JP2016085195A - レゾルバの回転位置検出装置 - Google Patents

レゾルバの回転位置検出装置 Download PDF

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憲一 岸本
Kenichi Kishimoto
憲一 岸本
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Abstract

【課題】レゾルバの回転位置に不整合やずれが生じることなく、耐ノイズ性にも優れた信頼性の高いレゾルバの回転位置検出の提供すること。
【解決手段】レゾルバ101は略90度の位相差で振幅変調されたA相、B相の二相の信号を出力する。レゾルバの回転位置検出装置102は、この二相の信号からレゾルバ101の角度位置を検出すると同時にレゾルバ101の多回転位置を生成し、この角度位置と多回転位置を合成して、レゾルバ101の回転位置として、サーボアンプ112に出力する。サーボアンプ112は検出された回転位置に従い、モータ113の制御及び駆動を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、一相励磁二相出力のレゾルバの回転位置検出装置に関する。
従来から、主に産業分野、電装分野など、モータの回転位置を検出するための手段としてレゾルバがよく用いられる。
モータの出力軸の一部に装着されたレゾルバによってモータの角度位置を検出するが、ロボットなど用途によっては停電時も含めてモータが何回転、回ったか(多回転位置)を検出し、一回転以内の回転位置(角度位置)と併せてモータの回転位置を検出しモータの制御を行う場合があり、例えば特許文献1や特許文献2などに記された技術が良く知られている。
図8には従来例のレゾルバの回転位置検出装置802及びレゾルバの多回転位置検出装置803を示す。レゾルバ101は一相励磁二相出力の方式であり、モータ113の軸に取り付けられる。レゾルバ101は略90度の位相差で振幅変調されたA相、B相の二相の信号を出力する。
レゾルバの多回転位置検出装置803は、前記二相の信号からレゾルバの多回転位置を検出して出力する。また、レゾルバの回転位置検出装置802は、前記二相の信号からレゾルバの角度位置を検出し、前記レゾルバの多回転位置検出装置803の出力するレゾルバの多回転位置の値と合成し、レゾルバの回転位置としてサーボアンプ112に出力する。この検出された回転位置に従い、サーボアンプ112はモータ113の制御及び駆動を行う。
レゾルバの回転位置検出装置802は通電時のみ動作するものであり、通電時には正弦波励磁信号が出力され、励磁信号切替回路部125を経由してレゾルバ101を励磁する。一方、レゾルバの多回転位置検出装置803は通電時のみならず停電時にもバッテリー等により駆動されて常時動作するものであり、通電時は前記正弦波励磁信号によりレゾルバの多回転位置を検出するが、停電時には消費電流を抑えつつレゾルバの多回転位置を検出するため自らパルス励磁信号を出力しレゾルバ101を励磁する。
次に、レゾルバの回転位置検出装置802の内部の構成と動作について説明する。103、104はともにアナログデジタル変換器(以下、AD変換器と記す)であり、レゾルバ101の出力するA相、B相の各アナログ信号をそれぞれデジタル値に変換して出力する。
AD変換器103、104によってデジタル値に変換されたA相、B相の信号はRD変換処理部105においてレゾルバ101の角度位置を示す信号に変換され(一般にトラッキングループなどの方法が用いられる)、この値はレゾルバの多回転位置検出装置803の出力するレゾルバの多回転位置の値と合成処理部108にて合成され、インターフェイス処理部109を経由してサーボアンプ112にレゾルバ101の回転位置として出力される。
レゾルバの回転位置検出装置802には正弦波励磁信号生成処理部110も含まれ、通電時には正弦波励磁信号を出力し、励磁信号切替回路部125を経由してレゾルバ101を励磁する。また、この励磁信号はタイミング生成処理部111を経由し、レゾルバの多
回転位置検出装置803内部の多回転カウンタ804に対し動作タイミング信号が送られる。
動作モード切替指令生成処理部106は電源電圧の観測などを行い通電時の動作と停電時の動作を切り替える動作モード切替指令を生成する処理を行なう。動作モード切替指令はレゾルバの多回転位置検出装置803内部の励磁信号切替回路部125及び多回転カウンタ804に送られる。
次に、レゾルバの多回転位置検出装置803の内部の構成と動作について説明する。コンパレータで構成された第1の二値化処理部121と第2の二値化処理部122はそれぞれA相、B相の信号の極性(正負)に従いHレベルまたはLレベルに二値化して出力する。多回転カウンタ804は、この二値化された信号に基づき、レゾルバの多回転位置を検出する。
この検出動作は、通電時は前記タイミング生成処理部111の出力する動作タイミング信号のタイミングで行い、停電時はパルス励磁信号生成回路部124の出力するパルス励磁信号のタイミングで行う。レゾルバの多回転位置検出装置803にはパルス励磁信号生成回路部124も含まれ、停電時にはパルス励磁信号を出力し、励磁信号切替回路部125を経由してレゾルバ101を励磁する。
励磁信号切替回路部125は、動作モード切替指令生成処理部106の出力する動作モード切替指令に従い、通電時には正弦波励磁信号生成処理部110の出力する正弦波励磁信号を選択し、停電時にはパルス励磁信号生成回路部124の出力するパルス励磁信号を選択して出力する。
図9及び表1にレゾルバのA相、B相の信号とレゾルバの角度位置を4象限(I〜IV)に分割した場合の対応関係を示す。ただし、レゾルバのA相、B相の信号はそれぞれsinθ、cosθ(θはレゾルバ101の回転角)で振幅変調されるとする。この場合、レゾルバの角度位置が第1象限から第4象限に移った時、多回転位置が1つ減少し(桁下げ)、逆にレゾルバの角度位置が第4象限から第1象限に移った時、多回転位置が1つ増加する(桁上げ)。通電時、停電時で励磁信号は切り替えられるが図9及び表1に記載の関係は通電時、停電時ともに共通しており、前記構成によって共通した動作としてレゾルバの多回転位置を検出可能である。
以上、述べたように、通電時、停電時に関わらずレゾルバの多回転位置を検出可能であり、通電時にはレゾルバの角度位置とレゾルバの多回転位置を併せたレゾルバの回転位置が検出可能であり、検出された回転位置に従ってレゾルバが装着されたモータの制御が可能性である。
Figure 2016085195
特開昭63−214617号公報 特開平6−331387号公報
しかしながら、前記従来の構成では、レゾルバの回転位置検出装置とレゾルバの多回転位置検出装置ではレゾルバのA相、B相の信号を処理する経路の違いによる伝達時間の相違があり、レゾルバの角度位置とレゾルバの多回転位置を合成する段階において、タイミングのずれからレゾルバの回転位置に不整合(検出値が一瞬、飛ぶ現象)が生じるという不具合点が考察された。また、通電時においてレゾルバのA相、B相の信号にノイズが重畳した時に、多回転位置を誤検出するという不具合点が考察された。
本発明は、上述の不具合点をいずれも解決するもので、レゾルバの回転位置に不整合が生じることなく、また耐ノイズ性にも優れた信頼性の高いレゾルバの回転位置検出を可能にすることを課題とする。
上述の課題を解決するために、本発明のレゾルバの回転位置検出装置は、レゾルバから出力される略90度の位相差で振幅変調されたA相及びB相の信号から前記レゾルバの角度位置を検出するRD変換処理部と、前記RD変換処理部の出力値から多回転位置を生成する第1の多回転カウンタと、前記A相及びB相の信号を二値化する第1の二値化処理部及び第2の二値化処理部と、前記第1の二値化処理部及び前記第2の二値化処理部の出力に基づいて多回転位置を生成する第2の多回転カウンタを備え、停電状態から通電状態への切り替わりのときに、前記第2の多回転カウンタの出力値を前記第1の多回転カウンタに設定するものである。
このような構成によって、レゾルバの回転位置に不整合が生じることなく、また耐ノイズ性にも優れた信頼性の高いレゾルバの回転位置検出装置が実現可能である。
また、本発明のレゾルバの回転位置検出装置は、第2の多回転カウンタにおいて2分の1回転までの検出も併せて行い、停電状態から通電状態への切り替わりのときに、第2の多回転カウンタの出力値を第1の多回転カウンタに設定する時に、前記2分の1回転の値をRD変換処理部の出力値と照合することで第2の多回転カウンタの出力値を補正して第1の多回転カウンタに設定するものであり、これにより多回転位置の検出にずれが生じる
ことなく、信頼性の高いレゾルバの回転位置検出装置が実現可能となる。
また、本発明のレゾルバの回転位置検出装置は、通電状態において第1の多回転カウンタの出力値と第2の多回転カウンタの出力値を照合し、相違があればエラー情報を出力する第1の照合処理部を備えたものであり、これによりレゾルバの多回転位置検出装置の不具合検知が可能となり、信頼性の高いレゾルバの回転位置検出装置が実現可能となる。
さらに、本発明のレゾルバの回転位置検出装置は、A相及びB相の信号をそれぞれ平均化して出力する第1の平均化処理部及び第2の平均化処理部又はA相及びB相の信号のノイズ成分を除去する第1のフィルタ処理部及び第2のフィルタ処理部と前記第1の平均化処理部及び第2の平均化処理部又は前記第1のフィルタ処理部及び第2のフィルタ処理部を経由したA相及びB相の信号をそれぞれ二値化して出力する第3の二値化処理部及び第4の二値化処理部を備え、通電時は前記第3の二値化処理部及び前記第4の二値化処理部の出力に基づき、停電時は第1の二値化処理部及び第2の二値化処理部の出力に基づいて多回転位置を生成する第2の多回転カウンタを備えたものであり、これにより通電時におけるノイズによるレゾルバの多回転位置検出装置の誤検出の発生を低減することが出来、信頼性の高いレゾルバの回転位置検出装置が実現可能となる。
また、本発明のレゾルバの回転位置検出装置は、通電状態において第1の二値化処理部の出力と第3の二値化処理部の出力を照合し、かつ第2の二値化処理部の出力と第4の二値化処理部の出力を照合し、相違があればエラー情報を出力する第2の照合処理部を備えたものであり、これによりレゾルバの多回転位置検出装置の不具合検知が可能となり、信頼性の高いレゾルバの回転位置検出装置が実現可能となる。
また、本発明のレゾルバの回転位置検出装置は、通電状態において第1の二値化処理部の出力と第3の二値化処理部の出力を照合する処理と、第2の二値化処理部の出力と第4の二値化処理部の出力を照合する処理を、A相及びB相の信号の絶対値に基づいて切り替えて実行する第2の照合処理部を備えたものであり、これによりレゾルバの多回転位置検出装置の確実な不具合検知が可能となり、さらに信頼性の高いレゾルバの回転位置検出装置が実現可能となる。
本発明のレゾルバの回転位置検出装置は、レゾルバの回転位置に不整合やずれが生じることなく、ノイズによる多回転位置の誤検出が抑制され、またレゾルバの多回転位置検出装置の不具合検知も可能なため、信頼性の高いレゾルバの回転位置検出装置が提供可能である。
本発明の実施例1におけるレゾルバの回転位置検出装置、多回転位置検出装置及びモータ制御装置のブロック図 (a)本発明の実施例1における各信号のうちRD変換処理部105の出力値の波形を示す図(b)本発明の実施例1における各信号のうち第2の多回転カウンタ123の出力値の波形を示す図(c)本発明の実施例1における各信号のうち第1の多回転カウンタ107の出力するレゾルバの多回転位置の値の波形を示す図 本発明の実施例2におけるレゾルバの回転位置検出装置、多回転位置検出装置及びモータ制御装置のブロック図 本発明の実施例3におけるレゾルバの回転位置検出装置、多回転位置検出装置及びモータ制御装置のブロック図 本発明の実施例4におけるレゾルバの回転位置検出装置、多回転位置検出装置及びモータ制御装置のブロック図 (a)本発明の実施例4における各部分の信号波形のうちRD変換処理部105が出力する信号波形を示す図(b)本発明の実施例4におけるレゾルバの角度位置に対応する象限の推移を示す図(c)レゾルバの角度位置に対応する象限の推移が実際と異なる象限の推移となった場合の一例を示す図(d)本発明の実施例4における各部分の信号波形のうち第1の多回転カウンタ107の出力値の信号波形を示す図(e)レゾルバの角度位置に対応する象限の推移が実際と異なる象限の推移となった場合の第1の多回転カウンタ107の出力値の信号波形を示す図 本発明の実施例5におけるレゾルバの回転位置検出装置、多回転位置検出装置及びモータ制御装置のブロック図 一従来例のレゾルバの回転位置検出装置、多回転位置検出装置及びモータ制御装置のブロック図 レゾルバのA相、B相の信号とレゾルバの角度位置を4象限に分割した場合の対応関係を示す図
以下、本発明について、図面及び表を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態又は実施例によって本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1におけるレゾルバの回転位置検出装置を含むモータの制御装置のブロック図を示すものである。
図1において、レゾルバ101は一相励磁二相出力の方式であり、モータ113の軸に取り付けられる。レゾルバ101は略90度の位相差で振幅変調されたA相、B相の二相の信号を出力する。レゾルバの回転位置検出装置102は、この二相の信号からレゾルバ101の角度位置を検出すると同時にレゾルバ101の多回転位置を生成し、この角度位置と多回転位置を合成して、レゾルバ101の回転位置として、サーボアンプ112に出力する。サーボアンプ112は検出された回転位置に従い、モータ113の制御及び駆動を行う。
レゾルバの回転位置検出装置102は通電時のみ動作するものであり、通電時には正弦波励磁信号が出力され、励磁信号切替回路部125を経由してレゾルバ101を励磁する。一方、図1に示すレゾルバの多回転位置検出装置120は通電時のみならず停電時にもバッテリー等により駆動されて常時動作するものであり、通電時は前記正弦波励磁信号によりレゾルバ101の多回転位置を検出するが、停電時には消費電流を抑えつつレゾルバ101の多回転位置を検出するため自らパルス励磁信号を出力しレゾルバ101を励磁する。
次に、レゾルバの回転位置検出装置102の内部の構成と動作について説明する。103、104はともにAD変換器であり、レゾルバ101の出力するA相、B相の各アナログ信号をそれぞれデジタル値に変換して出力する。AD変換器103、AD変換器104によってデジタル値に変換されたA相、B相の信号はRD変換処理部105においてレゾルバ101の角度位置を示す信号に変換される(一般にトラッキングループなどの方法が用いられる)。この角度位置の値を元に第1の多回転カウンタ107によってレゾルバ101の多回転位置が生成される。
第1の多回転カウンタ107による多回転位置の生成については、図9及び表1にA相、B相の信号とレゾルバの角度位置を4象限(I〜IV)に分割した場合の対応関係を示している通り、レゾルバの角度位置が第1象限から第4象限に移った時、多回転位置が1つ減少し(桁下げ)、逆にレゾルバの角度位置が第4象限から第1象限に移った時、多回
転位置が1つ増加する(桁上げ)ように動作する。この第1の多回転カウンタ107が出力するレゾルバの多回転位置と前記RD変換処理部105が出力するレゾルバの角度位置が合成処理部108にて合成され、インターフェイス処理部109を経由してサーボアンプ112にレゾルバ101の回転位置として出力される。
レゾルバの回転位置検出装置102には正弦波励磁信号生成処理部110も含まれ、通電時には正弦波励磁信号を出力し、励磁信号切替回路部125を経由してレゾルバ101を励磁する。また、この励磁信号はタイミング生成処理部111を経由し、レゾルバの多回転位置検出装置120内部の第2の多回転カウンタ123に対し動作タイミング信号が送られる。
動作モード切替指令生成処理部106は電源電圧の観測などを行い通電時の動作と停電時の動作を切り替える動作モード切替指令を生成する処理を行なう。動作モード切替指令はレゾルバの多回転位置検出装置120内部の励磁信号切替回路部125及び第2の多回転カウンタ123に送られる。
次に、レゾルバの多回転位置検出装置120の内部の構成と動作について説明する。第1の二値化処理部121及び第2の二値化処理部122はコンパレータで構成され、それぞれレゾルバのA相、B相の信号の極性(正負)に従いHレベルまたはLレベルに二値化して出力する。第2の多回転カウンタ123は、この二値化された信号に基づき、レゾルバ101の多回転位置を検出する。
この検出動作は、通電時は前記タイミング生成処理部111の出力する動作タイミング信号のタイミングで行い、停電時はパルス励磁信号生成回路部124の出力するパルス励磁信号のタイミングで行う。レゾルバの多回転位置検出装置120にはパルス励磁信号生成回路部124も含まれ、停電時にはパルス励磁信号を出力し、励磁信号切替回路部125を経由してレゾルバ101を励磁する。
励磁信号切替回路部125は、動作モード切替指令生成処理部106の出力する動作モード切替指令に従い、通電時には正弦波励磁信号生成処理部110の出力する正弦波励磁信号を選択し、停電時にはパルス励磁信号生成回路部124の出力するパルス励磁信号を選択して出力する。
第2の多回転カウンタ123は第1の二値化処理部121及び第2の二値化処理部122の出力に従ってレゾルバの多回転位置を検出するが、この信号は図9及び表1に示すA相、B相の信号と対応しているため、レゾルバの多回転位置を検出することが出来る。
この場合も、レゾルバの角度位置が第1象限から第4象限に移った時、多回転位置が1つ減少し(桁下げ)、逆にレゾルバの角度位置が第4象限から第1象限に移った時、多回転位置が1つ増加する(桁上げ)。通電時、停電時で励磁信号が切り替えられるが図9及び表1に記載の関係は共通しており、前記構成によって共通した動作としてレゾルバの多回転位置を検出可能である。
次に、レゾルバの角度位置とレゾルバの多回転位置の合成について説明する。RD変換処理部105が出力するレゾルバの角度位置にはRD変換処理部105内部の平均化、トラッキングループなどの処理による検出の遅れがある。また、レゾルバの多回転位置検出装置120においても外来ノイズ対策等を盛り込むことで検出の遅れが発生する場合もあり、第2の多回転カウンタ123の出力するレゾルバの多回転位置においても前記レゾルバの角度位置と同様に検出の遅れがある。
図2(a)はRD変換処理部105の出力値の信号波形を示す図である。図2(b)は第2の多回転カウンタ123の出力値の信号波形を示す図である。従来の実施例のようにレゾルバの角度位置とレゾルバの多回転位置を単純に合成したのでは、両者の検出遅れ時間の差によってレゾルバの角度位置とレゾルバの多回転位置の変化タイミングにずれが生じ、図2(a)〜(b)のように両者に不整合が生じる恐れがある。
第1の多回転カウンタ107においてはRD変換処理部105の出力を元にレゾルバの多回転位置の検出を行っており、第1の多回転カウンタ107の出力するレゾルバの多回転位置の値の信号波形を示す図は図2(c)である。図2(c)に示すように、RD変換処理部105の出力するレゾルバの角度位置と同期したタイミングとなる。このように、レゾルバの角度位置とレゾルバの多回転位置の変化タイミングが一致し、両者に不整合が生じることはなくなる。
しかしながら、第1の多回転カウンタ107の出力値は停電によってリセットされてしまう。そこで、停電状態から通電状態への切り替わりのときに、第2の多回転カウンタ123の出力するレゾルバの多回転位置の値を第1の多回転カウンタ107に設定する処理を行なう。この処理によって、停電状態から通電状態に復帰した時に、第2の多回転カウンタ123に保持されたレゾルバの多回転位置の値が第1の多回転カウンタ107に設定されるので、停電した場合でもレゾルバの多回転位置の情報を失うことなく、継続して動作が可能となる。
なお、第1の多回転カウンタ107はRD変換処理部105の出力を元に多回転位置を検出しているが、RD変換処理部105の伝達特性自体が内部の平均化処理、トラッキングループ等によりローパス特性を有しているため、通電時においてレゾルバのA相、B相の信号にノイズが重畳した場合でも、第1の多回転カウンタ107の検出動作に与える影響は小さく、第2の多回転カウンタ123と比較すると誤検出を起こして多回転位置がずれる恐れは少ない。
以上説明したように、本発明の実施例1によって、レゾルバの回転位置に不整合が生じることがなく、また耐ノイズ性にも優れた信頼性の高いレゾルバの回転位置検出装置が実現可能である。
図3は、本発明の実施例2におけるレゾルバの回転位置検出装置を含むモータの制御装置のブロック図を示すものである。
図1に示す本発明の実施例1におけるレゾルバの回転位置検出装置102と図3に示す本発明の実施例2におけるレゾルバの回転位置検出装置302の構成上の相違点は、補正処理部303のみである。第1の多回転カウンタ107と第2の多回転カウンタ123を比較すると多回転位置の検出の元となる信号の伝達経路の差異を要因とするごくわずかな角度誤差が生じる場合がある。停電時から通電時の切り替わりの際に、第2の多回転カウンタ123の出力するレゾルバの多回転位置の値を第1の多回転カウンタ107に設定する処理を行なうが、この時、レゾルバの角度位置がゼロ近辺であった場合、この角度誤差によって、レゾルバの多回転位置が1だけずれて設定される可能性がある。これを回避するために補正処理部303を設けて第2の多回転カウンタ123の出力するレゾルバの多回転位置の値を補正した上で第1の多回転カウンタ107に設定する処理を行なう。
表2は補正処理部303における入力信号と出力信号の関係を示したものである。第2の多回転カウンタ123はレゾルバの多回転位置と共に2分の1回転の値も出力する。レゾルバの角度位置に対応する象限がIまたはIIの場合、2分の1回転の値が0、レゾル
バの角度位置に対応する象限がIIIまたはIVの場合、2分の1回転の値が1となる。すなわち、レゾルバの多回転位置として少数点以下を1ビット追加する形となる。
Figure 2016085195
停電状態から通電状態への切り替わりの際は、補正処理部303は第2の多回転カウンタ123の出力する多回転カウント値を2分の1回転の値と共に取り込み、またRD変換処理部105の出力する2分の1回転の値も取り込み、表2に示すような補正処理を行なった後、その補正された多回転位置の値を第1の多回転カウンタ107に設定する。
補正処理については前記2つの経路の2分の1回転の値を比較し、一致すれば補正無しとし、不一致の場合は1つ増加、または1つ減少の補正を行う。このような補正処理によって前述した第1の多回転カウンタ107と第2の多回転カウンタ123の間における角度誤差の影響を完全に解消することが出来る。
以上説明したように、補正処理を設け、第2の多回転カウンタから取り込んだ多回転位置の値の補正処理を行なった後に第1の多回転カウンタに設定することで、レゾルバの多回転位置がずれることがない信頼性の高いレゾルバの回転位置検出装置が実現可能である。
図4は、本発明の実施例3におけるレゾルバの回転位置検出装置を含むモータの制御装置のブロック図を示すものである。
図3に示す本発明の実施例2におけるレゾルバの回転位置検出装置302と図4に示す本発明の実施例3におけるレゾルバの回転位置検出装置402の構成上の相違点は、第1の照合処理部403のみである。図4に示すレゾルバの回転位置検出装置402においては、レゾルバの多回転位置検出装置120の回路不具合、又はレゾルバのA相、B相の信号に過大なノイズが重畳する等により、第2の多回転カウンタ123におけるレゾルバの多回転位置の検出に不具合が生じ、第1の多回転カウンタ107の出力値と第2の多回転カウンタ123の出力値に相違が生じる可能性がある。
このように第2の多回転カウンタ123の出力値がずれたままの状態でモータ113の制御を継続するのは危険な場合がある。そこで第1の照合処理部403は通電時において第1の多回転カウンタ107の出力値と第2の多回転カウンタ123の出力値を所定の周期で継続的に比較し、相違が生じた場合に外部に対しエラー情報を出力する。これにより前もって危険を回避することが可能となる。
以上説明したように、第1の照合処理部を設け、第1の多回転カウンタの出力値と第2の多回転カウンタの出力値を所定の周期で継続的に比較し相違が生じた場合に外部に対しエラー情報を出力することでレゾルバの多回転位置検出装置の不具合検知が可能となり、信頼性の高いレゾルバの回転位置検出装置が実現可能である。
図5は、本発明の実施例4におけるレゾルバの回転位置検出装置を含むモータの制御装置のブロック図を示すものである。
前述の本発明の実施例1、2、3及び従来例では次のような課題点も考察される。すなわち、レゾルバの多回転位置検出装置(120及び803)が通電時においてレゾルバのA相、B相の信号からコンパレータを経由して多回転位置の検出を行っているため、レゾルバのA相、B相の信号にノイズが重畳した場合、コンパレータの出力レベルが反転し、レゾルバの多回転位置を誤検出する恐れがある。
また、このような誤検出を回避するためには、コンパレータの前段にノイズ除去回路を付加するなど対策が必要となるが、停電時には消費電流を抑えるためパルス幅の細いパルス励磁信号によって多回転位置を検出する必要があり、パルス励磁信号によるレゾルバのA相、B相の信号が前記ノイズ除去回路によって減衰するため多回転位置の検出が困難となり、耐ノイズ性能の改善が難しいという課題点の考察である。
本発明の実施例4は、前記従来の課題を解決するための構成を示すものである。図4に示す本発明の実施例3におけるレゾルバの回転位置検出装置402と図5に示す本発明の実施例4におけるレゾルバの回転位置検出装置502の構成上の相違点は、第1の平均化処理部503と第2の平均化処理部504、第3の二値化処理部505と第4の二値化処理部506、信号切替回路部126を含むレゾルバの多回転位置検出装置520、タイミング生成処理部111である。これらの相違点について、以下、詳細に説明する。
レゾルバ101が出力するA相、B相の信号はAD変換器103、104において離散的に順次、AD変換(サンプリング)された値がそれぞれ第1の平均化処理部503と第2の平均化処理部504に入力され、過去N回分(Nは所定の自然数)の入力値について平均化した値が順次出力される。第1の平均化処理部503と第2の平均化処理部504の出力値はそれぞれ第3の二値化処理部505と第4の二値化処理部506に入力され、その値の極性(正負)に従いHレベルまたはLレベルの二値化した信号が各々出力される。
信号切替回路部126は、動作モード切替指令生成処理部106の出力する動作モード切替指令に従い、第3の二値化処理部505及び第4の二値化処理部506の出力と第1の二値化処理部121及び第2の二値化処理部122の出力を切り替えて出力する。すなわち、通電時は第3の二値化処理部505及び第4の二値化処理部506の出力を選択し、停電時は第1の二値化処理部121及び第2の二値化処理部122の出力を選択して第2の多回転カウンタ123に出力する。
前記第3の二値化処理部505及び第4の二値化処理部506の出力と第1の二値化処理部121及び第2の二値化処理部122の出力は、両者とも図9及び表1に示すA相、B相の信号と対応しており、第2の多回転カウンタ123において、レゾルバの角度位置が第1象限から第4象限に移った時、多回転位置が1つ減少し(桁下げ)、逆にレゾルバの角度位置が第4象限から第1象限に移った時、多回転位置が1つ増加する(桁上げ)ように動作する。
なお、第3の二値化処理部505及び第4の二値化処理部506の出力はAD変換器103、104においてAD変換(サンプリング)された後の信号から生成されているので、第2の多回転カウンタ123においては図4におけるタイミング生成処理部111は必要が無く、常にパルス励磁信号生成回路部124の出力するパルス励磁信号のタイミング
で動作すればよい。
次に第1の平均化処理部503と第2の平均化処理部504及び第3の二値化処理部505と第4の二値化処理部506の動作の詳細について説明する。第1の平均化処理部503と第2の平均化処理部504を導入する目的はレゾルバのA相、B相の信号に含まれるノイズ成分を低減することである。特に通電時においてはレゾルバ周辺から混入するノイズが増大する可能性があるため、従来の構成のように、通電時において第1の二値化処理部121及び第2の二値化処理部122の出力を用いて多回転位置の検出を行った場合、誤検出が生じる恐れがある。
図6(a)〜(e)は多回転位置の検出について説明するための各部分の信号波形を示す図である。レゾルバは一定速度で回転しているとする。図6(a)はRD変換処理部105が出力するレゾルバの角度位置を示す信号波形である。また、これに対応したレゾルバの角度位置に対応する象限の推移を図6(b)に示す。これを元にした第1の多回転カウンタ107の出力値を示す信号波形は図6(d)のようになり、時刻t0、t1、t2において、レゾルバの角度位置が第4象限から第1象限に移行するので多回転位置の値が1つずつ増加している。
従来例のように、通電時において第1の二値化処理部121及び第2の二値化処理部122の出力を用いて多回転位置の検出を行った場合、レゾルバのA相、B相の信号にノイズが重畳した時、第1の二値化処理部121と第2の二値化処理部122の出力から導出されたレゾルバの角度位置に対応する象限が実際と異なる象限となる可能性がある。
例えば図6(c)のような象限の推移になった場合、時刻t0においてレゾルバの角度位置が第4象限から第1象限に移行した後、再び第1象限から第4象限に移行し多回転位置の値が1つ減少し、図6(e)のような信号波形となり多回転位置の検出値が実際とは異なるものになる可能性がある。
しかしながら、第1の平均化処理部503と第2の平均化処理部504によって、レゾルバのA相の信号、B相の信号に含まれるノイズ成分が減少するので、通電時には、これらを経由した第3の二値化処理部505と第4の二値化処理部506の出力を元に多回転位置を検出することで耐ノイズ性が向上し、第2の多回転カウンタ123においてもレゾルバの多回転位置の誤検出が少なくなる。
以上のように、第2の多回転カウンタにおいても誤検出の少ない信頼性の高いレゾルバの多回転位置の検出が可能となる。
ただし、前述の多回転位置の検出の動作が成立する条件としては、第1の平均化処理部503と第2の平均化処理部504の出力に大幅な遅れが無く、第3の二値化処理部505と第4の二値化処理部506の出力において4象限(I〜IV)の判別が確実に出来ることが必要となる。
各象限は、レゾルバの回転角で90度に相当するが、例えば、レゾルバが12,000[r/min]の速度で回転していたとすると、レゾルバが90度回転する時間は、1.25[msec]となる。一方、AD変換器103、104の出力値は例えば25[μsec]で更新される(励磁信号周波数を10[kHz]とし励磁信号1波内に4回AD変換すると仮定する)ので、第1の平均化処理部503と第2の平均化処理部504における平均回数を仮に8回に設定した(N=8)としても平均化処理による遅れ時間の平均値は0.1[msec]程度であり、レゾルバの多回転位置を検出するための信号としては十分である。
なお、第1の平均化処理部503と第2の平均化処理部504において平均化処理の代わりにローパスフィルタを用いても同様にレゾルバのA相、B相の信号に含まれるノイズ成分を低減できるので、その時定数を適正に設定することで多回転位置の検出の動作が成立し、耐ノイズ性向上の効果が得られる。
以上説明したように、第1の平均化処理部と第2の平均化処理部、第3の二値化処理部と第4の二値化処理部、信号切替回路部を設け、通電状態と停電状態で信号経路を切り替えて第2の多回転カウンタにおける多回転検出の動作を行うことで、レゾルバの多回転位置検出装置について耐ノイズ性を高めることが出来、信頼性の高いレゾルバの回転位置検出装置が実現可能である。
図7は、本発明の実施例5におけるレゾルバの回転位置検出装置を含むモータの制御装置のブロック図を示すものである。
図5に示す本発明の実施例4におけるレゾルバの回転位置検出装置502と図7に示す本発明の実施例5におけるレゾルバの回転位置検出装置702の構成上の相違点は、第2の照合処理部703及び絶対値比較処理部704のみである。なお、図7においては、動作モード切替指令生成処理部106及びその出力信号の図示を省略している。
図7に示すレゾルバの回転位置検出装置702においては、第1の二値化処理部121または第2の二値化処理部122に不具合が生じた場合、停電時においてレゾルバの多回転位置の検出を正常に行うことが出来ず、停電時にレゾルバ101が回転した場合、結果として第2の多回転カウンタ123は正しい値を出力することが出来ない。
また、第1の照合処理部403においても通電時にしか照合処理を行なわないので、第2の多回転カウンタ123の出力値が妥当であるかの確認において十分とは言えない。仮に第1の二値化処理部121または第2の二値化処理部122に不具合が生じ、第2の多回転カウンタ123の出力値がずれたままの状態でモータ113の制御を継続するのは危険な場合がある。
そこで、第2の照合処理部703を設け、第3の二値化処理部505の出力と第1の二値化処理部121の出力、及び第4の二値化処理部506の出力と第2の二値化処理部122の出力を所定の周期で継続的に比較し、相違があれば外部に対しエラー情報を出力する。これにより前もって危険を回避することが可能となる。
ただし、第3の二値化処理部505の出力と第1の二値化処理部121の出力の比較はレゾルバのA相の信号の振幅が大きい時、また、第4の二値化処理部506の出力と第2の二値化処理部122の出力の比較はレゾルバのB相の信号の振幅が大きい時でなければ、確実な比較は出来ない。
絶対値比較処理部704はレゾルバのA相の信号の振幅を示す第1の平均化処理部503の出力とレゾルバのB相の信号の振幅を示す第2の平均化処理部504の出力を絶対値として比較し、振幅が大きい方を比較対象とするように第2の照合処理部703に対し指令を出力する。これにより第2の照合処理部703において確実な比較動作が可能となる。
前述において、A相の信号はsinθにB相の信号はcosθに対応しているので、レゾルバの回転に従って、第2の照合処理部703はA相、B相の両方の信号経路を交互に
照合することになり、第1の二値化処理部121と第2の二値化処理部122のどちらが不具合していてもレゾルバが1回転する間に不具合の検出が可能であり、信頼性高いものとなる。
以上説明したように、第2の照合処理部を設け、第1の二値化処理部の出力と第3の二値化処理部の出力、及び第2の二値化処理部の出力と第4の二値化処理部の出力を所定の周期で継続的に比較し相違が生じた場合に外部に対しエラー情報を出力することでレゾルバの多回転位置検出装置について万全な不具合検知が可能となり、さらに信頼性の高いレゾルバの回転位置検出装置が実現可能である。
なお、本発明のレゾルバの回転位置検出装置においては、従来の構成におけるレゾルバの回転位置検出装置と比較して構成要素が増加している。しかしながら、ワンチップマイコン等の集積回路デバイスなどを用いる構成を採用することで、レゾルバの回転位置検出装置の回路規模は抑制可能であり、かつ実現可能なものである。
以上のように、本発明に係るレゾルバの回転位置検出装置は、レゾルバの回転位置に不整合やずれが生じることがなく、またレゾルバの多回転位置の検出について通電時のノイズによる誤検出が発生しにくく、またレゾルバの多回転位置検出装置について不具合検知も可能なため信頼性の高いレゾルバの回転位置検出装置が提供可能である。従って、ロボット駆動、産業用FAサーボモータなどに適用することの産業的価値は大いなるものである。
101 レゾルバ
102 レゾルバの回転位置検出装置
103、104 AD変換器
105 RD変換処理部
106 動作モード切替指令生成処理部
107 第1の多回転カウンタ
108 合成処理部
109 インターフェイス処理部
110 正弦波励磁信号生成処理部
111 タイミング生成処理部
112 サーボアンプ
113 モータ
120 レゾルバの多回転位置検出装置
121 第1の二値化処理部
122 第2の二値化処理部
123 第2の多回転カウンタ
124 パルス励磁信号生成回路部
125 励磁信号切替回路部
126 信号切替回路部
302 レゾルバの回転位置検出装置
303 補正処理部
402 レゾルバの回転位置検出装置
403 第1の照合処理部
502 レゾルバの回転位置検出装置
503 第1の平均化処理部
504 第2の平均化処理部
505 第3の二値化処理部
506 第4の二値化処理部
520 レゾルバの多回転位置検出装置
702 レゾルバの回転位置検出装置
703 第2の照合処理部
704 絶対値比較処理部
802 レゾルバの回転位置検出装置
803 レゾルバの多回転位置検出装置
804 多回転カウンタ

Claims (6)

  1. レゾルバから出力される略90度の位相差で振幅変調されたA相及びB相の信号から前記レゾルバの角度位置を検出するRD変換処理部と、前記RD変換処理部の出力値から多回転位置を生成する第1の多回転カウンタと、前記A相及びB相の信号を二値化する第1の二値化処理部及び第2の二値化処理部と、前記第1の二値化処理部及び前記第2の二値化処理部の出力に基づいて多回転位置を生成する第2の多回転カウンタを備え、停電状態から通電状態への切り替わりのときに、前記第2の多回転カウンタの出力値を前記第1の多回転カウンタに設定するレゾルバの回転位置検出装置。
  2. 第2の多回転カウンタにおいて2分の1回転までの検出も併せて行い、停電状態から通電状態への切り替わりのときに、第2の多回転カウンタの出力値を第1の多回転カウンタに設定する時に、前記2分の1回転の値をRD変換処理部の出力値と照合することで第2の多回転カウンタの出力値を補正して第1の多回転カウンタに設定する請求項1記載のレゾルバの回転位置検出装置。
  3. 通電状態において第1の多回転カウンタの出力値と第2の多回転カウンタの出力値を照合し、相違があればエラー情報を出力する第1の照合処理部を備えた請求項1又は請求項2のいずれかに記載のレゾルバの回転位置検出装置。
  4. A相及びB相の信号をそれぞれ平均化して出力する第1の平均化処理部及び第2の平均化処理部又はA相及びB相の信号のノイズ成分を除去する第1フィルタ処理部及び第2のフィルタ処理部と前記第1の平均化処理部及び前記第2の平均化処理部又は前記第1のフィルタ処理部及び前記第2のフィルタ処理部を経由したA相及びB相の信号をそれぞれ二値化して出力する第3の二値化処理部及び第4の二値化処理部を備え、通電時は前記第3の二値化処理部及び前記第4の二値化処理部の出力に基づき、停電時は第1の二値化処理部及び第2の二値化処理部の出力に基づいて多回転位置を生成する第2の多回転カウンタを備えた請求項1、請求項2又は請求項3のいずれかに記載のレゾルバの回転位置検出装置。
  5. 通電状態において第1の二値化処理部の出力と第3の二値化処理部の出力を照合し、かつ第2の二値化処理部の出力と第4の二値化処理部の出力を照合し、相違があればエラー情報を出力する第2の照合処理部を備えた請求項4記載のレゾルバの回転位置検出装置。
  6. 通電状態において第1の二値化処理部の出力と第3の二値化処理部の出力を照合する処理と、第2の二値化処理部の出力と第4の二値化処理部の出力を照合する処理を、A相及びB相の信号の絶対値に基づいて切り替えて実行する第2の照合処理部を備えた請求項5記載のレゾルバの回転位置検出装置。
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