JP4254858B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、トナー像形成動作に伴って発生する廃トナーや紙粉等の廃棄物を回収し、容器内に収容するように構成した画像形成装置において、容器内の廃棄物が所定量に達したことを二つの検知手段で検知する技術は、既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような技術によれば、容器が廃棄物で満杯になる前に、一方の検知手段によって容器内の廃棄物が検知されるので、この時点で容器の交換時期が近づいていることを利用者に対して予告することができた。
また、容器が廃棄物で満杯になると、さらに他方の検知手段によって容器内の廃棄物が検知されるので、この時点で容器の交換時期が来たことを利用者に報知することができた。さらに、他方の検知手段によって容器内の廃棄物が検知された時点で、画像形成装置の動作を停止させることにより、容器から廃棄物が溢れるのを防止することもできた。
特開平6−202529号公報
しかしながら、容器内の廃棄物は、容器内の偏った場所に堆積することがあるため、廃棄物の偏り具合によっては、容器内にそれ程廃棄物が溜まっていないにもかかわらず、二つ目の検知手段で廃棄物を検知してしまうことがあった。
また、この種の容器は、利用者によって一時的に画像形成装置本体から取り外された後、画像形成装置本体に再び装着されることがある。そのため、着脱に伴って容器内の廃棄物が偏ったり、偏っていた廃棄物が平に均されたりすることがあり、このような状態変化が原因で、二つ目の検知手段で廃棄物を検知してしまうこともあった。
そして、上述のような状態になると、容器の交換時期が報知されたり、画像形成装置の動作が停止したりするため、実際には容器の収容能力にまだ余力があるにもかかわらず、利用者は容器の交換ないし廃棄物の除去を行わざるを得なくなる、という問題があった。
また、従来、廃棄物を容器に回収するためにクリーニングローラ等のクリーニング手段が用いられている。クリーニング手段は、使用されているうちに廃棄物を回収する能力が低下し寿命がくる。クリーニング手段の交換は、トナー像が形成された用紙等の被記録媒体の枚数がカウントされ、カウント値が所定値に達したことをもって寿命と判定され、促されていた。
しかしながら、クリーニング手段の寿命は回収する廃棄物の量に影響されるにもかかわらず、廃棄物の量を考慮してクリーニング手段が交換されるように促す術がない、という問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その第1の目的は、回収した廃棄物が満杯に至ったことを、より適切なタイミングで判断可能な画像形成装置を提供することにあり、第2の目的は、廃棄物の回収量を考慮してクリーニング手段が交換されるように促す画像形成装置を提供することにある。
以下、本発明において採用した構成について説明する。
本発明の画像形成装置は、トナー像を形成可能な形成手段と、前記形成手段によるトナー像形成動作に伴って発生する廃棄物を収容する収容手段と、前記収容手段に収容された廃棄物を検知する第1検知手段および第2検知手段と、前記第1検知手段および前記第2検知手段が双方とも前記廃棄物を検知していない状態から前記第1検知手段または前記第2検知手段のいずれか一方によって前記廃棄物が検知されたときに、前記形成手段によるトナー像形成動作に基づくカウントアップを開始するカウント手段と、前記カウント手段によってカウントされたカウント値が、あらかじめ設定された第1閾値以上となっており、且つ、前記第1検知手段または前記第2検知手段のいずれか他方によって前記廃棄物が検知されている第1の状態」となっている場合、または、「前記カウント手段によってカウントされたカウント値が、前記第1閾値より大きい第2閾値以上となる第2の状態」となっている場合に、前記収容手段に収容された廃棄物の量が最大収容量に達したと判定する一方、前記第1の状態および前記第2の状態いずれの状態でもない場合に、前記収容手段に収容された廃棄物の量が最大収容量に達していないと判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
この画像形成装置において、カウント値は、形成手段によるトナー像形成動作が実行される毎にカウントアップされる値である。カウントアップ時の加算値は、トナー像形成動作の種類(例えば、印刷動作、色ずれ補正動作、濃度補正動作等;詳細は後述)と、それら各トナー像形成動作に伴って発生する廃棄物の量との関係を考慮して、あらかじめ適切な値が設定される。
また、第1閾値は、トナー像形成動作に伴って発生する廃棄物の量と、収容手段の収容能力との関係を考慮し、上記カウント値がカウントアップされても第1閾値に達するまで収容手段が満杯になることはあり得ない、と推定される値があらかじめ設定される。
さらに、第2閾値は、トナー像形成動作に伴って発生する廃棄物の量と、収容手段の収容能力との関係を考慮して、あらかじめ設定される値である。具体的には、第2閾値としては、上記カウント値がカウントアップされて第2閾値に達すれば、第2検知手段が廃棄物を検知していなくても収容手段が満杯になっている危険性がある、と推定される値が設定される。
以上のような画像形成装置において、カウント値が第1閾値未満の場合、収容手段に収容された廃棄物は、収容手段が満杯になる程の量には達しておらず、収容手段の収容能力には、まだ余力があるものと推測できる。したがって、この場合は、仮に上記第1検知手段または第2検知手段のいずれか他方が廃棄物を検知したとしても、判定手段は、収容手段に収容された廃棄物の量が最大収容量に達していないと判定する
また、例えば、トナー像形成動作に伴って生じた廃棄物の量が想定よりも少なかった場合等であれば、上記カウント値が第1閾値以上となっても、上記第1検知手段または第2検知手段のいずれか他方が廃棄物を検知しないことがある。この場合も、収容手段の収容能力には、まだ余力があるものと推測できるので、判定手段は、収容手段に収容された廃棄物の量が最大収容量に達していないと判定する
つまり、カウント値が第1閾値以上となってること、第1検知手段または第2検知手段のいずれか他方によって廃棄物が検知されていること、以上二つの条件の内、いずれか一方のみが成立するだけでは、判定手段は、廃棄物の収容量が最大収容量に達したとは判定しない。一方、上記二つの条件双方が成立する第1の状態になれば、判定手段は、廃棄物の収容量が最大収容量に達したと判定する。
したがって、想定以上に短期間の内に二つの検知手段が廃棄物を検知した場合や、実際には二つの検知手段が廃棄物を検知していないのにカウント値が閾値に達した場合であれば、満杯であるとの判定を、より適正な時期まで遅らせることができる。
よって、単に二つの検知手段だけで廃棄物を検知するものや、廃棄物が満杯になったか否かをカウント値だけで判定するものに比べ、回収した廃棄物が満杯に至ったことを、より適切なタイミングで判断でき、収容手段の耐用寿命を延ばすことができるようになる。
また、本発明の画像形成装置は、カウント手段によってカウントされたカウント値が第2閾値以上となる第2の状態になった場合には、第1検知手段または第2検知手段のいずれか他方によって廃棄物が検知されていなくても、収容手段に収容された廃棄物の量が最大収容量に達したと判定する。したがって、第1検知手段または第2検知手段のいずれか他方において適正な検知がなされなかった場合でも、収容手段が満杯になったことを判定できるようになる。
また、本発明の画像形成装置において、前記形成手段は、被記録媒体上に画像を形成する印刷動作を実行可能で、前記カウント手段は、前記形成手段が前記印刷動作を実行するたびに、前記印刷動作に対応づけて設定された第1加算値を前記カウント値に加算すると好ましい。
印刷動作は、いくつかあるトナー像形成動作の一つであり、具体的には、被記録媒体に対してトナー像が形成され、この印刷動作に伴って廃棄物が発生する。また、第1加算値は、印刷動作に伴って発生する廃棄物の量を想定してあらかじめ設定された値である。
このように構成された画像形成装置によれば、印刷動作に応じて発生する廃棄物の量が反映されたカウントアップを行うことができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記形成手段は、色ずれ補正を行うための色ずれ補正動作を実行可能で、前記カウント手段は、前記形成手段が前記色ずれ補正動作を実行するたびに、前記色ずれ補正動作に対応づけて設定された第2加算値を前記カウント値に加算すると好ましい。
色ずれ補正動作は、いくつかあるトナー像形成動作の一つであり、具体的には、複数色に対応する複数のトナー像が形成されて、それら複数のトナー像のずれが計測され、この色ずれ補正動作に伴って廃棄物が発生する。また、第2加算値は、色ずれ補正動作に伴って発生する廃棄物の量を想定してあらかじめ設定された値である。
このように構成された画像形成装置によれば、色ずれ補正動作に応じて発生する廃棄物の量が反映されたカウントアップを行うことができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記形成手段は、濃度補正を行うための濃度補正動作を実行可能で、前記カウント手段は、前記形成手段が前記濃度補正動作を実行するたびに、前記濃度補正動作に対応づけて設定された第3加算値を前記カウント値に加算すると好ましい。
濃度補正動作は、いくつかあるトナー像形成動作の一つであり、具体的には、トナー像が形成されて、そのトナー像の濃度が計測され、この濃度補正動作に伴って廃棄物が発生する。また、第3加算値は、色ずれ補正動作に伴って発生する廃棄物の量を想定してあらかじめ設定された値である。
このように構成された画像形成装置によれば、濃度補正動作に応じて発生する廃棄物の量が反映されたカウントアップを行うことができる。
ちなみに、上述した第1加算値、第2加算値、および第3加算値の大小関係や絶対値は、画像形成装置の構造や動作態様の違いに起因して変わり得るので、一概には特定できないが、通常は、各動作毎の廃棄物の発生量に比例した各加算値が設定されていればよい。
あるいは、各動作毎の廃棄物の発生量に厳密に比例していなくても、各動作毎の廃棄物の発生量を近似できるような重み付けがなされていればよい。一例を挙げれば、例えば、各動作に対応付けてあらかじめ設定された係数をトナー形成動作の回数に乗算したものを、各加算値として採用してもよい。
また、本発明の画像形成装置において、前記カウント手段は、前記第1検知手段によって前記廃棄物が検知された後、当該第1検知手段が前記廃棄物を検知しない状態に変化した場合には、前記形成手段によるトナー像形成動作に基づくカウントダウンを開始すると好ましい。
カウントダウンによる減算は、第1検知手段が廃棄物を再び検知する状態になるか、カウント値がカウントアップを開始する前の初期値に至るまで継続される。第1検知手段が廃棄物を再び検知する状態になった場合、再びカウントアップが再開される。カウント値がカウントアップを開始する前の初期値に至った場合、第1検知手段が廃棄物を再び検知する状態になるまでは、カウント値は初期値(例えば、0)のまま維持される。
このように構成された画像形成装置において、第1検知手段が廃棄物を検知しない状態に変化した後、その状態がごく短期しか続かなかった場合には、第1検知手段が廃棄物を検知する状態にある方が、より正常である可能性が高い。この場合、カウント値は僅かにカウントダウンされるだけで、その後は再びカウントアップが再開されるので、過剰に満杯判定が遅れることがない。
また、第1検知手段が廃棄物を検知しない状態に変化した後、その状態が長期にわたって続いた場合には、第1検知手段が廃棄物を検知しない状態にある方が、より正常である可能性が高い。この場合、カウント値が大幅にカウントダウンされるので、一時的に開始されたカウントアップを相殺し、十分に満杯判定を遅らせることができる。
よって、上記のようなカウントダウンを実行することにより、第1検知手段が廃棄物を検知しない状態が、ごく短期しか続かなかった場合、長期にわたって続いた場合、いずれの場合とも、カウント値の信頼性を向上させることができる。
さらに、例えば、収容手段が交換可能な構造になっている場合、上記のようなカウントダウンを実行すれば、収容手段の交換に伴って第1検知手段が廃棄物を検知しない状態になり、何回かカウントダウンが実行されると、最終的にはカウント値が初期値に戻る。
したがって、単にカウントアップをするだけの場合とは異なり、収容手段の交換時にわざわざカウント値をリセットする(=初期値に戻す)ような手間をかけなくてもよくなり、その分だけ制御を簡素化することができる。なお、上記のようなカウントダウンを実行した場合であっても、必要があれば、上記カウントダウンと上記リセットを双方とも採用できることはもちろんである。
また、本発明の画像形成装置において、前記形成手段は、被記録媒体上に画像を形成する印刷動作を実行可能で、前記カウント手段は、前記第1検知手段によって前記廃棄物が検知された後、当該第1検知手段が前記廃棄物を検知しない状態に変化した場合、前記形成手段が前記印刷動作を実行するたびに、前記印刷動作に対応づけて設定された第1減算値を前記カウント値から減算すると好ましい。
印刷動作は、先に説明した通り、いくつかあるトナー像形成動作の一つであり、この印刷動作に伴って廃棄物が発生する。第1減算値は、あらかじめ設定された値で、例えば、印刷動作に伴って発生する廃棄物の量を想定した値(一例としては、先に説明した第1加算値と同値)を設定してもよいし、必要があれば別の値を設定してもよい。
このように構成された画像形成装置によれば、第1検知手段が廃棄物を検知しない状態に変化した場合、印刷動作を実行するたびにカウントダウンを行い、第1検知手段が廃棄物を再び検知する状態に至るまでの期間に応じてカウント値を補正できる。
また、第1減算値が、印刷動作に伴って発生する廃棄物の量を想定した値になっていれば、印刷動作に応じて発生する廃棄物の量が反映されたカウントダウンを行うことができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記形成手段は、色ずれ補正を行うための色ずれ補正動作を実行可能で、前記カウント手段は、前記第1検知手段によって前記廃棄物が検知された後、当該第1検知手段が前記廃棄物を検知しない状態に変化した場合、前記形成手段が前記色ずれ補正動作を実行するたびに、前記色ずれ補正動作に対応づけて設定された第2減算値を前記カウント値から減算すると好ましい。
色ずれ補正動作は、先に説明した通り、いくつかあるトナー像形成動作の一つであり、この印刷動作に伴って廃棄物が発生する。第2減算値は、あらかじめ設定された値で、例えば、色ずれ補正動作に伴って発生する廃棄物の量を想定した値(一例としては、先に説明した第2加算値と同値)を設定してもよいし、必要があれば別の値を設定してもよい。
このように構成された画像形成装置によれば、第1検知手段が廃棄物を検知しない状態に変化した場合、色ずれ補正動作を実行するたびにカウントダウンを行い、第1検知手段が廃棄物を再び検知する状態に至るまでの期間に応じてカウント値を補正できる。
また、第2減算値が、色ずれ補正動作に伴って発生する廃棄物の量を想定した値になっていれば、色ずれ補正動作に応じて発生する廃棄物の量が反映されたカウントダウンを行うことができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記形成手段は、濃度補正を行うための濃度補正動作を実行可能で、前記カウント手段は、前記第1検知手段によって前記廃棄物が検知された後、当該第1検知手段が前記廃棄物を検知しない状態に変化した場合、前記形成手段が前記濃度補正動作を実行するたびに、前記濃度補正動作に対応づけて設定された第3減算値を前記カウント値から減算すると好ましい。
濃度補正動作は、先に説明した通り、いくつかあるトナー像形成動作の一つであり、この濃度補正動作に伴って廃棄物が発生する。第3減算値は、あらかじめ設定された値で、例えば、濃度補正動作に伴って発生する廃棄物の量を想定した値(一例としては、先に説明した第3加算値と同値)を設定してもよいし、必要があれば別の値を設定してもよい。
このように構成された画像形成装置によれば、第1検知手段が廃棄物を検知しない状態に変化した場合、濃度補正動作を実行するたびにカウントダウンを行い、第1検知手段が廃棄物を再び検知する状態に至るまでの期間に応じてカウント値を補正できる。
また、第3減算値が、濃度補正動作に伴って発生する廃棄物の量を想定した値になっていれば、濃度補正動作に応じて発生する廃棄物の量が反映されたカウントダウンを行うことができる。
ちなみに、上述した第1減算値、第2減算値、および第3減算値の大小関係や絶対値も、加算値の場合と同様の理由から一概には特定できないが、一例としては、各動作毎の廃棄物の発生量に比例した各減算値が設定されていればよい。
あるいは、各動作毎の廃棄物の発生量に厳密に比例していなくても、各動作毎の廃棄物の発生量を近似できるような重み付けがなされていればよい。一例を挙げれば、例えば、各動作に対応付けてあらかじめ設定された係数をトナー形成動作の回数に乗算したものを、各減算値として採用してもよい。
また、本発明の画像形成装置においては、前記第1検知手段が前記廃棄物を検知する状態となったときに、当該状態となったことを報知する報知手段を備えると好ましい。
このように構成された画像形成装置によれば、収容手段が満杯になる時期が近づいたことを、利用者が察知できる。
また、本発明の画像形成装置においては、前記判定手段によって前記収容手段に収容された廃棄物の量が最大収容量に達したと判定された場合に、前記形成手段によるトナー像形成動作を禁止する禁止手段を備えると好ましい。
このように構成された画像形成装置によれば、収容手段から廃棄物が溢れる前に、確実に形成手段によるトナー像形成動作を停止させることができる。
また、本発明の画像形成装置においては、前記二つの検知手段が前記廃棄物を検知しない状態に変化した場合には、前記禁止手段による禁止を解除する解除手段を備えると好ましい。
このように構成された画像形成装置によれば、二つの検知手段が廃棄物を検知しない状態になれば、他に特別な指示を与えなくても、禁止手段によるトナー像形成動作の禁止が解除され、形成手段によるトナー像形成動作を再開させることができる。
したがって、例えば、収容手段が交換可能な構造になっている場合には、新品の収容手段と交換するだけで、他に特別な指示を与えなくても、形成手段によるトナー像形成動作を再開させることができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記収容手段は、画像形成装置本体に対し、着脱可能に設けられていると好ましい。
このように構成された画像形成装置によれば、収容手段の着脱に伴って、二つの検知手段による検知状態に変化が生じても、その変化に応じてカウント値が補正されるので、状態変化が起きる前のカウント値の影響で不適切な判定が行われてしまうのを回避できる。
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
[画像形成装置の概略構造]
図1は、画像形成装置1の概略構造を示す縦断面図である。この画像形成装置1は、通常、図1中の右側が前面、図1中の左側が後面となるように設置して利用されるものであり、図1は、画像形成装置1を左側面側から見た図となっている。以下では、画像形成装置1が備える構成を、図1中に示した上下前後の方向を利用して説明する。
画像形成装置1は、電子写真方式で被記録媒体に対して画像を形成する装置であり、一般にレーザープリンタと呼ばれるものである。この画像形成装置1には、給紙部3、画像形成部5、定着部7、および排紙部9などが設けられている。
給紙部3は、カット紙等の被記録媒体を供給する部分で、この給紙部3から供給される被記録媒体が画像形成部5へ搬送されるようになっている。また、画像形成部5(本発明でいう形成手段の一例に相当)は、カラー印刷ができるもので、レーザースキャナ11、現像トナーカートリッジ13K、13Y、13M、13C、搬送ベルト15などを備えている。
画像形成部5では、各現像トナーカートリッジ13K、13Y、13M、13C毎にレーザースキャナ11による静電潜像が形成される。そして、その潜像が各現像トナーカートリッジ13K、13Y、13M、13C内のトナーによって現像され、現像されたトナー像が搬送ベルト15によって搬送される被記録媒体に対して転写される。
定着部7は、被記録媒体を一対のローラ間に挟み込んで、トナー像に対する加熱・加圧を施すことにより、トナー像を被記録媒体に対して定着させる部分である。排紙部9は、定着部7から送り出された被記録媒体が排出される部分である。
搬送ベルト15の下方には、画像形成部5によるトナー像形成動作に伴って発生する廃トナーや紙粉を含む廃棄物を収容可能な廃棄物ボックス19(本発明でいう収容手段の一例に相当)が設けられている。
また、廃棄物ボックス19には、搬送ベルト15から廃棄物を回収するクリーニング機構21(本発明でいうクリーニング手段の一例に相当)と、クリーニング機構21によって回収された廃棄物を廃棄物ボックス19の後方へ送り込む楕円ロータ22とが設けられている。
クリーニング機構21は、クリーニングローラ26と、クリーニングシャフト27と、ブレード28とを備えている。
クリーニングローラ26は、搬送ベルト15に接触配置され、搬送ベルト15の回転方向(図1においては反時計回り)に対し逆回転しながら搬送ベルト15に付着した廃棄物を回収する。
クリーニングシャフト27は、クリーニングローラ26に接触配置され、廃棄物が帯びている電荷と反対の電荷が印加された状態でクリーニングローラ26に付着した廃棄物を自身に転写して回収する。
ブレード28は、クリーニングシャフト27に接触配置され、クリーニングシャフト27に付着した廃棄物を掻き落とす。
以上のようにして、クリーニング機構21は、廃棄物ボックス19内に廃棄物を回収する。
楕円ロータ22は、楕円上の断面形状を有し、この断面に対して直交する回転軸周りに回転し、ブレード28によって掻き落とされた廃棄物を、廃棄物ボックス19内後方に送り込む。
廃棄物ボックス19の後方端下方には、廃棄物センサ23、24(本発明でいう第1検知手段および第2検知手段の一例に相当)が配設されている。この廃棄物センサ23、24は、いずれも一対の投光部と受光部とを備えたフォトインタラプタである。
上記廃棄物ボックス19の一部は、廃棄物センサ23、24の投光部−受光部間に入り込むような形状とされている。その廃棄物ボックス19の一部に楕円ロータ22によって送り込まれてきた廃棄物が溜まると、廃棄物センサ23、24の投光部−受光部間にある光路が遮られる。その結果、廃棄物センサ23、24は、廃棄物ボックス19に収容された廃棄物を検知する状態になる。
また、廃棄物ボックス19は、図2に示すように、画像形成装置1本体に対し、着脱可能な構造になっていて、画像形成装置1の前面側にある開閉部25を開くことにより、新たな廃棄物ボックス19と交換できるようになっている。まず画像形成部5が水平方向前方へ引き抜かれ、次いで搬送ベルト15が前方へ引き抜かれた後、古い廃棄物ボックス19が画像形成装置1本体から取り外される。廃棄物ボックス19に設けられたクリーニング機構21および楕円ロータ22の双方も、廃棄物ボックス19とまとめて交換されることになる。
また、廃棄物ボックス19は、新しい廃棄物ボックス19に交換されてから廃棄物によって満杯にされる(後述する「廃棄物フル」と判定される)までの期間が、新しい廃棄物ボックス19に交換されてからクリーニング機構21が劣化して回収能力が無くなるまでの期間と同等もしくは少し短くなるような大きさとなっている。
[画像形成装置の制御系]
次に、画像形成装置1の制御系について、図3に基づいて説明する。図3は、画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。
画像形成装置1は、画像形成装置1の各部を制御する制御部31を備えている。この制御部31は、周知のマイクロコンピュータを中心に構成されたものである。制御部31には、上述した廃棄物センサ23、24の他、操作パネル33や画像形成装置1内に設けられたモータ・ソレノイド35などが接続され、これらが制御部31からの制御信号によって制御されるようになっている。
また、制御部31が備える不揮発性メモリ(例えばROM等)には、各種制御プログラムが記憶され、この制御プログラムに従って制御部31が備えるCPUが各種処理を実行するようになっている。
より具体的には、本実施形態において、制御部31は、印刷枚数や補正実施回数に基づいて推定回収量(本発明でいうカウント値の一例に相当)を算出する処理を実行する。推定回収量は、廃棄物ボックス19に収容された廃棄物の量を表す数値であり、廃トナーの他、紙粉などの量が反映された数値となる。
また、制御部31は、上記推定回収量と廃棄物センサ23、24からの検知信号に基づいて廃棄物ボックス19における廃棄物の収容状態を判定する処理を実行する。本実施形態において、廃棄物の収容状態は、エンプティ、ニアフル、フルのいずれかとなる。
これらの内、エンプティは、廃棄物ボックス19の収容能力にまだ余裕があることを示している。また、ニアフルは、廃棄物ボックス19の収容能力に僅かに余裕があるものの、満杯時期が近づいていることを示している。フルは、廃棄物ボックス19が満杯に達し、収容能力が無くなったことを示している。
また、制御部31は、上記収容状態の判定結果に応じて、操作パネル33に警告やエラーを表示する処理、モータ・ソレノイド35に作動制限をかける処理なども実行する。なお、以上のような各種処理の詳細については、後でさらに詳しく説明する。
[収容状態の判定方法の概要]
次に、画像形成装置1において実行される収容状態の判定方法の概要について、図4に基づいて説明する。
本実施形態において、画像形成装置1は、廃棄物ボックス19に収容された廃棄物の量が満杯に近づくと「ニアフル」と判定し、続いて、廃棄物ボックス19に収容された廃棄物の量が満杯になると「フル」と判定するように構成されている。これら「ニアフル」および「フル」と判定されるタイミングには、図4に示すような3通りのケースがある。
具体的には、「ニアフル」と判定するタイミングは、各ケースとも同じである。すなわち、廃棄物センサ23、24が双方とも廃棄物を検知していない状態(図4中の検知無し)から、いずれか一方が廃棄物を検知する状態(図4中の1個検知)に変化した場合、そのタイミングで「ニアフル」と判定する。「ニアフル」と判定された場合、廃棄物ボックス19の交換時期が近づいていることを示す警告が、操作パネル33に表示される。
また、「ニアフル」と判定されたら、その時点から、推定回収量のカウントアップが開始される。また、推定回収量はカウントダウンされることもあるが、この詳細については後述する。
なお、推定回収量のカウント方法として、トナー像形成動作(印刷動作、色ずれ補正動作、濃度補正動作など)が画像形成部5で実行されるたびに、あらかじめ設定された値(本発明でいう第1〜第3加算値または第1〜第3減算値の一例に相当)が加算または減算される。
こうして「ニアフル」と判定された後、何回かカウントアップが繰り返されると、最終的には「フル」と判定されることになるが、「フル」と判定されるタイミングは、図4に示す3通りのケースそれぞれで異なる。
図4(a)に示したケース1の場合、まず、推定回収量のカウントアップに伴って推定回収量が最低印字保証量Xに達する。ただし、この時点では、まだ他方の廃棄物センサが廃棄物を検知していない状態(図4(a)中の1個検知)にあるので、「フル」と判定されない。
ここで「フル」と判定しないのは、推定回収量が最低印字保証量Xに達していても、他方の廃棄物センサが廃棄物を検知していなければ、廃棄物ボックス19の収容能力に余力があると推定されるからである。
そして、その後、さらに廃棄物が回収されるのに伴い、他方の廃棄物センサが廃棄物を検知する状態(図4中の2個検知)に変化した場合、そのタイミングで「フル」と判定される。
「フル」と判定された場合、廃棄物ボックス19の交換時期に至ったことを示す警告が、操作パネル33に表示される。また、「フル」と判定された場合、廃棄物ボックス19が交換されるまで、モータ・ソレノイド35に作動制限がかけられ、画像形成部5は、トナー像形成動作を禁止される。
図4(b)に示したケース2の場合、まず、他方の廃棄物センサが廃棄物を検知する状態(図4(b)中の2個検知)に変化する。ただし、この時点では、まだ推定回収量が最低印字保証量Xに達していないので、「フル」と判定されない。
ここで「フル」と判定しないのは、推定回収量が最低印字保証量Xに達していなければ、廃棄物ボックス19の収容能力に余力があると推定されるからである。つまり、他方のセンサが廃棄物を検知する状態に変化したのは、廃棄物ボックス19に回収された廃棄物が均一に堆積したのではなく、偏って堆積したと推定されるからである。
その後、さらに廃棄物が回収されるのに伴い、推定回収量が最低印字保証量Xに達したら、そのタイミングで「フル」と判定される。なお、「フル」と判定された場合に行われる警告表示や作動制限は、ケース1の場合と同じである。
図4(c)に示したケース3の場合、まず、推定回収量のカウントアップに伴って推定回収量が最低印字保証量Xに達する。ただし、この時点では、まだ他方の廃棄物センサが廃棄物を検知していない状態(図4(c)中の1個検知)にあるので、ケース1の場合と同じく「フル」と判定されない。
その後、他方の廃棄物センサが廃棄物を検知していない状態のまま、推定回収量のカウントアップに伴って推定回収量が最大推定回収量Yに達したら、そのタイミングで「フル」と判定される。すなわち、ケース3の場合、他方の廃棄物センサが廃棄物を検知する状態(図4(c)中の2個検知)に変化していなくても、「フル」と判定することになる。
ここで「フル」と判定するのは、推定回収量が最大推定回収量Yに達していれば、廃棄物ボックス19が満杯に達している可能性があり、他方のセンサの故障等で、他方のセンサが廃棄物を検知できていない可能性があると推定されるからである。なお、「フル」と判定された場合に行われる警告表示や作動制限は、ケース1、2の場合と同じである。
[画像形成装置において実行される処理]
次に、上記のような収容状態判定を行うために画像形成装置1において実行される処理について、図5〜図13のフローチャートに基づいて説明する。
[初期処理]
まず、画像形成装置1の電源スイッチがオンとなった時に実行される初期処理について、図5に基づいて説明する。この初期処理を開始すると、制御部31は、まず、NVRAMから各種印刷枚数カウンタを取得する(S101)。
NVRAMは、制御部31が備える不揮発性メモリで、このNVRAMには、通常印刷枚数カウンタ、レジストレーション補正用印刷枚数カウンタ、および濃度補正用印刷枚数カウンタの各値が記憶されている。S101の処理では、これら各カウンタ値が取得される。
通常印刷枚数カウンタは、画像形成部5において1枚の被記録媒体に対する印刷動作が実行される毎に、1ずつカウントアップまたはカウントダウンされるカウンタである。カウントアップされるかカウントダウンされるかは、後述するS703の処理での判断によって分かれるが、この点はS703の処理についての説明の中で詳述する。
レジストレーション補正用印刷枚数カウンタは、画像形成部5において色ずれ補正動作が実行される毎に、1ずつカウントアップまたはカウントダウンされるカウンタである。濃度補正用印刷枚数カウンタは、画像形成部5において濃度補正動作が実行される毎に、1ずつカウントアップまたはカウントダウンされるカウンタである。これらについても、S703の処理についての説明の中で詳述する。
なお、S101の処理で取得された各カウンタ値は、画像形成装置1が前回作動した時の最終的な値であり、この値が後述する処理の中で今回の初期値として利用されることにより、今回の処理において前回からの累積値が利用されることになる。
続いて、制御部31は、NVRAMから前回の廃棄物ボックス19における収容状態を取得する(S103)。この収容状態は、エンプティ、ニアフル、フル、以上三種の状態のいずれかを示す情報で、この収容状態も画像形成装置1が前回作動した時の最終的な状態が、S103の処理によって取得されることになる。なおS103の処理を終えたら、図5に示す処理については終了する。
[ウォーミングアップ処理]
次に、ウォーミングアップ処理について、図6に基づいて説明する。このウォーミングアップ処理は、画像形成装置1の電源スイッチがオンとなった時や、一時的にスリープ状態に移行していた画像形成装置1に対して所定の入力(例えば、データ受信や操作パネル33での操作等)があった場合に実行される処理である。
ウォーミングアップ処理を開始すると、制御部31は、まず、クリーニング処理を実行する(S201)。このS201の処理は、この種の画像形成装置において実行される周知の処理なので、本明細書での詳細な説明が省略するが、このS201の処理により、上述したクリーニング機構21によって搬送ベルト15がクリーニングされたりする。
続いて、制御部31は、廃棄物センサ23、24による検知処理を実行する(S203)。このS203の検知処理は、詳しくは図7に示すような処理となる。なお、以下に説明する検知処理の中で、二つある廃棄物センサ23、24は互いに代替可能な構成として扱うことができるので、以下の説明においては、二つある廃棄物センサ23、24の内、一方をセンサ#1、他方をセンサ#2と称する。
図7に示す検知処理を開始すると、制御部31は、まず、センサ#1で廃棄物を検知しているか否か(すなわち、センサ#1=フルか否か)を判断する(S301)。ここで、センサ#1=フルであった場合(S301:YES)、引き続いて、センサ#2で廃棄物を検知しているか否か(すなわち、センサ#2=フルか否か)を判断する(S303)。
S303の処理で、センサ#2=フルであった場合(S303:YES)、検知状態としてフルが設定されて(S305)、図7に示す処理を終了する。一方、S303の処理で、センサ#2=フルではなかった場合(S303:NO)、検知状態としてニアフルが設定されて(S307)、図7に示す処理を終了する。なお、上記S305、S307、S311の処理で設定される検知状態は、後述するS207の収容状態の判定処理(図8〜図10参照)中の条件判断で利用される情報である。
上述したS301の処理において、センサ#1=フルではなかった場合(S301:NO)、引き続いて、センサ#2で廃棄物を検知しているか否か(すなわち、センサ#2=フルか否か)を判断する(S309)。
S309の処理で、センサ#2=フルであった場合(S303:YES)、検知状態としてニアフルが設定されて(S307)、図7に示す処理を終了する。一方、S309の処理で、センサ#2=フルではなかった場合(S309:NO)、検知状態としてエンプティが設定されて(S311)、図7に示す処理を終了する。
以上のようにして図7に示す検知処理を終了すると、検知状態として、フル、ニアフル、エンプティのいずれかが設定されることになる。
図6に示したウォーミングアップ処理におけるS203の検知処理を終え、続いて、制御部31は、廃棄物の推定回収量を算出する処理を実行する(S205)。
S205の処理では、S101の処理(図5参照)で取得した三種のカウンタ値それぞれに対し、トナー像形成動作(印刷動作、色ずれ補正動作、濃度補正動作)毎の廃棄物発生量に応じた係数k、p、q(各係数はいずれもあらかじめ設定された定数)を乗算する。そして、それらの総和(=印刷動作回数×k+色ずれ補正動作回数×p+濃度補正動作回数×q)が、廃棄物の推定回収量として算出される。
なお、本実施形態においては、印刷動作、色ずれ補正動作、および濃度補正動作それぞれが実行されるたびに、1ずつカウントアップまたはカウントダウンされるカウンタを備えている。そのため、上記S205の処理では、上記のような演算を行っているが、このような演算を行うか否かは種々設計変更が可能である。
例えば、1回の印刷動作、色ずれ補正動作、および濃度補正動作それぞれが実行されるたびに、上記値k、p、qが加算または減算されるカウンタを備えれば、S205の処理では、それら3つのカウンタ値の総和を求めるだけで、推定回収量を算出できる。また、それら3つのカウンタ値の総和に相当する値を保持するカウンタを設けてあれば、S205の処理では、そのカウンタ値を読み取るだけで、推定回収量を算出できる。
これらは、いずれの具体的構成を採用したとしても、推定回収量のカウントアップまたはカウントダウンを行う手段として機能するものなので、いずれの例とも、本発明でいうカウント手段の一例に相当する。
なお、通常の印刷動作を行う場合であれば、1ページ分の被記録媒体に対してトナー像を形成する処理が実行される。また、例えば、色ずれ補正動作や濃度補正動作を行う場合であれば、搬送ベルト15に対して直接トナー像を形成する処理が実行される。したがって、色ずれ補正動作および濃度補正動作を行うほうが、通常の印刷動作を行うよりも、発生する廃棄物の量が多くなる。このため、トナー像形成動作(印刷動作、色ずれ補正動作、濃度補正動作)毎の廃棄物発生量に応じた係数k、p、qは、k<p、qの関係となるように設定される。
以上のような推定回収量を算出したら、続いて、制御部31は、廃棄物ボックス19の収容状態の判定処理を行う(S207)。なお、S207の判定処理を実行する制御部31は、本発明でいう判定手段の一例に相当する。
S207の判定処理は、判定前の収容状態(例えば、図5に示すS103の処理で取得された「前回の収容状態」)が、エンプティ、ニアフル、フルのいずれであるかに応じて異なる処理が実行されることになる。以下、それら各判定処理を図8〜図10を参照しながら順に説明する。まず、判定前の収容状態がエンプティであった場合について、S207の判定処理の詳細を説明する。この場合、S207の判定処理は図8に示すような処理となる。
図8に示す処理を開始すると、制御部31は、S203の検知処理(図7参照)で設定された検知状態がフルか否かを判断する(S401)。S401の処理において、検知状態=フルであった場合(S401:YES)、制御部31は、推定回収量≧最低印字保証量Xであるか否かを判断する(S403)。
ここで、最低印字保証量Xとして、推定回収量がカウントアップされても最低印字保証量Xに達するまで廃棄物ボックス19が満杯になることはあり得ない、と推定される値があらかじめ設定されている。
したがって、推定回収量≧最低印字保証量Xである場合は(S403:YES)、廃棄物ボックス19が満杯になっている可能性が高いので、NVRAMの収容状態記憶領域にフルを記憶し(S405)、収容状態=フルを設定し(S407)、図8に示す判定処理を終了する。このS407の処理により、判定前の収容状態=エンプティは、収容状態=フルに更新されることになる。
一方、S403の処理で、推定回収量≧最低印字保証量Xでない場合は(S403:NO)、センサ#1、#2が双方とも廃棄物を検知しているものの、推定回収量が最低印字保証量Xに達するほどカウントアップされていない状態になっている。
したがって、この場合は、センサ#1、#2が廃棄物を検知しているものの、廃棄物ボックス19の収容能力にはまだ余裕があると判断し、収容状態=ニアフルを設定し(S409)、図8に示す処理を終了する。このS409の処理により、判定前の収容状態=エンプティは、収容状態=ニアフルに更新されることになる。
また、S401の処理において、検知状態=フルでなかった場合(S401:NO)、制御部31は、S203の検知処理で設定された検知状態がニアフルか否かを判断する(S411)。S411の処理において、検知状態=ニアフルであった場合(S411:YES)、制御部31は、推定回収量≧最大推定回収量Yであるか否かを判断する(S413)。
ここで、最大推定回収量Yとして、推定回収量がカウントアップされて最大推定回収量Yに達すれば、センサ#1、#2のいずれか一方が廃棄物を検知していなくても廃棄物ボックス19が満杯になっている可能性が高い、と推定される値があらかじめ設定されている。
したがって、推定回収量≧最大推定回収量Yである場合は(S413:YES)、廃棄物ボックス19が満杯になっている可能性が高いので、NVRAMの収容状態記憶領域にフルを記憶し(S405)、収容状態=フルを設定し(S407)、図8に示す判定処理を終了する。このS407の処理により、判定前の収容状態=エンプティは、収容状態=フルに更新されることになる。
一方、S413の処理で、推定回収量≧最大推定回収量Yでない場合は(S413:NO)、センサ#1、#2のいずれかが廃棄物を検知しておらず、推定回収量も最大推定回収量Yに達するほどカウントアップされていない状態になっている。
したがって、この場合は、廃棄物ボックス19の収容能力にはまだ余裕があると判断し、収容状態=ニアフルを設定し(S415)、図8に示す判定処理を終了する。このS415の処理により、判定前の収容状態=エンプティは、収容状態=ニアフルに更新されることになる。
なお、S411の処理において、検知状態=ニアフルでなかった場合(S411:NO)、そのまま図8に示す判定処理を終了する。その結果、判定前の収容状態=エンプティは、そのまま維持されることになる。
次に、判定前の収容状態がニアフルであった場合について、ウォーミングアップ処理(図6参照)におけるS207の判定処理の詳細を説明する。この場合、S207の判定処理は図9に示すような処理となる。
図9に示す判定処理を開始すると、制御部31は、S203の検知処理(図7参照)で設定された検知状態がフルか否かを判断する(S501)。S501の処理において、検知状態=フルであった場合(S501:YES)、制御部31は、推定回収量≧最低印字保証量Xであるか否かを判断する(S503)。
推定回収量≧最低印字保証量Xである場合(S503:YES)、廃棄物ボックス19が満杯になっている可能性が高いので、NVRAMの収容状態記憶領域にフルを記憶し(S505)、収容状態=フルを設定し(S507)、図9に示す判定処理を終了する。このS507の処理により、判定前の収容状態=ニアフルは、収容状態=フルに更新されることになる。
一方、S503の処理で、推定回収量≧最低印字保証量Xでない場合は(S503:NO)、センサ#1、#2が双方とも廃棄物を検知しているものの、推定回収量が最低印字保証量Xに達するほどカウントアップされていない状態になっている。
したがって、この場合は、センサ#1、#2が廃棄物を検知しているものの、廃棄物ボックス19の収容能力にはまだ余裕があると判断し、そのまま図9に示す判定処理を終了する。その結果、判定前の収容状態=エンプティは、そのまま維持されることになる。
また、S501の処理において、検知状態=フルでなかった場合(S501:NO)、制御部31は、S203の検知処理で設定された検知状態がニアフルか否かを判断する(S509)。S509の処理において、検知状態=ニアフルであった場合(S509:YES)、制御部31は、推定回収量≧最大推定回収量Yであるか否かを判断する(S511)。
推定回収量≧最大推定回収量Yである場合は(S511:YES)、廃棄物ボックス19が満杯になっている可能性が高いので、NVRAMの収容状態記憶領域にフルを記憶し(S513)、収容状態=フルを設定し(S515)、図9に示す判定処理を終了する。このS515の処理により、判定前の収容状態=エンプティは、収容状態=フルに更新されることになる。
一方、S511の処理で、推定回収量≧最大推定回収量Yでない場合は(S511:NO)、センサ#1、#2のいずれかが廃棄物を検知しておらず、推定回収量も最大推定回収量Yに達するほどカウントアップされていない状態になっている。
したがって、この場合は、廃棄物ボックス19の収容能力にはまだ余裕があると判断し、そのまま図9に示す判定処理を終了する。その結果、判定前の収容状態=ニアフルは、そのまま維持されることになる。
一方、S509の処理において、検知状態=ニアフルでなかった場合(S509:NO)、収容状態=エンプティを設定し(S517)、図9に示す判定処理を終了する。このS517の処理により、判定前の収容状態=ニアフルは、収容状態=エンプティに更新されることになる。
次に、判定前の収容状態がフルであった場合について、ウォーミングアップ処理(図6参照)におけるS207の判定処理の詳細を説明する。この場合、S207の判定処理は図10に示すような処理となる。
図10に示す判定処理を開始すると、制御部31は、S203の検知処理(図7参照)で設定された検知状態がエンプティか否かを判断する(S601)。S601の処理において、検知状態=エンプティであった場合(S601:YES)、廃棄物ボックス19の交換が行われたものと考えられるので、制御部31は、各種印刷枚数カウンタをクリアし、NVRAMに記憶する(S603)。
そして、NVRAMの収容状態記憶領域にエンプティを記憶し(S605)、収容状態=エンプティを設定し(S607)、図10に示す判定処理を終了する。このS607の処理により、判定前の収容状態=フルは、収容状態=エンプティに更新されることになる。
なお、S601の処理において、検知状態=エンプティでなかった場合(S601:NO)、そのまま図10に示す判定処理を終了する。その結果、判定前の収容状態=フルは、そのまま維持されることになる。
以上説明した通り、図8〜図10に示す廃棄物ボックス19における廃棄物の収容状態の判定処理は、判定前の収容状態に応じていずれかが実行される。
図6に戻り、制御部31は、S207の判定処理で更新または維持された収容状態について、収容状態=フルか否かを判断する(S209)。
S209の処理において、収容状態=フルであった場合(S209:YES)、制御部31は、操作パネル33に対する表示制御を行うことにより、利用者に対する廃棄物フルの通知を行う(S211)。そして、トナー像形成動作を禁止するエラー停止処理を実行して(S213)、図6に示すウォーミングアップ処理を終了する。
その結果、画像形成装置1は、ウォーミングアップ動作の段階で、利用者に対する廃棄物フルの通知を行い、以降、画像形成装置1においてトナー像形成動作を伴う機能の利用ができない状態になる。なお、S211の処理を実行する制御部31ないし操作パネル33は、本発明でいう報知手段の一例に相当する。また、S213の処理を実行する制御部31は、本発明でいう禁止手段の一例に相当する。
一方、S209の処理において、収容状態=フルでなかった場合(S209:NO)、制御部31は、S207の判定処理で更新または維持された収容状態について、収容状態=ニアフルか否かを判断する(S215)。
S215の処理において、収容状態=ニアフルであった場合(S215:YES)、制御部31は、操作パネル33に対する表示制御を行うことにより、利用者に対する廃棄物ニアフルの通知を行う(S217)。そして、トナー像形成動作を許可して(S219)、図6に示す処理を終了する。
その結果、画像形成装置1は、ウォーミングアップ動作の段階で、収容状態=ニアフルであれば、利用者に対する廃棄物ニアフルの通知を行い、以降、画像形成装置1においてトナー像形成動作を伴う機能の利用ができる状態になる。なお、S217の処理を実行する制御部31ないし操作パネル33は、本発明でいう報知手段の一例に相当する。また、S219の処理を実行する制御部31は、本発明でいう解除手段の一例に相当する。
また、S215の処理において、収容状態=ニアフルでなかった場合(S215:NO)、制御部31は、トナー像形成動作を許可して(S219)、図6に示す処理を終了する。その結果、画像形成装置1は、廃棄物収容状態に関する通知は行わず、以降、画像形成装置1においてトナー像形成動作を伴う機能の利用ができる状態になる。
[各種印刷処理]
次に、各種印刷処理について、図11に基づいて説明する。この各種印刷処理は、画像形成装置1に対して所定の入力(例えば、印刷データ受信や操作パネル33での色ずれ補正指令、濃度補正指令等)があった場合に実行される処理である。
各種印刷処理を開始すると、制御部31は、まず、画像形成部5によるトナー像形成動作を実行する(S701)。このS701の処理では、例えば、通常の印刷動作を行う場合であれば、1ページ分の被記録媒体に対してトナー像を形成する処理が実行される。また、例えば、色ずれ補正動作や濃度補正動作を行う場合であれば、直接搬送ベルト15に対してトナー像を形成する処理が実行される。
そして、S701の処理を終えたら、収容状態=ニアフルか否かを判断する(S703)。S703の処理で、収容状態=ニアフルであった場合(S703:YES)、印刷枚数カウンタの加算処理を実行する(S705)。このS705の処理は、詳しくは図12に示すような処理となる。
すなわち、図12に示す印刷枚数カウンタの加算処理を開始すると、制御部31は、まず、印刷動作=濃度補正動作か否かを判断する(S801)。ここで、S701の処理において、画像形成部5による濃度補正動作が行われていれば、S801の処理では肯定判断がなされる(S801:YES)。この場合、制御部31は、濃度補正用印刷枚数カウンタをインクリメントするとともに、その値をNVRAMに記憶し(S803)、図12に示す加算処理を終了する。
また、S801の処理で肯定判断がなされなかった場合(S801:NO)、制御部31は、印刷動作=レジストレーション補正動作か否かを判断する(S805)。S805の処理では、S701の処理において、画像形成部5による色ずれ補正動作が行われていれば、肯定判断がなされる(S805:YES)。
この場合、制御部31は、レジストレーション補正用印刷枚数カウンタをインクリメントするとともに、その値をNVRAMに記憶し(S807)、図12に示す加算処理を終了する。
一方、S805の処理で肯定判断がなされなかった場合(S805:NO)、通常の印刷動作が行われたことになるので、制御部31は、をインクリメントするとともに、その値をNVRAMに記憶し(S809)、図12に示す処理を終了する。
以上のようにして図12に示す処理を終了すると、図11に示すS705の処理を終了する。
一方、S703の処理で、収容状態=ニアフルでなかった場合(S703:NO)、これは、「二つの廃棄物センサ23、24のいずれかが廃棄物を検知した後、廃棄物を検知しない状態に変化したこと」を意味する。そこで、そのような場合は、印刷枚数カウンタの減算処理を実行する(S707)。このS707の処理は、詳しくは図13に示すような処理となる。
すなわち、図13に示す印刷枚数カウンタの減算処理を開始すると、制御部31は、まず、印刷動作=濃度補正動作か否かを判断する(S901)。ここで、S701の処理において、画像形成部5による濃度補正動作が行われていれば、S901の処理では肯定判断がなされる(S901:YES)。この場合、制御部31は、濃度補正用印刷枚数カウンタをデクリメントするとともに、その値をNVRAMに記憶し(S903)、図13に示す減算処理を終了する。
また、S901の処理で肯定判断がなされなかった場合(S901:NO)、制御部31は、印刷動作=レジストレーション補正動作か否かを判断する(S905)。S905の処理では、S701の処理において、画像形成部5による色ずれ補正動作が行われていれば、肯定判断がなされる(S905:YES)。
この場合、制御部31は、レジストレーション補正用印刷枚数カウンタをデクリメントするとともに、その値をNVRAMに記憶し(S907)、図13に示す減算処理を終了する。
一方、S905の処理で肯定判断がなされなかった場合(S905:NO)、通常の印刷動作が行われたことになるので、制御部31は、をデクリメントするとともに、その値をNVRAMに記憶し(S909)、図13に示す減算処理を終了する。
以上のようにして図13に示す減算処理を終了すると、図11に示すS707の処理を終了する。
こうしてS705またはS707の処理を終えたら、制御部31は、全印刷終了か否かを判断する(S709)。S709の処理では、画像形成部5によるトナー像形成動作を伴う処理がすべて完了したかどうかが判断される。
具体例を交えて説明すれば、例えば、複数ページ分の印刷データに関し、全ページの印刷処理を完了していれば、S709の処理では肯定判断がなされ、何ページ分かの印刷処理が残っていれば、S709の処理では否定判断がなされる。また、色ずれ補正動作や濃度補正動作が完了していれば、S709の処理では肯定判断がなされる。
そして、S709の処理で、全印刷終了ではないと判定された場合は(S709:NO)、S701の処理へと戻り、再びS701以降の処理が繰り返されることになる。一方、S709の処理で、全印刷終了と判定された場合は(S709:YES)、クリーニング処理を実行する(S711)。このS711のクリーニング処理により、図6に示すS201の処理同様、画像形成部5の各部がクリーニングされることになる。
続いて、制御部31は、廃棄物センサ23、24による検知処理を実行する(S713)。このS713の検知処理は、詳しくは図7に示すような処理となるが、この処理については既に説明したので、ここでの説明は省略する。
S713の処理を終えたら、制御部31は、廃棄物の推定回収量を算出する(S715)。S715の処理では、S205の算出処理と同様の演算(印刷動作回数×k+色ずれ補正動作回数×p+濃度補正動作回数×q)により、廃棄物の推定回収量が算出される。
推定回収量を算出したら、制御部31は、廃棄物ボックス19の収容状態の判定を行う(S717)。S717の処理では、判定前の収容状態が、エンプティ、ニアフル、フルのいずれであるかに応じて異なる処理が実行される。ただし、これらの処理は、既に説明した図8〜図10に示す処理のいずれかであり、この点は、既に説明したS207の判定処理と同様なので、ここでの説明は省略する。
さて、S717の判定処理を終えたら、制御部31は、S717の処理で更新または維持された収容状態について、収容状態=フルか否かを判断する(S719)。
S719の処理において、収容状態=フルであった場合(S719:YES)、制御部31は、操作パネル33に対する表示制御を行うことにより、利用者に対する廃棄物フルの通知を行う(S721)。そして、トナー像形成動作を禁止するエラー停止処理を実行して(S723)、図11に示す各種印刷処理を終了する。
その結果、画像形成装置1は、利用者に対する廃棄物フルの通知を行い、以降、画像形成装置1においてトナー像形成動作を伴う機能の利用ができない状態になる。なお、S721の処理を実行する制御部31ないし操作パネル33は、本発明でいう報知手段の一例に相当する。
一方、S719の処理において、収容状態=フルでなかった場合(S719:NO)、制御部31は、S717の処理で更新または維持された収容状態について、収容状態=ニアフルか否かを判断する(S725)。
S725の処理において、収容状態=ニアフルであった場合(S725:YES)、制御部31は、操作パネル33に対する表示制御を行うことにより、利用者に対する廃棄物ニアフルの通知を行い(S727)、図11に示す処理を終了する。
その結果、画像形成装置1は、各種印刷動作の段階で、収容状態=ニアフルであれば、利用者に対する廃棄物ニアフルの通知を行うことになる。なお、画像形成装置1においてトナー像形成動作を伴う機能の利用ができる状態は、そのまま継続する。なお、S727の処理を実行する制御部31ないし操作パネル33は、本発明でいう報知手段の一例に相当する。
また、S725の処理において、収容状態=ニアフルでなかった場合(S725:NO)、制御部31は、そのまま図11に示す処理を終了する。この場合、画像形成装置1は、廃棄物収容状態に関する通知は行わず、また、画像形成装置1においてトナー像形成動作を伴う機能の利用ができる状態は、そのまま継続することになる。
[実施形態の効果]
以上説明した画像形成装置1によれば、二つの廃棄物センサ23、24が廃棄物を検知したとしても、推定回収値が最低印字保証量Xに達していなければ、満杯であるとの判定がなされない。また、推定回収値が最低印字保証量Xに達しても、二つの廃棄物センサ23、24の内、いずれか一方が廃棄物を検知していなければ、満杯であるとの判定がなされない。
したがって、単に二つのセンサだけで廃棄物を検知するものや、廃棄物が満杯になったか否かをカウント値だけで判定するものに比べ、回収した廃棄物が満杯に至ったことを、より適切なタイミングで判断でき、廃棄物ボックス19の耐用寿命を延ばすことができる。
また、上記画像形成装置1は、推定回収値が最大推定回収値Y以上となった場合、二つの廃棄物センサ23、24のいずれかが廃棄物を検知していなくても、廃棄物ボックス19に収容された廃棄物が最大収容量に達した(すなわち、収容状態=フル)と判定する。したがって、二つの廃棄物センサ23、24の内、いずれか一方において適正な検知がなされなかった場合でも、廃棄物ボックス19が満杯になったことを適切に判定できる。
また、上記画像形成装置1は、印刷動作、色ずれ補正動作、濃度補正動作それぞれに対応付けて設定された加算値を推定回収値に加算することで、推定回収値のカウントアップを行う。したがって、印刷動作、色ずれ補正動作、濃度補正動作それぞれに応じて発生する廃棄物の量が反映されたカウントアップを行うことができる。
また、画像形成装置1において、二つの廃棄物センサ23、24のいずれかが廃棄物を検知した後、廃棄物を検知しない状態に変化した場合には、印刷動作、色ずれ補正動作、濃度補正動作それぞれに対応付けて設定された減算値を推定回収値から減算する。
このような減算によるカウントダウンが、ごく短期しか続かなかった場合、廃棄物を検知する状態にあるほうが、より正常である可能性が高いことが推定され、カウント値は僅かにカウントダウンされるだけで、その後は再びカウントアップが再開されるので、過剰に満杯判定が遅れることがない。
また、カウントダウンが長期にわたって続いた場合、廃棄物を検知しない状態にある方が、より正常である可能性が高いことが推定され、カウント値がカウントダウンされ、一時的に開始されたカウントアップを相殺し、十分に満杯判定を遅らせることができる。
さらに、廃棄物ボックス19の交換に伴って二つの廃棄物センサ23、24の内、少なくとも一方が廃棄物を検知しない状態になれば、上記のようなカウントダウンが何回か実行される結果、カウント値が初期値に戻る。
したがって、単にカウントアップをするだけの場合とは異なり、廃棄物ボックス19の交換時にわざわざカウント値をリセットする(=初期値に戻す)ような手間をかけなくてもよくなる。
また、画像形成装置1において、廃棄物ボックス19は、画像形成装置1本体に対し、着脱可能に設けられているため、着脱に伴って、二つの廃棄物センサ23、24の検知状態に変化が生じることがある。しかし、その検知状態の変化に応じてカウント値が補正されるので、状態変化が起きる前のカウント値の影響で不適切な判定が行われてしまうのを回避できる。
加えて、画像形成装置1において、クリーニング機構21は、搬送ベルト15等の画像形成装置1本体各部とは独立に交換可能な構造で、廃棄物ボックス19とともに交換される構造になっている。したがって、二つの廃棄物センサ23、24と推定回収量とに基づく判断で、操作パネル33が廃棄物ボックス19の交換を促すと、クリーニング機構21は廃棄物ボックス19とともに交換されることになる。そのため、結果的に廃棄物の回収量を考慮してクリーニング機構21が交換されるように促すことにつながる。また、廃棄物の量が最大収容量に達したと判定(「フル」と判定)される時期と、クリーニング機構21の交換寿命とが同等になるように廃棄物ボックス19を構成しておくことで、廃棄物ボックス19とともにクリーニング機構21も効率的に交換することができる。
[変形例等]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、カラー印刷が可能な画像形成部5を備えた画像形成装置1を例示したが、単色印刷しかできない画像形成部を備えた画像形成装置であっても、本発明の構成を採用することができる。
また、上記実施形態では、トナー像形成動作の具体例として、印刷動作、色ずれ補正動作、濃度補正動作を挙げたが、他にも廃棄物の発生を伴うトナー像形成動作があれば、そのような動作について、カウント手段によるカウントの対象としてもよい。
逆に、例えば、単色印刷しかできない画像形成部を備えた画像形成装置であれば、色ずれ補正動作は不要なので、上記実施形態で例示したトナー像形成動作の一部が存在しない構成とすることもできる。
本発明の一実施形態として例示した画像形成装置の概略構造を示す縦断面図。 同画像形成装置から廃棄物ボックスを脱着した状態を示す縦断面図。 同画像形成装置の制御系を示すブロック図。 ニアフル判定およびフル判定のタイミングを示す説明図。 初期処理のフローチャート。 ウォーミングアップ処理のフローチャート。 センサによる検知処理のフローチャート。 収容状態エンプティの場合の収容状態判定処理のフローチャート。 収容状態ニアフルの場合の収容状態判定処理のフローチャート。 収容状態フルの場合の収容状態判定処理のフローチャート。 各種印刷処理のフローチャート。 印刷枚数カウンタ加算処理のフローチャート。 印刷枚数カウンタ減算処理のフローチャート。
符号の説明
1・・・画像形成装置、3・・・給紙部、5・・・画像形成部、7・・・定着部、9・・・排紙部、11・・・レーザースキャナ、13K、13Y、13M、13C・・・現像トナーカートリッジ、15・・・搬送ベルト、19・・・廃棄物ボックス、21・・・クリーニング機構、22・・・楕円ロータ、23、24・・・廃棄物センサ、25・・・開閉部、26・・・クリーニングローラ、27・・・クリーニングシャフト、28・・・ブレード、31・・・制御部、33・・・操作パネル、35・・・モータ・ソレノイド

Claims (12)

  1. トナー像を形成可能な形成手段と、
    前記形成手段によるトナー像形成動作に伴って発生する廃棄物を収容する収容手段と、
    前記収容手段に収容された廃棄物を検知する第1検知手段および第2検知手段と、
    前記第1検知手段および前記第2検知手段が双方とも前記廃棄物を検知していない状態から前記第1検知手段または前記第2検知手段のいずれか一方によって前記廃棄物が検知されたときに、前記形成手段によるトナー像形成動作に基づくカウントアップを開始するカウント手段と、
    前記カウント手段によってカウントされたカウント値が、あらかじめ設定された第1閾値以上となっており、且つ、前記第1検知手段または前記第2検知手段のいずれか他方によって前記廃棄物が検知されている第1の状態」となっている場合、または、「前記カウント手段によってカウントされたカウント値が、前記第1閾値より大きい第2閾値以上となる第2の状態」となっている場合に、前記収容手段に収容された廃棄物の量が最大収容量に達したと判定する一方、前記第1の状態および前記第2の状態いずれの状態でもない場合に、前記収容手段に収容された廃棄物の量が最大収容量に達していないと判定する判定手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記形成手段は、被記録媒体上に画像を形成する印刷動作を実行可能で、
    前記カウント手段は、前記形成手段が前記印刷動作を実行するたびに、前記印刷動作に対応づけて設定された第1加算値を前記カウント値に加算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記形成手段は、色ずれ補正を行うための色ずれ補正動作を実行可能で、
    前記カウント手段は、前記形成手段が前記色ずれ補正動作を実行するたびに、前記色ずれ補正動作に対応づけて設定された第2加算値を前記カウント値に加算する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記形成手段は、濃度補正を行うための濃度補正動作を実行可能で、
    前記カウント手段は、前記形成手段が前記濃度補正動作を実行するたびに、前記濃度補正動作に対応づけて設定された第3加算値を前記カウント値に加算する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記カウント手段は、前記第1検知手段によって前記廃棄物が検知された後、当該第1検知手段が前記廃棄物を検知しない状態に変化した場合には、前記形成手段によるトナー像形成動作に基づくカウントダウンを開始する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記形成手段は、被記録媒体上に画像を形成する印刷動作を実行可能で、
    前記カウント手段は、前記第1検知手段によって前記廃棄物が検知された後、当該第1検知手段が前記廃棄物を検知しない状態に変化した場合、前記形成手段が前記印刷動作を実行するたびに、前記印刷動作に対応づけて設定された第1減算値を前記カウント値から減算する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記形成手段は、色ずれ補正を行うための色ずれ補正動作を実行可能で、
    前記カウント手段は、前記第1検知手段によって前記廃棄物が検知された後、当該第1検知手段が前記廃棄物を検知しない状態に変化した場合、前記形成手段が前記色ずれ補正動作を実行するたびに、前記色ずれ補正動作に対応づけて設定された第2減算値を前記カウント値から減算する
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記形成手段は、濃度補正を行うための濃度補正動作を実行可能で、
    前記カウント手段は、前記第1検知手段によって前記廃棄物が検知された後、当該第1検知手段が前記廃棄物を検知しない状態に変化した場合、前記形成手段が前記濃度補正動作を実行するたびに、前記濃度補正動作に対応づけて設定された第3減算値を前記カウント値から減算する
    ことを特徴とする請求項5請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記第1検知手段が前記廃棄物を検知する状態となったときに、当該状態となったことを報知する報知手段
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記判定手段によって前記収容手段に収容された廃棄物の量が最大収容量に達したと判定された場合に、前記形成手段によるトナー像形成動作を禁止する禁止手段
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記2つの検知手段が前記廃棄物を検知しない状態に変化した場合には、前記禁止手段による禁止を解除する解除手段
    を備えたことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記収容手段は、画像形成装置本体に対し、着脱可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の画像形成装置。
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