JP4303185B2 - 除雪機 - Google Patents
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Description
図9は従来の基本構成を説明する図である。
除雪機200は、機体201の後部に操向ハンドル202を設け、操向ハンドル202に取付ブラケット203を設け、取付ブラケット203に支持ピン204を介してクラッチ操作レバー205をスイング自在に設け、クラッチ操作レバー205にばね部材206を介してインナーケーブル207の後端部207aを連結し、インナーケーブル207の前端部をクラッチ部(図示せず)に連結したものである。
また、アウターケーブル208の前端部からインナーケーブル207の前端部を突出させ、突出させた前端部をクラッチ部(図示せず)に連結する。
クラッチ部をクラッチオン状態にすることで、エンジンの動力をクラッチ部を介して走行装置に伝える。
このため、ばね部材206やインナーケーブル207の後端部207aに雨水や雪が付着した場合、付着した雨水や雪が矢印の如くばね部材206やインナーケーブル207の後端部207aに沿って下降し、下降した雨水や雪がアウターケーブル208の後端部開口208bからアウターケーブル208内に矢印の如く侵入することが考えられる。
インナーケーブル207が円滑に移動しないと、クラッチ操作レバー205の操作性を好適に保つことは難しい。
加えて、雨水や雪がアウターケーブル208内に侵入すると、インナーケーブル207の耐久性を良好に保つことが難しい。
後アーム部に連結ロッドを連結するとともに、前アーム部にクラッチケーブルを連結することで、クラッチケーブルを連結ロッドから離すことが可能になる。
これにより、連結ロッドに付着した雨水や雪が、クラッチケーブルに伝わることを防ぎ、クラッチケーブルのアウターケーブル内に雨水や雪が侵入することを防止できる。
除雪機10は、機体11にエンジン(原動機)12を設け、このエンジン12の動力で駆動する走行装置13を機体11の下部に備えるとともに、エンジン11の動力で駆動する除雪部14を機体11の前部に備える。
油圧シリンダ68を伸縮することで、ピボット軸41を中心にして機体11を上下方向にスイングする。
機体11を上下方向にスイングすることで、オーガ57を昇降させて、除雪作業を良好におこなう。
これにより、走行装置13の、左右のクローラベルト43,43を回転させて除雪機10が路面69上を走行する。
さらに、駆動軸65の回転をギヤケース66およびオーガ軸67を介してオーガ57に伝える。
オーガ57が回転することで、路面69上の雪(図示せず)を機体幅方向中央に掻き集め、掻き集めた雪をブロア56に送り込む。ブロア56に送り込んだ雪を、ブロア56の遠心力でシュータ58を介して雪を投雪する。
変速部17は、前進最高速から後進最高速までを無段階に変速可能な無段変速機である。
すなわち、変速部17は、操作レバー19をリンク機構18を介して前後進レバー20に連結されている。
これにより、変速部17は、出力軸(図示せず)の前進方向の回転数が無段階に徐々に減速し、前後進レバー20が中立位置P1に到達したとき、出力軸の回転が停止する。
これにより、変速部17は、出力軸(図示せず)の回転が停止した状態から出力軸の回転数が後進方向に無段階に徐々に増速し、前後進レバー20が後進最高速位置P3に到達したとき、出力軸の回転数が後進方向で最大になる。
左右の取付ブラケット24,24は操向ハンドル23の左右側部に取り付けられている。
テンションローラ50を後ベルト49から離すことで、クラッチ部16がクラッチオフの状態になり、後駆動プーリ47の回転は後従動プーリ48に伝わらない。
これにより、レバー部材52が支持軸51を軸して矢印B方向にスイング移動し、テンションローラ50を後ベルト49に押し付ける位置(想像線で示す位置)まで移動する。
テンションローラ50を後ベルト49に押し付けることで、クラッチ部16がクラッチオンの状態になり、後駆動プーリ47の回転が後従動プーリ48に伝わる。
クラッチ連結手段30は、上端部74aがピン78を介してクラッチ操作レバー25に連結され、機体前方でかつ下方に延びる連結ロッド74と、連結ロッド74の下端部74b近傍に、頂部81を支持ピン82を介して回動自在に設け、頂部81から機体後方に下り勾配に後アーム部83を延ばすとともに、機体前方に下り勾配に前アーム部84を延ばすことで逆V字状を形成し、後アーム部83に連結ロッド74の下端部74bを連結する逆V字状の連結部材75と、連結部材75の前アーム部84に、一端部76aを連結するとともに、図3に示す他端部76bをクラッチ部16のレバー部材52に連結したクラッチケーブル76とを備える。
アウターケーブル87の端部87aをH2に配置した状態で、端部87aを固定片34で固定する。
差し込んだ端部87aにねじ結合した一対のナット91,91で固定片34を挟持し、アウターケーブル87の端部87aを固定片34に固定する。
これにより、連結部材75、アウターケーブル87の端部87aおよびインナーケーブル86の一端部76aに、雨水や雪が直接かかることを操作パネル22で防ぐ。
連結部材75は、支持ピン82に筒体92を回転自在に嵌め込み、筒体92に一定間隔をおいて、一対の連結プレート93,93を固定したものである。
連結プレート93は、頂片94に嵌合孔95を形成し、頂片94から機体後方に下り勾配に後アーム片96を延ばすとともに、機体前方に下り勾配に前アーム片97を延ばすことで逆V字状に形成された板材である。
後アーム片96の下端部に後取付孔96aを形成するとともに、前アーム片97の下端部に前取付孔97aを形成する。頂片94から上方に向けて突片98を突出し、突片98に上取付孔98aを形成する。
この状態で、一対の連結プレート93,93の後取付孔96a,96aを同軸上に配置し、一対の連結プレート93,93の前取付孔97a,97a(手前側の97aのみを図示する)を同軸上に配置する。加えて、一対の連結プレート93,93の上取付孔98a,98aを同軸上に配置する。
ここで、一対の頂片94,94で頂部81を形成し、さらに、一対の後アーム片96,96で後アーム部83を形成し、加えて、一対の前アーム片97,97で前アーム部84を形成する。
貫通孔101aに連結ロッド74の下端部74bを差し込み、貫通孔101aから突出した下端部74bのねじ部にナット部材103をねじ結合する。
後支持ピン101と、連結ロッド74のフランジ部104とで圧縮ばね105を圧縮することで、連結ロッド74の下端部74bを後アーム部83に連結する(図6も参照)。
これにより、インナーケーブル86の一端部76aを、前支持ピン107を介して前アーム部84に連結する。
この第2リターンスプリング111は、連結部材75が支持ピン82を軸にして時計回り方向(クラッチオフの方向)に回動するように、連結部材75にばね力をかける。
連結部材75を、頂部81から機体後方に下り勾配に後アーム部83を延ばすとともに、機体前方に下り勾配に前アーム部84を延ばすことで逆V字状を形成した。
これにより、後アーム部83と前アーム部84とを離した状態に形成した。
これにより、インナーケーブル86の一端部76aを、連結ロッド74の下端部74bから離した。
さらに、残りの雨水や雪118は、ナット部材103および連結ロッド74の下端部74bから下方に滴下する。
さらに、連結部材75は、前アーム部84の下端部84aと、後アーム部83の下端部83aとの間に凹状の湾曲部77を形成し、湾曲部77の第1頂部77aを後アーム部83の下縁83bよりH4だけ高くした。
これにより、後アーム部83の下端部83aから湾曲部77の第1頂部77aまでを上り勾配とする。
シール材114の開口114aが開いてしまうと、この開口から雨水、雪や埃などが侵入する虞がある。
これにより、アウターケーブル87の端部87aの開口87cを下向きに配置することができる。
したがって、端部87aの開口87cからアウターケーブル87内に雨水、雪や埃などが侵入することを防ぐことができる。
したがって、万が一、インナーケーブル86の一端部76aに雨水や雪が付着した場合でも、付着した雨水や雪が、アウターケーブル87の端部87aの開口87cからアウターケーブル87内に侵入することを防ぐことができる。
クラッチ操作レバー25をクラッチオフ位置P4から支持軸26を中心にしてクラッチオン位置P5までスイング移動し、操向ハンドル23に当てる。
この状態で、操向ハンドル23のグリップ部23aを両手116で握るとともに、クラッチ操作レバー25のグリップ部25aを両手116で握る。
これにより、クラッチ操作レバー25をクラッチオン位置P5に保持する。
これにより、クラッチケーブル76のインナーケーブル86を機体後方に引っ張る。
インナーケーブル86を機体後方に引っ張ることで、インナーケーブル86でレバー部材52の上端部を、第1リターンスプリング54のばね力に抗して機体後方側に引っ張る。
テンションローラ50を後ベルト49に押し付けることで、クラッチ部16がクラッチオンの状態になり、後駆動プーリ47の回転が後従動プーリ48に伝わる。
連結部材75をクラッチオンの位置に配置した状態において、湾曲部77の第2頂部77bを、後アーム部83の下縁83bよりH5だけ高くした。
これにより、後アーム部83の下端部83aから湾曲部77の第2頂部77bまでを上り勾配とする。
さらに、残りの雨水や雪118は、ナット部材103および連結ロッド74の下端部74bから下方に滴下する。
そこで、連結部材をクラッチオンの位置に配置した状態においても、アウターケーブル87の端部87aの位置H2を、前アーム部84の下端部84aの位置H1より高くなるように設定した。
これにより、インナーケーブル86の一端部76aの近傍76cを、アウターケーブル87の端部87aに向けて上り勾配に保つことができる。
よって、伝わった雨水や雪が、アウターケーブル87の端部87aの開口87cからアウターケーブル87内に雨水、雪や埃などが侵入することを防ぐことができる。
これにより、各々の部材75,87a,76aを操作パネル22でより確実に覆い、各々の部材75,87a,76aに雨水や雪が直接かかることを操作パネル22でより一層確実に防ぐことができる。
Claims (1)
- 機体(11)に原動機(12)を設け、この原動機(12)の動力で駆動する走行装置(13)を機体の下部に設け、原動機(12)と走行装置(13)との間に、原動機(12)の動力を断接するクラッチ部(16)を介在させ、このクラッチ部(16)をクラッチ連結手段(30)を介してクラッチ操作レバー(25)に連結し、このクラッチ操作レバー(25)をオフ位置に配置することで、前記クラッチ連結手段(30)を介して前記クラッチ部(16)を断状態にし、クラッチ操作レバー(25)をオン位置に配置することで、前記クラッチ連結手段(30)を介して前記クラッチ部(16)を接状態に切り換える除雪機において、
前記クラッチ連結手段(30)は、前記クラッチ操作レバー(25)に連結され、下方に延びる連結ロッド(74)と、
この連結ロッド(74)の下端部近傍に頂部を回動自在に設け、この頂部から機体後方に下り勾配に後アーム部(83)を延ばすとともに、機体前方に下り勾配に前アーム部(84)を延ばすことで逆V字状を形成し、前記後アーム部(83)に前記連結ロッド(74)の下端部を連結した逆V字状の連結部材(75)と、
この連結部材(75)の前記前アーム部(84)と、前記クラッチ部(16)とを連結するクラッチケーブル(76)を備え、
前記クラッチケーブル(76)は、一端部(76a)を前記連結部材(75)の前アーム部(84)に連結し、他端部(76b)を前記クラッチ部(16)に連結したインナーケーブル(86)と、このインナーケーブル(86)をスライド自在に収納し、かつ前記一端部(76a)および前記他端部(76b)を両端部からそれぞれ突出させたアウターケーブル(87)とからなり、
このアウターケーブル(87)の両端部のうち、前記前アーム部(84)と連結した前記一端部(76a)側の端部(87a)を、該一端部(76a)を連結した部位よりも高い位置に設けた、
ことを特徴とする除雪機。
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