JP3902269B2 - 時計用年間カレンダ機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内面に31個の内歯を具え、毎月の日に対応する31個の数字が付与され、それが文字盤に設けられた窓を通じて順次に現れる日リングと、24時間で一回転するカレンダ駆動歯車セットとを具えた時計用年間カレンダ機構であって、前記歯車セットが、内歯の一つを介して一日に一ステップずつ前記日リングを駆動することのできる第1フィンガを有すると共に、カレンダの表示を制御するように構成されたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
上に述べたような形式のカレンダ機構は、例えばスイス特許538136や661171(米国特許4676659)等で公知である。これらの文献には、31個の指標が付与された日円板を駆動するフィンガ即ち長い歯を具えた24時間カレンダ駆動車が開示されている。しかし、このフィンガは円板を直接駆動するのではなくて、中間車セットを駆動し、該中間車セットが円板を駆動するようになっている。勿論、この場合は通常型カレンダ機構に関するものであり、年間カレンダ即ち永久カレンダに関するものではない。従って、日付が狂わないようにするには、30日の月の終わりと2月の終わりに、手動で修正を行う必要がある。
【0003】
携帯用時計のカレンダ機構の種々のタイプについての説明は、Editions Scriptar S.A. Lausanne から1953年に発行されたB. Humbertの「Les montres calendrier modernes 」(「Modern calendar watches 」1954年発行)に述べられている。
ドイツ特許2311539には、一年に一回転する月カムを用いたカレンダ機構が開示されている。このカムは深さの違う刻みを具え、刻みの無い部分は31日の月に対応し、浅い刻みは30日の月に対応し、最も深い刻みは平年の2月(28日)に対応している。スプリングで付勢されたレバーの先端がこのカムに押し付けられている。この先端の入り込む深さによって、各月の終わりに、日付の指標をレバーを介してどれだけ進めるかが決められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
簡単に説明したこの機構はレバーと復帰スプリングとを使用しているので、構造が比較的複雑であり、従って比較的多くの部品点数を要する。一方、このレバー機構は、時計にショックが加わった場合等には必ずしも信頼性のある作動をしないと言われている。
【0005】
比較的部品点数の少ない永久カレンダ機構が、ドイツ特許449081に開示されている。それぞれが、1〜15の日付、15〜31の日付、月及び年の指標を付与された複数枚の同心的に重ねられた円板は、特定の歯の高さが異なる歯列を具えた中央孔を有する。この歯列は、前後に回動する可動部材に担持された二つの爪によって駆動される。一方の爪は、カムとして働く高さの異なった歯列に対して押し付けられることによって、月の最後の日に第2の日円板を駆動するか又は駆動しない可撓性の湾曲した先端を有する。月の円板は、第1日円板を駆動して月が変わった時に該円板を再び作動させるようにする滑りスプリングを担持している。明らかに構造は簡単であったが、この機構は厚くて壊れ易く、広く用いられるには至らなかった。更に、これは時計に付加的な機構を必要とする往復駆運動が必要であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の欠点を解消するために、本発明は、レバーや揺動バーを用いず、時計にショックが加えられた場合にも間違った回転をせず、しかも構成が簡単であって高さも低い歯車のみを使用している。特に、本発明のカレンダは日数が30日の月の場合の日付のみを自動的に進行させ、2月の終わりには手動で日付のリセットを行うようにしているので、こうしたことが可能である。従って、この機構は年間カレンダに関するものであって、永久カレンダに関するものではない。
【0007】
2月の終わりに手動の修正が必要な年間カレンダは、スイス特許684815に既に提案されている。この文献の年間カレンダ機構は、毎日の終わりに1ステップずつ日車を駆動することのできるフィンガを具えたカレンダ駆動歯車を具えている。日車と噛み合っている中間歯車に担持された長い歯によって一ヵ月に2ステップずつ駆動される年歯車が、それぞれが31日より少ない日数の月の一つに対応する5個の歯を有するプレートを具えている。これらの5個の歯の一つがフィンガの経路内に現れたとき、年車は自らで駆動される駆動歯車となり、中間車を介して日歯車を更に1ステップ駆動する。
【0008】
永久カレンダに比べて明らかに簡単な構成と低い高さを持ってはいるが、上に要約したこの機構は、多くの新たな部品を必要とする。更に、基本的なムーブメントを大幅に変更する必要もあるが、その変更は可能な限り安価に行うことが望まれる。
これらの欠点を解消し、従来型のムーブメントに容易に適合可能で且つ新規部品の数が少なくてすむ年間カレンダ機構を提供するために、本発明は、本明細書の最初の節に記載した公知の構成の機構において、日リングに重なって配置され、一年に一回転し、年間の12の月に対応する位置に設けられた外歯と、31日より少ない日数の月に対応する位置に設けられた5個の内歯とを具えて、年リングを具え、該年リングは日リングに対して偏心してカレンダ駆動歯車セットに隣接し、31日より少ない日数の月の終わりにカレンダ駆動歯車セットの第2フィンガによって作動せしめられ、該第2フィンガが年リングの前記5個の内歯の一つに作用し、日リングに固定された係合手段が、各月の終わりに前記日リングを前記外歯の少なくとも一つを介して前記年リングに噛み合わせることを特徴としている。
【0009】
これによって、可動部品は、駆動歯車セット,日リング,年リングの三点のみであってすべて回転可能な機構が得られる。これらの可動部品は、日リングの高さと、この上又は下の位置にある年リングの高さの二つの高さに配置されている。これによって、厚さの薄いモジュール形状のカレンダ機構の実現が可能となり、通常の時計用ムーブメントの上に重ねることができる。更に、年リングを偏心させて配置したことにより、このリングに月の表示が付与されている場合に、これらの表示が出現する窓の位置に関して選択の自由度が大きくなり、時計のムーブメントと文字盤の中心から種々の距離に窓を設けることが可能になる。特に、年リングは中心からずれて配置され、該中心の周囲、即ち従来型のアナログ表示の針のシャフトの周囲を通るように十分に大きくすることができる。
【0010】
以下の説明と実施例を示す添付図面を参照して、本発明を更に詳細に述べる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1の平面図は、時針70、分針71、秒針72の他に、文字盤5に形成された窓4を通じて出現する日付3の形式の日付表示を具えている。時刻設定は、制御用竜頭61によって行われる。文字盤を時計から取り外し、本発明を実現するのに役立つエレメントのみを残すと、図2,3,4の平面図のようになり、ここには4月から5月に変わる際の三つの瞬間における本願の主題の機構の状態が示されている。
【0012】
図2と図5の断面図とを参照すると、本発明の年間カレンダ機構を理解するのに役立つであろう。この機構は、31個の歯2を具えた日リング1を具えている。それぞれが各月の日に対応する31個の番号3が日リング1に付与されている。これらの番号は、図1に示された文字盤5に形成された窓4を通じて順次に現れる。全体として符号6で示されたカレンダ駆動歯車セットは、日リングの内歯2の一つを介して日に一度、日リング1を1ステップずつ駆動することのできる第1フィンガ7を具えている。図2に示す特定の場合には、第1フィンガ7は歯2aと丁度接触した所で、図3に示すように日リング1を30から31に1ステップ進めようとしている。図2〜4及び図5の断面図に示すように、駆動歯車セット6は、これをムーブメント(図示しない)に接続して24時間で一回転させる駆動歯車21を具えている。図5の断面図は、駆動歯車セット6の第1フィンガ7が日リング1に付属する歯2aの経路に位置していることを示している。第1フィンガ7はシャフト23に圧入された円板22の突起であり、駆動歯車21が同シャフト23に固定されている。シャフト23は時計の底板17に取付けられたベアリング25内に、枢軸24によって回転自在に支持されている。
【0013】
上に述べた説明は、従来技術の水準から周知のことである。これは日リングの従来の駆動方法に関するものであり、日リングは文字盤1の歯2と噛み合う急速日付け修正装置20(図2参照)によって日付を設定可能になっており、該急速日付け修正装置20は手動の制御用竜頭61(図1)によって制御される。この従来型のシステムでは、31日より少ない日数の月、即ち2月,4月,6月,9月,11月の終わりには、日付の設定が必要である。
【0014】
次に、本発明によって、この従来型機構に付加して、31日より少ない日数の月の終わりに日付を30から1に飛ばす形式の年機構と称される機構に改造するかについて説明する。
上に述べた事柄に加えて、本発明の機構は、図2〜6に示した年リング8を具えている。この年リング8は日リング1の上に重ねられ、1年に一回転する。年リング8は、その外周に均等に設けられた24個の歯を具え、これらの外歯9は一対ずつで年の各月に対応している。更に、その内周には5個の歯10が設けられ、これらの内歯10は31日よりも少ない日数の月にそれぞれ対応している。図2〜4は、年リング8が日リング1に対して偏心して配置されていることを示している。年リング8は、31日よりも少ない日数の月の終わりに、リング8の前記5個の内歯10の一つに作用するカレンダ駆動歯車セット6の第2フィンガ11によって動かされるように配置されている。図3に示す場合には、丁度、第2フィンガ11が年リング8の歯10aに接触し、図4に示すように、年リング8をIVからVまで一ステップ(1/24回転、即ち15°)進行させようとしている。図5の断面図に示すように、駆動歯車セット6の第2フィンガ11は、シャフト23に圧入された円板26の突起であり、該円板26は既に説明した円板22の上方に取付けられ、スペーサ27を介してこれと分離されている。図5の断面図は、駆動歯車セット6の第2フィンガ11が年リング8に付属する歯10aの経路上に位置していることを示している。しかし、この第2フィンガ11は、部材26、27を省略するために第1フィンガ7と同じ円板22に担持されてもよい。
【0015】
図2〜4は、各月の終わりに、24個の外歯9の一つを介して日リング1を年リング8と係合又は接続させるために、日リング1に固定された係合手段12、13が使用されることを示している。
上述の係合手段12,13は、日リング1の周縁に取付けられた一本のピン、又は該リングの縁に設けた切断・折り畳み部で構成され、該ピン又は折り畳み部は年リングの周縁に設けられた12個のスリットに係合し、該スリット同士は歯として働く完全な部分によって分離されている。しかし、2本のピンの間の円周方向の長さX(図2参照)が年リング8の隣り合う外歯9aと9bを隔てる空間Yと実質的に等しくなるように、リング1の周縁に直角方向に取付けられた2本のピン又はキャッチ12、13を使用することが望ましい。いずれの場合でも、リング1と8の直径は、各月の変り目において、年リング8が日リング1によって2/24回転(30°)ずつ駆動されるように、選択される。同じように、年リング8の内径は、内歯10が第2フィンガ11と協働して第1フィンガ7と日リング1の歯2との協働を可能にするように、選択される。
【0016】
図2〜5は、年リング8が、2本のねじ28と29(図2〜4参照)によって底板17上に固定されたガイド円板16の周囲を回動することを示している。同図は、第1ジャンプスプリング18が日リング1の隣り合う二つの歯2の間に当接し、第2ジャンプスプリング19が年リング8の隣り合う二つの外歯9の間に当接していることも示している。これらのジャンプスプリングによって、日リング1と年リング8は角度的に休止位置を占めることが可能になる。24箇所の位置を規定するのに年リング8が24個の外歯9を有し、一方ではピン12と13と協働するのに12個の歯で充分な理由は、ジャンプスプリング19にある。この例ではローマ数字で表されている24個の指標14が、一対で年の各月を識別するように年リング8に付与され、この指標は図1に示すように文字盤5に設けられた窓15を通じて出現するように構成されていることに留意されたい。これらの図において、日は3時の位置に、月は9時の位置に出現する。この表示は、他の位置に出現させることも可能で、例えば日を12時の位置に、月も12時の位置の下の方に現れるようにしてもよい。
【0017】
図2は、年リング8の外歯9と噛み合う二つの歯を有する急速月修正装置40を設け、該修正装置が一回転する毎にリングを2ステップずつ逆転させるようにすることが可能なことも示している。制御用竜頭61が引き出された位置にある場合、これを第1方向に回転させると修正装置40が作動し、逆方向に回転させると修正装置20が作動する。こられの修正機構は公知であり、ここでの説明は不要であろう。
【0018】
別の実施例によれば、ガイド円板16が固定のガイドリング32(図2にその一部が点線で示されている)に取り替えられており、該ガイドリングは部分的に歯9を被覆するように年リング8の周縁を取り囲み且つガイドしている。この例では、ムーブメントの内側に位置するねじ28と29が、ムーブメントとカレンダ機構の周縁に位置するねじその他の固定エレメントに置き換えられている。これによって、本発明にかかる前記機構を別体のモジュールの形で、異なるムーブメント特に異なる底板を有するムーブメント上に容易に取付けることが可能になる。
【0019】
上述の二つのガイド形式においては、偏心した年リング8は、日リング1の回転軸33(図5)の周囲まで達する大きさを有し、従って図示のように従来型の時計の秒針、分針、時針を担持した中心シャフト34、35、36の周囲にまで達している。このため、日と月が現れる窓4と15の相対位置の種々の組合せが可能になる。更に、年リング8は各月の名称をフルネーム又は省略形で書くのに充分な幅を有している。フィンガ11は、フィンガ10の半径よりも小さな半径上に位置している。
【0020】
各月を表示する別のやり方として、例えば、年リングの上方の文字盤に配置された不連続な円形スリット又は円形に並んだ孔の列を通して眼で見える一つの色付きのインデックスを年リング8上に付与し、文字盤上に各月の名称又は番号を記入することもできる。この表示装置は文字盤上に偏心して設置することができるので、装飾性と美的外観に優れた興味ある多くの可能性を提供する。
【0021】
本発明を構成する種々のエレメントとこれらの相互作用の仕方について上に述べたが、この年間カレンダ機構の作用については説明を保留している。31日より少ない日数の月か31日の月かによって、二つの場合が生じる。
31日より少ない日数の月の場合、30日から次の月の最初の日に変わる状況が図2、3、4に示されている。図2は、4月(日数が30日の月)30日に、時針70と分針71が23時と45分を指している時の前記機構を示す。この時点で、表示されている日は30であり、表示されている月は第1の指標IV(4月)である。リング1のピン12と13は、年リング8の歯9aと9bの間に殆ど係合している。同様に、駆動車セット6の第1フィンガ7は日リング1の歯2aに接触している。図3は、前記機構の時針70と分針71が5月1日の0時15分を指している状況が示されている。駆動歯車セット6の第1フィンガ7は、歯2aを介して日リング1を1ステップ駆動し、該リングは日付31を(瞬間的に)表示する。年リング8は歯9bに作用しているピン12によって1ステップ進行させられ、該リングは第2のVIを(瞬間的に)表示する。駆動歯車セット6の第2フィンガ11はリング8の歯10aに接触する。図4には、前記機構の時針70と分針71が5月1日の4時0分を指している状況が示されている。年リング8は駆動歯車セット6の第2フィンガ11によって1ステップ進行させられ、第1指標V(5月)を表示している。前記年リング8はリング1によって正常に駆動されるので、第2フィンガ11の作用を通じて駆動歯車となり、その歯9aを介してピン13によって日リング1を駆動する。日リング1はその進行の終点で、第1の指標を表示する。この位相が終了すると、ピン12と13は歯9aと9bから離れ、日リング1は毎日その回転を継続する。時計の装着者が間違わないように、31日より少ない日数の月の第2の指標(即ちII,IV,VI,IX及びXI)を色の点又は空白と置き換えてもよい。
【0022】
日数が31日の月の場合に、31日から次の月の最初の日に変わる状況は図示されていない。この場合には、年リング8の5個の歯10のいずれもが駆動車セット6の第2フィンガ11の経路上に位置しているものと理解される。例えば、年リング8は、図4に示されるように、5月即ち第1のVを表示している。5月30日の夜の12時に、日リング1は(第1フィンガ7の作用によって)31までジャンプして年リング8を1ステップ進行させ、該リングは(ピン12の作用によって)第2のVを表示する。5月31日の夜の12時には、日リング1は第1フィンガ7の作用によって6月1日までジャンプし、年リング8を新たに1ステップ進行させ、年リング8はピン12の作用によって第1のVIを表示する。
【0023】
図6は、図2の部分図である。この図は年リング8の全体と、日リング及び駆動車セット6の一部を示している。リング8の内歯10は該リングの内周に沿って順次に60°、60°、90°、60°、90°の間隔で配置されていることが判る。2月、4月、6月、9月、11月を表すこれらの歯10が駆動歯車セット6の第2フィンガ11の経路上に位置している場合、前述した通り、これらの月の終わりにおいて日付は30から31に高速で変わり、次いで31から次の月の最初の日に変わる。
【0024】
このシステムは前記スイス特許684815に述べられているのと同じ目的を追求しているが、この先行技術の文献に比べて使用部品点数が少なくてすむと共に、大きな空間を必要とせず、構造が大幅に簡単になる。事実、重要な新規部品は年リング8と第2駆動フィンガ11のみである。従って、このシステムは年リングの厚さ分だけ時計を厚くするのみであることが判る。更に、一枚の日リングを具えた従来型のムーブメントを非常に容易に改造して新たなカレンダとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の年間カレンダを有する携帯用時計の平面図である。
【図2】図1の時計の付属している年間カレンダ機構の平面図であり、4月30日の23時45分の車の状況を示している。
【図3】図2と同様の図であり、5月1日の0時15分の車の状況を示している。
【図4】図2と同様の図であり、5月1日の4時の車の状況を示している。
【図5】図2の線V−Vに沿った断面図である。
【図6】図2の年用丸穴車の平面図であり、各月に関して該丸穴車の機能を説明している。
【符号の説明】
1…日リング
3…日付
4…窓
5…文字盤
6…カレンダ駆動歯車セット
7…第1フィンガ
8…年リング
9…歯
10…歯
11…第2フィンガ
12,13…係合手段
15…第2の窓
Claims (3)
- 内面に31個の内歯(2)を具え、毎月の日に対応する31個の数字(3)が付与され、それが文字盤(5)に設けられた窓(4)を通じて順次に現れる日リング(1)と、24時間で一回転するカレンダ駆動歯車セット(6)とを具え、前記駆動歯車セットが、内歯(2)の一つを介して一日に一ステップずつ前記日リング(1)を駆動することのできる第1フィンガ(7)を有すると共に、カレンダの表示を制御するように構成された時計用年間カレンダ機構であって、日リング(1)と重なって配置され、一年に一回転し、年間の12ヵ月に対応する位置に設けられた外歯(9)と、31日より少ない日数の月に対応する位置に設けられた5個の内歯(10)とを具えた年リング(8)を具え、該年リング(8)は日リング(1)に対して偏心してカレンダ駆動歯車セット(6)に隣接し、31日より少ない日数の月の終わりにカレンダ駆動歯車セット(6)の第2フィンガ(11)によって作動せしめられ、該第2フィンガ(11)は年リング(8)の前記5個の内歯(10)の一つに作用し、日リング(1)に固定された係合手段(12,13)が、各月の終わりに前記日リング(1)を前記外歯(9)の少なくとも一つを介して前記年リング(8)に噛み合わせることを特徴とする時計用年間カレンダ機構。
- 年間の各月を識別する指標(14)が年リング(8)に付与され、該指標は文字盤(5)に設けられた第2の窓(15)を通じて順次に現れることを特徴とする請求項1に記載の機構。
- 前記年リング(8)の外歯(9)の数が24個であり、前記年リングの24か所の分角位置を規定するジャンプスプリング(19)と協働するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の機構。
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