JP4261629B2 - アライン中間体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の背景】
除草剤のスルファモイル尿素化合物は、WO第95/29902号、EP第661,276号、WO第95/29167号及びU.S.第4,622,065号に記述されている。特に効力があり、そして非常に穀草選択的なスルファモイル尿素除草剤は、米国特許第5,009,699号の主題である。この薬剤は、穀物の存在下で様々な雑草種を選択的に制御するために、そして特に移植したまたは水稲(paddy rice)の存在下で広葉の雑草及びスゲを制御するために特に有用である。従って、除草剤のスルファモイル尿素及び特に穀草選択的なスルファモイル尿素の代わりの有効な費用効率の高い製造方法が、引き続いた関心事である。
【0002】
o−アミノフェニルシクロプロピルケトン、o−ニトロフェニルシクロプロピルケトン、4−ハロ−o−ニトロブチロフェノン及び4−ハロ−o−アミノブチロフェノンのような上記の除草剤及び穀草選択的除草剤、1−{[o−(シクロプロピルカルボニル)フェニル]スルファモイル}−3−(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)尿素の製造におけるある種の重要な中間体が、米国特許第5,362,911号、第5,364,968号、第5,405,998号及び第5,414,136号に記述されている。しかしながら、容易に入手できる無毒の開始物質からこれらの重要な中間体のアルキル及びシクロアルキルフェニルケトン並びにこれらの誘導体を調製するための代わりのそして有効な方法がなお求められている。
【0003】
【発明の構成】
本発明は、式I、
【0004】
【化15】
【0005】
式中、Rは、H、CN、F、ホルミル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルコキシ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルチオ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルスルフィニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルカルボニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルコキシカルボニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アルキル)アミノ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アルキル)アミノカルボニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アルキル)アミノスルホニル、または2ないし6個の炭素原子及び1ないし3個の窒素、酸素もしくは硫黄原子を有し、そして場合によっては炭素原子上で一つもしくはそれより多いフッ素、C1−C4アルキルもしくはC1−C4ハロアルキル基で置換された複素環式環であり、
Xは、NO2またはNR1R2であり、
Zは、OH、Br、ClまたはOSO2R3であり、
R1及びR2は各々独立して、水素、ホルミル、アセチル、ハロアセチル、CO2R4または場合によっては芳香環上で1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたベンジルであり、そして、R3及びR4は各々独立して、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキルまたは場合によっては1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたフェニルであり、あるいは、
XがNR1R2である場合、その酸付加塩、のアライン化合物を提供する。
【0006】
パラジウムが触媒する3−ブチン−1−オールとo−ハロニトロベンゼンまたはo−ハロアニリンの結合による式Iの化合物の製造方法も提供される。
【0007】
式Iのアライン化合物は、スルファモイル尿素除草剤の製造における中間体として有用である。
【0008】
【発明の具体的な説明】
スルファモイル尿素誘導体は除草剤として有用であり、特に、1−{[o−(シクロプロピルカルボニル)フェニル]スルファモイル}−3−(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)尿素は、重要な穀物選択性を有する効力のある環境に優しい除草剤である。この特有の除草剤の製造における重要な中間体は、1−(o−アニリノ)−4−ハロ−1−ブタノンである。この重要な中間体を対応するo−ニトロベンゼン前駆物質から、または代わりに4−ヒドロキシ−アニリノ−もしくは4−ヒドロキシ−ニトロベンゼン−1−ブタノン前駆物質から得ることができる。
【0009】
今回、式I、
【0010】
【化16】
【0011】
式中、Rは、H、NH2、CN、NO2、F、ホルミル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルコキシ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルチオ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルスルフィニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルカルボニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルコキシカルボニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アルキル)アミノ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アルキル)アミノカルボニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アルキル)アミノスルホニル、または2ないし6個の炭素原子及び1ないし3個の窒素、酸素もしくは硫黄原子を有し、そして場合によっては炭素原子上で一つもしくはそれより多いフッ素、C1−C4アルキルもしくはC1−C4ハロアルキル基で置換された複素環式環であり、
Xは、NO2またはNR1R2であり、
Zは、OH、Br、ClまたはOSO2R3であり、
R1及びR2は各々独立して、水素、ホルミル、アセチル、ハロアセチル、CO2R4または場合によっては芳香環上で1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたベンジルであり、そして、R3及びR4は各々独立して、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキルまたは場合によっては1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたフェニルであり、あるいは、
XがNR1R2である場合、その酸付加塩、のアライン化合物がスルファモイル尿素除草剤の製造において重要な4−ハロまたは4−ヒドロキシ−o−置換されたベンゼン−ブタノン中間体の調製に有用であることが見いだされた。
【0012】
ハロアセチルという用語は、同じまたは異なることができる1ないし3個のハロゲン原子で置換されたアセチル基を表す。このハロアセチルの定義に用いたハロゲンという用語は、Cl、Br、IまたはFを表す。
【0013】
式Iの好ましい化合物は、RがHであり、ZがOHであり、そしてR1及びR2が各々独立してHであるものである。
【0014】
都合よく、式IIIのo−ハロベンゼン、好ましくはo−ヨードベンゼンまたはo−ブロモベンゼン及び式IVのアルキン、好ましくは3−ブチン−1−オールのような容易に入手できる無毒の開始物質から式Iのアライン化合物を調製することができる。本発明の方法により、触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒及び銅(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在下で、式IIIのo−ハロベンゼン、好ましくはo−ヨードアニリンまたはo−ブロモアニリンを少なくとも1モル等量の式IVのアルキン、好ましくは3−ブチン−1−オールと反応させることができる。この反応は流れ図Iに例示され、図中、HalはI、ClまたはBrであり、そしてR、X及びZは上に定義される。
【0015】
【化17】
【0016】
本発明の方法における使用のために適した有機アミンは、トリエチルアミン、ジエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルアミンなどのような製造方法において一般的に用いられるあらゆるものであり、好ましくはトリエチルアミンである。
【0017】
パラジウム触媒は、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)などのようなパラジウム金属が二価で存在するあらゆる既知の触媒であることができ、好ましくは塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)である。同様に、銅触媒は、ハロゲン化銅(I)のような銅金属が一価で存在するあらゆる既知の触媒であることができ、好ましくはヨウ化銅(I)である。
【0018】
都合よく、本発明のアライン化合物をスルファモイル尿素除草剤の製造に必須である重要な4−ハロまたは4−ヒドロキシ−o−置換されたベンゼン−ブタノン中間体に容易に転化することができる。本発明の一つの態様において、Zがヒドロキシである式Iの化合物を所望する式IIの4−ヒドロキシフェニルブタノンに単一の水和工程で転化することができ、または好ましくは、所望する式IIの化合物を単一の切れ目のないもしくは連続的な工程で調製することができる。
【0019】
本発明の方法の一つの態様により、触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒及び銅(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在下で、式IIIのo−ハロベンゼンを少なくとも1モル当量の3−ブチン−1−オールと反応させて式Iaのアライン中間体を生じることができ、そして場合によっては高い温度で、式Iaの中間体を水和剤及び水で水和させて所望する式IIの化合物を生じることができる。この反応順序は流れ図IIに示され、図中、HalはI、ClまたはBrを表し、そしてR及びXは式Iに対して上に記述したようであるる。
【0020】
【化18】
【0021】
使用するために適した水和剤は、HgO、H2SO4、Na2S、HClなどのような当該技術分野において一般的に知られているものであることができる。
【0022】
本発明の方法を室温で行うことができるけれども、上昇した温度は反応時間を減少することができると理解される。しかしながら、過度に高い温度は、反応物もしくは生成物の分解または不適切な副反応の促進のような不都合な効果を有する可能性がある。適当な反応温度は約0℃から110℃まで、好ましくは約25℃ないし90℃である。
【0023】
ヒドロキシ部分をハロゲンで置換することにより式IIの化合物を対応するシクロプロピルケトンに転化することができ、例えば、式IIのブタノンをハロゲン化水素と反応させることにより式Vの対応する4−ハロブタノンを生じ、そして得られたハロブタノンを脱ハロゲン化水素化(dehydrohalogenating)して所望する式VIのシクロプロピル生成物を生じる。この反応順序は、流れ図IIIに示される。
【0024】
【化19】
【0025】
Rが水素である式Vの化合物を対応する式VIの化合物へ転化する方法は、U.S.第5,362,911号に記述されている。Rが水素であり、そしてXがNH2である式VIのシクロプロピルケトンを穀草選択的除草剤のスルファモイル尿素に転化する方法は、U.S.第5,008,699号に記述されている。同様に、Rが水素であり、XがNO2である式VIのシクロプロピルケトンを穀草選択的除草剤のスルファモイル尿素に転化する方法は、U.S.第5,364,968号に記述されている。式Vの一般的なフェニルケトンをそれらの対応するスルファモイル尿素除草剤生成物に転化する方法は、WO第95/29902号、EP第661,276号、WO第95/29167号及びU.S.第4,622,065号に記述されている。
【0026】
本発明の別の態様により、触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒及び銅(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在下で、式IIIのハロベンゼンを3−ブチン−1−オールと反応させて式Iaのアライン中間体を生じることができる。次に、式Iaのアラインを水和剤と水和させて式IIの4−ヒドロキシフェニルブタノンを生じることができる。式IIのブタノンをハロゲン化水素でハロゲン化して式Vの対応する4−ハロ化合物を生じることができ、次にこれを脱ハロゲン化水素化して式VIのシクロプロピルフェニルケトンを生じることができる。式VIの化合物が、XがNH2である化合物である場合、該化合物をトリエチルアミン及び溶媒の存在下で式VIIIの2−アミノアリール化合物及びクロロスルホニルイソシアナートと反応させて所望する式VIIの除草剤生成物を生じることができる。この反応順序は流れ図IVに示され、図中、HaloはCl、Br、IまたはFを表し、
Aは、NまたはCR6であり、
R5は、H、ハロゲン、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルコキシ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルチオ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルフィニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル、または各アルキル基が場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルアミノもしくはジ(C1−C4アルキル)アミノであり、
R6は、Hまたはハロゲンであり、そして、
R7は、水素、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルコキシ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルチオ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルフィニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル、または各アルキル基が場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルアミノもしくはジ(C1−C4アルキル)アミノである。
【0027】
【化20】
【0028】
XがNO2またはNR1R2であり、そしてR1R2のいずれかまたは両方が水素以外である式II、VまたはVIの化合物をそれぞれ触媒還元または加水分解技術により対応するアニリン類似体に転化することができると理解される。例えば、式II、VまたはVIの化合物に対してXがNO2である場合、該化合物を触媒の存在下で、場合によっては溶媒の存在下で水素ガスで還元してXがNH2である式II、VまたはVIの対応する化合物を生じることができる。同様に既知の加水分解法を用いて、XがNR1R2であり、そしてR1及びR2のいずれか一つまたは両方が水素以外である式II、VまたはVIの化合物を加水分解してXがNH2である式II、VまたはVIの対応する化合物を生じることができる。
【0029】
本発明のより明確な理解のために、次の実施例が以下に述べられる。これらの実施例は単に実例であり、そしていかなるようにも本発明の範囲または根底にある原理を制限しないと理解される。実際、本明細書に示し、そして記述したものに加えて本発明の様々な修正が、以下の実施例及び上の記述から当該技術分野の熟練者に明白となる。そのような修正も付加した請求項の範囲内に入ると考えられる。
【0030】
NMRという用語は、核磁気共鳴を表す。
【0031】
【実施例】
実施例1
4−(o−アニリノ)−3−ブチン−1−オールの調製
【0032】
【化21】
【0033】
窒素下で、640mlのトリエチルアミン中のo−ヨードアニリン(35.0g、0.16mol)の溶液を塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(2.24g、0.0032mol)、3−ブチン−1−オール(16.8g、0.24mol)及びヨウ化銅(I)(0.3g、0.0016mol)で連続して処理し、4.5時間撹拌し、そして濾過する。濾過ケークをトルエンで洗浄し、そして濾過液を合わせ、真空内で濃縮して黒っぽい油状の残留物を得る。この残留物を塩化メチレンに溶解し、水で洗浄し、そしてシリカゲルパッドを通して濾過する。濾過液を真空内で濃縮してNMR及び質量スペクトル分析により同定した、黒っぽい油状物として表題生成物、25.2g、98%の収率を得る。
【0034】
実施例2
4−(o−ニトロフェニル)−3−ブチン−1−オールの調製
【0035】
【化22】
【0036】
窒素下で、160mlのトリエチルアミン中のo−ブロモニトロベンゼン(8.1g、0.04mol)の溶液を塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.28g、0.4mmol)、3−ブチン−1−オール(2.81g、0.04mol)及びヨウ化銅(I)(0.15g、0.8mmol)で連続して処理し、約16時間撹拌し、そして濾過する。濾過ケークをトルエンで洗浄する。濾過液を合わせ、そして真空内で濃縮してNMR及び質量スペクトル分析により同定した、黒っぽい油状物として表題生成物、6.0g、78.5%の収率を得る。
実施例3
4−ヒドロキシ−(o−アニリノ)−1−ブタノンの調製
【0037】
【化23】
【0038】
1.8Lのメタノール中の4−(o−アニリノ)−3−ブチン−1−オール(28g、90%純度、0.155mol)の溶液を1.35kgの硫化ナトリウム水(0.186mol)及び176gの希HCl(0.46mol)で連続して処理し、還流で9.4時間加熱し、室温まで冷却し、そしてceliteを通して濾過する。濾過液を真空内で濃縮し、そして濃縮物を塩化メチレンで抽出する。抽出物を合わせ、水で洗浄し、そしてシリカゲルパッドを通して濾過する。濾過液を真空内で濃縮してNMR及び質量スペクトル分析により同定した、淡い橙色の固体として表題生成物、16.6g、54.8%の収率を得る。
【0039】
実施例4
1−(o−アニリノ)−4−クロロ−1−ブタノン塩酸塩の調製
【0040】
【化24】
【0041】
1−(o−アニリノ)−4−ヒドロキシ−1−ブタノン(9.3g、5.1mmol)、26mlの水及び90mlの37% HCLの混合物を還流温度で6.5時間加熱し、室温まで冷却し、そして濾過する。濾過ケークを乾燥して白色の固体として表題化合物、8.0gを得る。濾過液を塩化メチレンで抽出し、抽出物を合わせ、そして溶媒を真空内で蒸発させてNMR及び質量スペクトル分析により同定した、さらに1.1gの表題生成物、73%の全体的な収率、mp 142−145℃を得る。
【0042】
実施例5
o−アミノフェニルシクロプロピルケトンの調製
【0043】
【化25】
【0044】
塩化メチレン及び二塩化エチレンの混合物中の1−(o−アニリノ)−4−クロロ−1−ブタノン塩酸塩(0.3g、1.3mmol)の溶液を10% NaOH(1.2g、3.0mmol)及び75%メチルトリブチルアンモニウムクロリド水(0.05g、0.2mmol)で処理し、50℃で5時間加熱し、そして室温まで冷却する。これらの相を分離し、そして水相を塩化メチレンで抽出する。有機抽出物を合わせ、水で洗浄し、そして真空内で濃縮してNMR及び質量スペクトル分析により同定した、白色の固体として表題生成物、0.14g、70%の収率、mp 46−48℃を得る。
【0045】
実施例6
1−(o−ニトロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−ブタノンの調製
【0046】
【化26】
【0047】
50mlの0.12N H2SO4中のHgO(0.21g、1.0mmol)の混合物を60℃に加熱し、25mlのテトラヒドロフラン中の4−(o−ニトロフェニル)−3−ブチン−1−オール(3.70g、19.4mmol)の溶液で10分間にわたって滴下して処理し、60℃で3時間保持し、25mlの0.12N H2SO4中に懸濁したさらなるHgO(0.84g、3.9mmol)で処理し、60℃で4時間保持し、室温まで冷却し、そして水で希釈する。得られた水性混合物をエーテルで抽出する。抽出物を合わせ、食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして真空内で濃縮して残留物を得る。この残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤として勾配1:1→2:1酢酸エチル:ヘキサン)により精製してNMR及び質量スペクトル分析により同定した、褐色の油状物として表題生成物、1.48g、37%の収率を得る。
【0048】
実施例7
1−(o−ニトロフェニル)−4−ブロモ−1−ブタノンの調製
【0049】
【化27】
【0050】
トルエン中の1−(o−ニトロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−ブタノン(1.33g、6.4mmol)及びCBr4(2.32g、7.0mmol)の混合物をトリフェニルホスフィン(2.50g、9.5mmol)で処理し、窒素下で撹拌しながら60℃で24時間加熱し、室温まで冷却し、そして水の上へ注ぐ。得られた水性混合物を酢酸エチルで抽出する。抽出物を合わせ、食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして真空内で濃縮して残留物を得る。この残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤として勾配1:4→1:2酢酸エチル:ヘキサン)により精製してNMR及び質量スペクトル分析により同定した、褐色の油状物として表題生成物、0.90g、52%の収率を得る。
【0051】
実施例8
o−ニトロフェニルシクロプロピルケトンの調製
【0052】
【化28】
【0053】
窒素下で乾式テトラヒドロフラン(THF)中の1−(o−ニトロフェニル)−4−ブロモ−1−ブタノン(0.75g、2.75mmol)の溶液を撹拌しながら−78℃まで冷却し、シクロヘキサン中2.21mlの1.5Mリチウムジイソプロピルアミド(LDA)(3.3mmol LDA)で注意深く処理し、−78℃で1時間保持し、0℃まで2時間温め、そして飽和NH4Cl溶液の上へ注ぐ。得られた混合物を酢酸エチルで抽出する。抽出物を合わせ、食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして真空内で濃縮して残留物を得る。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤として勾配15%→25%ヘキサン中の酢酸エチル)により精製してNMR及び質量スペクトル分析により同定された、黄色の油状物として表題生成物、0.34g、64%の収率を得る。
【0054】
本発明の特徴及び態様を示せば以下のとおりである。
【0055】
1. 式I、
【0056】
【化29】
【0057】
式中、Rは、H、CN、F、ホルミル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルコキシ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルチオ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルスルフィニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルカルボニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルコキシカルボニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アルキル)アミノ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アルキル)アミノカルボニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アルキル)アミノスルホニル、または2ないし6個の炭素原子及び1ないし3個の窒素、酸素もしくは硫黄原子を有し、そして場合によっては炭素原子上で一つもしくはそれより多いフッ素、C1−C4アルキルもしくはC1−C4ハロアルキル基で置換された複素環式環であり、
Xは、NO2またはNR1R2であり、
Zは、OH、Br、ClまたはOSO2R3であり、
R1及びR2は各々独立して、水素、ホルミル、アセチル、ハロアセチル、CO2R4または場合によっては芳香環上で1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたベンジルであり、そして、R3及びR4は各々独立して、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキルまたは場合によっては1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたフェニルであり、あるいは、
XがNR1R2である場合、その酸付加塩、の化合物。
【0058】
2. RがHである上記1に記載の化合物。
【0059】
3. XがNO2またはNH2である上記2に記載の化合物。
【0060】
4. ZがOHである上記2または3に記載の化合物。
【0061】
5. 触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒及び銅(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在下で、式III、
【0062】
【化30】
【0063】
式中、HalはCl、IまたはBrであり、そしてR及びXは式Iに対して定義されたようである、のハロベンゼンを少なくとも1モル当量の式IV、
【0064】
【化31】
【0065】
式中、Zは式Iに対して定義されたようである、のブチン化合物と反応させることを含んでなる式I、
【0066】
【化32】
【0067】
式中、Rは上記1において定義され、
Xは、NO2またはNR1R2であり、
Zは、OH、Br、ClまたはOSO2R3であり、
R1及びR2は各々独立して、水素、ホルミル、アセチル、ハロアセチル、CO2R4または場合によっては芳香環上で1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたベンジルであり、そして、R3及びR4は各々独立して、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキルまたは場合によっては1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたフェニルである、の化合物の製造方法。
【0068】
6. 触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒及び銅(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在下で、式III、
【0069】
【化33】
【0070】
式中、X及びRは上に定義されたようであり、そしてHalはCl、I、またはBrである、の化合物を少なくとも1モル当量の3−ブチン−1−オールと反応させて式Ia、
【0071】
【化34】
【0072】
式中、R及びXは上に定義される、の中間体を生じ、そして水及び水和剤の存在下で式Iaの中間体を水和させて所望する式IIの化合物を生じることを含んでなる、式II、
【0073】
【化35】
【0074】
式中、Rは上記1において定義され、
Xは、NO2またはNR1R2であり、
R1及びR2は各々独立して、水素、ホルミル、アセチル、ハロアセチル、CO2R4または場合によっては芳香環上で1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたベンジルであり、そして、R4は、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキルまたは場合によっては1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたフェニルである、の化合物の製造方法。
【0075】
7. 以下の工程、
a)触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒及び銅(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在下で、式III、
【0076】
【化36】
【0077】
式中、Rは上記1において定義され、
XはNO2またはNH2であり、そしてHalはCl、IまたはBrである、のハロベンゼンを少なくとも1モル当量の3−ブチン−1−オールと反応させて式Ia、
【0078】
【化37】
【0079】
式中、R及びXは上に定義される、のアライン合物を生じ、
b)該式Iaのアラインを水和剤と水和させて式II、
【0080】
【化38】
【0081】
式中、R及びXは上に定義される、の4−ヒドロキシ−(o−ニトロフェニル)ブタノンまたは4−ヒドロキシ−(o−アミノフェニル)ブタノンを生じ、
c)該4−ヒドロキシ−ブタノンをハロゲン化水素でハロゲン化して式V、
【0082】
【化39】
【0083】
式中、Rは上に定義され、
XはNO2またはNH2であり、そしてHalはCl、Br、IまたはFである、の4−ハロ−ブタノン化合物を生じ、
d)塩基及び相間移動触媒の存在下で、そして場合によっては溶媒の存在下で、該式Vの化合物を脱ハロゲン化水素化して式VI、
【0084】
【化40】
【0085】
式中、Rは上に定義され、そしてXはNH2またはNO2である、のo−ニトロフェニルシクロプロピルケトンまたはo−アミノフェニルシクロプロピルケトンを生じ、
e)XがNO2である場合、水素及び触媒の存在下で、場合によっては溶媒の存在下で、式VIの該o−ニトロフェニルシクロプロピルケトンを還元してXがNH2である式VIの対応するo−アミノフェニルシクロプロピルケトンを生じ、そして、
f)トリエチルアミン及び溶媒の存在下で、該式VIのo−アミノフェニルシクロプロピルケトンを式VIII、
【0086】
【化41】
【0087】
式中、A、R5及びR7は上に定義される、の2−アミノアリール化合物及びクロロスルホニルイソシアナートと反応させて所望する式VIIのスルファモイル尿素化合物を生じる、を含んでなる式VII、
【0088】
【化42】
【0089】
式中、Rは上記1において定義され、そして
Aは、NまたはCR6であり、
R5は、H、ハロゲン、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルコキシ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルチオ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルフィニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル、または各アルキル基が場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルアミノもしくはジ(C1−C4アルキル)アミノであり、
R6は、Hまたはハロゲンであり、そして、
R7は、水素、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルコキシ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルチオ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルフィニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル、または各アルキル基が場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルアミノもしくはジ(C1−C4アルキル)アミノである、の化合物の製造方法。
【0090】
8. パラジウム(II)触媒が塩化ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)であり、そして銅(I)触媒がヨウ化銅(I)であり、有機アミンがトリエチルアミンまたはジエチルアミンであり、そしてRがHであり、XがNO2またはNH2である式IIIの化合物を用いる、上記5、6または7に記載の方法。
【0091】
9. 水和剤がHgO、H2SO4またはNa2S、HClである上記6または7に記載の方法。
【0092】
10. AがCR6であり、R及びR6が各々Hであり、そしてR5及びR7が各々メトキシである式VIIの化合物を調製するための上記7に記載の方法。
Claims (4)
- 式I、
Xは、NO2またはNR1R2であり、
Zは、OH、Br、ClまたはOSO2R3であり、
R1及びR2は各々独立して、水素、ホルミル、アセチル、ハロアセチル、CO2R4または場合によっては芳香環上で1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたベンジルであり、そして、R3及びR4は各々独立して、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキルまたは場合によっては1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたフェニルであり、あるいは、
XがNR1R2である場合、その酸付加塩である、の化合物。 - 触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒及び銅(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在下で、式III、
Xは、NO2またはNR1R2であり、
Zは、OH、Br、ClまたはOSO2R3であり、
R1及びR2は各々独立して、水素、ホルミル、アセチル、ハロアセチル、CO2R4または場合によっては芳香環上で1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたベンジルであり、そして、R3及びR4は各々独立して、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキルまたは場合によっては1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたフェニルである、の化合物の製造方法。 - 触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒及び銅(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在下で、式III、
Xは、NO2またはNR1R2であり、
R1及びR2は各々独立して、水素、ホルミル、アセチル、ハロアセチル、CO2R4または場合によっては芳香環上で1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたベンジルであり、そして、R4は、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキルまたは場合によっては1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたフェニルである、の化合物の製造方法。 - 以下の工程、
a)触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒及び銅(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在下で、式III、
Xは、NO2またはNH2であり、そしてHalは、Cl、IまたはBrである、のハロベンゼンを少なくとも1モル当量の3−ブチン−1−オールと反応させて式Ia、
b)該式Iaのアラインを水和剤と水和させて式II、
c)該4−ヒドロキシ−ブタノンをハロゲン化水素でハロゲン化して式V、
XはNO2またはNH2であり、そしてHalはCl、Br、IまたはFである、の4−ハロ−ブタノン化合物を生じ、
d)塩基及び相間移動触媒の存在下で、そして場合によっては溶媒の存在下で、該式Vの化合物を脱ハロゲン化水素化して式VI、
e)XがNO2である場合、水素及び触媒の存在下で、場合によっては溶媒の存在下で、式VIの該o−ニトロフェニルシクロプロピルケトンを還元してXがNH2である式VIの対応するo−アミノフェニルシクロプロピルケトンを生じ、そして、
f)トリエチルアミン及び溶媒の存在下で、該式VIのo−アミノフェニルシクロプロピルケトンを式VIII、
Aは、NまたはCR6であり、
R5は、H、ハロゲン、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルコキシ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルチオ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルフィニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル、または各アルキル基が場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルアミノもしくはジ(C1−C4アルキル)アミノであり、
R6は、Hまたはハロゲンであり、そして、
R7は、水素、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルコキシ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルチオ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルフィニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル、または各アルキル基が場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルアミノもしくはジ(C1−C4アルキル)アミノである、の化合物の製造方法。
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