JP2005337893A - 回転角検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転角の異常検出の精度が高い回転角検出装置を提供する。
【解決手段】レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8との差を出力する差動回路6と、励磁基準信号SIG1を入力して、差動回路6からの差動出力信号SIG9と同位相となるように励磁基準信号SIG1の位相を補正して、補正励磁基準信号SIG11として出力する位相補正回路8と、差動回路6からの差動出力信号SIG9と、位相補正回路8から出力された位相補正後の出力信号である補正励磁基準信号SIG11とに基づいて、レゾルバ3の異常を検出するレゾルバ異常検出回路5とを備え、レゾルバ異常検出回路5は、差動出力信号SIG9と補正励磁基準信号SIG11との差の絶対値が所定値以上となった場合に異常と判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転機の回転角を検出する回転角検出装置に関する。
発振回路から出力された正弦波信号(以下、基準励磁信号と称す)を増幅し、正弦波信号およびその反転信号(以下、これらを総称して励磁信号と称す)を、レゾルバの一次巻線と二次巻線からなる励磁巻線の一次巻線に入力し、レゾルバの二次巻線から出力された信号(以下、レゾルバ信号と称す)に基づいて、回転機の回転角(位置)を検出する回転角検出装置が知られている(例えば下記特許文献1参照)。
このような回転角検出装置において、レゾルバに異常が発生した場合には回転機の回転角検出精度が低下するため、例えばレゾルバに異常が発生したことを励磁信号およびレゾルバ信号の内の少なくとも一方に基づいて異常を検出することが考えられている(例えば下記特許文献2参照)。
特開平10−111145号公報 特開平11−150980号公報
しかしながら、例えば正規のレゾルバとは異なるインピーダンスの励磁巻線を備えたレゾルバを誤って組付けた場合、励磁信号の振幅の減少や波形の歪みが発生し、回転機の回転角の検出精度が低下する。
このような、励磁信号やレゾルバ信号の波形に影響する異常が発生した場合、単に上記のように励磁信号やレゾルバ信号に基づいて異常を検出したのでは、正常な波形ではない励磁信号やレゾルバ信号に基づいて異常を検出することになり、異常検出の精度が低いという問題があった。
本発明の目的は、回転角の異常検出の精度が高い回転角検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、正弦波信号の励磁基準信号を出力する励磁基準信号出力手段と、出力された励磁基準信号を増幅し、正弦波信号およびその反転信号を、レゾルバの一次巻線に出力する励磁信号出力手段とを備え、前記レゾルバの二次巻線から出力された信号に基づいて、回転機の回転角を検出する回転角検出装置であって、前記正弦波信号と前記反転信号との差を出力する差動回路と、前記励磁基準信号を入力して、前記差動回路からの出力信号と同位相となるように前記励磁基準信号の位相を補正して、補正励磁基準信号として出力する位相補正手段と、前記差動回路からの出力信号と、前記位相補正手段から出力された補正励磁基準信号とに基づいて、前記レゾルバの異常を検出するレゾルバ異常検出手段とを備えている。
本発明によれば、回転角の異常検出の精度が高い回転角検出装置を提供することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図7(a)は本発明に係るレゾルバ回路の構成および作動の概要の説明図、(b)は本発明に係るレゾルバ診断回路の構成および作動の概要の説明図である。
図7(a)において、1は励磁基準信号出力回路(発振回路)、2は励磁信号出力回路、3はレゾルバ、3aはレゾルバ3の一次巻線、3bはレゾルバ3の二次巻線、4は信号処理回路、SIG1は励磁基準信号出力回路1から出力される正弦波信号である励磁基準信号、SIG2は励磁信号出力回路2から出力されるレゾルバ励磁信号、SIG3はレゾルバ3の二次巻線3bから出力されるレゾルバSIN信号、SIG4はレゾルバ3の二次巻線3bから出力されるレゾルバCOS信号、SIG5は信号処理回路4から出力されるレゾルバ変換結果信号である。
図7(b)において、5はレゾルバ異常検出回路、SIG6はレゾルバ異常検出回路5から出力されるレゾルバエラー検知信号である。
回転機である例えばモータの制御において、モータの軸位置センサとして使用されるレゾルバの動作を以下に説明する。
励磁基準信号出力回路1から正弦波の励磁基準信号SIG1が出力され、励磁信号出力回路2で励磁基準信号SIG1を増幅する。励磁信号出力回路2で増幅された励磁基準信号SIG1は、レゾルバ励磁信号SIG2としてレゾルバ3の一次巻線3aに入力される。レゾルバ励磁信号SIG2が入力されたレゾルバ3は、該レゾルバ3の二次巻線3bからレゾルバSIN信号SIG3、レゾルバCOS信号SIG4を出力する。レゾルバ3の軸位置によってレゾルバ信号SIG3、SIG4の信号振幅が変化する。このレゾルバ信号SIG3、SIG4がレゾルバ信号処理回路4によって位置データに変換され、レゾルバ3の軸位置を検出することができる。
ここで、レゾルバ励磁信号SIG2が電流である場合、レゾルバ励磁信号SIG2に例えば振幅の減少、波形の歪み等の異常があると、レゾルバ変換結果の精度低下や変換不能が生じる。例えば、正規のレゾルバ3とは異なるインピーダンスの励磁巻線を備えたレゾルバ3を誤って組付けたことによって、レゾルバ3のインピーダンスが低くなった場合、レゾルバ励磁信号SIG2の振幅が減少し、十分なS/N比が確保できず、変換結果が変動するなどして、変換精度が低下する。また、レゾルバ3の誤組付けによって、レゾルバ3のインピーダンスが高くなった場合、レゾルバ励磁信号SIG2の振幅が増加し、許容するダイナミックレンジを越え、励磁波形の歪みが発生し、変換結果が変動するなどして、変換精度が低下する。
このような原因により、モータの出力トルクが低下して、高速回転が不可能になり、モータ制御に不都合が生じていた。そこで、上記のような変換結果に影響のある故障モードを検出するために、前述のように、従来の上記特許文献2では、はレゾルバ励磁信号SIG2およびレゾルバ3から発生するレゾルバ信号SIG3、SIG4のうちの少なくとも一方に基づいて異常判断信号を生成し、モータの軸位置を示す変換結果および異常判断信号に基づいて、異常が発生したかどうかを判断していた。すなわち、従来の上記特許文献2では、レゾルバ3の変換結果から出力される信号を基準として、レゾルバ励磁信号SIG2およびレゾルバ信号SIG3、SIG4のタイミングずれを判定するという構成になっているので、故障時は異常となる可能性のある変換結果を用いて異常を検出するため、異常検出の精度が低かった。
本発明では、図1で構成されるレゾルバ回路において、図2に示すように、励磁基準信号SIG1とレゾルバ励磁信号SIG2とから異常を検出するレゾルバ異常検出回路5を設け、励磁基準信号SIG1とレゾルバ励磁信号SIG2との差分、もしくは和の振幅、または信号に含まれる所定の周波数成分の振幅が、所定範囲を外れた場合、励磁信号出力回路2の故障、もしくはレゾルバ3の故障と判断する。
その結果、異常検出の精度が高くなり、レゾルバ3の誤組付けによるレゾルバ3の仕様違い、励磁信号出力回路2の定数違い、部品故障などによるレゾルバ励磁信号SIG2の振幅の減少や波形の歪みを検出することが可能となり、回転角検出装置の信頼性の向上が可能となる。
実施の形態1
以下、図1、図2(a)、(b)を用いて、本発明による実施の形態1を説明する。図1は本実施の形態1の回転角検出装置の回路図、図2(a)は本発明の実施の形態1の回転角検出装置における正常波形を示す図、図2(b)は異常波形を示す図である。
図1において、1は励磁基準信号出力回路(発振回路)、2は励磁信号出力回路、3はレゾルバ、3aはレゾルバ3の一次巻線、3bはレゾルバ3の二次巻線、SIG1は励磁基準信号出力回路1から出力される正弦波信号である励磁基準信号、5はレゾルバ異常検出回路、6は差動回路、7はゲイン補正回路、8は位相補正回路、9は加算器、10はウインドコンパレータ、11はプルアップ抵抗、16、17は電流−電圧変換回路、SIG1は励磁基準信号出力回路1から出力される正弦波信号である励磁基準信号、SIG7は励磁信号出力回路2から出力されるレゾルバ励磁信号(+)、SIG8は励磁信号出力回路2から出力されるレゾルバ励磁信号(−)、SIG9は差動回路6から出力される差動出力信号、SIG10はゲイン補正回路7から出力されるゲイン補正後の出力信号、SIG11は位相補正回路8から出力される位相補正後の出力信号である補正励磁基準信号、SIG12は加算器9から出力される加算結果の出力信号、SIG13はウインドコンパレータ10から出力されるレゾルバエラー信号、REF1、REF2はウインドコンパレータ10のエラー判定閾値である。なお、レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8は、図7(a)、(b)のレゾルバ励磁信号SIG2に相当する。また、励磁基準信号SIG1は電圧、レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8は電流である。
本実施の形態1では、図7(b)におけるレゾルバ異常検出回路5として、図1に示すように、差動回路6、ゲイン補正回路7、位相補正回路8、加算器9、ウインドコンパレータ10を設け、レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8の異常を検出可能にした回路である。
すなわち、本実施の形態1は、正弦波信号である励磁基準信号SIG1を出力する励磁基準信号出力回路1と、励磁基準信号出力回路1から出力された励磁基準信号SIG1を増幅し、正弦波信号であるレゾルバ励磁信号(+)SIG7および該正弦波信号の反転信号であるレゾルバ励磁信号(−)SIG8を、レゾルバ3の一次巻線3aに出力する励磁信号出力回路2とを備え、レゾルバ3の二次巻線3bから出力された信号に基づいて、回転機の回転角を検出する回転角検出装置において、レゾルバ励磁信号(+)SIG7とレゾルバ励磁信号(−)SIG8との差を出力する差動回路6と、励磁基準信号SIG1を入力して、差動回路6からの差動出力信号SIG9と同位相となるように励磁基準信号SIG1の位相を補正して、補正励磁基準信号SIG11として出力する位相補正回路8と、差動回路6からの差動出力信号SIG9と、位相補正回路8から出力された位相補正後の出力信号である補正励磁基準信号SIG11とに基づいて、レゾルバ3の異常を検出するレゾルバ異常検出回路5とを備えている。また、レゾルバ異常検出回路5は、差動出力信号SIG9と補正励磁基準信号SIG11との差の絶対値が所定値以上となった場合に異常と判定するようになっている。すなわち、本実施の形態1では、基準励磁信号SIG1とレゾルバ励磁信号SIG2とに基づいて異常を検出し、基準励磁信号SIG1の波形と二つの励磁信号の合成波形である差動出力信号SIG9とを比較して異常を検出する。
なお、本実施の形態1では、出力のダイナミックレンジを上げるために、レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8の差を差動回路6で出力し差動出力としているが、単一出力の場合でも同様の構成が可能である(図7(b)参照)。
本実施の形態1では、励磁基準信号出力回路1から励磁基準信号SIG1が出力され、励磁信号出力回路2に入力される。励磁信号出力回路2に入力された励磁基準信号SIG1は、励磁信号出力回路2により電圧−電流変換され、励磁基準信号SIG1と同位相の電流であるレゾルバ励磁信号SIG7、SIG8が出力され、レゾルバ3の一次巻線3aに入力される。なお、レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8は電流であるので差動回路6に入力するために、電流−電圧変換回路16、17によりそれぞれ電流−電圧変換される。なお、レゾルバ3の一次巻線3aのインピーダンスは決まっているので、電流−電圧変換回路16、17は、単に所定のインピーダンスを用いて変換する。電流−電圧変換されたレゾルバ励磁信号SIG7、SIG8は差動回路6に入力されて、レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8の差動出力信号SIG9が出力される。出力された差動出力信号SIG9信号は、ゲイン補正回路7により、正常時に|SIG1|=|SIG10|となるようにゲインが補正される。また、励磁基準信号SIG1をゲイン補正後の出力信号SIG10と正常時に同位相となるように位相を補正して、位相補正回路8により補正励磁基準信号SIG11を出力する。レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8から生成したゲイン補正後の出力信号SIG10と、励磁基準信号SIG1から生成した補正励磁基準信号SIG11は、正常に動作している場合は、SIG10=SIG11が成り立ち、加算器9により、SIG10−SIG11=0の加算結果の出力信号SIG12が出力される。例えばレゾルバ仕様違い、回路故障により、レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8の振幅が減少し、S/N比が悪化したり、振幅が増加し、波形に歪みが発生した場合は、SIG10−SIG11=0にはならず、0でない信号が出力される。さらにSIG10−SIG11の加算結果の出力信号SIG12をウインドコンパレータ10に入力することによって、レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8に異常が発生した場合に、加算結果の出力信号SIG12によって異常判定を行う。異常判定は、加算結果の出力信号SIG12と、ウインドコンパレータ10の閾値REF1、REF2とを比較することによって判定する。ウインドコンパレータ10の閾値REF1、REF2の設定は、理想的にはSIG10=SIG11となり、SIG10−SIG11=0でない場合にエラーと判定すればよい。しかし、実際は素子定数やレゾルバ定数のばらつきにより、完全にはSIG10−SIG11=0とならないため、閾値REF1、REF2は、想定されるばらつき±α1と余裕±β1を見込んで設定する。すなわち、以下の式を用いて設定する。
REF1=−α1−β1
REF2=+α1+β1
よって、加算結果の出力信号SIG12が閾値REF1以下であった場合、または閾値REF2以上であった場合、ウインドコンパレータ10からLが出力され、レゾルバエラー信号SIG13が出力される。
図2(a)は正常時の動作波形、図2(b)はレゾルバ励磁信号SIG7、SIG8の振幅が減少した時の波形を示す。なお、レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8とはプッシュプル構成となっており、180℃位相がずれている。
実施の形態2
次に、図3、図4(a)、(b)を用いて、本発明による実施の形態2を説明する。図3は本実施の形態2の回転角検出装置の回路図、図4(a)は本発明の実施の形態2の回転角検出装置における正常波形を示す図、図2(b)は異常波形を示す図である。
図3において、12は全波整流回路、13は平滑回路、14はコンパレータ、SIG14は加算結果の全波整流信号、SIG15は加算結果の平滑信号、REF3はコンパレータ14のエラー判定閾値である。
本実施の形態2は、実施の形態1で構成される回路のウインドコンパレータ10を他の回路構成で実現したものであり、全波整流回路12、平滑回路13、コンパレータ14を追加し、SIG7、SIG8の異常を検出可能にした回路である。加算結果の出力信号SIG12の出力までは、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。本実施の形態2においては、レゾルバ異常検出回路5が、加算結果の出力信号SIG12の全波整流信号SIG14、すなわち、ゲイン補正後の出力信号SIG10(差動出力信号SIG9)と補正励磁基準信号SIG11との差の絶対値信号を出力する全波整流回路12と、全波整流回路12からの全波整流信号SIG14を平滑化して出力する平滑回路13とを備え、平滑回路13からの出力である加算結果の平滑信号SIG15が所定値、つまり、エラー判定閾値REF3以上となった場合に異常と判定するようになっている。
本実施の形態2では、加算結果の出力信号SIG12を全波整流回路12に入力することによって、該全波整流回路12から加算結果の全波整流信号SIG14が出力される。また、加算結果の全波整流信号SIG14から振幅信号を取り出すために、平滑回路13によって、加算結果の全波整流信号SIG14が平滑化され、該平滑回路13から加算結果の平滑信号SIG15が出力される。レゾルバ仕様違い、回路故障等により、レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8の振幅が減少し、S/N比が悪化したり、振幅が増加し、波形の歪みが発生した場合は、加算結果の平滑信号SIG15は0にはならず、0でない信号が出力される。この加算結果の平滑信号SIG15をコンパレータ14に入力することによって、異常判定を行う。異常判定は、加算結果の平滑信号SIG15とコンパレータ14の閾値REF3とを比較することによって判定する。コンパレータ14の閾値REF3の設定は、理想的にはSIG15=0となり、SIG15=0でない場合にエラーと判定すればよい。しかし、実際は素子定数やレゾルバ定数のばらつきにより、完全にはSIG15=0とならないため、閾値REF3は、想定されるばらつき±α2と余裕±β2を見込んで設定する。すなわち、以下の式を用いて設定する。
REF3=+α2+β2
よって、加算結果の平滑信号SIG15が閾値REF3以上であった場合、コンパレータ14からLが出力され、レゾルバエラー信号SIG13を出力される。
図4(a)は正常時の動作波形、図4(b)はレゾルバ励磁信号SIG7、SIG8の振幅が減少した時の波形を示す。
実施の形態3
次に、図5、図6(a)、(b)を用いて、本発明による実施の形態3を説明する。図5は本実施の形態3の回転角検出装置の回路図、図6(a)は本発明の実施の形態3の回転角検出装置における正常波形を示す図、図6(b)は異常波形を示す図である。
図5において、15はハイパスフィルタ(HPF)、SIG16は加算結果の高調波信号である。
本実施の形態3では、実施の形態1で構成される回路のウインドコンパレータ10に、ハイパスフィルタ15を追加し、レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8の異常を検出可能にした回路である。この回路は、レゾルバ励磁信号SIG7、SIG8の振幅が増加することによって波形の歪みが発生し、高調波成分が出力される状態に着目し、エラー検出を可能にした回路である。すなわち、本実施の形態3は、レゾルバ異常検出手段5が、加算器9からの加算結果の出力信号SIG12から高調波成分のみを抽出して出力するハイパスフイルタ15を備え、該ハイパスフィルタ15から出力された加算結果の高調波信号SIG16の絶対値が所定値以上となった場合に異常と判定するようになっている。
加算結果の出力信号SIG12の出力までは、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
加算結果の出力信号SIG12をハイパスフィルタ15によって、高調波成分のみ取り出し、該ハイパスフィルタ15から加算結果の高調波信号SIG16が出力される。この加算結果の高調波信号SIG16をウインドコンパレータ10に入力することによって、異常判定を行う。異常判定は、加算結果の高調波信号SIG16と、ウインドコンパレータ10の閾値REF1、REF2とを比較することによって判定する。ウインドコンパレータ10の閾値REF1、REF2の設定は、理想的にはSIG10=SIG11となり、SIG10−SIG11=0でない場合にエラーと判定すればよい。しかし、実際は素子定数やレゾルバ定数のばらつきにより、完全にはSIG10−SIG11=0とならないため、闘値REFI、REF2は、想定されるばらつき±α3と余裕±β3を見込んで設定する。すなわち、以下の式を用いて設定する。
REF1=−α3−β3
REF2=+α3+β3
よって、加算結果の高調波信号SIG16が閾値REF1以下であった場合、または閾値REF2以上であった場合、ウインドコンパレータ10よりLが出力され、レゾルバエラー信号SIG13が出力される。
図6(a)は正常時の動作波形、図6(b)はレゾルバ励磁信号SIG7、SIG8に高調波成分が重なった場合の異常波形を示す。
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施の形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。すなわち、以上述べた実施の形態1から3において、実施の形態1、実施の形態2はレゾルバ励磁信号SIG7、SIG8の振幅に着目し、実施の形態3はレゾルバ励磁波形SIG7、SIG8の波形の歪みに着目したものであるが、ハードウェアの共通部分も多いため、例えば実施の形態1+実施の形態3、もしくは実施の形態2+実施の形態3を同時に診断を実施してもよい。また、CPUの能力によっては、レゾルバ異常検出回路5の処理の一部を、例えばモータ制御で用いているCPUで実施するように構成してもよい。
なお、励磁基準信号出力回路1が特許請求の範囲の励磁基準信号出力手段に、励磁信号出力回路2が励磁信号出力手段に、レゾルバ異常検出回路5がレゾルバ異常検出手段に、差動回路6が差動出力手段に、位相補正回路8が位相補正手段に、全波整流回路12が絶対値信号出力手段に相当する。
本発明の実施の形態1の回転角検出装置の回路図である。 (a)は本発明の実施の形態1の回転角検出装置における正常波形を示す図、(b)は異常波形を示す図である。 本発明の実施の形態2の回転角検出装置の回路図である。 (a)は本発明の実施の形態2の回転角検出装置における正常波形を示す図、(b)は異常波形を示す図である。 本発明の実施の形態3の回転角検出装置の回路図である。 (a)は本発明の実施の形態3の回転角検出装置における正常波形を示す図、(b)は異常波形を示す図である。 (a)は本発明に係るレゾルバ回路の構成および作動の概要の説明図、(b)は本発明に係るレゾルバ診断回路の構成および作動の概要の説明図である。
符号の説明
1…励磁基準信号出力回路 2…励磁信号出力回路
3…レゾルバ 3a…一次巻線
3b…二次巻線 4…信号処理回路
5…レゾルバ異常検出回路 6…差動回路
7…ゲイン補正回路 8…位相補正回路
9…加算器 10…ウインドコンパレータ
11…プルアップ抵抗 12…全波整流回路
13…平滑回路 14…コンパレータ
15…ハイパスフィルタ(HPF)
SIG1…励磁基準信号 SIG2…レゾルバ励磁信号
SIG3…レゾルバSIN信号 SIG4…レゾルバCOS信号
SIG5…レゾルバ変換結果信号 SIG6…レゾルバエラー検知信号
SIG7…レゾルバ励磁信号(+) SIG8…レゾルバ励磁信号(−)
SIG9…差動出力信号 SIG10…ゲイン補正後の出力信号
SIG11…補正励磁基準信号 SIG12…加算結果の出力信号
SIG13…レゾルバエラー信号 SIG14…加算結果の全波整流信号
SIG15…加算結果の平滑信号 SIG16…加算結果の高調波信号
REF1、REF2、REF3…エラー判定閾値

Claims (4)

  1. 正弦波信号である励磁基準信号を出力する励磁基準信号出力手段、
    前記励磁基準信号出力手段から出力された励磁基準信号を増幅し、正弦波信号および該正弦波信号の反転信号を、レゾルバの一次巻線に出力する励磁信号出力手段とを備え、
    前記レゾルバの二次巻線から出力された信号に基づいて、回転機の回転角を検出する回転角検出装置において、
    前記正弦波信号と前記反転信号との差を出力する差動出力手段と、
    前記励磁基準信号を入力して、前記差動出力手段からの差動出力信号と同位相となるように前記励磁基準信号の位相を補正して、補正励磁基準信号として出力する位相補正手段と、
    前記差動出力手段からの差動出力信号と、前記位相補正手段から出力された補正励磁基準信号とに基づいて、前記レゾルバの異常を検出するレゾルバ異常検出手段と、
    を備えることを特徴とする回転角検出装置。
  2. 前記レゾルバ異常検出手段は、
    前記差動出力信号と前記補正励磁基準信号との差の絶対値が所定値以上となった場合に異常と判定することを特徴とする請求項1記載の回転角検出装置。
  3. 前記レゾルバ異常検出手段は、
    前記差動出力信号と前記補正励磁基準信号との差の絶対値信号を出力する絶対値信号出力手段と、
    該絶対値信号出力手段からの出力信号を平滑化して出力する平滑化手段とを備え、
    前記平滑化手段からの出力が所定値以上となった場合に異常と判定することを特徴とする請求項1記載の回転角検出装置。
  4. 前記レゾルバ異常検出手段は、
    前記差動出力信号と前記補正励磁基準信号との差から高調波成分のみを抽出して出力するハイパスフイルタを備え、
    該ハイパスフィルタから出力された高調波信号の絶対値が所定値以上となった場合に異常と判定することを特徴とする請求項1記載の回転角検出装置。
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