JPH0618825Y2 - 自走式作業車の走行装置 - Google Patents

自走式作業車の走行装置

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JPH0618825Y2
JPH0618825Y2 JP10228688U JP10228688U JPH0618825Y2 JP H0618825 Y2 JPH0618825 Y2 JP H0618825Y2 JP 10228688 U JP10228688 U JP 10228688U JP 10228688 U JP10228688 U JP 10228688U JP H0618825 Y2 JPH0618825 Y2 JP H0618825Y2
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JP
Japan
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transaxle
clutch
traveling device
vehicle
axle
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JP10228688U
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JPH0223225U (ja
Inventor
宣広 石井
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はトランスアクスルを備える芝刈機等の小型の
自走式作業車において、車両の走行駆動を行なう走行装
置に関するものである。
〔従来の技術とその問題点〕
自走式作業車の走行中に車両が木立ち、地面隆起部、壁
等の障害物に当たつて走行不能となつた場合、車輪がス
リツプしつつ回転し走行装置に破損が生じるのを防ぐの
に従来は、操縦者が走行装置のクラツチを切るとか走行
装置に設けられた変速装置を中立状態に戻して車輪の回
転停止を得ていた。
しかし車両が障害物に当たる事態が起きるのは操縦者の
注意力が散漫となつているときであり、操作が遅れがち
である。
そして作業車の設計に当たつてはかかる点を考慮し走行
装置をそれだけ頑丈にしており、このため走行装置が余
分に重量化及び過大化していた。
〔考案課題〕
そこでこの考案はトランスアクスルを備える自走式作業
車において、走行装置のクラツチを、車両が障害物に当
たると自動的に切られるものに構成して、上述の問題点
を解消しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
そのためにこの考案は添付図に例示するように、トラン
スアクスル1及びクラツチ2を備える自走式作業車の走
行装置において、次のような手段を講じた。
すなわちトランスアクスル1を車軸3まわりで回動自在
に支持し駆動車輪8の回転方向と逆向きに回動附勢する
と共に、前記クラツチ2をトランスアクスル1の駆動車
輪回転方向への回動により入れられるクラツチに構成し
て、該トランスアクスル1をクラツチ入れ操作具4に対
し、スプリング5を介装した連動連結具6により連動連
結した。
トランスアクスル1を回動附勢することは、第1−5図
に図示の第1の実施例におけるように他のスプリング7
によることもできるし、また第6−8図に図示の第2の
実施例におけるように支点となる車軸3に対するトラン
スアクスル1の重心位置の設定によりトランスアクスル
1の自重によるようにもできる。
〔作用〕
クラツチ2を入れ車両を走行させている状態で車両が障
害物に当たりトランスアクスル1にて駆動される車輪8
がスリツプしつつ回転する事態が起きると、車軸3を介
してトランスアクスル1に伝えられるトルク反力により
該トランスアクスル1が車軸3を中心として駆動車輪8
の回転方向と逆向きのモーメントを受け、スプリング5
を伸長させつつ回動することとなる。
これによつてクラツチ2が自動的に切れ、車輪8の回転
が停止する。
〔実施例〕
第1−5図が第1の実施例を示し、芝刈機においてこの
考案が実施されている。
第2図に示すように駆動源となるエンジン10は車両の
前方寄りに塔載され、車両後部には後上方向きに張出す
操縦ハンドル11が設けられている。左右の前輪12は
遊転車輪とされ、左右の後輪8が駆動車輪に構成されて
いる。前,後輪12,8間で車両の下面側には刈刃13
が配置されている。
第2−4図に示すようにエンジン10の出力軸14は鉛
直下方向きに延出させてあり、ギヤボツクス15内を経
て刈刃駆動用ギヤボツクス16内へ動力を伝達するもの
とされている。前者のギヤボツクス15内には傘歯車伝
動機構17が設けられ、出力軸14にて常時回転駆動を
受ける駆動軸18を、ギヤボツクス15から後方へ延出
させて設けてある。
駆動車輪である左右の後輪8は車両機枠19に取付けた
左右の支軸20に中心ハブ部8aを遊嵌して回転自在に
支持されており、リム内周面において内歯8bを一体的
に備えている。トランスアクスル1は車両幅方向の中央
位置に縦長に配置され、左右に延出する前記車軸3の端
部には上記内歯8bと噛合せたピニオン21を固着して
ある。車両機枠19にはベアリングスリーブ22を介し
車軸3の左右端近傍部を支承する左右の支筒部19aが
形成されており、トランスアクスル1は該支筒部19a
により前述したように車軸3まわりで回動自在に支持さ
れている。
トランスアクスル1は前方向きに延出させた入力軸24
を備える。また前記出力軸18には自在接手25を介し
中間軸26を接続してあり、この中間軸26と入力軸2
4間を断接するように前記クラツチ2が設けられてい
る。すなわち中間軸26の後端には自在接手27により
クラツチ金物28を接続してあり、このクラツチ金物2
8の中心穴に入力軸24の前端部を摺動自在に嵌合する
ことによりクラツチ金物28が入力軸24と同心配置さ
れることとしている。そして入力軸24上に他のクラツ
チ金物29を固着し、これらの両クラツチ金物28,2
9に互に噛合せうるクラツチ爪を形成している。トラン
スアクスル1が車軸3まわりで回動すると、クラツチ金
物28の中心穴への入力軸24の挿通長さを変更しつつ
該入力軸24上のクラツチ金物29の前後位置が変更さ
れるが、クラツチ2は前述したようにトランスアクスル
1の車輪回転方向への回動により、前方側へ移動するク
ラツチ金物29のクラツチ爪がクラツチ金物28のクラ
ツチ爪と噛合つて入れられるものに構成されている。
操縦ハンドル11には前記クラツチ入れ操作具を構成す
るクラツチレバー4を回動可能に附設してあり、前記連
動連結具6は基端をクラツチレバー4に取付けたイナー
ワイヤ6aを備える操作索条でもつて構成されている。
そしてトランスアクスル1に上向き状として取付けた接
続板30に対し上記イナーワイヤ6aの先端側を、前記
スプリング5を介し接続している。第1の実施例では上
記接続板30と車両機枠19間に前記他のスプリング7
を張設して、トランスアクスル1を後方回動附勢してい
る。
第1の実施例は以上に説明して来たように構成され、ク
ラツチレバー4が握られていない状態では第1図に示す
ようにトランスアクスル1がスプリング7の作用によ
り、両スプリング5,7の附勢力がバランスする姿勢に
まで後方回動していてクラツチ2が切られている。
操縦者が操縦ハンドル11を持つた手でクラツチレバー
4を握り上方回動させると第4図に示すように、スプリ
ング5,7が引張られることによりトランスアクスル1
が車軸3まわりで前方回動せしめられてクラツチ2が入
れられる。これによつて左右の後輪8が回転駆動され、
車両が走行する。
車両の走行中に車両が障害物に当たり左右の後輪8がス
リツプ回転する状態が起きると第5図に示すように操縦
者がクラツチレバー4を握つたままであつたとしても、
考案の作用として前述した通りトランスアクスル8が後
方回動してクラツチ2が自動的に切れる。クラツチレバ
ー4を握つた状態でのスプリング5の附勢力は、後輪8
からトランスアクスル1に加わるトルク反力が比較的小
さくとも第5図に図示のクラツチ自動切り状態が得られ
迅速な安全確保が達成されるように比較的小さく設定さ
れている。
第6−8図は、同様に芝刈機において実施した第2の実
施例を示している。
本実施例に係る芝刈機では駆動車輪8が左右の前輪とさ
れ、左右の後輪35は遊転自在に支持されている。トラ
ンスアクスル1は車軸3を前端側に位置させた前後に長
い配置で設置され、第1の実施例について述べたのと同
様の手段により車軸3まわりで回動自在に支持されてい
る。車軸3をトランスアクスル1の前端側に位置させて
いることからトランスアクスル1の重心は支点となる車
軸3よりも後方に位置していて、トランスアクスル1は
その自重により後端を下げる向き、つまり駆動車輪8の
回転方向とは逆向きに回動附勢されている。なおトラン
スアクスルに重錘を附設して、自重による所要の回動附
勢が得られるように重心位置を設定することもできる。
トランスアクスル1の自重による附勢方向への回動端位
置は、車両機枠側のストツパ36によつて規制すること
とされている。
前記したのと同様の出力軸14上には前記ギヤボツクス
15に代えてプーリー37を固定設置してあり、またト
ランスアクスル1の入力軸24を上方向きに延出させて
該入力軸24上に他のプーリー38を固定設置してあ
る。両プーリー37,38間にはベルト39を捲回して
あり、第2の実施例では前記クラツチ2がベルト39を
弛緩・緊張させてトランスアクスル1に対する入力伝導
を断続するテンシヨンクラツチに構成されている。すな
わちトランスアクスル1側のプーリー38はトランスア
クスル1が自重による附勢方向に回動すると出力軸14
上のプーリー37側に変位してベルト39を弛緩させ、
その逆の方向に回動するとプーリー37反対向きに変位
してベルト39を緊張させるように設けられている。
トランスアクスル1の後端部に取付けた接続板30に
は、前記のもの同様のスプリング5及びイナーワイヤ6
aが接続されて、操縦ハンドル11に附設のクラツチレ
バー4へと導かれている。
したがつて第6図に示すようにトランスアクスル1がス
トツパ36にて規制される回動端位置をとりクラツチ2
が切られている状態から第7図に示すようにクラツチレ
バー4が握られると、スプリング5が引張られトランス
アクスル1がベルト39を緊張させるように回動せしめ
られて、クラツチ2が入れられる。
車両の走行中に車両が障害物に当たり車輪8がスリツプ
する事態が起きると第8図に示すように、クラツチレバ
ー4が握られたままであつたとしても車輪8から加わる
トルク反力でトランスアクスル1がスプリング5力に抗
して回動し、クラツチ2の自動的な切れが達成される。
〔考案の効果〕
この考案によれば車両が走行中に障害物に当たり駆動車
輪8がスリツプする事態が起きると、車両8から加わる
トルク反力でトランスアクスル1が車軸3まわりで回動
し走行装置のクラツチ2が自動的に切れるから、上記の
事態に際し操縦者によるクラツチ切り操作或は変速装置
の中立状態復帰操作が遅れるようなことがあつてもトラ
ンスアクスルを含む走行装置に破損が起きることがな
い。
したがつてまたこの考案によると、従来のように上記事
態に備え走行装置を頑丈なものに設計しておく必要が無
くされ、トランスアクスルを含む走行装置の軽量化とコ
ンパクト化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の実施例を示す一部切欠き、一部縦断側面
図、第2図は同実施例を装備する芝刈機の一部欠截側面
図、第3図は同芝刈機の要部の横断平面図、第4図及び
第5図はそれぞれ、第1図とほぼ同様の一部縦断側面図
で第1図とは異なつた状態を画いたもの、第6図は第2
の実施例を示す一部切欠き側面図、第7図及び第8図は
第6図と同様の側面図で第6図とは異なつた状態を画い
たものである。 1……トランスアクスル、2……クラツチ、3……車
軸、4……クラツチレバー(クラツチ入れ操作具)、5
……スプリング、6……操作索条(連動連結具)、6a
……イナーワイヤ、7……他のスプリング、8……駆動
車輪、10……エンジン、14……出力軸、19a……
支筒部、24……入力軸、28,29……クラツチ金
物、37,38……プーリー、39……ベルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランスアクスル1及びクラツチ2を備え
    る自走式作業車の走行装置において、トランスアクスル
    1を車軸3まわりで回動自在に支持し駆動車輪8の回転
    方向と逆向きに回動附勢すると共に、前記クラツチ2を
    トランスアクスル1の駆動車輪回転方向への回動により
    入れられるクラツチに構成して、該トランスアクスル1
    をクラツチ入れ操作具4に対し、スプリング5を介装し
    た連動連結具6により連動連結したことを特徴とする走
    行装置。
JP10228688U 1988-08-01 1988-08-01 自走式作業車の走行装置 Expired - Lifetime JPH0618825Y2 (ja)

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JPH0223225U JPH0223225U (ja) 1990-02-15
JPH0618825Y2 true JPH0618825Y2 (ja) 1994-05-18

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