JP4262753B2 - 短絡検出回路、rdコンバータ及びデジタル角度検出装置 - Google Patents

短絡検出回路、rdコンバータ及びデジタル角度検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、レゾルバに接続された信号線路の短絡を検出する短絡検出回路、それを具備するRDコンバータ及びデジタル角度検出装置に関する。
角度検出を行うセンサの一つにレゾルバがある。レゾルバは、励磁信号が供給される励磁コイルと、励磁コイルによって電磁誘導されたSIN相とCOS相の2相の検出信号をそれぞれ出力する2つの検出コイルとを具備し、当該2相の検出信号をロータの回転角度を示す信号として出力するセンサである。励磁コイルと検出コイルの何れかがロータに固定された回転子とされ、他方が固定子とされる。レゾルバから出力された2相の検出信号は、RD(Resolver-Degital)コンバータに入力され、RDコンバータは、トラッキングループを採ることにより、ロータの回転角度(固定子に対する回転子の回転角度)のデジタル角度を算出する。
レゾルバには、それに接続された信号線路が電源へ短絡する(「天絡」と呼ぶ)故障モードや、グランドへ短絡する(「地絡」と呼ぶ)故障モードが存在する。特許文献1には、このようなレゾルバの天絡や地絡を検出する方法が開示されている。特許文献1の方法では、レゾルバに供給された励磁信号に応じてそのレゾルバから出力されるSIN相信号及びCOS相信号のそれぞれの2乗和を求め、それが所定値を下回るときに天絡又は地絡が生じていると判定する。
また、特許文献2には、レゾルバからの出力信号を検波して得られる正弦波信号又は、余弦波信号に基づいて、レゾルバの異常を検出する方法が開示されている。特許文献2の方法では、正弦波信号または、余弦波信号のうちの少なくとも一方と、所定の閾値とを比較して矩形波信号を出力し、当該矩形波信号のデューティもしくは前記矩形波信号の周期に基づいて、レゾルバの異常を判定する。
特開2005−181186号公報 特開2005−24493号公報
しかし、特許文献1の方法では、レゾルバに励磁信号を供給する信号線路で短絡が生じているのか、レゾルバから検出信号を出力する信号線路で短絡が生じているのかを知ることができず、また、検出した短絡が天絡であるのか地絡であるのかも知ることができない。その結果、異常部位の探求が困難となり、修復が困難となる。また、励磁信号を供給する信号線路又は検出信号を出力する信号線路の何れか一方のみの短絡を検出したり、天絡又は地絡の一方のみを検出したりすることもできない。
また、特許文献1の方法では、短絡検出を行うためにアナログデータであるSIN相信号とCOS相信号とをそれぞれ2乗しなければならず、回路構成が複雑になってしまうという問題点もある。
さらに、レゾルバから出力される検出信号は、励磁信号が供給された励磁コイルによって検出コイルが電磁誘導されて得られるものである。そのため、検波前の検出信号は、励磁信号の位相成分とロータの回転角度に応じた位相成分とを具備する。特許文献2の方法では、レゾルバから出力された検出信号を検波することによって、ロータの回転角度に応じた位相成分のみを抽出し、励磁信号の位相成分を有しない正弦波信号又は余弦波信号をレゾルバの異常検出に用いている。そのため、特許文献2の方法は、レゾルバのロータが規則的に回転する場合にしか適用できない。つまり、特許文献2の方法では、ロータが不規則に回転している状態やロータが停止している状態で異常を検出ことができない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、単純な回路構成によって、レゾルバに接続された信号線路毎及び/又は天絡・地絡毎に個別に短絡を検出することができ、なおかつ、ロータが不規則に回転している状態やロータが停止している状態でも短絡を検出することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、励磁コイルに励磁信号が供給され、2つの検出コイルにそれぞれ電磁誘導されたSIN相とCOS相の2相の検出信号を出力するレゾルバに接続された信号線路の短絡を検出する短絡検出回路において、プッシュプル方式で励磁信号が供給される励磁コイルの両端の電位を比較し、その比較結果を示す矩形波信号である励磁パルス信号のデューティに基づき、励磁信号の信号線路の地絡及び天絡の少なくとも一方を検出し、その検出結果を示す励磁ライン異常検出信号を出力する励磁ライン異常検出回路と、検波前の2相の検出信号の少なくとも一方の電位と所定の基準電位とを比較し、その比較結果を示す矩形波信号である検出パルス信号のデューティに基づき、検出信号の信号線路の地絡及び天絡の少なくとも一方を検出し、その検出結果を示す検出ライン異常検出信号を出力する検出ライン異常検出回路と、のうち、少なくとも一方を備える短絡検出回路が提供される。
ここで、プッシュプル方式で励磁コイルに励磁信号が供給される場合、励磁コイルに励磁信号を供給する信号線路に天絡や地絡がなければ、励磁コイルの両端電位の位相は相互に反転したものになる。この場合、励磁コイルの両端電位の比較結果を示す励磁パルス信号のデューティは、理想的には一定の値(例えば、50%)となる。一方、励磁コイルに励磁信号を供給する信号線路に短絡が生じた場合、短絡が生じた信号線路と、短絡が天絡であるか地絡であるかとに応じ、励磁パルス信号のデューティが変化する。本発明では、この励磁パルス信号のデューティの変化を用いて、励磁コイルに励磁信号を供給する信号線路の地絡及び天絡の少なくとも一方を検出する。そして、励磁パルス信号のデューティがどのように変化するかによって短絡モードを検出できる(詳細は後述)。なお、「プッシュプル方式で励磁コイルに励磁信号を供給する」とは、位相が180°相違する励磁信号を、励磁コイルの一端と他端とにそれぞれ供給することを意味する(詳細は後述)。
また、検出信号を伝送する信号線路に天絡や地絡がなければ、検波前の検出信号の電位と所定の基準電位との比較結果を示す検出パルス信号のデューティは、理想的には一定の値となる。一方、検出信号を伝送する信号線路に天絡や地絡が生じた場合、短絡が生じた信号線路と、短絡が天絡であるか地絡であるかとに応じて、検出パルス信号のデューティが変化する。本発明では、この検出パルス信号のデューティの変化に基づき、検出信号を伝送する信号線路の地絡及び天絡の少なくとも一方を検出する。そして、検出パルス信号のデューティがどのように変化するかによって短絡モードを検出できる(詳細は後述)。
また、本発明では、アナログデータである励磁コイルの両端の電位や検出信号を、矩形波信号である励磁パルス信号や検出パルス信号に変換して短絡検出を行うため、短絡検出のためにアナログデータであるSIN相信号とCOS相信号とをそれぞれ2乗しなければならない特許文献1の場合に比べ、回路構成を簡易にすることができる。
また、本発明では、特許文献2とは異なり、検波前の検出信号の電位と所定の基準電位とを比較して検出パルス信号を生成する。即ち、本発明の処理に使用される検出信号は、レゾルバに供給される励磁信号の位相成分とレゾルバのロータの回転角度に応じた位相成分とを具備する。よって、レゾルバのロータが規則的に回転していなくても、検出パルス信号のデューティに基づき、検出信号の信号線路の短絡を検出できる。
また、本発明において好ましくは、励磁ライン異常検出回路は、励磁コイルの両端の電位を比較して励磁パルス信号を生成し、生成した当該励磁パルス信号を出力するコンパレータと、励磁パルス信号が入力され、当該励磁パルス信号のデューティに対応する値を抽出して出力するデューティ検出部と、励磁パルス信号のデューティに対応する値が入力され、所定の下限値に対応する値及び上限値に対応する値の少なくとも一方と当該励磁パルス信号のデューティに対応する値とを比較することにより、励磁信号の信号線路の地絡及び天絡の少なくとも一方を検出し、励磁ライン異常検出信号を出力するしきい値比較部と、を備える。
ここで、所定の下限値に対応する値及び上限値に対応する値の少なくとも一方と励磁パルス信号のデューティに対応する値とを比較し、励磁信号の信号線路の地絡及び天絡の少なくとも一方を検出するため、励磁信号の信号線路が所定の抵抗を持って地絡や天絡した場合にも、その短絡を検出することが可能となる。
また、本発明において好ましくは、検出ライン異常検出回路は、検出コイルの一端から出力された検出信号が反転入力端子に入力され、当該検出コイルの他端から出力された検出信号が非反転入力端子に入力され、所定の中点電位を基準に、これらの検出信号を増幅し、増幅された信号を出力する差動増幅器と、差動増幅器の非反転入力端子の電位と基準電位とを比較して検出パルス信号を生成し、生成した当該検出パルス信号を出力するコンパレータと、検出パルス信号が入力され、当該検出パルス信号のデューティに対応する値を抽出して出力するデューティ検出部と、検出パルス信号のデューティに対応する値が入力され、所定の下限値に対応する値及び上限値に対応する値の少なくとも一方と当該検出パルス信号のデューティに対応する値とを比較することにより、検出信号の信号線路の地絡及び天絡の少なくとも一方を検出し、検出ライン異常検出信号を出力するしきい値比較部と、を備える。
ここで、検出信号の信号線路の地絡や天絡が発生した際における検出パルス信号のデューティの変化量は、レゾルバの構成や検出ライン異常検出回路の構成によって相違する(詳細は後述)。所定の下限値及び上限値の少なくとも一方と検出パルス信号のデューティに対応する値とを比較し、検出信号の信号線路の地絡及び天絡の少なくとも一方を検出する構成の場合、レゾルバの構成や検出ライン異常検出回路の構成によって相違する短絡時における検出パルス信号のデューティの変化を適切に検出できる。
また、本発明において好ましくは、基準電位は、差動増幅器の非反転入力端子の電位の最小値以上であって中点電位未満であるか、或いは、中点電位を超える電位であって差動増幅器の非反転入力端子の電位の最大値以下である。
基準電位と中点電位とが同一である場合、レゾルバのロータの回転角度が所定の角度にあるときに、励磁信号の全位相において、差動増幅器の非反転入力端子の電位と基準電位とが等しくなる(詳細は後述)。この場合、検出パルス信号を生成するコンパレータの出力が不定となり、検出パルス信号が生成できなくなる。一方、基準電位と中点電位とを相違させた場合、少なくとも励磁信号の何れかの位相において、差動増幅器の非反転入力端子の電位と基準電位とが相違することになる。その結果、励磁信号の全位相においてコンパレータの出力が不定となり、検出パルス信号が生成できなくなるといった事態を防止できる。
さらに、本発明において好ましくは、中点電位をVcとし、Gを定数とし、基準電位をG・Vcとし、差動増幅器のゲインをKとし、検出コイルの反転入力端子側の一端が地絡した場合における当該検出コイルの他端での電位の振幅をBとし、下限値をDy(min)とした場合に、1/2>Dy(min)>1/2-(1/π)・sin-1[{Vc/(B・K)}・{G(1+K)-1}]を満たし、検出コイルの非反転入力端子側の一端が天絡した場合における当該検出コイルの他端での電位の振幅をAとし、天絡電位をVpとし、上限値をDy(max)とした場合に、1/2<Dy(max)<1/2-(1/π)・sin-1[{Vc/(A・K)}・{G(1+K)-1}-(Vp/A)]を満たす。
このような関係を満たすように各パラメータを設定した場合、検出コイルの両端の何れかで天絡や地絡が生じた際の検出パルス信号は、必ず、下限値未満又は上限値を超える値となる。すなわち、この場合、天絡や地絡が生じているにも拘らず、検出パルス信号が下限値以上上限値以下の範囲に収まり、天絡や地絡が検出されないといった事態を防止できる。
また、本発明では、上述した短絡検出回路と、レゾルバへ供給する励磁信号を生成する励磁信号生成回路と、レゾルバから出力された検出信号をデジタル角度信号に変換する角度算出部と、を具備するRDコンバータが提供される。
以上のように本発明では、単純な回路構成によって、レゾルバに接続された信号線路毎及び/又は天絡・地絡毎に個別に短絡を検出することができ、なおかつ、ロータが不規則に回転している状態やロータが停止している状態でも短絡を検出することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
以下では、本形態の各構成について説明した後、各動作を説明する。
〔全体の構成〕
図1は、本形態のRDコンバータと電流バッファとレゾルバとの接続関係を例示するブロック図である。
レゾルバ10は、励磁信号が供給される励磁コイル11と、検出信号が電磁誘導される2つの検出コイル12,13とを具備する。励磁コイル11と検出コイル12,13との何れかが回転子とされ、他方が固定子とされる。そして、2つの検出コイル12,13にそれぞれ電磁誘導されたSIN相とCOS相の2相の検出信号が回転子の回転角度を示す信号として出力される。
本形態のRDコンバータ30は、レゾルバ10へ供給する励磁信号を生成する励磁信号生成回路31と、検出信号をデジタル角度信号に変換する角度算出部32と、レゾルバ10に接続された信号線路の短絡を検出する短絡検出回路33と、を具備する。また、短絡検出回路33は、レゾルバ10へ励磁信号を供給する信号線路の短絡を検出する励磁ライン異常検出回路34と、レゾルバ10から出力された検出信号をRDコンバータ30に伝送する信号線路の短絡を検出する検出ライン異常検出回路35と、を具備する。また、検出ライン異常検出回路35は、検出コイル12の両端におけるSIN相の検出信号が入力され、差動増幅信号を出力する検出信号入力部回路351と、検出コイル13の両端におけるCOS相の検出信号が入力され、差動増幅信号を出力する検出信号入力部回路352と、SIN相の検出信号に関する検出ライン異常検出信号を出力する検出ライン短絡検出回路361と、COS相の検出信号に関する検出ライン異常検出信号を出力する検出ライン短絡検出回路362と、を具備する。
また、電流バッファ20は、非反転増幅を行うゲインkの増幅器21と、反転増幅を行うゲイン−kの増幅器22とを具備し、プッシュプル方式で励磁コイル11に励磁信号を供給する。
〔励磁ライン異常検出回路34の構成例〕
本形態で例示する励磁ライン異常検出回路34は、プッシュプル方式で励磁信号が供給される励磁コイル11の両端の電位を比較し、その比較結果を示す矩形波信号である励磁パルス信号のデューティに基づき、励磁信号の信号線路の地絡及び天絡を検出し、その検出結果を示す励磁ライン異常検出信号を出力する。
図2(a)は、励磁ライン異常検出回路34の構成を例示した回路図である。
図2(a)の例の励磁ライン異常検出回路34は、励磁コイル11の両端の電位を比較して励磁パルス信号を生成し、生成した当該励磁パルス信号を出力するコンパレータ341と、励磁パルス信号が入力され、当該励磁パルス信号のデューティに対応する値を抽出して出力するデューティ検出部342と、励磁パルス信号のデューティに対応する値が入力され、この値と、所定の下限値に対応する値及び上限値に対応する値とを比較することにより、励磁信号の信号線路の地絡及び天絡を検出し、励磁ライン異常検出信号を出力するしきい値比較部343と、を具備する。また、しきい値比較部343は、励磁パルス信号のデューティに対応する値と上限値(+側しきい値)に対応する値とを比較するコンパレータ343aと、励磁パルス信号に対応する値のデューティと下限値(−側しきい値)に対応する値とを比較するコンパレータ343bと、を具備する。
この例のコンパレータ341の+側入力端子は、信号線路を通じて増幅器21(図1)の出力側及び励磁コイル11の一端と電気的に接続され、−側入力端子は、信号線路を通じて増幅器22の出力側及び励磁コイル11の他端と電気的に接続される。また、コンパレータ341の出力端子は、デューティ検出部342と電気的に接続される。デューティ検出部342の出力端子は、コンパレータ343aの−側入力端子及びコンパレータ343bの+側入力端子と電気的に接続される。コンパレータ343aの+側入力端子には、上限値(+側しきい値)に対応する値を供給する信号線路が電気的に接続され、コンパレータ343bの−側入力端子には、下限値(−側しきい値)に対応する値を供給する信号線路が電気的に接続される。なお、上限値(+側しきい値)及び下限値(−側しきい値)の内容については後述する。また、コンパレータ343a,343bの出力端子は、それぞれ、励磁ライン異常検出信号(a),(b)を伝送する信号線路と電気的に接続される。
<デューティ検出部342の構成例>
なお、デューティ検出部342は、例えば、ローパスフィルタで構成される。この場合、デューティ検出部342から出力される励磁パルス信号のデューティに対応する値は、励磁パルス信号のデューティに比例した直流電圧値となる。この場合、コンパレータ343a,343bに入力される上限値(+側しきい値)や下限値(−側しきい値)は、デューティの上限値(+側しきい値)や下限値(−側しきい値)に比例した直流電圧値となる。
また、デューティ検出部342の別の構成例として、クロック信号をカウンタに入力し、励磁パルス信号のハイレベル時にのみクロック信号をカウントし、そのカウント値を出力する回路を用いてもよい。この場合、励磁パルス信号のデューティに対応する値は、励磁パルス信号のハイレベル時におけるクロック数を示すデジタル値となる。図2(b)は、このようなデューティ検出部342の一例を示したデジタル回路である。
図2(b)の例のデューティ検出部342は、カウンタ342aとF/F(フリップフロップ)342bとを具備する。カウンタ342aは、励磁パルス信号が入力されるEN端子及びRST端子と、クロック信号(この例ではクロック周波数Fc=40MHz)が入力されるCK端子と、カウント値を出力するDATA端子とを具備する。また、F/F342bは、カウント値が入力されるD端子と、励磁パルス信号が入力されるCK端子と、CK端子の入力に応じ、D端子への入力値を出力するQ端子とを具備する。
カウンタ342aは、EN端子に入力された励磁パルス信号のハイレベル時にCK端子に入力されたクロック信号をカウントし、そのカウント値をDATA端子から出力する。また、カウンタ342aでカウントされたカウント値はRST端子に入力された励磁パルス信号の立ち下げ時にリセットされる。カウンタ342aのDATA端子から出力されたカウント値は、F/F342bのD端子に入力される。F/F342bは、CK端子に入力された励磁パルス信号の立ち下げ時におけるD端子の入力値をQ端子から出力する。このQ端子からの出力値は、励磁パルス信号の1周期におけるハイレベル期間のクロック数に相当する。すなわち、クロック周波数Fc[Hz]とし、励磁パルス信号の周波数をF[Hz]とし、デューティをDy[%]とすると、このQ端子からの出力値Pは、
P=(Fc/F)・(Dy/100)
となる。
図2(b)の例のデューティ検出部342に対応する上限値(+側しきい値)や下限値(−側しきい値)は、励磁パルス信号の1周期のクロック数に上限値(+側しきい値)や下限値(−側しきい値)を掛けた値となる。このようなしきい値の生成は、例えば、図2(b)のしきい値生成部344によって生成できる。
しきい値生成部344は、カウンタ344aとF/F(フリップフロップ)344bと掛算部344c,344dを具備する。
カウンタ344aは、クロック信号(この例ではクロック周波数Fc=40MHz)が入力されるCK端子と、励磁パルス信号の立ち上がりエッジ信号が入力されるRST端子と、カウント値を出力するDATA端子とを具備する。また、F/F344bは、カウント値が入力されるD端子と、励磁パルス信号の立ち上がりエッジ信号が入力されるCK端子と、CK端子の入力に応じ、D端子への入力値を出力するQ端子とを具備する。
カウンタ344aは、CK端子に入力されたクロック信号をカウントし、そのカウント値をDATA端子から出力する。また、カウンタ344aのカウント値は、RSTに励磁パルス信号の立ち上がりエッジ信号が入力された際にリセットされる。カウンタ344aのDATA端子から出力されたカウント値は、F/F344bのD端子に入力される。F/F344bは、CK端子に入力された励磁パルス信号の立ち上がりエッジ信号入力時におけるD端子の入力値をQ端子から出力する。このQ端子からの出力値は、励磁パルス信号の1周期分のクロック数(デューティ100%に相当するパルス数、Fc/F)となる。F/F344bのQ端子からの出力値は、掛算部344c,344dに入力される。掛算部344cには、さらにデューティの上限値(図2の例では0.7(70%))が入力され、掛算部344cは、F/F344bのQ端子からの出力値に0.7を掛けた値を上限値(+側しきい値)として出力する。また、掛算部344dには、さらにデューティの下限値(図2の例では0.3(30%))が入力され、掛算部344dは、F/F344bのQ端子からの出力値に0.3を掛けた値を下限値(−側しきい値)として出力する。
〔検出ライン異常検出回路35の構成例〕
本形態で例示する検出ライン異常検出回路35は、検波前の2相の検出信号の電位と所定の基準電位とを比較し、比較結果を示す矩形波信号である検出パルス信号のデューティに基づき、検出信号の信号線路の地絡及び天絡を検出し、その検出結果を示す検出ライン異常検出信号を出力する。
図3(a)は、検出ライン異常検出回路35を構成する検出信号入力部回路351及び検出ライン短絡検出回路361の構成例の構成を例示した回路図である。
図3(a)の例の検出信号入力部回路351は、抵抗R1,R1’,R2,R2’と、検出コイルの一端から出力された検波前の検出信号が抵抗R1を介して反転入力端子に入力され、当該検出コイルの他端から出力された検波前の検出信号が抵抗R1’を介して非反転入力端子に入力され、所定の中点電位を基準に、これらの検出信号を増幅し、増幅された信号を出力する差動増幅器351aと、を具備する。なお、抵抗R1,R1’の抵抗値は互いに等しく、抵抗R2,R2’の抵抗値は互いに等しい。なお、差動増幅器351aを用いるのは外部から混入するコモンモードノイズを除去するためである。
抵抗R1の一端は、検出コイル12の一端に電気的に接続され、抵抗R1’の一端は、検出コイル12の他端に電気的に接続される。抵抗R1の他端は、抵抗R2の一端及び差動増幅器351aの−側入力端子(反転入力端子)と電気的に接続され、抵抗R2の他端は差動増幅器351aの出力端子と電気的に接続され、差動増幅器351aの出力端子は、角度算出部32と電気的に接続される。抵抗R1’の他端は、差動増幅器351aの+側入力端子(非反転入力端子)と、抵抗R2’の一端とに電気的に接続され、抵抗R2’の他端の電位は中点電位(Vc)とされる。
図3(a)の例の検出ライン短絡検出回路361は、差動増幅器351aの非反転入力端子の電位と基準電位とを比較して検出パルス信号を生成し、生成した当該検出パルス信号を出力するコンパレータ361aと、検出パルス信号が入力され、当該検出パルス信号のデューティに対応する値を抽出し、当該検出パルス信号のデューティに対応する値を出力するデューティ検出部361bと、検出パルス信号のデューティに対応する値が入力され、所定の下限値に対応する値及び上限値に対応する値と当該検出パルス信号のデューティに対応する値とを比較することにより、検出信号の信号線路の地絡及び天絡を検出し、検出ライン異常検出信号を出力するしきい値比較部361cとを具備する。また、しきい値比較部361cは、コンパレータ361ca,361cbを具備する。
コンパレータ361aの+側入力端子は、差動増幅器351aの+側入力端子(非反転入力端子)と電気的に接続され、コンパレータ361aの−側入力端子の電位は中点電位(Vc)とされる。なお、コンパレータ361aの−側入力端子の電位が「基準電位」に相当する。デューティ検出部361bの入力端子には、上述のコンパレータ361aの出力端子が電気的に接続され、デューティ検出部361bの出力端子には、コンパレータ361caの−側入力端子と、コンパレータ361cbの+側入力端子とが電気的に接続される。また、コンパレータ361caの+側入力端子には、上限値(+側しきい値)に対応する値を供給する信号線路が電気的に接続され、コンパレータ361cbの−側入力端子には、下限値(−側しきい値)に対応する値を供給する信号線路が電気的に接続される。また、コンパレータ361ca,361cbの出力端子は、それぞれ、検出ライン異常検出信号(c),(d)を出力する信号線路と電気的に接続される。
<デューティ検出部361bの構成例>
なお、デューティ検出部361bには、例えば、クロック信号をカウンタに入力し、検出パルス信号のハイレベル時にのみクロック信号をカウントし、そのカウント値を出力する回路を用いることができる。この場合、検出パルス信号のデューティに対応する値は、検出パルス信号のハイレベル時におけるクロック数を示すデジタル値となる。図3(b)は、このようなデューティ検出部361bの一例を示したデジタル回路である。
図3(b)の例のデューティ検出部361bは、図2(b)のデューティ検出部342と同様に構成され、カウンタ361baとF/F(フリップフロップ)361bbとを具備する。デューティ検出部361bのQ端子からの出力値は、検出パルス信号の1周期におけるハイレベル期間のクロック数に相当する。すなわち、クロック周波数Fc[Hz]とし、検出パルス信号の周波数をF[Hz]とし、デューティをDy[%]とすると、このQ端子からの出力値Pは、
P=(Fc/F)・(Dy/100)
となる。
また、図3(b)の例のデューティ検出部361bからの出力に対応する上限値(+側しきい値)や下限値(−側しきい値)は、検出パルス信号の1周期のクロック数に上限値(+側しきい値)や下限値(−側しきい値)を掛けた値となる。このようなしきい値の生成は、例えば、図3(b)のしきい値生成部361dによって生成できる。
しきい値生成部361dは、図2(b)のしきい値生成部344と同様に構成され、カウンタ361daとF/F(フリップフロップ)361dbと掛算部361dc,361ddを具備する。F/F361dbのQ端子からの出力値は、検出パルス信号の1周期分のクロック数(デューティ100%に相当するパルス数Fc/F)に相当する。また、掛算部361dcは、F/F361dbのQ端子からの出力値に0.7を掛けた値を上限値(+側しきい値)として出力し、掛算部361ddは、F/F361dbのQ端子からの出力値に0.3を掛けた値を下限値(−側しきい値)として出力する。なお、図2(b)のしきい値生成部344と図3(b)のしきい値生成部361dとを共用してもよい。
なお、検出信号入力部回路352及び検出ライン短絡検出回路362の構成は、検出信号入力部回路351及び検出ライン短絡検出回路361の構成と同様であり、検出コイル13のCOS相の検出信号を取り扱う点のみが検出信号入力部回路351及び検出ライン短絡検出回路361の構成例と相違する。ここでは、検出信号入力部回路352及び検出ライン短絡検出回路362の構成の説明を省略する。
〔電流バッファ20の構成例〕
本形態の例の電流バッファ20は、励磁信号生成回路31から供給された励磁信号をプッシュプル方式で励磁コイル11の両端に供給する。なお、レゾルバの励磁コイルに励磁信号を供給するための構成には、特許文献1の図6の構成のものもあるが、特許文献1の図6の構成では、中点電位の直流電圧の負荷を励磁コイルに印加しないように出力部にコンデンサ(C117)を備える必要がある。しかし、このコンデンサは、レゾルバの励磁電流を流せる特性のものでなければならず、体積が大きく高価なものとなる。本形態で使用するプッシュプル方式の電流バッファ20では、このような特性のコンデンサを必要としない点でも優れている。なお、本形態で例示する電流バッファ20は、単電源電流バッファであるが、電流バッファ20としてプッシュプル方式両電源電流バッファを用いてもよい。
図4(a)は、本形態の電流バッファ20の構成を例示した回路図である。
図4(a)に例示するように、本形態の電流バッファ20は、入力された励磁信号を非反転増幅する増幅器21と、入力された励磁信号を反転増幅する増幅器22とを具備する。増幅器21,22の入力端子は、励磁信号生成回路31と電気的に接続される。また、増幅器21の出力端子は、励磁ライン異常検出回路34のコンパレータ341の+側入力端子及び励磁コイル11の一端と電気的に接続され、増幅器22の出力端子は、励磁ライン異常検出回路34のコンパレータ341の−側入力端子及び励磁コイル11の他端と電気的に接続される。
図4(b)は、本形態の電流バッファ20の具体的構成を例示した回路図である。
図4(b)の例では、増幅器21は、単電源動作の増幅回路211,212及びコンデンサ213によって構成され、増幅器22は、単電源動作の増幅回路221及びコンデンサ222によって構成される。
この例では、励磁信号生成回路31と増幅回路212の−側入力端子及びコンデンサ222の一端とが電気的に接続され、コンデンサ222の他端が増幅回路221の−側入力端子と電気的に接続される。また、増幅回路212の+側入力端子と増幅回路211の+側入力端子と増幅回路221の+側入力端子が電気的に接続され、それらの電位が中点電位(Vc’)とされる(例えばVc’=2.5V)。また、増幅回路212の出力端子がコンデンサ213の一端と電気的に接続され、コンデンサ213の他端が増幅回路211の−側入力端子と電気的に接続される。そして、増幅回路211の出力端子が増幅器21の出力端子とされ、増幅回路221の出力端子が増幅器22の出力端子とされる。
〔励磁信号の信号線路の地絡・天絡の検出〕
次に、レゾルバ10の励磁コイル11に励磁信号を供給する信号線路の地絡・天絡を検出する方法について説明する。まず、本形態の励磁ライン異常検出回路34で励磁信号の信号線路の地絡・天絡が検出できる理由について説明する。
<正常時>
図5(a)は、励磁コイル11に励磁信号を供給する信号線路に短絡が生じていない場合における、コンパレータ341の+側入力端子の電位とコンパレータ341の−側入力端子の電位とを示したグラフである。また、図5(b)は、その場合のコンパレータ341の出力端子から出力される励磁パルス信号の電位を示したグラフである。
増幅器21と増幅器22とは、ゲインの絶対値が同一であって、相互に位相が反転している。よって、励磁コイル11に励磁信号を供給する信号線路に短絡が生じていない場合、増幅器21から出力されてコンパレータ341の+側入力端子に入力される励磁信号(1)の電位と、増幅器22から出力されてコンパレータ341の−側入力端子に入力される励磁信号(2)の電位とは、図5(a)に示すように、振幅が同一で位相が反転したものとなる。その結果、コンパレータ341の出力端子から出力される励磁パルス信号(3)は、理想的には、図5(b)に示すようなデューティ50%の矩形波信号となる。
<励磁信号の信号線路が完全に地絡した場合>
図6(a)は、励磁信号(2)の信号線路が完全に地絡した場合における、コンパレータ341の+側入力端子の電位とコンパレータ341の−側入力端子の電位とを示したグラフである。また、図6(b)は、その場合のコンパレータ341の出力端子から出力される励磁パルス信号の電位を示したグラフである。
励磁信号(2)の信号線路が完全に地絡した場合、増幅器22から出力されてコンパレータ341の−側入力端子に入力される励磁信号(2)の電位はグランド電位となる(図6(a))。その結果、コンパレータ341の出力端子から出力される励磁パルス信号(3)は、常時H状態となり、そのデューティは100%となる(図6(b))。
図6(c)は、励磁信号(1)の信号線路が地絡した場合における、コンパレータ341の+側入力端子の電位とコンパレータ341の−側入力端子の電位とを示したグラフである。また、図6(d)は、その場合のコンパレータ341の出力端子から出力される励磁パルス信号の電位を示したグラフである。
励磁信号(1)の信号線路が完全に地絡した場合、増幅器22から出力されてコンパレータ341の+側入力端子に入力される励磁信号(1)の電位はグランド電位となる(図6(c))。その結果、コンパレータ341の出力端子から出力される励磁パルス信号(3)は、常時L状態となり、そのデューティは0%となる(図6(d))。
<励磁信号の信号線路が完全に天絡した場合>
図7(a)は、励磁信号(2)の信号線路が完全に天絡した場合における、コンパレータ341の+側入力端子の電位とコンパレータ341の−側入力端子の電位とを示したグラフである。また、図7(b)は、その場合のコンパレータ341の出力端子から出力される励磁パルス信号の電位を示したグラフである。
励磁信号(2)の信号線路が完全に天絡した場合、増幅器22から出力されてコンパレータ341の−側入力端子に入力される励磁信号(2)の電位は電源電位となる(図7(a))。その結果、コンパレータ341の出力端子から出力される励磁パルス信号(3)は、常時L状態となり、そのデューティは0%となる(図7(b))。
図7(c)は、励磁信号(1)の信号線路が天絡した場合における、コンパレータ341の+側入力端子の電位とコンパレータ341の−側入力端子の電位とを示したグラフである。また、図7(d)は、その場合のコンパレータ341の出力端子から出力される励磁パルス信号の電位を示したグラフである。
励磁信号(1)の信号線路が完全に天絡した場合、増幅器22から出力されてコンパレータ341の+側入力端子に入力される励磁信号(1)の電位は電源電位となる(図7(c))。その結果、コンパレータ341の出力端子から出力される励磁パルス信号(3)は、常時H状態となり、そのデューティは100%となる(図7(d))。
<励磁信号(2)の信号線路がある抵抗値を持って地絡した場合>
図8(a)は、励磁信号(2)の信号線路がある抵抗値を持って地絡した場合における、コンパレータ341の+側入力端子の電位とコンパレータ341の−側入力端子の電位とを示したグラフである。また、図8(b)は、その場合のコンパレータ341の出力端子から出力される励磁パルス信号の電位を示したグラフである。
励磁信号(2)の信号線路がある抵抗値を持って地絡した場合、励磁信号(2)の波形は、正常時に対して、中点電位が低下し、振幅も減少する(図8(a))。その結果、コンパレータ341の出力端子から出力される励磁パルス信号(3)のデューティは50%と100%との間の値となる。
同様に、励磁信号(1)の信号線路がある抵抗値を持って地絡した場合、励磁パルス信号(3)のデューティは0%と50%との間の値となる。また、励磁信号(2)の信号線路がある抵抗値を持って天絡した場合、励磁パルス信号(3)のデューティは0%と50%との間の値となる。また、励磁信号(1)の信号線路がある抵抗値を持って天絡した場合、励磁パルス信号(3)のデューティは50%と100%との間の値となる。
<天絡・地絡と励磁パルス信号のデューティとの関係>
以上より、励磁信号の信号線路の天絡・地絡と、励磁パルス信号のデューティとは以下の関係にあることがわかる。
Figure 0004262753
つまり、励磁パルス信号のデューティを観測することで、励磁信号の信号線路の地絡や天絡を検出することができる。本形態では、励磁パルス信号のデューティの正常範囲定める上限値(+側しきい値)と下限値(−側しきい値)とを設定し、それらと励磁パルス信号のデューティとを比較することで励磁信号の信号線路の天絡や地絡を検出する。
なお、どの程度抵抗値を持って天絡や地絡が生じるかは、信号線路や電源の配置等の装置構造に起因する。そのため、天絡や地絡が生じた際に励磁パルス信号のデューティがどの程度の値になるかは、設計段階である程度特定可能である。よって、事前に上限値(+側しきい値)と下限値(−側しきい値)とを設定しておくことも可能である。具体的には、例えば、下限値(−側しきい値)を、励磁信号(1)の信号線路の地絡や励磁信号(2)の信号線路の天絡が生じた際の励磁パルス信号のデューティの予測値以上50%未満の値(例えば、30%)に設定し、上限値(+側しきい値)を、50%を超え、励磁信号(1)の信号線路の天絡や励磁信号(2)の信号線路の地絡が生じた際の励磁パルス信号のデューティの予測値未満の値(例えば、70%)に設定する。
<励磁ライン異常検出回路34での励磁信号の信号線路の地絡・天絡検出処理>
次に、図1,2を用い、本形態の励磁ライン異常検出回路34での励磁信号の信号線路の地絡・天絡検出処理を説明する。
励磁信号生成回路31で生成された励磁信号は電流バッファ20に供給され、電流バッファ20の増幅器21,22は、励磁電流を励磁コイル11の両端に供給する(図1)。増幅器21の出力端子から出力された励磁信号(1)は励磁ライン異常検出回路34のコンパレータ341(図2)の+側入力端子に入力され、増幅器22の出力端子から出力された励磁信号(2)は励磁ライン異常検出回路34のコンパレータ341の−側入力端子に入力される。
コンパレータ341は、入力された励磁信号(1)と励磁信号(2)との電位を比較し、励磁信号(1)の電位>励磁信号(2)の電位である場合にHとなり、励磁信号(1)の電位<励磁信号(2)の電位である場合にLとなる矩形波信号である励磁パルス信号(3)を出力する。
励磁パルス信号(3)は、デューティ検出部342に入力され、デューティ検出部342は、前述したように(図2等)、励磁パルス信号(3)のデューティに対応する値を生成して出力する。
デューティ検出部342から出力されたデューティに対応する値は、コンパレータ343aの−側入力端子とコンパレータ343bの+側入力端子とに入力される。コンパレータ343aの+側入力端子には、前述したように(図2等)、上限値(+側しきい値)に対応する値が入力され、コンパレータ343bの−側入力端子には、下限値(−側しきい値)に対応する値が入力される。
この場合、コンパレータ343a,343bからそれぞれ出力される励磁ライン異常検出信号(a),(b)は、以下のようになる。
Figure 0004262753
この表から分かるように、コンパレータ343a,343bからそれぞれ出力された励磁ライン異常検出信号(a),(b)のH,Lを検証することにより、励磁信号を供給する信号線路の2つの短絡状態を識別できる。
励磁ライン異常検出回路34から出力された励磁ライン異常検出信号(a),(b)は、角度算出部32に送られ、レゾルバ10の回転子の回転角度算出処理(例えば、励磁ライン異常検出信号が入力された際に回転角度算出処理を停止する等)に利用される他、RDコンバータ30から異常検出信号として出力される。
〔検出信号の信号線路の地絡・天絡の検出〕
次に、レゾルバ10の検出コイル12,13から出力される検出信号の信号線路の地絡・天絡を検出する方法について説明する。まず、本形態の検出ライン異常検出回路35で検出信号の信号線路の地絡・天絡が検出できる理由ついて説明する。
レゾルバ10の検出コイル12,13からそれぞれ出力されるSIN相検出信号とCOS相検出信号とを以下のように定義する。
SIN相検出信号:A・sinθ・sinωt …〔1〕
COS相検出信号:A・cosθ・cosωt …〔2〕
ただし、θはレゾルバ10の回転子の固定子に対する回転角度を示し、ωは励磁コイル11に供給される励磁信号の角周波数を示し、tは時間を示す。
本形態では、式〔1〕〔2〕に示すような励磁信号の位相成分を含む検波前の検出信号を用いて短絡検出を行う。なお、SIN相の検出信号からその信号線路の短絡を検出する方法と、COS相検出信号からその信号線路の短絡を検出する方法とは同様であるため、以下では、SIN相検出信号からその信号線路の短絡を検出する方法のみを説明する。
<正常時>
図3(a)に示すように、検出コイル12から出力されたSIN相の検出信号(4),(5)は、それぞれ抵抗R1,R1’を経由し、差動増幅器351aの−側入力端子,+側入力端子に入力される。検出コイル12から出力されたSIN相の検出信号(4),(5)の信号線路に短絡がない場合、差動増幅器351aの+側入力端子の電位Vαは以下のようになる。ただし、A'=(‐R2 / 2・R1)・A・sinθである。
Vα=A'・sinωt + Vc …〔3〕
図3(a)に示すように、コンパレータ361aの+側入力端子は、差動増幅器351aの+側入力端子と電気的に接続されてその電位はVαとなっており、コンパレータ361aの−側入力端子の電位は中点電位Vcとなっている。よって、正常時におけるコンパレータ361aの出力端子から出力される検出パルス信号は、デューティ50%の矩形波となる。
<SIN相の検出信号の信号線路(5)側が地絡した場合>
図9は、検出コイル12の信号線路(5)側が地絡した状態を示した図である。
検出コイル12の信号線路(5)側が地絡した場合、R1=R1’=R,R2=R2’=S・R(S>0)とすると、
Vα={R1'/(R1'+R2')}・Vc={R/(R+S・R)}・Vc=Vc/(1+S)
が成立し、
Vα-Vc={-S/(1+S)}・Vc …〔4〕
が成立する。ここで、S>0でありVc>0であるため、式〔4〕の右辺は0未満となる。よって、図9の場合におけるコンパレータ361aの出力端子から出力される検出パルス信号(6)は常時Lとなり、そのデューティは0%となる。
<SIN相の検出信号の信号線路(4)側が地絡した場合>
図10(a)は、検出コイル12の信号線路(4)側が地絡した状態を示した図である。
検出コイル12の信号線路(4)側が地絡した場合、R1=R1’=R,R2=R2’=S・R(S>0)とし、そのときの検出コイル12の電位をV1とすると、
Vα={R2'/(R1'+R2')}・(V1-Vc)+Vc
={S・R/(R+S・R)}・(V1-Vc)+Vc
={S/(1+S)}・(V1-Vc)+Vc
が成立し、
Vα-Vc={S/(1+S)}・(V1-Vc) …〔5〕
が成立する。
ここで、V1<Vcである場合、S>0であるため、式〔5〕の右辺は負となり、Vα<Vcとなる。この場合、コンパレータ361aの出力端子から出力される検出パルス信号(6)は常時Lとなり、そのデューティは0%となる。
一方、V1<Vcである場合には、検出パルス信号(6)は以下のようになる。
式〔5〕においてV1=B・sinωt(BはV1の振幅)とし、Vα=Vcとなるωtを求めると以下のようになる。
0={S/(1+S)}・(B・sinωt-Vc)
S>0であるため B・sinωt =Vc
sinωt=Vc/B
ωt=sin-1 Vc/B …〔6〕
よって、コンパレータ361aの+側入力端子の電位は、ωt=sin-1 Vc/Bで中点電位Vcを横切る波形となり、検出パルス信号のデューティは、
Dy=(1/2)‐(1/π)・sin-1Vc/B …〔7〕
となる。一例としてV1の振幅Bを3Vとし、中点電位Vcを2.5Vとすると、式〔6〕より、
ωt=sin-1 2.5/3=0.313π [rad]
となる。この場合、コンパレータ361aの+側入力端子の電位は、図10(b)に示すようなωt=0.313πで中点電位Vcを横切る波形となる。このとき、コンパレータ361aの出力端子から出力される検出パルス信号のデューティは
Dy=0.5‐0.313≒0.19
より、約19%となる。
<SIN相の検出信号の信号線路(5)側が天絡した場合>
図11は、検出コイル12の信号線路(5)側が天絡した状態を示した図である。
検出コイル12の信号線路(5)側が天絡した場合、R1=R1’=R,R2=R2’=S・R(S>0)とし、天絡電位をVpとすると、
Vα={R2'/(R1'+R2')}・(Vp-Vc)+Vc
={S・R/(R+S・R)}・(Vp-Vc)+Vc
={S/(1+S)}・(Vp-Vc)+Vc
が成立し、
Vα-Vc={S/(1+S)}・(Vp-Vc) …〔8〕
が成立する。
天絡電位Vpは電源電位であり、必ずVp>Vcの関係が成立する。
式〔8〕より、Vp>Vcのとき、必ずVα>Vcとなる。この場合、図11のコンパレータ361aの出力端子から出力される検出パルス信号は常時Hとなり、そのデューティは100%となる。
<SIN相の検出信号の信号線路(4)側が天絡した場合>
図12(a)は、検出コイル12の信号線路(4)側が天絡した状態を示した図である。
検出コイル12の信号線路(4)側が天絡した場合、R1=R1’=R,R2=R2’=S・R(S>0)とし、そのときの検出コイル12の電位をV1とし、天絡電位をVpとすると、
Vα={R2'/(R1'+R2')}・(V1+Vp-Vc)+Vc
={S・R/(R+S・R)}・(V1+Vp-Vc)+Vc
={S/(1+S)}・(V1+Vp-Vc)+Vc
が成立し、
Vα-Vc={S/(1+S)}・{(V1+Vp)-Vc} …〔9〕
が成立する。
ここで、(V1+Vp)>Vcのとき、S>0であるため、式[9]の右辺は正となり、必ずVα>Vcとなる。この場合、図12(a)のコンパレータ361aの出力端子から出力される検出パルス信号は常時Hとなり、そのデューティは100%となる。
一方、(V1+Vp)<Vcのときは、検出パルス信号(6)は以下のようになる。
式〔9〕においてV1=A・sinωt(AはV1の振幅)とし、Vα=Vcとなるωtを求めると以下のようになる。
0={S/(1+S)}・{(A・sinωt +Vp)-Vc}
0=A・sinωt +Vp-Vc
sinωt=(Vc-Vp)/A
ωt=sin-1 (Vc-Vp)/A …〔10〕
よって、コンパレータ361aの+側入力端子の電位は、ωt=sin-1 (Vc-Vp)/Aで中点電位Vcを横切る波形となり、検出パルス信号のデューティは、
Dy=(1/2)‐(1/π)・sin-1(Vc-Vp)/A …〔11〕
となる。
一例として、天絡電位Vpを5Vとし、V1の振幅Aを3Vとし、中点電位Vcを2.5Vとすると、式〔10〕より、
ωt=sin-1 (‐2.5/3)=‐0.313π[rad]
となる。この場合、コンパレータ361aの+側入力端子の電位は、図12(b)に示すようなωt=‐0.313πで中点電位Vcを横切る波形となる。このとき、コンパレータ361aの出力端子から出力される検出パルス信号のデューティは
Dy=0.5+0.313≒0.81
より、約81%となる。
<天絡・地絡と検出パルス信号のデューティとの関係>
以上より、検出信号の信号線路の天絡・地絡と、検出パルス信号のデューティとは以下の関係にあることがわかる。
Figure 0004262753
つまり、検出パルス信号のデューティを観測することで、検出信号の信号線路の地絡や天絡を検出することができる。本形態では、検出パルス信号のデューティの正常範囲定める上限値(+側しきい値)と下限値(−側しきい値)とを設定し、それらと検出パルス信号のデューティとを比較することで検出信号の信号線路の天絡や地絡を検出する。
なお、表3に示すように、検出パルス信号のデューティは、パラメータV1,Vc,Vp,A,Bが全て定まれば確定する。ここで、パラメータV1,Vc,Vp,A,Bの値は、信号線路や電源の配置等の装置構造によって定まる。そのため、各状態における検出パルス信号のデューティがどの程度の値になるかは、設計段階である程度特定可能である。よって、事前に上限値(+側しきい値)と下限値(−側しきい値)とを設定しておくことも可能である。
また、各パラメータV1,Vc,Vp,A,Bは、下限値(−側しきい値)をDy(min)とした場合に、
1/2>Dy(min)>1/2-(1/π)・sin-1(Vc/B) …〔12〕
を満たし、上限(+側しきい値)値をDy(max)とした場合に、
1/2<Dy(max)<1/2-(1/π)・sin-1[(Vc-Vp/A)] …〔13〕
を満たすように設定されることが望ましい。式〔12〕〔13〕を満たす場合、天絡や地絡が生じているにも拘らず、検出パルス信号のデューティが上限値(+側しきい値)と下限値(−側しきい値)との間に収まってしまい、天絡や地絡が検出できなくなってしまうことはない。
<検出ライン異常検出回路35での検出信号の信号線路の地絡・天絡検出処理>
次に、図1,3を用い、本形態の検出ライン異常検出回路35での検出信号の信号線路の地絡・天絡検出処理を説明する。なお、以下では、SIN相の検出信号の信号線路の地絡・天絡検出処理のみを説明するが、COS相の検出信号の信号線路の地絡・天絡検出処理も同様に実行される。
レゾルバ10の検出コイル12の両端のSIN相の検出信号(4)(5)は、抵抗R1,R1’を介して、それぞれ検出信号入力部回路351の差動増幅器351aの−側入力端子(反転入力端子),+側入力端子(非反転入力端子)に入力される。コンパレータ361aの+側入力端子には、差動増幅器351aの+側入力端子の電位Vαが加えられ、コンパレータ361aの−側入力端子には、中点電位Vcが加えられる。
コンパレータ361aは、これらの電位を比較し、+側入力端子の電位>−側入力端子の電位である場合にHとなり、+側入力端子の電位<−側入力端子の電位である場合にLとなる矩形波信号である検出パルス信号(6)を出力する。
検出パルス信号(6)は、デューティ検出部361bに入力され、デューティ検出部361bは、前述したように(図3等)、検出パルス信号(6)のデューティに対応する値を生成して出力する。
デューティ検出部361bから出力されたデューティに対応する値は、コンパレータ361caの−側入力端子とコンパレータ361cbの+側入力端子とに入力される。コンパレータ361caの+側入力端子には、前述したように(図3等)、上限値(+側しきい値)に対応する値が入力され、コンパレータ361cbの−側入力端子には、下限値(−側しきい値)に対応する値が入力される。
ここで、式〔12〕〔13〕を満たす場合、コンパレータ361ca,361cbからそれぞれ出力される検出ライン異常検出信号(c),(d)は、以下のようになる。
Figure 0004262753
この表から分かるように、コンパレータ361ca,361cbからそれぞれ出力された検出ライン異常検出信号(c),(d)のH,Lを検証することにより、検出信号の信号線路の短絡状態を識別できる。
検出ライン異常検出回路35から出力された検出ライン異常検出信号(c),(d)は、角度算出部32に送られ、レゾルバ10の回転子の回転角度算出処理(例えば、検出ライン異常検出信号が入力された際に回転角度算出処理を停止する等)に利用される他、RDコンバータ30から異常検出信号として出力される。
〔検出信号の特異点対策〕
前述したように、レゾルバ10の検出コイル12,13からそれぞれ出力されるSIN相検出信号,COS相検出信号は、以下のようになる。
SIN相検出信号:A・sinθ・sinωt …〔14〕
COS相検出信号:A・cosθ・cosωt …〔15〕
ここで、レゾルバ10の回転子の固定子に対する回転角度θ=0,πではSIN相検出信号が0になり、θ=π/2,3π/2ではCOS相検出信号が0になる。この場合、検出パルス信号を生成するコンパレータ(SIN相検出信号についてはコンパレータ361a)の−側入力端子と+側入力端子とが常時等しくなり、コンパレータの出力が不定となる。
この対策として、例えば、θ=0±δ,π±δではSIN相検出信号の信号線路の短絡検出を行わず、θ=π/2±δ,3π/2±δではCOS相検出信号の信号線路の短絡検出を行わないとする処置が考えられる(δは、例えば0.056π[rad]程度とする)。
また、別の対策として、検出パルス信号を生成するコンパレータ(SIN相検出信号についてはコンパレータ361a)の−側入力端子の電位(基準電位)を、差動増幅器の非反転入力端子の電位の最小値以上であって中点電位未満であるか、或いは、中点電位を超える電位であって差動増幅器の非反転入力端子の電位の最大値以下としてもよい。
なお、地絡検出の場合には、中点電位をVcとし、基準電位をG・Vcとし、差動増幅器のゲインをKとし、検出コイルの反転入力端子側の一端が地絡した場合における当該検出コイルの他端での電位の振幅をBとし、下限値をDy(min)とした場合に、G<1とし、
1/2>Dy(min)>1/2-(1/π)・sin-1[{Vc/(B・K)}・{G(1+K)-1}] …〔16〕
を満たすことが望ましい。また、天絡検出の場合には、検出コイルの非反転入力端子側の一端が天絡した場合における当該検出コイルの他端での電位の振幅をAとし、天絡電位をVpとし、上限値をDy(max)とした場合に、G>1とし、
1/2<Dy(max)<1/2-(1/π)・sin-1[{Vc/(A・K)}・{G(1+K)-1}-(Vp/A)] …〔17〕
を満たすことが望ましい。式〔16〕或いは〔17〕を満たす場合、地絡や天絡が生じているにも拘らず、検出パルス信号のデューティが上限値(+側しきい値)と下限値(−側しきい値)との間に収まってしまい、地絡或いは天絡が検出できなくなってしまうことはないからである。
このようにすることにより、上述したSIN相検出信号,COS相検出信号の特異点において、検出パルス信号を生成するコンパレータの出力が常時不定とならないため、レゾルバ10の回転子の固定子に対する回転角度がいかなる角度にある場合でも、良好に短絡を検出することができる。
図13は、コンパレータ361aの−側入力端子の電位(基準電位)を、中点電位Vcよりも小さく設定する場合の構成例である。図13の例では、コンパレータ361aの−側入力端子に抵抗R3の一端が電気的に接続され、抵抗R3の他端に中点電位(Vc)が加えられ、さらにコンパレータ361aの−側入力端子に他端が接地された抵抗R4が接続される。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、本形態では、短絡検出回路33が、励磁ライン異常検出回路34と検出ライン異常検出回路35とを具備する構成としたが、励磁ライン異常検出回路34と検出ライン異常検出回路35の何れか一方のみを具備する構成であってもよい。なお、検出ライン異常検出回路35のみを具備する構成の場合、電流バッファ20はプッシュプル方式でなくてもよい。
また、本形態では、検出ライン異常検出回路35がSIN相検出信号の信号線路とCOS相検出信号の信号線路との短絡を検出できる構成としたが、何れか一方の信号線路の短絡のみを検出する構成であってもよい。
また、本形態では、天絡と地絡とを検出する構成としたが、いずれか一方のみを検出する構成であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
また、短絡検出回路33の少なくとも一部をコンピュータによって実現してもよい。この場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよいが、具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto-Optical disc)等を、半導体メモリとしてEEP−ROM(Electronically Erasable and Programmable-Read Only Memory)等を用いることができる。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。
本発明の産業上の利用分野としては、例えば、停止したり、不規則な回転を行ったりする回転体の回転角度を検出するレゾルバとRDコンバータとを接続する信号線路の短絡検出を例示できる。
図1は、RDコンバータと電流バッファとレゾルバとの接続関係を例示するブロック図である。 図2(a)は、励磁ライン異常検出回路の構成を例示した回路図である。図2(b)は、デューティ検出部の一例を示したデジタル回路である。 図3(a)は、検出ライン異常検出回路を構成する検出信号入力部回路及び検出ライン短絡検出回路の構成例の構成を例示した回路図である。図3(b)は、デューティ検出部の一例を示したデジタル回路である。 図4(a)は、電流バッファの構成を例示した回路図である。図4(b)は、電流バッファの具体的構成を例示した回路図である。 図5(a)は、励磁コイルに励磁信号を供給する信号線路に短絡が生じていない場合における、コンパレータの+側入力端子の電位との−側入力端子の電位とを示したグラフである。また、図5(b)は、その場合のコンパレータの出力端子から出力される励磁パルス信号の電位を示したグラフである。 図6(a)は、励磁信号(2)の信号線路が完全に地絡した場合における、コンパレータの+側入力端子の電位と−側入力端子の電位とを示したグラフである。また、図6(b)は、その場合のコンパレータの出力端子から出力される励磁パルス信号の電位を示したグラフである。図6(c)は、励磁信号(1)の信号線路が地絡した場合における、コンパレータの+側入力端子の電位と−側入力端子の電位とを示したグラフである。また、図6(d)は、その場合のコンパレータの出力端子から出力される励磁パルス信号の電位を示したグラフである。 図7(a)は、励磁信号(2)の信号線路が完全に天絡した場合における、コンパレータの+側入力端子の電位と−側入力端子の電位とを示したグラフである。また、図7(b)は、その場合のコンパレータの出力端子から出力される励磁パルス信号の電位を示したグラフである。図7(c)は、励磁信号(1)の信号線路が天絡した場合における、コンパレータの+側入力端子の電位と−側入力端子の電位とを示したグラフである。また、図7(d)は、その場合のコンパレータの出力端子から出力される励磁パルス信号の電位を示したグラフである。 図8(a)は、励磁信号(2)の信号線路がある抵抗値を持って地絡した場合における、コンパレータの+側入力端子の電位と−側入力端子の電位とを示したグラフである。また、図8(b)は、その場合のコンパレータの出力端子から出力される励磁パルス信号の電位を示したグラフである。 図9は、検出コイルの信号線路(5)側が地絡した状態を示した図である。 図10(a)は、検出コイルの信号線路(4)側が地絡した状態を示した図である。図10(b)は、コンパレータの+側入力端子の電位を励磁したグラフである。 図11は、検出コイルの信号線路(5)側が天絡した状態を示した図である。 図12(a)は、検出コイルの信号線路(4)側が天絡した状態を示した図である。図12(b)は、コンパレータの+側入力端子の電位を励磁したグラフである。 図13は、コンパレータの−側入力端子の電位(基準電位)を、中点電位Vcよりも小さく設定する場合の構成例である
符号の説明
10 レゾルバ
11 励磁コイル
12,13 検出コイル
20 電流バッファ
30 RDコンバータ
33 短絡検出回路
34 励磁ライン異常検出回路
35 検出ライン異常検出回路

Claims (6)

  1. 励磁コイルに励磁信号が供給され、2つの検出コイルにそれぞれ電磁誘導されたSIN相とCOS相の2相の検出信号を出力するレゾルバに接続された信号線路の短絡を検出する短絡検出回路において、
    プッシュプル方式で上記励磁信号が供給される上記励磁コイルの両端の電位を比較し、その比較結果を示す矩形波信号である励磁パルス信号のデューティに基づき、上記励磁信号の信号線路の地絡及び天絡の少なくとも一方を検出し、その検出結果を示す励磁ライン異常検出信号を出力する励磁ライン異常検出回路を備え、
    上記励磁ライン異常検出回路は、
    上記励磁コイルの両端の電位を比較して上記励磁パルス信号を生成し、生成した当該励磁パルス信号を出力するコンパレータと、
    上記励磁パルス信号が入力され、当該励磁パルス信号のデューティに対応する値を抽出して出力するデューティ検出部と、
    上記励磁パルス信号のデューティに対応する値が入力され、所定の下限値に対応する値及び上限値に対応する値の少なくとも一方と当該励磁パルス信号のデューティに対応する値とを比較することにより、上記励磁信号の信号線路の地絡及び天絡の少なくとも一方を検出し、上記励磁ライン異常検出信号を出力するしきい値比較部と、
    を備えることを特徴とする短絡検出回路。
  2. 励磁コイルに励磁信号が供給され、2つの検出コイルにそれぞれ電磁誘導されたSIN相とCOS相の2相の検出信号を出力するレゾルバに接続された信号線路の短絡を検出する短絡検出回路において、
    検波前の上記2相の検出信号の少なくとも一方の電位と所定の基準電位とを比較し、その比較結果を示す矩形波信号である検出パルス信号のデューティに基づき、上記検出信号の信号線路の地絡及び天絡の少なくとも一方を検出し、その検出結果を示す検出ライン異常検出信号を出力する検出ライン異常検出回路を備え、
    上記検出ライン異常検出回路は、
    上記検出コイルの一端から出力された検出信号が反転入力端子に入力され、当該検出コイルの他端から出力された検出信号が非反転入力端子に入力され、所定の中点電位を基準に、これらの検出信号を増幅し、増幅された信号を出力する差動増幅器と、
    上記差動増幅器の非反転入力端子の電位と上記基準電位とを比較して上記検出パルス信号を生成し、生成した当該検出パルス信号を出力するコンパレータと、
    上記検出パルス信号が入力され、当該検出パルス信号のデューティに対応する値を抽出して出力するデューティ検出部と、
    上記検出パルス信号のデューティに対応する値が入力され、所定の下限値に対応する値及び上限値に対応する値の少なくとも一方と当該検出パルス信号のデューティに対応する値とを比較することにより、上記検出信号の信号線路の地絡及び天絡の少なくとも一方を検出し、上記検出ライン異常検出信号を出力するしきい値比較部と、
    を備えることを特徴とする短絡検出回路。
  3. 請求項に記載の短絡検出回路において、
    上記基準電位は、
    上記差動増幅器の非反転入力端子の電位の最小値以上であって上記中点電位未満であるか、或いは、上記中点電位を超える電位であって上記差動増幅器の非反転入力端子の電位の最大値以下である、
    ことを特徴とする短絡検出回路。
  4. 請求項又はに記載の短絡検出回路において、
    上記中点電位をVcとし、Gを定数とし、上記基準電位をG・Vcとし、上記差動増幅器のゲインをKとし、上記検出コイルの上記反転入力端子側の一端が地絡した場合における当該検出コイルの他端での電位の振幅をBとし、上記下限値をDy(min)とした場合に、
    1/2>Dy(min)>1/2-(1/π)・sin-1[{Vc/(B・K)}・{G(1+K)-1}]
    を満たし、
    上記検出コイルの上記非反転入力端子側の一端が天絡した場合における当該検出コイルの他端での電位の振幅をAとし、天絡電位をVpとし、上記上限値をDy(max)とした場合に、
    1/2<Dy(max)<1/2-(1/π)・sin-1[{Vc/(A・K)}・{G(1+K)-1}-(Vp/A)]
    を満たす、
    ことを特徴とする短絡検出回路。
  5. 請求項1からの何れかに記載の短絡検出回路と、
    レゾルバへ供給する励磁信号を生成する励磁信号生成回路と、
    上記レゾルバから出力された検出信号をデジタル角度信号に変換する角度算出部と、を具備すること、
    を特徴とするRDコンバータ。
  6. レゾルバと、
    上記レゾルバの励磁コイルへプッシュプル方式で供給する励磁信号を増幅する電流バッファと、
    請求項に記載するRDコンバータと、
    を具備することを特徴とするデジタル角度検出装置。
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