JP4261460B2 - 歩行型除雪機 - Google Patents
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Description
図14は従来の基本構成を説明する図である。
歩行型除雪装置200は、操向ハンドルの下方に安全装置(以下、「後進牽制バー」という)を備える。
この歩行型除雪装置200によれば、走行クラッチレバー201が「入」状態で、機体後進時に、後進牽制バー202が待機位置(図示の位置)から枢支ピン203を介して矢印a方向にスイング移動すると、上部カム204がカム面205と接触して作動アーム206をばね207の張力に抗して矢印bの如く前方に押し出し、アーム208およびリング209を介して走行クラッチレバー201を時計回り方向に回動させることにより、クラッチ(図示せず)を「切」状態にして機体を停止させる。
すなわち、後進牽制バー202が待機位置(図示の位置)から枢支ピン203を介して矢印c方向にスイング移動すると、下部カム210がカム面205と接触して作動アーム206をばね207の張力に抗して矢印bの如く前方に押し出し、アーム208およびリング209を介して介して走行クラッチレバー201を時計回り方向に回動させることにより、クラッチを「切」状態にして機体を停止させる。
このように、後進牽制バー202を時計回り方向と反時計回り方向の両方向にスイング移動させるため、後進牽制バー202を待機位置に確実に保持することは難しい。
このため、通常の作業状態において、後進牽制バー202が枢支ピン203を軸にぐらついてしまい、使い勝手の観点から改良の余地が残されていた。
これにより、後進牽制レバーのぐらつきを防止することができる。
これにより、カム部材に対するラッチ部材の拘束が解除され、カム部材が支持軸に対して回動する。カム部材とともにクラッチアームが支持軸に対して回動し、クラッチ部が「入」状態から「断」状態に切り替わる。
除雪機10は、機体11にエンジン(原動機)12を設け、このエンジン12の動力で駆動する走行装置13を機体11の下部に備えるとともに、エンジン11の動力で駆動する除雪部14を機体11の前部に備える。
油圧シリンダ68を伸縮することで、ピボット軸41を中心にして機体11を上下方向にスイングする。
機体11を上下方向にスイングすることで、オーガ57を昇降させて、除雪作業を良好におこなう。
これにより、走行装置13の、左右のクローラベルト43,43を回転させて除雪機10が路面69上を走行する。
さらに、駆動軸65の回転をギヤケース66およびオーガ軸67を介してオーガ57に伝える。
オーガ57が回転することで、路面69上の雪(図示せず)を機体幅方向中央に掻き集め、掻き集めた雪をブロア56に送り込む。ブロア56に送り込んだ雪を、ブロア56の遠心力でシュータ58を介して雪を投雪する。
変速部17は、前進最高速から後進最高速までを無段階に変速可能な無段変速機である。
すなわち、変速部17は、操作レバー19をリンク機構18を介して前後進レバー20に連結されている。
これにより、変速部17は、出力軸(図示せず)の前進方向の回転数が無段階に徐々に減速し、前後進レバー20が中立位置P1に到達したとき、出力軸の回転が停止する。
これにより、変速部17は、出力軸(図示せず)の回転が停止した状態から出力軸の回転数が後進方向に無段階に徐々に増速し、前後進レバー20が後進最高速位置P3に到達したとき、出力軸の回転数が後進方向で最大になる。
左右の取付ブラケット25,26は操作パネル22の後部22aに取り付けられている。
テンションローラ50を後ベルト49から離すことで、クラッチ部16がクラッチオフの状態になり、後駆動プーリ47の回転は後従動プーリ48に伝わらない。
これにより、レバー部材52が支持軸51を軸して矢印B方向にスイング移動し、テンションローラ50を後ベルト49に押し付ける位置(想像線で示す位置)まで移動する。
テンションローラ50を後ベルト49に押し付けることで、クラッチ部16がクラッチオンの状態になり、後駆動プーリ47の回転が後従動プーリ48に伝わる。
操作パネル22の後部22aに、左右の取付ブラケット25,26をボルト88…で取り付ける。
左取付ブラケット25は、後部22aの左端部にボルト88…で取り付ける略矩形状の左基部板91と、この左基部板91から後方に延ばした左支持板92とからなる。
左右の支持板92,94は、外形が略同じ形状であり、図2に示すように略矩形状に形成したプレートである。
操向ハンドル23の左端部23aに、左支持板92の上辺を接合し、かつ、図2に示すように操向ハンドル23の右端部23bに、右支持板94の上辺を接合する。
クラッチ操作レバー28は、レバー部材96を略U字形に形成し、このレバー部材96の左右端部96a,96bに左右のクラッチブラケット97,98をそれぞれ取り付け、左クラッチブラケット97を左支持軸(支持軸)85を介して左支持板92にスイング移動自在に取り付け、右クラッチブラケット98を右支持軸(支持軸)86を介して右支持板94にスイング移動自在に取り付けたものである。
このクラッチコイルばね101のばね力でクラッチ操作レバー28をクラッチオフ位置P4(図2参照)に保持する。
クラッチ操作レバー28に、後進牽制手段30を介してケーブル74を連結する。
後進牽制レバー31は、牽制レバー部材32を略U字形に形成し、この牽制レバー部材32の左右端部32a,32bに左右の牽制ブラケット33,34をそれぞれ取り付け、左牽制ブラケット33を左支持ボルト103を介して左支持板92にスイング移動自在に取り付け、右牽制ブラケット34を右支持ボルト104を介して右支持板94にスイング移動自在に取り付けたものである。
左支持ボルト103に牽制コイルばね106を嵌め込み、この牽制コイルばね106のばね力で後進牽制バー31を非作動位置P6(図2参照)に保持する。
後進牽制手段30は、クラッチ操作レバー28にラッチ部材112をスイング移動自在に設け、このラッチ部材112に係止可能なカム部材111を右支持軸86に回動自在に設け、このカム部材111にクラッチアーム75を一体に設けるとともに、このクラッチアーム75にクラッチケーブル74を介してクラッチ部16(図2参照)を連結し、カム部材111にラッチ部材112を係止させてクラッチ操作レバー28にクラッチアーム75を連結するラッチコイルばね(弾性部材)113を設け、このラッチコイルばね113に抗してラッチ部材112をカム部材111から外す係合解除部材114を後進牽制レバー31に設けたものである。
後進牽制手段30の右支持軸86を、右クラッチブラケット98の第1取付孔98aに差し込む。第1取付孔98aから突出した右支持軸86を右支持板94の第1取付孔94aに差し込む。
第1取付孔94aから突出した右支持軸86にケーブル連結部115を回転自在に嵌め込み、ケーブル連結部115から突出した右支持軸86の先端部にワッシャー117を嵌め込む。
これにより、クラッチ操作レバー28の右クラッチブラケット98を、右支持板94に右支持軸86を介してスイング移動自在に取り付ける。
この際に、右支持板94とケーブル連結部115(カム部材111)との間に、係合解除部材114を配置する。係合解除部材114は、右牽制ブラケット34の先端部34aから機体前方に延長された突片である。
これにより、後進牽制レバー31の右牽制ブラケット34を、右支持ボルト104を介して右支持板94にスイング移動自在に取り付ける。
溶接ナット118は、右支持板94に溶接されている。
ラッチコイルばね113から突出したラッチボルト119を右クラッチブラケット98の第2取付孔98bに差し込む。第2取付孔98bから突出したラッチボルト119を溶接ナット121にねじ結合する。
溶接ナット121は、右ラッチブラケット98に溶接されている。
クラッチアーム75の先端部75bからピン76を機体中心に向けて突出させ、このピン76にインナーケーブル78の後端部78aを連結する。
なお、スペーサ123の外端部123aを右支持板94に当接する。
延出部112cの上面にラッチコイルばね113の内側端部113aを配置し(図8参照)、ラッチコイルばね113の外側端部113bを右クラッチブラケット98の係止孔98cに係止する。
係止爪112dが係合位置P8(図9、図10(a)参照)まで下方に押し下げられ、カム部材111のカム片111aに係止した状態に保持される(図8参照)。
このガイド溝128は、右支持板94に、第1取付孔94aを中心として湾曲状に形成された溝である。
ラッチ部材112がガイド溝128の後端部128bまで移動した状態において、ラッチ部材112の係止爪112dが、係合解除部材114の上方に位置する(図10(b)参照)。
クラッチ操作レバー28をクラッチオフ位置P4に保持した状態において、ラッチ部材112がラッチコイルばね113(図8参照)のばね力で反時計回り方向に移動する。
係止爪112dの先端が、ガイド溝128の前端部128a近傍において、ガイド溝128の底辺128cに当接した状態に保持される。
クラッチ操作レバー28をクラッチオフ位置P4に保持した状態において、クラッチアーム75がクラッチオフ位置P10に保持される。
この係合解除部材114は、内辺114aがスペーサ123に当接した状態において、外辺114bがガイド溝128の底辺128cと略面位置になるように形成されている。
図9は本発明に係る歩行型除雪機のクラッチ操作レバーをクラッチオフ位置に保持した状態を説明する図である。
クラッチ操作レバー28をクラッチコイルばね101(図4参照)のばね力でクラッチオフ位置P4に保持する。クラッチアーム75が、リターンスプリング54のばね力で、クラッチオフ位置P10に保持される。
ラッチ部材112がラッチコイルばね113(図8参照)で係合位置P8に保持され、係止爪112dがカム部材111のカム片111aに係止した状態に保持される。
テンションローラ50を後ベルト49から離すことで、クラッチ部16がクラッチオフの状態になる。
後駆動プーリ47の回転が、後従動プーリ48に伝わらないので、歩行型除雪機10(図1参照)が停止状態を保つ。
この状態において、係合解除部材114の内辺114aをスペーサ123の外周に当接する。
後進牽制レバー31を非作動位置P6に確実に保持することで、後進牽制レバー31のぐらつきを防止する。
このように、後進牽制レバー31のぐらつきや、後進牽制レバー31の不用意な上方への移動を防止することで、使い勝手の向上を図ることができる。
(a)において、クラッチ操作レバー28がクラッチオフ位置P4に配置された状態で、ラッチ部材112がガイド溝128の前端部128aに位置する。
ラッチ部材112の係止爪112dは、係合位置P8に位置し、カム部材111のカム片111aに係止している。
クラッチ操作レバー28と一緒にラッチボルト119が移動し、ラッチボルト119の移動でラッチ部材112が矢印Eの如く移動する。
ラッチ部材112がガイド溝128の後端部128bまで移動することにより、カム部材111が右支持軸86を軸にして時計回り方向に回転する。
クラッチ操作レバー28がクラッチオン位置P5まで移動するとともに、ラッチ部材112がガイド溝128の後端部128bまで移動する。
そして、ラッチ部材112とともにカム部材111がクラッチオン位置まで回転する。
カム部材111(図10参照)がクラッチオン位置まで回転することにより、スペーサ123を介してカム部材111とともにクラッチアーム75がクラッチオン位置P10(図9参照)からクラッチオン位置P11まで右支持軸86を軸にしてスイング移動する。
インナーケーブル78で、レバー部材52の上端部をリターンスプリング54のばね力に抗して機体後方側に引っ張る。レバー部材52が支持軸51を軸してスイング移動し、テンションローラ50を後ベルト49に押し付ける。
ここで、図2に示す前後進レバー20を後進最高速位置P3に保持することで、歩行型除雪機10(図1参照)が後進する。
(a)において、後進牽制バー31が作動位置P7までスイング移動することにより、係合解除部材114が右支持ボルト104を軸にして矢印Gの如く上方にスイング移動する。
これにより、ラッチ部材112が、ラッチコイルばね113のばね力に抗して係合位置P8から係合解除位置P9まで時計回り方向に回動し、係止爪112dがカム片111aから外れる。
クラッチアーム75がクラッチオフ位置P10までスイング移動するとともに、リターンスプリング54のばね力で、テンションローラ50を後ベルト49から離した位置に配置する。
これにより、後駆動プーリ47の回転が後従動プーリ48に伝わらないので、歩行型除雪機10(図1参照)は停止する。
この場合、リターンスプリングとして、クラッチ部16のリターンスプリング54と、新たなリターンスプリングとの2つを用いることになる。
新たなリターンスプリングをクラッチアーム75に直接掛けることで、クラッチアーム75を、クラッチオン位置P11からクラッチオフ位置P10までスイング移動する。
Claims (1)
- 機体に原動機を設け、この原動機の動力で駆動する走行装置を機体の下部に設け、原動機と走行装置との間に、原動機の動力を断接するクラッチ部を介在させ、このクラッチ部をオンとオフとに切り換えるクラッチ操作レバーを支持軸を介して回動自在に設け、このクラッチ操作レバーの近傍に後進牽制バーを設け、この後進牽制バーを非作動位置から作動位置に移動することで、前記クラッチ部をオフの状態に切り換える歩行型除雪機であって、
前記クラッチ操作レバーにラッチ部材をスイング移動自在に設け、
このラッチ部材に係止可能なカム部材を前記支持軸に回動自在に設け、
このカム部材にクラッチアームを一体に設けるとともに、このクラッチアームに前記クラッチ部を連結し、
カム部材にラッチ部材を係止させてクラッチ操作レバーにクラッチアームを連結する弾性部材を設け、
この弾性部材に抗してラッチ部材をカム部材から外す係合解除部材を前記後進牽制レバーに設け、
この後進牽制レバーを前記非作動位置に配置した際に、係合解除部材を前記支持軸で支え、
後進牽制レバーを前記作動位置に移動した際に、係合解除部材でラッチ部材をカム部材から外してクラッチ操作レバーとクラッチアームとの連結を解除するように構成したことを特徴とする歩行型除雪機。
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