JP4237336B2 - 害虫防除方法及び害虫防除装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、害虫防除方法に関し、さらに詳しくは、害虫の殺滅方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、蚊などの殺虫または刺咬防止を目的として、蚊取り線香や、マットタイプまたは液体タイプの電気蚊取器が用いられてきた。前者は線香の燃焼による熱を、後者は電源を用いた発熱基盤による120〜170℃の発熱を利用して、有効成分を蒸散させるものである。
【0003】
しかしながら、上記の方法では、火災や火傷の危険性があり、火などの熱源を用いることから、野外や無人環境での使用に制限があった。また、有効成分を高温で加熱するので、安定化剤などを用いても、有効成分の熱分解を防ぐことが困難であった。
【0004】
一方、熱源を使用しない害虫防除方法として、WO 96/04786には、送風手段を用いて発生させた空気の流れに接触させることにより、エンペントリンなどの有効成分を揮散させる方法が記載されているが、この方法を採用しても、必ずしも十分な効果が得られない場合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解決するために、本発明者は種々の検討を行った結果、特定の有効成分を担体に保持させてなる防虫材の表面に相対的な空気の流れを生じさせることにより、該有効成分が効率よく空気中に揮散し、その結果、優れた害虫防除効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、1-エチニル-2-メチル-2-ペンテニル 3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6-テトラフルオロ-4-メチルベンジル 3-(2-メチル-1-プロペニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6-テトラフルオロ-4-メチルベンジル 3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラートおよび2,3,5,6-テトラフルオロ-4-メチルベンジル3-(1-プロペニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラートからなる群から選択される少なくとも1種の有効成分を担体に保持させてなる防虫材の表面に相対的な空気の流れを生じさせて、該有効成分を揮散させることを特徴とする害虫防除方法を提供する。
【0007】
本発明に係る害虫防除方法の他の形態は、空気と接触することにより蒸発し得る防虫材を有するキャリアを用意し、このキャリアを移動させ、それによりキャリアに対する空気の流れを形成するものである。
【0008】
本発明に係る害虫防除装置は、空気と接触することにより蒸発し得る防虫材を有するキャリアと、キャリアを移動し、これによりキャリアに対する空気の流れを形成する手段とを備えている。
【0009】
本発明の他の形態において、害虫防除装置は、キャリアとモータを有する。キャリアは、空気との接触により蒸発し得る防虫材を含み、シャフトと、このシャフトに固定的に支持されてシャフトからほぼ半径方向外側に伸びる特定部分を有する。モータは、シャフトを中心にキャリアを回転し、これによりキャリアに対する空気の流れを形成して防虫材の蒸発を促進する。
【0010】
本発明の他の形態において、害虫防除装置は、空気との接触により蒸発し得る防虫材を含む。キャリアはシャフトとブレードを有する。ブレードは、シャフトに固定的に支持されてシャフトからほぼ半径方向外側に伸びている。特に、ブレードはシャフトに垂直な平面に対して斜めになっている。キャリアがシャフトを中心に回転できるようにキャリアを支持する軸受が設けてある。この装置はさらに、モータとファンを有する。ファンは、モータに駆動連結されており、ファンは回転してブレードの傾斜ブレードに空気の流れを与えてキャリアを回転する。これにより、キャリアに対して別の空気の流れを形成され、防虫材の蒸発が促進される。
【0011】
上記キャリアには、シャフトを中心に等間隔に配置された複数のブレードを設けてもよい。また、その装置には、キャリアの周囲を囲む通気性の部材を設けてもよい。
【0012】
本発明の他の形態において、害虫防除装置は、空気との接触により蒸発し得る防虫材を含むキャリアを備えている。このキャリアは、軸受部分と、軸受部分からほぼ半径方向外側に伸びる水平部分と、水平部分からほぼ下方に伸びる垂直部分とを有する。シャフトは、回転できるようにモータに駆動連結され、シャフトの回転時に形成される軸受部分と上記シャフトとの間の摩擦接触によりシャフトを中心にキャリアが回転するように軸受部分に係合されている。これにより、キャリアに対する空気の流れが形成され、防虫材の蒸発が促進される。ファンは、シャフトに固定的に支持されており、シャフトと共に回転してキャリアの蒸発を促進する別の空気の流れをキャリアに提供する。このファンを遠心ファンとし、これをキャリアの内側に配置してもよい。
【0013】
本発明の他の形態において、害虫防除装置は、回転自在なシャフトと、シャフトに固定的に支持され、シャフトから半径方向外側に伸びるアームと、アームに支持され、空気との接触により蒸発し得る防虫材を含むキャリアと、シャフトを回転し、キャリアに対する空気の流れを形成して防虫材の蒸発を促進するモータとを備えている。シャフトは、シャフトに垂直な面に対して斜めのブレードを固定的に支持し、これにより別の空気の流れを形成してキャリアの蒸発を促進する。
【0014】
本発明の他の形態において、害虫防除装置は、第1と第2の端部を有する垂直部材を有する。この垂直部材は、第1の端部で固定されている。垂直部材の第2の端部を中心に回転できるように、垂直部材の第2の端部に水平部材が接続されている。また、水平部材は、垂直部材の第2の端部から両方向に伸びる第1と第2のアームを有する。キャリアは、水平部材の第1のアームに支持され、空気との接触により蒸発し得る防虫材を含む。他方、カウンタウェイトが水平部材の第2のアームに支持され、キャリアに対して釣り合っている。この装置はさらに、垂直部材の第2の端部を中心に水平部材を回転し、キャリアに対する空気の流れを形成する手段とを備えている。水平部材を回転する手段は、キャリアに設けたモータとモータに駆動連結されたプロペラとを有する。また、カウンタウェイトはモータに電気を供給する電池と、モータと電池との間を接続する電気回路とを有する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の方法に用いられる有効成分は、常法に従い、公知のアルコールと公知のカルボン酸とをエステル化することにより調製することができる。
【0016】
これらの有効成分については、不斉炭素の存在に基づく光学異性体が存在しうるが、それらがR配置またはS配置のいずれを有するかを問わず、生物学的活性を有する限り、これらの光学異性体およびその任意割合の混合物は、本発明の範囲内に包含される。さらに、シクロプロパン環および/または二重結合の存在に基づく幾何異性体が存在しうるが、それらがZ形またはE形のいずれであるかを問わず、生物学的活性を有する限り、これらの幾何異性体およびその任意割合の混合物は、本発明の範囲内に包含される。
【0017】
上記の有効成分のうち、2,3,5,6-テトラフルオロ-4-メチルベンジル 3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラートを用いることが好ましい。
【0018】
本発明の方法に用いられる防虫材は、例えば、有効成分を、必要に応じて有機溶剤に溶解した後、担体に含浸または塗布したり、あるいは、溶融させた担体に練り込んだ後に成形することにより得られる。
【0019】
本発明の方法に用いられる担体は、有効成分を保持することができ、かつ、その表面に生じた相対的な空気の流れにより、該有効成分を適度に揮散させ得るものである。このような担体としては、固体担体、これに水を含浸させてゲル状にしたもの、有効成分を練り込むために溶融させ得るものなどが挙げられる。
【0020】
担体の具体例としては、紙、不織布、布、スポンジ、樹脂フィルム、ポリウレタン、海綿、分散性シリカ、有機モンモリロナイト、ステアリン酸ナトリウム、カラギーナンなどが挙げられる。高い揮散効率および調製の容易性の点で、紙、不織布、布、スポンジまたは樹脂フィルムからなるシート状担体の使用が好ましい。また、シート状担体を、必要に応じて、適宜、折り畳んだり、その一部分を貼り合わせたり、ハニカム状に加工したり、あるいは、その表面に凹凸を設けたりするなどして、担体の体積に対する表面積の拡大を図ることもできる。
【0021】
防虫材の担体に保持される有効成分の量は、その用途、使用場面、使用期間などにより変化しうるが、一般的には0.01〜100g程度、好ましくは0.1〜100g程度、より好ましくは0.1〜10g程度である。
【0022】
防虫材の表面に相対的な空気の流れを生じさせることにより、該防虫材の担体に保持されている有効成分が空気中に揮散し、こうして揮散した有効成分により害虫防除効果が発揮される。
【0023】
ここで、「相対的な空気の流れ」という用語は、防虫材と空気との間の相対的な運動により生じる空気の流れをいう。さらに詳しくは、防虫材を固定している場合は、送風手段を用いて送風することにより、該防虫材の表面に相対的な空気の流れを生じさせればよい。あるいは、防虫材自身を空気中で移動させることにより、相対的な空気の流れを生じさせてもよく、また、これらの方法を組み合わせてもよい。
【0024】
送風手段としては、代表的には、小型電動ファンなどの送風装置を利用するものが挙げられる。
【0025】
防虫材自身を移動させる方法としては、例えば、有効成分が保持された風車状またはプロペラ状の防虫材を回転させたり、有効成分が保持されたモビールを旋回させたり、有効成分が保持されたスリット状の回転体を回転させたりする方法などが挙げられる。
【0026】
本発明の方法において、防虫材の表面における相対的な空気の流れの速度は、該防虫材の担体に保持されている有効成分が、十分な害虫防除効果を発揮できる量で揮散するのに十分な速度であり、通常は、0.1〜10m/秒程度である。
【0027】
防虫材は、風が通り抜けるように配置され、例えば、防虫材の表面が送風手段による送風方向と平行になるように配置される。本発明の方法を実施するに際には、防虫材を、例えば、両端が開口している筒状体の内部に配設し、該防虫材に対し、該筒状体の一方の開口部に設置されている送風手段を用いて送風することができる。このような筒状体としては、例えば、その断面が円形、または三角形、四角形、六角形などの多角形の筒状体が挙げられ、その材質としては、例えば、樹脂、ボール紙などを挙げることができる。かかる樹脂の具体例としては、ポリエチレン;ポリプロピレン;エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-メチル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン-エチルアクリレート共重合体、エチレン-酢酸ビニル-メチル(メタ)アクリレート共重合体などの、エチレンと、極性基を有する単量体との共重合体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどの含塩素合成樹脂などの合成樹脂を挙げることができる。また、筒状体に、防虫材を配設固定するための内面突起、スリット、把持手段、挟持手段を設けることもできる。さらに、筒状体における防虫材の配設部位を着脱可能なカセットとして構成することもできる。また、筒状体は、防虫材の配設を容易にするために、上下に二分割し、上部を開閉可能な構成にしてもよい。
【0028】
本発明の方法において、安定でかつ持続的な優れた害虫防除効果を得るために、式:
a×b/c
[式中、aは担体の表面積(m2)、bは防虫材の表面における相対的な空気の流れの速度(m/秒)、cは担体に保持されている有効成分の量(g)を表す]
の値が0.001〜10の範囲内であるように設定することが好ましく、0.01〜1の範囲内に設定することがより好ましい。
【0029】
本発明の方法により防除し得る害虫としては、節足動物、例えば、ハエ、カ、ゴキブリなどの衛生害虫や、木材害虫、食品害虫など、各種の害虫および有害ダニ類が挙げられる。
【0030】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限られるものではない。
【0031】
実施例1
0.0138m2の表面積を有する0.5cm×69cm×0.5cmのハニカム構造の紙細工片を一方の端から巻いて、直径5.5cm、幅0.5cmの渦巻状材料を作成した。1-エチニル-2-メチル-2-ペンテニル 3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)-(1R)-トランス-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(化合物1)150mgのアセトン溶液を、該材料に均一に塗布した後、アセトンを風乾させて、図1および図2に示す試験用防虫材1(表面積0.0138m2)を調製した。
【0032】
2,3,5,6-テトラフルオロ-4-メチルベンジル (1R)-トランス-3-(2-メチル-1-プロペニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(化合物2)、2,3,5,6-テトラフルオロ-4-メチルベンジル (1R)-トランス-3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(化合物3)および2,3,5,6-テトラフルオロ-4-メチルベンジル (1R)-トランス-3((Z)-1-プロペニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(化合物4)についても同様にして、それぞれ試験用防虫材2、3、4を調製した。また、1-エチニル-2-メチル-2-ペンテニル (1R)-3-(2-メチル-1-プロペニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(一般名:エンペントリン、比較化合物1)についても同様にして、比較用防虫材1を調製した。
【0033】
このようにして調製した各防虫材を、下方に電動ファンが設置してある内径6.5cm、長さ8cmの金属円筒上部に、下方の電動ファンから送られる風が防虫材の渦巻き面に垂直に当たるように設置して、試験装置とする。
【0034】
殺虫試験は、以下のように実施した。まず、直径4cm、高さ12cmのガラス管内にアカイエカ(Culex pipens pallens)の雌成虫10頭を放ち、ガラス管の両端をナイロン網で閉じたものを2本用意した。これらのガラス管を、直径18cm、高さ30cmのプラスチック製筒状カバー内に入れ、該筒状カバーの下に直径20cm、高さ80cmの金属筒を設置した。該金属筒の底部に上記試験装置を設置し、該装置のファンを5分間駆動させて1.5m/秒で送風した。5分後にノックダウンしたアカイエカの虫数を数えて、ノックダウン率(%)を求めた。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
Figure 0004237336
【0036】
表1から明らかなように、試験用防虫材1〜4は、いずれもアカイエカに対して優れた害虫防除効果を示したが、比較用防虫材1の害虫防除効果は非常に劣っていた。このことは、本発明の方法によれば、熱源を使用することなく優れた害虫防除効果が得られることを示している。
【0037】
実施例2
2,3,5,6-テトラフルオロ-4-メチルベンジル (1R)-トランス-3-(2-クロロ-フルオロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(化合物3)300mgのアセトン溶液を、実施例1と同様にして作成した渦巻状材料に均一に塗布した後、アセトンを風乾させて、図1および図2に示す試験用防虫材5(表面積0.0138m2)を調製した。
【0038】
また、2,3,5,6-テトラフルオロベンジル (1R)-トランス-3-(2,2-ジクロロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(一般名:トランスフルスリン、比較化合物2)についても同様にして、比較用防虫材2を調製した。
【0039】
殺虫試験は、以下のように実施した。まず。上で調製した各防虫材を設置した試験装置を実施例1と同様にして作製した。該試験装置を広さ28m3(4.3m×2.65m×高さ2.45m)の試験室の床中央に設置した。該試験装置から水平方向に60cm離れた位置に、アカイエカ(Culex pipiens pallens)の雌成虫20頭を入れたナイロンネット製ケージ(直径30cm、高さ20cmの円柱形)を、下端が床から60cmの高さになるように吊るした。該ゲージは、4方向に各1個、計4個を吊るした。
【0040】
試験装置のファンを120分間駆動させて1.5m/秒で送風した後、ケージを回収し、ノックダウンしたアカイエカの虫数を数えて、ノックダウン率(%)を求めた。試験装置を別室に移動し、1日当たり8時間使用したものと想定して連続送風した後、試験室に試験装置を戻し、新たなアカイエカを用いて同様の試験を繰り返し行った。結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
Figure 0004237336
【0042】
表2から明らかなように、試験用防虫材5は、比較用防虫材2と比べて、初期効力、残効性ともに顕著に優れた害虫防除効果を示した。化合物3は、比較化合物2と比べて、本発明の害虫防除方法において、特段に優れた効果を示すものである。
【0043】
参考例
線香(タブ粉:粕粉:木粉を4:3:3の割合で混合・攪拌した後、水を加えて十分に練り合わせたものを成形乾燥させて得る)3gを、本発明化合物3の所定濃度アセトン溶液1.8mlで均一に処理し、風乾させて、有効成分濃度0.1% w/wの試験用蚊取り線香を得た。
【0044】
広さ28m3(4.3m×2.65m×高さ2.45m)の試験室の床一面に模造紙を敷き、床中央に上記のようにして得られた蚊取り線香を線香立てに立てて設置した。該線香の片端に点火した後、速やかに試験室入り口の小窓からアカイエカ(Culex pipiens pallens)の雌成虫約100頭を放ち、75分後にノックダウンしたアカイエカの虫数を数えて、ノックダウン率(%)を求めた。なお、75分間での線香の燃焼量は、約2.2〜2.3gであった。試験は2反復で行った。比較化合物2についても同様にして試験を行った。結果を表3に示す。
【0045】
【表3】
Figure 0004237336
【0046】
次に、図面を参照して、本発明に係る害虫防除装置について以下に説明する。図3には、本発明に係る第1実施形態の害虫防除装置が示されており、この害虫防除装置は全体を符号20で示してある。害虫防除装置20は円筒状の垂直ハウジング21を有する。ハウジング21は、その上端開口部22で開放され、その底部は該ハウジング21に固定した仕切壁23で閉鎖されている。仕切壁23は、符号24で示す駆動機構24を支持している。駆動機構24は、仕切壁23に固定したケース25を有する。このケース25は垂直シャフト26をこのシャフト26の長手方向軸27を中心として回転自在に支持している。また、ケース25は、垂直シャフト26に駆動連結されたモータ28を収容しており、このモータ28を駆動すると、垂直シャフト26が長手方向軸27を中心に回転するようにしてある。モータ28は、適当な減速機構(例えば、公知のプーリとベルトからなる機構又は歯車機構)を介してシャフト26と連結するのが好ましい。モータ28は、電池29等の電源に電気的に接続されている。本実施形態では、仕切壁23の下に電池29が着脱自在に設けてあるが、この電池29は仕切壁23の上に設けてもよい。いずれにしても、電池29は、新しい電池と容易に交換できるように配置すべきである。モータ28と電池29は、垂直ハウジング21に好適に設けた手動スイッチ30を介して接続し、このスイッチ30をオンしたときに電池29が所定の電圧をモータ28に供給するようにすべきである。なお、電池29に代えて、商用電源も利用可能である。
【0047】
垂直シャフト26は複数のブレード32(すなわち、プロペラ)を担持している。ブレード32は、垂直シャフト26の上部から半径方向外側に向かって等角度に伸びている。本実施形態では、4つのブレード32が設けてあるが、本発明はそれに限定されるものでない。各ブレード32は、垂直方向(Z方向)に伸びる垂直シャフト26に垂直な仮想平面(すなわち、図3のX-Y平面)に対して傾斜している。そのため、垂直シャフト26とブレード32が符号33で示す方向に回転すると、ハウジング21の上部開口部22に向けて、ブレード32は矢印34で示す空気の流れを形成する。ハウジング21には複数の切欠(すなわち、空気導入部35)を形成し、ハウジング21の内部に外部から十分な空気が吸引されるようにすべきである。空気導入部35はブレード32の下方に形成するのが好ましい。別の空気導入部を仕切壁23に形成してもよい。この場合、更なる空気導入部を、仕切壁23の下に位置するハウジング21の部分に形成すべきである。
【0048】
概略符号36で示す担持部材がハウジング21の上部開口部22に設けてある。この担持部材36は垂直方向に伸びる軸受円筒部37を有する。軸受円筒部37は、ハウジング21の内面と軸受シリンダ37の外面との間に伸びる複数のブリッジ38を用いて、ハウジング21における開口部22の中央に固定的に支持されている。4つのブリッジが等角度に設けてあるが、軸受シリンダ37が安定して支持されれば、その数は限定的なものでない。
【0049】
軸受シリンダ37は、概略符号39で示す防虫材担持体(キャリア)を支持している。キャリア39は、上述した防虫有効成分を含む担持材料で全体又は一部が形成されている。キャリア39はシャフト40を有する。このシャフト40は、軸受シリンダ37の内径よりも僅かに小さな外径を有する大きさとしてあり、それにより、キャリア39が容易に軸受シリンダ37から取外すことができると共に、シャフト40が軸受シリンダ37の中で自由に回転できるようになっている。シャフト40がスムーズに回転できるようにするために、すなわち、シャフト40と軸受シリンダ37との対向する面の間に発生する摩擦力を最小化するために、軸受シリンダ37の内面は低摩擦材料(例えば、ポリテトラフロオロエチレン)で被覆してもよい。
【0050】
シャフト40は、シャフト40の上部から半径方向外側に等角度で伸びる複数のブレード41(すなわち、プロペラ)を支持している。4つのブレード41がシャフト40に設けてあるが、本発明はそれに限定されるものでない。各ブレード41は、図3において、垂直軸40に垂直な水平面(すなわち、X-Y平面)に対して傾斜している。そのため、ブレード41が空気の流れ34を受けると、これらブレードは符号42で示す方向の回転力をキャリア39に与える。そしてまた、キャリア39は空気と動的に接触し、防虫材が蒸発して空気中に拡散するのを促進する。
【0051】
安全のために、キャリア39は通気性のネット又はメッシュ43で防護するのが好ましい。メッシュ43はドーム状に形成し、メッシュ43がキャリア39の回転を邪魔しないように、メッシュ43と回転ブレード41との間に所定の空間を残すのが好ましい。ドーム状のメッシュ43にはその底部の周縁部に弾性の金属又は樹脂からなるリング44を設け、ハウジング21の上部に容易に装着できるようにするのが更に好ましい。メッシュ43のメッシュサイズは、蒸発した防虫材が空気中に拡散するのを邪魔しないように決めなければならない。
【0052】
動作を説明する。スイッチ30がオンされると、モータ28が起動して垂直シャフト26とブレード32を符号33の方向に回転する。これにより、ハウジング21内には上方への空気の流れ34が形成される。形成された空気の流れ34はキャリア39におけるブレード41の表面に接触し、このブレード41を付勢してキャリア39を符号42の方向に回転する。空気の流れ34により、防虫材の蒸発が促進される。また、キャリア39、特にブレード41の回転により、キャリア39の表面に対する空気の流れ45が発生し、これがキャリアにおける防虫材の蒸発を促進する。
【0053】
蒸発した防虫材は空気の流れ34と45によって防護メッシュ43を介して空気中に拡散する。キャリアにおける防虫材のすべて又は大部分が蒸発すると、メッシュ43を取外し、新たなキャリア39が古いものと交換される。
【0054】
図4と図5には、本発明に係る第2実施形態の害虫防除装置(概略符号50で示す。)が示されている。害虫防除装置50は、円錐台状のハウジング51を有する。ハウジング51は、内部に固定されたモータ52と、内部に着脱自在に設けた電池53を有する。モータ52と電池53は、ハウジング51に設けた手動スイッチ54を介して電気的に接続されており、スイッチ54をオンすると、モータ52に電池53から所定の電圧が供給されるようにしてある。第1実施形態と同様に、ハウジング51は、電池53が容易に着脱できるように設計し構成すべきである。電池53に代えて、商用電源を利用することもできる。
【0055】
図5に最も良く示すように、ハウジング51は垂直シャフト55を有する。垂直シャフト55は、垂直軸56に沿って伸び、垂直軸56の周りを回転自在に支持されている。垂直シャフト55はモータ52に駆動連結されており、モータ52を起動すると、垂直シャフト55が垂直軸56の周りを矢印57で示す方向に回転するようにしてある。上述した実施形態で説明したように、プーリとベルトなどの適当な減速機構をモータ52と垂直シャフト55の間に設けるのが好ましい。
【0056】
垂直シャフト55は、符号58で示す遠心ファンを固定的に保持している。図5に最も良く示されるように、遠心ファン58は、上部の円形板59と、この上部の円形板59から所定の距離をあけた底部リング板60とを有する。上部円形板59とリング板60はほぼ同一の外径を有するのが好ましい。上部円形板59と底部リング板60との間には複数のフィン61が設けてある。これらのフィン61は、上部の板59と底部の板60を固定的に連結している。各フィン61は、円形板59の半径方向に対して斜めに方向付けられており、遠心ファン58が円形板59の中心を垂直方向に伸びる軸を中心として回転すると、フィン61で囲まれた内部空間62の空気を吸引し、それを半径方向外側に吹き出すようにしてある。吹き出される空気が図5に矢印63で示してある。また、上部円形板59は、その板の中央に形成した貫通孔64を有する。貫通孔64は垂直軸55を固定的に受けており、これによりファン58は垂直シャフト55の回転に基づいて回転できるようにしてある。垂直シャフト55は上部円形板59から所定長さ突出している。
【0057】
装置50はさらに、符号65で示すキャリアを有する。キャリア65は、上述した防虫材を含む担持材料で全体が又は一部が形成されており、円形板66と、この円形板66の周縁から下方に伸びる円筒垂直壁67(すなわち、スカート部)を有する。円形板66と垂直壁67は遠心ファン58の外径よりも大きな内径を有する大きさとしてあり、図4に示す動作状態にあるとき、キャリア65が遠心ファン58を囲って覆うようにしてある。垂直壁67は複数の開口部68を有する。各開口部68は長方形としてあるが、その他の形状であってもよい。上部の円形板66は底面中央部に円筒状軸受部69を有する。円筒軸受部69は、垂直シャフト55の上部突出部の外径よりも僅かに大きな内径を有する。これにより、垂直シャフト55はキャリア65の円筒軸受部69を受け、キャリア65が垂直シャフト55の周りを回転できるようにしてある。また、垂直シャフト55が回転すると、垂直シャフト55と円筒軸受部69との対向する面の間で生じる摩擦力により、キャリア65が垂直シャフト55の周りを同一方向に回転するようにしてある。
【0058】
動作を説明する。スイッチ54がオンされると、電池53から供給される電圧によりモータ52が起動し、垂直シャフト55を矢印57の方向に回転する。これにより、垂直シャフト55と円筒軸受部69の接触部に摩擦力が発生し、キャリア65が同一方向に回転する。キャリア65の回転時、このキャリアの表面は空気と動的に接触する。すなわち、空気の流れ70が、キャリア65の表面に対して形成される。この空気の流れ70は、防虫材の有効成分の蒸発を促進し、それを空気中に拡散する。垂直シャフト55の回転はファン58にも伝達される。ファン58は、矢印57の方向に回転すると、空間62から空気を吸引し、その空気をキャリアの垂直壁67に向かって外側に向けて斜めに吹き出す。これにより、防虫材有効成分の蒸発が促進される。このように蒸発した有効成分は、その後、空気中に拡散する。
【0059】
図6には、概略符号80で示す本発明に係る害虫防除装置の第3実施形態が示されている。この装置80は、長方形の箱の形をしたベースハウジング81を有する。ハウジング81は、内部に固定されたモータ82と、内部に着脱自在に設けた電池83とを有する。モータ82と電池83は、ハウジング81に設けた手動スイッチ84を介して電気的に接続されており、このスイッチ84をオンすると、モータ82に電池83から所定の電圧が供給されるようにしてある。第1の実施形態と同様に、ハウジング81は、電池83が容易に着脱できるように、設計し構成されるべきである。また、電池に代えて、商用電源を利用してもよい。
【0060】
ハウジング81は垂直シャフト85を保持している。この垂直シャフト85は、垂直軸86に沿って伸び、この垂直軸86の周りを回転自在としてある。垂直シャフト85はモータ82に駆動連結されており、このモータ82が駆動すると、垂直シャフト85が垂直軸86を中心として矢印87で示す方向に回転するようにしてある。上記実施形態で説明したように、プーリとベルト等の適当な減速機構を、モータ82と垂直シャフト85の間に設けてもよい。
【0061】
垂直シャフト85は、この垂直シャフト85から半径方向外側に向かって等角度に伸びる複数のアーム88を支持している。本実施形態では4つのアーム88が設けてあるが、本発明はそれに限定されるものでない。各アーム88は円筒体89を支持している。この円筒体89は、両端部に開口部91、92を有し、その長手方向の軸90が水平に向けられている。キャリア93は、上述した防虫材で全体又は一部が形成されており、各円筒体89の中に配置されている。
【0062】
キャリア93は、防虫有効成分を含む一つ以上の担持部材(図7参照)を含む。この担持部材は、上述した防虫材を含むもので矢印94で示してあり、異なる径を有し且つ軸96を中心に同心的に配置された複数の円筒部材95で構成されている。各円筒部材95は隣接する円筒部材と、それらの間をジグザグ状に伸びる連結部材97で固定的に連結されており、これにより、円筒部材95と連結部材97との間に多数の開口部98が形成されている。キャリア93は、軸96を開口部91、92に向けて円筒体89に着脱自在に挿入されており、円筒体89が矢印87で示す方向に回転すると、キャリア93が開口部98において部材95と97の表面で動的な空気との接触が生じる。すなわち、空気の流れが、部材95と97との表面に対して形成される。
【0063】
なお、支持部材94は、異なるサイズの複数の円筒部材で形成したが、螺旋部材と、この螺旋部材の隣接する部分の間をジグザグ状に伸びる連結部材とで形成してもよい。代わりに、支持部材はハニカム状構造としてもよい。
【0064】
また、垂直シャフト85は複数のブレード99(すなわち、プロペラ)を支持している。ブレードは、垂直シャフト85から半径方向外側に等角度で伸びている。本実施形態では3つのブレード99が設けてあるが、本発明はそれに限るものでない。各ブレード99は、図6の水平面(すなわち、X-Y平面)に対して傾斜させてあり、垂直シャフトが矢印87の方向に回転すると、空気の流れ101が円筒体89に向かって形成されるようにしてある。
【0065】
動作を説明する。スイッチ84がオンされると、電池83から供給される電圧によりモータ82が起動して垂直軸85と円筒体89を矢印87方向に回転する。これにより、円筒体89の中の防虫材担持部材94が空気と動的に接触する。具体的に、図7に矢印100で示す空気の流れが部材95と97の表面に対して形成される。この空気の流れ100は防虫材の蒸発を促進する。そして、蒸発した防虫材は空気中に拡散する。また、ブレード99が垂直シャフト85と共に回転し、別の空気の流れ101を形成し、これが蒸発した防虫材の空気中への拡散を促進する。
【0066】
本実施形態ではブレード99が設けてあるが、これは装置80から取り除いてもよい。その場合も、部材95と97の表面に対する空気の流れ100によって防虫材は効果的に蒸発する。
【0067】
図8は、本発明に係る害虫防除装置の第4実施形態(符号110で示す。)を示す。この装置110は、上端部112と下端部113を有する垂直シャフト111を有する。上端部112は、天井等の適当な固定部に連結されている。他方、下端部113は、連結部材114を有し、この連結部材114は垂直シャフト111の長手方向軸115を中心として回転自在に連結されている。連結部材114は、両方向に伸びる水平シャフト116を保持する。水平シャフト116の一端は、符号117で示すキャリアを着脱自在に支持している。キャリア117は、例えば外観が飛行機に似せてあり、上述した防虫材を含む担持材料で全体が又は一部が形成されている。キャリア117は、内部に設けたモータ118を有する。モータ118の出力軸119は複数のプロペラ120を支持している。水平シャフト116の他端部はカウンタウェイト(すなわち、電池ホルダ121)を備えており、この電池ホルダ121には電池122が着脱自在に設けてある。電池122は、水平シャフト116に配置した電気回路を介して、モータ118に電気的に接続されている。この電気回路は、電池ホルダ121に設けた手動スイッチ123を含んでいる。
【0068】
動作を説明する。スイッチ123がオンされると、所定の電圧が電池122から電源ラインを介してモータ118に供給され、モータ118が起動して出力シャフト119及びプロペラ120を回転する。プロペラ120の回転は推進力を生じ、これによりキャリア117が電池ホルダ121と共に矢印124で示す方向に回転する。その結果、キャリア117が空気と動的に接触し、すなわち、空気の流れがキャリア117の表面に形成され、これが防虫材の蒸発を促進する。蒸発した有効成分は、キャリア117と電池ホルダ121で撹乱された空気により拡散する。
【0069】
以上より、本発明の目的が達成されると共に、その他の利点が得られることが理解できる。
【0070】
本発明の範囲から逸脱することなく、上述の構成には種々の改変を加えることができるので、以上の説明又は添付図面に示した全ての事項は説明のためであって限定的な意味をもつものでないと理解すべきである。
【0071】
【発明の効果】
本発明の方法によれば、熱源を使用することなく優れた害虫防除効果が得られる。また、本発明の装置によれば、防虫材が効果的に蒸発し、キャリアの移動により形成される空気の流れによって拡散される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の殺虫試験に用いた防虫材の上面図である。
【図2】 図1に示す防虫材の斜視図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係る害虫防除装置の分解斜視図である。
【図4】 本発明の第2実施形態に係る害虫防除装置の斜視図である。
【図5】 図4に示す害虫防除装置の遠心ファンとキャリアの分解斜視図である。
【図6】 本発明の第3実施形態に係る害虫防除装置の斜視図である。
【図7】 図6に示す害虫防除装置に組み込まれた防虫材担持体の斜視図である。
【図8】 本発明の第4実施形態に係る害虫防除装置の斜視図である。
【符号の説明】
20…害虫防除装置、26…垂直シャフト、28…モータ、29…電池、32…ブレード、34…空気の流れ、37…軸受円筒部、39…キャリア、40…シャフト、41…ブレード、43…メッシュ。

Claims (7)

  1. 1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル 3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートおよび2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートからなる群から選択される少なくとも1種の有効成分を風船を除く担体に保持させてなる防虫材の表面に、相対的な空気の流れを生じさせて、該有効成分を空気中に揮散させることを特徴とする害虫防除方法。
  2. 送風装置を利用する送風手段を用いて防虫材に送風することにより、相対的な空気の流れを生じさせる請求項1記載の害虫防除方法。
  3. 防虫材を空気中で移動させることにより、相対的な空気の流れを生じさせる請求項1記載の害虫防除方法。
  4. 送風装置を利用する送風手段を用いて防虫材に送風し、かつ、防虫材を空気中で移動させることにより、相対的な空気の流れを生じさせる請求項1記載の害虫防除方法。
  5. 防虫材が、両端が開口している筒状体の内部に配設され、送風装置を利用する送風手段が、該筒状体の一方の開口部に設置される請求項2に記載の害虫防除方法。
  6. 式:
    a×b/c
    [式中、aは担体の表面積(m2)、bは防虫材の表面における相対的な空気の流れの速度(m/秒)、cは担体に保持されている有効成分の量(g)を表す]
    の値が0.001〜10の範囲内である請求項1〜5のいずれか1項に記載の害虫防除方法。
  7. 担体が、紙、不織布、布または樹脂フィルムからなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の害虫防除方法。
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