JP4149195B2 - 除雪機の操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも片方の手で操作していないと、除雪機の作業ができなくなるデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを備えた除雪機の操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図10及び図11に示すように、機体Bの後部に、機体Bの操縦を行う操縦ハンドルCと、この操縦ハンドルCの前側に設けられた操作パネルDに配設される操作レバー群Eと、を有する自走式除雪機Aが周知である。この除雪機Aは、機体B上にエンジン部F及び油圧装置などを搭載し、エンジン部Fの後方の機体B下部に、油圧無段変速装置(HST)を備えるトランスミッション(変速機構)Gにより駆動されるクローラ走行装置Hを装備している。機体Bの前側には、フローティング及びローリング制御が可能の除雪部Iと、除雪部Iから上方に延び、除雪部IにオーガJにより掻き込まれてブロワKにより吹き上げられる雪を投擲するための,投雪方向を変更可能にした投雪シュートLが設けられ、機体の前進走行と共に、除雪作業を行うようにしている。
【0003】
前記操作レバー群Eには、機体を左右いずれかに旋回させるサイドクラッチレバーM、走行クラッチを接・断する走行クラッチレバーN、前・後進、高速・低速を切り換える変速レバーO、除雪部Iへの動力をオン・オフする除雪用クラッチレバーP、除雪部オーガを上下・左右に傾動させる油圧レバーQ、投雪距離を調節する投雪レバーR等のほか、スイッチ類が設けられている。また、操縦ハンドルCから後方に突出するようにして、機体後退時に作業者が操縦ハンドルCと後方障害物との間に挟まれるような場合の緊急時に、機体の後退を停止させる後退時非常停止装置Sを設けている。また一方で、少なくとも片方の手で操作して(握って)いないと、除雪機の作業ができなくなるデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチが知られ、このデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを設けることが義務づけられるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の除雪機においては、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチが設けられていない場合が多いので、作業者が除雪機から離れた状態でも、除雪機は駆動走行が可能であり、除雪機が暴走する危険があった。また、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを設けた場合には、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを操作していない他方の手で各種の操作レバーを操作しなければならず、操作性に問題があった。さらに、後退時非常停止装置が設けられている場合でも、緊急時においてこれを操作しないと除雪機は走行を停止しないので危険である、といった問題点もあった。
本発明は上記の問題点を解決することを目的になされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を有する。
A.機体の後部に、操縦を行う操縦ハンドルと、この操縦ハンドルの前側に設けられた操作パネルに配設される操作レバーとを有する自走式除雪機において、前記操縦ハンドルの近傍に、少なくとも片方の手で操作していないと除雪機の作業ができなくなるデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを、操作レバーと別個に設けた。
【0006】
B.上記操作レバーを、一本の操作レバーにより複数の操作が行えるマルチレバーとし、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチと関連させた。C.上記操作レバーを、複数の操作レバーが集中して配置され、連繋して操作可能の構成とし、これら操作レバーとデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチと関連させた。
D.機体の後部に、操縦を行う操縦ハンドルと、この操縦ハンドルの前側に設けられた操作パネルに配設される複数の操作レバーとを有する自走式除雪機において、少なくとも片方の手で操作していないと除雪機の作業ができなくなるデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを、操作レバーに設けた。
【0007】
【作用】
上記A.〜D.(請求項1〜4)の構成を有することによって、本発明の除雪機の操作装置は、以下の作用をする。
(1)操縦ハンドルの近傍に、少なくとも片方の手で操作していないと除雪機の作業ができなくなるデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを、操作レバーと別個に設けることで、除雪作業時に、片方の手でデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを操作した(握った)まま、他方の手で操作レバーを操作して、適切な除雪作業が行える。
【0008】
(2)操作レバーを、一本の操作レバーにより複数の操作が行えるマルチレバーとし、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチと関連させることで、除雪作業時に、片方の手でデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを操作した(握った)まま、他方の手でマルチレバーを操作して、複数の作業を自在に選択して作業が行える。
(3)操作レバーを、複数の操作レバーが集中して配置され、連繋して操作可能の構成とし、これら操作レバーとデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチと関連させることで、除雪作業時に、片方の手でデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを操作した(握った)まま、他方の手で複数の操作レバーを連繋して操作し、複数の作業を行うことができる。
(4)少なくとも片方の手で操作していないと除雪機の作業ができなくなるデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを、操作レバーに設けることで、該操作レバーを握って除雪作業を行っている時、作業者が操作レバーから手を離すと作業は停止される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して具体的に説明する。
図1及び図2において、符号1は自走式除雪機で、この除雪機1は、基台2の下側に左右一対の信地旋回あるいは超信地旋回が可能のクローラ走行装置3を装備し、基台2上にエンジン部4及び油圧装置などを搭載すると共に、エンジン部4の後方の基台2下部に、図示しない油圧無段変速装置(HST)を備えるトランスミッション(変速機構)5を装着し、その上側にバー式の操縦ハンドル6を設けている。操縦ハンドル6の前側に設けられた操作パネル7に、複数の操作レバー8を配設している。基台2の前側には、フローティング及びローリング制御が可能となっている除雪部9と、除雪部9から上方に延び、除雪部9に上下のオーガ10により掻き込まれてブロワ11により吹き上げられる雪を投擲するための,投雪方向を変更可能にした投雪シュート12、及び該投雪シュート12の上側において、上下に回動して投雪角度を調節可能にしたシュータデフレクタ13が設けられている、
【0010】
基台2の前端左右中央部に除雪部9の後部左右中央部が左右回動可能に支持され、その回動支持部を通って基台2側から除雪部9側に動力が伝達され、除雪部9が駆動される。回動支持部と基台2との間には横方向に油圧シリンダが介装され、この油圧シリンダの伸縮作動により除雪部9及び投雪シュート12が左右回動(ローリング)制御される。該油圧シリンダの伸縮作動操作は、上記操作レバー8のうちの後述するマルチレバー14により、図示しないソレノイドバルブを切換えて行われる。
【0011】
除雪部9を左右回動(ローリング)させる油圧シリンダの伸縮、フリーの切換えは、自動・手動切換えレバーにより、除雪部9のローリングが自動と手動とに切換えられる。そして、除雪部9のローリングを手動に切換えたとき、マルチレバー14の頂部に設けたスイッチレバーを操作することにより除雪部9のローリングを制御する。また、除雪部9のローリング制御を自動水平状態にしているときでも除雪部ローリング制御ダイヤルによる手動操作が可能であり、その手動操作を解除すると除雪部9が自動水平状態に復帰し、除雪部9のローリング制御を傾斜状態に制御しているときでも、自動水平制御が可能となる自動水平制御装置が設けられている。これらの制御は、何れも電子制御回路に連繋して行われる。また、マルチレバー14は、左右いずれかに傾動させたときサイドクラッチを作動させて機体を左右いずれかに旋回させ、前後に回動させたとき油圧シリンダにより除雪部9のピッチングを制御する機能を有している。
【0012】
上記除雪部9は、前方を開放したオーガハウジング9a内に下部オーガ及び上部オーガ10を水平に軸支し、機体の前進と共に対向する積雪を掻き込んで左右両側から中央部に集め、下部オーガの左右中間部後方に設けられたブロワ11により上方に吹き上げて投雪シュート12、シュータデフレクタ13を介して投雪する。また、投雪シュート11は、シュート回動部を水平方向に回動させて投雪方向を左右に変え、シュータデフレクタ13の上下角度を投雪角度調節用シリンダにより変えて投雪角度・距離を調節する。除雪部9の左右両端部には接地ソリ9bが設けられ、除雪部9のローリングを自動に、あるいはフローティング状態にしたとき、接地または接雪状態で移動する。
【0013】
上記操作レバー8には、マルチレバー14のほか、前・後進、高速・低速を切り換える変速レバー15、アクセルレバー16などが設けられ、また、操作パネル7には各種のスイッチ類が設けられている。操縦ハンドル6から後方に突出するようにして、機体後退時に作業者が操縦ハンドル6と後方障害物(壁)との間に挟まれるような場合の緊急時に、機体の後退を停止させる後退時非常停止装置17が設けられている。
【0014】
操縦ハンドル6の握り部6aに対して、該握り部6aと共に作業者が片方の手で握って、あるいは上方から押しつけて(操作して)いないと、エンジンが停止し、あるいは主クラッチが切り状態となって除雪作業ができなくなるデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18,18を、マルチレバー14とは別個に設けている。このデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18は、作業者の手による握り、あるいは押しつけを解除すると、バネの弾発力により握り部6aから離間し、エンジンを停止し、あるいは主クラッチを切り、デッドマンスイッチ18を握り部6aと共に握ったり、握り部6aに押しつけたりする状態では、エンジンは駆動状態が維持され、主クラッチは入り状態を持続する。
【0015】
上記デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18を、図3に示すように、握りレバー18a,18aの形式にして、この握りレバー18a,18aのいずれかを握っておればエンジンは駆動状態が維持され、あるいは主クラッチの入り状態を持続し、両レバー18a,18aの握りを解除すると、エンジンは停止し、あるいは主クラッチが切られるようにしてもよいものである。また、図4及び図5に示すように、上記操作レバー8のマルチレバー14に代えて、左右のサイドクラッチレバー19,19の間で、サイドクラッチレバー19と共に連繋して操作できる範囲に油圧レバー20を配置し、作業者は片方の手でデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18を握りながら、他方の手でサイドクラッチレバー19及び油圧レバー20を操作して除雪作業を行い、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18の握りを解除すると、除雪作業が行われなくなるようにしてもよいものである。
【0016】
さらに、図示しないが、上記図1及び図2における一本の操作レバーにより、複数の操作が行えるマルチレバー14の握り部(グリップ)にデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを設けて、作業者がマルチレバー14を握って操作している間はマルチレバーで操作性よく選択した作業を行いながら除雪作業が行え、マルチレバー14の握りを離すとデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチが作動して、除雪機1の走行が停止し、または除雪部9の駆動が停止して、除雪作業が行われなくなるようにしてもよいものである。
また、図4及び図5における油圧レバー20の握り部(グリップ)にデッドマンクラッチまたは、デッドマンスイッチを設けて、作業者が油圧レバー20を握っている間は除雪作業が行え、油圧レバー20の握りを離すとデッドマンクラッチまたはデッドマンスイッチが作動して、除雪機1の走行を停止しまたは除雪部9の駆動が停止して、除雪作業が行われなくなるようにしてもよい。
さらには、操縦ハンドル近傍と操作レバーの両方にデッドマンクラッチまたはデッドマンスイッチを設けると安全性の向上と作業性の向上が図れる。
【0017】
また、図6及び図7に示すように、上記デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18,18を一個のものにし、操縦ハンドル6の握り部6aの両側部から握れる長さのデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18bとし、リンクロッド21、リターンスプリング22を介してエンジン部4のマイクロスイッチ23をオン・オフするようにし、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18bを握り部6aと共に握っているか、あるいは握り部6aに押しつけているとエンジン部4は駆動を続け、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18bを離すとエンジン部4が停止するようにしている。
【0018】
図8及び図9に示すように、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18c,18dを、一対の支持フレーム24,24間に支持された回転軸25と、この回転軸25と同心の筒軸25aとに別に軸支し、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18cに走行クラッチフックピン26、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18dに除雪部クラッチフックピン32をそれぞれ設け、両デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18c,18dにワイヤフック27をそれぞれ連結し、また、それぞれに設けられたフック28がリンクロッド31により連結されている。両デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18c,18dは、リターンスプリング29によりオフ側に復帰する習性が与えられ、支持フレーム24に設けられたストッパ30位置で停止する。ワイヤフック27及びこれに連結されたワイヤは、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18c,18dの作動線上に取り付けられていて、オン状態における固定力(握り力)を低減するようにしている。
【0019】
そして、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18dをオンにすると、フック28がリンクロッド31により引っ張られて走行クラッチフックピン26を固定する位置まで回動する。次にデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18cをオンにすると、一旦、固定位置の手前で止まる。さらに、力を加えると、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18dが手で保持できる範囲内でオフ方向に回動し、両デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18c,18dが固定される。この状態になると、左右どちらかの手を離してもデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18c,18dは固定されたままである。デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18c,18dを解除するときは、両手を離すか、片方のデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを握り部6aから浮かせてフック28,28のロックを解除してやればよい。デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチ18cを先にオンしても同様の結果が得られる。
【0020】
このような構成の自走型除雪機1においては、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを片方の手で握ってオンにし、他方の手で操作部を操作する。エンジン部4からの動力が操作部における各種の操作により、トランスミッション5や除雪部9等に動力伝達され、また、2つの油圧シリンダ、シュート回動部、投雪角度調節用シリンダ等が制御される。そして、クローラ3が駆動されて機体が走行し、除雪部9、投雪シュート12、角度調節されたシュータデフレクタ13により除雪・投雪作業が行われる。このような除雪作業時には機体は低速走行しており、信地旋回あるいは超信地旋回は低速で行われる。
【0021】
この実施例の除雪機1においては、それぞれデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを装備しているので、片方の手でデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを握って(操作して)いない限り除雪作業が行えない。除雪作業中に危険な状態になった場合には、作業者が操縦ハンドル6の握り部6a握り動作を解除すれば、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチが働いて、除雪機1はエンジン部4が停止したり、走行が停止したり、除雪部9の駆動が停止したりして、危険を回避することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の除雪機の操作装置によれば、請求項1〜4の構成を有することにより、以下の作用効果を奏することができる。
【0023】
(1)操縦ハンドルの近傍に、少なくとも片方の手で操作していないと除雪機の作業ができなくなるデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを、操作レバーと別個に設けたので、除雪作業時に、片方の手でデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを操作した(握った)まま、他方の手で操作レバーを操作して、適切な除雪作業が行うことができる。また、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチの操作を解除すると、除雪機は作業を停止し安全である
【0024】
▲2▼.操作レバーを、一本の操作レバーにより複数の操作が行えるマルチレバーとし、デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチと関連させたので、除雪作業時に、片方の手でデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを操作した(握った)まま、他方の手でマルチレバーを操作して、複数の作業を自在に選択して作業を行うことができる。
▲3▼.操作レバーを、複数の操作レバーが集中して配置され、連繋して操作可能の構成とし、これら操作レバーとデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチと関連させたので、除雪作業時に、片方の手でデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを操作した(握った)まま、他方の手で複数の操作レバーを連繋して操作し、複数の作業を能率よく行うことができる。
【0025】
(4)少なくとも片方の手で操作していないと除雪機の作業ができなくなるデッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッチを、操作レバーに設けたので、デッドクラッチまたはデッドマンスイッチを設けた操作レバーを握って除雪作業を行っている時、作業者が操作レバーから手を離すと、作業は停止されて安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による操作装置を備えた除雪機全体の平面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】本発明による操作装置の部分平面図である。
【図4】本発明による操作装置を備えた除雪機全体の平面図である。
【図5】同側面図である。
【図6】本発明による操作装置の部分側面図である。
【図7】同部分平面図である。
【図8】本発明による操作装置の平面図である。
【図9】同部分側面図である。
【図10】従来の除雪機全体の平面図である。
【図11】同側面図である。
【符号の説明】
1 自走型除雪機
2 基台
3 クローラ走行装置
4 エンジン部
5 トランスミッション
6 操縦ハンドル 6a 握り部
7 操作パネル
8 操作レバー
9 除雪部 9a オーガハウジング
10 オーガ
11 ブロワ
12 投雪シュート
13 シュータデフレクタ
14 マルチレバー
15 変速レバー
16 アクセルレバー
17 後退時非常停止装置
18,18a,18b,18c,18d デッドマンクラッチ、またはデッドマンスイッ
チ
19 サイドクラッチレバー
20 油圧レバー
21 リンクロッド
22,29 リターンスプリング
23 エンジン部のマイクロスイッチ
24 支持フレーム
25 回転軸
26 走行クラッチフックピン
27 ワイヤフック
28 フック
30 ストッパ
31 リンクロッド
32 除雪部クラッチフックピン
Claims (1)
- 機体の後部に、前後方向に沿う左右に一対のバーとそれらバーの後端部に渡架される握り部(6a)とからなる操縦ハンドル(6)と、その操縦ハンドル(6)の前側に設けられた操作パネル(7)に配設される操作レバー(8)とを有する自走式除雪機において、前記操縦ハンドル(6)の左右のバーの後端部間に渡架せる握り部(6a)の前面側に装設せる操作パネル(7)には、前端側が軸支されて後端側が昇降回動するアーム状のデッドマンクラッチ(18)を、左右に並列させて装架し、それら左右のデッドマンクラッチ(18)のそれぞれの後端部に、平面視において、前記操縦ハンドル(6)の左右の一対のバーの後端部間に渡架せる握り部(6a)に対して平行する握り(18b)を、操縦ハンドル(6)の握り部(6a)と共に握り込むことでエンジン部(4)を駆動状態に維持し、その握り(18b)の握り込みの解除により、エンジン部(4)を停止状態にするよう装架し、かつ、それらデッドマンクラッチ(18)・(18)の各後端に装備せる握り(18b)を、操縦ハンドル(6)の握り部(6a)の両側部から握れる長さに連続する1個の握り(18b)に形成して左右のデッドマンクラッチ(18)・(18)の後端部間に渡架連結し、左右のデッドマンクラッチ(18)の一方を、リンクロッド(21)・リターンスプリング(22)を介しエンジン部(4)のマイクロスイッチ(23)に連繋し、その握り(18b)を、左右の手の何れかで操縦ハンドル(6)の握り部(6a)と共に握り込むことで、エンジン部(4)が停止し、握り込みの解除により駆動状態に維持されるようにした除雪機の操作装置において、操縦ハンドル(6)の左右のバーの後端部間に渡架せる握り部(6a)の前面側に配位して機体に装架した操作パネル(7)に、左右に一対の支持フレーム(24)・(24)を設け、この支持フレーム(24)・(24)に、回転軸(25)とこの回転軸(25)に同心の筒軸(25a)とを各別に回転するよう軸支し、この回転軸(25)と筒軸(25a)とに、後端側に形成せる握り(18c)・(18d)を、操縦ハンドル(6)の握り部(6a)と共に把持することでエンジン部(4)をオンとし握り込みの解放によりオフとするデッドマンクラッチ(18)をそれぞれ設け、一方のデッドマンクラッチ(18)を設けた回転軸(25)は、除雪部クラッチに連繋し、他方のデッドマンクラッチ(18)を設けた筒軸(25a)は走行クラッチに連繋したことを特徴とする除雪機の操作装置。
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