JP4153808B2 - 除雪機の除雪部昇降機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、比較的小型の除雪機の前部に配置された除雪部の昇降機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、除雪機は、雪を掻き込むオーガと、掻き込まれた雪を上方へ跳ね飛ばすブロワと、跳ねとばされる雪をガイドするシュータとが、走行装置を備えた機体に搭載されて、走行しながら除雪作業を行うことができるように構成されている。除雪機の移動時には、オーガの下面を地面より高くした方が能率良く移動することができ、また、除雪作業時にはオーガの下面を低くした方が効率よく除雪することができる。そこで、除雪部は、その高さ位置を調節可能として、機体の走行する走行面よりも高く積もった雪や、走行面よりも低い雪面を除雪できるものとされている。
【0003】
大型の除雪機の場合には、エンジンやモータの動力を利用して、昇降シリンダを駆動したり、若しくは、昇降リンクのネジ軸やアームを回動したりすることによって、除雪部の昇降を可能としていた。また、小型の除雪機の場合には、馬力が小さいためにエンジンやモータの動力は利用せず、コストを低く抑えて小型化するために、機体を前輪または後輪の軸を中心に回動可能に構成するとともに、機体後部のハンドル下方にフートペダルを設け、該フートペダルを踏むことによって機体の一側を持ち上げたうえで、調節レバーで任意の高さにロックする構成としていた。
【0004】
前述のように、大型の除雪機の場合には、走行しながらでも除雪部を昇降可能であるが、小型の除雪機の場合には、一旦作業を止めてから、ペダルを踏んで除雪部を昇降操作しなければならなかった。従って、除雪作業を再開したときに、除雪部が所望の高さでない場合には再び作業を停止して除雪部の高さ位置を調整し直す必要があり、高さ調整が非常に面倒な操作となっていた。また、除雪高さを変更するたびに、除雪作業を止める必要があり、作業効率を低下させていた。
【0005】
そこで、操向ハンドル近傍に配置された操作レバーを操作することによって、操縦者の手による操作で除雪部の昇降操作を行うことができるようにしたものが提案され、上記の問題点の解消が図られている。例えば、特許文献1に記載の技術では、機体を操向する操向ハンドルとは別に、除雪部昇降操作用のハンドルを設け、該ハンドルにリンクを形成して昇降装置とし、ハンドルの操作によって機体を後車軸を中心として回動させることによって除雪部を昇降可能としている。例えば、特許文献2や、特許文献3に記載の技術では、操向ハンドルに設けられたレバーを握ることによって、機体と走行装置の間に設けられたロッドを伸縮可能な状態とし、この状態で操向ハンドルを上下操作して除雪部を昇降させ、レバー放してロッドを伸縮不能な状態とし除雪部の高さ位置をロックするように構成されている。特に、特許文献3に記載の技術では、操向ハンドルに設けられたレバーを握ることによって、走行面の凹凸に対応して除雪部が上下動するようにも構成されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−29914号公報
【特許文献2】
特開2000−64240号公報
【特許文献3】
特開2002−38439号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、レバー操作によって除雪部を昇降操作するものにおいては、ハンドルやレバーで機体を持ち上げることとなり、大きな操作力が必要となっていた。また、特許文献2や特許文献3に記載の技術では、操向ハンドルを上下動させることによって除雪部を昇降操作するため、走行面に対する操向ハンドルの高さ位置が変動してしまい、操縦者の握り高さが変化する。この結果、操縦者は不自然な姿勢で操作をすることになり、操向ハンドルの高さは機体に対してどの高さにあるか、つまり、相対高さが判り難いため、深過ぎたり、浅過ぎたりすることがあった。また、オペレーターが転倒した場合などでは、機体が停止するようにデッドマンレバーを操向ハンドルに設けた場合、デッドマンレバーと高さ調節するためのレバーを同時に操作することは難しく、かえって操作を煩雑にしてしまうことになる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
請求項1においては、前部に除雪部(11)を配置した機体フレーム(15)を、クローラ式走行装置(13)のトラックフレーム(27)に支承された車軸を中心として回動可能に支持し、前記トラックフレーム(27)に操向ハンドル(32)の下部を固設し、該操向ハンドル(32)を上方へ突設し、該操向ハンドル(32)の上部に、操作ボックス(33)を配設し、該操作ボックス(33)部には、クラッチレバー(35)と除雪クラッチレバー(36)を設け、前記機体フレーム(15)にリフティングハンドル(40)の下部を固設し、該リフティングハンドル(40)を操向ハンドル(32)に沿って上方へ突設し、該リフティングハンドル(40)の上部のグリップ近傍にリフティングレバー(42)を設け、前記トラックフレーム(27)に対して機体フレーム(15)を上下に昇降回動可能に構成した除雪機において、該トラックフレーム(27)側と機体フレーム(15)側との間に伸縮可能なロッド(44)を具備し、前記リフティングハンドル(40)に設けられたリフティングレバー(42)を操作することによって、ロッド(44)の伸縮可能と伸縮不能とを切り替え可能としたものである。
【0010】
請求項2においては、請求項1記載の除雪機の除雪部昇降機構において、前記車軸を後車軸(24)としたものである。
【0011】
請求項3においては、請求項1記載の除雪機の除雪部昇降機構において、前記車軸を前車軸(23)としたものである。
【0012】
請求項4においては、請求項1記載の除雪機の除雪部昇降機構において、前記ロッド(44)を、機体フレーム(15)前部に配置した除雪部(11)が上昇する方向に付勢したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第一実施例に係る除雪機の全体的な構成を示す側面図、図2は同じくエア式ショックアブソーバの別形態を示す図、図3は同じく除雪部昇降操作時の除雪機を示す側面図である。
【0014】
図4は本発明の第二実施例に係る除雪機の全体的な構成を示す側面図、図5は同じく除雪部昇降操作時の除雪機を示す側面図である。
【0015】
図6は本発明の参考例に係る除雪機の全体的な構成を示す側面図、図7は同じく除雪部昇降操作時の除雪機を示す側面図、図8は同じく除雪機の別形態を示す側面図である。
【0016】
まず、図1において除雪機10の全体構成から説明する。除雪機10は、機体前部に配設された除雪部11と、該除雪部11の後方に配設された駆動部12と、該駆動部12の下方に配設されたクローラ式走行装置13と、駆動部12の後方であって機体後部に配設された運転操作部14とで構成されている。
【0017】
前記除雪部11には、機体フレーム15の前部に連設されたブロワハウジング16に内設されたブロワ17と、該ブロワハウジング16の前方に連設されたオーガハウジング18にその回転軸が左右方向となるように内設された掻込オーガ19と、該ブロワハウジング16の上方に水平旋回可能に立設された投雪シュータ21とが具備されている。
【0018】
前記投雪シュータ21の下部には一体的に旋回座20が配置され、該旋回座20の外周下部に歯部が形成され、該歯部にギヤが噛合され、該ギヤを旋回モータまたはシュータハンドル37の回転により回転させて、旋回座20とともに投雪シュータ21が回動されて投雪方向を変更できるように構成されている。
【0019】
そして、上述の如く構成される除雪部11において、掻込オーガ19でオーガハウジング18の左右略中央方向へ掻き込まれた雪は、ブロワ17によって上方へ跳ね飛ばされ、投雪シュータ21によってその方向がガイドされて任意の方向へ排出できるようにしている。
【0020】
前記駆動部12では、機体フレーム15に変速装置28が内設され、該機体フレーム15の上部にはエンジン22が載置されている。エンジン22の出力軸22aに嵌装されたプーリから、除雪部11及び変速装置28にそれぞれベルト式動力伝達機構を介して動力が伝達される。除雪部11に伝達された動力により、ブロワ17及び掻込オーガ19が回転駆動される。また、変速装置28に伝達された動力は、変速装置28としてのHST式無段変速装置により変速されたのち、後車軸24に伝達され、後車軸24が回転駆動される。但し、前車軸23が回転駆動される形態とすることもできる。
【0021】
前記機体フレーム15の下部にはトラックフレーム27が連結されており、該トラックフレーム27には、スプロケット25が嵌装された前車軸23と、スプロケット26が嵌装された後車軸24とが回動可能に横架されている。そして、スプロケット25とスプロケット26には無端クローラベルト31が巻回されており、これらによって、後車軸24の回転駆動により走行駆動されるクローラ式走行装置13が構成されている。なお、上述の如く後車軸24が駆動される形態のときには、スプロケット25が従動スプロケットであり、スプロケット26が駆動スプロケットである。但し、前車軸23が駆動される形態のときには、スプロケット25が駆動スプロケットとなり、スプロケット26が従動スプロケットとなる。
【0022】
トラックフレーム27は走行装置13を支持するフレームであり、走行時においてクローラベルト31の下面は走行面に接しているため、トラックフレーム27と走行面との距離は作業時走行時を問わず略一定となる。
【0023】
前記運転操作部14では、前記機体フレーム15の両側後部より斜め後上方に操向ハンドル32・32が突出され、左右の操向ハンドル32・32間に操作ボックス33が配設されている。操作ボックス33には、エンジン22からクローラ式走行装置13への伝動の入切操作を行うための走行クラッチレバー35と、エンジン22から除雪部11への伝動の入切操作を行うための除雪クラッチレバー36と、変速装置28による変速操作を行うための走行変速レバー38と、投雪シュータ21の角度を変更操作するための投雪上下変更レバー39等が配設されており、該操作ボックス33の後下方には投雪シュータ21を旋回させるためのシュータハンドル37が配設されている。
【0024】
前記走行変速レバー38は、変速装置28に連結されており、走行変速レバー38を操作することにより変速装置28を変速できるように構成されている。なお、走行変速レバー38と変速装置28の連結方法の実施例としては、プッシュプルワイヤ等で行うことにより、除雪部11が昇降操作されて走行変速レバー38と変速装置28との相対位置が変動しても変速操作機構が絶たれることのないようにできる。また、前記走行クラッチレバー35と除雪クラッチレバー36は、いずれも操向ハンドル32・32の近傍に設けられており、操向ハンドル32を握りながらこれらのレバー35・36を握り操作できるように構成されており、これらのレバー35・36は操向ハンドル32・32とともに握っているとき作動し、放すと停止するデッドマンクラッチレバーとしている。
【0025】
そして、前記操向ハンドル32の近傍には、リフティングハンドル40が配設されており、該リフティングハンドル40を操作することにより、除雪部11の昇降操作が可能とされている。
【0026】
次に、本発明に係る除雪機10の除雪部昇降機構の第一実施例について説明する。
【0027】
図1に示す如く、機体フレーム15はトラックフレーム27に対して、後車軸24を中心として回動可能に連結されている。そして、トラックフレーム27に操向ハンドル32・32の下部が固設され、機体フレーム15にリフティングハンドル40の下部が固設されている。さらに、機体フレーム15と、前車軸23の車軸ケース29との間にアクチュエータとしてのエア式ショックアブソーバ46の一側端部と他側端部とがそれぞれ回動可能に連結されている。
【0028】
エア式ショックアブソーバ46は、シリンダ45と、該シリンダ45に内挿されている伸縮可能なロッド44で構成されており、シリンダ45に内設された開放弁(図示せず)を開放することにより、ロッド44が伸縮可能な状態となり、また、開放弁を閉じることにより、ロッド44が伸縮不能な状態となる。なお、ショックアブソーバ46の連結部である前車軸23の車軸ケース29において、機体の重量を受けるので、リフティングハンドル40にはそれほど高い強度が必要とされない。
【0029】
エア式ショックアブソーバ46に具備される開放弁を操作する操作アーム47には、操作ワイヤ43の一端が連結されており、該操作ワイヤ43の他端はリフティングハンドル40のグリップ41近傍に設けられたリフティングレバー42に連結されている。そして、リフティングハンドル40のグリップ41とともにリフティングレバー42を握ると、エア式ショックアブソーバ46の開放弁が開放されて、ショックアブソーバ46のロッド44は伸縮可能な状態となり、リフティングレバー42を放せばショックアブソーバ46の開放弁が閉じられて、ショックアブソーバ46のロッド44は伸縮不能な状態となる。なお、本発明は、本実施例に係るエア式ショックアブソーバ46の形態に限定されず、同様の機能を有する装置を適応させることができる。また、操作アーム47の位置はショックアブソーバ46の形態により異なり、図1に示す如く、伸縮ロッド44の先端部近傍に設けられているものや、図2に示す如く、シリンダ45近傍に設けられているものがある。
【0030】
上述の構成において、操縦者が、一方の手で操向ハンドル32のグリップを握り、他方の手でリフティングハンドル40のグリップ41とともにリフティングレバー42を握った状態で、該リフティングハンドル40を後方へ牽引すると、図3に示す如く、機体フレーム15は後車軸24を中心として上方へ回動する。これに伴い、機体フレーム15の前部に連結された除雪部11が上昇する。
【0031】
このとき、ショックアブソーバ46として、ロッド44が伸長する方向へ付勢されているものを採用すれば、ロッド44の付勢力によってリフティングハンドル40を後方へ牽引する力が補助され、操縦者の操作力を低減させることができる。
【0032】
そして、適当な位置において、リフティングハンドル40のグリップ41は握ったままリフティングレバー42を放すと、シリンダ45に対するロッド44の位置が固定されることによって、機体フレーム15のトラックフレーム27に対する相対的な回動位置が固定されて、該機体フレーム15の前部に連結された除雪部11の上下位置が固定される。なお、本実施例では、後車軸24を中心として機体フレーム15を回動させるため、リフティングハンドル40の操作量に対する除雪部12の昇降量を効率よく確保することができる。
【0033】
また、リフティングハンドル40のグリップ41とともにリフティングレバー42を握った状態で、該リフティングハンドル40を前方へ押し倒すと、機体フレーム15は後車軸24を中心として下方へ回動し、除雪部11が下降する。このとき、操縦者がリフティングハンドル40を前方へ押し倒そうとする力に加え、除雪部11及び駆動部12の荷重によって、ショックアブソーバ46のロッド44が押し縮められるが、開放弁の開放量を制限することによってロッド44の縮む速さが制御され、ショックアブソーバ46はダンパの役割を果たし、除雪部11降下時のショックを低減させることができる。そして、リフティングレバー42を放すと、シリンダ45に対するロッド44の位置が固定されることによって、機体フレーム15のトラックフレーム27に対する相対的な回動位置は固定される。
【0034】
次に、本発明に係る除雪機10の除雪部昇降機構の第二実施例について説明する。
【0035】
図4に示す如く、機体フレーム15はトラックフレーム27に対して、前車軸23を中心として回動可能に連結されている。そして、クローラ式走行装置13は、前車軸23を回転駆動する形態とされ、前車軸23がエンジン22の出力を受けて回転駆動されることにより機体が走行する。該クローラ式走行装置13を構成するトラックフレーム27に、操向ハンドル32・32の下部が固設され、機体フレーム15にリフティングハンドル40の下部が固設されている。さらに、リフティングハンドル40と、後車軸24の車軸ケース30とに、アクチュエータとしてのエア式ショックアブソーバ46の一側端部と他側端部とがそれぞれ回動可能に連結されている。
【0036】
ショックアブソーバ46に具備される開放弁を操作する操作アーム47には、操作ワイヤ43の一端が連結されており、該操作ワイヤ43の他端はリフティングハンドル40のグリップ41近傍に設けられたリフティングレバー42に連結されている。そして、リフティングハンドル40のグリップ41とともにリフティングレバー42を握ると、ショックアブソーバ46の開放弁が開放されて、ショックアブソーバ46のロッド44は伸縮可能な状態となり、リフティングレバー42を放せばショックアブソーバ46の開放弁が閉じられて、ショックアブソーバ46のロッド44は伸縮不能な状態となる。
【0037】
上述の構成において、操縦者が、一方の手で操向ハンドル32のグリップを握り、他方の手でリフティングハンドル40のグリップ41とともにリフティングレバー42を握った状態で、該リフティングハンドル40を後方へ牽引すると、図5に示す如く、機体フレーム15は前車軸23を中心として上方へ回動する。これに伴い、機体フレーム15の前部に連結された除雪部11が上昇する。
【0038】
このとき、ショックアブソーバ46として、ロッド44が伸縮する方向へ付勢されているものを採用すれば、ロッド44の付勢力によってリフティングハンドル40を後方へ牽引する力が補助され、操縦者の操作力を低減させることができる。
【0039】
そして、適当な位置において、リフティングハンドル40のグリップ41を握ったままリフティングレバー42を放すと、シリンダ45に対するロッド44の位置が固定されることによって、機体フレーム15のトラックフレーム27に対する相対的な回動位置は固定されて、該機体フレーム15の前部に連結された除雪部11の上下位置が固定される。なお、本実施例では、前車軸23を中心として機体フレーム15を回動させるため、機体の重量をバランスよく支持することができる。
【0040】
また、リフティングハンドル40のグリップ41とともにリフティングレバー42を握った状態で、該リフティングハンドル40を前方へ押し倒すと、機体フレーム15は前車軸23を中心として下方へ回動し、除雪部11が下降する。このとき、操縦者がリフティングハンドル40を前方へ押し倒そうとする力に加え、除雪部11及び駆動部12の荷重によって、ショックアブソーバ46のロッド44が伸びるが、開放弁の開放量を制限することによってロッド44の伸びる速さが制御され、ショックアブソーバ46はダンパの役割を果たし、除雪部11降下時のショックを低減させることができる。そして、リフティングレバー42を放すと、シリンダ45に対するロッド44の位置が固定されることによって、機体フレーム15のトラックフレーム27に対する相対的な回動位置は固定される。
【0041】
次に、本発明に係る除雪機10の除雪部昇降機構の参考例について説明する。
【0042】
図6に示す如く、機体フレーム15はトラックフレーム27に対して、前車軸23を中心として回動可能に連結されている。そして、クローラ式走行装置13は、前車軸23を回転駆動する形態とされ、前車軸23がエンジン22の出力を受けて回転駆動されることにより機体が走行する。該クローラ式走行装置13を構成するトラックフレーム27に、操向ハンドル32・32の下部が固設され、左右の操向ハンドル32・32の間に配設された操作ボックス33にリフティングハンドル40が設けられている。
【0043】
前記リフティングハンドル40は側面視L字状に形成されており、該L字の屈曲点において左右の操向ハンドル32・32を連結する連結フレーム34に回動可能に支承されている。そして、リフティングハンドル40のL字の長尺辺は上方へ伸延されその端部には、グリップ41が形成され、リフティングレバー42が取り付けられている。一方、リフティングハンドル40のL字の短尺辺は前方へ伸延されその端部には、機体フレーム15の後部に固設されたステー50に連結軸51によって一側端部を回動可能に連結されたロッド52の他側端部が、回動可能に連結されて、ロッド52及びリフティングハンドル40によって機体フレーム15とリフティングハンドル40とを連結連動するリンクが構成されている。さらに、前記ロッド52とステー50を連結している連結軸51には、アクチュエータとしてのエア式ショックアブソーバ46の一側端部が回動可能に連結されており、該ショックアブソーバ46の他側端部は、後車軸24の車軸ケース30に回動可能に連結されている。なお、図8に示す如く、機体フレーム15がトラックフレーム27に対して、後車軸24を中心として回動可能に連結され、ショックアブソーバ46の端部が前車軸23の車軸ケース29に回動可能に連結された形態とすることもできる。
【0044】
上述の構成において、操縦者が、一方の手で操向ハンドル32のグリップを握り、他方の手でリフティングハンドル40のグリップ41とともにリフティングレバー42を握った状態で、該リフティングハンドル40を前方へ押し倒すと、図7に示す如く、機体フレーム15は前車軸23を中心として上方へ回動する。これに伴い、機体フレーム15の前部に連結された除雪部11が上昇する。
【0045】
このとき、ショックアブソーバ46として、ロッド44が伸縮する方向へ付勢されているものを採用すれば、ロッド44の付勢力によってリフティングハンドル40を前方へ押し倒そうとする力が補助され、操縦者の操作力を低減させることができる。
【0046】
そして、適当な位置において、リフティングハンドル40のグリップ41を握ったままリフティングレバー42を放すと、機体フレーム15のトラックフレーム27に対する相対的な回動位置は固定されて、該機体フレーム15の前部に連結された除雪部11の上下位置が固定される。
【0047】
また、除雪部11が上昇した状態で、リフティングハンドル40のグリップ41とともにリフティングレバー42を握った状態で、該リフティングハンドル40を後方へ牽引すると、機体フレーム15は前車軸23を中心として下方へ回動し、除雪部11が下降する。このとき、操縦者がリフティングハンドル40を前方へ押し倒そうとする力に加え、除雪部11及び駆動部12の荷重によって、ショックアブソーバ46のロッド44が伸びるが、開放弁の開放量を制限することによってロッド44の縮む速さが制御され、ショックアブソーバ46はダンパの役割を果たし、除雪部11降下時のショックを低減させることができる。そして、リフティングレバー42を放すと、機体フレーム15のトラックフレーム27に対する相対的な回動位置は固定される。
【0048】
上述の第一実施例乃至第二実施例に係る除雪部昇降機構では、除雪部11の昇降操作をリフティングハンドル40で行い、そのロック及びロック解除操作を該リフティングハンドル40に設けられたリフティングレバー42によって行う構成であるため、一連の除雪部11の昇降操作は、操縦者の手によって行われる。従って、機体を走行させながらの除雪部11の昇降操作が可能となる。そして、除雪部11の昇降操作において、操縦者は、一方の手で操向ハンドル32を操作し、他方の手でリフティングハンドル40を操作する。従って、操縦者は常に両方の手で除雪機10を操縦することになり、機体の安定した走行を維持しながらの除雪部昇降操作を行うことができるのである。
【0049】
また、除雪部11の昇降操作をしても、クローラ式走行装置13(トラックフレーム27)に対する操向ハンドル32・32の相対的な高さ位置は変化しない。すなわち、操向ハンドル32・32や、該操向ハンドル32・32に固定された操作ボックス33に設けられた操作パネルや操作レバーの走行面に対する相対的な高さ位置は変化しないのである。従って、操向ハンドル32・32や操作パネルや操作レバー等の操作性を低下させることがなく、操縦者は良好な操作姿勢を維持することができる。さらに、操作ボックス33または操向ハンドル32にリフティングハンドル40をガイドするレバーガイドを設ければ、機体に対する除雪部11の昇降高さを容易に判断することができる。
【0050】
さらに、除雪部11を昇降させてその位置をロックさせるためのアクチュエータとしてショックアブソーバ46を採用することによって、除雪部11の高さ位置のロック及びロック解除が可能であるだけでなく、ショックアブソーバ46のロッド44の伸縮力を利用することによって操作力が補助され、操縦者による昇降操作力の低減の低減を図ることができる。そして、特に除雪部11の降下操作においては、ショックアブソーバ46のロッド44の伸縮力を利用することによって急激な除雪部11の降下を抑制するためのダンパ効果を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0052】
請求項1に示す如く、前部に除雪部(11)を配置した機体フレーム(15)を、クローラ式走行装置(13)のトラックフレーム(27)に支承された車軸を中心として回動可能に支持し、前記トラックフレーム(27)に操向ハンドル(32)の下部を固設し、該操向ハンドル(32)を上方へ突設し、該操向ハンドル(32)の上部に、操作ボックス(33)を配設し、該操作ボックス(33)部には、クラッチレバー(35)と除雪クラッチレバー(36)を設け、前記機体フレーム(15)にリフティングハンドル(40)の下部を固設し、該リフティングハンドル(40)を操向ハンドル(32)に沿って上方へ突設し、該リフティングハンドル(40)の上部のグリップ近傍にリフティングレバー(42)を設け、前記トラックフレーム(27)に対して機体フレーム(15)を上下に昇降回動可能に構成した除雪機において、該トラックフレーム(27)側と機体フレーム(15)側との間に伸縮可能なロッド(44)を具備し、前記リフティングハンドル(40)に設けられたリフティングレバー(42)を操作することによって、ロッド(44)の伸縮可能と伸縮不能とを切り替え可能としたので、前部に除雪部を配置した機体フレームを、走行装置を支持し、走行時に走行面との距離が略一定となるトラックフレームに対して上下に昇降回動可能に構成した除雪機において、トラックフレームに操向ハンドルを固設したので、除雪部の昇降操作に際して走行面に対する操向ハンドルの高さ位置が変動しないため、良好な操縦性を保持することができる。
【0053】
また、前記機体フレームにリフティングハンドルを固設するとともに、トラックフレーム側と機体フレーム側との間に伸縮可能なロッドを備えたアクチュエータを設け、前記リフティングハンドルに設けられたレバーを操作することによって、ロッドの伸縮可能と伸縮不能とを切り替え可能としたので、除雪部の昇降操作に際して走行面に対する操向ハンドルの高さ位置が変動しないため、良好な操縦性を保持することができる。また、一方の手で操向ハンドルを把持しながら他方の手でリフティングハンドルを操作して除雪部の昇降させることができるので、安定した姿勢で操作を行うことができる。
【0054】
また、前記操向ハンドルでリフティングハンドルを回動可能に支承し、該リフティングハンドルと機体フレームとをリンクを介して連結するとともに、トラックフレーム側と機体フレーム側との間に伸縮可能なロッドを備えたアクチュエータを設け、前記リフティングハンドルに設けられたレバーを操作することによって、ロッドの伸縮可能と伸縮不能とを切り替え可能としたので、除雪部の昇降操作に際して走行面に対する操向ハンドルの高さ位置が変動しないため、良好な操縦性を保持することができる。また、一方の手で操向ハンドルを把持しながら他方の手でリフティングハンドルを操作して除雪部の昇降させることができるので、安定した姿勢で操作を行うことができる。
【0055】
また、リフティングハンドルに設けられたレバーによって、開放弁の開閉操作可能としたので、除雪部の昇降ロック及びロック解除操作を容易に行うことができる。
【0057】
請求項2に示す如く、後車軸24を中心に回動可能とし、請求項3に示す如く、前車軸23を中心に回動可能としたので、車軸を中心として回動可能としたときには操作量に対する除雪部の昇降量を効率よく確保することができ、前車軸を中心として回動可能としたときには機体の重量をバランスよく支持することができる。
【0056】
請求項4に示す如く、前記ロッド(44)を、機体フレーム前部に配置した除雪部が上昇する方向に付勢したので、除雪部の昇降操作に必要とされる操縦者の操作荷重を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例に係る除雪機の全体的な構成を示す側面図。
【図2】 同じくエア式ショックアブソーバの別形態を示す図。
【図3】 同じく除雪部昇降操作時の除雪機を示す側面図。
【図4】 本発明の第二実施例に係る除雪機の全体的な構成を示す側面図。
【図5】 同じく除雪部昇降操作時の除雪機を示す側面図。
【図6】 本発明の参考例に係る除雪機の全体的な構成を示す側面図。
【図7】 同じく除雪部昇降操作時の除雪機を示す側面図。
【図8】 同じく除雪機の別形態を示す側面図。
【符号の説明】
10 除雪機
11 除雪部
12 駆動部
13 クローラ式走行装置
14 運転操作部
15 機体フレーム
17 ブロワ
19 掻込オーガ
22 エンジン
23 前車軸
24 後車軸
27 トラックフレーム
29 車軸ケース
30 車軸ケース
32 操向ハンドル
40 リフティングハンドル
42 リフティングレバー
43 操作ワイヤ
46 ショックアブソーバ
47 操作アーム

Claims (4)

  1. 前部に除雪部(11)を配置した機体フレーム(15)を、クローラ式走行装置(13)のトラックフレーム(27)に支承された車軸を中心として回動可能に支持し、前記トラックフレーム(27)に操向ハンドル(32)の下部を固設し、該操向ハンドル(32)を上方へ突設し、該操向ハンドル(32)の上部に、操作ボックス(33)を配設し、該操作ボックス(33)部には、クラッチレバー(35)と除雪クラッチレバー(36)を設け、前記機体フレーム(15)にリフティングハンドル(40)の下部を固設し、該リフティングハンドル(40)を操向ハンドル(32)に沿って上方へ突設し、該リフティングハンドル(40)の上部のグリップ近傍にリフティングレバー(42)を設け、前記トラックフレーム(27)に対して機体フレーム(15)を上下に昇降回動可能に構成した除雪機において、該トラックフレーム(27)側と機体フレーム(15)側との間に伸縮可能なロッド(44)を具備し、前記リフティングハンドル(40)に設けられたリフティングレバー(42)を操作することによって、ロッド(44)の伸縮可能と伸縮不能とを切り替え可能としたことを特徴とする除雪機の除雪部昇降機構。
  2. 請求項1記載の除雪機の除雪部昇降機構において、前記車軸を後車軸(24)としたことを特徴とする除雪機の除雪部昇降機構。
  3. 請求項1記載の除雪機の除雪部昇降機構において、前記車軸を前車軸(23)としたことを特徴とする除雪機の除雪部昇降機構。
  4. 請求項1記載の除雪機の除雪部昇降機構において、前記ロッド(44)を、機体フレーム(15)前部に配置した除雪部(11)が上昇する方向に付勢したことを特徴とする除雪機の除雪部昇降機構。
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