離し」選択用の押し釦相当タッチ部21b又は、入力モニター画面22の「切離し」選択用の押し釦相当タッチ部22cのタッチ操作により、図10に示す切り離し設定画面23を呼び出す。この切り離し設定画面23は、各センサー6の論理センサー番号23aと、当該各論理センサー番号23aと対を成す「有効」「切離」設定切り換え用の押し釦相当タッチ部23bと、全センサーを非使用状態(切り離し状態)にするための全数切り離し設定画面を呼び出しための「全数」選択用の押し釦相当タッチ部23cと、この切り離し設定画面23が複数頁必要な場合に使用される「前頁」選択用の押し釦相当タッチ部23d及び「次頁」選択用の押し釦相当タッチ部23eと、メインメニュー画面21に戻るための「戻る」選択用の押し釦相当タッチ部23fとを備えている。
【0025】
しかして、この切り離し設定画面23の論理センサー番号23aから、先にチェックした切り離すべきセンサー6に対応する「有効」「切離」設定切り換え用の押し釦相当タッチ部23bを選択して当該タッチ部23bをタッチ操作し、「有効」表示状態から「切離」表示状態に切り換える。この「有効」「切離」設定切り換え用の押し釦相当タッチ部23bは、タッチ操作により「有効」と「切離」とが交互に切り換えられるものである。この切り換え操作により、コントローラー10は、「切離」表示状態になった論理センサー番号23aに相当する異常センサー6を障害物検出のためのスキャンニング対象から切り離し、当該異常センサー6が無いものとして障害物検出を続行する。勿論、適当な時期に当該異常センサー6の投受光面の清掃や光軸調整等の異常復旧作業を行い、その後、前記切り離し設定画面23に於いて、該当する論理センサー番号の「有効」「切離」設定切り換え用の押し釦相当タッチ部23bを操作して、「切離」表示状態から「有効」表示状態に切り換え、障害物検出のためのスキャンニング対象から切り離なされていたセンサー6を再び障害物検出のためのスキャンニング対象に組み入れる。
【0026】
なお、切り離し設定画面23の「全数」選択用の押し釦相当タッチ部23cのタッチ操作により呼び出される全数切り離し設定画面では、全てのセンサー6を無効にする設定や、無効にされていた全てのセンサーを有効にする設定、或いは前記切り離し設定画面23で個別に切り離し設定されていた個別切り離しを全て解除する(有効にする)リセットが行える。
【0027】
棚間通路A〜Dの長さが非常に長い場合、当然のこととして適当間隔おきに並設されるセンサー6の総数が大きくなる。この場合、仮にコントローラー10に使用されるシーケンサーの能力が当該センサー6の総数に対応し得たとしても、全センサー6のスキャンニングに要する時間、換言すれば、1つのセンサー6についてのスキャンニングの時間間隔が長くなり、安全面で問題が生じる。このような場合には、図11に示すように多数個のセンサー6を複数グループ24A,24Bに分割し、各グループ24A,24Bごとにセンサー6をスキャンニングするように構成することができる。この場合、基準点(棚間通路の一端)から順番に付与される論理センサー番号はグループ分けしないで1連の論理センサー番号を付与し、モニター11による各種情報の表示や設定操作は、1連の論理センサー番号に基づいて(グループ分けを意識しないで)行えるように構成するのが望ましい。
【0028】
なお、センサー6としては、投光器7と受光器8とが対向配置される透過形の光電センサーに限定されるものではなく、投受光器ユニットと光線反射面とを対向配置するタイプや、被検出物(障害物)表面からの反射光を捉えるタイプ等の回帰反射形の光電センサーであっても良い。又、上記実施形態のように、択一的に開かれる複数の棚間通路A〜Dを備えた移動棚設備の場合でも、各棚間通路A〜Dごとに独立させて本発明による障害物検出装置を設置しても良い。
【0029】
【発明の効果】
以上のように実施し且つ使用し得る本発明の移動棚設備の障害物検出装置によれば、棚間通路の長さ方向適当間隔おきに並設され、各センサーに固有のアドレスが設定され、各センサーがアドレス順にスキャンニングされて各センサーのオンオフ状態がアドレス順に検出され、各センサーのオンオフ状態から棚間通路内の障害物を検出するようにしたので、実際に障害物検出状態になった1つのセンサーを固有アドレスから特定することができる。従って、棚間通路内に容易に確認できる車両や人等の大きな障害物が存在する通常の障害物検出は支障なく行えることは勿論のこと、例えばセンサーそのものの汚れや光軸のずれ等の故障により1つのセンサーが障害物検出時と同様の異常状態になったときも、当該センサーの固有アドレスに基づいて当該異常センサーを自動的に特定表示させることができ、異常センサーの特定及びその異常復旧に要する手間と時間を大巾に短縮し得る。
【0030】
しかも、各センサーに設定する固有アドレスが端から順番に設定されていて、隣り合う2つのセンサーが順番にスキャンニングされる場合は、仮に各センサーごとの発振周波数が固有アドレスに従って変えられていて且つ隣り合うセンサーが同時ではなく時間差をもってスキャンニングされるとしても、隣り合うセンサー間の間隔が比較的狭いために隣り合うセンサーどうしが互いに干渉して正確なスキャンニングが行えないことになるが、本発明の構成では、各センサーに設定する固有アドレスが、隣り合う2つのセンサーが順番にスキャンニングされないようにばらばらに設定されているので、隣り合うセンサー間の間隔が狭くとも、スキャンニングによる各センサーごとのオンオフ状態の検出が正確に行える。換言すれば、並列する多数個のセンサーを正確確実に機能させて、棚間通路内の障害物検出作用を正確確実に実行させることができる。
【0031】
又、隣り合うセンサー間の干渉の恐れが解消するので、従来のように各センサーの光線をレンズで絞って細くして必要な検出距離を得るような必要がなくなり、例えば各センサーの投光器の光線をレンズで絞り込まず、光量を上げて検出距離を延ばすことができ、センサーごとの光軸調整も容易になる。
【0032】
なお、請求項2に記載の構成によれば、各センサーに付与される固有アドレスが端から順番に並ばないでばらばらに設定されているにもかかわらず、各センサーごとの各種情報等を表示する画面では、基準点から順番に並ぶ論理センサー番号で各センサーを表示するので、仮に各センサーごとに論理センサー番号を併記していない場合でも、各センサーごとの各種情報等を表示する画面に表示される論理センサー番号から異常センサー等の特定のセンサーの位置を容易に予測することができ、センサーの保守管理を容易に行える。
【0033】
又、請求項3に記載の構成によれば、更に障害物検出時(各センサー自体の異常検出時を含む)に障害物検出位置を表示する画面では、障害物検出状態(異常状態)にあるセンサーの基準点からの距離値で表示されるので、異常復旧作業を行う作業者は、その表示される距離値から速やかに異常センサーの場所へ直行することができ、センサーの保守管理が非常に簡単容易に行える。この場合、先の請求項2に記載の構成と組み合わせる(特に、各センサーごとに論理センサー番号を併記しておく)ことにより、異常センサーの特定が一層簡単容易且つ正確に行える。
【0034】
請求項4に記載の構成によれば、障害物検出に起因しない異常発生に対して、直ちに異常復旧作業を行わないで取り敢えず異常発生源である特定のセンサー6を障害物検出系から切り離して非使用状態とすることができ、入出庫作業を能率良く行える。
【0035】
又、請求項5に記載の構成によれば、センサーが並列する方向に1本の共通信号線(幹線)を敷設しておきさえすれば、各センサーは短い信号線とT形分岐接続用コネクタを利用して当該共通信号線(幹線)に接続すれば済み、従来のようにセンサー数と同数の信号線をコントローラーとの間に敷設する必要はなく、信号線の本数が大幅に少なくなる省配線効果と、多数本の信号線を収容する大型のダクトも必要なくなることとにより、大巾なコストダウンを図ることができる。
【0036】
更に、請求項6に記載の構成によれば、棚間通路の長さが非常に長い場合でも、全センサーのスキャンニングに要する時間、換言すれば、1つのセンサーについてのスキャンニングの時間間隔を短くして、安全性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】障害物検出装置を備えた移動棚設備全体と本発明の構成を説明する概略平面図である。
【図2】障害物検出装置を備えた移動棚設備全体の概略正面図である。
【図3】各センサーの投光器及び受光器の接続状態を示す要部の平面図である。
【図4】各センサーの論理センサー番号とスキャンニング順である固有アドレス番号との関係を説明する図である。
【図5】コントローラーの制御手順を説明するフローチャートである。
【図6】モニターの異常発生表示画面を示す。
【図7】モニターの異常内容/復旧方法表示画面を示す。
【図8】モニターのメインメニュー画面を示す。
【図9】モニターの入力モニター画面を示す。
【図10】モニターの切り離し設定画面を示す。
【図11】別の実施形態を説明する概略平面図である。
【符号の説明】
1,2 固定棚
3〜5 移動棚
6 障害物検出用センサー
7 投光器
8 受光器
9 投受光器間の光軸
10 コントローラー
11 タッチ式入力手段兼用のモニター
12 アドレス設定手段
13,14 幹線コード
15,16 T形分岐用コネクタ
17,18 投受光器側の接続コード
19 モニターの異常発生表示画面
20 モニターの異常内容/復旧方法表示画面
21 モニターのメインメニュー画面
22 モニターの入力モニター画面
23 モニターの切り離し設定画面

Claims (6)

  1. 開閉可能な棚間通路内の障害物を検出する障害物検出用センサーが当該棚間通路の長さ方向適当間隔おきに並設され、各センサーに固有のアドレスが設定され、各センサーがアドレス順にスキャンニングされて各センサーのオンオフ状態がアドレス順に検出され、各センサーのオンオフ状態から棚間通路内の障害物を検出するようにした移動棚設備の障害物検出装置であって、各センサーに設定する固有アドレスが、隣り合う2つのセンサーが順番にスキャンニングされないようにばらばらに設定されている、移動棚設備の障害物検出装置。
  2. 各センサーに、棚間通路の一端からの並び順の論理センサー番号が設定され、各センサーに設定されているスキャンニング順の固有アドレスを前記論理センサー番号に変換するアドレス変換機能を備え、各センサーごとの各種情報等を表示する画面では、前記アドレス変換機能で変換された論理センサー番号で各センサーを表示するようにした、請求項1に記載の移動棚設備の障害物検出装置。
  3. 各センサーに設定されているスキャンニング順の固有アドレスごとに、棚間通路の一端から各センサーまでの距離値を予め設定するるか又は当該距離値を演算する機能を備え、障害物検出位置を表示する画面では、障害物検出状態にあるセンサーの固有アドレスに対応する前記距離値を表示するようにした、請求項1又は2に記載の移動棚設備の障害物検出装置。
  4. 各センサーごとに、使用、非使用の別を設定する設定画面を備えた、請求項1〜3の何れかに記載の移動棚設備の障害物検出装置。
  5. 各センサーが共通の信号線にT形分岐接続され、多重伝送方式によりスキャンニングされるようにした、請求項1〜3の何れかに記載の移動棚設備の障害物検出装置。
  6. 1つの棚間通路に所属する多数個のセンサーが複数グループに分けられ、各グループごとにスキャンニングされるようにした、請求項1〜5の何れかに記載の移動棚設備の障害物検出装置。
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