JP3022214B2 - 動力伝達機構 - Google Patents

動力伝達機構

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JP3022214B2
JP3022214B2 JP6289179A JP28917994A JP3022214B2 JP 3022214 B2 JP3022214 B2 JP 3022214B2 JP 6289179 A JP6289179 A JP 6289179A JP 28917994 A JP28917994 A JP 28917994A JP 3022214 B2 JP3022214 B2 JP 3022214B2
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pulley
tension roller
tension
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光雄 島田
隼一 赤池
富士雄 小林
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Kyoritsu Co Ltd
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Kyoritsu Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0863Finally actuated members, e.g. constructional details thereof
    • F16H2007/0874Two or more finally actuated members

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転作業部材として二
つの回転刃を備えた草刈機等に用いて好適な動力伝達機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、回転作業部材として主回転刃と
副回転刃とを左右に備え、搭載した原動機の動力で前記
両回転刃を作動させる方式の草刈機が知られている。
【0003】このような草刈機において、前記主回転刃
及び前記副回転刃への動力の伝達は、例えば、次のよう
にして行われていた。
【0004】前記原動機の出力軸に原動プーリが固着さ
れる。前記主回転刃の回転軸には、主回転刃用第一プー
リと主回転刃用第二プーリとが同軸に固着される。前記
副回転刃の回転軸には副回転刃用プーリが固着される。
【0005】前記原動プーリと前記主回転刃用第一プー
リとの間には、第一のベルトが緩く巻き掛けられる。前
記主回転刃用第二プーリと前記副回転刃用プーリとの間
には、第二のベルトが緩く巻き掛けられる。
【0006】前記第一のベルトの近くには、第一のテン
ションローラが変位自在に設けられている。この第一の
テンションローラは、前記第一のベルトへの圧接動作と
前記第一のベルトからの離間動作とを行う。これらの変
位動作は、草刈機のハンドルの近くに設けられた操作レ
バーの操作によって行われる。前記第一のテンションロ
ーラは、前記第一のベルトの張力を制御することによ
り、前記原動機から前記主回転刃への動力伝達を制御す
る。
【0007】前記第二のベルトの近くには、第二のテン
ションローラが設けられている。この第二のテンション
ローラは、ばねによって前記第二のベルトに常時圧接さ
れている。前記第二のテンションローラは、前記第二の
ベルトに常時所定の張力を付与することにより、前記主
回転刃と前記副回転刃とを作動上常時連結せしめてい
る。
【0008】以上のような動力伝達機構は、例えば、特
開平5−30837号公報の第3欄第24行乃至同第4
1行、同第5欄第22行乃至同第36行、及び図3及び
図4に記載されている。
【0009】前記従来の動力伝達機構は次のように作用
する。前記原動機の動力を前記各回転刃に伝えたいとき
には、前記操作レバーを操作して前記第一のテンション
ローラを前記第一のベルトに圧接させ、該第一のベルト
に張力を与える。この第一のベルトに所定の張力が与え
られると、前記原動プーリと前記主回転刃用第一プーリ
とが作動上連結されて動力が伝達される。
【0010】一方、前記主回転刃用第二プーリと前記副
回転刃用プーリとは、前記第二のベルトと前記第二のテ
ンションローラとによって作動上常時連結されている。
このため、前記原動機の動力は前記主回転刃を介して前
記副回転刃にも伝達され、前記主回転刃が始動すると同
時に前記副回転刃も始動する。
【0011】なお、前記第二のテンションローラを操作
することにより、前記副回転刃の回転を、必要に応じ
て、入り切り制御することもできる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の動力伝達機
構によれば、前記操作レバーを操作して前記第一のベル
トに張力を付与したとき、前記主回転刃と前記副回転刃
とが同時に前記原動機と作動上連結される。このため、
前記原動機に対して急激な負荷が掛るほか、前記各回転
刃の回転軸にも過大な負荷が掛っていた。また、前記両
回転刃の始動時の衝撃も大きかった。
【0013】この始動時の大きな衝撃に耐え得るよう
に、高出力の原動機を搭載するとともに、前記各回転軸
の径を大きくする等の手段を採用して対応することも可
能であるが、そのようにすると、草刈機が重くなって操
作性が悪くなるほか、コスト高となる。
【0014】本発明は前記のような事情に鑑みてなされ
たものである。本発明の目的は、原動機からの動力を二
つの回転作業部材へ滑らかに伝達することができる、草
刈機や床磨き機等に用いて好適な動力伝達機構を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る草刈機の動力伝達機構は、原動機に作
動上連結された原動プーリと、第一の回転作業部材に作
動上連結された第一の回転作業部材用第一プーリと、こ
の第一の回転作業部材用第一プーリと前記原動プーリと
の間に緩く巻き掛けられた第一のベルトと、この第一の
ベルトに圧接して張力を与える方向とその張力を解除す
る方向とに変位可能な第一のテンションローラと、前記
第一の回転作業部材用第一プーリに作動上連結された第
一の回転作業部材用第二プーリと、第二の回転作業部材
に作動上連結された第二の回転作業部材用プーリと、こ
の第二の回転作業部材用プーリと前記第一の回転作業部
材用第二プーリとの間に緩く巻き掛けられた第二のベル
トと、この第二のベルトに圧接して張力を与える方向と
その張力を解除する方向とに変位可能な第二のテンショ
ンローラと、機体に回動可能に支持された作動レバー
と、この作動レバーと前記第一のテンションローラとの
間に設けられて前記第一のベルトが所定の張力を有する
に至るまで前記作動レバーの回動力を前記第一のベルト
に対する前記第一のテンションローラの圧接力として伝
えるばね体と、からなり、前記第一のベルトが所定の張
力を有するに至った後に前記第二のテンションローラが
前記第二のベルトに圧接するように前記作動レバーと前
記第二のテンションローラとが関係づけられていること
を特徴としている。
【0016】前記作動レバーと前記第二のテンションロ
ーラとの前記関係づけは、機体に回動可能に支持されて
その一端側に前記第二のテンションローラを有するとと
もに他端側が前記作動レバーに当接して回動せしめられ
る第二のテンションローラ用アームを介して行うと好適
である。
【0017】
【作用】本発明によれば、原動機が作動したとき、原動
プーリが回転する。この原動プーリの回転は、直ちには
第一の回転作業部材と第二の回転作業部材に伝達されな
い。すなわち、前記原動プーリと第一の回転作業部材用
第一プーリとの間、及び第一の回転作業部材用第二プー
リと第二の回転作業部材用プーリとの間は、弛緩した第
一及び第二のベルトによって連係されているからであ
る。
【0018】前記各回転作業部材に動力を伝達するべく
作動レバーを回動操作すると、まず、該作動レバーの回
動力がばね体を介して前記第一のテンションローラを変
位させる。そして、該第一のテンションローラは前記第
一のベルトに圧接し、該第一のベルトが動力伝達に好適
な所定の張力を有するに至り、前記第一の回転作業部材
が回転し始める。
【0019】前記第一の回転作業部材が回転し始めた
後、前記作動レバーをさらに大きく同一方向へ回動操作
すると、第二のテンションローラが前記第二のベルトに
圧接して、該第二のベルトに動力伝達に好適な所定の張
力が付与される。これにより、前記第二の回転作業部材
も回転し始める。
【0020】前記ばね体の作用により、前記第一のベル
トが所定の張力を有するに至った後は、前記作動レバー
をさらに回動操作しても、前記第一のベルトに対する前
記第一のテンションローラの圧接力が過大となることは
ない。このため、前記第二の回転作業部材をも始動させ
るために、前記第一の回転作業部材が回転し始めた後に
前記作動レバーをさらに大きく回動操作しても、前記第
一のベルトが張り過ぎて不都合が生じることはない。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例に係る動力伝達機構を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0022】図において、符号13(13a,13b)
は、本発明の一実施例に係る動力伝達機構を備えた草刈
機の機体を示している。
【0023】前記機体13は、空冷二サイクルガソリン
エンジン等の原動機1を搭載している。前記機体13
は、前部に案内輪2を有するとともに後部に駆動後輪3
を有している。この駆動後輪3は、前記原動機1によっ
て駆動力を与えられる。前記機体13は、その後部に、
後方斜め上方へ向って二股状に延びる操作ハンドル4を
有している。
【0024】前記案内輪2と前記駆動後輪3との間に
は、第一の回転作業部材としての平面刈刃5と第二の回
転作業部材としての法面刈刃6とが設けられている。こ
れらの刈刃5,6は、前記原動機1によって回転させら
れる。
【0025】前記法面刈刃6は、前記平面刈刃5の斜め
後方(図示例では、図7に示すように、左斜め後方)に
位置している。前記平面刈刃5と前記法面刈刃6とは、
左右方向で所定幅Xだけ互いにオーバーラップしてい
る。前記法面刈刃6部は、前後方向に延びる支持軸26
によって支持され、図6に示すように、その外側部が上
下方向に傾動するようになっている。
【0026】前記駆動後輪3の駆動について図7を参照
して述べる。前記原動機1は、その出力軸1aを下向き
にして配置されている。この出力軸1aには、車輪駆動
プーリ7が固着されている。一方、前記駆動後輪3の近
くに、伝動プーリ8がその支持軸を上下方向に向けて配
置されている。この伝動プーリ8は、減速装置10をを
介して、前記駆動後輪3と駆動上連結されている。前記
伝動プーリ8と前記車輪駆動プーリ7との間には、車輪
駆動ベルト9が緩く巻き掛けられている。
【0027】図7中、11は走行クラッチである。この
走行クラッチ11は、揺動レバー14を備えている。こ
の揺動レバー14は、その基端部において、ピン12で
前記機体13に枢止されている。前記揺動レバー14の
基端部側には、リンク16,17が接続されている。こ
のリンク17は、前記操作ハンドル4に取り付けた走行
クラッチレバー18に作動上連結されている。
【0028】一方、前記揺動レバー14の揺動端部に
は、前記車輪駆動ベルト9に圧接してこれに所定の張力
を与えるテンションローラ15が設けられている。
【0029】前記のような構成において、前記走行クラ
ッチレバー18を引かない状態では、前記車輪駆動ベル
ト9が緩んでいるので、前記原動機1を始動しても、前
記車輪駆動プーリ7の回転が前記伝動プーリ8に伝達さ
れることはない。一方、前記原動機1の始動後、前記走
行クラッチレバー18を引き操作すると、前記リンク1
7,16及び揺動レバー14を介して、前記テンション
ローラ15が前記車輪駆動ベルト9に圧接する。その結
果、前記車輪駆動ベルト9に所定の張力が与えられ、前
記車輪駆動プーリ7と前記伝動プーリ8との間が作動上
連結される。これにより前記減速装置10を介して前記
駆動後輪3が前記機体13を前進せしめるべく回転駆動
せしめられる。
【0030】次に、前記原動機1から前記平面刈刃5及
び前記法面刈刃6への動力伝達機構について述べる。
【0031】図1,図7に示すように、前記原動機1の
前記出力軸1aには、刈刃駆動プーリ19が原動プーリ
として固着されている。一方、前記平面刈刃5の回転軸
5aには、平面刈刃用第一プーリ20が固着されてい
る。この平面刈刃用第一プーリ20と前記刈刃駆動プー
リ19との間には、刈刃駆動用の第一のVベルト21
(図示簡略化のため、平ベルトとして図示した。)が緩
く巻き掛けられている。
【0032】この第一のベルト21の外側には、回転自
在な第一のテンションローラ22が配置されている。こ
の第一のテンションローラ22は、前記第一のベルト2
1に圧接して所定の張力を与える方向とその張力を解除
する方向とに変位可能となっている。
【0033】前記平面刈刃5の回転軸5aには、平面刈
刃用第二プーリ27が固着されている。この平面刈刃用
第二プーリ27の側方(図示例では左側方)には、法面
刈刃用プーリ28が設けられている。この法面刈刃用プ
ーリ28は、その回転軸28aを上下方向に向けて前記
機体13に対して取り付けられている。
【0034】前記平面刈刃用第二プーリ27と前記法面
刈刃用プーリ28との間には、刈刃駆動用の第二のVベ
ルト29(図示簡略化のため、平ベルトとして図示し
た。)が緩く巻き掛けられている。この第二のベルト2
9の外側には、回転自在な第二のテンションローラ48
が配置されている。この第二のテンションローラ48
は、前記第二のベルト29に圧接して張力を与える方向
とその張力を解除する方向とに変位可能となっている。
【0035】図7に示すように、前記法面刈刃用プーリ
28の回転軸28aには、駆動ベベルギア30が固着さ
れている。この駆動ベベルギア30には、伝動軸31の
前端部に固着された従動ベベルギア32が噛み合ってい
る。前記伝動軸31は、前記機体13に沿って前後方向
に向けて水平に支持されている。前記伝動軸31の後端
部には、中間駆動タイミングプーリ33が設けられてい
る。
【0036】前記機体13には、角筒状の可動杆34が
左右方向に向けて取り付けられている。この可動杆34
の基端部の内部には、前記中間駆動タイミングプーリ3
3が収容されている。前記可動杆34は、前記法面刈刃
6の前方へ延びている。前記可動杆34は、前記中間駆
動タイミングプーリ33を中心として、その外端部側が
上下に自在に揺動できるようになっている(図6参
照)。
【0037】前記可動杆34の揺動端部(外端部)の内
部には、前後方向の支軸を有する中間従動タイミングプ
ーリ35が収容されている。この中間従動タイミングプ
ーリ35と前記中間駆動タイミングプーリ33との間に
は、タイミングベルト36が巻き掛けられている。
【0038】前記可動杆34の外端部には、内方へ向け
て延びる角筒状の連結杆37が連結されている。この連
結杆37の外端部の内部には、駆動タイミングプーリ3
8が収容されている。この駆動タイミングプーリ38
は、前記中間従動タイミングプーリ35と同軸上に設け
られている。前記連結杆37は、前記駆動タイミングプ
ーリ38の支軸を中心として、その内端部側が上下に自
在に揺動できるようになっている。
【0039】前記連結杆37の揺動端部(内端部)の内
部には、前後方向の回転軸42を有する従動タイミング
プーリ39が収容されている。この従動タイミングプー
リ39と前記駆動タイミングプーリ38との間には、タ
イミングベルト40が巻き掛けられている。
【0040】前記従動タイミングプーリ39の前記回転
軸42は、前記連結杆37の揺動端部から後方へ向って
延び出ている。前記回転軸42の後端部には、駆動ベベ
ルギア43が固着されている。このベベルギア43は、
前記法面刈刃6の回転軸6aの上端部に固着した従動ベ
ベルギア44と噛み合っている。
【0041】図7中、41は、前記法面刈刃6の上方を
覆うカバーである。
【0042】45は、前記法面刈刃6の傾斜状態を調整
維持する支持杆である。この支持杆45は、その外端部
が上下に揺動できるように前記機体13に対して取り付
けられている。前記支持杆45の外端部は、前記カバー
41に枢支されている。前記支持杆45の内端部には、
適数の調整穴が円弧上に設けられている。前記支持杆4
5は、必要とする傾斜を維持する調整穴に、前記機体1
3側に設けたピン46を差し込んで固定される。
【0043】47は、前記法面刈刃6の傾斜状態調整時
に前記法面刈刃6部を上下に移動させる操作を補助する
把持杆である。
【0044】次に、図1乃至図4を参照して、本発明に
よる動力伝達機構の一実施例を説明する。
【0045】前記機体13aには、上下方向の支軸60
によって作動レバー61が回転自在に取り付けられてい
る。この作動レバー61は、前記第一のテンションロー
ラ22を前記第一のベルト21の外周面に圧接させるよ
うに操作するためのものである。
【0046】前記作動レバー61と前記第一のテンショ
ンローラ22との間には、ねじりコイルばね状のばね体
64が設けられる。このばね体64は、前記作動レバー
61の回動力を前記第一のベルト21に対する前記第一
のテンションローラ22の圧接力として伝える作用をす
る。
【0047】前記ばね体64のばね力の程度は、前記第
一のベルト21が動力伝達に好適な所定の張力を有する
に至るまで前記作動レバー61の回動力を前記第一のベ
ルト21に対する前記第一のテンションローラ22の圧
接力として伝えるが、前記第一のベルト21の張力が所
定の大きさに到達すれば、それ以上は力を伝達しない大
きさとする。
【0048】図示例では、前記作動レバー61の前記支
軸60に、第一のテンションローラ用アーム62がその
基端部側において回動自在に取り付けられている。この
第一のテンションローラ用アーム62の先端部側には、
上下方向の支軸63によって前記第一のテンションロー
ラ22が回動自在に設けられている。
【0049】前記第一のテンションローラ用アーム62
と前記作動レバー61との間には、前記ばね体64とし
て、それらを互いに逆回転方向に付勢するねじりコイル
ばね64が設けられている。このコイルばね64は、前
記第一のテンションローラ22が前記第一のベルト21
に圧接して張力を与える方向に、前記第一のテンション
ローラ用アーム62を常時付勢している。前記コイルば
ね64は、その巻始端64aを前記第一のテンションロ
ーラ用アーム62に掛止されるとともに、その巻終端6
4bを前記作動レバー61に掛止され、前記作動レバー
61の前記支軸60の回りに設けられている。
【0050】前記第一のテンションローラ用アーム62
は、前記作動レバー61側へ向けて上方へ延びた延出部
65を一体的に有している。前記第一のテンションロー
ラ用アーム62と前記作動レバー61とは、前記コイル
ばね64によって互いに逆回転方向に付勢され、常時は
前記延出部65と前記作動レバー61の揺動端61a側
とが当接し合うことによって、互いに一体化している。
【0051】前記作動レバー61の操作端61b側に
は、操作用プッシュ・プル・ケーブル25の前端部25
aが接続されている。この操作用ケーブル25は前記機
体13の後方へ延びていて、その後端部25bには、刈
刃クラッチレバー24が接続されている。この刈刃クラ
ッチレバー24は、前記操作ハンドル4に取り付けられ
たレバーガイド24cのレバー案内溝24dに沿って前
後方向に揺動自在になっている。
【0052】前記レバーガイド24cには、一段目係止
部24aと二段目係止部24bとが形成されている。前
記クラッチレバー24は、これらの係止部24a,24
bに係止されて停留せしめられる。
【0053】前記のような構成において、前記原動機1
を始動して前記クラッチレバー24を前記一段目係止部
24aに停留させるように引き操作すると、前記操作用
ケーブル25が後方へ引かれて、前記作動レバー61の
前記操作端61b側が後方へ引かれる。すると、前記作
動レバー61が前記支軸60を中心として回動し、その
揺動端61a側が前方へ回動する。前記作動レバー61
の揺動端61a側の回動は、前記コイルばね64を介し
て前記第一のテンションローラ用アーム62に伝達さ
れ、前記第一のテンションローラ22が前記第一のベル
ト21の外周面に圧接せしめられる。
【0054】その結果、前記第一のベルト21に動力伝
達に好適な所定の張力が付与され、前記刈刃駆動プーリ
19と前記平面刈刃用第一プーリ20とが作動上連結さ
れる。そして、前記平面刈刃用第一プーリ20が回転す
ると、前記回転軸5aを介して前記平面刈刃5が回転す
る。
【0055】本実施例においては、前記クラッチレバー
24を前記一段目係止部24aからさらに引いて前記二
段目係止部24bにまで移動させることによって、前記
平面刈刃5に加えて前記法面刈刃6も回転し始めるよう
になっている。
【0056】すなわち、前記作動レバー61の近くに、
機体13bに固定された上下方向の支軸66によって、
第二のテンションローラ用アーム67が回動自在に支持
されている。この第二のテンションローラ用アーム67
は、図4に示すように、前記作動レバー61と上下位置
をずらして配設されている。前記第二のテンションロー
ラ用アーム67の揺動端67a側には、前記第二のテン
ションローラ48が上下方向の支軸68によって回動自
在に取り付けられている。
【0057】前記作動レバー61の操作端61b側に
は、前記第二のテンションローラ用アーム67側へ向け
て上方へ延びる延出部69が直角に折曲げ形成されてい
る。この延出部69は、前記作動レバー61が図1で見
て左回りに回動したとき、前記第一のテンションローラ
22の圧接によって前記第一のベルト21に動力伝達に
好適な所定の張力が付与された状態で、前記第二のテン
ションローラ用アーム67の操作端67b側に当接する
ようになっている。前記延出部69は、前記作動レバー
61の回動力を前記第二のテンションローラ用アーム6
7へ伝達して該アーム67を回動せしめるものである。
【0058】前記のような構成において、前記クラッチ
レバー24を前記一段目係止部24aから前記二段目係
止部24bへと更に引いて移動させると、前記作動レバ
ー61がさらに大きく回動する。しかし、前記コイルば
ね64のばね力の大きさは前記の通りとされているた
め、前記第一のベルト21に対する前記第一のテンショ
ンローラ22の圧接力に大きな変化はない。すなわち、
前記第一のベルト21の張りの程度に変化はなく、前記
平面刈刃5への動力の伝達に支障を来すことはない。
【0059】前記クラッチレバー24を前記一段目係止
部24aから前記二段目係止部24bへと移動させるこ
とによって前記作動レバー61をさらに大きく回動せし
めたとき、該作動レバー61の前記延出部69が前記第
二のテンションローラ用アーム67の前記操作端67b
側に当接したままそれらが一体に回動する。すなわち、
前記作動レバー61の回動力が前記延出部69を介して
前記第二のテンションローラ用アーム67へと伝達され
て該アーム67が前記作動レバー61と同方向に回動せ
しめられる。その結果、前記第二のテンションローラ4
8が前記第二のベルト29の外周面に圧接して、該第二
のベルト29が動力伝達に好適な所定の張力を有するに
至る。
【0060】以上のようにして前記第二のベルト29に
動力伝達に好適な所定の張力が付与されると、前記平面
刈刃用第二プーリ27と前記法面刈刃用プーリ28とが
作動上連結される。よって、前記原動機1の動力が前記
平面刈刃5の回転軸5aを介して前記法面刈刃用プーリ
28に伝達される。
【0061】前記法面刈刃用プーリ28が回転すると、
順次、駆動ベベルギア30、従動ベベルギア32、伝動
軸31、中間駆動タイミングプーリ33、タイミングベ
ルト36、中間従動タイミングプーリ35、駆動タイミ
ングプーリ38、タイミングベルト40、従動タイミン
グプーリ39、回転軸42、駆動ベベルギア43、従動
ベベルギア44へと回転動力が伝達されて、前記法面刈
刃6が前記平面刈刃5と同方向に回転させられる。
【0062】前記クラッチレバー24を前記二段目係止
部24bから外して前記一段目係止部24aへ戻したと
き、前記操作用ケーブル25の前方移動を介して前記作
動レバー61の操作端61b側が前方へ押し戻され、ま
ず、前記第二のテンションプーリ用アーム67が解放さ
れる。このため、前記第二のベルト29に対する前記第
二のテンションローラ48の圧接力が失われ、前記平面
刈刃用第二プーリ27から前記法面刈刃用プーリ28へ
の動力伝達が遮断される。
【0063】次いで、前記クラッチレバー24を前記一
段目係止部24aから外して前方へ戻すと、前記作動レ
バー61の揺動端61a側が前記第一のテンションロー
ラ用アーム62の前記延出部65に接触して、前記第一
のテンションローラ22が前記第一のベルト21から離
れる方向に前記第一のテンションローラ用アーム62が
戻し回動せしめられる。これによって前記第一のベルト
21に対する前記第一のテンションローラ22の圧接力
が失われ、前記原動プーリ19から前記平面刈刃用第一
プーリへの動力伝達も遮断される。
【0064】図中、50はエンジンのスロットルレバ
ー、51はリコイルスタータ、52は法面刈刃6部に設
けた補助輪である。
【0065】以上のように、本実施例に係る動力伝達機
構によれば、前記原動機1の動力が前記平面刈刃5と前
記法面刈刃6とに時間差を開けて滑らかに伝達される。
よって、前記原動機1に急激な負荷が掛ることがなく、
各種回転軸に過剰な負荷が掛ることもなく、刈刃始動時
の衝撃も少ない。
【0066】また、前記原動機1から前記平面刈刃5と
前記法面刈刃6への動力伝達切り換え操作を一本のクラ
ッチレバー24で操作できるので、作業性が良い。
【0067】さらに、前記クラッチレバー24を前記一
段目係止部24aに停留させておくことにより、前記平
面刈刃5のみを作動させて草刈り作業を行うこともでき
る。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、原動機の動力を第一の
回転作業部材から第二の回転作業部材へと時間差を開け
て順番に伝達させることができる。よって、始動する際
に原動機に急激な負荷が掛ることが防止され、滑らかに
動力伝達を行うことができる。
【0069】また、必要に応じて一方の回転作業部材の
み使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示す平面概略図であ
る。
【図2】作動レバーと第一のテンションローラとの関係
を示す斜視図である。
【図3】作動レバーと第二のテンションローラとの関係
を示す斜視図である。
【図4】作動レバーと第一のテンションローラ用アーム
と第二のテンションローラ用アームとの上下位置関係を
示す要部縦断側面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る動力伝達機構を具備し
た草刈機の斜視図である。
【図6】図5の草刈機の正面図である。
【図7】図5の草刈機の駆動系統を示す概略平面図であ
る。
【符号の説明】
1 原動機 5 第一の回転作業部材 6 第二の回転作業部材 13a,13b 機体 19 原動プーリ 20 第一の回転作業部材用第一プーリ 21 第一のベルト 22 第一のテンションローラ 27 第一の回転作業部材用第二プーリ 28 第二の回転作業部材用プーリ 29 第二のベルト 48 第二のテンションローラ 61 作動レバー 64 ばね体 67 第二のテンションローラ用アーム 67a 第二のテンションローラ用アームの一端 67b 第二のテンションローラ用アームの他端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 7/12 F16H 7/12 D (56)参考文献 特開 平5−192028(JP,A) 特開 平5−7417(JP,A) 実開 平5−23826(JP,U) 実開 平4−74920(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/00 - 34/86 A01D 69/06 F16H 7/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機(1)に作動上連結された原動プ
    ーリ(19)と、第一の回転作業部材(5)に作動上連
    結された第一の回転作業部材用第一プーリ(20)と、
    この第一の回転作業部材用第一プーリ(20)と前記原
    動プーリ(19)との間に緩く巻き掛けられた第一のベ
    ルト(21)と、この第一のベルト(21)に圧接して
    張力を与える方向とその張力を解除する方向とに変位可
    能な第一のテンションローラ(22)と、前記第一の回
    転作業部材用第一プーリ(20)に作動上連結された第
    一の回転作業部材用第二プーリ(27)と、第二の回転
    作業部材(6)に作動上連結された第二の回転作業部材
    用プーリ(28)と、この第二の回転作業部材用プーリ
    (28)と前記第一の回転作業部材用第二プーリ(2
    7)との間に緩く巻き掛けられた第二のベルト(29)
    と、この第二のベルト(29)に圧接して張力を与える
    方向とその張力を解除する方向とに変位可能な第二のテ
    ンションローラ(48)と、機体(13a)に回動可能
    に支持された作動レバー(61)と、この作動レバー
    (61)と前記第一のテンションローラ(22)との間
    に設けられて前記第一のベルト(21)が所定の張力を
    有するに至るまで前記作動レバー(61)の回動力を前
    記第一のベルト(21)に対する前記第一のテンション
    ローラ(22)の圧接力として伝えるばね体(64)
    と、からなり、前記第一のベルト(21)が所定の張力
    を有するに至った後に前記第二のテンションローラ(4
    8)が前記第二のベルト(29)に圧接するように前記
    作動レバー(61)と前記第二のテンションローラ(4
    8)とが関係づけられていることを特徴とする動力伝達
    機構。
  2. 【請求項2】 機体(13b)に回動可能に支持されて
    その一端(67a)側に前記第二のテンションローラ
    (48)を有するとともに他端(67b)側が前記作動
    レバー(61)に当接して回動せしめられる第二のテン
    ションローラ用アーム(67)を備え、このアーム(6
    7)によって、前記第一のベルト(21)が所定の張力
    を有するに至った後に前記第二のテンションローラ(4
    8)が前記第二のベルト(29)に圧接するように、前
    記作動レバー(61)と前記第二のテンションローラ
    (48)とが関係づけられていることを特徴とする、請
    求項1記載の動力伝達機構。
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