JP4262874B2 - ガスグリル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスグリルに関し、更に詳しくは、グリル火災時に生じた火炎を消火する消火機構を備えたガスグリルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ガス調理機器であるガステーブルこんろにおいては、グリル庫内で魚等の被調理物を加熱調理するガスグリルを組み込んだものが知られている。このようなガスグリル100は、図6に示すように、グリル庫102内に被調理物Fを載置する焼網104と、この焼網104の下方に設けられ、被調理物Fからの焼き油等を受けるとともに焼網104を載せたまま手前にスライドさせて引き出し可能な受け皿106と、グリル庫102内の上方左右側面に燃焼面を斜め上方向に向けて設けられたガスバーナ108と、被調理物Fの加熱に供された燃焼排ガスを庫外後方へ導く排気通路110と、焼網104の被調理物F載置面より下方に設けられ、グリル庫102内と排気通路110とを連通して形成された連通口112と、グリル庫102前方底壁面から外気を導入する外気導入路114とを備えている。
【0003】
このようなガスグリル100は、いわゆる水無しグリルと呼ばれ、この水無しグリルにおいて、焼網104の載置面に置かれた被調理物Fは、グリル庫102上部に充満するガスバーナ108からの高温の燃焼排ガスの対流に包まれ、この対流熱により隅々まで加熱されて良好に調理される。この場合、グリル庫102内での燃焼排ガスを上方から下方に対流させて被調理物Fを加熱調理することができるので、グリル庫102下部の受け皿106に溜まった焼き油等への加熱を低減させつつ加熱調理性能を損なうことなく焼き油の温度を発火点温度以下に下げることができるようになっている。
【0004】
また、ガスバーナ108が斜め上方に向けて設けられているので、下方が直接輻射されず、更に、排気通路110のドラフト効果によりグリル庫102の前方底壁面から外気導入路114に外気が導入され、受け皿106を冷却することができるので、受け皿106に水を張らなくても過熱による焼き油の発火を防止することができるようになっている。
【0005】
上記構成に加え、油脂分の多い被調理物F等を加熱調理する際に、万が一被調理物Fそのもの自身が発火してしまい、グリル庫102内で火災が生じた場合(通常使用時においては先ずあり得ない)に、グリル庫102内の火炎が排気通路110から庫外に溢れ出るのを防ぐため、排気通路110の出口寄りに無数の通気孔を有するフレームトラップ116を複数設け、この通気孔を火炎が通過する際に脱熱、冷却し、火炎の伝播を阻止するようにしたガスグリルも提案されている。
【0006】
更にまた、排気通路の出口寄りに燃焼排ガスを分散させる仕切を設置し、これにより、排気通路内で火炎を遮炎するとともに、燃焼排ガスを庫内の空気と混合させて低温にし、庫外に排出するようにしたガスグリルも特開平9−72546号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したガスグリルにおいては、万が一グリル火災が発生した場合、フレームトラップや燃焼排ガスを分散させる仕切により遮炎はされるものの、消火機構は有していないので、火炎を消火させるためには、被調理物等が燃え尽きるまで鎮火を待つか、消火器などで強制的に消火させなければならず、迅速な消火を期し難いといった問題があった。
【0008】
また、グリル庫前方のグリル扉部分等に生じる隙間や、受け皿を冷却するための外気が導入される外気導入路を有するガスグリルにおいては、ガスグリル前面のグリル取手付近に生じる隙間や外気導入路からグリル庫内に外気が流入し続けるので、グリル庫内の火炎が成長し続け、迅速に消火されないといった問題もあった。
【0009】
更にまた、最近では排気通路をグリル庫の後方に形成した後方排気方式のガステーブルこんろが主流になっており、排気通路をガステーブルこんろの中央部に形成した従来の上方排気方式のガステーブルこんろに比べて、排気通路出口と調理場の壁が近いことから、より高い安全性が求められているのが現状である。
【0010】
本発明の解決しようとする課題は、グリル庫内で発生した火炎の消火を迅速に行うことができる消火機構を備え、安全性を高めたガスグリルを提供することにある。
【0011】
この課題を解決するため本発明に係るガスグリルは、グリル庫の内壁面に被調理物の加熱手段としてガスバーナを備えるとともに、前記グリル庫内の燃焼排ガスを庫外後方に導く排気通路と、前記グリル庫の前方底壁面から外気を導入する外気導入路とを備えたガスグリルにおいて、前記排気通路の出口側温度を感知する温度感知手段と、前記外気導入路の入口を閉鎖する蓋体と、前記温度感知手段が感知した温度が所定の温度を超えたときに前記外気導入路の入口を前記蓋体により閉鎖する外気流入遮断手段とを備え、前記外気流入遮断手段は、前記排気通路内を上下方向に挿通して設けられ、前記温度感知手段により上端が押止された第1連動部材と、該第1連動部材の下端部に付設され、前記第1連動部材を付勢力により上方に可動させる第1付勢手段と、前記第1連動部材の下端に設けられた係止部材と、前記外気導入路内を奥行き方向に挿通して設けられ、前記係止部材により一端が係止されるとともに他端が前記蓋体に固設された第2連動部材と、前記蓋体に付設され、該蓋体を付勢力により前記外気導入路の入口方向に可動させる第2付勢手段とを有することを要旨とするものである。
【0012】
上記構成を有する請求項1に記載のガスグリルによれば、グリル庫内の燃焼排ガスを庫外後方に導く排気通路の出口側に設けた温度感知手段により、グリル火災時の火炎温度又は排気温度が感知される。そして、温度感知手段により感知された温度が所定の温度を超えたときに、外気流入遮断手段を介して外気導入路入口が蓋体により閉鎖され、外気の流入が遮断されることにより、グリル庫内の火炎が迅速に消火される。そして、外気流入遮断手段を上記構成のようにした場合には、温度感知手段により感知された温度が所定の温度を超えたときに、第1連動部材上端の押止が開放され、第1連動部材の下端部に付設された第1付勢手段の付勢力により第1連動部材が上方に可動する。それとともに、第1連動部材下端の係止部材により一端が係止されていた第2連動部材の係止が連動して外れ、第2連動部材他端の蓋体に付設された第2付勢手段の付勢力により蓋体が外気導入路の入口方向に可動する。そして、外気導入路入口が蓋体により閉鎖され、外気の流入が遮断されることにより、グリル庫内の火炎が迅速に消火される
【0015】
ここで、請求項に記載のように、温度感知手段は、感知された温度が所定の温度を超えたときに溶断する温度ヒューズからなり、この温度ヒューズが溶断することにより前記外気流入遮断手段を介して前記外気導入路の入口が前記蓋体により閉鎖されることが好ましい。
【0016】
この場合には、グリル火災時の火炎温度又は排気温度により温度ヒューズが溶融温度に達し、温度ヒューズが溶断するので、自動的に外気流入遮断手段が作動し、外気導入路の入口が蓋体により閉鎖され、外気の流入が遮断されることにより、グリル庫内の火炎が迅速に消火される。
【0017】
またここで、請求項に記載のように、温度感知手段は、感知された温度が所定の温度を超えたときに形状変化するバイメタルからなり、このバイメタルが形状変化することにより前記外気流入遮断手段を介して前記外気導入路の入口が前記蓋体により閉鎖されることが好ましい。
【0018】
この場合には、グリル火災時の火炎温度又は排気温度が所定の温度を超えたときにバイメタルが形状変化するので、自動的に外気流入遮断手段が作動し、外気導入路の入口が蓋体により閉鎖され、外気の流入が遮断されることにより、グリル庫内の火炎が迅速に消火される。更に、火炎消火時にはバイメタルが元の形状に戻るので、外気流入遮断手段を再び作動させることができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面を参照にして詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係るガスグリルの内部構成を表す断面図である。ガスグリル10は被調理物Fを収納して加熱を行うグリル庫12を備え、グリル庫12内で魚等の被調理物Fを加熱調理するものである。
【0020】
グリル庫12内には、中段に被調理物Fを載置する焼網14と、下段に焼網14上で焼かれた魚等の被調理物Fから出る油脂分、即ち、焼き油を受ける受け皿16が設けられており、この受け皿16は焼網14を載せたまま手前にスライドさせて引き出すことができるようグリル庫12前面のグリル取手18に一体的に固定されている。
【0021】
そして、図2(a)、(b)に示すようにグリル取手18の内側縁部とガスグリル10前面の前面パネル20には耐熱性及び耐水性に優れた樹脂などからなるシール部材22が設けられ、グリル取手18と器体24との隙間から外気が流入しないようになっている。グリル庫12内の上段左右側には、燃料ガスを燃焼させて被調理物Fを加熱する表面燃焼式のガスバーナ26が燃焼面を斜め上方向に向けて設けられており、更にグリル庫12上部には魚等の焼け具合を確認するためにガラス等からなる窓部28が形成されている。
【0022】
ここでこの種のガスバーナ26としては、燃焼に必要な空気全てを一次空気として供給する全一次空気式のものを好適に用いる。また、図示はしないが、窓部28のグリル庫12内側に被調理物Fからはねた焼き油による窓部28の汚れを防止するため、可動式の汚れ防止用扉等を設けても良い。
【0023】
グリル庫12の背部には、被調理物Fの加熱に供された燃焼排ガスを外部に設けた排気口30に導く排気通路32が設けられており、グリル庫12の後方下部にはグリル庫12内と排気通路32とを連通させる連通口34が形成されている。この連通口34の開口部上端は、焼網14上の被調理物Fの載置面より少し低い位置になるように形成されており、この位置関係は、被調理物F周囲の燃焼排ガスによる高温雰囲気が被調理物Fに着火しない酸素濃度となるように設定される。
【0024】
また、排気通路32の出口寄りには、グリル火災時にグリル庫12内の火炎が排気通路32から庫外に溢れ出るのを防ぐため無数の通気孔を有したフレームトラップ36が設けられている。グリル庫12の底壁面には、グリル庫12手前側から奥行き方向に向かって外気を導入するための外気導入路38が設けられている。
【0025】
ここで、このようなグリル庫12の構造としては、グリル天板40、ガスバーナ26取付、グリル庫12前後の壁板を絞り加工により全て一体に形成するか、または、グリル天板40、ガスバーナ26取付を絞り及び曲げ加工により一体に形成し、グリル庫12前後の壁板を加締め固定して形成し、気密性を向上させるとともに外気の流入口を外気導入路38のみとすることが好ましい。
【0026】
次に、排気通路32出口側のグリル庫12幅方向中央部にはグリル庫12上下方向に連通させた孔42を有した保持部材44の一端がグリル庫12と排気通路32とを仕切る仕切壁46に固設されている。この保持部材44の孔42にはグリル火災時の火炎温度又は排気温度を感知して、感知した温度が所定の温度を超えた時に溶断する温度ヒューズ48が封入されている。
【0027】
この種の温度ヒューズ48としては、グリル火災時の火炎温度又は排気温度に合わせて250℃以上の温度で溶融して溶断するものを好適に用いる。そして温度ヒューズ48の下方には排気通路32内を上下方向に挿通して設けられるとともに温度ヒューズ48により上端が押止された第1連動部材50が設けられている。
【0028】
この第1連動部材50の下端部途中にはフランジ部52が設けられ、グリル庫12底面とフランジ部52との間には付勢力により第1可動部材50を上方に可動させるためのバネ54が縮んだ状態で付設されている。そして、外気導入路38まで挿通された第1可動部材50の下端にはL字形の係止部材56が設けられ、この係止部材56により一端が係止されるとともに外気導入路38内の幅方向中央部を奥行き方向に挿通して第2連動部材58が設けられている。このような第1連動部材50、第2連動部材58としては金属などを棒状に形成したものを好適に用いる。
【0029】
そして、第2連動部材58の他端には外気導入路38の入口を閉鎖するための蓋体60が固設されている。外気導入路38の入口内周縁にはストッパー部62が設けられ、外気導入路38の入口と蓋体60の間には外気が流入されるように隙間64が形成されている。また、蓋体60とグリル庫12底面部の側壁との間には付勢力により蓋体60を外気導入路38の入口方向に可動させるためのバネ66が縮んだ状態で付設されている。尚、この蓋体60に付設されるバネ66(第2付勢手段)としては、グリル庫12幅方向に複数個設けられていても良く、特に限定されるものではない。
【0030】
以上が本発明に係るガスグリル10の全体構成である。次に係るガスグリル10の動作について説明する。
【0031】
先ず初めに、グリル火災が生じていない通常使用時の動作について説明する。グリル庫12内の上方左右側面に燃焼面を斜め上方向に向けて設けられたガスバーナ26で燃料ガスの燃焼により発生した燃焼排ガスは、グリル庫12中央上方部に充満して、上方から下方の被調理物F方向へ流れる。そして焼網14の載置面に置かれた被調理物Fは、その高温の燃焼排ガスの対流に包まれ、対流熱により隅々まで均一に加熱調理される。
【0032】
そして上方から下方に対流して被調理物Fの加熱に供された燃焼排ガスは、グリル庫12後方下部に形成された連通口34から溢れ出し、ドラフト効果により排気通路32内を上昇して、器体24後方の外部に設けられた排気口30より外部に排出される。そして同時に、排気通路32内のドラフト効果により外気導入路38入口の隙間64から新鮮な外気が吸引される。また、被調理物Fから落下した焼き油は、グリル庫12下部の受け皿16により溜められる。
【0033】
したがって、次のような効果を奏する。すなわち、ガスバーナ26が斜め上方に向けて設けられているので、下方が直接輻射されることなく、また、グリル庫12内の燃焼排ガスを上方から下方に対流させて被調理物Fを加熱調理することができるので、グリル庫12下部の受け皿16に溜まった焼き油等への加熱を低減させることができ、加熱調理性能を損なうことなく焼き油の温度を発火点温度以下に下げることができる。そして、排気通路32内のドラフト効果により外気導入路38内へ吸引された新鮮な外気により、受け皿16が冷却され、受け皿16に水を張らなくても過熱による焼き油の発火を防止することができる。
【0034】
次に、本発明の特徴的動作である、万が一グリル庫12内で火災が発生した場合の動作について説明する。グリル庫12内で万が一火災が発生した場合、グリル庫12内の火炎は、上述した連通口34から溢れ出て、排気通路32内に広がる。そしてその火炎による火炎温度又は排気温度により、排気通路32出口側に設けられた保持部材44の孔42に封入された温度ヒューズ48が溶融温度に達し、温度ヒューズ48が溶断される。そして温度ヒューズ48が溶断されると、温度ヒューズ48により上端が押止されていた第1連動部材50の押止が開放され、第1連動部材50の下端部に付設されたバネ54の付勢力により第1連動部材50が上方に突き上げられ、温度ヒューズ48を突き抜ける。
【0035】
それと同時に、外気導入路38まで挿通された第1連動部材50の下端に形成されたL字形の係止部材56により一端が係止されていた第2連動部材58の係止が外れる。この第2連動部材58の一端の係止が外れるのと連動して、第2連動部材58の他端に固定されていた蓋体60が、蓋体60に付設されたバネ66の付勢力により外気導入路38の入口方向に押し出される。
【0036】
そして外気導入路38入口のストッパー部62により蓋体60が当接して入口が閉鎖され、外気の流入が遮断されることにより、グリル庫12内の火炎が迅速に消火される。また万一、排気口30に火炎が達して外部に火炎が溢れ出ようとしても、排気通路32の出口寄りに設けられた無数の通気孔を有するフレームトラップ36により火炎が遮炎される。
【0037】
したがって、次のような効果を奏する。すなわち、万が一グリル火災が発生しても温度ヒューズ48によりグリル火災時の火炎温度又は排気温度が感知され、外気流入遮断手段を介して外気導入路38の入口が蓋体60により閉鎖されるので、グリル庫12内への外気の流入(酸素の供給)が遮断され、グリル庫12内が酸欠状態となるとともに燃焼排ガスや魚等の被調理物Fから発生する炭化水素ガスがこもりやすくなることにより、鎮火を待ったり、消火器による強制的な消火を行うことなく、迅速に火炎を消火することができ、安全性が高まるという効果がある。
【0038】
また、グリル庫12が絞り加工や曲げ加工により一体的に形成されている場合には、気密性が高まり、グリル庫12内を一層効率良く酸欠状態にすることができるので、より迅速に火炎を消火することができるという効果がある。また万一、排気口30に火炎が達して、外部に火炎が溢れ出ようとしても、フレームトラップ36により確実に火炎が遮炎されるので、一層安全性が高まるという効果がある。尚、排気通路32出口側の排気口30からは、排気通路32内のドラフト効果により外気が流入することがないことは言うまでもない。
【0039】
上記実施例では、第1連動部材50の下端に設けた係止部材56により第2連動部材58の一端が係止されるような構成としたが、係止部材56を用いない構成にすることも可能であり、特に限定されるものではない。すなわち、図3に示すように、第2連動部材58の一端に凹状部材68を設け、この凹状部材68の溝部70に第1連動部材50の下端を挿通させて係止させるような構成としても良い。
【0040】
このような構成とした場合には、第1連動部材50の下端部に付設されたバネ54の付勢力により第1連動部材50が上方に突き上げられることにより、凹状部材68の溝部70から第1連動部材50の下端が抜け出て、第2連動部材58の他端に固定されていた蓋体60が、蓋体60に付設されたバネ66の付勢力により外気導入路38の入口方向に押し出されて外気の流入が遮断されることになる。
【0041】
また、上記実施例では、グリル火災時の火炎温度又は排気温度を感知する温度感知手段として温度ヒューズ48を用いたが、それ以外にも、図4(a)、(b)に示すように、感知された温度が所定の温度を超えたときに形状変化するバイメタル72を用いても良い。すなわち、熱膨張係数の異なる2種の金属板74a、74bを張り合わせたバイメタル72の両端を排気通路32の出口側の仕切壁46と、その仕切壁46の対向面に設けた固定部材73に橋かけ固定し、排気通路32下方の金属板74bにより、第1連動部材50の上端を押止するような構成としても良い。この場合、バイメタル72は上方の金属板74aが、下方の金属板74bより熱膨張係数が大きくなるようにして使用する。
【0042】
このような構成とした場合には、グリル火災時の火炎温度又は排気温度により、上方の金属板74aと下方の金属板74bの熱膨張差に起因して、バイメタル72の形状が図4(a)から図4(b)のように変化する。そして第1連動部材50上端の押止が開放されるとともに、第1連動部材50の下端部に付設されたバネ54の付勢力により第1連動部材50が上方に突き上げられて外気流入遮断手段の動作が開始される。この際、第1連動部材50の下端に設けられる係止部材としては、図5に示すように、第2連動部材58の一端の係止位置からグリル庫12後部下方に向かって傾斜状に形成された係止部材76を用いることが好ましい。
【0043】
このような係止部材76を用いた場合には、第1連動部材50が上方に可動すると、第2連動部材58の一端の係止が外れるとともに第2連動部材58の一端が傾斜面78に沿いながらグリル庫12後方に押し出されて、外気導入路38入口が蓋体60により閉鎖される(図5(a)→(b)→(c)の順)。そしてグリル庫12内の火炎が消火されて排気通路32内の温度が低下すると、バイメタル72の形状が元の形状に復元されて(図4(a)の状態)、第1連動部材50が下方に押し出されて第2連動部材58の一端が傾斜面78に沿いながら逆方向に押し戻されて再び係止される(図5(c)→(b)→(a)の順)。すなわち、グリル火災が生じる前の状態に復帰し、外気流入遮断手段を再び作動させることができるようになる。
【0044】
本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能であることは勿論である。本実施例では、温度感知手段として、温度ヒューズやバイメタルを用いた例を示したが、それ以外にも例えば、感知された温度が所定の温度を超えたときに形状変化する形状記憶合金や温度センサーなどを用いることができるものである。
【0045】
また、温度感知手段を設ける位置もグリル火災の温度を十分感知可能な位置に設ければ良く、特に限定されるものではない。そしてまた、焼網が受け皿の出し入れに連動して昇降する昇降装置が設けられていても良い。更にまた、受け皿を引き出すグリル取手部分に窓部が一体的に形成されているか、受け皿を手前に引き出す時に連動して開閉する開閉扉式のガスグリルを用いても良く、特に限定されるものではない。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係るガスグリルによれば、排気通路の出口側に設けた温度感知手段によりグリル火災時の火炎温度又は排気温度が感知され、感知された温度が所定の温度を超えたときに、外気流入遮断手段を介して外気導入路入口が蓋体により閉鎖されて、グリル庫内への外気の流入(酸素の供給)が遮断されるので、グリル庫内が酸欠状態となるとともに燃焼排ガスや魚等の被調理物から発生する炭化水素ガスがこもりやすくなることにより、迅速に火炎が消火され、安全性が高まるという効果がある。
【0047】
また、温度感知手段として温度ヒューズを用いた場合には、グリル火災時の火炎温度又は排気温度により温度ヒューズが溶融温度に達し、温度ヒューズが溶断するので、自動的に外気流入遮断手段が作動し、外気導入路の入口が蓋体により閉鎖され、外気の流入が遮断されることにより、グリル庫内の火炎が迅速に消火される。
【0048】
また、温度感知手段としてバイメタルを用いた場合には、グリル火災時の火炎温度又は排気温度が所定の温度を超えたときにバイメタルが形状変化するので、自動的に外気流入遮断手段が作動し、外気導入路の入口が蓋体により閉鎖され、外気の流入が遮断されることにより、グリル庫内の火炎が迅速に消火される。更に、火炎消火時にはバイメタルが元の形状に戻るので、外気流入遮断手段を再び作動させることができるようになる。
【0049】
このようなガスグリルを例えば、ガステーブルこんろに適用すれば、グリル火災発生時に迅速に消火可能な消火機構を備え、高い安全性を有したグリル付テーブルこんろを提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るガスグリルの内部構成を表す断面図である。
【図2】 本発明の一実施例に係るガスグリルのグリル取手とグリル前面パネルを示した斜視図である。
【図3】 本発明の一実施例に係るガスグリルの第1連動部材と第2連動部材の係止の状態を示した斜視図である。
【図4】 本発明の一実施例に係るガスグリルにおいて、温度感知手段としてバイメタルを用いた場合について示した図である。
【図5】 温度感知手段としてバイメタルを用いた場合において、第1連動部材の下端に設けられる係止部材を示した図である。
【図6】 従来のガスグリルの内部構成を表す断面図である。
【符号の説明】
10 ガスグリル
F 被調理物
12 グリル庫
26 ガスバーナ
32 排気通路
38 外気導入路
48 温度ヒューズ
50 第1連動部材
54 バネ
56 係止部材
58 第2連動部材
60 蓋体
66 バネ
72 バイメタル
76 係止部材

Claims (3)

  1. グリル庫の内壁面に被調理物の加熱手段としてガスバーナを備えるとともに、前記グリル庫内の燃焼排ガスを庫外後方に導く排気通路と、前記グリル庫の前方底壁面から外気を導入する外気導入路とを備えたガスグリルにおいて、前記排気通路の出口側温度を感知する温度感知手段と、前記外気導入路の入口を閉鎖する蓋体と、前記温度感知手段が感知した温度が所定の温度を超えたときに前記外気導入路の入口を前記蓋体により閉鎖する外気流入遮断手段と、を備え
    前記外気流入遮断手段は、前記排気通路内を上下方向に挿通して設けられ、前記温度感知手段により上端が押止された第1連動部材と、該第1連動部材の下端部に付設され、前記第1連動部材を付勢力により上方に可動させる第1付勢手段と、前記第1連動部材の下端に設けられた係止部材と、前記外気導入路内を奥行き方向に挿通して設けられ、前記係止部材により一端が係止されるとともに他端が前記蓋体に固設された第2連動部材と、前記蓋体に付設され、該蓋体を付勢力により前記外気導入路の入口方向に可動させる第2付勢手段と、を有することを特徴とするガスグリル。
  2. 前記温度感知手段は、感知された温度が所定の温度を超えたときに溶断する温度ヒューズからなり、該温度ヒューズが溶断することにより前記外気流入遮断手段を介して前記外気導入路の入口が前記蓋体により閉鎖されることを特徴とする請求項に記載のガスグリル。
  3. 前記温度感知手段は、感知された温度が所定の温度を超えたときに形状変化するバイメタルからなり、該バイメタルが形状変化することにより前記外気流入遮断手段を介して前記外気導入路の入口が前記蓋体により閉鎖されることを特徴とする請求項に記載のガスグリル。
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