JPH05236818A - 歩行型芝刈機の操作レバー装置 - Google Patents

歩行型芝刈機の操作レバー装置

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JPH05236818A
JPH05236818A JP7849092A JP7849092A JPH05236818A JP H05236818 A JPH05236818 A JP H05236818A JP 7849092 A JP7849092 A JP 7849092A JP 7849092 A JP7849092 A JP 7849092A JP H05236818 A JPH05236818 A JP H05236818A
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JP
Japan
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clutch
arm
lever
cable
operating
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JP7849092A
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English (en)
Inventor
Satoshi Ebe
敏 江部
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 芝刈作業時に操作レバーを把持しているとき
のホールド荷重の軽減を図ると共にクラッチ装置の摩擦
部材の耐久性の向上を図った歩行型芝刈機の操作レバー
装置の提供。 【構成】 芝刈作業を行なう場合、プッシュボタン21
1bを押したまま操作レバー200の把持部200bを
ハンドル9側に回転させると、中間アーム208の爪2
08aとケーブル側アーム203の爪とが噛み合うの
で、ケーブル側アーム203がクラッチ接続側に回転し
て操作ケーブル18が引張られ、クラッチ装置(不図
示)が接続される。このときケーブル側アーム203の
段部203cがロックアーム205の係止部205aに
より支えられるので、操作ケーブル18に作用するクラ
ッチ装置からの引張荷重が操作レバー200に一切作用
しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩行型芝刈機、特に、
操作レバーの把持部をハンドル部材の把持部と一緒に把
持した状態で刈刃に駆動力が伝達されて芝刈作業が行な
われる歩行型芝刈機の操作レバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような歩行型芝刈機として、
エンジンからの駆動力を刈刃に断続させるクラッチ装置
とハンドル部材に回動自在に支持された操作レバーとが
操作ケーブルを介して連結され、操作レバーをクラッチ
解除位置からクラッチ接続位置へ回動操作することによ
り、操作ケーブルが引っ張られてクラッチ装置がクラッ
チ接続位置に切換わり、刈刃が回転して芝刈作業が行な
われるように構成されたものが知られている(実公昭6
0−33785号公報)。
【0003】また、別の従来技術として、原動機からの
駆動力を刈刃に断続させるクラッチ装置と、ハンドル部
材に回動自在に支持された操作レバーと、ハンドル部材
に回動自在に支持され、操作ケーブルを介してクラッチ
装置に連結された中間レバーと、先端部が中間レバーの
中央部にある穴に係合する係合位置とこの係合が解除さ
れる非係合位置との間で変位可能な制御レバーとを備
え、制御レバーの先端部を中間レバーの穴に係合させた
状態で、操作レバーをクラッチ解除位置からクラッチ接
続位置へ回動操作すると、この回動が制御レバーを介し
て中間レバーに伝達されて該中間レバーが回動し、これ
によって操作ケーブルが引っ張られてクラッチ装置がク
ラッチ接続位置に切換わり、刈刃が回転するように構成
された歩行型の芝刈機が知られている(米国特許第4,88
2,897号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の従来技術では、操作レバーが操作ケーブルを介して
クラッチ装置に直接連結されている構成であるため、操
作レバーをクラッチ接続位置に回動操作した際に、操作
ケーブルに作用しているクラッチ装置側からの強い引張
荷重が操作レバーに直接作用する。従って、クラッチ接
続位置まで回動させた操作レバーの把持部をハンドル部
材の把持部と一緒に把持して芝刈作業を行なっている際
に、操作レバーをクラッチ接続位置に保持するために大
きなホールド荷重が必要になる。そのため、芝刈作業中
に操作レバーの把持部を把持している作業者の手がゆる
みやすく、これによって操作レバーの把持部がハンドル
部材の把持部から離れてクラッチ装置が半クラッチ状態
になりやすく、その結果、クラッチ装置の摩擦部材等が
異常に摩耗しやすいという問題点があった。
【0005】また、上記後者の従来技術では、操作レバ
ーをクラッチ接続位置へ回動操作すると、この回動が前
記係合位置にある制御レバーを介して中間レバーに伝達
されて該中間レバーが回動し、これによって操作ケーブ
ルが引っ張られてクラッチ装置がクラッチ接続位置に切
換わる構成であるため、操作レバーをクラッチ接続位置
に回動操作した際に、操作ケーブルに作用しているクラ
ッチ装置側からの強い引張荷重が中間レバー及び制御レ
バーを介して操作レバーに作用する。従って、この従来
技術においても、上記前者の従来技術の場合と同様に、
芝刈作業時に大きなホールド荷重が必要になると共に、
クラッチ装置の摩擦部材等が異常に摩耗しやすいという
問題点があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
して為されたもので、芝刈作業時に操作レバーを把持し
ているときのホールド荷重の軽減を図ると共にクラッチ
装置の摩擦部材の異常摩耗の防止を図った歩行型芝刈機
の操作レバー装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、原動機からの駆動力がクラッチ装置を介
して伝達されて回転する芝刈部を有する本体部と、本体
部に取付けられたハンドル部材と、ハンドル部材に回動
自在に支持された操作レバーとを備え、該操作レバーを
クラッチ解除位置からその把持部がハンドル部材の把持
部に近接するクラッチ接続位置へ回動操作することによ
り、この操作に連動して操作ケーブルが操作され、クラ
ッチ装置がクラッチ解除位置からクラッチ接続位置に切
換わって芝刈部が回転するように構成され、且つクラッ
チ接続位置まで回動させた操作レバーの把持部をハンド
ル部材の把持部と一緒に把持した状態で芝刈作業を行な
うようにした歩行型芝刈機の操作レバー装置において、
前記操作レバーを前記クラッチ解除位置側へ付勢する付
勢部材と、前記操作ケーブルを介して前記クラッチ装置
に連結され、前記ハンドル部材に、クラッチ装置側から
操作ケーブルに作用する引張荷重による付勢方向にある
第1位置と該引張荷重に抗してクラッチ装置をクラッチ
接続位置に切換える第2位置との間で回動自在に支持さ
れたケーブル側アームと、前記ハンドル部材に、アンロ
ック位置と前記ケーブル側アームを前記第2位置で係止
するロック位置との間で回動自在に支持され、ロック位
置側に付勢され、且つクラッチ解除位置にある前記操作
レバーによって前記アンロック位置に保持されるロック
アームと、前記操作レバーに、該レバーのクラッチ接続
位置への回動を前記ケーブル側アームに伝達不能な非作
動位置とこの回動をケーブル側アームに伝達して該アー
ムを前記第2位置へ回動させ得る作動位置との間で回動
自在に支持され、非作動位置側に付勢された中間アーム
と、前記操作レバーに設けられ、前記中間アームを前記
作動位置へ操作可能な操作部材とを備えているものであ
る。
【0008】
【作用】上記操作レバー装置では、中間アームを操作部
材によって作動位置に回動させた状態で操作レバーをク
ラッチ解除位置からクラッチ接続位置へ回動させると、
この回動が中間アームからケーブル側アームに伝達され
て該アームが第2位置に回動し、この回動により操作ケ
ーブルが引っ張られてクラッチ装置がクラッチ接続位置
に切換わり、芝刈部が回転して芝刈作業が開始される。
一方、操作レバーをクラッチ接続位置へ回動させたこと
により、アンロック位置に保持されていたロックアーム
の操作レバーによる保持が解除され、これによってロッ
クアームが自身の付勢力でロック位置に回動して第2位
置まで回動したケーブル側アームを係止する。このよう
にして、芝刈作業が開始され、操作レバー及びハンドル
部材の両把持部を一緒に把持した状態で芝刈作業を行な
っているとき、ロックアームが操作ケーブルからの引張
荷重を受けているケーブル側アームを第2位置で係止し
ており、これによってロックアームが引張荷重を受け止
めているので、操作レバーには、該レバーの付勢力のみ
が作用するだけで、操作ケーブルからの引張荷重は一切
作用しない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る歩行型芝刈機
の操作レバー装置を図面に基づいて説明する。
【0010】図1に示すように、一実施例に係る歩行型
芝刈機1は、エンジン(原動機)2、車輪3を有する車
体(本体部)4と、この車体4に取付けられたハンドル
部材7とから構成されている。
【0011】車体4の下方には、エンジン(原動機)2
からの駆動力が伝えられて回転することにより、芝刈作
業を行なう刈刃ブレード(芝刈部)5と、この刈刃ブレ
ード5とエンジン2との間に設けられ、刈刃ブレード5
へのエンジン2の駆動力の伝達及び遮断を行なうブレー
ド・デッドマン・クラッチ(以下、単にクラッチ装置と
いう)6が設けられている。
【0012】ハンドル部7は、図1〜図3に示すよう
に、一端8aが車体4の取付部10に蝶ボルト11とナ
ット(不図示)により夫々締結された左右2本のハンド
ルコラム(ハンドルポスト)8,8と、各ハンドルコラ
ム8の他端側に2組のボルト12a,12aとナット1
2b,12bとにより固定された略四角のループ形状を
有するハンドル(ハンドル部材)9とから成る。ハンド
ル9には、前記駆動力を車輪3の車軸(不図示)に断続
させる走行系のクラッチを操作するための走行用クラッ
チレバー14、スロットルレバー15、変速レバー16
及び前記クラッチ装置6を操作するための操作レバー2
00が夫々回動自在に支持されている。
【0013】走行用クラッチレバー14、スロットルレ
バー15及び変速レバー16は、夫々ケーブル17a,
17b及び17cを介して車体4内の前記走行系のクラ
ッチ(不図示)、スロットル(不図示)、変速ギヤ機構
(不図示)と連結されている。操作レバー200は、操
作ケーブル18を介してクラッチ装置6に連結されてい
る。
【0014】図2〜図5に示すように、前記左右のハン
ドルコラム8はパイプ形状であり、各ハンドルコラム8
の他端側がハンドル9の左右端部にある係合凹部9a内
に挿入した状態で2組のボルト12a,12aとナット
12b,12bとによりハンドル9に固定されている。
【0015】前記各ハンドルコラム8は、軽合金(例え
ばSTKM)からなり、この左右のハンドルコラム8は
補強部材8aで連結されている。補強部材8aの両端部
は左右のハンドルコラム8に2組のボルト13,13に
より締結されている。
【0016】図2に示すように、ハンドル9に形成され
たレバーケース9bには、前記スロットルレバー15及
び変速レバー16のガイド板であり、ハンドルコラム8
にピン(不図示)により取付けられている。
【0017】図2及び図3に示すように、ハンドル9の
左右端部には、走行用クラッチレバー14の両端14a
が回動自在に支持されている。このクラッチレバー14
を図1の位置から回動してその把持部14bをハンドル
9の把持部9cと一緒に把持することにより、クラッチ
レバー14の回動が係合部材14′及びケーブル17c
を介して前記走行系のクラッチに伝達されてこのクラッ
チが切換わり、前記駆動力が車軸に伝達され、これによ
って芝刈機が車輪3の回転により走行するように構成さ
れている。
【0018】図4,図5及び図7に示すように、ハンド
ル9の、把持部9c及び左右のハンドルコラム8との締
結部を含む部分は、上下に分割された上側部材90と下
側部材91の2部材で構成されている。この両部材9
0,91は、左右のハンドルコラム8にボルト12a及
びナット12bによって共締めされていると共に、ビス
Aによって互いに結合されている。
【0019】図7及び図8に示すように、ハンドル9の
上側部材90の内面には、略円柱形状を有する凸部92
と補強用のリブ94が形成されている。この凸部92の
中央部には、ビスAが螺合するネジ穴93が形成されて
いる。一方、ハンドル9の下側部材91の内面には、上
側部材90の各凸部92が嵌装される略円筒状の凹部9
5と、補強用のリブ96が形成されている。
【0020】そして、図7(a),(b)及び図8の鎖
線で示すように、上側部材90に下側部材91を接合す
ると、上側部材90の凸部92が下側部材91の凹部に
嵌装される。この状態で、下側部材91の取付孔97に
挿入したビスAを上側部材90のネジ穴93に螺合する
ことにより、上側部材90と下側部材91とが結合され
る。このとき、ビスAは下側部材91に形成された凹部
98内に収納されるので、ハンドル9を把持したときに
邪魔にならない。
【0021】一実施例に係る歩行型芝刈機の操作レバー
装置には、図2,図3及び図9〜図11に示すように、
操作レバー200をクラッチ解除位置(図9の位置)へ
付勢するトルクスプリング(付勢部材)202と、前記
操作ケーブル18を介してクラッチ装置6に連結され、
ハンドル(ハンドル部材)9に、クラッチ装置6側から
操作ケーブル18に作用する引張荷重による付勢方向に
ある第1位置(図9の位置)と該引張荷重に抗してクラ
ッチ装置6をクラッチ接続位置に切換える第2位置(図
10の位置)との間で回動自在に支持されたケーブル側
アーム203と、ハンドル(ハンドル部材)9に、アン
ロック位置(図9の位置)とケーブル側アーム203を
前記第2位置で係止するロック位置(図10の位置)と
の間で回動自在に支持され、ロック位置側に付勢され且
つクラッチ解除位置にある操作レバー200によってア
ンロック位置に保持されるロックアーム205と、操作
レバー200に、該レバー200のクラッチ接続位置
(図10の位置)への回動をケーブル側アーム203に
伝達不能な非作動位置(図9の実線位置)とこの回動を
ケーブル側アーム203に伝達して該アーム203を前
記第2位置へ回動させ得る作動位置(図9の鎖線位置)
との間で回動自在に支持され、非作動位置側に付勢され
た中間アーム208と、操作レバー200に設けられ、
中間アーム208を作動位置へ操作可能な操作部材21
1とを備えている。
【0022】また、ハンドル9の左右に形成された支持
部9d,9d′には、図2〜図6及び図9〜図11に示
すように、操作レバー200の左右端部200a,20
0a′が支持軸201,201′及びスナップピン20
1a,201a′により回動自在に支持されている。こ
れにより操作レバー200は、クラッチ装置6を接続さ
せるクラッチ接続位置(図2〜図5及び図10に示す位
置)と、クラッチ装置6を解除するクラッチ解除位置
(図9に示す位置)との間で回動自在となっている。
【0023】操作レバー200は、図2及び図4に示す
ように、一端部200a′が回動自在に支持されている
支持軸201′に設けられたトルクスプリング202に
より、操作レバー200の把持部200bがハンドル9
の把持部9cから離れた前記クラッチ解除位置側に付勢
されている。このクラッチ解除位置にある操作レバー2
00は、操作レバー200の把持部200bから手を離
しているとき、操作レバー200の一端部200cがハ
ンドル9の支持部9d内に設けられた段部9eと当接し
て、操作レバー200は図9に示すクラッチ解除位置に
係止されている。
【0024】操作レバー200の他端部200a側に
は、図3,図5,図6及び図9〜図11に示すように、
ケーブル側アーム203が他端部200aと共に支持軸
201及びスナップピン201aにより支持部9dに回
動自在に支持されている。このケーブル側アーム203
の一端には、後述する中間アーム208の爪208aと
噛み合う爪203aが形成されていると共に、操作ケー
ブル18の一端部に固定された係止部材18aが支持軸
204及びスナップピン204aとによりケーブル側ア
ーム203に回動自在に支持されている。
【0025】操作ケーブル18の他端部は、車体4側で
クラッチ装置6と連結されているために、クラッチ装置
6側から操作ケーブル18に作用する引張荷重によりケ
ーブル側アーム203は図9の矢印方向に引張られてい
る。このためケーブル側アーム203は、クラッチ装置
6のクラッチ解除時の第1位置(図9に示す位置)にお
いては、その一端部203bが支持部9d内に設けられ
た係止面9fと当接し、クラッチ接続時には第2位置
(図10に示す位置)に回動される。
【0026】ケーブル側アーム203の略中央部には、
第2位置において後述するロックアーム205の係止部
205aに係止される段部203cが形成されている。
【0027】図6,図9〜図11に示すように、ロック
アーム205はハンドル9のリブ9eに、支持軸206
とスナップピン206aとによりロック位置(図10に
示す位置)とアンロック位置(図9に示す位置)との間
で回動自在に支持されている。このロックアーム205
は、コイルばね207によりロック位置側へ回動するよ
う付勢されており、アンロック位置においては、操作レ
バー200の端部200a側に設けられた曲線形状の段
部200dと当接し、この段部200dにより、アンロ
ック位置に保持される。
【0028】図10に示すように、ロック位置において
はロックアーム205の係止部205aが前記ケーブル
側アーム203の段部203cを係止するので、これに
よりケーブル側アーム203の回動が係止されケーブル
側アーム203は前記第2位置に保持される。この係止
は、図11に示すように操作レバー200をクラッチ解
除位置側へ回動したとき、ロックアーム205の端部2
05bと操作レバーの段部200dとが当接して、ロッ
クアーム205をアンロック側へ回動させることにより
解除される。
【0029】中間アーム208は、図6,図9に示すよ
うに操作レバー200に対して、支持軸209及びスナ
ップピン209aにより非作動位置(図9の実態で示す
位置)と作動位置(図9の鎖線で示す位置)との間で回
動自在に支持されて、コイルばね210により非作動位
置側へ付勢されている。前記非作動位置においては、中
間アーム208の段部208bと操作レバー200の端
部200eとが当接するので、中間アーム208の回動
が係止され、非作動位置に保持される。
【0030】また、中間アーム208は図9に示すよう
に作動位置まで回動されると、中間アーム208の爪2
08aと前述したケーブル側アーム203の爪203a
とが噛合可能になり、この状態で操作レバー200をク
ラッチ接続位置(図10に示す位置)側へ回動すると、
爪208aと爪203aが噛合する。
【0031】プッシュロッド(操作部材)211は、図
6に示すように、一端211aが略直角に曲げられて前
記中間アーム208の端部と係合されており、操作レバ
ー200の端部200bに突出するプッシュボタン21
1bを作業者が押し込むと、該プッシュロッド211に
より中間アーム208の爪208aは前述した作動位置
(図9の鎖線で示す位置)へと揺動される。
【0032】以上の様に構成される本発明の操作レバー
装置の作動について図9〜図11を参照して説明する。
【0033】図9は、クラッチ装置6が解除され刈刃ブ
レード5が停止するクラッチ解除位置に操作レバー装置
がある状態を示している。この状態から、作業者がプッ
シュボタン211bを指で押し込むと、プッシュロッド
211を介して中間アーム208が非作動位置(実線で
示す位置)から作動位置(鎖線で示す位置)へと揺動さ
れる。
【0034】この中間アーム208の揺動により、中間
アーム208の爪208aとケーブル側アーム203の
爪203aとは噛合可能な状態となり、作業者がプッシ
ュボタン211bを押し込んだまま操作レバー200を
図10に示すクラッチ接続位置側へ回動させると、中間
アーム208の爪208aとケーブル側アーム203の
爪203aとが噛合される。
【0035】この爪208aと爪203aの噛合及び操
作レバー200の回動により、図9に示す第1位置に位
置していたケーブル側アーム203が、操作ケーブル1
8の引張荷重に抗して図10に示す第2位置側へと回動
される。このとき、ロックアーム205の端部205b
は操作レバー200の段部200dに当接した状態にあ
るので、操作レバー200のクラッチ接続位置への回動
と連動して、端部205bが段部200d上を摺動す
る。この端部205bの摺動と共にロックアーム205
はアンロック位置(図9に示す位置)からロック位置
(図10に示す位置)へと回動する。
【0036】次に、操作レバー200が図10に示すク
ラッチ接続位置まで回動された場合、この回動と連動し
てケーブル側アーム203は第2位置まで回動し、操作
ケーブル18が図10に示す矢印方向に引張られてクラ
ッチ装置6が接続されるので、刈刃ブレード5が回転し
芝刈作業が行なわれる。
【0037】このとき、ロックアーム205はロック位
置まで回動し、その係止部205aによりケーブル側ア
ーム203の段部203cが係止されて、ケーブル側ア
ーム203の回動が係止されるので、ケーブル側アーム
203に作用する操作ケーブル18からの大きな引張荷
重(例えば30Kg)がロックアーム205に支持されて
操作レバー200には一切作用しない。このため作業者
が操作レバー200の把持部200bとハンドル9の把
持部9cとを一緒に把持する場合に必要なホールド荷重
は、トルクスプリング202が操作レバー200をクラ
ッチ解除位置へ付勢するばね力(例えば0.4Kg)だけ
となり、ホールド荷重が軽減される。
【0038】次に、図11に示すように操作レバー20
0の把持部200bとハンドル9の把持部9cとの把持
を解除した場合には、操作レバー200がハンドル9に
対してトルクスプリング202の付勢力によりクラッチ
接続位置からクラッチ解除位置側へ所定角度αまで回動
しても、ロックアーム205の係止部205aによりケ
ーブル側アーム203の段部203cは係止されている
ので、クラッチ装置6は完全なクラッチ接続状態にあ
る。
【0039】この所定角度αより更に操作レバー200
がクラッチ解除位置側へ回動すると、中間アーム208
の爪208aとケーブル側アーム203の爪203aと
の噛合が外れると共に、操作レバー200の段部200
dがロックアーム205の端部205bと当接するの
で、ロックアーム205の端部205bが操作レバー2
00の段部200dに押されてアンロック位置(図9に
示す位置)側へ回動される。
【0040】この作動により、ロックアーム205の係
止部205aによるケーブル側アーム203の段部20
3cの係止が解かれて、操作ケーブル18の引張荷重に
よりケーブル側アーム203は一気に図9に示す第1位
置まで回動されるので、クラッチ装置6も一気に解除さ
れる。更に、操作レバー200及びロックアーム205
がトルクスプリング202の付勢力により図9に示すク
ラッチ解除位置及びアンロック位置まで回動される。
【0041】以上、詳述したように、上記一実施例の操
作レバー装置によれば、図10に示されるクラッチ接続
位置において、ケーブル側アーム203に作用する操作
ケーブル18の大きな引張荷重(例えば30Kg)がロッ
クアーム205により支持されるので、操作レバー20
0には操作ケーブル18の引張荷重が一切作用せずトル
クスプリング202による付勢力(例えば0.4Kg)の
みが作用する。従って、芝刈作業時に操作レバー200
の把持部200bとハンドル9の把持部9bとを一緒に
把持するホールド荷重が大幅に軽減される。
【0042】また、この把持時に、ハンドル9に対して
操作レバー200が所定角度αだけ回動してもクラッチ
装置6は完全にクラッチ接続状態にあるので、芝刈作業
中に半クラッチ状態になることが解消される。従って、
クラッチ装置6の摩擦部材等の半クラッチによる異常摩
耗が防止される。
【0043】更に、ハンドル9の把持部9cが前述した
ような構造の上側部材90と下側部材91とからなり、
ハンドル9及び操作レバー200が合成樹脂、ハンドル
コラム8,8が軽合金(例えばSTKM)のパイプから
なるうえに上述したような構造を有するので、ハンドル
部7の軽量化及び小組みが容易になる。また、ハンドル
9の把持部9cを把持したときの横ずれが防止できる。
【0044】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明の歩行型芝
刈機の操作レバー装置によれば、操作レバーをクラッチ
解除位置側へ付勢する付勢部材と、前記操作ケーブルを
介して前記クラッチ装置に連結され、前記ハンドル部材
に、クラッチ装置側から操作ケーブルに作用する引張荷
重による付勢方向にある第1位置と該引張荷重に抗して
クラッチ装置をクラッチ接続位置に切換える第2位置と
の間で回動自在に支持されたケーブル側アームと、前記
ハンドル部材に、アンロック位置と前記ケーブル側アー
ムを前記第2位置で係止するロック位置との間で回動自
在に支持され、ロック位置側に付勢され且つクラッチ解
除位置にある前記操作レバーによって前記アンロック位
置に保持されるロックアームと、前記操作レバーに、該
レバーのクラッチ接続位置への回動を前記ケーブル側ア
ームに伝達不能な非作動位置とこの回動をケーブル側ア
ームに伝達して該アームを前記第2位置へ回動させ得る
作動位置との間で回動自在に支持され、非作動位置側に
付勢された中間アームと、前記操作レバーに設けられ、
前記中間アームを前記作動位置へ操作可能な操作部材と
を備えているので、芝刈作業時に操作レバーを把持して
いるときのホールド荷重を軽減できると共に、クラッチ
装置の摩擦部材の異常摩耗が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る歩行型芝刈機を示す外
観図である。
【図2】一実施例に係る操作レバー装置の略右半分の平
面図である。
【図3】一実施例に係る操作レバー装置の略左半分の平
面図である。
【図4】図2に示す操作レバー装置をIV方向から見た
側面図である。
【図5】図3に示す操作レバー装置をV方向から見た側
面図である。
【図6】図3に示す平面図の部分断面を示す図である。
【図7】(a)は、一実施例に係る操作レバー装置のハ
ンドルの把持部の断面図であり、(b)は(a)のB−
B断面を示す図である。
【図8】図7のハンドルの把持部の斜視図である。
【図9】一実施例に係る操作レバー装置がクラッチ解除
位置にある状態を示す図である。
【図10】一実施例に係る操作レバー装置がクラッチ接
続位置にある状態を示す図である。
【図11】一実施例に係る操作レバー装置がクラッチ接
続位置からクラッチ解除位置へ移行する状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 歩行型芝刈機 2 原動機 4 本体部 5 芝刈部 6 クラッチ装置 9 ハンドル部材 9c ハンドル部材の把持部 18 操作ケーブル 200 操作レバー 200b 操作レバーの把持部 202 付勢部材 203 ケーブル側アーム 205 ロックアーム 208 中間アーム 211 操作部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の従来技術では、操作レバーが操作ケーブルを介して
クラッチ装置に直接連結されている構成であるため、操
作レバーをクラッチ接続位置に回動操作した際に、操作
ケーブルに作用しているクラッチ装置側からの強い引張
荷重が操作レバーに直接作用する。従って、クラッチ接
続位置まで回動させた操作レバーの把持部をハンドル部
材の把持部と一緒に把持して芝刈作業を行なっている際
に、操作レバーをクラッチ接続位置に保持するために大
きなホールド荷重が必要になる。そのため、芝刈作業中
に操作レバーの把持部を把持している作業者の手がゆる
みやすく、これによって操作レバーの把持部がハンドル
部材の把持部から離れてクラッチ装置が半クラッチ状態
になりやすく、その結果、クラッチ装置の摩擦部材等
耗しやすいという問題点があった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】また、上記後者の従来技術では、操作レバ
ーをクラッチ接続位置へ回動操作すると、この回動が前
記係合位置にある制御レバーを介して中間レバーに伝達
されて該中間レバーが回動し、これによって操作ケーブ
ルが引っ張られてクラッチ装置がクラッチ接続位置に切
換わる構成であるため、操作レバーをクラッチ接続位置
に回動操作した際に、操作ケーブルに作用しているクラ
ッチ装置側からの強い引張荷重が中間レバー及び制御レ
バーを介して操作レバーに作用する。従って、この従来
技術においても、上記前者の従来技術の場合と同様に、
芝刈作業時に大きなホールド荷重が必要になると共に、
クラッチ装置の摩擦部材等が摩耗しやすいという問題点
があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
して為されたもので、芝刈作業時に操作レバーを把持し
ているときのホールド荷重の軽減を図ると共にクラッチ
装置の摩擦部材の耐久性の向上を図った歩行型芝刈機の
操作レバー装置を提供することを目的としている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】また、この把持時に、ハンドル9に対して
操作レバー200が所定角度αだけ回動してもクラッチ
装置6は完全にクラッチ接続状態にあるので、芝刈作業
中に半クラッチ状態になることが解消される。従って、
クラッチ装置6の摩擦部材等の半クラッチによる耐摩耗
性が向上される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明の歩行型芝
刈機の操作レバー装置によれば、操作レバーをクラッチ
解除位置側へ付勢する付勢部材と、前記操作ケーブルを
介して前記クラッチ装置に連結され、前記ハンドル部材
に、クラッチ装置側から操作ケーブルに作用する引張荷
重による付勢方向にある第1位置と該引張荷重に抗して
クラッチ装置をクラッチ接続位置に切換える第2位置と
の間で回動自在に支持されたケーブル側アームと、前記
ハンドル部材に、アンロック位置と前記ケーブル側アー
ムを前記第2位置で係止するロック位置との間で回動自
在に支持され、ロック位置側に付勢され且つクラッチ解
除位置にある前記操作レバーによって前記アンロック位
置に保持されるロックアームと、前記操作レバーに、該
レバーのクラッチ接続位置への回動を前記ケーブル側ア
ームに伝達不能な非作動位置とこの回動をケーブル側ア
ームに伝達して該アームを前記第2位置へ回動させ得る
作動位置との間で回動自在に支持され、非作動位置側に
付勢された中間アームと、前記操作レバーに設けられ、
前記中間アームを前記作動位置へ操作可能な操作部材と
を備えているので、芝刈作業時に操作レバーを把持して
いるときのホールド荷重を軽減できると共に、クラッチ
装置の摩擦部材の耐久性が向上される

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機からの駆動力がクラッチ装置を介
    して伝達されて回転する芝刈部を有する本体部と、本体
    部に取付けられたハンドル部材と、ハンドル部材に回動
    自在に支持された操作レバーとを備え、該操作レバーを
    クラッチ解除位置からその把持部がハンドル部材の把持
    部に近接するクラッチ接続位置へ回動操作することによ
    り、この操作に連動して操作ケーブルが操作され、クラ
    ッチ装置がクラッチ解除位置からクラッチ接続位置に切
    換わって芝刈部が回転するように構成され、且つクラッ
    チ接続位置まで回動させた操作レバーの把持部をハンド
    ル部材の把持部と一緒に把持した状態で芝刈作業を行な
    うようにした歩行型芝刈機の操作レバー装置において、
    前記操作レバーを前記クラッチ解除位置側へ付勢する付
    勢部材と、前記操作ケーブルを介して前記クラッチ装置
    に連結され、前記ハンドル部材に、クラッチ装置側から
    操作ケーブルに作用する引張荷重による付勢方向にある
    第1位置と該引張荷重に抗してクラッチ装置をクラッチ
    接続位置に切換える第2位置との間で回動自在に支持さ
    れたケーブル側アームと、前記ハンドル部材に、アンロ
    ック位置と前記ケーブル側アームを前記第2位置で係止
    するロック位置との間で回動自在に支持され、ロック位
    置側に付勢され、且つクラッチ解除位置にある前記操作
    レバーによって前記アンロック位置に保持されるロック
    アームと、前記操作レバーに、該レバーのクラッチ接続
    位置への回動を前記ケーブル側アームに伝達不能な非作
    動位置とこの回動をケーブル側アームに伝達して該アー
    ムを前記第2位置へ回動させ得る作動位置との間で回動
    自在に支持され、非作動位置側に付勢された中間アーム
    と、前記操作レバーに設けられ、前記中間アームを前記
    作動位置へ操作可能な操作部材とを備えていることを特
    徴とする歩行型芝刈機の操作レバー装置。
JP7849092A 1992-02-28 1992-02-28 歩行型芝刈機の操作レバー装置 Pending JPH05236818A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006254873A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Honda Motor Co Ltd 歩行型作業機
KR100695515B1 (ko) * 2000-12-28 2007-03-15 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 보행형 작업기
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