JP4113094B2 - 電動車両の走行制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は左右の駆動輪を各々駆動する左右の電動モータ及び左右の駆動輪の速度を各々調整する左右のブレーキを備えた電動車両の走行制御技術に関する。
左右の駆動輪を各々駆動する左右の電動モータ及び左右の駆動輪の速度を各々調整する左右のブレーキを備え、運転者が操作した左右のブレーキのブレーキ率が同一若しくはほぼ同一であるときに、左右の電動モータの回転数を読込み、小さな回転数に大きな回転数を合せるべく、高速側の電動モータを減速制御する制御部を備えた電動車両の走行制御技術が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−142309公報(請求項1)
ブレーキを掛けない通常の走行であれば、左右のブレーキ率は共にゼロであって、左右のブレーキ率は同一になる。このときに路面の凹凸の影響を受けて一方の電動モータに負荷が掛かると回転数が低下し、機体が旋回する可能性があるが、特許文献1では高速側の電動モータの回転数を下げて低速側の電動モータに合わせるため、直進性を維持することができる。
しかし、停止から前進(又は後進)に移行する発進時を考えた場合、左右の電動モータの回転数がごく小さいにも拘わらず、上述の制御を実施すると、回転数がなかなか上がらず、所望の速度に到達するまでに時間が掛かる虞がある。所望の速度は、一般に作業速度であるから、作業状態に移行するまでに時間が掛かることは、作業能率を低下させることになる。
本発明は、高速側の電動モータの回転数を低速側の電動モータの回転数に合わせる、減速制御を行うことができる電動車両において、発進時に所望の速度に迅速に到達させることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、左右の駆動輪を各々駆動する左右の電動モータ及び左右の駆動輪の速度を各々調整する左右のブレーキを備え、運転者が操作した左右のブレーキのブレーキ率が同一若しくはほぼ同一であるときに、左右の電動モータの回転数を読込み、小さな回転数に大きな回転数を合せるべく、高速側の電動モータを減速制御する制御部を備えた電動車両において、
前記制御部は、前記高速側の電動モータの回転数が、予め定めたモータ回転数しきい値以上であるときに、前記減速制御を実施し、
前記高速側の電動モータの回転数が、予め定めたモータ回転数しきい値未満であるときには、前記高速側の電動モータが正常であるか否かを調べ、正常であるときには前記減速制御は実施せず、否であるときに前記減速制御を実施することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、減速制御は、高速側の電動モータの回転数が、予め定めたモータ回転数しきい値以上であるときに、実施する。すなわち、発進直後からモータ回転数しきい値に到達までの極低速域では、減速制御を行わない。
少しの旋回が発生する可能性はあるが、電動モータを迅速に所定の回転数に高めることができる。
なお、発進直後からモータ回転数しきい値に到達までの時間は短く且つ全体的に極低速であるため、旋回が発生したとしてもその量は軽微であって、後の通常走行で簡単に修正できるため、実害はない。
さらに、請求項に係る発明では、高速側の電動モータの回転数がモータ回転数しきい値未満であっても、高速側の電動モータに異常があるときには、減速制御を実施することにした。
単に走行制御を行った場合、電動モータが故障で急停止すると、機体が急旋回する虞がある。そこで、本発明では、高速側の電動モータの回転数がモータ回転数しきい値未満であっても、高速側の電動モータが正常であるか否かを調べ、否であるときには、減速制御を実施することにした。
この結果、電動モータに故障が発生しても、機体を速やかに減速し、停止させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向に従う。また、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る除雪機の左側面図、図2は本発明に係る除雪機の平面図である。
電動車両としての除雪機10は、左右の走行装置20L,20Rを備えた走行フレーム31に、伝動ケース32を上下スイング可能に取付け、伝動ケース32の左右両側部に左右の電動モータ33L,33Rを取付け、伝動ケース32の上部にエンジン34(内燃機関34)を取付けるとともに、伝動ケース32の前部に除雪作業部40を取付け、さらに、伝動ケース32の上部から後上方へ左右の操作ハンドル51L,51Rを延ばし、これら左右の操作ハンドル51L,51R間に操作盤53を備え、作業者が操作盤53の後から連れ歩く、自力走行式の歩行型作業機である。
走行フレーム31と伝動ケース32の組合せ構造体は機体11をなす。左右の操作ハンドル51L,51Rは、先端に手で握るグリップ52L,52Rを備える。以下、要部を詳細に説明する。
本発明は、エンジン34で除雪作業部40を駆動し、電動モータ33L,33Rで走行装置20L,20Rを駆動する駆動方式を採用したことを特徴とする。細かな走行速度の制御、旋回制御及び前後進切替制御は電動モータが適当であり、一方、急激な負荷変動を受ける作業部系はパワーのある内燃機関が適当であるとの考えに基づいて、そのようにした。
左右の電動モータ33L,33Rは、動力を左右の走行用伝動機構35L,35R(図1参照)を介して左右の走行装置20L,20Rに伝達して、駆動する走行用駆動源である。
左の走行装置20Lは、前部の駆動輪21Lと後部の遊動輪22Lとにクローラベルト23Lを巻き掛け、駆動輪21Lを左の電動モータ21Lで正逆転させるクローラである。右の走行装置20Rは、前部の駆動輪21Rと後部の遊動輪22Rとにクローラベルト23Rを巻き掛け、駆動輪21Rを右の電動モータ21Rで正逆転させるクローラである。
走行フレーム31は、左右の駆動輪用車軸24L,24Rを回転可能に支承するとともに、後部で遊動輪用車軸25を支承するフレームである。左右の駆動輪用車軸24L,24Rは、左右の駆動輪21L,21Rを固定した回転軸である。遊動輪用車軸25は、左右の遊動輪22L,22Rを回転可能に取付けた固定軸である。
エンジン34は、クランク軸34aを下方へ延ばしたバーチカルエンジンであって、動力を伝動ケース32に収納された作業用伝動機構を介して除雪作業部40に伝達して、駆動する作業用駆動源である。
除雪作業部40は、前部のオーガ41、後部のブロア42、上部のシュータ43、オーガ41を囲うオーガハウジング44、及びブロア42を囲うブロアハウジング45からなる。オーガ41は、地面に積もった雪を中央に集める作用をなす。この雪を受け取ったブロア42は、シュータ43を介して雪を除雪機10の周囲の所望の位置へ投射する作用をなす。
スイング駆動機構46により、伝動ケース32並びに除雪作業部40を上下にスイングさせることで、オーガハウジング44の姿勢を調節できる。
図2に示すように、機体11は前部に発電機54及びバッテリ55を備える。
以上の説明から明らかなように、作業機としての除雪機10は、機体11に除雪作業部等の作業装置40、この作業装置40を駆動する内燃機関34、クローラや車輪等の走行装置20L,20R、この走行装置20L,20Rを駆動する電動モータ33L,33R、内燃機関34に駆動されてバッテリ55や電動モータ33L,33Rに電力を供給する発電機54、電動モータ33L,33Rを制御する制御部56を備える。制御部56は、例えば操作盤53の下方に配置又は操作盤53に内蔵する。
図中、61はエンジン34周りを覆うカバー、62はランプ、63はエアクリーナ、64はキャブレータ、65はエンジン排気用マフラ、66は燃料タンクである。
図3は図1の3矢視図である。操作盤53は、背面53a(この図の手前側であり、作業者側の面)に、メインスイッチ71、エンジン用チョーク72、クラッチ操作スイッチ73などを備え、操作盤53の上面53bに右側から左側へ、投雪方向調節レバー74、走行装置に係る方向速度制御部材としての方向速度レバー75、エンジン用スロットルレバー76をこの順に備え、さらに、操作盤53の左にグリップ52Lを配置し、操作盤53の右にグリップ52Rを配置したものである。
左の操作ハンドル51Lは、グリップ52Lの近傍に走行準備レバー77を備える。右の操作ハンドル51Rは、グリップ52Rの近傍にオーガハウジング姿勢調節レバー78を備える。
図1及び図3を参照しつつ説明すると、メインスイッチ71は、キー挿入孔にメインキー(図示せず)を差込んで回すことでエンジン34を始動することのできる周知のイグニッションスイッチであり、例えば、キー挿入孔を中心として「オフ位置OFF」、「オン位置ON」及び「スタート位置ST」を、時計回りにこの順に配列したものである。
メインキーをオフ位置OFFに合せたときには、エンジン34を停止させるとともに、全ての電気系統を遮断させることができる。メインキーをオフ位置OFFからオン位置ONに切換えたときには、エンジン34を停止状態で維持させることができる。メインキーをスタート位置STに合せたときには、エンジン34を始動させることができる。メインキーをスタート位置STからオン位置ONに切換えたときには、始動したエンジン34をそのまま本運転に移行することができる。
エンジン用チョーク72は、引くことで混合気の濃度を高める操作部材である。
クラッチ操作スイッチ73は、オーガ41並びにブロア42をオン・オフ操作する押し釦スイッチ、すなわち、除雪作業部40(作業部)のオン・オフ操作をする作業切換えスイッチである。以下、クラッチ操作スイッチ73のことを適宜「オーガスイッチ73」と言い換えることにする。
投雪方向調節レバー74は、シュータ43の方向を変更するときに操作するレバーである。方向速度レバー75は、電動モータ33L,33Rの走行速度を操作するとともに、電動モータ33L,33Rを正逆転させることで前後進切換えをする前後進速度調節レバーである。エンジン用スロットルレバー76は、スロットルバルブ(図4の符号94参照)の開度を操作することでエンジン34の回転数を制御するレバーである。
走行準備レバー77は、スイッチ手段(図4の符号77a参照)に作用する走行準備部材であり、リターンスプリングの引き作用により、図に示すフリー状態になればスイッチ手段はオフになる。作業者の左手で走行準備レバー77を握ってグリップ52L側に下げれば、スイッチ手段はオンとなる。このように、走行準備レバー77が握られているか否かはスイッチ手段で検出することができる。
オーガハウジング姿勢調節レバー78は、スイング駆動機構46を操作してオーガハウジング44の姿勢を変更するときに操作するレバーである。
さらに操作盤53は、左右の操作ハンドル51L,51R間に且つこれら左右の操作ハンドル51L,51Rを握った手で操作可能な範囲に、左右の旋回操作スイッチ81L,81Rを設けたことを特徴とする。
左旋回操作スイッチ81Lは押し釦スイッチからなり、除雪機10の後方(この図の手前側であり、作業者側)を向く押ボタン式左ブレーキボタン82Lを備える。このような左旋回操作スイッチ81Lは、左ブレーキボタン82Lを押し操作している間だけスイッチオンとなってスイッチ信号を発する、接点自動復帰式スイッチである。
右旋回操作スイッチ81Rは押し釦スイッチからなり、除雪機10の後方(この図の手前側であり、作業者側)を向く右ブレーキボタン82Rを備える。このような右旋回操作スイッチ81Rは、右ブレーキボタン82Rを押し操作している間だけスイッチオンとなってスイッチ信号を発する、接点自動復帰式スイッチである。
より具体的には、操作盤53の背面53aのうち、左にグリップ52Lの近傍で車幅中心CL寄りの位置に左旋回操作スイッチ81L及びそれの左ブレーキボタン82Lを配置した。また、操作盤53の背面53aのうち、右にグリップ52Rの近傍で車幅中心CL寄りの位置に右旋回操作スイッチ81R及びそれの右ブレーキボタン82Rを配置した。
作業者が両手で左右の操作ハンドル51L,51Rを握ったときに、各手の親指は左右の操作ハンドル間、すなわち、操作ハンドル51L,51Rの内側(車幅中央側)を向くことになる。
作業者は、左右の操作ハンドル51L,51Rを両手で握って除雪機10を操縦しつつ、操作ハンドル51L,51Rを握ったまま、左手の親指を前に延ばして左旋回操作スイッチ81Lの左ブレーキボタン82Lを押している間だけ、除雪機10を左旋回させることができる。
一方、右手の親指を前に延ばして右旋回操作スイッチ81Rの右ブレーキボタン82Rを押している間だけ、除雪機10を右旋回させることができる。
このように、左右の操作ハンドル51L,51Rから手を放すことなく、小さい操作力で極めて容易に旋回操作をすることができる。
操作盤53のうち、左右の操作ハンドル51L,51R間に且つこれら左右の操作ハンドル51L,51Rを握った手で操作可能な範囲に、旋回機構としての回生ブレーキ回路(図4の符号38L,38RR参照)を操作する左・右旋回操作スイッチ81L,81Rを設けたので、作業者は、左右の操作ハンドル51L,51Rを両手で握って除雪機10(図1参照)を操縦しつつ、操作ハンドル51L,51Rを握ったままの親指で、左・右旋回操作スイッチ81L,81Rをも操作することができる。
従って、除雪機10を左旋回操作又は右旋回操作する度に、操作ハンドル51L,51Rを握り替えたり、操作ハンドル51L,51Rから手HL,HRを放す必要がない。このため、除雪機10の操縦性が高まる。
さらにまた、操作盤53は背面53aに、報知器としての報知表示器84や報音器85を設けたことを特徴とする。報知表示器84は、制御部56の指令により表示する部材であり、例えば液晶表示器等の表示パネルや、表示灯からなる。報音器85は、制御部56の指令により音を発する部材であり、例えば報知音を発するブザーや、音声を発する音声発生器からなる。
図4は本発明に係る除雪機の制御系統図であり、制御部56内の機器及び情報伝達経路を示す。想像線枠で囲ったエンジン34、電磁クラッチ91、オーガ41及びブロア42が作業部系92であり、その他は走行系となる。なお、制御部56内に破線で指令の流れを便宜上示したが、これはあくまでも参考的記載に過ぎない。
先ず、除雪作業部40の系統の作動を説明する。
メインスイッチ71にキーを差込み、回してスタート位置にすることにより、セルモータ(スタータ)93の回転によりエンジン34を始動させる。
エンジン用スロットルレバー76は、図示せぬスロットルワイヤでスロットルバルブ94に繋がっているので、エンジン用スロットルレバー76を操作することでスロットルバルブ94の開度を制御することができる。これにより、エンジン34の回転数を制御することができる。
さらにスロットルバルブ94については、制御部56の制御信号に応じて作動するバルブ駆動部94Aにより、バルブ開度が自動制御される構成にしたものである。なお、スロットルバルブ94に対しては、バルブ駆動部94Aでの開度制御の方が、エンジン用スロットルレバー76での開度制御よりも優先する。
エンジン34の出力の一部で発電機54を回し、得た電力をバッテリ55に供給するとともに、左右の電動モータ33L,33Rに供給する。エンジン34の出力の残部は、電磁クラッチ91を介して作業装置40としてのオーガ41及びブロア42の回転に充てる。なお、発電機54やバッテリ55からは、ハーネス95を介して左右の電動モータ33L,33Rや他の電装品へ電力を供給することになる。
98L,98Rは左右の電動モータ33L,33Rの回転数(モータ速度、回転速度)を計測する回転センサである。99はエンジン34の回転数(モータ速度、回転速度)を計測する回転センサである。
走行準備レバー77を握るとともに、クラッチ操作スイッチ73を操作することにより、作業者の意志で電磁クラッチ91を接続し、エンジン34の動力でオーガ41及びブロア42を回転させることができる。
なお、走行準備レバー77をフリーにするか、クラッチ操作スイッチ73を操作するか、の何れかにより電磁クラッチ91を断状態にすることができる。
次に走行装置20L,20R(走行部20L,20R)の系統の作動を、図4に基づき説明する。
本発明の除雪機10は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブレーキとして、左右の電磁ブレーキ36L,36Rを備える。具体的には、左右の電動モータ33L,33Rの各モータ軸を左右の電磁ブレーキ36L,36Rによって制動するようにした。これらの電磁ブレーキ36L,36Rは、駐車中は制御部56の制御により、ブレーキ状態(オン状態)にある。そこで、次の手順で電磁ブレーキ36L,36Rを開放する。
メインスイッチ71がオン位置にあること、及び、走行準備レバー77が握られていることの2つの条件が満たされ、方向速度レバー75を前進又は後進に切換えると、電磁ブレーキ36L,36Rは開放(非ブレーキ、オフ)状態になる。
図5(a)〜(c)は本発明で採用した方向速度レバーの作用図である。
(a)において、方向速度レバー75は、前進、停止、後退を一本で賄い、且つ前進、後退ともに低速から高速に連続的に切換えることができる操作レバーである。この様な方向速度レバー75のポジションをアクセルポテンショメータ79でモニターする。
(b)はレバー75のポジションとアクセルポテンショメータ79の出力の関係を示すグラフであり、アクセルポテンショメータ79の出力範囲を0〜+5V(ボルト)としたときに、後退高速に0v、中立(停止)に+2.5V、前進高速に+5Vを割り当てたことを示す。
(c)は(b)を一般化するとともに本発明の制御のために加工したグラフであり、後退高速(横軸)に0v(縦軸)、停止(横軸)に中立電圧であるVn(縦軸)、前進高速(横軸)に最高電圧であるVmax(縦軸)を割り当てることは、前記(b)と同じである。
ところで、運転者が(a)のレバー75を前進高速附近にセットしたときには、運転者の意思で前進高速を行わせようとするものであるから、本発明で行おうとする制御の修正は適用しないことにする。(c)で縦軸でV4〜Vmax(陰を付した)領域は非制御領域とする。
運転者が(a)のレバー75を後退高速附近にセットしたときには、運転者の意思で後退高速を行わせようとするものであるから、本発明で行おうとする制御の修正は適用しないことにする。(c)で縦軸で0〜V1(陰を付した)領域は非制御領域とする。
また、運転者が(a)のレバー75を停止又は微低速にセットしたときには、運転者の意思で停止又は微低速を行わせようとするものであるから、本発明で行おうとする制御の修正は適用しないことにする。(c)で縦軸でV2〜V3(陰を付した)領域は非制御領域とする。
すなわち(c)において、縦軸でV1〜V2又はV3〜V4の領域で本発明の制御を実施することにする。
図6は本発明で用いるマップのイメージ図である。
(a)は「マップL」のイメージ図であり、横軸は左ブレーキボタンオン時間、縦軸は左ブレーキ率BKL%を示す。作業者が左のブレーキボタンを押した直後は、横軸目盛りは原点近傍にあるため、BKL%はほぼゼロになる。そして、左のブレーキボタンを押し続けると、その時間に比例(一次比例)して、BKL%が最大100%まで増加することを示す。このマップLを制御部に教え込むことで、制御部は左ブレーキボタンオン時間に応じた左ブレーキ率BKL%を発生し、決定することができる。
、(b)は左ブレーキのための「マップR」であり、マップの内容、使い方は同様であるから、説明を省略する。
なお、マップL、マップRは、理解を容易にするためにグラフ化したが、一次関数の形態で制御部に記憶させることは、差し支えない。
また、マップLとマップRとは便宜上2枚準備したが、1枚のマップ、若しくは関数式を左右で共用して、制御部の記憶エリアや演算エリアを節約することは好ましいことである。
さらに、本発明では一次関数を採用した。二次関数若しくは高次関数を用いると、制御部の記憶エリアや演算エリアの負担が増し、高ビット、高バイトの演算部を制御部内に準備する必要がある。この点、一次関数であれば、安価な演算部で済ませることができ、制御部のコンパクト化並びにコストダウンを図ることができる。
図7は本発明に係る電動車両の制御フロー図であり、ST××はステップ番号、fは前進、rは後退、Lは左,Rは右を示す添え字である。
ST01:アクセル開度(アクセルポテンショメータの出力電圧に相当)ACCVを読込む。
ST02:読込んだアクセル開度ACCVが、中立電圧Vn以上であるか否かを調べる。図5(c)に示す通り、中立電圧Vn以上であれば「前進」、否であれば「後退」とみなすことができる。YESのときはST03f,NOのときはST03rに進む。
ST03f:ST02でYESであれば、アクセル開度ACCVが電圧V3〜V4の範囲にあるか否かを調べる。図5(c)に示す通り、電圧V3〜V4の範囲が制御範囲、それ以外は非制御範囲となる。そこで、NOであれば、E(エンド)へ進む。
ST04f:アクセル開度ACCVが電圧V3〜V4の範囲にあれば、この範囲におけるACCVの割合(アクセル率ACC%)を演算する。演算式は、アクセル率ACC%=(ACCV−V3)/(V4−V3)となる。
ST03r:ST02でNOであれば、アクセル開度ACCVが電圧V1〜V2の範囲にあるか否かを調べる。図5(c)に示す通り、電圧V1〜V2の範囲が制御範囲、それ以外は非制御範囲となる。そこで、NOであれば、E(エンド)へ進む。
ST04r:アクセル開度ACCVが電圧V1〜V2の範囲にあれば、この範囲におけるACCVの割合(アクセル率ACC%)を演算する。演算式は、アクセル率ACC%=(ACCV−V1)/(V2−V1)となる。
ST05:ST04f又はST04rにより、アクセル率ACC%を決定する。
ST06L:左のブレーキボタンオン時間を読込む。
ST07L:図6(a)のマップLを参照する。
ST08L:左のブレーキボタンオン時間とマップLとにより、左ブレーキ率BKL%を決定する。
同様に、右のブレーキについても次のステップを実行する。
ST06R:右のブレーキボタンオン時間を読込む。
ST07R:図6(b)のマップLを参照する。
ST08R:右のブレーキボタンオン時間とマップRとにより、右ブレーキ率BKR%を決定する。
図8は図7に続く制御フロー図である。
ST09L:図5(c)に示したVmax、前記ST05で決定したACC%、ST08Lで演算したBKL%に基づいて、次の計算を実施する。TG1L=Vmax×ACC%×(1−BKL%)
左のブレーキ率BKLが大きいときは、左のモータに大きな電力を与えることは無駄であり、左のモータに供給する電力をセーブすることが望ましい。
左のブレーキ率BKLが大きいときは、BKL%は1.0に寄った大きな値となり、(1−BKL%)は0寄りの小さな値となる。この様な(1−BKL%)を(Vmax×ACC%)に乗じることにより、左のブレーキ率を考慮した修正アクセル開度を定めることができる。
上記した通りに左のモータを制御する電圧を、左のブレーキ率を加味して決定することは有益である。しかし、右のブレーキ率が大きければ、左のモータ制御電圧をもっと下げるはより望ましい。右のブレーキ率が小さければ、左のモータに与える影響は無視して差し支えない。
この様に左のモータを制御する電圧を、左のブレーキ率及び右のブレーキ率を加味して決定することはより望ましいことである。
そこで、ST09Lの最終項のBKL%を、(BKL%+p×BKR%×ACC%)に置き換えることを検討する。BKR%は右ブレーキ率である。
左のモータを検討するときに、右のブレーキの影響はアクセル開度ACC%が大きいほど顕著になると考えられる。そこで、右のブレーキ率BKR%にACC%を乗ずることにする。また、BKL%にBKR%を直接加えると、右のブレーキ率BKR%の影響が強くなり過ぎるので、0.3〜0.5程度の係数pを乗じることにする。
これで、ST09Lの最終項のBKL%を、(BKL%+p×BKR%×ACC%)に置き換えることは妥当であることが分かる。この(BKL%+p×BKR%×ACC%)を左修正ブレーキ率と呼ぶ。
ST10L:TG1Lの修正値であるTG2L(左モータ制御値)を次の式で計算する。TG2L=Vmax×ACC%×{1−(BKL%+p×BKR%×ACC%)}
ST11L:左モータ制御値TG2Lが決定したので、このTG2Lにより左のモータを運転する。
ST09R,ST10RはST09L,ST10LのLをRに、RをLに置き換えるのみであるから、説明を省略する。
ST11R:右モータ制御値TG2Rが決定したので、このTG2Rにより右のモータを運転する。
以上のフローに基づいて左右のモータを制御すれば、左右のモータに不必要な電力を供給する必要が無くなり、電動車両における電気エネルギーの節約が図れる。
図9は図8に続くフロー図である。
ST12:通常の運転中に直線制御の要求があるか否かを調べるために、先ずブレーキ差ΔBK(=|BKL%−BKR%|)を計算する。BKL%はST08Lで決定した左ブレーキ率、BKR%はST08Rで決定した右ブレーキ率である。
ST13:左右のブレーキ率が同じかほぼ同じであるかを調べるために、左右のブレーキ率がほぼ同じであるとみなすことができるブレーキ差しきい値Bstdを予め決めておく。そして、ST12で求めたブレーキ差ΔBKがブレーキ差しきい値Bstd未満であるか否かを調べる。NOなら、左右のブレーキ率に差があることになるので、フローから抜ける。
ST14:ST13でYESなら実質的に左右のブレーキ率が同じであるから、制御を進めるために左右の電動モータ回転数NL,NR(図4の回転センサ98L、98Rで検出)を読込む。
ST15:左右の電動モータ回転数NL,NRの平均Nmeanを計算する。
ST16:ST15で求めた平均Nmeanに対応する回転差しきい値Nstdを、図(a)のグラフから決定する。高回転ほど左右の回転差が顕著になる。低回転では回転差は小さい。そこで、判定に使用するしきい値(回転差しきい値Nstd)を回転数に応じて決定するようにした。
ST17:回転差ΔN(=|NL−NR|)を計算する。
ST18:ST17で求めた回転差ΔNが、回転差しきい値Nstd以上であるか否かを調べる。NOであれば、左右の電動モータに格別の回転差がない、すなわち放置しても不都合に旋回する心配はないから、フローから抜ける。ST13でブレーキ差を調べたが、ブレーキ率は電動モータの回転数に完全にリンクしている訳ではない。従って、ここで改めて左右の電動モータの回転差を調べることにした分けである。
図10は図9に続くフロー図である。
ST19:左右のモータに回転差があることが分かったので、左右何れが高速であるかを調べる。左の電動モータが高速であれば、ST20Lへ進み、右の電動モータが高速であれば、ST20Rへ進む。
ST20L:超低速に相当するモータ回転数しきい値Mstdを予め設定しておき、左のモータの回転数NLがモータ回転数しきい値Mstd以上であるか否かを調べる。
ST21L:高速側の左の電動モータの回転数が、モータ回転数しきい値Mstd以上であるため、左の電動モータを減速して、右の電動モータの回転数に合わせる。これで、直進性を維持することができる。
ST22L:ST20Lで左の電動モータの回転数NLがモータ回転数しきい値Mstd未満であるときには、原則として減速制御は行わない。しかし、電動モータに故障等の異常があるときには別である。故障で電動モータが急停止すれば、機体が急旋回するからである。そこで、ST22Lで電動モータが正常であるか否かを調べ、正常であればこのフローから抜けて、原則通りに「減速制御」を実施しないことにする。
しかし、電動モータに異常がある場合は別である。
図11は電動モータが正常であるか否かを調べるフロー図であり、前記ST22Lの詳細フロー図である。ST22Lの詳細であるため、ステップ番号はST22−×(×は番号)とする。
ST22−1:左PWM指令値が起動能力以下であるか否かを調べる。PWMはモータ回転数を制御する信号であり、仮に左のモータが故障でロック状態になった場合であっても、実回転数が目標回転数から大きく下回っている場合は、過大なPWM信号を発する可能性がある。左PWM指令値が起動能力を超えている場合は、異常であり、モータ異常と判定する。
ST22−2:同様に右PWM指令値が起動能力以下であるか否かを調べる。
ST22−3:左の電動モータにおける電流値が許容値以下であるか否かを調べる。仮にモータが故障すれば、過大な電流が流れる可能性があり、許容値を超える電流が作用している場合は、モータ異常と判定する。
ST22−4:同様に右の電動モータにおける電流値が許容値以下であるか否かを調べる。
ST22−5:左の電動モータが回っているか否かを調べる。回転指令が出ているにも拘わらず停止したままであれば、モータ異常と判定する。
ST22−6:同様に右の電動モータが回っているか否かを調べる。
ST22−1〜ST22−6の全てがYESであれば、電動モータは正常であるが、1つでも否であれば、モータ異常と見なす。
図10に戻って、モータが正常でない、すなわちモータに異常があるときにはST21Lを実行して、電動モータを速やかに減速し、機体を停止させて、故障状態を調べる。
ST20R〜ST22Rは、ST20L〜ST22LのLをRに替え、左を右に替えれば良く、説明は省略する。
次に、より好ましい実施例(別実施例)を説明する。
図12(a)、(b)は改善の要点を説明するために準備したグラフである。
(a)は、図6(a)をベースとしたグラフであり、上述の制御では原点を通りる直線Xを演算に用いた。
一方、制動に伴う減速現象を考えたときに、初めは穏やかに制動し、後に減速度を高めることが望ましく、二次曲線Yが好まれる。しかし、二次曲線Yの採用はコスト面などで採用が困難である。
(b)はBKL%を補正するためのグラフであり、縦軸は補正ブレーキ率BKL%*(前述及び後述の修正ブレーキ率とは異なる。)とした。補正前の直線Xは、傾きが+1のBKL%*=BKL%で表すことができる。一方、曲線Yは直線Xより下へ凸な曲線となる。そこで、+1よりも小さな正の傾きの直線Zを引けば、この直線Zは、BKL%が小さな領域では曲線Yに良く近似させることができる。すなわち、直線Zを用いることで、制動の初期は穏やかに制動させることができる。
直線Zの傾きについて考察する。アクセル率ACC%が大きければ、車速は大きくなるため制動ショックは顕著となる。この制動ショックを緩和するには曲線Yをより下へ凸にする必要がある。逆に、アクセル率ACC%が小さく、車速が小さければ制動ショックは小さくなり、この制動ショックを緩和する必要性が薄れるため、曲線Yを直線Xに近づけることができる。
以上のことから、直線Zは、BKL%*=(1−q×ACC%)BKL%、qは係数、で表すことが適当であると言える。ACC%が大きければ、傾きが1より十分に小さくなって直線Zが寝る。また、ACC%が小さければ、傾きが1に近づき直線Zが立つからである。
このBKL%*=(1−q×ACC%)BKL%を採用した制御フローを以下に説明する。
図13は図8の変更制御フロー図である。なお、図8のステップ番号に20を加えた(例、ST09L→ST29L)。
ST29L:図5(c)に示したVmax、前記ST05で決定したACC%、ST08Lで演算したBKL%に基づいて、次の計算を実施する。TG1L=Vmax×ACC%×(1−BKL%)
左のブレーキ率BKLが大きいときは、左のモータに大きな電力を与えることは無駄であり、左のモータに供給する電力をセーブすることが望ましい。
左のブレーキ率BKLが大きいときは、BKL%は1.0に寄った大きな値となり、(1−BKL%)は0寄りの小さな値となる。この様な(1−BKL%)を(Vmax×ACC%)に乗じることにより、左のブレーキ率を考慮した修正アクセル開度を定めることができる。
上記した通りに左のモータを制御する電圧を、左のブレーキ率を加味して決定することは有益である。しかし、右のブレーキ率が大きければ、左のモータ制御電圧をもっと下げるはより望ましい。右のブレーキ率が小さければ、左のモータに与える影響は無視して差し支えない。
この様に左のモータを制御する電圧を、左のブレーキ率及び右のブレーキ率を加味して決定することはより望ましいことである。
そこで、ST29Lの最終項のBKL%を、(BKL%+p×BKR%×ACC%−q×BKL%×ACC%)に置き換えることを検討する。BKR%は右ブレーキ率である。
左のモータを検討するときに、右のブレーキの影響はアクセル開度ACC%が大きいほど顕著になると考えられる。そこで、右のブレーキ率BKR%にACC%を乗ずることにする。また、BKL%にBKR%を直接加えると、右のブレーキ率BKR%の影響が強くなり過ぎるので、0.3〜0.5程度の係数pを乗じることにする。
さらに、図12(b)で説明した通りに、補正BKL%*として直線Zを採用するために、−q×BKL%×ACC%を加える。
これで、ST29Lの最終項のBKL%を、(BKL%+p×BKR%×ACC%−q×BKL%×ACC%)に置き換えることは妥当であることが分かる。この(BKL%+p×BKR%×ACC%−q×BKL%×ACC%)を左修正ブレーキ率と呼ぶ。
ST30L:TG1Lの修正値であるTG2L(左モータ制御値)を次の式で計算する。TG2L=Vmax×ACC%×{1−(BKL%+p×BKR%×ACC%−q×BKL%×ACC%)}
ST31L:左モータ制御値TG2Lが決定したので、このTG2Lにより左のモータを運転する。
そして、図9のST12に続く。
ST29R,ST30RはST29L,ST130LのLをRに、RをLに置き換えるのみであるから、説明を省略する。
ST31R:右モータ制御値TG2Rが決定したので、このTG2Rにより右のモータを運転する。
そして、図9のST12に続く。
以上のフローに基づいて左右のモータを制御すれば、左右のモータに不必要な電力を供給する必要が無くなり、電動車両における電気エネルギーの節約が図れることに加えて、制動初期における制動ショックを大幅に緩和することができる。
尚、実施の形態では電動除雪機を例に説明したが、本発明に係る電動車両は、草刈機、耕運機、運搬車などの作業車両であってもよいく、格別に種類を限定するものではない。
本発明の走行制御方法は、電動除雪機の走行制御に好適である。
本発明に係る除雪機(作業機)の左側面図である。 本発明に係る除雪機の平面図である。 図1の3矢視図である。 本発明に係る除雪機の制御系統図である。 本発明で採用した方向速度レバーの作用図である。 本発明で用いるマップのイメージ図である。 本発明に係る電動車両の制御フロー図である。 図7に続く制御フロー図である。 図8に続くフロー図である。 図9に続くフロー図である。 電動モータが正常であるか否かを調べるフロー図である。 改善の要点を説明するために準備したグラフである。 図8の変更制御フロー図である。
符号の説明
10…電動車両としての除雪機、21L…左の駆動輪、21R…右の駆動輪、33L…左の電動モータ、33R…右の電動モータ、36L…左のブレーキ、36R…右のブレーキ、56…制御部、75…アクセルレバーとしての方向速度レバー、82L…左ブレーキボタン、82R…右ブレーキボタン。

Claims (1)

  1. 左右の駆動輪を各々駆動する左右の電動モータ及び左右の駆動輪の速度を各々調整する左右のブレーキを備え、運転者が操作した左右のブレーキのブレーキ率が同一若しくはほぼ同一であるときに、左右の電動モータの回転数を読込み、小さな回転数に大きな回転数を合せるべく、高速側の電動モータを減速制御する制御部を備えた電動車両において、
    前記制御部は、前記高速側の電動モータの回転数が、予め定めたモータ回転数しきい値以上であるときに、前記減速制御を実施し、
    前記高速側の電動モータの回転数が、予め定めたモータ回転数しきい値未満であるときには、前記高速側の電動モータが正常であるか否かを調べ、正常であるときには前記減速制御は実施せず、否であるときに前記減速制御を実施することを特徴とする電動車両の走行制御方法。
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