JP4157401B2 - 除雪機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの動力がハイドロ・スタティック・トランスミッションを介してクローラ走行装置に伝達される除雪機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の除雪機としては、例えば特開2002−275848号公報に開示されたものがある。この公報に示された除雪機は、エンジンのクランク軸にベルトを介してハイドロ・スタティック・トランスミッション(以下、単にHSTと呼称する)の入力軸が接続され、このHSTの出力軸に伝動装置を介して車体左側と車体右側のクローラ走行装置が接続されている。前記HSTは、クランク軸に接続された斜板式油圧ポンプと、このポンプから吐出された作動油によって回転して前記伝動装置を駆動する油圧モータとが一つのハウジングに一体的に組み付けられている。
【0003】
前記伝動装置には、車体左側のクローラ走行装置への動力の伝達・遮断を切換える左側クラッチと、車体右側のクローラ走行装置への動力の伝達・遮断を切換える右側クラッチとが設けられている。これらのクラッチは、操縦者が各クラッチ毎の操作レバーを操作することによって、切断状態と接続状態とが切換えられるように構成されている。
【0004】
このように構成された従来の除雪機は、前記2つのクラッチが両方とも接続状態になることにより前方または後方へ直進し、一方のクラッチが切断状態になることによって、このクラッチで動力伝達が絶たれたクローラ走行装置が旋回方向の内側に位置するように旋回する。
なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−275848号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように構成された除雪機においては、例えば緩やかに曲がるように旋回するときなど、相対的に大きな旋回半径を描くように操縦するときには、旋回方向の内側に位置するクローラ走行装置が断続的に停止するように操作レバーを頻繁に操作しなければならない。このため、従来の除雪機は操舵の操作性が低いものであった。
【0007】
本発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、操舵を簡単に行うことができる除雪機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明に係る除雪機は、ハイドロ・スタティック・トランスミッションをクローラ走行装置毎に設け、各トランスミッションに、変速レバーを揺動方向の一方と他方とから挾むことにより中立位置側へ揺動させる旋回用操作装置をそれぞれ設け、前記変速レバーに、操縦者が操作する操作レバーが一端部に接続された操作力伝達部材の他端部を変速レバーの揺動が許容されるように移動自在に支持させ、前記変速レバーを揺動方向の一方に付勢するばねと、前記変速レバーを前記操作力伝達部材に対して前記揺動方向の他方に付勢するばねとを有するばね式の連動機構を備えたたものである。
【0009】
本発明によれば、旋回用操作装置を操作することによって、変速レバーが中立位置側に揺動する。このように変速レバーが中立位置に復帰することにより、トランスミッションの出力軸が停止し、クローラ走行装置が停止する。このとき、例えば、車体右側のクローラ走行装置を旋回用操作装置によって停止させることにより、車体はその場で右方向に旋回する。また、上記した場合より旋回用操作装置の操作量を少なくすることによって、車体右側のクローラ走行装置の回転速度が相対的に低下し、上述した場合に較べて旋回半径が大きくなるように車体が右方向へ旋回する。
【0010】
一方、前記旋回用操作装置の操作を非操作の状態に戻すことにより、変速レバーは、連動機構のばねの弾発力により旋回操作が行われる以前の位置に戻される。この操作によりトランスミッションの出力軸は、停止状態または減速状態からレバーが操作されていなかった側の回転速度と同じように回転する。
したがって、旋回用操作装置によって変速レバーを中立位置側へ戻すときの戻し量を変えることによって、車体の旋回半径を変えることができる。
【0011】
請求項2に記載した発明に係る除雪機は、ハイドロ・スタティック・トランスミッションをクローラ走行装置毎に設け、これらのトランスミッションの変速レバーに電動式操作装置をそれぞれ接続してなり、これらの電動式操作装置は、操縦者が前進操作、後退操作、停止操作、車速設定操作および旋回操作を行うために操作するレバーの操作量に基づいて、前記変速レバーに連結されたトランスミッション毎の変速用モータの動作をフィードバック制御により制御し、前記変速レバーを前記変速用モータによって揺動させるコントローラを備えているものである。
【0012】
この発明によれば、電動式操作装置によって変速レバーを揺動させることにより、左右のクローラ走行装置の前進状態・停止状態・後退状態をそれぞれ切換えることができるとともに、回転速度を増減させることができる。このため、クラッチを用いることなく、走行中に一方のクローラ走行装置を停止させることにより、車体を旋回させることができ、電動式操作装置の操作子の操作量を変えることによって、変速レバーの揺動角度が変化して旋回時の旋回半径を変えることができる。
【0013】
請求項3に記載した発明に係る除雪機は、請求項2に記載した発明に係る除雪機において、操縦者が前進操作、後退操作、停止操作および車速設定操作を行うために操作する走行用レバーの操作量を検出する目標速度検出用センサと、操縦者が旋回操作を行うために操作する旋回用レバーの操作量を検出する旋回検出用センサとを備え、前記コントローラは、前記目標速度検出用センサの検出値と、前記旋回検出用センサの検出値との合成値に基づいて前記変速用モータの動作を制御する構成とされているものである。
この発明によれば、旋回時の速度や半径の設定の自由度が大きくなる。
【0014】
請求項4に記載した発明に係る除雪機は、請求項1ないし請求項3に記載した発明に係る除雪機のうち何れか一つの除雪機において、車体後部に操作ハンドルを後方へ突出するように設けたものである。
この発明によれば、運転操作が容易な歩行型除雪機を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下本発明に係る除雪機の一実施の形態を図1ないし図9によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る除雪機の側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく背面図である。図4は車体後部の一部を拡大して示す側面図で、車体フレームと動力伝達系の一部とを破断した状態で描いてある。図5は車体後部の一部を拡大して示す背面図で、車体フレームおよびクローラ走行装置を破断した状態で描いてある。図5中に破断して示した部材の破断位置を図4中にV−V線によって示す。図6は操作ハンドルの近傍を拡大して示す側面図で、コントロールボックスを破断した状態で描いてある。図7および図8は旋回用操作装置の動作を説明するための図で、図7(a),(b)は前進時の動作を示し、図8(a),(b)は後退時の動作を示す。図9は操作パネルの一部を拡大して示す平面図である。
【0016】
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による歩行型除雪機である。この除雪機1は、エンジン2によってクローラ走行装置3と車体前部のオーガ4とが駆動され、車体後部の操作ハンドル5を操縦者が把持して歩行しながら除雪するものである。前記操作ハンドル5は、図2に示すように、操縦者が把持するグリップ6が車幅方向の両端部に設けられ、後述する車体フレーム7の後端部に立設された支持パイプ8の上端部に溶接されている。
【0017】
前記エンジン2は、クローラ走行装置3の上方であって車幅方向の中央部にクランク軸11の軸線方向が車体の前後方向を指向する状態で搭載されており、車体フレーム7に支持されている。この車体フレーム7は、この実施の形態では鋼板を組合わせることによって箱状を呈するように形成されている。また、エンジン2は、図示してはいないが、スロットル弁にガバナが接続されており、このガバナによって回転数が略一定になるように制御される。
【0018】
前記クランク軸11は、図3に示すように、車幅方向の中央近傍に位置付けられており、図1に示すように、前端部にオーガ用クラッチ12とVベルト式伝動装置13を介してオーガ4の入力軸4aが接続されるとともに、後端部に走行用クラッチ14とVベルト式伝動装置15とを介して後述するHST16,17が接続されている。前記オーガ用クラッチ12と走行用クラッチ14は、それぞれ電磁クラッチによって構成されている。
【0019】
前記オーガ4は、従来の除雪機に用いられているものと同等の構造のものであり、上部にシュータ18が設けられ、前記車体フレーム7の前端部に左右方向に揺動可能に装着されている。また、このオーガ4は、車体フレーム7の前端部に設けられたローリング用シリンダ(図示せず)によって、左右方向の傾斜角度を変えることができるように構成されている。
【0020】
前記クローラ走行装置3は、従来からよく知られているように、従動スプロケット21と駆動スプロケット22とが走行フレーム23に回転自在に支持され、これら両スプロケット21,22にはクローラ24が巻掛けられ、図3に示すように、車体の左右方向に対をなすように設けられている。これらのクローラ走行装置3の駆動軸25(駆動スプロケット22の軸)は、図5に示すように、駆動スプロケット22から車幅方向の中央部まで延びるように形成されており、車幅方向の中央部が車体フレーム7の駆動軸支持用ブラケット26に軸受27を介して回転自在に支持され、車幅方向の外端部が後述する減速機28のハウジング29に軸受30を介して回転自在に支持されている。前記ハウジング29は、車体フレーム7の外側壁7aに固定されている。また、前記走行フレーム23の前端部と車体フレーム7との間には、車体上部の傾斜角度を変化させるためのチルト用シリンダ3aが介装されている。
【0021】
前記駆動軸25とエンジンのクランク軸11との間の動力伝達系は、図1、図3〜図5に示すように、クランク軸11の後端部に軸装された前記走行用クラッチ14と、前記Vベルト式伝動装置15と、前記2個のHST(Hydro Static Transmission )16,17と、前記減速機28とによって構成されている。前記HST16,17は、従来からよく知られているものと同等の構造のものが用いられており、左右のクローラ走行装置3毎に装備され、それぞれ車体フレーム7に支持されている。
【0022】
前記両HST16,17の入力軸31(図3参照)は、Vベルト式伝動装置15を介して互いに連動するように接続され、これらのHST16,17の出力軸32(図5参照)は、車幅方向の外端部で前記減速機28に接続されている。この減速機28は、いわゆる二段減速式のものであり、図4および図5に示すように前記出力軸32に接続されたピニオン33と、中間歯車34と、駆動軸25側の出力歯車35とによって構成されている。
【0023】
この実施の形態による前記HST16,17は、車体の後方から見て車体右側にそれぞれ設けられた揺動式変速レバー36(図4および図5参照)が揺動方向の中央(中立位置)に位置しているときにクローラ走行装置3を停止させ、変速レバー36が車体の前側または後側へ揺動することによって、車体が前進または後退するようにクローラ走行装置3を駆動する。また、このHST16,17は、変速レバー36の揺動する角度が大きくなればなるほどクローラ走行装置3の回転する速度が高くなるように構成されている。前記変速レバー36は、この実施の形態では後述する手動式の走行用操作装置41と旋回用操作装置42(図4〜図6参照)とに接続され、これらの操作装置41,42によって操作される。
【0024】
前記走行用操作装置41は、車体後部の操作ハンドル5の近傍に設けられた操作レバー43(図6参照)を操縦者が操作することによって、車体の前進・後退の切り換えと前進時または後退時の速度調整を行うものである。前記操作レバー43は、図6に示すように、前記操作ハンドル5における車幅方向に延在する水平部5aに前後方向へ揺動できるように支持され、下端部に操作用ワイヤ44を介して前記変速レバー36が接続されている。
【0025】
また、この操作レバー43は、操向ハンドル5の近傍で車幅方向の中央に位置するように設けられたコントロールボックス45から操作部分が上方に突出している。前記コントロールボックス45の上面には、図9に示すように、操作パネルが設けられている。この操作パネル46は、前記操作レバー43が前後方向に揺動することができるようにガイド穴47が形成されている。
【0026】
前記操作レバー43と前記変速レバー36とを接続する操作用ワイヤ44は、図6に示すように、アウタチューブ44aの中にワイヤ本体44bが挿通された構造のものが使用され、前記アウタチューブ44aが車体に対して固定された状態でワイヤ本体44bの両端部が操作レバー43と変速レバー36とに接続されている。このワイヤ本体44bの後端部は、前記操作レバー43に係合され、前端部は、図7および図8に示すように、変速レバー36に移動可能に接続されている。
【0027】
このワイヤ本体44bの前端部と変速レバー36との接続部分の構造を詳述すると、ワイヤ本体44bは、図7,8に示すように、変速レバー36に突設されたワイヤガイド48を貫通してここより前方に伸びており、前端の係合子44cと前記ワイヤガイドとの間に弾装された圧縮コイルばね49の弾発力によって前方へ付勢されている。前記ワイヤガイド48は、変速レバー36の回動端部の一側部に回動自在に取付けられ、貫通穴内にワイヤ本体44bが挿通されてワイヤ本体44bを移動自在に保持している。すなわち、前記変速レバー36に、操縦者が操作する操作レバー43が一端部に接続された操作力伝達部材の他端部を変速レバー36の揺動が許容されるように移動自在に支持させている。
【0028】
この実施の形態による前記操作用ワイヤ44は、変速レバー36を専ら後方へ引っ張って揺動させるものであり、変速レバー36を前方(前進方向)へ押して揺動させることはできない。このため、この実施の形態においては、前記変速レバー36を前記張力とは反対方向(前進方向)へ付勢するために、変速レバー36とHST16,17のハウジング16a,17aとの間に引張りコイルばね50が弾装されている。この引張りコイルばね50は、前記圧縮コイルばね49より付勢力(引張力)が小さくなるものが用いられている。
【0029】
すなわち、図8(a)に示すように、変速レバー36がワイヤ本体44bによって後方へ引かれたときには、前記圧縮コイルばね49はほとんど圧縮されることがなく、引張りコイルばね50が伸長するようになる。このように引張りコイルばね50によって変速レバー36を前方へ付勢するとともに、圧縮コイルばね49を介して前記ワイヤ本体44bを変速レバー36に接続する構造、言い換えれば、前記変速レバー36を揺動方向の一方に付勢する引張りコイルばね50と、前記変速レバー36を前記操作用ワイヤ44に対して前記揺動方向の他方に付勢する圧縮コイルばね49とを有する構造によって、本発明に係るばね式の連動機構が構成されている。
【0030】
前記旋回用操作装置42は、旋回時に内側となる一方のクローラ走行装置の回転速度を低下させるためのもので、図7および図8に示すように、前記変速レバー36を挟持して中立位置に揺動させるクランプ51を備えている。このクランプ51は、HST毎に設けられており、変速レバー36の揺動方向の一方と他方とに位置する一対のクランプレバー51a,51bと、これらのクランプレバーどうしを連結するとともにそれぞれ揺動自在に支持する支軸51cとによって構成され、図5に示すように、前記支軸51cに設けられた支持用ブラケット52を介してHST16,17のハウジング16a,17aに支持されている。
【0031】
前記クランプレバー51a,51bは、図7および図8に示すように、操作用ワイヤ53の前端部が接続され、この操作用ワイヤ53を介して車体後部の旋回用レバー54(図6参照)に接続されている。前記旋回用レバー54は、前記操作ハンドル5の左右両側のグリップ6の近傍にそれぞれ設けられており、自転車のブレーキレバーと同様に操縦者がグリップ6とともに把持できるように構成されている。
【0032】
前記クランプレバー51a,51bに接続されている前記操作用ワイヤ53は、アウタチューブ53aの中にワイヤ本体53bが挿通されており、このワイヤ本体53bの後端部は、前記旋回用レバー54にリンク機構55を介して連動するように連結された揺動部材(図示せず)に後端の係合子(図示せず)が係合されている。また、前記アウタチューブ53aの後端部は、図6に示すように、ハンドルに設けられたブラケットに対して固定されている。
【0033】
前記クランプレバー51a,51bと前記操作用ワイヤ53との接続構造は、車体後側に位置する後側クランプレバー51aに突設されたワイヤガイド56にワイヤ本体53bが挿通されるとともに、他方の前側クランプレバー51bにワイヤ本体53bの前端の係合子53cが係合される構造が採られている。前記ワイヤガイド56は、操作用ワイヤ53のアウタチューブ53aの前端が当接されている。また、このワイヤガイド56とワイヤ本体53bの前端の係合子53cとの間には、クランプレバー51a,51bを開く方向に付勢する圧縮コイルばね57が弾装されている。
【0034】
この旋回用操作装置42においては、操作ハンドル5側の旋回用レバー54を操縦者が把持することによって、操作力がリンク機構55と操作用ワイヤ53とを介してクランプレバー51a,51bに伝達される。詳述すると、図7(b)および図8(b)に示すように、前側クランプレバー51bは、ワイヤ本体53bによって車体後側へ引っ張られ、後側クランプレバー51aは、アウタチューブ53aによって車体前側へ押圧される。この結果、前後のクランプレバー51a,51bが圧縮コイルばね57の弾発力に抗して閉じ、変速レバー36を挟持するようになるから、変速レバー36は、二つのクランプレバー51a,51bによって中立位置側へ揺動される。
【0035】
このとき、操縦者が旋回用レバー54を操作する量を変えることによって、変速レバー36の中立位置側へ戻る量も変化する。また、操縦者が旋回用レバー54を開放したときには、前記圧縮コイルばね57の弾発力によってクランプレバー51a,51bが開く。
なお、図6において、コントールボックス45内の下端部に設けられた符号61で示すものはバッテリーである。また、前記操作レバー43の近傍であってコントロールボックス45の上端部には、前記ガバナによるエンジン2の設定回転数を増減させるためのスロットルレバー62と、前記ローリング用シリンダとチルト用シリンダ3aとを操作するためのオーガ位置変更用レバー63と、オーガ4に設けられたシュータ18の位置を変えるためのシュータ用レバー64(図3参照)と、オーガ4の駆動系に介装されたオーガ用クラッチ12の接続・切断を切り換えるためのオーガ用スイッチ65などが設けられている。さらに、車体左側のグリップ6の近傍には、エンジン2とHST16,17との間の駆動系に介装された走行用クラッチ14の接続・切断を切り換えるための走行用クラッチレバー66が設けられている。
【0036】
上述したように構成された除雪機においては、旋回用レバー54を把持していない状態で操作レバー43を車体前側へ揺動させ、前進位置に位置付けることによって、図7(a)に示すように、左右両側のHST16,17のそれぞれの変速レバー36,36が引張りコイルばね50の引張力によって車体前側へ揺動する。このため、左右両側のクローラ走行装置3,3が前進方向へ回転して車体が前進する。
【0037】
操作レバー43を前進位置から車体後側へ戻して中立位置に位置付けることにより、前記変速レバー36が引張りコイルばね50の引張力に抗して中立位置に揺動し、クローラ走行装置3が停止して車体が停止する。また、操作レバー43を車体後側へ揺動させて後退位置に位置付けることによって、図8(a)に示すように、引張りコイルばね50が更に伸長して変速レバー36が車体後側へ揺動し、クローラ走行装置3が後退方向へ回転して車体が後退する。このとき、操作用ワイヤ44の張力は、前端の係合子44cから圧縮コイルばね49を介して変速レバー36に伝達される。
【0038】
前進中または後退中に操縦者が旋回用レバー54を操作すると、図7(b)または図8(b)に示すように、旋回用操作装置42のクランプ51が変速レバー36を挟持して中立位置側へ揺動させる。前進中に旋回用レバー54が例えば操作量が最大となるように操作された場合は、図7(b)に示すように、走行操作系の操作用ワイヤ44に対して変速レバー36が車体後側へ揺動して中立位置に位置付けられる。このときには、ワイヤガイド48と圧縮コイルばね49との間に隙間dが形成されるようになる。
一方、後退中に旋回用レバー54が最大操作量をもって操作された場合は、図8(b)に示すように、変速レバー36は前記操作用ワイヤ44に対して車体前側へ揺動して中立位置に位置付けられる。このときには、変速レバー36と操作用ワイヤ44の係合子44cとの間に弾装された圧縮コイルばね49が縮むようになる。
【0039】
すなわち、前記旋回用レバー54を操作することによって、この旋回用レバー54と左右方向の同一側に位置するHST16,17の変速レバー36が旋回用レバー54の操作量に相当する角度だけ中立位置側へ揺動する。例えば、車体右側の旋回用レバー54を操作量が最大となるように操作することにより、車体右側のクローラ走行装置3が停止して車体はその場で右方向に旋回する。また、上記した場合より旋回用レバー54の操作量を少なくすることによって、車体右側のクローラ走行装置3は低速で回転するようになり、上述した場合に較べて大きな旋回半径となるように車体は右方向へ旋回する。
【0040】
このように旋回操作を行った後に操縦者が旋回用レバー54を開放することにより、変速レバー36は、前記引張りコイルばね50や圧縮コイルばね49の弾発力によって中立位置から旋回操作が行われる以前の位置に戻される。この操作により、HST16,17の出力軸32は、停止状態または減速状態からレバーが操作されていなかった側の回転速度と同じように回転する。
したがって、この実施の形態による除雪機によれば、旋回用レバー54の操作量、すなわち変速レバー36を中立位置側へ戻すときの戻し量を変えることによって、車体の旋回半径を変えることができるから、クラッチを用いて動力の伝達・遮断を切換えて旋回する従来の除雪機に較べると簡単に旋回させることができる。
【0041】
(第2の実施の形態)
請求項2に記載した発明に係る除雪機の一実施の形態を図10ないし図13によって詳細に説明する。
図10は車体後部の一部を拡大して示す側面図で、車体フレームと動力伝達系の一部とを破断した状態で描いてある。図11は車体後部の一部を拡大して示す背面図で、車体フレームおよびクローラ走行装置を破断した状態で描いてある。図11中に破断して示した部材の破断位置を図10中にXI−XI線によって示す。図12は操作ハンドルの近傍を拡大して示す側面図で、コントロールボックスを破断した状態で描いてある。図13は走行制御系の構成を示すブロック図である。これらの図において、前記図1〜図9によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
【0042】
図10〜図13に示す除雪機は、左右のHST16,17のそれぞれの変速レバー36に電動式の操作装置71が接続されている。
前記操作装置71は、前記変速レバー36にリンク機構72を介して連結された変速用モータ73および変速位置検出用センサ74と、車体後部の操作ハンドル5の近傍に設けられた走行用レバー75および旋回用レバー76と、前記変速用モータ73を制御するコントローラ77(図12,13参照)などによって構成されている。前記変速用モータ73および前記変速位置検出用センサ74は、2個のHST16,17毎に設けられ、図示していないステーを介して車体フレーム7に支持されている。
【0043】
前記走行用レバー75は、図12に示すように、前記操作ハンドル5における車幅方向に延在する水平部5aに装着されて前後方向へ揺動できるように構成されている。この走行用レバー75の下端部には、この走行用レバー75の位置を検出するための目標速度検出用センサ78が接続されている。
前記旋回用レバー76は、操作ハンドル5の左右両側のグリップ6の近傍にそれぞれ設けられており、自転車のブレーキレバーと同様に操縦者がグリップ6とともに把持できるように構成されている。また、これらの旋回用レバー76には、このレバー76の操作量を検出するための旋回検出用センサ79がリンク機構80を介してそれぞれ接続されている。前記変速位置検出用センサ74と、前記目標速度検出用センサ78と、前記旋回検出用センサ79は、後述するコントローラ77に検出信号をそれぞれ送出する。
【0044】
前記コントローラ77は、前記走行用レバー75に対応して両方のHST16,17の変速レバー36が揺動するように前記変速用モータ73をフィードバック制御により制御する構成が採られている。すなわち、このコントローラ77は、前記目標速度検出用センサ78の検出値に基づいて変速レバー36の目標揺動方向と目標揺動角度を設定し、前記変速位置検出用センサ74によって検出された実際の変速レバー36の揺動方向と揺動角度とが前記目標値と一致するように変速用モータ73を制御する。
【0045】
コントローラ77が上述したフィードバック制御を実施することにより、前記走行用レバー75が中立位置に位置しているときは車体が停止し、走行用レバー75が前方または後方へ操作されたときには、走行用レバー75の操作されている方向へ操作量に対応する車速となるように車体が走行する。
【0046】
また、前記コントローラ77は、前記旋回用レバー76が操作されたときは、旋回用レバー76と左右方向の同一側に位置するHST16,17の変速レバー36を旋回用レバー76の操作量に相当する角度だけ中立位置側へ揺動させるように構成されている。このようにコントローラ77が変速レバー36を制御することによって、操作された旋回用レバー76が位置する方向へ車体が旋回する。
【0047】
このように構成された除雪機においては、電動式操作装置71によって変速レバー36を揺動させることにより、左右のクローラ走行装置3の前進状態・停止状態・後退状態をそれぞれ切換えることができるとともに、回転速度を増減させることができる。
したがって、電動式操作装置71の旋回用レバー76の操作量を変えることによって、変速レバー36の揺動角度が変化して旋回時の旋回半径を変えることができるから、クラッチを用いて動力の伝達・遮断を切換えて旋回する従来の除雪機に較べて旋回操作が容易になる。
また、この実施の形態による除雪機は、走行用レバー75と旋回用レバー76からの出力の合成値、すなわち、前記目標速度検出用センサ78の検出値と、前記旋回検出用センサ79の検出値との合成値に基づいて変速レバー36が駆動されるから、旋回時の速度や半径を設定するうえで自由度が高くなる。このため、より一層運転が容易な除雪機を形成することができる。
【0048】
上述した実施の形態では、本発明を歩行型除雪機に適用する例を示したが、本発明は、運転者が乗車して除雪を行う乗用型除雪機にも適用することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、旋回用操作装置によって変速レバーを中立位置側へ戻すときの戻し量を変えることによって車体の旋回半径を変えることができるから、クラッチを用いて動力の伝達・遮断を切換えることにより旋回する従来の除雪機に較べて旋回時の操作性を向上させることができる。
【0050】
請求項2記載の発明によれば、電動式操作装置の操作子の操作量を変えることによって、変速レバーの揺動角度が変化して旋回時の旋回半径を変えることができる。このため、クラッチを用いて動力の伝達・遮断を切換えることにより旋回する従来の除雪機に較べて旋回時の操作性を向上させることができる。
【0051】
請求項3記載の発明によれば、旋回時の速度や半径を設定するうえで自由度が高くなるから、より一層運転が容易な除雪機を形成することができる。
請求項4記載の発明によれば、運転操作が容易な歩行型除雪機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る除雪機の側面図である。
【図2】 本発明に係る除雪機の平面図である。
【図3】 本発明に係る除雪機の背面図である。
【図4】 車体後部の一部を拡大して示す側面図である。
【図5】 車体後部の一部を拡大して示す背面図である。
【図6】 操作ハンドルの近傍を拡大して示す側面図である。
【図7】 旋回用操作装置の動作を説明するための図である。
【図8】 旋回用操作装置の動作を説明するための図である。
【図9】 操作パネルの一部を拡大して示す平面図である。
【図10】 車体後部の一部を拡大して示す側面図である。
【図11】 車体後部の一部を拡大して示す背面図である。
【図12】 操作ハンドルの近傍を拡大して示す側面図である。
【図13】 走行制御系の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
3…クローラ走行装置、16,17…ハイドロ・スタティック・トランスミッション、36…変速レバー、41…走行用操作装置、42…旋回用操作装置、43…操作レバー、75…走行用レバー、44,53…操作用ワイヤ、49,57…圧縮コイルばね、50…引張りコイルばね、51…クランプ、51a…後側クランプレバー、51b…前側クランプレバー、54,76…旋回用レバー、71…電動式操作装置、73…変速用モータ、77…コントローラ。
Claims (4)
- エンジン(2)の動力を左右一対のクローラ走行装置(3)に伝達するハイドロ・スタティック・トランスミッション(16,17)を備え、このトランスミッションの揺動式変速レバー(36)を中立位置から一方または他方に揺動させることによって停止状態から前進または後退し、この変速レバーの揺動角度に対応して走行速度が増減する除雪機において、前記ハイドロ・スタティック・トランスミッションをクローラ走行装置毎に設け、各トランスミッションに、前記変速レバー(36)を揺動方向の一方と他方とから挾むことにより前記中立位置側へ揺動させる旋回用操作装置(42)をそれぞれ設け、
前記変速レバー(36)に、操縦者が操作する操作レバー(43)が一端部に接続された操作力伝達部材(44)の他端部を変速レバー(36)の揺動が許容されるように移動自在に支持させ、
前記変速レバー(36)を揺動方向の一方に付勢するばね(50)と、
前記変速レバー(36)を前記操作力伝達部材(44)に対して前記揺動方向の他方に付勢するばね(49)とを有するばね式の連動機構を備えたことを特徴とする除雪機。 - エンジン(2)の動力を左右一対のクローラ走行装置(3)に伝達するハイドロ・スタティック・トランスミッション(16,17)を備え、このトランスミッションの揺動式変速レバー(36)を中立位置から一方または他方に揺動させることによって停止状態から前進または後退し、この変速レバーの揺動角度に対応して走行速度が増減する除雪機において、前記ハイドロ・スタティック・トランスミッションをクローラ走行装置毎に設け、これらのトランスミッションの前記変速レバー(36)に電動式操作装置(71)をそれぞれ接続してなり、
これらの電動式操作装置(71)は、操縦者が前進操作、後退操作、停止操作、車速設定操作および旋回操作を行うために操作するレバー(75,76)の操作量に基づいて、前記変速レバー(36)に連結されたトランスミッション毎の変速用モータ(73)の動作をフィードバック制御により制御し、前記変速レバーを前記変速用モータによって揺動させるコントローラ(77)を備えていることを特徴とする除雪機。 - 請求項2記載の除雪機において、操縦者が前進操作、後退操作、停止操作および車速設定操作を行うために操作する走行用レバー(75)の操作量を検出する目標速度検出用センサ(78)と、操縦者が旋回操作を行うために操作する旋回用レバー(76)の操作量を検出する旋回検出用センサ(79)とを備え、
前記コントローラ(77)は、前記目標速度検出用センサ(78)の検出値と、前記旋回検出用センサ(79)の検出値との合成値に基づいて前記変速用モータ(73)の動作を制御する構成とされていることを特徴とする除雪機。 - 請求項1ないし請求項3のうち何れか一つの除雪機において、車体後部に操作ハンドルを後方へ突出するように設けてなる除雪機。
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