JP4261458B2 - 歩行型除雪機 - Google Patents
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Description
図7は従来の基本構成を説明する図である。
走行型除雪機200は、機体の後部に操向ハンドル(図示せず)を設け、この操向ハンドルの下方に後進牽制バー201を配置し、この後進牽制バー201の左右端部から左右のスライドロッド202,203を前方に向けて延ばし、左右のスライドロッド202,203をそれぞれ左右のガイド筒204,205にスライド自在に差し込み、左ガイド筒204と後進牽制バー201との間に左復帰ばね206を配置するとともに、右ガイド筒205と後進牽制バー201との間に右復帰ばね207を配置したものである。
取付筒211に走行レバー212を取り付け、この状態で、取付筒211および回動筒210を支持軸214に回動自在に嵌入する。
そして、歩行型除雪機200の後進走行中に、操作者の身体が後進牽制バー201に当たると、左右の復帰ばね206,207のばね力に抗して後進牽制バー201が機体前方に移動する。
衝突片209が機体前方に移動することにより、回動筒210および取付筒211が支持軸214に対して回動する。
取付筒211が支持軸214に対して回動することにより、円弧腕216、牽引ロッド217、アーム218、連結ロッド219およびアーム220を介して、テンションプーリ221をベルト222から離し、歩行型除雪機200が停止する。
衝突片209が機体前方に移動すると、衝突片209は右スライドロッド203に対して傾斜した状態になる。
このため、後進牽制バー201が機体前方に移動させた場合でも、衝突片209が正確に移動しないことが考えられ、歩行型除雪機200を好適に停止させることが難しい。
しかし、スライドロッド203の先端部203aを衝突片209に連結すると、走行レバー212の操作の際に、スライドロッド203が連動する。
このため、走行レバー212の操作力が重くなり、走行レバー212の操作性に問題が生じる。
このガイド溝は、変速部を中立状態に切り換えた際に、ガイド溝の中央が連結ロッドの前端部に位置するように形成されている。
これにより、前後進レバーの操作力の増加を抑えることができる。
連結部材が確実に回動することにより、第1連結ロッドを介して変速部を後進状態から中立状態に確実に切り換えることができる。
歩行型除雪機10は、機体11にエンジン(原動機)12を設け、このエンジン12の動力で駆動する走行装置13を機体11の下部に備えるとともに、エンジン11の動力で駆動する除雪部14を機体11の前部に備える。
テンションローラ50を後ベルト49に押し付けることで、クラッチ部16がクラッチオンの状態になり、後駆動プーリ47の回転を後従動プーリ48に伝えるようにする。
テンションローラ50を後ベルト49から離すことで、クラッチ部16がクラッチオフの状態になり、後駆動プーリ47の回転を後従動プーリ48に伝えないようにする。
すなわち、変速部17は、前後進レバー20を前進最高速位置P2(図2参照)から中立位置P1(図2参照)までスライド移動させることにより、出力軸(図示せず)の前進方向の回転数が無段階に徐々に減速し、前後進レバー20が中立位置P1に到達したとき、出力軸の回転が停止するように構成されている。
これにより、走行装置13の、左右のクローラベルト43,43を回転させて歩行型除雪機10が路面69上を走行する。
さらに、駆動軸65の回転をギヤケース66およびオーガ軸67を介してオーガ57に伝える。
オーガ57が回転することで、路面69上の雪(図示せず)を機体幅方向中央に掻き集め、掻き集めた雪をブロア56に送り込む。ブロア56に送り込んだ雪を、ブロア56の遠心力でシュータ58を介して雪を投雪する。
油圧シリンダ68を伸縮することで、ピボット軸41を中心にして機体11を上下方向にスイングする。
機体11を上下方向にスイングすることで、オーガ57を昇降させて、除雪作業を良好におこなう。
リンク機構18は、変速部17に操作軸71を介して操作レバー72を連結し、操作レバー72の下端部に第1連結ロッド73を介して連結部材75の第1レバー76を連結し、この連結部材75を機体11(図1参照)に支持軸77を介して回動自在に設けるとともに、連結部材75の第2レバー78に第2連結ロッド79を介して前後進レバー20を連結したものである。
この後進牽制プレート88は、基端部を連結部材75に設けることで、機体前後方向に平行に配置されている。
ガイド溝89は、後進牽制プレート88の上端部に沿って形成されている。
このガイド溝89は、連結部材75の回動中心を中心として、半径Rの円弧状に形成されている。
リンク機構18の連結部材75は、支持軸77に筒体91を回転自在に嵌合し、この筒体91を複数の支持ブラケット92…(2個のみを図示する)で回転自在に支持し、筒体91の右端部に第1レバー76を略上向きに取り付け、筒体91の左端部に第2レバー78を略下向きに取り付けたものである。
第2レバー78の先端部78aに、取付孔(図示せず)を形成し、この取付孔に第2連結ロッド79の前端部79aを差し込むことにより、第2レバー78の先端部78aに第2連結ロッド79の前端部79aを連結する。
パネル支持軸95を、支持部(図示せず)を介して機体11(図1参照)に回動自在に取り付け、このパネル支持軸95に前後進レバー20を取り付ける。
後進牽引プレート88は、下端部88aから上端部88bに向けて幅を徐々に大きく形成し、下端部88aを筒体91に取り付け、この筒体91を中心にして上端部88bを円弧状に形成した扇形のプレートである。
この湾曲状のガイド溝89に、連結ロッド86の前端部86bをスライド自在に連結するとともに、連結ロッド86の後端部86aを第4レバー97の先端部97aに連結する。
左平行リンク機構101の前リンク107の下端部近傍に、後進牽制ロッド98の左端部98aを連結するとともに、右平行リンク機構102の前リンク107の下端部近傍に、後進牽制ロッド98の右端部98aを連結する。
これにより、左右の平行リンク機構101,102は、後進牽制バー31を、機体11の前後方向に略水平に移動可能に支持する。
バー本体31eは、機体幅方向に水平に延びたロッドである。
延長バー114の先端に折曲部114aを形成し、この折曲部114aに復帰ばね85の前フック部85aを掛け、後フック部85bを突片115に掛ける。
突片115は操作パネル22の後端部22a(図2参照)に設けられている。
同時に、右平行リンク機構102の前リンク107が前上ピン106を軸に機体後方にスイングするとともに、後リンク109が後上ピン108を軸に機体後方にスイングする。
これにより、後進牽制バー31が機体後方に移動する。
これにより、後進牽制バー31が待機位置P7(図2参照)に保持される。
これにより、前後進レバー20を、連結ロッド86の前端部86bから切り離した状態で、中立位置P1、前進最高速位置P2および後進最高速位置P3に移動することが可能になる。
したがって、前後進レバー20の操作力の増加を抑え、操作性の向上を図ることができる。
歩行型除雪機10の後進走行中に、後進牽制バー31を待機位置P7から機体前方に向けて移動することで、連結ロッド86の前端部86bが機体前方に移動し、前端部86bでガイド溝89の前端部89aを押圧する。
後進牽制プレート88が機体前方にスイング移動することで、筒体91が回動反時計回り方向に回動し、第1レバーが筒体91を軸に機体前方に向けてスイング移動する。
これにより、走行装置13(図1参照)が非駆動状態に切り替わり、歩行型除雪機10が停止する。
このため、前後進レバー20を、中立位置P1、前進最高速位置P2および後進最高速位置P3に移動する際に、連結ロッド86の前端部86bを一定の高さH1に保つことができる。
前端部86bの高さH1は、連結ロッド86の後端部86aの高さと略同等の高さである。よって、連結ロッド86を略水平に保持する。
加えて、連結ロッド86に伝えられた押圧力を、連結ロッド86の前端部86bに効率よく伝える。
これにより、連結ロッド86の前端部86bでガイド溝89の前端部89aを効率よく押圧することができる。
図4は本発明に係る歩行型除雪機の前進走行状態について説明する図である。
操向ハンドル23のグリップ部24を、作業者116が両手117,117で握るとともに、クラッチ操作レバー51を、両手117,117で握る。これにより、クラッチ操作レバー51をクラッチオン位置に保持する。
テンションローラ50を後ベルト49に押し付け、クラッチ部16をクラッチオンの状態にし、後駆動プーリ47の回転を後従動プーリ48に伝える。
第2連結ロッド79を介して連結部材75が回動し、第1連結ロッド73を介して、変速部17の操作レバー72を中立の位置P4から前進最高速の位置P5に矢印Bの如く移動する。
この際、図2に示すように、連結ロッド86のガイド溝89が、後進牽制プレート88とともに機体前方に向けて移動する。ガイド溝89の後端部89bが連結ロッド86の前端部86bに近接する。
よって、前後進レバー20を好適な操作力で操作することができる。
なお、ガイド溝89の後端部89bが連結ロッド86の前端部86bに近接した状態において、連結ロッド86の前端部86bは、高さH1に保たれる。
作業者116は、操向ハンドル23のグリップ部24を両手117,117で握りながら、歩行型除雪機10の後から連れ歩く。
この際に、作業者116と後進牽制バー31の後端部をバー本体31eとの間に間隔Sが存在する。後進牽制バー31は、復帰ばね85のばね力で機体後方の待機位置P7に保持される。
操向ハンドル23のグリップ部24を、作業者116が両手117,117で握るとともに、クラッチ操作レバー51を、両手117,117で握る。これにより、クラッチ操作レバー51をクラッチオン位置に保持する。
テンションローラ50を後ベルト49に押し付け、クラッチ部16をクラッチオンの状態にし、後駆動プーリ47の回転を後従動プーリ48に伝える。
第2連結ロッド79を介して連結部材75が回動し、第1連結ロッド73を介して、変速部17の操作レバー72を中立の位置P4から後進最高速の位置P6に矢印Eの如く移動する。
この際、図2に示すように、連結ロッド86のガイド溝89が、後進牽制プレート88とともに機体後方に向けて移動する。ガイド溝89の前端部89aが連結ロッド86の前端部86bに近接する。
よって、前後進レバー20を好適な操作力で操作することができる。
なお、ガイド溝89の前端部89aが連結ロッド86の前端部86bに近接した状態において、連結ロッド86の前端部86bは、高さH1に保たれる。
作業者116は、操向ハンドル23のグリップ部24を両手117,117で握りながら、歩行型除雪機10に合わせて後方に移動する。
この際に、作業者116と後進牽制バー31の後端部をバー本体31eとの間に間隔Sが存在する。後進牽制バー31は、復帰ばね85のばね力で機体後方の待機位置P7に保持される。
歩行型除雪機10の後進走行中に、作業者116が後進牽制バー31に当たる場合が考えられる。
この場合、後進牽制バー31が、作業者116によって機体前方に押圧され、待機位置P7から機体前方に向けて移動する。
後進牽制バー31が待機位置P7から機体前方に向けて移動することで、連結ロッド86の前端部86bが機体前方に移動し、前端部86bでガイド溝89の前端部89aを押圧する。
前端部86bの高さH1は、連結ロッド86の後端部86aの高さと略同等あり、連結ロッド86を略水平に保持する。
よって、連結ロッド86の前端部86bでガイド溝89の前端部89aを効率よく押圧する。
後進牽制プレート88が機体前方にスイング移動することで、筒体91が回動反時計回り方向に回動し、第1レバーが筒体91を軸に機体前方に向けてスイング移動する。
これにより、走行装置13(図1参照)が非駆動状態に切り替わり、歩行型除雪機10が停止する。
Claims (1)
- 機体に原動機を設け、この原動機の動力で駆動する走行装置を機体の下部に設け、原動機と走行装置との間に、原動機の動力を制御する変速部を介在し、この変速部に第1連結ロッドを介して連結部材を連結し、この連結部材を回動自在に機体に設けるとともに、連結部材に第2連結ロッドを介して前後進レバーを連結し、この前後進レバーを操作することにより、第1連結ロッド、連結部材および第2連結ロッドを介して変速部を中立状態、前進状態および後進状態に切り換える歩行型形除雪機において、
前記機体の後部に機体前後方向に移動自在に後進牽制バーを設け、後進走行中に、後進牽制バーを機体前方に移動することにより、後進走行状態を停止状態に切り換える歩行型除雪機であって、
前記連結部材に後進牽制プレートを設けることで、この後進牽制プレートを連結部材を軸にスイング移動可能とし、
この後進牽制プレートに、連結部材の回動中心を中心とした円弧状のガイド溝を設け、
このガイド溝にスライド自在に連結ロッドの前端部を連結するとともに、この連結ロッドの後端部を前記後進牽制バーに連結し、
前記変速部が中立状態のとき、前記ガイド溝の中央が連結ロッドの前端部に位置し、
変速部が前進状態のとき、前記ガイド溝の一端部が連結ロッドの前端部に近接し、
変速部が後進状態のとき、前記ガイド溝の他端部が連結ロッドの前端部に近接し、
ガイド溝の他端部が連結ロッドの前端部に近接した状態において、後進牽制バーが機体前方に押し出された際に、後進牽制バーで連結ロッドを押し出して、押し出した連結ロッドの前端部でガイド溝の他端部を押圧し、前記後進牽制プレートを前記連結部材を軸にスイング移動させることで、前記変速部を後進状態から中立状態に切り換えるように構成したことを特徴とする歩行型除雪機。
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