JP2005146871A - 作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作業機の作業を中断したときのエンジンのアイドリング状態において、エンジンを自動的に停止させること。
【解決手段】 作業機10は、機体に走行装置20L,20R、作業装置40、少なくともこの作業装置を駆動するエンジン34、このエンジンをオン・オフ操作するメインスイッチ71、オンで走行装置の走行可能指令を発しオフで停止指令を発する走行準備部材77、走行装置の走行目標速度を指定する走行速度操作部材75、作業装置をオン・オフ操作する作業用スイッチ73、及び、制御部56を備える。制御部は、メインスイッチがオン状態、すなわちエンジンの回転中において、走行準備部材がオフであり、走行装置が停止中又は走行目標速度が零であり、作業用スイッチがオフであるときには、作業機の走行を中断するとともに作業を中断した、エンジンのアイドリング状態であると判断し、エンジンを自動的に停止させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、作業装置を備えるとともに自走する作業機に関する。
作業機には、自走しつつ除雪作業部等の作業装置にて作業をする、いわゆる自走式作業機が知られている(例えば、特許文献1−2参照。)。
特開2000−80621公報(図1、図3) 特開2001−271317公報(図1、図4)
作業機の一例として特許文献2を次図に基づいて説明する。
図11は従来の作業機の概要図である。従来の作業機200は、機体201にオーガ202及びブロア203からなる作業装置204、作業装置204を駆動するエンジン205、クローラからなる左右の走行装置206,206、これらの走行装置206,206を駆動する左右の電動モータ207,207、エンジン205に駆動されてバッテリ208や電動モータ207,207に電力を供給する発電機209、電動モータ207,207を制御する制御部211を備えたというものである。
エンジン205の出力の一部で発電機209を回し、得た電力をバッテリ208に供給するとともに、左右の電動モータ207,207に供給することができる。また、エンジン205の出力の残部を、電磁クラッチ212を介して作業装置204の回転に充てることができる。このように作業機200は、エンジン205で作業装置204を駆動するとともに、電動モータ207,207で走行装置206,206を駆動する形式の除雪機である。
ところで、このような作業機200は作業状況に応じて断続的に使用するものである。例えば、除雪作業の途中で走行並びに作業を一旦中断することもある。作業を中断したときのエンジン205は、ほとんど負荷が掛かっていないアイドリング状態(空回り状態、idling)にある。アイドリング状態を続けることは、燃料を節約し、作業環境を高め、エンジンの高寿命化を図る上で、不利である。これに対し、作業を中断する度に作業者がエンジン205を停止させることが考えられる。しかし、中断する度にエンジン205を停止させるのでは、作業が面倒である。
本発明は、作業機の作業を中断したときのエンジンのアイドリング状態において、エンジンを自動的に停止させることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、機体に、車輪やクローラ等の走行装置、除雪作業部等の作業装置、少なくともこの作業装置を駆動するエンジン、このエンジンをオン・オフ操作するメインスイッチ、オンで走行装置の走行可能指令を発しオフで停止指令を発する走行準備部材、走行装置の走行目標速度を指定する走行速度操作部材、及び、作業装置をオン・オフ操作する作業用スイッチを備えた作業機において、メインスイッチがオンであるという第1条件と、走行準備部材がオフであるという第2条件と、走行装置が停止している又は走行速度操作部材の指定する走行目標速度が零であるという第3条件と、作業用スイッチがオフであるという第4条件との、4つの条件を満たしたときにエンジンを停止させる停止制御を実行する制御部を備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、作業機に必須の構成部材を有効に活用したものであって、(1)メインスイッチがオン状態、すなわちエンジンの回転中において、(2)走行準備部材がオフであり、(3)走行装置が停止中又は走行目標速度が零であり、(4)作業用スイッチがオフであるときには、作業機の走行を中断するとともに作業を中断した待機状態、すなわち、エンジンにほとんど負荷が掛かっていないアイドリング状態であると判断し、エンジンを自動的に停止させるようにした。
従って、作業機に必須の構成部材を有効に活用したので、安価なエンジン停止システムによって、エンジンを自動的に停止させることができる。さらには、作業を中断する度に作業者がエンジンを停止させる必要がないので、作業者の負担を軽減することができる。しかも、エンジンのアイドリング状態を極力廃止することができるので、燃料をより一層節約することができ、エンジンの排気量を抑制して作業環境を一層高めることができ、エンジンの高寿命化を一層図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向に従う。また、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る除雪機(作業機)の左側面図、図2は本発明に係る除雪機の平面図である。
電動車両としての除雪機10(作業機10)は、左右の走行装置20L,20Rを備えた走行フレーム31に、伝動ケース32を上下スイング可能に取付け、伝動ケース32の左右両側部に左右の電動モータ33L,33Rを取付け、伝動ケース32の上部にエンジン34(内燃機関34)を取付けるとともに、伝動ケース32の前部に除雪作業部40を取付け、さらに、伝動ケース32の上部から後上方へ左右の操作ハンドル51L,51Rを延し、これら左右の操作ハンドル51L,51R間に操作盤53を備え、作業者が操作盤53の後から連れ歩く、自力走行式の歩行型作業機である。
走行フレーム31と伝動ケース32の組合せ構造体は機体11をなす。左右の操作ハンドル51L,51Rは、先端に手で握るグリップ52L,52Rを備える。以下、要部を詳細に説明する。
本発明は、エンジン34で除雪作業部40を駆動し、電動モータ33L,33Rで走行装置20L,20Rを駆動する駆動方式を採用したことを特徴とする。細かな走行速度の制御、旋回制御及び前後進切替制御は電動モータが適当であり、一方、急激な負荷変動を受ける作業部系はパワーのある内燃機関が適当であるとの考えに基づいて、そのようにした。
左右の電動モータ33L,33Rは、動力を左右の走行用伝動機構35L,35R(図1参照)を介して左右の走行装置20L,20Rに伝達して、駆動する走行用駆動源である。
左の走行装置20Lは、前部の駆動輪21Lと後部の遊動輪22Lとにクローラベルト23Lを巻き掛け、駆動輪21Lを左の電動モータ21Lで正逆転させるクローラである。右の走行装置20Rは、前部の駆動輪21Rと後部の遊動輪22Rとにクローラベルト23Rを巻き掛け、駆動輪21Rを右の電動モータ21Rで正逆転させるクローラである。
走行フレーム31は、左右の駆動輪用車軸24L,24Rを回転可能に支承するとともに、後部で遊動輪用車軸25を支承するフレームである。左右の駆動輪用車軸24L,24Rは、左右の駆動輪21L,21Rを固定した回転軸である。遊動輪用車軸25は、左右の遊動輪22L,22Rを回転可能に取付けた固定軸である。
エンジン34は、クランク軸34aを下方へ延ばしたバーチカルエンジンであって、動力を伝動ケース32に収納された作業用伝動機構を介して除雪作業部40に伝達して、駆動する作業用駆動源である。
除雪作業部40は、前部のオーガ41、後部のブロア42、上部のシュータ43、オーガ41を囲うオーガハウジング44、及びブロア42を囲うブロアハウジング45からなる。オーガ41は、地面に積もった雪を中央に集める作用をなす。この雪を受け取ったブロア42は、シュータ43を介して雪を除雪機10の周囲の所望の位置へ投射する作用をなす。
スイング駆動機構46により、伝動ケース32並びに除雪作業部40を上下にスイングさせることで、オーガハウジング44の姿勢を調節できる。
図2に示すように、機体11は前部に発電機54及びバッテリ55を備える。
以上の説明から明らかなように、作業機としての除雪機10は、機体11に除雪作業部等の作業装置40、この作業装置40を駆動する内燃機関34、クローラや車輪等の走行装置20L,20R、この走行装置20L,20Rを駆動する電動モータ33L,33R、内燃機関34に駆動されてバッテリ55や電動モータ33L,33Rに電力を供給する発電機54、電動モータ33L,33Rを制御する制御部56を備える。制御部56は、例えば操作盤53の下方に配置又は操作盤53に内蔵する。
図中、61はエンジン34周りを覆うカバー、62はランプ、63はエアクリーナ、64はキャブレータ、65はエンジン排気用マフラ、66は燃料タンクである。
図3は図1の3矢視図である。操作盤53は、背面53a(この図の手前側であり、作業者側の面)に、メインスイッチ71、エンジン用チョーク72、クラッチ操作スイッチ73などを備え、操作盤53の上面53bに右側から左側へ、投雪方向調節レバー74、走行装置に係る方向速度操作部材(方向速度制御部材)としての方向速度レバー75、エンジン用スロットルレバー76をこの順に備え、さらに、操作盤53の左にグリップ52Lを配置し、操作盤53の右にグリップ52Rを配置したものである。
左の操作ハンドル51Lは、グリップ52Lの近傍に走行準備レバー77を備える。右の操作ハンドル51Rは、グリップ52Rの近傍にオーガハウジング姿勢調節レバー78を備える。
図1及び図3を参照しつつ説明すると、メインスイッチ71は、キー挿入孔にメインキー(図示せず)を差込んで回すことでエンジン34を始動することのできる周知のイグニションスイッチであり、例えば、キー挿入孔を中心として「オフ位置OFF」、「オン位置ON」及び「スタート位置ST」を、時計回りにこの順に配列したものである。
メインキーをオフ位置OFFに合せたときには、エンジン34を停止させるとともに、全ての電気系統を遮断させることができる。メインキーをオフ位置OFFからオン位置ONに切換えたときには、エンジン34を停止状態で維持させることができる。メインキーをスタート位置STに合せたときには、エンジン34を始動させることができる。メインキーをスタート位置STからオン位置ONに切換えたときには、始動したエンジン34をそのまま本運転に移行することができる。このようにメインスイッチ71は、エンジン34をオン・オフ操作する電源スイッチである。
エンジン用チョーク72は、引くことで混合気の濃度を高める操作部材である。
クラッチ操作スイッチ73は、オーガ41並びにブロア42をオン・オフ操作する押し釦スイッチ、すなわち、除雪作業部40(作業部)のオン・オフ操作をする作業切換えスイッチである。以下、クラッチ操作スイッチ73のことを適宜「オーガスイッチ73」又は「作業用スイッチ73」と言い換えることにする。
投雪方向調節レバー74は、シュータ43の方向を変更するときに操作するレバーである。方向速度レバー75は、電動モータ33L,33Rの走行速度を操作するとともに、電動モータ33L,33Rを正逆転させることで前後進切換えをする前後進速度調節レバーである。エンジン用スロットルレバー76は、スロットルバルブ(図4の符号94参照)の開度を操作することでエンジン34の回転数を制御するレバーである。
走行準備レバー77は、スイッチ手段(図4の符号77a参照)に作用する走行準備部材であり、リターンスプリングの引き作用により、図に示すフリー状態になればスイッチ手段はオフになる。作業者の左手で走行準備レバー77を握ってグリップ52L側に下げれば、スイッチ手段はオンとなる。このように、走行準備レバー77が握られているか否かはスイッチ手段で検出することができる。
オーガハウジング姿勢調節レバー78は、スイング駆動機構46を操作してオーガハウジング44の姿勢を変更するときに操作するレバーである。
さらに操作盤53は、左右の操作ハンドル51L,51R間に且つこれら左右の操作ハンドル51L,51Rを握った手で操作可能な範囲に、左右の旋回操作スイッチ81L,81Rを設けたことを特徴とする。
左旋回操作スイッチ81Lは押し釦スイッチからなり、除雪機10の後方(この図の手前側であり、作業者側)を向く押ボタン82Lを備える。このような左旋回操作スイッチ81Lは、押ボタン82Lを押し操作している間だけスイッチオンとなってスイッチ信号を発する、接点自動復帰式スイッチである。
右旋回操作スイッチ81Rは押し釦スイッチからなり、除雪機10の後方(この図の手前側であり、作業者側)を向く押ボタン82Rを備える。このような右旋回操作スイッチ81Rは、押ボタン82Rを押し操作している間だけスイッチオンとなってスイッチ信号を発する、接点自動復帰式スイッチである。
より具体的には、操作盤53の背面53aのうち、左にグリップ52Lの近傍で車幅中心CL寄りの位置に左旋回操作スイッチ81L及びそれの押ボタン82Lを配置した。また、操作盤53の背面53aのうち、右にグリップ52Rの近傍で車幅中心CL寄りの位置に右旋回操作スイッチ81R及びそれの押ボタン82Rを配置した。
作業者が両手で左右の操作ハンドル51L,51Rを握ったときに、各手の親指は左右の操作ハンドル間、すなわち、操作ハンドル51L,51Rの内側(車幅中央側)を向くことになる。
作業者は、左右の操作ハンドル51L,51Rを両手で握って除雪機10を操縦しつつ、操作ハンドル51L,51Rを握ったまま、左手の親指を前に延ばして左旋回操作スイッチ81Lの押ボタン82Lを押している間だけ、除雪機10を左旋回させることができる。
一方、右手の親指を前に延ばして右旋回操作スイッチ81Rの押ボタン82Rを押している間だけ、除雪機10を右旋回させることができる。
このように、左右の操作ハンドル51L,51Rから手を放すことなく、小さい操作力で極めて容易に旋回操作をすることができる。
操作盤53のうち、左右の操作ハンドル51L,51R間に且つこれら左右の操作ハンドル51L,51Rを握った手で操作可能な範囲に、旋回機構としての回生ブレーキ回路(図4の符号38L,38RR参照)を操作する左・右旋回操作スイッチ81L,81Rを設けたので、作業者は、左右の操作ハンドル51L,51Rを両手で握って除雪機10(図1参照)を操縦しつつ、操作ハンドル51L,51Rを握ったままの親指で、左・右旋回操作スイッチ81L,81Rをも操作することができる。
従って、除雪機10を左旋回操作又は右旋回操作する度に、操作ハンドル51L,51Rを握り替えたり、操作ハンドル51L,51Rから手HL,HRを放す必要がない。このため、除雪機10の操縦性が高まる。
さらにまた、操作盤53は背面53aにアイドルモードスイッチ83、報知器としての報知表示器84や報音器85を設けたことを特徴とする。
アイドルモードスイッチ83は、例えば、作業者が押ボタンを押し操作する度にスイッチオンとスイッチオフとを交互に反復する、押し釦スイッチである。押ボタンを一度押し操作するとスイッチオンとなってオン信号を発し、押ボタンを再び押し操作するとスイッチオフとなってオフ信号を発する。
報知表示器84は、制御部56の指令により表示する部材であり、例えば液晶表示器等の表示パネルや、表示灯からなる。報音器85は、制御部56の指令により音を発する部材であり、例えば報知音を発するブザーや、音声を発する音声発生器からなる。
図4は本発明に係る除雪機の制御系統図であり、制御部56内の機器及び情報伝達経路を示す。想像線枠で囲ったエンジン34、電磁クラッチ91、オーガ41及びブロア42が作業部系92であり、その他は走行系となる。なお、制御部56内に破線で指令の流れを便宜上示したが、これはあくまでも参考的記載に過ぎない。
先ず、除雪作業部40の系統の作動を説明する。
メインスイッチ71にキーを差込み、回してスタート位置にすることにより、セルモータ(スタータ)93の回転によりエンジン34を始動させる。
エンジン用スロットルレバー76は、図示せぬスロットルワイヤでスロットルバルブ94に繋がっているので、エンジン用スロットルレバー76を操作することでスロットルバルブ94の開度を制御することができる。これにより、エンジン34の回転数を制御することができる。
さらにスロットルバルブ94については、制御部56の制御信号に応じて作動するバルブ駆動部94Aにより、バルブ開度が自動制御される構成にしたものである。なお、スロットルバルブ94に対しては、バルブ駆動部94Aでの開度制御の方が、エンジン用スロットルレバー76での開度制御よりも優先する。
エンジン34の出力の一部で発電機54を回し、得た電力をバッテリ55に供給するとともに、左右の電動モータ33L,33Rに供給する。エンジン34の出力の残部は、電磁クラッチ91を介して作業装置40としてのオーガ41及びブロア42の回転に充てる。なお、発電機54やバッテリ55からは、ハーネス95を介して左右の電動モータ33L,33Rや他の電装品へ電力を供給することになる。
96はバッテリ55の端子電圧(開放取得電圧)を計測する電圧センサである。98L,98Rは左右の電動モータ33L,33Rの回転数(モータ速度、回転速度)を計測する回転センサである。99はエンジン34の回転数(モータ速度、回転速度)を計測する回転センサである。
走行準備レバー77を握るとともに、クラッチ操作スイッチ73を操作することにより、作業者の意志で電磁クラッチ91を接続し、エンジン34の動力でオーガ41及びブロア42を回転させることができる。
なお、走行準備レバー77をフリーにするか、クラッチ操作スイッチ73を操作するか、の何れかにより電磁クラッチ91を断状態にすることができる。
次に走行装置20L,20R(走行部20L,20R)の系統の作動を、図4に基づき説明する。
本発明の除雪機10は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブレーキとして、左右の電磁ブレーキ36L,36Rを備える。具体的には、左右の電動モータ33L,33Rの各モータ軸を左右の電磁ブレーキ36L,36Rによって制動するようにした。これらの電磁ブレーキ36L,36Rは、駐車中は制御部56の制御により、ブレーキ状態(オン状態)にある。そこで、次の手順で電磁ブレーキ36L,36Rを開放する。
メインスイッチ71がオン位置にあること、及び、走行準備レバー77が握られていることの2つの条件が満たされ、方向速度レバー75を前進又は後進に切換えると、電磁ブレーキ36L,36Rは開放(非ブレーキ、オフ)状態になる。
図5は本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図であり、方向速度レバー75は、作業者の手で、矢印Ad,Baの如く往復させることができ、「中立範囲」より「前進」側へ倒せば車両を前進させることができ、且つ「前進」領域においては、Lfが低速前進、Hfが高速前進となるように、速度制御も行える。同様に、「中立範囲」より「後進」側へ倒せば車両を後進させることができ、且つ「後進」領域においては、Lrが低速後進、Hrが高速後進となるように、速度制御も行える。この例では、図の左端に付記した通りに、後進の最高速が0V(ボルト)、前進の最高速が5V、中立範囲が2.3V〜2.7Vになるようにポテンショメータでポジションに応じた電圧を発生させる。
1つのレバーで前後の方向と高低速の速度制御とを設定できるので、方向速度レバー75と名付けた。
図4に戻って、方向速度レバー75の位置情報をポテンショメータ75aから得た制御部56は、左右のモータドライバー37L,37Rを介して左右の電動モータ33L,33Rを回転させ、電動モータ33L,33Rの回転速度を回転センサ98L,98Rで検出して、その信号に基づいて回転速度を所定値になるようにフィードバック制御を実行する。この結果、左右の駆動輪21L,21Rが所望の方向に、所定の速度で回り、走行状態となる。
走行中の制動は次の手順で行う。本発明ではモータドライバ37L,37Rに回生ブレーキ回路38L,38R及びブレーキ手段としての短絡ブレーキ回路39L,39Rを含む。
バッテリから電動モータへ電気エネルギーを供給することで、電動モータは回転する。一方、発電機は回転を電気エネルギーに変換する手段である。そこで、本発明では電気的切換えにより、電動モータ33L,33Rを発電機に変え、発電させるようにした。発電電圧がバッテリ電圧より高ければ、電気エネルギーはバッテリ55へ蓄えることができる。これが回生ブレーキ38L,38Rの作動原理である。
左旋回操作スイッチ81Lを押している間は、そのスイッチオンのスイッチ信号に基づいて制御部56は左の回生ブレーキ回路38Lを作動させ、左の電動モータ33Lの速度を下げる。右旋回操作スイッチ81Rを押している間は、そのスイッチオンのスイッチ信号に基づいて制御部56は右の回生ブレーキ回路38Rを作動させ、右の電動モータ33Rの速度を下げる。
すなわち、左旋回操作スイッチ81Lを押している間だけ、除雪機10を左旋回させることができる。また、右旋回操作スイッチ81Rを押している間だけ、除雪機10を右旋回させることができる。
そして、次の(1)〜(3)の何れかにより、走行を停止させることができる。
(1)メインスイッチ71をオフ位置に戻す。
(2)方向速度レバー75を中立位置に戻す。
(3)走行準備レバー77を離す。
この停止は後述の電気的減速制御を施したのちに、短絡ブレーキ回路39L,39Rを用いて実行する。
左の短絡ブレーキ回路39Lは、文字通り左の電動モータ33Lの両極を短絡させる回路であり、この短絡により電動モータ33Lは急制動状態になる。右の短絡ブレーキ回路39Rも同様であるから説明を省略する。
停止後にメインスイッチ71をオフ位置に戻せば、電磁ブレーキ36L,36Rがブレーキ状態となり、パーキングブレーキを掛けたことと同じになる。
次に、上記図4に示す制御部56をマイクロコンピュータとした場合の制御フローについて、図4を参照しつつ、図6〜図10に基づき説明する。この制御フローは、例えばメインスイッチ71をオンにしたときに開始する。図中、ST××はステップ番号を示す。特に説明がないステップ番号については、番号順に進行する。
図6は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その1)である。
ST01;初期設定をする。
ST02;メインスイッチ71、オーガスイッチ73、方向速度レバー75、走行準備レバー77のスイッチ手段77a(走行準備スイッチ77a)、左・右旋回操作スイッチ81L,81R、アイドルモードスイッチ83等の、各スイッチ信号(レバー位置信号を含む)を入力信号として読み込む。
ST03;メインスイッチ71の位置、すなわちメインキーの切替え位置を調べる。「オフ位置」ならこの制御を終了する。「スタート位置」ならST04に進む。「オン位置」ならST05に進む。
ST04;メインスイッチ71がスタート位置にあるので、エンジン34を始動させた後にST02に戻る。すなわち、セルモータ93を回すとともに点火装置(図示せず)をオンにする。
このように、エンジン34を始動させた後に、メインスイッチ71を「オン位置」に切り替え操作することにより、ST03でメインスイッチ71がオン状態、すなわちエンジン34が回転中であると判断されることになる。
ST05;上記ST04でエンジン34を始動させた後の、アイドルモードスイッチ83の状態を調べる。すなわち、アイドルモードスイッチ83がオンであるか否かを調べる。YESなら、アイドルモード制御を選択したと判断して、出結合子A1に進む。NOなら、通常の制御モードを選択したと判断して、ST06に進む。
ST06;作業機10の通常の走行制御並びに作業制御を実行した後にST02に戻る。例えば、電動モータ33L,33Rの回転を制御することで走行装置20L,20Rを走行制御し、エンジン34の回転を制御し、作業装置40の回転を制御する。
図7は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その2)であり、上記図6の出結合子A1と本図の入結合子A1とを経てST11に進み、所定のアイドルモード制御を実行することを示す。
ST11;走行準備スイッチ77aがオン、すなわち走行準備レバー77がオンであるか否かを調べ、YESならST12に進み、NOならST13に進む。走行準備レバー77を握っているときにオンである。
ST12;作業機10の通常の走行制御並びに作業制御を実行した後に、この図の出結合子A2及び図6の入結合子A2を介してST02に戻る。例えば、電動モータ33L,33Rの回転を制御することで走行装置20L,20Rを走行制御し、エンジン34の回転を制御し、作業装置40の回転を制御する。
ST13;走行装置20L,20Rの実走行速度Srを計測する。実走行速度Srは、回転センサ98L,98Rで現実の電動モータ33L,33Rの回転数を計測すればよい。
ST14;走行装置20L,20Rが走行中であるか否かを調べる。具体的には、実走行速度Srが予め設定された一定の下限しきい値SL以上であるか否かを調べる。すなわち、YESなら、走行装置20L,20Rが走行していると判断してST12に進む。NOなら、実走行速度Srが下限しきい値SLに達していないので、走行装置20L,20Rが走行を停止していると判断してST15に進む。
ここで、走行速度の下限しきい値SLは、走行装置20L,20Rが停止したことを判断するための基準となる値であって、走行装置20L,20Rが停止又はほぼ停止に近い走行速度である。例えば、電動モータ33L,33Rの回転数が0rpm又は0rpmに近い(ほぼ停止に近い)速度である。
ST15;オーガスイッチ(作業用スイッチ)73がオンであるか否かを調べる。YESなら作業中(作業装置40がオン状態)であると判断してST12に進む。NOならオーガスイッチ73がオフ、すなわち非作業中(作業装置40がオフ状態)であると判断してST16に進む。
ST16;バッテリ55の電圧Vbを計測する。電圧Vbについては、電圧センサ96によって現実のバッテリ55の端子電圧を計測すればよい。
ST17;電圧Vaが予め設定された一定の下限しきい値Vs以下であるか否かを調べる。YESならST12に進む。NOなら、電圧Vaが下限しきい値Vsを超えていると判断してST18に進む。
ここで、バッテリ電圧の下限しきい値Vsは、エンジン34を停止した後に、バッテリ55から電力を供給し電動モータ33L,33Rを短時間だけ回転可能であって、しかも、バッテリ55の残容量によってエンジン34を再始動させることができるときの、最低基準電圧である。バッテリの残容量とは、充電されたバッテリを一定の電流で放電させたときに取出し得る電気量のことであって、一般的には、放電電流と放電時間との積で表し、単位にAh(アンペアアワー)を用いる。
ST18;メインスイッチ71がオン状態(オン位置)、すなわちエンジン34の回転中において、走行準備レバー77がオフであり、走行装置20L,20Rが停止中であり、オーガスイッチ73(作業用スイッチ73)がオフであるので、エンジン34を停止させた後に、出結合子A3に進む。
エンジン34を停止させるには、例えば、(1)点火装置をオフにする、又は(2)エンジン34の燃料供給ラインに設けられた燃料遮断弁を一時的に閉じて、エンジン34への燃料供給を遮断する。
図8は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その3)であり、上記図7の出結合子A3と本図の入結合子A3とを経てST21に進み、アイドルモード制御のうち、エンジン再始動制御を実行することを示す。
ST21;メインスイッチ71、オーガスイッチ73、方向速度レバー75、走行準備レバー77のスイッチ手段77a(走行準備スイッチ77a)、左・右旋回操作スイッチ81L,81R、アイドルモードスイッチ83等の、各スイッチ信号(レバー位置信号を含む)を入力信号として読み込む。
ST22;メインスイッチ71の位置が「オン位置」、すなわちメインスイッチ71がオンであるか否かを調べる。YESならST23に進む。NOならこの制御を終了する。
ST23;アイドルモードスイッチ83がオンであるか否かを調べ、YESならST24に進み、NOならこの制御を終了する。
ST24;走行準備スイッチ77aがオン、すなわち走行準備レバー77がオンであるか否かを調べ、YESならST25に進み、NOならST21に戻る。走行準備レバー77を握っているときにオンである。
ST25;オーガスイッチ73がオンであるか否かを調べる。YESなら作業中(作業装置40がオン状態)であると判断してST26に進む。NOならオーガスイッチ73がオフ、すなわち非作業中(作業装置40がオフ状態)であると判断してST21に戻る。
ST26;方向速度レバー75の操作方向並びに操作量Opを読み込む。方向速度レバー75のポジションにより定まる。
ST27;方向速度レバー75の操作量Opから走行装置20L,20Rの目標速度(走行目標速度)Soを求める。目標速度Soは、例えば電動モータ33L,33Rの目標モータ回転数である。
ST28;電動モータ33L,33Rを始動させる。
ST29;電動モータ33L,33Rの回転を目標速度Soで制御した後に、出結合子A4に進む。この結果、走行装置20L,20Rの走行方向(前進又は後進)並びに走行速度を制御することができる。
図9は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その4)であり、上記図8の出結合子A4と本図の入結合子A4とを経てST41に進んだことを示す。
ST41;実エラー回数Erを0にリセットする。
ST42;エンジン34を始動させる。すなわち、セルモータ93を回すとともに点火装置(図示せず)をオンにする。
ST43;制御部56に内蔵されたタイマのカウント時間Tcを0にリセットし、タイマをスタートさせる。
ST44;カウント時間Tcが予め設定された一定の基準時間Tsを経過したか否かを調べ、YESになるまでこのST44を繰り返し、YESになったらST45に進む。ここで、基準時間Tsは、エンジン34が始動した後に安定した回転に達するまでの時間である。
ST45;エンジン34の回転数(実回転数、実速度)Neを計測する。回転数Neは、回転センサ99で現実のエンジン34の回転数を計測すればよい。
ST46;エンジン34の始動が適切に完了したかを調べる。具体的には、エンジン34の回転数Neが予め設定された一定の下限しきい値(基準回転数、基準速度)Nsに達したか否かを調べる。YESなら、エンジン34の始動が適切に完了したと判断して、この図の出結合子A2及び図6の入結合子A2を介してST02に戻る。NOなら、下限しきい値Nsに達しないので、エンジン34が始動できなかったと判断して、ST47に進む。
ここで、下限しきい値Nsは、エンジン34の始動が適切に完了したことを判断するための基準となる基準回転数である。
ST47;エンジン34が始動しなかったので、実エラー回数Erを1回加算する(Er=Er+1)。
ST48;実エラー回数Erが予め設定された一定の基準エラー回数Esに達したか否かを調べる。YESであれば、何らかの点検をする必要があると判断してST49に進む。NOであればST42に戻る。
ST49;ST42〜ST48を基準エラー回数Esだけ繰り返しても、エンジン34が始動しなかったので、電動モータ33L,33Rを停止させる。
ST50;ST42〜ST48を基準エラー回数Esだけ繰り返しても、エンジン34が始動しなかったので、報知器としての報知表示器84や報音器85を作動させて、エンジン始動不能であることを報知した後に、この制御を終了する。
なお、上記図7のST13〜ST14の組み合わせの構成は、走行装置20L,20Rが停止しているという条件を判断する、走行停止判断手段101をなす。
また、上記図7のST16〜ST17の組み合わせの構成は、一旦停止したエンジン34を再始動可能であるという条件を判断する、エンジン再始動可能判断手段102をなす。
図10は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その5)であり、上記図7に示す走行停止判断手段101の変形例を示す。
変形例の走行停止判断手段103は、方向速度レバー(走行速度操作部材)75の指定する目標速度(走行目標速度)が零であるという条件を判断するものであり、ST101〜ST102の組み合わせの構成からなる。以下、上記図7を参照しつつ説明する。
ST101;上記ST11でNOと判断(走行準備スイッチ77aがオフであると判断)したときに、方向速度レバー75の操作方向並びに操作量Opを読み込む。方向速度レバー75のポジションにより定まる。
ST102;方向速度レバー75が前進位置又は後進位置にあるか否かを調べる。YESなら上記ST12に進む。NOなら、方向速度レバー75が中立位置(中立範囲)にあると判断して、上記ST15に進む。方向速度レバー75が中立位置にある場合には、走行速度操作部材の指定する走行目標速度が0(零)であるというと判断することになる。
以上をまとめると、作業機10は、機体11に車輪やクローラ等の走行装置20L,20R、除雪作業部等の作業装置40、少なくともこの作業装置40を駆動するエンジン34、このエンジン34をオン・オフ操作するメインスイッチ71、オンで走行装置20L,20Rの走行可能指令を発しオフで停止指令を発する走行準備部材77(走行準備レバー77)、走行装置20L,20Rの走行目標速度Soを指定する走行速度操作部材75(方向速度レバー75)、作業装置40をオン・オフ操作する作業用スイッチ73(オーガスイッチ73)、及び、制御部56を備える。
制御部56は、メインスイッチ71がオンであるという第1条件(図6のST03)と、走行準備部材77がオフであるという第2条件(図7のST11)と、走行装置20L,20Rが停止している(図7のST14)又は走行速度操作部材75の指定する走行目標速度が零である(図10のST102)という第3条件と、作業用スイッチ73がオフであるという第4条件(図7のST15)との、4つの条件を満たしたときにエンジン34を停止させる停止制御を実行する(図7のST18)ものであることを特徴とする。
本発明は、作業機10に必須の上記構成部材71,73,75,77を有効に活用したものであって、(1)メインスイッチ71がオン状態、すなわちエンジン34の回転中において、(2)走行準備部材77がオフであり、(3)走行装置20L,20Rが停止中又は走行速度操作部材75の指定する走行目標速度が零であり、(4)作業用スイッチ73がオフであるときには、作業機10の走行を中断するとともに作業を中断した待機状態、すなわち、エンジン34にほとんど負荷が掛かっていないアイドリング状態(空回り状態、idling)であると判断し、エンジン34を自動的に停止させるようにした。
従って、作業機10に必須の上記構成部材71,73,75,77を有効に活用したので、安価なエンジン停止システムによって、エンジン34を自動的に停止させることができる。さらには、作業を中断する度に作業者がエンジン34を停止させる必要がないので、作業者の負担を軽減することができる。しかも、エンジン34のアイドリング状態を極力廃止することができるので、燃料をより一層節約することができ、エンジン34の排気量を抑制して作業環境を一層高めることができ、エンジン34の高寿命化を一層図ることができる。
さらには、作業者が意識してアイドルモードスイッチ83を操作して、アイドルモード制御を選択するようにしたので、作業者はアイドリング状態のエンジン34を自動的に停止・再始動をさせるか否かを自由に選択することができる。
さらに制御部56は、エンジン34を自動的に停止させた後に、メインスイッチ71がオンであるという第4条件(図8のST22)と、走行準備部材77がオンであるという第5条件(図8のST24)との、2つの条件を満たしたときにエンジン34を再始動させる再始動制御を実行する(図9のST42)ものであることを特徴とする。
このようにすることで、エンジン34を自動的に停止させた後に、走行準備部材77をオン操作するだけで、エンジン34を再始動させることができる。従って、エンジン34のアイドリング状態を極力廃止することに加えて、作業機10を速やかに使用することができるので、作業性をより高めることができる。
ところで、上述のように制御部56は、エンジン34を再始動させる条件を満たした(図8のST21〜ST25)ときには、即時に電動モータ33L,33Rを始動させ(図8のST28)、引き続いてほぼ同時に、エンジン34を再始動させる(図9のST42)ように、制御するものである。この順序にした理由は、エンジン34を再始動させつつ電動モータ33L,33Rを始動させると、エンジン34並びに電動モータ33L,33Rの始動応答性が劣るからである。
このようにしたので、バッテリ55の残容量が少ないときにエンジン34を停止させると、エンジン34の停止状態でバッテリ55の放電が進むことで、エンジン34を再始動できなくなる心配がある。
これに対して、エンジン再始動可能判断手段102を備えたので、バッテリ55の残容量が一定以上ある場合だけ、エンジン34を停止させることができる。従って、エンジン34を容易に且つより確実に再始動させることができる。
なお、作業機10は、エンジン34の出力の一部で発電機54を回し、得た電力をバッテリ55に供給するとともに、左右の電動モータ33L,33Rに供給する、いわゆるハイブリッド車であるから、電動モータ33L,33Rだけを始動させて、走行装置20L,20Rを走行させることは自由である。
なお、本発明は実施の形態では、作業機10は除雪機に限るものではなく、芝刈機や耕耘機等の自走式作業機であれば種類は任意である。
また、走行装置は車輪の他に例えばクローラであってもよい。
また、方向速度レバー75は、実施例では1本であったが、複数本でその役割を分担させてもよい。そして、走行速度操作部材75はレバー、ダイヤル、スイッチ又は同等品であればよい。同様に、走行準備部材77はレバー、ダイヤル、スイッチ又は同等品であればよい。
また、アイドルモードスイッチ83の有無、及び、図6のST05並びに図8のST23の有無については任意である。
また、エンジン34は少なくとも作業装置40を駆動する構成であればよい。例えば、エンジン34によって、作業装置40と走行装置20L,20Rの両方を駆動する構成であってもよい。その場合には、図8のST26〜ST29のステップを廃止すればよい。
また、エンジン34を再始動させる条件は、上記図8のST22〜ST25の全ての条件を満たした場合に限定するものではない。例えば、上記図8のST24の条件、すなわち、走行準備スイッチ77aがオン(走行準備レバー77がオン)であるという条件だけを満たした場合にエンジン34及び電動モータ33L,33Rを再始動させるようにしてもよい。
また、上記「第3条件」である、「(1)走行装置20L,20Rが停止しているという条件又は(2)走行速度操作部材75の指定する走行目標速度Soが零であるという条件」については、(1)と(2)とのいずれか一方又は両方を満たしたものであればよい。
例えば、走行装置20L,20Rが停止しているという条件を判断する走行停止判断手段101(図7参照)と、走行速度操作部材75の指定する走行目標速度Soが零であるという条件を判断する走行停止判断手段103(図10参照)とは、いずれか一方又は両方を備えればよい。走行停止判断手段101と走行停止判断手段103の両方を備える場合には、これら101,103を並列処理又は時間割り込み処理で実行することによって、実質的に両方を同時に実行すればよい。
本発明の作業機は、エンジンを搭載し、自走しつつ作業装置にて作業をする除雪機、芝刈機、耕耘機等に好適である。
本発明に係る除雪機(作業機)の左側面図である。 本発明に係る除雪機の平面図である。 図1の3矢視図である。 本発明に係る除雪機の制御系統図である。 本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その1)である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その2)である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その3)である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その4)である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その5)である。 従来の作業機の概要図である。
符号の説明
10…作業機(除雪機)、11…機体、20L,20R…走行装置、33L,33R…電動モータ、34…エンジン、40…作業装置、55…バッテリ、56…制御部、71…メインスイッチ、73…作業用スイッチ(オーガスイッチ)、75…走行速度操作部材(方向速度レバー)、77…走行準備部材(走行準備レバー)、77a…走行準備スイッチ(スイッチ手段)、83…アイドルモードスイッチ、96…電圧センサ、So…走行装置の走行目標速度、Sr…実走行速度、SL…下限しきい値。

Claims (1)

  1. 機体に、車輪やクローラ等の走行装置、除雪作業部等の作業装置、少なくともこの作業装置を駆動するエンジン、このエンジンをオン・オフ操作するメインスイッチ、オンで前記走行装置の走行可能指令を発しオフで停止指令を発する走行準備部材、前記走行装置の走行目標速度を指定する走行速度操作部材、及び、前記作業装置をオン・オフ操作する作業用スイッチを備えた作業機において、
    この作業機は、前記メインスイッチがオンであるという第1条件と、前記走行準備部材がオフであるという第2条件と、前記走行装置が停止している又は前記走行速度操作部材の指定する走行目標速度が零であるという第3条件と、前記作業用スイッチがオフであるという第4条件との、4つの条件を満たしたときに前記エンジンを停止させる停止制御を実行する制御部を備えていることを特徴とする作業機。
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