JP4242635B2 - 時計ムーブメントによって作動させる日付インジケータを形成する方法及び該方法を実施する機構 - Google Patents

時計ムーブメントによって作動させる日付インジケータを形成する方法及び該方法を実施する機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3月1日から次の年の2月28又は29日までの全ての日付を連続的にかつ自動的に示すように、時計ムーブメントによって作動される日付インジケータを形成する方法に関し、また、この方法を実施する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
時計用の日付機構は、ディスプレイに関する限り、二つのタイプに分類することができる。二つのタイプとは、最も長い月の31日分の番号を連続的に担持する目盛りを有するタイプと、二つの別個のディスプレイランナー上の十の位の番号と一の位の番号を担持するタイプである。この第二のタイプのディスプレイは、日付の配置される周縁の長さの31分の1に対応する角度によってディスプレイの高さが必然的に制限される、同じディスプレイランナー上に31日分がある場合の第一のタイプのディスプレイよりも、番号を大きく表示することができるように一般に使用されている。
【0003】
第二のタイプのディスプレイと関連して使用される異なるレベルの複雑さを有する種々のタイプの機構がある。二つのディスププレイランナーを有するタイプで生じる問題の一つは、月の終わりの日付を補正する問題である、
【0004】
この問題を解決する試みで提案されている解決方法の中の一文献について説明する(例えば、特許文献1参照。)。この解決方法では、長さの補正を避けるために、第一の「1」が十の位ディスクの「3」に付随しかつ第二の「1」が十の位ディスクの「0」に付随するように、一の位ディスク上の月の終わりにおいて連続的に番号「1」を2度配置することを提案する解決方法に関する。その結果、「30」と「1」の間の補正では、一つのさらなるステップだけ日付機構を駆動することしか必要でない。対照的に、一の位ディスクは、三つの連続した十個の番号とさらなる「1」を担持しなければならず、番号の最大寸法を著しく減らし、二つの別個のランナーを有するディスプレイの利点が著しく減ってしまうということを意味する。
【0005】
【特許文献1】
スイス国特許第689601号
【0006】
別の解決方法が他の文献において提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この解決方法では、日付機構は、1日につき一ステップだけ駆動され、かつ30個の歯と31番目の歯に対応する空間とを有する歯車に留められる、31個の歯を有する歯車を備えている。この歯車は、一の位の番号を担持する十歯ピニオンと係合し、30個の歯を有する歯車の各回転について、自由な空間が、静止したままである一の位ピニオンに面し、各月の終わりにおいて連続して番号「1」が二日表示されうる。
【0007】
【特許文献2】
スイス国特許第310559号
【0008】
この日付機構の主な利点は、一の位ディスクと十の位ディスクの両方を並列させること、又は、これらディスクを重ねることができるということである。前者の場合では、ディスクの縁の間に形成される空間を隠すために二つの窓が必要とされ、後者の場合では、二つの日付番号が異なるレベルにあり、これは魅力的でなく、読むのに支障をきたす。
【0009】
この不利な点は、さらに他の文献において、30個の歯及び31番目のハウジングの代りの空間を有する日付機構を、二つの同心ディスクを有するディスプレイ上に転置することにより克服されている(例えば、特許文献3参照。)。この日付機構の31個の歯の駆動歯車は、非常に大きな表面積を依然として占める。さらに他の文献は、一の位及び十の位のための二つのディスプレイランナーを有し、かつカム及びレバーのシステムによって作動させられ、いかなる補正もなく、30日の月と31日の月が交互となりうる日付機構に関する(例えば、特許文献4参照。)。しかしながら、このような機構は、毎年二つの31日の月が続く、すなわち、8月における1日と1月における1日が表示しそこなうことを意味するので、大きな不都合を生じる。ここで、この機構の通常のサイクルが61日(一つの30日の月と一つの31日の月)であるならば、1月の終わりと8月の終わりに表示しそこなう「31」を回復するために、31ステップの補正が1年に2度必要とされる。この場合、前述の日付機構で3度(その中の2度はそれぞれ31日である)だけ補正するよりも、1年につき1日(又は、2月の終わりにおいて2又は3日)の5回の補正を実施することが疑いなく好ましい。
【0010】
【特許文献3】
スイス国特許第688671号
【0011】
【特許文献4】
日本国特許出願第51−34748号
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
一の位の番号と十の位の番号のための別個のディスプレイ部材に付随した多くの他の機構が存在する。対照的に、これらの解決手段のいずれも、このようなディスプレイモードが、補正が年に一度しか必要とされないように、その年の日付を表示することを簡単に可能にするという潜在的な利益を示していない。
【0013】
本発明の目的は、簡単かつ確実にその年の日付を表示することができる解決方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明の主題は、第一に、請求項1において特許請求したように、3月1日から次の年の2月28又は29日までの全ての日を連続的にかつ自動的に示すように、時計ムーブメントによって作動させられる日付インジケータを形成する方法である。本発明の別の主題は、請求項2において特許請求したように、この方法を実施するための日付機構である。
【0015】
この方法の本質的な利点は、一の位の番号と十の位の番号を二つの別個のディスプレイランナー上に配置することによって、3月1日から2月28又は29日までの全ての日を連続的に自動的に表示することができるようになり、それゆえ、いかなる補正なく、一日に付き一ステップだけ一の位及び十の位のディスプレイランナーを選択的に進めるということにある。
【0016】
この方法の特定の特徴により、一年に付き5度の補正を必要とする従来の日付機構を、一つの年歯車を単に追加することによって、一度しか補正を必要としないその年の日付機構に変えることができる。この日付機構は、レバーも、日付ディスクを駆動するためのエネルギを貯蔵することが意図されているばね張力カムも備えていない。この日付機構は、30日の月に例えば「30」から次の月の「01」へ進む場合、2以上のステップだけこのディスクを選択的に前進させなければならない時にしばしば必要とされる。
【0017】
他の利点は以下の記載から明らかになる。この記載に添付した図面は、基本的な日付機構と、本発明の主題である方法を実施しうる日付機構の適用の一実施例を略図的かつ例示的に示している。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1に示す日付機構は、二つのディスク、すなわち、一の位を表示することが意図されている、十個又は数十個の番号を担持する一の位ディスク1と、十の位を表示することが意図されている、四個又は四の倍数個の番号を担持する十の位ディスク2とを備えている。十の位ディスク2上の番号「0」をなくしてブランクスペースで置き換えてもよい。二つのディスク1、2は、同軸であり、一の位の番号と十の位の番号を一つの窓5を通して表示することができる。
【0019】
一の位ディスク1は、十個又は数十個の歯を有する一の位歯車3に留められている。十の位ディスク2は、四個又は四の倍数個の歯を有する十の位ピ二オン4(図2)に留められる。十の位ピ二オン4と一の位歯車3は同軸であり、円形カットアウト内に部分的に収納されたピニオン4は一の位歯車3の中心に形成されている。日付番号を担持する二つのディスク1、2の面は、図6から認識することができるように、同一平面上にある。
【0020】
一の位歯車3は、時間インジケータ歯車列(図示せず)の時歯車に接続されており、時間インジケータ歯車列は、24時間で1回転の速度でカレンダー歯車7を駆動する中間歯車を介して24時間で2回転する。このカレンダー歯車7は、24時間毎に一ステップだけ一の位歯車3を駆動する日付フィンガ8を担持する。
【0021】
時計の取付板に留められたほぞ10aによって担持されている中間歯車10は、十の位ピニオン4と係合する。この中間歯車10は、一の位歯車3によって担持されるピン9の軌道内にあり、中間歯車10は、一の位歯車3の回転毎に一ステップだけ駆動され、中間歯車10自体が、一ステップだけ十の位ピニオン4を駆動する。この十の位ピニオン4の駆動は、一の位ディスク1の「9」から「0」への移動と一致する。
【0022】
段階的に「32」、「33」等を通過させることによって、「31」の後にかなり補正しなければならないのを避けるために、再び「01」に到着するまで、一の位歯車3は、月の終わりピニオン12を備えた補助ランナーを担持し、ピニオン12の一つの歯は、一の位歯車3の中空歯11の代りに、十の位ピニオン4に留められたカム15によって位置決めされる。月の終わりピニオン12の各歯は二重回動ローラ14に付随している。これらローラ14はカム15の高さにあり、これらローラ14はカム15に沿って回転し、このカム15と月の終わりピニオン12の間の摩擦を最小に低減する。
【0023】
カム15は、十の位ディスク上の番号「3」から番号「0」への移動に対応する、十の位ピニオン4の二つの歯の間に位置するカットアウト部15aを有する。カム15及びカットアウト部15aによって、カム15の一部分がローラ14の一部分と交差し、十の位の番号が変わる時、月の終わりピニオンは一の位歯車3に関して角度方向に不動である。「31」から「01」へ変わる間を除く十の位が変わる間に起きることは、カム15内の凹所15aに対応する。それは、この場合には月の終わりピニオン12が一ステップだけ回転することができ、一の位歯車3が不動のままであるということを意味する。それゆえ、十の位ディスクは「3」から「0」へ進み、その一方で、一の位ディスクは「1」のままであり、この「1」は日「31」及び「01」の一の位の番号に対応する。
【0024】
二つの位置決めジャンパ16、17の一方は一の位歯車3と協働し、ジョンパ16、17の他方は十の位ピニオン4と協働する。図面から見ることができるように、比較的に厚い一の位歯車3のジャンパ16は、ジャンパ17よりも高いトルクを発生させることができる。これにより、十の位ディスクが「31」と「01」の間で「3」から「0」へ進む時、一の位歯車3を不動に保持することができる。図3は、一の位ディスク1及び十の位ディスク2が「30」を表示する時の日付機構を示す。すなわち、一の位歯車3上の矢印の方向に回転する一の位歯車3に固定されたピン9は、中間歯車10と十の位ピニオン4を各矢印の方向に一ステップだけ前進させ、図2の位置から図3の位置へ進む。
【0025】
図4は、二つのディスク1、2が「31」を表示する時の日付機構のランナーの位置を示す。この位置において、月の終わりピニオン12のローラ14aが、カム15の凹所15aに面するということを理解することができる。したがって、図4の位置から図5の位置へ進む時、日付フィンガ8は、月の終わりピニオン12を一ステップだけ回転させることができる。このピニオン12はカム15によって不動化されないので、それゆえ、一の位歯車3は不動のままである。この月の終わりピニオン12とカム15により、日付を直接的に「31」から「01」へ進めることができる。
【0026】
理解することができるように、これまで、一の位と十の位が二つの別個のディスクによって表示されている、日付機構が日付の番号を拡大することのできる本質的な目的を有していた一方、本発明は、このタイプの補正低減機構から別の利益を得ることができるということを示している。実に、この表示機構が、一の位ディスクを移動させることなく十の位ディスクのみを移動させて「31」から「01」へ進ませることができるということを前の記載から理解することができる。
【0027】
図7〜11は、これまでに記載した日付機構の特徴が、新規な概念に基づいてその年の日付を表示する時にいかに有利であるかを示し、それにより、24時間で二つ以上のステップで二つのディスクの一方又は両方を同時に決して移動させることなく、3月1日から次の年の2月28又は29日まで完全に自動に日付表示を変える。以前においてすでに見られたように、前述の基本機構は、十の位ディスクのみを一ステップだけ変えつつ一の位ディスク1を不動に保持することによって、「31」から「01」へ移動させることができる。次に必要とされることは、二つのディスクを同時に移動させて「30」から「01」へ進める手段を見出すことだけであり、この賢い日付変更方法を実施して非常に簡単にその年の日付を表示し、前記した全ての利点を有する。
【0028】
この結果は、毎日、時計ムーブメントを一の位歯車3と接続し、この一の位歯車3に留められたペグ9と、中間歯車10とを介して、一の位歯車3の十ステップ毎に、時計ムーブメントを十の位ピニオン4と接続するドライブラインを形成する段階に加えて、30日の月の終わりにおいて「30」から「01」へ進むように、時計ムーブメントを十の位ピニオン4に直接的に接続し、かつ一の位歯車3と同時に十の位ピニオンを一ステップだけ駆動するようにプログラムされた年ドライブラインを形成する段階を備えた方法によって得られる。
【0029】
この日付機構は、さらなる年歯車18を備えていて年ドライブラインを形成することができるということと、以下に説明するように、日付フィンガ8が、年歯車を選択的に駆動することが意図されているスタッド8aと当接するということを除いて、以前の日付機構と同一である。
【0030】
年歯車18は、24個、すなわち、一月当り2つの歯を有する。これらの歯の中では、この年歯車18の軸線と同心である円弧部18aの外側で薄くなっているものもあるが、薄くなっていないものもある。それゆえ、年歯車18の薄い歯の厚さは、これらの歯が日付フィンガのスタッド8aの下を通過することができるように低減されている。番号「0」に対応している十の位ピニオン4の二つの歯4aの厚さは、年歯車18の歯の全厚を越えて広がっており、これらの年歯車18の歯は、歯及び十の位ピニオン4と係合する位置にある。逆に、この十の位ピニオンの他の歯の厚さは、歯が年歯車18の歯と接触しないように低減されている。
【0031】
年歯車18の薄い歯は、5つであり、31日よりも少ない5つの月に対応している。その年の日付に関する図面において、年歯車の秒歯の各々は、一つの歯とその歯に隣接した歯が対応する、1月の1から12月の12、年の月に応じて番号が付けられる。それゆえ、この番号付けで理解することができるように、年歯車18の薄くない歯は、2月、4月、6月、9月、11月に対応する。
【0032】
その年の日付の進み方を理解するために、この日付機構が10月29日と11月1日の間で作用する、すなわち、31日の月の終わりから次の月の1日に進む時の方法について図7〜10を参照して最初に以下に記載し、次に、この日付機構が11月30日と12月1日の間で作用する、すなわち、30日の月の終わりから次の月の1日へ進む時の方法について図10及び11を参照して説明する。
【0033】
10月29日と10月30日の間の日付機構のランナーの位置を見ると(図7及び8)、日付フィンガ8が一の位歯車3を一ステップだけ駆動し、一の位歯車3がピン9を用いて十の位ピニオン4を駆動するということが理解される。年歯車18と係合する十の位ピニオン4の歯が、年歯車18の全ての歯と係合するように成形された歯「0」であるならば、年歯車18が一ステップで駆動される。
【0034】
10月30日から10月31日へ進むために(図8及び9)、日付フィンガ8は、一ステップだけ一の位歯車3を駆動する。月「10」に対応する歯は、日付フィンガ8のスタッド8aの下を通過する、薄い歯であるので、年歯車18は、月「10」に対応する歯を移動させない。日付フィンガ8と係合するようになる一の位歯車3上の隣りの歯車は、実際には、月の終わりピニオン12の歯であるということも理解することができる。ここで、図9に示す10月31日に対応する位置において、日付フィンガ8が月の終わりピニオン12の歯を駆動し、通常カム15に当接するローラ14がこのカム15内の凹所15aに面している場合、このピニオン12がカム15によって回転させられることが防がれないということを理解することができる。
【0035】
それゆえ、月の終わりピニオン12は、一の位歯車3を駆動することなく、ピニオン12自体上で回転することができ、対照的に、十の位ピニオン4を一ステップだけ駆動することにより、年歯車18の歯に係合されたこのピニオン4の歯「0」は、一ステップだけこの年歯車18を再び駆動する。したがって、以前に「31」と表示した日付は、十の位の番号のみを変え、一の位の番号を不動のままにし、それゆえ、次の日は「01」である。
【0036】
次に、「30」から「01」へ直接的に進む方法を示すために図11及び12を説明する。スタッド8aの軌道内にある年歯車の歯は、11月の月の終わりに対応する歯「11」である。スタッド8aが年歯車の5つの歯の中の一つと係合することができる。
【0037】
日付フィンガ8が図11に示す位置から回転して図12に示す位置へ進む時、日付フィンガ8が一ステップだけ一の位歯車3を駆動し、その一方で、同時に、スタッド8aは、一ステップだけ年歯車18を駆動する。年歯車18の歯内に係合された十の位ピニオン4の歯は、年歯車18の全ての歯と係合するように成形された歯「0」に対応している場合、この十の位ピニオン4は年歯車18によって一ステップだけ駆動させられる。したがって、「0」であった一の位の番号は「1」に進み、「3」であった十の位の番号は「0」に進む。
【0038】
それゆえ、前述の日付機構は、3月1日から次の年の2月28又は29日までのいかなる補正もなく、自動的に作動しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一の位ディスクと十の位ディスクの一部が破断された基本機構を上から見た図である。
【図2】図1の下から見た図であり、基本機構が「29」を示す時の基本機構を示す。
【図3】「30」への進行の終わりにおける図2と同様な図である。
【図4】「31」への進行の終わりにおける図2と同様な図である。
【図5】「01」への進行の終わりにおける図2と同様な図である。
【図6】図1の線VI−VI断面図である。
【図7】本発明の方法を実施するために図1から6の基本日付機構の適用の図であり、31日ある月における「29」から「01」に及ぶ日付の連続的な進行の間において本発明の方法を実施するための機構のランナーの位置を示す。
【図8】本発明の方法を実施するために図1から6の基本日付機構の適用の図であり、31日ある月における「29」から「01」に及ぶ日付の連続的な進行の間において本発明の方法を実施するための機構のランナーの位置を示す。
【図9】本発明の方法を実施するために図1から6の基本日付機構の適用の図であり、31日ある月における「29」から「01」に及ぶ日付の連続的な進行の間において本発明の方法を実施するための機構のランナーの位置を示す。
【図10】本発明の方法を実施するために図1から6の基本日付機構の適用の図であり、31日ある月における「29」から「01」に及ぶ日付の連続的な進行の間において本発明の方法を実施するための機構のランナーの位置を示す。
【図11】日付が「30」から「01」へ進む時の基本日付機構のランナーの位置を示す。
【図12】日付が「30」から「01」へ進む時の基本日付機構のランナーの位置を示す。
【符号の説明】
1…一の位インジケータランナー
2…十の位インジケータランナー

Claims (8)

  1. 3月1日から次の年の2月28日までの全ての日を連続的かつ自動的に示すように時計ムーブメントによって作動させられる日付インジケータを形成する方法において、
    一の位の番号が、十個の番号又は数十個の番号を備えたインジケータランナー上に配置されており、十の位の番号が、四個又は四の倍数個の番号を備えたインジケータランナー上に配置されており、24時間毎に一ステップだけ段階的に一の位インジケータランナーを選択的に進めるように、及び数十から前記数十より十だけ多い数十へ進めるために前記一の位インジケータランナーの十ステップ毎に一ステップだけ十の位インジケータランナーを進めるように、及び31日の基本サイクルにおいて「31」から「01」へ進ませるように一ステップだけ前記十の位インジケータのみを進ませるために、二つのドライブラインが形成され、前記二つのドライブラインの一方は、前記時計ムーブメントと前記十の位及び一の位インジケータランナーの間の日ドライブラインであり、
    前記二つのドライブラインの他方は、前記時計ムーブメントと前記十の位インジケータランナーを直接的に接続している年ドライブラインであり、31日よりも少ない日からなる月の終わりにおいて「30」から「01」へ進ませるように、前記一の位インジケータランナーが前記日ドライブラインによって移動させられると同時に、一ステップだけ前記十の位インジケータランナーを移動させるように前記年ドライブラインがプログラムされている、3月1日から次の年の2月28日までの全ての日を連続的かつ自動的に示すように時計ムーブメントによって作動させられる日付インジケータを形成する方法。
  2. 前記一の位インジケータランナーは、十個又は数十個の歯を備えた一の位インジケータランナーに留められ、前記十の位インジケータランナーは、四個又は四の倍数個の歯を備えた十の位ランナーに留められ、前記一の位ランナーの各十ステップ毎に一ステップだけ前記十の位ランナーを移動させるように、トランスミッションが前記一の位ランナーと前記十の位ランナーを接続し、前記一の位ランナーを駆動するための駆動ランナーは、時計のインジケータのギヤトレインに接続され、「1」から「2」へ進ませるための前記一の位ランナーの歯は補助ランナーの歯であり、前記補助ランナーの回転軸は、前記一の位ランナーに留められ、かつ前記十の位ランナーの歯と、この十の位ランナーと同軸でありかつこの十の位ランナーに留められたカムと択一的に係合することができ、前記カムは、一方で、前記補助ランナーを角度方向に不動化するための一部分と、他方で、カットアウト部とを備え、前記カットアウト部の位置は、前記補助ランナーが「31」と「01」の間の一ステップだけ前記十の位ランナーを駆動することができるように選択されており、前記一の位ランナーを駆動するように前記駆動ランナーと選択的に係合されている年ランナー自体と選択的に係合するように前記十の位ランナーは成形されており、前記インジケータランナーが十の位を「2」から「3」及び「3」から「0」へ進ませる時に前記年ランナーと前記十の位ランナーは係合され、前記一の位ランナーを駆動するための前記駆動ランナーは、前記日付が「30」から「01」に進む時のみ前記年ランナーと係合するように成形されている請求項1に記載の方法を実施するための日付機構。
  3. 前記一の位ランナーと前記十の位ランナーは、同心であり、前記一の位及び十の位ランナーの各々がディスプレイディスクを担持し、前記二つのディスプレイディスクの表面は、同一平面上にある日付番号を担持している請求項2に記載の日付機構。
  4. 前記ランナーの全ては、中央の回転軸を有する歯付き円形部材である請求項2に記載の日付機構。
  5. 前記カムを有する前記補助ランナーの摩擦面は、前記補助ランナーの各歯に付随した回動ローラを備えている請求項2に記載の日付機構。
  6. 前記補助ランナーは、前記一の位ランナー内に形成されたハウジング内に少なくとも部分的に収納されている請求項2に記載の日付機構。
  7. 前記年ランナーと、一方で前記十の位ランナーと、他方で前記駆動ランナーとの間の選択的な係合は、異なるレベルに位置する異なる厚さの歯によって得られる請求項2に記載の日付機構。
  8. 前記十の位の番号と前記一の位の番号が一つの窓を通して見える請求項2に記載の日付機構。
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