JP6136395B2 - 画像形成装置、異常報知プログラム及び異常報知方法 - Google Patents

画像形成装置、異常報知プログラム及び異常報知方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置、異常報知プログラム及び異常報知方法に関し、特に、電子写真方式により現像ユニットや中間転写ベルトなどの像担持体上に現像剤による画像を形成し、その画像を転写材に転写する処理に関する。
従来、画像形成装置として電子写真方式を用いた画像形成装置が広く使われている。この種の画像形成装置は、現像剤としてのトナーにより現像ユニットの感光体上に形成した画像を中間転写ベルト上に一次転写し、一方、レジストローラなどを用いてあらかじめ設定したタイミングで転写材を搬送することで、中間転写ベルト上の画像と転写材を同期させて転写材に画像を転写する構成が一般的である。
この画像形成装置のなかには、現像ユニットに光透過型センサを設置し、光の透過量から現像ユニット内のトナー残量を測定するトナー残量検知部が組み込まれたものがある。
このトナー残量検知部では、検知用の光の経路(光路)を遮るようにトナーが付着する等して汚れが発生した場合、現像ユニット内を光が透過しなくなるため、現像ユニット内のトナー残量を精度良く検知できなくなる。
このような場合、現像ユニットの交換が必要となる。そこでトナー残量検知部では、光路の汚れを検知したときに、ユーザに異常(エラー)を報知すると共に画像形成装置を緊急停止させることにより、ユーザに現像ユニットの交換タイミングを知らせている。
ここで、仮に画像の形成に十分な量のトナーが現像ユニットに残されていた場合、この残されていたトナーは現像ユニットの交換と共に廃棄されてしまうため、このトナーの分量だけ形成できる画像の数が減少してしまい、結果的にユーザが損失を被ることになる。
そこで、現像ユニットが消費したトナー量からトナー残量を予測し、ユーザに異常を報知するタイミングを決めるようになされたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで特許文献1に開示された技術では、現像器にトナーが補給されないことを前提としており、当初のトナーの量と消費したトナーの量とを基に、トナー残量を予測することができた。
しかしながら、トナー容器から現像器にトナーを補給する構成においては、現像ユニットのトナー残量が増減するため、これを適切に予測できず、結果的にユーザに異常を報知するタイミングを適切に決めることができないという問題があった。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、現像剤容器から現像ユニットに現像剤を補給する構成においてユーザに対する異常報知を適切なタイミングで行うことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、交換可能であり、収容する現像剤により画像データに基づく画像形成を行う現像ユニットと、発光素子及び受光素子を備え、前記現像ユニット内の現像剤量を検知する現像剤検知器と、前記現像ユニットへ補給すべき現像剤を収容する現像剤容器と、前記現像ユニットが画像形成に消費した現像剤消費量を予測する現像剤消費量予測手段と、前記現像剤検知器により検知された現像剤量の経時的な変化を基に当該現像剤検知器の汚れを検知する汚れ検知手段と、前記現像ユニットへ前記現像剤が補給されるたびに、前記現像剤消費量を基に、前記現像剤検知器の汚れを検知したときにおける前記現像ユニットの現像剤残量を予測する現像剤残量予測手段と、前記現像剤残量を基に異常報知すべき異常報知条件を決定する報知条件決定手段と、前記異常報知条件が満たされた時点で異常報知する報知手段とを含むことを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、交換可能であり、収容する現像剤により画像データに基づく画像形成を行う現像ユニットと、発光素子及び受光素子を備え、前記現像ユニット内の現像剤量を検知する現像剤検知器と、前記現像ユニットへ補給すべき現像剤を収容する現像剤容器とを含む画像形成装置に対し、前記現像ユニットが画像形成に消費した現像剤消費量を予測する第1のステップと、前記現像剤検知器により検知された現像剤量の経時的な変化を基に、当該現像剤検知器の汚れを検知する第のステップと、前記現像ユニットへ前記現像剤が補給されるたびに、前記現像剤消費量を基に、前記現像剤検知器の汚れを検知したときにおける前記現像ユニットの現像剤残量を予測する第のステップと、前記現像剤残量を基に異常報知すべき異常報知条件を決定する第のステップと、前記異常報知条件が満たされた時点で異常報知する第のステップとを実行させることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、交換可能であり、収容する現像剤により画像データに基づく画像形成を行う現像ユニットと、発光素子及び受光素子を備え、前記現像ユニット内の現像剤量を検知する現像剤検知器と、前記現像ユニットへ補給すべき現像剤を収容する現像剤容器と、を含む画像形成装置の異常報知方法であって、前記現像ユニットが画像形成に消費した現像剤消費量を予測する第1の工程と、前記現像剤検知器により検知された現像剤量の経時的な変化を基に、当該現像剤検知器の汚れを検知する第の工程と、前記現像ユニットへ前記現像剤が補給されるたびに、前記現像剤消費量を基に、前記現像剤検知器の汚れを検知したときにおける前記現像ユニットの現像剤残量を予測する第の工程と、前記現像剤残量を基に異常報知すべき異常報知条件を決定する第の工程と、前記異常報知条件が満たされた時点で異常報知する第の工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、現像剤容器から現像ユニットに現像剤を補給する構成においてユーザに対する異常報知を適切なタイミングで行うことができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御システムを示す図である。 本発明の実施形態に係るLEDA書込制御におけるLED制御部の処理ブロックを示す図である。 本発明の実施形態に係る現像ユニット内に設置されたトナー検知センサの一部を示す図である。 本発明の実施形態に係る光透過型のセンサを用いた現像ユニット内におけるトナー残量の検知を示す図である。 本発明の実施形態に係るトナー検知センサにより生成される受光信号の波形を示す図である。 本発明の実施形態に係る現像ユニット内に残されているトナー残量の予測を示す図である。 本発明の実施形態に係るトナー残量と消費量との関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像データからのトナー消費量の算出原理を示す図である。 本発明の実施形態に係る光路汚れ検知対応処理手順を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、A0サイズに対応した広幅の画像読取装置を含む複写機、すなわち画像形成装置を例として説明する。尚、画像形成装置に限らず、広幅の画像読取装置としても実現可能である。
本実施形態の画像形成装置について図1を用いて説明する。図1(a)は、本実施形態による画像形成装置の構成を示す概略図である。
画像形成装置1は、電子写真方式により画像を用紙に印字するものであり、大きく分けて画像形成部2及び用紙搬送部3により構成される。
画像形成部2は、K(ブラック)、M(マゼンダ)、C(シアン)及びY(イエロー)の各色の画像データを形成する単色画像形成ユニット10A、10B、10C及び10Dと、形成された画像データを用紙5に転写する転写ベルト11とを中心に構成されている。
転写ベルト11は、回転駆動される2次転写駆動ローラ12と転写ベルトテンションローラ13との間に巻回されており、図1(a)において反時計回りに走行する。
単色画像形成ユニット10A、10B、10C及び10Dは、転写ベルト11の上側に、走行する当該転写ベルト11の上流側から順に並べられており、いわゆるタンデム型として構成されている。また単色画像形成ユニット10A、10B、10C及び10Dの上側には、レーザ光を照射する露光器14が設置されている。
なお、単色画像形成ユニット10A、10B、10C及び10Dは、形成するトナー画像の色のみが異なっており、その内部構成は共通である。以下では、代表として単色画像形成ユニット10Aを中心に説明する。
図1(b)は、単色画像形成ユニット10Aの構成を示す概略図である。単色画像形成ユニット10Aは、現像ユニット21Aを中心に構成されている。現像ユニット21Aの上側には、現像剤としてのトナーが収容されると共に当該トナーを現像ユニット21Aに供給するトナー容器22Aが設けられている。
現像ユニット21Aは、感光体23Aを中心に構成されている。感光体23Aは、円筒状に構成されており、露光器14から照射される露光光LAにより周側面が露光され、静電潜像を形成する。
感光体23Aの周囲には、感光体23Aを一様に帯電させる帯電器24A、感光体23Aの周側面に形成された静電潜像に応じてトナーを付着させて可視化することによりトナー画像を形成する現像器25A、この現像器25Aにトナーを供給するトナー供給ローラ26A、感光体23Aの不要なトナーを除去するクリーナーブレード27A等が配置されている。また転写ベルト11を挟んで感光体23Aと対向する位置には、トナー画像を転写ベルト11上に転写する一次転写ローラ28Aが配置されている。また現像ユニット21A内には、トナーが一定量以下になったことを検知するトナー検知センサ29Aが設けられている(詳しくは後述する)。
さらに画像形成装置1内における転写ベルト11の下側には、用紙5に転写されずに残ったトナーを回収する廃トナーボックス15が配置されている。
用紙搬送部3は、印刷時に用紙5を搬送する搬送経路31と、両面印刷を行う場合に用紙5を搬送する両面搬送経路32とに沿って種々の部品が配置されている。
用紙搬送部3には、搬送経路31に沿って、用紙5を積載する給紙トレイ33、用紙5を搬送する給紙ローラ34、レジストローラ35、転写ベルト11に形成された画像を用紙に転写する二次転写ローラ36、トナーが転写された用紙にトナーを定着させる定着器37及び用紙を排出する排紙ローラ38がそれぞれ配置されている。排紙ローラ38の近傍には、用紙5が通紙したことを検知する排紙センサ39が配置されている。
また用紙搬送部3における両面搬送経路32の途中には、排紙ローラ38側からレジストローラ35側へ用紙5を搬送する両面ローラ40が配置されている。
次に、画像形成装置1において印刷処理を行う場合の、画像形成部2及び用紙搬送部3における一般的な動作について説明する。
まず画像形成部2において、感光体23Aの外周面は、暗中にて帯電器24Aにより一様に帯電された後、露光器14からの露光光LAにより形成すべき画像に応じたパターンで露光され、静電潜像が形成される。現像器25Aは、トナー供給ローラ26Aから供給されるトナーをこの静電潜像に応じて付着させることにより、感光体23A上にトナー画像を形成させる。
感光体23Aは、転写ベルト11と接する位置(いわゆる一次転写位置)で、一次転写ローラ28Aの働きによりトナー画像を転写ベルト11上に転写する。この転写により、転写ベルト11上にトナー画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体23Aは、外周面に残留した不要なトナーがクリーナーブレード27Aにより払拭された後、次の画像形成のために待機する。
単色画像形成ユニット10Aの現像ユニット21Aによりトナー画像を転写された転写ベルト11は、次の単色画像形成ユニット10B、10C及び10Dの位置に順次搬送される。単色画像形成ユニット10B、10C及び10Dは、単色画像形成ユニット10Aと同様の画像形成プロセスにより、それぞれの色によるトナー画像を転写ベルト11上の既存のトナー画像に重畳するように転写する。
こうして転写ベルト11上には、フルカラーのトナー画像が形成される。転写ベルト11は、回転されることによりフルカラーのトナー画像を二次転写ローラ36の位置まで走行させる。
一方、用紙搬送部3は、給紙ローラ34を時計回りに回転駆動することにより、給紙トレイ33に収納された用紙5を最上面から1枚ずつ分離して送り出す。レジストローラ35は、転写ベルト11の走行に合わせたタイミングで反時計方向への回転駆動を開始することにより、用紙5を二次転写ローラ36へ向けて送り出し、画像形成部2において転写ベルト11により搬送されたトナー画像と用紙5とを二次転写ローラ36上で重ね合わせる。
レジストローラ35により送り出された用紙5は、二次転写ローラ36により転写ベルト11上のトナー画像が転写された後、定着器37により当該トナー画像が熱および圧力によって定着され、反時計回りに回転駆動される排紙ローラ38により画像形成装置1の外部に排紙される。
また用紙搬送部3は、両面印刷を行う場合、用紙5が排紙ローラ38を通過する手前で、排紙ローラ38を時計回りに回転駆動し、当該用紙5を両面搬送経路32に搬送する。両面搬送経路32に搬送された用紙5は、両面ローラ40により再びレジストローラ35まで搬送される。
レジストローラ35に到達した用紙5は、再びレジストローラ35から送り出され、二次転写ローラ36により先程と反対側の用紙面にトナー画像が転写され、定着器37によりトナー画像が熱および圧力によって定着され、反時計回りに回転駆動される排紙ローラ38により画像形成装置の外部へ排紙される。
次に、本実施形態による画像形成装置1の処理ブロックについて説明する。図2は、本実施形態による画像形成装置1の制御システムを表すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)51は、システムバス50を介してROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53等と接続されている。
ROM52は、後述する制御プログラムや各種閾値等を記憶している。RAM53は、CPU51の主メモリやワークエリア等として機能し、記録データの展開領域、環境データの格納領域等に用いられる。
CPU51は、RAM53をワークエリアとして利用しながら、ROM52に記憶された制御プログラム等を実行することにより、システムバス50に接続される各種デバイスとのアクセスを総括的に制御し、またI/O(Input/Output)55を介して接続されるセンサやモータ、クラッチ、ヒーター等の電装品に関する入出力を制御する。
またCPU51は、ROM52に記憶されている制御プログラムを実行する他、外部I/F(Interface)56を介してホストコンピュータなどの外部装置(図示せず)との通信処理が可能となっている。さらにCPU51は、操作パネルI/F57を介して接続される操作パネル58によって、プリンタモードなどの設定操作を受け付け、これに基づいた設定処理等を実行する。
NVRAM61Aは、トナー容器22A(図1)に搭載されており、トナーの残量等の情報が格納される。NVRAM61B、61C及び61Dは、いずれもNVRAM61Aと同様に構成されている。
I/O55には、トナー供給モータ62と、トナー供給クラッチ63A、63B、63C及び63Dと、トナー検知センサ29A、29B、29C及び29Dとが接続されている。トナー供給クラッチ63A、63B、63C及び63Dは、いずれもトナー供給クラッチ63Aと同様に構成されている。またトナー検知センサ29B、29C及び29Dは、いずれもトナー検知センサ29Aと同様に構成されている。
トナー検知センサ29Aは、図1(b)に示したように、現像ユニット21A内に設置されており、現像ユニット21A内のトナーをそれぞれ検知し、その検知結果をI/O55経由でCPU51へ通知する。
CPU51は、トナー検知センサ29Aからの通知に基づき、トナー容器22Aから現像ユニット21Aへトナーを供給させるべきであるか否かを判断する。CPU51は、トナーを供給すべきと判断した場合、I/O55を介してトナー供給モータ62を駆動させると共にトナー供給クラッチ63Aを「ON」にすることにより、トナー容器22Aから現像ユニット21Aへトナーを供給させる。
画像処理部65は、コントローラ66から画像データを取得すると、これを露光器14(図1)へ送信する。また画像処理部65は、コントローラ66から受け取った画像データから1ページあたりのトナー消費量を算出し、算出したトナー消費量を、システムバス50を介してCPU51へ通知するようになされている。
次に、露光器14(図1)において画像データを基にLED(Light Emitting Diode)アレイ(以下LEDAと呼ぶ)から露光光LAを発光させるLEDA書込制御の処理ブロックについて説明する。図3は、LEDA書込制御におけるLED制御部の処理ブロックを示す図である。
PC(Personal Computer)100から画像形成装置1に対し画像データの印刷処理が指示されると、この画像データはPC上で動作するプリンタドライバを介してコントローラ66に転送される。コントローラ66は、ページメモリ68に画像データを一時的に記憶させながらビットマップデータに変換し、これを実際に印刷するための発光データに相当する画像データとしてLEDA制御部70に転送する。
LEDA制御部70は、画像データを速度変換回路71へ供給する。速度変換回路71は、LEDA制御部70内における動作クロックがコントローラ66と異なるため、速度変換処理を行う。具体的に速度変換回路71は、画像データを一度ラインメモリ72に格納し、これをLEDA制御部70の動作クロックに基づいて読み出すことにより速度変換し、読み出した画像データを画像領域制御回路73へ供給する。
画像領域制御回路73は、画像データの画像サイズやタイミングを制御すると共に、入力解像度単位に応じた位置ずれ補正を行い、その後画像データをパターン制御回路74へ供給する。
パターン制御回路74は、画像データに対し内部パターンの付加や、トリミング処理等の画像処理を行い、これをスキュー補正回路75へ供給する。因みにパターン制御回路74は、画像処理時にジャギー補正のようなラインメモリを必要とする処理を行う場合は、図示しない画像処理用のラインメモリを利用する。
スキュー補正回路75は、画像処理された画像データを複数のスキュー補正用のラインメモリ76へ格納し、このとき同時に解像度変換処理を行い、画像位置に応じて読み出すラインメモリを切り替えることにより、スキュー補正処理を行い、その後画像データを階調制御回路77へ供給する。
ここでスキュー補正処理とは、LEDA79において1ライン上に配置された発光素子が必ずしも直線上に位置しておらず、いわゆる「うねり」を有していることに対応するための処理である。すなわちスキュー補正処理では、LEDA79から発光される露光光LAが感光体23Aに照射された際に正しい画像を描くよう、画像データに対し、予め「うねり」に応じた補正処理を施している。
また解像度変換とは、入力される画像データの解像度と出力すべきLEDA側の解像度とが異なる場合に、出力すべきLEDA側の解像度に合わせるように高解像度化する処理である。例えば、入力画像データの解像度が600[dpi]であり、LEDA側の解像度が1200[dpi]である場合、画像データは600[dpi]から1200[dpi]に変換される。
階調制御回路77は、画像データに対し画像濃度を調整するための階調制御処理を行い、これをLEDA制御回路78へ供給する。LEDA制御回路78は、この画像データをLEDA79へ供給する。LEDA79は、保有している補正データに基づいて画像データを補正し、補正後の画像データに基づいた露光光LAを発光する。
次に、本実施形態におけるトナー検知センサ29Aの光路の構成について説明する。図4は、本実施形態における現像ユニット21A内に設置されたトナー検知センサ29Aの一部を示す斜視図である。
現像ユニット21Aの側面には、主に透明度の高い樹脂材料などからなる第1光ガイド83及び第2光ガイド84が取り付けられている。発光素子81A(図1(b))から照射された検知光L1は、第1光ガイド83によって現像ユニット21Aの内部に導かれ、端面83Sから空間21SAに検知光L2として照射される。
その後検知光L2は、第2光ガイド84の端面84Sに入射され、当該第2光ガイド84内を経て現像ユニット21Aの外部へ導かれ、検知光L3となる。検知光L3は、その後第2光ガイド84の出口に配置した受光素子82A(図1(b))により受光され、その光量に応じた信号レベルの受光信号SAを生成してCPU51へ供給する。
このとき検知光は、空間21SAにおける当該検知光の光路上にトナーがない場合には、途中で遮断されることなく受光素子82Aにより受光され、一方その光路上にトナーがある場合は、このトナーにより遮断され、受光素子82Aに受光されない。このためCPU51は、受光信号SAの信号レベルを基に、現像ユニット21A内におけるトナーの有無を判別することができる。
この現像ユニット21Aにおいて内部に収容するトナー残量を適切に検知するには、空間21SAにおけるトナーの存在有無を正確に把握することが重要である。例えば現像ユニット21Aでは、端面83S及び84Sにトナーや異物等が付着していると、空間21SAにトナーが存在しない状態であっても検知光L2を遮光してしまうため、受光素子82Aにおける出力電圧が上昇し、トナー残量の誤検知の原因となってしまう。
このため現像ユニット21Aでは、第1光ガイド83の端面83Sと第2光ガイド84の端面84Sとを常に清浄に保ち、トナーの存在のみが検知光L2の光路を阻害できるようにすることが望ましい。
そこで現像ユニット21Aは、内部のトナーを攪拌するトナー搬送部材85の回転軸にシート材等でなる清掃部材86が貼り付けられている。なお現像ユニット21Aでは、トナー搬送部材85に清掃部材86を直接取り付ける以外にも、例えば別途回転軸を設けて清掃機構を配置することも可能である。
現像ユニット21Aは、画像形成のために動作する際、トナー循環のために駆動伝達手段(図示せず)によりトナー搬送部材85を回転させる。これに伴い、当該トナー搬送部材85の回転軸に取り付けた清掃部材86も、連動して回転する。
このとき清掃部材86は、その両端面により、トナー搬送部材85の回転周期で端面83S及び84Sに接触して摺動する。これにより清掃部材86は、端面83S及び84Sの表面に付着しているトナー及び付着物等を除去し、空間21SAにおける検知光L2の光路を確保することができる。
このように現像ユニット21Aは、清掃部材86によって端面83S及び84Sを周期的に清掃することにより、トナー検知センサ29Aによるトナー残量の検知精度を高めるようになされている。
次に、本実施形態によるトナー残量の検知について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態において光透過型のセンサを用いた現像ユニット内におけるトナー残量の検知を説明する図である。
図5(a)及び(b)は、図1の単色画像形成ユニット10Aを拡大して表した図である。図5(a)は、現像ユニット21A内のトナーが少ない状態を表している。また図5(b)は、現像ユニット21A内のトナーが多状態を表している。
現像ユニット21A内では、劣化したトナーと新しいトナーとの濃度を均一にする目的から、トナー搬送部材85(図4)を回転させることにより、トナーを常時撹拌している。このため受光信号SAは、周期的に上下を繰り返す矩形波状の波形を描くことになる。
例えば現像ユニット内のトナー量が少ない場合、受光信号SAは、図5(c)に示すように、電圧vが低い期間が多く、電圧vが高い期間が少ない。一方、現像ユニット内のトナー量が多い場合、受光信号SAは、図5(d)に示すように、電圧vが高い期間が多く、電圧vが低い期間が少ない。
そこで本実施形態では、受光信号SAの信号レベルにおける変動範囲のほぼ中間となる値に閾値Thを設定した上で、所定時間ごとに受光信号SAの信号レベルを閾値Thと比較して、当該閾値Th以上又は閾値Th未満のいずれであるかを判定する。さらに本実施形態では、所定の期間内における比較結果の回数から、閾値Th以上及び閾値Th未満の割合を基に、現像ユニット21A内におけるトナー残量が「空」又は「満杯」のいずれであるかを検出する。
また本実施形態では、後述する手法によりトナー消費量を累積し、その値を基に、トナー残量を検出するタイミングを決定する。そのうえで、本実施形態では、検出するタイミングごとの検出結果が「空」であれば、トナー消費量の累積値分に相当するトナーをトナー容器から補給し、「満杯」であれば、トナー消費量の累積値を初期化し、トナー容器からの補給も行わない。
ところでトナー検知センサ29Aは、検知光L2(図4)の光路が汚れている場合、すなわち第1光ガイド83の端面83S及び第2光ガイド84の端面84Sにトナーや異物等の付着物が付着しており、清掃部材86を用いてもその付着物を取り除けない場合がある。
この場合、トナー検知センサ29Aでは、発光素子81Aから照射した検知光L1が空間21SAにおいてこの付着物により遮られるため、第2光ガイド84を通過してくる検知光L3は、その光量が弱くなり、或いは受光素子82Aまで届かなくなる。
このような状態にあるとき、トナー検知センサ29Aの受光素子82Aにより生成される受光信号SA2は、図6(b)に示すような波形になる。この受光信号SA2は、トナー検知センサ29Aに付着物が付着していないときの正常な受光信号SA1(図6(a))と比較して、電圧の変化量が小さくなり、縦軸方向に波形を縮小したような波形となり、閾値Thよりも信号レベルが高い側、すなわちトナーの量が多いことを表す側に偏っている。
すなわちトナー検知センサ29Aは、このような場合、現像ユニット21A内に存在するトナー残量を実際よりも過大に検知してしまうことになる。
ところで、トナー検知センサ29Aから異常な受光信号SA2(図6(b))が生成される場合、現像ユニット21Aにおけるトナー残量の検知結果は、定常的に実際のトナーの使用量に対して大きい値を示すため、電圧vの経時的な変化の幅が小さいことになる。
そこで本実施形態では、トナー残量の検知結果の経時的な変化量が少ないことを検出した場合、トナー検知センサ29Aの光路汚れを検知するものとした。
次に、本実施形態における現像ユニット21A内に残されているトナー残量の予測方法について説明する。図7に示す特性曲線Fは、現像ユニット21Aにおける累積トナー消費量に対するトナー残量の推移を示している。
単色画像形成ユニット10A(図1)のようにトナー容器22Aから現像ユニット21Aにトナーを補給する構成では、当該現像ユニット21A内に定期的にトナーが補給され、現像ユニット21A内のトナーが一定の量となる。このため当該現像ユニット21Aにおけるトナー残量は、累積トナー消費量の増加に伴い、特性曲線Fのような鋸状の(すなわち三角波状の)波形を描く。
ここで、トナー検知センサ29Aの光路汚れを検知したときの現像ユニット21Aにおけるトナー残量Rは、補給前のトナー残量Rsと、供給により増えた量Xsと、トナーの消費により減った量Xcが分かれば、次の(1)式により算出できる。
ここで増えた量Xsは、トナー容器22Aから補給されたトナー量である。このトナー量は、トナー供給モータ62(図2)を駆動させた時間を測定し、設計や生産工程において調査した単位時間あたりに供給できるトナー量に積算することで求めることができる。
また、減った量Xcは、トナー補給後に現像ユニット21Aが消費したトナー量である。これは、トナー容器22Aからトナーを補給するごとに、後述する算出方法により予測したトナー消費量を積算することにより、求めることができる。
本実施形態では、このようにして求まるトナー残量Rを、現像ユニット21Aにおけるトナーの補給や消費の度に更新し、NVRAM61A(図2)に記憶させておくことで、光路汚れを検知したときに現像器内に残されているトナー量を予測するものとした。
次に、本実施形態におけるエラー報知のタイミングの決定について説明する。図8は、本実施形態におけるトナー残量と消費量との関係を示す図であり、図7の一部分を拡大して表した図に相当する。
この図8では、トナー検知センサ29Aにおいて光路汚れを検知した時点P1から現像ユニット21Aが消費したトナー量(累積トナー消費量)を横軸とし、現像ユニット21Aに残っているトナー量(トナー残量)を縦軸として、現像ユニット21Aにおけるトナーの消費によるトナー残量の変化を特性曲線FSにより示している。
特性曲線FSにおける現像ユニット21Aのトナー残量をR、形成する画像にかすれが生じ始めるトナー残量をRlとすると、時点P1においては、その後の画像形成処理において(R−Rl)分のトナーを画像形成に使用することができる。
このため、仮にトナー検知センサ29Aにおいて光路汚れを検知した時点P1において直ちにユーザにエラーを報告すると共に画像形成装置1を停止させた場合、この(R−Rl)分のトナーを画像形成に利用できなくなり、ユーザに経済的な損失を与えることになる。
そこで本実施形態では、光路汚れ検知後のトナー消費量が値Teとなったときを、ユーザにエラーを報知する時点P3として定義する。以下、この値Teをエラー報知トナー消費量とも呼ぶ。ここで、エラー報知トナー消費量Teは、次の(2)式により求める。この(2)式における定数αは、形成する画像にかすれが生じ始める時点P4におけるトナー消費量Rlに対するマージンである。
本実施形態では、後述する手法でトナー消費量を予測し、このトナー消費量を利用して、時点P1からの現像ユニット21Aにおけるトナー消費量を累積していく。そして本実施形態では、このトナー消費量の累積値がエラー報知トナー消費量Teに達したとき、すなわち時点P3になったときに、エラーを報知し、画像形成装置1を停止するように制御する。これにより画像形成装置1では、現像ユニット21Aに残されたトナーを無駄なく使い切ることが可能となる。
また本実施形態では、光路汚れ検知後のトナー消費量に関してエラー報知トナー消費量Teよりも少ない値Twを定義し、光路汚れ検知後のトナー消費量が値Twとなったタイミングを、ユーザに警告を報知する時点P2とする。以下、値Twを警告報知トナー消費量とも呼ぶ。
これにより本実施形態では、時点P3に達して画像形成装置1を強制停止する前に、ユーザに現像ユニット21Aの交換や画像形成装置1が近いうちに強制停止されることを知らせることができる。これに応じてユーザは、交換用の現像ユニット21Aを予め手配して画像形成装置1が強制停止された場合に直ちに対処できるようにし、或いは画像形成処理の使用状況を調整することが可能になる。
また、図4を参照して説明したように、現像ユニット21A内には、トナー検知センサ29Aの光路を清掃する清掃部材86が設置されており、トナー搬送部材85の回転に伴って端面83S及び84Sの清掃を行っている。
そこで本実施形態では、トナー検知センサ29Aの光路汚れを検知してからエラーの報知等の処理を行うことを確定するまでに期間を設けることとした。すなわち本実施形態では、トナー検知センサ29Aの光路上に一度トナーが付着し、光路汚れが検知された場合であっても、その後清掃部材86により汚れを除去できたときは、エラーを確定せずに正常な動作状態に復帰させるものとした。
次に、上述したトナー残量Rの算出等に用いるトナー消費量の算出について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態における画像データからのトナー消費量の算出原理について説明する図である。
まずCPU51は、ラインメモリから読み出した画像データから、主走査方向に5画素の画像データを抽出すると共に、この5画素それぞれについて副走査方向に5画素のデータを抽出することにより、5画素×5画素のマトリクスデータを生成し、その中心を注目画素Aとする。
続いてCPU51は、露光器14(図1)の露光手段(LEDA等)の特性に合わせて、濃度データのγ変換を予め行う。すなわちCPU51は、注目画素Aと、当該注目画素Aから1画素隣接の参照画素B〜Iと、注目画素Aから2画素隣接の参照画素J〜Yとに対し、それぞれ重み付け係数を設定した上で、次の(3)式に従い、注目画素Aについて合計した光量UAを算出する。ここで重み付け係数は、注目画素Aを挟んで対称関係にある参照画素同士では共通の値を用いる。
ところで感光体23Aにおいてトナーが現像される量は、当該感光体23Aが露光光LAにより露光される際の光量に比例するものの、ある光量レベル(上限値)で飽和し、この上限値以上は現像されない。
そこでCPU51は、飽和処理として、トナー消費量の換算値(X)を決定する。具体的にCPU51は、注目画素Aの光量UAが上限値以下であれば、トナー消費量の換算値(X)を光量UAの値そのものとし、注目画素Aの光量UAが上限値よりも大きければ、トナー消費量の換算値(X)をこの上限値とする。
続いてCPU51は、光量UAから算出するトナー消費量の換算値を、実際にトナーが現像される量に近づけるため、当該光量UAから所定のオフセット値を減算する。なお、減算結果がマイナスの場合には、光量UAからを値「0」とする。これにより、注目画素Aについてのトナー消費量換算値を算出することができる。
さらにCPU51は、このような1画素についてのトナー消費量換算値の算出処理を、1ページ分、すなわち印刷すべき画像データを構成する全画素について行うことにより、1ページ分の画像データ全体におけるトナー消費量換算値を算出することができる。因みにCPU51は、周辺画素が画像領域外となる場合、この周辺画素を光量0の画素として扱う。
次に、本実施形態において光路汚れを検知したときの処理手順について、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態における光路汚れ検知対応処理手順を示すフローチャートである。因みに本処理手順は、単色画像形成ユニット10A、10B、10C及び10Dそれぞれについて実行される。
CPU51は、光路汚れ検知対応処理手順を開始すると、ステップS1へ移り、トナー検知センサ29Aによるトナー残量検知処理を行い、次のステップS2へ移る。このときCPU51は、トナー検知センサ29Aの発光素子81A(図1(b))を発光させ、受光素子82Aにより生成される受光信号SAをサンプリングする。
ステップS2においてCPU51は、図6を参照して説明した手法により、受光信号SAの波形が正常であるか否かを判定する。本実施形態の場合、これはトナー検知センサ29Aにおいて光路汚れが発生しているか否かを判定することにもなる。ここで肯定結果が得られると、このことはユーザへのエラー報知やトナー残量の算出を行う必要が無いことを表しており、このときCPU51は再びステップS1へ戻り、次にトナー残量検知処理が行われるまで待機する。
一方、ステップS2において否定結果が得られると、このことはトナー検知センサ29Aの光路に汚れが付着しており、トナー残量を正しく検知できないため、いずれ現像ユニット21Aの交換が必要になること、換言すれば光路汚れを検知したことを表している。このときCPU51は、次のステップS3へ移る。
ステップS3においてCPU51は、補給前のトナー残量Rsと、供給により増えた量Xsと、トナーの消費により減った量Xcとを用い、上述した(1)式に従って現像ユニット21Aにおけるトナー残量Rを算出し、次のステップS4へ移る。
ステップS4においてCPU51は、ステップS2において光路汚れを検知したタイミングを時点P1(図8)とし、ステップS3において算出したトナー残量Rを用いて、上述した(2)式に従ってエラー報知トナー消費量Teを算出し、次のステップS5へ移る。
ステップS5においてPCU51は、次の(4)式に従い、警告報知トナー消費量Twを算出し、次のステップS6へ移る。ここで(4)式におけるトナー消費量Tnは、エラー報知までの警告日数をNとしたときの、N日分のトナー消費量となる。
ステップS6においてCPU51は、画像の印刷処理を実行することにより現像ユニット21A内のトナーを消費すると共に、図9を参照して説明した手法によりこのときのトナー消費量を算出して、光路汚れ検知後のトナー消費量Cを更新した上で、次のステップS7へ移る。
ステップS7においてCPU51は、光路汚れ検知点からのトナー消費量Cが、次に光路汚れを検知すべきタイミングを表すトナー消費量Ctよりも少ないか否か、すなわち再度光路汚れを検知すべきタイミングに達したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このときCPU51は、次にトナーが消費されるまで待機するべく、ステップS6へ戻る。
一方、ステップS7において肯定結果が得られると、このことはトナーの消費に伴って光路汚れが解消した可能性があることを表しており、このときCPU51は次のステップS8へ移る。
ステップS8においてCPU51は、ステップS1と同様にトナー検知センサ29Aによるトナー残量検知処理を再度行い、次のステップS9においてステップS2と同様に受光信号SAの波形が正常であるか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことは光路汚れが解消しトナー検知センサ29Aによりトナー残量を正しく検知できる状態に復帰しており、ユーザへのエラー報知や画像形成装置1の停止処理を行う必要が無いことを表している。このときCPU51は再びステップS1へ戻り、次にトナー残量の検知処理が行われるまで待機する。
一方、ステップS9において否定結果が得られると、このことは引き続きトナー検知センサ29Aの光路に汚れが付着しており、トナー残量を正しく検知できないこと、換言すれば光路汚れが解消していないことを表している。このときCPU51は、適切なタイミングでユーザへの報知及び画像形成装置1の停止を行うべく、次のステップS10へ移る。
ステップS10においてCPU51は、光路汚れ検知後のトナー消費量Cを取得し、次のステップS11へ移る。
ステップS11においてCPU51は、光路汚れ検知後のトナー消費量Cが警告報知トナー消費量Tw(図8)以上であるか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは未だユーザに警告を報知すべきタイミングでないことを表しており、このときCPU51は、さらにトナーが消費されるのを待機するべくステップS6へ戻る。
一方、ステップS11において否定結果が得られると、このときCPU51は次のステップS12へ移り、ユーザに対する警告として、トナー検知センサ29Aの光路汚れが発生しており、近いうちに現像ユニット21Aを交換するタイミングとなることを報知し、次のステップS13へ移る。
ステップS13においてCPU51は、光路汚れ検知後のトナー消費量Cがエラー報知トナー消費量Te(図8)以上であるか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは未だユーザにエラーを報知すべきタイミングでないことを表しており、このときCPU51は、さらにトナーが消費されるのを待機するべくステップS6へ戻る。
一方、ステップS13において否定結果が得られると、このときCPU51は次のステップS14へ移り、ユーザ対し、トナー検知センサ29Aの光路汚れが発生しており、緊急に現像ユニット21Aを交換する必要があることを報知し、次のステップS15へ移る。
ステップS15においてCPU51は、画像形成装置1を強制的に停止させた後、光路汚れ検知対応処理手順を終了する。因みに画像形成装置1は、強制停止された後、ユーザ等により、現像ユニット21Aが交換された上で、復旧されることとなる。
このように本実施形態においては、トナー検知センサ29Aの光路汚れを検知した場合、現像ユニット21Aのトナー残量Rを算出した上で、エラー報知トナー消費量Te及びこれより少ない警告報知トナー消費量Twを算出するようにした。
その後本実施形態では、印刷処理の実行によりトナーが消費される度にトナー消費量Cを更新し、このトナー消費量Cが警告報知トナー消費量Twを超えた時点で、ユーザに対し近いうちに現像ユニット21Aの交換が必要となる旨の警告を報知し、さらにトナー消費量Cがエラー報知トナー消費量Teを超えた時点で、ユーザに対し緊急に現像ユニット21Aの交換が必要な旨を報知して画像形成装置1を強制的に停止させる。
すなわち本実施形態では、トナー検知センサ29Aの光路汚れが発生し、これを検知したとしても、直ちには画像形成装置1を強制的に停止させないため、現像ユニット21A内に残っているトナーをその後の画像形成処理において使用することができ、ユーザが被る経済的損失を大幅に縮小することができる。
また本実施形態では、トナー検知センサ29Aにおける光路汚れの発生を、トナー残量の検知結果における経時的な変化量が少ないことを基に検出した。このため本実施形態では、光路汚れの発生時と非発生時とで受光信号SAの信号レベルに生じる差異が小さい場合であっても、光路汚れの発生を精度良く検出することができる。
さらに本実施形態では、トナー検知センサ29Aの光路汚れを検知した際に、(1)式により、補給前のトナー残量Rsと、供給により増えた量Xsと、トナーの消費により減った量Xcとを基に、トナー残量Rを算出した。このため本実施形態では、トナー検知センサ29Aによりトナー残量を正しく検知できない状況にあっても、現像ユニット21A内に残っているトナー残量Rを精度良く予測することができる。
さらに本実施形態では、トナー検知センサ29Aの光路汚れを検知した際に、現像ユニット21Aにおいてセンサ異常のエラーを報知するまでに使用できるトナー残量であるトナー残量Rを基に、エラー報知トナー消費量Te及び警告報知トナー消費量Twをそれぞれ設定した。このため本実施形態では、ユーザが現像ユニット21Aを交換する準備をするのに必要な期間を見越した適切なタイミングでユーザに警告を報知しできると共に、現像ユニット21A内に残っているトナーを十分に消費した適切なタイミングでユーザにエラーを報知して画像形成装置1を停止させることができる。
さらに本実施形態では、(4)式により、画像データの画素数、転写効率、濃度等の情報を基にトナー消費量を算出したため、センサ等の物理的な検出手段を用いることなく、現像ユニット21Aにおけるトナーの消費量を精度良く求めることができる。
さらに本実施形態では、トナー検知センサ29Aの光路汚れを1回検知した後、トナー消費量Cが次に光路汚れを検知すべきタイミングを表すトナー消費量Ctになった時点で、再度トナー検知センサ29Aにおける光路汚れの有無を判定するようにした。このため本実施形態では、2回目に光路汚れを検知しなかった場合には、トナー検知センサ29Aの光路汚れが解消したものとして、正常な画像形成処理を継続することができ、現像ユニット21Aの不必要な交換を防止できる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、トナー容器から現像ユニットにトナーを補給する構成においてユーザに対するエラー報知を適切なタイミングで行うことが可能となる。
なお本実施形態においては、トナー残量の検知結果の経時的な変化量が少ないことを基に、トナー検知センサ29Aにおける光路汚れを検知したが、これに限らず、例えばトナー残量の検知結果の積算値を所定の閾値との比較結果や、トナー残量の検知結果の変化と(4)式を用いたトナー消費量との比較結果等、トナー残量の検知結果を用いた他の種々の手法によりトナー検知センサ29Aにおける光路汚れを検知しても良い。
また本実施形態においては、トナー残量Rを算出した上で(2)式によりエラー報知トナー消費量Teを算出し、積算したトナー消費量Cがエラー報知トナー消費量Teを超えたタイミングでエラーを報知したが、これに限らず、例えば最後にトナー容器22Aからトナーが補給された直後の現像ユニット21A内におけるトナー量を既知であるものと見なし、これ以降に画像形成処理を行う度にトナー消費量を減算していき、所定の閾値を下回るタイミングでエラーを報知する等、他の種々の手法によりエラーを報知すべきタイミングを決定しても良い。
さらに本実施形態においては、トナー検知センサ29Aの光路汚れを検知した際に、(1)式に従い、補給前のトナー残量Rsと、供給により増えた量Xsと、トナーの消費により減った量Xcとを基にトナー残量Rを算出したが、これに限らず、例えばトナー検知センサ29Aにおいて光路汚れの検知直前に得られたトナー残量を用いる等、他の種々の手法によりトナー残量Rを算出しても良い。
さらに本実施形態においては、(1)式に用いる「増えた量Xs」を、トナー供給モータ62(図2)を駆動させた時間と単位時間あたりに供給できるトナー量とを積算して算出したが、これに限らず、例えばトナー検知センサ29Aによるトナー量の検知結果の平均値について、補給前と補給後との差分値を基に算出する等、種々の手法により「増えた量Xs」を算出しても良い。
さらに本実施形態においては、(4)式により、画像データの画素数、転写効率、濃度等の情報を基にトナー消費量を算出したが、したが、これに限らず、例えば別途センサを設けることによりトナー消費量を検出しても良い。
さらに本実施形態においては、ユーザにエラーを報知すると共に画像形成装置1を強制的に停止させる前に、積算したトナー消費量Cが警告報知トナー消費量Twを超えたタイミングでユーザに警告を報知したが、これに限らず、例えばユーザに警告を報知しないようにしても良い。
さらに本実施形態においては、トナー検知センサ29Aの光路汚れを1回検知した後、トナー消費量Cが次に光路汚れを検知すべきタイミングを表すトナー消費量Ctになった時点で、再度トナー検知センサ29Aにおける光路汚れの有無を判定したが、これに限らず、例えば2回目のトナー検知センサ29Aにおける光路汚れの有無の判定を省略しても良く、或いは3回以上トナー検知センサ29Aにおける光路汚れの有無を判定しても良い。
1 画像形成装置
2 画像形成部
10A 単色画像形成ユニット
14 露光器
21A 現像ユニット
21SA 空間
22A トナー容器
29A トナー検知センサ
51 CPU
61A NVRAM
62 トナー供給モータ
63A トナー供給クラッチ
65 画像処理部
66 コントローラ
81A 発光素子
82A 受光素子
83 第1光ガイド
83S 端面
84 第2光ガイド
84S 端面
85 トナー搬送部材
86 清掃部材
C トナー消費量
LA 露光光
R トナー残量
Rl トナー消費量
Rs トナー残量
SA 受光信号
Te エラー報知トナー消費量
Th 閾値
Tw 警告報知トナー消費量
Xc 減った量
Xs 増えた量
特開2005−134794号公報

Claims (10)

  1. 交換可能であり、収容する現像剤により画像データに基づく画像形成を行う現像ユニッ
    トと、
    発光素子及び受光素子を備え、前記現像ユニット内の現像剤量を検知する現像剤検知器と、
    前記現像ユニットへ補給すべき現像剤を収容する現像剤容器と
    記現像ユニットが画像形成に消費した現像剤消費量を予測する現像剤消費量予測手段

    記現像剤検知器により検知された現像剤量の経時的な変化を基に当該現像剤検知器の汚れを検知する汚れ検知手段と、
    前記現像ユニットへ前記現像剤が補給されるたびに、前記現像剤消費量を基に、前記現像剤検知器の汚れを検知したときにおける前記現像ユニットの現像剤残量を予測する現像剤残量予測手段と、
    前記現像剤残量を基に異常報知すべき異常報知条件を決定する報知条件決定手段と、
    前記異常報知条件が満たされた時点で異常報知する報知手段と
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記汚れ検知手段は、前記現像剤検知器による前記現像剤残量の検知結果が、経時で変
    化しないこと、或いは変化量が少ないことを基に、当該現像剤検知器の汚れを検知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記報知条件決定手段は、前記汚れ検知手段により前記現像剤検知器の汚れを検知した
    後に画像形成に消費できる前記現像剤量を算出し、当該現像剤量を基に前記異常報知条件
    を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像剤消費量予測手段は、画像形成の基礎とした画像データを構成する各画素の画
    素値を基に前記現像剤消費量を予測する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記現像剤消費量予測手段は、画像形成の基礎とした画像データを構成する各画素の画
    素値、画像形成対象に対する現像剤の転写効率及び画素毎の現像剤の濃度を基に前記現像
    剤消費量を予測する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記報知条件決定手段は、前記現像剤残量を基に、前記異常報知条件に加えて、当該異
    常報知条件に基づき異常報知する時点よりも前に前記現像剤検知器の汚れを警告として報
    知すべき警告報知条件を決定し、
    前記報知手段は、前記警告報知条件が満たされた時点で警告報知し、その後前記異常報
    知条件が満たされた時点で異常報知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記汚れ検知手段により前記現像剤検知器の汚れを検知した後、前記現像剤検知器の汚れが解除されたことを検知する解除検知手段
    をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記解除検知手段は、
    前記汚れ検知手段により前記現像剤検知器の汚れを検知した後、所定時間の経過後に前
    記現像剤検知器により検知した現像剤量の経時的な変化を基に、前記異常が解除されたこ
    とを検知する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  9. 交換可能であり、収容する現像剤により画像データに基づく画像形成を行う現像ユニットと、発光素子及び受光素子を備え、前記現像ユニット内の現像剤量を検知する現像剤検知器と、前記現像ユニットへ補給すべき現像剤を収容する現像剤容器とを含む画像形成装置に対し、
    前記現像ユニットが画像形成に消費した現像剤消費量を予測する第1のステップと
    記現像剤検知器により検知された現像剤量の経時的な変化を基に、当該現像剤検知器の汚れを検知する第のステップと、
    前記現像ユニットへ前記現像剤が補給されるたびに、前記現像剤消費量を基に、前記現像剤検知器の汚れを検知したときにおける前記現像ユニットの現像剤残量を予測する第のステップと、
    前記現像剤残量を基に異常報知すべき異常報知条件を決定する第のステップと、
    前記異常報知条件が満たされた時点で異常報知する第のステップと
    を実行させるための異常報知プログラム。
  10. 交換可能であり、収容する現像剤により画像データに基づく画像形成を行う現像ユニットと、発光素子及び受光素子を備え、前記現像ユニット内の現像剤量を検知する現像剤検知器と、前記現像ユニットへ補給すべき現像剤を収容する現像剤容器と、を含む画像形成装置の異常報知方法であって、
    前記現像ユニットが画像形成に消費した現像剤消費量を予測する第1の工程と
    記現像剤検知器により検知された現像剤量の経時的な変化を基に、当該現像剤検知器の汚れを検知する第の工程と、
    前記現像ユニットへ前記現像剤が補給されるたびに、前記現像剤消費量を基に、前記現像剤検知器の汚れを検知したときにおける前記現像ユニットの現像剤残量を予測する第の工程と、
    前記現像剤残量を基に異常報知すべき異常報知条件を決定する第の工程と、
    前記異常報知条件が満たされた時点で異常報知する第の工程と
    を含むことを特徴とする異常報知方法。
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