JP2004244120A - 移動棚装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造・施工・交換コストの低減を図りつつ、移動棚の幅方向略全体に亘って物体の近接を検知可能な移動棚装置を提供すること。
【解決手段】各移動棚10,11,12の幅方向一端部側に、該幅方向に沿って光Lを照射する発光部32と物体の接触を検知するための第1接触検知部35とが配設されている。各移動棚10,11,12の幅方向他端部側に、発光部32からの光Lを受光する受光部42と物体の接触を検知するための第2接触検知部45とが配設されている。第1及び第2接触検知部35,45で接触が検知されたとき及び光Lが遮光され非受光状態となったときに、移動棚10,11,12に対する物体の近接が検知される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、整列した複数の移動棚をその整列方向に移動させ、所定の移動棚とその隣りの移動棚との間に作業通路を形成する移動棚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電動式移動棚では、複数の移動棚が整列した状態に設けられており、各移動棚に搭載されたモータの制御により、整列方向に移動するようになっている。また、各移動棚の前面には安全バースイッチが設けられている(特許文献1参照。)。
【0003】
安全バースイッチは、移動棚の前面に固定されたリミットスイッチと、バネ等により移動棚の前面から離間する方向に付勢された当接バーとを備えている。
【0004】
そして、移動棚の移動中に作業者が当接バーに当接すると、該当接バーによりリミットスイッチが押されてオンになり、当該移動棚のモータの停止により移動棚が緊急停止するようになっている。
【0005】
しかしながら、上述のような安全バーを用いた構成では、移動棚の前面幅方向全体に亘って作業者等の物体を検知するために、当該移動棚の前面幅方向全体に亘って安全バーを設ける必要があり、製造・施工コストが高くなり易い上に、破損する可能性も高く、交換コストも高くなり易い。
【0006】
また、可動棚の一端部側に投光器を設けると共に他端部側に受光器を設け、可動棚の移動中に、投光器から受光器に至る光が遮光されたときに、該可動棚の移動を停止させるようにした可動棚設備がある(特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
実開平4−43136号公報
【特許文献2】
特許第3139436号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この可動棚設備では、投光器から受光器に至る光が遮光されたときに、物体を検知する原理であるため、検知光が通過しない箇所である投光器や受光器が設置された箇所では、物体の検知を行うことができず、検知範囲についていわゆる死角を生じてしまうという欠点がある。
【0009】
そこで、この発明の課題は、製造・施工・交換コストの低減と、検知範囲の死角の防止との両立が可能な移動棚装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1記載の発明は、複数の移動棚が所定の配列方向に沿って配設され、前記各移動棚を前記所定の配列方向に沿って移動させることにより、所定の移動棚とその隣の移動棚との間に通路を形成する移動棚装置であって、前記各移動棚の幅方向における一端部側に、前記各移動棚の幅方向に沿って光を照射する発光部と、物体の接触を検知するための第1接触検知部とが配設されると共に、前記各移動棚の幅方向における他端部側に、前記発光部からの光を受光可能な受光部と、物体の接触を検知するための第2接触検知部とが配設され、前記受光部における光の受光状態と、前記第1接触検知部及び前記第2接触検知部における接触検知状態に基づいて、前記各移動棚の移動を緊急停止するものである。
【0011】
請求項2記載のように、前記第1接触検知部は、物体の接触により前記発光部からの光の照射方向を変える機構であり、前記第2接触検知部は、物体の接触により前記受光部による光の受光方向を変える機構であってもよい。
【0012】
請求項3記載のように、前記第1接触検知部及び第2接触検知部は、それぞれ物体の接触により変位する可動体と、前記可動体の変位を検知する変位センサとを備えたものであってもよい。
【0013】
請求項4記載のように、前記可動体は、前記発光部又は前記受光部を覆うカバー体であってもよい。
【0014】
請求項5記載のように、前記発光部側に、前記発光部から照射される光を通じて光信号を送信する送信回路部が設けられると共に、前記受光部側に、前記受光部を通じて光信号を受信する受信回路部が設けられていてもよい。
【0015】
請求項6記載のように、前記光信号は、前記第1接触検知部における接触の有無を示す情報を含んでいるとよい。
【0016】
請求項7記載のように、前記各移動棚に、物体の近接を検知した旨を報知する報知手段が設けられていてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態に係る移動棚装置について説明する。
【0018】
図1は、移動棚装置の全体的な構成を示す斜視図である。
【0019】
この移動棚装置は、所定の配列方向に沿って配設された複数の移動棚10,11,12を備えている。
【0020】
この移動棚10,11,12が設置されるエリアの床面には、所定方向に沿ってレール15が敷設されており、このレール15に沿って上記各移動棚10,11,12が往復移動自在に配設されている。また、各移動棚10,11,12は、移動手段としての駆動用モータ62(図4参照)を備えており、この駆動用モータ62がレール15上の車輪を駆動することにより、各移動棚10,11,12がレール15上を前記所定の配列方向に沿って往復移動する構成となっている。
【0021】
また、各移動棚10,11,12の一方側外側面の左側(右側又は左右両側にあってもよい)には、作業通路14の形成を指示するための通路形成操作スイッチ10a,11a,12aが設けられている。そして、所定の通路形成操作スイッチ10a,11a,12aを操作することによって、対応する移動棚10,11,12が自動的に移動し、当該所定の通路形成操作スイッチ10a,11a,12aに対応する所定の移動棚10,11,12とその隣の移動棚10,11,12間に、作業通路14が形成されるようになっている。
【0022】
さらに、各移動棚10,11,12には、その移動方向における物体の近接を検知するための近接検出装置30が設けられている。
【0023】
図2は近接検出装置30を示す正面図であり、図3は同近接検出装置30の発光側近接検知ユニット31を示す分解斜視図である。
【0024】
近接検出装置30は、発光側近接検知ユニット31と受光側近接検知ユニット40とを備えている。
【0025】
発光側近接検知ユニット31は、各移動棚10,11,12の幅方向における一端部に取付けられ、受光側近接検知ユニット40は各移動棚10,11,12の幅方向における他端部に取付けられている。ここで、各移動棚10,11,12の幅方向は、各移動棚10,11,12の移動方向(配列方向)と略直交する方向である。本実施の形態では、発光側近接検知ユニット31と受光側近接検知ユニット40とは、移動棚10,11,12の両側下方コーナー部に取付けられている。また、各移動棚10,11,12は往路及び復路の両移動時において、物体の近接を検知するため、各移動棚10,11,12の両面側に取付けられている。
【0026】
発光側近接検知ユニット31は、受光側近接検知ユニット40に向けて光を照射するための発光部32と、当該ユニット31への物体の接触を検知するための第1接触検知部35とを備えている。
【0027】
より具体的に説明すると、発光側近接検知ユニット31は、センサ取付板33と、センサ基板34と、カバー体36とを備えている。
【0028】
センサ取付板33は、略方形状の板状部材の一端部を略垂直に曲げ起した形状に形成されており、前記曲げ起し部分を受光側近接検知ユニット40側に向けて配設した状態で、ネジS(一部のネジSのみ図示)等を用いて移動棚10,11,12のフレーム部分13に取付けられている。なお、このセンサ取付板33の切り起し部分には、発光部32からの光が通過可能な光通過孔33aが形成されている。
【0029】
センサ基板34は、上記センサ取付板33と略同じ大きさ及び形状を有する略方形板状に形成されており、ネジS(一部のネジSのみ図示)等を用いてセンサ取付板33に取付固定されている。このセンサ基板34には、所定の電気回路が形成されると共に、発光ダイオード等の発光素子により構成される発光部32とカバー体36の変位を検出するための変位センサとしての一対のマイクロスイッチ37とが実装固定されている。発光部32から照射された光は、光通過孔33a内を通過して各移動棚10,11,12の幅方向に沿って受光側近接検知ユニット40の受光部42に至る直線上の経路を通過するように設定されている。また、フレーム部分13内に引回された電源用配線及び信号用配線が、フレーム部分13及びセンサ取付板33に形成されたコネクタ挿通孔13h,33h内を通ってセンサ基板34にコネクタ接続されている。
【0030】
カバー体36は、略方形状の板状部材の両側部を内側に向けて略垂直に曲げ起した形状に形成されており、上記発光部32を含むセンサ基板34を覆うようにして取付けられている。
【0031】
このカバー体36は、物体の接触により変位可能な態様で、フレーム部分13に取付けられている。すなわち、フレーム部分13に一対のボルトBが突設され、該ボルトBはセンサ取付板33のボルト挿通孔33hb、センサ基板34のボルト挿通孔34hb及びカバー体36のボルト挿通孔36hbに挿通配置され、該カバー体36の表側に突出している。カバー体36の表側で、ボルトBの突出端部に、ナットN(図2参照)が螺合締結されており、カバー体36は、センサ基板34に対して所定範囲で接近離隔移動自在に取付けられている。
【0032】
また、カバー体36は、離反付勢手段としてのコイルバネ38により、センサ基板34から離反する方向に付勢されている。ここでは、ボルトBに外嵌めされたコイルバネ38が、センサ基板34とカバー体36との間に圧縮介在配置された構成により、カバー体36が付勢されている。
【0033】
さらに、カバー体36の内側であって上記一対のマイクロスイッチ37と対向する各位置に、スイッチ押圧部36aが突設されている。
【0034】
本実施の形態では、主として、可動体であるカバー体36と、該カバー体36の変位を検知するマイクロスイッチ37によって第1接触検知部35が構成されている。すなわち、カバー体36に人体、その他の物体が接触すると、コイルバネ38の付勢力に抗してカバー体36がセンサ基板34へ近接する方向へ移動する。これにより、スイッチ押圧部36aがマイクロスイッチ37を押込みオン状態にする。このようにして、該カバー体36の変位、即ち、物体の接触検知が行われる構成となっている。ちなみに、この接触検知に際して、カバー体36が変位するだけで、発光部32は変位しない。このため、接触状態においても、発光部32から受光部42に向けた光の照射(光通信)は遮断されることなく継続して行われている。
【0035】
なお、可動体であるカバー体36の変位を検出する手段としては、上記マイクロスイッチ37の他、透過型又は反射型の光センサを用いた構成等、種々の構成を適用することができる。
【0036】
受光側近接検知ユニット40は、発光側近接検知ユニット31からの光を受光するための受光部42と、当該ユニット40への物体の接触を検知するための第2接触検知部45と、報知用発光部49とを備えている。
【0037】
受光部42は、フォトダイオード或はフォトトランジスタ等の受光素子により構成されており、上記受光側近接検知ユニット40における発光部32に代えて設けられている。
【0038】
第2接触検知部45は、マイクロスイッチ47及びカバー体46を備えており、上記第1接触検知部35と同様構成及び同様原理にて、受光側近接検知ユニット40における物体の接触を検知する。
【0039】
報知用発光部49は、発光ダイオード等の発光素子により構成されており、作業通路14内の作業者及び作業通路14外の人間から視認可能な各位置に設けられている。
【0040】
そして、上記発光部32から照射された光が受光部42で受光される。一方、移動棚10,11,12の移動方向前方に物体が存在し、該物体によって光が遮光されると、受光部42において非受光状態となり、発光部32と受光部42間における物体の存在が検知されるようになっている。
【0041】
なお、報知用発光部49は、作業通路14内の作業者から視認可能なものと、作業通路14外の人間から視認可能なもののうち、いずれか一方だけであってもよい。また、単一の発光素子を上述した双方向から視認可能なように配設してもよい。さらに、このような報知用発光部49を、発光側近接検知ユニット31側に設けてもよい。
【0042】
図4は移動棚装置の電気的構成を示すブロック図である。
【0043】
この移動棚装置では、各移動棚10,11,12がそれぞれ移動制御を行う制御部60を備えており、各制御部60が相互通信を行って互いに連携制御しつつ、各移動棚10,11,12の移動制御を行っている。なお、移動制御を集中して行う集中制御部を、いずれか一つの移動棚10,11,12或はその他の箇所に設けてもよい。
【0044】
制御部60は、MPU等によって構成されており、インターロック制御部60aと、移動制御部60bとを備えている。
【0045】
インターロック制御部60aは、受光側近接検知ユニット40を通じて物体の近接が検知されると、移動制御部60bに対して移動棚10,11,12の移動を禁止する(インターロックをかける)旨指示するようになっている。このインターロックは、所定の通路形成操作スイッチ10a,11a,12aを操作する等、所定の操作を行うことで、解除される。
【0046】
移動制御部60bは、インターロック制御部60aからインターロックの指示がなされていない状態で、通路形成操作スイッチ10a,11a,12aからの入力信号に基づいて、対応する駆動用モータ62の駆動制御を行って、各移動棚10,11,12の移動制御を行う。また、移動制御部60bは、受光側近接検知ユニット40から接触を判定した旨の信号が入力されたときに、駆動用モータ62の駆動を停止させて、各移動棚10,11,12の移動を停止すると共に、その接触を判定した旨の信号をインターロック制御部60aに出力する。
【0047】
また、発光側近接検知ユニット31は、発光部32を通じて光信号を送信する送信回路部65を備えている。そして、マイクロスイッチ37からの検出結果に応じて、当該発光側近接検知ユニット31における非接触検知状態では、非接触である旨の情報を含む光信号を、発光部32を通じて送信する。一方、当該発光側近接検知ユニット31における接触検知状態では、接触している旨の情報を含む光信号を、発光部32を通じて送信する。
【0048】
なお、制御部60からの指令に応じて、送信回路部65は、移動棚10,11,12の移動中だけ発光部32を発光させるようにしている。もっとも、常時、発光部32を発光させるようにしてもよいし、また、形成された或は閉じようとしている作業通路14に面している移動棚10,11,12の発光部32だけを発光させるようにしてもよい。
【0049】
また、受光側近接検知ユニット40は、受光部42を通じて光信号を受信する受信回路部68と接触判定部69とを備えている。
【0050】
そして、上記発光部32からの光信号が受光部42で受光されると、これが電気信号に変換されて受信回路部68に出力される。受信回路部68では、受光部42より出力された信号から所定の信号を取出して接触判定部69に与える。
【0051】
接触判定部69では、受信回路部68からの出力信号及びマイクロスイッチ47からの検出信号に基づいて、移動棚10,11,12への物体近接の有無を判別する。すなわち、受信回路部68からの出力信号に発光側近接検知ユニット31において接触している旨の情報が含まれているとき、又は、受光部42において非受光状態となり無信号状態となったとき、又は、受光側近接検知ユニット40側のマイクロスイッチ47から接触している旨の検知信号が出力されたときに、移動棚10,11,12の移動方向前方に人体等の物体が検知されたと判定する。このように物体の近接が検知されると、その判定信号を制御部60に与えると共に、駆動回路を介して報知用発光部49を発光させる。
【0052】
このように構成された移動棚装置の動作について説明する。
【0053】
図5は発光側近接検知ユニット31の動作を示すフローチャートであり、図6は移動棚装置の全体動作を示すフローチャートであり、図7(a)〜図7(c)は移動棚10,11,12の移動動作と物体との関係を示す説明図である。
【0054】
まず、発光側近接検知ユニット31の動作について説明する。図5のステップS1に示すように、移動棚10,11,12の移動開始後、ステップS2において当該発光側近接検知ユニット31における接触検知の有無が判断される。ここで、マイクロスイッチ37からの出力信号に基づいて、接触有りと判断されると、ステップS3に進み、発光部32から接触している旨の情報を含む光信号を送信する。一方、接触無しと判断されると、ステップS4に進み、発光部32から接触していない旨の情報を含む光信号を送信する。
【0055】
ステップS3,S4の次にステップS5に進み、移動棚10,11,12の移動が終了したか否かが判断され、移動が終了していないと判断されると、上記ステップS2に戻る。一方、移動が終了したと判断されると、発光部32からの発光を停止し、動作を終了する。
【0056】
移動棚装置の全体動作を説明する。図6のステップS10に示すように、通路形成操作スイッチ10a,11a,12aが操作されて移動棚10,11,12の移動が開始された後、ステップS11に進み、近接が検知されたか否かが判断される。ここで、図7(a)に示すように、移動棚10,11,12の移動方向前方に人体等の物体が存在しないとき、即ち、受光部42において光信号が受信されて受信回路部68から所定の信号が出力され、かつ、その信号に発光側近接検知ユニット31において接触していない旨の情報が含まれており、さらに、受光側近接検知ユニット40側のマイクロスイッチ47から接触している旨の検知信号が出力されていないときには、ステップS14に進む。
【0057】
ステップS14では、移動棚10,11,12の移動が終了したか否かが判断され、移動が終了していないと判断されたときには、ステップS11に戻り、一方、移動棚10,11,12の移動が終了したと判断されると、処理を終了する。
【0058】
一方、ステップS11において、移動棚10,11,12の移動方向前方における人体等の物体の近接が検知されると、ステップS12に進む。例えば、図7(b)に示すように、移動棚10の幅方向中間部(発光側近接検知ユニット31と受光側近接検知ユニット40との間)において作業者等の物体100が存在するときには、該物体100により、発光部32からの光Lが遮光される。これにより、受光部42において光信号が受信されない状態となり、受信回路部68からの出力が無信号状態となり、接触判定部69において物体100の近接が判定される。また、例えば、図7(c)に示すように、発光側近接検知ユニット31に物体100が接触すると、その接触がマイクロスイッチ37により検知され、接触している旨の情報を含む光信号が発光部32側より送信される。この光信号が受光部42を通じて受光側近接検知ユニット40側で受信され、接触判定部69において物体100の近接が判定される。
【0059】
これらのように移動棚10,11,12の移動方向前方における人体等の物体の近接が検知されると、ステップS12に進み、移動中の移動棚10,11,12の移動を緊急停止し、さらに、ステップS13に進んで、インターロックをかけて、処理を終了する。
【0060】
以上のように構成された移動棚装置によると、各移動棚10,11,12の幅方向一端部側に、発光部32と第1接触検知部35とを配設し、各移動棚10,11,12の幅方向他端部側に、受光部42と第2接触検知部45とを配設しているので、従来のように、移動棚の幅方向全体に亘って安全バー等の検知手段を設ける必要が無く、製造・施工コストの低減を図ることができる。また、比較的少ない部品点数なので、故障の可能性が少なく、また、故障したとしても交換が容易であり、交換コストの低減をも図ることができる。
【0061】
また、移動棚10,11,12の幅方向一端部側の発光部32とその他端部側の受光部42との間では、光の受光の有無により移動棚10,11,12への物体の近接を検知でき、移動棚10,11,12の幅方向一端部と他端部では、第1接触検知部35及び第2接触検知部45による接触検知によって移動棚10,11,12への物体の近接を検知できる。このため、検知範囲の死角を防止して、移動棚10,11,12の幅方向略全体に亘って物体の近接を検知できる。
【0062】
特に、第1接触検知部35及び第2接触検知部45では、カバー体36,46の変位によって物体の接触検知を行っているため、接触検知に際して、発光部32及び受光部42を変位させることなく、両者間における光の送受、即ち光通信を継続的に行わせることができる。
【0063】
また、発光部32側に、当該発光部32通じて光信号を送信する送信回路部65が設けられると共に、受光部42側に、受光部42を通じて光信号を受信する受信回路部68が設けられているため、発光部32側から受光部42への信号伝達線を省略することができる。なお、本実施の形態では、発光側近接検知ユニット31における接触の有無を示す情報を光信号によって送信しているが、該光信号によってその他の情報を送信するようにしてもよい。
【0064】
もっとも、該光信号で、発光側近接検知ユニット31における接触の有無を示す情報をて送信することにより、受光側近接検知ユニット40において移動棚10,11,12への近接の有無を集約して判断することができる。
【0065】
さらに、受光側近接検知ユニット40に報知用発光部49が設けられているため、移動棚装置の利用者等が、物体の近接が実際に検知されているか否かを知ることができる。
【0066】
特に、報知用発光部49を作業通路14内の作業者が視認可能な位置に設けておくことにより、当該作業通路14内の作業者において、自己が実際に検知されているか否かを知ることができて好都合である。
【0067】
なお、本実施の形態では、可動体であるカバー体36,46の変位をマイクロスイッチ37によって検知する構成としたが、図8に示す変形例のように、発光側近接検知ユニット131及び受光側近接検知ユニット140が、それぞれ発光部132及び受光部142をコイルバネ150等の弾性支持手段によって変位可能に支持した構成とされていてもよい。
【0068】
この場合、発光部132又は受光部142側に物体が接触すると、当該発光部132又は受光部142が姿勢変更する。そして、非接触状態では、発光部132から受光部142に向けて光L1が照射されているところ、発光部132が姿勢変更すると、発光部132からの光L2が受光部142から外れた方向に向けて照射され、受光部142側において光L2を受光できない状態となる。また、受光部142が姿勢変更すると、同様に、当該受光部142の光の受光方向(受光範囲)が変って、発光部132側からの光L1を受光できない状態となる。
【0069】
勿論、発光部132と受光部142との間に物体が存在するようになったときにも、受光部142において非受光状態となる。
【0070】
このように、受光部142側において光L1,L2を受光できない状態となったときに、移動棚10,11,12における物体の近接を検知することができる。
【0071】
この変形例によると、別途カバー体36,46等の変位を検知するマイクロスイッチ等の手段を設ける必要がないため、構成の簡略化を図ることができる。
【0072】
また、上記各移動棚10,11,12が閉じた状態で、上記第1接触部35及び第2接触部45が隣の移動棚10,11,12に接触するように設定してもよい。この場合、作業通路14を閉じる通常の移動動作で、上記第1接触部35及び第2接触部45が接触を検知したときに、インターロックをかけることなく各移動棚10,11,12の移動を停止させるようにすることができる。
【0073】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1記載の移動棚装置によると、各移動棚の幅方向一端部側に、発光部と第1接触検知部とを配設し、各移動棚の幅方向他端部側に、受光部と第2接触検知部とを配設しているので、従来のように、移動棚の幅方向全体に亘って安全バー等の検知手段を設ける必要が無く、製造・施工・交換コストの低減を図ることができる。また、同時に移動棚の幅方向一端部側の発光部とその他端部側の受光部との間では、光の受光の有無により物体の近接を検知でき、移動棚の幅方向一端部と他端部では、第1接触検知部及び第2接触検知部による接触検知によって物体の近接を検知できる。このため、検知範囲の死角を防止して、移動棚の幅方向略全体に亘って物体の近接を検知できる。
【0074】
また、請求項2記載の発明によれば、比較的簡易な構成で、移動棚への物体の近接を検知できる。
【0075】
さらに、請求項3記載の発明によれば、可動体への物体の接触によって、移動棚の幅方向一端部及び他端部における物体の近接を検知できる。
【0076】
また、請求項4記載の発明によれば、カバー体の変位によって接触を検知することとなるため、接触検知に際して発光部及び受光部を変位させる必要が無く、両者間の光の送受を継続的に行わせることができる。
【0077】
請求項5記載の発明によれば、発光部側から受光部側への信号伝送線を省略することができる。
【0078】
請求項6記載の発明によれば、受光部側にて、物体の近接の有無を集約して、判別することができる。
【0079】
請求項7記載の発明によれば、移動棚装置の利用者等が、物体の近接が検知なされているか否かを知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動棚装置の全体的構成を示す斜視図である。
【図2】近接検出装置を示す平面図である。
【図3】近接検出装置の発光側近接検知ユニットを示す分解斜視図である。
【図4】移動棚装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】発光側近接検知ユニットの動作を示すフローチャートである。
【図6】移動棚装置の全体動作を示すフローチャートである。
【図7】移動棚の移動動作と物体との関係を示す説明図である。
【図8】図8(a)は近接検出装置の変形例を示す平面図であり、図8(b)は銅片敬礼の正面図である。
【符号の説明】
10,11,12 移動棚
10a,11a,12a 通路形成操作スイッチ
14 作業通路
30 近接検出装置
31 発光側近接検知ユニット
32 発光部
35 第1接触検知部
36 カバー体
37 マイクロスイッチ
38 コイルバネ
40 受光側近接検知ユニット
42 受光部
45 第2接触検知部
46 カバー体
47 マイクロスイッチ
49 報知用発光部
60 制御部
60b 移動制御部
62 駆動用モータ
65 送信回路部
68 受信回路部
69 接触判定部
131 発光側近接検知ユニット
132 発光部
140 受光側近接検知ユニット
142 受光部
150 コイルバネ

Claims (7)

  1. 複数の移動棚が所定の配列方向に沿って配設され、前記各移動棚を前記所定の配列方向に沿って移動させることにより、所定の移動棚とその隣の移動棚との間に通路を形成する移動棚装置であって、
    前記各移動棚の幅方向における一端部側に、前記各移動棚の幅方向に沿って光を照射する発光部と、物体の接触を検知するための第1接触検知部とが配設されると共に、
    前記各移動棚の幅方向における他端部側に、前記発光部からの光を受光可能な受光部と、物体の接触を検知するための第2接触検知部とが配設され、
    前記受光部における光の受光状態と、前記第1接触検知部及び前記第2接触検知部における接触検知状態に基づいて、前記各移動棚の移動を緊急停止する、移動棚装置。
  2. 請求項1記載の移動棚装置であって、
    前記第1接触検知部は、物体の接触により前記発光部からの光の照射方向を変える機構であり、前記第2接触検知部は、物体の接触により前記受光部による光の受光方向を変える機構である、移動棚装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の移動棚装置であって、
    前記第1接触検知部及び第2接触検知部は、
    それぞれ物体の接触により変位する可動体と、前記可動体の変位を検知する変位センサとを備えた、移動棚装置。
  4. 請求項3記載の移動棚装置であって、
    前記可動体は、前記発光部又は前記受光部を覆うカバー体である、移動棚装置。
  5. 請求項3又は請求項4記載の移動棚装置であって、
    前記発光部側に、前記発光部から照射される光を通じて光信号を送信する送信回路部が設けられると共に、
    前記受光部側に、前記受光部を通じて光信号を受信する受信回路部が設けられた、移動棚装置。
  6. 請求項5記載の移動棚装置であって、
    前記光信号は、前記第1接触検知部における接触の有無を示す情報を含む、移動棚装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の移動棚装置であって、
    前記各移動棚に、物体の近接を検知した旨を報知する報知手段が設けられた、移動棚装置。
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JP2018089359A (ja) * 2016-11-29 2018-06-14 株式会社Space2020 移動棚と移動棚装置

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