JP4246108B2 - セグメント用継手構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シールドトンネルの覆工用として使用される鉄鋼製セグメント同士を接合するセグメント用継手構造に関するものである。
従来、セグメント用継手構造として、一方のコンクリートセグメントの接合端部のボルトボックス部に、軸心にボルト孔を有する先細のテーパ軸部をセグメントの接合端面より突き出して設けた第1の継手金具を埋設し、他方のコンクリートセグメントの接合端部に、前記テーパ軸部が嵌合するテーパ穴を接合端面に開口させ、その奥部に雌ねじ孔を設けた第2の継手金具を埋設し、前記一方と他方のコンクリートセグメント同士をそれらの接合端面を突き合わせて接合する際に、前記第1の継手金具のテーパ軸部を前記第2の継手金具のテーパ穴に挿入して位置合わせを行った後、前記ボルトボックスを通して前記第1の継手金具のボルト孔からボルトを挿入し、該ボルトのねじ部を前記第2の継手金具の雌ねじ部に螺合して締め付けることにより、コンクリートセグメントの接合端部同士を接合するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−98893号公報
しかしながら、前記従来のセグメント用継手構造においては、セグメント同士の接合に際して、第1の継手金具のテーパ軸部と第2の継手金具のテーパ穴の軸心方向がずれた状態で、一方のコンクリートセグメントを他方のコンクリートセグメントに接近させると、前記テーパ軸部の先端部が前記テーパ穴の内周面に衝突、干渉して、それらテーパ軸部とテーパ穴の嵌合部が損傷する不具合が生じるおそれがあると共に、セグメント同士を正しい接合位置に位置合わせすることができず、このため、前記第1の継手金具のボルト孔に挿通したボルトを第2の継手金具の雌ねじ孔に円滑に、かつ強固に螺合させることができず、セグメント同士の接合作業を迅速に、かつ正確に行えない問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、継手用部材の損傷を防ぐことができ、鉄鋼製セグメント同士の接合作業を迅速に、かつ正確に行うことができるセグメント用継手構造を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係るセグメント用継手構造は、スキンプレートに主桁板と継手板を結合してなる鉄鋼製セグメントの隣接するもの同士を、それらの主桁板の接合面同士および継手板の接合面同士をそれぞれ互いに突き合わせて、ボルトとナットとによって前記主桁板同士および接手板同士を締め付けることにより接合するセグメント用継手構造であって、一方の鉄鋼製セグメントの主桁板に平行穴である調芯穴を設けると共に、前記ナットを、その雌ねじ孔の軸線を前記調芯穴の軸線に一致させた状態で調芯穴の奥部側に位置させて前記主桁板に固定して設け、また、前記一方の鉄鋼製セグメントに隣接する他方の鉄鋼製セグメントの主桁板に、先端部側の先窄まり部にその軸方向に沿うスリットを周方向に所定間隔をあけて複数個設けた円筒状の調芯ピンを、主桁板の接合面より外側に突き出して固定して設け、前記調芯穴に前記調芯ピンを挿入して前記継手板の接合面同士を接合させた状態で、前記ボルトを前記調芯ピンの内部に通して先端側部を前記ナットに螺合させたことを特徴としている。
請求項2に係るセグメント用継手構造は、請求項1に記載のセグメント用継ぎ手構造において、前記調芯ピンは、円筒状部の先端に前記先窄まり部を一体に設けてなり、一方の鉄鋼製セグメントの前記調芯穴と同径に形成した他方の鉄鋼製セグメントの主桁板の取付穴に、前記円筒状部を、その先端が主桁板の接合面より外側に所定量だけ突き出すようにして挿入して主桁板に固着したことを特徴としている。
請求項3に係るセグメント用継手構造は、請求項1または2に記載のセグメント用継手構造において、前記調芯ピンの先窄まり部の先端部の内径を前記ボルトの直径より小さく形成したことを特徴としている。
請求項4に係るセグメント用継手構造は、請求項1〜3のいずれかに記載のセグメント用継ぎ手構造において、片側の鉄鋼製セグメントの継手板の接合面と該片側の鉄鋼製セグメントに隣接する他側の鉄鋼製セグメントの継手板の接合面に、それらの接合面間にガイド孔を形成するガイド溝を各継手板の長手方向に延長して設け、前記ガイド孔にガイド棒を挿入したことを特徴としている。
本発明によれば、以下の優れた効果を奏する。
すなわち、請求項1に係るセグメント用継手構造によれば、鉄鋼製セグメント同士を接合する際に、一方の鉄鋼製セグメントの調芯穴と他方の鉄鋼製セグメントの調芯ピンとの間に、多少の芯ずれが生じても、前記調芯ピンの先窄まり部が弾性変形して前記調芯穴に挿入されながら調芯されるので、継手用部材を構成する前記調芯穴や調芯ピンに損傷が生じるのを防いで、前記芯ずれを容易に矯正することができると共に、セグメント締付用のボルトは前記調芯ピン内を通すことによって調芯させることができるので、一方の鉄鋼製セグメントのナットに対し前記ボルトを容易、迅速に螺合して締め付けることができ、鉄鋼製セグメントの接合作業を迅速に、かつ正確に行うことができる。
したがって、トンネル覆工体の組立作業を迅速、正確に行うことができ、トンネルの掘削作業とトンネル覆工体の組立作業を同時に行うこともできる。
また、請求項2に係るセグメント用継手構造によれば、一方の鉄鋼セグメントの調芯穴に他方の鉄鋼製セグメントの調芯ピンが挿入されて、各鉄鋼製セグメントの主桁板の接合面同士が当接された状態では、前記調芯穴に前記調芯ピンの円筒状部が嵌合するので、各鉄鋼製セグメントの位置決め、接合状態をしっかりと維持させることができる。
また、請求項3に係るセグメント用継手構造によれば、他方の鉄鋼製セグメントの調芯ピンにおける先窄まり部の先端部に、その弾力を利用してセグメント締付用のボルトを事前に保持させておくことができるので、鉄鋼製セグメント同士を接合する際に、前記ボルトを、そのまま一方の鉄鋼製セグメントのナット側に押し込んで容易に該ナットに螺合させることができる。したがって、作業者が前記ボルトを掴んで手探りで調芯ピンに挿通させる必要がなくて、前記ナットに対するボルトの締め付け作業をすばやく行うことができる。
また、請求項4に係るセグメント用継手構造によれば、鉄鋼製セグメントの周方向に隣接するもの同士を接合する際に、片側の鉄鋼製セグメントの継手板のガイド溝に保持したガイド棒に、他側の鉄鋼製セグメントのガイド溝を案内させながら、該他側の鉄鋼製セグメントの継手板の接合面を片側の鉄鋼製セグメントの継手板の接合面に対して容易、正確に位置合わせして接合させることができる。
以下、本発明の一実施の形態に係るセグメント用継手構造について添付図面を参照して説明する。
図1〜図4は本発明の一実施の形態に係るセグメント用継手構造を備えた鉄鋼製セグメント1を示す。この鉄鋼製セグメント1は、円弧状のスキンプレート2と、該スキンプレート2の軸方向(トンネルの軸方向に相当)の両端部に結合された側面視(図2)で円弧状の主桁板3,3と、前記スキンプレート2の周方向の両端部に結合されたスキンプレート2の軸方向に沿った細長い矩形状の継手板4,4と、前記主桁板3,3の内側でそれらに平行に沿って配設されて前記スキンプレート2に結合された円弧状の中主桁板5,5と、前記主桁板3,3と中主桁板5,5との間にあってそれらに両端部を結合されて前記継手板4に平行とされて、スキンプレート2の周方向の所定位置に設けられた複数の外縦リブ6と、前記中主桁板5,5の相互間にあってそれらに両端部を結合され、かつ外端縁を前記スキンプレート2に結合されて、スキンプレート2の周方向の所定位置に設けられた複数の中縦リブ7と、前記スキンプレート2の内側にそれと平行に設けられて前記主桁板3,3と前記継手板4,4に結合された円弧状の内面プレート8とを備えている。
なお、前記鉄鋼製セグメント1は、前記スキンプレート2、主桁板3、継手板4等を結合した枠体からなる鉄鋼製セグメントの他に、前記枠体の内部にコンクリートを打設して構成されたコンクリート中詰め型セグメントをも含むものとする。
前記鉄鋼製セグメント1の一方(図1で左側)の主桁板3には、軸方向を鉄鋼製セグメント1(トンネル)の軸方向に平行にした複数個(図示の例では3個)の調芯ピン9が、主桁板3の周方向に所定間隔をあけて配設され、それらの先端側を主桁板3の接合面3a,3a(図5参照)より外側に突き出して固定されている。また、前記鉄鋼製セグメント1の他方(図1で右側)の主桁板3には、その内側面に、前記調芯ピン9と同一の軸線上に雌ねじ孔の軸線を位置させた複数個の袋ナット(ナット)10が固定して設けられている。また、前記各継手板4,4とその内側(背面側)に固定した継手鋼材11,11とには、鉄鋼製セグメント1の軸方向における両端側に位置して、継手板4の接合面4a,4a(図9参照)に直交する方向のボルト孔12,12が設けられ、一方(図1、図2で上側)の継手板4の継手鋼材11,11の内側には、前記ボルト孔12,12に雌ねじ孔13a(図9参照)の軸心を一致させた高ナット(ナット)13が固定されている。他方(図1、図2で下側)の継手板4の各ボルト孔12,12と前記各調芯ピン9が設けられた位置との周辺における前記内面プレート8には、所定の大きさの開口部と深さを有するボルトボックス14,15がそれぞれ設けられている。なお、前記各主桁板3,3の接合面3a,3a(図5参照)には主桁板3の円弧に沿った2本のシール溝3b、3bが設けられ、また、前記各継手板4,4の接合面4a,4aには継手板4の長手方向に沿って2本のシール溝4b,4bが設けられている。
前記調芯ピン9は、図5〜図7に示すように、基端側の円筒状部16と、該円筒状部16の先端側にそれと一体に先細のテーパ筒として形成された先窄まり部17とを備えた金属製の円筒状部材からなり、前記円筒状部16が、他方の鉄鋼製セグメント1の前記主桁板3にその接合面3aに直交して設けた取付穴18に嵌合されて、その基端部を点溶接全周溶接w等によって前記取付穴18の内周部に固着されることにより、主桁板3に固定して設けられている。そして、前記先窄まり部17には、内側に先端の開口17bに向かって先細となるテーパ面17cが設けられると共に、調芯ピン9(円筒状部16)の軸方向に沿う平行壁面を有するスリット17aが、先窄まり部17の周方向に所定間隔あけて複数個(図示の例では6個)設けられており、前記スリット17aは、前記窄まり部17の長さ方向のほぼ全長にわたって設けられ、直径方向と先端方向に貫通され、前記先窄まり部17の先端側が直径方向に弾性的に拡径可能となっている。前記円筒状部16の先端側部分16aは、所定寸法Sだけ前記主桁板3の接合面3aより外方(図5、図6で左方)へ突き出されている。
なお、前記先窄まり部17は、テーパ筒のように直線状の傾斜面を有するものに限らず、円弧状の傾斜面を有するものであってもよい。また、前記調芯ピン9は、金属製のものに限らず、合成樹脂製のものあってもよく、その場合には、円筒状部16がその外周に塗布された接着剤によって前記主桁板3の取付穴18内に固着される。
前記のように、主桁板3に取付穴18を設けて、該取付穴18に主桁板3と別体に形成した調芯ピンを固着するようにすると、長尺の主桁板3に調芯ピン9を一体形成する場合に比べて、主桁板3に複雑な機械加工部分を少なくすることできて製作が容易となる。
また、一方の鉄鋼製セグメント1の主桁板3には、他方の鉄鋼製セグメント1の主桁板3の取付穴18と同一直径とされた調芯穴19が接合面3aに直交して設けられ、各鉄鋼セグメント1,1の主桁板3,3同士が正規の接合位置で突き合わせられた際には、前記調芯穴19と取付穴18の軸線が一致して、前記調芯ピン9の円筒状部16の先端側部分16aが前記調芯穴19の接合面3a側の開口部に嵌合されるようになっている。前記一方の鉄鋼製セグメント1の主桁板3の前記調芯穴19の奥部側の位置には、前記袋ナット10が主桁板3の内側面に点溶接、全周溶接等によって固定して設けられ、該袋ナット10に設けた雌ねじ孔10aの軸線は前記調芯穴19の軸線と一致されている。前記調芯ピン9における先窄まり部17aの先端の開口17bの内径Dより大きく、調芯ピン9の円筒状部16の内径より小さい直径を有するセグメント接合用のボルト20が、調芯ピン9の内部を通して前記袋ナット10の雌ねじ孔10aに螺合されて、袋ナット10とボルト20の頭部とにより、前記各鉄鋼製セグメント1,1の主桁板3,3同士を締め付けて接合するようになっている。
前記一方の鉄鋼製セグメント1とトンネル(鉄鋼製セグメント1)の軸方向において前記一方の鉄鋼製セグメント1に隣接する前記他方の鉄鋼製セグメント1とを接合する場合には、図8に示すように、既にトンネル内に組立施工された一方の鉄鋼製セグメント1に対して、他方の鉄鋼製セグメント1を接近移動させ(図8(a)参照)た後、他方の鉄鋼製セグメント1の主桁板3に固定された調芯ピン9の位置を一方の鉄鋼製セグメント1の主桁板3の調芯穴19の位置に合わせてから、更に他方の鉄鋼製セグメント1を一方の鉄鋼製セグメント1側へ押圧移動させて各鉄鋼製セグメント1,1の主桁板3,3の接合面3a,3a同士を突き合わせる(図8(b)参照)。その際、前記調芯穴19と調芯ピン9との間に多少の芯ずれが生じている場合には、調芯ピン9の先窄まり部17が弾性変形して前記調芯穴19に挿入されながら前記芯ずれが矯正され、前記主桁板3,3の接合面3a,3a同士が突き合わせられたときには、前記調芯ピン9の円筒状部16の先端側部16aが前記調芯穴19に嵌合して正しく調芯された状態となる。
前記調芯ピン9が調芯穴19に挿入されて前記主桁板3,3の接合面3a,3a同士が当接されたならば、前記ボルト20を、他方の鉄鋼製セグメント1のボルトボックス15から前記調芯ピン9の内部に挿入して(図5参照)、一方の鉄鋼製セグメント1の主桁板3側に押し込むと、前記ボルト20の先端部が、調芯ピン9の先窄まり部17の内側のテーパ面17cにより案内されて調芯され、前記先窄まり部17を弾性的に拡径させて開口17bから前記袋ナット10の雌ねじ部10aに達するので、前記ボルト20をそのまま袋ナット10に螺合させて、該袋ナット10とボルト20の頭部とにより各鉄鋼製セグメント1、1の主桁板3,3同士を締め付けることにより、トンネルの軸方向に隣接する鉄鋼製セグメント1、1同士の接合が完了する(図8(c)参照)。
なお、前記においては、前記各主桁板3,3同士を突き合わせた後に、前記ボルト20を前記調芯ピン9の内部を通して袋ナット10に螺合するようにしたが、これに限らず、前記ボルト20は、調芯ピン9の先窄まり部17の開口17bより大径としてあるので、事前に、前記先窄まり部17の弾力を利用して該先窄まり部17に雄ねじ部を挿入して、保持させておいてもよい。このようにすると、各鉄鋼製セグメント1,1同士を接合する際に、その都度、前記ボルトボックス15から前記ボルト20を調芯ピン9に挿入する手間を省くことができて、そのまま一方の鉄鋼製セグメント1の袋ナット10側に押し込んで容易に該袋ナット10に螺合させることができる。したがって、作業者が前記ボルト20を掴んで手探りで調芯ピン9に挿通させる必要がなくて、前記袋ナット10に対するボルト20の締め付け作業をすばやく行うことができる。前記袋ナット10に代えて雌ねじ孔10aが軸方向に貫通したナットを使用してもよい。
また、図9、図10に示すように、前記鉄鋼製セグメント1における各継手板4,4の接合面4a,4aには、前記ボルト孔12と前記スキンプレート2側のシール溝4bとの間に位置して、横断面が半円形をなす1本のガイドルート(ガイド溝)21が継手板4の長手方向に沿って設けられている。該ガイドルート21は、隣接する鉄鋼製セグメント1,1の継手板4,4の接合面4b,4b同士を突き合わせたときに、互いの半円形断面の溝が合わせられて円形断面のガイド孔22を形成するようになっており、該円形断面のガイド孔22には、所定長さのガイドスティック(ガイド棒)23が装着されるようになっている。前記ガイドルート21は、前記継手板4をロール加工する際に同時に形成してもよく、切削加工によって形成してもよい。前記ガイドルート21は、半円形断面に限らず、図11(a)に示すように、三角形断面のガイドルート21aとして、各継手板4,4を突き合わせたとき、四角形断面のガイド孔が形成され、該四角形断面のガイド孔に四角形断面のガイドスティック23aを装着するようにしてもよく、図11(b)に示すように、台形断面のガイドルート21bとして、各継手板4,4を突き合わせたとき、六角形断面のガイド孔が形成され、該六角形断面のガイド孔に六角形断面のガイドスティック23bを装着するようにしてもよい。
次に、トンネル(鉄鋼製セグメント1)の周方向に隣接する鉄鋼製セグメント1,1同士を接合する場合には、図9に示すように、既にトンネル内に組立施工された片側(例えば図9で左側)の鉄鋼製セグメント1の継手板4のガイドルート21に前記ガイドスティック23を装着、保持させた状態にしておき、該片側の鉄鋼セグメント1に対して、他側の鉄鋼製セグメント1を接近移動させ、その継手板4のガイドルート21を前記ガイドスティック23に嵌合させて各継手板4,4の接合面4a,4a同士を突き合わせた後、該ガイドスティック23を案内として他側の鉄鋼製セグメント1をトンネル軸方向へ移動調節して、前記各継手板4,4の前記ボルト孔12,12の位置を一致させ、しかる後に、前記ボックス14を通して、セグメント接合用のボルト24を、該他側の鉄鋼セグメント1のボルト孔12に挿通し、さらに片側の鉄鋼セグメント1のボルト孔12から前記高ナット13の雌ねじ孔13aに雄ねじ部を螺合させ、高ナット13とボルト24の頭部とにより各鉄鋼製セグメント1、1の継手板4,4同士を前記継手鋼材11,11を介して締め付けることにより、トンネルの周方向に隣接する鉄鋼製セグメント1、1同士の接合が完了する。
前記のように、実施の形態に係るセグメント用継手構造は、隣接して接合される鉄鋼製セグメントのうちの一方の鉄鋼製セグメント1の主桁板3に平行穴である調芯穴19を設けると共に、ナット10を、その雌ねじ孔10aの軸線を前記調芯穴19の軸線に一致させた状態で調芯穴19の奥部側に位置させて前記主桁板4に固定して設け、また、前記一方の鉄鋼製セグメントに隣接する他方の鉄鋼製セグメントの主桁板3に、先端部側の先窄まり部17にその軸方向に沿うスリット17aを周方向に所定間隔をあけて複数個設けた円筒状の調芯ピン9を、主桁板3の接合面より外側に突き出して固定して設け、前記調芯穴19に前記調芯ピン9を挿入して前記各主桁板3,3の接合面3a,3a同士を突き合わせた状態で、ボルト20を前記調芯ピン9の内部に通して先端側部を前記ナット10に螺合させた構成とされている。
したがって、実施の形態に係るセグメント用継手構造によれば、隣接する鉄鋼製セグメント同士をトンネルの軸方向に接合する際に、一方の鉄鋼製セグメント1の調芯穴19と他方の鉄鋼製セグメント1の調芯ピン9との間に、多少の芯ずれが生じても、前記調芯ピン9の先窄まり部17が弾性変形して前記調芯穴に挿入されながら調芯されるので、継手用部材を構成する前記調芯穴19や調芯ピン9に損傷が生じるのを防いで、前記芯ずれを容易に矯正することができると共に、セグメント締付用のボルト20は前記調芯ピン9内を通すことによって調芯させることができるので、一方の鉄鋼セグメント1のナット10の雌ねじ孔10aに対し前記ボルト20を容易、迅速に螺合して締め付けることができ、鉄鋼製セグメント1,1の接合作業を迅速に、かつ正確に行うことができる。
したがって、トンネル覆工体の組立作業を迅速、正確に行うことができ、さらに、トンネルの掘削作業とトンネル覆工体の組立作業を同時に行うことができる。
また、実施の形態に係るセグメント用継手構造によれば、前記調芯ピン9が、円筒状部16の先端に先窄まり部17を一体に設けてなり、一方の鉄鋼製セグメント1の前記調芯穴19と同径に形成した他方の鉄鋼製セグメント1の主桁板3の取付穴18に、前記円筒状部16を、その先端が主桁板3の接合面3aより外側に所定量だけ突き出すようにして挿入して主桁板2に固着した構成とされているので、一方の鉄鋼セグメント1の調芯穴19に他方の鉄鋼製セグメント1の調芯ピン9が挿入されて、各鉄鋼製セグメント1,1の主桁板3,3の接合面3a,3a同士が突き合わせられた状態では、前記調芯穴19に前記調芯ピン9の円筒状部16が嵌合することにより、各鉄鋼製セグメント1,1の位置決め、接合状態をしっかりと維持させることができる。
また、実施の形態に係るセグメント用継手構造によれば、前記調芯ピン9の先窄まり部17の先端部の開口17bの内径を前記ボルト20の外径より小さく形成した構成とされているので、他方の鉄鋼製セグメント1の調芯ピン9における先窄まり部17の先端部に、その弾力を利用して前記ボルト20を事前に保持させておくことができるので、鉄鋼製セグメント1,1同士を接合する際に、前記ボルト20を、そのまま一方の鉄鋼製セグメント1のナット10側に押し込んで容易に該ナット10に螺合させることができる。したがって、作業者が前記ボルト20を掴んで手探りで調芯ピン9に挿通させる必要がなくて、前記ナット10に対するボルト20の締め付け作業をすばやく行うことができ、鉄鋼製セグメント1,1の接合作業を一層迅速に行うことができる。
さらに、実施の形態に係るセグメント用継手構造によれば、片側の鉄鋼製セグメント1の継手板4の接合面4aと他側の鉄鋼製セグメント1の継手板4の接合面4aに、それらの接合面4a,4a間にガイド孔22を形成するガイドルート21,21を各継手板4,4の長手方向に延長して設け、前記ガイド孔22にガイドスティック23を挿入する構成とされているので、鉄鋼製セグメント1の周方向に隣接するもの同士を接合する際に、片側の鉄鋼製セグメント1の継手板4のガイドルート21に保持したガイドスティック23に、他側の鉄鋼製セグメント1のガイドルート21を案内させながら、該他側の鉄鋼製セグメント1の継手板4の接合面4aを片側の鉄鋼製セグメント1の継手板4の接合面4aに対して容易、正確に位置合わせして接合させることができる。
なお、前記実施の形態に係るセグメント用継手構造においては、前記各鉄鋼製セグメント1,1の主桁板3,3同士が突き合わされたときには、主桁板3の接合面3aから外側へ突き出した前記調芯ピン9の円筒状部16の先端側部分16aが前記調芯穴19に嵌合するようになっているが、必ずしもそのようにする必要はなく、前記先窄まり部17の部分だけが接合面3aから外側へ突き出すようにしてもよい。その場合でも、調芯穴19に対する調芯ピン9の調芯作用により、一方の鉄鋼製セグメント1に対する他方の鉄鋼製セグメント1の接合時の位置合わせ作業を容易に行うことができる。
また、前記調芯ピン9の先窄まり部17の先端の開口17bの内径Dを、前記ボルト20の直径より小さくしたが、これに限らず、前記内径Dをボルト20の直径よりやや大きくしてもよく、この場合でも、前記ボルト20は前記調芯ピン9の先窄まり部17の内側のテーパ面17cに案内されて開口17bの中心側へ仕向けられるので、手探りの操作でも前記ボルト20を前記ナット10の雌ねじ孔10aに容易に螺合させることができる。
本発明の一実施の形態におけるセグメントを示す正面図である。 図1の一部を断面で示したイ矢視図である。 図1のロ矢視図である。 図1のハ−ハ断面図である。 本発明の一実施の形態に係る主桁板部のセグメント用継手構造を一部断面で示した側面図である。 同じくセグメント用継手構造の調芯ピンの側面図である。 同じく調芯ピンの正面図である。 同じくセグメント用継手構造におけるセグメントの接合手順を示す説明図である。 本発明に一実施の形態に係る継手板部のセグメント用継手構造を一部断面で示した側面図である。 同じく継手板を示す斜視図である。 同じく継手板の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1 鉄鋼製セグメント
2 スキンプレート
3 主桁板
3a 接合面
4 継手板
8 内面プレート
9 調芯ピン
10 袋ナット(ナット)
10a,13a 雌ねじ孔
13 高ナット(ナット)
14,15 ボルトボックス
16 円筒状部
17 先窄まり部
17a スリット
17b 開口
18 取付穴
19 調芯穴
20,24 ボルト
21,21a,21b ガイドルート(ガイド溝)
22 ガイド孔
23,23a,23b ガイドスティック(ガイド棒)
D 内径

Claims (4)

  1. スキンプレートに主桁板と継手板を結合してなる鉄鋼製セグメントの隣接するもの同士を、それらの主桁板の接合面同士および継手板の接合面同士をそれぞれ互いに突き合わせて、ボルトとナットとによって前記主桁板同士および継手板同士を締め付けることにより接合するセグメント用継手構造であって、
    一方の鉄鋼製セグメントの主桁板に平行穴である調芯穴を設けると共に、前記ナットを、その雌ねじ孔の軸線を前記調芯穴の軸線に一致させた状態で調芯穴の奥部側に位置させて前記主桁板に固定して設け、また、前記一方の鉄鋼製セグメントに隣接する他方の鉄鋼製セグメントの主桁板に、先端部側の先窄まり部にその軸方向に沿うスリットを周方向に所定間隔をあけて複数個設けた円筒状の調芯ピンを、主桁板の接合面より外側に突き出して固定して設け、前記調芯穴に前記調芯ピンを挿入して前記各主桁板の接合面同士を突き合わせた状態で、前記ボルトを前記調芯ピンの内部を通して先端側部を前記ナットに螺合させたことを特徴とするセグメント用継手構造。
  2. 前記調芯ピンは、円筒状部の先端に前記先窄まり部を一体に設けてなり、一方の鉄鋼製セグメントの前記調芯穴と同径に形成した他方の鉄鋼製セグメントの主桁板の取付穴に、前記円筒状部を、その先端が主桁板の接合面より外側に所定量だけ突き出すようにして挿入して主桁板に固着したことを特徴とする請求項1に記載のセグメント用継手構造。
  3. 前記調芯ピンの先窄まり部の先端部の内径を前記ボルトの直径より小さく形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のセグメント用継手構造。
  4. 片側の鉄鋼製セグメントの継手板の接合面と該片側の鉄鋼製セグメントに隣接する他側の鉄鋼製セグメントの継手板の接合面に、それらの接合面間にガイド孔を形成するガイド溝を各継手板の長手方向に延長して設け、前記ガイド孔にガイド棒を挿入したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のセグメント用継手構造。
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