JP4239470B2 - 排気浄化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は主としてエンジンの排気浄化に適用される触媒コンバータに関し、特にHCトラップ機能を有する排気浄化装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術と解決すべき課題】
三元触媒を備えた排気浄化システムではエンジン冷間運転時のHCの処理が課題となっている。触媒が活性温度に達するまでは低温条件下での燃焼時に排出されやすいHCを十分に浄化できないからである。この問題を解決するものとして、特開平9−85049号にはHCトラップ剤を適用した浄化システムが提案されている。HCトラップ剤は排気ガス中のHCを一時的に捕捉しておく機能を持っており、捕捉されたHCは温度上昇に伴いトラップ剤から脱離する。そこで前記システムでは三元触媒の上流側にHCトラップ剤を設け、三元触媒が活性温度に達するまでのHCの排出を抑制するようにしている。しかしながら、捕捉されたHCがトラップ剤から脱離を開始する温度に達しても、この時点では下流側の三元触媒がまだ十分に活性化していないため、HCの排出を抑制する効果は十分ではない。
【0003】
本発明の目的は、エンジン冷間運転時においてもHCの排出をより確実に抑制することのできる排気浄化装置を提供することである。
【0004】
【発明の概要】
本発明では、HCトラップ剤を担持したハニカム状担体のセルを横断するようにかつ担体の上流部に偏在するように1個以上のスリットを形成する。また、前記担体の下流部にて担持量が大となるように触媒金属を担持させる。
【0005】
担体上流部に形成したスリットはその下流側への担体内の伝熱を遮断する作用を有するため、担体全体として温度上昇が遅くなる。すなわちHCが脱離するまでの時間が長くなるので、それだけHCの捕捉量を増大させることができる。また、伝熱の抑制により下流部の触媒金属の昇温は遅れ傾向となるが、担持量を大としたことからこの遅れを補償して所要の転化効率を確保することが可能である。
【0006】
他方、従来の排気浄化装置はハニカム状に形成された多数のセルの各々が担体の入口部から出口部にわたり連続しているためセル内のガスの流れは比較的整っており乱れは少ない。これに対して担体にセルを横切るようにスリットを形成すると、このスリットにより流れ方向に分割されたセルに進入したガスはスリット部分で乱れを発生する。この乱れは、排気ガスがHCトラップ剤に接触する機会を増やすのでそれだけHCトラップ性能を向上させる。
【0007】
また、スリットを持たない連続したセル構造の排気浄化装置では、担体の断面上でガス流路の流量分布および昇温性に偏りがあり、言い換えればセル毎にHCトラップ性能や転化率に偏りを生じるため排気浄化装置が本来有している性能を使いきることは難しい。これに対してスリットを設けた担体では前記乱流作用により担体の断面方向でのガス流量分布を均一化できるので制御性が向上し、排気浄化装置本来の性能を十分に発揮させることが可能となる。
さらに、スリットの密度が高い担体上流側の触媒金属層は、その熱容量が小さくなるので、始動直後の排気温度が比較的低いエンジンであっても、排気の乱流化の作用とあわせて、触媒成分の昇温、活性をより早めることができ、HC脱離時の浄化性能を高めることが可能となる。
【0008】
スリットを複数設けることにより前記効果をより高めることができ、また詳しくは実施形態として後述するが、複数のスリットのガス流れ方向の分布やスリットの形状に応じてそれぞれに固有の特性を設定することができる。担体にコーティングする触媒金属やHCトラップ剤についても同様であり、その分布や層構造の設定に応じて種々の特性を与えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による排気浄化装置を適用したエンジンシステムの一例を示している。図において1はエンジン、2はその吸気通路、3は排気通路である。4は排気通路3から排気ガスの一部を吸気通路2へと還流させるEGR通路、5は前記排気還流量を制御するEGR制御弁である。7は燃料噴射弁、8は点火プラグである。
【0010】
9〜11は排気通路3に介装された排気浄化装置である。これら3個の排気浄化装置9〜11は、基本的にはCO,HCの酸化機能とNOxの還元機能を併有する三元触媒であり、これらのうち何れかまたは全部はゼオライト等のHCトラップ剤によりHCを一時的に捕捉しておく機能を備えたHCトラップ触媒として構成されている。上流側の9または10についてはHCトラップ機能のみを有するHCトラップ装置で構成される場合もある。
【0011】
12と13はそれぞれ最上流の排気浄化装置9の上流と下流にて排気ガスの空燃比もしくは酸素濃度を検出する排気ガスセンサ、14は中段の排気浄化装置10の触媒温度を検出する温度センサである。
【0012】
15はエンジン回転速度や吸入空気量などの運転状態信号に基づいて空燃比および点火時期などを制御するコントローラであり、CPUおよびその周辺装置からなるマイクロコンピュータにより構成されている。
【0013】
図2以下に、前記排気浄化装置9〜11に収装されるハニカム状担体21の実施形態を示す。本発明では、基本的には図2に示したように担体21のガス流れ(矢印方向)を横切るように1個以上のスリット22を担体上流部に偏在するように形成する。この場合、複数のスリット22のガス流れ方向の分布が上流側にて密となるように担体21にスリット22を配列している。担体21をセラミクスから形成した場合には、その焼成後に研削によりスリット22を加工する。図示したものではスリット22を触媒の一側面側からガス流れに対して直交するように形成し、他側面側に非スリット部23を残している。また隣接するスリット22は互いに担体21の周囲に180度ずつ異なる角度で、かつガス流れ方向には等間隔に形成してスリットと非スリット部とが交互に配列するようにしている。担体21のセル表面にはゼオライトなどのHCトラップ剤を含むHCトラップ層とPt、Rh等の触媒金属を含む触媒金属層がコーティングにより形成してある。前記触媒金属層は図5に示したように担体21の下流部ほどその担持量(触媒金属の量または密度)が大となるように設定してある。
【0014】
図3は前記担体21の支持構造の一例を示しており、図中の34は触媒容器、35はセラミクスファイバーあるいはアルミナファイバーなどからなる耐熱マットである。担体21はその外周部に巻回された耐熱マット35を介して触媒容器34内に固定される。この実施形態では、スリット22の開放部分の外周を担体21と同一の線膨張係数を有する充填材36で埋めてある。このように充填材36を設けることにより、スリット22を抜けてきた排気によりマット35が風蝕されて摩耗する不具合を防止することができる。また、担体21と同一の線膨張係数を有する充填材36を用いることにより、担体21の強度を向上できる。
【0015】
前記構成の担体21を適用することにより、HCトラップ量を増大できると共に、HC処理性能を向上させることが可能となる。エンジン始動直後は未着火燃料や不完全燃焼により定常アイドル運転時に比較すると多くのHCが燃焼室から排出される。このHCは大部分が排気浄化装置のHCトラップ層に捕捉され、その後HCトラップ層の温度が150℃程度に達すると捕捉されたHCがHCトラップ層から脱離を開始する。このとき触媒金属層が300℃程度の活性温度に達していれば脱離したHCは触媒反応により酸化処理される。
【0016】
本発明では、担体21にスリット22を設けたことにより担体内の伝熱が抑制されるため、スリットを持たない担体に比較して担体全体の温度上昇が遅れ、それだけHCトラップ層がHC脱離温度に達するまでの時間も長くなる。このことは担体に捕捉されるHC量を増大させるとともにHC脱離が開始されるまでの三元触媒の温度上昇量を大きくするのでHCの浄化性能も向上する。また、スリット22の部分を排気ガスが通過するときの乱流の作用により排気浄化装置に担持したトラップ剤がより有効に利用されるので、HCを捕捉する性能自体もスリットを持たないものより向上する。
【0017】
スリット22を担体上流部に偏在させた構成は、同数のスリットを等間隔で配列した場合に比較して、担体21の比較的上流側での乱流作用を促進して、HCの捕捉、脱離性能を向上できる。スリット22の密度が高い部分では、触媒金属層を担持させた場合にその熱容量が小さくなるので、始動直後の排気温度が比較的低いエンジンであっても、前記乱流化の作用とあわせて、触媒成分の昇温、活性をより早めることができ、HC脱離時の浄化性能を高められる。スリット22よりも下流側については担体への伝熱をより抑制してHCトラップ剤の昇温を抑え、HCトラップ性能を高められる。この伝熱の抑制により担体下流部の触媒金属は昇温しにくくなるが、その担持量を大としたことで所要の性能を確保することが可能である。
【0018】
担体21に複数のスリット22を垂直に形成した構成は、製造が比較的容易であることに加えて担体の強度確保の面で有利である。スリット22を設ける数は、ガス流の乱流化と伝熱の抑制という観点からは多くした方が有効であるが、限られた担体容量内で所要のセル表面積とHCトラップ性能を確保する観点からは、スリット22を担体上流部に偏在させる本発明の構成が有利である。
【0019】
担体21内部の伝熱がスリット22により抑制される作用はメタル担体であってもある程度は期待できるが、熱伝導率の比較的小さいセラミクス材料を担体として適用することでより顕著となる。セラミクス材はゼオライト等のHCトラップ剤との相性が良く、コーティングの強度が高いという利点もある。
【0020】
HCの捕捉量を増やすためにHCトラップ剤の担持量を増やすとセルの通路面積が小さくなりそれだけ排気抵抗が増大してしまう。この点、本発明では前述した乱流化および熱伝導抑制の効果によりHCトラップ性能が向上するのでセル密度を下げて排気抵抗の軽減を図ることも可能である。具体的には一般的な三元触媒のセル密度が900以上であるのに対して、本発明では300以下、少なくとも600以下にすることが可能である。前記セル密度の単位は担体横断面の面積1平方インチあたりのセル数であり、当業者による取引上の常用単位である。また、HCトラップ剤の担持量は、例えばセル密度が300のとき350程度、セル密度が600のとき250程度とする。前記担持量の単位は担体の見かけ上の容積1立方フィートあたりのグラム数であり、当業者による取引上の常用単位である。
【0021】
図1に示したような複数の排気浄化装置9〜11を備えた排気浄化システムでは、下流側に位置する排気浄化装置10または11について、そのセル密度を上流側のものよりも小さくして排気抵抗を低減することができる。下流側の触媒は昇温性が低く活性温度に達するまでに時間がかかるが、本発明の排気浄化装置の構成によればHCトラップ性能を十分に高められるので、排気浄化性能を確保しつつセル密度を粗くして排気抵抗を小さくできるのである。
【0022】
図4に担体構成に関する他の実施形態を示す。これは図示したように複数のスリット22のうち上流側に位置するものほどその幅dを大としてある。
【0023】
この実施形態によれば、スリット幅dを大にした上流部での排気の乱流化をより促進できると共に伝熱抑制作用も大にできる。始動直後の排温が高く、担体上流部でHCトラップ層25が昇温しやすい場合に適合する。幅dの大きなスリット22の部分ではそれだけガスの乱れが大きいことによりその下流側での担体横断面方向のガス流量分布が均一となるので、HCトラップ性能、脱離HCの浄化性能ともに向上する。
【0024】
図6〜図10は、HCトラップ剤および触媒金属の層構造に関する実施形態である。HCトラップ剤と触媒金属とを同一層内に混在させてもよいが、それぞれを内外に層状化することにより温度上昇に時間差が生じるので、HC脱離と触媒活性化のタイミングを合わせて浄化処理の効率を高めることが可能となる。
【0025】
特に、図6に示したようにセル24の下層側にHCトラップ剤を含むHCトラップ層25を、上層側に触媒金属を含む触媒金属層26をそれぞれコーティングした構成においては、触媒金属層26の触媒金属を排気との接触により早期に活性化しつつ、担体21と接するHCトラップ層25を比較的低温に保てるので、HCトラップ量の確保と触媒による転化効率の向上という相反する要求を満たすことが可能となる。
【0026】
図7は、HCトラップ層25に隣接してアルミナ等からなる断熱層29を均一な厚さに形成した実施形態である。断熱層29により、触媒金属層26からHCトラップ層25への伝熱量を低減できるので、触媒金属層26の昇温を早めつつHCトラップ量を増大して、浄化性能より向上させることができる。
【0027】
前記断熱層29を、図8に示したようにその厚さが担体上流部ほど大となるように形成することにより、排気熱と触媒反応とで昇温しやすい上流側HCトラップ層の温度上昇を抑制してHCトラップ性能をより高めることができる。
【0028】
図9は断熱層29を担体上流側にて触媒金属層26の表面に近接するように形成した実施形態である。この実施形態によれば、昇温の比較的早い上流部でのHCトラップ層25の熱容量を増大させて昇温を遅らせ、HCトラップ性能を高めることができる。
【0029】
図10は断熱層29を下流側にて担体表面に近接するように形成した実施形態である。この実施形態によれば、昇温の比較的遅い下流部での触媒金属層26の活性を早めて、HCトラップ性能とHC脱離後の浄化性能の向上という相反する性能をさらに改善することができる。
【0030】
前記図6〜図10の構成において、HCトラップ層25または触媒金属層26を互いに特性が異なる複数の層から構成するようにしてもよい。例えば、触媒金属層26については、表層側にPdを適用した場合には、深層側にはPd−Rh系、またはPt−Rh系、または比較的低密度のPd層とする。担体やHCトラップ剤の特性による昇温性に応じてHC脱離タイミングまたは触媒金属の活性タイミングをより適切に制御することが可能となる。
【0031】
図11は担体21の両側面から交互に、かつセルに対してガス流れの上流側に傾斜するように複数のスリット22を形成した実施形態である。ガス流れ方向から見ると隣接するスリット22どうしが部分的に重畳するように交互に配列している。
【0032】
この実施形態によれば、傾斜したスリット22により担体内側から外側へとガスが拡散しやすくなるので、担体外側部分にデッドボリューム部つまりガスの流れが少なくHCトラップ剤および触媒金属の機能を十分に生かせない部分が生じる場合に本構成を適用することにより、デッドボリューム部を少なくすることができる。
【0033】
図12は担体21の両側面から対向的に、かつセルに対してガス流れの上流側に傾斜するように複数のスリット22を形成した実施形態である。この実施形態では、ガス流れ方向から見ると隣接するスリット22どうしが重畳する部分はなく、非スリット部23が中央部に残っている。
【0034】
この実施形態によれば、図15のものと同様に担体外側域のデッドボリューム部を減らしつつ、中央の非スリット部23により担体21の強度を高めることができる。
【0035】
図13は、スリット22を担体21の両側面を貫通するように形成した実施形態である。
【0036】
この実施形態によれば、スリット22の両側に非スリット部23があるため担体21の強度を寄り高められる。また、この実施形態ではスリット23の側面形状を上流側に頂部を向けた山形形状としてあるので、図15または図16のものと同様に担体外側域のデッドボリューム部を低減できる。
【0037】
図14は担体21の両側面から交互に形成したスリット22の幅dを、担体内側に向かって狭くなるように楔状に形成した実施形態である。隣接するスリット22どうしはガス流れ方向から見て一部が重畳している。
【0038】
この実施形態によれば、担体外周域ほどスリット幅dが大となっているので、担体外周域のガス乱れをより促進してデッドボリューム部を減らすことができる。
【0039】
図15は図18と同様の楔状のスリット22を、隣接するスリット22どうしがガス流れ方向から見て重畳しないように形成した実施形態である。
【0040】
この実施形態によれば、図18のものと同様に担体外側域のデッドボリューム部を減らしつつ、中央の非スリット部23により担体21の強度を高めることができる。
【0041】
図16は担体21の両側面を貫通するようにスリット22を形成した実施形態である。担体横断面上、各スリット22の両側に非スリット部23が残っている。また、各スリット22はその幅dが中央部ほど大となるように多角形状に形成してある。
【0042】
この実施形態によれば、スリット22の中央の幅広部分により担体内側域でのガスの乱れが大きくなるので、担体内側部分にデッドボリューム部が生じる場合に本構成を適用することによりデッドボリューム部を少なくすることができる。また、スリット22の両側に非スリット部23があるので担体21の強度上も有利である。
【0043】
図17は担体21の両側面を貫通するように、かつガス流れの上下流方向に複数の頂部を有する屈曲形状にスリット22を形成した実施形態である。
【0044】
この実施形態によれば、屈曲したスリット形状により担体中央部でのガス流れを複雑化してその乱れをより大きくできるので、担体のデッドボリューム部を効果的に減らすことができる。また、スリット両側の非スリット部23により担体強度を確保できる。
【0045】
図18は担体21の両側面を貫通するように、かつガス流れの上流方向に凸の湾曲形状にスリット22を形成した実施形態である。
【0046】
この実施形態によれば、図17のものと同様に担体のデッドボリューム部を減らす効果が得られることに加えて、スリット22が湾曲形状であって鋭角部分がないため、担体21が振動や衝撃力を受けたときに応力集中を起こしにくく、強度上有利である。
【0047】
なお、以上の各図はスリットの形成態様や触媒担体の構造を説明するための図面であり、スリットの幅、ピッチなどは説明の便宜のために実際とは異なる寸法または比率で描いてある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排気浄化装置を適用したエンジンシステムの一例を示す概略構成図。
【図2】本発明に係る担体の実施形態を示す側面形状の説明図。
【図3】本発明による排気浄化装置の担体支持構造の一例を示す縦断面図。
【図4】本発明に係る担体の他の実施形態を示す側面形状の説明図。
【図5】本発明に係る担体の触媒金属の担持量分布に関する説明図。
【図6】本発明に係る担体のHCトラップ剤および触媒金属の層構造に関する実施形態のセル部詳細断面図。
【図7】本発明に係る担体のHCトラップ剤および触媒金属の層構造に関する他の実施形態のセル部詳細断面図。
【図8】本発明に係る担体のHCトラップ剤および触媒金属の層構造に関する他の実施形態のセル部詳細断面図。
【図9】本発明に係る担体のHCトラップ剤および触媒金属の層構造に関する他の実施形態のセル部詳細断面図。
【図10】本発明に係る担体のHCトラップ剤および触媒金属の層構造に関する他の実施形態のセル部詳細断面図。
【図11】本発明による担体の他の実施形態の側面図。
【図12】本発明による担体の他の実施形態の側面図。
【図13】本発明による担体の他の実施形態の側面図。
【図14】本発明による担体の他の実施形態の側面図。
【図15】本発明による担体の他の実施形態の側面図。
【図16】本発明による担体の他の実施形態の側面図。
【図17】本発明による担体の他の実施形態の側面図。
【図18】本発明による担体の他の実施形態の側面図。
【符号の説明】
1 エンジン
2 吸気通路
3 排気通路
9〜11 排気浄化装置
21 担体
22 スリット
23 非スリット部
24 セル
25 HCトラップ層
26 触媒金属層
29 断熱層
34 触媒容器
Claims (24)
- ハニカム状担体にHCトラップ剤と触媒金属とを担持させた排気浄化装置であって、
前記担体のセルを横断するようにかつ担体の上流部に偏在するようにスリットを形成すると共に、
前記触媒金属は前記担体の上流側よりも下流側の方が担持量が大となるようにした、
ことを特徴とする排気浄化装置。 - 前記スリットを担体のガス流れ方向に複数配列した請求項1に記載の排気浄化装置。
- 前記複数のスリットのうち、上流側のスリットのガス流れ方向の厚さを下流側のものに比較して大とした請求項3に記載の排気浄化装置。
- 前記担体をセラミクスから形成した請求項1に記載の排気浄化装置。
- 前記HCトラップ剤は互いに特性が異なる複数の層からなる請求項1に記載の排気浄化装置。
- 前記触媒金属は互いに特性が異なる複数の層からなる請求項5に記載の排気浄化装置。
- 前記担体には、HCトラップ剤を含むHCトラップ層と、触媒金属を含む触媒金属層とを、それぞれコーティングにより形成した請求項1に記載の排気浄化装置。
- 前記HCトラップ層を下層側に、触媒金属層を上層側に、それぞれ形成した請求項7に記載の排気浄化装置。
- 前記HCトラップ層と触媒金属層との間に断熱層を形成した請求項8に記載の排気浄化装置。
- 前記断熱層を均一な厚さに形成した請求項9に記載の排気浄化装置。
- 前記断熱層を担体の上流側ほど厚さが大となるように形成した請求項9に記載の排気浄化装置。
- 前記断熱層は、下流側よりも上流側の方が触媒金属層の表面に近い、
ことを特徴とする請求項9に記載の排気浄化装置。 - 前記断熱層は、上流側よりも下流側の方が担体表面に近い、
ことを特徴とする請求項9に記載の排気浄化装置。 - 前記複数のスリットは担体外周の相対する位置から対向的に、かつセル内のガス流れに対して垂直に形成した請求項3に記載の排気浄化装置。
- 前記複数のスリットは担体外周の相対する位置から対向的に、かつセル内のガス流れに対して傾斜して形成した請求項3に記載の排気浄化装置。
- 前記相対するスリットはガス流れ方向から見て互いに重畳しないように形成した請求項14または請求項15に記載の排気浄化装置。
- 前記スリットを担体の両側面を貫通するように形成した請求項1に記載の排気浄化装置。
- 前記スリットを担体の外周から内側に向かって次第に幅が狭くなる形状に形成した請求項1に記載の排気浄化装置。
- 前記スリットは担体の相対する位置から対向的に、かつガス流れ方向から見て互いに重畳しないように複数個を形成した請求項18に記載の排気浄化装置。
- 前記貫通したスリットは貫通方向から見て担体の外周から内側に向かって次第に幅が広くなる形状に形成した請求項17に記載の排気浄化装置。
- 前記貫通したスリットは貫通方向から見て上下流方向に複数の頂部を有する屈曲形状に形成した請求項17に記載の排気浄化装置。
- 前記貫通したスリットは貫通方向から見て上流側に凸の湾曲形状に形成した請求項17に記載の排気浄化装置。
- 前記担体のセル密度は600以下である請求項1に記載の排気浄化装置。
- 前記HCトラップ剤のコーティング量は250以上である請求項1に記載の排気浄化装置。
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