JP4226688B2 - 電話装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電話装置に関し、特に、回線の閉結中に交換機側から送られる相手側装置の電話番号を受信可能な電話装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通話中に他から新たな電話がかかってきた場合、簡単な操作で通話相手を切り替えることができる、いわゆるキャッチホンサービスが実用化されている。このキャッチホンサービスにおいて、既にアメリカでは、通話中に新たにかけてきた相手側装置(発呼側装置,発信者)の電話番号(発信者番号)を交換機から送信するサービス(いわゆる通話中情報通知サービス)が実用化されている。電話装置の中には、このサービスにより交換機から送られる発信者番号を受信して、通話中に、その受信した発信者番号を電話装置の表示器(例えば、液晶表示器(LCD))へ表示する機能を備えたものがある。よって、この機能を備えた電話装置では、LCDの表示内容を見ることにより、新たにかけてきた発信者を認識することができる。
【0003】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した通話中情報通知サービスにより交換機から送られる発信者番号は、FSK(Frequency Shift Keying)信号のデータ中に含まれている。このFSK信号は通話中に受信されるが、この信号を受信すると耳障りな信号音が受信者の受話器のスピーカから出力される。
【0005】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、回線の閉結中に交換機側から送られる相手側装置の識別番号の受信に伴う信号音の消音が可能な電話装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載の電話装置は、公衆回線に接続され、交換機から送られる呼出信号と、1の相手側装置との回線の閉結中に交換機側から送られる他の相手側装置の識別番号と、通話時におけるアナログ音声信号と、を受信可能なネットワークコントロールユニットと、前記アナログ音声信号に基づく音出力が可能な受話器スピーカを備えた受話器と、前記ネットワークコントロールユニットが、1の相手側装置との回線の閉結中に交換機側から送られる他の相手側装置の識別番号を受信中であることを示す報知情報を発生させる報知情報発生回路と、1の相手側装置との回線の閉結中に交換機側から送られる他の相手側装置の識別番号が非受信状態にある場合、前記ネットワークコントロールユニットと受話器とを電気的に接続する一方、交換機からCAS信号を受信してから前記識別番号が受信状態にある間、前記ネットワークコントロールユニットと受話器との電気的な接続を開放し、前記受話器と前記報知情報発生回路とを電気的に接続するスイッチ回路と、を備えている。
【0007】
請求項1記載の電話装置によれば、1の相手側装置との回線の閉結中に交換機側から送られる他の相手側装置の識別番号が受信されると、その識別番号の受信中、ネットワークコントロールユニットと受話器との電気的な接続を開放する。
【0008】
【0009】
請求項記載の電話装置は、請求項に記載の電話装置において、前記受話器は、前記スイッチ回路における前記受話器と報知情報発生回路との電気的接続を条件として、前記報知発生回路による報知情報を、音出力することを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例であるファクシミリ装置1の外観斜視図である。ファクシミリ装置1の本体2の側部には、受話器3が取り付けられている。受話器3は非通話時には本体2に設けられた図示しないフック上に置かれ、通話時にはフックから取り上げられて使用される。前者をオンフック状態、後者をオフフック状態と称している。
【0013】
本体2の上面前部には複数のキー4aを備えた操作パネル4が設けられ、その操作パネル4の左端部には、上から順に切替キー4bとストップキー4cとが設けられている。
【0014】
切替キー4bは、接続されている電話回線を1の相手側装置と新たに着呼のあった相手側装置との間で切り替えるためのものである。1の相手側装置との通話中に新たな着呼があると、本体2に設けられた後述するスピーカ28からビープ音が鳴動(出力)されるが、そのビープ音が鳴動されている間に、受信者によってこの切替キー4bが押下されると、電話回線の接続が1の(通話中の)相手側装置から新たに着呼のあった相手側装置へ切り替えられるとともに、ビープ音の鳴動が停止される。
【0015】
ストップキー4cは、本体2のスピーカ28から出力されているビープ音を停止するためのものである。ビープ音の鳴動が必要なくなった場合に、受信者によってストップキー4cが押下されると、ビープ音の鳴動が停止される。
【0016】
操作パネル4の左後部には、文字や記号を表示するための液晶表示器(LCD)5が設けられている。ファクシミリ装置1は、この操作パネル4上に設けられた各キー4aが押下されることにより操作されるとともに、その操作状態や操作手順などがLCD5に表示される。
【0017】
操作パネル4及びLCD5の後部には原稿挿入口6が設けられている。ファクシミリ送信される原稿は、この原稿挿入口6に原稿面を下向きにして挿入され、読み取りが行われた後に、本体2の前面であって操作パネル4の下方に設けられた原稿排出口7から排出される。原稿挿入口6の後部には記録紙ホルダ装着部9が設けられており、この記録紙ホルダ装着部9には、複数枚の記録紙を積層収納可能な記録紙ホルダ10が着脱可能に取り付けられている。記録紙ホルダ10から供給され印刷に使用された記録紙は、原稿排出口7の下方に設けられた記録紙排出口8から排出される。本体2の一側面には、通話中に新たな着呼があった場合の報知を行うためのスピーカ28が設けられている。
【0018】
図2は、本ファクシミリ装置1の電気的構成を示したブロック図である。ファクシミリ装置1には、CPU11、ROM12、EEPROM13、RAM14、画像メモリ15、音声メモリ16、震動回路17、擬似リング発振回路18、ネットワーク・コントロール・ユニット(以下「NCU19」と称す)19、モデム20、バッファ21、音声LSI22、スキャナ23、符号化部24、復号化部25、プリンタ26、操作パネル4、アンプ27及び時計回路33が設けられ、これらはバスライン30を介して相互に接続されている。
【0019】
NCU19は回線制御を行うためのものであり、ファクシミリ装置1はこのNCU19を介して電話回線31に接続されている。NCU19は、交換機29から送られる呼出信号やFSK(Frequency Shift Keying)信号などの各種信号を受信するとともに、操作パネル4上のキー4a操作に応じた発信時のダイヤル信号を交換機29へ送信したり、更には通話時におけるアナログ音声信号の送受信を行うためのものである。ここで、FSK信号は、上述した通話中情報通知サービスによって交換機29から送られる信号であり、そのFSK信号のデータ中に相手側装置の電話番号(発信者番号)を示す情報が含まれている。なお、発信者が電話番号の送信を拒否している場合には、FSK信号のデータ中に発信者番号を送信することができない旨の情報が含まれる。
【0020】
CPU11は、NCU19を介して送受信される各種信号に従って、バスライン30により接続された各部を制御し、ファクシミリ動作や電話動作、即ち、データ通信を実行するものである。時計回路33は時刻の計時を行うためのものであり、時計回路33によって計時された時刻はCPU11によって読み出され、各処理に使用される。ROM12は、このファクシミリ装置1で実行される制御プログラムなどを格納した書換不能なメモリであり、図4から図6までのフローチャートに示すプログラムはこのROM12内に格納されている。
【0021】
EEPROM13は書換可能な不揮発性のメモリであり、EEPROM13へ記憶されたデータは、ファクシミリ装置1の電源オフ後も保持される。このEEPROM13は、相手側装置メモリ13aと、ビープ音間隔カウンタ13dとを備えている。相手側装置メモリ13aは、予め、相手側装置の電話番号(発信者番号)と、その相手側装置の名称とを互いに対応つけて記憶するためのメモリである。図3に、その相手側装置メモリ13aの構成を模式的に示す。
【0022】
図3に示すように、相手側装置メモリ13aには、電話番号エリア13bと、名称エリア13cとが設けられている。電話番号エリア13bは、発信者番号を記憶するためのエリアである。一方、名称エリア13cは、電話番号エリア13bに記憶されている電話番号の相手側装置に対応する名称を記憶するためのエリアである。なお、電話番号エリア13bのデータおよび名称エリア13cのデータは、受信者による操作パネル4上のキー4a操作によって、互いに対応つけて記憶されている。
【0023】
図2に示すビープ音間隔カウンタ13dは、後述する処理において参照され、本体2のスピーカ28からビープ音(ピピッ)を鳴動(出力)する間隔(時間)を記憶するためのカウンタである。なお、このビープ音間隔カウンタ13dのデータは、受信者による操作パネル4上のキー4a操作によって記憶される。
【0024】
日本などでは、新たに着呼のあった相手側装置の呼出が継続している間、交換機29からSAS信号が約4秒(s)ごとに繰り返し送られ、そのSAS信号を受信するタイミングによって、受話器3のスピーカから割り込み音としてビープ音が繰り返し出力される。このため、その割り込み音の継続状態により、新たに着呼のあった発信者からの呼出が継続しているか否かを受信者は確認することができる。
【0025】
しかし、アメリカなどでは、新たに着呼のあった相手側装置の呼出が継続していても、かかるSAS信号の送信は、約10sの間隔を空けて2回行われるだけであり、聞き逃す可能性がある。そこで、受話器3のスピーカからビープ音が鳴動された後、更に、本体2のスピーカ28から上記ビープ音間隔カウンタ13dの値ごとにビープ音を繰り返し鳴動させることで、アメリカなどのように、交換機29からSAS信号が継続して送信されない場合においても、新たな着呼があったことを受信者に対して継続して報知することができる。
【0026】
なお、ファクシミリ装置1が通話中情報通知サービスに加入していない場合には、ビープ音間隔カウンタ13dの値ごとにビープ音を鳴動させることなく、交換機29から送られるSAS信号の受信に基づいて呼出音を鳴動するように構成しても良い。
【0027】
RAM14は、ファクシミリ装置1の各動作の実行時に各種のデータを一時的に記憶するためのメモリであり、発信者番号メモリ14aを備えている。
【0028】
発信者番号メモリ14aは、1の相手側装置との通話中に新たな着呼があった場合、上述した通話中情報通知サービスによって交換機29から送られる発信者番号を一時的に記憶するためのメモリである。このため、通話中に新たな着呼があっても交換機29から発信者番号が送信されない場合には、発信者番号メモリ14aの内容を「0」クリアしている。従って、発信者番号メモリ14aの内容を調べて、「0」でなければ、発信者番号メモリ14aに記憶される電話番号の相手側装置からの着呼であると判断でき、一方、発信者番号メモリ14aの内容が「0」であれば、通話中に新たに着呼のあった相手側装置の電話番号(発信者番号)が交換機29から送信されなかったと判断することができる。
【0029】
画像メモリ15は、通信履歴や、画像データ及び印刷のためのビットイメージを記憶するためのメモリであり、安価な大容量メモリであるダイナミックRAM(DRAM)により構成されている。受信された画像データは、一旦画像メモリ15に記憶され、プリンタ26によって記録紙に印刷された後に、この画像メモリ15から消去される。一般に、画像データは大容量であるが、画像データが印刷されることを条件にその画像データを消去しているので、画像メモリ15を有効に使用することができる。音声メモリ16は、受信者へ報知されるメッセージや、相手側装置へ送出される応答メッセージ、更には、相手側装置から送られてきた入来メッセージを記憶するためのメモリである。画像メモリ15と同様に、安価な大容量メモリであるダイナミックRAM(DRAM)により構成されている。音声メモリ16に記憶された入来メッセージは、操作パネル4を介して消去操作がなされることにより、或いは、電話回線に接続された他の装置から送られる消去コマンドを受信することによって、消去される。
【0030】
震動回路17は、受話器3を震動するためのものであり、この震動により受信者に対して新たな着呼が報知される。なお、本実施例では、震動回路17による受話器3の震動は、受話器3のスピーカからビープ音が出力された後に行われるが、受話器3のスピーカからのビープ音の出力中に受話器3を震動させるようにしても良い。
【0031】
擬似リング発振回路18は、擬似リングを発生するためのものであり、ファクシミリ装置1の電源と連動している。即ち、ファクシミリ装置1の電源をオンすれば擬似リング発振回路18もオンされ、電源をオフすれば擬似リング発振回路18もオフされる。スイッチSWは、始め接点A(NCU19側)に接続されており、上述したFSK信号を受信する際に、接点Aから接点Bへ、即ち、NCU19側から擬似リング発振回路18側へ切り替えられる。これにより、受話器3とNCU19との接続が切断されるとともに、擬似リング発振回路18で発生された擬似リングが受話器3のスピーカからビープ音として出力される。よって、FSK信号の受信に伴い耳障りな信号音を消音するために、受話器3とNCU19との接続が切断されて通話が途切れても、擬似リングにより、その通話の途切れがFSK信号の受信であることを受信者に認識させることができる。なお、擬似リング発振回路18のオンオフは、必ずしもファクシミリ装置1の電源と連動させる必要はなく、CPU11により擬似リング発振回路18のオンオフを制御するように構成しても良い。
【0032】
音声LSI22は、NCU19によって受信されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する音声認識処理を行うとともに、ファクシミリ装置1の内部で生成されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して、NCU19やスピーカ28(アンプ27)へ出力する音声合成処理を行うためのものである。
【0033】
モデム20は、画情報を変調および復調して伝送するとともに伝送制御用の各種手順信号を送受信するためのものであり、交換機29から送られる発信者番号(FSK信号)は、このモデム20によって復調される。
【0034】
バッファ21は、相手側ファクシミリ装置との間で送受信される符号化された画情報を含むデータを一時的に格納するためのものである。スキャナ23は、原稿挿入口6に挿入された原稿から画像を読み取るためのものであり、符号化部24は、スキャナ23により読み取られた画像の符号化を行うものである。復号化部25は、バッファ21又は画像メモリ15に記憶された受信画像データを読み出して、これを復号化するためのものであり、復号化されたデータはプリンタ26によって記録紙に印刷される。
【0035】
操作パネル4は、受信者(操作者)がこのファクシミリ装置1の設定等を行う場合に各種の操作を行うためのものであり、前記したように、EEPROM13の相手側装置メモリ13a及びビープ音間隔カウンタ13dのデータは、受信者(操作者)による操作パネル4上のキー4a操作によって記憶(入力)される。アンプ27は、そのアンプ27に接続されているスピーカ28を鳴動して、通話中に新たな着呼があったことを報知するためのビープ音を鳴動(出力)したり、或いは、新たに着呼のあった相手側装置の電話番号や名称などを音声により出力するためのものである。
【0036】
このように構成されたファクシミリ装置1は、NCU19を介して、電話回線31に接続されている。電話回線31は、ファクシミリ装置1の交換機29に接続され、交換機29は、電話回線32を介して、他の交換機に接続されている。なお、他の交換機は、更に電話回線を介して、相手側装置に接続されている。
【0037】
次に、図4から図6までのフローチャートを参照して、上記のように構成されたファクシミリ装置1の動作について説明する。図4は、キャッチホン処理を示したフローチャートである。図4に示すように、ファクシミリ装置1は、1の相手側装置との電話回線の閉結中に、新たな着呼があったことを通知するSAS(Subscriber Alerting Signal)信号の受信を待機しており(S1:No)、SAS信号を受信すれば(S1:Yes)、新たに着呼のあった相手側装置の電話番号(発信者番号)を通知することを示すCAS(Customer Premises Equipment Alerting Signal(CPE Alerting Signal))信号を受信したか否かを確認する(S2)。
【0038】
交換機29からCAS信号を受信すれば(S2:Yes)、スイッチSWを接点Aから接点Bへ、即ち、NCU19側から擬似リング発振回路18側へ切り替えて(S3)、受話器3をNCU19から切り離すとともに、受話器3のスピーカから擬似リングを出力する。その後、発信者番号が受信可能になったことを示すACK(Acknowledgment)信号を交換機29へ送信する(S4)。ACK信号の送信後、通話中情報通知サービスにより交換機29から送られるFSK信号が継続している間(S5:Yes)、S5の処理を繰り返し、FSK信号の受信が終了すれば(S5:No)、スイッチSWを接点Bから接点Aへ、即ち、擬似リング発振回路18側からNCU19側へ切り替える。なお、S2の処理において、CAS信号を受信しなければ(S2:No)、ファクシミリ装置1は通話中情報通知サービスに加入しておらず、交換機29からFSK信号は送信されないので、S3からS6までの処理をスキップする。
【0039】
このようにFSK信号を受信する際には、スイッチSWが接点Aから接点Bへ、即ち、NCU19側から擬似リング発振回路18側へ切り替えられる。この切り替えによって、受話器3とNCU19との接続が一旦、切断されるとともに、擬似リング発振回路18で発生した擬似リングが受話器3のスピーカ28からビープ音として出力される。よって、スイッチSWが接点Aから接点Bへ切り替わることにより通話が途切れても、その通話の途切れがFSK信号の受信であることを受信者に認識させることができる。
【0040】
また、スイッチSWが接点Aから接点Bへ切り替えられることにより、FSK信号の受信に伴う信号音の消音と、受話器3のスピーカからのビープ音の出力とが同時に行われるので、信号音の消音動作と報知動作とを簡易かつ迅速に実行することができるのである。
【0041】
S6の処理の後、図5に示す音声出力処理を実行する(S7)。図5の音声出力処理は、1の相手側装置との回線の閉結中に新たな着呼があったことを本体2の一側面に設けられたスピーカ28から音声出力するための処理である。
【0042】
まず、受話器3の震動を開始し(S11)、その後、発信者番号を受信したか否かを判断する(S12)。判断の結果、発信者番号を受信した場合には(S12:Yes)、即ち、交換機29から送られたFSK信号のデータ中に発信者番号がある場合には、発信者番号を発信者番号メモリ14aへ書き込む(S13)。書き込み後、発信者番号メモリ14aの内容が電話番号エリア13bに記憶されているか否かを確認する(S14)。発信者番号メモリ14aの内容が電話番号エリア13bに記憶されている場合には(S14:Yes)、発信者番号メモリ14aの内容と同一の電話番号に対応する名称エリア13cの内容をスピーカ28から音声出力する(S15)。
【0043】
このように受信した発信者番号が電話番号エリア13bに記憶されている場合には、その受信した発信者番号と同一の電話番号に対応して名称エリア13cに記憶されている相手側装置の名称が、受話器3のスピーカではなく、本体2のスピーカ28から音声により出力される。よって、通話と混在することなく、受信者に対して相手側装置(発信者)を認識させつつ、新たな着呼を報知することができるのである。
【0044】
S14の処理において、発信者番号メモリ14aの内容が電話番号エリア13bに記憶されていない場合には(S14:No)、発信者番号メモリ14aの内容をスピーカ28から音声出力する(S16)。
【0045】
一方、本ファクシミリ装置1が通話中情報通知サービスに加入していても、発信者が電話番号の送信を拒否している場合には、交換機29から送られるFSK信号のデータ中に発信者番号は含まれていないので、発信者番号を受信することができない。また、S2の処理において、交換機29から送られるCAS信号を受信しなければ、ファクシミリ装置1は通話中情報通知サービスに加入していないため、発信者番号(FSK信号)を受信することができない。よって、かかる場合には(S12:No)、「キャッチホンが入りました。」とスピーカ28から音声出力して、新たな着呼を報知するのである(S17)。なお、本体2のスピーカ28からの音声出力後(S15,S16,S17)、受話器3の震動を終了して(S18)、この音声出力処理を終了する。
【0046】
このように発信者番号を受信することができなかった場合には、受話器3のスピーカとは別体に設けられた本体2のスピーカ28より新たな着呼が報知される。よって、通話と混在することなく、新たな着呼を受信者に対して報知することができる。また、通話中に新たな着呼があった場合には、受話器3が震動されるので、通話と混在することなく、新たな着呼を受信者に対して報知することができるのである。
【0047】
音声出力処理の終了後(S7)、処理を図4のS8へ移行し、図6に示すビープ音出力処理を実行する。図6のビープ音出力処理は、本体2の一側面に設けられたスピーカ28から所定の間隔(時間)ごとにビープ音(ピピッ)を鳴動(出力)するための処理である。
【0048】
図6に示すように、まず、時計回路33の時間を読み取り、ビープ音間隔カウンタ13dの値分の計時を開始する(S21)。計時開始後、受信者によって切替キー4b、或いは、ストップキー4cが押下されなければ(S22:No,S23:No)、時計回路33の時間を監視して、S21の処理で読み取った時計回路33の時間からビープ音間隔カウンタ13dに記憶されている値分の時間が経過するまでの間(S24:No)、S22からS24までの処理を繰り返す。
【0049】
一方、ビープ音間隔カウンタ13dに記憶されている値分の時間が経過し計時を終了すれば(S24:Yes)、本体2のスピーカ28からビープ音(ピピッ)を出力する(S25)。出力後、処理をS21へ移行し、切替キー4b、或いは、ストップキー4cが押下されるまでの間(S22:No,S23:No)、S21からS25までの処理を繰り返す。
【0050】
S22の処理において、受信者によって切替キー4bが押下されれば(S22:Yes)、通話相手を新たに着呼のあった発信者へ切り替えて(S26)、このビープ音出力処理を終了する。また、S23の処理において、受信者によってストップキー4cが押下されれば(S23:Yes)、このビープ音出力処理を終了する。なお、ビープ音出力処理の終了後は、処理を図4へ移行し、図4に示すキャッチホン処理を終了する。
【0051】
このようにビープ音間隔カウンタ13dの値ごとに本体2のスピーカ28からビープ音が出力されるので、交換機29からSAS信号が繰り返し送信されない場合においても、通話と混在することなく、受信者に対して新たな着呼を継続して(繰り返して)報知することができるのである。
【0052】
【0053】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0054】
例えば、本実施例のファクシミリ装置1では、S3からS5の処理において、CAS信号を受信した場合に、スイッチSWが接点Aから接点Bへ(即ち、NCU19側から擬似リング発振回路18側へ)切り替えられ、受話器3とNCU19との接続が一旦切断されて、FSK信号の受信に伴う信号音が消音されるとともに、擬似リング発振回路18で発生した擬似リングが受話器3のスピーカからビープ音として出力される。しかし、これに代えて、FSK信号の受信に伴う信号音の消音とともに本体2のスピーカ28からビープ音を出力するように構成しても良いし、或いは、FSK信号の受信に伴う信号音の消音とともに受話器3を震動するように構成しても良い。このように構成することにより、FSK信号の受信に伴う信号音の消音によって通話が途切れても、その通話の途切れがFSK信号の受信であることを受信者に認識させることができる。FSK信号を受信するということは、通話中に新たな着呼があったということであるので、耳障りな信号音を消音しつつ、通話中に新たな着呼があったことを受信者に対して報知することができるのである。
【0055】
また、本実施例では、S12の処理において、発信者が電話番号の送信を拒否している場合と、交換機29から送られるCAS信号を受信しなかった場合との両方の場合において同一の処理、即ち、「キャッチホンが入りました。」とスピーカ28から音声出力される。しかし、これに代えて、ファクシミリ装置1が通話中情報通知サービスに加入していても、発信者が電話番号の送信を拒否している場合には、電話番号の送信を拒否している(番号通知拒否の)相手からの呼出であることを音声で報知するように構成にしても良い。
【0056】
また、本実施例では、ファクシミリ装置1が通話中情報通知サービスに加入していなければ、即ち、S2の処理においてCAS信号を受信しなければ、S3からS6の処理をスキップして、S7(図5)の音声出力処理およびS8(図6)のビープ音出力処理が実行される。しかし、これに代えて、S2の処理においてCAS信号を受信しなければ、S7及びS8の処理を実行することなく、交換機29から送られるSAS信号の受信に基づいて呼出音を鳴動するように構成しても良い。
【0057】
また、本実施例では、S7(図5)及びS8(図6)の処理は、SAS信号の受信に伴って必ず実行される。しかし、S7及びS8の処理の実行、非実行の選択を、受信者による操作パネル4上のキー4a操作によって、それぞれ設定するように構成しても良い。
【0058】
また、本実施例では、S8(図6)の処理において、受信者により切替キー4b若しくはストップキー4cが押下されるまでの間、ビープ音間隔カウンタ13dの値ごとに本体2のスピーカ28からビープ音を鳴動している。しかし、これに加えて、所定時間経過後にビープ音を停止するためのカウンタ等を設け、S6の処理において、受信者により切替キー4b若しくはストップキー4cが押下されなくても、所定時間経過した場合には、ビープ音の鳴動を停止するように構成しても良い。
【0059】
【発明の効果】
請求項1記載の電話装置によれば、1の相手側装置との回線の閉結中に交換機側から送られる他の相手側装置の識別番号受信に伴う耳障りな信号音を消音することができるという効果がある。
【0060】
また、請求項記載の電話装置によれば、さらに、簡易な構成で信号音の消音動作と同時に、ネットワークコントロールユニットにより他の相手側装置の識別番号が受信されていることを、受信者に対して報知することができるという効果がある。
【0061】
請求項記載の電話装置によれば、請求項に記載の電話装置の奏する効果に加え、更に、信号音の消音に伴って通話が途切れても、その通話の途切れがネットワークコントロールユニットによる他の相手側装置の識別番号の受信であることを受信者に認識させることができるという効果がある。また、他の相手側装置の識別番号を受信するということは、通話中に新たな着呼があったということであるので、耳障りな信号音を消音しつつ、通話中に新たな着呼があったことを受信者に対して報知することができるという効果がある。
【0062】
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるファクシミリ装置の斜視図である。
【図2】 上記ファクシミリ装置の電気的構成を示したブロック図である。
【図3】 EEPROM内の相手側装置メモリの構成を模式的に示した図である。
【図4】 キャッチホン処理を示したフローチャートである。
【図5】 音声出力処理を示したフローチャートである。
【図6】 ビープ音出力処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置(電話装置)
3 受話器(受話器スピーカを備える)
13 EEPROM
13a 相手側装置メモリ(情報記憶手段)
13b 電話番号エリア
13c 名称エリア
17 震動回路(震動手段)
18 擬似リング発振回路(報知情報発生回路)
19 ネットワークコントロールユニット(NCU)(受信手段の一部)
20 モデム(受信手段の一部)
21 バッファ(受信手段の一部)
22 音声LSI
28 スピーカ(本体スピーカ)
29 交換機
31,32 電話回線(公衆回線)
SW スイッチ(スイッチ回路)

Claims (2)

  1. 公衆回線に接続され、交換機から送られる呼出信号と、1の相手側装置との回線の閉結中に交換機側から送られる他の相手側装置の識別番号と、通話時におけるアナログ音声信号と、を受信可能なネットワークコントロールユニットと、
    前記アナログ音声信号に基づく音出力が可能な受話器スピーカを備えた受話器と、
    前記ネットワークコントロールユニットが、1の相手側装置との回線の閉結中に交換機側から送られる他の相手側装置の識別番号を受信中であることを示す報知情報を発生させる報知情報発生回路と、
    1の相手側装置との回線の閉結中に交換機側から送られる他の相手側装置の識別番号が非受信状態にある場合、前記ネットワークコントロールユニットと受話器とを電気的に接続する一方、交換機からCAS信号を受信してから前記識別番号が受信状態にある間、前記ネットワークコントロールユニットと受話器との電気的な接続を開放し、前記受話器と前記報知情報発生回路とを電気的に接続するスイッチ回路と、を備えていることを特徴とする電話装置。
  2. 前記受話器は、前記スイッチ回路における前記受話器と報知情報発生回路との電気的接続を条件として、前記報知情報発生回路による報知情報を、音出力することを特徴とする請求項に記載の電話装置。
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