JP2010113074A - 現像剤補給装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送圧力による補給用現像剤の凝集を抑制して、現像剤収容体内の補給用現像剤の残量を低減することができる現像剤補給装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】内部が中空円筒状に形成され、長手方向一端部側に補給口53を有し、補給用現像剤Tを該補給口53から供給可能に収容する現像剤収容体51と、現像剤収容体51の内部に回転可能に配設され、予め定められた搬送方向に沿って、補給用現像剤Tを搬送する搬送部材55と、搬送方向と逆方向に移動可能なように、搬送部材55に取り付けられた移動部材57とを備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、現像剤補給装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
特開昭63−281178号公報 特開2004−085812号公報 特開2005−077761号公報 実開平01−006653号公報 特開平10−282776号公報
従来、電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置では、画像形成の際のトナーの消費に伴って、トナー等の現像剤を補給する必要が生じ、例えば、補給用トナーを収容したトナーカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能に形成した画像形成装置が広く知られている(例えば、特許文献1〜5参照)。
ここで、特許文献1,2には、トナーを供給口に向かって搬送するコイル状の搬送部材と、この搬送部材と逆方向に巻回形成されてトナーを逆方向に搬送するコイル状の補助搬送部材を有するトナーカートリッジが開示されている。
また、特許文献3,4には、トナー撹拌部材を振動させてカートリッジ内部の凝集トナーを崩し、残留トナーの低減を図ったトナーカートリッジが開示されている。
また、特許文献5には、エアーフローによりカートリッジ内部の凝集トナーを崩し、残留トナーの低減を図ったトナーカートリッジが開示されている。
本発明の目的とするところは、搬送圧力による補給用現像剤の凝集を抑制して、現像剤収容体内の補給用現像剤の残量を低減することができる現像剤補給装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
請求項1に記載の現像剤補給装置は、内部が中空円筒状に形成され、長手方向一端部側に補給口を有し、補給用現像剤を該補給口から供給可能に収容する現像剤収容体と、前記現像剤収容体の内部に回転可能に配設され、予め定められた搬送方向に沿って、前記補給用現像剤を搬送する搬送部材と、前記搬送方向と逆方向に移動可能なように、前記搬送部材に取り付けられた移動部材とを備えることを特徴とするものである。
請求項2に記載の現像剤補給装置は、請求項1に記載の構成において、前記搬送部材は二重螺旋構造を有する線材であり、前記現像剤収容体の内径と略同等な外径(具体的には、現像剤収容体の内径よりも僅かに小さい外径)を有して予め定められた方向に螺旋状に巻回形成された外側螺旋部と、この外側螺旋部の内側に形成され、該外側螺旋部の外径よりも小さい外径を有して外側螺旋部と逆方向に巻回形成された内側螺旋部とを備え、前記移動部材は、前記搬送部材の内側螺旋部に沿って搬送方向と逆方向に移動可能なように該内側螺旋部に取り付けられていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の現像剤補給装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記現像剤収容体の底部に近接して配置された透磁率センサをさらに備え、前記移動部材が前記透磁率センサ近傍に到達したことを検知した際に、搬送部材により供給される補給用現像剤の予測供給量を補正することを特徴とするものである。
請求項4に記載の現像剤補給装置は、請求項3に記載の構成において、前記移動部材は磁性材料で形成されていると共に、前記搬送部材の少なくとも外側螺旋部は、非磁性材料で形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の現像剤補給装置は、請求項2ないし4のいずれかに記載の構成において、前記搬送部材の内側螺旋部は、前記現像剤収容体の長手方向中心部から下流側の領域であって、前記補給口の上流側の領域に形成されていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の現像剤補給装置は、請求項2ないし5のいずれかに記載の構成において、前記移動部材は、貫通孔を有する平板状部材であり、該貫通孔の孔径は、該平板状部材が取り付けられる内側螺旋部の線材径よりも大きく設定されていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の現像剤補給装置は、請求項2ないし6のいずれかに記載の構成において、前記内側螺旋部の軸方向両端部には、前記移動部材の軸方向への移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項8に記載の現像剤補給装置は、請求項7に記載の構成において、前記規制部は、前記搬送部材と一体に形成されていることを特徴とするものである。
請求項9に記載の画像形成装置は、請求項1ないし8のいずれかに記載の現像剤補給装置と、記録用紙に画像を形成する画像形成手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、搬送圧力による補給用現像剤の凝集を抑制して、現像剤収容体内の補給用現像剤の残量を簡易な構成で低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、補給用現像剤が受ける搬送圧力を軽減すると共に、移動部材の周囲に凝集又は付着した補給用現像剤を、軸方向及び径方向の広い領域に渡って崩し又は掻き落として、補給用現像剤の現像剤収容体内への残留を簡易な構成で抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、現像剤収容体内部の実際の補給用現像剤の使用(消費)状況に応じて、精度の高い補給用現像剤の供給量を予測することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、透磁率センサによる移動部材の検知を確実に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、内側螺旋部と外側螺旋部との一体形成を容易にすると共に、移動部材の移動領域を適正に確保することができる。
請求項6に記載の発明によれば、搬送部材の回転に伴った移動部材の円滑な移動が可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、移動部材との干渉による搬送部材のロックを未然に防止することができる。
請求項8に記載の発明によれば、各部材を別体で形成する構成に比し、部品点数の削減によるコストダウンに寄与することができる。
請求項9に記載の発明によれば、上記いずれかの現像剤補給装置を画像形成装置に好適に適用することができる。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明が適用可能な画像形成装置の概略構成について図1を参照して説明する。ここで、図1は、本発明が適用可能な画像形成装置の一例としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を示す構成図である。
図1において、1は本発明が適用可能な画像形成装置の一例としてのタンデム型のデジタルカラー複写機の本体を示すものであり、本体1の上部に、原稿2を一枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置3と、当該自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る原稿読取装置4が配設されている。この原稿読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8,9及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画像読取素子11によって原稿2の色材反射光像を予め定められたドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
上記原稿読取装置4によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとして画像処理装置12に送られ、この画像処理装置12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の画像処理が施される。また、画像処理装置12は、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに対しても、予め定められた画像処理を行なうようになっている。なお、本発明は、上記原稿読取装置4を有さず、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データを出力する出力専用機に対しても、当然に適用可能である。
そして、上記の如く画像処理装置12で予め定められた画像処理が施された画像データは、同じく画像処理装置12によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8ビット)の4色の原稿再現色材階調データに変換され、次に述べるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの露光装置14に送られ、この露光装置14では、各色の原稿再現色材階調データに応じてレーザ光LBによる画像露光が行われる。
上記タンデム型のデジタルカラー複写機本体1の内部には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されている。
これらの4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kは、すべて同様に構成されており、大別して、予め定められた速度で回転駆動される像保持体としての感光ドラム15と、この感光ドラム15の表面を一様に帯電する一次帯電用の帯電ロール16と、当該感光ドラム15の表面に各色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する走査光学系よりなる露光装置14と、感光ドラム15上に形成された静電潜像を各色のトナー(現像剤)で現像する現像装置17と、感光ドラム15の表面を清掃するドラムクリーニング装置18とから構成されている。
上記露光装置14は、4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kに共通に構成されており、図示しない4つの半導体レーザを各色の原稿再現色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザからレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kを階調データに応じて出射するように構成されている。なお、上記露光装置14は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成しても勿論よい。上記半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、図示しないf−θレンズを介して回転多面鏡19に照射され、この回転多面鏡19によって偏向走査される。上記回転多面鏡19によって偏向走査されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、図示しない複数枚の反射ミラーを介して感光ドラム15上に、斜め下方から走査露光される。
上記露光装置14は、その周囲が直方体状のフレーム20によって密閉されているとともに、当該フレーム20の上部には、4本のレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kを、各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの感光ドラム15上に露光するため、シールド部材としての透明なガラス製のウインドウ21Y,21M,21C,21Kが設けられている。そして、これらのガラス製のウインドウ21Y,21M,21C,21Kは、露光装置14のレーザ光LBに沿った光路上において、最も上方に位置する部材となっている。
上記画像処理装置12からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kに共通して設けられた露光装置14に、各色の画像データが順次出力され、この露光装置14から画像データに応じて出射されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、対応する感光ドラム15の表面に走査露光され、静電潜像が形成される。上記感光ドラム15上に形成された静電潜像は、現像装置17Y,17M,17C,17Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像(現像剤像)として現像される。
上記各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの感光ドラム15上に、順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの上方にわたって配置された中間転写ベルト25上に、一次転写ロール26によって多重に転写される。この中間転写ベルト25は、ドライブロール27と、バックアップロール28との間に一定のテンションで掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用の駆動モータによって回転駆動されるドライブロール27により、矢印方向に予め定められた速度で循環駆動されるようになっている。上記中間転写ベルト25としては、例えば、可撓性を有するPET等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものが用いられる。
上記中間転写ベルト25上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、バックアップロール28に圧接する二次転写ロール29によって、圧接力及び静電気力で記録用紙P上に二次転写され、これらの各色のトナー像が転写された記録用紙Pは、上方に位置する定着装置30へと搬送される。上記二次転写ロール29は、バックアップロール28の側方に圧接しており、下方から上方に搬送される記録用紙P上に、各色のトナー像を二次転写するようになっている。そして、上記各色のトナー像が転写された記録用紙Pは、定着装置30によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、排出ロール32によって本体1の上部に設けられた排出トレイ33上に排出される。
上記記録用紙Pは、給紙カセット34から予め定められたサイズのものが、給紙ローラ35及び用紙分離搬送用のローラ対36により用紙搬送路37を介して、レジストロール38まで一旦搬送され、停止される。上記給紙カセット34から供給された記録用紙Pは、予め定められたタイミングで回転するレジストロール38によって中間転写ベルト25の二次転写位置へ送出される。
なお、上記デジタルカラー複写機において、フルカラー等の両面コピーをとる場合には、片面に画像が定着された記録用紙Pを、排出ロール32によって排出トレイ33上にそのまま排出せずに、図示しない切替ゲートによって搬送方向を切り替え、用紙搬送用のローラ対39を介して両面用搬送ユニット40へと搬送する。そして、この両面用搬送ユニット40では、搬送径路41に沿って設けられた図示しない搬送用のローラ対により、記録用紙Pの表裏が反転された状態で、再度レジストロール38へと搬送され、今度は、当該記録用紙Pの裏面に画像が転写・定着された後、排出トレイ33上に排出される。
上記イエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色の4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kは、全てが同様に構成されており、これらの4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kでは、上述したように、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色のトナー像が予め定められたタイミングで順次形成されるように構成されている。上記各色の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kは、上述したように、感光ドラム15を備えており、これらの感光ドラム15の表面は、一次帯電用の帯電ロール16によって一様に帯電される。その後、上記感光ドラム15の表面は、露光装置14から画像データに応じて出射される画像形成用のレーザ光LBが走査露光されて、各色に対応した静電潜像が形成される。上記感光ドラム15上に走査露光されるレーザ光LBは、当該感光ドラム15の直下よりやや右側寄りの斜め下方から、予め定められた傾斜角度で露光されるように設定されている。上記感光ドラム15上に形成された静電潜像は、各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの現像装置17の現像ロール17aによってそれぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、これらの可視トナー像は、一次転写ロール26の帯電によって中間転写ベルト25上に順次多重に転写される。
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光ドラム15の表面は、ドラムクリーニング装置18によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。上記ドラムクリーニング装置18は、クリーニングブレード42を備えており、このクリーニングブレード42によって、感光ドラム15上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。また、トナー像の転写工程が終了した後の中間転写ベルト25の表面は、ベルトクリーニング装置43によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。上記ベルトクリーニング装置43は、クリーニングブラシ43a及びクリーニングブレード43bを備えており、これらのクリーニングブラシ43a及びブレード42によって、中間転写ベルト25上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。
また、本実施の形態において、中間転写ベルト25の上方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像装置17に、予め定められた色の現像剤(主としてトナー若しくはキャリアを含んだトナーから構成され、以下、単に補給用現像剤とも称する)を供給するカートリッジタイプの現像剤補給装置50Y,50M,50C,50Kが配設されている。
次に、本実施の形態に係る現像剤補給装置50Y,50M,50C,50Kの構成について、図2を参照して説明する。ここで、図2は、本実施の形態に係る現像剤補給装置の構成を示す模式図である。なお、各現像剤補給装置50Y,50M,50C,50K及びその構成部材は、それぞれ同様な構成を有しているため、以下総称表記(例えば、現像剤補給装置50)とする。
本実施の形態に係る現像剤補給装置50は、例えば画像形成により現像装置17にてトナーが消費され、不図示の濃度センサによりトナーが不足したと判断されると、現像剤補給装置50から補給用現像剤が現像装置17に供給されるようになっている。また、本実施の形態において、現像剤補給装置50は画像形成装置1に対して着脱可能に設けられており、補給用現像剤を使い切った場合には、画像形成装置1から取り外して新しいものに交換するようになっている。
上記現像剤補給装置50は、図2に示すように、その内部が中空円筒状に形成された筒状の現像剤収容体51を有し、この現像剤収容体51の内部には、補給用現像剤が充填されていると共に、例えばワイヤ等の線材を螺旋状に巻回形成した搬送部材(以下、アジテータとも称する)55が長手方向(軸方向)略全域に渡って延在するように配置されている。さらに、この搬送部材55の内側には、その詳細を後述する移動部材57が、搬送部材55の回転により搬送される補給用現像剤の搬送方向と逆方向に移動可能なように取り付けられていると共に、現像剤収容体51の底部近傍には、透磁率センサSが配設されている。
現像剤収容体51の長手方向一端部には、現像剤補給装置50を画像形成装置1に設置する場合や、現像剤補給装置50を画像形成装置1から引き抜く場合に把持する把手部51gが設けられている。一方、現像剤収容体51の長手方向他端部には、画像形成装置1側に設けられた不図示のモータ等の駆動源と接続されるギア部51Ugを含んだヘッドユニット51Uが装着されている。また、現像剤収容体51のヘッドユニット51U側の周面には、補給用現像剤が排出される現像剤補給口53が開口形成されており、搬送部材であるアジテータ55を回転させることにより補給用現像剤が上記現像剤補給口53から現像装置17へ供給されるようになっている。
本実施の形態において、アジテータ55は、二重螺旋構造を有する線材であり、互いにその外径(巻き径)が異なると共に、互いに逆方向に巻回された外側螺旋部551と内側螺旋部555とを有している。具体的には、外側螺旋部551は、アジテータ55を現像剤収容体51に収容した状態で、その外周縁部が現像剤収容体51の内周面51aと近接するように、現像剤収容体51の内径と略同等の外径(具体的には、現像剤収容体の内径よりも僅かに小さい回転径)を有するように形成されていると共に、アジテータ55が予め定められた方向に回転駆動された際に、予め定められた現像剤搬送方向(矢印A方向)に補給用現像剤を現像剤補給口53側に向けて搬送するような巻き方向に巻回形成されている。一方、内側螺旋部555は、外側螺旋部551よりも小さい外径を有し、その回転中心に位置する直線部553を介して外側螺旋部551と同軸一体に形成されており、内側螺旋部555の巻き方向は、アジテータ55が予め定められた方向に回転駆動された際に、現像剤補給口53から遠ざかる矢印B方向に補給用現像剤を搬送するような巻き方向に巻回形成されている。
すなわち、外側螺旋部551は、補給用現像剤を搬送方向に沿って搬送するように、予め定められた方向に巻回形成されて現像剤収容体51の長手方向略全域に渡って形成されているのに対し、上記内側螺旋部555は、現像剤収容体51の予め定められた領域のみに形成されており、かつ、外側螺旋部551と内側螺旋部555とは、内側螺旋部555の搬送方向(矢印A方向)上流側に形成された直線部553を介して一体に形成されていると共に、外側螺旋部551と内側螺旋部555の巻回方向は、互いに逆となるように設定されている。このように、内側螺旋部555の形成領域を現像剤収容体51の長手方向の一部領域とすることにより、一本の線材を巻回形成して、外側螺旋部551と内側螺旋部555とを同軸一体に形成した搬送部材55を容易に製作することができる。
ここで、内側螺旋部555の形成領域は、外側螺旋部551と同様に、現像剤収容体51の長手方向略全域に渡って形成しても差し支えないが、後述する移動部材57の必要最小限の移動領域を確保しつつ、アジテータ55との一体形成を容易に可能とするという観点から、現像剤収容体51の長手方向中心部よりも現像剤補給口53側の領域に形成することが好ましい。すなわち、搬送圧力による補給用現像剤の凝集が問題となる搬送方向下流側の領域に設けることが望ましい。
また、内側螺旋部555の搬送方向(矢印A方向)下流側には、現像剤補給口53と対向するような対向辺557aを有する略コ字状の掻き出し部557が形成されていると共に、この略コ字状の掻き出し部557の端部がヘッドユニット51Uのギア部51Ugを介して、画像形成装置本体1側に設けられた不図示のモータ等の駆動源に接続されている。そして、この駆動源により、アジテータ55を予め定められた方向に回転させて、補給用現像剤を予め定められた搬送方向(矢印A方向)に搬送し、予め定められた量の補給用現像剤を現像剤補給口53から排出して不図示の搬送経路を介して現像装置17へ供給するようになっている。
さらに、アジテータ55の内側螺旋部555には、貫通孔57aを有する平板状(本例では、円盤状)の移動部材57が、その貫通孔57aを内側螺旋部555に挿通することにより吊り下げられている。具体的には、この円盤状の移動部材57は、補給用現像剤の搬送方向と逆方向に内側螺旋部555に沿って容易に移動可能となるように、その貫通孔57aの内径(孔径)が、内側螺旋部555を構成する線材の線径よりも十分大きく設定されていると共に、外側螺旋部551と干渉しないようにその外径が設定されている。
なお、本実施の形態では、移動部材57として、貫通孔57aを有する円盤型の平板状部材を採用しているが、その形状は当然に円盤状に限定されるものではなく、例えば、多角形状等任意の形状を採用することができる。
また、本実施の形態において、内側螺旋部555の両端部の、掻き出し部557及び直線部553とのそれぞれの境界には、搬送方向と略垂直となるように巻回された規制部555s1,555s2がアジテータ55の一部として一体に形成されている。そして、かかる規制部555s1,555s2により、上述した移動部材57が移動可能となる領域を規制して、例えば、移動部材57が掻き出し部557まで侵入して外側螺旋部551と干渉し、アジテータ55がロックするといった不具合の発生を未然に防止している。また、規制部555s2により、移動部材57の矢印B方向の移動の終点が規制(移動部材57が移動停止)されるため、後述する透磁率センサSを規制部555s2の近傍に配置することにより、透磁率センサSによる移動部材57の検知をより確実に行うことができる。
なお、この規制部555s1,555s2は、移動部材57の予め定められた領域外への移動を阻むために、規制部555s1,555s2の外周縁と現像剤収容体51の内周面51aとの間隔が、移動部材57の内外径差よりも小さくなるようにその大きさが設定されている。また、本実施の形態では、この規制部555s1,555s2を直線部553、内側螺旋部555及び掻き出し部557と連続的に一体形成することにより部品点数の削減によるコストダウンを図っているが、これらの部材は、当然に、それぞれ別体に形成してもよい。
次に、本実施の形態に係る現像剤補給装置50の組立方法について、図3を参照して説明する。
図3(a)に示すように、まず、現像剤収容体51のヘッドユニット51U側を上にして、ヘッドユニット51Uを取り外した状態で、現像剤収容体51の内部に補給用現像剤Tを充填する。そして、移動部材57を内側螺旋部555の現像剤補給口53側の規制部555s1側に配置した状態の搬送部材55と、この搬送部材55の掻き出し部557端部と接続したヘッドユニット51Uと、現像剤補給口53を密閉する不図示のシャッター部材とを組み立てたものを現像剤収容体51内に挿入(図3(b)参照)した後、図3(c)に示すように、ヘッドユニット51Uを現像剤収容体51の開口部に装着して封止することにより、現像剤補給装置50を完成する。
この際、移動部材57には、不図示の糸状部材を取り付けておき、現像剤補給口53と不図示のシャッター部材とにより糸状部材を挟んで保持しておくことで、移動部材57の落下を防止することができる。そして、現像剤補給装置50を画像形成装置本体1に装着した際に、シャッター部材が開口することで、移動部材57の移動が可能となる。
このように、本実施の形態に係る現像剤補給装置50は、簡易な組立方法によりアジテータ55を構成する内側螺旋部555の予め定められた位置に移動部材57を配置して、かかるアジテータ55を現像剤収容体51に容易に収容することができる。また、初期状態において、移動部材57を現像剤補給口53側端部(規制部555s1近傍)に配置しておくことにより、使用の際に、補給用現像剤が現像剤収容体51の搬送方向下流側端面に押し付けられて凝集することを未然に防止することができる。
次に、上述のように構成した本実施の形態に係る現像剤補給装置50の動作及び作用について、さらに説明する。
画像形成による現像剤の使用に伴い、現像剤補給装置50内に収容された補給用現像剤Tは、アジテータ55の回転動作により搬送方向(図2中、矢印A方向)に沿って、現像剤補給口53側へ搬送されていく。かかる補給用現像剤Tが搬送方向(図2中、矢印A方向)の下流側(現像剤補給口53側)に堆積されていく状態では、移動部材57がその搬送圧力を受けて搬送方向と逆方向(図2中、矢印B方向)に移動できずに内側螺旋部555の回転に伴い連れ回りして、現像剤補給口53に向かう補給用現像剤Tが受ける搬送圧力を軽減すると共に、その周囲に凝集又は付着した補給用現像剤Tを、軸方向及び径方向の広い領域に渡って崩し又は掻き落として、補給用現像剤Tの現像剤収容体51内への残留を抑制し、供給できない補給用現像剤Tの残量を減少させることができる。
その後、補給用現像剤Tの消費が進み、現像剤収容部51内の補給用現像剤Tの残量が減少するにつれ、移動部材57の搬送方向と逆方向(図2中、矢印B方向)への移動が始まり、現像剤補給口53側の規制部555s1と反対側の規制部(直線部553との境界となる規制部)555s2に至ることとなる。
ここで、本実施の形態に係る現像剤補給装置50においては、上記移動部材57は磁性材料で形成されているのに対し、上記アジテータ55の少なくとも外側螺旋部551は非磁性材料で形成されており、予め定められた位置に設置された透磁率センサSにより、移動部材57の移動(移動部材57の透磁率センサS近傍への到達)を検知するようになっている。
また、本実施の形態において、移動部材57は重力によって常に内側螺旋部555に吊り下がる状態となるため、かかる移動部材57を確実に検知するという観点から、透磁率センサSは現像剤収容体51の最底部近傍(現像剤収容体51底部の直下近傍)に配置することが好ましい。
そして、予め定められた位置に設置された透磁率センサSにより、移動部材57の移動(移動部材57の透磁率センサS近傍への到達)を検知して、以下のような制御を行うことにより、搬送部材(アジテータ)55の駆動量(駆動時間)に応じた補給用現像剤Tの供給量を精度良く補正することや現像剤補給装置50の交換時期の精度良い予測を可能としている。
次に、本実施の形態に係る現像剤補給装置50における移動部材57の検知に基づいた補正制御の内容について、図4〜図7を参照してさらに説明する。ここで、図4は、本実施の形態に係る現像剤補給装置の制御ブロック図を示す模式図であり、図5は、搬送部材の累積駆動時間と単位駆動時間当たりのトナー供給量との関係を示す模式図である。また、図6(a)は、従来構成の現像剤補給装置における搬送部材の累積駆動時間に応じた単位駆動時間当たりのトナー供給量の予測値と実績値との乖離を示す模式図であり、図6(b)は、本実施の形態に係る現像剤補給装置における累積駆動時間に応じた単位駆動時間当たりのトナー供給量の補正予測値と実績値との関係を示す模式図である。さらに、図7は、本実施の形態に係る現像剤補給装置50における補正制御の内容を示すフローチャートである。
まず、本実施の形態に係る現像剤補給装置50は、図4に模式的に示すように、補給用現像剤Tをその回転量に応じて予め定められた量を供給可能とする搬送部材としてのアジテータ55と、このアジテータ55の内側螺旋部555に設けられた移動部材57とを備えており、現像剤補給装置50から供給された補給用現像剤Tは、搬送経路中に設けられたオーガー等のトナー供給手段OGを介して現像装置17に供給されるようになっている。また、上記アジテータ55、オーガーOGは、それぞれ画像形成装置1側に設けられたモータ等の駆動手段M1,M2によりトナー供給制御手段CR1を介して駆動制御されるようになっている。なお、このトナー供給制御手段CR1は、画像形成動作を制御する装置コントローラCRと一体に形成してもよいし、当然に、それぞれ別個の制御装置として構成してもよい。
さらに、本実施の形態に係る現像剤補給装置50は、アジテータ55の駆動時間を累積カウントし、この累積カウント値に基づいて、現像剤収容体51内の補給用現像剤Tの残量や空状態を予測する現像剤(トナー)残量予測手段PMを備えており、この現像剤(トナー)残量予測手段PMの予測結果に基づいて、例えば、既存の操作パネルDPに現像剤補給装置50の交換時期が近いこと等を表示するようになっている。なお、この現像剤(トナー)残量予測手段PMは、既存の装置コントローラCRの機能を流用して容易に実現することができる。また、累積カウントする対象は、アジテータ55の駆動時間のみならず、例えば、回転数としてもよいし、現像剤補給装置50と現像装置17との間の搬送経路中に設けられたオーガーや現像装置17内に設けられたオーガーの駆動時間や回転数としてもよい。
ところで、このように構成した現像剤補給装置50において、一般に、アジテータ55の駆動量(例えば、駆動時間)に対して、実際に補給される現像剤(トナー)の供給量は、必ずしも一定ではなく、図5に示すように、搬送部材55の回転に伴う現像剤(トナー)供給量が比較的安定した定常領域R0においても、現像剤収容体51内部の補給用現像剤の減少に伴って現像剤(トナー)供給量が減少していく。具体的には、アジテータ55の累積駆動時間が予め定められた値Taを超えた時点で、アジテータ55の駆動量(駆動時間)に対して、実際に補給される現像剤(トナー)の供給量が減少していく傾向が見られ、図6(a)に示すように、単位駆動時間に基づいて算出される現像剤(トナー)供給量の予測値と実績値とが大きく乖離してしまうこととなる。そして、この現像剤(トナー)供給量の予測値と実績値との乖離は、補給用現像剤Tの予測残量の算出に基づいた現像剤補給装置50の交換時期が近いことの警告、空であることの通知、画像形成動作の禁止といった制御を行うタイミングの精度を悪化させてしまうといった問題をもたらしていた。なお、図6(a)では、図5の定常領域R0全域における平均トナー供給量を基に予測値を算出している。
これに対して、本実施の形態に係る現像剤補給装置50では、移動部材57を磁性材料とすると共に少なくともアジテータ55の外側螺旋部551を非磁性材料で形成し、画像形成装置1本体側であり現像剤収容体51に近接したところに透磁率センサSを設置しているので、移動部材57が透磁率センサSの近傍まで到達したことを検知することができる。すなわち、現像剤収容体51内部の補給用現像剤Tの減少に伴って搬送圧力が低減したことを画像形成装置1に認識させることが可能となる。
なお、上記透磁率センサSの軸方向(現像剤収容体51の長手方向)の設置位置としては、アジテータ55の単位駆動時間当たりの補給用現像剤Tの供給量が、現像剤収容体51内の補給用現像剤Tの残量に応じて変化する位置に設置することが好ましく、本実施の形態では、例えば、図5の累積駆動時間Taに相当する移動部材57の軸方向の移動位置に対応するように、透磁率センサSが配設されている。
そして、本実施の形態に係る現像剤補給装置50では、アジテータ55の駆動量(本例では、累積駆動時間)に対する現像剤(トナー)供給量(以下、単に供給率とも称する)が、現像剤(トナー)残量に応じてどの程度減少するかを予め測定しておくことで、アジテータ55の累積駆動時間から予測される現像剤(トナー)供給量を補正するようになっている。すなわち、本実施の形態に係る現像剤(トナー)残量予測手段PMは、移動部材57を検知した時点で、現像剤(トナー)の供給率をより小さい値に補正し、この補正結果に基づいて、残量が少ないことの警告、及び/又は空であることの表示、及び/又は画像形成の禁止といった表示・制御を、実際の現像剤(トナー)残量に応じて精度良く行うことを可能としている。
具体的には、図7(a)に示すように、アジテータ55の駆動指令が出力された際に、まずステップS10にて、アジテータ55の駆動時間(駆動ON時間)を取得する。
次に、過去のアジテータ55の累積駆動時間に、今回取得した駆動時間に予め定められた補正係数を乗じた値を加えて、新たな累積駆動時間とする(ステップS12)。なお、補正係数の算出については後述する。
続いて、ステップS14にて、累積駆動時間が予め定められた警告閾値を超えているか否かを判定する。警告閾値を超えていない場合には、ステップS10に戻って、同様な手順を繰り返す。
一方、ステップS14にて、累積駆動時間が警告閾値以上である場合には、さらに、ステップS16にて、累積駆動時間が空表示閾値を超えているか否かを判定する。空表示閾値を超えていない場合は、ステップS18にて警告フラグを立てて、装置コントローラCRに出力し(ステップS22)、現像剤補給装置50の交換時期が近いことの通知(例えば、警告表示等)の処理を行い、ステップS10に戻って待機状態となる。
ステップS16にて、累積駆動時間が空表示閾値以上である場合には、ステップS20にて空表示フラグを立てて、装置コントローラCRに出力し(ステップS22)、現像剤補給装置50内の補給用現像剤Tが無くなったことの通知(例えば、空表示等)の処理を行い、ステップS10に戻って待機状態となる。
ここで、ステップS12における補正係数の算出については、図7(b)に示すように、まず、補正係数の初期状態を1に設定しておく(ステップS30)。なお、本実施の形態に係る現像剤補給装置50では、図5に示したような、累積駆動時間と単位駆動時間当たりの現像剤(トナー)供給量との関係を事前に測定しておき、少なくとも、現像剤(トナー)の供給率が変化(減少)する累積駆動時間(例えば、図5のTa)と、かかる累積駆動時間の前後の供給率をデータベースとして予めメモリ等に格納しておくものとする。
続いて、ステップS32にて、移動部材57が無しの状態から有りの状態に変化したか否かを判定する。具体的には、移動部材57が透磁率センサSにより検知されたか否かを判定し(ステップ34)、検知されていない場合には、ステップS32に戻り待機状態となる。
一方、ステップS34にて、移動部材57が透磁率センサSにより検知された場合には、補正係数を予め定められた1より小さい値(例えば、0.7〜0.8)に修正する(ステップ36)。具体的には、例えば、図5の定常領域R0における累積駆動時間Ta以降の平均供給率に基づいて、補正値を修正する。
このように移動部材57を検知した時点で、累積駆動時間に係る補正値を修正することにより、図6(b)に示すように、アジテータ55による現像剤(トナー)供給量を、実際の消費量に応じて精度良く予測することが可能となる。これにより、現像剤収容体51内の補給用現像剤Tの残量についてもより正確に予測することが可能となる。なお、図6(b)では、移動部材57を検知する前においては、検知時点(本例では、累積駆動時間Taに相当)以前の定常領域R0(図5の定常領域R0のうち、累積駆動時間Taよりも左側の領域)における平均トナー供給量(平均供給率:Ra)を基に予測値を算出しており、移動部材57を検知した後においては、平均供給率Raよりも小さい値となる、検知時点(本例では、累積駆動時間Taに相当)以後の定常領域R0(図5の定常領域R0のうち、累積駆動時間Taよりも右側の領域)における平均トナー供給量(平均供給率:Rb)を基に予測値を算出している。従って、前述した1より小さい補正係数は、本実施の形態では、Rb/Raとして設定することができる。
なお、実際の消費量に応じたトナー供給量を、移動部材57の位置に基づいて、より精度良く補正するという観点からは、例えば、複数の透磁率センサSを配設して、移動部材57を複数の位置で検知し、当該位置に応じて補正係数をよりきめ細かく補正するように構成してもよい。また、透磁率センサSを軸方向に移動可能に配設することにより、移動部材57を複数の位置で検知するように構成してもよい。
以上詳述したように、本実施の形態に係る現像剤補給装置50によれば、アジテータ55の回転動作を利用して、補給用現像剤Tの搬送方向と逆方向に移動しようとする移動部材57により、現像剤収容体51内に補給用現像剤Tが十分に存在している状態では、搬送圧力を緩和して補給用現像剤Tの凝集を抑制し、現像剤収容体51内に充填された補給用現像剤Tを無駄なく有効に使い切ることが簡易な構成で可能となる。
また、予め定められた位置への移動部材57の到達を透磁率センサSにより検知することにより、消費に伴って現像剤収容体51内の補給用現像剤Tが予め定められた量まで減少した状態を検知することができ、複雑な機構を用いることなく従来の装置構成を流用可能としつつ、アジテータ55の単位駆動時間当たりの現像剤(トナー)供給量の精度良い補正を可能とすると共に、精度の高い補給用現像剤Tの残量検知を実現することができる。これに伴い、交換時期が近いことの警告、空であることの通知、画像形成動作の禁止といった表示・制御等も精度良く行うことが可能となる。
さらに、現像剤収容体51内における補給用現像剤の凝集の抑制と、予め定められた残量の検知といった異なる機能を単一の移動部材57により簡易な構成で同時に実現することができるので、各機能を別々の部材で実現する構成に比し、部品点数の削減による小型化とコストダウンに寄与することができる。
なお、上述した実施の形態ではカートリッジタイプの現像剤収容体51を有する現像剤補給装置50を例示したが、当然に、現像剤収容体と現像装置等が一体に形成されたプロセスユニットに適用することも可能である。
本発明が適用可能な画像形成装置の一例としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を示す構成図である。 本発明に係る現像剤補給装置の構成を説明するための模式図である。 本発明に係る現像剤補給装置の組立方法を説明するための模式図である。 本発明に係る現像剤補給装置の制御ブロック図を示す模式図である。 現像剤補給装置に係る搬送部材の累積駆動時間と単位駆動時間当たりのトナー供給量との関係を示す模式図である。 (a)は、従来構成の現像剤補給装置における搬送部材の累積駆動時間に応じた単位駆動時間当たりのトナー供給量の予測値と実績値との乖離を示す模式図であり、(b)は、本発明に係る現像剤補給装置における累積駆動時間に応じた単位駆動時間当たりのトナー供給量の補正予測値と実績値との関係を示す模式図である。 本実施の形態に係る現像剤補給装置における補正制御の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1:画像形成装置、3:自動原稿搬送装置、4:原稿読取装置、12:画像処理装置、13Y,13M,13C,13K:画像形成ユニット、14:露光装置、15Y,15M,15C,15K:感光ドラム、16Y,16M,16C,16K:帯電ロール、17Y,17M,17C,17K:現像装置、18Y,18M,18C,18K:ドラムクリーニング装置、25:中間転写ベルト、26Y,26M,26C,26K:一次転写ロール、28:バックアップロール、29:二次転写ロール、30:定着装置、34:給紙カセット、38:レジストロール、40:両面用搬送ユニット、43:ベルトクリーニング装置、50Y,50M,50C,50K:現像剤補給装置、51:現像剤収容体、51U:ヘッドユニット、51Ug:ギア部、51a:内周面、51g:把手部、53:現像剤補給口、55:アジテータ、57:移動部材、57a:貫通孔、551:外側螺旋部、553:直線部、555:内側螺旋部、555s1,555s2:規制部、557:掻き出し部、557a:対向辺、P:記録用紙、S:透磁率センサ、T:補給用現像剤

Claims (9)

  1. 内部が中空円筒状に形成され、長手方向一端部側に補給口を有し、補給用現像剤を該補給口から供給可能に収容する現像剤収容体と、
    前記現像剤収容体の内部に回転可能に配設され、予め定められた搬送方向に沿って、前記補給用現像剤を搬送する搬送部材と、
    前記搬送方向と逆方向に移動可能なように、前記搬送部材に取り付けられた移動部材と
    を備えることを特徴とする現像剤補給装置。
  2. 前記搬送部材は二重螺旋構造を有する線材であり、前記現像剤収容体の内径と略同等な外径を有して予め定められた方向に螺旋状に巻回形成された外側螺旋部と、この外側螺旋部の内側に形成され、該外側螺旋部の外径よりも小さい外径を有して外側螺旋部と逆方向に巻回形成された内側螺旋部とを備え、
    前記移動部材は、前記搬送部材の内側螺旋部に沿って搬送方向と逆方向に移動可能なように該内側螺旋部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の現像剤補給装置。
  3. 前記現像剤収容体の底部に近接して配置された透磁率センサをさらに備え、前記移動部材が前記透磁率センサ近傍に到達したことを検知した際に、搬送部材により供給される補給用現像剤の予測供給量を補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の現像剤補給装置。
  4. 前記移動部材は磁性材料で形成されていると共に、前記搬送部材の少なくとも外側螺旋部は、非磁性材料で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の現像剤補給装置。
  5. 前記搬送部材の内側螺旋部は、前記現像剤収容体の長手方向中心部から下流側の領域であって、前記補給口の上流側の領域に形成されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の現像剤補給装置。
  6. 前記移動部材は、貫通孔を有する平板状部材であり、該貫通孔の孔径は、該平板状部材が取り付けられる内側螺旋部の線材径よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の現像剤補給装置。
  7. 前記内側螺旋部の軸方向両端部には、前記移動部材の軸方向への移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載の現像剤補給装置。
  8. 前記規制部は、前記搬送部材と一体に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の現像剤補給装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の現像剤補給装置と、記録用紙に画像を形成する画像形成手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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