JPH10245367A - アライン中間体及びその製造方法 - Google Patents

アライン中間体及びその製造方法

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JPH10245367A
JPH10245367A JP9366144A JP36614497A JPH10245367A JP H10245367 A JPH10245367 A JP H10245367A JP 9366144 A JP9366144 A JP 9366144A JP 36614497 A JP36614497 A JP 36614497A JP H10245367 A JPH10245367 A JP H10245367A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除草剤化合物の製造において有用なハロベン
ゼン−3−ブチン−1−オール誘導体及びその製造法。 【解決手段】 式1、 【化1】 のアライン中間体が提供される。パラジウム触媒を用い
る3−ブチン−1−オールと−ハロニトロベンゼンま
たは−ハロアニリンの結合による式Iの中間体の製造
方法も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】除草剤のスルファモイル尿素化合物は、
WO第95/29902号、EP第661,276号、
WO第95/29167号及びU.S.第4,622,
065号に記述されている。特に効力があり、そして非
常に穀草選択的なスルファモイル尿素除草剤は、米国特
許第5,009,699号の主題である。この薬剤は、
穀物の存在下で様々な雑草種を選択的に制御するため
に、そして特に移植したまたは水稲(paddy ri
ce)の存在下で広葉の雑草及びスゲを制御するために
特に有用である。従って、除草剤のスルファモイル尿素
及び特に穀草選択的なスルファモイル尿素の代わりの有
効な費用効率の高い製造方法が、引き続いた関心事であ
る。
【0002】−アミノフェニルシクロプロピルケト
ン、−ニトロフェニルシクロプロピルケトン、4−ハ
ロ−−ニトロブチロフェノン及び4−ハロ−−アミ
ノブチロフェノンのような上記の除草剤及び穀草選択的
除草剤、1−{[−(シクロプロピルカルボニル)フ
ェニル]スルファモイル}−3−(4,6−ジメトキシ
−2−ピリミジニル)尿素の製造におけるある種の重要
な中間体が、米国特許第5,362,911号、第5,
364,968号、第5,405,998号及び第5,
414,136号に記述されている。しかしながら、容
易に入手できる無毒の開始物質からこれらの重要な中間
体のアルキル及びシクロアルキルフェニルケトン並びに
これらの誘導体を調製するための代わりのそして有効な
方法がなお求められている。
【0003】
【発明の構成】本発明は、式I、
【0004】
【化15】
【0005】式中、Rは、H、CN、F、ホルミル、場
合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1
−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3
ルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニ
ル基で置換されたC1−C4アルキル、場合によっては一
つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキ
シ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィ
ニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換され
たC1−C4アルコキシ、場合によっては一つもしくはそ
れより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3
ルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC
1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アル
キルチオ、場合によっては一つもしくはそれより多いハ
ロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、
1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキ
ルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルスルフィ
ニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲ
ン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1
−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキル
スルホニル基で置換されたC1−C4アルキルスルホニ
ル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲ
ン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1
−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキル
スルホニル基で置換されたC1−C4アルキルカルボニ
ル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン
もしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4
ルコキシカルボニル、場合によっては一つもしくはそれ
より多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換
されたジ(C1−C4アルキル)アミノ、場合によっては
一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3
ルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アルキル)アミノ
カルボニル、場合によっては一つもしくはそれより多い
ハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたジ
(C1−C4アルキル)アミノスルホニル、または2ない
し6個の炭素原子及び1ないし3個の窒素、酸素もしく
は硫黄原子を有し、そして場合によっては炭素原子上で
一つもしくはそれより多いフッ素、C1−C4アルキルも
しくはC1−C4ハロアルキル基で置換された複素環式環
であり、Xは、NO2またはNR12であり、Zは、O
H、Br、ClまたはOSO23であり、R1及びR2
各々独立して、水素、ホルミル、アセチル、ハロアセチ
ル、CO 24または場合によっては芳香環上で1ないし
3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1
−C3アルコキシ基で置換されたベンジルであり、そし
て、R3及びR4は各々独立して、C1−C6アルキル、C
1−C6ハロアルキルまたは場合によっては1ないし3個
のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3
アルコキシ基で置換されたフェニルであり、あるいは、
XがNR12である場合、その酸付加塩、のアライン化
合物を提供する。
【0006】パラジウムが触媒する3−ブチン−1−オ
ールと−ハロニトロベンゼンまたは−ハロアニリン
の結合による式Iの化合物の製造方法も提供される。
【0007】式Iのアライン化合物は、スルファモイル
尿素除草剤の製造における中間体として有用である。
【0008】
【発明の具体的な説明】スルファモイル尿素誘導体は除
草剤として有用であり、特に、1−{[−(シクロプ
ロピルカルボニル)フェニル]スルファモイル}−3−
(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)尿素は、重
要な穀物選択性を有する効力のある環境に優しい除草剤
である。この特有の除草剤の製造における重要な中間体
は、1−(−アニリノ)−4−ハロ−1−ブタノンで
ある。この重要な中間体を対応する−ニトロベンゼン
前駆物質から、または代わりに4−ヒドロキシ−アニリ
ノ−もしくは4−ヒドロキシ−ニトロベンゼン−1−ブ
タノン前駆物質から得ることができる。
【0009】今回、式I、
【0010】
【化16】
【0011】式中、Rは、H、NH2、CN、NO2
F、ホルミル、場合によっては一つもしくはそれより多
いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチ
オ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3
ルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキル、場
合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1
−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3
ルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニ
ル基で置換されたC1−C4アルコキシ、場合によっては
一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキ
シ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィ
ニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換され
たC1−C4アルキルチオ、場合によっては一つもしくは
それより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3
アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくは
1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4
ルキルスルフィニル、場合によっては一つもしくはそれ
より多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アル
キルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1
−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アル
キルスルホニル、場合によっては一つもしくはそれより
多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキル
チオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3
アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルカ
ルボニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハ
ロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1
−C4アルコキシカルボニル、場合によっては一つもし
くはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ
基で置換されたジ(C1−C4アルキル)アミノ、場合に
よっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC
1−C3アルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アルキ
ル)アミノカルボニル、場合によっては一つもしくはそ
れより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置
換されたジ(C1−C4アルキル)アミノスルホニル、ま
たは2ないし6個の炭素原子及び1ないし3個の窒素、
酸素もしくは硫黄原子を有し、そして場合によっては炭
素原子上で一つもしくはそれより多いフッ素、C1−C4
アルキルもしくはC1−C4ハロアルキル基で置換された
複素環式環であり、Xは、NO2またはNR12であ
り、Zは、OH、Br、ClまたはOSO23であり、
1及びR2は各々独立して、水素、ホルミル、アセチ
ル、ハロアセチル、CO24または場合によっては芳香
環上で1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキ
ルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたベンジル
であり、そして、R3及びR4は各々独立して、C1−C6
アルキル、C1−C6ハロアルキルまたは場合によっては
1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもし
くはC1−C3アルコキシ基で置換されたフェニルであ
り、あるいは、XがNR12である場合、その酸付加
塩、のアライン化合物がスルファモイル尿素除草剤の製
造において重要な4−ハロまたは4−ヒドロキシ−
置換されたベンゼン−ブタノン中間体の調製に有用であ
ることが見いだされた。
【0012】ハロアセチルという用語は、同じまたは異
なることができる1ないし3個のハロゲン原子で置換さ
れたアセチル基を表す。このハロアセチルの定義に用い
たハロゲンという用語は、Cl、Br、IまたはFを表
す。
【0013】式Iの好ましい化合物は、RがHであり、
ZがOHであり、そしてR1及びR2が各々独立してHで
あるものである。
【0014】都合よく、式IIIの−ハロベンゼン、好
ましくは−ヨードベンゼンまたは−ブロモベンゼン
及び式IVのアルキン、好ましくは3−ブチン−1−オー
ルのような容易に入手できる無毒の開始物質から式Iの
アライン化合物を調製することができる。本発明の方法
により、触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒及び銅
(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在下で、
式IIIの−ハロベンゼン、好ましくは−ヨードアニ
リンまたは−ブロモアニリンを少なくとも1モル等量
の式IVのアルキン、好ましくは3−ブチン−1−オール
と反応させることができる。この反応は流れ図Iに例示
され、図中、HalはI、ClまたはBrであり、そし
てR、X及びZは上に定義される。
【0015】
【化17】
【0016】本発明の方法における使用のために適した
有機アミンは、トリエチルアミン、ジエチルアミン、ト
リブチルアミン、ジイソプロピルアミンなどのような製
造方法において一般的に用いられるあらゆるものであ
り、好ましくはトリエチルアミンである。
【0017】パラジウム触媒は、塩化ビス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(II)、酢酸パラジウム(I
I)、塩化パラジウム(II)などのようなパラジウム金
属が二価で存在するあらゆる既知の触媒であることがで
き、好ましくは塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(II)である。同様に、銅触媒は、ハロゲン化
銅(I)のような銅金属が一価で存在するあらゆる既知
の触媒であることができ、好ましくはヨウ化銅(I)で
ある。
【0018】都合よく、本発明のアライン化合物をスル
ファモイル尿素除草剤の製造に必須である重要な4−ハ
ロまたは4−ヒドロキシ−−置換されたベンゼン−ブ
タノン中間体に容易に転化することができる。本発明の
一つの態様において、Zがヒドロキシである式Iの化合
物を所望する式IIの4−ヒドロキシフェニルブタノンに
単一の水和工程で転化することができ、または好ましく
は、所望する式IIの化合物を単一の切れ目のないもしく
は連続的な工程で調製することができる。
【0019】本発明の方法の一つの態様により、触媒的
に有効量のパラジウム(II)触媒及び銅(I)触媒の存
在下で、そして有機アミンの存在下で、式IIIの−ハ
ロベンゼンを少なくとも1モル当量の3−ブチン−1−
オールと反応させて式Iaのアライン中間体を生じるこ
とができ、そして場合によっては高い温度で、式Iaの
中間体を水和剤及び水で水和させて所望する式IIの化合
物を生じることができる。この反応順序は流れ図IIに示
され、図中、HalはI、ClまたはBrを表し、そし
てR及びXは式Iに対して上に記述したようであるる。
【0020】
【化18】
【0021】使用するために適した水和剤は、HgO、
2SO4、Na2S、HClなどのような当該技術分野
において一般的に知られているものであることができ
る。
【0022】本発明の方法を室温で行うことができるけ
れども、上昇した温度は反応時間を減少することができ
ると理解される。しかしながら、過度に高い温度は、反
応物もしくは生成物の分解または不適切な副反応の促進
のような不都合な効果を有する可能性がある。適当な反
応温度は約0℃から110℃まで、好ましくは約25℃
ないし90℃である。
【0023】ヒドロキシ部分をハロゲンで置換すること
により式IIの化合物を対応するシクロプロピルケトンに
転化することができ、例えば、式IIのブタノンをハロゲ
ン化水素と反応させることにより式Vの対応する4−ハ
ロブタノンを生じ、そして得られたハロブタノンを脱ハ
ロゲン化水素化(dehydrohalogenati
ng)して所望する式VIのシクロプロピル生成物を生じ
る。この反応順序は、流れ図IIIに示される。
【0024】
【化19】
【0025】Rが水素である式Vの化合物を対応する式
VIの化合物へ転化する方法は、U.S.第5,362,
911号に記述されている。Rが水素であり、そしてX
がNH2である式VIのシクロプロピルケトンを穀草選択
的除草剤のスルファモイル尿素に転化する方法は、U.
S.第5,008,699号に記述されている。同様
に、Rが水素であり、XがNO2である式VIのシクロプ
ロピルケトンを穀草選択的除草剤のスルファモイル尿素
に転化する方法は、U.S.第5,364,968号に
記述されている。式Vの一般的なフェニルケトンをそれ
らの対応するスルファモイル尿素除草剤生成物に転化す
る方法は、WO第95/29902号、EP第661,
276号、WO第95/29167号及びU.S.第
4,622,065号に記述されている。
【0026】本発明の別の態様により、触媒的に有効量
のパラジウム(II)触媒及び銅(I)触媒の存在下で、
そして有機アミンの存在下で、式IIIのハロベンゼンを
3−ブチン−1−オールと反応させて式Iaのアライン
中間体を生じることができる。次に、式Iaのアライン
を水和剤と水和させて式IIの4−ヒドロキシフェニルブ
タノンを生じることができる。式IIのブタノンをハロゲ
ン化水素でハロゲン化して式Vの対応する4−ハロ化合
物を生じることができ、次にこれを脱ハロゲン化水素化
して式VIのシクロプロピルフェニルケトンを生じること
ができる。式VIの化合物が、XがNH2である化合物で
ある場合、該化合物をトリエチルアミン及び溶媒の存在
下で式VIIIの2−アミノアリール化合物及びクロロスル
ホニルイソシアナートと反応させて所望する式VIIの除
草剤生成物を生じることができる。この反応順序は流れ
図IVに示され、図中、HaloはCl、Br、Iまたは
Fを表し、Aは、NまたはCR6であり、R5は、H、ハ
ロゲン、場合によっては一つもしくはそれより多いハロ
ゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1
4アルキル、場合によっては一つもしくはそれより多
いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換された
1−C4アルコキシ、場合によっては一つもしくはそれ
より多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換
されたC1−C4アルキルチオ、場合によっては一つもし
くはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ
基で置換されたC1−C4アルキルスルフィニル、場合に
よっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC
1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスル
ホニル、または各アルキル基が場合によっては一つもし
くはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ
基で置換されたC1−C4アルキルアミノもしくはジ(C
1−C4アルキル)アミノであり、R6は、Hまたはハロ
ゲンであり、そして、R7は、水素、場合によっては一
つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アル
コキシ基で置換されたC1−C4アルキル、場合によって
は一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3
アルコキシ基で置換されたC1−C4アルコキシ、場合に
よっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC
1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルチ
オ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン
もしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4
ルキルスルフィニル、場合によっては一つもしくはそれ
より多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換
されたC1−C4アルキルスルホニル、または各アルキル
基が場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン
もしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4
ルキルアミノもしくはジ(C1−C4アルキル)アミノで
ある。
【0027】
【化20】
【0028】XがNO2またはNR12であり、そして
12のいずれかまたは両方が水素以外である式II、V
またはVIの化合物をそれぞれ触媒還元または加水分解技
術により対応するアニリン類似体に転化することができ
ると理解される。例えば、式II、VまたはVIの化合物に
対してXがNO2である場合、該化合物を触媒の存在下
で、場合によっては溶媒の存在下で水素ガスで還元して
XがNH2である式II、VまたはVIの対応する化合物を
生じることができる。同様に既知の加水分解法を用い
て、XがNR12であり、そしてR1及びR2のいずれか
一つまたは両方が水素以外である式II、VまたはVIの化
合物を加水分解してXがNH2である式II、VまたはVI
の対応する化合物を生じることができる。
【0029】本発明のより明確な理解のために、次の実
施例が以下に述べられる。これらの実施例は単に実例で
あり、そしていかなるようにも本発明の範囲または根底
にある原理を制限しないと理解される。実際、本明細書
に示し、そして記述したものに加えて本発明の様々な修
正が、以下の実施例及び上の記述から当該技術分野の熟
練者に明白となる。そのような修正も付加した請求項の
範囲内に入ると考えられる。
【0030】NMRという用語は、核磁気共鳴を表す。
【0031】
【実施例】実施例1 4−(o−アニリノ)−3−ブチン−1−オールの調製
【0032】
【化21】
【0033】窒素下で、640mlのトリエチルアミン
中の−ヨードアニリン(35.0g、0.16mo
l)の溶液を塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(II)(2.24g、0.0032mol)、3
−ブチン−1−オール(16.8g、0.24mol)
及びヨウ化銅(I)(0.3g、0.0016mol)
で連続して処理し、4.5時間撹拌し、そして濾過す
る。濾過ケークをトルエンで洗浄し、そして濾過液を合
わせ、真空内で濃縮して黒っぽい油状の残留物を得る。
この残留物を塩化メチレンに溶解し、水で洗浄し、そし
てシリカゲルパッドを通して濾過する。濾過液を真空内
で濃縮してNMR及び質量スペクトル分析により同定し
た、黒っぽい油状物として表題生成物、25.2g、9
8%の収率を得る。
【0034】実施例2 4−(o−ニトロフェニル)−3−ブチン−1−オール
の調製
【0035】
【化22】
【0036】窒素下で、160mlのトリエチルアミン
中の−ブロモニトロベンゼン(8.1g、0.04m
ol)の溶液を塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(II)(0.28g、0.4mmol)、3−
ブチン−1−オール(2.81g、0.04mol)及
びヨウ化銅(I)(0.15g、0.8mmol)で連
続して処理し、約16時間撹拌し、そして濾過する。濾
過ケークをトルエンで洗浄する。濾過液を合わせ、そし
て真空内で濃縮してNMR及び質量スペクトル分析によ
り同定した、黒っぽい油状物として表題生成物、6.0
g、78.5%の収率を得る。実施例3 4−ヒドロキシ−(o−アニリノ)−1−ブタノンの調
【0037】
【化23】
【0038】1.8Lのメタノール中の4−(−アニ
リノ)−3−ブチン−1−オール(28g、90%純
度、0.155mol)の溶液を1.35kgの硫化ナ
トリウム水(0.186mol)及び176gの希HC
l(0.46mol)で連続して処理し、還流で9.4
時間加熱し、室温まで冷却し、そしてceliteを通
して濾過する。濾過液を真空内で濃縮し、そして濃縮物
を塩化メチレンで抽出する。抽出物を合わせ、水で洗浄
し、そしてシリカゲルパッドを通して濾過する。濾過液
を真空内で濃縮してNMR及び質量スペクトル分析によ
り同定した、淡い橙色の固体として表題生成物、16.
6g、54.8%の収率を得る。
【0039】実施例4 1−(o−アニリノ)−4−クロロ−1−ブタノン塩酸
塩の調製
【0040】
【化24】
【0041】1−(−アニリノ)−4−ヒドロキシ−
1−ブタノン(9.3g、5.1mmol)、26ml
の水及び90mlの37% HCLの混合物を還流温度
で6.5時間加熱し、室温まで冷却し、そして濾過す
る。濾過ケークを乾燥して白色の固体として表題化合
物、8.0gを得る。濾過液を塩化メチレンで抽出し、
抽出物を合わせ、そして溶媒を真空内で蒸発させてNM
R及び質量スペクトル分析により同定した、さらに1.
1gの表題生成物、73%の全体的な収率、mp142
−145℃を得る。
【0042】実施例5 o−アミノフェニルシクロプロピルケトンの調製
【0043】
【化25】
【0044】塩化メチレン及び二塩化エチレンの混合物
中の1−(−アニリノ)−4−クロロ−1−ブタノン
塩酸塩(0.3g、1.3mmol)の溶液を10%
NaOH(1.2g、3.0mmol)及び75%メチ
ルトリブチルアンモニウムクロリド水(0.05g、
0.2mmol)で処理し、50℃で5時間加熱し、そ
して室温まで冷却する。これらの相を分離し、そして水
相を塩化メチレンで抽出する。有機抽出物を合わせ、水
で洗浄し、そして真空内で濃縮してNMR及び質量スペ
クトル分析により同定した、白色の固体として表題生成
物、0.14g、70%の収率、mp 46−48℃を
得る。
【0045】実施例6 1−(o−ニトロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−ブ
タノンの調製
【0046】
【化26】
【0047】50mlの0.12N H2SO4中のHg
O(0.21g、1.0mmol)の混合物を60℃に
加熱し、25mlのテトラヒドロフラン中の4−(
ニトロフェニル)−3−ブチン−1−オール(3.70
g、19.4mmol)の溶液で10分間にわたって滴
下して処理し、60℃で3時間保持し、25mlの0.
12N H2SO4中に懸濁したさらなるHgO(0.8
4g、3.9mmol)で処理し、60℃で4時間保持
し、室温まで冷却し、そして水で希釈する。得られた水
性混合物をエーテルで抽出する。抽出物を合わせ、食塩
水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして真空内で濃
縮して残留物を得る。この残留物をフラッシュカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤として勾配1:
1→2:1酢酸エチル:ヘキサン)により精製してNM
R及び質量スペクトル分析により同定した、褐色の油状
物として表題生成物、1.48g、37%の収率を得
る。
【0048】実施例7 1−(o−ニトロフェニル)−4−ブロモ−1−ブタノ
ンの調製
【0049】
【化27】
【0050】トルエン中の1−(−ニトロフェニル)
−4−ヒドロキシ−1−ブタノン(1.33g、6.4
mmol)及びCBr4(2.32g、7.0mmo
l)の混合物をトリフェニルホスフィン(2.50g、
9.5mmol)で処理し、窒素下で撹拌しながら60
℃で24時間加熱し、室温まで冷却し、そして水の上へ
注ぐ。得られた水性混合物を酢酸エチルで抽出する。抽
出物を合わせ、食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥
し、そして真空内で濃縮して残留物を得る。この残留物
をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、
溶離剤として勾配1:4→1:2酢酸エチル:ヘキサ
ン)により精製してNMR及び質量スペクトル分析によ
り同定した、褐色の油状物として表題生成物、0.90
g、52%の収率を得る。
【0051】実施例8 o−ニトロフェニルシクロプロピルケトンの調製
【0052】
【化28】
【0053】窒素下で乾式テトラヒドロフラン(TH
F)中の1−(−ニトロフェニル)−4−ブロモ−1
−ブタノン(0.75g、2.75mmol)の溶液を
撹拌しながら−78℃まで冷却し、シクロヘキサン中
2.21mlの1.5Mリチウムジイソプロピルアミド
(LDA)(3.3mmol LDA)で注意深く処理
し、−78℃で1時間保持し、0℃まで2時間温め、そ
して飽和NH4Cl溶液の上へ注ぐ。得られた混合物を
酢酸エチルで抽出する。抽出物を合わせ、食塩水で洗浄
し、Na2SO4上で乾燥し、そして真空内で濃縮して残
留物を得る。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、溶離剤として勾配15%→25%ヘ
キサン中の酢酸エチル)により精製してNMR及び質量
スペクトル分析により同定された、黄色の油状物として
表題生成物、0.34g、64%の収率を得る。
【0054】本発明の特徴及び態様を示せば以下のとお
りである。
【0055】1. 式I、
【0056】
【化29】
【0057】式中、Rは、H、CN、F、ホルミル、場
合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1
−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3
ルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニ
ル基で置換されたC1−C4アルキル、場合によっては一
つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキ
シ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィ
ニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換され
たC1−C4アルコキシ、場合によっては一つもしくはそ
れより多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3
ルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC
1−C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アル
キルチオ、場合によっては一つもしくはそれより多いハ
ロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、
1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキ
ルスルホニル基で置換されたC1−C4アルキルスルフィ
ニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲ
ン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1
−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキル
スルホニル基で置換されたC1−C4アルキルスルホニ
ル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲ
ン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1
−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキル
スルホニル基で置換されたC1−C4アルキルカルボニ
ル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン
もしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4
ルコキシカルボニル、場合によっては一つもしくはそれ
より多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換
されたジ(C1−C4アルキル)アミノ、場合によっては
一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3
ルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アルキル)アミノ
カルボニル、場合によっては一つもしくはそれより多い
ハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたジ
(C1−C4アルキル)アミノスルホニル、または2ない
し6個の炭素原子及び1ないし3個の窒素、酸素もしく
は硫黄原子を有し、そして場合によっては炭素原子上で
一つもしくはそれより多いフッ素、C1−C4アルキルも
しくはC1−C4ハロアルキル基で置換された複素環式環
であり、Xは、NO2またはNR12であり、Zは、O
H、Br、ClまたはOSO23であり、R1及びR2
各々独立して、水素、ホルミル、アセチル、ハロアセチ
ル、CO24または場合によっては芳香環上で1ないし
3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1
−C3アルコキシ基で置換されたベンジルであり、そし
て、R3及びR4は各々独立して、C1−C6アルキル、C
1−C6ハロアルキルまたは場合によっては1ないし3個
のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3
アルコキシ基で置換されたフェニルであり、あるいは、
XがNR12である場合、その酸付加塩、の化合物。
【0058】2. RがHである上記1に記載の化合
物。
【0059】3. XがNO2またはNH2である上記2
に記載の化合物。
【0060】4. ZがOHである上記2または3に記
載の化合物。
【0061】5. 触媒的に有効量のパラジウム(II)
触媒及び銅(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの
存在下で、式III、
【0062】
【化30】
【0063】式中、HalはCl、IまたはBrであ
り、そしてR及びXは式Iに対して定義されたようであ
る、のハロベンゼンを少なくとも1モル当量の式IV、
【0064】
【化31】
【0065】式中、Zは式Iに対して定義されたようで
ある、のブチン化合物と反応させることを含んでなる式
I、
【0066】
【化32】
【0067】式中、Rは上記1において定義され、X
は、NO2またはNR12であり、Zは、OH、Br、
ClまたはOSO23であり、R1及びR2は各々独立し
て、水素、ホルミル、アセチル、ハロアセチル、CO2
4または場合によっては芳香環上で1ないし3個のフ
ッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アル
コキシ基で置換されたベンジルであり、そして、R3
びR4は各々独立して、C1−C6アルキル、C1−C6
ロアルキルまたは場合によっては1ないし3個のフッ
素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3アルコ
キシ基で置換されたフェニルである、の化合物の製造方
法。
【0068】6. 触媒的に有効量のパラジウム(II)
触媒及び銅(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの
存在下で、式III、
【0069】
【化33】
【0070】式中、X及びRは上に定義されたようであ
り、そしてHalはCl、I、またはBrである、の化
合物を少なくとも1モル当量の3−ブチン−1−オール
と反応させて式Ia、
【0071】
【化34】
【0072】式中、R及びXは上に定義される、の中間
体を生じ、そして水及び水和剤の存在下で式Iaの中間
体を水和させて所望する式IIの化合物を生じることを含
んでなる、式II、
【0073】
【化35】
【0074】式中、Rは上記1において定義され、X
は、NO2またはNR12であり、R1及びR2は各々独
立して、水素、ホルミル、アセチル、ハロアセチル、C
24または場合によっては芳香環上で1ないし3個の
フッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3
ルコキシ基で置換されたベンジルであり、そして、R4
は、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキルまたは場
合によっては1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3
アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたフ
ェニルである、の化合物の製造方法。
【0075】7. 以下の工程、 a)触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒及び銅
(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在下で、
式III、
【0076】
【化36】
【0077】式中、Rは上記1において定義され、Xは
NO2またはNH2であり、そしてHalはCl、Iまた
はBrである、のハロベンゼンを少なくとも1モル当量
の3−ブチン−1−オールと反応させて式Ia、
【0078】
【化37】
【0079】式中、R及びXは上に定義される、のアラ
イン合物を生じ、 b)該式Iaのアラインを水和剤と水和させて式II、
【0080】
【化38】
【0081】式中、R及びXは上に定義される、の4−
ヒドロキシ−(−ニトロフェニル)ブタノンまたは4
−ヒドロキシ−(−アミノフェニル)ブタノンを生
じ、 c)該4−ヒドロキシ−ブタノンをハロゲン化水素でハ
ロゲン化して式V、
【0082】
【化39】
【0083】式中、Rは上に定義され、XはNO2また
はNH2であり、そしてHalはCl、Br、Iまたは
Fである、の4−ハロ−ブタノン化合物を生じ、 d)塩基及び相間移動触媒の存在下で、そして場合によ
っては溶媒の存在下で、該式Vの化合物を脱ハロゲン化
水素化して式VI、
【0084】
【化40】
【0085】式中、Rは上に定義され、そしてXはNH
2またはNO2である、の−ニトロフェニルシクロプロ
ピルケトンまたは−アミノフェニルシクロプロピルケ
トンを生じ、 e)XがNO2である場合、水素及び触媒の存在下で、
場合によっては溶媒の存在下で、式VIの該−ニトロフ
ェニルシクロプロピルケトンを還元してXがNH2であ
る式VIの対応する−アミノフェニルシクロプロピルケ
トンを生じ、そして、 f)トリエチルアミン及び溶媒の存在下で、該式VIの
−アミノフェニルシクロプロピルケトンを式VIII、
【0086】
【化41】
【0087】式中、A、R5及びR7は上に定義される、
の2−アミノアリール化合物及びクロロスルホニルイソ
シアナートと反応させて所望する式VIIのスルファモイ
ル尿素化合物を生じる、を含んでなる式VII、
【0088】
【化42】
【0089】式中、Rは上記1において定義され、そし
てAは、NまたはCR6であり、R5は、H、ハロゲン、
場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもし
くはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキ
ル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロゲン
もしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4
ルコキシ、場合によっては一つもしくはそれより多いハ
ロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1
−C4アルキルチオ、場合によっては一つもしくはそれ
より多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換
されたC1−C4アルキルスルフィニル、場合によっては
一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3
ルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル、
または各アルキル基が場合によっては一つもしくはそれ
より多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換
されたC1−C4アルキルアミノもしくはジ(C1−C4
ルキル)アミノであり、R6は、Hまたはハロゲンであ
り、そして、R7は、水素、場合によっては一つもしく
はそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基
で置換されたC1−C4アルキル、場合によっては一つも
しくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキ
シ基で置換されたC1−C4アルコキシ、場合によっては
一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3
ルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルチオ、場合に
よっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC
1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスル
フィニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハ
ロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1
−C4アルキルスルホニル、または各アルキル基が場合
によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくは
1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルア
ミノもしくはジ(C1−C4アルキル)アミノである、の
化合物の製造方法。
【0090】8. パラジウム(II)触媒が塩化ビス
(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)であ
り、そして銅(I)触媒がヨウ化銅(I)であり、有機
アミンがトリエチルアミンまたはジエチルアミンであ
り、そしてRがHであり、XがNO2またはNH2である
式IIIの化合物を用いる、上記5、6または7に記載の
方法。
【0091】9. 水和剤がHgO、H2SO4またはN
2S、HClである上記6または7に記載の方法。
【0092】10. AがCR6であり、R及びR6が各
々Hであり、そしてR5及びR7が各々メトキシである式
VIIの化合物を調製するための上記7に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 ケネス・アルフレツド・マーテイン・クレ マー アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08648 ローレンスビル・クレイブンレイン79

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I、 【化1】 式中、Rは、H、CN、F、ホルミル、場合によっては
    一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコキ
    シ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィ
    ニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換され
    たC1−C4アルキル、場合によっては一つもしくはそれ
    より多いハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アル
    キルチオ、C1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1
    −C3アルキルスルホニル基で置換されたC1−C4アル
    コキシ、場合によっては一つもしくはそれより多いハロ
    ゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C
    1−C3アルキルスルフィニルもしくはC1−C3アルキル
    スルホニル基で置換されたC1−C4アルキルチオ、場合
    によっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1
    3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アル
    キルスルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル
    基で置換されたC1−C4アルキルスルフィニル、場合に
    よっては一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3
    アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキル
    スルフィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で
    置換されたC1−C4アルキルスルホニル、場合によって
    は一つもしくはそれより多いハロゲン、C1−C3アルコ
    キシ、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフ
    ィニルもしくはC1−C3アルキルスルホニル基で置換さ
    れたC1−C4アルキルカルボニル、場合によっては一つ
    もしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコ
    キシ基で置換されたC1−C4アルコキシカルボニル、場
    合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしく
    はC1−C3アルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アル
    キル)アミノ、場合によっては一つもしくはそれより多
    いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換された
    ジ(C1−C4アルキル)アミノカルボニル、場合によっ
    ては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1
    3アルコキシ基で置換されたジ(C1−C4アルキル)
    アミノスルホニル、または2ないし6個の炭素原子及び
    1ないし3個の窒素、酸素もしくは硫黄原子を有し、そ
    して場合によっては炭素原子上で一つもしくはそれより
    多いフッ素、C1−C4アルキルもしくはC1−C4ハロア
    ルキル基で置換された複素環式環であり、 Xは、NO2またはNR12であり、 Zは、OH、Br、ClまたはOSO23であり、 R1及びR2は各々独立して、水素、ホルミル、アセチ
    ル、ハロアセチル、CO24または場合によっては芳香
    環上で1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキ
    ルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたベンジル
    であり、そして、 R3及びR4は各々独立して、C1−C6アルキル、C1
    6ハロアルキルまたは場合によっては1ないし3個の
    フッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3
    ルコキシ基で置換されたフェニルであり、あるいは、 XがNR12である場合、その酸付加塩である、の化合
    物。
  2. 【請求項2】 触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒
    及び銅(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在
    下で、式III、 【化2】 式中、HalはCl、IまたはBrであり、そしてR及
    びXは式Iに対して定義されるとおりである、のハロベ
    ンゼンを少なくとも1モル当量の式IV、 【化3】 式中、Zは式Iに対して定義されるとおりである、のブ
    チン化合物と反応させることを含んでなる式I、 【化4】 式中、Rは請求項1において定義され、 Xは、NO2またはNR12であり、 Zは、OH、Br、ClまたはOSO23であり、 R1及びR2は各々独立して、水素、ホルミル、アセチ
    ル、ハロアセチル、CO24または場合によっては芳香
    環上で1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキ
    ルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたベンジル
    であり、そして、 R3及びR4は各々独立して、C1−C6アルキル、C1
    6ハロアルキルまたは場合によっては1ないし3個の
    フッ素、ニトロ、C1−C3アルキルもしくはC1−C3
    ルコキシ基で置換されたフェニルである、の化合物の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒
    及び銅(I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在
    下で、式III、 【化5】 式中、X及びRは上に定義されるとおりであり、そして
    HalはCl、IまたはBrである、の化合物を少なく
    とも1モル当量の3−ブチン−1−オールと反応させて
    式Ia、 【化6】 式中、R及びXは上に定義される、の中間体を生じ、そ
    して水及び水和剤の存在下で式Iaの中間体を水和させ
    て所望する式IIの化合物を生じることを含んでなる、式
    II、 【化7】 式中、Rは請求項1において定義され、 Xは、NO2またはNR12であり、 R1及びR2は各々独立して、水素、ホルミル、アセチ
    ル、ハロアセチル、CO24または場合によっては芳香
    環上で1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1−C3アルキ
    ルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたベンジル
    であり、そして、 R4は、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキルまた
    は場合によっては1ないし3個のフッ素、ニトロ、C1
    −C3アルキルもしくはC1−C3アルコキシ基で置換さ
    れたフェニルである、の化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 以下の工程、 a)触媒的に有効量のパラジウム(II)触媒及び銅
    (I)触媒の存在下で、そして有機アミンの存在下で、
    式III、 【化8】 式中、Rは請求項1において定義され、 Xは、NO2またはNH2であり、そしてHalは、C
    l、IまたはBrである、のハロベンゼンを少なくとも
    1モル当量の3−ブチン−1−オールと反応させて式I
    a、 【化9】 式中、R及びXは上に定義される、のアライン合物を生
    じ、 b)該式Iaのアラインを水和剤と水和させて式II、 【化10】 式中、R及びXは上に定義される、の4−ヒドロキシ−
    −ニトロフェニル)ブタノンまたは4−ヒドロキシ
    −(−アミノフェニル)ブタノンを生じ、 c)該4−ヒドロキシ−ブタノンをハロゲン化水素でハ
    ロゲン化して式V、 【化11】 式中、Rは上に定義され、 XはNO2またはNH2であり、そしてHalはCl、B
    r、IまたはFである、の4−ハロ−ブタノン化合物を
    生じ、 d)塩基及び相間移動触媒の存在下で、そして場合によ
    っては溶媒の存在下で、該式Vの化合物を脱ハロゲン化
    水素化して式VI、 【化12】 式中、Rは上に定義され、そしてXはNH2またはNO2
    である、の−ニトロフェニルシクロプロピルケトンま
    たは−アミノフェニルシクロプロピルケトンを生じ、 e)XがNO2である場合、水素及び触媒の存在下で、
    場合によっては溶媒の存在下で、式VIの該−ニトロフ
    ェニルシクロプロピルケトンを還元してXがNH2であ
    る式VIの対応する−アミノフェニルシクロプロピルケ
    トンを生じ、そして、 f)トリエチルアミン及び溶媒の存在下で、該式VIの
    −アミノフェニルシクロプロピルケトンを式VIII、 【化13】 式中、A、R5及びR7は上に定義される、の2−アミノ
    アリール化合物及びクロロスルホニルイソシアナートと
    反応させて所望する式VIIのスルファモイル尿素化合物
    を生じる、を含んでなる式VII、 【化14】 式中、Rは請求項1において定義され、そして、 Aは、NまたはCR6であり、 R5は、H、ハロゲン、場合によっては一つもしくはそ
    れより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置
    換されたC1−C4アルキル、場合によっては一つもしく
    はそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基
    で置換されたC1−C4アルコキシ、場合によっては一つ
    もしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコ
    キシ基で置換されたC1−C4アルキルチオ、場合によっ
    ては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC1
    3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルスルフ
    ィニル、場合によっては一つもしくはそれより多いハロ
    ゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換されたC1
    4アルキルスルホニル、または各アルキル基が場合に
    よっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしくはC
    1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキルアミ
    ノもしくはジ(C1−C4アルキル)アミノであり、 R6は、Hまたはハロゲンであり、そして、 R7は、水素、場合によっては一つもしくはそれより多
    いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換された
    1−C4アルキル、場合によっては一つもしくはそれよ
    り多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で置換さ
    れたC1−C4アルコキシ、場合によっては一つもしくは
    それより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコキシ基で
    置換されたC1−C4アルキルチオ、場合によっては一つ
    もしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコ
    キシ基で置換されたC1−C4アルキルスルフィニル、場
    合によっては一つもしくはそれより多いハロゲンもしく
    はC1−C3アルコキシ基で置換されたC1−C4アルキル
    スルホニル、または各アルキル基が場合によっては一つ
    もしくはそれより多いハロゲンもしくはC1−C3アルコ
    キシ基で置換されたC1−C4アルキルアミノもしくはジ
    (C1−C4アルキル)アミノである、の化合物の製造方
    法。
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