JP6270586B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、画像形成を行う毎に現像部内のトナーが消費される。この消費分を補うため、トナーを収容した収容容器からバッファ部にトナーを一旦補給し、バッファ部内のトナーを現像器に補給する構成が知られている。この画像形成装置には、現像器に収容された現像剤に対するトナーの割合(以降、トナー濃度と称す。)を検出する検出手段が設けられている。検出手段に検出されたトナー濃度が所定値となる様に、バッファ部から現像器へ補給されるトナーの量が制御される。
バッファ部内に設けられた搬送部材が故障した場合、現像器にトナーが補給されなくなる。その結果、現像器内のトナー不足による画像不良等が発生したり、バッファ部内でトナー詰まりが発生したりする可能性がある。バッファ部内でトナー詰まりが発生すると、現像器内のトナー濃度は上昇しなくなるため、トナー濃度を上昇させようとして収容容器からトナーの補給動作が継続される。その結果、バッファ部に許容できるトナー量を超えて、収容容器からバッファ部にトナーが補給されてしまうので、例えば、収容容器とバッファ部の連結部分のすきまからトナーが溢れてしまう。
例えば、特許文献1では、トナー搬送部内のトナー量を検知する手段を設け、トナー搬送部内のトナー量と現像器内のトナー濃度を用いてトナー搬送部内のトナー量を予測する画像形成装置が記載されている。
特開平7−209981号公報
しかしながら、このような画像形成装置は、現像器内のトナー濃度を検出する手段に加え、バッファ部のトナー量を検知する手段を新たに設ける必要がある。本発明の目的は、新たにセンサを設けることなく、バッファ部からのトナー溢れを抑制できる画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本願発明は以下の構成を有する。すなわち、トナーを収容した収容容器が着脱可能な画像形成装置であって、トナーを収容する現像器を有し、前記現像器に収容された前記トナーを用いて画像を形成する画像形成手段と、装着された収容容器を駆動させ、前記収容容器から前記現像器へトナーを補給する補給手段と、前記収容容器から前記現像器へ補給されたトナーが通過する補給経路に設けられた回転部材を回転させて、前記補給経路内の前記トナーを前記現像器へ搬送するトナー搬送手段と、前記補給手段を制御する制御手段と、前記現像器に収容された前記トナーの量を検知する第1検知手段と、前記第1検知手段の検知結果に基づいて前記装着された収容容器の交換を報知する報知手段と、前記収容容器の交換を検知する第2検知手段と、前記トナー搬送手段の異常を検知する第3検知手段と、を有し、前記制御手段は、前記第1検知手段により前記現像器内のトナーの量が所定量より少ないことが検知された状態で、前記第2検知手段により前記収容容器の交換が検知された場合、前記補給手段による所定の補給動作を実行させ、前記報知手段は、前記補給手段による前記所定の補給動作が実行された後、前記第1検知手段により検知された前記トナーの量が前記所定量よりも少なければ、前記装着された収容容器の交換を報知し、前記第3検知手段は、前記所定の補給動作の実行回数が所定回数に達した後に前記第1検知手段により検知された前記トナーの量が前記所定量より少ない場合、前記トナー搬送手段の異常を検知する。
本発明によれば、新たにセンサを設けることなく、バッファ部からのトナー溢れを抑制できる。
画像形成装置の構成の説明図。 本実施形態に係る補給構成のブロック図。 本実施形態に係るトナーボトルから現像器のトナー供給経路の斜視図。 本実施形態に係る印刷動作のフローチャート。 本実施形態に係るトナー補給のフローチャート。 本実施形態に係るトナー無し判定後のトナー補給のフローチャート。 本実施形態に係るトナー無し判定時の説明図。 本実施形態に係るトナー搬送部の空き容量と閾値Nの関係を示す図。 本実施形態に係るUI画面の表示例を示す図。 本実施形態に係るトナーボトル挿抜検知の説明図。
[画像形成装置について]
本発明に係る画像形成装置とその制御構成について図1〜3を用いて説明する。図1は、画像形成装置10の構成の概略を説明する断面図である。図1において、感光体11a〜11dはそれぞれ、イエロー、マゼンダ、シアン、およびブラックの4色に対応する感光体である。感光体11aの周囲には、帯電装置12a、露光装置13、現像器14a、および感光体クリーニング装置15aが配置されている。帯電装置12aは、感光体11aの表面を均一に帯電させる。露光装置13は、感光体11aの帯電面に記録すべき画像情報に基づいて変調したレーザー光を投射する。現像器14aは、露光装置13から投射されたレーザー光により感光体11a表面に形成された画像潜像(静電潜像)を現像する。感光体クリーニング装置15aは、感光体11aの表面のトナー像が中間転写ベルト16に転写されて後に残留したトナーを清掃し回収する。また、現像器14aには、トナー収容器であるトナーボトル120aからトナーが供給される。感光体11b〜11dの周囲も、使用されるトナーの色と露光装置13の照射位置が異なる以外は感光体11aと同様の構成になっている。感光体11、帯電装置12、現像器14、および感光体クリーニング装置15は、色毎に一体となっておりプロセスユニットと呼ばれる。
更に、各感光体上のトナー像が転写される中間転写ベルト16が配置され、中間転写ベルト16を挟んで各感光体に対向する位置に一次転写ローラ17a〜17dが配置される。一次転写ローラ17の挙動により、中間転写ベルト16に感光体上のトナー像が転写される。また、中間転写ベルト16の周囲には、中間転写ベルト16の表面のトナー像が記録媒体に転写された後に残留したトナーを回収する中間転写ベルトクリーニング装置18が配置される。
中間転写ベルト16上のトナーを記録媒体に転写する位置に、二次転写ローラ19が配置される。二次転写ローラ19の挙動により、記録媒体に中間転写ベルト16上のトナー像が転写される。給紙装置20から給紙された記録媒体Pが、中間転写ベルト16と二次転写ローラ19との間の転写位置を通過するように搬送される。転写位置を通過した記録媒体Pの搬送方向下流側には、記録媒体Pに転写されたトナー像を定着させる定着装置21、および印刷後の記録媒体Pを廃止する排紙トレイ22が配置されている。感光体クリーニング装置15及び中間転写ベルトクリーニング装置18で回収されたトナーは、画像形成装置10内に配置された回収トナーボックス30へと排出される。
[動作概略]
次に、画像形成装置10の動作の概略を説明する。感光体11は、駆動装置(不図示)により矢印A方向に一定速度で回転する。帯電装置12により均一に帯電された感光体11の表面には、露光装置13から記録すべき画像情報に基づいて変調されたレーザー光が投射され、画像潜像が形成される。感光体11上の画像潜像は現像器14に装填されているトナーにより現像され、トナー像が形成される。
感光体11の矢印A方向の回転により、感光体11上のトナー像が中間転写ベルト16への一次転写位置にくると、一次転写ローラ17の作用によりトナー像が中間転写ベルト16に転写される。一次転写位置で転写されなかった感光体11上の残留トナーは感光体クリーニング装置15により回収され、感光体11の表面は清掃されて次の画像形成に備える。回収されたトナーは回収トナーボックス30へと排出される。
中間転写ベルト16は、駆動装置(不図示)により矢印B方向に一定速度で回転する。この回転により中間転写ベルト16上のトナー像が二次転写位置にくるタイミングに合わせて、給紙装置20から記録媒体Pが給紙される。そして、二次転写位置では二次転写ローラ19の作用によりトナー像が記録媒体に転写される。二次転写位置で転写されなかった中間転写ベルト16上の残留トナーは中間転写ベルトクリーニング装置18により回収され、中間転写ベルト16の表面は清掃されて次の画像形成に備える。回収されたトナーは回収トナーボックス30へと排出される。トナーが転写された記録媒体Pは定着装置21により定着処理され、排紙トレイ22に排出される。
[システム構成]
図2を用いて全体システムブロック図について説明する。制御部300は、図1の画像形成装置10のシステム制御を行う。制御部300は、CPU301、ROM302、およびRAM303を有する。CPU301は、制御プログラムを実行することで画像形成装置10のシステム制御を行い、制御プログラムが書き込まれたROM302と制御に用いる変数を一時的に保存するRAM303がアドレスバス、データバスにより接続されている。
UI330は、画像形成モード/記録材の仕上げモードの選択や、後述するトナーボトルのトナー無し表示やトナー搬送部の故障表示のような画像形成装置10の状態表示を行う。ここで選択されたモード設定の情報は、RAM303に格納される。CPU301は、UI330から操作指示を受け取ると、CPU301に接続された濃度センサ124やトナーボトル検知センサ125等の各種センサの入力信号を元に、ボトルモータ121や現像モータ126等を動作させ、画像形成動作を行う。
ボトルモータ121は、トナーを補給するためにトナーボトル120を回転駆動させるための駆動源である。トナーボトル120を回転駆動させることでトナーをトナー搬送部246へ搬送する。具体的なトナーの補給方法については、図3を用いて後述する。
濃度センサ124は、現像器14内部のトナー濃度を検出するトナー濃度検知手段としてのセンサである。濃度センサ124は、コイルのインダクタンスを利用して現像剤の透磁率を検知しており、透磁率が基準値よりも高くなれば、現像器14内のトナーが少ない状態であると判定し、透磁率が基準値よりも低くなれば現像器14内のトナーが多い状態であると判定する。ここでの基準値は予め定義され、保持されているものとする。濃度センサ124の出力信号は、CPU301に入力され、CPU301は、その入力された信号に対してAD変換を行う事で現像器14内のトナー濃度を判定する。現像モータ126は、現像器14に取り付けられた、帯電装置12と搬送スクリュー240を駆動するための駆動源である。
トナーボトル検知センサ125は、画像形成装置10にトナーボトルが装着されているか否かを検出するトナー収容器検知手段としてのセンサである。図10を用いて、トナーボトルの挿抜の判定方法について説明する。図10(a)〜(c)は、トナー補給の経路である。図10(a)のようにトナーボトル検知センサ125の値が「有」の状態から、図10(b)のように「無」の状態に変化すると、トナーボトルが画像形成装置10から抜かれたと判定する。逆に、図10(b)のようにトナーボトル検知センサ125の値が「無」の状態から、図10(c)のように「有」の状態に変化すると、トナーボトルが画像形成装置10に装着されたと判定する。CPU301は、トナーボトル検知センサ125からの信号に基づいて、トナーボトルの有無と挿抜を検知する。
[トナー補給について]
図3を用いて本願発明に係る画像形成装置のトナー補給について説明する。図3はトナーが現像器14に供給される体系を簡略的に示した斜視図である。トナー補給の構成は、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの色ごとに備えられており、全ての色において同一構成である。
トナーは脱着可能なトナーボトル120に格納されており、ボトルモータ121によりトナーボトル120を回転駆動させることによって、トナー受け渡し口245からトナー搬送部246にトナーが搬送される。トナー搬送部246に搬送されたトナーは、バッファスクリュー247によってトナー搬送部246内を長手方向へ搬送され、補給口248から現像器14内へ搬送される。現像器14内に搬送されたトナーは、搬送スクリュー240によって搬送され現像手段(不図示)によって画像形成することで消費される。現像器14の壁面には搬送スクリュー240と対向して、現像器内のトナー濃度を検知するための濃度センサ124が設置されている。
トナー補給は、濃度センサ124が出力した値に応じて制御される。つまり、濃度センサ124の値に応じて、CPU301がボトルモータ121を駆動する。濃度センサ124の値が基準値よりも低い場合に、必要なトナー補給量を算出する。そして、CPU301は、算出したトナー補給量に基づいて、ボトルモータ121を駆動することにより算出したトナー量を補給する。なお、濃度センサ124の値は、現像器14内のトナー濃度によって変化する。つまり、濃度センサ124の値は、印刷している画像の濃度によって変化する。ボトルモータ121を駆動して、トナー補給をしているにも関わらず、一定時間内に現像器14内の濃度が基準値に復帰しなければ、トナーボトル120が「トナー無し」の状態であると判定される。
[印刷動作]
図4は、本実施形態の印刷動作のフローチャートであり、これを用いて本装置の印刷動作について説明する。このフローチャートは、図5を用いて後述するトナー補給動作と並行してCPU301がROM302等に格納されたプログラムを読み出して実行することで実現される。
画像形成装置10は、電源投入後、印刷待機状態になり、CPU301は、「トナー無し」か否かを判定する(S401)。「トナー無し」の判定方法に関しては、図5を用いて後述する。
「トナー無し」でなければ(S401にてNO)、CPU301は、印刷可能な状態であると判定し、S402へ進む。印刷可能な状態である際に印刷指示があると(S402にてYES)、CPU301は、印刷指示に従い画像形成をする(S403)。その後、CPU301は、図5を用いて後述する処理にて「トナー無し」か否かを判定する(S403)。「トナー無し」と判定される場合は(S404にてYES)、画像形成を中断し、印刷待機状態(S401)に戻る。「トナー無し」でない場合(S404にてNO)、CPU301は、印刷指示に基づく印刷対象の全ページが終了したか否かの判定を行う(S405)。印刷対象の全ページの印刷が終了した場合(S405にてYES)、CPU301は、印刷動作を終了し、印刷待機状態(S401)に戻る。未印刷のページがあれば(S405にてNO)、S403に戻り、CPU301は、次のページを印刷する。
[トナー補給動作]
図5は、本実施形態に係るトナー補給のフローチャートである。図5のフローチャートを用いて、画像形成装置10のトナー補給について説明する。このフローチャートは、前述する印刷動作と並行してCPU301がROM302等に格納されたプログラムを読み出して実行することで実現される。
CPU301は、濃度センサ124の値と基準値を比較し、トナーの補給が必要か否かを判定する(S501)。この補給が必要か否かを判定するための基準値は、次ページにて画像形成における濃度値が高い画像を印刷したとしても、トナー不足による濃度不良などで画像形成に影響を及ぼさないような値が用いられる。濃度センサ124の値が基準値よりも低い場合(S501にてNO)、CPU301は、濃度センサ124の値に基づいて、補給に必要なトナー量を算出する(S502)。CPU301は、算出した量のトナーの補給動作を開始する(S503)。その後、CPU301は、トナー補給からの時間を計測するタイマ(不図示)を開始する(S504)。
トナー補給動作の制御後、濃度センサ124の値が基準値以上となった場合(S505にてYES)、CPU301は、トナー濃度が回復したと判定し、タイマを終了する(S508)。そして、S501に戻る。濃度センサ124の値が基準値より低い場合(S505にてNO)、CPU301は、計測を開始してから一定時間以上経過したか否かを判定する(S506)。ここでの一定時間とは、予め定義され、保持されているものとする。経過時間が一定時間未満であれば(S506にてNO)、S505に戻り、CPU301は、濃度センサ124と基準値の比較をする。一定時間以上経過していれば(S506にてYES)、CPU301は、「トナー無し」と判定し、タイマを終了する(S507)。ここまでの処理により、第一の判定手段を実現する。その後、図6に示すS601へ遷移する。S601へ遷移後のトナー補給は、トナー無し判定後のトナー補給となる。トナー無し判定後のトナー補給の詳細については、図6を用いて後述する。なお、本明細書において、図5のS503におけるトナー補給の制御と、トナー無し判定後におけるトナー補給(図6のS606、S613)の制御とを区別するために、図5のトナー補給制御を第一の制御とし、図6のトナー補給制御を第二の制御とも記載する。
図7は、トナー無し判定時のトナーボトル120からトナー搬送部246までのトナーの状態を示した説明図である。トナー搬送部246に故障が発生している場合にトナー補給動作を行うと、トナー搬送部246は補給口248までトナーを搬送できずに現像器14内へ排出することができない。一方、トナーボトル120からトナー搬送部246にトナーが供給される状態となるため、トナー搬送部246にトナーが溜まってしまう。このような状態が続くと、供給されたトナーがトナー搬送部246に収容可能なトナー量を超えてしまい、トナーボトル120とトナー搬送部246のトナー受け渡し口245からトナーが溢れる。なお、トナー無し判定後のトナー補給は、印刷動作と並行して行われるトナー補給よりも、トナーの補給量が多い。トナー無し判定後のトナー補給の詳細については後述する。
本実施形態において、トナー無し判定後にトナー補給を試みた回数を補給試行回数として保持する。この補給試行回数の上限の値を閾値Nとする。この補給試行回数と閾値Nを比較することにより、トナーがトナーボトル120とトナー搬送部246のトナー受け渡し口245からトナーが溢れることのないように制御する。以下、この閾値Nの算出方法と比較方法について説明する。
[トナー搬送部が故障していると判定するための試行回数の算出]
印刷動作中にトナーボトル120が空となり、図5のS506にて「トナー無し」と判定された場合、図7(a)に示すようにトナー搬送部246にトナーは溜まっていない。これは、トナー搬送部246は、トナーボトル120からトナーが補給されるとすぐに補給口248から現像器14にトナーを搬送する構成となっているためであり、トナー搬送部246は常に空に近い状態となっている。また、前述したようにトナー不足による濃度不足などで画像形成に影響を及ぼさないように、「トナー無し」の状態と判定した時点においても現像器14内は空の状態ではなく、ある程度トナーが残った状態となっている。
しかし、バッファスクリュー247がトナーを搬送できない状態になるといった異常が生じ、トナーを現像器14に搬送できずに「トナー無し」と判定される場合には、トナーボトル120からトナー搬送部246にトナーが補給され続けることとなる。過度の補給をするとトナー搬送部246に貯蓄できるトナー量を超え、トナーボトル120とトナー搬送部246のトナー受け渡し口245からトナーが溢れる。そこで、トナー搬送部246に故障があると判定するための閾値を、トナーボトル120とトナー搬送部246のトナー受け渡し口245との間からトナーが溢れることのないように決める必要がある。そのためには、トナー搬送部246が故障していると判定するための閾値をトナー搬送部246の空き容量を考慮して決定する必要がある。
通常、トナー搬送部246内の空き容量は、常時、空に近い状態である。しかし、トナー搬送部246が故障していると仮定した場合に、それが原因で「トナー無し」と判定したタイミングでのトナー搬送部246内の空き容量は、印刷している画像の濃度により異なる。例えば、濃度の値が高い画像を印刷していた場合はより多くのトナーの補給が行われる。このような状態において、「トナー無し」と判定された時には、トナー搬送部246にすでにトナーが貯蓄されていることが想定される(図7(b))。逆に、濃度の値が低い画像を印刷していた場合は、少量のトナーの補給が行われる。したがって、このような状態において、「トナー無し」と判定された時には、トナー搬送部246に蓄積されたトナーの量は濃い画像を印刷している場合と比べて少ないと想定される(図7(c))。
トナー搬送部246の空き容量(すなわち、供給されたトナーが溢れ出るまでの量)は、トナーボトル120から補給されたトナー量とトナー搬送部246に貯蓄可能なトナー容量(トナー搬送部の収容可能量)の2つの要素によって決まる。例えば、以下の式(1)で算出される。
空き容量=トナー搬送部の容量−補給トナー量 ・・・(1)
トナー搬送部246が故障していると判定するための閾値Nは、上記の式(1)により求められたトナー搬送部246の空き容量に基づいて決められる。トナー搬送部246の容量は固定であり、本実施形態では、24cmとする。前述の通り、トナーの補給量はトナーの消費量で決まる。つまり、印刷している画像の濃度から求めることができる。
トナー無し判定後のトナー補給は、トナーボトル120が空でない場合に画像形成可能な状態に復帰するためのトナー補給動作である。そのため、トナー無し判定をする前の補給量算出処理(S502)では、濃度センサ124の値に応じて補給するトナー量を制御していた。一方、トナー無し判定後のトナー補給における補給量は、1試行あたりの補給量を一定量とし、本実施形態では、4cmとする。トナー無し判定後のトナー補給は、「トナー無し」と判定された後に実施されるトナー補給であるため、印刷動作時のトナー補給よりも多くの量のトナーを補給する。
トナー無し判定後のトナー補給は、1試行あたりの補給量が一定であるため、トナー搬送部246が故障していると判定するための閾値Nは、トナー搬送部246の空き容量によって決定する。本実施形態では、図8に示すトナー搬送部246の空き容量と閾値Nの対応関係に従って決定する。つまり、空き容量が大きいほど、トナー補給の試行回数は増えることとなる。なお、本実施形態では、「トナー無し」と判定された段階で、トナー搬送部246の空き容量が8cmを下回っていることはないため、閾値Nは2以上となる。
式(1)により空き容量が求まると、図8に示すようにトナー搬送部246が故障していると判定するための試行回数の閾値が一意に決まる。例えば、図7(b)の場合は、式(1)によりトナー搬送部246の空き容量が10cmと算出され、つまり、空き容量が8cm以上12cm未満なので、図8によりトナー搬送部246が故障していると判定するための閾値Nは2となる。一方、図7(c)の場合は、式(1)によりトナー搬送部246の空き容量が18cmと算出され、つまり、空き容量が16cm以上20cm未満なので、図8によりトナー搬送部246が故障していると判定するための閾値Nは4と求まる。
このようにトナー搬送部246が故障していると判定するためのトナー補給の試行回数に対する閾値Nを求める。この閾値Nにより、補給されたトナーがトナーボトル120とトナー搬送部246のトナー受け渡し口245との間から溢れることなく補給を停止することができる。算出した閾値Nの利用方法については、図6を用いて後述する。
[トナー無し判定後のトナー補給動作]
図6のフローチャートを用いて、本実施形態に係るトナー無し判定後のトナー補給について説明する。本フローチャートは、図5のフローチャートのS506の続きである。併せて、図9に、図6の各工程の判定結果に基づくUI画面の表示例を示す。
CPU301は、ユーザに「トナー無し」の状態であることを通知しトナーボトルの交換を促すための画面(図9(a))をUI330上に表示する(S601)。その後、CPU301は、トナー搬送部246の異常を判定するための閾値Nを前述の算出方法により算出する(S602)。次に、CPU301は、補給試行回数に対する変数を0回に初期化する(S603)。
CPU301は、補給試行回数が閾値N−1以上か否かを判定する(S604)。補給試行回数がN−1回未満である場合(S604にてNO)、CPU301は、図10で前述したように、トナーボトル120の挿抜がトナーボトル検知センサ125により検知されるまで待機する(S605)。トナーボトル120の挿抜を検知した場合(S605にてYES)、CPU301は、トナー無し判定後のトナー補給を実行する(S606)。前述したように、本実施形態では、4cmのトナー量がトナー搬送部246に補給されることとなる。そして、CPU301は、補給試行回数を1カウントアップする(S607)。
その後、CPU301は、濃度センサ124の値が基準値よりも高いか否かを判定する(S608)。濃度センサ124の値が基準値以上であれば(S608にてYES)、CPU301は、S601で表示した「トナー無し」の画面を解除する(S609)。その後、図5のS501へ遷移する。濃度センサ124の値が基準値よりも低い場合(S608にてNO)、CPU301は、ユーザにトナーボトル120が空でないか否かの確認を依頼する画面(図9(b))を表示する(S610)。そして、S604に戻る。図9(b)に示す画面は、空でないトナーボトル120を交換するように表示することで、空となったトナーボトル120を何度も抜き差しをすることにより、補給試行回数がカウントアップされることを防ぐための役割を果たす。
給試行回数が閾値N−1以上である場合(S604にてYES)、CPU301は、次回トナーボトル挿抜時に故障判定をするという旨を示す画面(図9(c))を表示する(S611)。これにより、次回のトナー無し判定後のトナー補給を試みた際に、現像器14内のトナー濃度が上昇しなければ故障と判定する旨を示す。その後、CPU301は、トナーボトル120の挿抜を検知するまで待機する(S612)。トナーボトル120の挿抜を検知した場合(S612にてYES)、CPU301は、トナー無し判定後のトナー補給を実行する(S613)。その後、CPU301は、バッファスクリュー247と搬送スクリュー240を十分な時間攪拌した後に濃度センサ124の値が基準値よりも高いか否かを判定する(S614)。トナー無し判定後のトナー補給動作を実行した結果、濃度センサ124の値が基準値以上であれば(S614にてYES)、S609に遷移する。一方、濃度センサ124の値が基準値よりも低ければ(S614にてNO)、これ以上のトナー補給を行った場合にはトナーがあふれる可能性があるので、CPU301は、トナーの補給を禁止状態に制御する(S615)。そして、CPU301は、故障画面(図9(d))をUI330上に表示する(S616)。このトナー補給に対する禁止動作は、トナーの溢れを防止するために設けられており、電源のOFF/ONによっても補給禁止のステータスを記憶した状態とする。なお、補給禁止の状態は、例えば、サービスマンなどにより所定の画面やコマンドを介して解除できるものとする。
なお、S615にて補給試行回数が閾値Nを上回った場合には、「トナー補給動作を開始させない」ように制御することでトナーが機内に溢れることを防止できる。
以上、本実施形態により、トナー搬送部246内のトナー量を検知する手段を備えない構成においても、トナーボトルが空である状態とトナー搬送部が故障している可能性がある状態を判定でき、状況に応じた正しい操作をユーザに促すことができる。そして、トナー搬送部246内のトナー量を検知する手段を備える必要がないため、装置は安価で、小型な構成とすることができる。
121 ボトルモータ、124 濃度センサ、125 トナーボトル検知センサ、126 現像モータ、300 制御部、301 CPU、302 ROM、303 RAM、330 UI

Claims (5)

  1. トナーを収容した収容容器が着脱可能な画像形成装置であって、
    トナーを収容する現像器を有し、前記現像器に収容された前記トナーを用いて画像を形成する画像形成手段と、
    装着された収容容器を駆動させ、前記収容容器から前記現像器へトナーを補給する補給手段と、
    前記収容容器から前記現像器へ補給されたトナーが通過する補給経路に設けられた回転部材を回転させて、前記補給経路内の前記トナーを前記現像器へ搬送するトナー搬送手段と、
    前記補給手段を制御する制御手段と、
    前記現像器に収容された前記トナーの量を検知する第1検知手段と、
    前記第1検知手段の検知結果に基づいて前記装着された収容容器の交換を報知する報知手段と、
    前記収容容器の交換を検知する第2検知手段と、
    前記トナー搬送手段の異常を検知する第3検知手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記第1検知手段により前記現像器内のトナーの量が所定量より少ないことが検知された状態で、前記第2検知手段により前記収容容器の交換が検知された場合、前記補給手段による所定の補給動作を実行させ、
    前記報知手段は、前記補給手段による前記所定の補給動作が実行された後、前記第1検知手段により検知された前記トナーの量が前記所定量よりも少なければ、前記装着された収容容器の交換を報知し、
    前記第3検知手段は、前記所定の補給動作の実行回数が所定回数に達した後に前記第1検知手段により検知された前記トナーの量が前記所定量より少ない場合、前記トナー搬送手段の異常を検知することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記補給経路の空き容量に基づいて前記所定回数を決定する決定手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補給手段により前記現像器へ補給されたトナーの補給量に基づいて前記所定回数を決定する決定手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記第3検知手段により前記トナー搬送手段の異常が検知された場合、前記補給手段による補給動作を禁止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成手段は、前記第3検知手段により前記トナー搬送手段の異常が検知された後、画像形成を禁止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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