JP2017024701A - 作業機 - Google Patents
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Abstract
Description
クローラ車両は、左右一方のクローラを止め、左右他方のクローラを前進させることで、左右に旋回する。
左右のサイドクラッチを備え、これらのサイドクラッチを断接することで、左右一方のクローラを止める構造が普及している(例えば、特許文献1(図10)参照)。
すなわち、特許文献1の技術は、左右の一方のサイドクラッチレバー(142)のみを握ることを前提としており、両方のサイドクラッチレバー(142、142)を同時に握ることまでは想定していない。
前記制御部は、前記左のサイドクラッチレバーが握られたとの第1情報を得たときに前記左のサイドクラッチを切断状態にし、前記右のサイドクラッチレバーが握られたとの第2情報を得たときに前記右のサイドクラッチを切断状態にし、前記左右のサイドクラッチレバーが共に握られたとの第3情報を得たときに前記走行クラッチを切断状態にする制御を実行することを特徴とする。
前記制御部は、前記左のサイドクラッチレバーが握られたとの第1情報を得たときに前記左のサイドクラッチを切断状態にし、前記右のサイドクラッチレバーが握られたとの第2情報を得たときに前記右のサイドクラッチを切断状態にし、前記左右のサイドクラッチレバーが共に握られたとの第3情報を得たときに前記駆動源を停止する制御を実行することを特徴とする。
本発明により、両方のサイドクラッチレバーを同時に握った後に、握りを解消した場合であっても、作業機が前進しないようにする対策が講じられている作業機が提供される。
本発明により、両方のサイドクラッチレバーを同時に握った後に、握りを解消した場合であっても、作業機が前進しないようにする対策が講じられている作業機が提供される。
請求項4により、制御部が駆動源を停止し続けることにより、作業機が前進する心配はなくなる。
機体11の前部左右に、左の駆動輪27Lと右の駆動輪27Rが設けられている。
左の駆動輪27Lと左の遊転輪26Lとの間に左のクローラ12Lが巻回され、右の駆動輪27Rと右の遊転輪26Rとの間に右のクローラ12Rが巻回される。
駆動源13で、第1駆動プーリ31と第2駆動プーリ32が駆動される。
第1駆動プーリ31は、作業クラッチ75及び第1従動プーリ33を介してブロアー34及びオーガー14を駆動する。
第2駆動プーリ32は、走行クラッチ60及び第2従動プーリ35を介してミッション40の入力軸41に連結される。
制御部24に、走行クラッチ操作子38、作業クラッチ操作子39及びメインスイッチ49が電気的に接続されている。
制御部24は、走行クラッチ操作子38の入り切りに基づいて走行クラッチ60を切断/接続制御すると、共に、作業クラッチ操作子39の入り切りに基づいて作業クラッチ75を切断/接続制御する。
操作子38、39は、レバースイッチ、シーソースイッチ、押しボタンスイッチの何れでもよく、種類、形式は問わない。
また、制御部24は、メインスイッチ49が入れられる(オンになる)ことで、制御が可能となる。メインスイッチ49は、駆動源13の起動スイッチを兼ねている。
図の状態では、中継軸48により、左右の出力軸42L、42Rが同速で回される。
この状態から、左のフォーク54Lで摺動クラッチ板52Lを従動クラッチ板53Lから分離すると、左の出力軸42Lは止まり、右の出力軸42Rは回転する。同様に、右のフォーク54Rで摺動クラッチ板52Rを従動クラッチ板53Rから分離すると、右の出力軸42Rは止まり、左の出力軸42Lは回転する。
結果、図5に示すように、左の出力軸42Lは停止する。右の出力軸42Rは回転し続けるため、作業機は左に旋回する。
ウォーム58L、58Rのリード角が極く小さいため、ウォーム58L、58Rでホィール59L、59Rを回すことができるが、ホィール59L、59Rでウォーム58L、58Rを回すことはできない。電動モータ43L、43Rへの通電を停止すると、電動モータ43L、43Rにブレーキが付属していないにも拘わらず、左右のクラッチ切換軸46L、46Rに制動が掛かり、左右のサイドクラッチの状態が維持される。
また、図5のままであれば、通電は不要である。よって、ウォーム58L、58Rとホィール59L、59Rを採用したことにより、電気エネルギーの節約が可能となる。
図6に示すように、走行クラッチ60及び作業クラッチ75は、例えば、電動機61と、この電動機61のモータ軸に設けられるウォーム62と、このウォーム62に噛み合うホィール63を有し機体(図2、符号11)に第1支軸64で回転自在に支持される扇ギヤ65と、ホィール63から最も離れた部位にて扇ギヤ65に連結されるワイヤ66と、このワイヤ66の途中又は一端に設けられるスプリング67と、機体(図2、符号11)に第2支軸68で回転自在に支持されるく字アーム69と、このく字アーム69の先端に回転自在に設けられるテンショナーロール71とからなる。く字アーム69の基部にはワイヤ66が連結される。
結果、図7に示すように、テンショナーロール71がベルト72を強く押す。ベルト72のテンションが増加したので、プーリ33又は35がベルト72で回される。
すなわち、図7では、走行クラッチ60(又は作業クラッチ75)が、接続状態にある。
図6から図7に切り替わる間だけ、通電を要する。図6のままであれば、通電は不要である。また、図7のままであれば、通電は不要である。よって、ウォーム62とホィール63を採用したことにより、電気エネルギーの節約が可能となる。
同様に、作業クラッチ75の制御は、作業クラッチ操作子39に基づいて制御部24が実施する。作業クラッチ75が接続状態であれば、オーガー14及びブロア34が回転する。作業クラッチ75が切断態であれば、オーガー14及びブロア34は回転しない。
図8において、先ず、メインスイッチを入れる(ST01)。駆動源がエンジンであれば、作業員はエンジンを起動する(ST02)。
制御部は、左右のサイドクラッチを接続状態とし、走行クラッチを切断状態とし、作業クラッチを切断状態とする(ST03)。
作業員が作業クラッチ操作子(図2、符号39)を操作すると、制御部は作業クラッチを接続状態にする(ST05)。これで、オーガーとブロアが回り始める。
図9に示すように、先ず左のレバースイッチがオンであるか否かを調べる。左のサイドクラッチレバーが握られていれば左のレバースイッチがオンとなり、握られていなければオフとなる(ST11)。
ST12で否であれば、左右のサイドクラッチは接続状態が維持される(ST13)。又は、切断状態にあれば、接続状態に制御する(ST13)。
否であれば、右のレバースイッチはオフで左のレバースイッチだけがオンであるため、この情報(第1情報)に基づいて、制御部は左のサイドクラッチを切断状態に制御する(ST15)。これで作業機は左に旋回し始める。
ST17では、左右のレバースイッチのオン時間が、所定時間(例えば1.0秒)継続したか否かを調べる。所定時間未満であれば、作業者の癖に基づく誤操作と見なし、ST11の前に戻る。
ST20で、メインスイッチがオフであるか否かを調べる。メインスイッチがオフであれば、エンジンは停止し、このフローを終了する。
ST20で、メインスイッチがオフでなければ、図8のST02とST03の間に戻り、ST03で一旦走行クラッチ及び作業クラッチが切断状態とされ、作業者の意志で走行クラッチが接続状態とされ(ST04)、作業者の意志で作業クラッチが接続状態とされ(ST05)、通常の作業に復帰する。
図10に示すように、作業機10Bでは、第2駆動プーリ32と第2従動プーリ35との間に、手動式走行クラッチ60Bを備え、この手動式走行クラッチ60Bから延びる走行クラッチ操作ケーブル76に手動式の走行クラッチ操作子38Bを備える。
また、第1駆動プーリ31と第1従動プーリ33との間に、手動式作業クラッチ75Bを備え、この手動式作業クラッチ75Bから延びる作業クラッチ操作ケーブル77に手動式の作業クラッチ操作子39Bを備え、制御部24にメインスイッチ49を備えている。
その他、図2と共通する要素には、図2の符号を流用し、詳細な説明は省略する。
このケーブル76の途中又は一端に設けられるスプリング67と、機体(図2、符号11)に第2支軸68で回転自在に支持されるく字アーム69と、このく字アーム69の先端に回転自在に設けられるテンショナーロール71とからなる。く字アーム69の基部にはケーブル76が連結される。
手動式の作業クラッチ75Bについても同様である。
図12において、先ず、メインスイッチを入れる(ST31)。駆動源がエンジンであれば、イグニッションコイルに給電して点火を開始する(ST32)。これで、エンジンが起動する。制御部は、左右のサイドクラッチを接続状態とする(ST33)。
なお、駆動源が電動モータであれば、ST32でリレースイッチをオンして電動モータを始動する。
ST35で否であれば、左右のサイドクラッチは接続状態が維持される(ST36)。又は、切断状態にあれば、接続状態に制御する(ST36)。
否であれば、右のレバースイッチはオフで左のレバースイッチだけがオンであるため、この情報(第1情報)に基づいて、制御部は左のサイドクラッチを切断状態に制御する(ST38)。これで作業機は左に旋回し始める。
ST40では、左右のレバースイッチのオン時間が、所定時間(例えば1.0秒)継続したか否かを調べる。所定時間未満であれば、作業者の癖に基づく誤操作と見なし、ST34の前に戻る。
対策として、ST42で、制御部は、点火停止又はリレースイッチのオフ状態を維持する。すなわち、ST41の後は、レバースイッチのオンオフに関係なく、イグニッションコイルへ給電は停止し続ける、又はリレースイッチのオフ状態を継続する。
Claims (4)
- 機体から延びるハンドルに左右のサイドクラッチレバーを備え、これらのサイドクラッチレバーが握られたことを検出する左右のレバースイッチを前記ハンドルに備え、前記機体に駆動源を備え、前記機体に左右の駆動輪を備え、前記駆動源から前記左右の駆動輪までの走行駆動系に電動式の走行クラッチ及び電動式の左右のサイドクラッチを備え、前記左右のレバースイッチの情報に基づいて前記左右のサイドクラッチを切断/接続制御する制御部を備えている作業機において、
前記制御部は、前記左のサイドクラッチレバーが握られたとの第1情報を得たときに前記左のサイドクラッチを切断状態にし、前記右のサイドクラッチレバーが握られたとの第2情報を得たときに前記右のサイドクラッチを切断状態にし、前記左右のサイドクラッチレバーが共に握られたとの第3情報を得たときに前記走行クラッチを切断状態にする制御を実行することを特徴とする作業機。 - 機体から延びるハンドルに左右のサイドクラッチレバーを備え、これらのサイドクラッチレバーが握られたことを検出する左右のレバースイッチを前記ハンドルに備え、前記機体に駆動源を備え、前記機体に左右の駆動輪を備え、前記駆動源から前記左右の駆動輪までの走行駆動系に電動式の左右のサイドクラッチを備え、前記左右のレバースイッチの情報に基づいて前記左右のサイドクラッチを切断/接続制御する制御部を備えている作業機において、
前記制御部は、前記左のサイドクラッチレバーが握られたとの第1情報を得たときに前記左のサイドクラッチを切断状態にし、前記右のサイドクラッチレバーが握られたとの第2情報を得たときに前記右のサイドクラッチを切断状態にし、前記左右のサイドクラッチレバーが共に握られたとの第3情報を得たときに前記駆動源を停止する制御を実行することを特徴とする作業機。 - 前記制御部は、前記第3情報を得たときであっても所定時間未満であれば無効とし、所定時間以上のものを有効とすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の作業機。
- 前記制御部は、前記第3情報を得た後は、前記左右のサイドクラッチレバーの状態に拘わらず前記駆動源の停止状態を維持することを特徴とする請求項2記載の作業機。
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WO2019058898A1 (ja) * | 2017-09-19 | 2019-03-28 | 株式会社小松製作所 | 作業車両、及び作業車両の制御方法 |
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JPH0574212U (ja) * | 1992-03-16 | 1993-10-12 | ヤンマー農機株式会社 | 歩行型田植機 |
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JP2011115006A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd | 乗用型対地作業車両 |
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