JP4626972B2 - 第一日車と第二日車とを含むカレンダ機構付き時計 - Google Patents
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Description
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。ムーブメントに文字板、針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。時計の基板を構成する地板の両側のうちで、時計ケースのガラスのある方の側、すなわち、文字板のある方の側をムーブメントの「裏側」又は「ガラス側」又は「文字板側」と称する。地板の両側のうちで、時計ケースの裏蓋のある方の側、すなわち、文字板と反対の側をムーブメントの「表側」又は「裏蓋側」と称する。ムーブメントの「表側」に組み込まれる輪列を「表輪列」と称する。ムーブメントの「裏側」に組み込まれる輪列を「裏輪列」と称する。一般に、「12時側」とは、アナログ式時計において、文字板の12時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「12時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「12時側」に向かう方向を示す。また、「3時側」とは、アナログ式時計において、文字板の3時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「3時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「3時側」に向かう方向を示す。また、「6時側」とは、アナログ式時計において、文字板の6時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「6時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「6時側」に向かう方向を示す。また、「9時側」とは、アナログ式時計において、文字板の9時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「9時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「9時側」に向かう方向を示す。さらに、「2時方向」、「2時側」のように、その他の文字板の目盛が配置されている方の側を示すことがある。
以下に、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車とを含む従来のカレンダ機構付き時計の構成について説明する。
(2・1)従来の第一タイプのカレンダ機構付き時計:
図25を参照すると、従来の第一タイプのカレンダ機構付き時計は、少なくとも部分的に重なり合っている2つの日車822、824を備える。第一日車822は1の位の日付表示を提供し、第二日車824は10の位の日付表示を提供する。駆動機構は、筒車816の回転により24時間につき1周する24時間車820と、24時間車820の回転により作動する作動レバー844と、他の制御用歯車などを含む。作動レバー844の作動によってプログラム車850が回転し、第一日車駆動車852が第一日車822を回転させ、第二日車駆動車854が第二日車824を回転させる。第一日車822の回転は、第一日車ジャンパ862によって規正される。第二日車824の回転は、第二日車ジャンパ864によって規正される(例えば、特許文献1参照)。
図26を参照すると、従来の第二タイプのカレンダ機構付き時計は、日付の1の位を表示する1の位円盤932と、日付の10の位を表示する10の位円盤931とを備える。1の位ピニオン933が1の位円盤932に固定されている。1の位ジャンパ936が1の位ピニオン933の角度位置を維持する。10の位ピニオン934が10の位円盤931に固定されている。10の位ジャンパ940が10の位ピニオン934の角度位置を維持する。1の位ピニオン933は、日にち歯車908の歯列の上半分と噛み合う。駆動装置906のそれぞれの鉤は日にち歯車908の歯列と噛み合い、それによって日にち歯車908の歯を一日に1ピッチだけ前進させる。10の位ピニオン934は中間可動部品937によって1ピッチずつ駆動される。中間可動部品937は、遊び歯車938を介して日にち歯車908によって1ピッチずつ駆動される(例えば、特許文献2参照)。
(1)本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施の形態の構造:
最初に、本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施の形態について説明する。本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施の形態は、カレンダ機構付き時計を自動巻機構付きの機械式時計で構成した実施形態である。
(1・1)ムーブメントの表側の構造:
以下に、ムーブメントの表側(地板の文字板と反対にある方の側)の概略構造を説明する。図3〜図6を参照すると、本発明のカレンダ機構付き時計において、ムーブメント100は、ムーブメント100の基板を構成する地板102を有する。巻真310が、地板102の巻真案内穴に回転可能に組み込まれる。文字板104(図3、図4に仮想線で示す)がムーブメント100に取付けられる。図5および図6を参照すると、てんぷ340、がんぎ車330、アンクル342を含む脱進・調速装置と、四番車328、三番車326、二番車325、香箱車320を含む表輪列は、ムーブメント100の「表側」に配置される。おしどり、かんぬき、かんぬきばね、かんぬき押さえを含む切換装置は、ムーブメント100の「裏側」に配置される。さらに、香箱車320の上軸部、二番車325の上軸部を回転可能なように支持する香箱受360と、三番車326の上軸部、四番車328の上軸部、がんぎ車330の上軸部を回転可能なように支持する輪列受362と、アンクル342の上軸部を回転可能なように支持するアンクル受364と、てんぷ340の上軸部を回転可能なように支持するてんぷ受366とが、ムーブメント100の「表側」に配置される。
次に、自動巻機構の構造を説明する。図3〜図6を参照すると、自動巻機構は回転錘210と、回転錘210の回転に基づいて回転する一番仲介車212と、一番仲介車212の回転に基づいて回転する二番仲介車216と、一番仲介車212および二番仲介車216の回転に基づいて1方向に回転する切換伝え車220と、切換伝え車220の回転に基づいて回転する一番伝え車250と、一番伝え車250の回転に基づいて回転する二番伝え車252と、二番伝え車252の回転に基づいて回転する三番伝え車254とを備える。回転錘210は、輪列受362に固定された内輪210aと、複数のボール210bと、外輪210cと、外輪210cと一体に設けられた回転錘かな210dと、外輪210cに固定された回転錘体210eと、回転錘体210eに固定された回転重錘210fとを含む。外輪210cはボール210bを介して内輪210aに対して回転可能なように構成される。一番仲介車212は一番仲介歯車と、一番仲介かなとを含む。一番仲介車212は地板102に設けられた一番仲介車ピンに対して回転可能に設けられる。回転錘かな210dは一番仲介歯車と噛み合うように構成される。二番仲介車216は二番仲介歯車を含む。二番仲介歯車は一番仲介かなと噛み合うように構成される。二番仲介車216の上軸部、切換伝え車220の上軸部は、輪列受362に対して回転可能に設けられる。二番仲介車216の下軸部、切換伝え車220の下軸部は、地板102に対して回転可能に設けられる。
次に、脱進・調速装置および表輪列の構造を説明する。後述する切換装置により、巻真310の軸線方向の位置を決める。巻真310が、回転軸線方向に沿ってムーブメント100の内側に一番近い方の第1の巻真位置(0段目)にある状態で巻真310を回転させると、つづみ車311の回転を介してきち車312が回転する(図2参照)。丸穴車313が、きち車312の回転により回転するように構成される。丸穴伝え車314が、丸穴車313の回転により回転するように構成される。揺動丸穴車315が、丸穴伝え車314の回転により回転するように構成される。角穴車316が、揺動丸穴車315の回転により回転する。香箱車320は、香箱歯車320dと、香箱真と、ぜんまいとを備える。角穴車316が回転することにより、香箱車320に収容されたぜんまいを巻き上げるように構成される。
以下に、切換機構、針合わせ機構の構成について説明する。図2および図3を参照すると、おしどり370、かんぬき371、かんぬき押さえ372を含む切換装置が、ムーブメント100の「裏側」に配置される。切換装置は、ムーブメント100の「表側」に配置することもできる。つづみ車311が巻真310の回転軸線と同一の回転軸線を有するように配置される。巻真310が0段目、1段目、2段目にあるとき、巻真310の回転に基づいて、つづみ車311は回転するように構成される。小鉄車376は小鉄車作動レバー374に対して回転可能なように配置される。
以下に、日車送り機構の構成について説明する。図1〜図4を参照すると、日送り機構は、第一日回し中間車530と、第二日回し中間車531と、日回し車510と、日回しつめ511と、プログラム車540と、プログラム日車ジャンパ534とを含む。第一日回し中間車530は地板102に設けられた第一日回し中間車ピンに対して回転可能に組み込まれる。第二日回し中間車531は地板102に設けられた第二日回し中間車ピンに対して回転可能に組み込まれる。日回し車510および日回しつめ511は、地板102に設けられたピンに対して回転可能に組み込まれる。筒車354の歯車部は、第一日回し中間車530の歯車部と噛み合う。第一日回し中間車530の歯車部は、第二日回し中間車531の歯車部と噛み合う。第二日回し中間車531のかな部は、日回し歯車510cの歯車部と噛み合う。筒車354が回転することにより、第一日回し中間車530、第二日回し中間車531の回転を介して日回し車510が24時間で1回転するように構成される。日回しつめ511は、日回し車510の回転に基づいて回転するように構成される。第一日回し中間車530および第二日回し中間車531は、地板102と第二地板108との間に配置される。日回し車510は、地板102と第二地板108との間に配置される。日回し車510の回転中心は、文字板の「7時方向」と「8時方向」との間に配置されるのが好ましい。
図1〜図3を参照すると、カレンダ修正機構は、第一カレンダ修正車590と、第二カレンダ修正車591と、カレンダ修正車592とを含む。カレンダ修正車592は、地板102に設けられた案内穴にそって揺動できるように構成される。巻真310を0段目から1段目に引き出すと、おしどり370の回転に基づいて小鉄作動レバー374が回転して、小鉄車376の歯車部は第一カレンダ修正車590の歯車部と噛み合うことができるように構成される。また、巻真310を0段目から1段目に引き出すと、おしどり370の回転に基づいて、かんぬき371が回転して、つづみ車311の内側歯部は小鉄車376の歯車部と噛み合うことができるように構成される。巻真310を1段目に引き出した状態で、巻真310を第1の方向に回転させると、つづみ車311が回転して、小鉄車376、第一カレンダ修正車590の回転によって第二カレンダ修正車591が回転し、第二カレンダ修正車591の回転によってカレンダ修正車592は反時計回り方向に揺動して、カレンダ修正車592の歯車部がプログラム日車542の歯部と噛み合う位置まで回転して停止し、そのカレンダ修正位置でカレンダ修正車592は回転するように構成される。カレンダ修正車592が前記カレンダ修正位置で回転すると、カレンダ修正車592はプログラム車540を時計回り方向に回転させることができるように構成される。
次に、本発明のカレンダ機構付き時計の通常運針の作動について説明する。図3〜図6、図12、図17を参照すると、香箱車320に組み込まれたぜんまい(図示せず)は時計の動力源を構成する。ぜんまいが巻き戻される(解放される)ことにより、香箱車320の香箱歯車320dは1つの方向に回転し、表輪列及び裏輪列の回転を介して、指針(時針、分針、秒針など)により時刻情報を表示する。ぜんまいの動力により回転する香箱歯車320dの回転は、調速装置及び脱進装置によって制御される。調速装置はてんぷ340を含む。脱進装置はアンクル342及びがんぎ車330を含む。香箱歯車320dの回転により、二番車325が回転する。二番車325の回転により、三番車326が回転する。三番車326の回転により、四番車328が1分間に1回転する。四番車328の回転速度は、がんぎ車330により制御される。がんぎ車330の回転速度は、アンクル342により制御される。アンクル342の揺動運動は、てんぷ340により制御される。三番車326の回転により、分車324が1時間に1回転する。分車324に取付けられた分針352が「分」を表示する。四番車328に取付けられた秒針358が「秒」を表示する。四番車328の回転中心と分車324の回転中心とは同じ位置にあるように構成される。分車324の回転により、日の裏車348が回転する。日の裏車348の回転により、筒車354は12時間に1回転するように構成される。筒車354に取付けられた時針356が「時」を表示する。
以下に、本発明のカレンダ機構付き時計において、手巻機構の作用を説明する。図2、図5および図6を参照すると、角穴車316は香箱車320の香箱真と一体になって回転するように支持される。角穴車316は香箱車320の回転する方向と同一の方向にのみ回転することができる。角穴車の回転規正部材を構成するこはぜ318が、角穴車316の回転を1つの方向のみに規正するために香箱受360に設けられる。こはぜ318により、角穴車316が香箱車320の回転する方向と反対の方向に回転するのを阻止することができる。巻真310が0段目にある状態で、つづみ車311を1つの方向の回転させると、きち車312が回転し、きち車312の回転により、丸穴車313、丸穴伝え車314、揺動丸穴車315の回転を介して、角穴車316が時計回り方向に回転する。角穴車316が回転することにより、ぜんまいを巻くことができる。
次に、本発明のカレンダ機構付き時計において、針合わせを行う場合の作用について説明する。図2に示す状態から巻真310を2段目に引き出すと、巻真310の回転に基づいて、つづみ車311は回転する。すなわち、巻真310を2段目に引き出した状態で、巻真310を回転させると、つづみ車311の回転に基づいて小鉄車376が回転する。小鉄車376の回転に基づいて、日の裏車348が回転する。従って、巻真310が2段目にあるときに、巻真310を回転させることにより、「針合わせ」をすることができる。すなわち、巻真310が2段目にあるときに、巻真310を回転させることにより、筒車354を回転させて、筒車354に取付けられた時針356が表示する「時」の表示内容を修正し、同時に、分車324を回転させることにより、分車324に取付けられた分針352が表示する「分」の表示内容を修正することができる。
次に、本発明のカレンダ機構付き時計のカレンダ送りの作用について説明する。図13を参照すると、図13に示す状態は、第二日文字522hのうちの「2」が日窓104fの左側の部分に配置され、かつ、第一日文字512hのうちの「9」が日窓104fの左側の部分に配置される状態である。したがって、図13に示す状態は、コンプリート500において、第二日車522の第二日文字522hと第一日車512の第一日文字512hとによって、「29日」を表示している状態である。
次に、本発明のカレンダ機構付き時計において、日修正を行う場合の作動について説明する。図1〜図3を参照すると、巻真310を1段目に引き出した状態で、巻真310を第1の方向に回転させると、つづみ車311が回転して、小鉄車376、第一カレンダ修正車590の回転によって第二カレンダ修正車591が回転し、第二カレンダ修正車591の回転によってカレンダ修正車592は反時計回り方向に揺動して、カレンダ修正車592の歯車部がプログラム日車542の歯部と噛み合う位置まで回転して停止し、そのカレンダ修正位置でカレンダ修正車592は回転する。カレンダ修正車592が前記カレンダ修正位置で回転すると、カレンダ修正車592が回転することによりプログラム車540を時計回り方向に回転させることができる。
次に、本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施の形態を説明する。以下の説明は、本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施形態が本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態についての説明をここに準用する。
以下に、本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施の形態の構成を説明する。図1〜図4、図9〜図11を参照すると、ムーブメント190において、プログラム車560は、プログラム日車562と、第一プログラム歯車564と、第二プログラム歯車566とを含む。プログラム日車562は、第1の実施形態のプログラム日車542と同じ構造である。第一プログラム歯車564は、第1の実施形態第一プログラム歯車544と同じ構造である。図18〜図22に図示したプログラム車560おいて、黒く塗りつぶした台形の部分は、第一プログラム歯車564および第二プログラム歯車566の両方に歯部が存在する箇所を示し、黒く塗りつぶしていない台形の部分は、第一プログラム歯車564だけに歯部が存在する箇所を示している。第二プログラム歯車566は、4個の歯部を有する。第二プログラム歯車566の歯部の角度間隔は、順番に、10*360/30度、10*360/30度、10*360/30度、2*360/30度である。
以下に、本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施の形態の作用について説明する。図19を参照すると、図19に示す状態は、第二日文字574hのうちの「2」が日窓104fの左側の部分に配置され、かつ、第一日文字572hのうちの「9」が日窓104fの左側の部分に配置される状態である。
次に、本発明のカレンダ機構付き時計の第3の実施の形態を説明する。以下の説明は、本発明のカレンダ機構付き時計の第3の実施形態が本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態についての説明をここに準用する。本発明のカレンダ機構付き時計の第3の実施の形態はアナログ電子時計である。
図23および図24を参照すると、本発明のカレンダ機構付き時計の第3の実施の形態において、ムーブメント400はアナログ電子時計で構成される。ムーブメント400は、ムーブメント400の基板を構成する地板402を含む。文字板404がムーブメント400に取付けられる。巻真410が、地板402に回転可能に組み込まれる。つづみ472が巻真410の回転軸線と同一の回転軸線を有するように配置される。時計の動力源を構成する電池440が、地板402の裏蓋側(表側)に配置される。時計の源振を構成する水晶ユニット650が地板402の裏蓋側に配置される。例えば、32,768ヘルツで発振する水晶振動子が、水晶ユニット650に収容されている。水晶振動子の振動に基づいて基準信号を出力する発振部(オシレータ)と、発振部の出力信号を分周して、ステップモータの動作の制御を行う分周制御部と、分周制御部の出力信号に基づいてステップモータを駆動するモータ駆動信号を出力するモータ駆動部(ドライバ)とが、集積回路(IC)654に内蔵される。集積回路654は、例えば、C−MOS又はPLAで構成される。集積回路654をC−MOSで構成した場合には、発振部と、分周制御部と、モータ駆動部とは、集積回路654に内蔵される。集積回路(IC)654をPLAで構成した場合には、発振部と、分周制御部と、モータ駆動部とは、PLAに記憶されているプログラムにより動作するように構成される。
次に、本発明のカレンダ機構付き時計の第3の実施の形態において、通常運針の作動について説明する。図24および図25を参照すると、電池440が時計の動力源を構成する。水晶ユニット650に収容された水晶振動子が、例えば、32,768ヘルツで発振する。この水晶振動子の振動に基づいて、集積回路654に内蔵されている発振部が基準信号を出力し、分周制御部が発振部の出力信号を分周する。モータ駆動部が分周制御部の出力信号に基づいて、ステップモータを駆動するモータ駆動信号をコイルブロック630に出力する。コイルブロック630がモータ駆動信号を入力すると、ステータ632が磁化して、ロータ634を回転させる。ロータ634は、例えば、1秒ごとに180度回転する。ロータ634の回転に基づいて、五番車441の回転を介して四番車442が回転する。四番車442は1分間に1回転する。四番車442に取付けられた秒針460により、時刻情報のうちの「秒」を表示する。三番車444が四番車442の回転に基づいて回転する。
102 地板
104 文字板
354 筒車
510 日回し車
511 日回しつめ
512 第一日車
514 第一日車ジャンパ
522 第二日車
524 第二日車ジャンパ
530 第一日回し中間車
531 第二日回し中間車
534 プログラム日車ジャンパ
540 プログラム歯車
542 プログラム日車
544 第一プログラム歯車
546 第二プログラム歯車
Claims (5)
- 2つの日車を含むカレンダ機構付き時計において、
カレンダ機構付き時計を駆動するための駆動機構と、
前記駆動機構の作動により回転して時刻情報を表示する時刻表示車(324、328)と、
日付のうちの一の位を表示する第一日車(512)と、
日付のうちの十の位を表示する第二日車(522)と、
前記駆動機構の作動に基づいて、前記第一日車(512)および前記第二日車(522)を、それぞれ間欠的に回転させることができるように構成されたプログラム歯車(540)とを備え、
前記時刻表示車(324、328)が回転可能な状態で、前記時刻表示車(324、328)の回転中心軸線は、前記プログラム歯車(540)の中心穴の内側に位置するように構成され、
互いに隣接して位置決めされた、前記第一日車(512)に設けられた第一日文字のうちの1つと、前記第二日車(522)に設けられた第二日文字のうちの1つとによって、日に関する情報を表示することができるように構成されており、
前記プログラム歯車(540)の回転中心軸線は、前記時刻表示車(324、328)の回転中心軸線と一致するように構成され、
前記プログラム歯車(540)は、前記駆動機構の作動に基づいて回転するように構成されたプログラム日車(542)と、前記プログラム日車(542)と一体に回転することができ、かつ前記第一日車(512)を間欠的に回転させることができるように構成された第一プログラム歯車(544)と、前記プログラム日車(542)と一体に回転することができ、かつ前記第二日車(522)を間欠的に回転させることができるように構成された第二プログラム歯車(546)とを含むように構成され、
前記駆動機構の作動に基づいて回転するように構成され、かつ、前記プログラム歯車(540)と重なるように配置された日回し中間車(530、531)と、前記日回し中間車(530、531)の回転に基づいて回転するように構成された日回し車(510)と、前記日回し車(510)の回転に基づいて回転するように構成された日回しつめ(511)とを備え、前記プログラム日車(542)は前記日回しつめ(511)の回転に基づいて回転するように構成される、
ことを特徴とするカレンダ機構付き時計。 - 請求項1に記載のカレンダ機構付き時計において、前記プログラム日車(542)は、前記駆動機構の作動を受け入れるための31個の歯部を有し、前記第一プログラム歯車(544)は、前記第一日車(512)を回転させるための30個の歯部を有し、前記第二プログラム歯車(546)は、前記第二日車(522)を回転させるための8個の歯部を有し、前記第一日車(512)は、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「0」の順序で周方向に配列された10個の数字を含む第一日文字表示面(512f)を有し、前記第二日車(522)は、「0」、「0」、「1」、「1」、「2」、「2」、「3」、「3」の順序で周方向に配列された8個の数字を含む第二日文字表示面(522f)を有することを特徴とするカレンダ機構付き時計。
- 請求項1に記載のカレンダ機構付き時計において、前記プログラム日車(542)は、前記駆動機構の作動を受け入れるための31個の歯部を有し、前記第一プログラム歯車(544)は、前記第一日車(512)を回転させるための30個の歯部を有し、前記第二プログラム歯車(546)は、前記第二日車(522)を回転させるための4個の歯部を有し、前記第一日車(512)は、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「0」の順序で周方向に配列された10個の数字を含む第一日文字表示面(512f)を有し、前記第二日車(562)は、「0」、「1」、「2」、「3」、「0」、「1」、「2」、「3」の順序で周方向に配列された8個の数字を含む第二日文字表示面(562f)を有することを特徴とするカレンダ機構付き時計。
- 請求項1に記載のカレンダ機構付き時計において、前記プログラム日車(542)の回転を規正するためのプログラム日車ジャンパ(534)と、前記第一日車(512)の回転を規正するための第一日車ジャンパ(514)と、前記第二日車(522)の回転を規正するための第二日車ジャンパ(524)とを備えることを特徴とするカレンダ機構付き時計。
- 請求項1に記載のカレンダ機構付き時計において、カレンダ修正ができる巻真位置に巻真(310)を引き出した状態において、前記巻真(310)を回転させることにより前記第一日車(512)の表示内容、及び/又は、前記第二日車(522)の表示内容を修正することができるカレンダ修正機構を備え、前記カレンダ修正機構はカレンダ修正車(592)を含み、カレンダ修正ができる巻真位置に巻真(310)を引き出した状態において、前記巻真(310)の回転に基づいて前記カレンダ修正車(592)が回転することにより前記プログラム車(540)を回転させることができるように構成されることを特徴とするカレンダ機構付き時計。
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