JP4495043B2 - 除雪機 - Google Patents

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本発明は、前進走行/後進走行に切換え可能な走行操作部材を備えるとともに、除雪作業部を昇降可能な昇降駆動機構を備えた除雪機に関する。
通常、除雪現場の雪をロータリ除雪機で除雪する手順は以下の通りである。
まず、ロータリ除雪機を除雪現場の一端側に移動した後、除雪作業部(オーガ)を除雪位置に配置する。
つぎに、オーガを回転させながらロータリ除雪機を一端から他端に向けて前進走行させて、オーガで雪を除雪する。
他端まで除雪した後、オーガを上昇し、除雪したエリアに沿ってロータリ除雪機を後進走行で一端まで戻す。
ロータリ除雪機が一端まで戻った後、ロータリ除雪機を、新たな除雪位置に配置する。
ついで、オーガを除雪位置まで下降し、除雪現場の一端から他端に向けてロータリ除雪機を前進走行させながら、オーガで雪を除雪する。
上記除雪行程を順次繰り返して除雪現場全体の雪を除雪する。
上述したように、除雪作業中に前進走行から後進走行に切り換えた際に、オーガを上昇させる必要がある。
そこで、除雪作業中に前進走行から後進走行に切り換えた際に、オーガを自動的に上昇するように構成したロータリ除雪機が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
実開昭64−28416号公報 特開2002−88729号公報
特許文献のロータリ除雪機によれば、除雪作業中に後進走行に切り換えた際に、オーガは自動的に上昇する。
よって、後進走行に切り換えた際に、オーガを手動操作で上昇させる必要がないので、作業者にかかる負担が軽減する。
しかし、特許文献1のロータリ除雪機は、オーガを上昇した状態で、ロータリ除雪機を除雪開始位置まで戻した後、上昇位置のオーガを手動による操作で除雪位置に戻す必要がある。
このとき、オーガが除雪位置に戻されたか否かを、作業者は目視で確認する必要がある。このため、作業者に負担がかかり、使い勝手の観点から改良の余地が残されていた。
さらに、オーガが除雪位置に戻されたか否かを、作業者が目視で確認するために、オーガを除雪位置に戻す調整に時間がかかる。
ここで、オーガを除雪位置に戻すまでは、除雪作業を中断する必要がある。このため、除雪作業の中断時間が長くなり、除雪作業性を高める妨げになっていた。
本発明は、除雪作業中に後進走行から前進走行に切り換えた際に、除雪作業部を除雪位置に自動的に戻すことで、作業者の負担を軽減し、かつ作業性を高めることができる除雪機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、機体に走行部を備えるとともに機体の前部に除雪作業部を備え、走行部を前進走行/後進走行に切換え可能な走行操作部材を備え、除雪作業部を昇降可能な昇降駆動機構を備えた除雪機において、前記除雪作業部が除雪作業中であるという条件、および前記走行操作部材を後進走行に切り換えたという条件を満たしたときに、除雪作業部の高さ位置を記憶するとともに、除雪作業部を上昇させるように前記昇降駆動機構に制御信号を伝え、走行操作部材を前進走行に切り換えたという条件を満たしたときに、除雪作業部を記憶した高さ位置に戻すように昇降駆動機構に制御信号を伝える制御部を備えたことを特徴とする。
除雪作業中に後進走行に切り換えたとき、除雪作業部の高さ位置を記憶するとともに、除雪作業部を上昇させる。そして、前進走行に切り換えたとき、除雪作業部を記憶した高さ位置に戻す。
よって、除雪作業中に後進走行から前進走行に切り換えた際に、除雪作業部を自動的に除雪位置に戻すことができる。
これにより、後進走行から前進走行に切り換えた際に、除雪作業部を除雪位置に手動で戻す手間を省くことができる。
加えて、除雪作業部を自動的に除雪位置に戻すことで、除雪作業部を短い時間で除雪位置に戻すことができる。
これにより、除雪作業の中断時間を短く抑えることができる。
さらに、請求項は、前記制御部は、前記除雪作業部の高さ位置を記憶するとともに、除雪作業部の傾動位置を記憶し、除雪作業部を記憶した高さ位置に戻すように前記昇降駆動機構に制御信号を伝えるとともに、除雪作業部を記憶した傾動位置に戻すように前記ローリング駆動機構に制御信号を伝えることを特徴とする。
ここで、除雪機で除雪作業をおこなう除雪現場の地形には、傾斜状や起伏状の地形などがある。傾斜状や起伏状の地形で除雪作業をおこなう場合、地形に合わせて除雪作業部を傾動、すなわち傾かせる必要がある。
そこで、請求項において、除雪作業部の高さ位置と傾動位置との両方の位置を記憶させ、除雪作業部を除雪位置に戻す際に、傾動位置を元の位置に戻すようにした。
これにより、多種の地形に対応させて、除雪作業部を除雪位置に戻すことができる。
さらに、除雪作業部の傾動位置を作業者が手動で調整することは、比較的難しく、除雪作業部を除雪位置に戻す調整に時間がかかる。
よって、除雪作業部を所望の傾動位置に自動的に戻すことで、除雪作業部を除雪位置に戻す時間をより一層短くできる。
請求項は、前記制御部は、除雪作業部を上昇させるように前記昇降駆動機構に制御信号を伝えるとともに、前記除雪作業部を水平にさせるように前記ローリング駆動機構に制御信号を伝えることを特徴とする。
ここで、除雪位置において、除雪作業部が傾動している場合、除雪作業部の左右側部のうち、一方の側部が下方に位置している。
このため、除雪作業部を傾動したままの状態で上昇させると、除雪作業部の一方の側部を所望の高さまで上昇させることができないことが考えられる。
そこで、請求項において、除雪作業部を上昇するとともに、除雪作業部を水平にするようにした。よって、除雪作業部を上昇した際に、除雪作業部を水平状態に配置することが可能になる。
これにより、後進走行に切り換えた際に、除雪作業部を、雪面に接しない高さに一層確実に配置することができる。
請求項は、前記除雪作業部は、オーガを回転させて除雪作業をおこなうロータリ除雪作業部であり、前記制御部は、前記走行操作部材を後進走行に切り換えた際に、前記オーガを停止させる信号を伝えることを特徴とする。
走行操作部材を後進走行に切り換えた際に、オーガを停止させる信号を伝える。よって、除雪機10の後進走行中において、オーガを停止させることができる。
これにより、オーガを駆動する駆動源にかかる負荷を軽減することができる。
請求項1に係る発明では、除雪作業部を手動で除雪位置に戻す必要がないので、使い勝手の向上を図ることができ、さらに、除雪作業部を除雪位置に戻す時間を短く抑えて、除雪作業性の向上を図ることができるという利点がある。
また、請求項に係る発明では、多種の地形に対応させて、除雪作業部を除雪位置に戻すことが可能になり、用途の拡大を図ることができ、除雪作業部を除雪位置に戻す時間をより一層短くでき、除雪作業性をより一層高めることができるという利点がある。
請求項に係る発明では、除雪作業部を上昇した際に水平状態に配置することで、除雪作業部を、雪面に接しない高さに一層確実に配置することができるという利点がある。
請求項に係る発明では、オーガの駆動源にかかる負荷を軽減することで、燃料消費率を抑えることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は作業者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側を示す。
図1は本発明に係る除雪機(作業機)の側面図である。図2は本発明に係る除雪機の模式的平面図兼制御系統図である。
図1および図2に示すように、除雪機10は、左右の走行部11L,11Rを備えた走行フレーム12に、車体フレーム15の後部を回動自在に取り付け、車体フレーム15に除雪作業部13および除雪作業部13を駆動するエンジン14を備え、車体フレーム15を後部を軸にして上下方向にスイングする昇降駆動機構16を備え、走行フレーム12の後部から後方上部へ左右2本の操作ハンドル17L,17Rを延ばし、これらの操作ハンドル17L,17Rの先端にグリップ18L,18Rを備えた歩行型の除雪機である。
走行フレーム12および車体フレーム15を組み合わせて機体19を構成する。
走行フレーム12は、左右の走行部11L,11Rを駆動する左右の電動モータ21L,21Rを備える。
左右の走行部11L,11Rは、左右のクローラベルト22L,22R、走行輪として後部に配置された左右の駆動輪23L,23R、および、前部に配置された左右の転動輪24L,24Rからなる。
左電動モータ21Lの駆動力で、左駆動輪23Lを介して左クローラベルト22Lを駆動する。
右電動モータ21Rの駆動力で、右駆動輪23Rを介して右クローラベルト22Rを駆動する。
除雪作業部13は、オーガハウジング25内にオーガ27を収納し、オーガハウジング25の背面にブロアケース26を一体に設け、ブロアケース26内にブロア28を収納し、ブロアケース26の上部にシュータ29を備えたロータリ除雪部である。
図1に示すように、エンジン14は、電磁クラッチ31および伝動機構32を介して除雪作業部13を駆動する。
伝動機構32は、エンジン14のクランクシャフト14aに取り付けられた電磁クラッチ31から、オーガ用伝動軸33にベルトにて動力を伝達する。
エンジン14の動力は、クランクシャフト14a→電磁クラッチ31→伝動機構32→オーガ用伝動軸33の経路でオーガ27およびブロア28に伝わる。
オーガ27で掻き集めた雪をブロア28で跳ね上げ、跳ね上げた雪をシュータ29を介して投雪する。
なお、オーガハウジング25は、後下端にスクレーパ35および左右のそり36L,36Rを備える。
昇降駆動機構16は、シリンダからピストンを進退させるように構成したアクチュエータである。
このアクチュエータは、電動モータ16a(図2参照)でピストンを伸縮させる電動油圧シリンダである。
電動モータ16aは、昇降駆動機構16のシリンダの側部に一体に組み込んだ、昇降駆動機構16の駆動源である。
この除雪機10は、走行フレーム12に、オーガハウジング25およびブロアケース26、詳しくは除雪作業部13をローリング(傾動)可能に取り付け、オーガハウジング25をローリング駆動機構38で左右に傾動させるように構成されている。
具体的には、前後に延びるオーガ用伝動軸33をオーガハウジング25およびブロアケース26で回転可能に支える。ブロアケース26を車体フレーム15の前端部に左右回転可能(傾動可能)に取り付ける。
前述したように、走行フレーム12は車体フレーム15を取り付けた構成である。これにより、走行フレーム12に、オーガハウジング25およびブロアケース26(除雪作業部13)が傾動可能に取り付けられている。
これにより、走行フレーム12に対して、オーガハウジング25(除雪作業部13)は昇降が可能で、かつ、傾動が可能である。
ローリング駆動機構38は、シリンダからピストンを進退させるように構成したアクチュエータである。
このアクチュエータは、電動モータ38a(図2参照)を駆動することで、ピストンを伸縮させる電動油圧シリンダである。
電動モータ38aは、ローリング駆動機構38のシリンダの側部に一体に組み込んだ、ローリング駆動機構38の駆動源である。
ところで、左右の操作ハンドル17L,17R間には、操作部40、制御部(ECU)61、およびバッテリ62が配置されている。
以下、操作部40について説明する。
図3は本発明に係る操作部の斜視図である。
操作部40は、左右の操作ハンドル17L,17Rの間に設けた操作ボックス41と、グリップ18Lの近傍で左操作ハンドル17Lに設けた走行準備レバー42並びに左旋回操作レバー43Lと、グリップ18Rの近傍で右操作ハンドル17Rに取り付けた右旋回操作レバー43Rとからなる。
走行準備レバー42は、スイッチ42a(図2参照)に作用する走行準備部材であり、リターンスプリングの引き作用により、図に示すフリー状態になればスイッチ42aはオフになる。
作業者の左手で走行準備レバー42を握ってグリップ18L側に下げれば、スイッチ42aはオンとなる。
左右の旋回操作レバー43L,43Rは、左右のグリップ18L,18Rを握った手でそれぞれ操作する旋回操作部材であり、それぞれ対応する旋回スイッチ43La,43Ra(図2参照)に作用する機構である。
これら左右の旋回操作レバー43L,43Rは、リターンスプリングの引き作用により、図に示すフリー状態になれば旋回スイッチ43La,43Raはオフになる。
作業者の左手で左旋回操作レバー43Lを握ってグリップ18L側に上げれば、左旋回スイッチ43Laはオンとなる。
右旋回スイッチ43Raについても同様である。このように、左右の旋回操作レバー43L,43Rが握られているか否かは旋回スイッチ43La,43Raで検出する。
図2を参照に説明すると、操作ボックス41はその背面41a(作業者側の面)に、メインスイッチ44およびオーガスイッチ45(「クラッチ操作スイッチ45」ともいう)を備える。
メインスイッチ44を回してオンにすることで、エンジン14(図2参照)を始動させる。オーガスイッチ45は、電磁クラッチ31(図2参照)をオン・オフに切り換える手動スイッチであり、例えば押し釦スイッチからなる。
さらに、操作ボックス41は、その上面41bに、モード切換スイッチ51、スロットルレバー52、方向速度レバー(走行操作部材)53、リセットスイッチ54、オーガハウジング姿勢操作レバー55およびシュータ操作レバー56を、この順に左側から右側へ向けて配列されている。
すなわち、操作ボックス41の上面41bのうち、車幅中心CLの左隣に方向速度レバー53が配設されるとともに、車幅中心CLの右隣にリセットスイッチ54が配設されている。
モード切換スイッチ51は、制御部61(図2参照)における走行制御モードを切り換える手動式切換スイッチであり、一例としてロータリスイッチが用いられている。
ノブ51aを反時計回りに回すことで第1制御位置P1、第2制御位置P2および第3制御位置P3に切り換える。
これらの各位置P1,P2,P3に切り換えたときに、モード切換スイッチ51はそれぞれ対応するスイッチ信号を出力する。
第1制御位置P1は、制御部61に「第1の制御モード」で制御させるためのスイッチ位置である。第2制御位置P2は、制御部61に「第2の制御モード」で制御させるためのスイッチ位置である。
第3制御位置P3は、制御部61に「第3の制御モード」で制御させるためのスイッチ位置である。
スロットルレバー52は、電子式ガバナ(電気式ガバナともいう。)の制御モータ72を制御することで、スロットル弁71を開閉制御するための操作部材である。
スロットルレバー52は、作業者の手で、矢印De,Inの如く前後方向へ往復させることで、ポテンショメータ52aでポジションに応じた電圧を発生させる。
スロットルレバー52を矢印De方向へ倒せばスロットル弁71(図2参照)を全閉まで閉じ、スロットルレバー52を矢印In方向へ倒せばスロットル弁71を全開まで開ける。これにより、エンジン14の回転数を調節する。
方向速度レバー53は、電動モータ21L,21R(図2参照)の回転を制御するための操作部材である。
なお、方向速度レバー53で電動モータ21L,21Rを制御する例については図5で詳しく説明する。
リセットスイッチ54は、オーガハウジング25の姿勢(位置)を、予め設定されている原点(「基準位置」という)に復帰させるためのスイッチである。
リセットスイッチ54は、一例として、押し釦式のオン・オフスイッチが用いられ、表示灯(表示部)57が内蔵されている。
オーガハウジング姿勢操作レバー55は、オーガハウジング25の姿勢を変えるための操作部材である。
すなわち、オーガハウジング姿勢操作レバー55は、オーガ27で除雪作業時にオーガハウジング25を雪面に合わせて昇降並びに傾動させるべく、昇降駆動機構16やローリング駆動機構38を操作するための部材である。
オーガハウジング姿勢操作レバー55を前側Frs、後側Rrs、左側Lesおよび右側Risにスイング操作することで、それぞれの位置に備えたスイッチをオンにする。
シュータ操作レバー56は、シュータ29(図1参照)の向きを変えるための、操作部材である。
図4は本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図である。
方向速度レバー53(「前後進速度調節レバー53」ともいう)は、作業者の手で、矢印Ad,Baの如く前後に往復させることができる。
すなわち、方向速度レバー53は、「中立範囲」から「前進」側へ倒して除雪機10(図1参照)を前進させ、かつ「前進」領域において低速前進(Lf)〜高速前進(Hf)間でスライド移動させることで前進速度を制御する。
また、方向速度レバー53は、「中立範囲」から「後進」側へ倒して除雪機10を後進させ、かつ「後進」領域において低速後進(Lr)〜高速後進(Hr)間でスライド移動させることで後進速度を制御する。
この実施の形態では、図示のように、後進走行の最高速が0V(ボルト)、前進走行の最高速が5V、中立範囲が2.3V〜2.7Vになるようにポテンショメータ53aでポジションに応じた電圧を発生させる。
方向速度レバー53およびポテンショメータ53aで走行操作ユニット100を構成する。
つぎに、図2に戻って、除雪機10の制御系統について説明する。除雪機10の制御系統は、制御部61に中心に集約されたものである。
制御部61はメモリ63を内蔵し、このメモリ63に記憶されている各種の情報を適宜読み出して制御する構成である。
まず、除雪作業部13の系統の作動を説明する。
エンジン14の吸気系は、スロットル弁71を制御モータ72で開閉制御するとともに、チョーク弁73を制御モータ74で開閉制御する構成である。
スロットル弁71の開度をスロットルポジションセンサ75で検出し、チョーク弁73の開度をチョークポジションセンサ76で検出する。検出した各検出信号を制御部61に伝える。
エンジン14の回転速度(回転数)をエンジン回転センサ77で検出し、その検出信号を制御部61に伝える。
エンジン14の出力のうち、一部の出力で発電機81を駆動し、発電機81で電力を発生する。発生した電力をバッテリ62に供給するとともに、左右の電動モータ21L,21Rや他の電装品に供給する。
エンジン14の出力のうち、残りの出力は、オーガ27およびブロア28の回転に充てる。
走行準備レバー42を握るとともに、オーガスイッチ45を操作することにより、電磁クラッチ31を接続(オン)する。電磁クラッチ31を接続することで、エンジン14の動力でオーガ27およびブロア28を回転させることができる。
なお、走行準備レバー42をフリーにするか、または、オーガスイッチ45を操作することにより、電磁クラッチ31を断(オフ)状態にする。
つぎに、左右の走行部11L,11Rの系統の作動を説明する。
本発明の除雪機10は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブレーキとして、左右の電磁ブレーキ82L,82Rを備える。
具体的には、左右の電動モータ21L,21Rの各モータ軸を左右の電磁ブレーキ82L,82Rによって制動するようにした。これらの電磁ブレーキ82L,82Rは、駐車中は制御部61の制御により、ブレーキ状態(オン状態)にある。
この電磁ブレーキ82L,82Rは、メインスイッチ44がオン位置にあること、および、走行準備レバー42が握られていることの2つの条件が満たされ、さらに、方向速度レバー53を前進または後進に切り換えた場合にブレーキ解放状態(オフ状態)になる。
方向速度レバー53の位置情報がポテンショメータ53aから制御部61に伝えられる。位置情報を得た制御部61は、左右のモータドライバ84L,84Rを介して左右の電動モータ21L,21Rを回転させる。
電動モータ21L,21Rの回転速度(回転数)をモータ回転センサ83L,83Rで検出する。制御部61は、これらの検出信号に基づいて回転速度が所定値になるようにフィードバック制御を実行する。
これにより、左右の駆動輪21L,21Rが所望の方向に、所定の速度で回り、走行状態となる。
つぎに、走行中の制動について説明する。
モータドライバ84L,84Rは、回生ブレーキ回路85L,85Rおよび短絡ブレーキ回路86L,86Rを含む。短絡ブレーキ回路86L,86Rはブレーキ手段である。
左旋回操作レバー43Lを握って左旋回スイッチ43Laをオン操作している間に、スイッチオンのスイッチ信号に基づいて、制御部61が左回生ブレーキ回路85Lを作動させて、左電動モータ21Lの速度を下げる。
右旋回操作レバー43Rを握って右旋回スイッチ43Raをオン操作している間に、スイッチオンのスイッチ信号に基づいて、制御部61が右回生ブレーキ回路85Rを作動させて、右電動モータ21Rの速度を下げる。
すなわち、左旋回操作レバー43Lを握っている間だけ、除雪機10を左旋回させる。また、右旋回操作レバー43Rを握っている間だけ、除雪機10を右旋回させる。
そして、走行準備レバー42を離した場合、メインスイッチ44をオフ位置に戻した場合、あるいは、方向速度レバー53を中立位置に戻した場合に、除雪機10の走行が停止する。
オーガハウジング姿勢操作レバー55を前後にスイング操作することで、電動モータ16aを正逆転させ、昇降駆動機構16のピストンを伸縮させる。これにより、除雪作業部13が昇降する。
オーガハウジング25の昇降位置をハイト位置センサ87で検出し、その検出信号を制御部61に伝える。
オーガハウジング姿勢操作レバー55を左右にスイング操作することで、電動モータ38aを正逆転させ、ローリング駆動機構38のピストンを伸縮させる。これにより、除雪作業部13が、機体19に対して左右方向に傾動する。
オーガハウジング25のローリング位置をローリング位置センサ88で検出し、その検出信号を制御部61に伝える。
つぎに、図2に示す除雪作業部13の制御について図5に基づいて詳しく説明する。
図5は本発明に係る除雪作業部の制御系統図である。
除雪機10は、機体19に左右の走行部11L,11R(図2参照)を備えるとともに機体19の前部に除雪作業部13を備え、左右の走行部11L,11Rを前進走行/後進走行に切り換える走行操作ユニット100を備え、除雪作業部13を昇降する昇降駆動機構16を備え、機体19に対して除雪作業部13を左右方向に傾動するローリング駆動機構38を備える。
この除雪機10は、除雪作業部13が除雪作業中であるという条件、および走行操作ユニット100(具体的には、方向速度レバー53)を後進走行に切り換えたという条件を満たしたときに、除雪作業部13の高さ位置Hrおよび傾動位置Lrを記憶するとともに、除雪作業部13を上昇させるように昇降駆動機構16に制御信号を伝え、方向速度レバー53を前進走行に切り換えたという条件を満たしたときに、除雪作業部13を記憶した高さに戻すように昇降駆動機構16に制御信号を伝える制御部61を備える。
高さ位置Hrおよび傾動位置Lrは、理解を容易にするために、便宜上以下のように決める。
高さ位置Hrは、除雪作業部13の実際の高さ位置(実高さ位置という。)である。
詳しくは、高さ位置Hrは、除雪作業部13のオーガハウジング25(スクレーパ35)を水平に配置した状態で、スクレーパ35の下端部の位置である。
この高さ位置Hrは、ハイト位置センサ87で検出された検出情報に基づいて求める。
傾動位置Lrは、除雪作業部13の実際の傾動位置(実傾動位置という。)である。
詳しくは、傾動位置Lrは、除雪作業部13のオーガハウジング25(スクレーパ35)を水平に配置した状態から、機体19に対して左右方向に傾動したときの位置である。
この傾動位置Lrは、ローリング位置センサ88で検出された検出情報に基づいて求める。
ハイト位置センサ87は、オーガハウジング25の高さ位置を検知するセンサであり、一例としてポテンショメータが用いられる。
ハイト位置センサ87は、オーガハウジング25の高さ位置に応じた電圧(高さ位置検知信号)を出力する。
ローリング位置センサ88は、機体19に対して左右方向に傾動したオーガハウジング25の傾動位置を検知するセンサであり、一例としてポテンショメータが用いられる。
ローリング位置センサ88は、オーガハウジング25の傾動位置に応じた電圧(傾動位置検知信号)を出力する。
この制御部61には、ハイト位置センサ87から高さ位置の情報が伝えられるとともに、ローリング位置センサ88から傾動位置の情報が伝えられる。
制御部61は、除雪作業部13が除雪作業中であるという条件、および走行操作ユニット100(方向速度レバー53)を後進走行に切り換えたという条件を満たしたときに、除雪作業部13の高さ位置Hrおよび傾動位置Lrをメモリ63に記憶するとともに、除雪作業部13を上昇させるように昇降駆動機構16に制御信号を伝える。
さらに、制御部61は、走行操作ユニット100(方向速度レバー53)を前進走行に切り換えたという条件を満たしたときに、除雪作業部13をメモリ63に記憶した高さに戻すように昇降駆動機構16およびローリング駆動機構38に制御信号を伝える。
つぎに、オーガハウジング25の姿勢操作について説明する。
操作ボックス41に、オーガハウジング姿勢操作レバー55およびオーガハウジング姿勢操作用の4つのスイッチ91〜94を備える。
4つのスイッチ91〜94は、オーガハウジング姿勢操作レバー55の周囲に備えられている。
スイッチ91は、オーガハウジング姿勢操作レバー55の前側に備えた下降用スイッチである。スイッチ92は、オーガハウジング姿勢操作レバー55の後側に備えた上昇用スイッチである。
スイッチ93は、オーガハウジング姿勢操作レバー55の左側に備えた左ローリング用スイッチである。スイッチ94は、オーガハウジング姿勢操作レバー55の右側に備えた右ローリング用スイッチである。
オーガハウジング姿勢操作レバー55を前側Frsにスイング操作すると、下降用スイッチ91はオンになる。オン信号を受けた制御部61は下降用リレー95をオン作動させることで、電動モータ16aに電力を供給して正転させる。
これにより、昇降駆動機構16は除雪作業部13を下降させる(矢印Dw方向へ変位させる)。
オーガハウジング姿勢操作レバー55を後側Rrsにスイング操作すると、上昇用スイッチ92はオンになる。オン信号を受けた制御部61は上昇用リレー96をオン作動させることで、電動モータ16aに電力を供給して逆転させる。
これにより、昇降駆動機構16は除雪作業部13を上昇させる(矢印Up方向へ変位させる)。
オーガハウジング姿勢操作レバー55を左側Lesにスイング操作すると、左ローリング用スイッチ93はオンになる。オン信号を受けた制御部61は左ローリング用リレー97をオン作動させることで、電動モータ38aに電力を供給して正転させる。
これにより、ローリング駆動機構38は除雪作業部13を左Leに傾動させる。
オーガハウジング姿勢操作レバー55を右側Risにスイング操作すると、右ローリング用スイッチ94はオンになる。オン信号を受けた制御部61は右ローリング用リレー98をオン作動させることで、電動モータ38aに電力を供給して逆転させる。
これにより、ローリング駆動機構38は除雪作業部13を右Riに傾動させる。
つぎに、制御部61をマイクロコンピュータとした場合の制御フローを図6〜図8のフローチャートおよび図5、図9〜図11に基づいて説明する。
この制御フローは、例えばメインスイッチ44をオンにしたときに制御を開始し、メインスイッチ44をオフにしたときに制御を終了する。
なお、図6〜図8のフローチャートにおいて、ST××はステップ番号を示す。
図6は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その1)、図7は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その2)、図8は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その3)である。
また、図9〜図11は、本発明に係る除雪作業部の姿勢を説明する図である。
以下、制御部61の制御フローを図5および図9〜図11もあわせて参照しながら説明する。
ST01;メモリ63に記憶されている直前高さ位置Hb、直前傾動位置Lbを、初期設定する。
すなわち、直前高さ位置Hb=0、直前傾動位置Lb=0に設定する。
ここで、直前高さ位置Hbとは、除雪機10を後進走行させる際に、除雪作業部13を上昇させる直前の高さ位置をいう。
直前傾動位置Lbとは、除雪機10を後進走行させる際に、除雪作業部13を上昇させる直前の傾動位置をいう。
ST02;各スイッチの検出信号を読み込む。
ST03;除雪機10が除雪作業中であるか否かを判断する。除雪作業中の場合ST04に進み、除雪作業中でない場合ST02に戻る。
除雪作業中であるか否かの判断条件は以下の通りである。
例えば、オーガスイッチ45がオンであるという第1の条件、オーガスイッチ45がオンで、かつ電磁クラッチ31がオンであるという第2の条件、または、電磁クラッチ31がオンであるという第3の条件のうち、いずれか1つの条件を満たしている場合に、除雪作業中であると判断する。
あるいは、第1〜第3の条件の1つと、走行準備スイッチ42aがオンである(走行準備レバー42が握られている)という条件との2つの条件を満たしている場合に、除雪作業中であると判断してもよい。
ST04;方向速度レバー53の操作方向が「後進位置」であるか否かを判断する。後進位置の場合ST05に進み、後進位置でない場合、中立位置または前進位置であると判断してST02に戻る。
なお、図9に示すように、方向速度レバー53が後進位置の場合には、除雪機10が矢印Aの如く後進走行するように、電動モータ21L,21Rを逆転させる。
ここで、方向速度レバー53の操作方向が「後進位置」であると判断した場合、オーガスイッチ45をオンに保持したままの状態で、例えば、電磁クラッチ31をオフにして、オーガ27およびブロア28を自動的に停止させることも可能である。
よって、除雪機10の後進走行中において、オーガ27およびブロア28を停止させることができる。
これにより、エンジンにかかる負荷を軽減することが可能になり、燃料消費率を抑えることができる。
ST05;除雪作業部13の実際の高さ位置Hr(以下、実高さ位置Hrという。)を求める。
高さ位置Hrは、ハイト位置センサ87で検出された検出情報に基づいて求める。
ST06;除雪作業部13の実際の傾動位置Lr(以下、実傾動位置Lrという。)を求める。
傾動位置Lrは、ローリング位置センサ88で検出された検出情報に基づいて求める。
ST07;直前高さ位置Hbの値を、ST05で求めた実高さ位置Hrの値に置換してメモリ63に書き込む。
さらに、直前傾動位置Lbの値を、ST06で求めた実傾動位置Lrの値に置換してメモリ63に書き込む。
これにより、除雪作業部13を上昇させる直前の実高さ位置Hrおよび実傾動位置Lrを、直前高さ位置Hbおよび直前傾動位置Lbとしてメモリ63に記憶させる。
ST08;実際の高さ位置Hrを、予め設定されている基準上限値Hsと比較する。Hr≧Hsにならない場合(すなわち、Hr<Hsになる場合)ST09に進み、Hr≧Hsになる場合ST11に進む。
ここで、基準上限値Hsは、除雪機10が後進走行するときに、スクレーパ35の下端が雪面に接しない高さに予め設定されている。
ST09;上昇用リレー96をオンにする。
これにより、図9に示すように、昇降駆動機構16で除雪作業部13を矢印Upの如く上昇させる。
ST10;除雪作業部13の実際の高さ位置Hrを求める。実際の高さ位置Hrを求めた後、ST08に戻る。
ST11;上昇用リレー96をオフにする。上昇用リレー96をオフにした後に、図7のST12に進む。
上昇用リレー96をオフにすることで、昇降駆動機構16による除雪作業部13の上昇が停止する。
ところで、ST09で除雪作業部13を上昇させる際に、直前傾動位置Lbが傾動(傾いている)していることが考えられる。
この場合、除雪作業部13の上昇に合わせて、除雪作業部13が水平になるように、ローリング駆動機構38で除雪作業部13を傾動させることも可能である。
よって、除雪作業部13が基準上限値Hsまで上昇した際に、除雪作業部13を水平状態に配置することが可能になる。
これにより、除雪機10が後進走行する際に、スクレーパ35の下端が雪面に接しない高さに、より一層確実に配置することができる。
ST12;各スイッチの検出信号を読み込む。
ST13;走行準備スイッチ42aがオンであるか否かを判断する。オンの場合ST14に進み、オフの場合ST16に進む。
走行準備スイッチ42aは、走行準備レバー42が作業者の手で握られているときにオンである。
ST14;オーガスイッチ45がオンであるか否かを判断する。オンの場合ST15に進み、オフの場合ST16に進む。
ST15;方向速度レバー53の操作方向が「前進位置」であるか否かを判断する。前進位置の場合、図8に示すST18に進み、前進位置でない場合、中立位置または後進位置にあると判断してST12に戻る。
なお、図10に示すように、方向速度レバー53が前進位置の場合には、除雪機10が矢印Bの如く前進走行するように、電動モータ21L,21Rを正転させる。
ここで、ST04において、方向速度レバー53の操作方向が「後進位置」において、オーガ27およびブロア28を停止させた場合には次のように処理する。
すなわち、方向速度レバー53の操作方向が「前進位置」であると判断したとき、電磁クラッチ31をオンにして、オーガ27およびブロア28を回転させる。
ST16;直前高さ位置Hb=0、直前傾動位置Lb=0にリセットする。
ST17;図10に示すオーガハウジング姿勢操作レバー55を、手動で操作して除雪作業部13の位置を調節する。
手動操作で除雪作業部13の位置を調節した後、この制御フローによる制御を終了する。
ST18;除雪作業部13の実際の高さ位置Hrを求める。
ST19;メモリ63に記憶されている直前高さ位置Hb、すなわち、後退直前の高さ位置Hbに対して、ST18で求めた実際の高さ位置Hrが高いか(Hb<Hr)否かを判断する。
Hb<Hrの場合ST20に進み、Hb=Hrの場合ST21に進む。
ST20;下降用リレー95をオンにする。これにより、昇降駆動機構16で除雪作業部13を矢印Dwの如く下降させる(図10参照)。
ST21;下降用リレー95をオフにする。これにより、昇降駆動機構16による除雪作業部13の下降が停止する。
ST22;除雪作業部13の実際の傾動位置Lrを求める。
ST23;メモリ63に記憶されている直前傾動位置Lb、すなわち、後退直前の傾動位置Lbと、ST22で求めた実際の傾動位置Lrとを比較する。
図11(a)に示すように、直前傾動位置Lbに対して実傾動位置Lrが左下がりに傾斜して(Lb>Lr)、オーガハウジング25(スクレーパ35)の左端が下がっていると判断した場合にはST24に進む。
図11(b)に示すように、直前傾動位置Lbに対して実傾動位置Lrが右下がりに傾斜して(Lb<Lr)、すなわち、オーガハウジング25(スクレーパ35)の右端が下がっていると判断した場合にはST25に進む。
図10に示すように、直前傾動位置Lbに実傾動位置Lrが一致して(Lb=Lr)、オーガハウジング25(スクレーパ35)が水平であると判断したときにはST26に進む。
ST24;右ローリング用リレー98をオンにする。これにより、ローリング駆動機構38で除雪作業部13を右Riに傾動させる(図11(a)参照)。
ST25;左ローリング用リレー97をオンにする。これにより、ローリング駆動機構38で除雪作業部13を左Leに傾動させる(図11(b)参照)。
ST26;左右のローリング用リレー97,98をオフにする。これにより、昇降駆動機構16で除雪作業部13の傾動を停止させる。
ST27;直前高さ位置Hbに実高さ位置Hrが一致し(Hb=Hr)、かつ直前傾動位置Lbに実傾動位置Lrが一致した(Lb=Lr)という2つの条件を満たしたか否かを判断する。
2つの条件を満たした場合ST28に進み、満たしていない場合ST18に戻る。
このように、「Hb=Hr」で、かつ「Lb=Lr」という条件を満たすまでST18〜ST27を繰り返す。
これにより、除雪作業部13を直前高さ位置Hb(後退直前の実際の高さ位置)で、かつ直前傾動位置Lb(後退直前の実際の傾動位置)に戻す。
なお、「Hb=Hr」で、かつ「Lb=Lr」という2つの条件が満たされるのは、ST21で除雪作業部13の下降を停止し、かつ、ST26で除雪作業部13の傾動を停止したときである。
ST28;直前高さ位置Hb=0、直前傾動位置Lb=0にリセットする。リセット後に、この制御フローによる制御を終了する。
ここで、本実施の形態では、前述したように、直前傾動位置Lbを、オーガハウジング25(スクレーパ35)が水平になる位置として例示したが、直前傾動位置Lbはスクレーパ35が水平になる位置に限定するものではない。
すなわち、除雪作業をおこなう除雪現場のなかには、傾斜状の地形や起伏状の地形などがある。この場合、除雪作業部13を地形に合わせて傾動させた状態で除雪作業をおこなう。よって、直前傾動位置Lbはスクレーパ35が傾いた状態になる。
本実施の形態によれば、除雪作業部13を直前傾動位置Lbに戻すことで、除雪作業部13を地形に合わせた状態に戻すことが可能になる。
これにより、多種の地形に対応させて、除雪作業部を除雪位置に戻すことが可能になり、用途の拡大を図ることができる。
さらに、除雪作業部13の傾動位置を作業者が手動で調整することは、比較的難しく、除雪作業部13を除雪位置に戻す調整に時間がかかる。
除雪作業部13を所望の傾動位置に自動的に戻すことで、除雪作業部13を除雪位置に戻す時間が短く抑えられ、除雪作業性をより一層高めることができる。
以上説明したように、除雪機10によれば、除雪作業中であるという条件と、方向速度レバー53の操作方向が「後進位置」であるという条件との、2つの条件を満たしたときに、この条件を満たした時点における除雪作業部13の位置(除雪位置)を、制御部61のメモリ63に記憶するとともに、除雪作業部13を自動的に上昇させることができる。
除雪作業部13の上昇後において、走行準備スイッチ42aがオンであるという条件と、オーガスイッチ45がオンであるという条件と、方向速度レバー53の操作方向が「前進位置」であるという条件との、3つの条件を満たしたとき、除雪作業部13を、予め記憶されている除雪位置に自動的に戻すことができる。
これにより、方向速度レバー53を後進走行から前進走行に切り換えた際に、除雪作業部13を除雪位置に手動で戻す手間を省くことができる。
加えて、除雪作業部13を自動的に除雪位置に戻すことで、除雪作業部13を短い時間で除雪位置に戻すことができる。
これにより、除雪作業の中断時間を短く抑えることができる。
一方、除雪作業部13の上昇後において、走行準備スイッチ42aとオーガスイッチ45との、少なくとも一方がオフであるときには、方向速度レバー53の操作方向を「前進位置」に切り換えても、除雪作業部13を除雪位置に戻さない。
この場合には、オーガハウジング姿勢操作レバー55を手動操作して、除雪作業部13を任意の高さに調節する。
ここで、除雪作業部13の高さを記憶するときには、除雪作業部13の左右への傾動位置(傾き)も、制御部61のメモリ63に記憶する。
これにより、除雪機10が前進走行に切り換わることで、除雪作業部13を元の除雪位置に戻すときに、除雪作業部13の傾動位置も、元の傾動位置に自動的に戻すことが可能である。
また、除雪機10の後進走行中は、除雪作業をおこなわない。よって、方向速度レバー53の操作方向が「後進位置」の場合に、除雪作業部13のオーガ27やブロア27の回転を自動的に停止させることも可能である。
なお、前記実施の形態では、ST18〜ST21において、Hb=Hrの場合に除雪作業部13の下降を停止させ、下降を停止させた後、ST22〜ST26において、Lb=Lrの場合に除雪作業部13の傾動を停止させる処理例について説明したが、ST18〜ST21の処理、およびST22〜ST26の処理を同時に実行する並列処理とすることも可能である。
また、前記実施の形態では、除雪作業部13として、オーガ27を備えたロータリ除雪部を例示したが、これに限らないで、例えば排雪板(排雪ブレード)を除雪部として用いてもよい。
本発明は、前進走行/後進走行に切換え可能な走行操作部材を備えるとともに、除雪作業部を昇降可能な昇降駆動機構を備えた除雪機への適用に好適である。
本発明に係る除雪機の側面図である。 本発明に係る除雪機の模式的平面図兼制御系統図である。 本発明に係る操作部の斜視図である。 本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図である。 本発明に係る除雪作業部の制御系統図である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その1)である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その2)である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その3)である。 本発明に係る除雪機を後進走行に切り換えた例を説明する図である。 本発明に係る除雪機を前進走行に切り換えた例を説明する図である。 本発明に係る除雪機の除雪作業部が傾動している例を説明する図である。
符号の説明
10…除雪機、11L…左走行部(走行部)、11R…右走行部(走行部)、13…除雪作業部、16…昇降駆動機構、19…機体、27…オーガ、38…ローリング駆動機構、53…方向速度レバー(走行操作部材)、61…制御部、100…走行操作ユニット。

Claims (3)

  1. 機体に走行部を備えるとともに機体の前部に除雪作業部を備え、走行部を前進走行/後進走行に切換え可能な走行操作部材を備え、除雪作業部を昇降可能な昇降駆動機構を備えた除雪機において、
    前記除雪作業部が除雪作業中であるという条件、および前記走行操作部材を後進走行に切り換えたという条件を満たしたときに、除雪作業部の高さ位置を記憶するとともに、除雪作業部を上昇させるように前記昇降駆動機構に制御信号を伝え、
    走行操作部材を前進走行に切り換えたという条件を満たしたときに、除雪作業部を記憶した高さ位置に戻すように昇降駆動機構に制御信号を伝える制御部と、
    前記機体に対して前記除雪作業部を左右方向に傾動可能なローリング駆動機構とを備え
    前記制御部は、前記除雪作業部の高さ位置を記憶するとともに、除雪作業部の傾動位置を記憶し、
    除雪作業部を記憶した高さ位置に戻すように前記昇降駆動機構に制御信号を伝えるとともに、除雪作業部を記憶した傾動位置に戻すように前記ローリング駆動機構に制御信号を伝えることを特徴とする除雪機。
  2. 前記制御部は、除雪作業部を上昇させるように前記昇降駆動機構に制御信号を伝えるとともに、前記除雪作業部を水平にさせるように前記ローリング駆動機構に制御信号を伝えることを特徴とする請求項記載の除雪機。
  3. 前記除雪作業部は、オーガを回転させて除雪作業をおこなうロータリ除雪作業部であり、
    前記制御部は、前記走行操作部材を後進走行に切り換えた際に、前記オーガを停止させる信号を伝えることを特徴とする請求項1または2記載の除雪機。
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