JP4226804B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、MIM(Metal Insulating Metal)キャパシタを有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、MIM(Metal Insulating Metal)キャパシタを形成した半導体装置が提供されている。
【0003】
図14乃至図16は、従来技術によるMIMキャパシタを有する半導体装置の製造工程の断面図を示す。以下に、従来技術による半導体装置の製造方法について簡単に説明する。
【0004】
まず、図14に示すように、ダマシンプロセスにより、第1の層間膜111及び第2の層間膜112内に、例えばCu(銅)膜からなるヴィア部113及び第1の配線114が形成される。次に、スパッタリングにより、第2の層間膜112及び第1の配線114上に拡散防止膜115が形成される。
【0005】
次に、拡散防止膜115上に、下部電極膜116と誘電体膜117と上部電極膜119とからなるMIMキャパシタ120が形成される。
【0006】
次に、図15に示すように、キャパシタ120及び拡散防止膜115上に第3の層間膜121が形成され、この第3の層間膜121が平坦化される。次に、第3の層間膜121上に第4の層間膜122が形成され、この第4の層間膜122上に第5の層間膜123が形成される。
【0007】
次に、第3、第4、第5の層間膜121、122、123、誘電体膜117及び拡散防止膜115がRIE(Reactive Ion Etching)で除去され、ヴィアホール124a、124b、124c及び配線溝125a、125b、125cが形成される。その後、水素を含むガスを用いたアニールが行われる。
【0008】
次に、図16に示すように、ヴィアホール124a、124b、124c及び配線溝125a、125b、125c内に、Cu膜からなるヴィア部126a、126b、126c及び第2の配線127a、127b、127cが形成される。その後、第5の層間膜123及び第2の配線127a、127b、127c上に例えばSiN膜(シリコン窒化膜)からなる拡散防止膜128が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、水素を含むガスを用いたアニールを行うことによって、キャパシタ120の誘電体膜117に水素が侵入し、誘電体膜117が還元されてしまう。これにより、誘電体膜117の誘電率が低下するため、キャパシタ120の容量の低下や、電極膜116、119間のリーク電流の増大という問題が発生していた。
【0010】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、キャパシタの誘電体膜が還元されることを抑制できる半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために以下に示す手段を用いている。
【0012】
本発明の第1の視点による半導体装置は、チタン窒化膜からなる第1の電極膜と、前記第1の電極膜上に形成され、タンタルを含む誘電体膜からなるキャパシタ絶縁膜と、前記キャパシタ絶縁膜上に形成され、水素還元防止性を有する絶縁保護膜と、前記絶縁保護膜上に選択的に形成され、前記第1の電極膜と対向し、チタン窒化膜からなる第2の電極膜と、前記第2の電極膜及び前記絶縁保護膜上に形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜内に形成された第1、第2の配線と、前記層間絶縁膜、前記絶縁保護膜及び前記キャパシタ絶縁膜内に形成され、前記第1の配線と前記第1の電極膜とを電気的に接続する第1の接続部と、前記層間絶縁膜内に形成され、前記第2の配線と前記第2の電極膜とを電気的に接続する第2の接続部とを具備する。
【0013】
本発明の第2の視点による半導体装置は、チタン窒化膜からなる第1の電極膜と、前記第1の電極膜上に形成され、タンタルを含む誘電体膜からなるキャパシタ絶縁膜と、前記キャパシタ絶縁膜上に選択的に形成され、前記第1の電極膜と対向し、チタン窒化膜からなる第2の電極膜と、前記第2の電極膜上に形成され、水素還元防止性を有する絶縁保護膜と、前記キャパシタ絶縁膜及び前記絶縁保護膜上に形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜内に形成された第1、第2の配線と、前記層間絶縁膜及び前記キャパシタ絶縁膜内に形成され、前記第1の配線と前記第1の電極膜とを電気的に接続する第1の接続部と、前記層間絶縁膜及び前記絶縁保護膜内に形成され、前記第2の配線と前記第2の電極膜とを電気的に接続する第2の接続部とを具備する。
【0014】
本発明の第3の視点による半導体装置の製造方法は、チタン窒化膜からなる第1の電極膜を形成する工程と、前記第1の電極膜上に、タンタルを含む誘電体膜からなるキャパシタ絶縁膜を形成する工程と、前記キャパシタ絶縁膜上に、水素還元防止性を有する絶縁保護膜を形成する工程と、前記絶縁保護膜上に、チタン窒化膜からなる第2の電極膜を選択的に形成する工程と、前記第2の電極膜及び前記絶縁保護膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜、前記絶縁保護膜及び前記キャパシタ絶縁膜内に前記第1の電極膜の表面の一部を露出する第1の溝を形成するとともに、前記層間絶縁膜内に前記第2の電極膜の表面の一部を露出する第2の溝を形成する工程と、水素を含むガスを用いた熱処理を行う工程と、前記第1の溝内に前記第1の電極膜に電気的に接続する第1の接続部を形成するとともに、前記第2の溝内に前記第2の電極膜に電気的に接続する第2の接続部を形成する工程とを含む。
【0015】
本発明の第4の視点による半導体装置の製造方法は、チタン窒化膜からなる第1の電極膜を形成する工程と、前記第1の電極膜上に、タンタルを含む誘電体膜からなるキャパシタ絶縁膜を形成する工程と、前記キャパシタ絶縁膜上に、チタン窒化膜からなる第2の電極膜を選択的に形成する工程と、前記第2の電極膜上に、水素還元防止性を有する絶縁保護膜を形成する工程と、前記キャパシタ絶縁膜及び前記絶縁保護膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜及び前記キャパシタ絶縁膜内に前記第1の電極膜の表面の一部を露出する第1の溝を形成するとともに、前記層間絶縁膜及び前記絶縁保護膜内に前記第2の電極膜の表面の一部を露出する第2の溝を形成する工程と、水素を含むガスを用いた熱処理を行う工程と、前記第1の溝内に前記第1の電極膜に電気的に接続する第1の接続部を形成するとともに、前記第2の溝内に前記第2の電極膜に電気的に接続する第2の接続部を形成する工程とを含む。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0017】
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、キャパシタを構成する誘電体膜上に還元防止性を有する絶縁保護膜を設けることを特徴とする。
【0018】
図1乃至図7は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の断面図を示す。以下に、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
【0019】
まず、図1に示すように、例えばFSG(Fluorine Spin Glass)膜のような低誘電率膜からなる第1の層間膜11上に、例えばSiO膜(シリコン酸化膜)からなる第2の層間膜12が形成される。その後、ダマシンプロセスにより、第1の層間膜11及び第2の層間膜12内に、例えばCu(銅)膜からなるヴィア部13及び第1の配線14が形成される。次に、スパッタリングにより、第2の層間膜12及び第1の配線14上に例えばSiN膜(シリコン窒化膜)からなる拡散防止膜15が形成される。この拡散防止膜15の膜厚は、例えば50nmである。
【0020】
次に、図2に示すように、スパッタリングにより、拡散防止膜15上に例えばTiN膜(チタン窒化膜)からなる下部電極膜16が形成され、この下部電極膜16上に例えばTa25膜(酸化タンタル膜)からなる誘電体膜17が形成される。この誘電体膜17上に例えばAl膜(酸化アルミニウム膜)からなる絶縁保護膜18が形成され、この絶縁保護膜18上に例えばTiN膜からなる上部電極膜19が形成される。
【0021】
ここで、下部電極膜16の膜厚は例えば60nm、誘電体膜17の膜厚は例えば50nm、絶縁保護膜18の膜厚は例えば20nm、上部電極膜19の膜厚は例えば50nmである。
【0022】
次に、図3に示すように、上部電極膜19上にレジスト膜(図示せず)が塗布され、このレジスト膜がリソグラフィでパターニングされる。次に、このパターニングされたレジスト膜をマスクとして、RIE(Reactive Ion Etching)により上部電極膜19がパターニングされる。その後、レジスト膜が除去される。
【0023】
次に、図4に示すように、上部電極膜19及び絶縁保護膜18上にレジスト膜(図示せず)が塗布され、このレジスト膜がリソグラフィでパターニングされる。その後、このパターニングされたレジスト膜をマスクとして、絶縁保護膜18、誘電体膜17及び下部電極膜16がRIEによりパターニングされる。その後、レジスト膜が除去される。
【0024】
このようにして、下部電極膜16と誘電体膜17と絶縁保護膜18と上部電極膜19とからなるMIM(Metal Insulating Metal)キャパシタ20が形成される。
【0025】
次に、図5に示すように、PECVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)により、キャパシタ20及び拡散防止膜15上に、例えばSiO膜からなる第3の層間膜21が形成される。次に、CMP(Chemical Mechanical Polish)により、第3の層間膜21が平坦化される。
【0026】
次に、第3の層間膜21上に例えばFSG膜のような低誘電率膜からなる第4の層間膜22が形成され、この第4の層間膜22上に例えばSiO膜からなる第5の層間膜23が形成される。
【0027】
次に、図6に示すように、第5の層間膜23上にレジスト膜(図示せず)が塗布され、このレジスト膜がリソグラフィでパターニングされる。その後、このパターニングされたレジスト膜をマスクとして、第3、第4、第5の層間膜21、22、23、絶縁保護膜18、誘電体膜17及び拡散防止膜15がRIEで除去され、ヴィアホール24a、24b、24c及び配線溝25a、25b、25cが形成される。その後、レジスト膜が除去される。
【0028】
次に、水素を含むガスを用いて、300℃で1分間のアニールが行われる。これにより、後述するヴィア部26a、26b、26cの低抵抗化が図られる。
【0029】
次に、図7に示すように、ヴィアホール24a、24b、24c及び配線溝25a、25b、25c内に例えばTaN膜からなるバリアメタル層(図示せず)がスパッタリングにより堆積され、このバリアメタル層上にCu膜がめっきにより堆積される。次に、バリアメタル層及びCu膜がCMPで平坦化され、ヴィア部26a、26b、26c及び第2の配線27a、27b、27cが形成される。その後、第5の層間膜23及び第2の配線27a、27b、27c上に例えばSiN膜からなる拡散防止膜28が形成される。
【0030】
ここで、ヴィア部26a及び第2の配線27aはキャパシタ20の下部電極膜16に接続し、ヴィア部26b及び第2の配線27bはキャパシタ20の上部電極膜19に接続し、ヴィア部26c及び第2の配線27cは第1の配線14に接続する。
【0031】
図8は、絶縁保護膜の膜厚に対する容量低下率の関係図を示す。ここで、容量低下率とは、従来技術のように誘電体膜117上に絶縁保護膜を設けない構造のキャパシタ120の容量C1に対して、第1の実施形態のように誘電体膜17上に絶縁保護膜18を設けた構造のキャパシタ20の容量C2がどの程度低下しているかを示すものである。
【0032】
なお、絶縁保護膜18として、比誘電率が4のSiO膜、比誘電率が7のSiN膜、比誘電率が10のAl膜を用いる。また、誘電体膜17として用いたTa膜の比誘電率は25である。
【0033】
図8に示すように、絶縁保護膜18としては、比誘電率が高くかつ膜厚の薄い膜ほど、キャパシタ10の容量低下を抑制できる。
【0034】
そこで、絶縁保護膜18としてAl膜を用いた場合、絶縁保護膜18の膜厚Xは10nm≦X≦20nmであることが望ましい。これは、絶縁保護膜18を10nmより薄く形成することがプロセス上困難である上に、絶縁保護膜18を薄くしすぎると還元防止性が低下するからである。さらに、絶縁保護膜18を20nmより厚くすると、キャパシタ20の容量低下率が50%以下となりキャパシタ20としての機能を確保できなくなるからである。
【0035】
換言すると、絶縁保護膜18の膜厚Xは誘電体膜17の膜厚に対して10%≦X≦40%程度であることが望ましい。
【0036】
また、比誘電率が高い膜ほどキャパシタ20の容量低下率が抑制される。そこで、キャパシタ20の容量低下率を抑制するために、絶縁保護膜18としては、Al膜のように比誘電率εが10以上である膜が望ましく、10≦ε≦30である膜が最も望ましい。
【0037】
上記第1の実施形態によれば、キャパシタ20の誘電体膜17上に還元防止性を有する絶縁保護膜18を形成し、この絶縁保護膜18で誘電体膜17の上面を覆っている。これにより、水素を含むガスを用いてアニールを行った場合でも、水素が誘電体膜17に侵入することを絶縁保護膜18で防げるため、誘電体膜17が還元することを防止できる。従って、誘電体膜17の誘電率が低下することを防げるため、キャパシタ20の容量低下を抑制できるとともに電極膜16、19間のリーク電流の増大を防止できる。
【0038】
また、絶縁保護膜18として比誘電率が高くかつ膜厚の薄い膜を用いることにより、誘電体膜17上に絶縁保護膜18を設けた場合のキャパシタ10の容量低下を抑制できる。
【0039】
また、絶縁保護膜18のパターニングは、誘電体膜17や下部電極膜16と同時に行えるため、プロセス数の増加を抑制できる。
【0040】
また、キャパシタ20の下に拡散防止膜15が形成されている。このため、第2の配線27a、27b、27c及びヴィア部26a、26b、26cからキャパシタ20の下に形成された素子(図示せず)へのCu汚染を防止できる。
【0041】
なお、誘電体膜17はTa25膜に限定されず、TaO膜(酸化タンタル膜)であればよい。また、ヴィア部13、26a、26b、26cはW(タングステン)で形成されてもよい。
【0042】
また、ヴィア部13、26a、26b、26c及び第1、第2の配線14、27a、27b、27cの形成は、上記方法に限定されない。例えば、ヴィアホール24a、24b、24cを形成し、このヴィアホール24a、24b、24c内にCu膜等を形成してヴィア部26a、26b、26cを形成する。その後、配線溝25a、25b、25cを形成し、この配線溝25a、25b、25c内にCu膜等を形成して第2の配線27a、27b、27cを形成してもよい。
【0043】
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、キャパシタを構成する上部電極膜上に還元防止性を有する絶縁保護膜を設けることを特徴とする。以下、第2の実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点のみ説明する。
【0044】
図9乃至図13は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の断面図を示す。以下に、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
【0045】
まず、図9に示すように、第1の実施形態と同様に、第1及び第2の層間膜11、12内に、例えばCu膜からなるヴィア部13及び第1の配線14が形成される。次に、スパッタリングにより、第2の層間膜12及び第1の配線14上に例えばSiN膜からなる拡散防止膜15が形成される。
【0046】
次に、スパッタリングにより、拡散防止膜15上に例えばTiN膜からなる下部電極膜16が形成され、この下部電極膜16上に例えばTa25膜からなる誘電体膜17が形成される。この誘電体膜17上に例えばTiN膜からなる上部電極膜19が形成され、この上部電極膜19上に例えばAl膜からなる絶縁保護膜18が形成される。この絶縁保護膜18には、第1の実施形態と同様の膜が用いられるが、説明は省略する。
【0047】
次に、図10に示すように、絶縁保護膜18上にレジスト膜(図示せず)が塗布され、このレジスト膜がリソグラフィでパターニングされる。次に、このパターニングされたレジスト膜をマスクとして、RIEにより絶縁保護膜18及び上部電極膜19がパターニングされる。その後、レジスト膜が除去される。
【0048】
次に、図11に示すように、絶縁保護膜18及び誘電体膜17上にレジスト膜(図示せず)が塗布され、このレジスト膜がリソグラフィでパターニングされる。その後、このパターニングされたレジスト膜をマスクとして、誘電体膜17及び下部電極膜16がRIEによりパターニングされる。その後、レジスト膜が除去される。
【0049】
このようにして、下部電極膜16と誘電体膜17と上部電極膜19と絶縁保護膜18とからなるMIMキャパシタ20が形成される。
【0050】
次に、図12に示すように、第1の実施形態と同様に、第3、第4、第5の層間膜21、22、23が形成される。次に、ヴィアホール24a、24b、24c及び配線溝25a、25b、25cが形成される。次に、水素を含むガスを用いて、300℃で1分間のアニールが行われる。
【0051】
次に、図13に示すように、下部電極膜16、上部電極膜19、第1の配線14にそれぞれ接続するヴィア部26a、26b、26c及び第2の配線27a、27b、27cが形成される。その後、第5の層間膜23及び第2の配線27a、27b、27c上に例えばSiN膜からなる拡散防止膜28が形成される。
【0052】
上記第2の実施形態によれば、キャパシタ20の上部電極膜19上に還元防止性を有する絶縁保護膜18を形成する。これにより、水素を含むガスを用いてアニールを行った場合でも、水素が上部電極膜19上から誘電体膜17に侵入することを絶縁保護膜18で防げるため、誘電体膜17が還元することを抑制できる。従って、誘電体膜17の誘電率が低下することを抑制できるため、キャパシタ20の容量低下を抑制できるとともに電極膜16、19間のリーク電流の増大を抑えることができる。
【0053】
また、絶縁保護膜18のパターニングは、上部電極膜19と同時に行えるため、プロセス数の増加を抑制できる。
【0054】
なお、上部電極膜19上に絶縁保護膜18を設けずに、上部電極膜19に還元防止性を有する電極膜を用いてもよい。この場合、還元防止性を有する上部電極膜19として例えばAl膜(アルミニウム膜)を用いることが望ましい。
【0055】
その他、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、キャパシタの誘電体膜が還元されることを抑制できる半導体装置及びその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図2】図1に続く、本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図3】図2に続く、本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図4】図3に続く、本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図5】図4に続く、本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図6】図5に続く、本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図7】図6に続く、本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図8】キャパシタの容量低下率と絶縁保護膜の膜厚との関係を示す図。
【図9】本発明の第2の実施形態に係わる半導体装置を示す断面図。
【図10】図9に続く、本発明の第2の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図11】図10に続く、本発明の第2の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図12】図11に続く、本発明の第2の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図13】図12に続く、本発明の第2の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図14】従来技術による半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図15】図14に続く、従来技術による半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図16】図15に続く、従来技術による半導体装置の製造工程を示す断面図。
【符号の説明】
11…第1の層間膜、
12…第2の層間膜、
13、26a、26b、26c…ヴィア部、
14…第1の配線、
15、28…拡散防止膜、
16…下部電極膜、
17…誘電体膜、
18…絶縁保護膜、
19…上部電極膜、
20…キャパシタ、
21…第3の層間膜、
22…第4の層間膜、
23…第5の層間膜、
24a、24b、24c…ヴィアホール、
25a、25b、25c…配線溝、
27a、27b、27c…第2の配線。

Claims (23)

  1. チタン窒化膜からなる第1の電極膜と、
    前記第1の電極膜上に形成され、タンタルを含む誘電体膜からなるキャパシタ絶縁膜と、
    前記キャパシタ絶縁膜上に形成され、水素還元防止性を有する絶縁保護膜と、
    前記絶縁保護膜上に選択的に形成され、前記第1の電極膜と対向し、チタン窒化膜からなる第2の電極膜と、
    前記第2の電極膜及び前記絶縁保護膜上に形成された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜内に形成された第1、第2の配線と、
    前記層間絶縁膜、前記絶縁保護膜及び前記キャパシタ絶縁膜内に形成され、前記第1の配線と前記第1の電極膜とを電気的に接続する第1の接続部と、
    前記層間絶縁膜内に形成され、前記第2の配線と前記第2の電極膜とを電気的に接続する第2の接続部と
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  2. チタン窒化膜からなる第1の電極膜と、
    前記第1の電極膜上に形成され、タンタルを含む誘電体膜からなるキャパシタ絶縁膜と、
    前記キャパシタ絶縁膜上に選択的に形成され、前記第1の電極膜と対向し、チタン窒化膜からなる第2の電極膜と、
    前記第2の電極膜上に形成され、水素還元防止性を有する絶縁保護膜と、
    前記キャパシタ絶縁膜及び前記絶縁保護膜上に形成された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜内に形成された第1、第2の配線と、
    前記層間絶縁膜及び前記キャパシタ絶縁膜内に形成され、前記第1の配線と前記第1の電極膜とを電気的に接続する第1の接続部と、
    前記層間絶縁膜及び前記絶縁保護膜内に形成され、前記第2の配線と前記第2の電極膜とを電気的に接続する第2の接続部と
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  3. 前記絶縁保護膜の比誘電率εは、10以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 前記絶縁保護膜の比誘電率εは、10≦ε≦30であることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  5. 前記絶縁保護膜の膜厚Xは、10nm≦X≦20nmであることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  6. 前記絶縁保護膜の膜厚Xは、前記キャパシタ絶縁膜の膜厚に対して10%≦X≦40%であることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  7. 前記キャパシタ絶縁膜は、酸化タンタル膜であることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  8. 前記絶縁保護膜は、酸化アルミニウム膜であることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  9. 前記第1の電極膜は、拡散防止膜上に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  10. 前記第1及び第2の配線は銅からなることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  11. 前記第1及び第2の接続部は銅又はタングステンからなることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  12. チタン窒化膜からなる第1の電極膜を形成する工程と、
    前記第1の電極膜上に、タンタルを含む誘電体膜からなるキャパシタ絶縁膜を形成する工程と、
    前記キャパシタ絶縁膜上に、水素還元防止性を有する絶縁保護膜を形成する工程と、
    前記絶縁保護膜上に、チタン窒化膜からなる第2の電極膜を選択的に形成する工程と、
    前記第2の電極膜及び前記絶縁保護膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜、前記絶縁保護膜及び前記キャパシタ絶縁膜内に前記第1の電極膜の表面の一部を露出する第1の溝を形成するとともに、前記層間絶縁膜内に前記第2の電極膜の表面の一部を露出する第2の溝を形成する工程と、
    水素を含むガスを用いた熱処理を行う工程と、
    前記第1の溝内に前記第1の電極膜に電気的に接続する第1の接続部を形成するとともに、前記第2の溝内に前記第2の電極膜に電気的に接続する第2の接続部を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. チタン窒化膜からなる第1の電極膜を形成する工程と、
    前記第1の電極膜上に、タンタルを含む誘電体膜からなるキャパシタ絶縁膜を形成する工程と、
    前記キャパシタ絶縁膜上に、チタン窒化膜からなる第2の電極膜を選択的に形成する工程と、
    前記第2の電極膜上に、水素還元防止性を有する絶縁保護膜を形成する工程と、
    前記キャパシタ絶縁膜及び前記絶縁保護膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜及び前記キャパシタ絶縁膜内に前記第1の電極膜の表面の一部を露出する第1の溝を形成するとともに、前記層間絶縁膜及び前記絶縁保護膜内に前記第2の電極膜の表面の一部を露出する第2の溝を形成する工程と、
    水素を含むガスを用いた熱処理を行う工程と、
    前記第1の溝内に前記第1の電極膜に電気的に接続する第1の接続部を形成するとともに、前記第2の溝内に前記第2の電極膜に電気的に接続する第2の接続部を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 前記熱処理を行う前に前記第1及び第2の溝と連通する第1及び第2の配線溝を前記層間絶縁膜内に形成し、前記第1及び第2の接続部を形成するとともに前記第1及び第2の配線溝内に第1及び第2の配線を形成することを特徴とする請求項12又は13記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記絶縁保護膜の比誘電率εは、10以上であることを特徴とする請求項12又は13記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記絶縁保護膜の比誘電率εは、10≦ε≦30であることを特徴とする請求項12又は13記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記絶縁保護膜の膜厚Xは、10nm≦X≦20nmであることを特徴とする請求項12又は13記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記絶縁保護膜の膜厚Xは、前記キャパシタ絶縁膜の膜厚に対して10%≦X≦40%であることを特徴とする請求項12又は13記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記キャパシタ絶縁膜は、酸化タンタル膜であることを特徴とする請求項12又は13記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記絶縁保護膜は、酸化アルミニウム膜であることを特徴とする請求項12又は13記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記第1の電極膜は、拡散防止膜上に形成されることを特徴とする請求項12又は13記載の半導体装置の製造方法。
  22. 前記第1及び第2の配線は銅からなることを特徴とする請求項12又は13記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記第1及び第2の接続部は銅又はタングステンからなることを特徴とする請求項12又は13記載の半導体装置の製造方法。
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