JP2005214836A - 2つの日車を含むカレンダ機構付き時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 第一日車及び第二日車を正逆両方向に回転させて、確実かつ容易に日付の表示を逆戻りさせる修正をすることができる構造を提供する。
【解決手段】 カレンダ機構付き時計は、第一日車312と、第二日車322と、第一日車312の回転により第二日車322を回転させる日中間車330とを備える。第一日車312のカレンダ桁送り歯318a〜318dは、正転送り部と、逆転送り部とを備える。第二日車322の回転中心を「CDA」、日中間車330の回転中心を「CMD」、「CDA」と「CMD」とを通る直線を「LDM」と定義したとき、第一日車312を第一方向に送る前のカレンダ桁送り歯の配置と、第一日車312を前記第一方向に送り終えた状態のカレンダ桁送り歯の配置とは、直線「LDM」を基準線として線対称である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車とを含むカレンダ機構付き時計に関する。
以下に、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車とを含む従来のカレンダ機構付き時計の構成について説明する。
(1)従来の第一タイプのカレンダ機構付き時計
従来の第一タイプのカレンダ機構付き時計は、大型窓を有する文字盤と、1つの「1」の数字と、3組の「1」から「9」および「0」の数字を含む31個の数字を配置し、かつ4本の歯を設けた1の位用回転体(すなわち、第一日車)を備え、さらに、4本の歯を有する10の位用星形板と、「0」、「1」、「2」、「3」の数字を配置した10の位用回転体(すなわち、第二日車)を備えている。1の位用回転体(すなわち、第一日車)が、直接、10の位用回転体(すなわち、第二日車)を回転させている(例えば、特許文献1参照)。
(2)従来の第二タイプのカレンダ機構付き時計
従来の第二タイプのカレンダ機構付き時計は、日付の一の位を表示する第1日板(すなわち、第一日車)と、日付の十の位を表示する第2日板(すなわち、第二日車)と、第1日板を駆動する日送り車と、第1日板に設けられた送り爪と、送り爪に駆動される中間車と、第1日板を送り途中から回転させ安定位置に留める第1躍制レバーと、第2日板を送り途中から回転させ安定位置に留める第2躍制レバーとを含む。第1日板(すなわち、第一日車)には、2組の「1」から「9」および「0」の数字を含む20個の数字が配置されている(例えば、特許文献2参照)。
(3)従来の超音波モータを備えた電子時計
さらに、従来の超音波モータで日車を回転させる電子時計は、日車を回転させるための超音波モータと、超音波モータの回転に基づいて回転する日回し中間車と、日回し中間車の回転に基づいて回転して、日車を回転させるための日回し車と、日回し車に設けられた接点ばねと、接点ばねと接触することにより日回し車の回転の状態を検出する複数の接点パターンを有する回路基板と、接点パターンの出力する回転信号を入力して、超音波モータの回転を制御するモータ駆動回路と、日車の内歯のうちの2つの内歯に係合して日車の回転方向に沿った位置を規正するための、ばね部分を有する日ジャンパとを備えている(例えば、特許文献3参照)。
(4)従来の時差修正機構付き時計
さらに、従来の時差修正機構付き時計は、表輪列の回転に基づいて回転する筒歯車と、筒歯車の回転に基づいて回転する時表示車と、筒歯車と時表示車との間に設けられたスリップ機構と、時表示車に取付けられ、時に関する情報を表示するための時表示部材と、時差修正が可能な状態において、巻真の回転により回転して、スリップ機構をスリップさせることにより、時表示車を筒歯車に対して1ピッチ(時表示車の1時間分、すなわち、(360/12)度だけ)ずつ回転させることができる時差修正輪列とを備えている(例えば、特許文献4参照)。
(5)特許文献のリスト
以下に、上述した従来の時計に関する特許文献のリストを示す。
特許第3390021号公報 特開2000−314779号公報 特許第3002969号公報 特開2000−147145号公報
(1)従来の第一タイプのカレンダ機構付き時計の課題
従来の第一タイプのカレンダ機構付き時計は、「1」の数字と、3組の「1」から「9」および「0」の数字を含む31個の数字を配置した1の位用回転体を備えているので、月末にカレンダ機構を修正しなければならない時は、2月、4月、6月、9月、11月のそれぞれ月末である。すなわち、カレンダ機構を修正しなければならない回数は、年に5回である。しかしながら、従来の第一タイプのカレンダ機構付き時計では、1の位用回転体が、直接、10の位用回転体を回転させるので、1の位用回転体と、10の位用回転体とが同じ回転中心をもつように配置することができなかった。したがって、この構造では、2つの回転体を設計するとき、2つの回転体により日付を表示することができる位置に、制約が生じていた。また、従来の第一タイプのカレンダ機構付き時計では、日付の表示を正逆両方向に修正することがむずかしかった。
(2)従来の第二タイプのカレンダ機構付き時計の課題
従来の第二タイプのカレンダ機構付き時計では、第1日板には、2組の「0」、「1」〜「9」の数字、すなわち、20個の数字が配置されている。したがって、月末にカレンダ機構を修正しなければならない時は、毎月のそれぞれ月末である。すなわち、カレンダ機構を修正しなければならない回数は、年に12回である。また、従来の第二タイプのカレンダ機構付き時計では、日付の表示を正逆両方向に修正することがむずかしかった。
(3)発明の目的
本発明の目的は、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車とを含むカレンダ機構付き時計において、月末にカレンダ機構を修正しなければならない回数を増すことがない、操作性の良いカレンダ機構付き時計を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、第一日車の回転中心と、第二日車の回転中心を同じ位置に配置して、デザインの制約が少ないカレンダ機構付き時計を提供することにある。
また、本発明の更なる目的は、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車とを含むカレンダ機構付き時計において、第一日車および第二日車を正方向に回転させて日付の表示を修正することもでき、さらに、第一日車および第二日車を逆方向に回転させて確実かつ容易に日付の表示を逆戻りさせる修正をすることもできるカレンダ機構付き時計を提供することにある。
また、本発明のなお更なる目的は、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車とを含むカレンダ機構付き時計において、時刻を表示する指針を作動させるための輪列を駆動する第一モータと、第一日車および第二日車を作動させるための輪列を駆動する第二モータとを備え、正確な時刻表示と、正確な日付表示を行うことができ、確実かつ容易に日付の表示を正逆両方向に修正することができるカレンダ機構付き時計を提供することにある。
また、本発明のまた更なる目的は、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車とを含むカレンダ機構付き時計において、確実かつ容易に日付の表示を正逆両方向に修正することができ、かつ、確実かつ容易に時針による表示の時差修正をすることができるカレンダ機構付き時計を提供することにある。
本発明は、2つの日車を含むカレンダ機構付き時計において、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、第一日車の回転方向の位置を規正するための第一日ジャンパと、日付のうちの十の位を表示する第二日車と、第二日車の回転方向の位置を規正するための第二日ジャンパと、第一日車の回転に基づいて回転して第二日車を回転させることができる日中間車とを備えるように構成した。このカレンダ機構付き時計では、第一日車の回転中心と、第二日車の回転中心は同一の位置にあるように配置され、第一日車は、内歯として形成された31個の第一日車歯部と、内歯として形成された4個のカレンダ桁送り歯とを含み、第一日車歯部は、等しい角度の間隔で形成され、カレンダ桁送り歯は、基準となる第1カレンダ桁送り歯と、第1カレンダ桁送り歯を基準として、第一の方向(例えば、時計回り方向)に(360*2/31)度の間隔で形成された第2カレンダ桁送り歯と、第2カレンダ桁送り歯を基準として、前記第一の方向(例えば、時計回り方向)に(360*10/31)度の間隔で形成された第3カレンダ桁送り歯と、第1カレンダ桁送り歯を基準として、前記第一の方向と反対の方向(例えば、反時計回り方向)に(360*9/31)度の間隔で形成された第4カレンダ桁送り歯とからなる。
このカレンダ機構付き時計では、それぞれのカレンダ桁送り歯は、第一日車を第一方向に送るための正転送り部と、第一日車を、前記第一方向と反対の第二方向に送るための逆転送り部とを備える。このカレンダ機構付き時計では、第二日車の回転中心を「CDA」と定義し、日中間車の回転中心を「CMD」と定義し、「CDA」と「CMD」とを通る直線を「LDM」と定義したとき、それぞれのカレンダ桁送り歯について、第一日車を第一方向に送る前の状態におけるカレンダ桁送り歯の配置と、第一日車を前記第一方向に送り終えた状態におけるカレンダ桁送り歯の配置とは、直線「LDM」を基準線とした線対称の関係に構成されることを特徴とする。この構成により、第一日車および第二日車を正方向に回転させて日付の表示を修正することができる。
本発明のカレンダ機構付き時計において、前記回転中心「CDA」と、それぞれのカレンダ桁送り歯の回転方向における中心部とを通る直線を「LDH」と定義したとき、それぞれのカレンダ桁送り歯について、正転送り部と、逆転送り部とは、「LDH」を基準として線対称の形状に形成されるのが好ましい。この構成により、第一日車および第二日車を正方向に回転させて日付の表示を修正することもでき、さらに、第一日車および第二日車を逆方向に回転させて確実かつ容易に日付の表示を逆戻りさせる修正をすることもできる。
本発明のカレンダ機構付き時計において、時刻情報を表示するための指針はステップモータにより作動され、第一日車は、超音波モータにより作動されるのが好ましい。
本発明のカレンダ機構付き時計は、時刻情報を表示するための指針の回転を検出するための24時信号検出部と、第一日車を回転させるための輪列の回転を検出するための回転信号検出部とを備え、前記24時信号検出部が出力する出力信号に基づいて超音波モータの作動を制御し、かつ、前記回転信号検出部が出力する出力信号に基づいて超音波モータの作動を制御するように構成されるのが好ましい。
本発明のカレンダ機構付き時計は、時刻情報を表示するための指針の修正を行うための針合わせ機構を備え、前記針合わせ機構の作動に基づいて超音波モータの作動を制御するように構成されるのが好ましい。
本発明のカレンダ機構付き時計は、時刻情報を表示するための時針の時差修正を行うための時差修正機構を備え、前記時差修正機構の作動に基づいて超音波モータの作動を制御するように構成されるのが好ましい。この構成により、確実かつ容易に日付の表示を正逆両方向に修正することができ、かつ、確実かつ容易に時針による表示の時差修正をすることができる。
本発明のカレンダ機構付き時計は、時刻情報を表示する時針を駆動するための筒車を備え、前記筒車は、筒歯車と、時ジャンパと、時ジャンパかなと、時表示車と、接点作動車とを含み、筒歯車と、時ジャンパと、時ジャンパかなと、時表示車と、接点作動車は、一体になって回転するように構成されており、接点作動車の回転に基づいて超音波モータの作動を制御するように構成されるのが好ましい。
本発明のカレンダ機構付き時計は、時刻情報を表示する時針を駆動するための筒車を備え、前記筒車は、筒歯車と、時ジャンパと、時ジャンパかなと、時表示車と、接点作動車とを含み、筒歯車と、時ジャンパと、時ジャンパかなと、時表示車と、接点作動車は、一体になって回転するように構成されており、時針は時表示車に取付けられ、時ジャンパ184の回転に基づいて回転する24時筒車を更に備え、24時筒車は24時間に1回転するように構成されるのが好ましい。
本発明のカレンダ機構付き時計は、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車とを含み、月末にカレンダ機構を修正しなければならない回数を増すことなく、操作性がよい。また、本発明のカレンダ機構付き時計は、第一日車の回転中心と、第二日車の回転中心を同じ位置に配置することができるので、日車を配置する位置に関するデザイン上の制約が非常に少ない。すなわち、本発明により、日付表示の位置に自由度があるカレンダ機構付き時計を実現することができる。
さらに、本発明のカレンダ機構付き時計では、第一日車および第二日車を正方向に回転させて日付の表示を確実に修正することもでき、また、第一日車および第二日車を逆方向に回転させて日付の表示を確実に修正することもできる。また、本発明のカレンダ機構付き時計は、正確な時刻表示と、正確な日付表示を行うことができ、容易に日付の表示を修正することもできる。
以下に、本発明のカレンダ機構付き時計の実施の形態を図面に基づいて説明する。一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。ムーブメントに文字板、針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。時計の基板を構成する地板の両側のうちで、時計ケースのガラスのある方の側、すなわち、文字板のある方の側をムーブメントの「裏側」又は「ガラス側」又は「文字板側」と称する。地板の両側のうちで、時計ケースの裏蓋のある方の側、すなわち、文字板と反対の側をムーブメントの「表側」又は「裏蓋側」と称する。ムーブメントの「表側」に組み込まれる輪列を「表輪列」と称する。ムーブメントの「裏側」に組み込まれる輪列を「裏輪列」と称する。
(A)本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計
最初に、本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計について説明する。
(A・1)第一日車を正方向に回転させようとしている状態
図35は、本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計において、第一日車を正方向(時計回り方向)に回転させようとしている状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。図35を参照すると、ムーブメント900は、駆動装置(図示せず)の回転により回転する日回し車910と、日付のうちの一の位を表示する第一日車912と、第一日車912の回転方向の位置を規正するための第一日ジャンパ914と、日付のうちの十の位を表示する第二日車922と、第二日車922の回転方向の位置を規正するための第二日ジャンパ924と、第一日車912の回転に基づいて回転して第二日車922を回転させることができる日中間車930とを備えている。アナログ電子時計の場合、駆動装置はステップモータで構成される。第一日車912の回転中心と、第二日車922の回転中心は同一の位置にある。すなわち、第一日車912の回転中心と、第二日車922の回転中心は、時針(図示せず)の回転中心と同じ位置にある。日中間車930は、日中間車ピン934に対して回転可能に設けられている。
第一日車912はリング形状の第一日文字表示面(図示せず)を備える。第一日車912は、内歯として形成された31個の第一日車歯部916と、内歯として形成された4個のカレンダ桁送り歯918とを含む。第一日ジャンパ914の規正部914c、914dが第一日車歯部916を規正する。第一日車歯部916は、等しい角度の間隔、すなわち(360/31)度の間隔で形成される。カレンダ桁送り歯918は、基準となる第1カレンダ桁送り歯918aと、第1カレンダ桁送り歯918aを基準として時計回り方向に(360*2/31)度の間隔で形成された第2カレンダ桁送り歯918bと、第2カレンダ桁送り歯918bを基準として時計回り方向に(360*10/31)度の間隔で形成された第3カレンダ桁送り歯(図示せず)と、第1カレンダ桁送り歯918aを基準として反時計回り方向に(360*9/31)度の間隔で形成された第4カレンダ桁送り歯(図示せず)とからなる。第1カレンダ桁送り歯918aと、第4カレンダ桁送り歯との間の間隔は(360*9/31)度である。31個の数字からなる第一日文字(図示せず)が第一日文字表示面に設けられる。第一日文字は、4組の数字を含む。すなわち、第一日文字は、第1組の第一日文字を構成する「1」から「9」および「0」の数字と、第2組の第一日文字を構成する「1」から「9」および「0」の数字と、第3組の第一日文字を構成する「1」から「9」および「0」の数字と、第4組の第一日文字を構成する「1」の数字とを含む。第一日文字を構成する31個の数字は、等しい角度の間隔、すなわち(360/31)度の間隔で第一日文字表示面に配置される。
第二日車922は円盤形状の第二日文字表示面(図示せず)を備えるように形成される。第二日車922は、外歯として形成された12個の位置決め歯部926と、外歯として形成された12個の送り歯928とを含む。位置決め歯部926は、等しい角度の間隔、例えば(360/12)度の間隔で形成される。送り歯928は、等しい角度の間隔、例えば(360/12)度の間隔で形成される。「1」、「2」、「3」および「0」からなる第二日文字(図示せず)が第二日文字表示面に設けられる。「1」の数字と「2」の数字は、30度の間隔で第二日文字表示面に配置される。「2」の数字と「3」の数字は、30度の間隔で第二日文字表示面に配置される。「3」の数字と「0」の数字は、30度の間隔で第二日文字表示面に配置される。したがって、第二日文字表示面には、「1」の数字と、「2」の数字と、「3」の数字と、「0」の数字が、互いに30度の間隔をなすように配置される。第二日文字表示面には、「1」の数字と、「2」の数字と、「3」の数字と、「0」の数字からなる数字の組が3組設けられる。「0」の数字を設ける代わりに、その位置を「白紙」の部分(すなわち、何の数字も設けられていない無地の部分)とする構成もある。図35に示す状態では、カレンダ機構付き時計の文字板の日窓には、第二日車922の表示が「3」であり、第一日車912の表示が「1」である「31日」を示す状態が表示されている。
第二日ジャンパ924の規正部924c、924dが位置決め歯部926を規正する。日回し車910は外歯として形成された4個の日回し歯910aを含む。日回し車910が矢印で示す方向(時計回り方向)に回転することにより、日回し歯910aは第一日車歯部916を送り、1日に1度、第一日車912を時計回り方向に(360/31)度回転させる。日中間車930は外歯として形成された9個の日中間歯930aを含む。第一日車912により日窓から表示される日文字が「9」から「0」に変わるとき、第一日車912が時計回り方向に(360/31)度回転することにより、第2カレンダ桁送り歯918b、または第3カレンダ桁送り歯918c、または第4カレンダ桁送り歯918dは、日中間歯930aを回転させ、日中間歯930aが送り歯928を回転させて、10日ごとに1度、第二日車922を反時計回り方向に30度回転させる。第二日車922により日窓から表示される日文字が「3」から「0」(または、「白紙」の状態)に変わり、かつ、第一日車912により日窓から表示される日文字が「1」から隣接する次の「1」に変わるとき、第一日車912が時計回り方向に(360/31)度回転することにより、第1カレンダ桁送り歯918aは日中間歯930aを回転させ、日中間歯930aが送り歯928を回転させて、31日ごとに1度、第二日車922を反時計回り方向に30度回転させる。
(A・2)第一日車を正方向に回転させている状態
図36は、本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計において、第一日車912を正方向に回転させている状態で、第一日車912が正方向に回転して、第一日車912の歯部916aの先端部と、第一日ジャンパ914の規正部914cと914dが交差する先端部とが接触している状態における、文字板側から見たムーブメント900の裏側の構造を示す部分平面図である。図36を参照すると、第一日車912の表示が「1」であり、第二日車922の表示が「3」であるとき、日回し車910は矢印で示す方向に回転して、日回し歯910aは第一日車912を矢印で示す方向に回転させる。この第一日車912の送り状態の途中で、第一日車912の歯部916aの先端部と、第一日ジャンパ914の規正部914cと914dが交差する先端部とが接触する状態になる。また、第一日車912が矢印で示す方向に回転することにより、第1カレンダ桁送り歯918aは日中間歯930aを回転させ、日中間歯930aが送り歯928を回転させて、第二日車922を反時計回り方向に矢印で示す方向に回転させる。この第二日車922の送り状態の途中で、第二日車922の位置決め歯部926aの先端部と、第二日ジャンパ924の規正部924cと924dが交差する先端部とが接触する状態になる。
(A・3)第一日車が正方向に1ピッチ回転した状態
図37は、本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計において、第一日車912が正方向に1ピッチ(第一日車の1歯分、すなわち、(360/31)度だけ)回転した状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。図37を参照すると、図36に示す状態からさらに日回し車910が矢印で示す方向に回転して、日回し歯910aが第一日車912を矢印で示す方向に回転させると、第一日ジャンパ914の弾性力により、第一日車912は、図35に示す状態から時計回り方向に(360/31)度回転した位置に位置決めされる。また、第二日ジャンパ924の弾性力により、第二日車922は、図35に示す状態から反時計回り方向に30度回転した位置に位置決めされる。その結果、第二日車922の表示が「3」から「0」(または、「白紙」の状態)に変わり、かつ、第一日車912の表示が「1」から隣接する次の「1」に変わる。すなわち、図37に示す状態では、カレンダ機構付き時計の文字板の日窓には、第二日車922の表示が「0」(または、「白紙」の状態)で、第一日車912の表示が「1」である「1日」が表示される。図37に示す状態では、第1カレンダ桁送り歯918aと、日中間歯930aとの間には、隙間が生じている。
(A・4)第一日車を逆方向に回転させようとしている状態
図38は、本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計において、第一日車を逆方向(反時計回り方向)に回転させようとしている状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。図38を参照すると、日回し車910が矢印で示す方向(反時計回り方向)に回転することにより、日回し歯910aは第一日車歯部916に近づいてゆく。
(A・5)第一日車を逆方向に回転させている状態
図39は、本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計において、第一日車を逆方向に回転させている状態で、第一日車912の歯部916aの先端部と、第一日ジャンパ914の規正部914cと914dが交差する先端部とが接触している状態における、文字板側から見たムーブメント900の裏側の構造を示す部分平面図である。図39を参照すると、第一日車912の表示が「1」であり、第二日車922の表示が「0」(または、「白紙」の状態)であるとき、日回し車910は矢印で示す方向に回転して、日回し歯910aは第一日車912を矢印で示す方向に回転させる。この第一日車912の送り状態の途中で、第一日車912の歯部916aの先端部と、第一日ジャンパ914の規正部914cと914dが交差する先端部とが接触する状態になる。この状態では、第1カレンダ桁送り歯918aは日中間歯930aに接触しない。したがって、第一日車912が図39に示す状態になるまで回転しても、第二日車922は回転しない。
(A・6)第一日車が逆方向にさらに回転させた状態
図40は、本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計において、第一日車が逆方向にさらに回転させた状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。図40を参照すると、図39に示す状態からさらに日回し車910が矢印で示す方向に回転して、日回し歯910aが第一日車912を矢印で示す方向に回転させると、第一日ジャンパ914の弾性力により、第一日車912は、図38に示す状態から反時計回り方向に((360/31)−α)度回転した位置に位置決めされる。しかしながら、第二日車922は、図38に示す状態から時計回り方向にわずかな角度回転するだけである。そして、図41を参照すると、第二日ジャンパ924の弾性力により、第二日車922は、反時計回り方向に回転して、図41に示す状態でばねバランスがとれてしまい、正規の日付を表示することができない。なお、本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計では、日回し車910が矢印で示す方向(反時計回り方向)に回転して、第一日車912を逆方向(反時計回り方向)に回転させて、第二日車922を逆方向(時計回り方向)に回転させるために、カレンダ機構を構成する部品の寸法、形状を工夫する必要が生じている。
(1)本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施の形態の構造
以下に、本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施の形態について説明する。
(1・1)ムーブメントの全体構成
図1〜図4を参照すると、本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施の形態において、ムーブメント100はアナログ電子時計で構成される。ムーブメント100は、ムーブメント100の基板を構成する地板102と、日車押え302と、カレンダ裏板304とを含む。文字板104が文字板受けリング106を介してムーブメント100に取付けられる。文字板104はムーブメント100の文字板側に取付けられる。ムーブメント100において、「表側」とは、地板102の両面のうちで、文字板104から遠い方の側、すなわち、「裏蓋側」を示す。ムーブメント100において、「裏側」とは、地板102の両面のうちで、文字板104に近い方の側、すなわち、「文字板側」を示す。日車押え302と、カレンダ裏板304は、ムーブメント100において、「裏側」に配置される。巻真110が、地板102に回転可能に組み込まれる。巻真110は角部110aを有する。つづみ114が巻真110の角部110aに組み込まれる。つづみ車114は巻真110の回転軸線と同一の回転軸線を有する。すなわち、つづみ車114は角穴を有し、この角穴が角部110aに嵌め合うことにより、巻真110の回転に基づいて回転するように設けられる。切換装置は、おしどり122と、かんぬき124と、かんぬき押え125とを含む。切換装置は、ムーブメント100において、「表側」に配置される。切換装置は、ムーブメント100において、「裏側」に配置することもできる。
(1・2)ムーブメントの表側の構成
以下に、ムーブメントの表側の構成について説明する。図2〜図4、図25を参照すると、ムーブメント100において、時計の動力源を構成する電池140が、地板102の裏蓋側(表側)に配置される。時計の源振を構成する水晶ユニット750が地板102の裏蓋側に配置される。例えば、32,768ヘルツで発振する水晶振動子が、水晶ユニット750に収容されている。水晶振動子の振動に基づいて基準信号を出力する発振部(オシレータ)702と、発振部702の出力信号を分周して、モータおよび超音波モータの動作の制御を行う分周制御部704と、分周制御部704の出力信号に基づいてステップモータを駆動するモータ駆動信号を出力するモータ駆動部(ドライバ)706とが、集積回路(IC)754に内蔵されている。集積回路754は、例えば、C−MOS又はPLAで構成される。集積回路754をC−MOSで構成した場合には、発振部702と、分周制御部704と、モータ駆動部706とは、集積回路754に内蔵される。集積回路754をPLAで構成した場合には、発振部702と、分周制御部704と、モータ駆動部706とは、PLAに記憶されているプログラムにより動作するように構成される。
水晶ユニット750と集積回路754とは回路基板710に固定される。回路基板710と、水晶ユニット750と、集積回路754とが回路ブロック712を構成する。回路ブロック712は、地板102の裏蓋側に配置される。さらに、本発明のカレンダ付き時計では、必要に応じて、抵抗、コンデンサ、コイル、ダイオードなどの外付け素子(712a〜712eなど)を用いることができる。電池140は、絶縁板714を介して回路ブロック712の裏蓋側に配置される。磁心に巻いたコイルワイヤを含むコイルブロック730と、コイルブロック730の磁心の両端部分と接触するように配置されたステータ732と、ステータ732のロータ穴732cに配置されたロータ磁石(図示せず)を含むロータ734とが、地板102の裏蓋側に配置される。コイルブロック730と、ステータ732と、ロータ734とは、ステップモータを構成する。ロータ734の回転により、五番車141が回転するように構成される。五番車141の回転により、四番車142が回転するように構成される。四番車142の回転により、三番車144が回転するように構成される。三番車144の回転により、二番車146が回転するように構成される。二番車146の回転により、日の裏車148が回転するように構成される。
四番車142は1分間に1回転するように構成されている。秒針160が四番車142に取付けられる。二番車146は1時間に1回転するように構成されている。分針162が二番車146に取付けられる。筒車180は12時間に1回転するように構成されている。時針164が筒車180の時表示車188に取付けられる。スリップ機構が二番車146に設けられている。スリップ機構により、針合わせをするときに、秒針160を停止させた状態で、巻真110を回転させることにより、分針162及び時針164を回転させることができる。針合わせをするときに、四番車142を規正レバー(図示せず)により規正して秒針160を停止させるのがよい。中心パイプ102cが地板102に固定されている。中心パイプ102cは地板102の裏蓋側から地板102の文字板側に延びている。二番車146は、中心パイプ102cの穴部の中に回転可能に支持されている。四番車142のそろばん玉は、二番車146の穴部の中に回転可能に支持されている。輪列受158が、地板102の裏蓋側に配置される。ロータ734の上軸部、五番車141の上軸部、四番車142の上軸部、三番車144の上軸部、日の裏車148の上軸部は、輪列受158に回転可能に支持される。ロータ734の下軸部、五番車141の下軸部、三番車144の下軸部、日の裏車148の下軸部は、地板102に回転可能に支持される。
(1・3)時表示輪列の構成
以下に、時表示輪列の構成について説明する。図3、図4および図25を参照すると、ムーブメント100において、筒車180が日の裏車148の回転により回転するように構成される。筒車180は、筒歯車182と、時ジャンパ184と、時ジャンパかな186と、時表示車188と、接点作動車189とを含む。筒歯車182と、時ジャンパ184と、時ジャンパかな186と、時表示車188と、接点作動車189は、一体になって回転するように構成される。筒車180は12時間に1回転する。筒車180の時表示車188に取り付けた時針164により、1周が12時間となる「12時制」で「時」を表示する。24時接点車210が接点作動車189の回転により回転するように構成される。24時接点車210は24時接点ばね212を有する。24時接点ばね212は、回路ブロック712の24時接点パターン712cと接触可能に配置されている。24時中間車220は筒車180の回転により回転するように構成される。24時筒車222は24時中間車220の回転により回転するように構成される。24時筒車222は1日(24時間)に1回転する。24時筒車222に取り付けた24時針224により、1周が24時間となる「24時制」で「時」を表示する。
(1・4)切換機構、針合わせ機構の構成
以下に、切換機構、針合わせ機構の構成について説明する。図2、図3及び図25を参照すると、ムーブメント100において、おしどり122が地板102の表側に回転可能に配置される。かんぬき124が地板102の表側に回転可能に配置される。かんぬき124は、かんぬきばね部(図示せず)のばね力により、おしどり122の先端部に押し付けられるように付勢されている。かんぬき押さえ125が、おしどり122及びかんぬき124を押さえるように設けられる。おしどり122に設けられたおしどり位置決めピンが、かんぬきのおしどり位置決め山形部に係合し、おしどり122の回転方向の位置を決める。おしどり124の巻真案内部は巻真110のおしどり受け入れ部に係合して、おしどり122の回転に基づいて巻真110の軸線方向の位置を決める。おしどり122は、巻真110を3つの軸線方向の位置(0段目、1段目、2段目)に位置決めするように構成される。かんぬき124のつづみ車案内部がつづみ車114の段部に係合して、かんぬき124の回転に基づいてつづみ車114の回転軸線方向の位置を決める。おしどり122の回転に基づいて、かんぬき124は3つの回転方向の位置に位置決めされる。
日の裏車148の日の裏歯車(図示せず)は、小鉄車155と噛み合うように配置される。小鉄車155は、地板102と輪列受158との間に配置される。日の裏車148の日の裏かな(図示せず)は、地板102の文字板側に位置し、筒歯車182と噛み合うように構成される。筒車180の時ジャンパかな186の穴部は、中心パイプ102cの軸部分の外周部に回転可能に支持される。針座306が、24時筒車222と時表示車188との間に配置される。つづみ車114は甲歯114aと、乙歯114bとを有する。甲歯114aはムーブメント100の中心に近い方(内側)のつづみ車114の端部に設けられる。乙歯114bはムーブメント100の中心から遠い方(外側)のつづみ車114の端部に設けられる。例えば、乙歯114bの歯数は2である。巻真110が「0段目」にある状態では、つづみ車114はムーブメントに対して中間の第1の位置にあり、巻真110が「1段目」にある状態では、つづみ車114はムーブメントの外側に近い第2の位置にあり、巻真110が「2段目」にある状態で、つづみ車114はムーブメントの内側に近い第3の位置にあるように構成される。小鉄車155は、巻真110が「0段目」にある状態及び「1段目」にある状態で、つづみ車114の甲歯114aと噛み合わず、巻真110が「2段目」にある状態で、つづみ車114の甲歯114aと噛み合うように構成される。
(1・5)超音波モータの構成
以下に、超音波モータの構成について説明する。図2、図4および図25を参照すると、ムーブメント100において、超音波モータ240は超音波ロータ242と、超音波ステータ244と、超音波ロータ押えばね246とを含む。超音波ロータ軸248が輪列受158に固定される。超音波ステータ244は、輪列受158と地板102との間に位置する。超音波ロータ242は地板102の穴の中に位置する。超音波ロータ押えばね246は、地板102の文字板側に位置する。超音波ロータ242は超音波ロータ軸248に回転可能に組み込まれる。超音波ロータ押えばね246の弾性力により、超音波ロータ242は超音波ステータ244に押し付けられるように構成される。超音波ロータ242は、超音波ロータかな242bを含む。
(1・6)第一日車送り機構の構成
以下に、第一日車送り機構の構成について説明する。図1〜図4および図25を参照すると、ムーブメント100において、日送り機構は、日回し中間車308と、日回し車310と、第一日ジャンパ314とを含む。日回し中間車308は、日回し中間歯車308aと、日回し中間かな308bとを含む。日回し車310は、日回し歯車310cと、4個の日回し歯310aとを含む。日回し歯310aは2つ設けてもよいし、或いは、3つ以上設けてもよい。超音波ロータかな242bは、日回し中間車308の日回し中間歯車308aと噛み合う。日回し中間車308の日回し中間かな308bは、日回し車310の日回し歯車310cと噛み合う。超音波ロータ242が回転することにより、日回し中間車308が回転するように構成される。日回し中間車308が回転することにより、日回し車310が回転するように構成される。第一日車312がカレンダ裏板304に回転可能に組み込まれる。第一日ジャンパ314はカレンダ裏板304に組み込まれる。第一日ジャンパ314は、ばね部314bと、ばね部の先端に設けられた規正部314c、314dとを含む。第一日ジャンパ314の規正部314c、314dは第一日車312の歯部を規正する。日回し車310が90度回転することにより、第一日車312が、1ピッチ(1歯)分だけ回転するように構成される。日回し車310は日回し車接点ばね320を有する。日回し車接点ばね320は、回路ブロック712の日回し車接点パターン712dと接触可能に配置される。
(1・7)カレンダ機構の構成
(1・7・1)第一日車、第二日車の構成
以下に、本発明のカレンダ機構付き時計のカレンダ機構の構成について説明する。図5は、本発明のカレンダ機構付き時計において、第一日車312を正方向(時計回り方向)に回転させようとしている状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。図3、図5および図25を参照すると、ムーブメント100は、日回し中間車308の回転により回転する日回し車310と、日付のうちの一の位を表示する第一日車312と、第一日車312の回転方向の位置を規正するための第一日ジャンパ314と、日付のうちの十の位を表示する第二日車322と、第二日車322の回転方向の位置を規正するための第二日ジャンパ324と、第一日車312の回転に基づいて回転して第二日車322を回転させることができる日中間車330とを備える。第一日車312はカレンダ裏板304に対して回転可能に設けられる。第二日車322は筒車180に対して回転可能に設けられる。第一日車312の回転中心と、第二日車322の回転中心は同一の位置にある。すなわち、第一日車312の回転中心と、第二日車322の回転中心は、時針164の回転中心(すなわち、筒車180の回転中心)と同じ位置に配置される。日中間車330は、日車押えに固定された日中間車ピン334に対して回転可能に設けられる。第一日ジャンパ314の規正部314c、314dが第一日車312の歯部を規正する。
図6を参照すると、文字板104の12時位置に日窓104fが形成される構成の場合、第一日車312はリング形状の第一日文字表示面312fを備える。第一日車312は、内歯として形成された31個の第一日車歯部316と、内歯として形成された4個のカレンダ桁送り歯318とを含む。第一日車歯部316は、等しい角度の間隔、すなわち(360/31)度の間隔で形成される。カレンダ桁送り歯318は、基準となる第1カレンダ桁送り歯318aと、第1カレンダ桁送り歯318aを基準として時計回り方向に(360*2/31)度の間隔で形成された第2カレンダ桁送り歯318bと、第2カレンダ桁送り歯318bを基準として時計回り方向に(360*10/31)度の間隔で形成された第3カレンダ桁送り歯318cと、第1カレンダ桁送り歯318aを基準として反時計回り方向に(360*9/31)度の間隔で形成された第4カレンダ桁送り歯318dとからなる。
第1カレンダ桁送り歯318aは、第一日車312を第一方向(すなわち、時計回り方向)に送るための正転送り部318afと、第一日車312を、前記第一方向と反対の第二方向(すなわち、反時計回り方向)に送るための逆転送り部318abとを備える。第2カレンダ桁送り歯318bは、第一日車312を第一方向(すなわち、時計回り方向)に送るための正転送り部318bfと、第一日車312を、前記第一方向と反対の第二方向(すなわち、反時計回り方向)に送るための逆転送り部318bbとを備える。第3カレンダ桁送り歯318cは、第一日車312を第一方向(すなわち、時計回り方向)に送るための正転送り部318cfと、第一日車312を、前記第一方向と反対の第二方向(すなわち、反時計回り方向)に送るための逆転送り部318cbとを備える。第4カレンダ桁送り歯318dは、第一日車312を第一方向(すなわち、時計回り方向)に送るための正転送り部318dfと、第一日車312を、前記第一方向と反対の第二方向(すなわち、反時計回り方向)に送るための逆転送り部318dbとを備える。図6において、第一日車312の回転中心を「CDA」と定義し、「CDA」と第1カレンダ桁送り歯318aの回転方向における中心部とを通る直線を「LDH」と定義する。第1カレンダ桁送り歯318aにおいて、正転送り部318afと、逆転送り部318abとは、「LDH」を基準として線対称の形状に形成される。4つのカレンダ桁送り歯318a〜318dは、それぞれ、同じ寸法、形状に形成される。
31個の数字からなる第一日文字312hが第一日文字表示面312fに設けられる。第一日文字312hは、4組の数字を含む。すなわち、第一日文字は、第1組の第一日文字を構成する「1」から「9」および「0」の数字と、第2組の第一日文字を構成する「1」から「9」および「0」の数字と、第3組の第一日文字を構成する「1」から「9」および「0」の数字と、第4組の第一日文字を構成する「1」の数字とを含む。すなわち、第一日文字312hは、「1」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「0」の31個の数字を含む。第一日文字312hを構成する31個の数字は、等しい角度の間隔、すなわち(360/31)度の間隔で第一日文字表示面312fに配置される。図6に示す状態では、第一日文字312hのうちの隣接して配置された「1」と「1」とが文字板104に設けられた日窓104fに配置される。切り欠き部312kが、第一日文字表示面312fの外周部において、第一日文字312hのうちの隣接して配置された「1」と「1」との間の位置に対応するように形成される。
図5および図7を参照すると、第二日車322は、切り欠きを設けた円盤形状の第二日文字表示面322fを備える。第二日文字表示面322fは、(360/12)度の間隔で形成された12個の台形部分322jと、(360/12)度の間隔で形成された12個の切り欠き部322kとを含む。第二日車322は、さらに、外歯として形成された12個の位置決め歯部326と、外歯として形成された12個の送り歯328とを含む。位置決め歯部326は、等しい角度の間隔、例えば(360/12)度の間隔で形成される。送り歯328は、等しい角度の間隔、例えば(360/12)度の間隔で形成される。「1」、「2」、「3」、「0」からなる第二日文字322hが第二日文字表示面322fに設けられる。「1」の数字と「2」の数字は、30度の間隔で第二日文字表示面322fに配置される。「2」の数字と「3」の数字は、30度の間隔で第二日文字表示面322fに配置される。「3」の数字と「0」の数字は、30度の間隔で第二日文字表示面に配置される。したがって、第二日文字表示面322fには、「1」の数字と、「2」の数字と、「3」の数字と、「0」の数字が、互いに30度の間隔をなすように配置される。第二日文字表示面322fには、「1」の数字と、「2」の数字と、「3」の数字と、「0」の数字からなる数字の組が3組設けられる。或いは、「0」の数字を設ける代わりに、その位置を「白紙」の部分(すなわち、何の数字も設けられていない無地の部分)とする構成も可能である。図7に示す状態では、第二日文字322hのうちの「3」が文字板104に設けられた日窓104fの左側の部分に配置される。
図3を参照すると、第二日文字表示面322fは、第一日文字表示面312fよりも文字板104に近い位置に配置される。図8を参照すると、本発明のカレンダ機構付き時計のコンプリート300では、文字板104の12時位置に日窓104fが形成されている。コンプリート300において、文字板104の日窓104fの中の左側の部分には、第二日車322の第二日文字322hのうちの「3」が配置され、日窓104fの中の右側の部分には、第二日車322の切り欠き部322kと、第一日文字312hのうちの「1」が配置される。したがって、コンプリート300は「31」日を表示している。
図9を参照すると、文字板104の6時位置に日窓104gが形成される構成の場合、第一日車352はリング形状の第一日文字表示面352fを備える。第一日車352は、内歯として形成された31個の第一日車歯部356と、内歯として形成された4個のカレンダ桁送り歯358とを含む。第一日車歯部356は、等しい角度の間隔、すなわち(360/31)度の間隔で形成される。カレンダ桁送り歯358は、基準となる第1カレンダ桁送り歯358aと、第1カレンダ桁送り歯358aを基準として時計回り方向に(360*2/31)度の間隔で形成された第2カレンダ桁送り歯358bと、第2カレンダ桁送り歯358bを基準として時計回り方向に(360*10/31)度の間隔で形成された第3カレンダ桁送り歯358cと、第1カレンダ桁送り歯358aを基準として反時計回り方向に(360*9/31)度の間隔で形成された第4カレンダ桁送り歯358dとからなる。31個の数字からなる第一日文字352hが第一日文字表示面352fに設けられる。第一日文字352hは、4組の数字を含む。すなわち、第一日文字は、第1組の第一日文字を構成する「1」から「9」および「0」の数字と、第2組の第一日文字を構成する「1」から「9」および「0」の数字と、第3組の第一日文字を構成する「1」から「9」および「0」の数字と、第4組の第一日文字を構成する「1」の数字とを含む。第一日文字352hを構成する31個の数字は、等しい角度の間隔、すなわち(360/31)度の間隔で第一日文字表示面352fに配置される。図9に示す状態では、第一日文字352hのうちの隣接して配置された「1」と「1」とが文字板104に設けられた日窓104gに配置される。切り欠き部352kが、第一日文字表示面352fの外周部において、第一日文字352hのうちの隣接して配置された「1」と「1」に対して、第一日車352の中心と反対の位置にある「6」の位置に対応するように形成される。
図10を参照すると、第二日車362は、切り欠きを設けた円盤形状の第二日文字表示面362fを備える。第二日文字表示面362fは、(360/12)度の間隔で形成された12個の台形部分362jと、(360/12)度の間隔で形成された12個の切り欠き部362kとを含む。第二日車362は、さらに、外歯として形成された12個の位置決め歯部366と、外歯として形成された12個の送り歯368とを含む。位置決め歯部366は、等しい角度の間隔、例えば(360/12)度の間隔で形成される。送り歯368は、等しい角度の間隔、例えば(360/12)度の間隔で形成される。「1」、「2」、「3」、「0」からなる第二日文字362hが第二日文字表示面362fに設けられる。「1」の数字と「2」の数字は、30度の間隔で第二日文字表示面362fに配置される。「2」の数字と「3」の数字は、30度の間隔で第二日文字表示面362fに配置される。「3」の数字と「0」の数字は、30度の間隔で第二日文字表示面に配置される。したがって、第二日文字表示面362fには、「1」の数字と、「2」の数字と、「3」の数字と、「0」の数字が、互いに30度の間隔をなすように配置される。第二日文字表示面362fには、「1」の数字と、「2」の数字と、「3」の数字と、「0」の数字からなる数字の組が3組設けられる。或いは、「0」の数字を設ける代わりに、その位置を「白紙」の部分(すなわち、何の数字も設けられていない無地の部分)とする構成も可能である。図10に示す状態では、第二日文字362hのうちの「3」が文字板104に設けられた日窓104gの左側の部分に配置される。
図11を参照すると、本発明のカレンダ機構付き時計のコンプリート350では、文字板104の6時位置に日窓104gが形成されている。コンプリート350において、文字板104の日窓104gの中の左側の部分には、第二日車362の第二日文字362hのうちの「3」が配置され、日窓104gの中の右側の部分には、第二日車362の切り欠き部362kと、第一日文字352hのうちの「1」が配置される。したがって、コンプリート350は「31」日を表示している。
図12を参照すると、文字板104の3時位置に日窓104hが形成される構成の場合、第一日車372はリング形状の第一日文字表示面372fを備える。第一日車372は、内歯として形成された31個の第一日車歯部376と、内歯として形成された4個のカレンダ桁送り歯378とを含む。第一日車歯部376は、等しい角度の間隔、すなわち(360/31)度の間隔で形成される。カレンダ桁送り歯378は、基準となる第1カレンダ桁送り歯378aと、第1カレンダ桁送り歯378aを基準として時計回り方向に(360*2/31)度の間隔で形成された第2カレンダ桁送り歯378bと、第2カレンダ桁送り歯378bを基準として時計回り方向に(360*10/31)度の間隔で形成された第3カレンダ桁送り歯378cと、第1カレンダ桁送り歯378aを基準として反時計回り方向に(360*9/31)度の間隔で形成された第4カレンダ桁送り歯378dとからなる。31個の数字からなる第一日文字372hが第一日文字表示面372fに設けられる。第一日文字372hは、4組の数字を含む。すなわち、第一日文字は、第1組の第一日文字を構成する「1」から「9」および「0」の数字と、第2組の第一日文字を構成する「1」から「9」および「0」の数字と、第3組の第一日文字を構成する「1」から「9」および「0」の数字と、第4組の第一日文字を構成する「1」の数字とを含む。第一日文字372hを構成する31個の数字は、等しい角度の間隔、すなわち(360/31)度の間隔で第一日文字表示面372fに配置される。図9に示す状態では、第一日文字372hのうちの隣接して配置された「1」と「1」とが文字板104に設けられた日窓104hに配置される。切り欠き部372kが、第一日文字表示面372fの外周部において、第一日文字312hのうちの隣接して配置された「1」と「1」に対して、反時計回り方向の位置にある「8」の位置に対応するように形成される。
図13を参照すると、第二日車382は、円盤形状の第二日文字表示面382fを備える。第二日文字表示面382fの外径は、第一日文字表示面372fの日文字を配置した領域の大きさよりも小さいように構成される。第二日車382は、外歯として形成された12個の位置決め歯部386と、外歯として形成された12個の送り歯388とを含む。位置決め歯部386は、等しい角度の間隔、例えば(360/12)度の間隔で形成される。送り歯388は、等しい角度の間隔、例えば(360/12)度の間隔で形成される。「1」、「2」、「3」、「0」からなる第二日文字382hが第二日文字表示面382fに設けられる。「1」の数字と「2」の数字は、30度の間隔で第二日文字表示面382fに配置される。「2」の数字と「3」の数字は、30度の間隔で第二日文字表示面382fに配置される。「3」の数字と「0」の数字は、30度の間隔で第二日文字表示面に配置される。したがって、第二日文字表示面382fには、「1」の数字と、「2」の数字と、「3」の数字と、「0」の数字が、互いに30度の間隔をなすように配置される。第二日文字表示面382fには、「1」の数字と、「2」の数字と、「3」の数字と、「0」の数字からなる数字の組が3組設けられる。或いは、「0」の数字を設ける代わりに、その位置を「白紙」の部分(すなわち、何の数字も設けられていない無地の部分)とする構成も可能である。図13に示す状態では、第二日文字382hのうちの「3」が文字板104に設けられた日窓104hの左側の部分に配置される。
図14を参照すると、本発明のカレンダ機構付き時計のコンプリート370では、文字板104の3時位置に日窓104hが形成されている。コンプリート370において、文字板104の日窓104hの中の左側の部分には、第二日車382の第二日文字382hのうちの「3」が配置され、日窓104hの中の右側の部分には、第二日車362はなく、第一日文字372hのうちの「1」が配置される。したがって、コンプリート370は「31」日を表示している。
(1・7・2)第一日車を正方向に回転させようとしている状態
図15は、本発明のカレンダ機構付き時計において、第一日車312を正方向(時計回り方向)に回転させようとしている状態における、文字板側から見たムーブメント100の裏側の構造を示す部分平面図である。図15において、第二日車322の回転中心を「CDA」と定義し、日中間車330の回転中心を「CMD」と定義し、「CDA」と「CMD」とを通る直線を「LDM」と定義する。第二日ジャンパ324の規正部324c、324dが位置決め歯部326を規正する。日回し車310は外歯として形成された4個の日回し歯310aを含む。日回し車310が矢印で示す方向(時計回り方向)に回転することにより、日回し歯310aは第一日車歯部316を送り、1日に1度、第一日車312を時計回り方向に(360/31)度回転させる。日中間車330は外歯として形成された9個の日中間歯330aを含む。第一日車312により日窓から表示される日文字が「9」から「0」(または、「白紙」の状態)に変わるとき、第一日車312が時計回り方向に(360/31)度回転することにより、第2カレンダ桁送り歯318b、または第3カレンダ桁送り歯318c、または第4カレンダ桁送り歯318dの正転送り部は、日中間歯330aを回転させ、日中間歯330aが送り歯328を回転させて、10日ごとに1度、第二日車322を反時計回り方向に30度回転させる。第二日車322により日窓から表示される日文字が「3」から「0」(または、「白紙」の状態)に変わり、かつ、第一日車312により日窓から表示される日文字が「1」から隣接する次の「1」に変わるとき、第一日車312が時計回り方向に(360/31)度回転することにより、第1カレンダ桁送り歯318aの正転送り部318afは日中間歯330aを回転させ、日中間歯330aが送り歯328を回転させて、31日ごとに1度、第二日車322を反時計回り方向に30度回転させる。
(1・7・3)第一日車を正方向に回転させている状態
図16は、本発明のカレンダ機構付き時計において、第一日車312を正方向に回転させている状態で、第一日車312が正方向に回転して、第一日車312の歯部316aの先端部と、第一日ジャンパ314の規正部314cと314dが交差する先端部とが接触している状態における、文字板側から見たムーブメント100の裏側の構造を示す部分平面図である。図16を参照すると、第一日車312の表示が「1」であり、第二日車322の表示が「3」であるとき、日回し車310は矢印で示す方向に回転して、日回し歯310aは第一日車312を矢印で示す方向に回転させる。この第一日車312の送り状態の途中で、第一日車312の歯部316aの先端部と、第一日ジャンパ314の規正部314cと314dが交差する先端部とが接触する状態になる。また、第一日車312が矢印で示す方向に回転することにより、第1カレンダ桁送り歯318aの正転送り部318afは日中間歯330aを回転させ、日中間歯330aが送り歯328を回転させて、第二日車322を反時計回り方向に矢印で示す方向に回転させる。この第二日車322の送り状態の途中で、第二日車322の位置決め歯部326aの先端部と、第二日ジャンパ324の規正部324cと324dが交差する先端部とが接触する状態になる。
(1・7・4)第一日車が正方向に1ピッチ回転した状態
図17は、本発明のカレンダ機構付き時計において、第一日車312が正方向に1ピッチ(第一日車の1歯分、すなわち、(360/31)度だけ)回転した状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。図17を参照すると、図16に示す状態からさらに日回し車310が矢印で示す方向に回転して、日回し歯310aが第一日車312を矢印で示す方向に回転させると、第一日ジャンパ314の弾性力により、第一日車312は、図15に示す状態から時計回り方向に(360/31)度回転した位置に位置決めされる。また、第二日ジャンパ324の弾性力により、第二日車322は、図15に示す状態から反時計回り方向に30度回転した位置に位置決めされる。その結果、第二日車322の表示が「3」から「0」(または、「白紙」の状態)に変わり、かつ、第一日車312の表示が「1」から隣接する次の「1」に変わる。すなわち、図17に示す状態では、カレンダ機構付き時計の文字板の日窓には、第二日車322の表示が「0」(または、「白紙」の状態)で、第一日車312の表示が「1」である「1日」が表示される。図17に示す状態における日回し歯310aの逆転送り部318abと日中間歯330aとは、図15に示す状態における日回し歯310aの正転送り部318afと日中間歯330aとに対し、「LDM」を基準線とした線対称の関係に構成される。すなわち、第一日車312を時計回り方向(正方向)に送る前の状態における第1カレンダ桁送り歯318aの配置と、第一日車312を時計回り方向(正方向)に送り終えた状態における第1カレンダ桁送り歯318aの配置とは、「LDM」を基準線とした線対称の関係に構成される。
(1・7・5)第一日車を逆方向に回転させようとしている状態
図18は、本発明のカレンダ機構付き時計において、第一日車312を逆方向(反時計回り方向)に回転させようとしている状態における、文字板側から見たムーブメント100の裏側の構造を示す部分平面図である。図18を参照すると、第二日ジャンパ324の規正部324c、324dが位置決め歯部326を規正する。日回し車310が矢印で示す方向(反時計回り方向)に回転することにより、日回し歯310aは第一日車歯部316を送り、第一日車312を時計回り方向に(360/31)度回転させる。第一日車312により日窓から表示される日文字が「0」(または、「白紙」の状態)から「9」に戻るとき、第一日車312が反時計回り方向に(360/31)度回転することにより、第2カレンダ桁送り歯318b、または第3カレンダ桁送り歯318c、または第4カレンダ桁送り歯318dの逆転送り部は日中間歯330aを回転させ、日中間歯330aが送り歯328を回転させて、第二日車322を時計回り方向に30度回転させる。第二日車322により日窓から表示される日文字が「0」(または、「白紙」の状態)から「3」に戻り、かつ、第一日車312により日窓から表示される日文字が「1」から隣接する次の「1」に戻るとき、第一日車312が反時計回り方向に(360/31)度回転することにより、第1カレンダ桁送り歯318aの逆転送り部318abは日中間歯330aを回転させ、日中間歯330aが送り歯328を回転させて、第二日車322を時計回り方向に30度回転させる。
(1・7・6)第一日車を逆方向に回転させている状態
図19は、本発明のカレンダ機構付き時計において、第一日車312を逆方向に回転させている状態で、第一日車312が逆方向に回転して、第一日車312の歯部316aの先端部と、第一日ジャンパ314の規正部314cと314dが交差する先端部とが接触している状態における、文字板側から見たムーブメント100の裏側の構造を示す部分平面図である。図19を参照すると、第一日車312の表示が「1」であり、第二日車322の表示が「0」(または、「白紙」の状態)であるとき、日回し車310は矢印で示す方向に回転して、日回し歯310aは第一日車312を矢印で示す方向に回転させる。この第一日車312の送り状態の途中で、第一日車312の歯部316aの先端部と、第一日ジャンパ314の規正部314cと314dが交差する先端部とが接触する状態になる。また、第一日車312が矢印で示す方向に回転することにより、第1カレンダ桁送り歯318aの逆転送り部318abは日中間歯330aを回転させ、日中間歯330aが送り歯328を回転させて、第二日車322を時計回り方向に矢印で示す方向に回転させる。この第二日車322の送り状態の途中で、第二日車322の位置決め歯部326aの先端部と、第二日ジャンパ324の規正部324cと324dが交差する先端部とが接触する状態になる。
(1・7・7)第一日車が逆方向に1ピッチ回転した状態
図20は、本発明のカレンダ機構付き時計において、第一日車312が逆方向に1ピッチ(第一日車の1歯分、すなわち、(360/31)度だけ)回転した状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。図20を参照すると、図19に示す状態からさらに日回し車310が矢印で示す方向に回転して、日回し歯310aが第一日車312を矢印で示す方向に回転させると、第一日ジャンパ314の弾性力により、第一日車312は、図18に示す状態から反時計回り方向に(360/31)度回転した位置に位置決めされる。また、第二日ジャンパ324の弾性力により、第二日車322は、図18に示す状態から反時計回り方向に30度回転した位置に位置決めされる。その結果、第二日車322の表示が「0」(または、「白紙」の状態)から「3」に戻り、かつ、第一日車312の表示が「1」から隣接する次の「1」に戻る。すなわち、図20に示す状態では、カレンダ機構付き時計の文字板の日窓には、第二日車322の表示が「3」で、第一日車312の表示が「1」である「31日」が表示される。図20に示す状態における第1カレンダ桁送り歯318aの正転送り部318afと日中間歯330aとは、図18に示す状態における第1カレンダ桁送り歯318aの逆転送り部318abと日中間歯330aとに対し、「LDM」を基準線とした線対称の関係に構成される。すなわち、第一日車312を反時計回り方向(逆方向)に送る前の状態における第1カレンダ桁送り歯318aの配置と、第一日車312を反時計回り方向(逆方向)に送り終えた状態における第1カレンダ桁送り歯318aの配置とは、「LDM」を基準線とした線対称の関係に構成される。この構成により、本発明のカレンダ機構付き時計では、第一日車312および第二日車322を正方向に回転させて日付の表示を確実に修正することもでき、また、第一日車312および第二日車322を逆方向に回転させて日付の表示を確実に修正することもできる。
(1・8)超音波モータ駆動部の構成
以下に、超音波モータ駆動部の構成について説明する。図4、図22〜図25を参照すると、分周制御部704は、時刻及び日付に関する情報を計数して、日付信号を出力するように構成される。超音波モータ駆動部738は、分周制御部704が出力する日付信号に基づいて、超音波モータ240を駆動させるための超音波モータ駆動信号を超音波モータ240に出力するように構成される。図22を参照すると、超音波モータ240の振動体を構成する超音波ステータ244の一方の面には、複数の電極からなる2組の電極群803a、803bが形成された圧電素子802が接着されている。発振駆動部825が圧電素子802の電極群803a、803bに接続される。インバータ812が、圧電素子802の電極群803a、803bが形成された一方の面と、他方の面に形成された電極803c又は超音波ステータ244より、励振情報である電気的信号を反転増幅するための反転電力増幅器の役割を果たす。抵抗813はインバータ812に並列に接続され、インバータ812の動作点を安定化させる。
インバータ812の出力端子は抵抗814を介して2組のバッファ811a、811bの入力端子に接続されている。2つのバッファ811a、811bの出力端子の各々は、圧電素子802の電極群803a、803bにそれぞれ接続される。コンデンサ815は一端がインバータ812の入力端子に接続され、コンデンサ816は一端が、抵抗814を介してインバータ812の出力端子に接続される。コンデンサ815、816は、他端が接地され、発振駆動部825内の位相調整を行う。インバータ812及びバッファ811a、811bはそれぞれ、入力端子及び出力端子とともに制御端子も有しており、この制御端子に入力される信号次第で、出力端子を高インピーダンスの状態にすることができるトライ・ステート構成のインバータ及びバッファである。
正逆転信号発生部820が、超音波ロータ242の回転方向を設定するための正逆転信号を切換回路部826に出力する。切換回路部826の出力端子は、発振駆動部825のトライ・ステート・バッファ811a、811b及びトライ・ステート・インバータ812の制御端子にそれぞれ接続され、正逆転信号発生部820の出力する出力信号に基づいて、トライ・ステート・バッファ811a、811bの一方を通常のバッファとして機能させ、他方のバッファの出力端子を高インピーダンス状態としてディスエーブルにする。超音波ステータ244は、切換回路部826の出力信号により選択された通常のバッファとして機能するトライ・ステート・バッファによって駆動される。超音波ステータ244は、切換回路部826によって通常のバッファとしての機能を許されたトライ・ステート・バッファのみによって駆動され、切換回路部826により通常のバッファとしての機能を許されたトライ・ステート・バッファが交換されると、超音波ロータ242の回転方向が逆転する。
正逆転信号発生部820からの出力に基づいて出力される切換回路部826からの出力信号により、トライ・ステート・インバータは出力端子を高インピーダンスの状態にすることができ、トライ・ステート・インバータがディスエーブルになるとき、トライ・ステート・バッファ811a、811bが両方ともディスエーブルになり、超音波ロータ242の回転を停止させることができる。図23及び図24を参照すると、円板形状の超音波ステータ244の平面に円板形状の圧電素子802が接着又は薄膜形成方法等により接合される。超音波モータ駆動部738が出力する超音波モータ駆動信号により、超音波ステータ244の周方向に2波長の定在波が励振され、超音波ロータ242を回転駆動させることができるように構成される。圧電素子802は、その一方の平面に、周方向に波数に対して4倍であるところの8分割した電極を1つおきに、第1の電極群803a及び第2の電極群803bとなるように形成し、図23及び図24に示すように、分極処理(+)及び(−)が施してある。
第1の電極群803aは電極a1、a2、a3、a4で構成され、各電極は第1の結線手段814aで短絡される。第2の電極群803bは電極b1、b2、b3、b4で構成され、各電極は第2の結線手段814bで短絡される。図23及び図24における(+)、(−)は分極処理の方向を示し、それぞれ圧電素子802の超音波ステータ244との接合面側に対して、正の電界、負の電界を印加して分極処理したものである。超音波ステータ244の変位を拡大し、超音波ステータ244から超音波ロータ242へ駆動力を伝達するための突起(くし歯)817が、超音波ステータ244の表面上に、各電極の境界付近で1つおきに設けられる。発振駆動部825が発生する高周波電圧を電極群803a又は803bのどちらか一方に印加して超音波ステータ244を駆動する。超音波ロータ242の回転方向は、超音波ステータ244がどちらの電極群で駆動されるかによって切換えられる。集積回路(IC)754をC−MOSで構成した場合には、超音波モータ駆動部738と、正逆転信号発生部820と、発振駆動部825と、切換回路部826とは、集積回路に内蔵される。集積回路(IC)754をPLAで構成した場合には、超音波モータ駆動部738と、正逆転信号発生部820と、発振駆動部825と、切換回路部826とは、PLAに記憶されているプログラムにより動作するように構成される。
本発明のカレンダ付き時計に用いられる超音波モータは、上記の超音波モータ駆動部、圧電素子及び超音波ステータの構成により駆動するのが好ましいけれども、他の構成により駆動させることもできる。分周制御部704は、その計数結果が午前零時を出力すると、超音波モータ制御信号を超音波モータ駆動部738に出力する。すると、超音波モータ駆動部738は、1日に1回、第一日車312を(360/31)度だけ回転させる超音波モータ駆動信号を超音波モータ240に出力するように構成される。分周制御部704は、「年」、「月」、「日」及び時刻を計数する。分周制御部704の計数結果が通常の日の午前零時を出力すると、通常の日に対応する超音波モータ制御信号を超音波モータ駆動部738に出力する。すると、超音波モータ駆動部738は、1日に1回、第一日車312を(360/31)度だけ回転させる超音波モータ駆動信号を超音波モータ240に出力するように構成されている。
また、分周制御部704の計数結果が閏年でない年の3月1日、例えば、1997年の3月1日の午前零時を出力すると、分周制御部704は3月1日に対応する超音波モータ制御信号を超音波モータ駆動部738に出力する。すると、超音波モータ駆動部738は、第一日車312を(360/31)×4度だけ回転させる超音波モータ駆動信号を超音波モータ240に出力するように構成されている。従って、第一日車312の表示する「日」の1の位に関する情報は、2月28日に対応する「8」の表示から、「29日の表示における1の位の「9」」、「30日の表示における1の位の「0」」、「31日の表示における1の位の「1」」を表示することなく、3月1日に対応する「1」の表示に変化する。また、分周制御部704の計数結果が閏年3月1日、例えば、2000年の3月1日の午前零時を出力すると、分周制御部704は閏年の3月1日に対応する超音波モータ制御信号を超音波モータ駆動部738に出力する。すると、超音波モータ駆動部738は、第一日車312を(360/31)×3度だけ回転させる超音波モータ駆動信号を出力するように構成されている。従って、第一日車312の表示する「日」の1の位に関する情報は、2月29日に対応する「9」の表示から、「30日の表示における1の位の「0」」、「31日の表示における1の位の「1」」を表示することなく、3月1日に対応する「1」の表示に変化する。
同様に、分周制御部704の計数結果が「小の月」の月末の日即ち「30日」の次に来る1日、例えば、5月1日の午前零時を出力すると、分周制御部704は5月1日に対応する超音波モータ制御信号を超音波モータ駆動部738に出力する。すると、超音波モータ駆動部738は、第一日車312を(360/31)度×2だけ回転させる超音波モータ駆動信号を出力するように構成されている。従って、第一日車312の表示する「日」の1の位に関する情報は、4月30日に対応する「0」の表示から、5月1日に対応する「1」の表示に変化する。以上説明したように、本発明のカレンダ付き時計は、いわゆる「オートカレンダ時計」或いは「万年カレンダ時計」を構成することができる。
(1・9)回転検出部の構成
以下に、回転検出部の構成について説明する。図3、図4、図25を参照すると、ムーブメント100において、24時信号検出部740が、24時接点車210の回転を検出するために設けられる。24時接点車210の回転により、1日に1度だけ、24時接点ばね212が24時接点パターン712cと接触すると、24時検出信号が、24時信号検出部740に出力される。24時信号検出部740は、24時接点車210の回転を検出した結果を超音波モータ駆動部738に出力する。超音波モータ駆動部738は、日回し車310の回転検出結果にもとづいて、現在の時刻に関する情報を記憶する。さらに、日回し車回転信号検出部742が、日回し車310の回転を検出するために設けられる。日回し車310の回転により、1日に1度だけ、日回し車接点ばね320が日回し車接点パターン712dと接触すると、日回し車検出信号が、日回し車回転信号検出部742に出力される。日回し車回転信号検出部742は、日回し車310の回転を検出した結果を超音波モータ駆動部738に出力する。超音波モータ駆動部738は、日回し車310の回転検出結果にもとづいて、現在の日に関する情報を記憶する。集積回路(IC)754をC−MOSで構成した場合には、24時信号検出部740と、日回し車回転信号検出部742とは、集積回路754に内蔵される。集積回路(IC)754をPLAで構成した場合には、24時信号検出部740と、日回し車回転信号検出部742は、PLAに記憶されているプログラムにより動作するように構成される。さらに、本発明のカレンダ付き時計では、必要に応じて、抵抗、コンデンサ、コイル、ダイオードなどの外付け素子を用いることができる。
(1・10)時差修正輪列機構の構成
以下に、時差修正輪列機構の構成について説明する。図3、図26〜図34を参照すると、ムーブメント100において、本発明のカレンダ付き時計の時差修正輪列は、巻真110の回転軸線を回転中心として回転するつづみ車114と、巻真110の回転軸線を回転中心として回転する第1時差修正車132と、第1時差修正車132の回転に基づいて回転する第2時差修正車134と、第2時差修正車134の回転に基づいて回転する第3時差修正車136とを含む。第1時差修正車132は、巻真110の回転軸線を回転中心として回転するように、巻真110に組み込まれる。第2時差修正車134は、カレンダ裏板304に回転可能に、カレンダ裏板304の文字板側に組み込まれる。第3時差修正車136は、カレンダ裏板304に回転可能に、カレンダ裏板304の文字板側に組み込まれる。第2時差修正車134の一部分は、カレンダ裏板304と地板102との間に配置される。第2時差修正車134の他の一部分は、日車押え302と地板102との間に配置される。第3時差修正車136は、日車押え302とカレンダ裏板304との間に配置される。図26及び図27を参照すると、つづみ車114は、甲歯114aと、乙歯114bとを備える。
図28及び図29を参照すると、第1時差修正車132は、時差修正が可能な状態において、つづみ車114の乙歯114bと噛み合う第1時差修正かな132aと、第2時差修正車134を回転させるための第1時差修正歯車132bとを備えている。第1時差修正車132の第1時差修正かな132aの歯数は2である。すなわち、第1時差修正かな132aの歯数はつづみ車114の乙歯114bの歯数に等しい。図31を参照すると、第2時差修正車134は、第1時差修正歯車132bと噛み合う第2時差修正歯車134bと、第3時差修正車136を回転させるための第2時差修正かな134aとを備える。第3時差修正車136の第3時差修正歯車136bは、第2時差修正かな134aと噛み合い、時表示車188の時表示歯車188bと噛み合っている。前述したように、筒車180は、筒歯車182と、時ジャンパ184と、時ジャンパかな186と、時表示車188と、接点作動車189とを含む。スリップ機構は、時ジャンパかな186と時ジャンパ184とにより構成される。時ジャンパかな186は時表示車188に固定されている。時ジャンパかな186は、時ジャンパかな歯部分186aを有する。時ジャンパかな歯部分186aの歯数は12である。時ジャンパかな歯部分186aの歯数は、時表示車188に取付けられた時針164による「12時間」の表示に対応する。図30を参照すると、時ジャンパ184は筒歯車182に固定されている。時ジャンパ184は、2つの規正部分184aを有する。規正部分184aは規正ばね部分184bを介して時ジャンパ184に一体に形成されている。頂点184cが、時ジャンパ184の規正部分184aの交点に設けられている。
(1・11)本発明のカレンダ機構付き時計の実施の形態の作動
(1・11・1)通常運針の作動
次に、本発明のカレンダ機構付き時計の通常運針の作動について説明する。図1〜図4、図25を参照すると、電池140が時計の動力源を構成する。水晶ユニット750に収容された水晶振動子が、例えば、32,768ヘルツで発振する。この水晶振動子の振動に基づいて、集積回路754に内蔵されている発振部702が基準信号を出力し、分周制御部704が発振部702の出力信号を分周する。モータ駆動部706が分周制御部704の出力信号に基づいて、ステップモータを駆動するモータ駆動信号をコイルブロック730に出力する。コイルブロック730がモータ駆動信号を入力すると、ステータ732が磁化して、ロータ734を回転させる。ロータ734は、例えば、1秒ごとに180度回転する。ロータ734の回転に基づいて、五番車141の回転を介して四番車142が回転する。四番車142は1分間に1回転する。四番車142に取付けられた秒針160により、時刻情報のうちの「秒」を表示する。
三番車144が四番車142の回転に基づいて回転する。二番車146が三番車144の回転に基づいて回転する。二番車146の代わりに分車を用いてもよい。二番車146は1時間に1回転する。二番車146に取付けられた分針162により、時刻情報のうちの「分」を表示する。スリップ機構が二番車146又は分車に設けられている。スリップ機構により、針合わせをするときに、秒針160を停止させた状態で、巻真110を回転させることにより、分針162及び時針164を回転させることができる。日の裏車148が二番車146の回転に基づいて回転する。筒車180が日の裏車148の回転に基づいて回転する。筒車180は12時間に1回転する。筒車180の時表示車188に取付けられた時針164により、時刻情報のうちの「時」を表示する。24時接点車210が接点作動車189の回転により回転する。24時接点車210の24時接点ばね212は、回路ブロック712の24時接点パターン712cと接触可能に配置されている。24時中間車220は筒車180の回転により回転する。24時筒車222は24時中間車220の回転により回転する。24時筒車222は1日(24時間)に1回転する。24時筒車222に取り付けた24時針224により、1周が24時間となる「24時制」で、時刻情報のうちの「時」を表示する。
(1・11・2)カレンダ送りの作動
次に、本発明のカレンダ機構付き時計のカレンダ送りの作用について説明する。図1〜図5、図22、図25を参照すると、超音波モータ駆動部738が、分周制御部704の出力信号に基づいて、超音波モータ240を駆動する超音波モータ駆動信号を超音波モータ240に出力する。超音波モータ駆動部738は、集積回路754に内蔵されている。日回し中間車308は、超音波モータ240の超音波ロータ242の作動に基づいて回転する。日回し車310は日回し中間車308の回転に基づいて回転する。日回し車310が回転することにより、日回し車310の日回し歯310aは第一日車312を回転させる。超音波モータ駆動部738の出力する信号は、1日につき第一日車312を1歯分(1ピッチ)だけ回転させるように出力される。日回し車310が回転することにより、日回し車接点ばね320が回転する。日回し車接点ばね320が回転することにより、第1接点部分(図示せず)が基準電位パターン(図示せず)に接触し、かつ、第2接点部分(図示せず)が接点スイッチパターン(図示せず)と接触する状態になる。この状態では、日回し車の回転信号が日回し車回転信号検出部742に出力される。日回し車回転信号検出部742は、集積回路754に内蔵されている。
日回し車回転信号検出部742が日回し車の回転信号を入力すると、日回し車回転信号検出部742は超音波モータ240の作動を制御するために、超音波モータ制御信号を超音波モータ駆動部738に出力する。超音波モータ駆動部738は、超音波モータ制御信号を入力すると、超音波モータ駆動信号の出力を停止する。このように構成することにより、第一日車312の回転を制御することができる。更に、日回し車310が回転することにより、日回し車接点ばね320がさらに回転する。日回し車接点ばね320が回転することにより、第1接点部分が基準電位パターンから離れて接点スイッチパターンと接触し、かつ、第2接点部分が接点スイッチパターンから離れて基準電位パターンと接触する状態になる。この状態でも、日回し車の回転信号が日回し車回転信号検出部742に出力される。日回し車回転信号検出部742が日回し車の回転信号を入力すると、日回し車回転信号検出部742は超音波モータ240の作動を制御するために、超音波モータ制御信号を超音波モータ駆動部738に出力する。超音波モータ駆動部738は、超音波モータ制御信号を入力すると、超音波モータ駆動信号の出力を停止する。このように構成することにより、毎日1回、第一日車312を1歯分(1ピッチ)だけ回転させることができる。
図15、図16を参照すると、日回し車310が矢印で示す方向(時計回り方向)に回転することにより、日回し歯310aは第一日車歯部316を送り、1日に1度、第一日車312を時計回り方向に(360/31)度回転させる。第一日車312により日窓から表示される日文字が「9」から「0」(または、「白紙」の状態)に変わるとき、第一日車312が時計回り方向に(360/31)度回転することにより、第2カレンダ桁送り歯318b、第3カレンダ桁送り歯318c、第1カレンダ桁送り歯318dの正転送り部は日中間歯330aを回転させ、日中間歯330aが送り歯328を回転させて、10日ごとに1度、第二日車322を反時計回り方向に30度回転させる。第二日車322により日窓から表示される日文字が「3」から「0」(または、「白紙」の状態)に変わり、かつ、第一日車312により日窓から表示される日文字が「1」から隣接する次の「1」に変わるとき、第一日車312が時計回り方向に(360/31)度回転することにより、第1カレンダ桁送り歯318aの正転送り部318afは日中間歯330aを回転させ、日中間歯330aが送り歯328を回転させて、31日ごとに1度、第二日車322を反時計回り方向に30度回転させる。
図17を参照すると、図16に示す状態からさらに日回し車310が矢印で示す方向に回転して、日回し歯310aが第一日車312を矢印で示す方向に回転させると、第一日ジャンパ314の弾性力により、第一日車312は、図15に示す状態から時計回り方向に(360/31)度回転した位置に位置決めされる。また、第二日ジャンパ324の弾性力により、第二日車322は、図15に示す状態から反時計回り方向に30度回転した位置に位置決めされる。その結果、第二日車322の表示が「3」から「0」(または、「白紙」の状態)に変わり、かつ、第一日車312の表示が「1」から隣接する次の「1」に変わる。すなわち、図17に示す状態では、カレンダ機構付き時計の文字板の日窓には、第二日車322の表示が「0」(または、「白紙」の状態)で、第一日車312の表示が「1」である「1日」が表示される。
(1・12)時差修正の作動
次に、本発明のカレンダ機構付き時計において、時差修正を行う場合の作動について説明する。図3及び図33を参照すると、巻真110を1段目に引き出し、カレンダ機構付き時計の時差修正が可能な状態において、巻真110を回転させるとつづみ車114が回転し、つづみ車114の回転により、第1時差修正車132、第2時差修正車134、第3時差修正車136の回転を介して、時表示車188が回転する。図31及び図32を参照すると、時表示車188が回転することにより、時ジャンパかな186が、図31に矢印188xで示す方向に回転し、時ジャンパかな歯部分186aの1つの歯の頂点が、時ジャンパ184の規正部分184aの頂点184cに接触する。更に巻真110を回転させて、図31に矢印188xで示す方向に時ジャンパかな186を回転させると、時ジャンパかな歯部分186aの1つの歯の頂点が、時ジャンパ184の規正部分184aの頂点184cを越える。すると、図33及び図34に示すように、時ジャンパ184の規正ばね部分184bのばね力により、時ジャンパ184は図33に矢印188xで示す方向に回転して、時ジャンパかな186の1ピッチ分の送りが完了する。図33及び図34に示す状態では、時ジャンパ184は、時計を駆動するためのステップモータの駆動力により、回転しないように位置決めされている。
図8を参照すると、本発明のカレンダ機構付き時計のコンプリート300では、巻真110に取付けたりゅうず300cを回転させることにより、時針164は、図8に実線で示す時差修正前の位置(符号164で示す位置)から回転して、図8に想像線で示す「1時間」進んだ位置、すなわち、1ピッチ進んだ位置(符号164cで示す位置)に移動する。りゅうず300c及び巻真110の回転により、時表示車188を回転させても時ジャンパ184は回転しないし、時表示車388を回転させても時ジャンパ384は回転しないので、カレンダ機構付き時計において時差修正を行っている状態で、秒針160は正確に秒を表示し、分針162は正確に分を表示することができる。りゅうず300c及び巻真110を上述した作動と逆の方向に回すことにより、図31に矢印188yで示す方向に時ジャンパかな186を回転させることができる。従って、本発明のカレンダ機構付き時計では、りゅうず300c及び巻真110を第一の方向に回転させることにより、時針164を「1時間」ずつ、すなわち、1ピッチずつ進めることができる。さらに、本発明のカレンダ機構付き時計では、りゅうず300c及び巻真110を、第一の方向と反対の第二の方向に回転させることにより、時針164を「1時間」ずつ、すなわち、1ピッチずつ逆転させて、図8に点線で示す位置(符号164dで示す位置)に移動させることができる。
巻真110を1段目に引き出し、カレンダ機構付き時計の時差修正が可能な状態において、巻真110を回転させると、つづみ車114、小鉄車155、日の裏車148の回転を介して、筒車180が回転する。筒車180が回転すると、時表示車188が同時に回転し、接点作動車189が回転する。接点作動車189が回転すると、24時接点車210が回転する。24時接点車210が回転し24時になったとき、24時接点車210の24時接点ばね212は、回路ブロック712の24時接点パターン712cに接触する。すなわち、24時接点車210の回転により、24時接点ばね212が24時接点パターン712cと接触すると、24時検出信号が、24時信号検出部740に出力される。24時信号検出部740は、24時接点車210の回転を検出した結果を超音波モータ駆動部738に出力する。超音波モータ駆動部738は、超音波モータ240を駆動する超音波モータ駆動信号を超音波モータ240に出力する。日回し中間車308は、超音波モータ240の超音波ロータ242の作動に基づいて回転する。日回し車310は日回し中間車308の回転に基づいて回転する。日回し車310が回転することにより、日回し車310の日回し歯310aは第一日車312を回転させる。本発明のカレンダ機構付き時計では、時差修正を正転方向に行ったときは、第一日車312を正転方向に回転させることができ、時差修正を逆転方向に行ったときは、第一日車312を逆転方向に回転させることができる。
(1・13)針合わせの作動
次に、本発明のカレンダ機構付き時計において、針合わせを行う場合の作動について説明する。図1〜図4、図25を参照すると、ムーブメント100において、巻真110を2段目に引き出すと、つづみ車114の甲歯114aが小鉄車155と噛み合う。この状態で、巻真110を回転させると、つづみ車114の回転に基づいて小鉄車155が回転する。小鉄車155の回転に基づいて、日の裏車148が回転する。従って、巻真110が2段目にあるときに、巻真110を回転させることにより、「針合わせ」をすることができる。すなわち、巻真110が2段目にあるときに、巻真110を回転させることにより、筒車180を回転させて、筒車180に取付けられた時針164が表示する「時」の表示内容を修正し、同時に、二番車146を回転させることにより、二番車146に取付けられた分針162が表示する「分」の表示内容を修正することができる。そして、規正レバーの作用により、「時」及び「分」の表示内容を修正している間、四番車142は回転することがなく、「秒」の表示内容は変化しない。
巻真110を2段目に引き出し、カレンダ機構付き時計の針合わせが可能な状態において、巻真110を回転させると、つづみ車114、小鉄車155、日の裏車148の回転を介して、筒車180が回転する。筒車180が回転すると、時表示車188が同時に回転し、接点作動車189が回転する。接点作動車189が回転すると、24時接点車210が回転する。24時接点車210が回転し24時になったとき、24時接点車210の24時接点ばね212は、回路ブロック712の24時接点パターン712cに接触する。すなわち、24時接点車210の回転により、24時接点ばね212が24時接点パターン712cと接触すると、24時検出信号が、24時信号検出部740に出力される。24時信号検出部740は、24時接点車210の回転を検出した結果を超音波モータ駆動部738に出力する。超音波モータ駆動部738は、超音波モータ240を駆動する超音波モータ駆動信号を超音波モータ240に出力する。日回し中間車308は、超音波モータ240の超音波ロータ242の作動に基づいて回転する。日回し車310は日回し中間車308の回転に基づいて回転する。日回し車310が回転することにより、日回し車310の日回し歯310aは第一日車312を回転させる。本発明のカレンダ機構付き時計では、針合わせを正転方向に行ったときは、第一日車312を正転方向に回転させることができ、針合わせを逆転方向に行ったときは、第一日車312を逆転方向に回転させることができる。
(2)第2の実施の形態
次に、本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施の形態を説明する。以下の説明は、本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施形態が本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態についての説明をここに準用する。
図21を参照すると、ムーブメント390において、日送り機構は、日回し中間車392と、日回し車393と、日回しつめ394とを含む。日回し中間車392は、筒車391の回転により回転するように構成される。すなわち、日送り機構は、表輪列を回転させるステップモータ(図示せず)の回転により回転するように構成される。日回しつめ394は、日回し車393と一体になって回転するように構成される。日回し車393は1日に1回転するように構成される。日回し中間車392が回転することにより、日回し車393が回転し、日回しつめ394により第一日車312が、1日に1度、1ピッチ(1歯)分だけ回転するように構成される。
巻真110を2段目に引き出すと、つづみ車114の甲歯114aが小鉄車155と噛み合う。この状態で、巻真110を回転させると、つづみ車114の回転に基づいて小鉄車155が回転し、小鉄車155の回転に基づいて、日の裏車126が回転する。従って、巻真110が2段目にあるときに、巻真110を回転させることにより、「針合わせ」をすることができる。すなわち、巻真110が2段目にあるときに、巻真110を回転させることにより、筒車391を回転させて、筒車391に取付けられた時針164が表示する「時」の表示内容を修正し、同時に、二番車146を回転させることにより、二番車146に取付けられた分針162が表示する「分」の表示内容を修正することができる。また、筒車391の回転により、日回し中間車392の回転を介して日回し車393が回転する。日回し車393が回転することにより、日回し爪394が回転し、日回しつめ394により第一日車312を回転させることができる。巻真110が2段目にあるときに、巻真110を第1の方向に回転させることにより、第一日車312および第二日車322を正方向に回転させて日の正転修正を行うことができる。また、巻真110が2段目にあるときに、巻真110を、第1の方向と逆の第2の方向に回転させることにより、第一日車312および第二日車322を逆方向に回転させて日の逆転修正を行うことができる。
本発明のカレンダ機構付き時計は、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車とを含み、第一日車および第二日車を正方向に回転させて日付の表示を修正することもでき、さらに、第一日車および第二日車を逆方向に回転させて確実かつ容易に日付の表示を逆戻りさせる修正をすることもできる。
また、カレンダ機構付き時計は、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車とを含み、日付の表示を正逆両方向に修正することができ、かつ、時針による表示の時差修正をすることができる。
本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、ムーブメントを文字板側から見たときの構造を示す概略平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、ムーブメントを裏蓋側から見たときの構造を示す概略平面図(透視図)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、巻真、表輪列、カレンダ機構の一部分を示す部分断面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、超音波モータを示す部分断面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、ムーブメントを文字板側から見たときのカレンダ機構の一部分を示す拡大部分平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、文字板の12時方向に日窓を配置した構成における第一日車を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、文字板の12時方向に日窓を配置した構成における第二日車を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、文字板の12時方向に日窓を配置した構成におけるコンプリートを示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、文字板の6時方向に日窓を配置した構成における第一日車を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、文字板の6時方向に日窓を配置した構成における第二日車を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、文字板の6時方向に日窓を配置した構成におけるコンプリートを示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、文字板の3時方向に日窓を配置した構成における第一日車を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、文字板の3時方向に日窓を配置した構成における第二日車を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、文字板の3時方向に日窓を配置した構成におけるコンプリートを示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、第一日車が正方向に回転しようとしている状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、第一日車が正方向に回転している状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、第一日車が正方向に1ピッチ回転した状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、第一日車が逆方向に回転しようとしている状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、第一日車が逆方向に回転している状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、第一日車が逆方向に1ピッチ回転した状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施形態において、第一日車が正方向に回転しようとしている状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、超音波モータの駆動回路を示すブロック図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、超音波モータの超音波ステータを示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、超音波モータの超音波ステータを示す断面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、駆動回路、表輪列、カレンダ機構、超音波モータなどを示すブロック図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、時差修正機構に用いられるつづみ車を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、時差修正機構に用いられるつづみ車を示す正面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、時差修正機構に用いられる第1時差修正車を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、時差修正機構に用いられる第1時差修正車を示す正面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、時差修正機構に用いられる時ジャンパ付き筒歯車を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、時差修正機構を構成する時ジャンパの規正部が時ジャンパかなの歯の頂点にあたっているときの作動を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、軸線の方向から見たときの、図31に対応する側面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、時差修正機構を構成する時ジャンパの規正部が時ジャンパかなの歯の頂点を越えて時ジャンパかなを規正したときの作動を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、軸線の方向から見たときの、図33に対応する側面図である。 本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計において、第一日車が正方向に回転しようとしている状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。 本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計において、第一日車が正方向に回転している状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。 本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計において、第一日車が正方向に1ピッチ回転した状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。 本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計において、第一日車が逆方向に回転しようとしている状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。 本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計において、第一日車が逆方向に回転している状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。 本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計において、第一日車をさらに逆方向に回転させた状態における、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。 本発明の基礎技術を構成するカレンダ機構付き時計において、ばねバランスがとれて均衡状態になったときの、文字板側から見たムーブメントの裏側の構造を示す部分平面図である。
符号の説明
100 ムーブメント
102 地板
104 文字板
110 巻真
114 つづみ車
141 五番車
142 四番車
144 三番車
146 二番車
180 筒車
240 超音波モータ
308 日回し中間車
310 日回し車
312 第一日車
314 第一日ジャンパ
322 第二日車
324 第二日ジャンパ
330 日中間車

Claims (8)

  1. 2つの日車を含むカレンダ機構付き時計において、
    日付のうちの一の位を表示する第一日車(312)と、
    第一日車(312)の回転方向の位置を規正するための第一日ジャンパ(314)と、
    日付のうちの十の位を表示する第二日車(322)と、
    第二日車(322)の回転方向の位置を規正するための第二日ジャンパ(324)と、
    第一日車(312)の回転に基づいて回転して第二日車(322)を回転させることができる日中間車(330)とを備え、
    第一日車(312)の回転中心と、第二日車(322)の回転中心は同一の位置にあるように配置され、
    第一日車(312)は、内歯として形成された31個の第一日車歯部(316)と、内歯として形成された4個のカレンダ桁送り歯(318a〜318d)とを含み、第一日車歯部(316)は、等しい角度の間隔で形成され、カレンダ桁送り歯(318a〜318d)は、基準となる第1カレンダ桁送り歯(318a)と、第1カレンダ桁送り歯(318a)を基準として、第一の方向(例えば、時計回り方向)に(360*2/31)度の間隔で形成された第2カレンダ桁送り歯(318b)と、第2カレンダ桁送り歯(318b)を基準として、前記第一の方向(例えば、時計回り方向)に(360*10/31)度の間隔で形成された第3カレンダ桁送り歯(318c)と、第1カレンダ桁送り歯(318b)を基準として、前記第一の方向と反対の方向(例えば、反時計回り方向)に(360*9/31)度の間隔で形成された第4カレンダ桁送り歯(318d)とからなり、
    それぞれのカレンダ桁送り歯(318a〜318d)は、第一日車(312)を第一方向に送るための正転送り部と、第一日車(312)を、前記第一方向と反対の第二方向に送るための逆転送り部とを備え、
    第二日車(322)の回転中心を「CDA」と定義し、日中間車(330)の回転中心を「CMD」と定義し、「CDA」と「CMD」とを通る直線を「LDM」と定義したとき、それぞれのカレンダ桁送り歯(318a〜318d)について、第一日車(312)を第一方向に送る前の状態におけるカレンダ桁送り歯の配置と、第一日車312を前記第一方向に送り終えた状態におけるカレンダ桁送り歯の配置とは、直線「LDM」を基準線とした線対称の関係に構成される、
    ことを特徴とするカレンダ機構付き時計。
  2. 請求項1に記載のカレンダ機構付き時計において、前記直線「CDA」と、それぞれのカレンダ桁送り歯(318a〜318d)の回転方向における中心部とを通る直線を「LDH」と定義したとき、それぞれのカレンダ桁送り歯(318a〜318d)について、正転送り部(318af)と、逆転送り部(318ab)とは、「LDH」を基準として線対称の形状に形成されることを特徴とするカレンダ機構付き時計。
  3. 請求項1に記載のカレンダ機構付き時計において、時刻情報を表示するための指針はステップモータ(730、732、734)により作動され、第一日車(312)は、超音波モータ(240)により作動されることを特徴とするカレンダ機構付き時計。
  4. 請求項3に記載のカレンダ機構付き時計において、時刻情報を表示するための指針(164)の回転を検出するための24時信号検出部(740)と、第一日車(312)を回転させるための輪列の回転を検出するための回転信号検出部(742)とを備え、前記24時信号検出部(740)が出力する出力信号に基づいて超音波モータ(240)の作動を制御し、かつ、前記回転信号検出部(742)が出力する出力信号に基づいて超音波モータ(240)の作動を制御するように構成されることを特徴とするカレンダ機構付き時計。
  5. 請求項1に記載のカレンダ機構付き時計において、時刻情報を表示するための指針(162、164)の修正を行うための針合わせ機構を備え、前記針合わせ機構の作動に基づいて超音波モータ(240)の作動を制御するように構成されることを特徴とするカレンダ機構付き時計。
  6. 請求項1に記載のカレンダ機構付き時計において、時刻情報を表示するための時針(164)の時差修正を行うための時差修正機構を備え、前記時差修正機構の作動に基づいて超音波モータ(240)の作動を制御するように構成されることを特徴とするカレンダ機構付き時計。
  7. 請求項6に記載のカレンダ機構付き時計において、時刻情報を表示する時針(164)
    を駆動するための筒車(180)を備え、前記筒車(180)は、筒歯車(182)と、時ジャンパ(184)と、時ジャンパかな(186)と、時表示車(186)と、接点作動車(189)とを含み、筒歯車(182)と、時ジャンパ(184)と、時ジャンパかな(186)と、時表示車(188)と、接点作動車(189)は、一体になって回転するように構成されており、接点作動車(189)の回転に基づいて超音波モータ(240)の作動を制御するように構成されることを特徴とするカレンダ機構付き時計。
  8. 請求項6に記載のカレンダ機構付き時計において、時刻情報を表示する時針(164)を駆動するための筒車(180)を備え、前記筒車(180)は、筒歯車(182)と、時ジャンパ(184)と、時ジャンパかな(186)と、時表示車(186)と、接点作動車(189)とを含み、筒歯車(182)と、時ジャンパ(184)と、時ジャンパかな(186)と、時表示車(188)と、接点作動車(189)は、一体になって回転するように構成されており、時針(164)は時表示車(186)に取付けられ、時ジャンパ(184)の回転に基づいて回転する24時筒車(222)を更に備え、24時筒車(222)は24時間に1回転するように構成されることを特徴とするカレンダ機構付き時計。
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