JP2010128276A - 現像装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像剤保持体に隣接する現像剤収容部内の二成分現像剤の界面高さを簡易な構成で一定に維持する。
【解決手段】回転自在の現像剤保持体172と、第一現像剤収容部173aと、第二現像剤収容部173bと、回転自在の第一現像剤撹拌搬送部材176aと、回転自在の第二現像剤撹拌搬送部材176bとを備え、第一現像剤撹拌搬送部材176aと第二現像剤撹拌搬送部材176bとは、それぞれ回転軸と一体に形成された螺旋状の搬送羽根を有して互いに略水平に平行配置されており、かつ、第二現像剤収容部173bの搬送方向下流側の連通口C1には、第一現像剤収容部173aにおける二成分現像剤Gの界面高さが一定となるように、第二現像剤収容部173bの二成分現像剤Gを第一現像剤収容部173aへ定量供給する定量供給手段178が設けられている。
【選択図】図3
【解決手段】回転自在の現像剤保持体172と、第一現像剤収容部173aと、第二現像剤収容部173bと、回転自在の第一現像剤撹拌搬送部材176aと、回転自在の第二現像剤撹拌搬送部材176bとを備え、第一現像剤撹拌搬送部材176aと第二現像剤撹拌搬送部材176bとは、それぞれ回転軸と一体に形成された螺旋状の搬送羽根を有して互いに略水平に平行配置されており、かつ、第二現像剤収容部173bの搬送方向下流側の連通口C1には、第一現像剤収容部173aにおける二成分現像剤Gの界面高さが一定となるように、第二現像剤収容部173bの二成分現像剤Gを第一現像剤収容部173aへ定量供給する定量供給手段178が設けられている。
【選択図】図3
Description
本発明は、現像装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式や静電記録方式を用いた画像形成装置では、感光ドラムなどの静電潜像保持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置が使用されている。このような現像装置としては、例えば、静電潜像保持体に対向して現像用開口が開設された現像ハウジング内に、磁性を有するキャリアと樹脂を主体としたトナーとからなる二成分現像剤を収容し、この現像ハウジングの現像用開口に面して現像剤保持体(例えば現像ロール)を配設すると共に、この現像ロールの背面側に現像ハウジング内部の二成分現像剤を撹拌搬送しながら現像ロールへ供給するオーガーを配設した、いわゆる二成分現像方式の現像装置が広く採用されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、特許文献1には、上下に配置された2本のオーガーにより二成分現像剤を循環搬送させつつ、上部オーガーの軸方向端部領域に余剰現像剤を保持する現像剤溜まり部を設けた現像装置が開示されている。
本発明の目的とするところは、現像剤保持体に隣接する現像剤収容部内の二成分現像剤の界面高さを簡易な構成で一定に維持する現像装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
請求項1に記載の現像装置は、その内部に磁界発生手段を有すると共に、その表面にトナーとキャリアとが含まれる二成分現像剤を保持する回転自在の現像剤保持体と、前記現像剤保持体に隣接して二成分現像剤を収容する第一現像剤収容部と、前記第一現像剤収容部と仕切壁を介して隣接すると共に、その軸方向両端部領域に開設された連通口を介して第一現像剤収容部と連通する第二現像剤収容部と、前記第一現像剤収容部内に配設され、二成分現像剤を前記現像剤保持体に供給可能なように予め定められた軸方向に撹拌搬送する回転自在の第一現像剤撹拌搬送部材と、前記第二現像剤収容部内に配設され、第一現像剤撹拌搬送部材の搬送方向と逆方向に二成分現像剤を撹拌搬送する回転自在の第二現像剤撹拌搬送部材とを備え、前記第一現像剤収容部と第二現像剤収容部とは、二成分現像剤が循環する現像剤循環路を形成していると共に、前記第一現像剤撹拌搬送部材と第二現像剤撹拌搬送部材とは、それぞれ回転軸と一体に形成された螺旋状の搬送羽根を有して互いに略水平に平行配置されており、かつ、前記第二現像剤収容部の搬送方向下流側の連通口には、第一現像剤収容部における二成分現像剤の界面高さが一定となるように、第二現像剤収容部の二成分現像剤を第一現像剤収容部へ定量供給する定量供給手段が設けられていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の現像装置は、請求項1に記載の構成において、前記定量供給手段における二成分現像剤の流量は、前記現像剤循環路中で最も小さくなるように設定されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の現像装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記定量供給手段は、前記下流側連通口を第二現像剤収容部の二成分現像剤の界面高さよりも低い位置に開口形成することにより構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の現像装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記定量供給手段は、一定の圧力を超えた場合に開口する弁部材を前記連通口に設けることにより構成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の現像装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記定量供給手段は、第二現像剤収容部から第一現像剤収容部への二成分現像剤の受け渡し方向を直角に変換する屈曲壁を前記連通口に設けることにより構成されていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の現像装置は、請求項1ないし5のいずれかに記載の構成において、前記第一現像剤撹拌搬送部材の搬送量は、前記定量供給手段による二成分現像剤の供給量よりも大きくなるように設定されていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の現像装置は、請求項1ないし6のいずれかに記載の構成において、前記現像剤保持体と対向配置され、現像剤保持体に保持された二成分現像剤の層厚を規制する層厚規制部材を備え、前記磁界発生手段は、前記現像剤搬送部材により搬送された二成分現像剤を捕獲するピックアップ磁極と、このピックアップ磁極の下流側にて前記層厚規制部材と対向配置されたトリミング磁極とを有し、前記トリミング磁極の磁力は、前記ピックアップ磁極の磁力の1〜1.5倍に設定されていることを特徴とするものである。
請求項8に記載の現像装置は、請求項1ないし7のいずれかに記載の構成において、前記現像剤収容部内に収容された二成分現像剤を使用に伴って排出しながら補給し、経時的に交換することを特徴とするものである。
請求項9に記載の画像形成装置は、請求項1ないし8のいずれかに記載に現像装置と、記録用紙に画像を形成する画像形成手段とを備えたことを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、現像剤保持体に隣接する第一現像剤収容部内の二成分現像剤の界面高さを一定に維持して、オーガーマーク等の画像欠陥の発生を未然に防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、定量供給手段における二成分現像剤を積極的に渋滞させて飽和充填状態の形成を簡易な構成で促進することができる。
請求項3に記載の発明によれば、その周囲の二成分現像剤を飽和充填状態とする定量供給手段を容易に実現することができる。
請求項4に記載の発明によれば、二成分現像剤の定量供給を精度良く実現することができる。
請求項5に記載の発明によれば、その周囲の二成分現像剤を飽和充填状態とする定量供給手段を容易に実現することができる。
請求項6に記載の発明によれば、定量供給手段によって供給された二成分現像剤を直ちに軸方向に搬送して第一現像剤収容部内の現像剤界面の高さを速やかに一定にすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、十分なトナー帯電を確保しつつ、従来構成に比しトリミング磁極近傍の二成分現像剤の滞留を抑制して、駆動トルクの低減に寄与することができる。
請求項8に記載の発明によれば、二成分現像剤の安定した定量排出を可能とし、現像剤補給量の設定を必要最小限に抑制することができる。
請求項9に記載の発明によれば、上記いずれかの現像装置を画像形成装置に好適に適用することができる。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明が適用可能な画像形成装置の概略構成について図1を参照して説明する。ここで、図1は、本発明が適用可能な画像形成装置の一例としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を示す構成図である。
図1において、1は本発明が適用可能な画像形成装置の一例としてのタンデム型のデジタルカラー複写機の本体を示すものであり、本体1の上部に、原稿2を一枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置3と、当該自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る原稿読取装置4が配設されている。この原稿読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8,9及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画像読取素子11によって原稿2の色材反射光像を予め定められたドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
上記原稿読取装置4によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとして画像処理装置12に送られ、この画像処理装置12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の画像処理が施される。また、画像処理装置12は、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに対しても、予め定められた画像処理を行なうようになっている。
そして、上記の如く画像処理装置12で予め定められた画像処理が施された画像データは、同じく画像処理装置12によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8ビット)の4色の原稿再現色材階調データに変換され、次に述べるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの露光装置14に送られ、この露光装置14では、各色の原稿再現色材階調データに応じてレーザ光LBによる画像露光が行われる。
上記タンデム型のデジタルカラー複写機本体1の内部には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されている。
これらの4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kは、すべて同様に構成されており、大別して、予め定められた速度で回転駆動される像保持体としての感光ドラム15と、この感光ドラム15の表面を一様に帯電する一次帯電用の帯電ロール16と、当該感光ドラム15の表面に各色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する走査光学系よりなる露光装置14と、感光ドラム15上に形成された静電潜像を各色のトナー(現像剤)で現像する現像装置17と、感光ドラム15の表面を清掃するドラムクリーニング装置18とから構成されている。
上記露光装置14は、4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kに共通に構成されており、図示しない4つの半導体レーザを各色の原稿再現色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザからレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kを階調データに応じて出射するように構成されている。なお、上記露光装置14は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成しても勿論よい。上記半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、図示しないf−θレンズを介して回転多面鏡19に照射され、この回転多面鏡19によって偏向走査される。上記回転多面鏡19によって偏向走査されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、図示しない複数枚の反射ミラーを介して感光ドラム15上に、斜め下方から走査露光される。
上記露光装置14は、その周囲が直方体状のフレーム20によって密閉されているとともに、当該フレーム20の上部には、4本のレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kを、各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの感光ドラム15上に露光するため、シールド部材としての透明なガラス製のウインドウ21Y,21M,21C,21Kが設けられている。そして、これらのガラス製のウインドウ21Y,21M,21C,21Kは、露光装置14のレーザ光LBに沿った光路上において、最も上方に位置する部材となっている。
上記画像処理装置12からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kに共通して設けられた露光装置14に、各色の画像データが順次出力され、この露光装置14から画像データに応じて出射されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、対応する感光ドラム15の表面に走査露光され、静電潜像が形成される。上記感光ドラム15上に形成された静電潜像は、現像装置17Y,17M,17C,17Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像(現像剤像)として現像される。
上記各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの感光ドラム15上に、順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの上方に渡って配置された中間転写ベルト25上に、一次転写ロール26によって多重に転写される。この中間転写ベルト25は、ドライブロール27と、バックアップロール28との間に一定のテンションで掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用の駆動モータによって回転駆動されるドライブロール27により、矢印方向に予め定められた速度で循環駆動されるようになっている。上記中間転写ベルト25としては、例えば、可撓性を有するPET等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものが用いられる。
上記中間転写ベルト25上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、バックアップロール28に圧接する二次転写ロール29によって、圧接力及び静電気力で記録用紙P上に二次転写され、これらの各色のトナー像が転写された記録用紙Pは、上方に位置する定着装置30へと搬送される。上記二次転写ロール29は、バックアップロール28の側方に圧接しており、下方から上方に搬送される記録用紙P上に、各色のトナー像を二次転写するようになっている。そして、上記各色のトナー像が転写された記録用紙Pは、定着装置30によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、排出ロール32によって本体1の上部に設けられた排出トレイ33上に排出される。
上記記録用紙Pは、給紙カセット34から予め定められたサイズのものが、給紙ローラ35及び用紙分離搬送用のローラ対36により用紙搬送路37を介して、レジストロール38まで一旦搬送され、停止される。上記給紙カセット34から供給された記録用紙Pは、予め定められたタイミングで回転するレジストロール38によって中間転写ベルト25の二次転写位置へ送出される。
なお、上記デジタルカラー複写機において、フルカラー等の両面コピーをとる場合には、片面に画像が定着された記録用紙Pを、排出ロール32によって排出トレイ33上にそのまま排出せずに、図示しない切替ゲートによって搬送方向を切り替え、用紙搬送用のローラ対39を介して両面用搬送ユニット40へと搬送する。そして、この両面用搬送ユニット40では、搬送径路41に沿って設けられた図示しない搬送用のローラ対により、記録用紙Pの表裏が反転された状態で、再度レジストロール38へと搬送され、今度は、当該記録用紙Pの裏面に画像が転写・定着された後、排出トレイ33上に排出される。
上記イエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色の4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kは、全てが同様に構成されており、これらの4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kでは、上述したように、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色のトナー像が予め定められたタイミングで順次形成されるように構成されている。上記各色の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kは、上述したように、感光ドラム15を備えており、これらの感光ドラム15の表面は、一次帯電用の帯電ロール16によって一様に帯電される。その後、上記感光ドラム15の表面は、露光装置14から画像データに応じて出射される画像形成用のレーザ光LBが走査露光されて、各色に対応した静電潜像が形成される。上記感光ドラム15上に走査露光されるレーザ光LBは、当該感光ドラム15の直下よりやや右側寄りの斜め下方から、予め定められた傾斜角度で露光されるように設定されている。上記感光ドラム15上に形成された静電潜像は、各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの現像装置17の現像ロール172によってそれぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、これらの可視トナー像は、一次転写ロール26の帯電によって中間転写ベルト25上に順次多重に転写される。
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光ドラム15の表面は、ドラムクリーニング装置18によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。上記ドラムクリーニング装置18は、クリーニングブレード42を備えており、このクリーニングブレード42によって、感光ドラム15上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。また、トナー像の転写工程が終了した後の中間転写ベルト25の表面は、ベルトクリーニング装置43によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。上記ベルトクリーニング装置43は、クリーニングブラシ43a及びクリーニングブレード43bを備えており、これらのクリーニングブラシ43a及びブレード42によって、中間転写ベルト25上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。
また、本実施の形態において、中間転写ベルト25の上方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像装置17に、予め定められた色の現像剤(主としてトナー若しくはキャリアを含んだトナー)を供給するトナーカートリッジ50Y,50M,50C,50Kが配設されている。
次に、本実施の形態に係る現像装置17Y,17M,17C,17Kの構成について、図2及び図3を参照して説明する。ここで、図2は、本実施の形態に係る現像装置の構成を示す模式的側断面図であり、図3は、模式的平断面図である。なお、各現像装置17Y,17M,17C,17K及びその構成部材は、全て同様な構造であるので、簡単のため、以下、各符号は総称表記(例えば、現像装置17)とする。
本実施の形態に係る現像装置17は、いわゆる二成分現像方式を採用したものであって、図2及び図3に示すように、感光ドラム15に向かって開口する現像ハウジング171を有し、この現像ハウジング171の開口に面して現像剤保持体としての現像ロール172を配設し、現像ハウジング171のうち、現像ロール172に隣接した部位には二成分現像剤が収容される第一現像剤収容部173aと、この第一現像剤収容部173aと仕切壁Wを介して隣接すると共に、その軸方向両端部において、第一現像剤収容部173aと連通している第二現像剤収容部173bとを備えている。
本実施の形態に係る第一現像剤収容部173a及び第二現像剤収容部173bのそれぞれは、二成分現像剤が収容されるスペースを有し、第一現像剤収容部173aには、二成分現像剤を予め定められた軸方向(例えば、図3中、右側から左側)に搬送するスパイラル状の第一現像剤撹拌搬送部材176aが配設されている。一方、第二現像剤収容部173bには、二成分現像剤を上記第一現像剤撹拌搬送部材176aとは反対方向(例えば、図3中、左側から右側)に搬送するスパイラル状の第二現像剤撹拌搬送部材176bが配設されている。そして、仕切壁Wの軸方向(長手方向)両端部に開設された連通口C1,C2を介して、第一現像剤収容部173aと第二現像剤収容部173bとを循環する現像剤循環路を形成し、一対のスパイラル状の第一現像剤撹拌搬送部材176a及び第二現像剤撹拌搬送部材176bにより、現像剤循環路内の二成分現像剤を撹拌混合しながら循環搬送するようになっている。
ここで、上記第一現像剤撹拌搬送部材176a及び第二現像剤撹拌搬送部材176bのそれぞれは共に、回転軸と一体に形成された螺旋状(スパイラル状)の搬送羽根を有して回転自在に形成された、いわゆるオーガーであり、現像ロール172側の第一現像剤撹拌搬送部材176aはトナーの撹拌混合機能に加えて現像ロール172への現像剤供給機能を担ったサプライオーガーである。一方、第二現像剤撹拌搬送部材176bは既存の二成分現像剤に補給されたトナーを撹拌混合することを主眼としたアドミックスオーガーである。なお、本実施の形態では、現像ロール172寄りの第一現像剤撹拌搬送部材(サプライオーガー)176aが現像ロール172への現像剤供給機能を兼用しているが、サプライオーガー176aとは別に現像剤供給部材(ロールやパドル等)を付加してもよい。
また、第二現像剤収容部173bに隣接した部位には、不図示のディスペンスオーガーが配設されており、現像作用により現像剤収容部173a,173b内のトナー濃度が予め定められた範囲よりも低下した場合には、例えば第二現像剤収容部173bの底部に設けられたトナー濃度センサSの検出結果に基づき、不図示のディスペンスオーガーを介してトナーカートリッジ50から第二現像剤収容部173b内にトナーが供給されるようになっている。また、本実施の形態において、二成分現像剤は、トナーと磁性キャリアからなる現像剤であり、トナーは、例えば非磁性トナーを用いるが、磁性キャリアと帯電特性が異なるものであれば、磁性トナーを用いても差し支えない。
本実施の形態において、現像ロール172は、現像時に予め定められた方向(本例では、時計回り方向)に回転する現像スリーブ172sと、この現像スリーブ172sの内部に固設されたマグネットロール172mとを備えている。
ここで、現像スリーブ172sは、予め定められた方向に回転すると共に、現像ハウジング171の開口部であって、感光ドラム15と対向している領域(以下、現像領域と称する)において、感光ドラム15と予め定められた間隙にて対向するように配置されている。
また、磁界発生手段としてのマグネットロール172mは、複数の磁石部材を周方向に配置してロール状に形成したものであり、現像領域に対応して配置された現像磁極S1と、現像ロール172の回転方向に沿って、現像磁極S1の下流側に、例えば、予め定められた角度間隔で配置された搬送磁極N1やピックオフ磁極S2を備えると共に、現像磁極S1の上流側に、予め定められた角度間隔で配置されたトリミング磁極N2やピックアップ磁極S3を備えている。そして、このように内部に各磁極が配置されたマグネットロール172mにより、現像ロール172には、各磁極のそれぞれの磁力に対応して予め定められた磁束密度分布が生じるようになっている。
また、本実施の形態では、現像ロール172内のトリミング磁極N2の下方近傍には、現像ロール172(トリミング磁極N2)と対向するように層厚規制部材174が配設されている。この層厚規制部材174は、現像ロール172の軸方向に沿って延在する略く字形状の部材であり、現像ロール172上の二成分現像剤の量を規制するように、予め定められた間隙で現像ロール172と近接配置されている。
ここで、マグネットロール172m内の各々の磁極の配置や数は適宜選定して差し支えないが、本実施の形態では、トリミング磁極N2の磁力を従来(例えば、83mT)よりも弱く設定している。具体的には、トリミング磁極N2の磁力は、ピックアップ磁極S3の磁力(本例では、50mT)の1〜1.5倍(本例では、62mT)となるように設定している。このように、トリミング磁極N2の磁力を従来よりも相対的に弱めることにより、層厚規制部材174近傍に滞留する二成分現像剤の量を低減することができ、これにより、現像装置17(現像ロール172)の駆動トルクを低減して、装置の小型化やコストダウンに寄与することができる。
そして、現像ロール172が予め定められた方向(本例では、時計回り方向)へ回転する現像時においては、第一現像剤収容部173aにおける二成分現像剤は、サプライオーガー176aにより撹拌搬送され、現像ロール172内のピックアップ磁極S3によって捕獲される。この後、捕獲された二成分現像剤は、ピックアップ磁極S3の磁気吸引力と現像ロール172表面との摩擦力により、現像ロール172(現像スリーブ172s)の回転方向に搬送されて、層厚規制部材174の近傍に到達すると、トリミング磁極N2により穂立ちを形成する。この二成分現像剤の穂立ちは、層厚規制部材174にて規制されることにより、予め定められた層厚の現像剤層として現像ロール172上に形成されて現像領域に搬送される。さらに、現像領域に搬送された二成分現像剤の現像剤層は、現像磁極S1の磁気吸引力により、磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシを形成する二成分現像剤中のトナーは、感光ドラム15と現像ロール172との間に形成される現像電界によって、感光ドラム15上の静電潜像を可視像化する。一方、現像領域を通過した余剰のトナーは、現像ロール172の回転に沿って移動し、ピックオフ磁極S2の磁力により、再び、第一現像剤収容部173aに還流される。また、このような現像動作における二成分現像剤の消費に応じて、第二現像剤収容部173bから第一現像剤収容部173aへ適宜新たな二成分現像剤が供給され現像装置17の連続動作が可能なようになっている。
なお、本実施の形態に係る現像装置17では、第一現像剤収容部173aの下流側外部に、二成分現像剤Gを排出する現像剤排出口Goutが設けられており、現像装置17の使用に伴って二成分現像剤Gを排出しながら補給して現像剤収容部173内の二成分現像剤Gを交換する、いわゆるトリクル方式を採用している。
ところで、このように現像剤撹拌搬送部材としてオーガーを用いる方式では、オーガーマークと呼ばれる、画像上にオーガーピッチで平行した斜めの濃度ムラを生じることがある。これは、サプライオーガー176aからマグネットロール172mへの二成分現像剤Gの受け渡し状態が変動し、オーガー羽根のピッチで盛り上がった二成分現像剤Gの液面(界面)の影響がマグネットロール172m上に層を形成する層厚規制部材174でも除去しきれず、形成された現像剤層の状態、すなわち現像剤量、トナー濃度、トナー帯電量がオーガーピッチでムラを有した状態のままとなって濃度ムラが生じるものである。なお、画像上で斜めに濃度ムラが生じるのは、スパイラル状のオーガー羽根により二成分現像剤Gが盛り上がった位置がオーガー176aの回転によって軸方向に移動し、これにより濃度差が生じる位置もオーガー羽根の形状に対応して移動するためである。
なお、この画像濃度ムラは二成分現像剤中の液面位置(界面高さ)に応じて変化することが知られており、以下に、画像濃度ムラと現像剤界面の高さとの関係を図4〜図8を参照して説明する。ここで、図4は、サプライオーガー176aにより搬送される二成分現像剤Gsと現像ロール172近傍に滞留した二成分現像剤Grとの受け渡しの状態を模式的に示す図である。また、図5は、サプライオーガー176aによって搬送される二成分現像剤Gsと現像ロール172近傍に滞留する二成分現像剤Grとの接触状態を示す模式的断面図であり、図6は、かかる状態を矢印Pから見た模式的拡大図である。また、図7は、サプライオーガー176aによって搬送される二成分現像剤Gsと現像ロール172近傍に滞留する二成分現像剤Grとの非接触状態を示す模式的断面図であり、図8は、かかる状態を矢印Pから見た模式的拡大図である。
図4に模式的に示すように、定常状態において、サプライオーガー176aにより搬送された二成分現像剤(以下、搬送現像剤とも称する)Gsは、マグネットロール172mの磁力により層厚規制部材174の近傍に滞留する二成分現像剤(以下、滞留現像剤とも称する)Grとピックアップ磁極S3の下流側領域(層厚規制部材174の上流側近傍の領域)Raにて接触して、搬送現像剤Gsと滞留現像剤Grとの交換が行われて両者の撹拌混合が促進される。
ところが、図5及び図6に模式的に示すように、第一現像剤収容部173a内の二成分現像剤Gの界面高さが一定の範囲を超えた場合には、ピックアップ磁極S3の略法線方向に対応する領域Rb(定性的には、ピックアップ磁極S3の磁気吸引力が及ぶ領域であり、滞留現像剤Grとサプライオーガー176aの螺旋状の羽根とのオーガー回転方向下流側での近接部)にても滞留現像剤Grと搬送現像剤Gsとの接触が生じてしまう。より具体的には、図6に最も良く示されるように、サプライオーガー176aの羽根でその一部が盛り上がった搬送現像剤Gsが、オーガー176aの外周を結んだ軸方向に平行な直線(境界線)L0よりも径方向外側に突出して存在する場合には、かかる搬送現像剤Gsと滞留現像剤Grとが直接繋がってしまい、螺旋状の搬送羽根により軸方向に濃度ムラが生じた搬送現像剤Gsが、矢印A(図4参照)で示すように、マグネットロール172mの磁力により直ちに現像ロール172側に移行して現像ロール172表面の現像剤層に取り込まれてしまう流れが生じ、オーガーマーク等の画像濃度ムラの発生要因となってしまう。
一方、図7及び図8に模式的に示すように、第一現像剤収容部173a内の二成分現像剤Gの界面高さが一定の範囲内にある場合には、上記領域Rbでの滞留現像剤Grと搬送現像剤Gsとの接触は生じることなく、濃度ムラのある搬送現像剤Gsが直ちに現像ロール172上の現像剤層に取り込まれることはない。より具体的には、図8に最も良く示されるように、サプライオーガー176aの羽根でその一部が盛り上がった搬送現像剤Gsが、オーガー176aの外周を結んだ軸方向に平行な直線(境界線)L0よりも径方向内側に存在する場合には、かかる搬送現像剤Gsと滞留現像剤Grとが直接繋がってしまうことはなくオーガーマーク等の画像濃度ムラが生じることはない。
従って、第一現像剤収容部173aの二成分現像剤Gの界面を画像濃度ムラが生じない予め定められた範囲の一定の高さに維持することができれば、上記オーガーマーク等の画像濃度ムラを効果的に防止できることになる。
そこで、本実施の形態における現像装置17では、後述する定量供給手段を、第二現像剤収容部173bの下流側連通口C1に設けることにより、第一現像剤撹拌搬送部材176a上の二成分現像剤Gが予め定められた範囲の高さを維持するように、第二現像剤収容部173bから第一現像剤収容部173aに一定量の二成分現像剤Gを供給し、第一現像剤収容部173a内の二成分現像剤Gの量(二成分現像剤Gの界面高さ)を一定に維持することを可能としている。以下に、本発明に係る定量供給手段の各種構成について、実施の形態として図面を参照しつつ説明する。
なお、本実施の形態に係る現像装置17では、循環する二成分現像剤Gが上記連通口C1にて敢えて渋滞するように、現像剤循環路中の二成分現像剤Gの流量が、かかる連通口C1にて最小となるように設定されている。これにより、下流側連通口C1に設けられた以下に詳述する定量供給手段の作用と相俟って、図3に示すような二成分現像剤Gの渋滞領域Rgを積極的に形成し、かかる渋滞領域Rgに対応するアドミックスオーガー176bの周囲における飽和充填状態の形成を促進して、定量供給性能の向上を図っている。すなわち、この渋滞領域Rgは、トナー濃度の変化や経時的な環境変化等で二成分現像剤Gの体積が変動した場合でも、その軸方向の長さ(存在領域)が変動するのみで飽和充填状態自体は維持されるので、定量供給手段による定量供給性能の安定化に寄与することができる。
また、このような渋滞領域Rgを積極的に形成することにより、トナーとキャリアとの接触帯電が促進されてトナーに対する帯電付与性能を向上させることができるので、マグネットロール172mの磁力(本例では、トリミング磁極N2の磁力)を低減することが可能となる。
さらに、本実施の形態に係る現像装置17では、上記定量供給手段178により第二現像剤収容部173bから第一現像剤収容部173aへと受け渡される(供給される)二成分現像剤Gの受け渡し量(供給量)よりも、サプライオーガー176aの搬送能力(軸方向の搬送量)が大きくなるように設定されている。これにより、定量供給手段178によって供給された二成分現像剤Gを直ちに軸方向に搬送して第一現像剤収容部173a内の二成分現像剤Gの界面高さを速やかに一定にすることを可能としている。
<実施の形態1>
<実施の形態1>
次に、実施の形態1に係る定量供給手段の構成について、図9を参照して説明する。ここで、図9は、本実施の形態に係る定量供給手段178の構成を説明するための模式的側断面図である。
本実施の形態における定量供給手段178は、図9に模式的に示すように、第二現像剤収容部173bの下流側連通口C1の開口を二成分現像剤Gの界面高さよりも低い位置に形成することにより簡易に構成されている。
具体的には、下流側連通口C1の上部に、仕切壁Wが軸方向に延在した上部規制壁Wuが形成されており、この上部規制壁Wuにより、第一現像剤収容部173aと第二現像剤収容部173bとを連通する連通口C1の開口面積及び開口高さが規制されている。
一般に、スパイラル状の羽根を有するオーガーの搬送力は、その周囲に存在する二成分現像剤Gの量によってばらつきが生じるが、スパイラル状の羽根の周囲が二成分現像剤Gで覆われた飽和充填状態(スパイラル状の羽根が二成分現像剤G中に埋没している状態)では、充填という飽和状態のため一定の体積が搬送されることとなる。すなわち、かかる飽和充填状態では、アドミックスオーガー176bの搬送力が一定の飽和搬送力となり、二成分現像剤Gの一定の飽和搬送量を安定して確保することができる。
従って、上述のように構成した定量供給手段178では、上部規制壁Wuによって二成分現像剤Gが一旦堰き止められ、アドミックスオーガー176bの周囲を二成分現像剤Gにて覆った飽和充填状態とすることができるので、一定の大きな搬送力を得ることができる。また、本実施の形態では、下流側連通口C1が第二現像剤収容部173bの二成分現像剤Gの界面高さよりも低い位置に開口形成されている(開口が二成分現像剤中に埋没している)ので、単に第二現像剤収容部173b内の二成分現像剤Gが増大しただけでは二成分現像剤Gの移動が生ぜず、飽和充填状態によりアドミックスオーガー176bの搬送力が強まって二成分現像剤Gに大きな搬送力(圧力)が付与された際に、第二現像剤収容部173bから第一現像剤収容部173aに二成分現像剤Gの移動が生じるように、上部規制壁Wuにより連通口C1の開口面積及び開口高さを規制することが可能となる。すなわち、アドミックスオーガ176bが飽和充填状態となって一定の大きな搬送力が生じたときに、二成分現像剤Gが埋没連通口C1を通過して定量供給される定量供給手段178を、簡易な構成で実現することができる。
<実施の形態2>
<実施の形態2>
次に、実施の形態2に係る定量供給手段の構成について、図10を参照して説明する。ここで、図10は、本実施の形態に係る定量供給手段の構成を説明するための模式的側断面図である。
本実施の形態における定量供給手段178Aは、第二現像剤収容部173bの下流側連通口C1に規制部材を設けることにより構成されており、先の実施の形態と同様な機能を有する部材には同様な符号を付し、その詳細な説明は省略する。
具体的には、図10に模式的に示すように、一定の圧力を超えると一方向にのみ開放(本例では、第二現像剤収容部173b側から第一現像剤収容部173a側に向かって回転)する弁構造の規制部材V1を下流側連通口C1に設けたものであり、このように構成した定量供給手段178Aにおいては、第二現像剤収容部173b内の二成分現像剤Gから受ける圧力が予め定められた値を超えたときのみ規制部材V1が開放動作するので、二成分現像剤Gの供給量をより精度良く一定に維持することができる。
<実施の形態3>
<実施の形態3>
次に、実施の形態3に係る定量供給手段の構成について、図11を参照して説明する。ここで、図11は、本実施の形態に係る定量供給手段178Bの構成を説明するための模式的平断面図である。
本実施の形態に係る定量供給手段178Bは、第二現像剤収容部173bの下流側連通口C1の形状を工夫することにより、定量供給手段を構成したものであり、先の実施の形態と同様な機能を有する部材には同様な符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11に模式的に示すように、本実施の形態に係る定量供給手段178Bは、下流側連通口C1をクランク状の開口部(迂回路)178Bとしたものであり、このクランク状の開口部178Bは、仕切壁Wに沿ってその延長線上に延在する端部壁We1と、この端部壁We1の上流側端部と接続された断面L字状の屈曲壁We2とから構成されている。さらに、この屈曲壁We2は、仕切壁W(端部壁We1)と直交する直交部We21と、仕切壁W(端部壁We1)と平行に延在する平行部We22とを有しており、第二現像剤収容部173bから第一現像剤収容部173aへと導かれた二成分現像剤Gは、この屈曲壁We2に衝突してその方向が平行部We21に沿って直角変換され、二成分現像剤Gのクランク状の迂回路(隘路)を形成することにより、連通口C1近傍の二成分現像剤を飽和充填状態として、定量搬送性能の向上に寄与することができる。
以上のように構成した本実施の形態に係る現像装置17によれば、簡易な構成の各定量供給手段178,178A,178Bにより、二成分現像剤Gの界面の高さを一定に維持することができるので、二成分現像剤Gの界面高さを予め求めた濃度ムラが発生しない高さに設定することにより、長期的に安定した画像品質の向上に寄与することができる。
また、渋滞領域Rgを積極的に形成することにより、帯電付与性能を高められ、磁界発生手段172mの磁力低減を可能として、装置の小型化やコストダウンに寄与することができる。
さらに、いわゆるトリクル方式の現像装置において、排出量を一定に維持することが可能となるので、現像剤補給量の設定を必要最小限に抑制することができる。
なお、本発明の技術的範囲は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨に逸脱しない範囲において多様な変更もしくは改良を加え得るものである。例えば、現像剤が通過する実質的な下流側連通口C1の開口面積を上流側連通口C2よりも小さく形成することにより、下流側連通口C1にて二成分現像剤Gの渋滞が生じるように形成してもよいし、第二現像剤収容部173bの下流側の断面積を上流側よりも小さくして隘路を形成し、下流側連通口C1にて二成分現像剤Gを渋滞させるように構成してもよい。また、下流側連通口C1に対応するアドミックスオーガー176bの羽根の外径やピッチを上流側に比し小さくして搬送能力を低減し、下流側連通口C1にて二成分現像剤Gを渋滞させるように構成してもよい。さらに、上述した各実施の形態は、それぞれ単独で実施してもよいが、当然に、適宜組み合わせて実施してもよい。
1:画像形成装置、13Y,13M,13C,13K:画像形成ユニット、14:露光装置、15Y,15M,15C,15K:感光ドラム、16Y,16M,16C,16K:帯電ロール、17Y,17M,17C,17K:現像装置、18Y,18M,18C,18K:ドラムクリーニング装置、25: 中間転写ベルト、26Y,26M,26C,26K:一次転写ロール、29:二次転写ロール、30:定着装置、34:給紙カセット、38:レジストロール、40:両面用搬送ユニット、43:ベルトクリーニング装置、50Y,50M,50C,50K:トナーカートリッジ、171:現像ハウジング、172:現像ロール、172m:マグネットロール、172s:現像スリーブ、173a:第一現像剤収容部、173b:第二現像剤収容部、174:層厚規制部材、176a:サプライオーガー、176b:アドミックスオーガー、178,178A,178B:定量供給手段、C1:下流側連通口、C2:上流側連通口、G:二成分現像剤、Gout:現像剤排出口、Gr:滞留現像剤、Gs:搬送現像剤、L0:境界線、S1:現像磁極、S2:ピックオフ磁極、S3:ピックアップ磁極、N1:搬送磁極、N2:トリミング磁極、P:記録用紙、Rg:渋滞領域、S:トナー濃度センサ、V1:規制部材、W:仕切壁、We1:端部壁、We2:屈曲壁、Wu:上部規制壁
Claims (9)
- その内部に磁界発生手段を有すると共に、その表面にトナーとキャリアとが含まれる二成分現像剤を保持する回転自在の現像剤保持体と、
前記現像剤保持体に隣接して二成分現像剤を収容する第一現像剤収容部と、
前記第一現像剤収容部と仕切壁を介して隣接すると共に、その軸方向両端部領域に開設された連通口を介して第一現像剤収容部と連通する第二現像剤収容部と、
前記第一現像剤収容部内に配設され、二成分現像剤を前記現像剤保持体に供給可能なように予め定められた軸方向に撹拌搬送する回転自在の第一現像剤撹拌搬送部材と、
前記第二現像剤収容部内に配設され、第一現像剤撹拌搬送部材の搬送方向と逆方向に二成分現像剤を撹拌搬送する回転自在の第二現像剤撹拌搬送部材と
を備え、
前記第一現像剤収容部と第二現像剤収容部とは、二成分現像剤が循環する現像剤循環路を形成していると共に、前記第一現像剤撹拌搬送部材と第二現像剤撹拌搬送部材とは、それぞれ回転軸と一体に形成された螺旋状の搬送羽根を有して互いに略水平に平行配置されており、かつ、前記第二現像剤収容部の搬送方向下流側の連通口には、第一現像剤収容部における二成分現像剤の界面高さが一定となるように、第二現像剤収容部の二成分現像剤を第一現像剤収容部へ定量供給する定量供給手段が設けられていることを特徴とする現像装置。 - 前記定量供給手段における二成分現像剤の流量は、前記現像剤循環路中で最も小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記定量供給手段は、前記下流側連通口を第二現像剤収容部の二成分現像剤の界面高さよりも低い位置に開口形成することにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
- 前記定量供給手段は、一定の圧力を超えた場合に開口する弁部材を前記連通口に設けることにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
- 前記定量供給手段は、第二現像剤収容部から第一現像剤収容部への二成分現像剤の受け渡し方向を直角に変換する屈曲壁を前記連通口に設けることにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
- 前記第一現像剤撹拌搬送部材の搬送量は、前記定量供給手段による二成分現像剤の供給量よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の現像装置。
- 前記現像剤保持体と対向配置され、現像剤保持体に保持された二成分現像剤の層厚を規制する層厚規制部材を備え、
前記磁界発生手段は、前記現像剤搬送部材により搬送された二成分現像剤を捕獲するピックアップ磁極と、このピックアップ磁極の下流側にて前記層厚規制部材と対向配置されたトリミング磁極とを有し、
前記トリミング磁極の磁力は、前記ピックアップ磁極の磁力の1〜1.5倍に設定されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の現像装置。 - 前記現像剤収容部内に収容された二成分現像剤を使用に伴って排出しながら補給し、経時的に交換することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の現像装置。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載に現像装置と、記録用紙に画像を形成する画像形成手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008304093A JP2010128276A (ja) | 2008-11-28 | 2008-11-28 | 現像装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013186138A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-19 | Fuji Xerox Co Ltd | 現像装置及び画像形成装置 |
JP2019045741A (ja) * | 2017-09-05 | 2019-03-22 | コニカミノルタ株式会社 | 現像装置および画像形成装置 |
-
2008
- 2008-11-28 JP JP2008304093A patent/JP2010128276A/ja not_active Withdrawn
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