JP4258941B2 - レーダ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モノパルス方式での方位検出を行うレーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、衝突防止や追従走行等の制御に用いるために、車両前方に位置する目標物体(障害物や先行車両)を検出する車載用のレーダ装置が知られている。
このような用途に用いられる車載用のレーダ装置では、目標物体との距離や相対速度に加えて、自車両と目標物体との正確な位置関係を特定するための方位データを獲得できることが重要となる。
【0003】
そのために、例えば、図11(a)に示すように、指向する方向が互いに異なった複数の受信ビームにて目標物体に反射したレーダ波(反射波)の受信レベルをそれぞれ検出し、その検出結果として得られる図11(b)に示すような反射波の受信レベル分布から、最も受信レベル高い信号が得られた受信ビームが指向する方向を目標物体の方位であるとして特定するビームスキャニング方式や、図12(a)に示すように、わずかに位置のずれた(図ではDだけ離れた)一対のアンテナa,bで反射波を同時受信し、反射波の到来方向がアンテナの正面方向に対して角度θだけ傾いている場合、両アンテナa,bでの同一反射波の受信経路がd(=D・sinθ)だけ異なることによって生じる両受信信号間の位相差、又は両アンテナa,bのビーム指向性が異なることによって生じる両受信信号の振幅差(図13参照)から目標物体の方位を特定するモノパルス方式等が用いられている。
【0004】
なお、モノパルス方式では、2つのアンテナの受信ビームが重なり合う領域(以下、モノパルス領域という)でしか精度のよい方位検出ができないため、例えば、図12(b)に示すように、隣接する各一対の受信アンテナによりモノパルス領域が形成されるよう配置された3個以上の受信アンテナを備え、各モノパルス領域のそれぞれにて方位検出を行うことにより、検出領域を拡大することも行われている(特開平9−152478号公報,特開昭62−259077号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スキャニング方式では、方位検出精度を向上させるには、走査するビームを細く形成する必要があり、そのためにはアンテナサイズ(開口面)を大きくしなければならないが、車載用のレーダ装置として使用する場合には、搭載可能なアンテナサイズが限られるため、必要な検出精度が得られない場合があるという問題があった。
【0006】
一方、モノパルス方式では、前方で2台の車両が併走している場合など、同距離に複数の目標車両が存在するマルチターゲット状態において、方位の誤検出が発生するという問題があった。
即ち、2台の車両が同速度で併走している場合、両車両からの反射波はほぼ同一周波数となり、これら両信号の合成波を受信することになる。しかも、車載用レーダ装置では、通常、ミリ波帯のレーダ波が使用されていることから、反射波の波長は数[mm]程度となるため、各反射波の位相は、自車からの相対距離がミリ単位で変化しただけでも大きく変化してしまう。
【0007】
そして、2台の目標車両が併走していても、図14(a)に示すように、モノパルス領域に一方の目標車両(グラフ中▲1▼の位置)しか存在しない場合には、領域内の目標車両からの反射波(点線のベクトル▲1▼)と、領域外の目標車両(グラフ中▲2▼の位置)からの反射波(点線のベクトル▲2▼)とでは受信レベルが大きく異なるため、これらの合成波(実線のベクトルに)は、領域内の目標車両からの反射波に近いものとなり、ほぼ正確な方位情報を得ることができる。ところが、図14(b)に示すように、同一モノパルス領域に目標車両(グラフ中▲1▼▲2▼の位置)が2台とも存在する場合、両車両からの反射波(点線のベクトル▲1▼▲2▼)は、受信レベルがほぼ同程度となるため、これらの合成波(実線のベクトル)により、いずれの目標車両とも全く異なった方向が検出され、しかも1台しか認識されない。
【0008】
つまり、同一モノパルス領域に存在する一対の目標車両からの反射波は、ベクトル的に合成されることにより、合成波の位相,及び振幅は、いずれの反射波ともかけ離れたものとなってしまう場合があり、その結果、これらの位相,振幅を用いるモノパルス方式の方位検出を実行することができなくなってしまうのである。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するために、モノパルス方式により方位検出を行うレーダ装置において、併走車両の方位を誤検出してしまうことを確実に防止することを第1の目的とし、更には、両車両の方位を個別に検出可能とすることを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた発明である請求項1記載のレーダ装置では、信号検出手段が、複数の受信ビームを、該受信ビーム同士が互いに重なり合ってなるモノパルス領域が多数形成され、且つ、隣接する前記モノパルス領域が互いに重なり合った重複領域を有するよう生成し、該モノパルス領域毎に、目標物体に反射したレーダ波を受信してなる各一対の受信信号を検出し、方位算出手段が、信号検出手段にてモノパルス領域毎に検出される一対の受信信号の振幅差或いは位相差から、モノパルス領域毎に、そのモノパルス領域内に存在する目標物体の方位を表す方位データを求める。
【0011】
そして、第1判定手段が、方位算出手段にてモノパルス領域毎に算出される方位データのうち、その時系列的なばらつきが予め決められた許容範囲内となるモノパルス領域についての方位データを有効であると判定する。
つまり、併走する目標車両(以下、併走車両という)からの反射波の合成波を受信しているモノパルス領域では、上述したように、合成波の位相や振幅は、個々の反射波のものとは異なったものとなり、しかも、自車両と併走車両との相対距離のわずかな変化に応じて大きく変化する。このため、この合成波に基づいて繰り返し求められる方位データは毎回大きく変動することになる。
【0012】
従って、本発明のレーダ装置のように、モノパルス領域毎に方位データを時系列的に監視し、そのばらつきが許容範囲内にないモノパルス領域の方位データについては、これを併走車両からの合成波であると判定して除去すれば、方位の誤検出を確実に防止でき、ひいては、誤った方位データに基づいて各種制御が実行されてしまうことが防止されるため、方位データを用いた各種制御の信頼性や安全性を向上させることができる。
【0013】
なお、信号検出手段は、請求項2記載のように、モノパルス領域のうち、同一距離にあり且つ予め想定した車両間隔だけ離れて併走する一対の目標物体についての受信レベル差が予め設定されたしきい値レベル以上となる領域を併走識別可能領域とし、この併走識別可能領域が、隙間なく配置されるようにモノパルス領域が重なるのが良い。
【0014】
この場合、一対の目標物体について、大きい方の受信レベルから見て、小さい方の受信レベルが誤差程度の大きさとなるようなしきい値レベルにより併走識別可能領域を設定すれば、どの目標物体についても、他の目標物体より十分に大きな受信レベルで検出されるモノパルス領域が必ず存在することになるため、全ての目標物体についての方位検出を精度よく行うことができる。
【0015】
なお、信号検出手段は、例えば、請求項3記載のように、受信ビームが互いに異なる方向を指向し、隣接するもの同士でモノパルス領域を形成するよう配置された3個以上の受信アンテナにより構成することができる。
この場合、受信アンテナがn個あれば、(n−1)個のモノパルス領域が形成されることになり、受信アンテナの数を増やすことで、モノパルス方式による高精度な方位検出が可能な領域を、任意に拡大することができる。
【0016】
また、信号検出手段は、請求項4記載のように、モノパルス領域を形成するよう配置された一対の受信アンテナと、該一対の受信アンテナを回動制御して、モノパルス領域の形成方向を変化させる走査手段とにより構成してもよい。この場合、受信アンテナの数を減らすことができる。
【0017】
更に、信号検出手段は、請求項5記載のように、一列に配置され同一方向を指向する複数の受信アンテナと、該受信アンテナからの受信信号を重み付け加算することによりビーム形成を行う信号処理手段とにより構成してもよい。
この場合、信号処理手段は、受信信号の位相を変化させることにより受信信号の重み付けを行う移相器と、位相器の出力を加算する信号加算器とにより構成するいわゆるフェーズドアレイ方式のアンテナとして構成してもよいし、請求項6記載のように、受信アンテナからの受信信号をサンプリングしてアナログ−デジタル変換するAD変換器と、AD変換器により同時にサンプリングされたデジタルデータに対して、受信アンテナの配列方向に沿った空間軸方向の複素フーリエ変換を実行する演算手段とにより構成し、デジタル信号処理にてビーム形成を行ういわゆるデジタルビームフォーミング(DBF)を行うようにしてもよい。
【0018】
そして、請求項7記載のレーダ装置では、演算手段は、空間軸方向についての複素フーリエ変換を、同時に処理すべき信号数が受信信号の数より増加するように、値が零に設定された複数のダミー信号を付加して行う。なお、これは、零付加(zero-padding)といわれる周知の手法であり、例えば(「不規則振動とスペクトル解析」オーム社,第11章)等に記載されている。
【0019】
即ち、空間軸方向の複素フーリエ変換によりビーム形成を行った場合、アンテナ(受信手段)の数と同数のビームが得られるが、零付加を行うことは、ダミー信号の数だけアンテナを増加させたことに相当するため、受信手段を増加させることなく、ビーム間隔を狭くして、決められた検出範囲内のビーム数を増加させることができ、その結果、方位検出の精度を向上させることができる。換言すれば、必要なビーム数やビームの配置間隔を実現するための受信アンテナの数を、最小限に抑えることができる。
【0020】
ところで、信号検出手段が、隣接するモノパルス領域が互いに重なり合った重複領域が形成されるように受信ビームを生成する場合、マルチターゲット状態にあっても、同一目標物体についての有効な方位データを、それぞれ複数のモノパルス領域にて検出できるように構成することが可能である。
【0021】
例えば、図15(a)に示すように、各モノパルス領域M1〜M9を、隣接するもの同士で、その3/4部分が互いに重なり合うように配置し、二つのターゲットT1,T2を検出する場合を考える。この場合、モノパルス領域M2〜M4では、ターゲットT1のみが検出され、モノパルス領域M5,M6では、両ターゲットT1,T2からの反射波の受信レベルがほぼ同程度で合成されるため不安定な方位検出となり、モノパルス領域M7,M8ではターゲットT2のみが検出され、モノパルス領域M1,M9ではいずれのターゲットT1,T2も検出されない。つまり、いずれのターゲットT1,T2に対しても、2個以上のモノパルス領域にて、安定した方位データが得られることになる。
【0022】
また、図15(b)に示すように、各モノパルス領域M1〜M7を、隣接するもの同士で、その1/2部分が互いに重なり合うように配置し、しかも、検出すべきターゲットT1,T2の幅が、各モノパルス領域M1〜M7の幅の1/2より大きくなるよう設定した場合を考える。この場合、モノパルス領域M2,M3では、ターゲットT1のみが検出され、モノパルス領域M4では両ターゲットT1,T2からの反射波の受信レベルがほぼ同程度で合成されるため不安定な方位検出となり、モノパルス領域M5,M6ではターゲットT2のみが検出され、モノパルス領域M1,M7ではいずれのターゲットT1,T2も検出されない。つまり、いずれのターゲットT1,T2に対しても、2個以上のモノパルス領域にて、安定した方位データが得られることになる。
【0023】
従って、このように、信号検出手段が構成されている場合には、請求項8記載のように、方位算出手段にてモノパルス領域毎に求められる方位データが予め決められた許容範囲内で近接する場合に、グループ化手段が、この近接した方位データをグループ化し、第2判定手段が、このグループ化手段にてグループ化された方位データ群を有効であると判定するように構成してもよい。
【0024】
この場合、方位データを時系列的に監視することなく、方位データの有効性を瞬時に判定することができる。
また、請求項9記載のように、第3判定手段が、グループ化手段にてグループ化された方位データ群のうち、時系列的なばらつきが予め決められた許容範囲内となるグループの方位データ群を有効であると判定するように構成してもよい。
【0025】
この場合、瞬時的にも時系列的にもデータの有効性が判定されることになるため、当該レーダ装置にて検出される方位データの信頼性を、より一層向上させることができる。
なお、グループ化された方位データ群の取り扱いは、方位データ群の平均値を目標物体の方位データとしてもよいし、方位データ群にて示される範囲の大きさの目標物体が存在するものとして、取り扱ってもよい。
【0026】
また、請求項2ないし請求項7いずれかに記載の事項は、請求項1の場合と同様に、請求項8及び請求項9に対して適用してもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
[第1実施例]
図1は、第1実施例の車載用レーダ装置の全体構成を表すブロック図である。
【0028】
図1に示すように、本実施例のレーダ装置2は、送信アンテナASを介してミリ波帯のレーダ波を送信する送信器4と、送信器4から送信され先行車両や路側物等といった目標物体に反射したレーダ波(以下、反射波という)を、一列に配置された8個の受信アンテナAR1〜AR8にて受信し、隣接するいずれか一対の受信アンテナからの受信信号に基づいて一対のビート信号B1,B2を生成する受信器6と、受信器6にて生成されたビート信号B1,B2をそれぞれサンプリングしてデジタルデータ(サンプリング値)D1,D2に変換する一対のAD変換器AD1,AD2からなるAD変換部8と、AD変換部8を介して取り込んだビート信号のサンプリング値D1,D2に基づいて各種信号処理を行うマイクロコンピュータ10とを備えている。
【0029】
なお、各受信アンテナAR1〜AR8の受信ビームは、隣接するもの同士ARi,ARi+1 (i=1,2,…,7)で互いに重なり合ってモノパルス領域Mi(図示せず)を形成している。しかも、図2(a)に示すように、モノパルス領域の中で、4[deg]だけ離れた任意の2地点間のレベル差が、必ず15[dB]以上となる領域を、特に併走識別可能領域(ここでは、モノパルス領域の中心から左右いずれかの方向に2.5[deg]の範囲)とし、この併走識別可能領域が、隙間なく配置されるよう、即ち各モノパルス領域M1〜M7の形成間隔が2.5[deg]以下となるように、各受信アンテナは配置されている。また、送信アンテナASのビーム幅は、このように設定された全モノパルス領域M1〜M7をカバーするように設定されている。
【0030】
また、各受信ビームは、最大検出距離を50[m],車線幅を3.5[m]として、この最大検出距離の位置にて車線幅(角度にして4[deg]に相当)だけ離れて併走する車両を、車両幅のほぼ半分に相当する0.5[m](角度にして0.5[deg]に相当)の誤差で検出できるように、モノパルス領域に属する任意の地点と、該地点から4[deg]離れたモノパルス領域外の地点とのレベル差が、15dB以上となるような特性に設定されている。
【0031】
即ち、モノパルス領域Mi内の目標車両(以下、領域内車両1という)からの反射波を、このモノパルス領域を形成する一対の受信アンテナにて受信した受信信号の受信レベルをV1a,V1bとし、モノパルス領域外の目標車両(以下、領域外車両2という)からの反射波を、同じ一対の受信アンテナにて受信した受信信号の受信レベルをV2a,V2bとして、各受信アンテナが出力する合成波の受信レベルVa,Vbをベクトルで表すと、図2(b)に示すようなものとなる。
【0032】
なお、ここでは、領域内車両▲1▼の受信レベルV1a,V1bに対して、合成波の受信レベルVa,Vbの誤差が最も大きくなる場合、即ち、合成波を形成する両受信信号の位相が直交している場合を示している。また、以下では、|V1a|=|V1b|=|V1|,|V2a|=|V2b|=|V2|であるとする。
【0033】
図2(b)から明らかなように、領域内車両1からの反射波に対して、領域外車両2からの反射波が合成された合成波の位相は、各受信アンテナでそれぞれ最大でtan-1(|V2|/|V1|)ずつずれるため、両受信信号の位相差のずれΔθyは(1)式にて表される。
【0034】
Δθy=2×tan-1(|V2|/|V1|) (1)
ところで、例えば位相差モノパルスにて方位検出を行う場合には、位相差θyに対して方位角度θxが一意に決まり、かつ、方位算出誤差が小さくなるように、位相差θyと方位角度θxとの変換率を決定する。例えば、モノパルス領域が5[deg]程度の場合には、(2)式に示すように、変換率が40程度となるように、受信アンテナの配置間隔等を設定すればよい。但しθcは定数である。
【0035】
θy=40×θx+θc (2)
そして、(2)式に基づいて位相差のずれΔθyに対する方位誤差Δθxを求めると(3)式が得られ、この(3)式に(1)式を代入して整理すると(4)式が得られる。
【0036】
Δθy=40×Δθx (3)
|V2|/|V1|=tan(20・Δθx) (4)
(4)式から明らかなように、方位誤差Δθx=0.5[deg]以下となるようにするには、領域内車両▲1▼からの反射波の受信レベルV1に対する領域外車両▲2▼からの反射波の受信レベルV2を、15dB以上小さくする必要があるのである。
【0037】
次に、送信器4は、時間に対して周波数が直線的に漸増,漸減を繰り返すよう変調されたミリ波帯の高周波信号を生成する高周波発振器12と、高周波発振器12の出力を送信信号Ssとローカル信号Lとに電力分配する分配器14とを備えており、送信信号Ssを送信アンテナASへ供給し、ローカル信号Lを受信器6へ供給するように構成されている。
【0038】
一方、受信器6は、選択信号S1に従って半数の受信アンテナAR1,3,5,7のいずれかを選択し、該選択された受信アンテナの受信信号Sr1を出力するセレクタSEL1と、選択信号S2に従って残り半数の受信アンテナAR2,4,6,8のいずれかを選択し、該選択された受信アンテナの受信信号Sr2を出力するセレクタSEL2とを備えている。更に受信器6は、各セレクタSEL1,SEL2毎に、受信信号Srj(j=1,2)にローカル信号Lを混合し、これら信号の差の周波数成分であるビート信号Bjを生成する高周波用ミキサMXjと、ビート信号Bjを増幅する増幅器AMPjと備えている。
【0039】
なお、増幅器AMPjは、ビート信号Bjから不要な高調波成分を取り除くフィルタ機能も有している。また、以下では、セレクタSEL1にて選択された受信信号Sr1を処理するための構成部分を受信チャネルch1、セレクタSEL2にて選択された受信信号Sr2を処理するための構成部分を受信チャネルch2と呼ぶものとする。
【0040】
次に、マイクロコンピュータ10は、CPU,ROM,RAMを中心に構成され、AD変換部8からデータを入力したり、セレクタSEL1,SEL2への選択信号S1,S2を出力する入出力ポートや、高速フーリエ変換(FFT)処理を実行するためのデジタルシグナルプロセッサ(DSP)等を備えている。そして、マイクロコンピュータ10は、隣接するいずれか一対の受信アンテナARi,ARi+1 (i=1〜7)からの受信信号が各受信チャネルch1,2にて処理され、しかも選択される受信アンテナが送信信号Ssの周波数変調周期毎に順次切り替わるような選択信号S1,S2を生成する選択信号生成処理、及び各受信チャネルch1,2毎に得られるビート信号のサンプリング値D1,D2に基づいて目標物体の方位を求める方位検出処理等を実行するように構成されている。
【0041】
このように構成されたレーダ装置2では、周波数変調された連続波(FMCW)からなるレーダ波が、送信器4によって送信アンテナASを介して送信され、その反射波が各受信アンテナAR1〜AR8にて受信されると、各受信チャネルchjでは、選択信号Sjによってそれぞれ選択された受信アンテナからの受信信号Srjを、ミキサMXjにて送信器4からのローカル信号Lと混合することにより、これら受信信号Srjとローカル信号Lとの差の周波数成分であるビート信号Bjを生成し、このビート信号Bjを増幅器AMPjにて増幅すると共に不要な高調波成分を除去した後、AD変換器ADjにてサンプリングする。なお、各AD変換器ADjは、送信信号Ssの周波数変動周期の半周期毎、即ち周波数が漸次増大する上り変調時及び周波数が漸次減少する下り変調時毎に、ビート信号Bjをそれぞれ512回ずつサンプリングするようにされている。
【0042】
ここで、マイクロコンピュータ10が実行する方位検出処理を、図3に示すフローチャートに沿って説明する。
本処理は、選択信号生成処理により、隣接する一対の受信アンテナARi,ARi+1 が一通り選択される毎、即ち、AD変換部8により、各一対の受信アンテナが形成する7つのモノパルス領域M1〜M7の全てについて、送信信号Ssの一変動周期分のサンプリング値D1,D2が蓄積される毎に起動される。
【0043】
図3に示すように、本処理が起動されると、まずS110では、モノパルス領域Miを識別するための変数iを1に初期化(i←1)し、続くS120では、モノパルス領域Miについて両受信チャネルch1,2にて検出されたビート信号のサンプリング値D1,D2に基づき、各受信チャネル毎かつ各変調周期毎にそれぞれ高速フーリエ変換の手順を用いて実フーリエ変換処理(以下、時間軸FFT処理という)を実行する。
【0044】
続くS130では、S120にて行った時間軸FFT処理の結果から、ピーク周波数成分を抽出することにより、各受信チャネル毎かつ各変調周期毎にビート信号の周波数、及びその周波数成分の位相,或いは振幅(信号強度)を特定する。
【0045】
続くS140では、両受信チャネルch1,2間で、同一周波数となる周波数成分毎に、位相差,或いは振幅差を算出し、続くS150では、この算出された位相差,振幅差に基づいて、周知の位相モノパルス方式或いは振幅モノパルス方式により目標物体の方位を表す方位データを求める。
【0046】
なお、方位データは、数式を用いてその都度算出してもよいが、予め位相差(振幅差)/方位変換テーブルを用意しておき、この変換テーブルを参照することで求めてもよい。
そして、S160では、同じモノパルス領域Miについて当該処理が以前に実行された時に検出された目標物体と、今回検出された目標物体とが同一のものであるか否かを判定する同一性判定処理を行う。この、同一性判定処理は、具体的には、目標物体の移動速度が有限であり、自車両と目標物体との相対速度や距離は、同じモノパルス領域Miについて当該処理が行われる周期に応じて、限られた範囲内で変化することから、検出される周波数の変動幅も許容範囲が決まるため、前回検出されたものと今回検出されたものとで、その周波数を比較することにより、両者が同一の目標物体であるか否かを判定できるのである。
【0047】
続くS170では、同一性判定処理の結果、以前に検出された目標物体とは異なる新たな目標物体であると判定された場合には、そのままS210に移行し、一方、以前に検出された目標物体と同一のものであると判定された場合は、S180に移行して、過去に検出された方位データにより、時系列的なばらつきを判定するためのばらつき判定値ΔVを算出してS190に移行して、ばらつき判定値ΔVが予め設定された判定しきい値ΔVthより大きいか否かを判断する。なお、ばらつき判定値ΔVは、今回の算出された方位データを含む過去N回の方位データの平均値,或いは分散値等を用いることができる。
【0048】
そして、ばらつき判定値ΔVが判定しきい値ΔVthより大きければ、S200に移行して、先のS150にて算出された方位データを無効であるとしてS210に進み、一方、ばらつき判定値ΔVが判定しきい値ΔVth以下であれば、S150にて算出された方位データは有効であるものとしてS210に移行する。
【0049】
S210では、変数iをインクリメント(i←i+1)し、続くS220では、変数iが、モノパルス領域の全数である7より大きいか否かを判断し、否定判定された場合、即ち変数iが7以下であれば、S120に戻って上述のS120〜S210の処理を繰り返し実行し、一方、肯定判定された場合、即ち変数iが7より大きければ、すべてのモノパルス領域M1〜M7について上述の処理が終了したものとして、S230に移行する。
【0050】
S230では、各モノパルス領域M1〜M7毎に検出された方位データに基づき、前方に存在する目標物体の数や方位を特定する他、FMCWレーダ装置における周知の手順を用い、上り,下り各変調時のビート周波数から各目標物体との相対速度,距離を求めて本処理を終了する。
【0051】
以上、説明したように本実施例のレーダ装置2においては、全ての検知方位エリア内が併走識別可能領域にて隙間なく埋め尽くされるように、モノパルス領域M1〜M7が配置されているので、モノパルス領域M1〜M7内に併走車両が存在する場合、必ず一方の目標車両が他方の目標車両と比較して十分に大きな信号レベルにて検出されるモノパルス領域が存在することになる。
【0052】
例えば、図4に示すように、併走車両▲1▼▲2▼がモノパルス領域1〜4の範囲にて検出された場合、その両端に位置するモノパルス領域1,4では、それぞれ一方の目標車両からの反射波が他方の目標車両からの反射波より十分に大きな信号レベルとなるため安定した方位データが得られ、これらの間に位置するモノパルス領域2,3では、両方の目標車両からの反射波が同程度に大きな信号レベルとなるため、ばらつきの大きい不安定な方位データが得られることになる。
【0053】
そして、この方位データのばらつき具合を、ばらつき判定値ΔVにより表し、これを予め設定された判定しきい値ΔVthと比較することで、時系列的なばらつきの小さいモノパルス領域1,4にて検出された方位データのみを有効と判断することになる。
【0054】
従って、本実施例のレーダ装置2によれば、このように時系列的なばらつきの小さい方位データに基づいて、自車両からほぼ同じ距離を走行している併走車両についての方位を個々に正確に求めることができるため、求めた方位に基づく各種制御を高精度に行うことができると共に、時系列的なばらつきの大きい方位データは無効とされ、このような誤った方位データに基づいて各種制御が行われることを確実に防止できるため、制御の信頼性を向上させることができる。
【0055】
なお、本実施例では、併走車両の方位を個々に求めるようにされているが、安定した方位データが得られる一対のモノパルス領域の間に、不安定な方位データが得られる一つ以上のモノパルス領域が存在する場合に、安定した方位データにより特定される角度範囲の間に2台以上の併走車両が存在すると判定し、個々の目標車両の方位は求めないようにしてもよい。これは、特に走行路が3車線以上ある場合に有効である。
【0056】
また、本実施例では、8個の受信アンテナAR1〜AR8を用いているが、これに限らず、複数のモノパルス領域を形成できるのであれば、即ち3個以上であれば、何個の受信アンテナを用いてもよい。
更に、本実施例では、各受信チャネルch1,ch2毎に、4個の受信アンテナのいずれかを使用することにより、モノパルス領域の切替(スキャン)を行っているが、各受信チャネルch1,ch2とも、それぞれ1個の受信アンテナを用い、両受信アンテナがモノパルス領域を形成するような位置関係を保持したまま、両受信アンテナを機械的に回動させる走査手段を設けることにより、モノパルス領域の切替を行ってもよい。
【0057】
ところで本実施例においては、受信アンテナAR1〜AR8,受信器6,AD変換部8が信号検出手段に相当し、S120〜S150が方位算出手段、S160〜S200が第1判定手段に相当する。
[第2実施例]
次に第2実施例について説明する。
【0058】
本実施例のレーダ装置2aは、図5に示すように、送信アンテナASを介してミリ波帯のレーダ波を送信する送信器4aと、送信器4aから送出され先行車両や路側物等といった目標物体(障害物)に反射したレーダ波(以下、反射波という)を、一列に等間隔で配置された8個の受信アンテナAR1〜AR8にて受信し、各受信アンテナ毎のビート信号B1〜B8を生成する受信器6aと、受信器6が生成するビート信号B1〜B8を、それぞれサンプリングしてデジタルデータ(サンプリング値)D1〜D8に変換する8個のAD変換器AD1〜AD8からなるAD変換部8と、AD変換器AD1〜AD8を介して取り込んだビート信号のサンプリング値D1〜D8に基づいて各種信号処理を行うマイクロコンピュータ10とを備えている。
【0059】
そして、受信アンテナAR1〜AR8の受信ビームは、いずれも当該装置の検出範囲をすべてカバーするように設定されており、一方、送信アンテナASの送信ビームも、同じ検出範囲を全てカバーするように設定されている。
また、送信器4aは第1実施例の送信器4と全く同様に構成されており、一方、受信器6aは、第1実施例とは異なり、セレクタSEL1,SEL2が省略され、代わりに、各受信アンテナARj(j=1,2,…,8)毎に、受信アンテナARjからの受信信号Srjに送信器4aからのローカル信号Lを混合してビート信号Bjを生成するミキサMXjと、ビート信号Bjを増幅すると共に不要な周波数成分を除去する増幅器AMPjとを備えている。
【0060】
但し、受信器6aを構成するミキサMXj,増幅器AMPj、AD変換部8aを構成するAD変換器ADjは、第1実施例にて用いられているミキサMX1,MX2、増幅器AMP1,AMP2、AD変換器AD1,AD2と全く同様に構成されたものである。そして、以下では、受信アンテナARjからの受信信号Srjを処理するための構成MXj,AMPj,ADjを、それぞれ受信チャネルchjと呼ぶものとする。
【0061】
また、マイクロコンピュータ10aは、第1実施例のマイクロコンピュータ10と同様にCPU,ROM,RAMを中心に構成され、AD変換部8aからデータを入力するための入力ポートや高速フーリエ変換(FFT)処理を実行するためのデジタルシグナルプロセッサ(DSP)等を備えている。そして、マイクロコンピュータ10aは、各受信チャネルch1〜ch8にて検出されるビート信号のサンプリング値D1〜D8に基づいて、いわゆるデジタルビームフォーミング(DBF)によるビーム形成と、目標物体の方位検出とを行うビーム形成/方位検出処理等を実行するように構成されている。
【0062】
このように構成されたレーダ装置2aでは、周波数変調された連続波(FMCW)からなるレーダ波が、送信器4によって送信アンテナASを介して送信され、その反射波が各受信アンテナAR1〜AR8にて受信されると、各受信チャネルchjでは、受信アンテナARjからの受信信号Srjを、ミキサMXjにて送信器4aからのローカル信号Lと混合することにより、これら受信信号Srjとローカル信号Lとの差の周波数成分であるビート信号Bjを生成し、このビート信号Bjを増幅器AMPjにて増幅すると共に不要な高調波成分を除去した後、AD変換器ADjにてサンプリングする。なお、各AD変換器ADjは、送信信号Ssの周波数変動周期の半周期毎、即ち周波数が漸次増大する上り変調時及び周波数が漸次減少する下り変調時毎に、ビート信号Bjをそれぞれ512回ずつサンプリングするようにされている。
【0063】
ここで、マイクロコンピュータ10aが実行するビーム形成/方位検出処理を、図6に示すフローチャートに沿って説明する。
本処理は、全ての受信チャネルch1〜ch8にて、送信信号Ssの一変動周期分のサンプリング値D1〜D8が蓄積される毎に起動される。
【0064】
図6に示すように、本処理が起動されると、まずS310では、全ての受信チャネルch1〜ch8にて同時にサンプリングされた8個のサンプリングデータ毎にFFTの手順を用いた複素フーリエ変換(以下、空間軸FFTという)を実行する。
【0065】
なお、この空間軸FFTでは、値が零に設定された24個のダミーデータを付加することにより、32次のFFTとして実行し、次数と同じ32個のビーム形成を行う。但し、この空間軸FFTによって形成される32個のビームは、隣接するビームと互いに重なり合うモノパルス領域M1〜M31を形成し、しかも、モノパルス領域の形成間隔が併走識別可能領域以下となるように、受信アンテナAR1〜AR8の配置間隔等が設定されている。
【0066】
続くS320では、形成された32個のビームそれぞれについて、送信信号Ssの上り/下り各変調時毎に時間軸FFTを実行し、各ビーム毎の周波数分析を行う。
そして、S330では、モノパルス領域Miを特定するための変数iを1に設定し、続くS340では、モノパルス領域Miを構成する一対のビームの周波数分析結果に基づき、それぞれピーク周波数成分を抽出する。
【0067】
以下、S350〜S440は、第1実施例のS130〜S230と全く同様に処理が実行される。但し、S430では、変数iが本実施例におけるモノパルス領域の数である31より大きいか否かを判定するようにされている。
以上のように構成された本実施例のレーダ装置2aにおいては、第1実施例と同様に、モノパルス領域M1〜M31内に併走車両が存在する場合、必ず一方の目標車両が他方の目標車両と比較して十分に大きな信号レベルにて検出されるモノパルス領域が存在するようにされ、このようなモノパルス領域で検出される安定した方位データのみを有効とするようにされているので、第1実施例と全く同様の効果を得ることができる。
【0068】
更に、本実施例のレーダ装置2aでは、空間軸FFTを行うことによりDBFによるビーム形成を行っており、送信信号Scの一変調周期の間に各受信チャネルch1〜ch8が同時にサンプリングしたサンプリング値D1〜D8を用いて、全てのモノパルス領域M1〜M31について方位データの算出を行うことができるため、方位データの更新周期を短縮することができ、方位データを用いた各種制御をより高精度に行うことができる。
【0069】
また、本実施例では、空間軸FFTの際にダミーデータを付加して処理次数を高くすることにより、形成されるビーム数を増加させている。従って、ハード的に受信アンテナ数を増やしてモノパルス形成間隔を小さくしなくても、計算上で模擬的にモノパルス形成間隔を小さくできる。
【0070】
なお、本実施例では、空間軸FFTの後に時間軸FFTを実行しているが、両FFTの実行順序は入れ替えてもよい。この場合、時間軸FFTは、各受信チャネルのサンプリング値D1〜D8毎に実行すればよく、また時間軸FFTの処理結果のうち、正の周波数成分と負の周波数成分とは全く同じ情報を表しており、その後の空間軸FFTは、いずれか半分についてだけ処理を行えばよいため、両FFTによる処理量を大幅に削減することができる。
【0071】
また、本実施例では、全ての受信アンテナAR1〜AR8を用いて1系統のビーム形成を行っているが、受信アンテナのうち一方の端部に配設された受信アンテナAR8以外からの受信信号に基づく第1の信号群、及び他方の端部に配設された受信アンテナAR1以外からの受信信号に基づく第2の信号群毎に、前記空間軸FFTを実行して2系統のビーム形成を行ってもよい。この場合、各系統毎に形成されるビーム数と同じ数のモノパルス領域を形成することができる。
【0072】
例えば、隣接する3ビーム(左,中,右)を一組とし、これらのうち、左と中の合成ビーム、及び右と中の合成ビームを用いてモノパルスを形成してもよい。更に、本実施例では、8個の受信アンテナAR1〜AR8を用いて構成されているが、これに限らず2個以上であればいくつ用いてもよい。但し、FFTの際にダミーデータを付加しない場合には、空間軸FFTを行うために2n 個(nは正整数)に設定することが望ましく、また空間軸FFTの際にダミーデータを付加する場合には、付加するダミーデータとの合計が2n 個となるように設定することが望ましい。
【0073】
ここで本実施例においては、S310が演算手段に相当し、これにAD変換部8を加えたものが信号処理手段に相当し、これらに更に受信アンテナAR1〜AR8及び受信器6aを加えたものが信号検出手段に相当する。また、S320,S340〜S360が方位算出手段、S370〜S410が第1判定手段に相当する。
[第3実施例]
次に第3実施例について説明する。
【0074】
本実施例は、第1実施例とは、受信アンテナAR1〜AR8が形成するモノパルス領域の配置、及びマイクロコンピュータ10が実行する方位検出処理の内容が一部異なるだけであるため、この相異する部分を中心に説明する。
即ち、本実施例において、モノパルス領域は、図15(a)に示すように、隣接するモノパルス領域が、互いにその3/4部分が重なり合うように配置され、どの領域も、連続した3個のモノパルス領域にて目標物体の検出が可能なようにされている。
【0075】
一方、方位検出処理は、第1実施例の場合と同様に、AD変換部8により、各一対の受信アンテナが形成する7つのモノパルス領域M1〜M7の全てについて、送信信号Ssの一変動周期分のサンプリング値D1,D2が蓄積される毎に起動される。
【0076】
そして、本処理が起動されると、図7に示すように、まず、S510では、モノパルス領域Miを識別するための変数i、及び方位データのグループGRjを識別するための変数jを1に初期化し、続くS520〜S550では、第1実施例のS120〜S150と全く同様に動作する。
【0077】
即ち、モノパルス領域Miについて両受信チャネルch1,2にて検出されたビート信号のサンプリング値D1,D2に基づき、時間軸FFT処理を実行し(S520)、その処理結果から、各受信チャネル毎かつ各変調周期毎にビート信号の周波数、及びその周波数成分の位相,或いは振幅(信号強度)を特定する(S530)。そして、両受信チャネルch1,2間で、同一周波数となる周波数成分毎に、位相差,或いは振幅差を算出し(S540)、この算出された位相差,振幅差に基づいて、目標物体の方位を表す方位データθiを求める(S550)。
【0078】
続くS560〜S590では、S550にて算出された方位データのグループ化処理を行う。即ち、S560では、モノパルス領域を識別するための変数iが1であるか否かを判断し、i=1であり肯定判定された場合にはS590に移行し、i≠1であり否定判定された場合にはS570に移行する。
【0079】
S570では、前回S550を実行した時に算出された方位データθi-1 に対して、今回S550にて算出された方位データθiの偏差|θi−θi-1 |が、予め設定された判定しきい値θthより小さいか否かを判断し、肯定判定された場合には、そのままS590に移行し、一方、否定判定された場合にはS580にて、グループを識別するための変数jをインクリメント後、S590に進む。
【0080】
そして、S590では、S550にて算出された方位データθiを、グループGPjに追加する。つまり、前回求めたモノパルス領域Mi-1 の方位データθi-1 と、今回求めたモノパルス領域Miの方位データθiとを比較し、両者が十分に近接している場合には、これらを同一グループGPの方位データとして記憶し、一方、両者が離れている場合には、これらを異なるグループGPの方位データとして記憶することにより、方位データのグループ化を行う。
【0081】
続くS600,S610は、第1実施例のS210,S220と同様に、変数iをインクリメント(S570)し、この変数iが、モノパルス領域の全数である7以下であれば、S520に戻って上述のS520〜S600の処理を繰り返し実行し、一方、変数iが7より大きければ、すべてのモノパルス領域M1〜M7について上述の処理が終了したものとして、S620に移行する。
【0082】
S620では、変数jをグループ数Ngpとして記憶すると共に、この変数jを1に再初期化し、続くS630では、グループGPjの要素数が1個であるか否かを判断し、肯定判定された場合、即ちグループGPjが一つの方位データからなる場合には、S640に移行してグループGPjに属する方位データを無効にしてS650に進み、一方、否定判定された場合、即ちグループGPjに複数の方位データが含まれている場合には、そのままS650に移行する。
【0083】
S650では、変数jをインクリメントし、続くS660では、変数jが先のS620にて設定されたグループ数Ngpより大きいか否かを判断し、グループ数Ngp以下であれば、S630に戻ってS630〜S650の処理を繰り返し実行し、一方、変数jがグループ数Ngpより大きければ、すべてのグループについて上述の処理が終了したものとしてS670に移行する。
【0084】
S670では、各モノパルス領域M1〜M7毎に検出され、有効であると判定(S630−NO)された方位データに基づき、前方に存在する目標物体の数や方位を特定する他、FMCWレーダ装置における周知の手順を用い、上り,下り各変調時のビート周波数から各目標物体との相対速度,距離を求めて本処理を終了する。
【0085】
本処理の実行により、例えば、図8に示すように、併走車両▲1▼▲2▼がモノパルス領域M1〜M7の範囲にて検出された場合には、モノパルス領域M1〜M3の方位データがグループGP1、モノパルス領域M4の方位データがグループGP2、モノパルス領域M5の方位データがグループGP3、モノパルス領域M6,M7の方位データがグループGP4となる。
【0086】
そして、グループGP1,GP4にそれぞれ属する近接した複数の方位データが有効とされ、グループGP2,GP3に属する孤立した方位データが無効とされ、有効とされたグループGP1の方位データ群から目標物体▲1▼に関する情報が算出され、同じくグループGP4の方位データ群から目標物体▲2▼に関する情報が算出されることになる。
【0087】
以上説明したように、本実施例では、隣接するモノパルス領域が、互いにその3/4部分が重なり合うように配置されており、併走車両が存在する場合にも、一方の目標車両のみを検出し安定した方位データが得られるモノパルス領域が、各車両毎にそれぞれ必ず複数存在するようにされている。
【0088】
従って、本実施例によれば、併走車両が存在する場合にも、各モノパルス領域M1〜M7にて検出される方位データの分布状態から、各車両の方位を正確に表している有効な方位データを抽出できるため、この抽出した方位データに基づいて各種制御を高精度に行うことができると共に、無効な方位データに基づく誤った制御が実行されることを確実に防止できるため、制御の信頼性を向上させることができる。
【0089】
ところで本実施例においては、S520〜S550が方位算出手段、S560〜S590がグループ化手段、S620〜S660が第2判定手段に相当する。[第4実施例]
次に第4実施例について説明する。
【0090】
本実施例は、第3実施例とは、方位検出処理のS630以降の処理が異なるだけであるため、この方位検出処理についてのみ説明する。
本実施例では、図9に示すように、S710〜S820では、第3実施例におけるS510〜S620と全く同様に動作し、即ち変数i,jの初期化(S710)、ビート信号のサンプリングちD1,D2に対する時間軸FFTの実行と、その算出結果に基づく方位データθiの算出(S720〜S750)、及び算出した方位データθiのグループ化(S760〜S790)を、すべてのモノパルス領域M1〜M7について実行し(S800,S810)、方位データの算出とグループ化が終了すると、その時の変数jの値をグループ数Ngpとすると共に、変数jの再初期化を行う(S820)。
【0091】
続くS830〜S870では、第1実施例のS160〜S200と全く同様に動作する。
即ち、グループGPjについて、当該処理が以前に実行された時に検出された目標物体と、今回検出された目標物体とが同一のものであるか否かを判定する同一性判定処理(S830)を行う。この同一性判定処理の結果、以前に検出された目標物体とは異なる新たな目標物体であると判定された場合(S840−YES)には、そのままS880に進み、一方、以前に検出された目標物体と同一のものであると判定された場合(S840−NO)は、過去に検出された方位データと伴に時系列的なばらつきを判定するためのばらつき判定値ΔVを算出(S850)して、ばらつき判定値ΔVが予め設定された判定しきい値ΔVthより大きいか否かを判断する(S860)。そして、ばらつき判定値ΔVが判定しきい値ΔVthより大きければ、グループGPjに属する方位データを無効(S870)とした後S880に進み、一方、ばらつき判定値ΔVが判定しきい値ΔVth以下であれば、そのままS880に進む。
【0092】
なお、同一性判定処理では、方位データの算出に用いたビート信号の周波数を比較することにより判定を行うが、グループGPj内に複数の方位データが属している場合には、これら複数の方位データの代表値(平均値,中央値など)を求め、この代表値を用いて比較すればよい。
【0093】
そして、S880では、変数jをインクリメントし、続くS890では、変数jが先のS820にて設定されたグループ数Ngpより大きいか否かを判断し、グループ数Ngp以下であれば、S830に戻ってS830〜S880の処理を繰り返し実行し、一方、変数jがグループ数Ngpより大きければ、すべてのグループについて上述の処理が終了したものとしてS900に移行する。
【0094】
S900では、各モノパルス領域M1〜M7毎に検出され、有効であると判定(S860−NO)された方位データに基づき、前方に存在する目標物体の数や方位を特定する他、FMCWレーダ装置における周知の手順を用い、上り,下り各変調時のビート周波数から各目標物体との相対速度,距離を求めて本処理を終了する。
【0095】
本処理の実行により、例えば、図10に示すように、併走車両▲1▼▲2▼がモノパルス領域M1〜M7の範囲にて検出された場合には、モノパルス領域M1〜M3の方位データがグループGP1、モノパルス領域M4の方位データがグループGP2、モノパルス領域M5の方位データがグループGP3、モノパルス領域M6,M7の方位データがグループGP4となる。
【0096】
そして、この各グループGP1〜GP4毎に、それに属する方位データのばらつき具合を、ばらつき判定値ΔVにより表し、これを予め設定された判定しきい値ΔVthと比較することで、時系列的なばらつきの小さいグループGP1,GP4に属する方位データが有効であると判定されることになる。
【0097】
従って、本実施例によれば、併走車両が存在する場合にも、各モノパルス領域M1〜M7にて検出される方位データの時系列的なばらつき具合から、各車両の方位を正確に表している有効な方位データを抽出できるため、この抽出した方位データに基づいて各種制御を高精度に行うことができると共に、無効な方位データに基づく誤った制御が実行されることを確実に防止できるため、制御の信頼性を向上させることができる。
【0098】
ところで本実施例においては、S720〜S750が方位算出手段、S760〜S790がグループ化手段、S820〜S890が第3判定手段に相当する。なお、本実施例では、属する方位データが一つしかないグループ(図10ではGP2,GP3)についても、時系列的なばらつき判定を実行しているが、これらの方位データを無効であるとして、複数の方位データからなるグループ(図10ではGP1,GP4)に対してのみ時系列的なばらつき判定を実行するように構成してもよい。この場合、マイクロコンピュータ10での処理量を低減することができる。
【0099】
また、第3及び第4実施例では、モノパルス領域M1〜M7を、隣接するもの同士が互いにその3/4部分ずつ重なり合うように配置したが、図15(b)に示されているように、隣接するもの同士が互いに1/2部分ずつ重なり合うように配置し、且つ各モノパルス領域Mi(i=1〜7)の1/2の幅が、検出すべき目標物体の幅より小さくなるように設定してもよい。この場合も必ず複数のモノパルス領域にて安定した方位データが得られることになるため同様の効果を得ることができる。また、隣接するモノパルス領域間で互いに重なり合う重複領域の大きさは、モノパルス領域Miの1/2以上であれば、どのような大きさに設定してもよい。
【0100】
更に、第3及び第4実施例は、第1実施例の装置構成を前提として説明したが、第2実施例の装置構成を前提として適用し、DBFを用いてビーム形成を行うように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のレーダ装置の構成を表すブロック図である。
【図2】 方位誤差についての説明図である。
【図3】 方位検出処理の内容を表すフローチャートである。
【図4】 併走車両が存在する場合に各モノパルス領域にて検出される方位データの例を表す説明図である。
【図5】 第2実施例のレーダ装置の構成を表すブロック図である。
【図6】 ビーム形成/方位検出処理の内容を表すフローチャートである。
【図7】 第3実施例の方位検出処理の内容を表すフローチャートである。
【図8】 併走車両が存在する場合に各モノパルス領域にて検出される方位データの例を表す説明図である。
【図9】 第4実施例の方位検出処理の内容を表すフローチャートである。
【図10】 併走車両が存在する場合に各モノパルス領域にて検出される方位データの例を表す説明図である。
【図11】 ビームスキャン方式による方位検出の原理を表す説明図である。
【図12】 モノパルス方式による方位検出の原理を表す説明図である。
【図13】 モノパルス方式による方位検出の原理を表す説明図である。
【図14】 従来装置の問題点を表す説明図である。
【図15】 複数のモノパルス領域で安定した方位データが得られる場合を表す説明図である。
【符号の説明】
2,2a…レーダ装置 4,4a…送信器 6,6a…受信器
8,8a…AD変換部 10,10a…マイクロコンピュータ
12…高周波発振器 14…分配器 AS…送信アンテナ
AR1〜8…受信アンテナ SEL1,2…セレクタ
MX1〜8…ミキサ AMP1〜8…増幅器 AD1〜8…AD変換器
Claims (9)
- 複数の受信ビームを、該受信ビーム同士が互いに重なり合ってなるモノパルス領域が多数形成され、且つ隣接する前記モノパルス領域が互いに重なり合った重複領域を有するよう生成し、該モノパルス領域毎に、目標物体に反射したレーダ波を受信してなる各一対の受信信号を検出する信号検出手段と、
該信号検出手段にて前記モノパルス領域毎に検出される一対の受信信号の振幅差或いは位相差から、前記モノパルス領域内に存在する前記目標物体の方位を表す方位データを求める方位算出手段と、
前記方位算出手段にて前記モノパルス領域毎に算出される方位データのうち、時系列的なばらつきが予め決められた許容範囲内となるモノパルス領域についての方位データを有効であると判定する第1判定手段と、
を備えることを特徴とするレーダ装置。 - 前記モノパルス領域のうち、同一距離にあり、且つ予め想定した車両間隔だけ離れて併走する一対の目標物体についての受信レベル差が、予め設定されたしきい値レベル以上となる領域を併走識別可能領域とし、
前記モノパルス領域は、前記併走識別可能領域が隙間無く配置されるように重なり合っていることを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。 - 前記信号検出手段は、前記受信ビームが互いに異なる方向を指向し、隣接するもの同士で前記モノパルス領域を形成するよう配置された3個以上の受信アンテナからなることを特長とする請求項1又は請求項2記載のレーダ装置。
- 前記信号検出手段は、
前記モノパルス領域を形成するよう配置された一対の受信アンテナと、
該一対の受信アンテナを回動制御して、前記モノパルス領域の形成方向を変化させる走査手段と、
からなることを特長とする請求項1又は請求項2記載のレーダ装置。 - 前記信号検出手段は、
一列に配置され、各受信ビームが同一方向を指向する複数の受信アンテナと、
該受信アンテナからの受信信号を重み付け加算することによりビーム形成を行う信号処理手段と、
からなることを特長とする請求項1又は請求項2記載のレーダ装置。 - 前記信号処理手段は、
前記受信アンテナからの受信信号をサンプリングしてアナログ−デジタル変換するAD変換器と、
該AD変換器により同時にサンプリングされたデジタルデータに対して、前記受信アンテナの配列方向に沿った空間軸方向の複素フーリエ変換を実行する演算手段と、
からなることを特長とする請求項5記載のレーダ装置。 - 前記演算手段は、前記空間軸方向についての複素フーリエ変換を、同時に処理すべき信号数が受信信号の数より増加するように、値が零に設定された複数のダミー信号を付加して行うことを特長とする請求項6記載のレーダ装置。
- 複数の受信ビームを、該受信ビーム同士が互いに重なり合ってなるモノパルス領域が多数形成され、且つ隣接する前記モノパルス領域が互いに重なり合った重複領域を有するよう生成し、該モノパルス領域毎に、目標物体に反射したレーダ波を受信してなる各一対の受信信号を検出する信号検出手段と、
該信号検出手段にて前記モノパルス領域毎に検出される一対の受信信号の振幅差或いは位相差から、前記モノパルス領域内に存在する前記目標物体の方位を表す方位データを求める方位算出手段と、
前記方位算出手段にて前記モノパルス領域毎に求められる方位データが予め決められた許容範囲内で近接する場合に、該近接した方位データをグループ化するグループ化手段と、
該グループ化手段にてグループ化された方位データ群を有効であると判定する第2判定手段と、
を備えることを特長とするレーダ装置。 - 複数の受信ビームを、該受信ビーム同士が互いに重なり合ってなるモノパルス領域が多数形成され、且つ隣接する前記モノパルス領域が互いに重なり合った重複領域を有するよう生成し、該モノパルス領域毎に、目標物体に反射したレーダ波を受信してなる各一対の受信信号を検出する信号検出手段と、
該信号検出手段にて前記モノパルス領域毎に検出される一対の受信信号の振幅差或いは位相差から、前記モノパルス領域内に存在する前記目標物体の方位を表す方位データを求める方位算出手段と、
前記方位算出手段にて前記モノパルス領域毎に求められる方位データが、予め決められた許容範囲内で近接する場合に、該近接した方位データをグループ化するグループ化手段と、
該グループ化手段にてグループ化された方位データ群のうち、時系列的なばらつきが予め決められた許容範囲内となるグループの方位データ群を有効であると判定する第3判定手段と、
を備えることを特徴とするレーダ装置。
Priority Applications (4)
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