JP4227649B2 - Cci−779の位置選択的合成 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
(技術分野)
本発明は、抗腫瘍薬として有用である、CCI−779の位置選択的合成を提供する。
(従来技術)
3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピオン酸とのラパマイシン42−エステル(CCI−779)は、インビトロおよびインビボの両方の実験にて、腫瘍増殖に対して有意な阻害作用のあることが明らかにされたラパマイシンのエステルである。
CCI−779は腫瘍の進行までの時間あるいは腫瘍の再発までの時間を遅らせることができ、細胞障害剤というよりもむしろ典型的な細胞増殖抑制剤である。CCI−779はシロリムス(sirolimus)の作用機序と類似する作用機序を有すると考えられる。CCI−779は細胞質蛋白FKBPと結合してその複合体を形成し、酵素、mTOR(ラパマイシンの哺乳動物における標的、FKBP12−ラパマイシン関連蛋白[FRAP]としても知られている)を阻害する。mTORのキナーゼ活性の阻害は、サイトカイン刺激の細胞増殖、mRNAの細胞周期のG1期を調節するいくつかの主要蛋白についての翻訳、およびIL−2起因性転写を含む種々の信号変換経路を阻害し、細胞周期のG1期からS期への進行の阻害をもたらす。G1−S期の遮断をもたらすCCI−779の作用機序は抗癌剤では新規である。
インビトロで、CCI−779は多くの組織学的に多様な腫瘍細胞の増殖を阻害することが示された。とりわけ、中枢神経系(CNS)癌、白血病(T−細胞)、乳癌、前立腺癌およびメラノーマ系統がCCI−779に対して最も感受的であった。該化合物は細胞周期のG1期にて細胞を拘束した。
ヌードマウスのインビボ研究では、CCI−779は多様な組織型のヒト腫瘍異種移植片に対する活性を有することが証明された。神経膠腫はCCI−779に対して特に感受的であり、該化合物はヌードマウスにおける同所神経膠腫実験にて活性であった。インビトロでのヒト神経膠芽腫細胞株の(血小板由来の)増殖因子起因性刺激はCCI−779によって著しく抑制された。ヌードマウスにおける数種のヒト膵腫瘍ならびにインビボで研究された2つの乳癌系統のうちの1つはCCI−779によって阻害された。
CCI−779を含む、ラパマイシンのヒドロキシエステルの調製および使用は米国特許第5362718号に開示されている。CCI−779の位置特異的合成は米国特許第6277983号に記載されている。
CCI−779は、米国特許第5362718号に記載されるように、ラパマイシンを非位置特異的アシル化に付すことで合成されうる。しかし、該合成は31−エステル化ラパマイシンを有する所望の42−エステル、ならびに31,42−ジエステル化ラパマイシンおよび未反応のラパマイシンが混合することで複雑となっている。
CCI−779はまた、ラパマイシンの31−シリルエーテルをビス−(ヒドロキシメチル)プロピオン酸のケタールでアシル化し、つづいて米国特許第6277983号に記載されるように、ビス−(ヒドロキシメチル)プロピオン酸から31−シリルエーテルおよびケタール保護基を除去することで調製することもできる。しかしながら、この位置選択的合成で製造される42−モノエステル粗製物では、カラムクロマトグラフィーにより残量のジエステル副生成物および未反応のラパマイシン出発物質を除去する必要がある。
(発明の開示)
本発明は、ボロン酸化学に基づく、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピオン酸とのラパマイシン42−エステル(CCI−779)の位置特異的合成を提供する。本発明は、従来の方法を用いて得られるラパマイシン42−モノエステルの複雑さ、および面倒であることが多い精製の問題を解決するものである。
本発明の他の態様および利点は以下の詳細な記載から容易に理解されよう。
(発明の詳細な記載)
本発明は、ラパマイシンの42−エステルの位置選択的合成であって、
ラパマイシン31−シリルエーテルを、式:
HO(O)CCR
[式中:
は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、−(CR1213OR10、−CF、−Fまたは−CO10であり;
10は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフェニルメチル、ベンジル、炭素数2−7のアルコキシメチル、クロロエチルまたはテトラヒドロピラニルであり;
およびRは一緒になってXを形成し;
Xは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−イルまたは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−4−イルであり、ここで該フェニルは置換されていてもよく;
12およびR13は、各々独立して、水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフルオロメチルまたは−Fであり;
および
fは0−6である]
で示される化合物またはその混合無水物でアシル化し、ラパマイシン31−シリルエーテルの42−ボロン酸エステルを得る、方法を提供する。
その後、ラパマイシン31−シリルエーテルの42−ボロン酸エステルを穏やかな酸性条件下で加水分解し、ラパマイシン42−ボロン酸エステルを形成させる。そのラパマイシン42−ボロン酸エステルを適当なジオールで処理する。該方法は位置特異的なラパマイシン42−エステルの調製を可能とする。
本発明によれば、ラパマイシン42−エステルのラパマイシンシリルエーテルからの調製、単離および精製は、フェニルボロン酸エステルの部分が該化合物からジオールに移る、トランス−ホウ素化(trans-boronation)反応を伴う。ラパマイシン42−エステルのエーテル:ヘプタンからの沈殿がこのトランス−ホウ素化に続く。本発明の合成経路は、ラパマイシンエステルまたはエーテルの調製について以前に公開されている合成方法に比べていくつかの異なる利点、主に精製、製品コストの減少、安全性の向上、処理能力の向上および工場の運転時間の短縮などの利点を付与する。本発明の方法は、ラパマイシン42−エステル(例えば、CCI−779)の製造についての新しい方法を提供する。CCI−779を精製するのに大規模なバッチにてこれまで使用されていた面倒なクロマトグラフィー工程は削除される。米国特許第6277983号に記載のクロマトグラフィー工程に必要とされる大量の溶媒が除外され、これにより製品コストが下げられる。工場の反応装置の運転時間および資源を50%まで減少する。CCI−779の大規模合成に必要な反応装置の大きさは縮小し、それにより全体としての処理能が向上する。本発明の新規なトランス−ホウ素化操作は全体の処理時間を減少させる。従来の合成方法におけるジエチルエーテル精製の最終工程もまた、本発明にて組み込まれている精製操作で排除される。
本発明によれば、31−シリルエーテルラパマイシンは、上記したように、
式:HOOCCRの化合物またはその無水物を用いてアシル化され、31−シリルエチルの42−ボロン酸エステルが得られる。一の実施形態において、ラパマイシン31−シリルエーテルは、5−メチル−2−ボロナート[1,3−ジオキサン]−5−カルボン酸(以下、スキーム1にて化合物[A]で示される)または5−メチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキソボリナン−5−カルボン酸の2,4,6−トリクロロベンゾイル混合無水物を用いてアシル化される。
ラパマイシン31−シリルエーテルの一の特に望ましい製法が米国特許第6277983号にて提供されている。本発明はこのラパマイシン31−シリルエーテルの得る方法に限定されるものではない。しかしながら、ラパマイシンの31−シリルエーテルはラパマイシン31−O−トリメチルシリルエーテルであることが一般に好ましい。
一の実施形態において、ラパマイシン31−シリルエーテルは、式:
Figure 0004227649
[式中、
Rは−O−C(=O)CRであり、
ここで、
は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、−(CR1213OR10、−CF、−Fまたは−CO10であり;
10は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフェニルメチル、ベンジル、炭素数2−7のアルコキシメチル、クロロエチルまたはテトラヒドロピラニルであり;
およびRは一緒になってXを形成し;
Xは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−イルまたは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−4−イルであり(フェニルは置換されていてもよく);
12およびR13は、各々独立して、水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフルオロメチルまたは−Fであり;
および
fは0−6であり;
R’、R’’およびR’’’は、同一または異なり、炭素数1−6のアルキル、フェニルまたはベンジルより選択される]
で示されるように特徴付けられる。
本発明はCCI−779およびそのアナログの生成に有用な新規な化合物として化合物[A]を提供する。化合物[A]の調製は、フェニルボロン酸を2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−プロピオン酸と室温で混合し、フェニルボリナンを得ることを含む。典型的な收率は>90%である。反応は塩化メチレン中で行われうるが、好ましい溶媒はテトラヒドロフラン(THF)である。
望ましくは、フェニルボリナンは2−フェニル−1,3,2−ジオキソボリナン−5−カルボン酸であり、そのフェニルは所望により置換されていてもよい。もう一つ別の実施形態において、フェニルボリナンは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−4−イルであり、そのフェニルは所望により置換されていてもよい。フェニル基の一の特に望ましい置換基はアルキル、最も望ましくはC、C、C、C、CまたはCアルキルである。他のアリール−(フェニル−を含む)ボロン酸がこの反応にて用いられ得る。これらは、置換基が同一または異なる、モノ−、ジ−およびトリ−置換されたアリールボロン酸を包含する。アリール基の置換基として、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ(例えば、フェノキシ)、アラルキル、ニトロ、シアノ、ナフタリルボロン酸などの縮合フェニルが挙げられる。一の基あるいはアルコキシまたはアラルキルなどの基などの基の一部として用いられる場合のアルキルなる語は、炭素数1ないし12の、例えば、炭素数1−6のアルキル基を包含する。一の基あるいは一の基、例えばアラルキルまたはアリールオキシの一部としてのアリールなる語は、フェニルまたはナフチルなどの炭素数6−10の芳香族基を含む、芳香族基を意味する。好ましいアリールボロン酸はフェニルボロン酸である。
簡単には、ラパマイシンは31および42位にて塩化トリメチルシリルを用いてビスシリル化され、つづいて希硫酸を用いて42−位で位置選択的にシリル除去されることが好ましい。単離された生成物を2−フェニルボロン酸から誘導される無水物を用いて42−位をアシル化する。反応を促進させて完了するように触媒としてジメチルアミノピリジンを加えた。該反応ではすべての31−トリメチルシリルラパマイシンを消費するのに約3当量の混合無水物を要した。反応物を後処理した後、得られた溶液を次工程で必要となるまで0ないし10℃で貯蔵した。アセトン溶液にて放置すると、生成物は化合物[B]に分離するであろう。このことは、次工程がシリル官能基の加水分解であるため、問題ではない。アセトン中0℃ないし10℃で83日経過後には、ほぼ完全に[B]への変換(<3%)が達成された。
混合無水物の形成はREACTIR(ASI Applied Systems)で追跡されうる。このREACTIR(ASI Applied Systems)システムは、種々の化学反応をリアルタイムでインサイチュにて分析するために特に設計された装置である。混合無水物がカルボン酸および酸塩化物から形成されるとすれば、該反応は赤外分光法(IR)でのモニター観察に十分に適している。IRは、カルボニル官能基の存在を検出するための、REACTIRの場合には、カルボニル官能基の出現または喪失をモニター観察するための有力な方法である。典型的なREACTIR(ASI Applied Systems)方法においては、化合物[A]を、塩化メチレン中、ジイソプロピルエチルアミンと混合し、氷浴にて0−5℃に冷却した。IRスペクトルを取り、それをバックグラウンドスキャンに供した。ついで、2,4,6−トリクロロベンゾイルクロリドを加えた。第二のIRスペクトルスキャンを取り、T=0分(すなわち、反応の開始時点)のスキャンに供した。実験を、浴温度を0−5℃に維持し、5分毎に5時間IRスペクトルを獲得するように設定した。重要な特徴となるバンドは1818cm−1、1741cm−1および1031cm−1であった。酸塩化物を化合物[A]およびジイソプロピルエチルアミンの混合物に加えると(T=0分)、スペクトルは本質的にピークシグナルを示さなかった。しかしながら、カルボニルと無水物(C−O−C)の周波数領域は時間の経過と共に増加し、混合無水物の形成を示した。
混合無水物の反応は酢酸エチル、t−ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテルおよびテトラヒドロフラン(THF)中で行い得るが、その場合の反応は遅い。反応の終了が容易であることから好ましい溶媒は塩化メチレンである。DMAPはこの反応の好ましい塩基性触媒である。用い得る他の塩基は4−ピロリジノピリジン、N−メチルイミダゾールおよびピリジンである。
混合無水物は不安定な種であり、低温でインサイチュで調製される。−5ないし0℃で48時間まで安定している。−50ないし20℃で調製されうるが、好ましい温度範囲は−6ないし5℃である。混合無水物はカップリング反応の前に8時間まで熟成される。好ましい保持時間は31−トリメチルシリル(TMS)ラパマイシンカップリングパートナーを添加するまでの4ないし5時間である。
カップリング反応は−20℃ないし20℃で行われうるが、好ましい温度範囲は−11℃ないし−5℃である。より高い温度では、反応はより遅くなり、反応の完了には混合無水物をさらに充填する必要があった。より低い温度では、反応時間は長いが、混合無水物はさらに安定している。反応は一般に12ないし17時間で完了する。
化合物[B]を3−工程の1−反応容器の経路にて調製し、単離して精製した。この反応の重要な因子はアセトンを溶媒として選択することであった。この調製にて使用されうる他の溶媒として、ジエチルエーテル、アセトニトリル、酢酸エチル、THF、t−ブチルメチルエーテルおよび塩化メチレンが挙げられる。一般に、アセトンが好ましい溶媒である。
このように、31−トリメチルシリルCCI−779ボロン酸エステル[D]をアセトンに溶かす。しかしながら、ある特定の実施形態においては、水性酸/有機溶媒系の単一相を用いて、加水分解が生じうる。
([B]を得るために)31−トリメチルシリル基の加水分解が穏やかな酸性条件下で行われる。こうして、選択された有機溶媒(例えば、アセトン)を希無機酸、例えば、硫酸、塩酸またはリン酸と混合する。適当な希無機酸の濃度は、例えば、約0.1Nないし約3N、約0.2Nないし約2N、または約0.5Nの範囲にある。典型的には、この工程は約25℃またはそれ以下、約−5℃ないし約10℃、あるいは約0℃ないし約5℃の温度で実施される。望ましくは、この工程は5ないし6のpHで実施される。所望により、適当な緩衝剤、例えば、酢酸ナトリウムを、あるいは炭酸水素ナトリウムおよび/または酢酸の存在下にて、該混合物に添加し、pHを所望の範囲に調節または維持してもよい。
以下の実施例において、加水分解反応は0.5N硫酸を0ないし5℃にて用いる。反応は、典型的には、5ないし6時間で終了し、化合物[B]は単純濾過で容易に得られる。しかしながら、31−トリメチルシリル基を除去するためのフッ化物基剤の使用は、分解生成物が形成されるため、好ましいものではない。
ラパマイシン42−ボロン酸エステルはラパマイシン42−エステルを調製するための本発明の方法にて有用な新規な中間体である。一の実施形態において、該中間体は5−メチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナート−5−カルボン酸とのラパマイシン42−エステルである。
一の実施形態において、本発明は、式I:
Figure 0004227649
[式中、
Rは−O−C(=O)CRより選択され、
ここで、
は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、−(CR1213OR10、−CF、−Fまたは−CO10であり;
10は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフェニルメチル、ベンジル、炭素数2−7のアルコキシメチル、クロロエチルまたはテトラヒドロピラニルであり;
およびRは一緒になってXを形成し;
Xは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−イルまたは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−4−イルであり(フェニルは置換されていてもよく);
12およびR13は、各々独立して、水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフルオロメチルまたは−Fであり;
および
fが0−6である]
で示される、ラパマイシン42−ボロン酸エステル化合物を提供する。
本発明の方法におけるこの段階では、本発明の方法に従って調製されたラパマイシン42−ボロン酸エステルは、通常、化合物の異性体BおよびCとして存在する。[典型的な化合物[B]のこれら2つの異性体を以下に示す。]この段階では、B:Cの異性体の割合は、一般に、<10:1である。発明者らは、異性体Bが異性体Cよりも結晶性に富み、異性体Cよりもアセトンに溶けにくいことを見出した。これらの特性をうまく利用するために、発明者らは、pH5ないし6の酢酸ナトリウム緩衝剤中にて、B:Cの異性体の割合が20以上:1まで増加しうることを明らかにした。この割合が上がることで、化合物[B]の回収率も増加しうる。かくして、異性体B:Cの割合を少なくとも1:1、より望ましくは5以上:1、10以上:1、15以上:1、20以上:1、最も好ましくは約25:1にまで高めることが望ましい。炭酸水素ナトリウムを添加して硫酸を中和し、そのpHを7ないし8に調整した。ついで、酢酸を添加して酢酸ナトリウムを形成させ、pHを5ないし6にまで落とした。反応混合物を16時間保持すると、異性体の割合が約25:1となる。酢酸カリウムおよび酢酸亜鉛などの他の緩衝剤を用いることもできるが、好ましいものは酢酸ナトリウムである。
Figure 0004227649
混合物を濾過し、洗浄し、乾燥させて粗化合物[B]を得た。母液は優勢的に異性体C、ビスエステル副生成物および他の結晶性粗ラパマイシン出発物質と関連付けられる未知の不純物を含有した。
汚染されていない生成物の取得を容易にするために、この時点で粗化合物[B]におけるラパマイシンレベルをモニターすることが不可欠である。ラパマイシン含量は、典型的には、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によれば約5%(領域%)である。再結晶によりラパマイシン含量を<0.7%に低下する。アセトンなどの適当な溶媒中で精製し、ラパマイシンレベルを小さくすることができた。スキームに示されるように、化合物[B]は室温で安定している白色粉末固体である。
反応は、エーテル溶媒、あるいは好ましくはTHFなどの溶媒中、反応混合物をt−ブチルメチルエーテルまたはトルエンで希釈し、水性抽出法を用いて過剰のジオールおよびジオール−ボロナート副生成物を除去して行われうる。ジオールおよびジオール−ボロナートは共に水可溶性である。好ましい方法は水性抽出を除外した。好ましい方法は単純濾過工程を含む。該方法は化合物[B]をTHF、t−ブチルメチルエーテルまたはアセトニトリルに溶かし、ジオールを添加し、室温で3時間混合することを含む。溶媒を蒸留して反応混合物を泡沫体/油として得た。エーテルを添加し、生成物をヘプタンで共沈殿させた。該工程を繰り返し、CCI−779を80%ないし90%の收率で化合物[B]より生成しうる。
最初のジオールでの処理により、反応混合物中のフェニルボロン酸の大部分は除去される。なお残っているフェニルボロン酸の残量はジオールでさらに処理することで容易に取り除かれる。この操作で得られる最終の化合物[C]は許容しうるフェニルボロン酸含量を示す。トランスホウ素化処理において過剰量のジオールを用いうるが、好ましい量は1ないし5モル当量である。このトランスホウ素化より得られる收率は86%であった。ラパマイシン全体としての收率は47ないし50%であった。
種々の1,2−、1,3−、1,4−および1,5−ジオールを用いてこのトランスホウ素化を行うことができる。2−メチル−2,4−ペンタンジオールなどのアルキル置換のジオールが好ましい。ジエタノールアミンまたは固体支持のポリスチレンジエタノールアミン(PS−DEAM)が有用であった。トランスホウ素化はまた、シュウ酸、マロン酸、酒石酸、フタル酸およびサリチル酸などのカルボン酸試薬を用いて行うこともできる。2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸が効果的であったが、最終生成物より除去できなかった。
該方法を以下のスキームにて示す。このスキームは単なる例示であり、本発明を限定するものではない。
Figure 0004227649
5−メチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−カルボン酸[A]の調製
2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(131g、0.98モル)のテトラヒドロフラン(500ml)中懸濁液に、フェニルボロン酸(122g、1.0モル)のテトラヒドロフラン(500ml)中溶液を添加した。混合物を3時間攪拌し、トルエン(1.0L)を添加した。水をトルエンとの共沸蒸留で除去した。ヘプタン(500ml)を沈殿生成物に添加し、還流温度まで加熱して冷却した。該混合物を濾過し、ヘプタン(2x300ml)で洗浄した。固体を重量が一定になるまで真空下70−75℃で乾燥させ、94%の收率を得た。1H NMR:δ(DMSO−d6) 7.65(d,2H,Ar)、7.40(m,3H,Ar)、4.35(d,2H,CH2)、3.92(d,2H、CH2)、1.17(s,3H,CH3)。
5−メチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−カルボン酸とのラパマイシン42−エステル[B]の調製
米国特許第6277983号(2001)に記載されるように、3Lフラスコにラパマイシン(100g、0.104モル)を充填し、酢酸エチル(1.50L)に溶かした。該溶液を5−10℃に冷却した。イミダゾール(30g、0.44モル、4.23当量)を添加して溶解させた。窒素保護の下、温度を添加の間中0−5℃に維持しながら30−40分にわたって塩化トリメチルシリル(44g、0.405モル、4.0当量)を添加した。混合物を最低0.5時間保持した。反応をTLC(30:70 アセトン:ヘプタン溶出液)でモニターした。ラパマイシンがすべて消費された時に反応を完了した。
2、3滴の反応混合物を取り出し、31,42−ビス(トリメチルシリル)ラパマイシンの標体として保持した。温度を0−5℃に維持しながら、0.5時間にわたって0.5Nの硫酸(300mL)を3Lフラスコに添加した。混合物を激しく攪拌し、5時間保持した。反応を薄層クロマトグラフィー(TLC)(30:70 アセトン:ヘプタンの溶出液)でモニターした。31,42−ビス−(トリメチルシリル)ラパマイシンが本質的になくなれば、反応を終了した。層を分離し、下方の水層を酢酸エチル(500mL)で逆抽出した。合した有機層をpH8が得られるまで飽和ブライン(500mL)および飽和炭酸水素ナトリウム(2x200mL)で洗浄した。有機層をpH6ないし7が得られるまで水(2x500mL)およびブライン(500ml)で洗浄した。溶液を硫酸マグネシウム(100g)上で30分間乾燥させ、濾過して2Lフラスコに入れ、135mLの容量になるまで濃縮した。酢酸エチル(500ml)を添加し、135mLの容量になるまで濃縮した。酢酸エチル(500ml)を用いて水の追跡を1回以上繰り返した。塩化メチレン(300ml)を加え、次工程に必要となるまで該溶液を保持した。
機械攪拌機を備えた3Lフラスコに、塩化メチレン(400ml)中の化合物[A](75g、0.341モル)を充填した。ジイソプロピルエチルアミン(66.1g、0.51モル)を20分間にわたって滴下し、塩化メチレン(25mL)ですすいだ。2,4,6−塩化トリクロロベンゾイル(80g、0.328モル)を添加し、塩化メチレン(25mL)ですすいだ。混合物を0−5℃に4時間保持し、ついで−10±5℃に冷却した。
31−トリメチルシリルラパマイシンの溶液を混合無水物含有の3Lフラスコに加え、塩化メチレン(25mL)ですすいだ。ジメチルアミノピリジン(48.5g、0.397モル)の塩化メチレン(150mL)中溶液を調製し、温度を<−8℃に維持しながら、それを1.5時間にわたって添加し、塩化メチレン(25mL)ですすいだ。混合物を−11ないし−5℃で12時間保持した。温度を<10℃に維持しながら反応混合物を1N硫酸(600ml)でクエンチした。該混合物を攪拌し、30分間保持した。上方の水層のpHは2であった。層を分け、下方の有機層をブライン(450ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(500mL)でpH8まで洗浄した。有機層を水(450ml)でpHが6−7になるまで洗浄した。該溶液を濃縮し、アセトン(250ml)を加えて、濃縮した。この操作を別のアセトン(250ml)で繰り返して濃縮した。
該溶液をアセトンで希釈した。容器の温度を0−5℃に維持しながら、0.5N硫酸(500ml)を30分間にわたって滴下した。該混合物を最低5時間保持した。その間に、生成物が溶液より析出した。容器の温度を0−5℃に維持しながら、水性炭酸水素ナトリウム(水375ml中30g)を30分間にわたって滴下し;該混合物を最低30分間保持した。容器の温度を<10℃に維持しながらpHが5−6になるまで酢酸(25ml)を添加した。混合物を室温にまで加温し、16時間保持した。固体生成物を濾過し、水(2x100ml)で、つづいて1:1のアセトン:水(2x100ml)で洗浄した。そのケーキをアセトン(375ml)中にて精製し、65g(ラパマイシンより全体として58%)の生成物[B]を得た。陽イオンの電子噴射インターフェース法を用いるLC/MSにより、分子イオン[M+Na]=1138.5原子質量単位(AMU)が得られた。
2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−プロピオン酸とのラパマイシン42−エステル[C]の調製
化合物[B](200g、0.179モル)をテトラヒドロフラン(600ml)に溶かし、2−メチル−2,4−ペンタンジオール(42.3g、0.358モル、2.0当量)を添加し、該混合物を最低3時間攪拌した。その反応混合物を泡沫体になるまで濃縮した。ジエチルエーテル(1.0L)を添加し、該混合物を2時間攪拌した。ヘプタン(1.0L)を1時間にわたって滴下し、該混合物を2時間攪拌した。該混合物を濾過し、固体生成物をヘプタン(500ml)で洗浄した。該固体をアセトン(400ml)に再び溶かし、アセトン(200ml)中の2−メチル−2,4−ペンタンジオール(21.1g、0.179モル、1当量)で再び処理し、0.2ミクロンのカートリッジフィルターを介して浄化し、アセトン(200ml)ですすいだ。該溶液を泡沫体になるまで濃縮し、0.2ミクロンのカートリッジフィルターを介して予め濾過したジエチルエーテル(1.0L)を加え、該混合物を2時間攪拌した。予め濾過したヘプタン(1.0L)を添加することで混合物を共沈殿させた。その沈殿した固体を濾過し、エーテル:ヘプタン(2x500ml)で洗浄した。固体を乾燥(55ないし60℃、10mmHg、最低24時間)させて159g(86%)の生成物[C]を得た。陽イオンのAPCI法を用いるLC/MSにより、分子イオン[M+NH]=1047.0AMUが得られた。生成物(CCI−779)のH NMRは米国特許第5362718号(1994)の実施例11に記載されている生成物と同じであった。
本明細書に記載のすべての特許、特許出願、文献および他の書類はすべて出典明示により本明細書の一部とされる。当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の特定の実施形態に合致する修飾を行うことができるのは明らかである。

Claims (48)

  1. ラパマイシンの42−エステルを調製する方法であって、
    (a)ラパマイシン31−シリルエーテルを、式:
    HO(O)CCR
    [式中:
    は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、−(CR1213OR10、−CF、−Fまたは−CO10であり;
    10は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフェニルメチル、ベンジル、炭素数2−7のアルコキシメチル、クロロエチルまたはテトラヒドロピラニルであり;
    およびRは一緒になってXを形成し;
    Xは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−イルまたは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−4−イルであり、ここで該フェニルは置換されていてもよく;
    12およびR13は、各々独立して、水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフルオロメチルまたは−Fであり;
    および
    fは0−6である]
    で示される 化合物または該化合物および酸塩化物から形成される混合酸無水物でアシル化し、ラパマイシン31−シリルエーテルの42−ボロン酸エステルを得;
    (b)その31−シリルエーテルの42−ボロン酸エステルを穏やかな酸性条件下で選択的加水分解に付し、ラパマイシン42−ボロン酸エステルを得;
    そして
    (c)そのラパマイシン42−ボロン酸エステルをジオールで処理してラパマイシンの42−エステルを得る
    ことを含む、方法。
  2. 調製したラパマイシンの42−エステルがCCI−779であり、その工程(a)がラパマイシン31−シリルエーテルを5−メチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−カルボン酸または5−メチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−カルボン酸および酸塩化物から形成される混合酸無水物でアシル化して、ラパマイシン31−O−シリルエーテルの42−ボロン酸エステルを得ることを含むところの、請求項1記載の方法。
  3. その31−シリルエーテルが、式:
    −OSiR’R’’R’’’
    [式中、R’、R’’およびR’’’は、同一または異なり、炭素数1−6のアルキル、フェニルおよびベンジルからなる群から選択される]
    で示される基を有するところの、請求項1または請求項2記載の方法。
  4. 31−シリルエーテルがトリメチルシリルエーテルであるところの、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の方法。
  5. アシル化工程(a)が5−メチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−カルボン酸を用いてなされるところの、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の方法。
  6. アシル化工程(a)が5−メチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−カルボン酸の2,4,6−トリクロロベンゾイル混合無水物を用いて実施されるところの、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の方法。
  7. アシル化工程(a) が約20℃未満の温度で実施されるところの、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 約−50℃から約20℃の温度で実施される、請求項7記載の方法。
  9. 工程(a)が塩化メチレンを含む溶媒中にて実施されるところの、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 工程(b)の酸が希釈無機酸であるところの、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 酸が硫酸、塩酸またはリン酸であるところの、請求項10記載の方法。
  12. 工程(b)酸が硫酸であるところの、請求項11記載の方法。
  13. 工程(b)酸が約0.1Nないし約3Nであるところの、請求項10ないし12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 工程(b)酸が約0.2Nないし約2Nであるところの、請求項13記載の方法。
  15. 工程(b)酸が約0.5Nであるところの、請求項13または14記載の方法。
  16. 工程(b)が単相の水性酸/有機溶媒の系にて実施されるところの、請求項1ないし15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 有機溶媒がアセトンであるところの、請求項16記載の方法。
  18. 工程(b)が約25℃またはそれ以下の温度で実施されるところの、請求項1ないし17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 工程(b)が約−5℃ないし約10℃の温度で実施されるところの、請求項18記載の方法。
  20. 工程(b)が約0℃ないし約5℃の温度で実施されるところの、請求項18または請求項19記載の方法。
  21. 工程(c)にて用いられるジオールが1,2−、1,3−、1,4−または1,5−ジオールであるところの、請求項1ないし20のいずれか一項に記載の方法。
  22. ジオールが2−メチル−2,4−ペンタンジオールであるところの、請求項21記載の方法。
  23. 工程(c)のジオールが約1ないし約5モル当量の量にて用いられるところの、請求項1ないし22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 工程(c)が約−5℃ないし約+25℃の温度で実施されるところの、請求項1ないし23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 工程(c)がテトラヒドロフラン の存在下で実施されるところの、請求項1ないし24のいずれか一項に記載の方法。
  26. エーテル の存在下で実施される、請求項1ないし24のいずれか一項に記載の方法。
  27. ラパマイシン31− シリルエーテルの42−ボロン酸エステルが、式:
    Figure 0004227649
    [式中、
    Rは−O−C(=O)CRであり、
    ここで、
    は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、−(CR1213OR10、−CF、−Fまたは−CO10であり;
    10は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフェニルメチル、ベンジル、炭素数2−7のアルコキシメチル、クロロエチルまたはテトラヒドロピラニルであり;
    およびRは一緒になってXを形成し;
    Xは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−イルまたは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−4−イルであり(フェニルは置換されていてもよく);
    12およびR13は、各々独立して、水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフルオロメチルまたは−Fであり;
    R’、R’’およびR’’’は、同一または異なり、炭素数1−6のアルキル、フェニルおよびベンジルからなる群から選択され;
    および
    fは0−6である]
    で示される化合物であるところの、請求項1記載の方法。
  28. ラパマイシン42−ボロン酸エステルが、式:
    Figure 0004227649
    [式中、
    Rは−O−C(=O)CRであり、
    ここで、
    は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、−(CR1213OR10、−CF、−Fまたは−CO10であり;
    10は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフェニルメチル、ベンジル、炭素数2−7のアルコキシメチル、クロロエチルまたはテトラヒドロピラニルであり;
    およびRは一緒になってXを形成し;
    Xは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−イルまたは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−4−イルであり(フェニルは置換されていてもよく);
    12およびR13は、各々独立して、水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフルオロメチルまたは−Fであり;
    および
    fが0−6である]
    で示されるところの、請求項1記載の方法。
  29. 式:
    Figure 0004227649
    で示される化合物の製法であって、ラパマイシン31−シリルエーテルの42−ボロン酸エステルを ジオールと反応させることを含み、ここで、該ラパマイシン31−シリルエーテルの42−ボロン酸エステルが式:
    Figure 0004227649
    [式中、
    Rは−O−C(=O)CR であり、
    ここで、
    は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、−(CR 12 13 OR 10 、−CF 、−Fまたは−CO 10 であり;
    10 は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフェニルメチル、ベンジル、炭素数2−7のアルコキシメチル、クロロエチルまたはテトラヒドロピラニルであり;
    およびR は一緒になってXを形成し;
    Xは2−フェニル−1 , , 2−ジオキサボリナン−5−イルまたは2−フェニル−1 , , 2−ジオキサボリナン−4−イルであり(フェニルは置換されていてもよく);
    12 およびR 13 は、各々独立して、水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフルオロメチルまたは−Fであり;
    R’、R’’およびR’’’は、同一または異なり、炭素数1−6のアルキル、フェニルおよびベンジルからなる群から選択され;
    および
    fは0−6である]
    で示される化合物であるところの、方法。
  30. ジオールが1,2−、1,3−、1,4−または1,5−ジオールであるところの、請求項29記載の方法。
  31. ジオールが2−メチル−2,4−ペンタンジオールであるところの、請求項29または請求項30記載の方法。
  32. ジオールが約1ないし約5モル当量の量にて用いられるところの、請求項29ないし31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 約−5℃ないし約+25℃の温度で実施される、請求項29ないし32のいずれか一項に記載の方法。
  34. テトラヒドロフラン の存在下で実施される、請求項29ないし33のいずれか一項に記載の方法。
  35. エーテル の存在下で実施される、請求項29ないし33のいずれか一項に記載の方法。
  36. 5−メチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−カルボン酸の製法であって、
    2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸をフェニルボロン酸と反応させることを含む、方法。
  37. テトラヒドロフラン の存在下で実施されるところの、請求項36記載の方法。
  38. 異性体BおよびC:
    Figure 0004227649
    を約10より小さい:1の割合にて含有する溶液中の、式:
    Figure 0004227649
    の化合物の純度を向上させる方法であって、溶液のpHを約5ないし約6のpHに調整することを含む、方法。
  39. アセトン の存在下で実施される、請求項38記載の方法。
  40. 酢酸ナトリウム緩衝剤の存在下で実施される、請求項38または請求項39記載の方法。
  41. 炭酸水素ナトリウムおよび酢酸の存在下で実施される、請求項38または請求項39記載の方法。
  42. 式(I):
    Figure 0004227649
    (I)
    [式中、Rは−O−C(=O)CR であり
    ここで、
    は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、−(CR1213OR10、−CF、−Fまたは−CO10であり;
    10は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフェニルメチル、ベンジル、炭素数2−7のアルコキシメチル、クロロエチルまたはテトラヒドロピラニルであり;
    およびRは一緒になってXを形成し;
    Xは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−イルまたは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−4−イルであり(フェニルは置換されていてもよく);
    12およびR13は、各々独立して、水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフルオロメチルまたは−Fであり;
    および
    fは0−6である]
    で示される化合物。
  43. 式:
    Figure 0004227649
    [式中、
    Rは−O−C(=O)CR であり
    ここで、
    は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、−(CR1213OR10、−CF、−Fまたは−CO10であり;
    10は水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフェニルメチル、ベンジル、炭素数2−7のアルコキシメチル、クロロエチルまたはテトラヒドロピラニルであり;
    およびRは一緒になってXを形成し;
    Xは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−イルまたは2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−4−イルであり(フェニルは置換されていてもよく);
    12およびR13は、各々独立して、水素、炭素数1−6のアルキル、炭素数2−7のアルケニル、炭素数2−7のアルキニル、トリフルオロメチルまたは−Fであり;
    および
    fは0−6であり、
    R’、R’’およびR’’’は、同一または異なり、炭素数1−6のアルキル、フェニルおよびベンジルからなる群から選択される]
    で示される化合物。
  44. 5−メチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−カルボン酸とのラパマイシン42−エステルである化合物。
  45. 5−メチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−カルボン酸とのラパマイシン31−O−トリメチルシリルエーテルの42−エステルである化合物。
  46. 式:
    HO−C(=O)CR
    [式中、R、RおよびRは請求項1の記載と同意義である]
    で示される 化合物または該化合物および酸塩化物から形成される混合酸無水物。
  47. 5−メチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−カルボン酸(フェニルが置換されていてもよい)またはその2,4,6−トリクロロベンゾイル混合無水である、請求項46記載の化合物。
  48. 5−メチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン−5−カルボン酸またはその2,4,6−トリクロロベンゾイル混合無水である、請求項46記載の化合物。
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