JP4261460B2 - 歩行型除雪機 - Google Patents

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Description

本発明は、原動機と走行装置との間にクラッチ部を介在させ、クラッチ部をオフの状態に切り換える後進牽制バーを備えた歩行型除雪機に関する。
走行型除雪機のなかには、操向ハンドルの下方に後進牽制バーを設け、この後進牽制バーに操作者の身体が当たったとき、後進走行状態を停止状態に切り換えるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭64―71909号公報
特許文献1を以下の図面に基づいて説明する。
図14は従来の基本構成を説明する図である。
歩行型除雪装置200は、操向ハンドルの下方に安全装置(以下、「後進牽制バー」という)を備える。
この歩行型除雪装置200によれば、走行クラッチレバー201が「入」状態で、機体後進時に、後進牽制バー202が待機位置(図示の位置)から枢支ピン203を介して矢印a方向にスイング移動すると、上部カム204がカム面205と接触して作動アーム206をばね207の張力に抗して矢印bの如く前方に押し出し、アーム208およびリング209を介して走行クラッチレバー201を時計回り方向に回動させることにより、クラッチ(図示せず)を「切」状態にして機体を停止させる。
一方、機体後進時に、後進牽制バー202が待機位置(図示の位置)から枢支ピン203を介して矢印c方向にスイング移動した場合にも、後進牽制バー202が矢印a方向にスイング移動したときと同様に機体は停止する。
すなわち、後進牽制バー202が待機位置(図示の位置)から枢支ピン203を介して矢印c方向にスイング移動すると、下部カム210がカム面205と接触して作動アーム206をばね207の張力に抗して矢印bの如く前方に押し出し、アーム208およびリング209を介して介して走行クラッチレバー201を時計回り方向に回動させることにより、クラッチを「切」状態にして機体を停止させる。
しかし、歩行型除雪装置200は、後進牽制バー203を枢支ピン203で、待機位置(図示の位置)から矢印a方向と、待機位置から矢印c方向との両方向にスイング移動自在に支える必要がある。
このように、後進牽制バー202を時計回り方向と反時計回り方向の両方向にスイング移動させるため、後進牽制バー202を待機位置に確実に保持することは難しい。
このため、通常の作業状態において、後進牽制バー202が枢支ピン203を軸にぐらついてしまい、使い勝手の観点から改良の余地が残されていた。
本発明は、後進牽制バーを待機位置に確実に保持することができる歩行型除雪機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、機体に原動機を設け、この原動機の動力で駆動する走行装置を機体の下部に設け、原動機と走行装置との間に、原動機の動力を断接するクラッチ部を介在させ、このクラッチ部をオンとオフとに切り換えるクラッチ操作レバーを支持軸を介して回動自在に設け、このクラッチ操作レバーの近傍に後進牽制バーを設け、この後進牽制バーを非作動位置から作動位置に移動することで、前記クラッチ部をオフの状態に切り換える歩行型除雪機であって、前記クラッチ操作レバーにラッチ部材をスイング移動自在に設け、このラッチ部材に係止可能なカム部材を前記支持軸に回動自在に設け、このカム部材にクラッチアームを一体に設けるとともに、このクラッチアームに前記クラッチ部を連結し、カム部材にラッチ部材を係止させてクラッチ操作レバーにクラッチアームを連結する弾性部材を設け、この弾性部材に抗してラッチ部材をカム部材から外す係合解除部材を前記後進牽制レバーに設け、この後進牽制レバーを前記非作動位置に配置した際に、係合解除部材を前記支持軸で支え、後進牽制レバーを前記作動位置に移動した際に、係合解除部材でラッチ部材をカム部材から外してクラッチ操作レバーとクラッチアームとの連結を解除するように構成したことを特徴とする。
係合解除部材を後進牽制レバーに設け、支持軸で支えるように構成した。係合解除部材を支持軸で支えることで、係合解除部材と一体に設けた後進牽制レバーを非作動位置に確実に保持する。
これにより、後進牽制レバーのぐらつきを防止することができる。
一方、この後進牽制レバーを作動位置に移動することにより、係合解除部材で、ラッチ部材をカム部材から外す位置までスイング移動する。
これにより、カム部材に対するラッチ部材の拘束が解除され、カム部材が支持軸に対して回動する。カム部材とともにクラッチアームが支持軸に対して回動し、クラッチ部が「入」状態から「断」状態に切り替わる。
請求項1に係る発明では、後進牽制レバーを非作動位置に確実に保持することで、後進牽制レバーのぐらつきを防止して、使い勝手の向上を図ることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。
図1は本発明に係る歩行型除雪機の側面図である。
除雪機10は、機体11にエンジン(原動機)12を設け、このエンジン12の動力で駆動する走行装置13を機体11の下部に備えるとともに、エンジン11の動力で駆動する除雪部14を機体11の前部に備える。
この除雪機10は、エンジン12と走行装置13との間にクラッチ部16および変速部17を介在させ、変速部17にリンク機構18(図2参照)を介して前後進レバー20を連結し、この前後進レバー20を機体11後部の操作パネル22に設け、この操作パネル22の後部22a(図2参照)に操向ハンドル23を設けるとともに、左右の取付ブラケット25,26を設け、左右の取付ブラケット25,26にクラッチ操作レバー28を設け、左右の取付ブラケット25,26に後進牽制手段30を設けたものである。
走行装置13は左右の走行部35,36からなる。左走行部35は、機体11の左側後部に走行用の駆動輪37を備えるとともに、駆動輪37を左減速部38を介して変速部17に連結し、駆動輪37の前方に配置したクローラフレーム39を、機体11の左側にピボット軸41を介して設け、クローラフレーム39の前端部に遊転輪42を設け、クローラフレーム39の下部に3個の下部転輪44a,44b,44cを設け、クローラフレーム39の上部に1個の上部転輪44dを設け、駆動輪37、遊転輪42、下部転輪44a,44b,44cおよび上部転輪44dにクローラベルト43を巻き掛けたクローラ式の走行部である。
なお、右走行部36は、左走行部35と同一構成であり、同一類似部材に同じ符号を付して説明を省略する。
除雪部14は、機体11の前部にハウジング55を設け、ハウジング55内に機体11側から前方に向けてブロア56、オーガ57の順に配置し、ハウジング55の上部にシュータ58を設けたものである。
この除雪部14は、エンジン12の出力軸45の前端部45bに前駆動プーリ62を連結し、この前駆動プーリ62と前従動プーリ63とに前ベルト64を掛け、前従動プーリ63を駆動軸65に連結し、駆動軸65の途中にブロア56を連結し、さらに駆動軸65の先端部をギヤケース66を介してオーガ軸67に連結し、オーガ軸67にオーガ57を備える。
なお、クローラフレーム39および機体11に、油圧シリンダ68を連結する。
油圧シリンダ68を伸縮することで、ピボット軸41を中心にして機体11を上下方向にスイングする。
機体11を上下方向にスイングすることで、オーガ57を昇降させて、除雪作業を良好におこなう。
除雪機10によれば、エンジン12を駆動した状態において、クラッチ部16をクラッチオンの状態にすることで、エンジン12の動力を、クラッチ部16、変速部17、左右の減速部38,38(右減速部38は図示せず)および走行装置13の左右の駆動輪37,37に伝える。
これにより、走行装置13の、左右のクローラベルト43,43を回転させて除雪機10が路面69上を走行する。
同時に、エンジン12の動力を、前駆動プーリ62、前ベルト64、前従動プーリ63を介して駆動軸65に伝える。この駆動軸65の回転をブロア56に伝える。
さらに、駆動軸65の回転をギヤケース66およびオーガ軸67を介してオーガ57に伝える。
オーガ57が回転することで、路面69上の雪(図示せず)を機体幅方向中央に掻き集め、掻き集めた雪をブロア56に送り込む。ブロア56に送り込んだ雪を、ブロア56の遠心力でシュータ58を介して雪を投雪する。
図2は本発明に係る歩行型除雪機の要部を示す側面図、図3は図2の3−3線断面図である。
変速部17は、前進最高速から後進最高速までを無段階に変速可能な無段変速機である。
すなわち、変速部17は、操作レバー19をリンク機構18を介して前後進レバー20に連結されている。
この変速部17は、前後進レバー20を前進最高速位置P2から中立位置P1まで矢印の如くスライド移動させることにより、リンク機構18を介して操作レバー19が作動する。
これにより、変速部17は、出力軸(図示せず)の前進方向の回転数が無段階に徐々に減速し、前後進レバー20が中立位置P1に到達したとき、出力軸の回転が停止する。
さらに、変速部17は、前後進レバー20を中立位置P1から後進最高速位置P3まで矢印の如くスライド移動させることにより、リンク機構18を介して操作レバー19が作動する。
これにより、変速部17は、出力軸(図示せず)の回転が停止した状態から出力軸の回転数が後進方向に無段階に徐々に増速し、前後進レバー20が後進最高速位置P3に到達したとき、出力軸の回転数が後進方向で最大になる。
クラッチ部16は、図1に示すエンジン12の出力軸45の後端部45aに、ファン46を介して後駆動プーリ47を設け、後駆動プーリ47と後従動プーリ48とに後ベルト49を掛け、後従動プーリ48を変速部17の駆動軸17aに連結し、図3に示すように後ベルト49の近傍に支持軸51を介してレバー部材52を回動自在に支持し、レバー部材52の下端部にピン53を介してテンションローラ50を回転自在に取り付け、テンションローラ50と支持軸51との間にリターンスプリング54の一端部54aを掛け、第1リターンスプリング54の他端部54bを支持プレート71に掛け、支持プレート71を機体11に取り付け、レバー部材52の上端部をケーブル74および後進牽制手段30を介してクラッチ操作レバー28に連結したものである。
ケーブル74は、後進牽制手段30のクラッチアーム75にピン76を介してインナーケーブル78の後端部78aを連結し、インナーケーブル78の前端部78bをレバー部材52の上端部にピン81を介して連結し、インナーケーブル78をアウターケーブル79内にスライド自在に収納し、アウターケーブル79の前後端部79a,79bを前後の取付ブラケット82,83にそれぞれ取り付けたものである。
クラッチ操作レバー28は、左右の取付ブラケット25,26(左取付ブラケット25は図4参照)に左右の支持軸85,86(左支持軸85は図4参照)を介して機体前後方向にスイング自在に支持されている。
左右の取付ブラケット25,26は操作パネル22の後部22aに取り付けられている。
クラッチ操作レバー28をクラッチオフ位置P4に配置することにより、図3に示すリターンスプリング54のばね力で、テンションローラ50を後ベルト49から離した位置(実線で示す位置)に配置する。
テンションローラ50を後ベルト49から離すことで、クラッチ部16がクラッチオフの状態になり、後駆動プーリ47の回転は後従動プーリ48に伝わらない。
この状態から、クラッチ操作レバー28を左右の支持軸85,86を中心にして、クラッチオン位置P5まで機体後方に矢印Aの如くスイング移動することにより、ケーブル74のインナーケーブル78を機体後方に引っ張る。
インナーケーブル78を機体後方に引っ張ることで、インナーケーブル78でレバー部材52の上端部をリターンスプリング54のばね力に抗して機体後方側に引っ張る。
これにより、レバー部材52が支持軸51を軸して矢印B方向にスイング移動し、テンションローラ50を後ベルト49に押し付ける位置(想像線で示す位置)まで移動する。
テンションローラ50を後ベルト49に押し付けることで、クラッチ部16がクラッチオンの状態になり、後駆動プーリ47の回転が後従動プーリ48に伝わる。
図4は本発明に係る歩行型除雪機のクラッチ操作レバーおよび後進牽制バーを示す斜視図である。
操作パネル22の後部22aに、左右の取付ブラケット25,26をボルト88…で取り付ける。
左取付ブラケット25は、後部22aの左端部にボルト88…で取り付ける略矩形状の左基部板91と、この左基部板91から後方に延ばした左支持板92とからなる。
右取付ブラケット26は、後部22aの右端部にボルト88…で取り付ける略矩形状の右基部板93と、この右基部板93から後方に延ばした右支持板94とからなる。
左右の支持板92,94は、外形が略同じ形状であり、図2に示すように略矩形状に形成したプレートである。
左右の基部板91,93に操向ハンドル23の左右端部23a,23bをそれぞれ取り付ける。
操向ハンドル23の左端部23aに、左支持板92の上辺を接合し、かつ、図2に示すように操向ハンドル23の右端部23bに、右支持板94の上辺を接合する。
左右の支持板92,94に、クラッチ操作レバー28を、左右の支持軸85,86を介してスイング移動自在に取り付ける。
クラッチ操作レバー28は、レバー部材96を略U字形に形成し、このレバー部材96の左右端部96a,96bに左右のクラッチブラケット97,98をそれぞれ取り付け、左クラッチブラケット97を左支持軸(支持軸)85を介して左支持板92にスイング移動自在に取り付け、右クラッチブラケット98を右支持軸(支持軸)86を介して右支持板94にスイング移動自在に取り付けたものである。
左支持軸85にクラッチコイルばね101を嵌め込み、一端部101aを左支持板92に取り付けるとともに、他端部101bを左クラッチブラケット97に取り付ける。
このクラッチコイルばね101のばね力でクラッチ操作レバー28をクラッチオフ位置P4(図2参照)に保持する。
クラッチ操作レバー28に、後進牽制手段30を介してケーブル74を連結する。
この後進牽制手段30は、左右の支持板92,94にスイング移動自在に取り付けた後進牽制レバー31を有する。
後進牽制レバー31は、牽制レバー部材32を略U字形に形成し、この牽制レバー部材32の左右端部32a,32bに左右の牽制ブラケット33,34をそれぞれ取り付け、左牽制ブラケット33を左支持ボルト103を介して左支持板92にスイング移動自在に取り付け、右牽制ブラケット34を右支持ボルト104を介して右支持板94にスイング移動自在に取り付けたものである。
左支持ボルト103に牽制コイルばね106を嵌め込み、この牽制コイルばね106のばね力で後進牽制バー31を非作動位置P6(図2参照)に保持する。
図5は図4の5部拡大図、図6は本発明に係る歩行型除雪機の要部を示す分解斜視図である。
後進牽制手段30は、クラッチ操作レバー28にラッチ部材112をスイング移動自在に設け、このラッチ部材112に係止可能なカム部材111を右支持軸86に回動自在に設け、このカム部材111にクラッチアーム75を一体に設けるとともに、このクラッチアーム75にクラッチケーブル74を介してクラッチ部16(図2参照)を連結し、カム部材111にラッチ部材112を係止させてクラッチ操作レバー28にクラッチアーム75を連結するラッチコイルばね(弾性部材)113を設け、このラッチコイルばね113に抗してラッチ部材112をカム部材111から外す係合解除部材114を後進牽制レバー31に設けたものである。
後進牽制手段30は、後進牽制レバー31を非作動位置P6(図2参照)に配置した際に、係合解除部材114を右支持軸86で支え、後進牽制レバー31を作動位置P7(図2参照)に移動した際に、係合解除部材114でラッチ部材112をカム部材111から外してクラッチ操作レバー28とクラッチアーム75との連結を解除するように構成されている。
以下、後進牽制手段30の構成について詳しく説明する。
後進牽制手段30の右支持軸86を、右クラッチブラケット98の第1取付孔98aに差し込む。第1取付孔98aから突出した右支持軸86を右支持板94の第1取付孔94aに差し込む。
第1取付孔94aから突出した右支持軸86にケーブル連結部115を回転自在に嵌め込み、ケーブル連結部115から突出した右支持軸86の先端部にワッシャー117を嵌め込む。
ワッシャー117から突出した先端部の貫通孔86aにロックピン116(図5参照)を差し込むことにより、ロックピン116で右支持軸86の抜け出しを防止する。
これにより、クラッチ操作レバー28の右クラッチブラケット98を、右支持板94に右支持軸86を介してスイング移動自在に取り付ける。
この際に、右支持板94とケーブル連結部115(カム部材111)との間に、係合解除部材114を配置する。係合解除部材114は、右牽制ブラケット34の先端部34aから機体前方に延長された突片である。
右牽制ブラケット34の取付孔34bに右支持ボルト104を差し込み、取付孔34bから突出した右支持ボルト104を右支持板94の第2取付孔94bに差し込む。第2取付孔94bから突出した右支持ボルト104を溶接ナット118にねじ結合する。
これにより、後進牽制レバー31の右牽制ブラケット34を、右支持ボルト104を介して右支持板94にスイング移動自在に取り付ける。
溶接ナット118は、右支持板94に溶接されている。
また、係合解除部材114の上方にラッチ部材112を配置し、ラッチ部材112の取付孔112aにラッチボルト119を差し込む。取付孔112aから突出したラッチボルト119にラッチコイルばね113を嵌め込む。
ラッチコイルばね113から突出したラッチボルト119を右クラッチブラケット98の第2取付孔98bに差し込む。第2取付孔98bから突出したラッチボルト119を溶接ナット121にねじ結合する。
これにより、ラッチ部材112を、ラッチボルト119を介して右クラッチブラケット98にスイング移動自在に取り付ける。
溶接ナット121は、右ラッチブラケット98に溶接されている。
ケーブル連結部115は、右支持軸86に回転自在に筒状のスペーサ123を嵌合し、このスペーサ123の中央部にフランジ124を設け、フランジ124の機体外側にカム部材111をリベット125…で取り付け、スペーサ123の内端部にクラッチアーム75の基部75aを設けたものである。
これにより、クラッチアーム75およびカム部材111を、右支持軸86に対して一体に回転させることができる。
クラッチアーム75の先端部75bからピン76を機体中心に向けて突出させ、このピン76にインナーケーブル78の後端部78aを連結する。
なお、スペーサ123の外端部123aを右支持板94に当接する。
ラッチ部材112は、図6に示すように、基部112bから延出部112cが機体前方に延び、延出部112cの先端から係止爪112dを下向きに突出させたものである。
延出部112cの上面にラッチコイルばね113の内側端部113aを配置し(図8参照)、ラッチコイルばね113の外側端部113bを右クラッチブラケット98の係止孔98cに係止する。
このラッチコイルばね113でラッチ部材112を、ラッチボルト119を軸に反時計回り方向に回動するように押圧する。
係止爪112dが係合位置P8(図9、図10(a)参照)まで下方に押し下げられ、カム部材111のカム片111aに係止した状態に保持される(図8参照)。
この状態において、ラッチ部材112は、ガイド溝128に沿って移動自在に配置されている。
このガイド溝128は、右支持板94に、第1取付孔94aを中心として湾曲状に形成された溝である。
このガイド溝128内に、ラッチ部材112の一部(外側側部)、およびラッチコイルばね113の一部を配置し、ラッチ部材112およびラッチコイルばね113を、ガイド溝128に沿ってガイド溝128の前端部128aから後端部128bの範囲で移動可能とする。
ラッチ部材112がガイド溝128の後端部128bまで移動した状態において、ラッチ部材112の係止爪112dが、係合解除部材114の上方に位置する(図10(b)参照)。
係合解除部材114は、右牽制ブラケット34の先端部34aに設けた部材であり、後進牽制バー31が左右の支持ボルト103,104を軸にして時計回り方向にスイング移動することにより、上方に移動する部材である。
具体的身は、後進牽制バー31が左右の支持ボルト103,104(左支持ボルト103は図4参照)を軸にして、図2に示すように、非作動位置P6から作動位置P7まで矢印Cの如く時計回り方向にスイング移動することにより、係合解除部材114が上方にスイング移動してラッチ部材112の係止爪112dを上方に押圧する。
これにより、ラッチ部材112が、ラッチコイルばね113のばね力に抗して係合解除位置P9(図12(a)参照)まで時計回り方向に回動し、係止爪112dがカム片111aから外れる。
図7は本発明に係る歩行型除雪機の要部を示す側面図、図8は本発明に係る歩行型除雪機の要部を示す断面図である。
クラッチ操作レバー28をクラッチオフ位置P4に保持した状態において、ラッチ部材112がラッチコイルばね113(図8参照)のばね力で反時計回り方向に移動する。
係止爪112dの先端が、ガイド溝128の前端部128a近傍において、ガイド溝128の底辺128cに当接した状態に保持される。
一方、クラッチアーム75が、リターンスプリング54(図3参照)のばね力で、右支持軸86を軸にして反時計回り方向にスイング移動し、カム部材111のカム片111aが係止爪112dに当接した状態を保つ。
クラッチ操作レバー28をクラッチオフ位置P4に保持した状態において、クラッチアーム75がクラッチオフ位置P10に保持される。
また、後進牽制バー31を牽制コイルばね106(図4参照)のばね力で反時計回り方向に押圧することで、係合解除部材114の内辺114aがスペーサ123に当接する。これにより、係合解除部材114をスペーサ123を介して右支持軸86で支えて、後進牽制バー31を非作動位置P6に確実に保持する。
係合解除部材114は、右牽制ブラケット34の先端部34aから機体前方に向けて湾曲状に延ばした突片であり、この突片の内辺114aをスペーサ123の外周に沿わせて湾曲状に形成するとともに、突片の外辺114bをガイド溝128の底辺128cに沿わせて湾曲状に形成したものである。
この係合解除部材114は、内辺114aがスペーサ123に当接した状態において、外辺114bがガイド溝128の底辺128cと略面位置になるように形成されている。
次に、歩行型除雪機の作用を図9〜図13に基づいて説明する。
図9は本発明に係る歩行型除雪機のクラッチ操作レバーをクラッチオフ位置に保持した状態を説明する図である。
クラッチ操作レバー28をクラッチコイルばね101(図4参照)のばね力でクラッチオフ位置P4に保持する。クラッチアーム75が、リターンスプリング54のばね力で、クラッチオフ位置P10に保持される。
ラッチ部材112がラッチコイルばね113(図8参照)で係合位置P8に保持され、係止爪112dがカム部材111のカム片111aに係止した状態に保持される。
この状態において、リターンスプリング54のばね力で、テンションローラ50を後ベルト49から離した位置に配置する。
テンションローラ50を後ベルト49から離すことで、クラッチ部16がクラッチオフの状態になる。
後駆動プーリ47の回転が、後従動プーリ48に伝わらないので、歩行型除雪機10(図1参照)が停止状態を保つ。
一方、後進牽制バー31を牽制コイルばね106(図4参照)のばね力で非作動位置P6に保持(配置)する。
この状態において、係合解除部材114の内辺114aをスペーサ123の外周に当接する。
これにより、係合解除部材114をスペーサ123を介して右支持軸86で支え、後進牽制レバー31を非作動位置P6に確実に保持する。
後進牽制レバー31を非作動位置P6に確実に保持することで、後進牽制レバー31のぐらつきを防止する。
加えて、係合解除部材114をスペーサ123を介して右支持軸86で支えることで、万が一、非作動位置P6の後進牽制レバー31に、例えば作業者が接触して上向きの荷重がかかった場合に、後進牽制レバー31が上方に移動することを阻止する。
このように、後進牽制レバー31のぐらつきや、後進牽制レバー31の不用意な上方への移動を防止することで、使い勝手の向上を図ることができる。
図10(a),(b)は本発明に係る歩行型除雪機のクラッチ操作レバーをクラッチオン位置に操作する例を説明する図である。
(a)において、クラッチ操作レバー28がクラッチオフ位置P4に配置された状態で、ラッチ部材112がガイド溝128の前端部128aに位置する。
ラッチ部材112の係止爪112dは、係合位置P8に位置し、カム部材111のカム片111aに係止している。
クラッチ操作レバー28を左右の支持軸85,86(左支持軸85は図4参照)を中心にして、クラッチオフ位置P4からクラッチオン位置P5まで機体後方に矢印Dの如くスイング移動する。
クラッチ操作レバー28と一緒にラッチボルト119が移動し、ラッチボルト119の移動でラッチ部材112が矢印Eの如く移動する。
ラッチ部材112がガイド溝128の後端部128bまで移動することにより、カム部材111が右支持軸86を軸にして時計回り方向に回転する。
(b)において、クラッチ操作レバー28がクラッチオン位置P5まで移動して、操向ハンドル23のグリップ部23cに重なる。
クラッチ操作レバー28がクラッチオン位置P5まで移動するとともに、ラッチ部材112がガイド溝128の後端部128bまで移動する。
そして、ラッチ部材112とともにカム部材111がクラッチオン位置まで回転する。
図11は本発明に係る歩行型除雪機のクラッチ部をオンにした状態を説明する図である。
カム部材111(図10参照)がクラッチオン位置まで回転することにより、スペーサ123を介してカム部材111とともにクラッチアーム75がクラッチオン位置P10(図9参照)からクラッチオン位置P11まで右支持軸86を軸にしてスイング移動する。
クラッチアーム75がクラッチオン位置P11までスイング移動することにより、ケーブル74のインナーケーブル78を機体後方に引っ張る。
インナーケーブル78で、レバー部材52の上端部をリターンスプリング54のばね力に抗して機体後方側に引っ張る。レバー部材52が支持軸51を軸してスイング移動し、テンションローラ50を後ベルト49に押し付ける。
クラッチ部16がクラッチオンの状態になり、後駆動プーリ47の回転が後従動プーリ48に伝わる。
ここで、図2に示す前後進レバー20を後進最高速位置P3に保持することで、歩行型除雪機10(図1参照)が後進する。
操作者132に後進牽制バー31の後端部31aが当たり、後進牽制バー31が左右の支持ボルト103,104(左支持ボルト103は図4参照)を軸にして矢印Fの如く機体前方で、かつ下方に、すなわち非作動位置P6から作動位置P7までスイング移動(移動)する。
図12(a),(b)は本発明に係る歩行型除雪機の後進牽制レバーの動作を説明する図である。
(a)において、後進牽制バー31が作動位置P7までスイング移動することにより、係合解除部材114が右支持ボルト104を軸にして矢印Gの如く上方にスイング移動する。
上方にスイング移動した係合解除部材114で、ラッチ部材112の係止爪112dを上方に押圧する。
これにより、ラッチ部材112が、ラッチコイルばね113のばね力に抗して係合位置P8から係合解除位置P9まで時計回り方向に回動し、係止爪112dがカム片111aから外れる。
(b)において、クラッチアーム75が、リターンスプリング54(図11参照)のばね力で、右支持軸86を軸にしてクラッチオン位置P11からクラッチオフ位置P10までスイング移動する。
図13は本発明に係る歩行型除雪機の後進牽制手段でクラッチオフの状態にした例を説明する図である。
クラッチアーム75がクラッチオフ位置P10までスイング移動するとともに、リターンスプリング54のばね力で、テンションローラ50を後ベルト49から離した位置に配置する。
テンションローラ50を後ベルト49から離すことで、クラッチ部16がクラッチオフの状態になる。
これにより、後駆動プーリ47の回転が後従動プーリ48に伝わらないので、歩行型除雪機10(図1参照)は停止する。
なお、前記実施の形態では、本発明をクローラ式の歩行型除雪機10に適用させた例について説明したが、これに限らないで、例えば、車輪式の歩行型除雪機などのその他の除雪機に適用することも可能である。
また、前記実施の形態では、クラッチ部16のリターンスプリング54で、クラッチアーム75を、クラッチオン位置P11からクラッチオフ位置P10までスイング移動する例について説明したが、その他の例として、クラッチアーム75に、新たなリターンスプリングを直接掛けることも可能である。
この場合、リターンスプリングとして、クラッチ部16のリターンスプリング54と、新たなリターンスプリングとの2つを用いることになる。
新たなリターンスプリングをクラッチアーム75に直接掛けることで、クラッチアーム75を、クラッチオン位置P11からクラッチオフ位置P10までスイング移動する。
本発明は、原動機と走行装置との間にクラッチ部を介在させ、クラッチ部をオフの状態に切り換える後進牽制バーを備えた歩行型除雪機に好適に適用できる。
本発明に係る歩行型除雪機の側面図である。 本発明に係る歩行型除雪機の要部を示す側面図である。 図2の3−3線断面図である。 本発明に係る歩行型除雪機のクラッチ操作レバーおよび後進牽制バーを示す斜視図である。 図4の5部拡大図である。 本発明に係る歩行型除雪機の要部を示す分解斜視図である。 本発明に係る歩行型除雪機の要部を示す側面図である。 本発明に係る歩行型除雪機の要部を示す断面図である。 本発明に係る歩行型除雪機のクラッチ操作レバーをクラッチオフ位置に保持した状態を説明する図である。 本発明に係る歩行型除雪機のクラッチ操作レバーをクラッチオン位置に操作する例を説明する図である。 本発明に係る歩行型除雪機のクラッチ部をオンにした状態を説明する図である。 本発明に係る歩行型除雪機の後進牽制レバーの動作を説明する図である。 本発明に係る歩行型除雪機の後進牽制手段でクラッチオフの状態にした例を説明する図である。 従来の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…歩行型除雪機、11…機体、12…エンジン(原動機)、13…走行装置、16…クラッチ部、23…操向ハンドル、28…クラッチ操作レバー、30…後進牽制手段、31…後進牽制バー、75…クラッチアーム、85…左支持部(支持部)、86…右支持部(支持部)、111…カム部材、112…ラッチ部材、113…ラッチコイルばね(弾性部材)、114…係合解除部材、P8…係合位置、P9…係合解除位置。

Claims (1)

  1. 機体に原動機を設け、この原動機の動力で駆動する走行装置を機体の下部に設け、原動機と走行装置との間に、原動機の動力を断接するクラッチ部を介在させ、このクラッチ部をオンとオフとに切り換えるクラッチ操作レバーを支持軸を介して回動自在に設け、このクラッチ操作レバーの近傍に後進牽制バーを設け、この後進牽制バーを非作動位置から作動位置に移動することで、前記クラッチ部をオフの状態に切り換える歩行型除雪機であって、
    前記クラッチ操作レバーにラッチ部材をスイング移動自在に設け、
    このラッチ部材に係止可能なカム部材を前記支持軸に回動自在に設け、
    このカム部材にクラッチアームを一体に設けるとともに、このクラッチアームに前記クラッチ部を連結し、
    カム部材にラッチ部材を係止させてクラッチ操作レバーにクラッチアームを連結する弾性部材を設け、
    この弾性部材に抗してラッチ部材をカム部材から外す係合解除部材を前記後進牽制レバーに設け、
    この後進牽制レバーを前記非作動位置に配置した際に、係合解除部材を前記支持軸で支え、
    後進牽制レバーを前記作動位置に移動した際に、係合解除部材でラッチ部材をカム部材から外してクラッチ操作レバーとクラッチアームとの連結を解除するように構成したことを特徴とする歩行型除雪機。
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