JP2010127822A - 月車と日車を備えたカレンダ機構付き時計 - Google Patents

月車と日車を備えたカレンダ機構付き時計 Download PDF

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Abstract

【課題】日送り機構と月送り機構を薄く構成することができるカレンダ機構付き時計を提供する。
【解決手段】本発明のカレンダ機構付き時計において、日車(220)は、月末に月送りレバー(270)を駆動するとともに、小の月の月末に日車(220)を送るための月末歯(288)を含む。月車(240)は、小の月の月末に小の月月末送りレバー(282)を作動させるための月カム(248)を含む。小の月月末送りレバー(282)は、小の月の月末に、日回し車(210)の回転と月カム(248)の回転に基づいて日車(220)を1日分送ることができる。月送りレバー(270)は、月末に日車(220)の回転に基づいて月車(240)に向かって移動し、月車(240)を1月分送ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、月車と日車を備えたカレンダ機構付き時計に関する。特に、本発明は、時計の内側に配置された月車により月を表示し、月車の外側に配置された日車により日を表示して、2月以外の月末に日車の表示を修正する必要がないように構成したカレンダ機構付き時計に関する。
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。ムーブメントに文字板、針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。時計の基板を構成する地板の両側のうちで、時計ケースのガラスのある方の側、すなわち、文字板のある方の側をムーブメントの「裏側」又は「ガラス側」又は「文字板側」と称する。地板の両側のうちで、時計ケースの裏蓋のある方の側、すなわち、文字板と反対の側をムーブメントの「表側」又は「裏蓋側」と称する。ムーブメントの「表側」に組み込まれる輪列を「表輪列」と称する。ムーブメントの「裏側」に組み込まれる輪列を「裏輪列」と称する。
一般に、「12時側」とは、アナログ式時計において、文字板の12時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「12時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「12時側」に向かう方向を示す。また、「3時側」とは、アナログ式時計において、文字板の3時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「3時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「3時側」に向かう方向を示す。また、「6時側」とは、アナログ式時計において、文字板の6時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「6時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「6時側」に向かう方向を示す。また、「9時側」とは、アナログ式時計において、文字板の9時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「9時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「9時側」に向かう方向を示す。さらに、「2時方向」、「2時側」のように、その他の文字板の目盛が配置されている方の側を示すことがある。
従来の第一タイプのカレンダ機構付き時計は、日板の1日目を検出するための1日目凹部と、日板の30日目を検出するための30日目凹部とが、日回し車の回転軸方向について、日板の内径上に同一の階層に形成されている。日送り爪と、月送り爪が日回し車に設けられている。1日検出レバーの1日検出部によって1日を検出し、月送り制御装置の月送り規制部によって月送り爪を制御し、1日以外は月送りしないようになっている。1日になると、月送り爪により月板を送る。大月の場合、小月検出レバーが日送り爪を規制して、日送り爪により日板を1日しか送らないようになっている。小月の場合、小月検出レバーは反時計方向に回転可能となり、日送り爪により日板の2歯を順次送ることができるようになっている。30日検出レバーが30日目凹部に係合して30日を検出し、小月検出レバーが小月を同時に検出した時のみ、日送り爪により日板の歯を2歯送るようになっている(例えば、特許文献1参照)。
従来の第二タイプのカレンダ機構付き時計では、日送り爪が接触する歯部と、日板の30日目を検出するための30日目凹部と、日板の1日目を検出するための1日目凹部とが、日回し車の回転軸方向について、日板の内径上に異なる階層に段階的に形成されている(例えば、特許文献2参照)。
従来の第三タイプのカレンダ機構付き時計では、日表示部材に切り欠き部を設け、日表示部材が特定の位置にあるときにのみ、切り欠き部より月表示を行うように構成されている(例えば、特許文献3参照)。
従来の第四タイプのカレンダ機構付き時計は日付駆動歯車セットを備え、年歯車は、1年の月数の2倍である24枚の歯を有し、中間歯車は、年歯車に噛み合う第1歯車と、第1歯車と同軸に配置固定された第2歯車とを有し、第2歯車は、各月の終わりに、日リングの第2ステ−ジの内側に配列された突起に噛み合うように構成されている(例えば、特許文献4参照)。
特許第2651150号公報 特開2005−195370号公報 特開昭54−73667号公報 特開2006−162611号公報
従来の第一タイプのカレンダ機構付き時計では、日板の1日目凹部と、日板の30日目凹部とが、同一の階層に形成されているので、30日検出部が、日板の両方の凹部をも検出して、カレンダ機構の作動が不安定となる課題があった。また、この構造では、3つの制御レバー、すなわち、1日検出レバー、小月検出レバーおよび30日検出レバーを日板と月板との間に配置しているので、カレンダ機構の構造が複雑であり、かつ、時計の小型化が難しいという課題があった。
従来の第二タイプのカレンダ機構付き時計では、30日目検出レバーに係合する日板の30日目凹部と、1日目検出レバーに係合する日板の1日目凹部は、ムーブメントの厚さ方向において異なる階層に形成されているので、日板の厚さが増えて、ムーブメントの厚さが厚くなるという課題があった。
従来の第三タイプのカレンダ機構付き時計では、日表示部材の切り欠き部より月表示を行うので、月表示が小さくて見にくいという課題があった。また、この構造では、特定の日にしか月表示が見えないという課題があった。
従来の第四タイプのカレンダ機構付き時計では、日付駆動歯車セットの構造が複雑であり、かつ、時計の小型化・薄型化が難しいという課題があった。また、この構造では、月表示が小さくて見にくいという課題があった。
本発明の目的は、日送り機構および月送り機構を薄く小型に構成して、ムーブメントの厚さを薄く形成することができるカレンダ機構付き時計を提供することにある。
本発明の他の目的は、日送り機構および月送り機構の構造が簡単であって、作動が安定しているカレンダ機構付き時計を提供することにある。
本発明の他の目的は、月表示が大きく見やすい構造であって、2月以外の月末に日車の表示を修正する必要がないように構成したオートカレンダ機構付き時計を提供することにある。
本発明は、月車と日車を備えたカレンダ機構付き時計において、
日を表示する日車と、
日車の回転に基づいて回転して月を表示する月車と、
24時間に1回転するように構成された日回し車と、
日回し車の回転に基づいて、日車を回転させることができるように構成された日送り爪と、
日回し車の回転および月車の回転に基づいて、日車を回転させることができるように構成された小の月月末送りレバーとを備え、
日車は、日文字を設けた日表示面部と、日送り爪の日送り部に接触する日車歯部と、月末に日車を送るための月末歯とを含むように構成され、
月車は、月文字を設けた月表示面部と、小の月の月末に小の月月末送りレバーを作動させるための月カムとを含むように構成され、
日車の月末歯は、日文字による表示が月末であるときに小の月月末送りレバーと接触できるように配置され、
小の月月末送りレバーは、小の月の月末に、日回し車の回転および月カムの回転に基づいて日車を1日分送ることができるように構成され、
さらに、日車の回転に基づいて移動して月車を回転させることができるように構成された月送りレバーを備え、月送りレバーは、月末に月車を送ることができるように構成される、ことを特徴としている。
この構成により、ムーブメントの厚さが薄いカレンダ機構付き時計を実現することができる。この構成により、日送り機構および月送り機構の作動が安定しているカレンダ機構付き時計を実現することができる。また、この構成により、通常の日送り時に余計な負荷が伝達輪列にかからないように構成することができる。
本発明のカレンダ機構付き時計では、月送りレバーは、日車の回転に基づいて月車に向かって移動し、月送りレバーばね部のばね力により元の位置に戻されるように構成されるのが好ましい。この構成により、日送り機構および月送り機構の作動が安定しているカレンダ機構付き時計を実現することができる。
本発明のカレンダ機構付き時計では、小の月月末送りレバーは、小の月の月末に日車を送るための月末送り爪を含み、月末歯は、日車の表示が「30日」であるときを検出するために設けられ、月末歯は、日車の内側壁部に設けられ、日車の月末歯は、日文字による表示が月末であるときに小の月月末送り爪と接触できるように配置されるのが好ましい。この構成により、日送り機構および月送り機構の作動が安定しているカレンダ機構付き時計を実現することができる。
本発明のカレンダ機構付き時計では、小の月月末送りレバーは、日送り爪の上側に配置され、日回し車の回転中心に対して移動可能なように構成されるのが好ましい。この構成により、ムーブメントの厚さが薄いカレンダ機構付き時計を実現することができる。
本発明のカレンダ機構付き時計では、月末歯は、日表示面部よりも日車歯部に近い側において、日表示面部よりも内側に配置されるのが好ましい。この構成により、ムーブメントの厚さが薄いカレンダ機構付き時計を実現することができる。
本発明のカレンダ機構付き時計では、日回し車はレバー駆動ピンを有し、小の月月末送りレバーは、レバー駆動ピンにより回転され、かつ、月車の回転に基づいて月末歯に対して移動可能なように構成されるのが好ましい。本発明のカレンダ機構付き時計では、小の月月末送りレバーは、1枚の板状の形状であるのが好ましい。本発明のカレンダ機構付き時計では、月末歯は、日車に1箇所のみ設けられ、月末歯により、小の月の月末の日送り作動と、月車を送る作動が可能なように構成されるのが好ましい。この構成により、日送り機構および月送り機構の作動が安定しているカレンダ機構付き時計を実現することができる。
次に、本発明のカレンダ機構付き時計において、典型的な表示状態における作用を説明する。本発明のカレンダ機構付き時計では、「大の月」の「30日」を表示している状態において、月の表示は「10月」に対応する「OCT」である。日回し車が回転すると、日送り爪の日送り部は、日車の1つの歯に接触し、小の月月末送りレバーの小の月月末送りカムは、月星車の月カムと接触しない。さらに日回し車が回転すると、日送り爪がさらに回転して、日車を1歯だけ一定の方向に送る。日送り爪は日車を1歯だけ一定の方向に送り、日の表示は「31日」に変わる。日車の月送り歯は月送りレバーの爪部に接触しないか、或いは、日車の月送り歯は月送りレバーの爪部に接触するが、月送りレバーの月送り部は月星車の月星車歯部とは接触しないので、「大の月」の「30日」を表示している状態から「31日」を表示する状態に変わるとき、月送りは行なわれないので、月の表示は変わらないで「OCT」のままである。「10月」以外の「大の月」における作動は、「10月」の作動と同様である。
また、本発明のカレンダ機構付き時計では、「小の月」の「30日」を表示している状態において、月の表示は「11月」に対応する「NOV」である状態において、日車の回転に基づいて「小の月」を検出し、同時に、「30日」を検出する。小の月月末送りレバーの小の月月末送りつめは、日車の月末歯を送り、日車の月末歯は、月送りレバーに近づくように回転する。さらに日回し車210が回転すると、日の表示は「31日」に変わる。さらに日回し車が回転すると、日送り爪がさらに回転して、日車の歯を1歯だけ一定の方向に送ることができる。日車の月末歯は月送りレバーを月星車に向かって移動させる。月送りレバーが月星車に向かって移動することにより、月星車の月星車歯部を1歯だけ一定の方向に送ることができる。したがって、日の表示は「1日」に変わり、月の表示は「DEC」に変わる。「11月」以外の「小の月」の月末における作動は、「11月」の月末における作動と同様である。
以上説明したように、本発明のカレンダ機構付き時計では、小の月においては、日車に設けた月末歯の作用により、月末に日送りを行い、日車に設けた月末歯の作用により、月送りレバーを月星車に向かって移動させて月送りを行うことができる。したがって、本発明により、この構成により、ムーブメントの厚さが薄いカレンダ機構付き時計を実現することができ、また、通常の日送り時に余計な負荷が伝達輪列にかからないように構成したカレンダ機構付き時計を実現することができる。
本発明のカレンダ機構付き時計は、日送り機構および月送り機構が薄く小型である。また、本発明のカレンダ機構付き時計は、日送り機構および月送り機構の構造が簡単であり、作動が安定している。また、本発明のカレンダ機構付き時計は、通常の日送り時に余計な負荷が伝達輪列にかからないように構成することができる。さらに、本発明のカレンダ機構付き時計は、月表示が大きく見やすく、かつ、2月以外の月末に日車の表示を修正する必要がない。
以下に、本発明のカレンダ機構付き時計の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下に説明する本発明の実施形態は、カレンダ機構付き時計を機械式時計で構成したときの実施形態である。以下の説明は、本発明のカレンダ機構付き時計を機械式時計に適用した構成について説明しているけれども、本発明は、機械式時計だけでなく、アナログ電子時計にも適用することができる。すなわち、本明細書における「カレンダ機構付き時計」という概念は、「機械式時計」も含み、「アナログ電子時計」も含み、かつ、他のすべての作動原理のアナログ時計も含む概念である。
(1)ムーブメントの全体構成:
図1から図4および図27を参照すると、ムーブメント100は機械式時計で構成される。ムーブメント100は、ムーブメント100の基板を構成する地板102を含む。文字板104がムーブメント100のガラス側に取付けられる。巻真110が、地板102に回転可能に組み込まれる。切換装置は、巻真110と、おしどり120と、かんぬき122と、かんぬき押え124とを含む。規正装置は、てんぷ規正レバー170と、てんぷ規正ピン170Aとを含む。てんぷ規正ピン170Aは、てんぷ規正レバー170に固定するのがよい。
(2)ムーブメントの表側の構成:
次に、ムーブメントの表側の構成について説明する。図2から図4および図27を参照すると、ムーブメント(機械体)100は、ムーブメントの基板を構成する地板102を有する。ムーブメントの「3時方向」には、巻真110が配置されている。巻真110が、地板102の巻真案内穴に回転可能に組み込まれる。文字板104がムーブメント100に取付けられる。てんぷ340、がんぎ車330、アンクル342を含む脱進・調速装置と、四番車442、三番車326、二番車325、香箱車320を含む表輪列は、ムーブメント100の「表側」に配置される。おしどり、かんぬき、かんぬき押さえを含む切換装置は、ムーブメント100の「裏側」に配置される。さらに、香箱車320の上軸部を回転可能なように支持する香箱受(図示せず)と、三番車326の上軸部、四番車442の上軸部、がんぎ車330の上軸部を回転可能なように支持する輪列受(図示せず)と、アンクル342の上軸部を回転可能なように支持するアンクル受(図示せず)と、てんぷ340の上軸部を回転可能なように支持するてんぷ受(図示せず)とが、ムーブメント100の「表側」に配置される。
丸穴車(図示せず)が、きち車116の回転により回転するように構成される。丸穴伝え車(図示せず)が、丸穴車の回転により回転するように構成される。揺動丸穴車(図示せず)が、丸穴伝え車の回転により回転するように構成される。角穴車(図示せず)が、揺動丸穴車の回転により回転する。香箱車320は、香箱歯車と、香箱真と、ぜんまいとを備える。角穴車が回転することにより、香箱車320に収容されたぜんまいを巻き上げるように構成される。
二番車325が、香箱車320の回転により回転するように構成される。二番車325は二番歯車と、二番かなとを含む。香箱歯車は二番かなと噛み合うように構成される。三番車326が二番車325の回転により回転するように構成される。三番車326は三番歯車と、三番かなとを含む。四番車442が、三番車326の回転により1分間に1回転するように構成される。四番車442は四番歯車と、四番かなとを含む。三番歯車は四番かなと噛み合うように構成される。四番車442の回転により、がんぎ車330は、アンクル342に制御されながら回転するように構成される。がんぎ車330は、がんぎ歯車と、がんぎかなとを含む。四番歯車は、がんぎかなと噛み合うように構成される。分車446が、香箱車320の回転により回転するように構成される。香箱車320、二番車325、三番車326、四番車442、分車446は表輪列を構成する。表輪列の回転を制御するための脱進・調速装置は、てんぷ340と、がんぎ車330と、アンクル342とを含む。がんぎ車330と、アンクル342と、てんぷ340は脱進・調速装置を構成する。てんぷ340は、てん真と、てん輪と、ひげぜんまいとを含む。ひげぜんまいは、複数の巻き数をもったうずまき状(螺旋状)の形態の薄板ばねである。てんぷ340は、地板102及びてんぷ受に対して回転可能なように支持される。
香箱車320、地板102及び香箱受に対して回転可能なように支持される。二番車325は、地板102及び二番受(図示せず)に対して回転可能なように支持される。三番車326の下軸部、がんぎ車330の下軸部は、地板102に対して、回転可能に支持される。三番車326の上軸部、四番車442の上軸部、がんぎ車330の上軸部は、輪列受(図示せず)に対して、回転可能に支持される。分車446は、二番受(図示せず)に固定された中心パイプ103の外径部に回転可能に支持される。四番車442の下軸部は、二番受(図示せず)に固定された中心パイプ103の中心穴の中に回転可能に支持される。アンクル342は、地板102及びアンクル受364に対して回転可能なように支持される。アンクル342の上軸部は、アンクル受364に対して回転可能なように支持される。アンクル342の下軸部は、地板102に対して、回転可能に支持される。
分車446の回転に基づいて日の裏車166が回転するように構成される。日の裏車166の回転に基づいて筒車180が回転するように構成される。二番車325の回転により、三番車326の回転を介して、四番車442は1分間に1回転するように構成される。筒車180は1時間に1回転するように構成される。スリップ機構が分車446に設けられる。
(3)切換装置の構成:
次に、ムーブメントの表側の構成について説明する。図1から図4を参照すると、巻真110は角部と、案内軸部とを有する。つづみ車114の角穴が巻真110の角部に組み込まれる。つづみ車114は巻真110の回転軸線と同一の回転軸線を有する。つづみ車114の角穴が巻真110の角部に嵌め合うことにより、巻真110の回転に基づいてつづみ車114が回転するように設けられている。つづみ車114は甲歯114Aと、乙歯114Bとを有する。甲歯114Aはムーブメントの中心に近い方のつづみ車114の端部に設けられる。乙歯114Bはムーブメントの中心から遠い方のつづみ車114の端部に設けられる。
きち車116が巻真110の案内軸部に回転可能に設けられる。きち車116は内側歯116Aと、外側歯116Bとを有する。巻真110が、回転軸線方向に沿ってムーブメントの内側に一番近い方の第1の巻真位置(0段目)にある状態で、つづみ車114の乙歯114bは、きち車116の内側歯116Aと噛み合っている。この状態では、巻真110を回転させると、つづみ車114の回転を介してきち車116が回転するように構成されている。巻真110が「1段目」及び「2段目」にある状態で、つづみ車114の乙歯114Bは、きち車116の内側歯116Aと噛み合わないように構成されている。
おしどり120が地板102の裏側に回転可能に配置される。かんぬき122が地板102の裏側に回転可能に配置される。かんぬき122は、かんぬきばね部122Aのばね力により、おしどり120の先端部に押し付けられるように付勢されている。かんぬき押さえ124がおしどり120及びかんぬき122を押さえるように設けられる。おしどり120に設けられたおしどり位置決めピンがかんぬき押さえ124のおしどり位置きめ山形部に係合し、かんぬき押さえ124により、おしどり120は、3つの回転方向の位置に位置決めされる。
おしどり120の巻真案内部が巻真110の段部110cに係合して、おしどり120の回転に基づいて巻真110の回転軸線方向の位置を決める。かんぬき122のつづみ車案内部がつづみ車114の段部に係合して、かんぬき122の回転に基づいてつづみ車114の回転軸線方向の位置を決める。おしどり120の回転に基づいて、かんぬき122は2つの回転方向の位置に位置決めされる。
巻真110が「0段目」にある状態では、つづみ車114はムーブメントの外側に近い方の第1の位置にあり、巻真110が「1段目」及び「2段目」にある状態で、つづみ車114はムーブメントの内側に近い第2の位置にあるように構成されている。
おしどり120、かんぬき122及びかんぬき押さえ124は、時計の切換装置を構成する。おしどり120及びかんぬき押さえ124のおしどり位置決め山形部は、巻真110の回転軸線方向の位置を決める巻真位置決め手段を構成する。かんぬき122は、おしどり120及びかんぬき押さえ124の作動に基づいて作動するつづみ車位置決め手段を構成する。
小鉄車128の回転中心を構成する小鉄車ピン102Cが、地板102の裏側で巻真110の回転軸線上に設けられる。小鉄車128が小鉄車ピン102Cに回転可能に組み込まれる。小鉄車128は、巻真110が「0段目」にある状態でつづみ車114の甲歯114Aと噛み合わず、巻真110が「1段目」及び「2段目」にある状態で、つづみ車114の甲歯114Aと噛み合うように構成される。
(4)修正装置の構成:
切換レバー130が、小鉄車ピン102Cを回転中心として揺動可能に設けられる。切換レバー止め枠136が、小鉄車ピン102Cの頂部に嵌められる。切換レバー止め枠(図示せず)は、切換レバー130を揺動可能に保持するために設けられる。切換レバー止め枠を小鉄車ピン102Cの頂部に固着してもよいし、或いは、切換レバー止め枠を小鉄車ピン102Cの頂部に配置してもよい。
切換レバー130は、小鉄車ピン102Cの一方の側、すなわち、基準軸線112より1時方向の方に配置された切換レバー第1部分130Aと、小鉄車ピン102Cの他方の側、すなわち、基準軸線112より5時方向の方に配置された切換レバー第2部分130Bとを含む。切換レバー130はおしどり係合部130Eを有する。切換レバー130のおしどり係合部130Eを、弾性変形可能なばね部として構成するのがよい。
第1修正伝え車132が切換レバー第1部分130Aに回転可能に取付けられる。第2修正伝え車134が切換レバー第1部分130Aに回転可能に取付けられる。第1修正伝え車132は、小鉄車128及び第2修正伝え車134と噛み合っている。第1修正伝え車132は第1修正伝え車軸部(図示せず)を有する。
第2修正伝え車134は第2修正伝え車軸部(図示せず)を有する。切換レバー位置決め穴(図示せず)が地板102に設けられる。第2修正伝え車軸部は切換レバー位置決め穴の中に配置される。切換レバー130の回転方向の位置は、第2修正伝え車軸部が切換レバー位置決め穴の円筒壁面に当接することにより決定される。従って、第1修正伝え車132及び第2修正伝え車134は、巻真110が第2の巻真位置(1段目)にあるときに、小鉄車128の回転に基づいて日車220及び月車240の表示内容を修正するための、切換レバー130に設けられた第1の修正輪列を構成する。
第1の修正輪列を構成する修正伝え車の数は、2個であるのが好ましいが、1個であってもよいし、或いは、3個以上であってもよい。第3修正伝え車140が地板102に回転可能に設けられる。揺動レバー142が第3修正伝え車に対して揺動可能に設けられる。揺動レバー142は、一定のスリップトルクを超えたときに、第3修正伝え車140が揺動レバー142に対してスリップすることができるように、第3修正伝え車140に取付けられている。本発明の実施の形態では、このスリップトルクが、1g・cmから2g・cmになるように構成するのがよい。
修正車144が揺動レバー142に回転可能に設けられる。修正車144は、修正かな(図示せず)と、修正歯車(図示せず)と、修正車軸部(図示せず)とを有する。第3修正伝え車140は、第2修正伝え車134及び修正かなと噛み合っている。揺動レバー位置決め穴(図示せず)が地板102に設けられる。修正車軸部は揺動レバー位置決め穴の中に配置される。揺動レバー142の回転方向の位置は、修正車軸部が揺動レバー位置決め穴の円筒壁面に当接することにより決定される。
日を表示する日表示部材を構成する日車220が、地板102に回転可能に組み込まれる。日車220は31枚の日車歯を有し、日送り機構(後述する)により回転する。日車220の回転方向の位置は日ジャンパ260により決められている。日車押さえ264が日車220を保持している。
月を表示する月表示部材を構成する月車240が設けられる。月車240は12枚の歯をもった月星車247を有し、月車240は月送り機構(後述する)により回転する。月車240の回転方向の位置は月ジャンパ262により決められている。月修正車158が回転可能に組み込まれる。月修正車158は月星車247と噛み合っている。
第1日の裏中間車160が切換レバー第2部分130Bに回転可能に取付けられる。第2日の裏中間車162が切換レバー第2部分130Bに回転可能に取付けられる。第1日の裏中間車160は、小鉄車128及び第2日の裏中間車162と噛み合っている。日の裏車166が「第2領域」に配置される。
第1日の裏中間車160及び第2日の裏中間車162は、巻真110が第3の巻真位置(2段目)にあるときに、小鉄車128の回転に基づいて日の裏車166を回転させて時刻表示部材の表示内容を修正するための、切換レバー130に設けられた第2の修正輪列を構成する。第2の修正輪列を構成する日の裏中間車の数は、2個であるのが好ましいが、1個であってもよいし、或いは、3個以上であってもよい。
(5)規正装置の構成:
切換装置の作動に基づいて作動して時刻表示部材の作動を規正するためのてんぷ規正レバー170が、かんぬき122の回転中心を中心として回転可能なように設けられる。巻真110が0段目及び1段目にあるときには、おしどり120により、てんぷ規正レバー170は時計回り方向に回転され、てんぷ規正レバー170の切換レバー当接部(図示せず)が第1修正伝え車軸部に当たって位置決めされる。
てんぷ規正レバー170が第1修正伝え車軸部を押すことにより、切換レバー130は時計回り方向に回転される。前述したように、切換レバー130の回転方向の位置は、切換レバー130が時計回り方向に回転して、第2修正伝え車軸部が切換レバー位置決め穴の円筒壁面に当接することにより決定される。巻真110が0段目および1段目にあるときに、規正レバー170のてんぷ規正ピン170Aはてんぷ340に接触しないように構成される。巻真110が第3の巻真位置(2段目)にあるときに、規正レバー170のてんぷ規正ピン170Aはてんぷ340に接触するように構成される。
(6)カレンダ機構の構成:
次に、カレンダ機構の構成について説明する。図1は、10月30日を表示している状態における、文字板側から見たムーブメント100の裏側の構造を示す平面図である。図1から図5を参照すると、ムーブメント100は、筒車180の回転により回転する第1日回し中間車265と、第1日回し中間車265の回転により回転する第2日回し中間車266と、第2日回し中間車266の回転により回転する日回し車210と、日付を表示する日車220と、日車220の回転方向の位置を規正するための日ジャンパ260と、月を表示する月車240と、月車240の回転方向の位置を規正するための月ジャンパ262と、日車220を地板102に対して、反時計回り方向に回転可能なように支持する日車押さえ264とを備える。日回し車210は24時間に1回、反時計回り方向に回転するように構成される。日回し車210はレバー駆動ピン211を有する。
日回し車210の回転中心は、ムーブメント100において、「6時方向」と「9時方向」との間に配置されるのが好ましい。日回し車210の回転中心は、ムーブメント100において、「7時方向」と「8時方向」との間に配置されるのが一層好ましい。日回し車210は、香箱車320と重ならないように配置されるのがよい。日車220の回転中心は、筒車180の回転中心と同じ位置であるのが好ましい。
日車220は、ムーブメントの内側に面する内側壁部221と、日文字223を設けた日表示面部224を含む日板部225と、日車歯部226とを含む。日車歯部226は、等しい角度間隔(360/31度)で配置された31個の内歯を含む。日文字223は、等しい角度間隔(360/31度)で配置された31個の「日付」を示す数字(例えば、「1」、「2」、「3」、・・・、「29」、「30」、「31」)などで構成することができる。
日車220の内側壁部221は、日表示面部224の内側に配置される。日車歯部226は、日車220の下面側に配置される。小の月において日車220の表示が「30日」であるときに日車220を送る動作を可能にし、かつ、日車220の表示が「31日」であるときに月車240を送る動作を可能にするための月末歯288が日車220の内側壁部221に設けられる。月末歯288は、日車220の内側壁部221において、半径方向内方に向って突出した凸部として1箇所だけ形成される。
月車240は、月文字243を設けた月表示面部244を含む月板245と、月星車歯部246を含む月星車247と、月車240の表示が「大の月」(すなわち、「1月」又は「JAN」など、「3月」又は「MAR」など、「5月」又は「MAY」など、「7月」又は「JUL」など、「8月」又は「AUG」など、「10月」又は「OCT」など、「12月」又は「DEC」など)であるときに対応する月カム248とを含む。月カム248は、1月に対応する1月カム248A、3月に対応する3月カム248B、5月に対応する5月カム248C、7月に対応する7月カム248D、8月に対応する8月カム248E、10月に対応する10月カム248F、12月に対応する12月カム248Gの7箇所に、半径方向内方に向ってくぼんだ凹部として構成される。月カム248の基準位置は、1月カム248Aを基準として反時計回り方向に、角度間隔が、順番に(2*360/12度)、(2*360/12度)、(2*360/12度)、(1*360/12度)、(2*360/12度)、(2*360/12度)、(1*360/12度)となるように配置されている(図5参照)。
月星車歯部246は、等しい角度間隔(360/12度)で配置された12個の外歯を含む。月文字243は、等しい角度間隔(360/12度)で配置された12個の「月」を示す文字(例えば、「JAN」、「FEB」、・・・、「NOV」、「DEC」など)で構成することができる。或いは、月文字243は、等しい角度間隔(360/12度)で配置された12個の「月」を示す数字、記号、文字、略字、又は、それらの適当な組み合わせ(例えば、「1月」、「2月」、・・・、「11月」、「12月」、或いは、「一月」、「二月」、・・・、「十一月」、「十二月」、或いは、「Jan」、「Feb」、・・・、「Nov」、「Dec」などの表示)などで構成することもできる。
小の月検出カム249が、月車240の表示が「小の月」(すなわち、「2月」、「4月」、「6月」、「9月」、「11月」)であるときを検出するために設けられる。小の月検出カム249は、半径方向外方に向って出っ張った凸部として5箇所に構成される。前記凸部の先端部は、同一半径の円弧の一部として構成されるのがよい。小の月検出カム249は、2月に対応する2月カム249A、4月に対応する4月カム249B、6月に対応する6月カム249C、9月に対応する9月カム249D、11月に対応する11月カム249Eの5個の凹部を含むように構成される。小の月検出カム249の基準位置は、2月カム249Aを基準として時計回り方向に、角度間隔が、順番に(2*360/12度)、(2*360/12度)、(3*360/12度)、(2*360/12度)、(3*360/12度)となるように配置されている。
日ジャンパ260の規正部が日車歯部226を規正するように構成される。月ジャンパ262の規正部が月星車歯部246を規正するように構成される。月車240の回転中心は、筒車180の回転中心と同じ位置であるのが好ましい。したがって、月車240の回転中心は、日車220の回転中心と同じ位置であるのがよい。月車240の月表示面部244は、日車220の日表示面部224の内側に配置される。
日車220の日車歯部226を送るための日送り爪212が、日回し車210の回転により一体になって回転するように設けられる。日送り爪212は、先端の配置された日送り部213と、日送り爪ばね部214とを含む。日送り爪ばね部214の元部は、日回し車210に固定される。日回し車210の回転により、日送り爪212が回転して、日送り爪212により日車220は、間欠的に24時間について1度だけ、360/31度ずつ、反時計回り方向に回転することができるように構成される。
日送り爪212は、弾性変形可能な材料(例えば、ポリアセタールなどのエンジニアリングプラスチック)で構成される。日送り爪212は、日回し車210と一体になるように形成することができる。日送り爪212は、日回し車210と別個に形成して、日回し車210の回転により一体になって回転するように構成することができる。
月送りレバー270が、月板245と日車押さえ264との間に作動可能なように配置される。月送りレバー270は、日車押さえ264の上面に対して配置される。2個の月送りレバーガイドピン271、273が、月送りレバー270を作動可能なように案内して保持するために日車押さえ264に設けられる。図示しているように、2個の月送りレバーガイドピンを設けるのが好ましいけれども、月送りレバーガイドピンの数は3個以上であってもよい。月送りレバーガイドピン271、273の円盤状の保持部が、月送りレバー270を日車押さえ264の上面に対して保持している。
月送りレバー270は、月車240の月歯車246と接触可能なように配置された月送り部270Aと、月送りレバーガイドピン273と接触可能なように配置された作動案内部270Bと、日車220の月末歯288と接触可能なように配置された月送り作動部270Cと、月送りレバーばね部270Dとを含む。月送りレバーばね部270Dの末端部に近い部分は、日車押さえ264に設けられた月送りレバーばねピン270Fに接触するように構成される。日回し車210の回転中心は、地板102に設けられた日回し車ピン102Pで構成される。
小の月月末送りレバー282が、月板245と日送り爪212との間に作動可能なように配置される。小の月月末送りレバー282は、小の月検出カム249と接触可能なように配置された小の月月末送りカム284と、レバー駆動ピン211と接触可能なように配置された扇形穴部282Bと、日車220の月末歯288と接触可能なように配置された小の月月末送りつめ286と、レバー長穴282Cとを含む。小の月月末送りレバー282は、日回し車210の回転および月車240の回転に基づいて位置決めされ、小の月の月末に日車220を回転させることができるように構成される。小の月月末送りレバー282は、日送り爪212の上側に配置され、日回し車210の回転中心に対して移動可能なように構成される。
レバー駆動ピン211は、小の月月末送りレバー282の扇形穴部282Bに配置される。小の月月末送りレバー282は、レバー駆動ピン211により回転される。小の月月末送りレバー282のレバー長穴282Cは、日回し車ピン102Pに対して配置される。小の月月末送りレバー282は、レバー長穴282Cが日回し車ピン102Pに案内されて、月車240に設けられた月カム248に沿い日回し車210の回転に基づいて、地板102の中心から半径方向外方に向かう方向に、月末歯288に対して移動可能なように構成される。このように構成することにより、日送り機構および月送り機構の作動が安定しているカレンダ機構付き時計を実現することができる。また、この構成により、通常の日送り時に余計な負荷が伝達輪列にかからないように構成することができる。
日車220の表示が「31日」から「1日」になるように日車220が回転されるときに、日車220の月末歯288が月送りレバー270の月送り作動部270Cに接触し、月送りレバー270を月車240に向かって移動させることができるように構成される。月送りレバー270の移動により、月送り部270Aは月星車歯部246を回転させ、月車240を回転させて、月車240の表示を変えることができるように構成される。
(7)カレンダ機構付き時計の作動:
(7・1)時刻情報の表示:
次に、本発明のカレンダ機構付き時計の作動について説明する。図25を参照すると、ムーブメント100を時計ケース310の中に組み入れ、文字板104と、りゅうず310、時針464、分針462、秒針460を取り付けてコンプリート300を構成する。
文字板104に設けた窓304から、日表示面部224に設けた日を示す文字「30」と、月表示面部244に設けた月を示す文字「OCT」を読むことができる。すなわち、コンプリート300は、「10月30日」を表示している。文字板104の「3時方向」に窓304を形成したカレンダ機構付き時計の実施形態を図19に示すけれども、日文字と月文字の配置や向きを適当に選択することによって、文字板104の「3時方向」以外の位置に窓を形成したカレンダ機構付き時計を実現することもできる。
図1から図4、図26および図27を参照すると、香箱車320に組み込まれたぜんまい(図示せず)は時計の動力源を構成する。ぜんまいが巻き戻される(解放される)ことにより、香箱車320の香箱歯車は1つの方向に回転し、表輪列及び裏輪列の回転を介して、指針(時針、分針、秒針など)により時刻情報を表示する。ぜんまいの動力により回転する香箱歯車の回転は、調速装置及び脱進装置によって制御される。調速装置はてんぷ340を含む。脱進装置はアンクル342及びがんぎ車330を含む。香箱歯車の回転により、二番車325が回転する。二番車325の回転により、三番車326が回転する。三番車326の回転により、四番車442が1分間に1回転する。
四番車442の回転速度は、がんぎ車330により制御される。がんぎ車330の回転速度は、アンクル342により制御される。アンクル342の揺動運動は、てんぷ340により制御される。香箱車320の回転により、分車446が1時間に1回転する。分車446に取付けられた分針462が、時刻情報のうちの「分」を表示する。四番車442に取付けられた秒針460が、時刻情報のうちの「秒」を表示する。四番車442の回転中心と分車446の回転中心とは同じ位置にあるように構成される。分車446の回転により、日の裏車166が回転する。日の裏車166の回転により、筒車180は12時間に1回転するように構成される。筒車180に取付けられた時針464が、時刻情報のうちの「時」を表示する。
(7・2)カレンダ送りの作動:
(7・2・1)「大の月」において、月末以外における作動:
次に、本発明のカレンダ機構付き時計のカレンダ送りの作動について説明する。図1から図3および図26を参照すると、「大の月」の月末以外において、小の月月末送りレバー282のレバー長穴282Cが日回し車ピン102Pに案内されて、月送りレバー270の小の月月末送りカム284は、月車240の月カム248と接触できるような位置に配置され、小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向外方の位置に配置されることができる(図1に示す位置)。小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向外方の位置と、地板102の半径方向内方の位置との間で自由に移動することができる。日車220の月末歯288は、月送りレバー270の月送り作動部270Cに接触しないような位置に配置される。
この状態において、筒車180の回転により回転する第1日回し中間車265の回転と、第2日回し中間車266の回転を介して日回し車210が回転すると、日送り爪212およびレバー駆動ピン211も同時に回転する。日送り爪212が回転すると、日送り爪212の日送り部213は、日車220の日車歯部226を1歯だけ反時計回り方向に送ることができる。日送りの作動は、例えば、午後8時から午後12時の間に行うように構成することができる。この状態において、日車220が回転しても、月送りレバー270は作動しない。日送りの作動後の日車220の回転方向の位置は、日ジャンパ260によって規正される。
この状態において、日回し車210およびレバー駆動ピン211が回転すると、小の月月末送りレバー282は、日回し車ピン102Pを回転中心として回転するが、小の月月末送りレバー282の小の月月末送りつめ286は、日車220の月末歯288と接触しないような位置に配置される。したがって、この状態において、小の月月末送りレバー282が回転しても、日車220は回転しない。したがって、「大の月」の月末以外において、日車220の日車歯部226は1歯だけ送られ、日の表示は1日分だけ変わる。また、「大の月」の月末以外において、月送りは行なわれないので、月の表示は変わらない。
(7・2・2)「小の月」において、月末以外における作動:
図2、図3および図26を参照すると、「小の月」の月末以外において、小の月月末送りレバー282のレバー長穴282Cが日回し車ピン102Pに案内されて、小の月月末送りレバー282の小の月月末送りカム284は、月車240の小の月検出カム249に対応する位置に配置される。
この状態において、日回し車210およびレバー駆動ピン211が回転すると、小の月月末送りレバー282は、日回し車ピン102Pを回転中心として回転するが、小の月月末送りレバー282の小の月月末送りつめは、日車220の月末歯288に接触しないような位置に配置される。この状態において、小の月月末送りレバー282が回転しても、日車220は回転しない。したがって、「小の月」の月末以外において、日車220の日車歯部226は1歯だけ送られ、日の表示は1日分だけ変わる。日送りの作動後の日車220の回転方向の位置は、日ジャンパ260によって規正される。また、「小の月」の月末以外において、月送りは行なわれないので、月の表示は変わらない。すなわち、「小の月」の月末以外においてにおける作動は、上述したような「大の月」の月末以外における作動と同様である。
(7・2・3)「大の月」において、「30日」から「31日」に変わる作動:
図5から図9および図26を参照すると、「大の月」の「30日」を表示している状態において、月の表示は「10月」に対応する「OCT」である。小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向外方の位置に配置されることができる(図5に示す位置)。小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向内方の位置と、地板102の半径方向外方の位置との間で自由に移動することができる。日車220の月末歯288は、月送りレバー270の月送り作動部270Cに接触しないような位置に配置される。
図6を参照すると、筒車180の回転により回転する第1日回し中間車265の回転と、第2日回し中間車266の回転を介して日回し車210が回転すると、日送り爪212およびレバー駆動ピン211も同時に回転する。日送り爪212が回転すると、日送り爪212の日送り部213は、日車220の日車歯部226に近づくように反時計回り方向に回転することができる。
この状態において、日回し車210およびレバー駆動ピン211が回転すると、小の月月末送りレバー282は、日回し車ピン102Pを回転中心として回転し、小の月月末送りレバー282の小の月月末送りつめ286は、日車220の月末歯288に接触する。日車220の月末歯288によって、小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向内方の位置に向かって移動される。したがって、この状態において、小の月月末送りレバー282が回転しても、日車220は回転しない。
図7を参照すると、さらに日回し車210が回転すると、日送り爪212がさらに回転して、日送り爪212の日送り部213は、日車220の日車歯部226の1つの歯に接触する。日車220の月末歯288は、月送りレバー270の月送り作動部270Cに接触しないような位置に配置される。
図8を参照すると、さらに日回し車210が回転すると、日送り爪212がさらに回転して、日車220の日車歯部226を1歯だけ反時計回り方向に送ることができる。日送りの作動後の日車220の回転方向の位置は、日ジャンパ260によって規正される。日車220の月末歯288は、月送りレバー270の月送り作動部270Cに接触しないような位置に配置される。
図9を参照すると、日送り爪212は日車220の日車歯部226を1歯だけ反時計回り方向に送り終わり、日の表示は「31日」に変わる。日車220の月末歯288は、月送りレバー270の月送り作動部270Cに接触する位置、若しくは、月送りレバー270の月送り作動部270Cに接触しない位置に配置されるが、月送りレバー270の月送り部270Aは月車240の月星車歯部246とは接触しない。したがって、「大の月」の「30日」を表示している状態から「31日」を表示する状態に変わるとき、月送りは行なわれないので、月の表示は変わらないで「OCT」のままである。「10月」以外の「大の月」における「30日」から「31日」に変わる作動は、「10月」の「30日」から「31日」に変わる作動と同様である。
(7・2・4)「大の月」において、「31日」から次の月の「1日」に変わる作動:
図2、図3、図10および図26を参照すると、「大の月」の「31日」を表示している状態において、月の表示は「10月」に対応する「OCT」である。この状態では、小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向外方の位置に配置されることができる(図10に示す位置)。小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向外方の位置と、地板102の半径方向内方の位置との間で自由に移動することができる。日車220の月末歯288は、月送りレバー270の月送り作動部270Cに接触することができるような位置に配置される。
図11および図26を参照すると、筒車180の回転により回転する第1日回し中間車265の回転と、第2日回し中間車266の回転を介して日回し車210が回転すると、日送り爪212およびレバー駆動ピン211も同時に回転する。日送り爪212が回転すると、日送り爪212の日送り部213は、日車220の日車歯部226に近づくように反時計回り方向に回転することができる。この状態において、日車220が反時計回り方向に回転すると、日車220の月末歯288が月送りレバー270の月送り作動部270Cに接触する。日車220の月末歯288がこの位置に配置されると、月送りレバー270は月星車歯部246に向かって移動することができる。月星車歯部246に向かって移動して月送り部270Aに接触すると、月星車歯部246は時計回り方向に回転する。
この状態において、日回し車210およびレバー駆動ピン211が回転すると、小の月月末送りレバー282は、日回し車ピン102Pを回転中心として回転するが、小の月月末送りレバー282の小の月月末送りつめ286は、日車220の月末歯288に接触しない。したがって、この状態において、小の月月末送りレバー282が回転しても、日車220は回転しない。
図12を参照すると、さらに日回し車210が回転すると、日送り爪212がさらに回転する。日車220の月末歯288により月送りレバー270は月星車歯部246に向かって移動して月送り部270Aに接触し、月星車歯部246を1歯だけ時計回り方向に送ることができる。月送りの作動後の月車240の回転方向の位置は、月ジャンパ262によって規正される。
図13を参照すると、日回し車210が回転すると、日送り爪212がさらに回転して、日車220の日車歯部226を1歯だけ反時計回り方向に送ることができる。日送りの作動後の日車220の回転方向の位置は、日ジャンパ260によって規正される。
図14を参照すると、さらに日回し車210が回転すると、日送り爪212がさらに回転して、日車220の月末歯288は、月送りレバー270の月送り作動部270Cから離れる。月送りレバーばね部270Dのばね力により、月送りレバー270は月歯車242から離れるように移動する。
図15を参照すると、日送り爪212は日車220の日車歯部226を1歯だけ反時計回り方向に送り終わり、日の表示は「1日」に変わる。日車220の月末歯288は、月送りレバー270の移動により月星車247の月星車歯部246を1歯だけ時計回り方向に送り終わり、月の表示は「NOV」に変わる。日送りおよび月送りの作動は、例えば、午後8時から午後12時の間に行うように構成することができる。「10月」以外の「大の月」の月末における作動は、「10月」の月末における作動と同様である。
(7・2・5)「小の月」において、「30日」から次の月の「1日」に変わる作動:
図1から図3、図16および図26を参照すると、「小の月」の「30日」を表示している状態において、月の表示は「11月」に対応する「NOV」であり、日の表示は「30日」に対応する「30」である。この状態で、月車240の11月カム249Eは小の月月末送りレバー282の小の月月末送りカム284に接触するような位置に配置される。すなわち、月車240の11月カム249Eは、「小の月検出」の位置に配置される。
この状態で、小の月月末送りレバー282は、地板102の半径方向外方の位置に配置される(図16に示す位置)。日車220の月末歯288は、月送りレバー270の月送り作動部270Cに接触しないような位置に配置される。
筒車180の回転により回転する第1日回し中間車265の回転と、第2日回し中間車266の回転を介して日回し車210が回転すると、日送り爪212およびレバー駆動ピン211も同時に回転する。日送り爪212が回転すると、日送り爪212の日送り部213は、日車220の日車歯部226に近づくように反時計回り方向に回転することができる。
図16Aは、11月30日から12月1日に変わる状態において、小の月月末送りつめ286が月末歯288と接触した状態を示す部分拡大平面図である。図16Aを参照すると、日車220の回転中心220Cと、日回し車210の回転中心210Cとを結ぶ直線と、日車220の回転中心220Cと、月末歯288の先端部とを結ぶ直線とのなす月末歯先端位置角度KAJは、0度から、躍制角度の1/2の範囲にあるのが好ましい。ここに、「躍制角度」とは、日送りの時に、日車220の歯部の先端部が日ジャンパ260の先端部と接触するときまでに日車220がまわされる回転角度を示すものしてと定義している。「躍制角度」は、一般的に、日車の1日分のピッチ角度(360/31度)の1/2から2/3となるように設定される。この「躍制角度」は、日ジャンパ260の回転中心の位置の設定により異なる値である。図16Aに示す状態において、月末歯先端位置角度KAJは、例えば、2.2度である。
図17を参照すると、日回し車210およびレバー駆動ピン211が回転すると、小の月月末送りレバー282は、日回し車ピン102Pを回転中心として回転し、小の月月末送りレバー282の小の月月末送りつめ286は、日車220の月末歯288に接触する。すなわち、「小の月」の「30日」を表示している状態において、日車220の月末歯288がこの位置に配置されると、小の月月末送りレバー282により、日車220を回転させることができる。さらに、小の月月末送りレバー282が回転すると、小の月月末送りつめ286は日車220の月末歯288に接触して、日車220を回転させることができる。
図17Aは、11月30日から31日に変わる状態において、小の月月末送りつめが月末歯と接触して、今まさに31日に変わる寸前の状態を示す部分拡大平面図である。図17Aを参照すると、日車220の回転中心220Cと、日回し車210の回転中心210Cとを結ぶ直線と、日車220の回転中心220Cと、月末歯288の先端部とを結ぶ直線とのなす月末歯先端位置角度KAKは、0度から、躍制角度の1/2の範囲にあるのが好ましい。図17Aに示す状態において、月末歯先端位置角度KAKは、例えば、3.6度である。図17Aに示す状態における月末歯先端位置角度KAKは、図16Aに示す状態における月末歯先端位置角度KAJと同じくらいの大きさに構成するのが好ましい。
図18を参照すると、さらに日回し車210が回転すると、日送り爪212がさらに回転して、日送り爪212の日送り部213は、日車220の日車歯部226の1つの歯に接近する。この状態において、日回し車210およびレバー駆動ピン211が回転すると、小の月月末送りレバー282は、日回し車ピン102Pを回転中心として回転し、小の月月末送りレバー282の小の月月末送りつめ286は、日車220の月末歯288に接触し、日車220を反時計回り方向に回転させる。
図18Aは、11月30日から日車が回転して31日表示した状態を示す部分拡大平面図である。図18Aを参照すると、日車220の回転中心220Cと、日回し車210の回転中心210Cとを結ぶ直線と、日車220の回転中心220Cと、月送りレバー270の回転中心270Gとを結ぶ直線とのなす月送りレバー中心位置角度KATは、日車220の1日分のピッチ角度(360/31度)であるか、日車220の1日分のピッチ角度(360/31度)以下であるのが好ましい。図18Aに示す状態において、月送りレバー中心位置角度KATは、例えば、10.2度である。図18Aに示す状態において、日車220の月末歯288は、図16Aに示す状態から、日車220の1日分のピッチ角度(360/31度)だけ回転した位置にある。
図19を参照すると、さらに日回し車210が回転すると、小の月月末送りレバー282がさらに回転して、日車220の日車歯部226を1歯だけ反時計回り方向に送ることができる。日送りの作動後の日車220の回転方向の位置は、日ジャンパ260によって規正される。その結果、日の表示は「30日」に対応する「30」から、「31日」に対応する「31」に移動される。日車220の月末歯288は、月送りレバー270の月送り作動部270Cに当接するような位置、若しくは、月送りレバー270の月送り作動部270Cに接近するような位置に配置される。
図19を参照すると、さらに日回し車210が回転すると、日送り爪212は日車220の日車歯部226に接触するような位置に配置される。日車220の月末歯288は、月送りレバー270の月送り作動部270Cに接触するような位置に配置される。小の月月末送りレバー282の小の月月末送りつめ286は、日車220の月末歯288から離れるような位置に配置される。
図19Aは、日送りつめの日送り部が日車の歯部と接触し、かつ、月末歯が月送りレバーの爪部に接触して、月送りレバーが回転を始める状態を示す部分拡大平面図である。図19Aを参照すると、日車220の回転中心220Cと、月送りレバー270の回転中心270Gとを結ぶ直線と、日車220の回転中心220C(すなわち、月車240の回転中心)と、月末歯288の先端部とを結ぶ直線とのなす月送りレバー月末歯位置角度KAGは、0度から、躍制角度の1/2の範囲にあるのが好ましい。図19Aに示す状態において、月送りレバー月末歯位置角度KAGは、例えば、0.8度である。
図20および図26を参照すると、さらに日回し車210が回転すると、日送り爪212がさらに回転して、日車220の日車歯部226を反時計回り方向に回転させることができる。日車220の月末歯288は、月送りレバー270を月歯車242に向かって移動させる。月送りレバー270は月星車歯部246に向かって移動して月送り部270Aに接触し、月星車247の月星車歯部246を時計回り方向に回転させることができる。
図20Aは、月末歯が月送りレバーを介して月車を回転させて、今まさに12月1日に変わる寸前の状態を示す部分拡大平面図である。図20Aを参照すると、日車220の回転中心220Cと、月送りレバー270の回転中心270Gとを結ぶ直線と、日車220の回転中心220C(すなわち、月車240の回転中心)と、月末歯288の先端部とを結ぶ直線とのなす月送りレバー月末歯位置角度KAHは、0度から、躍制角度の1/2の範囲にあるのが好ましい。図20Aに示す状態において、日車220は日ジャンパ260によって躍制作動されて次の「1日」の表示に回転される手前の状態にあるのが好ましい。すなわち、図19Aに示す状態における月送りレバー月末歯位置角度KAGと、図20Aに示す状態における月送りレバー月末歯位置角度KAHの合計の値は、躍制角度より小さくなるように設定されるのが好ましい。図20Aに示す状態において、月送りレバー月末歯位置角度KAHは、例えば、3.8度である。
図21および図26を参照すると、さらに日回し車210が回転すると、日送り爪212がさらに回転して、日車220の日車歯部226を1歯だけ反時計回り方向に送ることができる。日車220の月末歯288は、月送りレバー270は月歯車242に向かって移動して、月星車247の月星車歯部246を1歯だけ時計回り方向に送ることができる。月送りの作動後の月車240の回転方向の位置は、月ジャンパ262によって規正される。その結果、月の表示は「11月」に対応する「NOV」から、「12月」に対応する「DEC」に移動される。
図22を参照すると、さらに日回し車210が回転すると、日送り爪212がさらに回転して、日車220の日車歯部226を反時計回り方向に回転させることができる。
図23を参照すると、さらに日回し車210が回転すると、日送り爪212がさらに回転して、日車220の日車歯部226を1歯だけ反時計回り方向に送ることができる。日送りの作動後の日車220の回転方向の位置は、日ジャンパ260によって規正される。日車220の月末歯288は、月送りレバー270の月送り作動部270Cから離れる。月送りレバーばね部270Dのばね力により、月送りレバー270は月歯車242から離れるように移動する。すなわち、月送りレバー270は、日車220の回転に基づいて月車240に向かって移動し、月送りレバー270ばね部のばね力により元の位置に戻されるように構成される。
図24を参照すると、日送り爪212は日車220の日車歯部226を1歯だけ反時計回り方向に送り終わり、日の表示は「1日」に変わる。日車220の月末歯288による月送りレバー270の移動により月星車247の月星車歯部246を1歯だけ時計回り方向に送り終わり、月の表示は「DEC」に変わる。日送りおよび月送りの作動は、例えば、午後8時から午後12時の間に行うように構成することができる。
「11月」以外の「小の月」の月末における作動は、「11月」の月末における作動と同様である。なお、「2月」の月末における作動は、「11月」の月末における作動と同様であるので、「2月」の月末には(2月28日には、或いは、閏年の2月29日には、)、前述したカレンダ修正機構を用いて、日の表示が「1日」に対応する「1」になるように日修正を行う必要がある。
(8)巻真が0段目にある状態における時計の作用
図2から図4および図27を参照すると、巻真110が0段目にある状態では、つづみ車114の乙歯114Bは、きち車116の内側歯116Aと噛み合っている。従って、巻真110を右回転させると(時計の外側から見て時計回り方向に巻真110を回転させると)、つづみ車114の回転に基づいてきち車116が回転し、丸穴車が回転する。丸穴車の回転に基づいて丸穴伝え車が回転する。丸穴伝え車の回転により、揺動丸穴車は回転しながら揺動して、角穴車と噛み合い、角穴車を一定の方向に回転させる。こはぜ(図示せず)が、角穴車の逆方向の回転を阻止するように設けられている。
角穴車の回転に基づいて香箱真が回転し、ぜんまいを巻き上げる。ぜんまいの動力により、香箱歯車が一定の方向に回転する。香箱歯車の回転に基づいて表輪列が回転し、時刻表示部材を構成する秒針及び分針を回転させる。表輪列の回転速度は、てんぷを含む調速装置と、脱進装置により調節される。表輪列の回転に基づいて日の裏車及び筒車を含む裏輪列が回転して、時針を回転させる。また、裏輪列の回転に基づいて、日送り機構が作動して日車220を回転させ、月送り機構が作動して月車240を回転させる。
(9)巻真が1段目にある状態における時計の作用:
(9・1)日修正の作動:
図4を参照すると、巻真110を0段目にある状態から1段分引き出して巻真110が1段目にある状態にする。巻真110を1段分引き出すと、おしどり120が反時計回り方向に回転し、かんぬき122を時計回り方向に回転させる。この状態では、つづみ車114の甲歯114Aが小鉄車128と噛み合い、つづみ車114の乙歯114Bはきち車116の内側歯116Aと噛み合わない。
巻真110が1段目にあるときには、前述したように、おしどり120により、てんぷ規正レバー170は時計回り方向に回転され、てんぷ規正レバー170の切換レバー当接部が第1修正伝え車軸部に当たって位置決めされる。てんぷ規正レバー170の作用により、切換レバー130が反時計回り方向に回転して、第2修正伝え車軸部が切換レバー位置決め穴の円筒壁面に当接する。この状態では、てんぷ規正レバー170はてんぷ210に接触しない。
巻真110を右回転させると(時計の外側から見て時計回り方向に巻真110を回転させると)、つづみ車114の回転に基づいて小鉄車128が反時計回り方向に回転する。小鉄車128の回転に基づいて、第1修正伝え車132が時計回り方向に回転する。第1修正伝え車132の回転に基づいて、第2修正伝え車134が反時計回り方向に回転する。第2修正伝え車134の回転に基づいて、第3修正伝え車140が時計回り方向に回転する。すると、揺動レバー142が時計回り方向に回転して、修正車軸部が揺動レバー位置決め穴の円筒壁面に当接して位置決めされる。この状態で、巻真110を右回転させると、第3修正伝え車140が揺動レバー142に対してスリップすることができる。
第3修正伝え車140の回転に基づいて修正車144が図4に示す位置で反時計回り方向に回転する。このような修正歯車144bの回転に基づいて日車150を反時計回り方向に回転する。日車150の回転方向の位置は、日ジャンパ180により決められている。以上説明したように、本発明の時計では、巻真110が1段目にある状態で巻真110を右回転させることにより、日修正を行うことができる。
(9・2)月修正の作動:
図4を参照すると、巻真110が1段目にある状態において、巻真110を左回転させると(時計の外側から見て反時計回り方向に巻真110を回転させると)、つづみ車114の回転に基づいて小鉄車128が時計回り方向に回転する。小鉄車128の回転に基づいて、第1修正伝え車132が反時計回り方向に回転する。第1修正伝え車132の回転に基づいて、第2修正伝え車134が時計回り方向に回転する。第2修正伝え車134の回転に基づいて、第3修正伝え車140が反時計回り方向に回転する。すると、揺動レバー142が反時計回り方向に回転して、修正車軸部が揺動レバー位置決め穴の円筒壁面に当接して位置決めされる。この状態で、巻真110を右回転させると、第3修正伝え車140が揺動レバー142に対してスリップすることができる。
第3修正伝え車140の回転に基づいて修正車144が時計回り方向に回転する。このような修正歯車の回転に基づいて修正車158が反時計回り方向に回転する。すると、修正車158の回転に基づいて月車180が時計回り方向に回転する。月車180の回転方向の位置は、月ジャンパ262により決められている。
(10)巻真が2段目にある状態における時計の作用:
図4を参照すると、巻真110を1段目から更に1段分引き出して巻真110が2段目にある状態にする。巻真110を更に1段分引き出すと、おしどり120が更に反時計回り方向に回転する。この作動では、かんぬき122は回転しない。従って、この2段目にある状態では、巻真110が1段目にある状態と同様に、つづみ車114の甲歯114Aは小鉄車128と噛み合ったままであり、つづみ車114の乙歯114Bはきち車116の内側歯116Aと噛み合っていない。
巻真110が2段目にあるときには、おしどり120が回転することにより、てんぷ規正レバー170は反時計回り方向に回転され、てんぷ規正レバー170のてんぷ規正ピン170Aがてんぷ210のてんわの部分の外周に当接して、てんぷ210の回転を止める。その結果、アンクル342及びがんぎ車330は作動せず、四番車442の回転が規正され、秒針460の回転が停止する。
てんぷ規正レバー170のてんぷ規正ピン170Aを、てんぷ規正レバー170の端面で構成してもよいし、てんぷ規正レバー170の端面を直角に曲げて構成してもよい。おしどり120が回転することにより、おしどり120の先端部に設けたピンが切換レバー130のおしどり係合部130Eを押す。すると、切換レバー130が時計回り方向に回転して、第2修正伝え車軸部が切換レバー位置決め穴の円筒壁面に当接する。すると、第2日の裏中間車162が日の裏車166と噛み合う。
巻真110を右回転させると(時計の外側から見て時計回り方向に巻真110を回転させると)、つづみ車114の回転に基づいて小鉄車128が反時計回り方向に回転する。小鉄車128の回転に基づいて、第1日の裏中間車160が時計回り方向に回転する。第1日の裏中間車160の回転に基づいて、第2日の裏中間車162が反時計回り方向に回転する。第2日の裏中間車162の回転に基づいて、日の裏車166が時計回り方向に回転する。日の裏車166の回転に基づいて、筒車180及び二番車325が反時計回り方向に回転する。従って、巻真110が2段目にあるときに、巻真110を右回転させることにより、いわゆる「逆針合わせ」をすることができる。
巻真110を左回転させると(時計の外側から見て反時計回り方向に巻真110を回転させると)、つづみ車114の回転に基づいて小鉄車128が時計回り方向に回転する。小鉄車128の回転に基づいて、第1日の裏中間車160が反時計回り方向に回転する。第1日の裏中間車160の回転に基づいて、第2日の裏中間車162が時計回り方向に回転する。第2日の裏中間車162の回転に基づいて、日の裏車166が反時計回り方向に回転する。日の裏車166の回転に基づいて、筒車250及び分車260が時計回り方向に回転する。従って、巻真110が2段目にあるときに、巻真110を左回転させることにより、いわゆる「正針合わせ」をすることができる。
筒車180を回転させることにより、筒車180に取付けられた時針464が表示する「時」の表示内容を修正することができる。分車446の筒かなを回転させることにより、分車446に取付けられた分針462が表示する「分」の表示内容を修正することができる。そして、てんぷ規正レバー170の作用により、「時」及び「分」の表示内容を修正している間、「秒」の表示内容は変化しない。
(11)第2の実施の形態:
次に、本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施の形態を説明する。以下の説明は、本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施形態が本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態についての説明をここに準用する。本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施の形態はアナログ電子時計である。本発明をアナログ電子時計で構成する場合において、切換機構、カレンダ送り機構、カレンダ修正機構の構造および作用は、上述した本発明の第1の実施形態の構造および作用と同様である。
図28を参照すると、ムーブメント600はアナログ電子時計で構成される。ムーブメント600は、ムーブメントの基板を構成する地板602を含む。文字板(図示せず)がムーブメント600のガラス側に取付けられる。巻真610が、地板602に回転可能に組み込まれる。切換装置は、巻真610と、おしどり(図示せず)、かんぬき(図示せず)、かんぬき押え(図示せず)とを含む。規正装置は、規正レバー(図示せず)を含む。ムーブメント600において、時計の動力源を構成する電池640が、地板602の裏蓋側(表側)に配置される。電池640の中心は、ムーブメント600において、「10時方向」と「2時方向」との間に配置されるのが好ましい。電池640の中心は、ムーブメント600において、「11時方向」と「1時方向」との間に配置されるのが一層好ましい。時計の源振を構成する水晶ユニット650が地板602の裏蓋側に配置される。水晶振動子が、水晶ユニット650に収容されている。水晶振動子の振動に基づいて、ステップモータにモータ駆動信号を出力するモータ駆動部(ドライバ)が、集積回路(IC)654に内蔵される。
水晶ユニット650と集積回路654とは回路基板610に固定される。回路基板610と、水晶ユニット650と、集積回路654とが回路ブロック612を構成する。回路ブロック612は、地板602の裏蓋側に配置される。電池マイナス端子660は、電池640の陰極と、回路基板610のマイナスパターンを導通させるために設けられる。電池プラス端子662は、電池640の陽極と、回路基板610のプラスパターンを導通させるために設けられる。ステップモータを構成するコイルブロック630、ステータ632、ロータ634が、地板602の裏蓋側に配置される。
ロータ634の回転により、五番車641が回転するように構成される。五番車641の回転により、四番車642が回転するように構成される。四番車642の回転により、三番車644が回転するように構成される。三番車644の回転により、二番車(図示せず)が回転するように構成される。二番車の回転により、日の裏車648が回転するように構成される。日の裏車648の回転により、筒車(図示せず)が回転するように構成される。時針(図示せず)が筒車に取付けられる。筒車は12時間に1回転するように構成される。巻真610が0段目にあるとき、および、巻真610が1段目にあるとき、規正レバーは四番車642又は五番車641の歯車部を規正しないように構成される。巻真610が2段目にあるとき、規正レバーは四番車642又は五番車641の歯車部を規正するように構成される。
四番車642は1分間に1回転するように構成されている。二番車は1時間に1回転するように構成される。スリップ機構が二番車に設けられる。巻真610を2段目に引き出して針合わせをするときに、規正レバー(図示せず)は四番車642又は五番車641の歯車部を規正して秒針の回転を停止させる。中心パイプ(図示せず)が地板602に固定される。中心パイプは地板602の裏蓋側から地板602の文字板側に延びる。表輪列を回転可能に支持する輪列受(図示せず)が、地板602の裏蓋側に配置される。
ムーブメント600の裏側において、筒車の回転により2つの日回し中間車を回転するように構成して、日送り機構(図示せず)および月送り機構(図示せず)を作動させることができる。ムーブメント600の裏側に配置される日回し車は(図示せず)、ムーブメント600の表側に配置される電池640と、断面的にみて重ならないように配置されるのがよい。日送り機構、月送り機構の構成、作用は、本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態における日送り機構、月送り機構の構成、作用と同様である。この構成により、ムーブメントの厚さが薄いカレンダ機構付き電子時計を実現することができる。
本発明により、日送り機構および月送り機構を薄く構成して、ムーブメントの厚さが薄いカレンダ機構付き時計を製造することができる。また、本発明により、日送り機構および月送り機構の作動が安定しているカレンダ機構付き時計を製造することができる。さらに、本発明により、通常の日送り時に余計な負荷が伝達輪列にかからないように構成したカレンダ機構付き時計を製造することができる。
本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、ムーブメントを文字板側から見たときの構造を示す概略平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、筒車、月送り機構などを示す部分断面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、筒車、日送り機構、小の月月末送りレバーなどを示す部分断面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、巻真が1段目にあるときのカレンダ修正機構を示す部分平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、10月30日から10月31日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その1)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、10月30日から10月31日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その2)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、10月30日から10月31日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その3)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、10月30日から10月31日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その4)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、10月30日から10月31日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その5)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、10月31日から11月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その1)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、10月31日から11月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その2)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、10月31日から11月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その3)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、10月31日から11月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その4)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、10月31日から11月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その5)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、10月31日から11月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その6)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、11月30日から12月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その1)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、11月30日から12月1日に変わる状態において、小の月月末送りつめが月末歯と接触した状態を示す部分拡大平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、11月30日から12月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その2)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、11月30日から31日に変わる状態において、小の月月末送りつめが月末歯と接触して、今まさに31日に変わる寸前の状態を示す部分拡大平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、11月30日から12月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その3)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、11月30日から日車が回転して31日表示した状態を示す部分拡大平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、11月30日から12月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その4)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、日送りつめの日送り部が日車の歯部と接触し、かつ、月末歯が月送りレバーの爪部に接触して、月送りレバーが回転を始める状態を示す部分拡大平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、11月30日から12月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その5)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、月末歯が月送りレバーを介して月車を回転させて、今まさに12月1日に変わる寸前の状態を示す部分拡大平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、11月30日から12月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その6)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、11月30日から12月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その7)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、11月30日から12月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その8)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、11月30日から12月1日に変わる状態における、日送り機構、月送り機構の構造を示す部分平面図(その9)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、文字板の3時方向に日窓を配置した構成で、10月30日を表示している状態におけるコンプリートを示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、カレンダ機構の構成を示す概略ブロック図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施の形態において、機械式時計で構成したムーブメントを裏蓋側から見たときの構造を示す概略平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施の形態において、電子時計で構成したムーブメントを裏蓋側から見たときの構造を示す概略平面図である。
符号の説明
100 ムーブメント
102 地板
104 文字板
110 巻真
116 きち車
120 おしどり
122 かんぬき
124 かんぬき押え
166 日の裏車
170 てんぷ規正レバー
180 筒車
210 日回し車
212 日送り爪
220 日車
226 日車歯部
240 月車
248 月カム
265 第1日回し中間車
266 第2日回し中間車
270 月送りレバー
282 小の月月末送りレバー
286 小の月月末送りつめ
288 月末歯
320 香箱車
325 二番車
326 三番車
330 がんぎ車
340 てんぷ
342 アンクル
442 四番車
446 分車

Claims (8)

  1. 月車と日車を備えたカレンダ機構付き時計において、
    日を表示する日車(220)と、
    日車(220)の回転に基づいて回転して月を表示する月車(240)と、
    24時間に1回転するように構成された日回し車(210)と、
    日回し車(210)の回転に基づいて、日車(220)を回転させることができるように構成された日送り爪(212)と、
    日回し車(210)の回転および月車(240)の回転に基づいて、日車(220)を回転させることができるように構成された小の月月末送りレバー(282)とを備え、
    日車(220)は、日文字(223)を設けた日表示面部(224)と、日送り爪(212)の日送り部(213)に接触する日車歯部(226)と、月末に日車(220)を送るための月末歯(288)とを含むように構成され、
    月車(240)は、月文字(243)を設けた月表示面部(244)と、小の月の月末に小の月月末送りレバー(282)を作動させるための月カム(248)とを含むように構成され、
    日車(220)の月末歯(288)は、日文字(223)による表示が月末であるときに小の月月末送りレバー(282)と接触できるように配置され、
    小の月月末送りレバー(282)は、小の月の月末に、日回し車(210)の回転および月カム(248)の回転に基づいて日車(220)を1日分送ることができるように構成され、
    さらに、日車(220)の回転に基づいて移動して月車(240)を回転させることができるように構成された月送りレバー(270)を備え、月送りレバー(270)は、月末に月車(240)を送ることができるように構成される、
    ことを特徴とするカレンダ機構付き時計。
  2. 月送りレバー(270)は、日車(220)の回転に基づいて月車(240)に向かって移動し、月送りレバー(270)ばね部のばね力により元の位置に戻されるように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のカレンダ機構付き時計。
  3. 小の月月末送りレバー(282)は、小の月の月末に日車(220)を送るための月末送り爪(286)を含み、月末歯(288)は、日車(220)の表示が「30日」であるときを検出するために設けられ、月末歯(288)は、日車(220)の内側壁部(221)に設けられ、日車(220)の月末歯(288)は、日文字(223)による表示が月末であるときに小の月月末送り爪(286)と接触できるように配置されることを特徴とする、請求項1に記載のカレンダ機構付き時計。
  4. 小の月月末送りレバー(282)は、日送り爪(212)の上側に配置され、日回し車(210)の回転中心に対して移動可能なように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のカレンダ機構付き時計。
  5. 月末歯(288)は、日表示面部(224)よりも日車歯部(226)に近い側において、日表示面部(224)よりも内側に配置される、請求項1に記載のカレンダ機構付き時計。
  6. 日回し車(210)はレバー駆動ピン(211)を有し、小の月月末送りレバー(282)は、レバー駆動ピン(211)により回転され、かつ、月車(240)の回転に基づいて月末歯(288)に対して移動可能なように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のカレンダ機構付き時計。
  7. 小の月月末送りレバー(282)は、1枚の板状の形状であることを特徴とする、請求項1に記載のカレンダ機構付き時計。
  8. 月末歯(288)は、日車(220)に1箇所のみ設けられ、月末歯(288)により、小の月の月末の日送り作動と、月車(240)を送る作動が可能なように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のカレンダ機構付き時計。
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