JP4272325B2 - 屋根構造及び屋根の施工方法 - Google Patents

屋根構造及び屋根の施工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、方行屋根または寄棟屋根を基本構造とする建築物の屋根構造及び屋根の施工方法に関する。
【0002】
【背景の技術】
従来、方行屋根または寄棟屋根を基本構造とする建築物を構築する場合の屋根の施工方法は、工業化施工の要請から、例えば、2本のくだり棟(隅棟)とその交わる頂点部分とで形成される三角形の屋根面に対応した形状の屋根パネルを、工場等の製造場所で、予め、建築物の屋根構造に合わせた形状に一体に接合して屋根ユニットを形成し、該屋根ユニットを施工現場に運搬して屋根を施工する場合がある。
【0003】
例えば、特開平9−60179号公報の従来技術においては、4本のくだり棟が一つの頂点部分で交わる方行屋根の施工において、2本のくだり棟と該くだり棟が交わる頂点部分とで形成される屋根面に対応した形状の4枚の屋根パネルを、予め、工場にて一体に接合した屋根ユニットを形成し、該屋根ユニットにより方行屋根を施工することが開示されている。
上記構成によれば、建築物の屋根面に跨って前記屋根ユニットを固定するだけで良いので、屋根の施工の工業化と工期短縮を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記公報の従来技術においては、屋根ユニットは立体的に形成することになり、屋根パネル同士をくだり棟の角度に合わせて、立体的に位置合わせをしながら互いに斜めに接合することになる。そして、このように、屋根パネル同士を立体的に接合する作業は、寸法精度を確保しながら接合することになるために、熟練や工夫を要することが多いとともに、作業負荷が大きくなり、工期短縮を図りにくいものとなりやすい。
従って、より簡易的な方法で、寸法精度を確保しながら所定の角度で互いに接合することができれば、作業負荷を大幅に低減することができ、工期短縮を図ることができる。
なお、屋根パネル同士を互いに斜めに接合するには、例えば、釘打ちなどの機械的締結方法と各種接着剤による接着とを同時に用いて一体に接合することができる。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、屋根パネル同士を所定の角度に容易に接合することができるとともに、寸法精度を容易に確保することができる、屋根構造及び屋根の施工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の屋根構造10は、例えば、図1、2に示すように、方行屋根または寄棟屋根を基本構造とする屋根の四方に流れる各屋根面10Cの同じ高さ位置に屋根を一周するように四角枠状に梁(水平部1Ab)が配置されるとともに、該梁(1Ab)の上に、四方に流れる上部屋根面を備えた上部屋根ユニット11が配置された屋根構造10であって、
上記上部屋根ユニット11の四方に流れる四つの上部屋根面がそれぞれ上部屋根パネル12から構成され、かつ、各上部屋根パネル12のうちの少なくとも一部の屋根パネルどうしが、隅棟10Bなどの棟の部分で丁番13により互いに接合されるとともに接着剤により互いに接合されていることを特徴とする。
【0007】
例えば、平面上で、屋根パネルどうしを突き合わせて、丁番13により仮接合した後に、丁番13により互いに回動自在に接合された、二枚の屋根パネルの互いの角度を決めて、例えば、接着剤と釘などを用いて、本接合することができる。
そして、容易に、隅棟10Bなどの棟の部分を形成するように接合することができるので、上部屋根ユニット11を容易に形成することができる。
従って、上記屋根パネルどうしを立体的に斜めに接合するために、立体的に位置あわせする作業などを軽減することができ、上部屋根ユニット11を形成する際の効率化を図ることができる。
【0008】
また、丁番13は、上記屋根パネルどうしを所定の角度で互いに接合できれば、どのように配置しても良く、限定されるものではない。
例えば、接合する屋根パネルを、平面上で、位置合わせをするとともに互いに突き合わせるようにして配置して、接合部分に平面上で丁番13を取り付けるようにしても良い。この場合には、上記屋根パネルどうしの位置あわせは、平面上で行うことができるために極めて容易であるとともに、丁番13を取り付けるにも、平面上に配置した上記屋根パネルの上面に取り付ければ良いので、極めて容易である。
そして、丁番13は回動可能となっているので、丁番13により接合された上記屋根パネルどうしの接合部分を持ち上げるようにすると、上記屋根パネルの接合部側の端面同士が面接触するようになって、所定の角度にすることができ、上記屋根パネルどうしを上記棟に合わせて仮接合することができる。
また、屋根パネルは平面上で位置合わせがされているので、容易に、接合精度を確保することができる。
【0009】
また、上部屋根ユニット11の四方に流れる四つの屋根面を構成する上部屋根パネル12は、必ずしも1枚の上部屋根パネルから構成される必要はない。すなわち、方行屋根または寄棟屋根を基本構造とする屋根の四方に流れる各屋根面10Cに対応する形状にできれば、複数のパネルを互いに接合してなる上部屋根パネル12を用いて上部屋根ユニット11を形成しても良い。
【0010】
この場合には、例えば、上部屋根パネル12の裏面に、複数のパネルの接合部分に渡るように、補強用の部材を備える構成としても良い。このような構成によれば、上部屋根ユニット11に、運搬や施工の際にも充分な剛性を付与することができる。
【0011】
また、上部屋根パネル12どうしを丁番13により接合するときには、例えば、上部屋根パネル12の端面どうしを、隅棟10Bに合わせて接合することになる。しかし、一般に、パネルの端面はパネルの側面に対して直角になっているので、上部屋根パネルどうしを接合するときには、接合部分に、楔状の隙間ができることになる。
従って、この楔状の隙間を埋める桁材を、予め、屋根パネルの端面に取り付ける構成としても良い。このような構成によれば、上部屋根パネル12どうしの接合部分をより強固に接合することができる。さらに、接合部分に渡るように、裏面から接合部分を固定する部材(例えば、金具等)を備える構成としても良い。
【0012】
また、上部屋根パネルのうちの少なくとも一部の屋根パネルとは、上述のように、上部屋根ユニット11の一つの上部屋根面が、複数の屋根パネルを互いに接合してなっている場合に、丁番13により接合する屋根パネルは、隅棟10Bなどの棟となる部分であれば、特に限定されない意味である。
すなわち、例えば、予め、上部屋根面となる複数の屋根パネルを接合した後に、上記棟となる部分で丁番13により接合しても良いし、上記棟となる部分の屋根パネルのみを丁番13により接合した後に、その他の屋根パネルを接合するようにしても良い。
【0013】
また、隅棟10Bなどの棟の部分とは、例えば、隅棟10Bのように、少なくとも二枚の屋根パネルが、所定の角度を持つようにして互いに斜めに接合されて、棟となる部分を広く意味する。
すなわち、請求項1記載の屋根構造において、丁番13により接合される部分は限定されるものではなく、屋根パネルが互いに斜めに接合されている部分であれば、丁番13により接合する本発明の構成を好適に適用可能である。
【0014】
また、上記構成によれば、方行屋根または寄棟屋根を基本構造とする屋根の四方に流れる各屋根面10Cの同じ高さ位置に、屋根を一周するように四角枠状に梁(1Ab)が配置されている。従って、上部屋根ユニット11を、四角枠状に配置された梁(1Ab)の上に設置して固定することができ、好適に、方行屋根または寄棟屋根を基本構造とする屋根構造10を形成することができる。
【0015】
また、丁番13により接合された上記屋根パネルの接合部分を持ち上げるようにすると、丁番13が回動するとともに、上部屋根パネル12の自重により、上部屋根パネル12どうしが互いに押された状態となって、仮接合された部分が圧締されることになる。
そして、接着剤により屋根パネル同士を互いに接着するには、屋根パネル同士を圧締して、接合部分に力を加えることが好ましいが、上記屋根パネルの接合部分に接着剤を塗布しておいた後に、接合部分を持ち上げるようにすることで、接合部分が圧締されて、好適に接着することができる。
【0016】
また、上部屋根ユニット11は、予め、工場等の製造場所で製造しておき、次いで、上部屋根ユニット11を施工現場に運搬して施工することが好ましい。このようにすれば、施工現場での施工の負荷を低減して工期短縮を図ることができる。
しかし、立体的に組まれた上部屋根ユニットは、ある程度大きな空間を占有することになるためにトラック等で搬送しずらいので、工場等の製造現場で、予め、上部屋根パネル12を製造し、次いで、これらを建築現場まで搬送し、建築現場において、丁番13により仮接合するとともに接着剤を用いて互いに接合しても良い。
【0017】
なお、屋根パネルとは、周知のパネル工法で用いられるパネルであって、建築物の屋根構造10を形成できるものである。
例えば、矩形状のパネルの場合には、縦横に框材を組んで構築した枠体の内部に、縦横に補助棧材を配置するとともに、枠体の少なくとも一方の側面に面材を取り付けたものを好適に用いることができる。また、三角形状のパネルの場合には、前記構成に加えて、框材や補助棧材を斜めに配置する構成を併用することになる。
【0018】
請求項2記載の屋根構造10は、例えば、図4、5に示すように、請求項1記載の屋根構造において、四角枠状に配置された上記梁の少なくとも一部が、方行屋根または寄棟屋根の屋根面10Cの傾斜方向に沿った登り部1Aaと、該登り部1Aaの隅棟10Bの位置に配置された上端部から水平に延出する水平部1Abとからなるベント梁1Aの水平部1Abであることを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、ベント梁1Aの水平部1Abにより、四角枠状に配置された梁(1Ab)の少なくとも一部が形成されているので、請求項1と同様の効果を奏することができる。
また、ベント梁1Aには、屋根の傾斜方向に沿った登り部1Aaが備えられている。従って、例えば、水平に延出する梁と鉛直に伸びる梁とを縦横に組み合わせて、小屋組を支持する梁を形成する場合などと比較すると、屋根の下方の、梁により仕切られる空間を少なくすることができ、屋根の下方の空間をより有効に利用することができる。
例えば、屋根の下方に部屋を配置する場合には、この部屋の天井を高くしても良いし、また、ベント梁の水平部の下方にできる空間に渡るように床面となる部材を配置して、物置などとして利用しても良い。
【0020】
なお、ベント梁1Aは、例えば、登り部1Aaと水平部1Abとが互いに接合された、への字状の側面を有する構成としたものを好適に用いることができる。また、ベント梁1Aの形状や材質は、屋根構造10を支持できれば特に限定されるものではないが、例えば、H鋼を上述のように接合したものを好適に用いることができる。
【0021】
また、ベント梁1Aの水平部1Abを四角枠状に配置するには、例えば、複数のベント梁1Aが上面から見て略卍状となるように、互いに接合して配置しても良い。
例えば、四つのベント梁1Aを用いて、各々のベント梁1Aの登り部側の端部を、建築物の四方の壁(例えば、建築物の四方の壁を形成する壁パネル)に一つずつ固定するとともに、ベント梁1Aの水平部分1Abが建築物の内面に向かって水平に延出されるように、各々のベント梁1Aを配置して、ベント梁1Aの水平部分1Abが四角枠状に組み合わせて配置されるように、互いに接合しても良い。
【0022】
請求項3記載の屋根構造10は、請求項1または2記載の屋根構造10において、上記上部屋根ユニット11の各上部屋根面の少なくとも一部の上部屋根面を形成する二等辺三角形の上部屋根パネル12が、二枚の直角三角形の分割屋根パネル12Aをその垂辺どうしで接合することにより形成され、かつ、二つの分割屋根パネル12Aどうしの接合部分の裏面側に、接合部分に沿うとともに、二つの分割屋根パネル12Aに接合された補強部材12Bが設けられていることを特徴とする。
【0023】
上記構成によれば、上部屋根パネル12の裏面に、二枚の分割屋根パネル12Aの接合部分を補強する補強部材12Bが設けられているので、屋根の施工の際に、上部屋根ユニット11に、つり上げるのに充分な剛性を持たせることができ、上部屋根ユニット11を運搬するときや、屋根を施工するときの作業負荷を低減することができる。
【0024】
請求項4記載の屋根構造10は、請求項3記載の屋根構造10において、上記四角枠状の梁(1Ab)の上面には、屋根面10Cの傾斜に対応して傾斜した上面を有するとともに、上記上部屋根ユニット11の各上部屋根面10Cを形成する上部屋根パネル12の下端部が載せられる桁材1Afが設けられ、上記補強部材12Bの下端部が上記桁材1Afの屋根の頂点部分10A側を向いた側面にほぼ当接するようになっていることを特徴とする。
【0025】
上記構成によれば、ベント梁1Aの水平部分1Abの上面に備えられている桁材1Afにより、四角枠状の梁(1Ab)の上面で上部屋根ユニット11を位置決めすることができ、次いで、位置決めした場所で上部屋根ユニット11を固定できるので、本発明に係る屋根構造10の施工を容易にすることができる。
【0026】
また、上部屋根ユニット11の側面を形成する上部屋根パネル12は、方行屋根または寄棟屋根の屋根面10Cの傾斜方向に合わせて配置されることになるために、上部屋根パネル12の自重により、傾斜方向下向きの力が作用することになる。
しかし、上部屋根ユニット11を規制する桁材1Afが設けられ、補強部材12Bの下端部が桁材1Afにほぼ当接するようになっているので、上部屋根パネル12が傾斜方向下向きに移動したりすることがない。
【0027】
請求項5記載の屋根の施工方法は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の屋根構造10を有する屋根の施工方法であって、互いに斜めに接合されることにより接合部が隅棟10Bなどの棟となる少なくとも一対の上部屋根パネル12を、平面上で、互いに突き合わせるようにして位置合わせするとともに上部屋根パネル12同士を丁番13により接合部を中心に回動可能に仮接合する仮接合工程と、該仮接合工程の後に、上部屋根パネル12同士の接合部を持ち上げることにより、予め斜めに形成された上部屋根パネル12の接合部側の端面同士を面接触させて、上部屋根パネル12同士を接合する本接合工程と、上記本接合工程で接合された上部屋根パネル12を含む上記上部屋根ユニット11の構築に必要な上部屋根パネル12を全て接合して上記上部屋根ユニット11を構築するユニット構築工程と、上記上部屋根ユニット11を梁(1Ab)上に吊り上げて設置するユニット設置工程と、を備えていることを特徴とする屋根の施工方法。
【0028】
上記構成によれば、請求項1と同様に、上部屋根ユニット11を容易に製造することができ、次いで、上部屋根ユニット11を四角枠状の梁(1Ab)に固定することで、容易に、本発明に係る屋根構造10を施工することができる。
従って、方行屋根または寄棟屋根を基本構造とする屋根構造10を有する建築物の施工負荷の低減と、工期短縮とを図ることができる。
【0029】
なお、上部屋根パネルとは、必ずしも一枚のパネルである必要はなく、複数のパネルからなるものであっても良い。
この場合には、隅棟10Bなどの棟となる部分のパネル同士を、丁番13により接合部を中心に回動可能に仮接合することができる。また、請求項3記載のように、二等辺三角形状の上部屋根パネル12が、二枚の直角三角形の分割屋根パネル12Aをその垂辺どうしで接合することにより形成されている場合には、該分割屋根パネル12A同士を、丁番13により、接合部を中心に回動可能に仮接合することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜6を用いて、本発明の実施の形態の一例の屋根構造10を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態の一例の屋根構造10の平面図であり、図2は本実施の形態の屋根構造10を模式的に示した斜視図である。
また、図3は上部屋根ユニット11を示す図面であり、図4は本実施の形態の屋根構造10を支持するベント梁1Aの側面図であり、図5は本実施の形態におけるベント梁1Aの配置構造を示す図面であり、図6はベント梁1Aの接合部分を示す図面である。
【0031】
本実施の形態の屋根構造10は、図1、2に示すように、頂点部分10Aで交わる4本の隅棟10B…を有する方行屋根を基本構造とする屋根構造となっており、隣り合う2本の隅棟10B、10Bに囲まれる三角形状の四つの屋根面10C…と、該屋根面10Cを支持する四つのベント梁1A…と、等から構成されている。
そして、屋根構造10の四つの屋根面10C…は、頂点部分10A側を形成する上部屋根ユニット11と、屋根面10C…の下側の中央部を形成する矩形状の屋根パネル16…と、屋根面10C…の下側の左右両端部分を形成する三角形状の屋根パネル17…とが、互いに同一面上に敷き詰められることで形成されている。
そして、前記屋根面10C…とベント梁1A…とが一体となって、屋根構造10を有する建築物の小屋組が形成されている。
【0032】
上部屋根ユニット11は、図3(a)に示すように、上部屋根面となる四つの二等辺三角形の上部屋根パネル12…の側縁部同士が、丁番13…により互いに接合されており、屋根構造10の隅棟10B…に合わせた四角錘状に形成されている。隣り合う二つの上部屋根パネル12…は、各々、二つの丁番13…を用いて接合されている。二つの丁番13…は、各々、側縁部の上方と下方に配置されている。
【0033】
四つの上部屋根パネル12…は、各々、直角三角形状の分割屋根パネル12A、12Aをその垂辺どうしで互いに接合して、二つの隅棟10B、10Bとその交わる頂点部分10Aの形状に合わせた二等辺三角形状に形成されている。また、分割屋根パネル12A、12Aの接合部分には、裏面に接合部分を補強する補強部材12B…が、接合部分に沿うように設けられている。
分割屋根パネル12A、12Aは周知のパネル工法で用いられるパネルであって、図3(b)に示すように、框材12ABa、12ABbを組んでなる枠体の内部に、補助棧材(図示しない)を配置するとともに、枠体の上部屋根面となる面に面材12AAa、12AAbを取り付けたものとなっている。
【0034】
隣接する二つの上部屋根パネル12、12の接合部分は、図3(b)に示すようになっている。
上部屋根パネル12、12を隅棟10Bの角度に合わせて接合してできる楔状の隙間には、該隙間に対応する形状の接合桁材14a、14bが備えられている。接合桁材14aは框材12ABaに固定して備えられ、接合桁材14bは框材12ABbに固定して備えられており、そして、接合桁材14aと接合桁材14bの端面どうしが、隅棟10Bの部分で互いに接合されている。
また、上部屋根パネル12、12を形成する分割屋根パネル12Aの面材12AAa、12AAbの上面どうしが、隅棟10Bに跨って配置される丁番13により互いに接合されるとともに、接合部分の裏面には隅棟補強金物15が備えられている。
【0035】
なお、丁番13…は、上部屋根パネル12…を隅棟10Bに合わせて互いに接合できれば、図示した形状の丁番13に限定されずに、各種丁番を用いることができる。
【0036】
ベント梁1Aは、屋根面10C…を支持する屋根梁となるものであって、図4に示すように、登り部1Aaと水平部1Abとを一体に備えており、側面がへの字状のH鋼製のものとなっている。
図4に示すように、登り部1Aaは、屋根面10Cに合わせた傾斜となっており、ベント梁1Aの登り部1Aa側の端部が、建築物の四方の壁を形成する壁パネル1Bに、梁受け金物1Adを用いて固定されている。そして、ベント梁1Aは、登り部1Aaの端部が壁パネル1Bに固定された状態で、水平部1Abが水平に延出するように配置されている。
水平部1Abの上面には下地材1Aeが備えられており、下地材1Aeの上面には桁材1Afが備えられている。該桁材1Afは、屋根面10Cの傾斜に対応して傾斜した上面を有している。また、桁材1Afは、上部屋根ユニット11を設置したときに、上部屋根ユニット11の補強部材12Bが配置されることになる位置に対応する位置に備えられている。そして、上部屋根ユニット11を配置したときに、補強部材12Bの下端部が、桁材1Afの頂点部分10A側を向いた側面にほぼ当接するようになっている。
従って、上部屋根ユニット11は、桁材1Afに支持されるとともに、例えば、桁材1Afを貫通して、上部屋根パネル12と下地材1Aeとを釘打ちなどにより固定して、ベント梁の水平部1Abの上面に固定することができる。
【0037】
ベント梁1Aは、図5の平面図に図示するように、ベント梁1Aの登り部1Aaの端部が、建築物の四方の壁パネル1Bに、各々、梁受け金物1Adにより固定されている(図5のBで示す四つの位置)。
そして、ベント梁1Aの水平部分1Aa同士が、梁受け金物1Acにより、上面から見て略卍状に配置されるように互いに接合されている(図5のAで示す四つの位置)。これにより、水平部分1Aaは、方行屋根の屋根構造10のほぼ中央部で、四角枠状となるように互いに接合されており、上面に、上部屋根ユニット11を支持できるものとなっている。
また、ベント梁1Aの水平部分1Abには、該水平部分1Abどうしを互いに接合する位置に、梁受け金物1Acをボルト等で固定するための受け穴1Ag…が設けられている(図6に図示)。
【0038】
梁受け金物1Acは、図6に示すように、該梁受け金物1Acの高さL2が、H鋼製のベント梁1Aの内面の高さL1よりも、わずかに小さな寸法を有している。また、梁受け金物1Acは、ベント梁1Aを接合するための受け穴1Aca…を備えている。
これにより、梁受け金物1Acは、接合部分において二つのベント梁1Aの内面に収容されて、ボルト1Acb…、ナット1Ace…、ワッシャ1Acc…、1Acd…を用いて、二つのベント梁1Aを互いに直交して固定することができるものとなっている。
【0039】
屋根パネル16…と屋根パネル17…は、図1、2に示すように、周知のパネル工法で用いられるパネルであり、屋根面10C…を形成するものとなっている。屋根パネル16…は矩形状を有しており、三角形状の屋根面10C…の下方を形成するものとなっており、屋根パネル17…は三角形状を有しており、屋根面10C…の下方の左右端部を形成するものとなっている。
また、屋根パネル16…と屋根パネル17…は、壁パネル1Bよりも延出する大きさを有しており、延出した部分が建築物の軒先を形成するようになっている。
また、図1に示すように、互いに接合される屋根パネル16…と屋根パネル17…の裏面には、接合部分を補強する補強部材18…が備えられている。補強部材18…のうち、屋根パネル17と屋根パネル16の接合部分の裏面に備えられる補強部材18…については、他の補強部材18…よりも長くされて、ほぼ隅棟10Bの位置まで延在して備えられている。なお、図1や図5に示すように、長くされた補強部材18…の位置にはベント梁1Aが配置されていない。
また、互いに接合される屋根面10C…の裏面には、接合部分を補強する補強部材19…が備えられている。補強部材19…は、隣接して配置される三角形状の屋根パネル17…の裏面に配置されている。
【0040】
また、屋根パネル16…と屋根パネル17…の形状を変化させれば、同一形状の上部屋根ユニット11を用いて、容易に、広範な屋根形状に対応することができる。
【0041】
次に、前記方行屋根の屋根構造10を有する建築物の施工方法を、屋根構造10の施工を主体に説明する。
始めに、工場等の製造場所において、ほぼ直角三角形状を有する分割屋根パネル12A…、屋根パネル16…、屋根パネル17…、ベント梁1Aなどを、予め、製造する。
また、分割屋根パネル12A…は、互いに斜めに接合して隅棟10Bの部分を形成するパネルであり、分割屋根パネル12A…どうしの接合部分側の端面には、図3(b)に示すように、接合桁材14a、14bを一体に備えておく。接合桁材14a、14bは、分割屋根パネル12A…どうしの接合部分に合わせて、予め、斜めに形成されている。
【0042】
次いで、上部屋根ユニット11を、例えば、以下のように製造する。
始めに、平面上で、二枚のほぼ直角三角形状を有する分割屋根パネル12A、12Aを、互いに突き合わせるようにして位置合わせしながら、丁番13…により、接合部を中心に回動可能に仮接合する。分割屋根パネル12A、12Aには、予め、接合桁材14a、14bが備えられている。
そして、分割屋根パネル12A、12Aを、隅棟10Bの角度に合うように互いに位置あわせして、分割屋根パネル12A、12Aの互いの斜辺どうしが隣接するように仮接合する(仮接合工程)。
また、仮接合部分に接着剤を塗布するとともに、丁番13…により仮接合された部分を持ち上げるようにし、隅棟10B…の角度に合わせて接合桁材14aと接合桁材14bの端面同士を面接触させて本接合する(本接合工程)。この際に、本接合は、接着剤による接着と釘打ちを併用して行う。以上により、隅棟10B…の角度に合わせて、互いに斜めに接合された一対の分割屋根パネル12A、12A(以下、分割屋根ユニット)を製造する。
【0043】
また、上部屋根ユニット11の四つの隅棟10B…部分の各々について、以上の作業を行い、上記分割屋根ユニットを四つ製造する。
次いで、四つの上記分割屋根ユニットを、互いの分割屋根パネル12Aの垂辺同士で、接着や釘打ちなどにより接合するとともに、分割屋根パネル12Aの垂辺同士の接合部分の裏面に渡るようにして、接合部分を補強するための補強部材12B…を備える。これにより、二つの分割屋根パネル12A、12Aが接合されて、四方に流れる四つの二等辺三角形状の屋根面10Cが形成される。
以上により、図3(a)に示すように、上部屋根ユニット11を製造することができる(ユニット構築工程)。
【0044】
また、ベント梁1A…の水平部1Ab…には、例えば、図4に示す下地材1Ae…や桁材1Af…を、予め、備えて製造する。
【0045】
次いで、施工現場において、屋根構造10を施工する建築物の、屋根構造10の下方を施工する。
始めに、四つのベント梁1A…の水平部1Ab…同士を、梁受け金物1Ac…を用いて、互いに接合して、図5の平面図に示すような略卍状に接合する。これにより、方行屋根の屋根構造10の中央部に、四つのベント梁1A…の水平部1Ab…を同一面上で四角枠状に接合することができる。
【0046】
次いで、例えば、クレーン等の移動手段により、上部屋根ユニット11を一体に吊り上げて、四角枠状に接合された水平部1Ab…に配置して固定する(ユニット構築工程)。このとき、上部屋根ユニット11の裏面に配置されている補強部材12B…の下端部を、桁材1Af…の頂点部分10A側を向いた側面に支持させて固定する。また、桁材1Af…を貫通するようにして、上部屋根パネル12と下地材1Aeとを接着剤や釘打ちなどにより固定する。
なお、クレーン等の移動手段により、上部屋根ユニット11を一体に吊り上げるには、例えば、上部屋根ユニット11の底面の複数箇所に、吊り上げのためのワイヤーなどを取り付けることになる。この場合には、上部屋根ユニット11を吊り上げたときに、ワイヤーなどを取り付ける複数の取付部分に、均等に荷重がかかるようにすることが好ましい。例えば、上部屋根ユニット11を底辺の四つの頂点部分で吊り上げるように、ワイヤーなどを取り付けるようにすれば、好適に、上部屋根ユニット11を吊り上げることができる。
以上により、屋根面10Cの頂点部分10A側を形成する上部屋根ユニット11を強固に固定することができる。
【0047】
また、上部屋根ユニット11の下方に、矩形状の屋根パネル16…と三角形状の屋根パネル17…を敷き詰めて互いに接合する。
以上により、互いに頂点部分10Aで交わる隅棟10B…の形状に合わせた方行屋根を基本構造とする屋根構造10を施工することができる。
【0048】
なお、屋根構造10の施工は、例えば、以下の通りに行っても良い。
すなわち、予め、例えば地上で、ベント梁1Aの水平部1Abが四角枠状に配置されるように、ベント梁1Aを接合する。また、水平部1Abの上面に上部屋根ユニット11を固定するとともに、上部屋根ユニット11の下方に、屋根パネル16…や屋根パネル17…となどを一体に固定しておく。
これにより、上部屋根ユニット11の側面と屋根パネル16…と屋根パネル17…と等からなる屋根面10C…と、ベント梁1A…と、等を、互いに頂点部分10Aで交わる隅棟10B…の形状に合わせた屋根構造10となるように、一体に固定することができる。
【0049】
次いで、屋根面10C…とベント梁1A…と等が一体に固定された状態で、この全体を、例えば、クレーン等の移動手段で、建築物の施工位置に移動するとともに固定しても良い。
【0050】
なお、以上の建築物の施工において、各種パネルの接合は周知のパネル工法と同様に行うことができ、例えば、ダボによって位置決めするとともに、接着剤や釘打ち等を用いて行うことができる。
【0051】
また、上部屋根パネル12の接合部分の裏面に備えられる補強部材12Bは、建築物の施工計画に合わせて取り付ければ良く、例えば、施工現場で取り付けても良い。
同様に、ベント梁1A…の上面に備えられる下地材1Ae…や桁材1Af…などについても、例えば、施工現場において取り付けても良い。
【0052】
また、以上の屋根構造10の施工において、上部屋根ユニット11の製造は、例えば、以下の通り行っても良い。
始めに、二つの、接合桁材14a、14bを一体に備えた分割屋根パネル12A、12Aを、互いの垂辺同士で接着や釘打ちなどにより互いに接合して、二等辺三角形状の上部屋根パネル12を形成する。
次いで、上述の分割屋根ユニットの形成と同様にして、平面上で、二つの上部屋根パネル12、12を位置あわせをしながら、丁番13…により、隅棟10Bの角度に合うようにして仮接合する。また、仮接合部分には接着剤を塗布しておく。また、仮接合部分を持ち上げるようにして、接合桁材14aと接合桁材14bとが面接触するとともに、接着と釘打ちなどにより、隅棟10Bの角度に合わせて互いに接合する。
以上により、隅棟10B…の角度に合わせて、互いに斜めに接合された一対の上部屋根パネル12、12(以下、上部屋根パネルユニット)を製造する。
次いで、二つの上部屋根パネルユニットを、接着と釘打ちなどにより、互いに接合することにより、図3(a)に示すように、上部屋根ユニット11を製造することができる。
【0053】
また、本実施の形態においては、方行屋根を基本構造とする屋根構造10を説明したが、同様にして、寄棟屋根にも適用することができる。
すなわち、寄棟屋根においても、隅棟などの棟となる部分において、互いに斜めに接合される部分を形成するパネルについては、丁番13を用いることで、所定の角度に容易に角度と位置を合わせて接合することができ、本発明の構成が好適に適用可能である。
【0054】
以上の本発明の実施の形態の屋根構造10によれば、丁番13を用いて接合することにより、容易に、隅棟10Bの角度に合わせて接合することができるとともに、接合精度も、容易に、確保することができる。
【0055】
また、上部屋根ユニット11は、予め、工場等の製造場所で製造しておくことができるので、施工現場での施工の負荷を低減して、建築物の施工の工期短縮を図ることができる。
【0056】
また、屋根構造10の施工は、単に、上部屋根ユニット11を、四角枠状に接合されたベント梁1A…の水平部1Ab…に固定するとともに、上部屋根ユニット11の下方に、屋根パネル16…、17…を接合すれば良いので、さらに施工を容易にできるとともに工期短縮を図ることができる。
【0057】
また、上部屋根パネル12…の裏面に接合部分を補強する補強部材12B…が備えられているので、屋根構造10の施工の際に、上部屋根ユニット11を吊り上げるのに充分な剛性を付与することができる。
また、ベント梁1A…の水平部1Ab…の上面に桁材1Af…が備えられているので、屋根構造10の施工の際に、強固に上部屋根ユニット11を取り付けることができる。
【0058】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することができる。
【0059】
【発明の効果】
請求項1記載の屋根構造によれば、四つの上部屋根パネルのうちの少なくとも一部の屋根パネルどうしを、丁番により、隅棟などの棟となる部分に合わせた所定の角度と位置で、容易に、接合することができる。
さらに、例えば釘打ちなどの機械的締結方法を併用して用いるなどして、容易に、隅棟の勾配に合わせた上部屋根ユニットを形成することができる。
また、丁番により接合される屋根パネルは、例えば、平面上で、容易に位置合わせすることができるので、屋根パネルの接合精度を容易に確保することができる。
また、上部屋根ユニットは、予め、工場等の製造場所で製造することができるので、施工現場での施工の負荷を低減して工期短縮を図ることができる。
【0060】
また、丁番により接合された上記屋根パネルの接合部分は、丁番により回動自在になっているので、接合部分を持ち上げるようにすると、上部屋根パネルの自重により、屋根パネルの接合部分が圧締され、接着剤により好適に接合することができる。
【0061】
請求項2記載の屋根構造によれば、請求項1と同様の効果を奏することができるとともに、ベント梁には方行屋根の傾斜方向に沿った登り部が備えられているので、方行屋根の下方の梁により仕切られる空間を少なくすることができ、方行屋根の下方の空間をより有効に利用することができる。
【0062】
請求項3記載の屋根構造によれば、請求項1または2と同様の効果を奏することができるとともに、二等辺三角形状に形成されることになる屋根面を、二枚の直角三角形状の分割屋根パネルから製造できる。また、上部屋根パネルの裏面に接合部分を補強する補強部材を備えているので、上部屋根パネルに剛性を付与することができる。
【0063】
請求項4記載の屋根構造によれば、請求項3と同様の効果を奏することができるとともに、梁の水平部の上面に、上部屋根ユニットを規制する桁材が備えられているので、屋根構造の施工の際に、上部屋根ユニットの位置決めができるとともに、強固に上部屋根ユニットを取り付けることができる。
【0064】
請求項5記載の屋根の施工方法によれば、請求項1から4のいずれか一つと同様の効果を奏することができるとともに、上部屋根ユニットを容易に製造することができるとともに、上部屋根ユニットを四角枠状の梁に固定することで、容易に本発明に係る屋根構造を施工することができる。
従って、複数本の隅棟を有する建築物の施工負荷の低減と、工期短縮とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の屋根構造10の平面図である。
【図2】上記例の屋根構造10を模式的に示した斜視図である。
【図3】上記例の屋根構造10で用いる上部屋根ユニット11を示す図面である。
【図4】上記例の屋根構造10を支持するベント梁1Aの側面図である。
【図5】上記例のベント梁1Aの配置構造を示す平面図である。
【図6】上記例のベント梁1Aの接合部分を示す図面である。
【符号の説明】
10 屋根構造
10A 頂点部分
10B 隅棟
10C 屋根面
11 上部屋根ユニット
12 上部屋根パネル
12A 分割屋根パネル
12B 補強部材
13 丁番
1A ベント梁
1Aa 登り部
1Ab 水平部
1Af 桁材

Claims (5)

  1. 方行屋根または寄棟屋根を基本構造とする屋根の四方に流れる各屋根面の同じ高さ位置に屋根を一周するように四角枠状に梁が配置されるとともに、該梁の上に、四方に流れる上部屋根面を備えた上部屋根ユニットが配置された屋根構造であって、
    上記上部屋根ユニットの四方に流れる四つの上部屋根面がそれぞれ上部屋根パネルから構成され、かつ、各上部屋根パネルのうちの少なくとも一部の屋根パネルどうしが、隅棟などの棟の部分で丁番により互いに接合されるとともに、接着剤により互いに接合されていることを特徴とする屋根構造。
  2. 請求項1記載の屋根構造において、
    四角枠状に配置された上記梁の少なくとも一部が、方行屋根または寄棟屋根の屋根面の傾斜方向に沿った登り部と、該登り部の隅棟の位置に配置された上端部から水平に延出する水平部とからなるベント梁の水平部であることを特徴とする屋根構造。
  3. 請求項1または2記載の屋根構造において、
    上記上部屋根ユニットの各上部屋根面の少なくとも一部の上部屋根面を形成する二等辺三角形の上部屋根パネルが、二枚の直角三角形の分割屋根パネルをその垂辺どうしで接合することにより形成され、かつ、二つの分割屋根パネルどうしの接合部分の裏面側に、接合部分に沿うとともに、二つの分割屋根パネルに接合された補強部材が設けられていることを特徴とする屋根構造。
  4. 請求項3記載の屋根構造において、
    上記四角枠状の梁の上面には、屋根面の傾斜に対応して傾斜した上面を有するとともに、上記上部屋根ユニットの各上部屋根面を形成する上部屋根パネルの下端部が載せられる桁材が設けられ、
    上記補強部材の下端部が上記桁材の屋根の頂点部分側を向いた側面にほぼ当接するようになっていることを特徴とする屋根構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の屋根構造を有する屋根の施工方法であって、
    互いに斜めに接合されることにより接合部が隅棟などの棟となる少なくとも一対の上部屋根パネルを、平面上で、互いに突き合わせるようにして位置合わせするとともに上部屋根パネル同士を丁番により接合部を中心に回動可能に仮接合する仮接合工程と、
    該仮接合工程の後に、上部屋根パネル同士の接合部を持ち上げることにより、予め斜めに形成された上部屋根パネルの接合部側の端面同士を面接触させて、上部屋根パネル同士を接合する本接合工程と、
    上記本接合工程で接合された上部屋根パネルを含む上記上部屋根ユニットの構築に必要な上部屋根パネルを全て接合して上記上部屋根ユニットを構築するユニット構築工程と、
    上記上部屋根ユニットを梁上に吊り上げて設置するユニット設置工程と、
    を備えていることを特徴とする屋根の施工方法。
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